JP2004070684A - 預金口座情報通知方法および預金口座情報通知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】預金口座における入金予定や引き落とし予定を管理して、引き落とし時の残高不足を防止する。
【解決手段】預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報11、および預金口座からの引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報12を、入金元の入金者端末3および引き落とし先の請求者端末4からそれぞれ受け取ってデータベース10に格納し(ステップS1およびS2)、利用者端末2からの要求(ステップS3)を受けて、データベース10に格納されている入金予定情報11および引き落とし予定情報12に基づいて、所定の期日までの預金口座の預金残高を算出して利用者端末2に送信する(ステップS4)。
【選択図】 図1
【解決手段】預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報11、および預金口座からの引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報12を、入金元の入金者端末3および引き落とし先の請求者端末4からそれぞれ受け取ってデータベース10に格納し(ステップS1およびS2)、利用者端末2からの要求(ステップS3)を受けて、データベース10に格納されている入金予定情報11および引き落とし予定情報12に基づいて、所定の期日までの預金口座の預金残高を算出して利用者端末2に送信する(ステップS4)。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者の預金口座における入出金状況を管理して預金口座に関する情報を利用者に通知する預金口座情報通知方法、およびこの情報を取得する預金口座情報取得方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、給与の支払いは本人の所有する銀行等の預金口座に入金することで行われるのが一般的となっている。この場合、現金が必要なときはその都度、銀行のATM(Automatic Teller Machine)端末等を利用して銀行口座から預金を引き出している。
【0003】
一方、料金を支払う場合にも預金口座からの引き落としにより行うことが一般的となっている。例えば、電気、ガス、水道、電話といった公共料金や、クレジット利用による料金の支払い等が、預金口座からの引き落としにより行われている。また最近では、インターネットを通じたオンラインショッピングも急速に普及している。この場合の料金の支払いも、主に、クレジットカード番号を入力して指定した預金口座から引き落とすことで行われている。
【0004】
さらに、例えば預金口座の残高の照会や料金の振り込み等を、インターネット上のWebページを通して行うことが可能なオンラインバンキングといわれるサービスも広まりつつある。また、このようなサービスを携帯電話機から利用できる場合も多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、お金の受け取りや支払いの多くが預金口座を通じて自動的に行われているために、今後の入金予定額や引き落とし予定額を考慮した上で、預金口座から引き出して使用可能な金額を正確に把握することが困難になりつつある。このため、ATM端末等で現金を引き出した後、引き落としが行われる時点で預金の残高が不足しまうといった事態が生じ得る。
【0006】
例えば、公共料金やクレジットカードの利用による料金等が預金口座から引き落とされる際には、通常、その料金の内容が郵便等によりあらかじめ利用者に通知される。従って、例えば1ヶ月等の期間に預金口座から引き落とされる総額を知るためには、通知された請求額を基に自分で計算しなければならなかった。また、家計簿等に引き落としの履歴を記録しておきたい場合でも、通知された請求内容を自分で整理してまとめなければならなかった。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、預金口座における入金予定や引き落とし予定を管理して、引き落とし時の残高不足を防止することが可能な預金口座情報通知方法を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明の他の目的は、預金口座における入金予定や引き落とし予定を管理して、引き落とし時の残高不足を防止することが可能な預金口座情報通知装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すように、利用者の預金口座における入出金状況を管理して前記預金口座に関する情報を前記利用者に通知する預金口座情報通知方法において、前記預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報11、および前記預金口座からの引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報12を、入金元の入金者端末3および引き落とし先の請求者端末4からそれぞれ受け取ってデータベース10に格納し(ステップS1およびS2)、利用者端末2からの要求(ステップS3)を受けて、前記データベース10を参照し、前記入金予定情報11および前記引き落とし予定情報12に基づいて、所定の期日までの前記預金口座の預金残高を算出して前記利用者端末2に送信する(ステップS4)ことを特徴とする預金口座情報通知方法が提供される。
【0010】
このような預金口座情報通知方法では、利用者の預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報11、および引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報12が、入金元の入金者端末3および引き落とし先の請求者端末4からそれぞれデータベース10に格納され、一元的に管理される。また、利用者が利用者端末2から情報の送信要求を行うと、この送信要求に応じてデータベース10が参照され、入金予定情報11および引き落とし予定情報12に格納された情報に基づいて、所定の期日までの預金口座の預金残高が算出され、利用者端末2を介して利用者に通知される。
【0011】
また、本発明では、利用者の預金口座における入出金状況を管理して前記預金口座に関する情報を前記利用者に通知する預金口座情報通知装置において、前記預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報を入金元の入金者端末から受け取ってデータベースに格納する入金予定情報格納手段と、前記預金口座からの引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報を引き落とし先の請求者端末から受け取って前記データベースに格納する引き落とし予定情報格納手段と、利用者端末からの要求を受けて、前記データベースを参照し、前記入金予定情報および前記出金予定情報に基づいて、所定の期日までの前記預金口座の預金残高を算出する預金残高算出手段と、算出された前記預金残高を前記利用者端末に送信する送信手段とを有することを特徴とする預金口座情報通知装置が提供される。
【0012】
ここで、入金予定情報格納手段は、預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報を入金元の入金者端末から受け取ってデータベースに格納する。同様に、引き落とし予定情報格納手段は、預金口座からの引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報を引き落とし先の請求者端末から受け取ってデータベースに格納する。預金残高算出手段は、利用者端末からの要求を受けてデータベースを参照し、格納された入金予定情報および出金予定情報に基づいて、所定の期日までの預金口座の預金残高を算出する。送信手段は、算出された預金残高を利用者端末に対して送信する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の原理を説明するための原理図である。
【0014】
図1では、本発明に係る預金口座情報管理システムの構成とその主な動作について示している。この預金口座情報管理システムは、預金口座情報通知装置1、利用者端末2、入金者端末3および請求者端末4によって構成され、これらの間はネットワークによって接続されている。
【0015】
預金口座情報通知装置1は、利用者の預金口座に対する入金・引き落としに関する情報を管理して、これらの情報を利用者に通知するサービスを提供するサーバコンピュータである。この預金口座情報通知装置1は、例えば、預金口座を提供する銀行等の金融機関のセンタ内に設けられる。また、金融機関以外にも、例えば入金元の入金者や引き落とし先の請求者と契約して、利用者に対する決済手続きを代行するサービス会社が運用してもよい。この場合例えば、預金口座情報通知装置1は、金融機関のセンタと専用線等により接続し、預金口座残高等の情報を必要に応じて受け取るようにしてもよい。さらに、このような決済手続き代行会社や金融機関等からの依頼を受けて運用されるASP(Application Service Provider)として実現されてもよい。
【0016】
利用者端末2は、例えばインターネット等のネットワークにより預金口座情報通知装置1に接続されて、利用者が預金口座情報通知装置1からの情報提供を受けるための端末装置である。この利用者端末2は、例えば銀行やコンビニエンスストア等の店舗に設置されたATMや、利用者のPC(パーソナルコンピュータ)、携帯電話機等の携帯端末等として実現され、情報の送受信と情報の画面表示、および画面表示に応じた入力を行う機能を具備する。また、表示された情報を印刷する機能を具備してもよい。
【0017】
入金者端末3および請求者端末4は、利用者の預金口座に対する入金(振り込み)、および預金口座からの引き落としをそれぞれ行う企業や個人が運用するコンピュータ装置である。入金者としては例えば、利用者に給与を支払う企業や、利用者の取引先企業等が考えられる。また、請求者としては例えば、電気、ガス、水道、電話といった公共料金を自動振り替えにより徴収する各企業や、利用者にクレジットカードを提供しているクレジット会社等が考えられる。入金者端末3および請求者端末4は例えば、このような企業等が業務を行うためのセンタ内に設けられる。
【0018】
この預金口座情報管理システムにおいて、預金口座情報通知装置1は、利用者の預金口座に対する入金および引き落とし状況を管理して、利用者端末2からの要求に応じて必要な情報を生成して利用者端末2に送信する。具体的には、例えば、将来の所定の期日までに予定されている入金や引き落としを行った場合の預金残高や、予定されている入金時および引き落とし時の明細、過去の入金および引き落としの履歴やその明細等の情報を、利用者からの要求に応じて通知する。
【0019】
このために、預金口座情報通知装置1は、データベース10内に、利用者の預金口座に関する入金予定情報11、引き落とし予定情報12、入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14を保持している。入金予定情報11は、入金予定日時、このときの入金額、およびその明細を示す入金明細情報とを含む。また、引き落とし予定情報12は同様に、引き落とし予定日時、このときの引き落とし金額、およびその明細を示す引き落とし明細情報とを含む。これらの入金予定情報11および引き落とし予定情報12は、それぞれ入金者端末3および請求者端末4から送信され、データベース10に格納される。
【0020】
入金履歴情報13は、例えば、入金予定情報11に基づく実際の入金が行われた時点で生成される。また、引き落とし履歴情報14も同様に、引き落とし予定情報12に基づく実際の引き落としが行われた時点で生成される。従って、入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14の保持する情報の内容は、入金予定情報11および引き落とし予定情報12の内容と基本的に同じである。
【0021】
なお、入金予定情報11、引き落とし予定情報12、入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14は、必要に応じて利用者により利用者端末2を通じて入力され、データベース10に追加されてもよい。また、入金予定情報11および引き落とし予定情報12は、データベース10に蓄積された情報が利用者により変更可能とされてもよい。
【0022】
次に、この預金口座情報管理システムにおける処理を、順を追って説明する。入金者側で預金口座に対する入金予定が発生すると、これに対応した入金予定情報11が入金者端末3において生成されて、預金口座情報通知装置1に送信され、データベース10に格納される(ステップS1)。また、同様に請求者側で預金口座からの引き落とし予定が発生すると、これに対応した引き落とし予定情報12が請求者端末4において生成されて、預金口座情報通知装置1に送信され、データベース10に格納される(ステップS2)。
【0023】
上述したように、預金口座情報通知装置1では、蓄積された入金予定情報11および引き落とし予定情報12に基づく実際の入金、引き落としが行われると、入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14が更新されていく。なお、この入金および引き落としに伴う預金口座の残高が、入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14に付加されるようにしてもよい。
【0024】
例えば、預金口座情報通知装置1が、利用者の預金口座に対する決済手続きを代行するサービスを提供している場合、入金者や請求者は預金口座情報通知装置1を決済手続きの窓口として入金や引き落としの申し込みを行う。従ってこの場合、入金および引き落としの申し込みの際に入金予定情報11および引き落とし予定情報12の格納が行われることになる。そして、預金口座情報通知装置1は、指定された入金および引き落としの日時に、図示しない金融機関のセンタに接続して口座振替の電子的な手続きを行い、この手続きが完了した時点で入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14を更新する。
【0025】
預金口座情報通知装置1と利用者端末2との間では、基本的に、利用者端末2から所定の情報の送信が要求され(ステップS3)、預金口座情報通知装置1ではこの要求に応じて、指定された情報に対応する処理(ステップS4〜S6)が行われて情報が利用者端末2に送信され、利用者端末2では情報を受信して画面に表示する(ステップS7)ことにより、預金口座情報を通知するサービスが実現される。
【0026】
利用者端末2における情報の送信要求(ステップS3)は、例えば、利用者端末2における画面上の表示項目を選択することにより行われる。また、利用者端末2がATMである場合、後述するように、預金口座からの引き出しを行うための操作入力に応じて情報の送信要求が行われてもよい。
【0027】
預金口座情報通知装置1での処理(ステップS4〜S6)は、以下のように行われる。利用者端末2より所定の期日(例えば今月末)における預金残高が要求された場合には、預金口座情報通知装置1では、データベース10内の入金予定情報11および引き落とし予定情報12が参照され、これらの入金および引き落としに伴う指定日における預金残高が算出されて、この情報が利用者端末2に送信される(ステップS4)。
【0028】
この処理では、預金口座情報通知装置1は、指定された期日までに予定されている入金および引き落としの情報を、データベース10からすべて抽出する。そして、現在の預金残高から、予定された入金および引き落としを行った場合の預金残高を算出する。なお、現在の預金残高は、例えば預金口座を提供する金融機関に問い合わせて取得する。あるいは、入金や引き落としに伴って変化する預金残高を預金口座情報通知装置1が常時管理し、保持していてもよい。算出された預金残高は、例えば指定された期日までの入金・引き落とし予定日やその金額の情報等とともに、利用者端末2に送信される。
【0029】
例えば利用者端末2がATMである場合、利用者が自分の預金口座からの現金の引き出しや、他口座への口座振替等の操作入力を行った場合に、上述した預金残高の送信要求が自動的に行われてもよい。この場合、実際に現金の引き出し処理や口座振替処理が行われる前に、所定期日までの預金残高を利用者に提示することで、このとき現金の引き出し処理や口座振替を行った場合に、その後に予定された引き落としの際に預金口座の残高が不足することを、利用者に警告することができる。
【0030】
また、利用者端末2より過去の入金および引き落としの履歴が要求された場合は、預金口座情報通知装置1では、データベース10内の入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14が参照され、指定された過去の期間内で入金および引き落としが行われた日時やそのときの金額が抽出されて、利用者端末2に送信される(ステップS5)。
【0031】
この処理では、利用者端末2では、要求する履歴の期間を任意に指定することができる。この指定方法は、単なる期間の他に、毎年任意の月における履歴等といった指定も可能である。また、期間の他に、入金・引き落とし時の入金者や請求者、公共料金やクレジットといった入金・請求項目等の指定を可能としてもよい。この場合は、預金口座情報通知装置1では、入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14内の日時、料金だけでなく、明細情報も参照する。さらに、データベース10から抽出した履歴の表示順序(日付順、請求者別等)の指定を可能としてもよい。
【0032】
また、利用者端末2より、今後予定されている入金・引き落としの明細や、過去の入金・引き落としの明細が要求された場合は、預金口座情報通知装置1では、データベース10内の入金予定情報11,引き落とし予定情報12、入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14にそれぞれ含まれる各入金・引き落とし時の明細情報が抽出されて、利用者端末2に送信される(ステップS6)。
【0033】
この処理は、例えば、ステップS4あるいはS5の処理により、今後予定された入金・引き落とし時の日時や金額、あるいは過去の入金・引き落とし時の日時や各金額が利用者端末2に通知された後、通知された入金・引き落としの予定または履歴の中から利用者が選択してその明細の通知をさらに希望した場合に実行されるようにしてもよい。
【0034】
このようなステップS4〜S6の処理では、預金口座情報通知装置1からの各情報は、例えばWebページを表示させるためのHTML(Hyper Text Markup Language)データ等として利用者端末2に送信される。利用者端末2では、受信した情報が画面に表示され(ステップS7)、利用者に通知される。また、利用者端末2が利用者のPCや携帯電話機等の場合には、預金口座情報通知装置1からの情報は電子メールとして送信されてもよい。この場合、利用者からの登録に応じて電子メールが定期的に送信されるようにしてもよい。
【0035】
また、例えば、預金口座情報通知装置1から入金・引き落とし予定や履歴の明細を受信した後、さらに、その明細のそれぞれに対応する入金者や請求者に対する問い合わせの窓口となる電話番号やURL(Uniform Resource Locator)等の通知を受けられるようにしてもよい。この場合、利用者端末2では、表示されたURLを選択操作することにより、このURLにアクセスして入金・引き落としに関する問い合わせを行うことが可能となる(ステップS8)。また、利用者端末2が携帯電話機である場合は、表示された電話番号に直接電話で発信することが可能となる。
【0036】
なお、入金予定情報11や引き落とし予定情報12では、予定日時における入金額や引き落とし金額があらかじめ開示されず、入金者端末3および請求者端末4から送信される情報に、予定日時までこれらの金額が入力されない場合がある。例えば、給与の入金については、入金日はあらかじめ決められているものの、その入金額があらかじめわからないことが多い。しかし、このような場合でも、過去の入金履歴や引き落とし履歴を基にして、次の入金時・引き落とし時の金額をある程度推測することができる。
【0037】
そこで、ステップS4の預金残高の算出時に、次の入金予定額や引き落とし予定額が入金予定情報11および引き落とし予定情報12に格納されていないものがある場合に、入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14から、過去の所定の期間における定期的な入金額および引き落とし金額を平均して、予定日における入金額や引き落とし金額の予測値を算出する。そして、この予測値を含めて、所定期日における預金残高を算出し、利用者に通知するようにしてもよい。
【0038】
以上の預金口座情報管理システムによれば、預金口座情報通知装置1において、利用者の預金口座についての入金・引き落とし予定と入金・引き落とし履歴とが一括して管理され、これらの情報に基づいて、利用者に預金口座に関するさまざまな情報を利用者に提供することが可能となる。利用者は例えば、今後の所定の期日までの予定されているすべての入金および引き落としの金額やその明細、さらにこれらの入金および引き落としに伴う所定の期日における預金残高を、利用者端末2から取得することができる。このため、引き落とし時に預金口座の残高が不足し、料金の支払いが不能となることが防止される。
【0039】
また、今後の入金・引き落としの予定だけでなく、過去の入金・引き落としの履歴を取得することができるため、利用者はこれらの入金・引き落としの明細について、必要なときに容易に取得することができ、またこれらの管理手段としても利便性が高い。さらに、入金・引き落としの明細に疑問があるとき等は、明細とともに通知された問い合わせ先に連絡することができるため、例えばクレジットカードの不正利用等による入金・引き落としの間違いの発生を早期に発見することができる。
【0040】
次に、預金口座に対する入金および引き落としの手続きを入金者および請求者に代行して一括して行うとともに、預金口座の所有者に対しては入金や引き落としに関する詳しい情報をインターネットを介して一括して提供することが可能なシステムに本発明を適用した場合の例を用いて、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
【0041】
図2は、本発明の実施の形態のシステム構成例を示す図である。
図2に示す入金・引き落とし管理システムは、入金・引き落とし管理サーバ100と、利用者端末としてのATM200、PC300および携帯電話機400と、金融機関センタ500と、入金元会社センタ600と、請求元会社センタ700によって構成される。入金・引き落とし管理サーバ100と、ATM200、PC300および携帯電話機400とは、インターネット800により接続されている。また、入金・引き落とし管理サーバ100と、金融機関センタ500、入金元会社センタ600および請求元会社センタ700とは、専用回線900により接続されている。
【0042】
なお、金融機関センタ500、入金元会社センタ600および請求元会社センタ700と入金・引き落とし管理サーバ100との間も、インターネット800により接続されてもよい。また、ATM200は、インターネット800に加え、金融機関センタ500に対して専用回線900によって接続され、直接通信することが可能とされてもよい。
