JP2004072934A - 電気接続箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】配線板上の電線に対し当該電線が配索された面やその反対面に端子部を立設する場合に、圧接端子の圧接作業が容易であり、又、圧接接続に対する管理が行い易い電気接続箱を提供する。
【解決手段】表面20aと裏面20bの両面に電線21が配索された配線板20と、この配線板20の表面20aに配置され、コネクタキャビティを有する表カバーと、配線板20の裏面20b側に配置され、コネクタキャビティを有する裏カバーと、電線21に圧接される圧接刃部11とコネクタキャビティ内に立設されるタブ部12,13とを有する圧接端子10,10A,10Bとを備えた電気接続箱であって、圧接端子10,10A,10Bは、電線21に対し当該電線21が配索された側から圧接刃部11を圧接することにより電線21が配索された面とその逆の反対面と両方の面とに選択的にタブ部12,13を立設できる。
【選択図】 図5
【解決手段】表面20aと裏面20bの両面に電線21が配索された配線板20と、この配線板20の表面20aに配置され、コネクタキャビティを有する表カバーと、配線板20の裏面20b側に配置され、コネクタキャビティを有する裏カバーと、電線21に圧接される圧接刃部11とコネクタキャビティ内に立設されるタブ部12,13とを有する圧接端子10,10A,10Bとを備えた電気接続箱であって、圧接端子10,10A,10Bは、電線21に対し当該電線21が配索された側から圧接刃部11を圧接することにより電線21が配索された面とその逆の反対面と両方の面とに選択的にタブ部12,13を立設できる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線板上に配索された電線に圧接される圧接端子の端子部をカバーのコネクタキャビティ内に立設することによりコネクタが形成される電気接続箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の電気接続箱として、図6に示す特開平5−300627号公報に開示されたものがある。この電気接続箱51Aは、図6に示すように、電線Wが配索された配線板52と、この配線板52の両面側を覆う表カバー53及び裏カバー54とを有し、配線板52の面には端子嵌合溝55が設けられている。圧接端子56は、電線スリット溝を有する圧接刃部56aと、この圧接刃部56aの上方にストレートに延設されたタブ部56bとから一体的に形成されている。
【0003】
そして、配線板52の端子嵌合溝55に圧接端子56の圧接刃部56a側から挿入すると、電線スリット溝に挿入された電線Wの導電線が圧接刃部56aに圧接されると共に、圧接端子56が端子嵌合溝55内に固定される。この固定された圧接端子56のタブ部56bが表カバー53のコネクタキャビティ53a内に立設される。
【0004】
また、他の従来の電気接続箱として、図7に示す特開平8−88922号公報に開示されたものがある。この電気接続箱51Bは、図7に示すように、2枚重ね合わされた配線板52a,52bを有し、この各配線板52a,52bの電線収容溝57には電線Wがそれぞれ収容されている。又、表面側の配線板52a及び裏面側の配線板52bの適所には、裏面側の配線板52bの電線収容溝57に連通する端子嵌合孔58が形成されている。圧接端子59は、電線スリット溝を有し、長寸法の圧接刃部59aと、この圧接刃部59aの上方にストレートに延設されたタブ部59bとから一体的に形成されている。
【0005】
そして、配線板52aの端子嵌合孔58に圧接端子59の圧接刃部59a側から挿入すると、電線スリット溝に挿入された電線Wの導電線が圧接刃部59aに圧接されると共に、圧接端子59が端子嵌合孔58内に固定される。この固定された圧接端子59のタブ部59bが図示しない表カバーのコネクタキャビティ内に立設される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前者の電気接続箱51Aでは、配線板52の電線Wに対し当該電線Wが配索された面と同じ面側にタブ部56bを立設させることができる。
【0007】
また、後者の電気接続箱51Bでは、配線板52a,52bの電線Wに対し当該電線Wが配索された面の反対面側にタブ部59bを立設させることができる。
【0008】
しかしながら、前者の場合には、電線Wに対し当該電線Wが配索された面側より圧接端子56を圧接するのに対し、後者の場合には、電線Wに対し当該電線Wが配索された面の反対面側より圧接端子59を圧接することになり、圧接端子56,59の圧接方向が逆となる。従って、電線Wに対し当該電線Wが配索された面と、その反対面との両方にそれぞれタブ部56b,59bを立設する場合には圧接端子56,59の圧接作業が面倒であり、又、圧接接続に対する管理が面倒であった。
【0009】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、配線板上の電線に対し当該電線が配索された面やその反対面に端子部を立設する場合に、圧接端子の圧接作業が容易であり、又、圧接接続に対する管理が行い易い電気接続箱を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、表面と裏面の両面に電線が配索された配線板と、この配線板の表面側に配置され、コネクタキャビティを有する表カバーと、前記配線板の裏面側に配置され、コネクタキャビティを有する裏カバーと、前記電線に圧接される圧接刃部と前記コネクタキャビティ内に立設される端子部とを有する圧接端子とを備えた電気接続箱であって、前記圧接端子は、前記電線に対し当該電線が配索された側から前記圧接刃部を圧接することにより前記電線が配索された面とその逆の反対面とに選択的に前記端子部を立設させるようにしたことを特徴とする。
