JP2020129168A - 建築業向け与信判断材料提供システム - Google Patents

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【課題】複数の工事が同時に並行する場合であっても、個別の入金や出金、及びそれらの予定を容易に管理することができ、金融機関が融資の可否を判断することが可能な資料提供システムを提供する。【解決手段】本発明の建築業向け与信判断材料提供システム1は、建築業者が担当する工事に関する顧客情報、見積書情報、請求書情報、売上情報、支払いに関する情報を含む工事台帳を作成する工事台帳作成手段と、所定の期間における入金及び出金の内容を、それぞれ入金情報及び出金情報としてまとめた入出金管理画面を表示する入出金管理表示手段とを備え、売上情報には、入金予定日に関する情報である入金予定日情報と、顧客からの実際の入金があった日付である入金確定日に関する情報である入金確定日情報とが含まれており、入出金管理画面には、入金予定日情報及び入金確定日情報が表示される。【選択図】図6B

Description

本発明は、与信判断材料提供システムに関し、特に、複数の工事を並行して進める工務店等、土木や建築業者が扱う工事台帳として利用可能であるとともに、金融機関が当該建築業者向けに行う融資の可否判断のための材料を提供するシステムとして有用なものである。
従来、複数の工事を同時並行して実施する建築業者が各工事を管理するために、工事台帳が使用されている。
工事台帳には、それぞれの工事における納期や材料の調達等の費用等について詳細に記載されており、工事台帳を見ることにより、工事の進捗状況やお金の流れを把握することができる。
このような工事台帳をコンピュータ上で作成するためのサービスが提案されている(特許文献1)。
特開2004−54662号公報
特許文献1では、個々の工事に関して工事台帳を作成し、工事台帳の中で入力される請求内容や原価に関する情報に基づいて、所定の期間における受注高・売上高・原価を一覧表として管理することができる。
ところで、建築工事や土木工事において、工事期間は数か月や場合によっては一年以上かかるものもあり、工事に対する報酬の支払いは、出来高に応じて順次入金されたり、竣工後に一括して入金されることが多く、通常の場合、買掛金としての取り扱いとなる。その場合、材料費や外注費等の経費が出金されるタイミングに対し、入金のタイミングが遅くなり、一時的に資金不足の状態となる。そのような資金不足の状態を避けるために、銀行等の金融機関から融資を受けることで、資金不足を解消している。
融資を実行する立場の金融機関としては、融資先の事業者が信頼のおける事業者であるかどうかを判断する必要があるとともに、どのくらいのお金が必要になるのか、つまり融資の額をどのようにして設定するのか、判断が難しかった。融資を受ける側の建築業者としても、それぞれの工事に関して、将来的な出金の予定や入金の予定を詳細まで把握していることは少なく、どのくらいの資金が必要であるかを金融機関に説明することは困難であった。
このような状況の中、多数の工事を同時に抱える建築業者の経営者は、金融機関への説明のために奔走せざるを得ない状況であった。また、金融機関に提示する資料も、個々の出金や入金に関して詳細に開示できるものではなく、大まかな数字のみを示して説明するものであり、個別の入金や出金、及びそれらの予定まで詳細に説明できるような資料の開示が望まれていた。
本発明は、このような要望に鑑みてなされたものであり、複数の工事が同時に並行する場合であっても、個別の入金や出金、及びそれらの予定を容易に管理することができ、金融機関が融資の可否を判断することが可能な資料提供システムを提供することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
第1の特徴に係る発明は、建築業者が金融機関に提供する資料をコンピュータ上で作成する建築業向け与信判断材料提供システムであって、建築業者が担当する工事に関する顧客情報、見積書情報、請求書情報、売上情報、支払いに関する情報を含む工事台帳を作成する工事台帳作成手段と、所定の期間における入金及び出金の内容を、それぞれ入金情報及び出金情報としてまとめた入出金管理画面を表示する入出金管理表示手段とを備え、売上情報には、入金予定日に関する情報である入金予定日情報と、顧客からの実際の入金があった日付である入金確定日に関する情報である入金確定日情報とが含まれており、入出金管理画面には、入金予定日情報及び入金確定日情報が表示される、建築業向け与信判断材料提供システムを提供する。
第1の特徴に係る発明によれば、所定の期間における入金及び出金の内容をまとめた入出金管理画面に、入金予定日情報及び入金確定日情報が取引ごとに表示されるため、入金の予測が立ちやすくなるとともに、入金予定日情報及び入金確定日情報がそれぞれの工事台帳に含まれる売上情報に基づいているため、複数の工事が並行して行われている場合においても、ひと目でお金の流れを正確に把握することが可能であり、金融機関の信頼を得られやすいシステムを提供することが可能となる。
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、工事台帳作成手段は、工事の発注者に対して工事に関する報酬を請求する請求書を作成する請求書作成手段と、請求書作成手段で作成された請求書に記載された請求内容を売上として計上する売上計上手段とを備え、入出金管理表示手段は、請求内容が売上計上手段によって売り上げとして計上されると、請求内容を入出金管理画面に入金情報として追加する、建築業向け与信判断材料提供システムを提供する。
第2の特徴に係る発明によれば、請求内容が売上計上手段によって売り上げとして計上されることを条件として、請求内容が入金情報として入出金管理画面に追加されるため、、簡単な操作で入出金管理画面を正確にアップデートすることが可能なシステムを提供できる。
