JP3550372B2 - 巻線製造システムおよび巻線製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻線製造システムおよび巻線製造方法に関し、特に、所定パラ数の素線をまとめて巻枠に巻き付けることにより巻線を形成するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的な巻線製造装置では、巻枠に電線(素線)を巻き付けることによってコイル(巻線)が製造される。電線は、ノズルを用いて巻枠に導かれる。ノズルにはノズル穴が開けられており、電線は、このノズル穴を通って巻枠に導かれる。この種の装置は、例えば、特開昭61−227657号公報に記載されている。巻線製造装置には、フライヤ型とスピンドル型がある。フライヤ型装置では、巻枠が固定されており、ノズルが巻枠の周りを公転する。一方、スピンドル型装置では、ノズルが固定されており、巻枠が自転する(その場で位置を変えずに回転する)。
【0003】
上記の特開昭61−227657号公報に記載の装置では、数本の電線が一緒に巻枠に巻き付けられる。これに対し、例えば電気自動車の駆動モータに組み込むステータコイルを製造する場合には、より多くの本数の電線が束ねて巻枠に巻き付けられる。すなわち、モータの高性能化などの観点からパラ本数の増大(例えば50本程度)が要求されている。
【0004】
しかし、フライヤ型装置で普通に多本パラ巻きのモータコイルを巻くと、1回巻くごとに1回のよじれが発生する。このため、フライヤ型装置でパラ巻きのモータコイルを巻くときには、「よじれ」防止装置によってコイルのよじれを防止している。しかし、よじれ防止装置を用いても、最大15本程度のパラ数が限界である。
【0005】
したがって、多くの本数の素線をパラで巻き付ける場合には、ノズルを固定し、巻枠を回転させるスピンドル型装置が好ましく採用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スピンドル型装置で、連続する素線を次々に巻いて複数のコイルを形成しようとすると、巻き戻りという問題が生じる。巻き戻りというのは、例えば1極目の巻線を巻枠から外して2極目の巻線を形成するときに、巻き枠が1極目の巻線から素線を巻き取ってしまうことを意味する(2極目の巻線についても同じ)。
【0007】
このため従来のスピンドル型装置では、1極分のコイルを作ってトランスファーツールに移した後に素線をカットしなければ、次の極のコイルを巻けなかった。そして、極と極との間で素線をカットすると、後工程でカット部分の素線を結線しなければならないので、余分な作業が必要となるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、多くの本数の素線をパラで巻いてモータコイルを形成でき、しかも複数の極のコイルを連続して巻くことができるようにした巻線製造システムおよび巻線製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、巻枠への素線の巻付けによる巻線形成、および、巻枠からの巻線の取外しを繰り返すことにより、互いに連結された所定数の極の巻線を形成する巻線製造システムにおいて、回転する巻枠に素線を巻き付けて巻線を形成する巻線形成手段と、巻付けが完了し巻枠から取り外された巻線を、その巻線の極に対応する所定の保持位置に保持する巻線保持手段と、前記巻枠の回転に合わせて前記巻線保持手段を動かすことにより、前記巻線保持手段に保持された巻線と、他の極の巻線を形成中の巻枠との相対位置関係の乖離を抑制する相対位置維持手段と、を含むことを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、巻枠が回転することによって、巻枠に素線が巻き付けられる。ノズルが巻枠の周りを回る必要がないので、ノズルなどにかかる素線テンション負荷が小さくなり、装置の耐力が容易に確保される。しかしながら、単に巻枠を回転させると、巻戻りという問題が生じる。巻戻りとは、1極目の巻線を巻枠から外して2極目の巻線を形成するときに、巻枠が、1極目の巻線から素線を巻き取ってしまうことを意味する(2極目以降の巻線についても同じ)。この巻戻りを防ぐために、本発明によれば、上記の相対位置維持手段により、前記巻線保持手段に保持された巻線と、他の極の巻線を形成中の巻枠との相対位置関係の乖離が抑制される。したがって、すでに巻上がった巻線と巻枠との距離が離れなくなり、上述の巻戻りを防ぐことができる。このように、本発明によれば、巻上がった巻線の巻戻りを招くことなく、巻枠の回転を利用して装置の負荷を好適に軽減することが可能となる。