【0011】
この電気接続箱では、配線板上の電線に対し、常に当該電線が配索された面側より圧接端子を圧接することにより、電線が配索された面とその反対面とに選択的に端子部を立設させることができる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載の電気接続箱であって、前記圧接端子は、前記電線に対し当該電線が配索された側から前記圧接刃部を圧接することにより前記電線が配索された面とその逆の反対面との両方に前記端子部を立設させるようにしたことを特徴とする。
【0013】
この電気接続箱では、請求項1の発明の作用に加え、1つの圧接端子を配線板に圧接することにより配線板の両面側に端子部を立設させることができる。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の電気接続箱であって、前記圧接端子は、前記圧接刃部と前記端子部とが直角に配置されていることを特徴とする。
【0015】
この電気接続箱では、請求項1又は請求項2の発明の作用に加え、端子部のコネクタに対し相手コネクタを挿抜する時に、圧接刃部をストレートに引き抜くような外力が作用しない。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3記載の電気接続箱であって、前記配線板の表面側と裏面側の端子位置は、同じ位置に設定されていることを特徴とする。
【0017】
この電気接続箱では、請求項1〜請求項3の発明の作用に加え、両面側に端子部を立設する場合に同じ圧接端子を使用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1〜図5は本発明の一実施形態を示し、図1(a)は配線板の部分平面図、図1(b)は配線板の部分底面図、図1(c)は配線板の部分側面図、図1(d)は配線板の表面側に表カバーを配置した平面図、図1(e)は配線板の裏面側に裏カバーを配置した平面図、図1(f)は配線板の表裏面側に表カバー及び裏カバーを配置した断面図、図2(a)は圧接端子の斜視図、図2(b)は圧接端子の側面図、図3は電線と同一面にのみタブ部を突設するように他方のタブ部を切断した圧接端子の斜視図、図4は電線と反対面にのみタブ部を突設するように一方のタブ部を切断した圧接端子の斜視図、図5(a)は両方のタブ部を有する圧接端子を装着した状態を示す断面図、図5(b)は一方のタブ部のみを有する圧接端子を装着した状態を示す断面図、図5(c)は他方のタブ部のみを有する圧接端子を装着した状態を示す断面図である。
【0020】
図1(a)〜図1(f)に示すように、電気接続箱1は、表面20aと裏面20bの両面に電線21が配索された配線板20と、この配線板20の表面20a側に配置され、コネクタキャビティ3aを有する表カバー3と、配線板20の裏面20b側に配置され、コネクタキャビティ4aを有する裏カバー4と、電線Wに圧接された状態で配線板2に固定され、コネクタキャビティ3a,4a内に立設されるタブ部(端子部)12,13を有する各種の圧接端子10,10A,10Bとを備え、各コネクタキャビティ3a,4aとこの内部に立設されたタブ部(端子部)12,13によって表面側コネクタ5及び裏面側コネクタ6が形成されている。
【0021】
図5(a)〜(c)に示すように、配線板20上の電線21は、配索回路体として所定の回路を形成し、導電線21aと、この外周を被う絶縁外皮21bとから構成されている。
【0022】
表カバー3及び裏カバー4の双方のコネクタキャビティ3a,4aは、表裏の同じ位置に配置され、且つ、双方のコネクタキャビティ3a,4a内の端子位置も表裏の同じ位置に設定されている。図1(d),(e)に示すように、各コネクタキャビティ3a,4a内の10箇所の端子位置に符号A〜Jを付すると、同じ符号の端子位置は表裏同じ端子位置に設定されている。表面20a側の端子位置I及び裏面20b側の端子位置H(図1(a),(b)中ハッチングで表示する部分)を除いた各端子位置には、後述する3態様の圧接端子10,10A,10Bを用いてタブ部(端子部)12,13が立設されている。そして、配線板20の各端子位置に相当する箇所には圧接端子10,10A,10Bを装着する端子装着部22が設けられている。
【0023】
図2(a),(b)に示すように、圧接端子10は、電線21に圧接する圧接刃部11と、この圧接刃部11を中間位置として互いに逆向きに配置された一対のタブ部12,13と、この一対のタブ部12,13と前記圧接刃部11とを連結する中間連結部14とから構成されている。圧接端子10は金型により一体成形により製造される。
【0024】
圧接刃部11は、下端に開口する電線スリット溝11aを有し、この電線スリット溝11aの内面側が刃状に形成されている。
【0025】
