JP4080355B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、いわゆる分離型遊技機において、本体キャビネットからの交換ユニットの着脱が容易な遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機や、スロットマシン等の遊技機を設置している遊技ホールでは、顧客のニーズや他店との競合で優位に立つために、遊技機の製造開発メーカーが開発した斬新なゲーム性をもつ、パチンコ機や、スロットマシンに新台入れ替えと称して、数か月に一度、あるいは、それよりも短いサイクルで遊技内容の異なる遊技機に交換するのが通例となっており、最近では、このサイクルが更に短くなる傾向にある。
【0003】
そして、従来の遊技機においては、かかる新台入れ替えで遊技内容を変更する際には、遊技機全体を略まるごと交換しなければならなかった。しかし、遊技ホールにおいて、遊技内容を変更するための新台入れ替えの台交換の際、遊技内容の変更に無関係な部品も多数、同時に交換されることとなり、交換に要する費用がかかるだけでなく、資源の無駄になっていた。
【0004】
そこで、近年、遊技内容に直接、影響するリールユニット及びこのリールユニットの回転リールの回転駆動等を制御する主基板(主制御装置)を、前扉に固定して、前扉ごと一体に本体キャビネットから着脱自在に形成して、交換可能とする発明がなされている(例えば、特許文献1、図1及び図3参照。)。
さらに、リールユニット及び主基板(主制御装置)を固定した前扉に、ホッパー装置(メダル払出装置)や電源装置を固定して、前扉ごと一体に本体キャビネットから着脱自在に形成して交換可能にする発明がなされている(例えば、特許文献1、図4参照。)。
【0005】
さらに、近年では、遊技機を、遊技性に関わる部分と、遊技性に直接関わらない部分とに分け、このうち遊技性に関わる部分を交換することにより、全体を略まるごと交換することなく、新しい遊技機で遊技しているかのような印象を与えることができる分離型の遊技機の開発が進められている。
具体的には、スロットマシンの交換に際して、真に交換が必要な部材である遊技担当装置を特定し、かつ交換の効率化をも図った発明がなされている(例えば、特許文献2。)。
【0006】
また、枠体等の構造用部材に前記リールユニット及び主基板(主制御装置)を設置した交換ユニットを、本体キャビネット内部に着脱自在に形成して、新旧の交換作業を容易にしたスロットマシンに関する技術がある(例えば、特許文献3。)。
上述したような遊技ホールでの新台入れ替えの際、遊技内容を変更するために遊技機全体を交換するのではなく、遊技内容を変更可能な交換ユニット等の部品だけを交換する、いわゆる分離型の遊技機において、交換ユニットと、この交換ユニットを収納する本体キャビネットの開口上部の寸法形状とは、両者のがたつき等を抑えるために、略同一寸法に設定され、両者の間に大きな隙間が無いように形成されている(例えば、特許文献3、第2図。)
【0007】
【特許文献1】
特開平10−52525号公報(第1図、第3図、第4図)
【特許文献2】
特開2003−24513号公報
【特許文献3】
特開2003−47686号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような、いわゆる分離型の遊技機において、交換ユニットの取り付け作業や、取り外し作業は、交換ユニットの手前側や側面側の枠等の一部を握って、本体キャビネットから、ある程度、引き出して、その後、交換ユニットの枠等の上部等を持ち直して、取り外していた。また、新しい交換ユニットを本体キャビネットに取り付ける際には、上述した手順の逆を行うことにより、新しい交換ユニットの取り付け作業を行っていた。これらの交換作業において、交換ユニットの重量が手に加わらずに手前側に少し引き出す作業(或いは押し込む作業)と、交換ユニットの重量が手に加わって取り外して移動する作業(或いは移動して取り付ける作業)との作業を行う必要がある。かかる作業において、交換ユニットが本体キャビネット内部に収納された状態では、交換ユニットと本体キャビネットとの間に手を差し込むだけの隙間が形成されていないため、作業途中で、交換ユニットを掴んでいる手を一旦外して、手の掴む位置を変える必要があった。しかし、作業途中、手の掴む位置を変えるために交換ユニットを本体キャビネットからある程度、途中まで引き出した状態で、交換ユニットを掴んでいる手を離すことは、交換ユニットが不安定な状態になり、交換ユニットが手前側から落下する可能性がある。したがって、交換ユニットが手前側から落下しないように、常に交換ユニットを手で支持して、注意深く作業を行わなければならず、交換ユニットの交換作業が大変であるという問題点があった。
【0009】
このように、交換ユニットを交換することにより、遊技内容を変更可能な、いわゆる分離型の遊技機と呼ばれるものにおいて、交換ユニットを本体キャビネット内部に差し込むことによる取り付けや、或いは交換ユニットを本体キャビネットから引っ張りだすことによる取り外し等の着脱作業を行う交換ユニットの交換作業が、手の掴む位置を変更しなければならないことにより、容易ではないという問題点があった。
【0010】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、交換ユニットの交換作業を安全確実で容易なものにすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0011】
更に、請求項1記載の発明は、隙間部の上側及び下側の部分を、交換ユニットの空間として利用することができて、本体キャビネットの内部空間を有効に利用することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0012】
更に、請求項1記載の発明は、隙間部の奥側の部分を交換ユニットの空間として利用することができて、本体キャビネットの内部空間を有効に利用することができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0013】
(請求項
請求項記載の発明は、上記した請求項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項記載の発明は、交換ユニットをしっかりと固定することができることに加えて、交換ユニットの固定位置の許容幅を大きくすることができ、交換ユニットの設置作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
【0015】
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0016】
