JPH10326317A - 自動取引装置システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 顧客は、手数料のかかる取引を行う度に、半
端な金額の手数料を引き落とされることとなっていた。
このため、口座にある残高をいつでも全額利用できるわ
けではなく、常に手数料を考慮して取引を実行する必要
があった。 【解決手段】 顧客の口座に対応させた手数料ファイル
２ｂをホストコンピュータ２に設け、顧客の取引が手数
料を要するものである場合、自動取引装置１は、手数料
を引き落とすかまたは後払いとするかをその顧客に選択
させ、該顧客が手数料の後払いを選択した場合、前記ホ
ストコンピュータ２は、対応する手数料ファイル２ｂに
その手数料の情報を記録・保存しておき、前記ホストコ
ンピュータ２は、その手数料ファイル２ｂの情報に基づ
いて手数料の一括後払い金額を算出し、この金額を当該
顧客の口座から引き落として一括後払いを実行すること
とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は自動取引装置システ
ムに係り、特に、金融機関等にて利用される自動取引装
置システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のシステムは、顧客の操作
により入金、出金、振込および振替等の取引を自動的に
行う複数の自動取引装置と、該自動取引装置に接続した
ホストコンピュータから構成されれいる。顧客がその従
来の自動取引装置を利用して出金取引を行う際、該取引
が所定時間帯内に行われるのであれば手数料はかからな
いが、その所定時間帯外に行うと、例えば１０５円ある
いは２１０円等の手数料を支払う必要があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述の従来のシステム
では、所定時間帯外に出金取引等の手数料のかかる取引
を行うと、その出金取引毎に、手数料を支払う必要があ
るため、口座にある残高全額を利用することができない
という問題があった。例えば、口座の残高が１万円であ
る場合、所定時間帯外には１万円全額の引出しができ
ず、手数料分を差し引いた半端な額しか引き出せない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、ホストコンピ
ュータと、このホストコンピュータに接続した複数の自
動取引装置からなり、予め顧客が開設した口座の情報を
ホストコンピュータに記録し、その顧客が自動取引装置
を利用して取引を実行する自動取引装置システムにおい
て、顧客の口座に対応させた手数料ファイルをホストコ
ンピュータに設け、顧客が実行する取引が手数料を要す
る取引である場合、自動取引装置は、手数料を引き落と
すかまたは後払いとするかをその顧客に選択させ、この
顧客が手数料の後払いを選択した場合、ホストコンピュ
ータは、対応する手数料ファイルにその手数料の情報を
記録・保存しておき、ホストコンピュータは、その手数
料ファイルの情報に基づいて手数料の一括後払い金額を
算出し、この金額をその顧客の口座から引き落とすこと
により、一括後払いを実行することを特徴とする。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下に図を用いて本発明の実施の
形態について説明する。図１は実施の形態の自動取引装
置システムの説明図である。図において１は自動取引装
置（以下ＡＴＭと略記する。）を示す。２はホストコン
ピュータであり、複数の前記ＡＴＭ１と接続して、自動
取引装置システムを構成する。前記ホストコンピュータ
２は、図示しない中央演算処理装置や各種記憶装置を有
し、その記憶装置上に、手数料一括後払い可能口座２ａ
と、手数料ファイル２ｂを設けてある。

【０００６】図２は実施の形態の自動取引装置のブロッ
ク図であり、前記のＡＴＭ１を説明するためのものであ
る。図において、１ａは表示・操作部であり、例えば液
晶ディスプレイやＣＲＴ等による画面と、キーボードや
前記画面上に設けたタッチパネル等によりなり、顧客や
係員に情報を表示するとともに入力操作を受け入れる。

【０００７】１ｂはカード取扱部であり、顧客のカード
を受け入れて該カードの磁気ストライプその他に記録さ
れた情報を読み書きすることができる。１ｃは現金取扱
部であり、予め現金を格納し、必要に応じて顧客に現金
を支払う。この現金取扱部１ｃは顧客の現金を受け入れ
て格納することができるようにしておいてもよい。１ｄ
は制御部であり、前記各部を制御するとともにホストコ
ンピュータ２と通信を行い、各種取引を実行する。

