JP2004072921A - コイルの形成方法及び形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】生産性を向上できると共に,ねじれやよじれ等の変形が少ない連コイルを形成できるコイルの形成方法及び形成装置を提供すること。
【解決手段】縦列配置工程として,各巻枠21,22,23を各枠中心軸24の方向に連ねて縦列配置する。巻回工程として,各巻枠21,22,23と電線供給手段3とを相対的に回転させて,各巻枠21,22,23に順次電線611を巻回して,巻き方向が同じ複数の単コイル61を形成する。並列配置工程として,各巻枠21,22,23は,テーパ面が同じ方向を向くよう,各枠中心軸24に直交する方向に連ねて並列配置する。こうして,複数の単コイル61が各巻き中心軸63と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する単コイル61の巻き方向が逆である連コイル6を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】縦列配置工程として,各巻枠21,22,23を各枠中心軸24の方向に連ねて縦列配置する。巻回工程として,各巻枠21,22,23と電線供給手段3とを相対的に回転させて,各巻枠21,22,23に順次電線611を巻回して,巻き方向が同じ複数の単コイル61を形成する。並列配置工程として,各巻枠21,22,23は,テーパ面が同じ方向を向くよう,各枠中心軸24に直交する方向に連ねて並列配置する。こうして,複数の単コイル61が各巻き中心軸63と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する単コイル61の巻き方向が逆である連コイル6を形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【技術分野】
本発明は,複数の単コイルが連なると共に互いに隣接する上記単コイルの巻き方向が逆である連コイルを形成するコイルの形成方法及び形成装置に関する。
【0002】
【従来技術】
モータのステータ又はロータ等に組み付けるコイルは,複数のワイヤを束ねて形成した電線を,複数回重ね巻きして形成したループ形状を有している。例えば,3相モータに用いるコイルは,上記ループ形状の単コイルを3つ連ねて3連コイルとし,複数の3連コイルを用いて,U相,V相又はW相の各相をそれぞれ形成している。そして,上記3連コイルは,N極とS極とを交互に形成するために互いに隣接する単コイルの巻き方向を逆にしている。
【0003】
上記3連コイルを形成するに当たっては,上記電線を巻回する3つの巻枠と,この3つの巻枠に上記電線を供給する電線供給手段とを準備する。そして,各巻枠を横方向(各巻枠の枠中心軸に直交する方向)に並列させると共に,電線の巻回を行う巻枠を1つずつ縦方向(各巻枠の枠中心軸の方向)にずらして,1つずつ順番に上記電線を巻回している。また,この巻回の際には,上記電線供給手段の巻回方向を1つの巻枠毎に逆回転させて,互いに隣接する巻枠における単コイルの巻き方向が逆になるよう上記巻回を行っている。
【0004】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の3連コイルの形成方法においては,各巻枠毎に上記縦方向にずらして上記巻回を行う必要がある。また,上記電線供給手段についても,上記各巻枠ごとに逆回転させて上記巻回を行う必要がある。そのため,各巻枠及び上記電線供給手段の構造が複雑になるだけでなく,上記3連コイルの生産性を向上させることが困難になっている。
【0005】
また,上記各巻枠毎に上記縦方向にずらし,かつ上記電線供給手段を上記各巻枠ごとに逆回転させて巻回を行う際には,上記電線にねじれやよじれ等の変形が生じやすい。そのため,形成後の連コイルを上記ステータやロータ等に組み付ける際に,上記変形により連コイルの形状が崩れてしまうおそれがある。そのため,上記組付作業を困難にするおそれがある。
【0006】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,生産性を向上させることができると共に,ねじれやよじれ等の変形が少ない連コイルを形成することができるコイルの形成方法及び形成装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】
第1の発明は,複数の単コイルがそれらの巻き中心軸と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する上記単コイルの巻き方向が逆である連コイルを形成するコイルの形成方法において,
電線を巻回して上記単コイルを形成するための複数の巻枠と,該各巻枠に上記電線を供給する電線供給手段とを用い,
上記各巻枠の枠中心軸を略同一方向に向けると共に,上記各巻枠をそれぞれの上記枠中心軸の方向に連ねて縦列配置する縦列配置工程と,
上記各巻枠と上記電線供給手段とを相対的に回転させて,上記各巻枠に順次上記電線を巻回して,巻き方向が同じ複数の上記単コイルをそれぞれの上記巻き中心軸の方向に連ねて形成する巻回工程と,
上記縦列配置工程において上記各枠中心軸方向の一方側に位置する上記各巻枠における一方の端部が,交互に逆に向くよう,それぞれの上記枠中心軸に直交する方向に連ねて上記各巻枠を並列配置することにより,複数の単コイルがそれらの巻き中心軸と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する上記単コイルの巻き方向が逆である連コイルを形成する並列配置工程とを有することを特徴とするコイルの形成方法にある(請求項1)。
【0008】
本発明のコイルの形成方法は,上記連コイルを形成するために,上記縦列配置工程と上記巻回工程において,一旦は,上記各巻枠に対して同じ方向に巻回を行って巻き方向が同じである複数の単コイルを形成し,その後,上記並列配置工程において,上記複数の巻枠の配置変更を行って,互いに隣接する単コイルの巻き方向を逆にして,上記連コイルを形成する。
【0009】
すなわち,本発明においては,上記縦列配置工程において,上記各巻枠をそれぞれの上記枠中心軸の方向に連ねて縦列配置する。そして,上記巻回工程において,上記縦列配置を行った状態を保って,各巻枠に上記電線を巻回する。そのため,上記巻回を行っているときに,従来のように上記各巻枠を1つずつ移動させたりする必要がなく,また,上記各巻枠と上記電線供給手段とは,常に同じ方向に回転させながら上記巻回を行うことができる。
【0010】
そのため,上記各巻枠及び上記電線供給手段の構造を簡単にすることができる。また,上記各巻枠の移動等を行うための余分な時間を省略することができ,上記連コイルの生産性を向上させることができる。
また,本発明によれば,上記各巻枠を縦列配置して,連続的に上記巻回を行うことができる。すなわち,上記電線供給手段から上記各巻枠への電線の供給は,所定の回転速度及び所定の送り速度をもって,均一的に行うことができる。そのため,上記電線供給手段より上記各巻枠に対して電線を滑らかに供給することができ,巻回を行う電線にねじれやよじれ等の変形が発生し難い。
【0011】
そして,上記巻回後には,上記並列配置工程において,上記変形が少ない複数の単コイルの状態をほぼ維持したまま,上記各巻枠を並べ替える。そして,上記互いに隣接する上記単コイルの巻き方向が逆である連コイルを形成する。
そのため,本発明によれば,ねじれやよじれ等の変形が少ない上記連コイルを形成することができる。そのため,例えば,上記連コイルをステータやロータ等の部品のスロットに挿入配置する際に,ねじれやよじれが解けて連コイルの形状を変形させてしまうことがほとんどなく,上記挿入配置を容易に行うことができる。
【0012】
第2の発明は,複数の単コイルがそれらの巻き中心軸と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する上記単コイルの巻き方向が逆である連コイルを形成するコイルの形成装置において,
電線を巻回して上記単コイルを形成するための複数の巻枠と,
該各巻枠に上記電線を供給する電線供給手段と,
上記各巻枠の枠中心軸を略同一方向に向けると共に,上記各巻枠をそれぞれの上記枠中心軸の方向に連ねて連結する連結部材と,
上記各巻枠と上記電線供給手段とを相対的に回転させる回転手段とを有していることを特徴とするコイルの形成装置にある(請求項7)。
【0013】
本発明のコイルの形成装置は,上記生産性を向上させ,変形の少ない上記連コイルを形成するために,上記複数の巻枠,上記電線供給手段,上記連結部材及び上記回転手段を有している。
すなわち,本発明においては,上記連結部材により,上記各巻枠を連ねて連結して上記縦列配置を行い,上記回転手段を用いて上記連結部材を回転させることにより,上記電線の巻回を行うことができる。そして,この巻回を行った後には,上記連結部材による複数の巻枠の連結を解除して,各巻枠を並列配置することができる。
そのため,本発明のコイルの形成装置は,その構造が簡単であり,短時間で,変形の少ない連コイルを形成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
