JP3328592B2 - 巻線製造装置、巻線製造システムおよび巻線製造方法 - Google Patents

巻線製造装置、巻線製造システムおよび巻線製造方法

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JP3328592B2 JP26106798A JP26106798A JP3328592B2 JP 3328592 B2 JP3328592 B2 JP 3328592B2 JP 26106798 A JP26106798 A JP 26106798A JP 26106798 A JP26106798 A JP 26106798A JP 3328592 B2 JP3328592 B2 JP 3328592B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻線製造装置、巻
線製造システムおよび巻線製造方法に関し、特に、所定
パラ数の素線をまとめて巻枠に巻き付けることにより巻
線を形成するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な巻線製造装置では、巻枠
に電線(素線)を巻き付けることによってコイル(巻
線)が製造される。電線は、ノズルを用いて巻枠に導か
れる。ノズルにはノズル穴が開けられており、電線は、
このノズル穴を通って巻枠に導かれる。この種の装置
は、例えば、特開昭61−227657号公報に記載さ
れている。巻線製造装置には、フライヤ型とスピンドル
型がある。フライヤ型装置では、巻枠が固定されてお
り、ノズルが巻枠の周りを公転する。一方、スピンドル
型装置では、ノズルが固定されており、巻枠が自転する
(その場で位置を変えずに回転する)。
【0003】上記の特開昭61−227657号公報に
記載の装置では、数本の電線が一緒に巻枠に巻き付けら
れる。これに対し、例えば電気自動車の駆動モータに組
み込むステータコイルを製造する場合には、より多くの
本数の電線が束ねて巻枠に巻き付けられる。図1のモー
タステータコイルを参照すると、極数pのコイルが連結
されており、各極のコイルでは、所定のパラ本数nの電
線がターン数mだけターンしている。n本の電線を束ね
て巻枠にm回巻き付けることにより1極のコイルが形成
され、このコイルを巻枠から取り外してから次のコイル
が形成され、この作業を繰り返すことにより図1のコイ
ルが形成される。なお、図1には、1相分のコイルが示
されている。モータ製造のためには、モータの相数に対
応する数だけ、図1のコイルが用意される。
【0004】図2は、従来のパラ巻コイル製造装置の一
例を概略的に示している。電線ボビンパック2には、大
量の電線4が収納されている。パラ本数nのコイルを作
るためには、n個の電線ボビンパック2、すなわち、パ
ラ本数nと同数の電線ボビンパック2が床に並べられ
る。n個の電線ボビンパック2から引き出されたn本の
電線4はノズル6のノズル穴を通され、電線4の先端は
巻枠8に引っかけられる。そして、ノズル6が巻枠8の
周りをm回公転することにより、コイル8が形成され
る。m回のターンが終わると、完成したコイル12は巻
枠から取り外され、所定の位置に保持される。そして、
再びノズル6が巻枠8の周りを公転して次のコイル10
が形成される。このようにして、互いに連結された極数
pのコイルが次々と形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図2に示されるよう
に、従来の巻線製造装置では、n個の電線ボビンパック
2、すなわちパラ本数nと同数のボビンパックを並べて
配置しなければならず、そのために電線ボビンパック2
の設置面積が膨大になり、その結果、製造装置が要する
スペースも大きいという問題がある。工場内のスペース
はある程度限られているので、工場内のスペースによっ
てパラ本数nの上限が制約を受けてしまう。
【0006】また、従来は、パラ本数nの多いパラ巻コ
イルを製造する装置は、図2に示すようなフライヤ型装
置であった。図2の装置では、電線4を巻枠8に巻き付
けるメカニズムに対して、電線4のテンションによって
多大な負荷がかかるという問題があった。
【0007】特に、図2の装置では、床上に配置された
電線ボビンパック2からノズル6へ直接に電線4が供給
されている。電線ボビンパック2から電線4を引き出す
ときの抵抗力は相当に大きいので、電線4のテンション
も大きくなる。ノズル6は、自身の移動する力によって
電線4を電線ボビンパック2から引き出しており、した
がって、ノズル6にはn本の電線4のテンションがかか
る。その結果、ノズル6には特に多大な負荷がかかる。
【0008】従来の実際の装置では、上記のような電線
ボビンパックの設置スペース上の制約や、メカニズムの
剛性上の制約があるために、パラ本数の上限が20本程
度に制限されていた。近年、モータの高性能化等の観点
から、パラ本数の増大(例えば50本程度)が要求され
るが、このような要求には従来の製造技術では応えるこ
とができなかった。
【0009】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、装置の小型化および装置にかかる負