【0043】
入金・引き落とし管理サーバ100は、入金元会社センタ600および請求元会社センタ700から預金口座の入金および引き落としの登録を受け、この登録情報に基づいて、金融機関センタ500と通信し、指定された預金口座における入金および引き落としのための手続きを代行する。また、預金口座の所有者に対しては、預金口座の入金および引き落としの予定や履歴等の情報を一括して管理するとともに、ATM200、PC300および携帯電話機400等を通じて、管理している情報に基づき、要求された情報を利用者に通知するためのWebサーバとして機能する。さらに、ATM200、PC300および携帯電話機400からの操作入力に従って、金融機関センタ500と通信し、預金口座に対する現金の入金・引き出しや口座振り替えによる払い込み等の処理を行う。
【0044】
ATM200は、例えば銀行等の金融機関やコンビニエンスストア等の店舗内に設置され、入金・引き落とし管理サーバ100において管理された入金・引き落としの情報から必要な情報を取得するために使用される。またこれらとともに、利用者が預金口座からの現金の引き出し、入金、現在の残高照会、口座振り替えによる自動振り込み等を行うことが可能となっている。
【0045】
PC300および携帯電話機400も同様に、預金口座の所有者が、入金・引き落とし管理サーバ100において管理された入金・引き落としの情報から必要な情報を取得するために使用される。また、これらとともに、預金口座の残高照会や自動振り込み等を行うことも可能となっている。
【0046】
金融機関センタ500は、預金口座を利用者に提供している銀行等の金融機関が業務を行うためのコンピュータ装置であり、入金・引き落とし管理サーバ100と通信して、預金口座に対する入金・引き落としや預金残高の照会、ATM200における入出金、ATM200やPC300、携帯電話機400からの要求に基づく口座振り替えによる振り込み等の電子的な金銭の手続きを行う。
【0047】
入金元会社センタ600および請求元会社センタ700は、それぞれ預金口座に対する入金元および引き落とし先の会社が業務を行うためのコンピュータ装置であり、入金・引き落とし管理サーバ100と通信して、預金口座に対する入金および引き落としの手続きをそれぞれ委託する。
【0048】
入金元の会社としては、例えば利用者が勤務して、この利用者に給与を支払う会社や、利用者に対する料金の支払い元となる取引先の会社等が適用される。また、引き落とし先の会社としては、電気、ガス、水道、電話といった公共料金を利用者から徴収する会社や、利用者にクレジットカードサービスを提供しているクレジット会社等が適用される。
【0049】
なお、利用者端末としてのATM200、PC300および携帯電話機400や、入金元会社センタ600、請求元会社センタ700は、実際には多数存在している。また、入金・引き落とし管理サーバ100が複数の金融機関と提携して入金・引き落としの代行サービスを運営している場合には、金融機関センタ500も複数存在する。
【0050】
次に、図3は、本発明の実施の形態に用いる入金・引き落とし管理サーバ100のハードウェア構成例を示す図である。
図3に示すように、入金・引き落とし管理サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、HDD(Hard Disk Drive)103、グラフィック処理部104、入力I/F(インタフェース)105、通信I/F106および107によって構成され、これらはバス108を介して相互に接続されている。
【0051】
CPU101は、入金・引き落とし管理サーバ100全体に対する制御をつかさどる。RAM102は、CPU101に実行させるプログラムの少なくとも一部や、このプログラムによる処理に必要な各種データを一時的に記憶する。HDD103には、OS(Operating System)やアプリケーションプログラム、各種データが格納される。
【0052】
グラフィック処理部104には、モニタ104aが接続されている。このグラフィック処理部104は、CPU101からの命令に従って、モニタ104aの画面上に画像を表示させる。入力I/F105には、キーボード105aやマウス105bが接続されている。この入力I/F105は、キーボード105aやマウス105bからの信号を、バス108を介してCPU101に送信する。
【0053】
通信I/F106および107は、それぞれインターネット800および専用回線900に接続され、これらのインターネット800および専用回線900を介して他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
【0054】
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の入金・引き落とし管理サーバ100の処理機能を実現することができる。なお、PC300、金融機関センタ500、入金元会社センタ600および請求元会社センタ700についても、図3と同様のハードウェア構成により実現することができる。ただし、これらは外部通信回線に対する通信I/Fを1つだけ具備し、PC300はインターネット800に対する通信I/Fを、金融機関センタ500、入金元会社センタ600および請求元会社センタ700は、専用回線900に対する通信I/Fを具備している。また、PC300にはこの他に、パラレルI/F等の通信I/Fを介してプリンタ装置が接続されている。
【0055】
図4は、本発明の実施の形態に用いるATM200のハードウェア構成例を示す図である。
図4に示すように、ATM200は、CPU201、ROM(Read Only Memory)202、RAM203、グラフィック処理部204、入力I/F205、カードリーダ206、通信I/F207、入出金機構部208およびプリンタ209によって構成され、これらはバス210を介して相互に接続されている。
【0056】
CPU201は、ATM200全体に対する制御をつかさどる。ROM202には、OSや情報の入出力、画面表示、通信等を制御するアプリケーションプログラム、表示させる画面データ等の各種データ等が格納される。RAM203は、CPU201に実行させるプログラムの少なくとも一部や、このプログラムによる処理に必要な各種データを一時的に記憶する。
【0057】
グラフィック処理部204には、タッチパネル付きモニタ204aが接続されている。このグラフィック処理部204は、CPU201からの命令に従って、タッチパネル付きモニタ204aの画面上に画像を表示させる。入力I/F205には、入力キー205aやタッチパネル付きモニタ204aが接続されている。この入力I/F205は、入力キー205aやタッチパネル付きモニタ204aからの入力信号を、バス210を介してCPU201に送信する。
【0058】
カードリーダ206は、金融機関によって発行された磁気カードあるいはICカードの差し込み口を有し、これらのカードから利用者の情報等を読み取って、バス210を介してCPU201に送信する。通信I/F207は、インターネット800に接続され、インターネット800を介して入金・引き落とし管理サーバ100との間でデータの送受信を行う。
【0059】
入出金機構部208には、現金保管部208aが接続されている。入出金機構部208は、CPU201からの命令に従って、現金保管部208aから所定の金額の現金を利用者に対して出金したり、あるいは利用者から入金された現金を現金保管部208aに格納する。プリンタ209は、CPU201からの命令に従って、各種の情報を用紙に印刷して利用者に提供する。
【0060】
図5は、本発明の実施の形態に用いる携帯電話機400のハードウェア構成例を示す図である。
図5に示すように、携帯電話機400は、通信用無線モジュール401、制御マイコン(マイクロコンピュータ)402、音声処理部403、入力キー404およびモニタ405によって構成される。
【0061】
通信用無線モジュール401は、無線電波の送受信を行うためのアンテナ401aが接続されている。また、通信用無線モジュール401の内部には、無線電波の変復調回路等を具備しており、制御マイコン402による制御に基づき、外部の図示しない電話通信用の基地局との無線によるデータ送受信を行う。
【0062】
制御マイコン402は、携帯電話機400の各回路ブロックを制御する制御処理部であり、入力キー404からの制御信号に基づいて、各回路ブロックにおける動作を制御する。具体的には、制御マイコン402は、電話の通話処理機能、携帯電話機用のWWWブラウザ処理機能および電子メールの送受信・表示機能等を具備している。
【0063】
音声処理部403は、スピーカ403aおよびマイク403bを具備し、制御マイコン402から供給される音声信号を再生してスピーカ403aから音声を出力するとともに、マイク403bにより収音された音声信号を所定のデジタル形式のデータに変換して、制御マイコン402に出力する。
【0064】
入力キー404は、電話通話操作やホームページ閲覧、電子メールの送受信等を操作するためのもので、利用者から操作入力に基づく制御信号を制御マイコン402に供給する。モニタ405は、LCD(Liquid Crystal Display)等によってなり、制御マイコン402からの出力画像信号を再生して画像を表示する。
【0065】
次に、入金・引き落とし管理サーバ100によって提供されるサービスの詳細について説明する。
まず、図6は、入金・引き落とし管理サーバ100の処理機能を示すブロック図である。
【0066】
図6に示すように、入金・引き落とし管理サーバ100は、入金・引き落とし情報データベース(DB)110、利用者情報データベース(DB)120、情報提供処理部130、決済・照会処理部140、入金・引き落とし登録処理部150、ATM通信サーバ部160、WWW(World Wide Web)サーバ部170および電子メールサーバ部180によって構成される。
【0067】
入金・引き落とし情報データベース110は、利用者の預金口座に対する入金元会社センタ600および請求元会社センタ700による入金、引き落としの登録情報を管理する。具体的には例えば、入金元会社センタ600および請求元会社センタ700から登録された今後の入金予定日、引き落とし予定日やその金額、明細等の情報を保持するとともに、これらの情報に基づく実際の入金・引き落としが行われた後にも、これらの情報を履歴情報として保持する。
【0068】
利用者情報データベース120は、管理対象の預金口座を所有している利用者の氏名や住所、電子メールアドレス等の利用者情報を管理する。なお、入金・引き落とし情報データベース110および利用者情報データベース120の保持するデータ構造は、後の図7および図8において詳述する。
【0069】
情報提供処理部130は、ATM通信サーバ部160およびWWWサーバ部170を通じて利用者からの要求を受け、入金・引き落とし情報データベース110および利用者情報データベース120を参照して、利用者の預金口座に関する情報を生成し、ATM通信サーバ部160およびWWWサーバ部170に渡して利用者に通知させる処理を行う。このとき必要に応じて、決済・照会処理部140に対して預金口座の現在の預金残高の問い合わせを行う。
【0070】
ここで、利用者に通知される情報は、例えば、今後あるいは過去の入金・引き落とし日や金額、明細、預金残高の推移、明細内容に対応する入金者、引き落としの請求元に対する問い合わせ先の電話番号やURL、入金・引き落とし予定に伴う今後の所定の期日における預金残高等の情報である。情報提供処理部130は、これらの情報を電子メールサーバ部180を通じて電子メールで利用者に通知させることもできる。また、入金・引き落としの予定・履歴の新規の情報や修正情報を利用者から受け取って、入金・引き落とし情報データベース110を更新することもできる。
【0071】
決済・照会処理部140は、専用回線900を通じて金融機関センタ500と通信して、入金・引き落とし情報データベース110に保持された入金予定、引き落とし予定に従って、金融機関に対して入金、引き落としの手続きを行う。また、手続き完了後は、入金・引き落とし情報データベース110の情報を履歴情報として更新する。
【0072】
さらに、情報提供処理部130やATM通信サーバ部160、WWWサーバ部170を通じた利用者からの要求に従って、預金口座の現在の預金残高等の情報を金融機関に照会し、この情報を受け取って情報提供処理部130やATM通信サーバ部160、WWWサーバ部170に渡す。
【0073】
入金・引き落とし登録処理部150は、専用回線900を通じて、入金元会社センタ600および請求元会社センタ700から入金予定・引き落とし予定の日時や金額、明細の情報の登録をそれぞれ受け付け、これらの登録情報を入金・引き落とし情報データベース110に格納する。この際、必要に応じて利用者情報データベース120の登録情報を参照する。
【0074】
ATM通信サーバ部160は、インターネット800を通じてATM200と通信し、預金口座に関する情報の提供や利用者による入金、引き出し、口座振り替えによる払い込み等を行うための入出力データの処理を行う。具体的には、ATM200からの要求を受け付けて、情報提供処理部130あるいは決済・照会処理部140に通知し、この通知に応じて渡された情報をATM200に送信する。
【0075】
WWWサーバ部170は、インターネット800を通じてPC300および携帯電話機400と通信し、預金口座に関する情報の提供や利用者による入金、引き出し、口座振り替えによる払い込み等を受け付けるホームページ画面を提供する。具体的には、PC300および携帯電話機400からの要求を受け付けて、情報提供処理部130あるいは決済・照会処理部140に通知し、この通知に応じて渡された情報をHTMLデータ等としてPC300および携帯電話機400のそれぞれに送信する。
【0076】
電子メールサーバ部180は、情報提供処理部130によって生成された情報を、インターネット800を通じて電子メールとしてPC300あるいは携帯電話機400に送信する。
【0077】
次に、図7は、入金・引き落とし情報データベース110に格納されたデータ構造を示す図である。
図7では例として、引き落とし情報のデータ構造を示している。この引き落とし情報のデータ構造は、預金口座を識別するための預金口座番号111、引き落とし予定日時112とその請求元名113、請求金額114、引き落とし明細115によってなる。ここで、請求元名113には、例えばクレジット会社や電力会社、ガス会社等の名称が格納され、この請求元の企業や個人に対する1回の引き落としごとに引き落とし情報が生成される。また、請求元名113に対する問い合わせ先となる電話番号113aやURL113bも格納される。なお、問い合わせ先としてはこの他に、電子メールアドレス等が適用されてもよい。
【0078】
さらに、引き落とし明細115では、項目名115aごとに引き落とし内容の明細が管理される。そして、項目名115aごとに、その項目に対する請求金額115b、請求元名115c、この請求元に対する引き落とし明細に関する問い合わせ先となる電話番号115dおよびURL115eが格納される。なお、問い合わせ先としてはこの他に、電子メールアドレス等が格納されてもよい。
【0079】
ここで、項目名115aに、料金請求の目的を分類するための名称が記載される。例えば、クレジットカードの利用に基づく請求、電気料金の請求、各種の税金の請求の場合には、それぞれ“クレジット”“電気”“税金”等の名称が記載される。このような項目名115aによる分類が、利用者により情報提供の要求時に検索条件として指定されることで、必要な情報を効率よく抽出して利用者に通知することが可能となる。
【0080】
また、各項目名115aに属する請求元名115cは、例えば、請求元名113がクレジット会社の場合、前月にクレジットカードが利用された百貨店等の店舗名、あるいはWeb上のショッピングサイトのサイト名やサービス会社名等が記載される。この場合、それぞれの請求元名115cに対する店舗やサイト名等に対応する電話番号115dおよびURL115cが記載される。
【0081】
以上の引き落とし情報で、引き落とし予定日時112に基づく実際の引き落とし処理が金融機関において行われると、この日時を引き落とし完了日時として、引き落とし情報全体が引き落としの履歴情報として入金・引き落とし情報データベース110内で保持される。
【0082】
なお、図7では引き落とし情報のデータ構造を示したが、入金情報のデータ構造も同じ構造を有する。すなわち、入金情報は、入金先の預金口座番号と、入金日時、入金元名、入金額およびその入金明細によって構成され、入金明細にはさらに、項目名ごとに入金額とその入金元等の情報が格納される。また、入金予定日時に入金処理が行われた後は、入金の履歴情報として入金・引き落とし情報データベース110内で同様に保持される。
【0083】
次に、図8は、利用者情報データベース120に格納されたデータ構造を示す図である。
利用者情報データベース120に格納されたデータ構造は、図8に示すように、利用者を識別する利用者番号121と、その利用者の氏名122、住所123、電子メールアドレス124、入金・引き落としの予定および履歴情報の電子メールによる通知サービスの申し込みの有無を示す情報125、およびこの利用者が所有する預金口座番号126によって構成される。ここで、入金・引き落としの予定および履歴情報を、電子メールにより定期的に通知するサービスに利用者が申し込みを行っていた場合には、その通知日時125a(例えば毎月の日付)が格納される。また、この利用者が複数の預金口座を所有している場合は、その所有数に応じて預金口座番号126が格納され、それぞれに対して暗証番号126aが設定される。
【0084】
次に、入金・引き落とし情報データベース110および利用者情報データベース120に対する登録処理と、登録された情報に基づく金融機関に対する決済処理について説明する。図9は、入金・引き落とし管理サーバ100における入金・引き落とし情報、利用者情報の登録処理および決済処理の流れを示すフローチャートである。
【0085】
ステップS901において、利用者端末から利用者情報の登録を受けて、利用者情報データベース120に格納する。この処理では、WWWサーバ部170において、PC300あるいは携帯電話機400から、預金口座の口座番号や利用者の氏名、住所等の利用者情報の登録が受け付けられて、この情報が情報提供処理部130により利用者情報データベース120に格納される。なお、この登録は、上記の方法以外に、郵送等の方法により受け付けられて、利用者情報データベース120に格納されてもよい。
【0086】
ステップS902において、入金元会社センタ600および請求元会社センタ700から、入金予定および引き落とし予定の情報の登録をそれぞれ受けて、入金・引き落とし情報データベース110に格納する。この処理は、入金・引き落とし登録処理部150において行われる。
【0087】
ステップS903において、登録された入金および引き落としの日時に達したか否かを判定し、達した場合はステップS904に進む。ステップS905において、入金・引き落とし情報データベース110の登録内容に基づいて、金融機関に対して入金および引き落としの決済処理を行う。これらの処理では、決済・照会処理部140が、入金・引き落とし情報データベース110の登録情報から入金および引き落としの予定日時を監視し、登録された日時になると、対応する登録情報を参照して、金融機関センタ500と通信し、入金および引き落としのオンライン上の手続きを行う。
【0088】
なお、入金および引き落としの予定日時が最初に登録された時点では、この予定日時における入金および引き落としの予定金額が、入金・引き落とし情報として必ずしも格納されなくてもよい。これは、例えば、給与の入金等では入金予定の日時における入金額があらかじめ確定していない場合や、入金元会社から開示されない場合があるためである。このため、入金額や引き落としの請求金額は、予定日の登録後、入金予定日時までに登録を受けるか、あるいはステップS904の決済処理に先立って、入金元会社センタ600や請求元会社センタ700に入金額および請求金額を問い合わせるようにしてもよい。
【0089】
ステップS905において、決済処理が完了すると、決済・照会処理部140は、入金・引き落とし情報データベース110の対応する登録情報を履歴情報として更新する。
【0090】
以上のように、入金・引き落とし管理サーバ100は、利用者の預金口座に対する入金および引き落としの予定を管理して、決済処理を代行するとともに、決済完了後もこれらの情報を履歴情報として管理し続ける。また、入金情報および引き落とし情報としては、その日時や金額だけでなく、その明細や項目ごとの問い合わせ先を示す情報等も保持していることが特徴である。
【0091】
次に、入金・引き落とし管理サーバ100から各利用者端末に対するサービス提供の処理について説明する。
まず、ATM200では、利用者は、預金口座に対する現金の入金や引き出し、口座振り替えによる振り込み、預金残高の照会等、金融機関から受けられる通常のサービスの他、預金口座に対する入金・引き出しの予定やその明細、過去の履歴やその明細等の情報の提供サービスを受けることができる。これらのサービスは、ATM200の画面に表示された項目をタッチパネル等を用いて選択することにより受けることができるが、特に、預金口座からの現金の引き出しや他口座への振り込み等、預金残高が減少する処理が行われたときには、自動的にその後の入金・引き落とし予定が通知される。この際、例えば月末等の所定の期日における預金残高が算出されて通知され、残高不足の場合に警告が発せられる。また、現在の預金残高の照会時等にも、入金・引き落とし予定やその後の預金残高不足の警告等が自動的に行われるようにしてもよい。
【0092】
ここで、図10は、情報通知サービス提供時のATM200と入金・引き落とし管理サーバ100との間の処理例を示すフローチャートを示す図である。
図10では、例として預金残高の照会とともに、入金・引き落とし予定とそれに伴う預金残高の推移等の情報提供が自動的に行われる場合の処理の流れについて示している。ステップS1001において、ATM200の画面上の表示項目から例えば残高照会の項目が選択され、利用者番号や預金口座番号等の情報が記録されたカードが挿入される。ステップS1002において、利用者により暗証番号が入力される。これにより、カードから読み取られた利用者番号、預金口座番号等の情報と暗証番号とが入金・引き落とし管理サーバ100に送信されるとともに、現在の預金残高の照会が要求される。
【0093】
ステップS1003において、入金・引き落とし管理サーバ100では、情報提供処理部130において利用者情報データベース120が検索され、ATM通信サーバ部160を介して受信した利用者番号や預金口座番号、暗証番号等の情報との照合処理が行われる。この照合処理が成功すると、ステップS1004において、決済・照会処理部140において、金融機関センタ500に対して現在の預金残高の照会処理が行われ、この情報が取得される。なお、預金残高の情報は入金・引き落とし管理サーバ100において管理されていてもよい。
【0094】
ステップS1005において、情報提供処理部130により入金・引き落とし情報データベース110が検索され、月末までの入金・引き落とし予定の情報(ここでは例えば予定日時、入金元名・請求元名、金額)が抽出される。ステップS1006において、情報提供処理部130は、抽出された入金・引き落とし予定の中に、入金額あるいは請求金額が未記載のものがあるか否かを判断し、ある場合はステップS1007に、ない場合はステップS1008に進む。
【0095】
