JP7164562B2 - カードローン利用支援方法 - Google Patents
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Description
特許文献1の方法は、例えば、一定期間内の口座引落合計額が5万円、現在の残高が6万円である場合に、3万円を口座から引き出そうとすると、現在の残高から口座引落合計額の差額は1万円となり、引き出そうとする3万円より少なくなるため、判定結果が肯定となる。この場合に、別口座及びカードローン口座の残高及び利用可能残高を出力表示するものである。
特許文献2は、カード利用状況管理装置が、クレジットカード利用による決済金額情報をクレジットカード会社のサーバーから受信し、また、決済口座の残高を示す残高情報を金融機関のサーバーから受信し、これら受信した決済金額情報と残高情報とを顧客端末に送信する装置を提案している。
しかし、特許文献1では、一定期間内の口座引落に関する情報が確定情報であるために、正確な金額であるが限られた短期間が対象となる。また、特許文献1では、不定期な引落に対応できる反面、本来は定期的に繰り返し発生する引落、例えば毎月や隔月で発生する引落は、確定された後でしか反映されない。
特許文献2によれば、顧客は、カード決済金額が口座から引き落とされても大丈夫か否かの判断を、ホームページを閲覧するだけで同時に確認でき、そのための負担が軽減される。
しかし、特許文献2では、クレジットカード利用時の確認はできても、繰り返して毎月や隔月で発生する引落に対して、残高不足タイミングと残高不足予測額とを確認できるものではない。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載のカードローン利用支援方法において、前記サーバーが、前記実績引落予測金額が既に確定しているときには確定金額を抽出し、確定していないときには過去の実績引落金額を前記実績引落予測金額として抽出することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載のカードローン利用支援方法において、前記サーバーが、前記顧客が設定した前記借入額が前記利用可能額を越える場合には前記借入登録処理を行わないことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のカードローン利用支援方法において、前記サーバーが、前記借入登録処理を行った場合には、前記顧客が設定した前記借入額を減算した前記利用可能額を前記顧客に対して表示することを特徴とする。
図1は本実施例によるカードローン利用支援方法を示すフローチャートである。
本実施例によるカードローン利用支援方法は、顧客からカードローンが申し込まれ(S11)、引落口座とともに顧客データベース1に設定登録(S12)されたカードローンが対象となる。
顧客は、口座残高の不足が予測される残高不足予測情報を得るために、入出金繰返し登録を行うことができる。
サーバーは、顧客から繰返し登録照会があると(S21)、顧客データベース1から、この顧客が引落口座として登録した口座から過去に引落実績がある実績出金情報、及び過去に入金実績がある実績入金情報を抽出し(S22)、抽出した実績出金情報及び実績入金情報を、顧客に対して、実績明細照会として表示する(S23)。
ここで、抽出する実績出金情報及び実績入金情報は、例えば、1か月又は2か月のように過去の所定期間に発生したものを全て対象とする。なお、抽出する実績出金情報及び実績入金情報は、顧客が引落口座として登録した口座以外の口座も含めて対象とすることが好ましい。また、例えば、過去6か月という所定期間の中で複数回発生しているイベントを繰返しイベント候補として対象としてもよい。
顧客は、表示された実績出金情報及び実績入金情報の中から、繰返し登録を希望するイベントを選択して実績繰返し登録を指示する(S25)。
サーバーは、顧客が登録を希望する実績出金情報を実績出金繰り返しイベント情報として、また顧客が登録を希望する実績入金情報を実績入金繰り返しイベント情報として顧客データベース1に登録する(S26)。ここで、顧客データベース1に登録する実績出金繰り返しイベント情報及び実績入金繰り返しイベント情報は、イベントを識別できるイベント項目を含んでいればよい。
このように、実績出金繰り返しイベント情報や実績入金繰り返しイベント情報を顧客の希望によって登録することで顧客の都合に合わせたサポートを行える。