すなわち、正面側に開口する正面開口部(11)を有する本体キャビネット(1)と、前記本体キャビネット(1)の高さ方向の途中に位置して前記本体キャビネット(1)を上下に仕切る中板(12)と、前記本体キャビネット(1)の正面開口部(11)の上部を開閉自在に塞ぐ上扉(30)と、前記本体キャビネット(1)の正面開口部(11)の下部を開閉自在に塞ぐ下扉(40)と、複数の図柄が表示された回転リール(23)及びこの回転リール(23)を回転表示させるための駆動手段を有するリールユニット(20)とを備えた遊技機(S)であって、前記遊技機(S)は、前記本体キャビネット(1)に対して交換可能に形成された交換ユニット(2)を備え、少なくとも前記リールユニット(20)は、この前記リールユニット(20)を装着するための枠(21)を介して前記交換ユニット(2)に組み込まれ、前記交換ユニット(2)と、前記前扉(3)とは、着脱自在に形成され、前記交換ユニット(2)の左右には、前記本体キャビネット(1)の内面と前記交換ユニット(2)との間に手が差し込める隙間部(100)を形成し、前記隙間部 (100) を、前記交換ユニット (2) の上端と下端との間の一部、且つ、前記交換ユニット (2) の手前側に形成し、前記隙間部 (100) は、前記交換ユニット (2) の高さ方向の略中央付近且つ手前側に形成されるとともに、前記本体キャビネット (1) の正面から向かって右側の側板 (16) の内側面と、前記交換ユニット (2) の右側面との間に手が差し込める部分右隙間部 (104) と、前記交換ユニット (2) の高さ方向の略中央付近且つ手前側に形成されるとともに、前記本体キャビネット (1) の正面から向かって左側の側板 (16) の内側面と、交換ユニット (2) の左側面との間に手が差し込める部分左隙間部 (105) とを有し、前記交換ユニット (2) は、前記部分右隙間部 (104) 及び前記部分左隙間部 (105) を除いて、前記本体キャビネット (1) の開口上部 (13) の内部に隙間無く収納されるような寸法形状に形成され、前記部分右隙間部 (104) 及び前記部分左隙間部 (105) の上側、下側及び奥側を、前記交換ユニット (2) として利用することを特徴とする。
【0017】
なお、ここで、「回転リール(23)」とあるのは、周囲に複数の図柄を表示したものが、実際に回転するようなものに限定されるものではなく、液晶画面に表示されるようなものも含まれるものである。具体的には、例えば、パチンコ機等の遊技盤面の中央に設けた液晶装置を使用することにより、周囲に複数の図柄を表示した回転リールが回転するような画像を当該液晶装置によって遊技者に向かって表示するものも含まれる。また、ここで、「遊技機(10)」とは、具体的には、例えば、スロットマシンであるが、上述した回転リール(23)を有するパチンコ機や、その他の遊技機を含むものである。
【0018】
また、ここで、「前記本体キャビネット(1)に対して交換可能に形成された交換ユニット(2)」とは、具体的には、交換ユニット(2)と本体キャビネット(1)との間の隙間部(100)に位置して、図3に示すような両者間を押圧することにより、両者を固定することができるような隙間固定装置(120)のようなものを備えていることにより、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)から容易に交換することができるようなものを含むものである。また、具体的には、図8に示すように交換ユニット(2)の枠(21)の左右両端に鉤状に形成されたフック(34)と、本体キャビネット(1)の左右内面に固定されて、前記フック(34)を引っかけて固定可能なクリップ(図示せず)とからなる着脱が容易な固定装置(10)を備えていることにより、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)から容易に交換することができるようなものを含むものである。また、交換ユニット(2)は、リールユニット(20)の回転リール(23)を、その周囲に配置した図柄が異なるものに変更することにより、遊技内容を変更する際や、主制御装置(25)の抽選確率を変更することにより、遊技内容を変更する際等に取り外されるものである。
【0019】
また、ここで、「リールユニット(20)を装着するための枠(21)」とは、少なくともリールユニット(20)を本体キャビネット(1)の内部に固定するため、枠(21)の内部にリールユニット(20)を固定して一体のものにすることができるような枠状の構造体であれば良いものであって、具体的には、例えば、図2に示すような略直方体状の枠状構造体を含むものである。
【0020】
また、ここで、本明細書において、「手前側」とは、交換作業者が、遊技機(S)の正面側に遊技機(S)の方を向いて位置しているような場合のかかる交換作業者の手前側を意味する。すなわち、「手前側」とは、遊技機(S)の奥側から正面側へ向かう方向を意味するものである。
また、ここで、本明細書において、「奥側」とは、交換作業者が、遊技機(S)の正面側に遊技機(S)の方を向いて位置しているような場合のかかる交換作業者から見たときの奥側を意味する。すなわち、「奥側」とは、遊技機(S)の正面側から後方側へ向かう方向、別の言い方をすると、遊技機(S)の扉(3)側から裏板(18)側へ向かう方向を意味する。
【0021】
また、ここで、「前記交換ユニット(2)の左右には、前記本体キャビネット(1)の内面と前記交換ユニット(2)との間に手が差し込める隙間部(100)を形成した」とは、交換ユニット(2)の左右のそれぞれに、本体キャビネット(1)の内面と、交換ユニット(2)との間に交換作業者の手が手前側から差し込めるような隙間からなる空間である隙間部(100)が形成されていることを意味する。
【0022】
本発明は、具体的には、例えば、図7に示すように、隙間部 (100) を、上端と下端との間の一部、すなわち上下方向の高さの途中の一部に、形成していることを意味する。また、これは、交換ユニット (2) の左右に隙間部 (100) を設けていない部分があることを意味するものである。
【0023】
(作用)
本発明は、交換ユニット(2)の交換作業において、交換作業者が、隙間部(100)に手を差し込んで、交換ユニット(2)の一部を手で掴むことができる。このため、交換作業者は、交換ユニット(2)の交換作業において、一旦、掴んだ手を持ち替える必要がなく、そのまま、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)から取り外すことができ、或いは、交換ユニット(2)を本体キャビネット(1)に取り付けることができる。これにより、交換ユニット(2)の取り付け作業、或いは交換ユニット(2)の取り外し作業中、交換作業者は交換ユニット(2)から手の掴み位置を変更する必要がなく、一体的で連続的な動作により、交換ユニット(2)の着脱作業を行うことができる。これにより、交換ユニット(2)の交換作業を安全確実で容易なものにすることができる。