第3の特徴に係る発明は、第1又は第2の特徴に係る発明であって、売上情報には、入金予定日情報及び入金確定日情報に加え、売上計上手段によって売り上げとして計上された日付に関する情報である売上計上日情報が含まれ、入金予定日情報は、売上計上日情報と顧客情報とに基づいて決定される、建築業向け与信判断材料提供システムを提供する。
第3の特徴に係る発明によれば、入金予定日情報が売上計上日情報と顧客情報とに基づいて決定されるため、顧客に特有の締日や入金サイトに基づいて、各工事の項目ごとに入金予定日を決定することが可能となり、お金の出入りをより詳細に把握することが可能なシステムを提供できる。
本発明によれば、複数の工事が同時に並行する場合であっても、個別の入金や出金、及びそれらの予定を容易に管理することができ、金融機関が融資の可否を判断することが可能な建築業向け与信判断材料提供システムを提供できる。
図1は、本実施形態における建築業向け与信判断材料提供システム1のハードウェア構成とソフトウェア機能を示すブロック図である。 図2は、ホーム画面1000の一例を示す図である。 図3は、顧客データベース32の一例を示す図である。 図4は、業者データベース33の一例を示す図である。 図5は、工事台帳一覧画面の一例を示す図である。 図6Aは、工事台帳(その1)の一例を示す図である。 図6Bは、工事台帳(その2)の一例を示す図である。 図6Cは、工事台帳(その3)の一例を示す図である。 図7は、入出金管理画面の一例を示す図である。 図8Aは、資金繰年間実績予測表(その1)の一例を示す図である。 図8Bは、資金繰年間実績予測表(その2)の一例を示す図である。 図8Cは、資金繰年間実績予測表(その3)の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
[建築業向け与信判断材料提供システム1の構成]
図1は、本実施形態における建築業向け与信判断材料提供システム1のハードウェア構成とソフトウェア機能を説明するためのブロック図である。
建築業向け与信判断材料提供システム1は、データを制御する制御部10と、データを記憶する記憶部30と、ユーザや他の機器と通信を行う通信部40と、ユーザからの情報の入力を受け付ける入力部50と、制御部10で制御したデータや画像を出力する表示部60とを備える。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備える。
記憶部30は、データやファイルを記憶する装置であって、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等による、データのストレージ部を備える。記憶部30は、後に説明する工事データベース31、顧客情報データベース32及び業者情報データベース33を記憶する。工事データベース31には、工事に関する情報を蓄積する工事案件データベース311、案件の入金に関する情報を蓄積する入金関係データベース312、及び、案件の支払いに関する情報を蓄積する支払関係データベース313が格納されている。
通信部40は、他の機器と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWi−Fi(Wireless Fidelity)対応デバイスを備える。
通信部40を備えることによって、金融機関の端末とインターネットを介して接続することができ、与信判断に必要な情報のやり取りをすることができる。
制御部10は、所定のプログラムを読み込み、必要に応じて通信部40及び/又は記憶部30と協働することで、工事台帳作成部11と、顧客情報登録部12と、業者情報登録部13と、工事台帳一覧表示部14と、工事台帳表示部15と、入出金管理表示部16と、資金繰年間実績予測表示部17と、顧客変更部18と、予算確定部19と、見積書作成部20と、受注済金額登録部21と、請求書作成部22と、売上計上部23と、入出金確定部24と、売掛金入力部25と、買掛金入力部26と、当月実績確定部27とを実現する。
入力部50の種類は、特に限定されない。入力部50として、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等が挙げられる。
表示部60の種類は、特に限定されない。表示部60として、例えば、モニタ、タッチパネル等が挙げられる。
[建築業向け与信判断材料提供システム1の概要]
本実施形態における建築業向け与信判断材料提供システム1の概要について説明する。図2は建築業向け与信判断材料提供システム1を使用した際に表示部60に最初に表示されるホーム画面1000の一例を示す図である。
ホーム画面1000には、工事台帳ボタン1100、入出金管理ボタン1300、資金繰年間予測ボタン1400、新規顧客登録ボタン1500及び新規業者登録ボタン1600の6つのボタンが表示され、システムを利用する建築業者は、いずれかのボタンをクリックないしタップすることで、6つのボタンに対応するそれぞれのメニューを表示する画面に進む。また、ホーム画面1000には、システムからの通信欄1200が表示され、例えば、メンテナンス情報やシステムのQ&A等、建築業向け与信判断材料提供システム1を利用するにあたって役に立つ情報や留意すべき情報を開示している。
詳細は後述するが、工事台帳ボタン1100をクリックないしタップすることで、これまでに作成された工事台帳が一覧表示され、入出金管理ボタン1300をクリックないしタップすることで、予定されていた支払いや入金の確定操作を行うことができ、資金繰年間予測ボタン1400をクリックないしタップすることで、選択される期間における収入、支出、財務調達等の内訳や財務収支の額を表示することができ、新規顧客登録ボタン1500をクリックまたはタップすることで、新たに顧客となった取引先の情報を登録することができ、新規業者登録ボタン1600をクリックまたはタップすることで、新たに取引を行うこととなった業者の情報を登録することができる。