【0011】
さらにまた、特許請求の範囲に示されるように、巻線製造方法というかたちで本発明を実現することも好適であり、上述したような良好な効果が得られる。
【0012】
以上に説明したように、本発明によれば、従来は20本程度に抑えられていたパラ本数の上限を引き上げることが可能となる。例えば、従来は困難であった50本程度のパラ本数の巻線を製造することも可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態(以下、実施形態という)を図面を参照し説明する。図3には、本実施形態の巻線製造システムが示されている。このシステムでは、パラ本数の多いパラ巻きコイルが製造され、このコイルはモータステータコイルとして利用される。例えば、パラ本数nは50程度であり、ターン数mは4〜5程度であり、極数pは4である。
【0014】
図3において、第1ステップでは、「素線の供給および分割」が行われる。床上には、単一の電線ボビンパック20が置かれており、この電線ボビンパック20には大量の電線22が収納されている。電線ボビンパック20の上方には、連結ボビン24が、図示しない支持手段によって、極小さな力で滑らかに回転可能に支持されている。連結ボビン24は、その長手方向に沿って互いに連結された複数の小型の単素線ボビン26を有する。単素線ボビン26の数は、パラ本数と同じnである。電線ボビンパック20と連結ボビン24の間には、電線22を切断するための切断機28が設けられている。
【0015】
第1ステップでは、電線22が電線ボビンパック20から引き出され、その先端が一の単線ボビン26にひっかけられる。連結ボビン24を回転することにより、電線22は電線ボビンパック20から引き出され、単素線ボビン26に巻き取られる。必要な長さの電線22を巻き取るために、所定回数だけ連結ボビン24が回転される。一の単素線ボビン26についての巻き取りが終わると、切断機28により電線22が切断される。そして、次の単素線ボビン26に対して、同様の作業により電線22が巻付けられる。上記の作業が繰り返され、n個のすべての単素線ボビン26に電線22が巻付けられる。このようにして、電線ボビンパック20内の非常に長い1本の電線22から、必要な長さの電線が個々に順次切り出される。その結果、パラ本数nの電線が、回転可能なn個のボビンに個別に巻き取られた状態で、第2ステップのために用意される。
【0016】
次に、第2ステップでは、「素線の集合」が行われる。連結ボビン24は、第1ステップと同じ場所に配置されてもよく、別の場所に移動されてもよい。別の場所に移動した場合には、第1ステップと同様に、連結ボビン24は、極小さな力で滑らかに回転可能に支持される。連結ボビン24から適当な距離を隔てて単一の集合素線ボビン30が配置されている。集合素線ボビン30は、単素線ボビン26よりも大型のボビンである。また、集合素線ボビン30も、図示しない支持手段によって、極小さな力で滑らかに回転可能に支持されている。
【0017】
第2ステップでは、図示されるように、連結ボビン24からn本の電線31が引き出され、電線31の先端が集合素線ボビン30にひっかけられ、そして、集合素線ボビン30が回転される。集合素線ボビン30が回転すると、電線31が引っ張られ、連結ボビン24も回転する。これにより、n本の電線31は、連結ボビン24から引き出され、まとめて集合素線ボビン30に巻き取られる。このようにして、n本の電線31が集合され、回転可能なボビンに巻き取った状態で、次の第3ステップのために用意される。
【0018】
第3ステップでは、巻線形成装置32によりコイルの形成が行われる。集合素線ボビン30は、巻線形成装置32の近傍に配置され、図示しない支持手段によって、ここでも極小さな力で回転可能に支持されている。集合素線ボビン30は、第2ステップと同じ場所に配置されてもよく、また、別の場所に移動されてもよい。
【0019】