【0024】
本発明は、隙間部 (100) を、交換ユニット (2) の左右であって、交換ユニット (2) の上端と下端との間の一部に形成している。このため、交換ユニット (2) の左右であって、交換ユニット (2) の上端と下端との間の一部の隙間部 (100) 以外の部分には、交換ユニット (2) を形成することができる。これにより、交換ユニット (2) の左右の一部に手を差し込めるだけの隙間部 (100) を形成し、かかる隙間部 (100) の以外の隙間部 (100) の上側及び下側の部分を、交換ユニット (2) の空間として利用することができる。これにより、交換ユニット (2) の左右全体に隙間部 (100) を形成するような場合と比較して、本体キャビネット (1) の内部空間を有効に利用することができる。
【0025】
本発明は、隙間部 (100) を、交換ユニット (2) の左右であって、交換ユニット (2) の手前側に形成している。このため、交換ユニット (2) の左右であって、交換ユニット (2) の手前側以外の部分、すなわち、交換ユニット (2) の奥側には、隙間部 (100) を形成しないようにすることができる。これにより、交換ユニット (2) の左右の手前側に手を差し込めるだけの隙間部 (100) を形成し、隙間部 (100) の奥側の部分を交換ユニット (2) の空間として利用することができる。したがって、交換ユニット (2) の左右の手前側から奥側にまで、前後方向の全奥行きにわたって隙間部 (100) を形成するような場合と比較して、本体キャビネット (1) の内部空間を更に有効に利用することができる。
【0026】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0027】
すなわち、前記交換ユニット(2)の左右の前記隙間部(100)には、前記交換ユニット(2)と、前記本体キャビネット(1)との間を固定する隙間固定装置(120)をそれぞれ設け、前記隙間固定装置(120)は、前記交換ユニット(2)の左右方向の固定位置を調整可能な固定位置調整手段(126)を備えたことを特徴とする。
【0028】
なお、ここで、「左右方向の固定位置を調整可能」とは、隙間固定装置(120)による交換ユニット(2)の左右方向の固定位置が、予め定めた所定の一点ではなく、左右方向に固定位置を移動させることができることを意味するものである。具体的には、例えば、固定位置調整手段(126)は、図3に示すような位置調整ねじ(124)及び押さえカップ(125)からなるようなものであって、押さえカップ(125)を位置調整ねじ(124)に沿って所定方向にねじ込ませることにより、押さえカップ(125)による固定位置を位置調整ねじ(124)の軸方向に移動させることができるようなものを含むものである。
【0029】
(作用)
本発明は、交換ユニット(2)の左右の隙間部(100)において、隙間固定装置(120)が、交換ユニット(2)と本体キャビネット(1)との間をそれぞれ固定する。このため、隙間部(100)を設けたにもかかわらず、交換ユニット(2)を、左右の隙間固定装置(120)を介して、本体キャビネット(1)の内側面の間にぶれることなく、しっかりと固定することができる。
【0030】
そして、かかる隙間固定装置(120)は、交換ユニット(2)の左右方向の固定位置を調整可能な固定位置調整手段(126)を備えていることにより、交換ユニット(2)の固定位置が、左右方向にずれていても、かかるずれに対応して、交換ユニット(2)の固定位置を調整することができる。これにより、固定位置調整手段(126)を有していない場合と比較して、交換ユニット(2)の固定位置の許容幅を大きくすることができる。したがって、交換作業者は交換ユニット(2)の設置作業を容易なものにすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の理解を助けるための参考発明の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図6は、本発明の理解を助けるための参考発明の実施の形態を示すものである。
図1は本体キャビネット内部に交換ユニットを取り付けた状態の外観正面図、図2は交換ユニットの外観斜視図、図3は隙間固定装置の外観斜視図、図4は隙間固定装置の縦断面図、図5及び図6は遊技機の分解斜視図をそれぞれ示す。
【0032】
本実施の形態に係る遊技機Sは、具体的には、スロットマシンであって、図5及び図6に示すように、大きく分けて、正面側に開口する正面開口部11を有する本体キャビネット1、本体キャビネット1内部に着脱自在に設けられる交換ユニット2、本体キャビネット1の正面開口部11を開閉可能に塞ぐための前扉3とから構成されている。そして、本体キャビネット1の正面開口部11は、本体キャビネット1の中板12より上部に開口する開口上部13と、本体キャビネット1の中板12より下部に開口する開口下部14とを備えている。そして、前記前扉3は、本体キャビネット1の開口上部13を開閉可能に塞ぐための上扉30と、本体キャビネット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐための下扉40とを備えている。そして、交換ユニット2の手前側には、上扉30が取り付けられている。すなわち、通常のいわゆる新台入れ替えの際には、上扉30を取り外した状態で、交換ユニット2だけを交換することができるものである。
【0033】
なお、本実施の形態において、「手前側」とは、交換作業者が、遊技機Sの正面側に遊技機Sの方を向いて位置しているような場合のかかる交換作業者の手前側を意味する。したがって、手前側方向とは、遊技機Sの奥から正面へ向かう方向を意味する。また、本実施の形態において、「奥側」とは、交換作業者が、遊技機Sの正面側に遊技機Sの方を向いて位置しているような場合のかかる交換作業者から見たときの奥側を意味する。したがって、奥側方向とは、遊技機Sの正面から奥へ向かう方向を意味する。さらに、本実施の形態において、右側とは、遊技機Sの正面に向かって対峙する交換作業者から見て、右側方向を意味し、また、左側とは、遊技機Sの正面に向かって対峙する交換作業者から見て、左側方向の意味するものである。
【0034】
(本体キャビネット1)