[新規顧客情報の登録]
まず、建築業向け与信判断材料提供システム1を使用するに際して必要な情報である、新規顧客に関する情報を登録する手順について説明する。ホーム画面1000において、ユーザが新規顧客登録ボタン1500をクリックまたはタップすると、制御部10は顧客情報登録部12を実行し、新規顧客に関する情報を入力する画面を表示部60に表示させる。入力する情報としては、顧客の名称、住所、担当者名、連絡先等の情報に加え、請求書の必着日や入金サイトに関する情報も併せて入力される。ユーザが必要事項を入力すると、入力された情報は図3に一例を示すような顧客データベース32に蓄積される。
[新規業者情報の登録]
次に、新規業者に関する情報を登録する手順について説明する。ホーム画面1000において、ユーザが新規業者登録ボタン1600をクリックまたはタップすると、制御部10は業者情報登録部13を実行し、新規業者に関する情報を入力する画面を表示部60に表示させる。入力する情報としては、業者の名称、住所、担当者名、連絡先等の情報に加え、請求書の送付日や入金サイトに関する情報も併せて入力される。ユーザが必要事項を入力すると、入力された情報は、図4に一例を示す業者データベース33に蓄積される。
[工事台帳一覧100の概要]
本実施形態における建築業向け与信判断材料提供システム1を使用した工事台帳一覧100について、図5を使用して説明する。
ユーザが工事台帳ボタン1100をクリックまたはタップすると、制御部10は工事台帳一覧表示部14を実行し、図5に一例を示す工事台帳一覧100を表示する。図5に示すように、工事台帳一覧100のページには、新規工事台帳作成ページで作成済みの工事台帳の概要が一覧表示される。また、一覧表の右上には、新規工事台帳作成ボタン140が表示される。
検索メニュー110では、年度による検索を行うことができ、図では平成30年度に作成された工事台帳を表示するよう設定されている。さらに、「建築」「大型」等の工事の種別による検索や、「進行中」「竣工」等の進行状況による検索、取引先名による検索ができるようにしてもよい。
工事台帳一覧100を示す表は、進行状況111、受注区分112、受注番号113、工事件名114、工事概要115、取引先名116、受注日117、着工日118、竣工日119、修正日120、売上合計121、材料費122、社外の人件費123、外注費124、粗利125、粗利率126、社内の人件費127、諸経費128、交通費129、利益130、利益率131、利益予測132等の項目によって構成される。
進行状況111には、「着工前」「進行中」「竣工」等の工事の進行状況が表示される。
受注区分112には、「建築」「管理」「大型」等の工事の種別が表示される。
受注番号113には、工事ごとに割り当てられる記号及び/又は番号であって、社内において当該工事を管理するための管理番号が表示される。
工事件名114には、例えば、「○○マンション建築工事」「△△公園造園プロジェクト」等の工事の名称が表示される。
工事概要115には、「植栽管理」「建築工事」「土木工事」「造園工事」等の工事の内容が概要表示される。
取引先名116には、当該工事の発注者の名称が表示される。当該工事が下請け工事の場合、元請の事業者の名称が表示されるようにしてもよい。
受注日117には、当該工事を受注した日付が表示される。
着工部118には、当該工事に着工した日付が表示される。
竣工日119は、当該工事が竣工した日付が表示される。工事が進行中であり、進行状況111が「進行中」となっている場合は、空欄となる。
修正日120は、保存されているデータを修正した日付が表示される。
売上合計121には、当該工事の売り上げの合計金額が表示される。
材料費122には、コンクリート、鉄骨、フェンス等、当該工事に使用するための材料を購入するに際して支払った合計金額が表示される。
人件費(外)123には、自社以外の人材を雇用する際にかかった費用が表示される。
外注費124には、当該工事の一部を業者に委託する際にかかった費用が表示される。
粗利125には、売り上げの合計金額から材料費、人件費(外)及び外注費を除いた粗利益の額が表示される。
粗利率126には、粗利益の売り上げに対する割合である粗利率が表示される。
人件費(社)127には、自社の人材にかかった人件費の額が表示される。
諸経費128には、その他にかかった経費の額が表示される。
交通費129には、現場への行き来にかかった交通費の額が表示される。
利益130には、売り上げの合計金額から、社内の人件費や諸経費等を除いた純利益の額が表示される。
利益率131には、純利益の売り上げに対する割合である利益率が表示される。
利益予測132には、当初計画から修正された額も含めた利益率の予測値が表示される。また、修正された利益が、当初計画から上昇したのか下降したのかを示す矢印が表示される。
工事台帳一覧100における欄外のそれぞれの工事の行に対応する箇所には、「詳細」ボタン133が設置されており、一覧表示されているそれぞれの工事に関する工事台帳を詳細表示させることができる。
つまり、ユーザが詳細ボタンをクリックまたはタップすると、制御部10は工事台帳表示部15を実行し、表示部60に図6A〜図6Cに一例を示す、それぞれの工事に関する詳細な工事台帳200を表示する。工事台帳200は、本実施形態における建築業向け与信判断材料提供システム1を使用する建築業者が担当する工事に関する、顧客情報、見積書情報、請求書情報、売上情報、支払いに関する情報を含むものである。本実施形態においては、図6A工事台帳(その1)、図6B工事台帳(その2)、図6C工事台帳(その3)と分けて説明するが、実際の画面においては、一画面に集約されて表示される。