荷の軽減を図ることが可能な巻線製造装置、巻線製造シ
ステムおよび巻線製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は、所定パ
ラ数の素線をまとめて巻枠に巻き付けることにより巻線
を形成する巻線製造装置において、前記パラ数より少な
い数の素線供給手段と、素線供給手段から供給された素
線を分割して前記パラ数の素線を得る素線分割手段と、
分割によって得られた前記パラ数の素線を前記巻枠に導
くノズルと、ノズルを通った前記パラ数の素線を前記巻
枠に巻き付ける巻付手段と、を含むことを特徴とする。
【0011】上記の素線供給手段は、例えば前述の電線
ボビンパックである。本発明によれば、パラ本数より少
ない数の素線供給手段が用意される。この素線供給手段
から供給された素線がパラ本数に分割される。分割によ
って得られたパラ本数の素線を用いて巻線が形成され
る。
【0012】このように、本発明によれば、パラ本数の
素線からなる巻線を製造するにあたり、パラ本数より少
ない素線供給手段、例えば、1または少数の電線ボビン
パックを用意すればよい。従来のようにパラ本数と同数
の素線供給手段を用意する必要がない。したがって、素
線供給手段の数を削減することができ、装置の要するス
ペースが小さくなり、装置を小型化することが可能とな
る。
【0013】(2)また、本発明は、所定パラ数の素線
を巻枠に導くノズルと、ノズルを通った前記パラ数の素
線を巻枠に巻き付けて巻線を形成する巻付手段と、を含
む巻線製造装置において、前記パラ数の素線がまとめて
単一の回転可能な集合素線ボビンに巻き付けられてお
り、この単一の集合素線ボビンから前記ノズルへ前記パ
ラ数の素線が直接に供給されることを特徴とする。
【0014】本発明によれば、素線ボビンからノズルへ
直接に素線が供給される。素線ボビンは回転可能である
ので、ノズルへ供給される素線には大きなテンションが
かからない。電線ボビンパックからノズルへ直接に素線
を供給する従来構成と比べて、特に素線の数が多い場合
にテンションが大幅に低減する。これにより、ノズルに
かかる負荷を小さくすることが可能となる。
【0015】好ましくは、前記パラ数の素線がまとめて
単一の集合素線ボビンに巻き付けられており、この単一
の集合素線ボビンから前記ノズルへ前記パラ数の素線が
直接に供給される。これにより、パラ本数の素線が一つ
にまとめられてからノズルへ供給されるので、ノズルに
かかる負荷がさらに小さくなり、生産性の向上やコスト
の低減を図ることが可能となる。
【0016】
【0017】
【0018】()また、本発明は、巻枠への所定パラ
本数の素線の巻付けによる巻線形成、および、巻枠から
の巻線の取外しを繰り返すことにより、互いに連結され
た所定数の極の巻線を形成する巻線製造システムにおい
て、前記パラ数より少ない数の素線供給手段と、素線供
給手段から供給された素線を分割して前記パラ数の素線
を得る素線分割手段と、分割によって得られた前記パラ
数の素線が巻き付けられる回転可能な素線ボビンと、前
記素線ボビンから供給される前記パラ数の素線を前記巻
枠に導くノズルと、巻枠を回転させることにより、ノズ
ルを通った前記パラ数の素線を前記巻枠に巻き付けて巻
線を形成する巻付手段と、巻付けが完了し巻枠から取り
外された巻線を、その巻線の極に対応する所定の保持位
置に保持する巻線保持手段と、前記巻枠の回転に合わせ
て前記巻線保持手段を動かすことにより、前記巻線保持
手段に保持された巻線と、他の極の巻線を形成中の巻枠
との相対位置関係の乖離を抑制する相対位置維持手段
と、を含むことを特徴とする。この態様に示されるよう
に、上記の(1)(2)の態様を一つの装置にて実現す
ることが好適である。
【0019】さらにまた、特許請求の範囲に示されるよ
うに、巻線製造方法というかたちで本発明を実現するこ
とも好適であり、上述したような良好な効果が得られ
る。
【0020】以上に説明したように、本発明によれば、
巻線製造のために要するスペースを削減でき、また、ノ
ズル等のメカニズムにかかる負荷を低減できる。このこ
とを利用して、従来は20本程度に抑えられていたパラ
本数の上限を引き上げることが可能となる。例えば、従
来は困難であった50本程度のパラ本数の巻線を製造す
ることも可能となる。
【0021】(5)本発明の好ましい一態様では、ノズ
ルの前段に、前記パラ数の素線に張力を与えるテンショ
ナーが設けられる。
【0022】パラ数の素線を巻枠に巻き取る最中に素線
のたるみが発生すると、巻付け後のコイルでは素線が乱
れた状態となり、目標とする整列度(素線の整列状態の
良好さの程度)を確保することが困難になる。しかし、
本発明によれば、テンショナーを設けることにより、巻
枠での素線巻取り時のたるみが防止され、これにより多
数本パラコイルの整列度が大幅によくなり、従って、生
産性の向上が図れる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
(以下、実施形態という)を図面を参照し説明する。図
3には、本実施形態の巻線製造システムが示されてい
る。このシステムでは、パラ本数の多いパラ巻きコイル