一対のタブ部12,13は、一直線上に配置され、互いの先端部は共にテーパ面12a,13aに形成されている。各タブ部12,13の長さ寸法は、この実施形態では、同じ長さL1に設定されている。この各タブ部12,13と中間連結部14との境界には、切断目印である一対の切り込み溝15,16が両端にそれぞれ形成されている。
【0026】
中間連結部14は、その中間部分で直角に折曲され、これにより圧接刃部11と一対のタブ部12,13とが直角に配置されている。又、中間連結部14は、配線板20に配置された電線21に圧接刃部11を圧接した場合に、一対のタブ部12,13が配線板20の両面の各タブ突出基準面25,26より突出するように長さが設定されている。具体的には、圧接刃部11の先端面から一方のタブ部12までの長さ寸法は、L2とL3にそれぞれ設定されている。又、中間連結部14には、配線板20に配置された電線21に圧接刃部11を圧接した場合に、圧接刃部11の反対面側に突設するタブ部13の切断位置を示す切断目印である一対の切り込み溝17,17が両端に形成されている。
【0027】
このように構成された圧接端子10は、図2(a)に示すように、何ら切断作業をしないそのままの圧接端子10と、図3に示すように、切り込み溝16に沿って切断しタブ部13を切り離した圧接端子10Aと、図4に示すように、切り込み溝15に沿って切断しタブ部12を切り離した圧接端子10Bとの3態様に形状を変更することができ、この実施形態では3態様の全てで使用する。
【0028】
次に、配線板20の端子装着部22の構成を説明する。
【0029】
図5(a)〜図5(c)に示すように、端子装着部22は、配線板20の周囲の面より突設され、この突設された端子装着部22に端子嵌合溝23が形成されている。この端子嵌合溝23は、圧接刃部11を嵌合する刃部嵌合溝23aと中間連結部14を嵌合する中間連結貫通孔23bとから構成されている。刃部嵌合溝23aは配線板20の上面側に開口され、その底面が圧接端子10の嵌合基準面24とされている。中間連結貫通孔23bは端子装着部22の上下面に開口し、この端子装着部22の上下面がタブ突出基準面25,26とされている。そして、嵌合基準面24より上方のタブ突出基準面25までの長さがL2に、嵌合基準面24より下方のタブ突出基準面26までの長さがL3に、それぞれ設定されており、上記した中間連結部14の長さ寸法は、これに合わせて設定されている。
【0030】
このように構成される端子装着部22は、図1(d),(e)に示す端子位置A,B,C,I,Jでは配線板20の表面20a側より圧接端子10,10A,10Bが装着できるように、その以外の端子位置D,E,F,G,Hでは配線板20の裏面20b側より圧接端子10,10A,10Bが装着できるようにそれぞれ設けられている。
【0031】
次に、圧接端子10の配線板20への装着作業を説明する。
【0032】
配線板20の表面20a側からは、端子位置A,B,C,I,Jについて圧接端子10,10A,10Bの装着作業を行う。端子位置A,B,Jでは、図2(a),(b)に示すように、何ら切断作業をしないそのままの圧接端子10を使用する。この圧接端子10を配線板20の端子嵌合溝23に圧接刃部11側から挿入する。すると、電線スリット溝11aに挿入された電線21の絶縁外皮21bが切れて内部の導電線21aが圧接刃部11に圧接されると共に、下方のタブ部13が中間連結嵌合溝23bより下方に突き抜ける。そして、図5(a)に示すように、圧接端子10の圧接刃部11が刃部嵌合溝23aに嵌合されると共に、中間連結部14が中間連結嵌合溝23bに嵌合される。これにより、各端子位置A,B,Jにあっては、配線板20の表面20a及び裏面20bの両面に、同じ電線21に共に導通するタブ部12,13を突設させることができる。
【0033】
端子位置Cでは、図3に示すように、圧接端子10を切り込み溝16に沿って切断してタブ部13を切り離した圧接端子10Aを使用する。尚、切り込み溝17の箇所で切断しても良い。図5(b)に示すように、この圧接端子10Aを上記と同様にして配線板20の端子嵌合溝23に嵌合させる。これにより、端子位置Cにあっては、配線板20の表面20aにのみ電線21に導通するタブ部12を突設させることができる。
【0034】
端子位置Iでは、図4に示すように、圧接端子10の切り込み溝15に沿って切断してタブ部12を切り離した圧接端子10Bを使用する。図5(c)に示すように、この圧接端子10Bを上記と同様にして配線板20の端子嵌合溝23内に嵌合させる。これにより、端子位置Iにあっては、配線板20の裏面20bにのみ電線21に導通するタブ部13を突設させることができる。
【0035】
また、配線板20の裏面20b側からは端子位置D,E,F,G,Hについて圧接端子10の装着作業を行う。図2(a),(b)に示すように、端子位置D,E,F,Gでは、何ら切断作業をしないそのままの圧接端子10を使用する。図5(a)に示すように、この圧接端子10を上記と同様にして配線板20の端子嵌合溝23内に嵌合させる。これにより、各端子位置D,E,F,Gにあっては、配線板20の表面20a及び裏面20bの両面に、同じ電線21に共に導通するタブ部12,13を突設させることができる。
【0036】
端子位置Hでは、図4に示すように、圧接端子10の切り込み溝15に沿って切断して圧タブ部12を切り離した圧接端子10Bを使用する。図5(c)に示すように、この圧接端子10Bを上記と同様にして配線板20の端子嵌合溝23内に嵌合させる。これにより、端子位置Hにあっては、配線板20の表面20aにのみ電線21に導通するタブ部13を突設させることができる。