上記第1の発明においては,上記各巻枠と上記電線供給手段との相対的な回転は,上記各巻枠を上記電線供給手段に対して回転させることにより行うことが好ましい(請求項2)。
この場合には,上記電線供給手段から上記各巻枠に対してさらに滑らかに電線を供給することができ,ねじれやよじれ等の変形がさらに少ない連コイルを形成することができる。
【0015】
また,上記各巻枠には,それぞれの上記枠中心軸の方向に貫通する貫通穴を形成しておき,上記縦列配置工程においては,上記各巻枠の貫通穴に回転シャフトを挿通して上記縦列配置を行い,上記巻回工程においては,上記回転シャフトを回転させて上記巻回を行い,上記並列配置工程においては,上記各巻枠の貫通穴より上記回転シャフトを抜き出して上記並列配置を行うことが好ましい(請求項3)。
この場合には,上記回転シャフトを用いて上記各巻枠を一体化して上記縦列配置及び上記巻回を行うことができ,上記回転シャフトを抜き出して上記各巻枠を自由にして上記並列配置を行うことができる。そのため,容易に上記コイルの形成方法を実現することができる。
【0016】
また,上記各巻枠における上記電線を巻き付ける巻付面には,それぞれの上記枠中心軸の方向に沿って傾斜したテーパ面を形成しておき,上記縦列配置工程においては,互いに隣接する上記各巻枠のテーパ面が略逆方向を向くよう上記縦列配置を行い,上記並列配置工程においては,互いに隣接する上記各巻枠の上記テーパ面が略同一方向を向くよう上記並列配置を行うことが好ましい(請求項4)。
この場合には,上記各単コイルにおける各電線の周長が,各単コイルの巻き中心軸の一方向に向けて徐々に大きくなる連コイルを形成することができる。そして,この連コイルをステータやロータ等の部品に組み付ける際には,この連コイルは,挿入配置を行うスロットの開口側に上記周長が大きい側を位置させて,上記部品にまとまりよく組み付けることができる。
【0017】
また,上記各巻枠の巻付面には,巻き付けた電線がずれることを抑制する電線規制手段が設けられていることが好ましい(請求項5)。
この場合には,上記並列配置工程において,各巻枠における単コイルがずれてしまうことを抑制して,容易に上記並列配置を行うことができる。
また,上記電線規制手段としては,複数の突起又は溝により形成することができる。そして,複数の突起又は溝を,上記巻回を行う回数及びピッチ等に合わせて形成しておくことができる。この場合には,上記突起とこれに隣接する突起との間,又は上記各溝に上記電線を巻き付けることができる。そして,上記並列配置工程において,上記各単コイルにおける各電線のループが混線してしまうことを防止することができる。
【0018】
また,上記並列配置工程においては,上記各巻枠の少なくともいずれかを,その上記枠中心軸の回りに所定の角度回転させて,上記並列配置を行うことが好ましい(請求項6)。
この場合には,上記並列配置工程において,各巻枠の巻付面に巻き付けられた電線と各巻枠同士の間を渡る渡り線との割合を調節することができる。そのため,各単コイル同士の間における渡り線の長さを調節して,コンパクトにまとまりのある連コイルを形成することができる。
また,上記渡り線の長さの調節は,上記縦列配置工程における上記各巻枠同士の間の間隔を調節しておくことによっても行うことができる。
【0019】
また,上記第2の発明においては,上記回転手段は,上記各巻枠を上記電線供給手段に対して回転させるよう構成してあることが好ましい(請求項8)。
この場合には,上記電線供給手段から上記各巻枠に対してさらに円滑に電線を供給することができ,ねじれやよじれ等の変形がさらに少ない連コイルを形成することができる。
【0020】
また,上記各巻枠は,それぞれの上記枠中心軸の方向に貫通する貫通穴を有しており,上記連結部材は,上記各巻枠の貫通穴に挿通可能な回転シャフトにより形成してあり,上記回転手段は,上記回転シャフトに連結してあることが好ましい(請求項9)。
この場合には,上記各巻枠の貫通穴に上記回転シャフトを挿通することにより上記各巻枠の上記縦列配置を行うことができ,上記回転手段により回転シャフトを回転させることにより上記各巻枠に上記電線の巻回を行うことができる。
また,上記各巻枠の貫通穴より上記回転シャフトを抜き出すことにより,容易に上記各巻枠の上記並列配置を行うことができる。
【0021】
また,上記各巻枠における上記電線を巻き付ける巻付面には,それぞれの上記枠中心軸の方向に沿って傾斜したテーパ面が形成してあることが好ましい(請求項10)。
この場合には,上記各単コイルにおける各電線の周長が,各単コイルの巻き中心軸の一方向に向けて徐々に大きくなる連コイルを形成することができる。そして,この連コイルをステータやロータ等の部品に組み付ける際には,この連コイルは,挿入配置を行うスロットの開口側に上記周長が大きい側を位置させて,上記部品にまとまりよく組み付けることができる。
【0022】
また,上記各巻枠の巻付面には,巻き付けた電線がずれることを抑制する電線規制手段が設けてあることが好ましい(請求項11)。
この場合には,上記並列配置工程において,各巻枠における単コイルがずれてしまうことを抑制して,容易に上記並列配置を行うことができる。
また,上記発明と同様に,上記電線規制手段としては,複数の突起又は溝により形成することができ,この複数の突起又は溝を,上記巻回を行う回数及びピッチ等に合わせて形成しておくことができる。この場合の作用効果は,上記発明と同様である。
【0023】
また,上記各巻枠は,それぞれの上記枠中心軸に直交する方向における断面が略四角形状であることが好ましい(請求項12)。この場合には,形成する各単コイルの形状を四角に近いループ形状にすることができる。そのため,この連コイルをステータやロータ等の部品に組み付ける際に,一層まとまりよく組み付けることができる。
【0024】
【実施例】
以下に,図面を用いて本発明のコイルの形成方法及び形成装置にかかる実施例につき説明する。
本例のコイルの形成方法においては,図8,図10に示すごとく,複数の単コイル61がそれらの巻き中心軸63と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する上記単コイル61の巻き方向が逆である連コイル6を形成する。上記コイルの形成方法においては,図1,図2に示すごとく,電線611を巻回して上記単コイル61を形成するための複数の巻枠21,22,23と,この各巻枠21,22,23に上記電線611を供給する電線供給手段3とを用いる。
【0025】
そして,以下の各工程を行って,上記連コイル6を形成する。
すなわち,まず,図2に示すごとく,縦列配置工程として,上記各巻枠21,22,23の枠中心軸24を略同一方向に向けると共に,上記各巻枠21,22,23をそれぞれの上記枠中心軸24の方向に連ねて縦列配置する。次いで,図3,図4,図1に示すごとく,巻回工程として,上記各巻枠21,22,23と上記電線供給手段3とを相対的に回転させて,上記各巻枠21,22,23に順次上記電線611を巻回して,巻き方向が同じ複数の上記単コイル61をそれぞれの上記巻き中心軸63の方向に連ねて形成する。
【0026】
その後,図5〜図7に示すごとく,並列配置工程として,上記縦列配置工程において上記各枠中心軸24の方向の一方側に位置する上記各巻枠21,22,23における一方の端部が,交互に逆に向くよう,それぞれの上記枠中心軸24に直交する方向に連ねて上記各巻枠21,22,23を並列配置する。こうして,図8,図10に示すごとく,複数の単コイル61がそれらの巻き中心軸63と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する上記単コイル61の巻き方向が逆である連コイル6を形成する。
【0027】
以下に,これを詳説する。
図10に示すごとく,本例で形成する連コイル6は,上記単コイル61をその巻き中心軸63と直交する方向(横方向)に3つ連ねて形成した3連コイル6である。そして,この3連コイル6においては,両側に位置する各単コイル61に対して中央に位置する単コイル61の巻き方向が逆になっている。
上記各単コイル61は,略四角形状(本例では略長方形状)のループを有するものである。そして,上記各単コイル61は,それぞれモータに組み付けた際には1極分のコイルとなる。
また,図11に示すごとく,上記各巻枠21,22,23に巻回を行う電線611は,複数のワイヤ612を束ねて形成したものである。
【0028】
本例においては,図2に示すごとく,上記連コイル6を形成するために,上記複数の巻枠21,22,23及び上記電線供給手段3,並びに以下の連結部材4及び回転手段5を有するコイルの形成装置1を使用する。また,上記3連コイル6を形成するために3つの巻枠21,22,23を用いる。すなわち,これらは,上記回転シャフト4の軸方向における一方側より,第1の巻枠21,第2の巻枠22及び第3の巻枠23とする。
【0029】
また,同図に示すごとく,上記各巻枠21,22,23は,上記電線611を巻き付ける巻付面25を有しており,本例の巻付面25は,それぞれの上記枠中心軸24の方向に沿って傾斜した4つのテーパ面である。そして,上記各巻枠21,22,23における枠中心軸24の方向の両側には,上記テーパ面により面積が小さい前面215,225,235と,これよりも面積が大きい後面216,226,236とが形成されている。