上記本体キャビネット1は、全体形状が略箱状であって、図5に示すように、底板15、側板16、天板17及び裏板18からなる正面側に開口する筺体である。そして、この本体キャビネット1の高さ方向略中央部には、二つの側板16の間に水平方向に中板12が渡してある。そして、この中板12は、交換ユニット2を本体キャビネット1の奥側内部に案内するためのガイド80を左右側部に備えている。また、中板12は、金属板からなるものである。そして、中板12のガイド80を除いた前端縁には上方に向かって90度折り曲げられた立ち上がり片94が形成されている。そして、底板15には、電源装置4と、ホッパーユニットとも呼ばれる払い出し装置5とが固定されている。
【0035】
ここで、電源装置4は、開口下部14の底板15の上面に取り付けられており、遊技店側が種々の設定を行うためのスイッチ等の操作部を有している。
上記電源装置4及び払い出し装置5は、交換ユニット2の交換に際し、必ずしも交換する必要のないものであり、交換時には設置されたままにしておけるようになっているものである。
【0036】
また、側板16の正面左側の下部には、前記下扉40を係合させ、回転自在に支持するための本体係合部62が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
さらに、本体係合部62の対向側の右側の側板16には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための突出片69(図6)が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
【0037】
前記本体キャビネット1の開口上部13には、交換ユニット2を交換可能に配置している。そして、本体キャビネット1の開口上部13に交換ユニット2を配置した状態において、本体キャビネット1の内面と、交換ユニット2との間には、交換ユニット2との間に手が差し込める隙間部100を形成している。
(隙間部100)
上記隙間部100は、交換ユニット2の左右方向及び上方向には、本体キャビネット1の内面と、交換ユニット2との間に交換作業者の手が差し込める隙間空間からなるものである。
【0038】
前記隙間部100は、交換ユニット2の正面から向かって右側側面と、本体キャビネット1の正面から向かって右側の側板16内面との間に手が差し込める隙間空間からなる右隙間部101を有している。また、前記隙間部100は、交換ユニット2の正面から向かって左側側面と、本体キャビネット1の正面から向かって左側の側板16内面との間に手が差し込める隙間空間からなる左隙間部102を有している。また、前記隙間部100は、交換ユニット2の正面から向かって上端面と、本体キャビネット1の正面から向かって上側の天板17内面との間に手が差し込める隙間空間からなる上隙間部103を有している。そして、こられの右隙間部101、左隙間部102及び上隙間部103により、交換ユニット2の左右及び上方に連続する隙間空間である隙間部100を形成している。
【0039】
そして、交換ユニット2の左右の隙間部100には、交換ユニット2と、本体キャビネット1との間を固定する隙間固定装置120をそれぞれ設けている。
(隙間固定装置120)
上記隙間固定装置120は、交換ユニット2の左右の隙間部100において、交換ユニット2と本体キャビネット1との間を固定するためのものである。この隙間固定装置120は、本体キャビネット1の開口上部13の左右の側板16の内面側に1個ずつ形成されている。すなわち、右隙間部101及び左隙間部102のそれぞれに、隙間固定装置120を設けているものである。
【0040】
前記隙間固定装置120は、側板16の内面の高さ方向の略中央付近にねじ等の締結部材(図示せず)により固定された前後軸支持部122と、この前後軸支持部122により前後方向に支持された円柱状の前後軸121と、この前後軸121の前後方向に摺動及び円周方向に回転が可能な円筒状の回転円筒部123と、この回転円筒部123の略中央付近から延びて外周表面にねじが切られた位置調整ねじ124と、この位置調整ねじ124にねじ込まれて位置調整ねじ124の軸方向に回転移動可能な有底円筒状の押さえカップ125とを備えている。
【0041】
前記前後軸支持部122は、左右の隙間固定装置120において、側板16の内面の前後方向に平行にわたされた前後軸121の両端を側板16に固定しているものである。
前記前後軸121の前後方向に回転円筒部123は摺動可能に形成され、そして、図4に示すように、前後軸121の外周表面の円周方向に回転円筒部123は、回転可能に形成されている。これにより、本体キャビネット1から交換ユニット2を取り外す際、或いは、交換ユニット2を取り付ける際には、図4に示すように、交換ユニット2の移動の邪魔にならないように、位置調整ねじ124及び押さえカップ125を下方向に向けることができるものである。
【0042】
前記位置調整ねじ124は、回転円筒部123の外周面に固定されているものであって、回転円筒部123を前後軸121に沿って回転させることにより、その回転に伴って回転円筒部123から延びる方向を変化させることが可能なものである。
前記押さえカップ125は、その有底円筒部の中心に内周面にねじが切られたカップねじ孔127が形成されている。そして、かかるカップねじ孔127へ位置調整ねじ124をねじ込ませることにより、押さえカップ125を位置調整ねじ124の長手方向の任意の位置に調整することができる。これにより、図4に示すように、本体キャビネット1の側板16の内面から押さえカップ125の先端までの距離を調整することができるものである。そして、押さえカップ125の先端が交換ユニット2の左右の側面の枠21を押さえることにより、交換ユニット2を本体キャビネット1の任意の位置に固定することが可能となるものである。すなわち、位置調整ねじ124及び押さえカップ125は、交換ユニット2の左右方向の固定位置を調整可能な固定位置調整手段126としての役割を果たすものである。
【0043】
さらに、具体的に説明する。固定位置調整手段126は、押さえカップ125を位置調整ねじ124の自由端に向かってねじを外す方向に回転させると、側板16内面から押さえカップ125の先端までの距離を大きくすることができる。これにより、側板16の内面と、交換ユニット2の外面との間の隙間部100を、かかる隙間固定装置120により、固定することができる。そして、この隙間固定装置120を交換ユニット2の左右において、固定することにより、交換ユニット2を本体キャビネット1の所定位置に固定することができる。
【0044】