図4および図5は、それぞれ、図3の巻線形成装置32をラインX−XおよびラインY−Yで切断した断面図である。固定テーブル34には壁36が立設され、壁36は、固定テーブル34と平行な天井38へ続いている。天井38には巻枠40が吊り下げられている。巻枠40には巻枠軸42が連結されており、この巻枠40がボールベアリング44によって天井38に軸支されている。これにより、巻枠40は天井38に回転可能に支持されている。巻枠40には、n本の電線群46の線端をひっかけるための線端ロックツメ48が設けられている。
【0020】
巻枠軸42の先端は天井38から上方に突き出しており、この突き出し部分に巻枠従動プーリ50が固定的に取り付けられている。巻枠従動プーリ50には平ベルト52がかけられており、この平ベルト52は巻枠駆動プーリ54にもかけられている。駆動軸56が天井38から上方に突き出しており、この突き出し部分に巻枠駆動プーリ54が固定的に取り付けられている。長尺の駆動軸56は、天井38およびテーブル34にベアリング58,60によって軸支されている。駆動軸56の下端はテーブル34の下方へ突き出しており、その先端には傘歯車62が取り付けられている。傘歯車62は、ハンドル64側の傘歯車と噛み合っている。このような構成により、作業者が取っ手66を持ってハンドル64を回すと、駆動軸56および巻枠駆動プーリ54が回転し、この回転が平ベルト52によって巻枠従動プーリ50へ伝えられ、巻枠40が回転する。
【0021】
また、天井38には、図4に示されるように、ノズル装置68が設けられている。天井38には、ノズル支持台70が、吊り下げるようにして固定されている。ノズル支持台70と天井の間には、ガイドバー72が固定されている。ガイドバー72と平行に巻送りねじ74が設けられている。巻送りねじ74は天井38を貫通しており、ベアリング76によって天井38に軸支されている。巻送りねじ74の上端は、オシレートモータ78に連結されている。
【0022】
ガイドバー72および巻送りねじ74は、ノズル台80を上下に貫通している。巻送りねじ74は、ノズル台80側のねじ山と噛み合っている。また、ノズル台80には、水平方向に一つのまたは複数のノズル穴82が貫通して設けられている。ノズル穴82には、集合素線ボビン30から供給されたn本の電線群46が通される。これにより、電線群46はまとめられて巻枠40へと導かれる。コイル形成の際には、巻枠40の回転にあわせてオシレートモータ78が回転する。これにより、ノズル台80は、ガイドバー72に案内されて上下方向に移動する。このオシレート移動により、電線群46は巻枠40上の適切な位置に導かれ、この適切な位置に巻付けられる。
【0023】
また、図4および図5に示されるように、固定テーブル34の中央には、円形の回転テーブル84が、ベアリング86を用いて回転可能に支持されている。回転テーブル84の回転中心は、巻枠40の回転中心と一致している。
【0024】
回転テーブル84には巻落治具88が載っている。巻落治具88は、巻枠40で巻上がったコイルを、後段のコイル形成が行われている間、保持するためのものである。この巻落治具88は、回転テーブル84の回転中心から所定距離だけ離れた位置に配置されている。巻落治具88の治具本体90の上部には、円盤形状のコイル受け棚92が設けられている。コイル受け棚92には、複数の棒状の櫛歯94が立っている。図5に示されるように、櫛歯94は、円形に並んでいる。治具本体90の中央の貫通穴にはスプラインシャフト95が挿入されており、このスプラインシャフト95は回転テーブル84を貫通して下方へ突き出している。
【0025】
また、巻落治具88の治具本体90の外周面には、4つのピン受溝96が、90°ずつ間隔をあけて掘られている。このピン受溝96には、割出位置決ピン98が挿入されており、この割出位置決ピン98は回転テーブル84の上に設けられている。この割出位置決ピン98によりインデックス機能が実現され、巻落治具88は、4つの90°ずつずれた角度位置に位置決め可能である。
【0026】
なお、4つの位置決め角度が設定されている理由は、本実施形態では極数p=4のコイルを形成するからである。製造するコイルの極数にあわせてピン受溝96の数および位置を適当に設定することが好ましい。
【0027】