図6Aに示す、工事台帳(その1)には、受注番号201、受注区分202、工事件名203、工事概要204、現場住所205、顧客名206、進行状況207、売上(税別)208、売上(税込)209、受注日210、着工日211、竣工予定日212、竣工日213、請求予定日214、完了日215等、工事の概要が示される。
顧客名の欄には顧客変更ボタン216が表示され、顧客変更ボタン216をクリックまたはタップすることによって、当該工事に関する顧客情報を変更することができる。つまり、ユーザが顧客変更ボタン216をクリックまたはタップすると、制御部10は顧客データベース32と協働して顧客変更部18を実行し、顧客を変更させるためページに遷移させる。顧客の変更は、顧客データベース32に蓄積されている顧客の中から選択することもできるし、ユーザが直接入力することによって変更することもできる。ユーザの選択又は入力に基づいて、新たな顧客が特定される。
また、工事台帳(その1)には、入金に関する情報である、締日217及び入金サイト218や、請求書必着日219に関する情報も表示される。
さらに、材料費220、社外の人件費221、外注費222、粗利223、粗利率224、社内の人件費225、諸経費226、交通費227、利益228、利益率229等、支払いや利益に関する項目が一覧表示される。
そして、予算が確定した場合にクリックまたはタップする予算確定ボタン230、予算確定日231、及び利益率の変動度合232が表示される。利益率の変動度合を表示する欄の隣には、利益率が当初の計画に比してプラスかマイナスかがひと目で分かるよう、矢印233が表示されている。
ユーザが予算確定ボタン230をクリックまたはタップすると、制御部10は予算確定部19を実行し、既に工事に紐づいて登録されている工事に関する予算を確定する。
図6Bに示す工事台帳(その2)には、入金及び出金に関する詳細情報がタブごとに分かれて表示される。タブの種類としては「売上タブ234」「仕入(材料費)タブ235」「外注費タブ236」「人件費タブ237」等があり、図6Bにおいては、「売上タブ234」をクリックした際の画面が表示されている。また、図示はしていないが、タブとしては、上記の他に、「材料費+外注費」「特殊メモ」「人件費」「交通費・諸経費」「仕入(外注費)」「施工予算」「実績・予定」「工程」「作業員名簿」「報告書」「対応履歴」が用意される。
「売上タブ234」に示される情報は、見積書情報、請求書情報、売上情報からなる。
見積書情報を示す表には、作成された見積書に関する情報が見積書ごとに一覧表示されており、具体的には、ステータス238、見積発行日239、見積金額240、請求書発行241、詳細表示242が表示されている。請求書発行241の欄には、一覧表示される見積書ごとに、請求書発行ボタン243が表示される。同様に、詳細表示242の欄には、一覧表示される見積書ごとに、詳細表示ボタン244及び解除ボタンが表示される。
請求書発行ボタン243をクリックまたはタップすることによって、対応する欄の見積書について請求書を発行することができる。また、詳細表示ボタン244をクリックまたはタップすることによって、対応する欄の見積書を詳細に表示することができる。
また、見積書情報を示す表に近接して、見積書新規作成ボタン245及び受注済金額登録ボタン246が配置される。見積書新規作成ボタン245をクリックまたはタップすることによって、当該工事に関する新たな見積書を作成し、工事台帳に登録することができる。新たに作成された見積書は、見積書情報を示す表に追加して表示される。また、受注済み金額登録ボタン246をクリックまたはタップすることによって、顧客に提示した見積りが受注に至った場合に受注額として計上することができる。
続いて、請求書情報を示す表には、作成された請求書に関する情報が請求書ごとに一覧表示されており、具体的には、請求書発行日247、請求金額248、売上計上249、詳細表示250が表示されている。売上計上249の欄には、一覧表示される請求書ごとに、売上計上ボタン251が表示される。同様に、詳細表示250の欄には、一覧表示される請求書ごとに、詳細表示ボタン252及び削除ボタン253が表示される。
売上計上ボタン251をクリックまたはタップすると、対応する欄の請求書の請求金額が売り上げとして計上され、売上計上249の欄に「済」と表示される。つまり、請求書に記載された請求内容が売上として計上された際に、ユーザが売上計上ボタン251をクリックまたはタップすると、制御部10は売上計上部23を実行し、請求金額を売上金額として台帳データベース31に登録して、当該請求内容が売上情報の表に追加される。
また、請求書情報の表における詳細表示ボタン252をクリックまたはタップすることによって、対応する欄の請求書を詳細に表示することができる。さらに、削除ボタン253をクリックまたはタップすることによって、対応する欄の請求書を工事台帳200から削除することができる。
また、請求書情報を示す表に近接して、請求書新規作成ボタン254が配置される。請求書新規作成ボタン254をクリックまたはタップすることによって、当該工事に関する新たな請求書を作成し、工事台帳200に登録することができる。新たに作成された請求書は、請求書情報を示す表に追加して表示される。
売上情報を示す表には、売上に関する情報が一覧表示されており、具体的には、売上計上日255、入金予定日256、入金種別257、入金確定日258、入金金額259、請求確定260、削除ボタン261が表示される。