【0030】
また,図2に示すごとく,本例では,各巻枠21,22,23の巻付面25における4つのテーパ面を,それぞれ第1面211,221,231,第2面212,222,232,第3面213,223,233及び第4面214,224,234とする。また,これらは,ぞれぞれの前面215,225,235から見て,反時計回りに第1面211,221,231,第2面212,222,232,第3面213,223,233及び第4面214,224,234とする。
【0031】
また,図12に示すごとく,上記各巻枠21,22,23の巻付面25には,巻き付けた電線611がずれることを抑制する電線規制手段27が設けてある。本例の電線規制手段27は,複数の突起271により形成してある。この複数の突起271は,上記4つのテーパ面である第1面211,221,231,第2面212,222,232,第3面213,223,233及び第4面214,224,234にそれぞれ設けてある。
【0032】
また,上記複数の突起271は,各テーパ面において,テーパ面同士の間におけるコーナー部251の近傍に一対に設けてあると共に,上記枠中心軸24の方向に向けて略等間隔に複数列配設してある。上記電線規制手段27により,上記並列配置工程において,上記各単コイル61における各電線611のループが混線してしまうことを防止することができる。
また,上記各巻枠21,22,23は,それぞれの上記枠中心軸24の方向に貫通する貫通穴26を有している。また,上記各巻枠21,22,23には,その巻付面25に巻回した単コイル61にふたをして,これを保持する保持蓋28が設けてある。
【0033】
また,図12に示すごとく,上記各巻枠21,22,23は,上記略四角形状(略長方形状)のループを有する単コイル61を形成するために,略四角形状(略長方形)の横断面を有している。なお,この横断面とは,上記巻枠21,22,23の枠中心軸24の方向に直交する方向の断面をいう。
そして,本例においては,図8,図10に示すごとく,上記各巻枠21,22,23を用いて,上記各単コイル61における各電線611の周長が,各単コイル61の巻き中心軸63の一方向に向けて徐々に大きくなる連コイル6を形成する。
【0034】
図2に示すごとく,上記連結部材4は,上記各巻枠21,22,23の枠中心軸24を略同一方向に向けて,各巻枠21,22,23をそれぞれの上記枠中心軸24の方向に連ねて連結させるものである。本例の連結部材4は,上記各巻枠21,22,23の貫通穴26に挿通可能な回転シャフト4により構成してある。そして,本例では,上記各巻枠21,22,23の貫通穴26に上記回転シャフト4を挿通することにより上記各巻枠21,22,23を連結して上記縦列配置を行うことができる。
【0035】
また,図2,図12に示すごとく,上記各巻枠21,22,23の貫通穴26は角穴であり,上記回転シャフト4は断面角形状を有している。より具体的には,上記角穴は正方形状の穴であり,上記回転シャフト4は正方形断面を有している。これにより,本例では,上記縦列配置を行う際に,各巻枠21,22,23は,上記回転シャフト4に対して約90°毎回転オフセットをして配置することができる。
【0036】
また,図2に示すごとく,上記回転手段5は,上記回転シャフト4に連結してある。そして,上記回転手段5により上記複数の巻枠21,22,23を連結した回転シャフト4を回転させて,上記電線611の巻回を行う。また,上記電線供給手段3は,上記各巻枠21,22,23の巻付面25に上記電線611を導くガイド部31を有している。
【0037】
また,上記各巻枠21,22,23を挿通した回転シャフト4と上記電線供給手段3とは,上記回転シャフト4の軸方向に相対的に移動可能になっている。そして,上記回転シャフト4と電線供給手段3とは,上記電線611の巻回を行う上記回転シャフト4の回転速度に対して,所定の送り速度を有して相対移動を行う。
【0038】
以下に,上記コイルの形成装置1を用いて,複数の単コイル61がそれらの巻き中心軸63と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する単コイル61の巻き方向が逆である連コイル6を形成する方法につき詳説する。
図2に示すごとく,上記縦列配置工程においては,上記3つの巻枠21,22,23の貫通穴26に上記回転シャフト4を挿通し,これらの巻枠21,22,23を連結して上記縦列配置を行う。この際に,上記3つの巻枠21,22,23は,第1の巻枠21の後面216と第2の巻枠22の後面226とが対向し,第2の巻枠22の前面225と第3の巻枠23の前面235とが対向する。
【0039】
また,この際に互いに隣接する巻枠21,22,23の巻付面25におけるテーパ面による傾斜が互いに逆方向を向く。すなわち,本例では,第1の巻枠21及び第3の巻枠23における4つのテーパ面の傾斜に対して,第2の巻枠22における4つのテーパ面の傾斜が逆方向を向く。
【0040】
また,後述する電線611による渡り線621,622を短くするために,
上記第2の巻枠22は,上記第1の巻枠21及び第3の巻枠23に対して,その枠中心軸24の回りに約90°回転オフセットした状態で上記回転シャフト4に取り付ける。また,上記縦列配置工程においては,後述する連コイル6における渡り線621,622の長さを最適にするために,上記各巻枠21,22,23同士の間の間隔を最適に調節しておく。
【0041】
次いで,図3,図4,図1に示すごとく,上記巻回工程においては,上記電線供給手段3より電線611を上記第1の巻枠21に巻き付けると共に,上記3つの巻枠21,22,23を挿通した回転シャフト4を上記回転手段5によって,所定の回転速度で回転させる。また,この回転と同時に,上記回転シャフト4と上記電線供給手段3とを,上記回転シャフト4の軸方向に所定の送り速度で相対的に移動させる。
【0042】
そして,図3に示すごとく,上記電線611は,第1の巻枠21に巻回する際には,この第1の巻枠21に複数回巻回すると共にこの第1の巻枠21における一方のテーパ面(第4面214)まで巻回する。すなわち,本例では,上記第1の巻枠21においては,上記電線611は,第2面212より巻き始めて,第1面211に4重,第2面212に5重,第3面213に5重及び第4面214に5重巻き付け,第4面214まで巻き付ける。
【0043】
次いで,図4に示すごとく,上記電線611は,第2の巻枠22に渡る際には,上記第1の巻枠21における一方のテーパ面(第4面214)より第2の巻枠22における一方のテーパ面(第3面223)とは反対側に位置する他方のテーパ面(第1面221)へと渡る。
【0044】
そして,同図に示すごとく,上記電線611は,上記第2の巻枠22に巻回する際には,この第2の巻枠22における他方のテーパ面(第1面221)より巻回してこの第2の巻枠22に複数回巻回すると共にこの第2の巻枠22における一方のテーパ面(第3面223)まで巻回する。すなわち,本例では,上記第2の巻枠22においては,上記電線611は,第1面221より巻き始めて,第1面221に5重,第2面222に4重,第3面223に5重及び第4面224に5重巻き付け,第3面223まで巻き付ける。
【0045】
次いで,図1に示すごとく,上記電線611は,第3の巻枠23に渡る際には,上記第2の巻枠22における一方のテーパ面(第3面223)より第3の巻枠23における他方のテーパ面(第2面232)へと渡る。
そして,同図に示すごとく,上記電線611は,上記第3の巻枠23に巻回する際には,この第3の巻枠23における他方のテーパ面(第2面232)より巻回してこの第3の巻枠23に複数回巻回すると共にこの第3の巻枠23における一方のテーパ面(第4面234)まで巻回する。すなわち,本例では,上記第3の巻枠23においては,上記電線611は,第2面232より巻き始めて,第1面231に4重,第2面232に5重,第3面233に5重及び第4面234に5重巻き付け,第4面234まで巻き付ける。
【0046】
このように,上記第1の巻枠21より,上記第2の巻枠22,上記第3の巻枠23へと順次上記電線611の巻回を行う。これにより,各巻枠21,22,23における巻き方向が同じである3つの単コイル61を形成する。
【0047】
次いで,図5〜図7に示すごとく,上記並列配置工程においては,互いに隣接する巻枠2における単コイル61の巻き方向が逆になるよう上記各巻枠21,22,23の並列配置を行う。すなわち,図5に示すごとく,上記各巻枠21,22,23の貫通穴26より上記回転シャフト4を抜き出して,各巻枠21,22,23が自由に回転できるようにする。
【0048】
そして,図7に示すごとく,上記並列配置の際には,上記各巻枠21,22,23における前面215,225,235が略同一の方向を向くよう配置を行う。また,この並列配置の際には,互いに隣接する上記各巻枠21,22,23における各テーパ面による傾斜方向が略同一方向を向く。
【0049】
具体的には,図6に示すごとく,上記第2の巻枠22は,その枠中心軸24の回りに約90°回転させる。