一方、固定位置調整手段126は、押さえカップ125を位置調整ねじ124の基端側に向かってねじ込ませる方向に回転させると、側板16内面から押さえカップ125の先端までの距離を小さくすることができる。これにより、側板16内面と、交換ユニット2の外面との間の隙間部100間を固定していた隙間固定装置120が外れて、交換ユニット2を自由に移動させることが可能となる。その際、左右の隙間固定装置120の固定位置調整手段126を図4に示すように、位置調整ねじ124の軸方向が鉛直方向となるように回転させることにより、押さえカップ125や位置調整ねじ124が左右から突出して交換ユニット2の取り付け及び取り外し作業の邪魔になることを回避することができる。
【0045】
(ガイド80)
上記ガイド80は、交換ユニット2を本体キャビネット1の奥側内部に案内するためのものである。このガイド80は、図5に示すように中板12の左右に位置して、前後方向に形成された2本の帯板レール状のものであって、交換ユニット2の下部に配置された移動体81としてのローラーが回転移動可能なものである。
【0046】
(交換ユニット2)
上記交換ユニット2は、遊技ホールにおける、いわゆる新台入れ替えの際、遊技内容を変更するために本体キャビネット1に対して交換可能に形成されているものである。
なお、本実施の形態では、交換作業の際、上扉30は交換ユニット2から取り外して、上扉30はそのまま交換せずに、新しい交換ユニット2を取り付けた後、再度、取り外した上扉30を交換ユニット2に取り付けている。すなわち、上扉30は、交換せずに使用しているものである。もちろん、上扉30を取り外して、再度、交換ユニット2に取り付ける際に新たな上扉30を取り付けることにより、上扉30も交換することができるものである。さらに、交換ユニット2と、この交換ユニット2の手前側に開閉可能に取り付けられた上扉30とから一体的な取り扱いが可能な扉一体型交換ユニットを形成することもできるものである。かかる扉一体側交換ユニットにおいては、交換ユニット2及び上扉30は、両者が一体となった状態で、本体キャビネット1から取り外し、また、取り付けることができるように形成しても良いものである。
【0047】
上記交換ユニット2は、隙間固定装置120を介して本体キャビネット1に着脱自在に取り付けられているものである。この隙間固定装置120は、上述したように、交換ユニット2の左右と、本体キャビネット1の左右の側板16の内面との間の隙間部100に形成され、両者を固定する。
上記交換ユニット2は、リールユニット20及び基板ユニット24を装着するための四角枠状の部材を組み合わせた枠21と、この枠21の上部に位置してリールユニット20の上方を覆う上板70とを備えている。すなわち、リールユニット20及び主制御装置25は、これらを装着するための枠21を介して、交換ユニット2に組み込まれているものである。また、交換ユニット2は、その下部に固定されてガイド80に沿って移動可能な移動体81を備えている。具体的には、移動体81は、交換ユニット2の奥側左右の下部に回転可能な円板状の回転ローラーからなるものである。
【0048】
前記交換ユニット2は、前記枠21の下部に固定されたリールユニット22と、枠21の上部奥側に固定された基板ユニット24とを備えている。
ここで、リールユニット22は、周囲に複数の図柄を表示した3個の回転リール23と、特に図示しないが、それぞれの回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、前記基板ユニット24は、回転リール23の回転等を制御するための主制御装置25が透明樹脂からなる四角箱状の基板ケース26の内部に収納されているものである。
【0049】
前記枠21の正面左側の縦枠には、前記上扉30を回転自在に係合するための枠体係合部60が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。かかる枠体係合部60は、交換ユニット2と本体キャビネット1との間に隙間部100を形成したことにより、通常の遊技機の枠体係合部60と比較して、右側横方向へ延長された延長枠体係合部64からなるものである。すなわち、延長枠体係合部64は、上扉30の回転軸となる部分を本体キャビネット1の外側に配置するため、交換ユニット2から隙間部100をわたって本体キャビネット1の外側へ延びている。
【0050】
さらに、枠21の正面右側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための突出片69が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。かかる突出片69は、隙間部100を有していない遊技機では、かかる枠21の縦枠から内側へ向かって延びるものであるが、本実施の形態のように枠21と、側板16との間に隙間部100が形成されていることにより、枠21の縦枠から隙間部100側へ、すなわち枠21の縦枠から外側へ延びるように形成されている。
【0051】
このように、枠21の左側の延長枠体係合部64と、枠21の右側の延長突出片65とにより、上扉30が枠21に回動可能に固定され、両者を一体のものにすることができる。
また、前記枠21の正面下端の横枠には、下方に向かって折れ曲がって、下方に向かって突出した状態の折れ曲がり片95(図2)が形成されている。この折れ曲がり片95の裏面は、中板12の立ち上がり片94(図5)の前面と当接することにより、交換ユニット2の前後方向の位置決めが決定される。
【0052】
(上板70)
上記上板70は、枠21の上部に設けられて、リールユニット20の上方を覆っているものである。具体的には、上板70は、枠21の高さ方向途中の横方向に渡されるように枠21に固定されているものである。この上板70は、リールユニット20の上方を覆うような位置に固定されているものである。この上板70は、その側端及び後ろ側の端部において、複数個のねじ及びボルトからなる締結部材により、枠21にしっかりと固定されているものである。なお、この上板70は、金属性の板状の板状部材からなるものである。
【0053】
(上扉30)
上記上扉30は、交換ユニット2の枠21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉である。そして、上扉30は、略中央部に前記回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、周囲に飾り部33が設けられ、種々の表示を行うための表示装置32が設けられているものである。
【0054】
ここで、前記飾り部33は、他のランプ等により形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するように形成してもよい。また、前記表示装置32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶表示装置やCRTなどとしてもよいものである。