ここで、抽出された入金および引き落とし予定の中で、金額が確定していなかったり、あるいは事前に開示されないために、入金額や請求金額が未記載のものがある場合には、この入金者や請求者による過去の入金・引き落とし履歴から、次の入金・引き落とし時の金額を推測して月末の預金残高をシミュレーションし、利用者に通知する。
【0096】
ステップS1007において、情報提供処理部130は、入金・引き落とし管理サーバ100より過去の入金・引き落とし履歴を検索し、入金額あるいは請求金額が未記載の入金・引き落とし予定に対して入金元名あるいは請求元名、およびその明細中の項目名が同じものを抽出し、それらの入金額あるいは請求金額から、次の入金額、請求金額を推測する。例えば、過去1年間の入金額、請求額の平均値を算出し、次の入金時、引き落とし時の金額の推測値とする。
【0097】
ステップS1008において、現在の預金残高に対して、ステップS1005の処理で抽出された入金および引き落とし予定の中の金額を加算および減算して、月末における預金残高を算出する。このときの加算値、減算値には、必要に応じてステップS1007で算出された推測値が用いられる。以上のステップS1004、S1005およびS1008により出力された現在の預金残高、月末までの入金・引き落とし予定(日時、入金元名および請求元名、金額)、月末における預金残高の情報が、ATM通信サーバ部160よりATM200に対して送信される。
【0098】
ステップS1009において、ATMでは入金・引き落とし管理サーバ100から受信した情報が、画面上に表示される。ここで、表示された入金・引き落とし予定の情報のいずれかを利用者が選択することにより、その入金時あるいは引き落とし時の明細について表示させることが可能となっている。
【0099】
ステップS1010において、利用者による入金・引き落とし予定の選択により、入金・引き落とし予定の明細の表示が要求されたか否かが判断される。要求された場合は、入金・引き落とし管理サーバ100に、選択された入金・引き落とし予定について送信されて、ステップS1011に進む。また、要求されなかった場合はステップS1013に進む。
【0100】
ステップS1011において、入金・引き落とし管理サーバ100では、情報提供処理部130により、入金・引き落とし情報データベース110がさらに検索され、受信した入金・引き落とし予定に該当する明細情報が抽出される。そして、検索された明細情報が、ATM通信サーバ部160よりATM200に送信される。ステップS1012において、ATM200では、受信した明細情報が表示される。
【0101】
また、ステップS1009およびS1012の表示画面には、表示されている情報を、利用者の電子メールアドレスに電子メールとして送信させるための選択ボタンが表示される。そして、ステップS1013において、この選択ボタンが利用者により選択され、電子メールの送信が要求されたか否かが判断される。要求された場合は、入金・引き落とし管理サーバ100に対して送信要求が発信され、ステップS1014に進む。また、要求されずに、例えば終了するための選択ボタンが押された場合には、ステップS1015に進んで、処理が終了する。
【0102】
ステップS1014において、入金・引き落とし管理サーバ100では、ATM200からの要求に応じて、情報提供処理部130により利用者情報データベース120が検索され、利用者の電子メールアドレスが抽出される。そして、ステップS1009で表示させた内容、あるいはステップS1012で表示させた内容を、電子メールサーバ部180に送信して、電子メールとして送信させる。この後、電子メールの送信が完了したことをATM200に通知して、ステップS1015において処理が終了する。
【0103】
以上のように、入金・引き落とし管理サーバ100では、ATM200における入力操作に応じて送信された情報をATM通信サーバ部160で受け、情報提供処理部130において入金・引き落とし情報データベース110や利用者情報データベース120を検索して必要な情報を抽出し、利用者に通知するデータを生成して、ATM通信サーバ部160を通じてATM200に返信する。また、預金口座の現在の残高の情報等が必要な場合や、現金の入金・引き出し・振り替え等が要求された場合には、決済・照会処理部140により金融機関センタ500と通信が行われて処理され、入金・出金の許可や振り替え処理の完了が、入金・引き落とし管理サーバ100を通じてATM200に通知される。
【0104】
次に、図11〜図19を用いてATM200における画面表示の推移を順に示し、入金・引き落とし管理サーバ100から提供される情報を具体的に説明する。なお、以下の図11〜図19では、ATM200の具備するタッチパネル付きモニタ204a上に表示された画面を示しており、画面上の選択ボタンに利用者が触れることにより入力操作を行うことが可能となっている。
【0105】
図11は、ATM200における初期画面の表示例を示す図である。
ATM200における初期画面は、図11に示すように、利用者が項目を選択する画面となっている。選択対象としては、預金口座から現金を引き出すための選択ボタン211、預金口座に対して利用者が現金を入金するための選択ボタン212、現在の預金残高を照会するための選択ボタン213、月末までに予定されている入金・引き落とし予定を表示させるための選択ボタン214、口座振り替えによる振り込みを行うための選択ボタン215、および預金通帳に記帳するための選択ボタン216が表示されている。
【0106】
次に、図12は、月末までの入金・引き落とし予定金額を通知する画面表示例を示す図である。
図11の初期画面から、選択ボタン214が選択された場合には、入金・引き落とし管理サーバ100から送信されたデータに基づいて、図12のような画面が表示される。なお、図11から図12の画面に遷移する間に、実際にはカードの挿入や暗証番号の入力等が行われる。
【0107】
図12の画面では、表示部221において、月末までに予定されている入金・引き落としの各合計金額とともに、現在の預金残高に対してこれらの入金・引き落とし予定金額を加算・減算した金額が表示される。ここで、月末における預金残高が不足する場合は、図12のように不足金額として表示され、利用者に残高不足が通知される。
【0108】
なお、上述したように、入金・引き落とし予定の中に、入金・引き落とし管理サーバ100内に入金額や請求額が蓄積されていないものがある場合には、過去の入金・引き落とし履歴に基づいて予定日における入金・引き落とし金額の予測値が算出され、この予測値を用いて算出された月末の預金残高が通知される。この場合、表示部221内では、示された金額が予測値であることを明示することが望ましい。
【0109】
また、図12の画面にはさらに、表示内容を確認して初期画面に戻るための選択ボタン222、表示部221の内容をレシートに印字して出力させるための選択ボタン223、および表示部221の入金・引き落とし予定の詳細を表示させるための選択ボタン224が表示される。
【0110】
なお、図11の画面から図12の画面に移行する際に、入金・引き落とし予定を表示させる期間を指定するための画面を表示させるようにしてもよい。また、この際に、過去の期間の指定も可能とすることにより、入金・引き落としの履歴を表示させることも可能である。
【0111】
次に、図13は、入金・引き落とし予定の詳細を通知する画面表示例を示す図である。
図13の画面は、図12の画面において選択ボタン224が選択された場合に移行する画面である。この画面では、表示部231において、月末までの入金・引き落とし予定の内訳が表示される。表示部231では、入金・引き落とし日、および入金元・請求元の会社名や個人名ごとに、その入金額あるいは請求金額と、その入金・引き落としに伴う預金残高の推移が示されている。なお、この表示部231における入金元・請求元に表示された情報は、入金・引き落とし情報データベース110中の請求元名113(または入金元名)対応している。
【0112】
この表示部231では、タッチパネル付きモニタ204a上で各日付や入金元・請求元に触れることにより、表示部231内の情報を1組ずつ選択することが可能となっている。この選択により、個別の入金・引き落としの明細をさらに表示させることができる。
【0113】
また、図13の画面にはさらに、表示部231の表示内容を利用者の電子メールアドレスに電子メールとして送信させるための選択ボタン232と、処理を終了して図11に示した初期画面に戻るための選択ボタン233が表示される。なお、選択ボタン232を選択したときに送信される電子メールの画面は、後の図20において示すことにする。
【0114】
次に、図14は、個別の入金・引き落としの明細を通知する画面表示例を示す図である。
図14の画面は、図13の画面において表示部231内の“3/25 VSクレジット”の欄が選択された場合に移行する画面である。この図14の画面では、“3/25”に請求元の“VSクレジット”社より予定された引き落としにおける明細が、表示部241に表示される。この例では、クレジットカードが利用された日付とそのときの請求元、請求金額が、表示部241において個別に表示されている。
【0115】
また、この画面ではさらに、次のページに進むための選択ボタン242、前のページ(すなわち図13の画面)に戻るための選択ボタン243、および処理を終了するための選択ボタン244が表示されている。ここで、表示部241内のいずれかの請求元を選択して(このとき例えば、選択された項目が反転表示される)、選択ボタン242を選択することにより、選択された請求元に問い合わせるための情報を取得することができる。
【0116】
次に、図15は、請求元に問い合わせるための情報を通知する画面表示例を示す図である。
図15の画面は、図14の画面において表示部241内のいずれかの請求元と選択ボタン242が選択された場合に移行する画面である。ここでは例として、図14の表示部241において、“2/27”に請求元“CCC”社から発生された請求について選択された場合について示している。この図15の画面では、表示部251において、前画面で選択された“CCC”社に対する引き落とし明細に関する問い合わせ先となる電話番号、電子メールアドレスおよびURLが表示されている。また、このときの問い合わせを識別するための問い合わせ番号も表示されている。
【0117】
また、選択ボタン252を選択することにより、表示部251の表示内容をレシートに印字して出力することができる。なお、選択ボタン253を選択することにより、処理を終了させることができる。
【0118】
以上の図11から図15までの画面遷移では、月末までの予定されている入金・引き落としとその金額、およびこれらに伴う月末での預金残高が通知されるので、引き落とし時に預金口座の残高が不足し、料金の支払いが不能となることが防止される。また、その後の画面において、入金・引き落としの明細を取得でき、さらにその明細に疑問点があるとき等に、表示された入金先・引き落とし先の企業等に対する問い合わせ先を即座に知ることができ、トラブルの早期解決に役立つ。
【0119】
次に、図16は、現在の預金残高を通知する画面表示例を示す図である。
図16の画面は、図11に示したATM200における初期画面から、残高照会を行うための選択ボタン213が選択された場合に移行する画面である。この画面において、表示部261に、現在の預金残高が表示されるとともに、表示部262において、図12に示した表示部221と同様の情報が表示される。すなわち、表示部262では、月末までに予定されている入金・引き落としの各合計金額、および、現在の預金残高に対してこれらの入金・引き落とし予定金額を加算・減算した金額が表示される。ここで、表示部262では、月末における預金残高が不足する場合は不足金額として表示され、利用者に残高不足が通知される。
【0120】
さらに、表示内容を確認して初期画面に戻るための選択ボタン263と、表示部262の入金・引き落とし予定の詳細を表示させるための選択ボタン264が表示される。選択ボタン264が選択された場合、図13に示した画面に移行し、以後、図14および図15の画面に移行することが可能である。
【0121】
次に、図17は、現金の引き出し金額を入力する画面表示例を示す図である。図17の画面は、図11に示したATM200における初期画面から、現金の引き出しを行うための選択ボタン211、または口座振り替えによる振り込みを行うための選択ボタン215が選択された場合に移行する画面である。この画面では、引き出しまたは振り込み金額を入力するためのテンキーボタン271の他に、月末までの入金・引き落とし予定を表示させるための選択ボタン272、入力した引き出し金額または振り込み金額を訂正するための選択ボタン273、入力された引き出し金額または振り込み金額を確認して引き出し処理または振り込み処理に移行するための選択ボタン274が表示される。
【0122】
図18は、月末までの入金・引き落とし予定を考慮したときの預金残高を通知する画面表示例を示す図である。
図18の画面は、図17に示した画面から選択ボタン272が選択されたときに移行する画面である。この画面では、表示部281において、現在の預金残高と、予定された入金・引き落としに伴う月末の預金残高とが表示される。月末の預金残高が不足するときは、図18のようにマイナス表示される。また、表示部282において、月末までに予定されている入金・引き落としの各合計金額と、現在の預金残高に対してこれらの入金・引き落とし予定金額を加算・減算した金額が表示される。
【0123】
ここで、表示部281および282の情報は、図17の画面で引き出し金額や振り込み金額を最終決定する前に確認することができる。これにより、月末までに予定されている引き落とし時に預金残高が不足しないように、現在の引き出し金額や振り込み金額をこの後に再度決定することができる。
【0124】
また、図18の画面には、表示内容を確認して前画面(図17の画面)に戻るための選択ボタン283と、表示部282の入金・引き落とし予定の詳細を表示させるための選択ボタン284が表示される。選択ボタン284が選択された場合、図13に示した画面に移行し、以後、図14および図15の画面に移行することが可能である。
【0125】
また、図19は、引き出し金額または振り込み金額の決定後に、月末までの引き落としにより預金残高が不足することを通知する画面表示例を示す図である。図19の画面は、図17の画面において、選択ボタン274が選択された後、このとき入力された引き出し金額または振り込み金額を差し引いた場合に、月末までに予定された引き落とし時に残額が不足することを通知する画面である。従って、選択ボタン274の選択後に、残額不足が発生しない場合は、図19の画面は表示されない。
【0126】
図19の画面では、表示部291において、決定した金額による引き出しまたは振り込み後の預金残高が表示され、表示部292において、月末までに予定されている入金・引き落としの各合計金額と、現在の預金残高に対してこれらの入金・引き落とし予定金額を加算・減算した金額が表示される。ここで、表示内容を確認して引き出しまたは振り込み処理に移行させる場合には、選択ボタン293が選択される。また、表示内容を確認後に、引き出し金額または振り込み金額を訂正する場合は選択ボタン294が選択され、前画面(図17の画面)に戻ることができる。さらに、選択ボタン295が選択された場合、図13に示した画面に移行し、以後、図14および図15の画面に移行することが可能である。
【0127】
以上の図17〜図19の画面遷移では、現金の引き出しや他口座への振り込み等、預金口座の残高が減少するような取引が行われる際に、月末までの入金・引き落としにより預金残高が不足することが自動的に警告されるので、利用者に対して効果的な情報通知を行うことができる。
【0128】
また、図20は、入金・引き落とし予定の詳細を電子メールにより通知された場合の画面表示例を示す図である。
図20の画面は、図13に示したATM200上の画面において、選択ボタン232が選択された場合に、これに応じて入金・引き落とし管理サーバ100から利用者に送信される電子メールを表示した画面例である。従って、この電子メールには、図13の表示部231に表示された入金・引き落とし予定の詳細(日付、入金・請求元名、金額、預金残高の推移)の情報が記載される。この電子メールは、入金・引き落とし管理サーバ100内の利用者情報データベース120内に、利用者によってあらかじめ指定された電子メールアドレスに対して送信され、PC300あるいは携帯電話機400のモニタにおいて表示される。
【0129】
このように、ATM200において提供された情報を、利用者の電子メールアドレスに送信させることを可能とすることで、レシートへの印刷とともに、利用者に提供された情報を利用者側でも保存し、整理することが可能となる。
【0130】
次に、入金・引き落とし管理サーバ100からPC300および携帯電話機400に対するサービス提供の処理について説明する。
PC300および携帯電話機400と、入金・引き落とし管理サーバ100との間では、基本的にはHTML形式でのデータの送受信が行われる。すなわち、PC300および携帯電話機400は、インターネット800を通じて入金・引き落とし管理サーバ100のWWWサーバ部170にアクセスし、このWWWサーバ部170から送信されたHTMLデータに基づく画面をモニタ上に表示する。そして、例えばWWWサーバ部170内のCGI(Common Gateway Interface)を用いて、端末側からの情報の入力が行われることにより、入金・引き落とし管理サーバ100に情報通知の要求や検索条件の通知が行われる。なお、HTMLデータの送受信については、例えばSSL(Secure Sockets Layer)による暗号化等によりデータの改ざんや漏洩を防止する対策を講じることが望ましい。
【0131】
PC300および携帯電話機400では、ATM200と同様に、利用者は、預金口座に対する入金・引き出しの予定やその明細、過去の履歴やその明細等の情報の提供サービスを受けることができる。また、履歴情報は検索項目を細かく指定して取得することもできる。さらに、これらの情報は電子メールにより受け取ることも可能である。
【0132】
また、PC300および携帯電話機400では、入金・引き落とし管理サーバ100を介して、預金口座の残高照会や口座振り替えによる振り込み等の、いわゆるインターネットバンキングと言われるサービスの提供を受けることもでき、このようなサービスと上記の各情報の提供サービスとが、同じWebサイト上で一括して提供されるようにしてもよい。
【0133】
以下、図21〜図34を用いて、PC300および携帯電話機400における画面表示の推移を順に示し、入金・引き落とし管理サーバ100から提供される情報を具体的に説明する。なお、以下の説明では、例として携帯電話機400においてサービスの提供を受ける場合の画面表示例を示すが、PC300からサービスの提供を受ける場合も、ほぼ同じ内容の画面表示や画面遷移を行うことが可能である。
【0134】
図21は、サービス提供Webサイトの初期画面の表示例を示す図である。
PC300から入金・引き落とし管理サーバ100のWWWサーバ部170が提供するWebページにアクセスすると、PC300上のモニタには初期画面として図21に示す画面が表示される。この画面には、対象となる預金口座の口座番号および暗証番号を入力するための入力部411が表示され、この入力部411に情報を入力した後、選択ボタン412をカーソルキー等により選択することにより、次の画面に進むことができる。
【0135】
図22は、提供されるサービスを選択するための画面表示例を示す図である。図22の画面は、図21の画面で選択ボタン412が選択されたときに移行する画面である。この画面では、サービスのメニューが一覧表示された選択部421により、提供を受けたいサービスを選択することができる。この選択部421の中には、情報の提供だけでなく、新たな入金・引き落とし情報の入力や、登録された情報の確認・変更を可能とするメニューも含まれている。
【0136】
なお、図22の選択部421では、引き落としの予定および履歴の照会のみ可能となっているが、これに加えて入金の予定および履歴の照会も行うことが可能となっていてもよい。
【0137】
図23は、引き落とし予定の詳細を通知する画面表示例を示す図である。
図23は、図22の画面の選択部421において“1.お引き落とし予定情報照会”の項目が選択された場合移行する画面であり、表示部431において、月末までの引き落とし予定(日付、請求元、請求金額)の内訳と、この引き落としに伴う預金残高の遷移と、表示した引き落とし金額の合計とが表示される。また、表示部431中の各引き落とし予定を選択し、さらに選択ボタン432を選択することにより、各引き落としの明細を個別に表示させることができる。
【0138】
図24は、個別の入金・引き落としの明細を通知する画面表示例を示す図である。
図24は、図23の画面の表示部431において“3/25 VSクレジット”の欄が選択された場合に移行する画面である。この図24の画面では、“3/25”に請求元の“VSクレジット”社より予定された引き落としにおける明細(ここではクレジットカードが利用された日付とそのときの請求元名、請求金額)と、請求総額とが表示部441に表示される。また、表示部441内のいずれかの請求元を選択して、さらに選択ボタン442を選択することにより、選択された請求元に上記の明細について問い合わせるための情報を取得することができる。
【0139】
次に、図25は、請求元に問い合わせるための情報を通知する画面表示例を示す図である。
図25の画面は、図24の画面において表示部441内のいずれかの請求元と選択ボタン442が選択された場合に移行する画面である。この図25の画面では、表示部451において、前画面で選択された“CCC”社に対する問い合わせ先となる電話番号と、このときの問い合わせを識別するための問い合わせ番号とが表示されている。ここで、選択ボタン452を選択することにより、表示された電話番号に対して直接電話を発信することが可能である。
【0140】
このように、携帯電話機400の場合には、引き落とし予定の明細を取得した後、例えば明細の一部に利用者が疑問を持った場合等に、その請求先に問い合わせるための電話番号を取得してそのまま通話し、迅速な問い合わせを行うことが可能となる。なお、PC300の場合には、問い合わせ情報としてURLを取得することで、そのURLにリンクし、問い合わせ内容を請求先等に伝達することが可能となる。
【0141】
次に、図26は、引き落とし履歴の検索条件を指定するための画面表示例を示す図である。
図26の画面は、図22の選択部421において“2.お引き落とし履歴照会”の項目が選択された場合に移行する画面であり、引き落とし履歴を検索するための検索条件を利用者が指定することが可能となっている。入力部461では、検索の対象とする期間を指定することができ、入力部462では、検索の結果抽出された情報の表示時におけるソート順を指定することができる。ここで、検索結果は、入力部462で指定されたソート順で、先頭から所定の数だけを表示させるようにしてもよい。また、選択部463では、検索項目を指定することができる。この検索項目の例については、後の図27で例を挙げる。
【0142】
以上の入力部461および462と選択部463の入力後に、選択ボタン464が選択されることにより、引き落とし履歴の検索が入金・引き落とし管理サーバ100において実行される。
【0143】
図27は、引き落とし履歴の検索項目を選択するための画面表示例を示す図である。