【0037】
以上の圧接作業によって、図1(a)〜(f)に示すように、端子位置A,B,C,I,Jの圧接端子10,10A,10Bは、表面20a側の各電線21に電気的に接続され、且つ、端子位置A,B,Jでは表裏両面20a,20bにタブ部12,13が立設され、端子位置Cでは表面20aにのみタブ部12が立設され、端子位置Iでは裏面20bにのみタブ部13が立設される。又、端子位置D,E,F,G,Hの圧接端子10,10Bは、裏面20b側の電線21に電気的に接続され、且つ、端子位置D,E,F,Gでは表裏両面20a,20bにタブ部12,13が立設され、端子位置Hでは表面20aにのみタブ部13が立設される。
【0038】
以上、この電気接続箱1では、配線板20上の電線21に対し、常に当該電線21が配索された面側より圧接端子10,10A,10Bを圧接することにより、電線21が配索された面とその反対面とに選択的にタブ部12,13を立設させることができる。従って、配線板20上の電線21に対し当該電線21が配索された面やその反対面にタブ部12,13を立設する場合に、圧接端子10,10A,10Bの圧接作業が容易であり、又、圧接接続に対する管理が行い易い。
【0039】
上記実施形態では、圧接端子10は、電線21に対し当該電線21が配索された側から圧接刃部11を圧接することにより電線21が配索された面とその逆の反対面との両方にタブ部12,13を立設できるので、1つの圧接端子10を配線板20に圧接することにより配線板20の両面側にタブ部12,13を立設できるため、圧接作業の簡略化、圧接端子の削減化等になる。
【0040】
上記実施形態では、圧接端子10,10A,10Bは、圧接刃部11とタブ部12,13とが直角に配置されているので、タブ部12,13のコネクタ5,6に対し図示しない相手コネクタを挿抜する時に、圧接刃部11をストレートに引き抜くような外力が作用しないため、圧接刃部11の圧接状態の安定性を保つことができる。
【0041】
上記実施形態では、配線板20の表面20a側と裏面20b側の端子位置は、同じ位置に設定されているので、両面側にタブ部12,13を立設する場合に同じ圧接端子10を使用することができるため、部品点数の低減になる。
【0042】
又、上記実施形態では、両方のタブ部12,13を共に使用する場合と、電線21と同じ面側のタブ部12のみを使用する場合と、電線21と反対面のタブ部13のみを使用する場合の3パターンの使い分けができる圧接端子10を使用したので、端子の作成費用の削減と部品点数の削減とを共に図ることができる。しかし、予め上記と同様な構成を有する3種の圧接端子をそれぞれ製造し、これを使用しても良いことは勿論である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、配線板上の電線に対し、常に当該電線が配索された面側より装着することにより、電線が配索された面とその反対面とに選択的に圧接端子の端子部を立設させることができる。従って、配線板上の電線に対し当該電線が配索された面やその反対面に端子部を立設する場合に、圧接端子の圧接作業が容易であり、又、圧接接続に対する管理が行い易い。
【0044】
請求項2の発明によれば、1つの圧接端子を配線板に圧接することにより配線板の両面側に端子部を立設させることができるため、圧接作業の簡略化、圧接端子の削減化等になる。
【0045】
請求項3の発明によれば、端子部のコネクタに対し相手コネクタを挿抜する時に、圧接刃部をストレートに引き抜くような外力が作用しないため、圧接刃部の圧接状態の安定性を保つことができる。
【0046】
請求項4の発明によれば、両面側に端子部を立設する場合に共通の圧接端子を使用できるため、部品点数の低減になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、(a)は配線板の部分平面図、(b)は配線板の部分底面図、(c)は配線板の部分側面図、(d)は配線板の表面側に表カバーを配置した平面図、(e)は配線板の裏面側に裏カバーを配置した平面図、(f)は配線板の表裏面側に表カバー及び裏カバーを配置した断面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、(a)は圧接端子の斜視図、(b)は圧接端子の側面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示し、電線と同一面にのみタブ部を突設するように他方のタブ部を切断した圧接端子の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態を示し、電線と反対面にのみタブ部を突設するように一方のタブ部を切断した圧接端子の斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態を示し、(a)は両方のタブ部を有する圧接端子を装着した状態を示す断面図、(b)は一方のタブ部のみを有する圧接端子を装着した状態を示す断面図、(c)は他方のタブ部のみを有する圧接端子を装着した状態を示す断面図である。
【図6】従来例を示し、電気接続箱の斜視図である。
【図7】他の従来例を示し、圧接端子が装着された状態の断面図である。
【符号の説明】
1 電気接続箱
3 表カバー
3a コネクタキャビティ