さらに、図6に示すように、上扉30の正面から向かって左側の裏面には、前記枠体係合部60の延長枠体係合部64に係合可能な上扉係合部61が上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、上扉30の正面から向かって右側の裏面には、延長突出片65にロック可能な扉ロック機構7が設けられている。延長枠体係合部64に上扉係合部61が回動可能に係合することにより、上扉30は、延長枠体係合部64に軸支されるものである。そして、上扉30を閉じると、延長突出片65に扉ロック機構7がロックされることにより、上扉30を閉じた状態に維持することができるものである。
【0055】
また、上扉30の裏面上部の左右には、種々の音声を出力するためのスピーカ49が設けられている。
(下扉40)
上記下扉40は、本体キャビネット1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、本体キャビネット1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されているものである。
【0056】
前記下扉40の上部は、遊技機Sを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。また、下部には払い出されたメダルを溜めておくための箱状のメダル受け43が形成されており、下扉40の略中央部には、遊技内容その他の案内表示をするための前パネル50が嵌め込まれている。
【0057】
前記操作部41としては、下扉40の上面右端にはメダル投入口42と、上面左側に設けられたベットスイッチと、正面側にはレバー式のスタートスイッチと、ボタン式のストップスイッチと、鍵穴44とが設けられている。なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール23の回転を開始及び停止させるためのものである。また、鍵穴44は、前扉3を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉40の扉ロック機構7のロックが解除されるものである。
【0058】
さらに、図6に示すように、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入された遊技メダルを誘導しながら遊技メダルの正偽を判断するためのメダルセレクター48が設けられている。
また、下扉40の正面から向かって左側の裏面には、開口下部14の本体係合部62と係合可能な下扉係合部63が上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。そして、下扉40の正面から向かって右側の裏面には、本体キャビネット1の開口下部14の突出片69にロック可能なアンカー状のものを有する扉ロック機構7が設けられている。
【0059】
(作用及び効果)
本実施の形態に係る遊技機Sは、交換ユニット2の交換作業において、交換作業者が、隙間部100に手を差し込んで、交換ユニット2の一部を手で掴むことができる。このため、交換作業者は、交換ユニット2の交換作業において、一旦、掴んだ手を持ち替える必要がなく、そのまま、交換ユニット2を本体キャビネット1から取り外すことができ、或いは、交換ユニット2を本体キャビネット1に取り付けることができる。これにより、交換ユニット2の取り付け作業、或いは交換ユニット2の取り外し作業中、交換作業者は交換ユニット2から手の掴み位置を変更する必要がなく、一体的で連続的な動作により、交換ユニット2の着脱作業を行うことができる。これにより、交換ユニット2の交換作業を安全確実で容易なものにすることができる。
【0060】
本実施の形態に係る遊技機Sは、交換ユニット2の左右方向及び上方向において、本体キャビネット1との間に左隙間部102、右隙間部101及び上隙間部103からなる隙間の空間である隙間部100を連続的に形成することができる。これにより、交換ユニット2を本体キャビネット1の正面開口部11の上部に着脱する際、交換ユニット2の左右方向及び上方向を本体キャビネット1の内面に衝突させることなく、着脱作業を行うことができる。これにより、かかる衝突による機器の破損を防止することができる。
【0061】
また、このように左右方向及び上方向に隙間部100を形成したことにより、交換ユニット2を本体キャビネット1に差し込む際、隙間部100を形成していない場合よりも、差し込む位置の許容量の範囲を大きくすることができ、差し込み位置を簡単に見つけることができる。これにより、交換作業の容易化を図ることができる。
【0062】
本実施の形態は、交換ユニット2の左右の隙間部100において、隙間固定装置120が、交換ユニット2と本体キャビネット1との間をそれぞれ固定する。このため、交換ユニット2を、左右の隙間固定装置120を介して、本体キャビネット1の内側面の間に固定することができる。
そして、かかる隙間固定装置120は、交換ユニット2の左右方向の固定位置を調整可能な固定位置調整手段126を備えていることにより、交換ユニット2の固定位置が、左右方向にずれていても、かかるずれに対応して、交換ユニット2の固定位置を調整することができる。これにより、固定位置調整手段126を有していない場合と比較して、交換ユニット2の固定位置の許容幅を大きくすることができる。したがって、交換作業者は交換ユニット2の設置作業を容易なものにすることができる。
【0063】
本実施の形態に係る遊技機Sにおいて、交換ユニット2の左右方向及び上方向には、左隙間部102、右隙間部101及び上隙間部103からなる隙間の空間である隙間部100を形成しているため、かかる箇所において、交換ユニット2を本体キャビネット1から内部側へ離した位置に形成することができる。これにより、本体キャビネット1の左右の側板16や、天板17からワイヤ等の異物混入によるゴト行為や、外部からの強力な電磁波による、いわゆる電波ゴト等の影響を抑えることが可能となる。
【0064】
なお、本実施の形態では、交換ユニット2から上扉30を取り外した交換ユニット2だけの交換作業を行っているが、交換ユニット2に上扉30を装着した扉一体型交換ユニットを形成し、かかる扉一体型交換ユニットを交換して、遊技内容を変更するようなものにも適用することができるものである。
(遊技機Sの交換手順)
以上のように構成されたスロットマシンからなる遊技機Sについて、遊技内容変更のための台交換は、以下のように行うことができる。
【0065】