検索項目(図26の選択部463)を選択するためには、図27に示すように、ポップアップボタン463aを選択してポップアップ表示部463bを表示させ、各検索項目を選択する。検索項目には、主に入金・引き落とし情報データベース110内の項目名115aを基準に分類された名称が記載され、例えば、クレジットカードの利用による請求、公共料金、入金情報のみ等の大まかな分類による項目や、これらの各項目をさらに細かく分類した項目等を指定することが可能である。
【0144】
図28は、引き落とし履歴の検索結果を通知する第1の画面表示例を示す図である。
図28では、図26の画面において、検索項目が特に指定されなかった場合(選択部463において“すべて”が選択された場合)の検索結果の表示画面を示している。この画面では、表示部471において、指定された期間における引き落とし履歴(日付、請求元、請求金額)の内訳と、この引き落としに伴う預金残高の遷移と、表示した引き落とし金額の合計とが表示される。また、表示部471中の各引き落とし履歴を選択し、選択ボタン472を選択することにより、各引き落とし履歴の明細を個別に表示させることができる。
【0145】
図29は、引き落とし履歴の検索結果を通知する第2の画面表示例を示す図である。
図29では、図26の画面において、ソート条件として“金額順”、検索項目として“電話”が指定された場合の検索結果の表示画面を示している。この画面では、表示部481において、指定された期間における引き落とし履歴(日付、請求元、請求金額)の内訳と、この引き落としに伴う預金残高の遷移が、金額の多い順に表示される。また、図28の画面と同様に、各引き落とし履歴を選択して選択ボタン482を選択することにより、各引き落とし履歴の明細を個別に表示させることができる。
【0146】
このように、引き落とし履歴の通知サービスでは、単に指定された期間における引き落としの履歴が通知されるだけでなく、検索条件の入力により必要な履歴情報を取得することが可能であり、利用者は、預金口座の利用状況を容易に管理することが可能となる。
【0147】
次に、図30は、入金・引き落とし情報の入力および変更を行うための画面表示例を示す図である。
図30の画面は、図22の選択部421において“3.お引き落とし・入金情報入力/変更”の項目が選択された場合に移行する画面である。この画面では、入力部491において、利用者が過去の入金日または引き落とし日とその金額、項目名を指定し、選択ボタン492を選択することにより、入金・引き落とし管理サーバ100に新たに登録することが可能となっている。また、選択ボタン493を選択することにより、すでに登録されている入金・引き落とし情報の変更や削除を行うことができる。
【0148】
図31は、入金・引き落とし情報の変更対象および削除対象を選択するための画面表示例を示す図である。
図31の画面は、図30の選択ボタン493が選択された場合に移行する画面である。この画面では、表示部501において、すでに登録されている入金・引き落とし情報が一覧表示される。そして、表示された入金・引き落とし情報を選択して、選択ボタン502および503を選択することにより、選択した情報の変更および削除をそれぞれ行うことが可能となっている。
【0149】
図32は、入金・引き落とし情報を変更するための画面表示例を示す図である。
図32の画面は、図31の選択ボタン502が選択された場合に移行する画面であり、図31において選択された入金・引き落とし情報が、表示部511に表示され、この内容を変更することが可能となっている。そして、変更後に選択ボタン512を選択することにより、入金・引き落とし管理サーバ100に蓄積された情報が変更される。
【0150】
図33は、入金・引き落とし情報を削除するための画面表示例を示す図である。
図33の画面は、図31の選択ボタン503が選択された場合に移行する画面であり、図31において選択された入金・引き落とし情報を、表示部521において確認した後、選択ボタン522を選択することによりこの情報を入金・引き落とし管理サーバ100から削除することが可能となる。
【0151】
また、図34は、利用者情報を表示し、変更するための画面表示例を示す図である。
図34の画面は、図22の画面の選択部421において“4.お客様情報表示/変更”の項目が選択された場合移行する画面であり、表示部531において、登録されている利用者情報が表示される。ここで、選択ボタン532を選択することにより、図示しない情報変更画面を表示させて、利用者情報の登録内容を変更することができる。
【0152】
このように、入金・引き落とし管理サーバ100に蓄積された情報について、利用者による追加や変更、削除を可能とすることにより、入金・引き落とし管理サーバ100に蓄積された情報の正確性をより高めることが可能となる。また、このような情報の追加、変更、削除をPC300や携帯電話機400から容易に行うことが可能であり、利便性が高い。
【0153】
なお、入金・引き落とし管理サーバ100からの情報提供は、上記のようにATM200上の画面やWebページにおいて行われる以外に、電子メールで行われてもよい。例えば、利用者は、月末までに予定されている入金・引き落としの情報や、前月における入金・引き落としの履歴等の情報を、電子メールにより定期的に受け取るようにしてもよい。また、入金・引き落とし予定に対して月末における預金残高が不足する場合のみに、電子メールで利用者に警告されるようにしてもよい。さらに、例えば入金・引き落とし管理サーバ100において、翌日の入金・引き落とし予定を毎日チェックし、この予定により預金残高が不足する場合に電子メールで利用者に警告するようにしてもよい。
【0154】
図35は、預金口座の残高不足が電子メールにより警告される場合の画面表示例を示す図である。
図35の画面では、今後に予定されている引き落としの予定日と、請求元名、請求金額、およびこれらの合計金額が表示され、これらの引き落としにより預金残高が不足することが示されている。
【0155】
このような電子メールによる情報通知は、PC300や携帯電話機400から入金・引き落とし管理サーバ100にアクセスして、あらかじめサービス提供の登録を行うことで実現される。
【0156】
以上のような情報提供サービスでは、入金・引き落とし管理サーバ100において預金口座の入金・引き落とし予定および履歴を一括して管理していることにより、利便性の高い様々な情報を利用者に提供することが可能となっている。これにより、例えば引き落とし時に残高不足となって料金の支払いが不能となることが防止される等、利用者は預金口座の利用状況をより詳細に、かつ容易に管理することが可能となる。
【0157】
また、このような情報提供サービスを銀行等の金融機関が運営する場合には、顧客に対するサービスの向上に役立つとともに、他の金融機関のサービスとの差別化が図られ、集客力を高めることができる。
【0158】
なお、上記の処理機能は、サーバコンピュータとクライアントコンピュータとによって実現することができる。その場合、入金・引き落とし管理サーバ100が有すべき機能の処理内容を記述したサーバプログラム、および、例えばPC300等が有すべき機能の処理内容を記述したクライアントプログラムが提供される。サーバプログラムをサーバコンピュータで実行することにより、入金・引き落とし管理サーバ100の処理機能がサーバコンピュータ上で実現される。また、クライアントプログラムをクライアントコンピュータで実行することにより、PC300の処理機能がクライアントコンピュータ上で実現される。
【0159】
処理内容を記述したサーバプログラムやクライアントプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等がある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disk)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disk−ROM)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto−Optical disk)等がある。
【0160】
サーバプログラムやクライアントプログラムを流通させる場合には、例えば、各プログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、クライアントプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータからクライアントコンピュータにクライアントプログラムを転送することもできる。
【0161】
サーバプログラムを実行するサーバコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたサーバプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、サーバコンピュータは、自己の記憶装置からサーバプログラムを読み取り、サーバプログラムに従った処理を実行する。なお、サーバコンピュータは、可搬型記録媒体から直接サーバプログラムを読み取り、そのサーバプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0162】
クライアントプログラムを実行するクライアントコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたクライアントプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたクライアントプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、クライアントコンピュータは、自己の記憶装置からクライアントプログラムを読み取り、クライアントプログラムに従った処理を実行する。なお、クライアントコンピュータは、可搬型記録媒体から直接クライアントプログラムを読み取り、そのクライアントプログラムに従った処理を実行することもできる。また、クライアントコンピュータは、サーバコンピュータからクライアントプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったクライアントプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0163】
(付記1) 利用者の預金口座における入出金状況を管理して前記預金口座に関する情報を前記利用者に通知する預金口座情報通知方法において、
前記預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報、および前記預金口座からの引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報を、入金元の入金者端末および引き落とし先の請求者端末からそれぞれ受け取ってデータベースに格納し、
利用者端末からの要求を受けて、前記データベースを参照し、前記入金予定情報および前記引き落とし予定情報に基づいて、所定の期日までの前記預金口座の預金残高を算出して前記利用者端末に送信する、
ことを特徴とする預金口座情報通知方法。
【0164】
(付記2) 前記入金者端末から受け取った前記入金予定情報には前記入金額の明細を示す入金明細情報をさらに含み、
前記請求者端末から受け取った前記引き落とし予定情報には前記引き落とし金額の明細を示す引き落とし明細情報をさらに含み、
前記利用者端末からの要求を受けて、前記データベースを参照し、前記入金予定情報および前記引き落とし予定情報に基づいて、前記所定の期日までに予定された入金時および引き落とし時における前記入金額および前記引き落とし金額と、これらに対応する前記入金明細情報および前記引き落とし明細情報とを前記利用者端末に対して送信することを特徴とする付記1記載の預金口座情報通知方法。
【0165】
(付記3) 前記引き落とし明細情報の送信後に、前記利用者端末からの要求を受けて、前記所定の期日までに予定された引き落としに対応する請求者に対して前記利用者が問い合わせることが可能な問い合わせ情報を前記利用者端末に送信することを特徴とする付記2記載の預金口座情報通知方法。
【0166】
(付記4) 前記問い合わせ情報として、前記引き落とし先の問い合わせの窓口となる電話番号またはホームページのURLを送信することを特徴とする付記3記載の預金口座情報通知方法。
【0167】
(付記5) 前記入金予定情報に基づく実際の入金日時、入金額および入金明細情報と、前記引き落とし予定情報に基づく実際の引き落とし日時、引き落とし金額および引き落とし明細情報とを履歴情報として前記データベースに格納し、
前記利用者端末から過去の期間の指定を受けて、前記データベースを参照し、前記履歴情報に基づく前記期間内の入金履歴および引き落とし履歴を前記利用者端末に送信することを特徴とする付記2記載の預金口座情報通知方法。
【0168】
(付記6) 前記利用者からの要求に応じて、前記データベースを参照し、前記履歴情報に基づいて所定の期日までに行われる入金および引き落としを予測し、その予定日と入金額および引き落とし金額を前記利用者端末に送信することを特徴とする付記5記載の預金口座情報通知方法。
【0169】
(付記7) 前記利用者からの要求を受けて、前記データベースを参照し、前記履歴情報に基づいて所定の期日までの入金および引き落としに伴う預金残高の予測値を算出して前記利用者端末に送信することを特徴とする付記5記載の預金口座情報通知方法。
【0170】
(付記8) 前記入金履歴および前記引き落とし履歴の送信後に、前記利用者端末からの要求を受けて、前記入金履歴および前記引き落とし履歴に含まれる入金者および請求者に対して前記利用者が問い合わせることが可能な問い合わせ情報を前記利用者端末に送信することを特徴とする付記5記載の預金口座情報通知方法。
【0171】
(付記9) 利用者の預金口座に関する情報を取得する預金口座情報取得方法において、
その後の所定の期日までの前記預金口座の預金残高に対する送信要求をサーバに送信し、
前記預金残高を前記サーバから受信して画面に表示する、
ことを特徴とする預金口座情報取得方法。
【0172】
(付記10) 前記預金残高の表示後に、前記所定の期日までに予定された前記預金口座に対する入金時および引き落とし時における入金額および引き落とし金額と、これらに対応する入金明細情報および引き落とし明細情報とに対する送信要求を前記サーバに送信し、
前記入金額および前記引き落とし金額と対応する前記入金明細情報および前記引き落とし明細情報とを前記サーバから受信して前記画面に表示する、
ことを特徴とする付記9記載の預金口座情報取得方法。
【0173】
(付記11) 前記引き落とし明細情報の表示後に、前記所定の期日までに予定された引き落としの請求者に対して前記利用者が問い合わせることが可能な問い合わせ情報に対する送信要求を前記サーバに送信し、
前記問い合わせ情報を前記サーバから受信して前記画面に表示する、
ことを特徴とする付記10記載の預金口座情報取得方法。
【0174】
(付記12) 前記問い合わせ情報として前記請求者に対する問い合わせの窓口となるホームページのURLを受信して表示し、
前記URLの表示を選択操作することにより前記URLにアクセスすることを特徴とする付記11記載の預金口座情報取得方法。
【0175】
(付記13) 前記問い合わせ情報として前記請求者に対する問い合わせの窓口となる電話番号を受信して表示し、
前記電話番号の表示を選択操作することにより前記電話番号に対して電話を発信することを特徴とする付記11記載の預金口座情報取得方法。
【0176】
(付記14) 前記預金口座から現金を引き出すための画面、前記預金口座に対する現金の預け入れを行うための画面、前記預金口座の現在の預金残高を表示した画面のいずれかを表示した後に、前記所定の期日までの前記預金残高に対する送信要求を前記サーバに送信することを特徴とする付記9記載の預金口座情報取得方法。
【0177】
(付記15) 利用者の預金口座における入出金状況を管理して前記預金口座に関する情報を前記利用者に通知する処理をコンピュータに実行させる預金口座情報通知プログラムにおいて、
前記預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報、および前記預金口座からの引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報を、入金元の入金者端末および引き落とし先の請求者端末からそれぞれ受け取ってデータベースに格納し、
利用者端末からの要求を受けて、前記データベースを参照し、前記入金予定情報および前記引き落とし予定情報に基づいて、所定の期日までの前記預金口座の預金残高を算出して前記利用者端末に送信する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする預金口座情報通知プログラム。
【0178】
(付記16) 利用者の預金口座に関する情報を取得する処理をコンピュータに実行させる預金口座情報取得プログラムにおいて、
所定の期日までの前記預金口座の預金残高に対する送信要求をサーバに送信し、
前記預金残高を前記サーバから受信して画面に表示する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする預金口座情報取得プログラム。
【0179】
(付記17) 利用者の預金口座における入出金状況を管理して前記預金口座に関する情報を前記利用者に通知する預金口座情報通知装置において、
前記預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報を入金元の入金者端末から受け取ってデータベースに格納する入金予定情報格納手段と、
前記預金口座からの引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報を引き落とし先の請求者端末から受け取って前記データベースに格納する引き落とし予定情報格納手段と、
利用者端末からの要求を受けて、前記データベースを参照し、前記入金予定情報および前記出金予定情報に基づいて、所定の期日までの前記預金口座の預金残高を算出する預金残高算出手段と、
算出された前記預金残高を前記利用者端末に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする預金口座情報通知装置。
【0180】
(付記18) 利用者の預金口座に関する情報を取得する預金口座情報取得装置において、
所定の期日までの前記預金口座の預金残高に対する送信要求を行うための前記利用者による入力手段と、
前記入力手段における入力操作に応じて前記サーバに送信要求を行う送信要求手段と、
前記預金残高を前記サーバから受信する受信手段と、
受信した前記預金残高を画面に表示する表示手段と、
を有することを特徴とする預金口座情報取得装置。
【0181】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の預金口座情報通知方法によれば、利用者の預金口座における入金予定や引き落とし予定の管理が容易になるとともに、引き落とし時に預金口座の残高が不足し、料金の支払いが不能となることが防止される。
【0182】
また、本発明の預金口座情報通知装置によれば、利用者の預金口座における入金予定や引き落とし予定の管理が容易になるとともに、引き落とし時に預金口座の残高が不足し、料金の支払いが不能となることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための原理図である。
【図2】本発明の実施の形態のシステム構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に用いる入金・引き落とし管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に用いるATMのハードウェア構成例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に用いる携帯電話機のハードウェア構成例を示す図である。
【図6】入金・引き落とし管理サーバの機能を示すブロック図である。
【図7】入金・引き落とし情報データベースに格納されたデータ構造を示す図である。
【図8】利用者情報データベースに格納されたデータ構造を示す図である。
【図9】入金・引き落とし管理サーバにおける入金・引き落とし情報、利用者情報の登録処理および決済処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】情報通知サービス提供時のATMと入金・引き落とし管理サーバとの間の処理例を示すフローチャートである。
【図11】ATMにおける初期画面の表示例を示す図である。
【図12】月末までの入金・引き落とし予定金額を通知する画面表示例を示す図である。
【図13】入金・引き落とし予定の詳細を通知する画面表示例を示す図である。
【図14】個別の入金・引き落としの明細を通知する画面表示例を示す図である。
【図15】請求元に問い合わせるための情報を通知する画面表示例を示す図である。
【図16】現在の預金残高を通知する画面表示例を示す図である。
【図17】現金の引き出し金額を入力する画面表示例を示す図である。
【図18】月末までの入金・引き落とし予定を考慮したときの預金残高を通知する画面表示例を示す図である。
【図19】引き出し金額または振り込み金額の決定後に、月末までの引き落としにより預金残高が不足することを通知する画面表示例を示す図である。
【図20】入金・引き落とし予定の詳細が電子メールにより通知された場合の画面表示例を示す図である。
【図21】サービス提供Webサイトの初期画面の表示例を示す図である。
【図22】提供されるサービスを選択するための画面表示例を示す図である。
【図23】引き落とし予定の詳細を通知する画面表示例を示す図である。
【図24】個別の入金・引き落としの明細を通知する画面表示例を示す図である。
【図25】請求元に問い合わせるための情報を通知する画面表示例を示す図である。
【図26】引き落とし履歴の検索条件を指定するための画面表示例を示す図である。
【図27】引き落とし履歴の検索項目を選択するための画面表示例を示す図である。
【図28】引き落とし履歴の検索結果を通知する第1の画面表示例を示す図である。
【図29】引き落とし履歴の検索結果を通知する第2の画面表示例を示す図である。
【図30】入金・引き落とし情報の入力および変更を行うための画面表示例を示す図である。
【図31】入金・引き落とし情報の変更対象および削除対象を選択するための画面表示例を示す図である。
【図32】入金・引き落とし情報を変更するための画面表示例を示す図である。
【図33】入金・引き落とし情報を削除するための画面表示例を示す図である。
【図34】利用者情報を表示し、変更するための画面表示例を示す図である。
【図35】預金口座の残高不足が電子メールにより警告される場合の画面表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 預金口座情報通知装置
2 利用者端末
3 入金者端末
4 請求者端末
10 データベース
11 入金予定情報
12 引き落とし予定情報
13 入金履歴情報
14 引き落とし履歴情報
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者の預金口座における入出金状況を管理して預金口座に関する情報を利用者に通知する預金口座情報通知方法、およびこの情報を取得する預金口座情報取得方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、給与の支払いは本人の所有する銀行等の預金口座に入金することで行われるのが一般的となっている。この場合、現金が必要なときはその都度、銀行のATM(Automatic Teller Machine)端末等を利用して銀行口座から預金を引き出している。
【0003】