巻上がったコイルを巻枠40から取り外す時には、割出位置決ピン98がピン受溝96から取り外され、巻落治具88がスプラインシャフト95に案内されて上方へ持ち上げられる。そして、作業者により巻枠40から巻落治具88へコイルがしごき落とされる。このとき、コイルは、あらかじめ決められた櫛歯94の間へとしごき落とされ、これにより、コイル受け棚92上の所定の保持位置にコイルが保持される。この後、巻落治具88は作業者により下方へ戻され、90°回転される。そして、割出位置決ピン98が隣のピン受溝96に挿入される。この状態が図5に示されている。
【0028】
図4に示されるように、回転テーブル84の下側には、テーブル従動プーリ100が設けられている。テーブル従動プーリ100には平ベルト102がかけられており、平ベルト102はテーブル駆動プーリ104にもかけられている。前述のように、駆動シャフト56はテーブル34の下方へ突き出しており、この突き出し部分にテーブル駆動プーリ104が固定されている。ここで、テーブルプーリ104,100の減速比は、巻枠プーリ54,50の減速比と同一に設定されている。したがって、作業者がハンドル64を回したとき、巻枠40と回転テーブル84とが同軸上で、同一回転数で同期回転する。
【0029】
以上に巻線形成装置32の構成を説明した。次に、この巻線形成装置32の動作を説明する。
【0030】
まず、作業者は、集合素線ボビン30からn本の電線群46をまとめて引き出し、この電線群46をノズル台80のノズル穴82へ通す。ノズル穴82を通った電線群46の線端は、巻枠40の線端ロックツメ48にクリップ留めされる。
【0031】
次に、作業者は取っ手66を持ってハンドル64を回す。これにより駆動軸56および巻枠駆動プーリ54が回転し、この回転が巻枠従動プーリ50へ伝えられ、巻枠40が回転し、電線群46が巻枠40に巻き取られる。このとき、オシレートモータ78が回転しており、巻枠40の1回転毎にノズル台80が指定ピッチだけ上方へ進み、電線群46の重なりを防止する。作業者は、ターン数mのコイルを形成するために、所定回数だけハンドル64を回す。これにより、巻枠40がm回回転し、一極分のコイルが巻上げられる。
【0032】
次に作業者は、巻き上がったコイルを巻落治具88へしごき落とす。前述のように、位置決めロックが解除され、巻落治具88が持ち上げられる。巻き上がったコイルはしごき落とされ、所定の櫛歯94にひっかけられ、コイル受け棚92の上の保持位置に保持される。巻落治具88は下方へ戻され、90°回転された後、再び割出位置決ピン98により位置決めされる。
【0033】
作業者は、次のコイルを形成するために、ノズル台80を原位置へ戻し、再び、電線群46を巻枠40の線端ロックツメ48にクリップ留めする。この時、すでに巻上がったコイルと次のコイルとの間を連結する必要な長さの電線部分が確保される。作業者は、再びハンドル64を回し、2つめのコイルを形成する。
【0034】
作業者がハンドル64を回すとき、テーブル駆動プーリ104が回転し、この回転が平ベルト102によりテーブル従動プーリ100へ伝えられて、回転テーブル84が回転する。前述のように、上方の巻枠プーリ54,50の減速比と、下方のテーブルプーリ104,100の減速比は同一である。したがって、回転テーブル84と巻枠40は同一回転速度で同期回転する。回転テーブル84の上の巻落治具88も、巻枠40の回転中心の周りを、巻枠40と同じ回転速度で同期回転する。これにより、巻落治具88およびそれに保持されたコイルと、巻枠40との相対位置関係が維持され、この相対位置関係の乖離が抑制される。したがって、巻枠40が回転したときに、巻落治具88に保持されているコイルの電線を巻枠40がひっぱるということはなく、巻戻りの発生が防止される。巻戻りとは、すでに巻き上がったコイルの電線を巻枠40が巻き取ってしまうことである。また、上記の相対位置関係の維持により、コイル間をつなぐ電線部分のねじれの発生も回避される。このように、本実施形態では、巻落治具88、回転テーブル84およびテーブル駆動機構等が本発明の相対位置維持手段として機能する。
【0035】
2番目のコイルが完成すると、続けて3番目のコイルが同様の作業によって形成される。4番目のコイルが形成され、巻落治具88へしごき落とされるまで、同様の作業が繰り返し続けられる。
【0036】