が製造され、このコイルはモータステータコイルとして
利用される。例えば、パラ本数nは50程度であり、タ
ーン数mは4〜5程度であり、極数pは4である。
【0024】図3において、第1ステップでは、「素線
の供給および分割」が行われる。床上には、単一の電線
ボビンパック20が置かれており、この電線ボビンパッ
ク20には大量の電線22が収納されている。電線ボビ
ンパック20の上方には、連結ボビン24が、図示しな
い支持手段によって、極小さな力で滑らかに回転可能に
支持されている。連結ボビン24は、その長手方向に沿
って互いに連結された複数の小型の単素線ボビン26を
有する。単素線ボビン26の数は、パラ本数と同じnで
ある。電線ボビンパック20と連結ボビン24の間に
は、電線22を切断するための切断機28が設けられて
いる。
【0025】第1ステップでは、電線22が電線ボビン
パック20から引き出され、その先端が一の単線ボビン
26にひっかけられる。連結ボビン24を回転すること
により、電線22は電線ボビンパック20から引き出さ
れ、単素線ボビン26に巻き取られる。必要な長さの電
線22を巻き取るために、所定回数だけ連結ボビン24
が回転される。一の単素線ボビン26についての巻き取
りが終わると、切断機28により電線22が切断され
る。そして、次の単素線ボビン26に対して、同様の作
業により電線22が巻付けられる。上記の作業が繰り返
され、n個のすべての単素線ボビン26に電線22が巻
付けられる。このようにして、電線ボビンパック20内
の非常に長い1本の電線22から、必要な長さの電線が
個々に順次切り出される。その結果、パラ本数nの電線
が、回転可能なn個のボビンに個別に巻き取られた状態
で、第2ステップのために用意される。
【0026】次に、第2ステップでは、「素線の集合」
が行われる。連結ボビン24は、第1ステップと同じ場
所に配置されてもよく、別の場所に移動されてもよい。
別の場所に移動した場合には、第1ステップと同様に、
連結ボビン24は、極小さな力で滑らかに回転可能に支
持される。連結ボビン24から適当な距離を隔てて単一
の集合素線ボビン30が配置されている。集合素線ボビ
ン30は、単素線ボビン26よりも大型のボビンであ
る。また、集合素線ボビン30も、図示しない支持手段
によって、極小さな力で滑らかに回転可能に支持されて
いる。
【0027】第2ステップでは、図示されるように、連
結ボビン24からn本の電線31が引き出され、電線3
1の先端が集合素線ボビン30にひっかけられ、そし
て、集合素線ボビン30が回転される。集合素線ボビン
30が回転すると、電線31が引っ張られ、連結ボビン
24も回転する。これにより、n本の電線31は、連結
ボビン24から引き出され、まとめて集合素線ボビン3
0に巻き取られる。このようにして、n本の電線31が
集合され、回転可能なボビンに巻き取った状態で、次の
第3ステップのために用意される。
【0028】第3ステップでは、巻線形成装置32によ
りコイルの形成が行われる。集合素線ボビン30は、巻
線形成装置32の近傍に配置され、図示しない支持手段
によって、ここでも極小さな力で回転可能に支持されて
いる。集合素線ボビン30は、第2ステップと同じ場所
に配置されてもよく、また、別の場所に移動されてもよ
い。
【0029】図4および図5は、それぞれ、図3の巻線
形成装置32をラインX−XおよびラインY−Yで切断
した断面図である。固定テーブル34には壁36が立設
され、壁36は、固定テーブル34と平行な天井38へ
続いている。天井38には巻枠40が吊り下げられてい
る。巻枠40には巻枠軸42が連結されており、この巻
枠40がボールベアリング44によって天井38に軸支
されている。これにより、巻枠40は天井38に回転可
能に支持されている。巻枠40には、n本の電線群46
の線端をひっかけるための線端ロックツメ48が設けら
れている。
【0030】巻枠軸42の先端は天井38から上方に突
き出しており、この突き出し部分に巻枠従動プーリ50
が固定的に取り付けられている。巻枠従動プーリ50に
は平ベルト52がかけられており、この平ベルト52は
巻枠駆動プーリ54にもかけられている。駆動軸56が
天井38から上方に突き出しており、この突き出し部分
に巻枠駆動プーリ54が固定的に取り付けられている。
長尺の駆動軸56は、天井38およびテーブル34にベ
アリング58,60によって軸支されている。駆動軸5
6の下端はテーブル34の下方へ突き出しており、その
先端には傘歯車62が取り付けられている。傘歯車62
は、ハンドル64側の傘歯車と噛み合っている。このよ
うな構成により、作業者が取っ手66を持ってハンドル
64を回すと、駆動軸56および巻枠駆動プーリ54が
回転し、この回転が平ベルト52によって巻枠従動プー
リ50へ伝えられ、巻枠40が回転する。
【0031】また、天井38には、図4に示されるよう
に、ノズル装置68が設けられている。天井38には、
ノズル支持台70が、吊り下げるようにして固定されて
いる。ノズル支持台70と天井の間には、ガイドバー7
2が固定されている。ガイドバー72と平行に巻送りね
じ74が設けられている。巻送りねじ74は天井38を