一方、料金を支払う場合にも預金口座からの引き落としにより行うことが一般的となっている。例えば、電気、ガス、水道、電話といった公共料金や、クレジット利用による料金の支払い等が、預金口座からの引き落としにより行われている。また最近では、インターネットを通じたオンラインショッピングも急速に普及している。この場合の料金の支払いも、主に、クレジットカード番号を入力して指定した預金口座から引き落とすことで行われている。
【0004】
さらに、例えば預金口座の残高の照会や料金の振り込み等を、インターネット上のWebページを通して行うことが可能なオンラインバンキングといわれるサービスも広まりつつある。また、このようなサービスを携帯電話機から利用できる場合も多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、お金の受け取りや支払いの多くが預金口座を通じて自動的に行われているために、今後の入金予定額や引き落とし予定額を考慮した上で、預金口座から引き出して使用可能な金額を正確に把握することが困難になりつつある。このため、ATM端末等で現金を引き出した後、引き落としが行われる時点で預金の残高が不足しまうといった事態が生じ得る。
【0006】
例えば、公共料金やクレジットカードの利用による料金等が預金口座から引き落とされる際には、通常、その料金の内容が郵便等によりあらかじめ利用者に通知される。従って、例えば1ヶ月等の期間に預金口座から引き落とされる総額を知るためには、通知された請求額を基に自分で計算しなければならなかった。また、家計簿等に引き落としの履歴を記録しておきたい場合でも、通知された請求内容を自分で整理してまとめなければならなかった。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、預金口座における入金予定や引き落とし予定を管理して、引き落とし時の残高不足を防止することが可能な預金口座情報通知方法を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明の他の目的は、預金口座における入金予定や引き落とし予定を管理して、引き落とし時の残高不足を防止することが可能な預金口座情報通知装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すように、利用者の預金口座における入出金状況を管理して前記預金口座に関する情報を前記利用者に通知する預金口座情報通知方法において、前記預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報11、および前記預金口座からの引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報12を、入金元の入金者端末3および引き落とし先の請求者端末4からそれぞれ受け取ってデータベース10に格納し(ステップS1およびS2)、利用者端末2からの要求(ステップS3)を受けて、前記データベース10を参照し、前記入金予定情報11および前記引き落とし予定情報12に基づいて、所定の期日までの前記預金口座の預金残高を算出して前記利用者端末2に送信する(ステップS4)ことを特徴とする預金口座情報通知方法が提供される。
【0010】
このような預金口座情報通知方法では、利用者の預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報11、および引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報12が、入金元の入金者端末3および引き落とし先の請求者端末4からそれぞれデータベース10に格納され、一元的に管理される。また、利用者が利用者端末2から情報の送信要求を行うと、この送信要求に応じてデータベース10が参照され、入金予定情報11および引き落とし予定情報12に格納された情報に基づいて、所定の期日までの預金口座の預金残高が算出され、利用者端末2を介して利用者に通知される。
【0011】
また、本発明では、利用者の預金口座における入出金状況を管理して前記預金口座に関する情報を前記利用者に通知する預金口座情報通知装置において、前記預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報を入金元の入金者端末から受け取ってデータベースに格納する入金予定情報格納手段と、前記預金口座からの引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報を引き落とし先の請求者端末から受け取って前記データベースに格納する引き落とし予定情報格納手段と、利用者端末からの要求を受けて、前記データベースを参照し、前記入金予定情報および前記出金予定情報に基づいて、所定の期日までの前記預金口座の預金残高を算出する預金残高算出手段と、算出された前記預金残高を前記利用者端末に送信する送信手段とを有することを特徴とする預金口座情報通知装置が提供される。
【0012】
ここで、入金予定情報格納手段は、預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報を入金元の入金者端末から受け取ってデータベースに格納する。同様に、引き落とし予定情報格納手段は、預金口座からの引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報を引き落とし先の請求者端末から受け取ってデータベースに格納する。預金残高算出手段は、利用者端末からの要求を受けてデータベースを参照し、格納された入金予定情報および出金予定情報に基づいて、所定の期日までの預金口座の預金残高を算出する。送信手段は、算出された預金残高を利用者端末に対して送信する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の原理を説明するための原理図である。
【0014】
図1では、本発明に係る預金口座情報管理システムの構成とその主な動作について示している。この預金口座情報管理システムは、預金口座情報通知装置1、利用者端末2、入金者端末3および請求者端末4によって構成され、これらの間はネットワークによって接続されている。
【0015】
預金口座情報通知装置1は、利用者の預金口座に対する入金・引き落としに関する情報を管理して、これらの情報を利用者に通知するサービスを提供するサーバコンピュータである。この預金口座情報通知装置1は、例えば、預金口座を提供する銀行等の金融機関のセンタ内に設けられる。また、金融機関以外にも、例えば入金元の入金者や引き落とし先の請求者と契約して、利用者に対する決済手続きを代行するサービス会社が運用してもよい。この場合例えば、預金口座情報通知装置1は、金融機関のセンタと専用線等により接続し、預金口座残高等の情報を必要に応じて受け取るようにしてもよい。さらに、このような決済手続き代行会社や金融機関等からの依頼を受けて運用されるASP(Application Service Provider)として実現されてもよい。
【0016】
利用者端末2は、例えばインターネット等のネットワークにより預金口座情報通知装置1に接続されて、利用者が預金口座情報通知装置1からの情報提供を受けるための端末装置である。この利用者端末2は、例えば銀行やコンビニエンスストア等の店舗に設置されたATMや、利用者のPC(パーソナルコンピュータ)、携帯電話機等の携帯端末等として実現され、情報の送受信と情報の画面表示、および画面表示に応じた入力を行う機能を具備する。また、表示された情報を印刷する機能を具備してもよい。
【0017】
入金者端末3および請求者端末4は、利用者の預金口座に対する入金(振り込み)、および預金口座からの引き落としをそれぞれ行う企業や個人が運用するコンピュータ装置である。入金者としては例えば、利用者に給与を支払う企業や、利用者の取引先企業等が考えられる。また、請求者としては例えば、電気、ガス、水道、電話といった公共料金を自動振り替えにより徴収する各企業や、利用者にクレジットカードを提供しているクレジット会社等が考えられる。入金者端末3および請求者端末4は例えば、このような企業等が業務を行うためのセンタ内に設けられる。
【0018】
この預金口座情報管理システムにおいて、預金口座情報通知装置1は、利用者の預金口座に対する入金および引き落とし状況を管理して、利用者端末2からの要求に応じて必要な情報を生成して利用者端末2に送信する。具体的には、例えば、将来の所定の期日までに予定されている入金や引き落としを行った場合の預金残高や、予定されている入金時および引き落とし時の明細、過去の入金および引き落としの履歴やその明細等の情報を、利用者からの要求に応じて通知する。
【0019】
このために、預金口座情報通知装置1は、データベース10内に、利用者の預金口座に関する入金予定情報11、引き落とし予定情報12、入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14を保持している。入金予定情報11は、入金予定日時、このときの入金額、およびその明細を示す入金明細情報とを含む。また、引き落とし予定情報12は同様に、引き落とし予定日時、このときの引き落とし金額、およびその明細を示す引き落とし明細情報とを含む。これらの入金予定情報11および引き落とし予定情報12は、それぞれ入金者端末3および請求者端末4から送信され、データベース10に格納される。
【0020】
入金履歴情報13は、例えば、入金予定情報11に基づく実際の入金が行われた時点で生成される。また、引き落とし履歴情報14も同様に、引き落とし予定情報12に基づく実際の引き落としが行われた時点で生成される。従って、入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14の保持する情報の内容は、入金予定情報11および引き落とし予定情報12の内容と基本的に同じである。
【0021】
なお、入金予定情報11、引き落とし予定情報12、入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14は、必要に応じて利用者により利用者端末2を通じて入力され、データベース10に追加されてもよい。また、入金予定情報11および引き落とし予定情報12は、データベース10に蓄積された情報が利用者により変更可能とされてもよい。
【0022】
次に、この預金口座情報管理システムにおける処理を、順を追って説明する。入金者側で預金口座に対する入金予定が発生すると、これに対応した入金予定情報11が入金者端末3において生成されて、預金口座情報通知装置1に送信され、データベース10に格納される(ステップS1)。また、同様に請求者側で預金口座からの引き落とし予定が発生すると、これに対応した引き落とし予定情報12が請求者端末4において生成されて、預金口座情報通知装置1に送信され、データベース10に格納される(ステップS2)。
【0023】
上述したように、預金口座情報通知装置1では、蓄積された入金予定情報11および引き落とし予定情報12に基づく実際の入金、引き落としが行われると、入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14が更新されていく。なお、この入金および引き落としに伴う預金口座の残高が、入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14に付加されるようにしてもよい。
【0024】
例えば、預金口座情報通知装置1が、利用者の預金口座に対する決済手続きを代行するサービスを提供している場合、入金者や請求者は預金口座情報通知装置1を決済手続きの窓口として入金や引き落としの申し込みを行う。従ってこの場合、入金および引き落としの申し込みの際に入金予定情報11および引き落とし予定情報12の格納が行われることになる。そして、預金口座情報通知装置1は、指定された入金および引き落としの日時に、図示しない金融機関のセンタに接続して口座振替の電子的な手続きを行い、この手続きが完了した時点で入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14を更新する。
【0025】
預金口座情報通知装置1と利用者端末2との間では、基本的に、利用者端末2から所定の情報の送信が要求され(ステップS3)、預金口座情報通知装置1ではこの要求に応じて、指定された情報に対応する処理(ステップS4〜S6)が行われて情報が利用者端末2に送信され、利用者端末2では情報を受信して画面に表示する(ステップS7)ことにより、預金口座情報を通知するサービスが実現される。
【0026】
利用者端末2における情報の送信要求(ステップS3)は、例えば、利用者端末2における画面上の表示項目を選択することにより行われる。また、利用者端末2がATMである場合、後述するように、預金口座からの引き出しを行うための操作入力に応じて情報の送信要求が行われてもよい。
【0027】
預金口座情報通知装置1での処理(ステップS4〜S6)は、以下のように行われる。利用者端末2より所定の期日(例えば今月末)における預金残高が要求された場合には、預金口座情報通知装置1では、データベース10内の入金予定情報11および引き落とし予定情報12が参照され、これらの入金および引き落としに伴う指定日における預金残高が算出されて、この情報が利用者端末2に送信される(ステップS4)。
【0028】
この処理では、預金口座情報通知装置1は、指定された期日までに予定されている入金および引き落としの情報を、データベース10からすべて抽出する。そして、現在の預金残高から、予定された入金および引き落としを行った場合の預金残高を算出する。なお、現在の預金残高は、例えば預金口座を提供する金融機関に問い合わせて取得する。あるいは、入金や引き落としに伴って変化する預金残高を預金口座情報通知装置1が常時管理し、保持していてもよい。算出された預金残高は、例えば指定された期日までの入金・引き落とし予定日やその金額の情報等とともに、利用者端末2に送信される。
【0029】
例えば利用者端末2がATMである場合、利用者が自分の預金口座からの現金の引き出しや、他口座への口座振替等の操作入力を行った場合に、上述した預金残高の送信要求が自動的に行われてもよい。この場合、実際に現金の引き出し処理や口座振替処理が行われる前に、所定期日までの預金残高を利用者に提示することで、このとき現金の引き出し処理や口座振替を行った場合に、その後に予定された引き落としの際に預金口座の残高が不足することを、利用者に警告することができる。
【0030】
また、利用者端末2より過去の入金および引き落としの履歴が要求された場合は、預金口座情報通知装置1では、データベース10内の入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14が参照され、指定された過去の期間内で入金および引き落としが行われた日時やそのときの金額が抽出されて、利用者端末2に送信される(ステップS5)。
【0031】
この処理では、利用者端末2では、要求する履歴の期間を任意に指定することができる。この指定方法は、単なる期間の他に、毎年任意の月における履歴等といった指定も可能である。また、期間の他に、入金・引き落とし時の入金者や請求者、公共料金やクレジットといった入金・請求項目等の指定を可能としてもよい。この場合は、預金口座情報通知装置1では、入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14内の日時、料金だけでなく、明細情報も参照する。さらに、データベース10から抽出した履歴の表示順序(日付順、請求者別等)の指定を可能としてもよい。
【0032】
また、利用者端末2より、今後予定されている入金・引き落としの明細や、過去の入金・引き落としの明細が要求された場合は、預金口座情報通知装置1では、データベース10内の入金予定情報11,引き落とし予定情報12、入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14にそれぞれ含まれる各入金・引き落とし時の明細情報が抽出されて、利用者端末2に送信される(ステップS6)。
【0033】
この処理は、例えば、ステップS4あるいはS5の処理により、今後予定された入金・引き落とし時の日時や金額、あるいは過去の入金・引き落とし時の日時や各金額が利用者端末2に通知された後、通知された入金・引き落としの予定または履歴の中から利用者が選択してその明細の通知をさらに希望した場合に実行されるようにしてもよい。
【0034】
このようなステップS4〜S6の処理では、預金口座情報通知装置1からの各情報は、例えばWebページを表示させるためのHTML(Hyper Text Markup Language)データ等として利用者端末2に送信される。利用者端末2では、受信した情報が画面に表示され(ステップS7)、利用者に通知される。また、利用者端末2が利用者のPCや携帯電話機等の場合には、預金口座情報通知装置1からの情報は電子メールとして送信されてもよい。この場合、利用者からの登録に応じて電子メールが定期的に送信されるようにしてもよい。
【0035】
また、例えば、預金口座情報通知装置1から入金・引き落とし予定や履歴の明細を受信した後、さらに、その明細のそれぞれに対応する入金者や請求者に対する問い合わせの窓口となる電話番号やURL(Uniform Resource Locator)等の通知を受けられるようにしてもよい。この場合、利用者端末2では、表示されたURLを選択操作することにより、このURLにアクセスして入金・引き落としに関する問い合わせを行うことが可能となる(ステップS8)。また、利用者端末2が携帯電話機である場合は、表示された電話番号に直接電話で発信することが可能となる。
【0036】
なお、入金予定情報11や引き落とし予定情報12では、予定日時における入金額や引き落とし金額があらかじめ開示されず、入金者端末3および請求者端末4から送信される情報に、予定日時までこれらの金額が入力されない場合がある。例えば、給与の入金については、入金日はあらかじめ決められているものの、その入金額があらかじめわからないことが多い。しかし、このような場合でも、過去の入金履歴や引き落とし履歴を基にして、次の入金時・引き落とし時の金額をある程度推測することができる。
【0037】
そこで、ステップS4の預金残高の算出時に、次の入金予定額や引き落とし予定額が入金予定情報11および引き落とし予定情報12に格納されていないものがある場合に、入金履歴情報13および引き落とし履歴情報14から、過去の所定の期間における定期的な入金額および引き落とし金額を平均して、予定日における入金額や引き落とし金額の予測値を算出する。そして、この予測値を含めて、所定期日における預金残高を算出し、利用者に通知するようにしてもよい。
【0038】
以上の預金口座情報管理システムによれば、預金口座情報通知装置1において、利用者の預金口座についての入金・引き落とし予定と入金・引き落とし履歴とが一括して管理され、これらの情報に基づいて、利用者に預金口座に関するさまざまな情報を利用者に提供することが可能となる。利用者は例えば、今後の所定の期日までの予定されているすべての入金および引き落としの金額やその明細、さらにこれらの入金および引き落としに伴う所定の期日における預金残高を、利用者端末2から取得することができる。このため、引き落とし時に預金口座の残高が不足し、料金の支払いが不能となることが防止される。
【0039】
また、今後の入金・引き落としの予定だけでなく、過去の入金・引き落としの履歴を取得することができるため、利用者はこれらの入金・引き落としの明細について、必要なときに容易に取得することができ、またこれらの管理手段としても利便性が高い。さらに、入金・引き落としの明細に疑問があるとき等は、明細とともに通知された問い合わせ先に連絡することができるため、例えばクレジットカードの不正利用等による入金・引き落としの間違いの発生を早期に発見することができる。
【0040】
次に、預金口座に対する入金および引き落としの手続きを入金者および請求者に代行して一括して行うとともに、預金口座の所有者に対しては入金や引き落としに関する詳しい情報をインターネットを介して一括して提供することが可能なシステムに本発明を適用した場合の例を用いて、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
【0041】
図2は、本発明の実施の形態のシステム構成例を示す図である。
図2に示す入金・引き落とし管理システムは、入金・引き落とし管理サーバ100と、利用者端末としてのATM200、PC300および携帯電話機400と、金融機関センタ500と、入金元会社センタ600と、請求元会社センタ700によって構成される。入金・引き落とし管理サーバ100と、ATM200、PC300および携帯電話機400とは、インターネット800により接続されている。また、入金・引き落とし管理サーバ100と、金融機関センタ500、入金元会社センタ600および請求元会社センタ700とは、専用回線900により接続されている。
【0042】
なお、金融機関センタ500、入金元会社センタ600および請求元会社センタ700と入金・引き落とし管理サーバ100との間も、インターネット800により接続されてもよい。また、ATM200は、インターネット800に加え、金融機関センタ500に対して専用回線900によって接続され、直接通信することが可能とされてもよい。
【0043】
入金・引き落とし管理サーバ100は、入金元会社センタ600および請求元会社センタ700から預金口座の入金および引き落としの登録を受け、この登録情報に基づいて、金融機関センタ500と通信し、指定された預金口座における入金および引き落としのための手続きを代行する。また、預金口座の所有者に対しては、預金口座の入金および引き落としの予定や履歴等の情報を一括して管理するとともに、ATM200、PC300および携帯電話機400等を通じて、管理している情報に基づき、要求された情報を利用者に通知するためのWebサーバとして機能する。さらに、ATM200、PC300および携帯電話機400からの操作入力に従って、金融機関センタ500と通信し、預金口座に対する現金の入金・引き出しや口座振り替えによる払い込み等の処理を行う。
【0044】
ATM200は、例えば銀行等の金融機関やコンビニエンスストア等の店舗内に設置され、入金・引き落とし管理サーバ100において管理された入金・引き落としの情報から必要な情報を取得するために使用される。またこれらとともに、利用者が預金口座からの現金の引き出し、入金、現在の残高照会、口座振り替えによる自動振り込み等を行うことが可能となっている。
【0045】
PC300および携帯電話機400も同様に、預金口座の所有者が、入金・引き落とし管理サーバ100において管理された入金・引き落としの情報から必要な情報を取得するために使用される。また、これらとともに、預金口座の残高照会や自動振り込み等を行うことも可能となっている。
【0046】
金融機関センタ500は、預金口座を利用者に提供している銀行等の金融機関が業務を行うためのコンピュータ装置であり、入金・引き落とし管理サーバ100と通信して、預金口座に対する入金・引き落としや預金残高の照会、ATM200における入出金、ATM200やPC300、携帯電話機400からの要求に基づく口座振り替えによる振り込み等の電子的な金銭の手続きを行う。
【0047】
入金元会社センタ600および請求元会社センタ700は、それぞれ預金口座に対する入金元および引き落とし先の会社が業務を行うためのコンピュータ装置であり、入金・引き落とし管理サーバ100と通信して、預金口座に対する入金および引き落としの手続きをそれぞれ委託する。
【0048】