そして,図7に示すごとく,上記第1の巻枠21と上記第3の巻枠23とは,各枠中心軸24に直交する直交軸241周りに約90°回転させ,上記第2の巻枠22は,その直交軸241回りに上記第1の巻枠21及び第3の巻枠23とは反対回りに約90°回転させる。つまり,上記第2の巻枠22は,ねじるようにして回転させる。こうして,上記各巻枠21,22,23における前面215,225,235が略同一の方向を向く。
【0050】
また,図9に示すごとく,上記並列配置工程においては,上記第1の巻枠21と第2の巻枠22との間の渡り線621の長さと,第2の巻枠22と第3の巻枠23との間の渡り線622の長さとを調節して,各巻枠21,22,23の巻付面25における巻付け回数を調節する。
【0051】
すなわち,具体的には,上記第1の巻枠21における一方のテーパ面(第4面214)に最後に巻いた電線611を解いて,これを上記第1の巻枠21と上記第2の巻枠22との間の渡り線621に含める。これにより,図10に示すごとく,上記第1の巻枠21の巻付面25における巻付け回数は,第1面211が4重,第2面212が5重,第3面213が5重及び第4面214が1重減って4重となる。
なお,図10において,四角で囲んだ数字は各テーパ面における上記並列配置後の最終的な巻付け回数を示し,括弧書きの数字は上記並列配置前の巻付け回数を示す。
【0052】
また,上記第3の巻枠23における他方のテーパ面(第2面232)に最後に巻いた電線611を解いて,上記第2の巻枠22と上記第3の巻枠23との間の渡り線622に含める。これにより,図10に示すごとく,上記第3の巻枠23の巻付面25における巻付け回数は,第1面231が4重,第2面232が1重減って4重,第3面233が5重及び第4面234が5重となる。
【0053】
また,上記第2の巻枠22においては,この第2の巻枠22と上記第3の巻枠23との間の渡り線622の一部を,第2の巻枠22における一方のテーパ面(第3面223)に巻き終わったところから他方のテーパ面(第1面221)へと巻く。すなわち,第2の巻枠22における第2面222と第1面221とに上記渡り線621の一部を巻く。これにより,図10に示すごとく,上記第2の巻枠22の巻付面25における巻付け回数は,第1面221が1重増えて6重,第2面222が1重増えて5重,第3面223が5重及び第4面224が5重となる。
【0054】
上記のようにして,図1,図10に示すごとく,各巻枠21,22,23を並列配置して,複数の単コイル61がそれらの巻き中心軸63と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する単コイル61の巻き方向が逆である連コイル6を形成する。
その後,上記連コイル6を上記各巻枠21,22,23より取り外して,モータのステータやロータ等の部品に組み付ける。
【0055】
本例のコイルの形成方法においては,上記縦列配置工程と上記巻回工程において,一旦は,上記各巻枠21,22,23に対して同じ方向に巻回を行って巻き方向が同じである複数の単コイル61を形成する。そして,その後,上記並列配置工程において,上記各巻枠21,22,23の配置変更を行って,互いに隣接する単コイル61の巻き方向を逆にして,上記連コイル6を形成した。
【0056】
すなわち,本例においては,上記縦列配置工程において,上記各巻枠21,22,23をそれぞれの上記枠中心軸24の方向に連ねて縦列配置した。そして,上記巻回工程において,上記縦列配置を行った状態を保って,各巻枠21,22,23に上記電線611を巻回した。そのため,上記巻回を行っているときに,従来のように上記各巻枠21,22,23を1つずつ移動させたりする必要がなく,また,上記各巻枠21,22,23と上記電線供給手段3とは,常に同じ方向に回転させながら上記巻回を行うことができる。
【0057】
そのため,上記各巻枠21,22,23及び上記電線供給手段3の構造を簡単にすることができる。また,上記各巻枠21,22,23の移動等を行うための余分な時間を省略することができ,上記連コイル6の生産性を向上させることができる。
【0058】
また,本例のコイルの形成方法によれば,上記各巻枠21,22,23を縦列配置して,連続的に上記巻回を行うことができる。すなわち,上記電線供給手段3から上記各巻枠21,22,23への電線611の供給は,所定の回転速度及び所定の送り速度をもって,均一的に行うことができる。そのため,上記電線供給手段3より上記各巻枠21,22,23に対して電線611を滑らかに供給することができ,巻回を行う電線611にねじれやよじれ等の変形が発生し難い。
【0059】
そして,上記巻回後には,上記並列配置工程において,上記変形が少ない複数の単コイル61の状態をほぼ維持したまま,上記各巻枠21,22,23を並べ替える。そして,上記互いに隣接する上記単コイル61の巻き方向が逆である連コイル6を形成する。
そのため,本例のコイルの形成方法によれば,ねじれやよじれ等の変形が少ない上記連コイル6を形成することができる。そのため,例えば,上記連コイル6をステータやロータ等の部品のスロットに挿入配置する際に,ねじれやよじれが解けて連コイル6の形状を変形させてしまうことがほとんどなく,上記挿入配置を容易に行うことができる。
【0060】
また,上記各巻枠21,22,23の巻付面25における4つのテーパ面により,上記各単コイル61における各電線611の周長が,各単コイル61の巻き中心軸63の一方向に向けて徐々に大きくなる連コイル6を形成することができる。そのため,この連コイル6をステータやロータ等の部品に組み付ける際には,この連コイル6は,挿入配置を行うスロットの開口側(図示略)に上記周長が大きい側を位置させて,上記部品にまとまりよく組み付けることができる。
【0061】
また,上記のごとく,上記並列配置工程においては,上記第2の巻枠22は,上記枠中心軸24の回りにも約90°回転させており,各巻枠21,22,23の巻付面25に巻き付けられた電線611と,各巻枠21,22,23同士の間を渡る渡り線621,622との割合を調節した。このように,上記並列配置を行うときに,各巻枠21,22,23への巻付け回数と各単コイル61同士の間における渡り線621,622の長さを調節して,コンパクトにまとまりのある連コイル6を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における,電線を巻回した後のコイルの形成装置を示す斜視説明図。
【図2】実施例における,電線を巻回する前のコイルの形成装置を示す斜視説明図。
【図3】実施例における,コイルの形成装置を示す図で,第1の巻枠に電線を巻回した状態を示す斜視説明図。
【図4】実施例における,コイルの形成装置を示す図で,第2の巻枠に電線を巻回した状態を示す斜視説明図。
【図5】実施例における,回転シャフトを抜き出した後のコイルの形成装置を示す斜視説明図。
【図6】実施例における,第2の巻枠をその枠中心軸回りに約90°回転させた状態を示す斜視説明図。
【図7】実施例における,第1の巻枠及び第3の巻枠を直交軸回りに回転させると共に第2の巻枠をそれらの反対回りに約90°回転させた状態を示す斜視説明図。
【図8】実施例における,連コイルを形成した状態のコイルの形成装置を示す斜視説明図。
【図9】実施例における,渡り線の長さを調節して連コイルを形成することを示す説明図。
【図10】実施例における,連コイルを示す説明図。
【図11】実施例における,複数のワイヤを束ねて形成した電線を示す説明図。
【図12】実施例における,巻枠を示す正面図。
【符号の説明】
1...コイルの形成装置,
21...第1の巻枠,
22...第2の巻枠,
23...第3の巻枠,
24...枠中心軸,
25...巻付面,
26...貫通穴,
27...電線規制手段,
271...突起,
3...電線供給手段,
4...連結部材(回転シャフト),
5...回転手段,
6...連コイル,
61...単コイル,
63...巻き中心軸,
611...電線,
621,622...渡り線,
【技術分野】
本発明は,複数の単コイルが連なると共に互いに隣接する上記単コイルの巻き方向が逆である連コイルを形成するコイルの形成方法及び形成装置に関する。
【0002】
【従来技術】
モータのステータ又はロータ等に組み付けるコイルは,複数のワイヤを束ねて形成した電線を,複数回重ね巻きして形成したループ形状を有している。例えば,3相モータに用いるコイルは,上記ループ形状の単コイルを3つ連ねて3連コイルとし,複数の3連コイルを用いて,U相,V相又はW相の各相をそれぞれ形成している。そして,上記3連コイルは,N極とS極とを交互に形成するために互いに隣接する単コイルの巻き方向を逆にしている。
【0003】
上記3連コイルを形成するに当たっては,上記電線を巻回する3つの巻枠と,この3つの巻枠に上記電線を供給する電線供給手段とを準備する。そして,各巻枠を横方向(各巻枠の枠中心軸に直交する方向)に並列させると共に,電線の巻回を行う巻枠を1つずつ縦方向(各巻枠の枠中心軸の方向)にずらして,1つずつ順番に上記電線を巻回している。また,この巻回の際には,上記電線供給手段の巻回方向を1つの巻枠毎に逆回転させて,互いに隣接する巻枠における単コイルの巻き方向が逆になるよう上記巻回を行っている。