4 裏カバー
4a コネクタキャビティ
10,10A,10B 圧接端子
11 圧接刃部
12,13 タブ部(端子部)
20 配線板
20a 配線板の表面
20b 配線板の裏面
21 電線
【発明の属する技術分野】
本発明は、配線板上に配索された電線に圧接される圧接端子の端子部をカバーのコネクタキャビティ内に立設することによりコネクタが形成される電気接続箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の電気接続箱として、図6に示す特開平5−300627号公報に開示されたものがある。この電気接続箱51Aは、図6に示すように、電線Wが配索された配線板52と、この配線板52の両面側を覆う表カバー53及び裏カバー54とを有し、配線板52の面には端子嵌合溝55が設けられている。圧接端子56は、電線スリット溝を有する圧接刃部56aと、この圧接刃部56aの上方にストレートに延設されたタブ部56bとから一体的に形成されている。
【0003】
そして、配線板52の端子嵌合溝55に圧接端子56の圧接刃部56a側から挿入すると、電線スリット溝に挿入された電線Wの導電線が圧接刃部56aに圧接されると共に、圧接端子56が端子嵌合溝55内に固定される。この固定された圧接端子56のタブ部56bが表カバー53のコネクタキャビティ53a内に立設される。
【0004】
また、他の従来の電気接続箱として、図7に示す特開平8−88922号公報に開示されたものがある。この電気接続箱51Bは、図7に示すように、2枚重ね合わされた配線板52a,52bを有し、この各配線板52a,52bの電線収容溝57には電線Wがそれぞれ収容されている。又、表面側の配線板52a及び裏面側の配線板52bの適所には、裏面側の配線板52bの電線収容溝57に連通する端子嵌合孔58が形成されている。圧接端子59は、電線スリット溝を有し、長寸法の圧接刃部59aと、この圧接刃部59aの上方にストレートに延設されたタブ部59bとから一体的に形成されている。
【0005】
そして、配線板52aの端子嵌合孔58に圧接端子59の圧接刃部59a側から挿入すると、電線スリット溝に挿入された電線Wの導電線が圧接刃部59aに圧接されると共に、圧接端子59が端子嵌合孔58内に固定される。この固定された圧接端子59のタブ部59bが図示しない表カバーのコネクタキャビティ内に立設される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前者の電気接続箱51Aでは、配線板52の電線Wに対し当該電線Wが配索された面と同じ面側にタブ部56bを立設させることができる。
【0007】
また、後者の電気接続箱51Bでは、配線板52a,52bの電線Wに対し当該電線Wが配索された面の反対面側にタブ部59bを立設させることができる。
【0008】
しかしながら、前者の場合には、電線Wに対し当該電線Wが配索された面側より圧接端子56を圧接するのに対し、後者の場合には、電線Wに対し当該電線Wが配索された面の反対面側より圧接端子59を圧接することになり、圧接端子56,59の圧接方向が逆となる。従って、電線Wに対し当該電線Wが配索された面と、その反対面との両方にそれぞれタブ部56b,59bを立設する場合には圧接端子56,59の圧接作業が面倒であり、又、圧接接続に対する管理が面倒であった。
【0009】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、配線板上の電線に対し当該電線が配索された面やその反対面に端子部を立設する場合に、圧接端子の圧接作業が容易であり、又、圧接接続に対する管理が行い易い電気接続箱を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、表面と裏面の両面に電線が配索された配線板と、この配線板の表面側に配置され、コネクタキャビティを有する表カバーと、前記配線板の裏面側に配置され、コネクタキャビティを有する裏カバーと、前記電線に圧接される圧接刃部と前記コネクタキャビティ内に立設される端子部とを有する圧接端子とを備えた電気接続箱であって、前記圧接端子は、前記電線に対し当該電線が配索された側から前記圧接刃部を圧接することにより前記電線が配索された面とその逆の反対面とに選択的に前記端子部を立設させるようにしたことを特徴とする。
【0011】
この電気接続箱では、配線板上の電線に対し、常に当該電線が配索された面側より圧接端子を圧接することにより、電線が配索された面とその反対面とに選択的に端子部を立設させることができる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載の電気接続箱であって、前記圧接端子は、前記電線に対し当該電線が配索された側から前記圧接刃部を圧接することにより前記電線が配索された面とその逆の反対面との両方に前記端子部を立設させるようにしたことを特徴とする。
【0013】
この電気接続箱では、請求項1の発明の作用に加え、1つの圧接端子を配線板に圧接することにより配線板の両面側に端子部を立設させることができる。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の電気接続箱であって、前記圧接端子は、前記圧接刃部と前記端子部とが直角に配置されていることを特徴とする。
【0015】