入金元の会社としては、例えば利用者が勤務して、この利用者に給与を支払う会社や、利用者に対する料金の支払い元となる取引先の会社等が適用される。また、引き落とし先の会社としては、電気、ガス、水道、電話といった公共料金を利用者から徴収する会社や、利用者にクレジットカードサービスを提供しているクレジット会社等が適用される。
【0049】
なお、利用者端末としてのATM200、PC300および携帯電話機400や、入金元会社センタ600、請求元会社センタ700は、実際には多数存在している。また、入金・引き落とし管理サーバ100が複数の金融機関と提携して入金・引き落としの代行サービスを運営している場合には、金融機関センタ500も複数存在する。
【0050】
次に、図3は、本発明の実施の形態に用いる入金・引き落とし管理サーバ100のハードウェア構成例を示す図である。
図3に示すように、入金・引き落とし管理サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、HDD(Hard Disk Drive)103、グラフィック処理部104、入力I/F(インタフェース)105、通信I/F106および107によって構成され、これらはバス108を介して相互に接続されている。
【0051】
CPU101は、入金・引き落とし管理サーバ100全体に対する制御をつかさどる。RAM102は、CPU101に実行させるプログラムの少なくとも一部や、このプログラムによる処理に必要な各種データを一時的に記憶する。HDD103には、OS(Operating System)やアプリケーションプログラム、各種データが格納される。
【0052】
グラフィック処理部104には、モニタ104aが接続されている。このグラフィック処理部104は、CPU101からの命令に従って、モニタ104aの画面上に画像を表示させる。入力I/F105には、キーボード105aやマウス105bが接続されている。この入力I/F105は、キーボード105aやマウス105bからの信号を、バス108を介してCPU101に送信する。
【0053】
通信I/F106および107は、それぞれインターネット800および専用回線900に接続され、これらのインターネット800および専用回線900を介して他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
【0054】
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の入金・引き落とし管理サーバ100の処理機能を実現することができる。なお、PC300、金融機関センタ500、入金元会社センタ600および請求元会社センタ700についても、図3と同様のハードウェア構成により実現することができる。ただし、これらは外部通信回線に対する通信I/Fを1つだけ具備し、PC300はインターネット800に対する通信I/Fを、金融機関センタ500、入金元会社センタ600および請求元会社センタ700は、専用回線900に対する通信I/Fを具備している。また、PC300にはこの他に、パラレルI/F等の通信I/Fを介してプリンタ装置が接続されている。
【0055】
図4は、本発明の実施の形態に用いるATM200のハードウェア構成例を示す図である。
図4に示すように、ATM200は、CPU201、ROM(Read Only Memory)202、RAM203、グラフィック処理部204、入力I/F205、カードリーダ206、通信I/F207、入出金機構部208およびプリンタ209によって構成され、これらはバス210を介して相互に接続されている。
【0056】
CPU201は、ATM200全体に対する制御をつかさどる。ROM202には、OSや情報の入出力、画面表示、通信等を制御するアプリケーションプログラム、表示させる画面データ等の各種データ等が格納される。RAM203は、CPU201に実行させるプログラムの少なくとも一部や、このプログラムによる処理に必要な各種データを一時的に記憶する。
【0057】
グラフィック処理部204には、タッチパネル付きモニタ204aが接続されている。このグラフィック処理部204は、CPU201からの命令に従って、タッチパネル付きモニタ204aの画面上に画像を表示させる。入力I/F205には、入力キー205aやタッチパネル付きモニタ204aが接続されている。この入力I/F205は、入力キー205aやタッチパネル付きモニタ204aからの入力信号を、バス210を介してCPU201に送信する。
【0058】
カードリーダ206は、金融機関によって発行された磁気カードあるいはICカードの差し込み口を有し、これらのカードから利用者の情報等を読み取って、バス210を介してCPU201に送信する。通信I/F207は、インターネット800に接続され、インターネット800を介して入金・引き落とし管理サーバ100との間でデータの送受信を行う。
【0059】
入出金機構部208には、現金保管部208aが接続されている。入出金機構部208は、CPU201からの命令に従って、現金保管部208aから所定の金額の現金を利用者に対して出金したり、あるいは利用者から入金された現金を現金保管部208aに格納する。プリンタ209は、CPU201からの命令に従って、各種の情報を用紙に印刷して利用者に提供する。
【0060】
図5は、本発明の実施の形態に用いる携帯電話機400のハードウェア構成例を示す図である。
図5に示すように、携帯電話機400は、通信用無線モジュール401、制御マイコン(マイクロコンピュータ)402、音声処理部403、入力キー404およびモニタ405によって構成される。
【0061】
通信用無線モジュール401は、無線電波の送受信を行うためのアンテナ401aが接続されている。また、通信用無線モジュール401の内部には、無線電波の変復調回路等を具備しており、制御マイコン402による制御に基づき、外部の図示しない電話通信用の基地局との無線によるデータ送受信を行う。
【0062】
制御マイコン402は、携帯電話機400の各回路ブロックを制御する制御処理部であり、入力キー404からの制御信号に基づいて、各回路ブロックにおける動作を制御する。具体的には、制御マイコン402は、電話の通話処理機能、携帯電話機用のWWWブラウザ処理機能および電子メールの送受信・表示機能等を具備している。
【0063】
音声処理部403は、スピーカ403aおよびマイク403bを具備し、制御マイコン402から供給される音声信号を再生してスピーカ403aから音声を出力するとともに、マイク403bにより収音された音声信号を所定のデジタル形式のデータに変換して、制御マイコン402に出力する。
【0064】
入力キー404は、電話通話操作やホームページ閲覧、電子メールの送受信等を操作するためのもので、利用者から操作入力に基づく制御信号を制御マイコン402に供給する。モニタ405は、LCD(Liquid Crystal Display)等によってなり、制御マイコン402からの出力画像信号を再生して画像を表示する。
【0065】
次に、入金・引き落とし管理サーバ100によって提供されるサービスの詳細について説明する。
まず、図6は、入金・引き落とし管理サーバ100の処理機能を示すブロック図である。
【0066】
図6に示すように、入金・引き落とし管理サーバ100は、入金・引き落とし情報データベース(DB)110、利用者情報データベース(DB)120、情報提供処理部130、決済・照会処理部140、入金・引き落とし登録処理部150、ATM通信サーバ部160、WWW(World Wide Web)サーバ部170および電子メールサーバ部180によって構成される。
【0067】
入金・引き落とし情報データベース110は、利用者の預金口座に対する入金元会社センタ600および請求元会社センタ700による入金、引き落としの登録情報を管理する。具体的には例えば、入金元会社センタ600および請求元会社センタ700から登録された今後の入金予定日、引き落とし予定日やその金額、明細等の情報を保持するとともに、これらの情報に基づく実際の入金・引き落としが行われた後にも、これらの情報を履歴情報として保持する。
【0068】
利用者情報データベース120は、管理対象の預金口座を所有している利用者の氏名や住所、電子メールアドレス等の利用者情報を管理する。なお、入金・引き落とし情報データベース110および利用者情報データベース120の保持するデータ構造は、後の図7および図8において詳述する。
【0069】
情報提供処理部130は、ATM通信サーバ部160およびWWWサーバ部170を通じて利用者からの要求を受け、入金・引き落とし情報データベース110および利用者情報データベース120を参照して、利用者の預金口座に関する情報を生成し、ATM通信サーバ部160およびWWWサーバ部170に渡して利用者に通知させる処理を行う。このとき必要に応じて、決済・照会処理部140に対して預金口座の現在の預金残高の問い合わせを行う。
【0070】
ここで、利用者に通知される情報は、例えば、今後あるいは過去の入金・引き落とし日や金額、明細、預金残高の推移、明細内容に対応する入金者、引き落としの請求元に対する問い合わせ先の電話番号やURL、入金・引き落とし予定に伴う今後の所定の期日における預金残高等の情報である。情報提供処理部130は、これらの情報を電子メールサーバ部180を通じて電子メールで利用者に通知させることもできる。また、入金・引き落としの予定・履歴の新規の情報や修正情報を利用者から受け取って、入金・引き落とし情報データベース110を更新することもできる。
【0071】
決済・照会処理部140は、専用回線900を通じて金融機関センタ500と通信して、入金・引き落とし情報データベース110に保持された入金予定、引き落とし予定に従って、金融機関に対して入金、引き落としの手続きを行う。また、手続き完了後は、入金・引き落とし情報データベース110の情報を履歴情報として更新する。
【0072】
さらに、情報提供処理部130やATM通信サーバ部160、WWWサーバ部170を通じた利用者からの要求に従って、預金口座の現在の預金残高等の情報を金融機関に照会し、この情報を受け取って情報提供処理部130やATM通信サーバ部160、WWWサーバ部170に渡す。
【0073】
入金・引き落とし登録処理部150は、専用回線900を通じて、入金元会社センタ600および請求元会社センタ700から入金予定・引き落とし予定の日時や金額、明細の情報の登録をそれぞれ受け付け、これらの登録情報を入金・引き落とし情報データベース110に格納する。この際、必要に応じて利用者情報データベース120の登録情報を参照する。
【0074】
ATM通信サーバ部160は、インターネット800を通じてATM200と通信し、預金口座に関する情報の提供や利用者による入金、引き出し、口座振り替えによる払い込み等を行うための入出力データの処理を行う。具体的には、ATM200からの要求を受け付けて、情報提供処理部130あるいは決済・照会処理部140に通知し、この通知に応じて渡された情報をATM200に送信する。
【0075】
WWWサーバ部170は、インターネット800を通じてPC300および携帯電話機400と通信し、預金口座に関する情報の提供や利用者による入金、引き出し、口座振り替えによる払い込み等を受け付けるホームページ画面を提供する。具体的には、PC300および携帯電話機400からの要求を受け付けて、情報提供処理部130あるいは決済・照会処理部140に通知し、この通知に応じて渡された情報をHTMLデータ等としてPC300および携帯電話機400のそれぞれに送信する。
【0076】
電子メールサーバ部180は、情報提供処理部130によって生成された情報を、インターネット800を通じて電子メールとしてPC300あるいは携帯電話機400に送信する。
【0077】
次に、図7は、入金・引き落とし情報データベース110に格納されたデータ構造を示す図である。
図7では例として、引き落とし情報のデータ構造を示している。この引き落とし情報のデータ構造は、預金口座を識別するための預金口座番号111、引き落とし予定日時112とその請求元名113、請求金額114、引き落とし明細115によってなる。ここで、請求元名113には、例えばクレジット会社や電力会社、ガス会社等の名称が格納され、この請求元の企業や個人に対する1回の引き落としごとに引き落とし情報が生成される。また、請求元名113に対する問い合わせ先となる電話番号113aやURL113bも格納される。なお、問い合わせ先としてはこの他に、電子メールアドレス等が適用されてもよい。
【0078】
さらに、引き落とし明細115では、項目名115aごとに引き落とし内容の明細が管理される。そして、項目名115aごとに、その項目に対する請求金額115b、請求元名115c、この請求元に対する引き落とし明細に関する問い合わせ先となる電話番号115dおよびURL115eが格納される。なお、問い合わせ先としてはこの他に、電子メールアドレス等が格納されてもよい。
【0079】
ここで、項目名115aに、料金請求の目的を分類するための名称が記載される。例えば、クレジットカードの利用に基づく請求、電気料金の請求、各種の税金の請求の場合には、それぞれ“クレジット”“電気”“税金”等の名称が記載される。このような項目名115aによる分類が、利用者により情報提供の要求時に検索条件として指定されることで、必要な情報を効率よく抽出して利用者に通知することが可能となる。
【0080】
また、各項目名115aに属する請求元名115cは、例えば、請求元名113がクレジット会社の場合、前月にクレジットカードが利用された百貨店等の店舗名、あるいはWeb上のショッピングサイトのサイト名やサービス会社名等が記載される。この場合、それぞれの請求元名115cに対する店舗やサイト名等に対応する電話番号115dおよびURL115cが記載される。
【0081】
以上の引き落とし情報で、引き落とし予定日時112に基づく実際の引き落とし処理が金融機関において行われると、この日時を引き落とし完了日時として、引き落とし情報全体が引き落としの履歴情報として入金・引き落とし情報データベース110内で保持される。
【0082】
なお、図7では引き落とし情報のデータ構造を示したが、入金情報のデータ構造も同じ構造を有する。すなわち、入金情報は、入金先の預金口座番号と、入金日時、入金元名、入金額およびその入金明細によって構成され、入金明細にはさらに、項目名ごとに入金額とその入金元等の情報が格納される。また、入金予定日時に入金処理が行われた後は、入金の履歴情報として入金・引き落とし情報データベース110内で同様に保持される。
【0083】
次に、図8は、利用者情報データベース120に格納されたデータ構造を示す図である。
利用者情報データベース120に格納されたデータ構造は、図8に示すように、利用者を識別する利用者番号121と、その利用者の氏名122、住所123、電子メールアドレス124、入金・引き落としの予定および履歴情報の電子メールによる通知サービスの申し込みの有無を示す情報125、およびこの利用者が所有する預金口座番号126によって構成される。ここで、入金・引き落としの予定および履歴情報を、電子メールにより定期的に通知するサービスに利用者が申し込みを行っていた場合には、その通知日時125a(例えば毎月の日付)が格納される。また、この利用者が複数の預金口座を所有している場合は、その所有数に応じて預金口座番号126が格納され、それぞれに対して暗証番号126aが設定される。
【0084】
次に、入金・引き落とし情報データベース110および利用者情報データベース120に対する登録処理と、登録された情報に基づく金融機関に対する決済処理について説明する。図9は、入金・引き落とし管理サーバ100における入金・引き落とし情報、利用者情報の登録処理および決済処理の流れを示すフローチャートである。
【0085】
ステップS901において、利用者端末から利用者情報の登録を受けて、利用者情報データベース120に格納する。この処理では、WWWサーバ部170において、PC300あるいは携帯電話機400から、預金口座の口座番号や利用者の氏名、住所等の利用者情報の登録が受け付けられて、この情報が情報提供処理部130により利用者情報データベース120に格納される。なお、この登録は、上記の方法以外に、郵送等の方法により受け付けられて、利用者情報データベース120に格納されてもよい。
【0086】
ステップS902において、入金元会社センタ600および請求元会社センタ700から、入金予定および引き落とし予定の情報の登録をそれぞれ受けて、入金・引き落とし情報データベース110に格納する。この処理は、入金・引き落とし登録処理部150において行われる。
【0087】
ステップS903において、登録された入金および引き落としの日時に達したか否かを判定し、達した場合はステップS904に進む。ステップS905において、入金・引き落とし情報データベース110の登録内容に基づいて、金融機関に対して入金および引き落としの決済処理を行う。これらの処理では、決済・照会処理部140が、入金・引き落とし情報データベース110の登録情報から入金および引き落としの予定日時を監視し、登録された日時になると、対応する登録情報を参照して、金融機関センタ500と通信し、入金および引き落としのオンライン上の手続きを行う。
【0088】
なお、入金および引き落としの予定日時が最初に登録された時点では、この予定日時における入金および引き落としの予定金額が、入金・引き落とし情報として必ずしも格納されなくてもよい。これは、例えば、給与の入金等では入金予定の日時における入金額があらかじめ確定していない場合や、入金元会社から開示されない場合があるためである。このため、入金額や引き落としの請求金額は、予定日の登録後、入金予定日時までに登録を受けるか、あるいはステップS904の決済処理に先立って、入金元会社センタ600や請求元会社センタ700に入金額および請求金額を問い合わせるようにしてもよい。
【0089】
ステップS905において、決済処理が完了すると、決済・照会処理部140は、入金・引き落とし情報データベース110の対応する登録情報を履歴情報として更新する。
【0090】
以上のように、入金・引き落とし管理サーバ100は、利用者の預金口座に対する入金および引き落としの予定を管理して、決済処理を代行するとともに、決済完了後もこれらの情報を履歴情報として管理し続ける。また、入金情報および引き落とし情報としては、その日時や金額だけでなく、その明細や項目ごとの問い合わせ先を示す情報等も保持していることが特徴である。
【0091】
次に、入金・引き落とし管理サーバ100から各利用者端末に対するサービス提供の処理について説明する。
まず、ATM200では、利用者は、預金口座に対する現金の入金や引き出し、口座振り替えによる振り込み、預金残高の照会等、金融機関から受けられる通常のサービスの他、預金口座に対する入金・引き出しの予定やその明細、過去の履歴やその明細等の情報の提供サービスを受けることができる。これらのサービスは、ATM200の画面に表示された項目をタッチパネル等を用いて選択することにより受けることができるが、特に、預金口座からの現金の引き出しや他口座への振り込み等、預金残高が減少する処理が行われたときには、自動的にその後の入金・引き落とし予定が通知される。この際、例えば月末等の所定の期日における預金残高が算出されて通知され、残高不足の場合に警告が発せられる。また、現在の預金残高の照会時等にも、入金・引き落とし予定やその後の預金残高不足の警告等が自動的に行われるようにしてもよい。
【0092】
ここで、図10は、情報通知サービス提供時のATM200と入金・引き落とし管理サーバ100との間の処理例を示すフローチャートを示す図である。
図10では、例として預金残高の照会とともに、入金・引き落とし予定とそれに伴う預金残高の推移等の情報提供が自動的に行われる場合の処理の流れについて示している。ステップS1001において、ATM200の画面上の表示項目から例えば残高照会の項目が選択され、利用者番号や預金口座番号等の情報が記録されたカードが挿入される。ステップS1002において、利用者により暗証番号が入力される。これにより、カードから読み取られた利用者番号、預金口座番号等の情報と暗証番号とが入金・引き落とし管理サーバ100に送信されるとともに、現在の預金残高の照会が要求される。
【0093】
ステップS1003において、入金・引き落とし管理サーバ100では、情報提供処理部130において利用者情報データベース120が検索され、ATM通信サーバ部160を介して受信した利用者番号や預金口座番号、暗証番号等の情報との照合処理が行われる。この照合処理が成功すると、ステップS1004において、決済・照会処理部140において、金融機関センタ500に対して現在の預金残高の照会処理が行われ、この情報が取得される。なお、預金残高の情報は入金・引き落とし管理サーバ100において管理されていてもよい。
【0094】
ステップS1005において、情報提供処理部130により入金・引き落とし情報データベース110が検索され、月末までの入金・引き落とし予定の情報(ここでは例えば予定日時、入金元名・請求元名、金額)が抽出される。ステップS1006において、情報提供処理部130は、抽出された入金・引き落とし予定の中に、入金額あるいは請求金額が未記載のものがあるか否かを判断し、ある場合はステップS1007に、ない場合はステップS1008に進む。
【0095】
ここで、抽出された入金および引き落とし予定の中で、金額が確定していなかったり、あるいは事前に開示されないために、入金額や請求金額が未記載のものがある場合には、この入金者や請求者による過去の入金・引き落とし履歴から、次の入金・引き落とし時の金額を推測して月末の預金残高をシミュレーションし、利用者に通知する。
【0096】
ステップS1007において、情報提供処理部130は、入金・引き落とし管理サーバ100より過去の入金・引き落とし履歴を検索し、入金額あるいは請求金額が未記載の入金・引き落とし予定に対して入金元名あるいは請求元名、およびその明細中の項目名が同じものを抽出し、それらの入金額あるいは請求金額から、次の入金額、請求金額を推測する。例えば、過去1年間の入金額、請求額の平均値を算出し、次の入金時、引き落とし時の金額の推測値とする。
【0097】
ステップS1008において、現在の預金残高に対して、ステップS1005の処理で抽出された入金および引き落とし予定の中の金額を加算および減算して、月末における預金残高を算出する。このときの加算値、減算値には、必要に応じてステップS1007で算出された推測値が用いられる。以上のステップS1004、S1005およびS1008により出力された現在の預金残高、月末までの入金・引き落とし予定(日時、入金元名および請求元名、金額)、月末における預金残高の情報が、ATM通信サーバ部160よりATM200に対して送信される。
【0098】
ステップS1009において、ATMでは入金・引き落とし管理サーバ100から受信した情報が、画面上に表示される。ここで、表示された入金・引き落とし予定の情報のいずれかを利用者が選択することにより、その入金時あるいは引き落とし時の明細について表示させることが可能となっている。
【0099】
ステップS1010において、利用者による入金・引き落とし予定の選択により、入金・引き落とし予定の明細の表示が要求されたか否かが判断される。要求された場合は、入金・引き落とし管理サーバ100に、選択された入金・引き落とし予定について送信されて、ステップS1011に進む。また、要求されなかった場合はステップS1013に進む。
【0100】
ステップS1011において、入金・引き落とし管理サーバ100では、情報提供処理部130により、入金・引き落とし情報データベース110がさらに検索され、受信した入金・引き落とし予定に該当する明細情報が抽出される。そして、検索された明細情報が、ATM通信サーバ部160よりATM200に送信される。ステップS1012において、ATM200では、受信した明細情報が表示される。