4つのコイルが完成すると、電線群46が切断機(図示せず)によって切断される。そして次の工程で、4つの連結されたコイルがモータステータへ組み付けられる。なお、図4の巻落治具88をコイルとともに巻線形成装置32から取り外し、次の工程へ運ぶことも好適である。また、巻線形成装置32では、上記の動作が再び行われ、次のコイルの形成が開始される。
【0037】
次に、本実施形態の巻線製造システムによって得られる利点を説明する。
【0038】
本実施形態によれば、図3の第1ステップに示されるように、単一の電線ボビンパックのみが用意される。従来のようにパラ本数と同数の電線ボビンパックを用意する必要がない。多数の大型のボビンパックを床上に並べる必要がないので、システムの占めるスペースが大幅に削減される。工場内のスペースが制約されているときでも、パラ本数の多いパラ巻コイルの製造が可能となる。
【0039】
なお、本実施形態では、ボビンパック数が一つであったが、ボビンパック数は複数でもよい。本発明の範囲内で、パラ本数より少ない適当な数のボビンパックを使うことで、スペース削減という本発明の効果が好適に得られる。このように、本発明の巻線供給手段の数は一つには限定されない。
【0040】
また、本実施形態によれば、巻枠40の回転によって電線群46が巻枠40に巻き取られる。ノズル台80は同じ場所で上下方向に移動するのみである。ノズルが電線をひっぱりながら巻枠の周りを周回する必要がないので、電線の巻付けテンションによるメカニズムへの負荷が軽減される。したがって、パラ本数が多い場合でも、巻線形成装置32のメカニズムの十分な剛性と耐力を容易に確保することができる。
【0041】
特に、本実施形態では、パラ本数nの電線群46が集合素線ボビン30に巻付けられており、この滑らかに回転可能な集合素線ボビン30からノズル台80へ直接に電線群46が供給される。電線を電線ボビンパック20から引き出すときに発生するような抵抗力が電線に作用しないので、大きな巻付けテンションは発生しない。したがって、電線ボビンパックからノズルへ直接に電線を供給する従来構成と比較すると、ノズルにかかる負荷が大幅に軽減される。これにより、線の絶縁被膜の傷付リスクの低減、生産性の向上やコスト低減を図ることが可能となる。
【0042】
また、本実施形態によれば、回転テーブル84が巻枠40と同期回転し、これにより、巻落治具88も巻枠40と同期回転する。したがって、巻落治具88に保持されたコイルと巻枠40との相対位置関係の乖離が抑制される。その結果、巻き戻り、すなわち、巻枠40が巻上げ済みのコイルの電線を巻き取ってしまうことの発生が防止される。
【0043】
さらにまた、フライヤ型装置で普通に多本パラ巻のモータコイルを巻くと、1回巻く毎に1回のよじれが発生する。この「よじれ」が1回転の巻付けのどこで発生するかは分からない。よじれ位置がツール(図4の櫛歯94に相当)上に来ると、ツールが整列せずに開いてしまい、そのままでは次工程のコイル挿入が出来なくなってしまったり、コイルに傷がつく可能性がある。このような事情があるので、フライヤ型装置の場合には、「よじれ」防止装置によってコイルのよじれを防止している。しかし、よじれ防止装置を用いても、最大15本程度のパラ数が限界である。そのため、50本程度のパラ数のコイルを製造するためには、素線群を3〜4回繰り返して巻く必要がある。しかし、これには時間もかかり、リード線も3〜4カ所から出ることとなってしまう。また、「よじれ」に起因する素線の加工硬化は、更にコイル挿入性を悪くする。一方、巻枠を回転させるスピンドル型装置を用いれば、上記のようなコイル巻中のよじれという問題は解決できる。しかし、従来のスピンドル型には、1極分のコイルを作ってトランスファツール(図4の櫛歯94)に移した後に素線をカットしなければ、次の極のコイルを巻けないという問題がある。極と極の間で素線をカットすると、後工程でカット部分の素線を結線しなくてはならないので、余分な作業が必要になる。このような従来のスピンドル型装置とは異なり、本実施形態の巻線製造装置では、上述のように極と極の間で素線をカットしないで連続的にコイルを巻くことができるという大きな利点が得られる。
【0044】