本実施の形態に係る遊技機Sは、交換ユニット2を取り替えることができる。すなわち、下扉40を開けてから上扉30の扉ロック機構7のロックを解除して、上扉30を開く、そして、所定の電気的な接続コードの結線を取り外した後、上扉30を上方に少し持ち上げることにより、交換ユニット2の延長枠体係合部64から上扉30の上扉係合部61を外して、交換ユニット2から上扉30を取り外す。
【0066】
次に、左右の隙間部100から手を差し込んで、左右の隙間固定装置120の固定状態を解除する。具体的には、押さえカップ125を位置調整ねじ124の基端側に移動するようにねじ込むことにより、側板16から押さえカップ125までの距離が小さくなって、交換ユニット2と本体キャビネット1との間を固定していた隙間固定装置120の固定状態が解除される。これにより、交換ユニット2は、自由な状態となり、交換作業者は、左右の隙間部100から手を差し込んで、枠21の掴みやすい箇所を手で握ることにより、交換ユニット2を簡単に引っ張り出して、交換ユニット2を本体キャビネット1から取り外すことができる。その際、交換ユニット2の左右及び上方向に隙間空間からなる隙間部100が形成されていることにより、交換ユニット2が、本体キャビネット1の内面に衝突することを押さえることができ、かかる衝突を原因とするような内部機器の破損を押さえることができる。
【0067】
そして、新たな交換ユニット2を、上述した手順と逆に行うことにより、交換ユニット2を本体キャビネット1内部に装着することができる。
具体的には、新しい交換ユニット2を本体キャビネット1の開口上部13に差し込む。かかる作業の際、交換ユニット2と、本体キャビネット1との左右方向及び上方向に隙間空間からなる隙間部100を形成していることにより、交換ユニット2の差し込み位置の許容量の範囲が大きくなり、かかる差し込み作業の位置決めを簡単なものにすることができる。これにより、交換ユニット2を差し込む正確な位置が解らずに、まごついてしまうようなことを回避することができる。そして、交換ユニット2を本体キャビネット1の開口上部13の中板12の上に載置した後、左右の隙間部100から手を差し込んで、下向きに垂れ下がっている隙間固定装置120を横向きに設定して、そのまま押さえカップ125を位置調整ねじ124の自由端側へ移動するように回転させる。そして、押さえカップ125の先端が交換ユニット2の側面に当接することにより、交換ユニット2と本体キャビネット1との間を連結固定することができる。そして、かかる作業を左右の隙間固定装置120で行うことにより、交換ユニット2は、左右から強固に支持されて、ぶれることなく固定することができる。その際、交換ユニット2の左右の固定位置の微調整は、左右の押さえカップ125を同一方向に回転させることにより、簡単に左右方向へ、固定位置を移動させることができる。
【0068】
そして、所定の電気的な接続コードの結線作業を行った後、上扉30の上扉係合部61を、交換ユニット2の延長枠体係合部64に係合させて、上扉30を延長枠体係合部64に軸支させる。そして、開いていた上扉30を再度、本体キャビネット1の開口上部13側に向かって閉じる。これにより、扉ロック機構7が作動して上扉30は交換ユニット2の手前側に固定される。これにより、新たな交換ユニット2の本体キャビネット1への取り付け作業が終了する。
本発明の実施の形態
(図面の説明)
図7乃至図8は、本発明の実施の形態を示すものである。
【0069】
図7は本体キャビネット内部に交換ユニットを取り付けた状態の外観正面図、図8は交換ユニットの外観斜視図をそれぞれ示す。
本実施の形態では、隙間部100を、交換ユニット2の上端と下端との間の一部に形成したことを特徴とするものである。具体的には、この隙間部100は、交換ユニット2の高さ方向の略中央付近であって、本体キャビネット1の正面から向かって右側の側板16の内側面と、交換ユニット2の右側面との間に手が差し込める部分右隙間部104を有している。そして、隙間部100は、交換ユニット2の高さ方向の略中央付近であって、本体キャビネット1の正面から向かって左側の側板16の内側面と、交換ユニット2の左側面との間に手が差し込める部分左隙間部105を有している。
【0070】
さらに、かかる部分右隙間部104及び部分左隙間部105からなる隙間部100を、交換ユニット2の手前側に形成したことを特徴とする。
そして、本実施の形態では、交換ユニット2と本体キャビネット1との間に上述したような隙間部100を形成したこと以外は、隙間部100を形成していない通常の遊技機Sと同様の構成からなるものである。すなわち、交換ユニット2の枠21は、隙間部100を除いて、本体キャビネット1の開口上部13の内部に略隙間なく収納されるような寸法形状に設定されているものである。そして、枠体係合部60も、本発明の理解を助けるための参考発明の実施の形態の延長枠体係合部64のように横方向に延長されたものではなく、通常の遊技機Sに使用される寸法形状のものから形成された標準枠体係合部66からなるものである。そして、突出片69も、本発明の理解を助けるための参考発明の実施の形態の延長突出片65のように交換ユニット2の外方向の隙間部100に向かって突出するのではなく、隙間部100を有していない通常の遊技機Sと同様に、交換ユニット2の内部側に向かって突出する標準突出部67からなるものである。
【0071】
そして、交換ユニット2を本体キャビネット1に固定するための固定装置10も、本発明の理解を助けるための参考発明の実施の形態で説明した隙間部100の隙間固定装置120ではなく、隙間部100を有していない通常の遊技機と同様に、枠21の左右の縦枠から後方に向かって鉤状に延びるフック34と、本体キャビネット1の左右の側板16の内側に固定されて前記フック34を引っかけて固定可能なクリップ(図示せず)とからなるものである。その他の構成は、本発明の理解を助けるための参考発明の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
【0072】
本実施の形態に係る遊技機Sは、部分右隙間部104及び部分左隙間部105からなる限定された空間からなる隙間部100を、交換ユニット2の左右であって、交換ユニット2の上端と下端との間の一部に形成している。このため、交換ユニット2の左右であって、交換ユニット2の上端と下端との間の一部の隙間部100以外の部分には、交換ユニット2を形成することができる。これにより、交換ユニット2の左右の一部に手を差し込めるだけの隙間部100を形成し、かかる隙間部100の以外の隙間部100の上側及び下側の部分を、交換ユニット2の空間として利用することができる。これにより、交換ユニット2の左右全体に隙間部100を形成するような場合と比較して、本体キャビネット1の内部空間を有効に利用することができる。
【0073】