【0101】
また、ステップS1009およびS1012の表示画面には、表示されている情報を、利用者の電子メールアドレスに電子メールとして送信させるための選択ボタンが表示される。そして、ステップS1013において、この選択ボタンが利用者により選択され、電子メールの送信が要求されたか否かが判断される。要求された場合は、入金・引き落とし管理サーバ100に対して送信要求が発信され、ステップS1014に進む。また、要求されずに、例えば終了するための選択ボタンが押された場合には、ステップS1015に進んで、処理が終了する。
【0102】
ステップS1014において、入金・引き落とし管理サーバ100では、ATM200からの要求に応じて、情報提供処理部130により利用者情報データベース120が検索され、利用者の電子メールアドレスが抽出される。そして、ステップS1009で表示させた内容、あるいはステップS1012で表示させた内容を、電子メールサーバ部180に送信して、電子メールとして送信させる。この後、電子メールの送信が完了したことをATM200に通知して、ステップS1015において処理が終了する。
【0103】
以上のように、入金・引き落とし管理サーバ100では、ATM200における入力操作に応じて送信された情報をATM通信サーバ部160で受け、情報提供処理部130において入金・引き落とし情報データベース110や利用者情報データベース120を検索して必要な情報を抽出し、利用者に通知するデータを生成して、ATM通信サーバ部160を通じてATM200に返信する。また、預金口座の現在の残高の情報等が必要な場合や、現金の入金・引き出し・振り替え等が要求された場合には、決済・照会処理部140により金融機関センタ500と通信が行われて処理され、入金・出金の許可や振り替え処理の完了が、入金・引き落とし管理サーバ100を通じてATM200に通知される。
【0104】
次に、図11〜図19を用いてATM200における画面表示の推移を順に示し、入金・引き落とし管理サーバ100から提供される情報を具体的に説明する。なお、以下の図11〜図19では、ATM200の具備するタッチパネル付きモニタ204a上に表示された画面を示しており、画面上の選択ボタンに利用者が触れることにより入力操作を行うことが可能となっている。
【0105】
図11は、ATM200における初期画面の表示例を示す図である。
ATM200における初期画面は、図11に示すように、利用者が項目を選択する画面となっている。選択対象としては、預金口座から現金を引き出すための選択ボタン211、預金口座に対して利用者が現金を入金するための選択ボタン212、現在の預金残高を照会するための選択ボタン213、月末までに予定されている入金・引き落とし予定を表示させるための選択ボタン214、口座振り替えによる振り込みを行うための選択ボタン215、および預金通帳に記帳するための選択ボタン216が表示されている。
【0106】
次に、図12は、月末までの入金・引き落とし予定金額を通知する画面表示例を示す図である。
図11の初期画面から、選択ボタン214が選択された場合には、入金・引き落とし管理サーバ100から送信されたデータに基づいて、図12のような画面が表示される。なお、図11から図12の画面に遷移する間に、実際にはカードの挿入や暗証番号の入力等が行われる。
【0107】
図12の画面では、表示部221において、月末までに予定されている入金・引き落としの各合計金額とともに、現在の預金残高に対してこれらの入金・引き落とし予定金額を加算・減算した金額が表示される。ここで、月末における預金残高が不足する場合は、図12のように不足金額として表示され、利用者に残高不足が通知される。
【0108】
なお、上述したように、入金・引き落とし予定の中に、入金・引き落とし管理サーバ100内に入金額や請求額が蓄積されていないものがある場合には、過去の入金・引き落とし履歴に基づいて予定日における入金・引き落とし金額の予測値が算出され、この予測値を用いて算出された月末の預金残高が通知される。この場合、表示部221内では、示された金額が予測値であることを明示することが望ましい。
【0109】
また、図12の画面にはさらに、表示内容を確認して初期画面に戻るための選択ボタン222、表示部221の内容をレシートに印字して出力させるための選択ボタン223、および表示部221の入金・引き落とし予定の詳細を表示させるための選択ボタン224が表示される。
【0110】
なお、図11の画面から図12の画面に移行する際に、入金・引き落とし予定を表示させる期間を指定するための画面を表示させるようにしてもよい。また、この際に、過去の期間の指定も可能とすることにより、入金・引き落としの履歴を表示させることも可能である。
【0111】
次に、図13は、入金・引き落とし予定の詳細を通知する画面表示例を示す図である。
図13の画面は、図12の画面において選択ボタン224が選択された場合に移行する画面である。この画面では、表示部231において、月末までの入金・引き落とし予定の内訳が表示される。表示部231では、入金・引き落とし日、および入金元・請求元の会社名や個人名ごとに、その入金額あるいは請求金額と、その入金・引き落としに伴う預金残高の推移が示されている。なお、この表示部231における入金元・請求元に表示された情報は、入金・引き落とし情報データベース110中の請求元名113(または入金元名)対応している。
【0112】
この表示部231では、タッチパネル付きモニタ204a上で各日付や入金元・請求元に触れることにより、表示部231内の情報を1組ずつ選択することが可能となっている。この選択により、個別の入金・引き落としの明細をさらに表示させることができる。
【0113】
また、図13の画面にはさらに、表示部231の表示内容を利用者の電子メールアドレスに電子メールとして送信させるための選択ボタン232と、処理を終了して図11に示した初期画面に戻るための選択ボタン233が表示される。なお、選択ボタン232を選択したときに送信される電子メールの画面は、後の図20において示すことにする。
【0114】
次に、図14は、個別の入金・引き落としの明細を通知する画面表示例を示す図である。
図14の画面は、図13の画面において表示部231内の“3/25 VSクレジット”の欄が選択された場合に移行する画面である。この図14の画面では、“3/25”に請求元の“VSクレジット”社より予定された引き落としにおける明細が、表示部241に表示される。この例では、クレジットカードが利用された日付とそのときの請求元、請求金額が、表示部241において個別に表示されている。
【0115】
また、この画面ではさらに、次のページに進むための選択ボタン242、前のページ(すなわち図13の画面)に戻るための選択ボタン243、および処理を終了するための選択ボタン244が表示されている。ここで、表示部241内のいずれかの請求元を選択して(このとき例えば、選択された項目が反転表示される)、選択ボタン242を選択することにより、選択された請求元に問い合わせるための情報を取得することができる。
【0116】
次に、図15は、請求元に問い合わせるための情報を通知する画面表示例を示す図である。
図15の画面は、図14の画面において表示部241内のいずれかの請求元と選択ボタン242が選択された場合に移行する画面である。ここでは例として、図14の表示部241において、“2/27”に請求元“CCC”社から発生された請求について選択された場合について示している。この図15の画面では、表示部251において、前画面で選択された“CCC”社に対する引き落とし明細に関する問い合わせ先となる電話番号、電子メールアドレスおよびURLが表示されている。また、このときの問い合わせを識別するための問い合わせ番号も表示されている。
【0117】
また、選択ボタン252を選択することにより、表示部251の表示内容をレシートに印字して出力することができる。なお、選択ボタン253を選択することにより、処理を終了させることができる。
【0118】
以上の図11から図15までの画面遷移では、月末までの予定されている入金・引き落としとその金額、およびこれらに伴う月末での預金残高が通知されるので、引き落とし時に預金口座の残高が不足し、料金の支払いが不能となることが防止される。また、その後の画面において、入金・引き落としの明細を取得でき、さらにその明細に疑問点があるとき等に、表示された入金先・引き落とし先の企業等に対する問い合わせ先を即座に知ることができ、トラブルの早期解決に役立つ。
【0119】
次に、図16は、現在の預金残高を通知する画面表示例を示す図である。
図16の画面は、図11に示したATM200における初期画面から、残高照会を行うための選択ボタン213が選択された場合に移行する画面である。この画面において、表示部261に、現在の預金残高が表示されるとともに、表示部262において、図12に示した表示部221と同様の情報が表示される。すなわち、表示部262では、月末までに予定されている入金・引き落としの各合計金額、および、現在の預金残高に対してこれらの入金・引き落とし予定金額を加算・減算した金額が表示される。ここで、表示部262では、月末における預金残高が不足する場合は不足金額として表示され、利用者に残高不足が通知される。
【0120】
さらに、表示内容を確認して初期画面に戻るための選択ボタン263と、表示部262の入金・引き落とし予定の詳細を表示させるための選択ボタン264が表示される。選択ボタン264が選択された場合、図13に示した画面に移行し、以後、図14および図15の画面に移行することが可能である。
【0121】
次に、図17は、現金の引き出し金額を入力する画面表示例を示す図である。図17の画面は、図11に示したATM200における初期画面から、現金の引き出しを行うための選択ボタン211、または口座振り替えによる振り込みを行うための選択ボタン215が選択された場合に移行する画面である。この画面では、引き出しまたは振り込み金額を入力するためのテンキーボタン271の他に、月末までの入金・引き落とし予定を表示させるための選択ボタン272、入力した引き出し金額または振り込み金額を訂正するための選択ボタン273、入力された引き出し金額または振り込み金額を確認して引き出し処理または振り込み処理に移行するための選択ボタン274が表示される。
【0122】
図18は、月末までの入金・引き落とし予定を考慮したときの預金残高を通知する画面表示例を示す図である。
図18の画面は、図17に示した画面から選択ボタン272が選択されたときに移行する画面である。この画面では、表示部281において、現在の預金残高と、予定された入金・引き落としに伴う月末の預金残高とが表示される。月末の預金残高が不足するときは、図18のようにマイナス表示される。また、表示部282において、月末までに予定されている入金・引き落としの各合計金額と、現在の預金残高に対してこれらの入金・引き落とし予定金額を加算・減算した金額が表示される。
【0123】
ここで、表示部281および282の情報は、図17の画面で引き出し金額や振り込み金額を最終決定する前に確認することができる。これにより、月末までに予定されている引き落とし時に預金残高が不足しないように、現在の引き出し金額や振り込み金額をこの後に再度決定することができる。
【0124】
また、図18の画面には、表示内容を確認して前画面(図17の画面)に戻るための選択ボタン283と、表示部282の入金・引き落とし予定の詳細を表示させるための選択ボタン284が表示される。選択ボタン284が選択された場合、図13に示した画面に移行し、以後、図14および図15の画面に移行することが可能である。
【0125】
また、図19は、引き出し金額または振り込み金額の決定後に、月末までの引き落としにより預金残高が不足することを通知する画面表示例を示す図である。図19の画面は、図17の画面において、選択ボタン274が選択された後、このとき入力された引き出し金額または振り込み金額を差し引いた場合に、月末までに予定された引き落とし時に残額が不足することを通知する画面である。従って、選択ボタン274の選択後に、残額不足が発生しない場合は、図19の画面は表示されない。
【0126】
図19の画面では、表示部291において、決定した金額による引き出しまたは振り込み後の預金残高が表示され、表示部292において、月末までに予定されている入金・引き落としの各合計金額と、現在の預金残高に対してこれらの入金・引き落とし予定金額を加算・減算した金額が表示される。ここで、表示内容を確認して引き出しまたは振り込み処理に移行させる場合には、選択ボタン293が選択される。また、表示内容を確認後に、引き出し金額または振り込み金額を訂正する場合は選択ボタン294が選択され、前画面(図17の画面)に戻ることができる。さらに、選択ボタン295が選択された場合、図13に示した画面に移行し、以後、図14および図15の画面に移行することが可能である。
【0127】
以上の図17〜図19の画面遷移では、現金の引き出しや他口座への振り込み等、預金口座の残高が減少するような取引が行われる際に、月末までの入金・引き落としにより預金残高が不足することが自動的に警告されるので、利用者に対して効果的な情報通知を行うことができる。
【0128】
また、図20は、入金・引き落とし予定の詳細を電子メールにより通知された場合の画面表示例を示す図である。
図20の画面は、図13に示したATM200上の画面において、選択ボタン232が選択された場合に、これに応じて入金・引き落とし管理サーバ100から利用者に送信される電子メールを表示した画面例である。従って、この電子メールには、図13の表示部231に表示された入金・引き落とし予定の詳細(日付、入金・請求元名、金額、預金残高の推移)の情報が記載される。この電子メールは、入金・引き落とし管理サーバ100内の利用者情報データベース120内に、利用者によってあらかじめ指定された電子メールアドレスに対して送信され、PC300あるいは携帯電話機400のモニタにおいて表示される。
【0129】
このように、ATM200において提供された情報を、利用者の電子メールアドレスに送信させることを可能とすることで、レシートへの印刷とともに、利用者に提供された情報を利用者側でも保存し、整理することが可能となる。
【0130】
次に、入金・引き落とし管理サーバ100からPC300および携帯電話機400に対するサービス提供の処理について説明する。
PC300および携帯電話機400と、入金・引き落とし管理サーバ100との間では、基本的にはHTML形式でのデータの送受信が行われる。すなわち、PC300および携帯電話機400は、インターネット800を通じて入金・引き落とし管理サーバ100のWWWサーバ部170にアクセスし、このWWWサーバ部170から送信されたHTMLデータに基づく画面をモニタ上に表示する。そして、例えばWWWサーバ部170内のCGI(Common Gateway Interface)を用いて、端末側からの情報の入力が行われることにより、入金・引き落とし管理サーバ100に情報通知の要求や検索条件の通知が行われる。なお、HTMLデータの送受信については、例えばSSL(Secure Sockets Layer)による暗号化等によりデータの改ざんや漏洩を防止する対策を講じることが望ましい。
【0131】
PC300および携帯電話機400では、ATM200と同様に、利用者は、預金口座に対する入金・引き出しの予定やその明細、過去の履歴やその明細等の情報の提供サービスを受けることができる。また、履歴情報は検索項目を細かく指定して取得することもできる。さらに、これらの情報は電子メールにより受け取ることも可能である。
【0132】
また、PC300および携帯電話機400では、入金・引き落とし管理サーバ100を介して、預金口座の残高照会や口座振り替えによる振り込み等の、いわゆるインターネットバンキングと言われるサービスの提供を受けることもでき、このようなサービスと上記の各情報の提供サービスとが、同じWebサイト上で一括して提供されるようにしてもよい。
【0133】
以下、図21〜図34を用いて、PC300および携帯電話機400における画面表示の推移を順に示し、入金・引き落とし管理サーバ100から提供される情報を具体的に説明する。なお、以下の説明では、例として携帯電話機400においてサービスの提供を受ける場合の画面表示例を示すが、PC300からサービスの提供を受ける場合も、ほぼ同じ内容の画面表示や画面遷移を行うことが可能である。
【0134】
図21は、サービス提供Webサイトの初期画面の表示例を示す図である。
PC300から入金・引き落とし管理サーバ100のWWWサーバ部170が提供するWebページにアクセスすると、PC300上のモニタには初期画面として図21に示す画面が表示される。この画面には、対象となる預金口座の口座番号および暗証番号を入力するための入力部411が表示され、この入力部411に情報を入力した後、選択ボタン412をカーソルキー等により選択することにより、次の画面に進むことができる。
【0135】
図22は、提供されるサービスを選択するための画面表示例を示す図である。図22の画面は、図21の画面で選択ボタン412が選択されたときに移行する画面である。この画面では、サービスのメニューが一覧表示された選択部421により、提供を受けたいサービスを選択することができる。この選択部421の中には、情報の提供だけでなく、新たな入金・引き落とし情報の入力や、登録された情報の確認・変更を可能とするメニューも含まれている。
【0136】
なお、図22の選択部421では、引き落としの予定および履歴の照会のみ可能となっているが、これに加えて入金の予定および履歴の照会も行うことが可能となっていてもよい。
【0137】
図23は、引き落とし予定の詳細を通知する画面表示例を示す図である。
図23は、図22の画面の選択部421において“1.お引き落とし予定情報照会”の項目が選択された場合移行する画面であり、表示部431において、月末までの引き落とし予定(日付、請求元、請求金額)の内訳と、この引き落としに伴う預金残高の遷移と、表示した引き落とし金額の合計とが表示される。また、表示部431中の各引き落とし予定を選択し、さらに選択ボタン432を選択することにより、各引き落としの明細を個別に表示させることができる。
【0138】
図24は、個別の入金・引き落としの明細を通知する画面表示例を示す図である。
図24は、図23の画面の表示部431において“3/25 VSクレジット”の欄が選択された場合に移行する画面である。この図24の画面では、“3/25”に請求元の“VSクレジット”社より予定された引き落としにおける明細(ここではクレジットカードが利用された日付とそのときの請求元名、請求金額)と、請求総額とが表示部441に表示される。また、表示部441内のいずれかの請求元を選択して、さらに選択ボタン442を選択することにより、選択された請求元に上記の明細について問い合わせるための情報を取得することができる。
【0139】
次に、図25は、請求元に問い合わせるための情報を通知する画面表示例を示す図である。
図25の画面は、図24の画面において表示部441内のいずれかの請求元と選択ボタン442が選択された場合に移行する画面である。この図25の画面では、表示部451において、前画面で選択された“CCC”社に対する問い合わせ先となる電話番号と、このときの問い合わせを識別するための問い合わせ番号とが表示されている。ここで、選択ボタン452を選択することにより、表示された電話番号に対して直接電話を発信することが可能である。
【0140】
このように、携帯電話機400の場合には、引き落とし予定の明細を取得した後、例えば明細の一部に利用者が疑問を持った場合等に、その請求先に問い合わせるための電話番号を取得してそのまま通話し、迅速な問い合わせを行うことが可能となる。なお、PC300の場合には、問い合わせ情報としてURLを取得することで、そのURLにリンクし、問い合わせ内容を請求先等に伝達することが可能となる。
【0141】
次に、図26は、引き落とし履歴の検索条件を指定するための画面表示例を示す図である。
図26の画面は、図22の選択部421において“2.お引き落とし履歴照会”の項目が選択された場合に移行する画面であり、引き落とし履歴を検索するための検索条件を利用者が指定することが可能となっている。入力部461では、検索の対象とする期間を指定することができ、入力部462では、検索の結果抽出された情報の表示時におけるソート順を指定することができる。ここで、検索結果は、入力部462で指定されたソート順で、先頭から所定の数だけを表示させるようにしてもよい。また、選択部463では、検索項目を指定することができる。この検索項目の例については、後の図27で例を挙げる。
【0142】
以上の入力部461および462と選択部463の入力後に、選択ボタン464が選択されることにより、引き落とし履歴の検索が入金・引き落とし管理サーバ100において実行される。
【0143】
図27は、引き落とし履歴の検索項目を選択するための画面表示例を示す図である。
検索項目(図26の選択部463)を選択するためには、図27に示すように、ポップアップボタン463aを選択してポップアップ表示部463bを表示させ、各検索項目を選択する。検索項目には、主に入金・引き落とし情報データベース110内の項目名115aを基準に分類された名称が記載され、例えば、クレジットカードの利用による請求、公共料金、入金情報のみ等の大まかな分類による項目や、これらの各項目をさらに細かく分類した項目等を指定することが可能である。
【0144】
図28は、引き落とし履歴の検索結果を通知する第1の画面表示例を示す図である。
図28では、図26の画面において、検索項目が特に指定されなかった場合(選択部463において“すべて”が選択された場合)の検索結果の表示画面を示している。この画面では、表示部471において、指定された期間における引き落とし履歴(日付、請求元、請求金額)の内訳と、この引き落としに伴う預金残高の遷移と、表示した引き落とし金額の合計とが表示される。また、表示部471中の各引き落とし履歴を選択し、選択ボタン472を選択することにより、各引き落とし履歴の明細を個別に表示させることができる。
【0145】
図29は、引き落とし履歴の検索結果を通知する第2の画面表示例を示す図である。
図29では、図26の画面において、ソート条件として“金額順”、検索項目として“電話”が指定された場合の検索結果の表示画面を示している。この画面では、表示部481において、指定された期間における引き落とし履歴(日付、請求元、請求金額)の内訳と、この引き落としに伴う預金残高の遷移が、金額の多い順に表示される。また、図28の画面と同様に、各引き落とし履歴を選択して選択ボタン482を選択することにより、各引き落とし履歴の明細を個別に表示させることができる。
【0146】
このように、引き落とし履歴の通知サービスでは、単に指定された期間における引き落としの履歴が通知されるだけでなく、検索条件の入力により必要な履歴情報を取得することが可能であり、利用者は、預金口座の利用状況を容易に管理することが可能となる。
【0147】
次に、図30は、入金・引き落とし情報の入力および変更を行うための画面表示例を示す図である。
図30の画面は、図22の選択部421において“3.お引き落とし・入金情報入力/変更”の項目が選択された場合に移行する画面である。この画面では、入力部491において、利用者が過去の入金日または引き落とし日とその金額、項目名を指定し、選択ボタン492を選択することにより、入金・引き落とし管理サーバ100に新たに登録することが可能となっている。また、選択ボタン493を選択することにより、すでに登録されている入金・引き落とし情報の変更や削除を行うことができる。
【0148】