【０００８】なお、このＡＴＭ１に通帳取扱部を設け
て、顧客の通帳を取扱可能としてもよい。本実施の形態
は、手数料を後払いできるようにしたことを特徴として
おり、顧客は予め、手数料一括後払い可能口座を開設し
てある。これは、通常の各種口座の機能に加え、出金取
引時等に手数料を後払いしたい場合、その手数料を後日
利子付きで支払うという機能を加え、そのために必要な
契約をしておくというものである。

【０００９】その顧客は、任意のＡＴＭ１を利用し、表
示・操作部１ａを操作することにより、所望の取引を進
める。ここでは一例として、所定時間帯外（すなわち手
数料のかかる時間帯）に、出金取引を行うこととして説
明する。通常の取引と同様、カード挿入、暗証入力およ
び出金金額指定等の操作を進めた後、当該顧客が手数料
一括後払い可能口座を開設している場合には、ホストコ
ンピュータ２は、ＡＴＭ１の制御部１ｄを介してその表
示・操作部１ａに、今回の取引に伴って発生する手数料
を今回支払うか、あるいは後日支払うかということを、
顧客に問い合わせるための画面を表示する。

【００１０】顧客は、その画面を参照して、どちらかを
選択する。今回手数料を支払わないこととして選択を行
った場合には、支払納期等の条件をさらに指定すること
としてもよい。また、今回手数料を支払わない場合、そ
の手数料は利子付きで所定の納期に一括引き落としされ
るということを、顧客に通知する。

【００１１】この手数料の後払いに関する取引の履歴を
示す情報は、手数料ファイル２に格納しておく。ホスト
コンピュータ２は、例えば月に１度等、所定の期日に、
手数料ファイル２ｂ内の履歴の情報を集計し、滞納分の
手数料を支払の遅延期間に見合った利子とともに、手数
料一括後払い可能口座２ａから一括引き落としすること
により、清算を行う。なお、その清算は、必ずしも月に
１度とする必要はなく、任意に設定することができる。

【００１２】上述のように、手数料を滞納できるように
しておけば、１００円程度の中途半端な手数料の引き落
としを避けることができ、取引時間等に関わらず、どの
ような場合にも、口座の残高全額を引き出すことが可能
となる。なお、前記説明では、出金取引を例にとって説
明したが、振込や振替取引に適用することとしてもよ
い。

【００１３】また、前述の処理は、プログラムによって
実現され、該プログラムは記録媒体に記録して提供され
る。

【００１４】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、ホストコン
ピュータに手数料ファイルを設けたことにより、手数料
が必要な取引であっても、その手数料を後日支払うこと
が可能となり、取引の都度中途半端な金額の手数料を引
き落とされることがなくなるという効果を有する。

【００１５】また、手数料の有無に関わらず、残高を全
額利用することが可能となる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施の形態の自動取引装置システムの説明図

【図２】実施の形態の自動取引装置のブロック図

【符号の説明】

１ 自動取引装置 ２ ホストコンピュータ ２ａ 手数料一括後払い可能口座 ２ｂ 手数料ファイル

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｇ０６Ｆ 15/30 Ｚ ３６０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ホストコンピュータと、該ホストコンピ
   ュータに接続した複数の自動取引装置からなり、予め顧
   客が開設した口座の情報をホストコンピュータに記録
   し、その顧客が前記自動取引装置を利用して取引を実行
   する自動取引装置システムにおいて、 顧客の口座に対応させた手数料ファイルをホストコンピ
   ュータに設け、 顧客が実行する取引が手数料を要する取引である場合、
   自動取引装置は、手数料を引き落とすかまたは後払いと
   するかをその顧客に選択させ、 該顧客が手数料の後払いを選択した場合、前記ホストコ
   ンピュータは、対応する手数料ファイルにその手数料の
   情報を記録・保存しておき、 前記ホストコンピュータは、その手数料ファイルの情報
   に基づいて手数料の一括後払い金額を算出し、この金額
   を当該顧客の口座から引き落とすことにより、一括後払
   いを実行することを特徴とする自動取引装置システム。