顧客が実績明細に無いイベントについて登録を希望する場合には(S27でYes)、固有出金情報の登録を促し(S28)、S28で顧客が固有出金情報を登録したときには、固有出金情報を、固有出金繰り返しイベント情報として、固有出金繰り返しイベント項目と、固有出金繰り返しイベント発生予測日と、固有出金予測金額とを顧客データベース1に登録する(S29)。
サーバーは、固有出金情報と同様に、顧客に対して、口座に入金されない固有入金情報の登録を促し(S28)、S28で顧客が固有入金情報を登録したときには、固有入金情報を、固有入金繰り返しイベント情報として、固有入金繰り返しイベント項目と、固有入金繰り返しイベント発生予測日と、固有入金予測金額とを顧客データベース1に登録する(S29)。
サーバーは、S24及びS27における繰返し登録を顧客が希望しない場合には入出金繰返し登録を終了する(S30)。
サーバーは、顧客から入出金予測照会があると(S41)、顧客の口座残高の抽出と(S42)、固有繰り返しイベント情報の抽出と(S43)、実績繰り返しイベント情報の抽出と(S44)を行う。
S42における固有繰り返しイベント情報の抽出では、固有出金繰り返しイベント情報として、固有出金繰り返しイベント項目と、固有出金繰り返しイベント発生予測日と、固有出金予測金額とを抽出し、固有入金繰り返しイベント情報として、固有入金繰り返しイベント項目と、固有入金繰り返しイベント発生予測日と、固有入金予測金額とを抽出する。
S43における実績繰り返しイベント情報の抽出では、実績出金繰り返しイベント情報として、実績出金繰り返しイベント項目と、実績出金繰り返しイベント発生予測日と、実績引落予測金額とを抽出し、実績入金繰り返しイベント情報として、実績入金繰り返しイベント項目と、実績入金繰り返しイベント発生予測日と、実績入金予測金額とを抽出する。
また、サーバーは、実績入金予測金額についても実績引落予測金額と同様に、実績入金予測金額が確定しているか否かを判断し(S45)、実績入金予測金額が既に確定しているときには確定金額を抽出し(S46)、確定していないときには過去の実績入金金額を実績入金予測金額として抽出する(S47)。
すなわち、S48では、複数の実績出金繰り返しイベント情報が抽出される場合には、実績繰り返しイベント発生予測日の順に、口座残高から実績出金繰り返しイベント情報ごとに実績引落金額を減算する。なお、固有出金繰り返しイベント発生日では、口座残高から固有出金予測金額を減算する。固有出金繰り返しイベント情報が複数抽出される場合にも、実績出金繰り返しイベント情報と同様に、イベント発生日順に処理し、固有出金繰り返しイベント情報は、実績出金繰り返しイベント情報とともにイベント発生日順に処理する。
従って、これらの全ての入出金に関するイベント情報は、イベント発生日順に加減算される。そして、S48の処理によって口座残高がマイナスとなる残高不足タイミングでの実績繰り返しイベント発生予測日又は固有繰り返しイベント発生予測日(繰返しイベント発生予測日)と、その時の残高不足予測額とを予測する(S49)。
このように、S48及びS49によって残高予測処理が行われる。
S50において、顧客は、入出金明細を照会し、カードローンの借入照会を行うことができる(S61)。
サーバーは、S61において顧客からの借入照会の指示が有ると、顧客データベース1から顧客のローン情報を抽出し(S62)、顧客の借入状況を表示する(S63)。
S63において、顧客は、借入状況を照会し、カードローンの借入額を入力することができる(S64)。
サーバーは、顧客が借入額を設定すると(S64)、借入登録処理を行う(S65)。なお、サーバーは、S64で顧客が設定した借入額が利用可能額を越える場合にはS65における借入登録処理を行わず、S65における借入登録処理を行った場合には、その後の借入状況照会では、顧客が設定した借入額を減算した利用可能額を顧客に対して表示する(S63)。
従って、利用可能額を越えるという借入トラブルを防止できるとともに、S63において表示される利用可能額をタイムリーに反映することで、利用可能額を越えるという借入トラブルを防止できる。
図2に示すように、口座残高欄2に現在(図2では10/11 20:30時点)の口座残高「1,000円」が表示される。なお、図2では、顧客がカードローンの引落口座として登録した口座(伊予銀行 愛媛県庁支店 口座番号12345678)の口座残高を示しているが、複数の口座の合算残高とすることもできる。