さらに、本実施の形態に係る遊技機Sは、部分右隙間部104及び部分左隙間部105からなる隙間部100を、交換ユニット2の左右であって、交換ユニット2の手前側に形成している。このため、交換ユニット2の左右であって、交換ユニット2の手前側以外の部分、すなわち、交換ユニット2の奥側には、隙間部 100を形成しないようにすることができる。これにより、交換ユニット2の左右の手前側に手を差し込めるだけの隙間部100を形成し、隙間部100の奥側の部分を交換ユニット2の空間として利用することができる。したがって、交換ユニット2の左右の手前側から奥側にまで、前後方向の全奥行きにわたって隙間部100を形成するような場合と比較して、本体キャビネット1の内部空間を更に有効に利用することができる。
【0074】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0075】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、交換ユニットの交換作業を安全確実で容易なものにすることができるようにした遊技機を提供することができる。
【0076】
更に、請求項1記載の発明によれば、隙間部の上側及び下側の部分を、交換ユニットの空間として利用することができて、本体キャビネットの内部空間を有効に利用することができるようにした遊技機を提供することができる。
【0077】
更に、請求項1記載の発明によれば、隙間部の奥側の部分を交換ユニットの空間として利用することができて、本体キャビネットの内部空間を有効に利用することができるようにした遊技機を提供することができる。
【0078】
(請求項
請求項記載の発明によれば、上記した請求項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0079】
すなわち、請求項記載の発明によれば、交換ユニットの固定位置の許容寸法の許容幅を大きくすることができて、交換ユニットの設置作業を容易なものにすることができるようにした遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の理解を助けるための参考発明の実施の形態であって、本体キャビネット内部に交換ユニットを取り付けた状態を示す外観正面図である。
【図2】 本発明の理解を助けるための参考発明の実施の形態であって、交換ユニットを示す外観斜視図である。
【図3】 本発明の理解を助けるための参考発明の実施の形態であって、隙間固定装置を示す外観斜視図である。
【図4】 本発明の理解を助けるための参考発明の実施の形態であって、隙間固定装置を示す縦断面図である。
【図5】 本発明の理解を助けるための参考発明の実施の形態であって、遊技機を示す分解斜視図である。
【図6】 本発明の理解を助けるための参考発明の実施の形態であって、遊技機を示す分解斜視図である。
【図7】 本発明の実施の形態であって、本体キャビネット内部に交換ユニットを取り付けた状態を示す外観正面図である。
【図8】 本発明の実施の形態であって、交換ユニットを示す外観斜視図である。
【符号の説明】
S 遊技機 1 本体キャビネット
2 交換ユニット 3 扉
4 電源装置 5 払い出し装置
7 扉ロック機構 10 固定装置
11 正面開口部 12 中板
13 開口上部 14 開口下部
15 底板 16 側板
17 天板 18 裏板
20 リールユニット 21 枠
23 回転リール 24 基板ユニット
25 主制御装置 26 基板ケース
30 上扉 31 表示窓
32 表示装置 33 飾り部
34 フック 40 下扉
41 操作部 42 メダル投入口
43 メダル受け 44 鍵穴
48 メダルセレクター 49 スピーカー
50 前パネル 60 枠体係合部
61 上扉係合部 62 本体係合部
63 下扉係合部 64 延長枠体係合部
65 延長突出片 66 標準枠体係合部
67 標準突出部 69 突出片
70 上板 80 ガイド
81 移動体 94 立ち上がり片
95 折れ曲がり片 100 隙間部
101 右隙間部 102 左隙間部
103 上隙間部 104 部分右隙間部
105 部分左隙間部 120 隙間固定装置
121 前後軸 122 前後軸支持部
123 回転円筒部 124 位置調整ねじ
125 押さえカップ 126 固定位置調整手段
127 カップねじ孔

Claims (2)

  1. 正面側に開口する正面開口部を有する本体キャビネットと、
    前記本体キャビネットの高さ方向の途中に位置して前記本体キャビネットを上下に仕切る中板と、
    前記本体キャビネットの正面開口部の上部を開閉自在に塞ぐ上扉と、
    前記本体キャビネットの正面開口部の下部を開閉自在に塞ぐ下扉と、
    複数の図柄が表示された回転リール及びこの回転リールを回転表示させるための駆動手段を有するリールユニットとを備えた遊技機であって、
    前記遊技機は、前記本体キャビネットに対して交換可能に形成された交換ユニットを備え、
    少なくとも前記リールユニットは、この前記リールユニットを装着するための枠を介して前記交換ユニットに組み込まれ、
    前記交換ユニットと、前記前扉とは、着脱自在に形成され、
    前記交換ユニットの左右には、前記本体キャビネットの内面と前記交換ユニットとの間に手が差し込める隙間部を形成し
    前記隙間部を、前記交換ユニットの上端と下端との間の一部、且つ、前記交換ユニットの手前側に形成し、
    前記隙間部は、
    前記交換ユニットの高さ方向の略中央付近且つ手前側に形成されるとともに、前記本体キャビネットの正面から向かって右側の側板の内側面と、前記交換ユニットの右側面との間に手が差し込める部分右隙間部と、
    前記交換ユニットの高さ方向の略中央付近且つ手前側に形成されるとともに、前記本体キャビネットの正面から向かって左側の側板の内側面と、交換ユニットの左側面との間に手が差し込める部分左隙間部とを有し、
    前記交換ユニットは、前記部分右隙間部及び前記部分左隙間部を除いて、前記本体キャビネットの開口上部の内部に隙間無く収納されるような寸法形状に形成され、
    前記部分右隙間部及び前記部分左隙間部の上側、下側及び奥側を、前記交換ユニットとして利用することを特徴とする遊技機。
  2. 前記交換ユニットの左右の前記隙間部には、前記交換ユニットと、前記本体キャビネットとの間を固定する隙間固定装置をそれぞれ設け、
    前記隙間固定装置は、前記交換ユニットの左右方向の固定位置を調整可能な固定位置調整手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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