この電気接続箱では、請求項1又は請求項2の発明の作用に加え、端子部のコネクタに対し相手コネクタを挿抜する時に、圧接刃部をストレートに引き抜くような外力が作用しない。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3記載の電気接続箱であって、前記配線板の表面側と裏面側の端子位置は、同じ位置に設定されていることを特徴とする。
【0017】
この電気接続箱では、請求項1〜請求項3の発明の作用に加え、両面側に端子部を立設する場合に同じ圧接端子を使用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1〜図5は本発明の一実施形態を示し、図1(a)は配線板の部分平面図、図1(b)は配線板の部分底面図、図1(c)は配線板の部分側面図、図1(d)は配線板の表面側に表カバーを配置した平面図、図1(e)は配線板の裏面側に裏カバーを配置した平面図、図1(f)は配線板の表裏面側に表カバー及び裏カバーを配置した断面図、図2(a)は圧接端子の斜視図、図2(b)は圧接端子の側面図、図3は電線と同一面にのみタブ部を突設するように他方のタブ部を切断した圧接端子の斜視図、図4は電線と反対面にのみタブ部を突設するように一方のタブ部を切断した圧接端子の斜視図、図5(a)は両方のタブ部を有する圧接端子を装着した状態を示す断面図、図5(b)は一方のタブ部のみを有する圧接端子を装着した状態を示す断面図、図5(c)は他方のタブ部のみを有する圧接端子を装着した状態を示す断面図である。
【0020】
図1(a)〜図1(f)に示すように、電気接続箱1は、表面20aと裏面20bの両面に電線21が配索された配線板20と、この配線板20の表面20a側に配置され、コネクタキャビティ3aを有する表カバー3と、配線板20の裏面20b側に配置され、コネクタキャビティ4aを有する裏カバー4と、電線Wに圧接された状態で配線板2に固定され、コネクタキャビティ3a,4a内に立設されるタブ部(端子部)12,13を有する各種の圧接端子10,10A,10Bとを備え、各コネクタキャビティ3a,4aとこの内部に立設されたタブ部(端子部)12,13によって表面側コネクタ5及び裏面側コネクタ6が形成されている。
【0021】
図5(a)〜(c)に示すように、配線板20上の電線21は、配索回路体として所定の回路を形成し、導電線21aと、この外周を被う絶縁外皮21bとから構成されている。
【0022】
表カバー3及び裏カバー4の双方のコネクタキャビティ3a,4aは、表裏の同じ位置に配置され、且つ、双方のコネクタキャビティ3a,4a内の端子位置も表裏の同じ位置に設定されている。図1(d),(e)に示すように、各コネクタキャビティ3a,4a内の10箇所の端子位置に符号A〜Jを付すると、同じ符号の端子位置は表裏同じ端子位置に設定されている。表面20a側の端子位置I及び裏面20b側の端子位置H(図1(a),(b)中ハッチングで表示する部分)を除いた各端子位置には、後述する3態様の圧接端子10,10A,10Bを用いてタブ部(端子部)12,13が立設されている。そして、配線板20の各端子位置に相当する箇所には圧接端子10,10A,10Bを装着する端子装着部22が設けられている。
【0023】
図2(a),(b)に示すように、圧接端子10は、電線21に圧接する圧接刃部11と、この圧接刃部11を中間位置として互いに逆向きに配置された一対のタブ部12,13と、この一対のタブ部12,13と前記圧接刃部11とを連結する中間連結部14とから構成されている。圧接端子10は金型により一体成形により製造される。
【0024】
圧接刃部11は、下端に開口する電線スリット溝11aを有し、この電線スリット溝11aの内面側が刃状に形成されている。
【0025】
一対のタブ部12,13は、一直線上に配置され、互いの先端部は共にテーパ面12a,13aに形成されている。各タブ部12,13の長さ寸法は、この実施形態では、同じ長さL1に設定されている。この各タブ部12,13と中間連結部14との境界には、切断目印である一対の切り込み溝15,16が両端にそれぞれ形成されている。
【0026】
中間連結部14は、その中間部分で直角に折曲され、これにより圧接刃部11と一対のタブ部12,13とが直角に配置されている。又、中間連結部14は、配線板20に配置された電線21に圧接刃部11を圧接した場合に、一対のタブ部12,13が配線板20の両面の各タブ突出基準面25,26より突出するように長さが設定されている。具体的には、圧接刃部11の先端面から一方のタブ部12までの長さ寸法は、L2とL3にそれぞれ設定されている。又、中間連結部14には、配線板20に配置された電線21に圧接刃部11を圧接した場合に、圧接刃部11の反対面側に突設するタブ部13の切断位置を示す切断目印である一対の切り込み溝17,17が両端に形成されている。
【0027】
このように構成された圧接端子10は、図2(a)に示すように、何ら切断作業をしないそのままの圧接端子10と、図3に示すように、切り込み溝16に沿って切断しタブ部13を切り離した圧接端子10Aと、図4に示すように、切り込み溝15に沿って切断しタブ部12を切り離した圧接端子10Bとの3態様に形状を変更することができ、この実施形態では3態様の全てで使用する。
【0028】
次に、配線板20の端子装着部22の構成を説明する。
【0029】