図31は、入金・引き落とし情報の変更対象および削除対象を選択するための画面表示例を示す図である。
図31の画面は、図30の選択ボタン493が選択された場合に移行する画面である。この画面では、表示部501において、すでに登録されている入金・引き落とし情報が一覧表示される。そして、表示された入金・引き落とし情報を選択して、選択ボタン502および503を選択することにより、選択した情報の変更および削除をそれぞれ行うことが可能となっている。
【0149】
図32は、入金・引き落とし情報を変更するための画面表示例を示す図である。
図32の画面は、図31の選択ボタン502が選択された場合に移行する画面であり、図31において選択された入金・引き落とし情報が、表示部511に表示され、この内容を変更することが可能となっている。そして、変更後に選択ボタン512を選択することにより、入金・引き落とし管理サーバ100に蓄積された情報が変更される。
【0150】
図33は、入金・引き落とし情報を削除するための画面表示例を示す図である。
図33の画面は、図31の選択ボタン503が選択された場合に移行する画面であり、図31において選択された入金・引き落とし情報を、表示部521において確認した後、選択ボタン522を選択することによりこの情報を入金・引き落とし管理サーバ100から削除することが可能となる。
【0151】
また、図34は、利用者情報を表示し、変更するための画面表示例を示す図である。
図34の画面は、図22の画面の選択部421において“4.お客様情報表示/変更”の項目が選択された場合移行する画面であり、表示部531において、登録されている利用者情報が表示される。ここで、選択ボタン532を選択することにより、図示しない情報変更画面を表示させて、利用者情報の登録内容を変更することができる。
【0152】
このように、入金・引き落とし管理サーバ100に蓄積された情報について、利用者による追加や変更、削除を可能とすることにより、入金・引き落とし管理サーバ100に蓄積された情報の正確性をより高めることが可能となる。また、このような情報の追加、変更、削除をPC300や携帯電話機400から容易に行うことが可能であり、利便性が高い。
【0153】
なお、入金・引き落とし管理サーバ100からの情報提供は、上記のようにATM200上の画面やWebページにおいて行われる以外に、電子メールで行われてもよい。例えば、利用者は、月末までに予定されている入金・引き落としの情報や、前月における入金・引き落としの履歴等の情報を、電子メールにより定期的に受け取るようにしてもよい。また、入金・引き落とし予定に対して月末における預金残高が不足する場合のみに、電子メールで利用者に警告されるようにしてもよい。さらに、例えば入金・引き落とし管理サーバ100において、翌日の入金・引き落とし予定を毎日チェックし、この予定により預金残高が不足する場合に電子メールで利用者に警告するようにしてもよい。
【0154】
図35は、預金口座の残高不足が電子メールにより警告される場合の画面表示例を示す図である。
図35の画面では、今後に予定されている引き落としの予定日と、請求元名、請求金額、およびこれらの合計金額が表示され、これらの引き落としにより預金残高が不足することが示されている。
【0155】
このような電子メールによる情報通知は、PC300や携帯電話機400から入金・引き落とし管理サーバ100にアクセスして、あらかじめサービス提供の登録を行うことで実現される。
【0156】
以上のような情報提供サービスでは、入金・引き落とし管理サーバ100において預金口座の入金・引き落とし予定および履歴を一括して管理していることにより、利便性の高い様々な情報を利用者に提供することが可能となっている。これにより、例えば引き落とし時に残高不足となって料金の支払いが不能となることが防止される等、利用者は預金口座の利用状況をより詳細に、かつ容易に管理することが可能となる。
【0157】
また、このような情報提供サービスを銀行等の金融機関が運営する場合には、顧客に対するサービスの向上に役立つとともに、他の金融機関のサービスとの差別化が図られ、集客力を高めることができる。
【0158】
なお、上記の処理機能は、サーバコンピュータとクライアントコンピュータとによって実現することができる。その場合、入金・引き落とし管理サーバ100が有すべき機能の処理内容を記述したサーバプログラム、および、例えばPC300等が有すべき機能の処理内容を記述したクライアントプログラムが提供される。サーバプログラムをサーバコンピュータで実行することにより、入金・引き落とし管理サーバ100の処理機能がサーバコンピュータ上で実現される。また、クライアントプログラムをクライアントコンピュータで実行することにより、PC300の処理機能がクライアントコンピュータ上で実現される。
【0159】
処理内容を記述したサーバプログラムやクライアントプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等がある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disk)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disk−ROM)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto−Optical disk)等がある。
【0160】
サーバプログラムやクライアントプログラムを流通させる場合には、例えば、各プログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、クライアントプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータからクライアントコンピュータにクライアントプログラムを転送することもできる。
【0161】
サーバプログラムを実行するサーバコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたサーバプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、サーバコンピュータは、自己の記憶装置からサーバプログラムを読み取り、サーバプログラムに従った処理を実行する。なお、サーバコンピュータは、可搬型記録媒体から直接サーバプログラムを読み取り、そのサーバプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0162】
クライアントプログラムを実行するクライアントコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたクライアントプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたクライアントプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、クライアントコンピュータは、自己の記憶装置からクライアントプログラムを読み取り、クライアントプログラムに従った処理を実行する。なお、クライアントコンピュータは、可搬型記録媒体から直接クライアントプログラムを読み取り、そのクライアントプログラムに従った処理を実行することもできる。また、クライアントコンピュータは、サーバコンピュータからクライアントプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったクライアントプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0163】
(付記1) 利用者の預金口座における入出金状況を管理して前記預金口座に関する情報を前記利用者に通知する預金口座情報通知方法において、
前記預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報、および前記預金口座からの引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報を、入金元の入金者端末および引き落とし先の請求者端末からそれぞれ受け取ってデータベースに格納し、
利用者端末からの要求を受けて、前記データベースを参照し、前記入金予定情報および前記引き落とし予定情報に基づいて、所定の期日までの前記預金口座の預金残高を算出して前記利用者端末に送信する、
ことを特徴とする預金口座情報通知方法。
【0164】
(付記2) 前記入金者端末から受け取った前記入金予定情報には前記入金額の明細を示す入金明細情報をさらに含み、
前記請求者端末から受け取った前記引き落とし予定情報には前記引き落とし金額の明細を示す引き落とし明細情報をさらに含み、
前記利用者端末からの要求を受けて、前記データベースを参照し、前記入金予定情報および前記引き落とし予定情報に基づいて、前記所定の期日までに予定された入金時および引き落とし時における前記入金額および前記引き落とし金額と、これらに対応する前記入金明細情報および前記引き落とし明細情報とを前記利用者端末に対して送信することを特徴とする付記1記載の預金口座情報通知方法。
【0165】
(付記3) 前記引き落とし明細情報の送信後に、前記利用者端末からの要求を受けて、前記所定の期日までに予定された引き落としに対応する請求者に対して前記利用者が問い合わせることが可能な問い合わせ情報を前記利用者端末に送信することを特徴とする付記2記載の預金口座情報通知方法。
【0166】
(付記4) 前記問い合わせ情報として、前記引き落とし先の問い合わせの窓口となる電話番号またはホームページのURLを送信することを特徴とする付記3記載の預金口座情報通知方法。
【0167】
(付記5) 前記入金予定情報に基づく実際の入金日時、入金額および入金明細情報と、前記引き落とし予定情報に基づく実際の引き落とし日時、引き落とし金額および引き落とし明細情報とを履歴情報として前記データベースに格納し、
前記利用者端末から過去の期間の指定を受けて、前記データベースを参照し、前記履歴情報に基づく前記期間内の入金履歴および引き落とし履歴を前記利用者端末に送信することを特徴とする付記2記載の預金口座情報通知方法。
【0168】
(付記6) 前記利用者からの要求に応じて、前記データベースを参照し、前記履歴情報に基づいて所定の期日までに行われる入金および引き落としを予測し、その予定日と入金額および引き落とし金額を前記利用者端末に送信することを特徴とする付記5記載の預金口座情報通知方法。
【0169】
(付記7) 前記利用者からの要求を受けて、前記データベースを参照し、前記履歴情報に基づいて所定の期日までの入金および引き落としに伴う預金残高の予測値を算出して前記利用者端末に送信することを特徴とする付記5記載の預金口座情報通知方法。
【0170】
(付記8) 前記入金履歴および前記引き落とし履歴の送信後に、前記利用者端末からの要求を受けて、前記入金履歴および前記引き落とし履歴に含まれる入金者および請求者に対して前記利用者が問い合わせることが可能な問い合わせ情報を前記利用者端末に送信することを特徴とする付記5記載の預金口座情報通知方法。
【0171】
(付記9) 利用者の預金口座に関する情報を取得する預金口座情報取得方法において、
その後の所定の期日までの前記預金口座の預金残高に対する送信要求をサーバに送信し、
前記預金残高を前記サーバから受信して画面に表示する、
ことを特徴とする預金口座情報取得方法。
【0172】
(付記10) 前記預金残高の表示後に、前記所定の期日までに予定された前記預金口座に対する入金時および引き落とし時における入金額および引き落とし金額と、これらに対応する入金明細情報および引き落とし明細情報とに対する送信要求を前記サーバに送信し、
前記入金額および前記引き落とし金額と対応する前記入金明細情報および前記引き落とし明細情報とを前記サーバから受信して前記画面に表示する、
ことを特徴とする付記9記載の預金口座情報取得方法。
【0173】
(付記11) 前記引き落とし明細情報の表示後に、前記所定の期日までに予定された引き落としの請求者に対して前記利用者が問い合わせることが可能な問い合わせ情報に対する送信要求を前記サーバに送信し、
前記問い合わせ情報を前記サーバから受信して前記画面に表示する、
ことを特徴とする付記10記載の預金口座情報取得方法。
【0174】
(付記12) 前記問い合わせ情報として前記請求者に対する問い合わせの窓口となるホームページのURLを受信して表示し、
前記URLの表示を選択操作することにより前記URLにアクセスすることを特徴とする付記11記載の預金口座情報取得方法。
【0175】
(付記13) 前記問い合わせ情報として前記請求者に対する問い合わせの窓口となる電話番号を受信して表示し、
前記電話番号の表示を選択操作することにより前記電話番号に対して電話を発信することを特徴とする付記11記載の預金口座情報取得方法。
【0176】
(付記14) 前記預金口座から現金を引き出すための画面、前記預金口座に対する現金の預け入れを行うための画面、前記預金口座の現在の預金残高を表示した画面のいずれかを表示した後に、前記所定の期日までの前記預金残高に対する送信要求を前記サーバに送信することを特徴とする付記9記載の預金口座情報取得方法。
【0177】
(付記15) 利用者の預金口座における入出金状況を管理して前記預金口座に関する情報を前記利用者に通知する処理をコンピュータに実行させる預金口座情報通知プログラムにおいて、
前記預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報、および前記預金口座からの引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報を、入金元の入金者端末および引き落とし先の請求者端末からそれぞれ受け取ってデータベースに格納し、
利用者端末からの要求を受けて、前記データベースを参照し、前記入金予定情報および前記引き落とし予定情報に基づいて、所定の期日までの前記預金口座の預金残高を算出して前記利用者端末に送信する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする預金口座情報通知プログラム。
【0178】
(付記16) 利用者の預金口座に関する情報を取得する処理をコンピュータに実行させる預金口座情報取得プログラムにおいて、
所定の期日までの前記預金口座の預金残高に対する送信要求をサーバに送信し、
前記預金残高を前記サーバから受信して画面に表示する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする預金口座情報取得プログラム。
【0179】
(付記17) 利用者の預金口座における入出金状況を管理して前記預金口座に関する情報を前記利用者に通知する預金口座情報通知装置において、
前記預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報を入金元の入金者端末から受け取ってデータベースに格納する入金予定情報格納手段と、
前記預金口座からの引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報を引き落とし先の請求者端末から受け取って前記データベースに格納する引き落とし予定情報格納手段と、
利用者端末からの要求を受けて、前記データベースを参照し、前記入金予定情報および前記出金予定情報に基づいて、所定の期日までの前記預金口座の預金残高を算出する預金残高算出手段と、
算出された前記預金残高を前記利用者端末に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする預金口座情報通知装置。
【0180】
(付記18) 利用者の預金口座に関する情報を取得する預金口座情報取得装置において、
所定の期日までの前記預金口座の預金残高に対する送信要求を行うための前記利用者による入力手段と、
前記入力手段における入力操作に応じて前記サーバに送信要求を行う送信要求手段と、
前記預金残高を前記サーバから受信する受信手段と、
受信した前記預金残高を画面に表示する表示手段と、
を有することを特徴とする預金口座情報取得装置。
【0181】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の預金口座情報通知方法によれば、利用者の預金口座における入金予定や引き落とし予定の管理が容易になるとともに、引き落とし時に預金口座の残高が不足し、料金の支払いが不能となることが防止される。
【0182】
また、本発明の預金口座情報通知装置によれば、利用者の預金口座における入金予定や引き落とし予定の管理が容易になるとともに、引き落とし時に預金口座の残高が不足し、料金の支払いが不能となることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための原理図である。
【図2】本発明の実施の形態のシステム構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に用いる入金・引き落とし管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に用いるATMのハードウェア構成例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に用いる携帯電話機のハードウェア構成例を示す図である。
【図6】入金・引き落とし管理サーバの機能を示すブロック図である。
【図7】入金・引き落とし情報データベースに格納されたデータ構造を示す図である。
【図8】利用者情報データベースに格納されたデータ構造を示す図である。
【図9】入金・引き落とし管理サーバにおける入金・引き落とし情報、利用者情報の登録処理および決済処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】情報通知サービス提供時のATMと入金・引き落とし管理サーバとの間の処理例を示すフローチャートである。
【図11】ATMにおける初期画面の表示例を示す図である。
【図12】月末までの入金・引き落とし予定金額を通知する画面表示例を示す図である。
【図13】入金・引き落とし予定の詳細を通知する画面表示例を示す図である。
【図14】個別の入金・引き落としの明細を通知する画面表示例を示す図である。
【図15】請求元に問い合わせるための情報を通知する画面表示例を示す図である。
【図16】現在の預金残高を通知する画面表示例を示す図である。
【図17】現金の引き出し金額を入力する画面表示例を示す図である。
【図18】月末までの入金・引き落とし予定を考慮したときの預金残高を通知する画面表示例を示す図である。
【図19】引き出し金額または振り込み金額の決定後に、月末までの引き落としにより預金残高が不足することを通知する画面表示例を示す図である。
【図20】入金・引き落とし予定の詳細が電子メールにより通知された場合の画面表示例を示す図である。
【図21】サービス提供Webサイトの初期画面の表示例を示す図である。
【図22】提供されるサービスを選択するための画面表示例を示す図である。
【図23】引き落とし予定の詳細を通知する画面表示例を示す図である。
【図24】個別の入金・引き落としの明細を通知する画面表示例を示す図である。
【図25】請求元に問い合わせるための情報を通知する画面表示例を示す図である。
【図26】引き落とし履歴の検索条件を指定するための画面表示例を示す図である。
【図27】引き落とし履歴の検索項目を選択するための画面表示例を示す図である。
【図28】引き落とし履歴の検索結果を通知する第1の画面表示例を示す図である。
【図29】引き落とし履歴の検索結果を通知する第2の画面表示例を示す図である。
【図30】入金・引き落とし情報の入力および変更を行うための画面表示例を示す図である。
【図31】入金・引き落とし情報の変更対象および削除対象を選択するための画面表示例を示す図である。
【図32】入金・引き落とし情報を変更するための画面表示例を示す図である。
【図33】入金・引き落とし情報を削除するための画面表示例を示す図である。
【図34】利用者情報を表示し、変更するための画面表示例を示す図である。
【図35】預金口座の残高不足が電子メールにより警告される場合の画面表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 預金口座情報通知装置
2 利用者端末
3 入金者端末
4 請求者端末
10 データベース
11 入金予定情報
12 引き落とし予定情報
13 入金履歴情報
14 引き落とし履歴情報
Claims (5)
- 利用者の預金口座における入出金状況を管理して前記預金口座に関する情報を前記利用者に通知する預金口座情報通知方法において、
前記預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報、および前記預金口座からの引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報を、入金元の入金者端末および引き落とし先の請求者端末からそれぞれ受け取ってデータベースに格納し、
利用者端末からの要求を受けて、前記データベースを参照し、前記入金予定情報および前記引き落とし予定情報に基づいて、所定の期日までの前記預金口座の預金残高を算出して前記利用者端末に送信する、
ことを特徴とする預金口座情報通知方法。 - 前記入金者端末から受け取った前記入金予定情報には前記入金額の明細を示す入金明細情報をさらに含み、
前記請求者端末から受け取った前記引き落とし予定情報には前記引き落とし金額の明細を示す引き落とし明細情報をさらに含み、
前記利用者端末からの要求を受けて、前記データベースを参照し、前記入金予定情報および前記引き落とし予定情報に基づいて、前記所定の期日までに予定された入金時および引き落とし時における前記入金額および前記引き落とし金額と、これらに対応する前記入金明細情報および前記引き落とし明細情報とを前記利用者端末に対して送信することを特徴とする請求項1記載の預金口座情報通知方法。 - 前記入金予定情報に基づく実際の入金日時、入金額および入金明細情報と、前記引き落とし予定情報に基づく実際の引き落とし日時、引き落とし金額および引き落とし明細情報とを履歴情報として前記データベースに格納し、
前記利用者端末から過去の期間の指定を受けて、前記データベースを参照し、前記履歴情報に基づく前記期間内の入金履歴および引き落とし履歴を前記利用者端末に送信することを特徴とする請求項2記載の預金口座情報通知方法。 - 前記利用者からの要求を受けて、前記データベースを参照し、前記履歴情報に基づいて所定の期日までの入金および引き落としに伴う預金残高の予測値を算出して前記利用者端末に送信することを特徴とする請求項3記載の預金口座情報通知方法。
- 利用者の預金口座における入出金状況を管理して前記預金口座に関する情報を前記利用者に通知する預金口座情報通知装置において、
前記預金口座に対する入金予定日時および入金額を含む入金予定情報を入金元の入金者端末から受け取ってデータベースに格納する入金予定情報格納手段と、
前記預金口座からの引き落とし予定日時および引き落とし金額を含む引き落とし予定情報を引き落とし先の請求者端末から受け取って前記データベースに格納する引き落とし予定情報格納手段と、
利用者端末からの要求を受けて、前記データベースを参照し、前記入金予定情報および前記出金予定情報に基づいて、所定の期日までの前記預金口座の預金残高を算出する預金残高算出手段と、
算出された前記預金残高を前記利用者端末に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする預金口座情報通知装置。
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