貫通しており、ベアリング76によって天井38に軸支
されている。巻送りねじ74の上端は、オシレートモー
タ78に連結されている。
【0032】ガイドバー72および巻送りねじ74は、
ノズル台80を上下に貫通している。巻送りねじ74
は、ノズル台80側のねじ山と噛み合っている。また、
ノズル台80には、水平方向に一つのまたは複数のノズ
ル穴82が貫通して設けられている。ノズル穴82に
は、集合素線ボビン30から供給されたn本の電線群4
6が通される。これにより、電線群46はまとめられて
巻枠40へと導かれる。コイル形成の際には、巻枠40
の回転にあわせてオシレートモータ78が回転する。こ
れにより、ノズル台80は、ガイドバー72に案内され
て上下方向に移動する。このオシレート移動により、電
線群46は巻枠40上の適切な位置に導かれ、この適切
な位置に巻付けられる。
【0033】また、図4および図5に示されるように、
固定テーブル34の中央には、円形の回転テーブル84
が、ベアリング86を用いて回転可能に支持されてい
る。回転テーブル84の回転中心は、巻枠40の回転中
心と一致している。
【0034】回転テーブル84には巻落治具88が載っ
ている。巻落治具88は、巻枠40で巻上がったコイル
を、後段のコイル形成が行われている間、保持するため
のものである。この巻落治具88は、回転テーブル84
の回転中心から所定距離だけ離れた位置に配置されてい
る。巻落治具88の治具本体90の上部には、円盤形状
のコイル受け棚92が設けられている。コイル受け棚9
2には、複数の棒状の櫛歯94が立っている。図5に示
されるように、櫛歯94は、円形に並んでいる。治具本
体90の中央の貫通穴にはスプラインシャフト95が挿
入されており、このスプラインシャフト95は回転テー
ブル84を貫通して下方へ突き出している。
【0035】また、巻落治具88の治具本体90の外周
面には、4つのピン受溝96が、90°ずつ間隔をあけ
て掘られている。このピン受溝96には、割出位置決ピ
ン98が挿入されており、この割出位置決ピン98は回
転テーブル84の上に設けられている。この割出位置決
ピン98によりインデックス機能が実現され、巻落治具
88は、4つの90°ずつずれた角度位置に位置決め可
能である。
【0036】なお、4つの位置決め角度が設定されてい
る理由は、本実施形態では極数p=4のコイルを形成す
るからである。製造するコイルの極数にあわせてピン受
溝96の数および位置を適当に設定することが好まし
い。
【0037】巻上がったコイルを巻枠40から取り外す
時には、割出位置決ピン98がピン受溝96から取り外
され、巻落治具88がスプラインシャフト95に案内さ
れて上方へ持ち上げられる。そして、作業者により巻枠
40から巻落治具88へコイルがしごき落とされる。こ
のとき、コイルは、あらかじめ決められた櫛歯94の間
へとしごき落とされ、これにより、コイル受け棚92上
の所定の保持位置にコイルが保持される。この後、巻落
治具88は作業者により下方へ戻され、90°回転され
る。そして、割出位置決ピン98が隣のピン受溝96に
挿入される。この状態が図5に示されている。
【0038】図4に示されるように、回転テーブル84
の下側には、テーブル従動プーリ100が設けられてい
る。テーブル従動プーリ100には平ベルト102がか
けられており、平ベルト102はテーブル駆動プーリ1
04にもかけられている。前述のように、駆動シャフト
56はテーブル34の下方へ突き出しており、この突き
出し部分にテーブル駆動プーリ104が固定されてい
る。ここで、テーブルプーリ104,100の減速比
は、巻枠プーリ54,50の減速比と同一に設定されて
いる。したがって、作業者がハンドル64を回したと
き、巻枠40と回転テーブル84とが同軸上で、同一回
転数で同期回転する。
【0039】以上に巻線形成装置32の構成を説明し
た。次に、この巻線形成装置32の動作を説明する。
【0040】まず、作業者は、集合素線ボビン30から
n本の電線群46をまとめて引き出し、この電線群46
をノズル台80のノズル穴82へ通す。ノズル穴82を
通った電線群46の線端は、巻枠40の線端ロックツメ
48にクリップ留めされる。
【0041】次に、作業者は取っ手66を持ってハンド
ル64を回す。これにより駆動軸56および巻枠駆動プ
ーリ54が回転し、この回転が巻枠従動プーリ50へ伝
えられ、巻枠40が回転し、電線群46が巻枠40に巻
き取られる。このとき、オシレートモータ78が回転し
ており、巻枠40の1回転毎にノズル台80が指定ピッ
チだけ上方へ進み、電線群46の重なりを防止する。作
業者は、ターン数mのコイルを形成するために、所定回
数だけハンドル64を回す。これにより、巻枠40がm
回回転し、一極分のコイルが巻上げられる。
【0042】次に作業者は、巻き上がったコイルを巻落
治具88へしごき落とす。前述のように、位置決めロッ
クが解除され、巻落治具88が持ち上げられる。巻き上
がったコイルはしごき落とされ、所定の櫛歯94にひっ
かけられ、コイル受け棚92の上の保持位置に保持され
る。巻落治具88は下方へ戻され、90°回転された
後、再び割出位置決ピン98により位置決めされる。