以上のように、本実施形態によれば、巻線製造のために必要な占有スペースを大幅に削減することができ、また、巻線形成装置にかかる負荷を大幅に低減することができる。従来はスペースやメカニズム剛性の観点からパラ本数の上限が20本程度に抑えられていた。本実施形態では、上記の効果により、パラ本数の上限を引き上げることが可能となる。例えば、上記の如く50本程度のパラ本数のコイルの製造も可能となる。
【0045】
なお、本実施形態ではモータステータ用のコイルが製造されたが、もちろん、本発明は上記に限定されず、他の用途に用いるモータも本発明により同様に製造可能である。
【0046】
また、本実施形態の変形例として、図2の第2ステップを省略してもよい。この場合、第3ステップにて、連結ボビン24が巻線形成装置82の近傍に配置され、連結ボビン24からノズル台80へ直接にパラ本数nの電線が供給される。
【0047】
「第2の実施形態」
次に、上記の実施形態をさらに改良した第2の実施形態を説明する。図6は、第2の実施形態の巻線形成装置200を示している。以下に説明するように、巻線形成装置200の特徴として、第1の実施形態の巻線形成装置32に対し、集合素線ボビン30とノズル装置68の間にテンショナー機構202が追加されている。
【0048】
固定テーブル34と天井38は第2の壁204で繋がっており、この第2の壁は第1の壁36と向き合っている。第2の壁204から水平方向にテンショナー支持テーブル206が棚状に突き出している。
【0049】
テンショナー支持テーブル206の中央付近には、テンションローラ208を有するテンショナー210が設置されている。テンションローラ208は、電線群46が嵌まる外周溝を有し、ローラの材質はセラミックで、電線の傷付き防止を兼ねている。テーブル206上であってテンショナー210よりもボビン30側には、中継ノズル212が固定されている。中継ノズル212は、中央に貫通穴214を有する。
【0050】
テンショナー210よりもノズル装置68側には、ノズル台80とほぼ同等の高さに保持ローラ216が配置されている。保持ローラ216は中実円筒形状を有し、電線傷付き防止のため外周みがき処理が施されている。さらに保持ローラ216とノズル台80の間には素線浮上り防止プレート218が設けられている。プレート218は、その上下の板各々にフェルトが貼られ、その間に電線群46を通過させることで、電線に付着しているゴミ等の異物を除去し、かつ、電線群46が浮き上がるのを防止する。プレート218の高さは、スプリングを介した調整ねじ220を用いて調整可能である(押え力調整)。上記の保持ローラ216は、壁204から水平方向に突き出したローラ支持腕222に回転可能に取り付けられている。そして、この支持腕222上に浮上り防止プレート218が設置されている。
【0051】
さらに、テンショナー支持テーブル206の下側に、テーブル206と平行に第2の棚224が設けられている。第2の棚224は壁204から突出している。そして、テンション調整スプリング226の下側端が棚224に固定され、上側端がテンションローラ208に取り付けられている。スプリング226により、テンションナー210の上下方向のテンション量が調整可能である。すなわち、スプリング226は、適当な引張り力でテンションローラ208を下方に引っ張ることにより、テンションローラ208が電線群46に付与する張力を調整し、予め設定した張力を付与できるようにするためのものである。
【0052】
第2の実施形態の巻線形成装置200の動作を説明する。ただし、第1の実施形態と同様の部分の説明は省略する。
【0053】
作業者は、集合素線30から電線群46をまとめて引き出し、この電線群46を中継ノズル212の貫通穴214に通す。貫通穴214を通った電線群46をテンションローラ208の下側にかけ、そして、保持ローラ216の上側にかける。さらに、電線群46を素線浮上り防止プレート218の上下の隙間に通し、ノズル台80の貫通穴82を通す。なお、図6には示されないが、壁204は巻線形成装置200のフレームを形成しており、フレームの2本の柱の間を電線群46が通っている。さらに、作業者は、電線群46の先端を巻枠40に引っかける。そして、作業者が第1の実施形態と同様にハンドル64を回すと、巻枠40が回転し、電線群46は巻枠40に巻き取られ、コイルが形成される。
【0054】