【0004】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の3連コイルの形成方法においては,各巻枠毎に上記縦方向にずらして上記巻回を行う必要がある。また,上記電線供給手段についても,上記各巻枠ごとに逆回転させて上記巻回を行う必要がある。そのため,各巻枠及び上記電線供給手段の構造が複雑になるだけでなく,上記3連コイルの生産性を向上させることが困難になっている。
【0005】
また,上記各巻枠毎に上記縦方向にずらし,かつ上記電線供給手段を上記各巻枠ごとに逆回転させて巻回を行う際には,上記電線にねじれやよじれ等の変形が生じやすい。そのため,形成後の連コイルを上記ステータやロータ等に組み付ける際に,上記変形により連コイルの形状が崩れてしまうおそれがある。そのため,上記組付作業を困難にするおそれがある。
【0006】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,生産性を向上させることができると共に,ねじれやよじれ等の変形が少ない連コイルを形成することができるコイルの形成方法及び形成装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】
第1の発明は,複数の単コイルがそれらの巻き中心軸と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する上記単コイルの巻き方向が逆である連コイルを形成するコイルの形成方法において,
電線を巻回して上記単コイルを形成するための複数の巻枠と,該各巻枠に上記電線を供給する電線供給手段とを用い,
上記各巻枠の枠中心軸を略同一方向に向けると共に,上記各巻枠をそれぞれの上記枠中心軸の方向に連ねて縦列配置する縦列配置工程と,
上記各巻枠と上記電線供給手段とを相対的に回転させて,上記各巻枠に順次上記電線を巻回して,巻き方向が同じ複数の上記単コイルをそれぞれの上記巻き中心軸の方向に連ねて形成する巻回工程と,
上記縦列配置工程において上記各枠中心軸方向の一方側に位置する上記各巻枠における一方の端部が,交互に逆に向くよう,それぞれの上記枠中心軸に直交する方向に連ねて上記各巻枠を並列配置することにより,複数の単コイルがそれらの巻き中心軸と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する上記単コイルの巻き方向が逆である連コイルを形成する並列配置工程とを有することを特徴とするコイルの形成方法にある(請求項1)。
【0008】
本発明のコイルの形成方法は,上記連コイルを形成するために,上記縦列配置工程と上記巻回工程において,一旦は,上記各巻枠に対して同じ方向に巻回を行って巻き方向が同じである複数の単コイルを形成し,その後,上記並列配置工程において,上記複数の巻枠の配置変更を行って,互いに隣接する単コイルの巻き方向を逆にして,上記連コイルを形成する。
【0009】
すなわち,本発明においては,上記縦列配置工程において,上記各巻枠をそれぞれの上記枠中心軸の方向に連ねて縦列配置する。そして,上記巻回工程において,上記縦列配置を行った状態を保って,各巻枠に上記電線を巻回する。そのため,上記巻回を行っているときに,従来のように上記各巻枠を1つずつ移動させたりする必要がなく,また,上記各巻枠と上記電線供給手段とは,常に同じ方向に回転させながら上記巻回を行うことができる。
【0010】
そのため,上記各巻枠及び上記電線供給手段の構造を簡単にすることができる。また,上記各巻枠の移動等を行うための余分な時間を省略することができ,上記連コイルの生産性を向上させることができる。
また,本発明によれば,上記各巻枠を縦列配置して,連続的に上記巻回を行うことができる。すなわち,上記電線供給手段から上記各巻枠への電線の供給は,所定の回転速度及び所定の送り速度をもって,均一的に行うことができる。そのため,上記電線供給手段より上記各巻枠に対して電線を滑らかに供給することができ,巻回を行う電線にねじれやよじれ等の変形が発生し難い。
【0011】
そして,上記巻回後には,上記並列配置工程において,上記変形が少ない複数の単コイルの状態をほぼ維持したまま,上記各巻枠を並べ替える。そして,上記互いに隣接する上記単コイルの巻き方向が逆である連コイルを形成する。
そのため,本発明によれば,ねじれやよじれ等の変形が少ない上記連コイルを形成することができる。そのため,例えば,上記連コイルをステータやロータ等の部品のスロットに挿入配置する際に,ねじれやよじれが解けて連コイルの形状を変形させてしまうことがほとんどなく,上記挿入配置を容易に行うことができる。
【0012】
第2の発明は,複数の単コイルがそれらの巻き中心軸と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する上記単コイルの巻き方向が逆である連コイルを形成するコイルの形成装置において,
電線を巻回して上記単コイルを形成するための複数の巻枠と,
該各巻枠に上記電線を供給する電線供給手段と,
上記各巻枠の枠中心軸を略同一方向に向けると共に,上記各巻枠をそれぞれの上記枠中心軸の方向に連ねて連結する連結部材と,
上記各巻枠と上記電線供給手段とを相対的に回転させる回転手段とを有していることを特徴とするコイルの形成装置にある(請求項7)。
【0013】
本発明のコイルの形成装置は,上記生産性を向上させ,変形の少ない上記連コイルを形成するために,上記複数の巻枠,上記電線供給手段,上記連結部材及び上記回転手段を有している。
すなわち,本発明においては,上記連結部材により,上記各巻枠を連ねて連結して上記縦列配置を行い,上記回転手段を用いて上記連結部材を回転させることにより,上記電線の巻回を行うことができる。そして,この巻回を行った後には,上記連結部材による複数の巻枠の連結を解除して,各巻枠を並列配置することができる。
そのため,本発明のコイルの形成装置は,その構造が簡単であり,短時間で,変形の少ない連コイルを形成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
上記第1の発明においては,上記各巻枠と上記電線供給手段との相対的な回転は,上記各巻枠を上記電線供給手段に対して回転させることにより行うことが好ましい(請求項2)。
この場合には,上記電線供給手段から上記各巻枠に対してさらに滑らかに電線を供給することができ,ねじれやよじれ等の変形がさらに少ない連コイルを形成することができる。
【0015】
また,上記各巻枠には,それぞれの上記枠中心軸の方向に貫通する貫通穴を形成しておき,上記縦列配置工程においては,上記各巻枠の貫通穴に回転シャフトを挿通して上記縦列配置を行い,上記巻回工程においては,上記回転シャフトを回転させて上記巻回を行い,上記並列配置工程においては,上記各巻枠の貫通穴より上記回転シャフトを抜き出して上記並列配置を行うことが好ましい(請求項3)。
この場合には,上記回転シャフトを用いて上記各巻枠を一体化して上記縦列配置及び上記巻回を行うことができ,上記回転シャフトを抜き出して上記各巻枠を自由にして上記並列配置を行うことができる。そのため,容易に上記コイルの形成方法を実現することができる。
【0016】
また,上記各巻枠における上記電線を巻き付ける巻付面には,それぞれの上記枠中心軸の方向に沿って傾斜したテーパ面を形成しておき,上記縦列配置工程においては,互いに隣接する上記各巻枠のテーパ面が略逆方向を向くよう上記縦列配置を行い,上記並列配置工程においては,互いに隣接する上記各巻枠の上記テーパ面が略同一方向を向くよう上記並列配置を行うことが好ましい(請求項4)。
この場合には,上記各単コイルにおける各電線の周長が,各単コイルの巻き中心軸の一方向に向けて徐々に大きくなる連コイルを形成することができる。そして,この連コイルをステータやロータ等の部品に組み付ける際には,この連コイルは,挿入配置を行うスロットの開口側に上記周長が大きい側を位置させて,上記部品にまとまりよく組み付けることができる。
【0017】
また,上記各巻枠の巻付面には,巻き付けた電線がずれることを抑制する電線規制手段が設けられていることが好ましい(請求項5)。
この場合には,上記並列配置工程において,各巻枠における単コイルがずれてしまうことを抑制して,容易に上記並列配置を行うことができる。
また,上記電線規制手段としては,複数の突起又は溝により形成することができる。そして,複数の突起又は溝を,上記巻回を行う回数及びピッチ等に合わせて形成しておくことができる。この場合には,上記突起とこれに隣接する突起との間,又は上記各溝に上記電線を巻き付けることができる。そして,上記並列配置工程において,上記各単コイルにおける各電線のループが混線してしまうことを防止することができる。
【0018】
また,上記並列配置工程においては,上記各巻枠の少なくともいずれかを,その上記枠中心軸の回りに所定の角度回転させて,上記並列配置を行うことが好ましい(請求項6)。
この場合には,上記並列配置工程において,各巻枠の巻付面に巻き付けられた電線と各巻枠同士の間を渡る渡り線との割合を調節することができる。そのため,各単コイル同士の間における渡り線の長さを調節して,コンパクトにまとまりのある連コイルを形成することができる。
また,上記渡り線の長さの調節は,上記縦列配置工程における上記各巻枠同士の間の間隔を調節しておくことによっても行うことができる。