【0043】作業者は、次のコイルを形成するために、
ノズル台80を原位置へ戻し、再び、電線群46を巻枠
40の線端ロックツメ48にクリップ留めする。この
時、すでに巻上がったコイルと次のコイルとの間を連結
する必要な長さの電線部分が確保される。作業者は、再
びハンドル64を回し、2つめのコイルを形成する。
【0044】作業者がハンドル64を回すとき、テーブ
ル駆動プーリ104が回転し、この回転が平ベルト10
2によりテーブル従動プーリ100へ伝えられて、回転
テーブル84が回転する。前述のように、上方の巻枠プ
ーリ54,50の減速比と、下方のテーブルプーリ10
4,100の減速比は同一である。したがって、回転テ
ーブル84と巻枠40は同一回転速度で同期回転する。
回転テーブル84の上の巻落治具88も、巻枠40の回
転中心の周りを、巻枠40と同じ回転速度で同期回転す
る。これにより、巻落治具88およびそれに保持された
コイルと、巻枠40との相対位置関係が維持され、この
相対位置関係の乖離が抑制される。したがって、巻枠4
0が回転したときに、巻落治具88に保持されているコ
イルの電線を巻枠40がひっぱるということはなく、巻
戻りの発生が防止される。巻戻りとは、すでに巻き上が
ったコイルの電線を巻枠40が巻き取ってしまうことで
ある。また、上記の相対位置関係の維持により、コイル
間をつなぐ電線部分のねじれの発生も回避される。この
ように、本実施形態では、巻落治具88、回転テーブル
84およびテーブル駆動機構等が本発明の相対位置維持
手段として機能する。
【0045】2番目のコイルが完成すると、続けて3番
目のコイルが同様の作業によって形成される。4番目の
コイルが形成され、巻落治具88へしごき落とされるま
で、同様の作業が繰り返し続けられる。
【0046】4つのコイルが完成すると、電線群46が
切断機(図示せず)によって切断される。そして次の工
程で、4つの連結されたコイルがモータステータへ組み
付けられる。なお、図4の巻落治具88をコイルととも
に巻線形成装置32から取り外し、次の工程へ運ぶこと
も好適である。また、巻線形成装置32では、上記の動
作が再び行われ、次のコイルの形成が開始される。
【0047】次に、本実施形態の巻線製造システムによ
って得られる利点を説明する。
【0048】本実施形態によれば、図3の第1ステップ
に示されるように、単一の電線ボビンパックのみが用意
される。従来のようにパラ本数と同数の電線ボビンパッ
クを用意する必要がない。多数の大型のボビンパックを
床上に並べる必要がないので、システムの占めるスペー
スが大幅に削減される。工場内のスペースが制約されて
いるときでも、パラ本数の多いパラ巻コイルの製造が可
能となる。
【0049】なお、本実施形態では、ボビンパック数が
一つであったが、ボビンパック数は複数でもよい。本発
明の範囲内で、パラ本数より少ない適当な数のボビンパ
ックを使うことで、スペース削減という本発明の効果が
好適に得られる。このように、本発明の巻線供給手段の
数は一つには限定されない。
【0050】また、本実施形態によれば、巻枠40の回
転によって電線群46が巻枠40に巻き取られる。ノズ
ル台80は同じ場所で上下方向に移動するのみである。
ノズルが電線をひっぱりながら巻枠の周りを周回する必
要がないので、電線の巻付けテンションによるメカニズ
ムへの負荷が軽減される。したがって、パラ本数が多い
場合でも、巻線形成装置32のメカニズムの十分な剛性
と耐力を容易に確保することができる。
【0051】特に、本実施形態では、パラ本数nの電線
群46が集合素線ボビン30に巻付けられており、この
滑らかに回転可能な集合素線ボビン30からノズル台8
0へ直接に電線群46が供給される。電線を電線ボビン
パック20から引き出すときに発生するような抵抗力が
電線に作用しないので、大きな巻付けテンションは発生
しない。したがって、電線ボビンパックからノズルへ直
接に電線を供給する従来構成と比較すると、ノズルにか
かる負荷が大幅に軽減される。これにより、線の絶縁被
膜の傷付リスクの低減、生産性の向上やコスト低減を図
ることが可能となる。
【0052】また、本実施形態によれば、回転テーブル
84が巻枠40と同期回転し、これにより、巻落治具8
8も巻枠40と同期回転する。したがって、巻落治具8
8に保持されたコイルと巻枠40との相対位置関係の乖
離が抑制される。その結果、巻き戻り、すなわち、巻枠
40が巻上げ済みのコイルの電線を巻き取ってしまうこ
との発生が防止される。
【0053】さらにまた、フライヤ型装置で普通に多本
パラ巻のモータコイルを巻くと、1回巻く毎に1回のよ
じれが発生する。この「よじれ」が1回転の巻付けのど
こで発生するかは分からない。よじれ位置がツール(図
4の櫛歯94に相当)上に来ると、ツールが整列せずに
開いてしまい、そのままでは次工程のコイル挿入が出来
なくなってしまったり、コイルに傷がつく可能性があ
る。このような事情があるので、フライヤ型装置の場合
には、「よじれ」防止装置によってコイルのよじれを防
止している。しかし、よじれ防止装置を用いても、最大
15本程度のパラ数が限界である。そのため、50本程
度のパラ数のコイルを製造するためには、素線群を3〜