売上情報を示す表は、請求書新規作成ボタン254で作成した請求書及び売上計上ボタン251の操作に基づいて作成される。すなわち、請求書新規作成ボタン254をクリックまたはタップすることによって作成され請求書情報を示す表に表示された請求書に関して、売上計上ボタン251をクリックまたはタップすることによって、売上情報を示す表に追加して表示されるようになる。したがって、売上計上ボタン251をクリックまたはタップされた請求書情報が売上情報として一覧表示される。
売上情報を示す表における売上計上日255の欄には、請求書情報を示す表の請求書発行日の欄に示す日付けが、売上計上日情報として表示される。
入金予定日256の欄には、図6Aに示される、顧客に応じた入金サイト218に関する情報に基づいて算出される日付けが、入金予定日情報として表示される。例えば、図6Aを参照すると、この場合の入金サイトは、締日である末日が属する月の翌々月の15日であるので、2018年9月30日付けで発行された請求書については、2018年11月15日が入金予定日として算出される。
入金確定日258の欄には、後述する入出金管理画面300(図7)における操作に基づいて、入金があった場合に、その日付が、入金確定日情報として表示される。
入金金額259の欄には、請求書情報を示す表で表示される請求金額の欄に示す金額が表示される。
また、一覧表示される売上情報ごとに削除ボタン261が配置されており、削除ボタン261をクリックまたはタップすることによって、対応する欄の売上を工事台帳200から削除することができる。
また、売上情報を示す表に近接して、入出金管理ボタン262が配置される。ユーザが入出金管理ボタン262をクリックまたはタップすると、制御部10は入出金管理表示部16を実行し、表示部60に後述する入出金管理画面300(図7)を表示される。入出金管理画面300において、ユーザは、予定された入金や出金を確定する操作等を行うことができる。
図6Cに示す、工事台帳(その3)には、材料費の詳細情報と外注費の詳細情報が表示される。
材料費の詳細情報には、支払先263、日付264、支払いの内容265、単価266、数量267、支払金額268、支払予定日269、支払確定日270が表示される。
外注費の詳細情報に関しても、材料費の詳細情報と同様に、支払先271、日付272、支払いの内容273、単価274、数量275、支払金額276、支払予定日277、支払確定日278が表示される。
材料費、外注費ともに支払確定日270、278については、支払いが確定していない場合には空欄となる。
図6A〜図6Cに示す工事台帳200を作成するにあたって、ユーザたる建築業者は、まず、ホーム画面1000における工事台帳ボタン1100をクリックまたはタップする。工事台帳ボタン1100がクリックまたはタップされると、制御部10は工事台帳一覧表示部14を実行し、図5に一例を示す工事台帳一覧100を表示する。そして、工事台帳の一覧表の右上に表示される新規工事台帳作成ボタン140がユーザによってクリックまたはタップされると、制御部10は工事台帳作成部11を実行し、表示部60に図示しない新規工事台帳作成ページを表示する。ユーザは表示された新規工事台帳作成ページにおいて必要な情報を入力することによって、新規の工事台帳200が作成される。
つまり、図示は省略するが、ホーム画面1000における工事台帳ボタン1100をクリックまたはタップすると、工事台帳一覧100が表示され、工事台帳一覧100における新規工事台帳作成ボタン140をクリックまたはタップすると、工事台帳200を新規に作成する画面が表示される。
工事台帳200を新規に作成する画面において、まず、工事に関する基本情報である、受注区分、工事件名、工事概要、現場住所、顧客名を入力する。また、必要に応じて、受注日、着工日、竣工予定日に関する情報を入力する。これによって、図6Aに示す工事台帳200を形成する基本的な情報が登録され、図6A〜図6Cに示す工事台帳200が表示部60に表示される。
次に、ユーザが図6Bに示される見積書情報の見積書新規作成ボタン245をクリックまたはタップすると、制御部10は見積書作成部20を実行し、表示部60に図示しない見積書作成ページを表示する。ユーザは見積書作成ページにおいて必要事項を入力することで、見積書が新たに作成され、工事台帳に登録される。作成された見積書は、工事に紐づいた見積書情報として工事データベース31に保管される。
工事が受注に至った場合において、ユーザが見積書情報における受注済金額登録ボタン246をクリックまたはタップすると、制御部10は受注済金額登録部21を実行し、見積金額を受注済み金額として計上する。なお、見積書を作成していない場合においても、受注済金額登録ボタン246をクリックまたはタップすることで、受注済金額を登録することができる。
また、ユーザが請求書情報における請求書新規作成ボタン254をクリックまたはタップすると、制御部10は請求書作成部22を実行し、表示部60に図示しない請求書作成ページを表示する。ユーザは請求書作成ページにおいて必要事項を入力することで、工事の発注者に対して工事に関する報酬を請求する請求書が新規に作成され、工事台帳200に登録される。出来高に応じた入金である場合には、複数の段階に応じた複数の請求書を作成する。
そして、これら見積もりや請求に関する情報は、受注時の入金計画として、入金関係データベース312に登録される。
また、詳細は省略するが、外注費や材料費等の支払い情報に関しても、同様に、支払金額、支払予定日及び取引先等の情報を登録することにより、図6Cに示すような表を作成することができる。そして、これらの支払いに関する情報は、受注時の出金計画として、支払関係データベース313に登録される。
新たに作成された工事台帳に関するすべての情報は、工事データベース31に登録される。つまり、工事に関する情報は工事案件データベース311に、案件の入金に関する情報は入金関係データベース312に、そして、案件の支払いに関する情報は支払関係データベース313に、それぞれ登録される。