ここで、本実施形態によれば、集合ボビン30から供給されるパラ本数nの電線群46は、中継ノズル212でまとめられ、それから、テンション量を調整可能なテンショナー210で適当な張力を与えられる。そして、保持ローラ216で向きを変えた後、電線群46は浮上り防止プレートを通ってノズル装置68に達する。
【0055】
従って、テンション機構202を設けたことにより、巻枠40に到達する電線群46に対し、パラ本数に見合った適切なテンションを与えることができる。コイル形成時に電線のテンションが確保されるので、電線のたるみを防止できる。その結果、形成された多本パラコイルでは、電線群46の乱れが少なくなり、整列度が大幅によくなる。整列度は、コイルを構成する電線がどれ位きれいに並んでいるかの程度である。以上より、第2の実施形態によれば、生産性と品質のさらなる向上を図ることができる。
【0056】
さらに、本実施形態では、整列度の向上により、以下の利点が得られる。巻枠40で形成されたコイルは、後工程において、コイルインサータを用いてモータステータに挿入される。コイルの整列度が高ければ、挿入時のインサータでのロック現象によるコイル傷の低減または解消が可能になる。さらに、コイルインサータの挿入ブレードの破損等も低減または解消できる。このように、モータ製造での製品側および設備側に与えるダメージを回避することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、回転する巻き枠に素線を巻き付けて巻線を形成する際に、巻枠の回転に巻線保持手段を動かし、巻線保持手段に保持された巻線と、他の極の巻線を形成中の巻枠との相対位置関係を維持するようにしたことにより、多数本の素線をパラ巻きしてコイルを形成できると共に、極と極との間で素線をカットすることなく、複数の極のコイルを連続して巻くことが可能となる。したがって、例えば電気自動車の駆動モータのように多数本の素線をパラ巻きする必要があるモータコイルの製造に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】モータステータ用のコイルであって、パラ本数n×ターン数m×極数pのコイルの構成の例を概略的に示す図である。
【図2】従来の巻線製造装置を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態の巻線製造システムを示す図である。
【図4】図3のシステムに設けられた巻線形成装置を示す断面図である。
【図5】図3のシステムに設けられた巻線形成装置を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の巻線形成装置を示す断面図である。
【符号の説明】
20 電線ボビンパック、22,31 電線、24 連結ボビン、26 単素線ボビン、28 切断機、30 集合素線ボビン、32 巻線形成装置、40 巻枠、46 電線群、80 ノズル、84 回転テーブル、88 巻落治具。

Claims (2)

  1. 巻枠への素線の巻付けによる巻線形成、および、巻枠からの巻線の取外しを繰り返すことにより、互いに連結された所定数の極の巻線を形成する巻線製造システムにおいて、
    回転する巻枠に素線を巻き付けて巻線を形成する巻線形成手段と、
    巻付けが完了し巻枠から取り外された巻線を、その巻線の極に対応する所定の保持位置に保持する巻線保持手段と、
    前記巻枠の回転に合わせて前記巻線保持手段を動かすことにより、前記巻線保持手段に保持された巻線と、他の極の巻線を形成中の巻枠との相対位置関係の乖離を抑制する相対位置維持手段と、
    を含むことを特徴とする巻線製造システム。
  2. 巻枠への素線の巻付けによる巻線形成、および、巻枠からの巻線の取外しを繰り返すことにより、互いに連結された所定数の極の巻線を形成する巻線製造方法において、
    回転する巻枠に素線を巻き付けて巻線を形成する巻線形成工程と、
    巻付けが完了し巻枠から取り外された巻線を、その巻線の極に対応する所定の保持位置に保持する巻線保持工程と、
    前記保持位置に保持された巻線を巻枠の回転に合わせて動かすことにより、前記保持位置の巻線と、他の極の巻線を形成中の巻枠との相対位置関係の乖離を抑制する相対位置維持工程と、
    を含むことを特徴とする巻線製造方法。
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