4回繰り返して巻く必要がある。しかし、これには時間
もかかり、リード線も3〜4カ所から出ることとなって
しまう。また、「よじれ」に起因する素線の加工硬化
は、更にコイル挿入性を悪くする。一方、巻枠を回転さ
せるスピンドル型装置を用いれば、上記のようなコイル
巻中のよじれという問題は解決できる。しかし、従来の
スピンドル型には、1極分のコイルを作ってトランスフ
ァツール(図4の櫛歯94)に移した後に素線をカット
しなければ、次の極のコイルを巻けないという問題があ
る。極と極の間で素線をカットすると、後工程でカット
部分の素線を結線しなくてはならないので、余分な作業
が必要になる。このような従来のスピンドル型装置とは
異なり、本実施形態の巻線製造装置では、上述のように
極と極の間で素線をカットしないで連続的にコイルを巻
くことができるという大きな利点が得られる。
【0054】以上のように、本実施形態によれば、巻線
製造のために必要な占有スペースを大幅に削減すること
ができ、また、巻線形成装置にかかる負荷を大幅に低減
することができる。従来はスペースやメカニズム剛性の
観点からパラ本数の上限が20本程度に抑えられてい
た。本実施形態では、上記の効果により、パラ本数の上
限を引き上げることが可能となる。例えば、上記の如く
50本程度のパラ本数のコイルの製造も可能となる。
【0055】なお、本実施形態ではモータステータ用の
コイルが製造されたが、もちろん、本発明は上記に限定
されず、他の用途に用いるモータも本発明により同様に
製造可能である。
【0056】また、本実施形態の変形例として、図2の
第2ステップを省略してもよい。この場合、第3ステッ
プにて、連結ボビン24が巻線形成装置82の近傍に配
置され、連結ボビン24からノズル台80へ直接にパラ
本数nの電線が供給される。
【0057】「第2の実施形態」次に、上記の実施形態
をさらに改良した第2の実施形態を説明する。図6は、
第2の実施形態の巻線形成装置200を示している。以
下に説明するように、巻線形成装置200の特徴とし
て、第1の実施形態の巻線形成装置32に対し、集合素
線ボビン30とノズル装置68の間にテンショナー機構
202が追加されている。
【0058】固定テーブル34と天井38は第2の壁2
04で繋がっており、この第2の壁は第1の壁36と向
き合っている。第2の壁204から水平方向にテンショ
ナー支持テーブル206が棚状に突き出している。
【0059】テンショナー支持テーブル206の中央付
近には、テンションローラ208を有するテンショナー
210が設置されている。テンションローラ208は、
電線群46が嵌まる外周溝を有し、ローラの材質はセラ
ミックで、電線の傷付き防止を兼ねている。テーブル2
06上であってテンショナー210よりもボビン30側
には、中継ノズル212が固定されている。中継ノズル
212は、中央に貫通穴214を有する。
【0060】テンショナー210よりもノズル装置68
側には、ノズル台80とほぼ同等の高さに保持ローラ2
16が配置されている。保持ローラ216は中実円筒形
状を有し、電線傷付き防止のため外周みがき処理が施さ
れている。さらに保持ローラ216とノズル台80の間
には素線浮上り防止プレート218が設けられている。
プレート218は、その上下の板各々にフェルトが貼ら
れ、その間に電線群46を通過させることで、電線に付
着しているゴミ等の異物を除去し、かつ、電線群46が
浮き上がるのを防止する。プレート218の高さは、ス
プリングを介した調整ねじ220を用いて調整可能であ
る(押え力調整)。上記の保持ローラ216は、壁20
4から水平方向に突き出したローラ支持腕222に回転
可能に取り付けられている。そして、この支持腕222
上に浮上り防止プレート218が設置されている。
【0061】さらに、テンショナー支持テーブル206
の下側に、テーブル206と平行に第2の棚224が設
けられている。第2の棚224は壁204から突出して
いる。そして、テンション調整スプリング226の下側
端が棚224に固定され、上側端がテンションローラ2
08に取り付けられている。スプリング226により、
テンションナー210の上下方向のテンション量が調整
可能である。すなわち、スプリング226は、適当な引
張り力でテンションローラ208を下方に引っ張ること
により、テンションローラ208が電線群46に付与す
る張力を調整し、予め設定した張力を付与できるように
するためのものである。
【0062】第2の実施形態の巻線形成装置200の動
作を説明する。ただし、第1の実施形態と同様の部分の
説明は省略する。
【0063】作業者は、集合素線30から電線群46を
まとめて引き出し、この電線群46を中継ノズル212
の貫通穴214に通す。貫通穴214を通った電線群4
6をテンションローラ208の下側にかけ、そして、保
持ローラ216の上側にかける。さらに、電線群46を
素線浮上り防止プレート218の上下の隙間に通し、ノ
ズル台80の貫通穴82を通す。なお、図6には示され
ないが、壁204は巻線形成装置200のフレームを形
成しており、フレームの2本の柱の間を電線群46が通
っている。さらに、作業者は、電線群46の先端を巻枠