【0019】
また,上記第2の発明においては,上記回転手段は,上記各巻枠を上記電線供給手段に対して回転させるよう構成してあることが好ましい(請求項8)。
この場合には,上記電線供給手段から上記各巻枠に対してさらに円滑に電線を供給することができ,ねじれやよじれ等の変形がさらに少ない連コイルを形成することができる。
【0020】
また,上記各巻枠は,それぞれの上記枠中心軸の方向に貫通する貫通穴を有しており,上記連結部材は,上記各巻枠の貫通穴に挿通可能な回転シャフトにより形成してあり,上記回転手段は,上記回転シャフトに連結してあることが好ましい(請求項9)。
この場合には,上記各巻枠の貫通穴に上記回転シャフトを挿通することにより上記各巻枠の上記縦列配置を行うことができ,上記回転手段により回転シャフトを回転させることにより上記各巻枠に上記電線の巻回を行うことができる。
また,上記各巻枠の貫通穴より上記回転シャフトを抜き出すことにより,容易に上記各巻枠の上記並列配置を行うことができる。
【0021】
また,上記各巻枠における上記電線を巻き付ける巻付面には,それぞれの上記枠中心軸の方向に沿って傾斜したテーパ面が形成してあることが好ましい(請求項10)。
この場合には,上記各単コイルにおける各電線の周長が,各単コイルの巻き中心軸の一方向に向けて徐々に大きくなる連コイルを形成することができる。そして,この連コイルをステータやロータ等の部品に組み付ける際には,この連コイルは,挿入配置を行うスロットの開口側に上記周長が大きい側を位置させて,上記部品にまとまりよく組み付けることができる。
【0022】
また,上記各巻枠の巻付面には,巻き付けた電線がずれることを抑制する電線規制手段が設けてあることが好ましい(請求項11)。
この場合には,上記並列配置工程において,各巻枠における単コイルがずれてしまうことを抑制して,容易に上記並列配置を行うことができる。
また,上記発明と同様に,上記電線規制手段としては,複数の突起又は溝により形成することができ,この複数の突起又は溝を,上記巻回を行う回数及びピッチ等に合わせて形成しておくことができる。この場合の作用効果は,上記発明と同様である。
【0023】
また,上記各巻枠は,それぞれの上記枠中心軸に直交する方向における断面が略四角形状であることが好ましい(請求項12)。この場合には,形成する各単コイルの形状を四角に近いループ形状にすることができる。そのため,この連コイルをステータやロータ等の部品に組み付ける際に,一層まとまりよく組み付けることができる。
【0024】
【実施例】
以下に,図面を用いて本発明のコイルの形成方法及び形成装置にかかる実施例につき説明する。
本例のコイルの形成方法においては,図8,図10に示すごとく,複数の単コイル61がそれらの巻き中心軸63と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する上記単コイル61の巻き方向が逆である連コイル6を形成する。上記コイルの形成方法においては,図1,図2に示すごとく,電線611を巻回して上記単コイル61を形成するための複数の巻枠21,22,23と,この各巻枠21,22,23に上記電線611を供給する電線供給手段3とを用いる。
【0025】
そして,以下の各工程を行って,上記連コイル6を形成する。
すなわち,まず,図2に示すごとく,縦列配置工程として,上記各巻枠21,22,23の枠中心軸24を略同一方向に向けると共に,上記各巻枠21,22,23をそれぞれの上記枠中心軸24の方向に連ねて縦列配置する。次いで,図3,図4,図1に示すごとく,巻回工程として,上記各巻枠21,22,23と上記電線供給手段3とを相対的に回転させて,上記各巻枠21,22,23に順次上記電線611を巻回して,巻き方向が同じ複数の上記単コイル61をそれぞれの上記巻き中心軸63の方向に連ねて形成する。
【0026】
その後,図5〜図7に示すごとく,並列配置工程として,上記縦列配置工程において上記各枠中心軸24の方向の一方側に位置する上記各巻枠21,22,23における一方の端部が,交互に逆に向くよう,それぞれの上記枠中心軸24に直交する方向に連ねて上記各巻枠21,22,23を並列配置する。こうして,図8,図10に示すごとく,複数の単コイル61がそれらの巻き中心軸63と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する上記単コイル61の巻き方向が逆である連コイル6を形成する。
【0027】
以下に,これを詳説する。
図10に示すごとく,本例で形成する連コイル6は,上記単コイル61をその巻き中心軸63と直交する方向(横方向)に3つ連ねて形成した3連コイル6である。そして,この3連コイル6においては,両側に位置する各単コイル61に対して中央に位置する単コイル61の巻き方向が逆になっている。
上記各単コイル61は,略四角形状(本例では略長方形状)のループを有するものである。そして,上記各単コイル61は,それぞれモータに組み付けた際には1極分のコイルとなる。
また,図11に示すごとく,上記各巻枠21,22,23に巻回を行う電線611は,複数のワイヤ612を束ねて形成したものである。
【0028】
本例においては,図2に示すごとく,上記連コイル6を形成するために,上記複数の巻枠21,22,23及び上記電線供給手段3,並びに以下の連結部材4及び回転手段5を有するコイルの形成装置1を使用する。また,上記3連コイル6を形成するために3つの巻枠21,22,23を用いる。すなわち,これらは,上記回転シャフト4の軸方向における一方側より,第1の巻枠21,第2の巻枠22及び第3の巻枠23とする。
【0029】
また,同図に示すごとく,上記各巻枠21,22,23は,上記電線611を巻き付ける巻付面25を有しており,本例の巻付面25は,それぞれの上記枠中心軸24の方向に沿って傾斜した4つのテーパ面である。そして,上記各巻枠21,22,23における枠中心軸24の方向の両側には,上記テーパ面により面積が小さい前面215,225,235と,これよりも面積が大きい後面216,226,236とが形成されている。
【0030】
また,図2に示すごとく,本例では,各巻枠21,22,23の巻付面25における4つのテーパ面を,それぞれ第1面211,221,231,第2面212,222,232,第3面213,223,233及び第4面214,224,234とする。また,これらは,ぞれぞれの前面215,225,235から見て,反時計回りに第1面211,221,231,第2面212,222,232,第3面213,223,233及び第4面214,224,234とする。
【0031】
また,図12に示すごとく,上記各巻枠21,22,23の巻付面25には,巻き付けた電線611がずれることを抑制する電線規制手段27が設けてある。本例の電線規制手段27は,複数の突起271により形成してある。この複数の突起271は,上記4つのテーパ面である第1面211,221,231,第2面212,222,232,第3面213,223,233及び第4面214,224,234にそれぞれ設けてある。
【0032】
また,上記複数の突起271は,各テーパ面において,テーパ面同士の間におけるコーナー部251の近傍に一対に設けてあると共に,上記枠中心軸24の方向に向けて略等間隔に複数列配設してある。上記電線規制手段27により,上記並列配置工程において,上記各単コイル61における各電線611のループが混線してしまうことを防止することができる。
また,上記各巻枠21,22,23は,それぞれの上記枠中心軸24の方向に貫通する貫通穴26を有している。また,上記各巻枠21,22,23には,その巻付面25に巻回した単コイル61にふたをして,これを保持する保持蓋28が設けてある。
【0033】
また,図12に示すごとく,上記各巻枠21,22,23は,上記略四角形状(略長方形状)のループを有する単コイル61を形成するために,略四角形状(略長方形)の横断面を有している。なお,この横断面とは,上記巻枠21,22,23の枠中心軸24の方向に直交する方向の断面をいう。
そして,本例においては,図8,図10に示すごとく,上記各巻枠21,22,23を用いて,上記各単コイル61における各電線611の周長が,各単コイル61の巻き中心軸63の一方向に向けて徐々に大きくなる連コイル6を形成する。
【0034】
図2に示すごとく,上記連結部材4は,上記各巻枠21,22,23の枠中心軸24を略同一方向に向けて,各巻枠21,22,23をそれぞれの上記枠中心軸24の方向に連ねて連結させるものである。本例の連結部材4は,上記各巻枠21,22,23の貫通穴26に挿通可能な回転シャフト4により構成してある。そして,本例では,上記各巻枠21,22,23の貫通穴26に上記回転シャフト4を挿通することにより上記各巻枠21,22,23を連結して上記縦列配置を行うことができる。
【0035】
また,図2,図12に示すごとく,上記各巻枠21,22,23の貫通穴26は角穴であり,上記回転シャフト4は断面角形状を有している。より具体的には,上記角穴は正方形状の穴であり,上記回転シャフト4は正方形断面を有している。これにより,本例では,上記縦列配置を行う際に,各巻枠21,22,23は,上記回転シャフト4に対して約90°毎回転オフセットをして配置することができる。