そして、受注時に入力された、当初の計画に基づく情報は、毎月の実績と比較され、必要に応じて修正される。
[入出金管理画面300の概要]
次に、図7に示される入出金管理画面の一例を用いて、ホーム画面1000において表示される入出金管理ボタン1300をクリックまたはタップした場合に表示される入出金管理画面300について説明する。入出金管理画面300は、所定の期間における入金及び出金の内容を、それぞれ入金情報及び出金情報としてまとめたものである。
ユーザが入出金管理ボタン1300をクリックまたはタップすると、制御部10は入出金管理表示部16を実行し、図7に示す入出金管理画面300を表示部60に表示する。図7に示す入出金管理画面300には、入出金の内容301、顧客名/支払先名302、工事件名303、取引日304、予定日305、確定日306、入金額(税込)307、出金額(税込)308、内容(任意)309を一覧にした表が表示される。また、表示させる期間を指定するための期間指定ボタン310も表示される。この表は、期間指定ボタン310をクリックまたはタップして表示させる期間を指定することによって作成される。一度、表示された表であっても、表示させる期間を変更することで、変更された期間に対応する入出金管理画面300が表示される。また、詳細は省略するが、期間だけでなく、顧客名/支払先名302、工事件名303、取引日304、予定日305、確定日306などの項目別に入出金管理画面300に表示させる条件を設定することも可能である。
図7に示す入出金に関する情報は、図6B及び図6Cに示される工事台帳において登録された請求書情報や支払情報に基づいて作成される。すなわち、制御部10の入出金管理表示部16は、工事データベース31に蓄積されている請求書情報や支払情報を抽出し、表の形に並べ替えて表示部60に表示させる。具体的には、請求書情報の売上計上ボタン249をクリックまたはタップすることで、請求内容が売上として計上されるが、同様に、売上計上ボタン249がクリックまたはタップされると、制御部10の入出金管理表示部16が、請求内容を入出金管理画面300に入金情報として追加する。なお、説明は省略するが、出金情報に関しても、同様にして入出金管理画面300に追加される。
図7に示す入出金管理画面300において、入出金の内容301の欄には、「売上」又は「外注費」「材料費」「現場経費」などの情報が、入金や出金の内訳として表示される。
顧客名/支払先名302の欄には、当該入出金の相手となっている顧客又は支払先の業者の名称が表示される。
工事件名303の欄には、その取引が行われる工事件名であって、図3の工事台帳一覧に示した工事件名114が表示される。
取引日304の欄には、受注又は発注した日の日付け、言い換えると、売上又は支払として計上した日付けが取引日情報として表示される。または、取引の内容を工事台帳に登録した日付を表示するようにしてもよい。
予定日305の欄には、入金又は出金が予定されている日付けが、入金予定日情報又は出金予定日情報として表示される。
確定日306の欄には、入金又は出金が確定した日付けが、入金確定日情報又は出金確定日情報として表示される。欄内にはチェックボックス311が配置されており、ユーザが当該チェックボックス311をクリックまたはタップすると、制御部10は入出金確定部24を実行し、台帳に登録されている入金予定の情報又は出金予定の情報を確定したものとすることができる。つまり、入金の欄のチェックボックス311をクリックまたはタップすることで、台帳内において入金が確定し、図6Bに示した売上情報の表における入金確定日258の欄に入金が確定した日付が表示される。また、出金の欄のチェックボックス311をクリックまたはタップすることで、台帳内において出金が確定し、図6Cに示した外注費や材料費等の支払情報の表における支払確定日270、278の欄に出金が確定した日付が表示される。
入金額(税込)307の欄には、予定されている又は確定している入金額が、入金額情報として税込み価格で表示される。内容の欄が出金に関する記載の場合、入金額(税込)の欄には0が表示される。また、出金額(税込)308の欄には、予定されている又は確定している出金額が、出金額情報として税込み価格で表示される。内容の欄が入金に関する記載の場合、出金額(税込)の欄には0が表示される。また、表示を省略するが、それぞれの取引に対して、消費税率を表示させるよう構成することもできる。
内容(任意)309の欄には、閲覧者の理解を助けるために、取引の内容が任意表示される。例えば、外注費の欄に関する内容であれば、「出来高」という内容が表示される。
図7に示す入出金管理画面の表は、図6A〜図6Cに示す工事台帳に基づいて作成される。すなわち、図6Bに示すように、工事台帳の売上タブにおいて、請求書新規作成ボタン254をクリックまたはタップすることによって、工事台帳を閲覧している工事に紐づいた請求書を新規に作成することができる。作成された請求書をシステムに登録することによって、当該請求書が請求書情報に新たに追加される。その状態で、表中の売上計上ボタン249をクリックまたはタップすると、売上として計上され、図6Bに表示される売上情報の表に新たに追加される。同時に、入出金管理表示部16によって抽出されるデータとして、新たに追加される。
詳細は省略するが、出金に関する情報についても同様に、工事台帳200の外注費タブ236や仕入れ(材料費)タブ235において、支払伝票を新たに作成し登録することによって、入出金管理の表に反映される。
このようにして、工事台帳に新たに追加された情報に基づいて、入出金管理の表が作成される。
[資金繰年間実績予測400の概要]