40に引っかける。そして、作業者が第1の実施形態と
同様にハンドル64を回すと、巻枠40が回転し、電線
群46は巻枠40に巻き取られ、コイルが形成される。
【0064】ここで、本実施形態によれば、集合ボビン
30から供給されるパラ本数nの電線群46は、中継ノ
ズル212でまとめられ、それから、テンション量を調
整可能なテンショナー210で適当な張力を与えられ
る。そして、保持ローラ216で向きを変えた後、電線
群46は浮上り防止プレートを通ってノズル装置68に
達する。
【0065】従って、テンション機構202を設けたこ
とにより、巻枠40に到達する電線群46に対し、パラ
本数に見合った適切なテンションを与えることができ
る。コイル形成時に電線のテンションが確保されるの
で、電線のたるみを防止できる。その結果、形成された
多本パラコイルでは、電線群46の乱れが少なくなり、
整列度が大幅によくなる。整列度は、コイルを構成する
電線がどれ位きれいに並んでいるかの程度である。以上
より、第2の実施形態によれば、生産性と品質のさらな
る向上を図ることができる。
【0066】さらに、本実施形態では、整列度の向上に
より、以下の利点が得られる。巻枠40で形成されたコ
イルは、後工程において、コイルインサータを用いてモ
ータステータに挿入される。コイルの整列度が高けれ
ば、挿入時のインサータでのロック現象によるコイル傷
の低減または解消が可能になる。さらに、コイルインサ
ータの挿入ブレードの破損等も低減または解消できる。
このように、モータ製造での製品側および設備側に与え
るダメージを回避することができる。
【0067】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電線ボ
ビンパックのような素線供給手段の数を削減して、巻線
製造装置の要するスペースを削減できる。また、素線に
かかるテンションを低減し、ノズルにかかる負担を小さ
くできる。さらに、巻上がった巻線の巻戻りを招くこと
が防がれる。その結果、巻線製造の生産性を向上し、生
産コストの低減を図ることが可能となる。さらに、より
多くのパラ本数の巻線を製造することが可能となる。
【0068】さらに、本発明によれば、ノズルの前段に
テンショナーを設けたことにより、巻線形成時の素線の
たるみの発生を防止し、巻線を構成する素線の整列度を
高め、生産性の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 モータステータ用のコイルであって、パラ本
数n×ターン数m×極数pのコイルの構成の例を概略的
に示す図である。
【図2】 従来の巻線製造装置を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態の巻線製造システムを示
す図である。
【図4】 図3のシステムに設けられた巻線形成装置を
示す断面図である。
【図5】 図3のシステムに設けられた巻線形成装置を
示す断面図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態の巻線形成装置を
示す断面図である。
【符号の説明】
20 電線ボビンパック、22,31 電線、24 連
結ボビン、26 単素線ボビン、28 切断機、30
集合素線ボビン、32 巻線形成装置、40巻枠、46
電線群、80 ノズル、84 回転テーブル、88
巻落治具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池亀 悟 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 細野 聖二 愛知県稲沢市奥田流町36番地 三工機器 株式会社内 (72)発明者 小玉 正弘 愛知県稲沢市奥田流町36番地 三工機器 株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−277412(JP,A) 特開 昭60−91603(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 15/04

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定パラ数の素線をまとめて巻枠に巻き
    付けることにより巻線を形成する巻線製造装置におい
    て、 前記パラ数より少ない数の素線供給手段と、 素線供給手段から供給された素線を分割して前記パラ数
    の素線を得る素線分割手段と、 分割によって得られた前記パラ数の素線を前記巻枠に導
    くノズルと、 ノズルを通った前記パラ数の素線を前記巻枠に巻き付け
    る巻付手段と、 を含むことを特徴とする巻線製造装置。
  2. 【請求項2】 所定パラ数の素線を巻枠に導くノズル
    と、ノズルを通った前記パラ数の素線を巻枠に巻き付け
    て巻線を形成する巻付手段と、を含む巻線製造装置にお
    いて、前記パラ数の素線がまとめて巻き付けられる単一の回転
    可能な集合素線ボビンを含み、 この集合素線ボビンから前記ノズルへ前記パラ数の素線
    が直接に供給される ことを特徴とする巻線製造装置。
  3. 【請求項3】 巻枠への所定パラ本数の素線の巻付けに