【0036】
また,図2に示すごとく,上記回転手段5は,上記回転シャフト4に連結してある。そして,上記回転手段5により上記複数の巻枠21,22,23を連結した回転シャフト4を回転させて,上記電線611の巻回を行う。また,上記電線供給手段3は,上記各巻枠21,22,23の巻付面25に上記電線611を導くガイド部31を有している。
【0037】
また,上記各巻枠21,22,23を挿通した回転シャフト4と上記電線供給手段3とは,上記回転シャフト4の軸方向に相対的に移動可能になっている。そして,上記回転シャフト4と電線供給手段3とは,上記電線611の巻回を行う上記回転シャフト4の回転速度に対して,所定の送り速度を有して相対移動を行う。
【0038】
以下に,上記コイルの形成装置1を用いて,複数の単コイル61がそれらの巻き中心軸63と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する単コイル61の巻き方向が逆である連コイル6を形成する方法につき詳説する。
図2に示すごとく,上記縦列配置工程においては,上記3つの巻枠21,22,23の貫通穴26に上記回転シャフト4を挿通し,これらの巻枠21,22,23を連結して上記縦列配置を行う。この際に,上記3つの巻枠21,22,23は,第1の巻枠21の後面216と第2の巻枠22の後面226とが対向し,第2の巻枠22の前面225と第3の巻枠23の前面235とが対向する。
【0039】
また,この際に互いに隣接する巻枠21,22,23の巻付面25におけるテーパ面による傾斜が互いに逆方向を向く。すなわち,本例では,第1の巻枠21及び第3の巻枠23における4つのテーパ面の傾斜に対して,第2の巻枠22における4つのテーパ面の傾斜が逆方向を向く。
【0040】
また,後述する電線611による渡り線621,622を短くするために,
上記第2の巻枠22は,上記第1の巻枠21及び第3の巻枠23に対して,その枠中心軸24の回りに約90°回転オフセットした状態で上記回転シャフト4に取り付ける。また,上記縦列配置工程においては,後述する連コイル6における渡り線621,622の長さを最適にするために,上記各巻枠21,22,23同士の間の間隔を最適に調節しておく。
【0041】
次いで,図3,図4,図1に示すごとく,上記巻回工程においては,上記電線供給手段3より電線611を上記第1の巻枠21に巻き付けると共に,上記3つの巻枠21,22,23を挿通した回転シャフト4を上記回転手段5によって,所定の回転速度で回転させる。また,この回転と同時に,上記回転シャフト4と上記電線供給手段3とを,上記回転シャフト4の軸方向に所定の送り速度で相対的に移動させる。
【0042】
そして,図3に示すごとく,上記電線611は,第1の巻枠21に巻回する際には,この第1の巻枠21に複数回巻回すると共にこの第1の巻枠21における一方のテーパ面(第4面214)まで巻回する。すなわち,本例では,上記第1の巻枠21においては,上記電線611は,第2面212より巻き始めて,第1面211に4重,第2面212に5重,第3面213に5重及び第4面214に5重巻き付け,第4面214まで巻き付ける。
【0043】
次いで,図4に示すごとく,上記電線611は,第2の巻枠22に渡る際には,上記第1の巻枠21における一方のテーパ面(第4面214)より第2の巻枠22における一方のテーパ面(第3面223)とは反対側に位置する他方のテーパ面(第1面221)へと渡る。
【0044】
そして,同図に示すごとく,上記電線611は,上記第2の巻枠22に巻回する際には,この第2の巻枠22における他方のテーパ面(第1面221)より巻回してこの第2の巻枠22に複数回巻回すると共にこの第2の巻枠22における一方のテーパ面(第3面223)まで巻回する。すなわち,本例では,上記第2の巻枠22においては,上記電線611は,第1面221より巻き始めて,第1面221に5重,第2面222に4重,第3面223に5重及び第4面224に5重巻き付け,第3面223まで巻き付ける。
【0045】
次いで,図1に示すごとく,上記電線611は,第3の巻枠23に渡る際には,上記第2の巻枠22における一方のテーパ面(第3面223)より第3の巻枠23における他方のテーパ面(第2面232)へと渡る。
そして,同図に示すごとく,上記電線611は,上記第3の巻枠23に巻回する際には,この第3の巻枠23における他方のテーパ面(第2面232)より巻回してこの第3の巻枠23に複数回巻回すると共にこの第3の巻枠23における一方のテーパ面(第4面234)まで巻回する。すなわち,本例では,上記第3の巻枠23においては,上記電線611は,第2面232より巻き始めて,第1面231に4重,第2面232に5重,第3面233に5重及び第4面234に5重巻き付け,第4面234まで巻き付ける。
【0046】
このように,上記第1の巻枠21より,上記第2の巻枠22,上記第3の巻枠23へと順次上記電線611の巻回を行う。これにより,各巻枠21,22,23における巻き方向が同じである3つの単コイル61を形成する。
【0047】
次いで,図5〜図7に示すごとく,上記並列配置工程においては,互いに隣接する巻枠2における単コイル61の巻き方向が逆になるよう上記各巻枠21,22,23の並列配置を行う。すなわち,図5に示すごとく,上記各巻枠21,22,23の貫通穴26より上記回転シャフト4を抜き出して,各巻枠21,22,23が自由に回転できるようにする。
【0048】
そして,図7に示すごとく,上記並列配置の際には,上記各巻枠21,22,23における前面215,225,235が略同一の方向を向くよう配置を行う。また,この並列配置の際には,互いに隣接する上記各巻枠21,22,23における各テーパ面による傾斜方向が略同一方向を向く。
【0049】
具体的には,図6に示すごとく,上記第2の巻枠22は,その枠中心軸24の回りに約90°回転させる。
そして,図7に示すごとく,上記第1の巻枠21と上記第3の巻枠23とは,各枠中心軸24に直交する直交軸241周りに約90°回転させ,上記第2の巻枠22は,その直交軸241回りに上記第1の巻枠21及び第3の巻枠23とは反対回りに約90°回転させる。つまり,上記第2の巻枠22は,ねじるようにして回転させる。こうして,上記各巻枠21,22,23における前面215,225,235が略同一の方向を向く。
【0050】
また,図9に示すごとく,上記並列配置工程においては,上記第1の巻枠21と第2の巻枠22との間の渡り線621の長さと,第2の巻枠22と第3の巻枠23との間の渡り線622の長さとを調節して,各巻枠21,22,23の巻付面25における巻付け回数を調節する。
【0051】
すなわち,具体的には,上記第1の巻枠21における一方のテーパ面(第4面214)に最後に巻いた電線611を解いて,これを上記第1の巻枠21と上記第2の巻枠22との間の渡り線621に含める。これにより,図10に示すごとく,上記第1の巻枠21の巻付面25における巻付け回数は,第1面211が4重,第2面212が5重,第3面213が5重及び第4面214が1重減って4重となる。
なお,図10において,四角で囲んだ数字は各テーパ面における上記並列配置後の最終的な巻付け回数を示し,括弧書きの数字は上記並列配置前の巻付け回数を示す。
【0052】
また,上記第3の巻枠23における他方のテーパ面(第2面232)に最後に巻いた電線611を解いて,上記第2の巻枠22と上記第3の巻枠23との間の渡り線622に含める。これにより,図10に示すごとく,上記第3の巻枠23の巻付面25における巻付け回数は,第1面231が4重,第2面232が1重減って4重,第3面233が5重及び第4面234が5重となる。
【0053】
また,上記第2の巻枠22においては,この第2の巻枠22と上記第3の巻枠23との間の渡り線622の一部を,第2の巻枠22における一方のテーパ面(第3面223)に巻き終わったところから他方のテーパ面(第1面221)へと巻く。すなわち,第2の巻枠22における第2面222と第1面221とに上記渡り線621の一部を巻く。これにより,図10に示すごとく,上記第2の巻枠22の巻付面25における巻付け回数は,第1面221が1重増えて6重,第2面222が1重増えて5重,第3面223が5重及び第4面224が5重となる。
【0054】
上記のようにして,図1,図10に示すごとく,各巻枠21,22,23を並列配置して,複数の単コイル61がそれらの巻き中心軸63と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する単コイル61の巻き方向が逆である連コイル6を形成する。
その後,上記連コイル6を上記各巻枠21,22,23より取り外して,モータのステータやロータ等の部品に組み付ける。
【0055】
本例のコイルの形成方法においては,上記縦列配置工程と上記巻回工程において,一旦は,上記各巻枠21,22,23に対して同じ方向に巻回を行って巻き方向が同じである複数の単コイル61を形成する。そして,その後,上記並列配置工程において,上記各巻枠21,22,23の配置変更を行って,互いに隣接する単コイル61の巻き方向を逆にして,上記連コイル6を形成した。
【0056】