次に、図8に示される資金繰年間実績予測表詳細画面の一例を用いて、ホーム画面1000において表示される資金繰年間実績予測ボタン1400をクリックまたはタップした場合に表示される資金繰年間実績予測表詳細画面400について説明する。資金繰年間実績予測表は、会計年度における資金繰りの実績及び予測を月ごとに表示するものである。図8においては、図8A資金繰年間実績予測表詳細(その1)、図8B資金繰年間実績予測表詳細(その2)、図8C資金繰年間実績予測表詳細(その3)と分けて説明するが、実際の画面においては、一画面に集約されて表示される。
ホーム画面1000において、ユーザが資金繰年間実績予測ボタン1400をクリックまたはタップすると、制御部10は資金繰年間実績予測表示部17を実行し、表示部60に、会計年度における資金繰りの実績及び予測を示す資金繰年間実績予測表詳細画面400を表示する。
資金繰年間実績予測表詳細画面400は、大きく分けて、図8Aに示される前月繰越420、収入430、図8Bに示される支出440、図8Cに示される当月収支450、財務調達460、債務返済470、財務収支480、翌月繰越490、公共工事前途金残高491、定期・積金492の項目からなる。これらの項目が、表示開始年月410で指定された月を基準とした12か月間の一覧表として表示される。
図8Aに示される収入430の欄は、売上回収431及び売掛金回収432の中項目からなり、売掛金回収432は台帳案件、建設案件、他区案件、元請案件及びEPS案件の小項目からなる。売掛金回収432の台帳案件の項目に関しては、台帳データベース31の入金関係データベース312より算出され、その他の項目については、任意で予測値を入力できるようになっている。そして、これらの売上が合計されたものが収入の合計(2)433として表示される。
上記の通り、資金繰年間実績予測表詳細画面400に示される売掛金回収432の台帳案件の欄には、図6A〜図6Cに示した工事台帳200に登録された工事の売掛金のうち、当該月に回収があった売掛金が、上記入金関係データベース312に基づいて計上される。また、図8Aに示す例においては、過去の月についての金額を修正するための入力ボタン434があり、入力ボタン434をクリックまたはタップすることによって、金額を表に直接入力して修正することができる。
つまり、売掛金回収432の台帳案件の項目に関しては、工事台帳200に登録された工事の売掛金のうち、当該月に回収があった売掛金が、上記入金関係データベース312に基づいて計上されるが、過去の月の金額について修正する必要が生じた場合には、売掛金回収の欄に表示される入力ボタン434をユーザがクリックまたはタップすると、制御部10は売掛金入力部25を実行し、ユーザに売掛金を入力させる画面を表示部60に表示させる。ユーザが金額を入力すると、売掛金入力部25は、入力された金額を当月に回収した売掛金として修正して計上する。
図8Bに示される支出は、仕入支払441、買掛金支払(1)442、買掛金支払(2)443、人件費444、諸経費445、税金・配当446、支払利息447、納税の中項目からなる。買掛金支払(1)442及び買掛金支払(2)443は、支払いサイクルの異なる買掛金の支払いに関する項目であり、その他の中項目及び買掛金支払の小項目については、使用する業者ごとに任意に設定することができる。図8Bに示す例では、買掛金支払(1)は建設関係及び土木関係の小項目からなり、買掛金支払(2)はEPS関係の小項目からなる。そして、これらの支出が合計されたものが支出の合計(3)448として表示される。
資金繰年間実績予測表に示される買掛金支払(1)442及び買掛金支払(2)443の欄には、図6A〜図6Cに示した工事台帳200に登録された工事の買掛金のうち、当該月に支払いがあった買掛金が、工事データベース31の支払関係データベース313に基づいて計上される。また、図6Bに示す例においては、買掛金支払(1)の欄、及び、買掛金支払(2)の欄に、過去の月についての金額を修正するための入力ボタン449があり、入力ボタン449をクリックまたはタップすることによって、過去の月の金額について修正後の金額を表に直接入力することができる。
つまり、買掛金支払(1)442及び買掛金支払(2)443の項目に関しては、工事台帳200に登録された工事の買掛金のうち、当該月に支払いがあった買掛金が、上記支払関係データベース313に基づいて計上されるが、過去の月の金額について修正する必要が生じた場合には、買掛金支払(1)又は買掛金支払(2)の欄に表示される入力ボタン449をユーザがクリックまたはタップすると、制御部10は買掛金入力部26を実行し、ユーザに買掛金を入力させる画面を表示部60に表示させる。ユーザが金額を入力すると、買掛金入力部26は、入力された金額を当月の支払った買掛金として修正して計上する。
図8Cに一例として示される財務調達460及び債券返済470は、ユーザによって設定可能な任意の項目である。本実施形態において、財務調達460は、短期及び長期・ABL・社債の中項目からなり、これらの調達額が合計されたものが財務調達の合計(5)として表示される。また、債券返済470に関する項目は、短期及び長期・私募債の中項目からなり、これらの返済額が合計されたものが債券返済の合計(6)として表示される。また、財務調達の合計(5)から債券返済の合計(6)を減算したものが財務収支(7)480として表示される。
図8Cに示すように、図8Aに示した収入の合計額(2)433から図68に示した支出の合計額(3)448を減算したものが当月収支(4)450として表示され、当該当月収支(4)450に、前記財務収支(7)480、及び、図8Aに示した前月繰越(1)420を加算したものが、翌月繰越額490として表示される。
資金繰年間実績予測表の各月には確定ボタン493が配置されており、確定ボタン493をクリックまたはタップすることによって、当月の予算を確定することができ、確定ボタン493に隣接して配置されたチェックボックス494にチェックが入るようになっている。