また、S49によって予測される残高不足タイミングでの繰り返しイベント発生予測日と残高不足予測額とが予測欄3に表示される。図2では、繰り返しイベント発生予測日として「11/4」、残高不足予測額として「14,000円」を表示している。
また、S48によって算出した繰返しイベント発生時の残高がイベント単位入出金予測欄4に表示される。
例えば、給与振込4aは、登録した口座に振り込まれるものとすれば、口座に入金が予測される実績入金繰り返しイベント情報であり、ATM出金4b及びクレジットカード4cは、登録した口座から引き落とされるものとすれば、口座から引落が予測される実績出金繰り返しイベント情報となる。
また、例えば家賃4dは、登録した口座から引落されないものとすれば、口座から引落されない固有出金情報となる。
そして、現在の口座残高が1,000円であるため、10/20時点では給与振込によって181,000円が利用可能残高となり、10/21時点ではATM出金によって141,000円が利用可能残高となり、10/27時点ではクレジットカードによって21,000円が利用可能残高となり、11/4時点では家賃によってマイナス14,000円が利用可能残高となることを示している。
このように、入出金に関するイベント情報は、イベント発生日順に加減算される。そして、口座残高がマイナスとなる残高不足タイミングでの繰返しイベント発生予測日(図2では11/4)と、その時の残高不足予測額(マイナス14,000円)とが予測欄3に表示される。
なお、図2及び図3では示していないが、残高不足によって引落不能となった明細を表示すること、すなわち引落日と引落金額又は引落不足金額とを表示することが好ましい。引落日当日であれば引落可能な場合があるため、借入手続きを行うことで引落不能トラブルを防止できる。
図4は、借入状況照会での画面のイメージ図である。
図4に示すように、現在のカードローン利用可能額「968,000円」が表示される。
顧客は、借入額設定欄7に借入金額を入力し、確定指示することで借入ができる。
また、本実施例に示すように、サーバーが、実績引落予測金額が既に確定しているときには確定金額を抽出し、確定していないときには過去の実績引落金額を実績引落予測金額として抽出するため、実績引落金額が確定しているときには正確な残高不足予想額を確認でき、また未確定の時期においても、残高不足が生じるタイミングを予測できる。
また、残高予測処理において実績入金繰り返しイベント情報も加味することで、残高不足をより正確に予測できる。
そして、サーバーが、実績入金予測金額が既に確定しているときには確定金額を抽出し、確定していないときには過去の実績入金金額を実績入金予測金額として抽出するため、実績入金金額が確定しているときには正確な残高不足予想額を確認でき、また未確定の時期においても、残高不足が生じるタイミングをより正確に予測できる。
また、残高予測処理において、口座から引落されない固有出金情報や口座に入金されない固有入金情報の登録を含めることで顧客の都合に合わせたサポートを行える。
なお、本実施例では、繰返し登録は顧客が登録したものに限って説明したが、例えば光熱費のように定期的に発生することが明確な繰返しイベントについては、顧客が登録を行っていなくても繰返しイベント情報として抽出してイベント単位入出金予測欄4に加えてもよく、光熱費のように金額の変動が大きなイベントに対しては、実績引落予測金額が確定した後に限って抽出してもよい。
2 口座残高欄
3 予測欄
4 イベント単位入出金予測欄
4a 給与振込
4b ATM出金
4c クレジットカード
4d 家賃
5 実績欄
6 借入照会欄
7 借入額設定欄
Claims (4)
- 顧客からカードローンが申し込まれ、引落口座とともに顧客データベースに設定登録された前記カードローンを対象とし、前記顧客に対して、前記顧客が前記カードローンの前記引落口座として登録した口座の口座残高と、前記口座残高の不足が予測される残高不足予測額と、前記顧客が借入できる利用可能額とを表示し、前記顧客が前記残高不足予測額を借入できるカードローン利用支援方法であって、
サーバーが、
入出金繰返し登録ステップでは、
前記顧客から繰返し登録照会があると、前記顧客データベースから、前記顧客が前記引落口座として登録した前記口座から過去の所定期間に発生した全ての引落実績がある実績出金情報、及び過去の所定期間に発生した全ての入金実績がある実績入金情報を抽出し、
抽出した前記実績出金情報及び前記実績入金情報を、前記顧客に対して、実績明細照会として表示し、