図5(a)〜図5(c)に示すように、端子装着部22は、配線板20の周囲の面より突設され、この突設された端子装着部22に端子嵌合溝23が形成されている。この端子嵌合溝23は、圧接刃部11を嵌合する刃部嵌合溝23aと中間連結部14を嵌合する中間連結貫通孔23bとから構成されている。刃部嵌合溝23aは配線板20の上面側に開口され、その底面が圧接端子10の嵌合基準面24とされている。中間連結貫通孔23bは端子装着部22の上下面に開口し、この端子装着部22の上下面がタブ突出基準面25,26とされている。そして、嵌合基準面24より上方のタブ突出基準面25までの長さがL2に、嵌合基準面24より下方のタブ突出基準面26までの長さがL3に、それぞれ設定されており、上記した中間連結部14の長さ寸法は、これに合わせて設定されている。
【0030】
このように構成される端子装着部22は、図1(d),(e)に示す端子位置A,B,C,I,Jでは配線板20の表面20a側より圧接端子10,10A,10Bが装着できるように、その以外の端子位置D,E,F,G,Hでは配線板20の裏面20b側より圧接端子10,10A,10Bが装着できるようにそれぞれ設けられている。
【0031】
次に、圧接端子10の配線板20への装着作業を説明する。
【0032】
配線板20の表面20a側からは、端子位置A,B,C,I,Jについて圧接端子10,10A,10Bの装着作業を行う。端子位置A,B,Jでは、図2(a),(b)に示すように、何ら切断作業をしないそのままの圧接端子10を使用する。この圧接端子10を配線板20の端子嵌合溝23に圧接刃部11側から挿入する。すると、電線スリット溝11aに挿入された電線21の絶縁外皮21bが切れて内部の導電線21aが圧接刃部11に圧接されると共に、下方のタブ部13が中間連結嵌合溝23bより下方に突き抜ける。そして、図5(a)に示すように、圧接端子10の圧接刃部11が刃部嵌合溝23aに嵌合されると共に、中間連結部14が中間連結嵌合溝23bに嵌合される。これにより、各端子位置A,B,Jにあっては、配線板20の表面20a及び裏面20bの両面に、同じ電線21に共に導通するタブ部12,13を突設させることができる。
【0033】
端子位置Cでは、図3に示すように、圧接端子10を切り込み溝16に沿って切断してタブ部13を切り離した圧接端子10Aを使用する。尚、切り込み溝17の箇所で切断しても良い。図5(b)に示すように、この圧接端子10Aを上記と同様にして配線板20の端子嵌合溝23に嵌合させる。これにより、端子位置Cにあっては、配線板20の表面20aにのみ電線21に導通するタブ部12を突設させることができる。
【0034】
端子位置Iでは、図4に示すように、圧接端子10の切り込み溝15に沿って切断してタブ部12を切り離した圧接端子10Bを使用する。図5(c)に示すように、この圧接端子10Bを上記と同様にして配線板20の端子嵌合溝23内に嵌合させる。これにより、端子位置Iにあっては、配線板20の裏面20bにのみ電線21に導通するタブ部13を突設させることができる。
【0035】
また、配線板20の裏面20b側からは端子位置D,E,F,G,Hについて圧接端子10の装着作業を行う。図2(a),(b)に示すように、端子位置D,E,F,Gでは、何ら切断作業をしないそのままの圧接端子10を使用する。図5(a)に示すように、この圧接端子10を上記と同様にして配線板20の端子嵌合溝23内に嵌合させる。これにより、各端子位置D,E,F,Gにあっては、配線板20の表面20a及び裏面20bの両面に、同じ電線21に共に導通するタブ部12,13を突設させることができる。
【0036】
端子位置Hでは、図4に示すように、圧接端子10の切り込み溝15に沿って切断して圧タブ部12を切り離した圧接端子10Bを使用する。図5(c)に示すように、この圧接端子10Bを上記と同様にして配線板20の端子嵌合溝23内に嵌合させる。これにより、端子位置Hにあっては、配線板20の表面20aにのみ電線21に導通するタブ部13を突設させることができる。
【0037】
以上の圧接作業によって、図1(a)〜(f)に示すように、端子位置A,B,C,I,Jの圧接端子10,10A,10Bは、表面20a側の各電線21に電気的に接続され、且つ、端子位置A,B,Jでは表裏両面20a,20bにタブ部12,13が立設され、端子位置Cでは表面20aにのみタブ部12が立設され、端子位置Iでは裏面20bにのみタブ部13が立設される。又、端子位置D,E,F,G,Hの圧接端子10,10Bは、裏面20b側の電線21に電気的に接続され、且つ、端子位置D,E,F,Gでは表裏両面20a,20bにタブ部12,13が立設され、端子位置Hでは表面20aにのみタブ部13が立設される。
【0038】
以上、この電気接続箱1では、配線板20上の電線21に対し、常に当該電線21が配索された面側より圧接端子10,10A,10Bを圧接することにより、電線21が配索された面とその反対面とに選択的にタブ部12,13を立設させることができる。従って、配線板20上の電線21に対し当該電線21が配索された面やその反対面にタブ部12,13を立設する場合に、圧接端子10,10A,10Bの圧接作業が容易であり、又、圧接接続に対する管理が行い易い。
【0039】
上記実施形態では、圧接端子10は、電線21に対し当該電線21が配索された側から圧接刃部11を圧接することにより電線21が配索された面とその逆の反対面との両方にタブ部12,13を立設できるので、1つの圧接端子10を配線板20に圧接することにより配線板20の両面側にタブ部12,13を立設できるため、圧接作業の簡略化、圧接端子の削減化等になる。