すなわち、ユーザが確定ボタン493をクリックまたはタップすると、制御部10は当月実績確定部27を実行し、入力され表示された実績予測を確定したものとする。
このようにして、資金繰年間実績予測表詳細画面400を作成し、管理することができる。本実施形態に係る建築業向け与信判断材料提供システム1による資金繰年間実績予測表詳細表示画面400によると、受注済みではあるもののシステムに登録されていない項目を細かく入力することで、より正確な資金繰り予測表の作成が可能となる。すなわち、収入の項目の中には、これから受注する予定の案件についての収入額が含まれており、支出の項目の中には、これから受注する予定の案件にかかる工事原価等の支出及び、販管費や給与等、毎月ほぼ同額の支出が含まれている。受注済みとなった場合に、これらの項目を細かく入力することにより、正確な資金繰りの予測が可能となる。
本実施形態に係る建築業向け与信判断材料提供システム1によれば、所定の期間における入金及び出金の内容をまとめた入出金管理画面300に、入金予定日情報及び入金確定日情報が取引ごとに表示されるため、入金の予測が立ちやすくなるとともに、入金予定日情報及び入金確定日情報がそれぞれの工事台帳200に含まれる売上情報に基づいているため、複数の工事が並行して行われている場合においても、ひと目でお金の流れを正確に把握することが可能であり、金融機関の信頼を得られやすいシステムを提供することが可能となる。
また、請求内容が売上計上手段によって売り上げとして計上されることを条件として、請求内容が入金情報として入出金管理画面300に追加されるため、簡単な操作で入出金管理画面300を正確にアップデートすることが可能となる。
さらに、入金予定日情報が売上計上日情報と顧客情報とに基づいて決定されるため、顧客に特有の締日や入金サイトに基づいて、各工事の項目ごとに入金予定日を決定することが可能となり、お金の出入りをより詳細に把握することが可能となる。すなわち、本実施形態に係る建築業向け与信判断材料提供システム1は、受注時にシステムにその案件ごとの入金計画及び出金計画が、入金関係データベース312及び支払関係データベース313にそれぞれインプットされ、実際に毎月の経過ごとに計画の数字を実際の数字に置き換え、経過月以降の予定を修正入力していくシステムとなっている。このような、実績と予定とを毎月確認し逐一修正していくことで、非常に正確な工事案件収支予測と、長期にわたる資金繰り予測を可能にしている。これによって、金融機関からも工事案件ごと、工事案件一覧及び資金繰り予測実績詳細表を閲覧可能な仕組みを構築することができ、建築業者と金融機関との信頼関係の構築につながるシステムとなる。
以上のように構成することで、複数の工事が同時に並行する場合であっても、個別の入金や出金、及びそれらの予定を容易に管理することができ、金融機関が融資の可否を判断することが可能な建築業向け与信判断材料提供システムを提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
また、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換しても良い。
また、上記の各構成、機能、処理部は、それらの一部又は全部を、ハードウェア(例えば、集積回路)で実現してもよい。また、上記の各構成、機能、処理部は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
1 建築業向け与信判断材料提供システム
10 制御部
11 工事台帳作成部
12 顧客情報登録登録部
13 業者情報登録部
30 記憶部
31 工事データベース
311 工事案件データベース
312 入金関係データベース
313 支払関係データベース
32 顧客データベース
33 業者データベース
40 通信部
50 入力部
60 表示部

Claims (3)

  1. 建築業者が金融機関に提供する資料をコンピュータ上で作成する建築業向け与信判断材料提供システムであって、
    前記建築業者が担当する工事に関する顧客情報、見積書情報、請求書情報、売上情報、支払いに関する情報を含む工事台帳を作成する工事台帳作成手段と、
    所定の期間における入金及び出金の内容を、それぞれ入金情報及び出金情報としてまとめた入出金管理画面を表示する入出金管理表示手段とを備え、
    前記売上情報には、入金予定日に関する情報である入金予定日情報と、前記顧客からの実際の入金があった日付である入金確定日に関する情報である入金確定日情報とが含まれており、
    前記入出金管理画面には、前記入金予定日情報及び前記入金確定日情報が表示される、
    建築業向け与信判断材料提供システム。
  2. 前記工事台帳作成手段は、前記工事の発注者に対して前記工事に関する報酬を請求する請求書を作成する請求書作成手段と、前記請求書作成手段で作成された前記請求書に記載された請求内容を売上として計上する売上計上手段とを備え、
    前記入出金管理表示手段は、前記請求内容が前記売上計上手段によって売り上げとして計上されると、前記請求内容を前記入出金管理画面に前記入金情報として追加する、
    請求項1に記載の建築業向け与信判断材料提供システム。
  3. 前記売上情報には、前記入金予定日情報及び前記入金確定日情報に加え、前記売上計上手段によって売り上げとして計上された日付に関する情報である売上計上日情報が含まれ、
    前記入金予定日情報は、前記売上計上日情報と顧客情報とに基づいて決定される、
    請求項2に記載の建築業向け与信判断材料提供システム。
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