表示された前記実績明細照会を基に、前記顧客が繰返し登録を希望するイベントを選択して実績繰返し登録を指示することで、前記顧客が登録を希望する前記実績出金情報を実績出金繰り返しイベント情報として、また前記顧客が登録を希望する前記実績入金情報を実績入金繰り返しイベント情報として前記顧客データベースに登録し、
前記顧客に対して、前記実績明細照会に無いイベントに対して、登録の希望があるかを確認し、
前記顧客が前記実績明細照会に無い前記イベントについて登録を希望する場合には、固有出金情報及び固有入金情報の登録を促し、
前記顧客が前記固有出金情報を登録したときには、前記固有出金情報を、固有出金繰り返しイベント情報として、固有出金繰り返しイベント項目と、固有出金繰り返しイベント発生予測日と、固有出金予測金額とを前記顧客データベースに登録し、
前記顧客が前記固有入金情報を登録したときには、前記固有入金情報を、固有入金繰り返しイベント情報として、固有入金繰り返しイベント項目と、固有入金繰り返しイベント発生予測日と、固有入金予測金額とを前記顧客データベースに登録し、
入出金予測確認ステップでは、
前記顧客の前記口座残高と、前記口座から引落が予測される前記実績出金繰り返しイベント情報と、前記口座に入金が予測される前記実績入金繰り返しイベント情報と、前記口座から引落されない前記固有出金繰り返しイベント情報と、前記口座に入金されない前記固有入金繰り返しイベント情報とを前記顧客データベースから抽出し、
前記実績出金繰り返しイベント情報として、実績出金繰り返しイベント項目と、実績出金繰り返しイベント発生予測日と、実績引落予測金額とを含み、
前記実績入金繰り返しイベント情報として、実績入金繰り返しイベント項目と、実績入金繰り返しイベント発生予測日と、実績入金予測金額とを含み、
前記固有出金繰り返しイベント情報として、前記固有出金繰り返しイベント項目と、前記固有出金繰り返しイベント発生予測日と、前記固有出金予測金額とを含み、
前記固有入金繰り返しイベント情報として、前記固有入金繰り返しイベント項目と、前記固有入金繰り返しイベント発生予測日と、前記固有入金予測金額とを含み、
前記実績出金繰り返しイベント情報及び前記固有出金繰り返しイベント情報が抽出される場合には、イベント発生予測日順に、前記口座残高から前記実績出金繰り返しイベント情報又は前記固有出金繰返しイベント情報ごとに前記実績引落予測金額又は前記固有引落予測金額を減算し、
前記実績入金繰り返しイベント情報及び前記固有入金繰り返しイベント情報が複数抽出される場合には、イベント発生予測日順に、前記口座残高に前記実績入金繰り返しイベント情報又は前記固有入金繰返しイベント情報ごとに前記実績入金予測金額又は前記固有入金予測金額を加算し、
前記口座残高がマイナスとなる残高不足タイミングでの実績繰り返しイベント発生予測日又は固有繰り返しイベント発生予測日と前記残高不足予測額とを予測する残高予測処理を行い、
前記残高予測処理によって予測される前記残高不足タイミングでの前記実績繰り返しイベント発生予測日又は前記固有繰り返しイベント発生予測日と前記残高不足予測額とを前記顧客に対して入出金明細照会として表示し、
カードローン借入ステップでは、
前記顧客に対して、表示した前記入出金明細照会において借入額の入力を促し、
前記顧客が前記借入額を設定すると借入登録処理を行う
ことを特徴とするカードローン利用支援方法。 - 前記サーバーが、
前記実績引落予測金額が既に確定しているときには確定金額を抽出し、確定していないときには過去の実績引落金額を前記実績引落予測金額として抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載のカードローン利用支援方法。 - 前記サーバーが、
前記顧客が設定した前記借入額が前記利用可能額を越える場合には前記借入登録処理を行わない
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカードローン利用支援方法。 - 前記サーバーが、
前記借入登録処理を行った場合には、前記顧客が設定した前記借入額を減算した前記利用可能額を前記顧客に対して表示する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のカードローン利用支援方法。
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