【0040】
上記実施形態では、圧接端子10,10A,10Bは、圧接刃部11とタブ部12,13とが直角に配置されているので、タブ部12,13のコネクタ5,6に対し図示しない相手コネクタを挿抜する時に、圧接刃部11をストレートに引き抜くような外力が作用しないため、圧接刃部11の圧接状態の安定性を保つことができる。
【0041】
上記実施形態では、配線板20の表面20a側と裏面20b側の端子位置は、同じ位置に設定されているので、両面側にタブ部12,13を立設する場合に同じ圧接端子10を使用することができるため、部品点数の低減になる。
【0042】
又、上記実施形態では、両方のタブ部12,13を共に使用する場合と、電線21と同じ面側のタブ部12のみを使用する場合と、電線21と反対面のタブ部13のみを使用する場合の3パターンの使い分けができる圧接端子10を使用したので、端子の作成費用の削減と部品点数の削減とを共に図ることができる。しかし、予め上記と同様な構成を有する3種の圧接端子をそれぞれ製造し、これを使用しても良いことは勿論である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、配線板上の電線に対し、常に当該電線が配索された面側より装着することにより、電線が配索された面とその反対面とに選択的に圧接端子の端子部を立設させることができる。従って、配線板上の電線に対し当該電線が配索された面やその反対面に端子部を立設する場合に、圧接端子の圧接作業が容易であり、又、圧接接続に対する管理が行い易い。
【0044】
請求項2の発明によれば、1つの圧接端子を配線板に圧接することにより配線板の両面側に端子部を立設させることができるため、圧接作業の簡略化、圧接端子の削減化等になる。
【0045】
請求項3の発明によれば、端子部のコネクタに対し相手コネクタを挿抜する時に、圧接刃部をストレートに引き抜くような外力が作用しないため、圧接刃部の圧接状態の安定性を保つことができる。
【0046】
請求項4の発明によれば、両面側に端子部を立設する場合に共通の圧接端子を使用できるため、部品点数の低減になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、(a)は配線板の部分平面図、(b)は配線板の部分底面図、(c)は配線板の部分側面図、(d)は配線板の表面側に表カバーを配置した平面図、(e)は配線板の裏面側に裏カバーを配置した平面図、(f)は配線板の表裏面側に表カバー及び裏カバーを配置した断面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、(a)は圧接端子の斜視図、(b)は圧接端子の側面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示し、電線と同一面にのみタブ部を突設するように他方のタブ部を切断した圧接端子の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態を示し、電線と反対面にのみタブ部を突設するように一方のタブ部を切断した圧接端子の斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態を示し、(a)は両方のタブ部を有する圧接端子を装着した状態を示す断面図、(b)は一方のタブ部のみを有する圧接端子を装着した状態を示す断面図、(c)は他方のタブ部のみを有する圧接端子を装着した状態を示す断面図である。
【図6】従来例を示し、電気接続箱の斜視図である。
【図7】他の従来例を示し、圧接端子が装着された状態の断面図である。
【符号の説明】
1 電気接続箱
3 表カバー
3a コネクタキャビティ
4 裏カバー
4a コネクタキャビティ
10,10A,10B 圧接端子
11 圧接刃部
12,13 タブ部(端子部)
20 配線板
20a 配線板の表面
20b 配線板の裏面
21 電線
Claims (4)
- 表面と裏面の両面に電線が配索された配線板と、この配線板の表面側に配置され、コネクタキャビティを有する表カバーと、前記配線板の裏面側に配置され、コネクタキャビティを有する裏カバーと、前記電線に圧接される圧接刃部と前記コネクタキャビティ内に立設される端子部とを有する圧接端子とを備えた電気接続箱であって、
前記圧接端子は、前記電線に対し当該電線が配索された側から前記圧接刃部を圧接することにより前記電線が配索された面とその逆の反対面とに選択的に前記端子部を立設させるようにしたことを特徴とする電気接続箱。 - 請求項1記載の電気接続箱であって、
前記圧接端子は、前記電線に対し当該電線が配索された側から前記圧接刃部を圧接することにより前記電線が配索された面とその逆の反対面との両方に前記端子部を立設させるようにしたことを特徴とする電気接続箱。 - 請求項1又は請求項2記載の電気接続箱であって、
前記圧接端子は、前記圧接刃部と前記端子部とが直角に配置されていることを特徴とする電気接続箱。 - 請求項1〜請求項3記載の電気接続箱であって、
前記配線板の表面側と裏面側の端子位置は、同じ位置に設定されていることを特徴とする電気接続箱。
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