    よる巻線形成、および、巻枠からの巻線の取外しを繰り
    返すことにより、互いに連結された所定数の極の巻線を
    形成する巻線製造システムにおいて、 前記パラ数より少ない数の素線供給手段と、 素線供給手段から供給された素線を分割して前記パラ数
    の素線を得る素線分割手段と、 分割によって得られた前記パラ数の素線が巻き付けられ
    る回転可能な素線ボビンと、 前記素線ボビンから供給される前記パラ数の素線を前記
    巻枠に導くノズルと、 巻枠を回転させることにより、ノズルを通った前記パラ
    数の素線を前記巻枠に巻き付けて巻線を形成する巻付手
    段と、 巻付けが完了し巻枠から取り外された巻線を、その巻線
    の極に対応する所定の保持位置に保持する巻線保持手段
    と、 前記巻枠の回転に合わせて前記巻線保持手段を動かすこ
    とにより、前記巻線保持手段に保持された巻線と、他の
    極の巻線を形成中の巻枠との相対位置関係の乖離を抑制
    する相対位置維持手段と、 を含むことを特徴とする巻線製造システム。
  4. 【請求項4】 所定パラ数の素線をまとめて巻枠に巻き
    付けることにより巻線を形成する巻線製造方法におい
    て、 前記パラ数より少ない数の素線供給手段から素線を供給
    する工程と、 供給された素線を分割して前記パラ数の素線を得る素線
    分割工程と、 分割によって得られた前記パラ数の素線をノズルを用い
    て前記巻枠へ導く工程と、 ノズルを通った前記パラ数の素線を前記巻枠に巻き付け
    る巻付工程と、 を含むことを特徴とする巻線製造方法。
  5. 【請求項5】 所定パラ数の素線をノズルを用いて巻枠
    に導き、ノズルを通った前記パラ数の素線を巻枠に巻き
    付けて巻線を形成する巻線製造方法において、前記パラ数の素線をまとめて単一の回転可能な集合素線
    ボビンに巻き付けておき、この単一の集合素線ボビンか
    ら前記ノズルへ前記パラ数の素線を直接に供給する こと
    を特徴とする巻線製造方法。
  6. 【請求項6】 巻枠への所定パラ数の素線の巻付けによ
    る巻線形成、および、巻枠からの巻線の取外しを繰り返
    すことにより、互いに連結された所定数の極の巻線を形
    成する巻線製造方法において、 前記パラ数より少ない数の素線供給手段から素線を供給
    する工程と、 供給された素線を分割して前記パラ数の素線を得る素線
    分割工程と、 分割によって得られた前記パラ数の素線を回転可能な素
    線ボビンに巻き付ける工程と、 素線ボビンからノズルに供給される前記パラ数の素線を
    ノズルを用いて前記巻枠へ導く工程と、 巻枠を回転させることにより、ノズルを通った前記パラ
    数の素線を前記巻枠に巻き付けて巻線を形成する巻付工
    程と、 巻付けが完了し巻枠から取り外された巻線を、その巻線
    の極に対応する所定の保持位置に保持する巻線保持工程
    と、 前記保持位置に保持された巻線を巻枠の回転に合わせて
    動かすことにより、前記保持位置の巻線と、他の極の巻
    線を形成中の巻枠との相対位置関係の乖離を抑制する相
    対位置維持工程と、 を含むことを特徴とする巻線製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の巻線製造装置におい
    て、 前記ノズルの前段で前記パラ数の素線に張力を与えるテ
    ンショナーを設けたことを特徴とする巻線製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項に記載の巻線製造装置におい
    て、 前記素線ボビンと前記ノズルの間に、前記パラ数の素線
    に張力を与えるテンショナーを設けたことを特徴とする
    巻線製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項に記載の巻線製造システムにお
    いて、 前記素線ボビンと前記ノズルの間に、前記パラ数の素線
    に張力を与えるテンショナーを設けたことを特徴とする
    巻線製造システム。
  10. 【請求項10】 請求項に記載の巻線製造方法におい
    て、 前記ノズルの前段で、テンショナーを用いて前記パラ数
    の素線に張力を与える工程を含むことを特徴とする巻線
    製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項に記載の巻線製造方法におい
    て、 前記素線ボビンと前記ノズルの間で、テンショナーを用
    いて前記パラ数の素線に張力を与えることを特徴とする
    巻線製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項に記載の巻線製造方法におい
    て、 前記素線ボビンと前記ノズルの間で、テンショナーを用
    いて前記パラ数の素線に張力を与えることを特徴とする
    巻線製造方法。
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