すなわち,本例においては,上記縦列配置工程において,上記各巻枠21,22,23をそれぞれの上記枠中心軸24の方向に連ねて縦列配置した。そして,上記巻回工程において,上記縦列配置を行った状態を保って,各巻枠21,22,23に上記電線611を巻回した。そのため,上記巻回を行っているときに,従来のように上記各巻枠21,22,23を1つずつ移動させたりする必要がなく,また,上記各巻枠21,22,23と上記電線供給手段3とは,常に同じ方向に回転させながら上記巻回を行うことができる。
【0057】
そのため,上記各巻枠21,22,23及び上記電線供給手段3の構造を簡単にすることができる。また,上記各巻枠21,22,23の移動等を行うための余分な時間を省略することができ,上記連コイル6の生産性を向上させることができる。
【0058】
また,本例のコイルの形成方法によれば,上記各巻枠21,22,23を縦列配置して,連続的に上記巻回を行うことができる。すなわち,上記電線供給手段3から上記各巻枠21,22,23への電線611の供給は,所定の回転速度及び所定の送り速度をもって,均一的に行うことができる。そのため,上記電線供給手段3より上記各巻枠21,22,23に対して電線611を滑らかに供給することができ,巻回を行う電線611にねじれやよじれ等の変形が発生し難い。
【0059】
そして,上記巻回後には,上記並列配置工程において,上記変形が少ない複数の単コイル61の状態をほぼ維持したまま,上記各巻枠21,22,23を並べ替える。そして,上記互いに隣接する上記単コイル61の巻き方向が逆である連コイル6を形成する。
そのため,本例のコイルの形成方法によれば,ねじれやよじれ等の変形が少ない上記連コイル6を形成することができる。そのため,例えば,上記連コイル6をステータやロータ等の部品のスロットに挿入配置する際に,ねじれやよじれが解けて連コイル6の形状を変形させてしまうことがほとんどなく,上記挿入配置を容易に行うことができる。
【0060】
また,上記各巻枠21,22,23の巻付面25における4つのテーパ面により,上記各単コイル61における各電線611の周長が,各単コイル61の巻き中心軸63の一方向に向けて徐々に大きくなる連コイル6を形成することができる。そのため,この連コイル6をステータやロータ等の部品に組み付ける際には,この連コイル6は,挿入配置を行うスロットの開口側(図示略)に上記周長が大きい側を位置させて,上記部品にまとまりよく組み付けることができる。
【0061】
また,上記のごとく,上記並列配置工程においては,上記第2の巻枠22は,上記枠中心軸24の回りにも約90°回転させており,各巻枠21,22,23の巻付面25に巻き付けられた電線611と,各巻枠21,22,23同士の間を渡る渡り線621,622との割合を調節した。このように,上記並列配置を行うときに,各巻枠21,22,23への巻付け回数と各単コイル61同士の間における渡り線621,622の長さを調節して,コンパクトにまとまりのある連コイル6を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における,電線を巻回した後のコイルの形成装置を示す斜視説明図。
【図2】実施例における,電線を巻回する前のコイルの形成装置を示す斜視説明図。
【図3】実施例における,コイルの形成装置を示す図で,第1の巻枠に電線を巻回した状態を示す斜視説明図。
【図4】実施例における,コイルの形成装置を示す図で,第2の巻枠に電線を巻回した状態を示す斜視説明図。
【図5】実施例における,回転シャフトを抜き出した後のコイルの形成装置を示す斜視説明図。
【図6】実施例における,第2の巻枠をその枠中心軸回りに約90°回転させた状態を示す斜視説明図。
【図7】実施例における,第1の巻枠及び第3の巻枠を直交軸回りに回転させると共に第2の巻枠をそれらの反対回りに約90°回転させた状態を示す斜視説明図。
【図8】実施例における,連コイルを形成した状態のコイルの形成装置を示す斜視説明図。
【図9】実施例における,渡り線の長さを調節して連コイルを形成することを示す説明図。
【図10】実施例における,連コイルを示す説明図。
【図11】実施例における,複数のワイヤを束ねて形成した電線を示す説明図。
【図12】実施例における,巻枠を示す正面図。
【符号の説明】
1...コイルの形成装置,
21...第1の巻枠,
22...第2の巻枠,
23...第3の巻枠,
24...枠中心軸,
25...巻付面,
26...貫通穴,
27...電線規制手段,
271...突起,
3...電線供給手段,
4...連結部材(回転シャフト),
5...回転手段,
6...連コイル,
61...単コイル,
63...巻き中心軸,
611...電線,
621,622...渡り線,
Claims (12)
- 複数の単コイルがそれらの巻き中心軸と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する上記単コイルの巻き方向が逆である連コイルを形成するコイルの形成方法において,
電線を巻回して上記単コイルを形成するための複数の巻枠と,該各巻枠に上記電線を供給する電線供給手段とを用い,
上記各巻枠の枠中心軸を略同一方向に向けると共に,上記各巻枠をそれぞれの上記枠中心軸の方向に連ねて縦列配置する縦列配置工程と,
上記各巻枠と上記電線供給手段とを相対的に回転させて,上記各巻枠に順次上記電線を巻回して,巻き方向が同じ複数の上記単コイルをそれぞれの上記巻き中心軸の方向に連ねて形成する巻回工程と,
上記縦列配置工程において上記各枠中心軸方向の一方側に位置する上記各巻枠における一方の端部が,交互に逆に向くよう,それぞれの上記枠中心軸に直交する方向に連ねて上記各巻枠を並列配置することにより,複数の単コイルがそれらの巻き中心軸と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する上記単コイルの巻き方向が逆である連コイルを形成する並列配置工程とを有することを特徴とするコイルの形成方法。 - 請求項1において,上記各巻枠と上記電線供給手段との相対的な回転は,上記各巻枠を上記電線供給手段に対して回転させることにより行うことを特徴とするコイルの形成方法。
- 請求項2において,上記各巻枠には,それぞれの上記枠中心軸の方向に貫通する貫通穴を形成しておき,
上記縦列配置工程においては,上記各巻枠の貫通穴に回転シャフトを挿通して上記縦列配置を行い,
上記巻回工程においては,上記回転シャフトを回転させて上記巻回を行い,
上記並列配置工程においては,上記各巻枠の貫通穴より上記回転シャフトを抜き出して上記並列配置を行うことを特徴とするコイルの形成方法。 - 請求項1〜3のいずれか一項において,上記各巻枠における上記電線を巻き付ける巻付面には,それぞれの上記枠中心軸の方向に沿って傾斜したテーパ面を形成しておき,
上記縦列配置工程においては,互いに隣接する上記各巻枠のテーパ面が略逆方向を向くよう上記縦列配置を行い,
上記並列配置工程においては,互いに隣接する上記各巻枠の上記テーパ面が略同一方向を向くよう上記並列配置を行うことを特徴とするコイルの形成方法。 - 請求項1〜4のいずれか一項において,上記各巻枠の巻付面には,巻き付けた電線がずれることを抑制する電線規制手段が設けられていることを特徴とするコイルの形成方法。
- 請求項1〜5のいずれか一項において,上記並列配置工程においては,上記各巻枠の少なくともいずれかを,その上記枠中心軸の回りに所定の角度回転させて,上記並列配置を行うことを特徴とするコイルの形成方法。
- 複数の単コイルがそれらの巻き中心軸と直交する方向に連なっていると共に,互いに隣接する上記単コイルの巻き方向が逆である連コイルを形成するコイルの形成装置において,
電線を巻回して上記単コイルを形成するための複数の巻枠と,
該各巻枠に上記電線を供給する電線供給手段と,
上記各巻枠の枠中心軸を略同一方向に向けると共に,上記各巻枠をそれぞれの上記枠中心軸の方向に連ねて連結する連結部材と,
上記各巻枠と上記電線供給手段とを相対的に回転させる回転手段とを有していることを特徴とするコイルの形成装置。 - 請求項7において,上記回転手段は,上記各巻枠を上記電線供給手段に対して回転させるよう構成してあることを特徴とするコイルの形成方法。
- 請求項8において,上記各巻枠は,それぞれの上記枠中心軸の方向に貫通する貫通穴を有しており,
上記連結部材は,上記各巻枠の貫通穴に挿通可能な回転シャフトにより形成してあり,
上記回転手段は,上記回転シャフトに連結してあることを特徴とするコイルの形成装置。 - 請求項7〜9のいずれか一項において,上記各巻枠における上記電線を巻き付ける巻付面には,それぞれの上記枠中心軸の方向に沿って傾斜したテーパ面が形成してあることを特徴とするコイルの形成装置。
- 請求項7〜10のいずれか一項において,上記各巻枠の巻付面には,巻き付けた電線がずれることを抑制する電線規制手段が設けてあることを特徴とするコイルの形成装置。
- 請求項7〜11のいずれか一項において,上記各巻枠は,それぞれの上記枠中心軸に直交する方向における断面が略四角形状であることを特徴とするコイルの形成装置。
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