JP7217309B2 - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
従来、主に企業と個人との間の商取引におけるキャッシュレス決済手段が広く消費者に認知されているが、特に、その利便性から、ユーザ個人が所有するスマートフォンなどのユーザ端末を用いてオンラインで行われる電子決済サービスが広く消費者の間に浸透しつつある。
また、昨今、政府では、このような電子決済サービスにおいて、電子マネーや仮想通貨といったデジタルマネーにより給与の支払いを行う、所謂「給与のデジタル払い」の導入が検討されている。
特開2007-328549号公報
しかしながら、従来の技術は、給与の受け取り手段としてのデジタルマネーの優位性を高める上で改善の余地がある。たとえば、現在の給与受け取り手段に対する不満がない場合、現在の給与受け取り手段をデジタルマネーに変更することに対し、ユーザの心理的なハードルは総じて高くなることが予想される。このため、現在の給与受け取り手段をデジタルマネーに変更することに伴うユーザの心理的なハードルを下げるようなユーザメリットの創出が求められる。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、給与の受け取り手段としてのデジタルマネーの優位性を高めることができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る情報処理装置は、入金受付部と、入金処理部とを有する。入金受付部は、デジタルマネーの入金先を識別するための識別情報およびデジタルマネーの入金に先駆けて税金に関する処理がなされているかどうかを示す税金情報を含む入金要求を受け付ける。入金処理部は、入金受付部によって受け付けられた入金要求に応じて入金処理を行い、入金処理に関する入金履歴に対して税金情報を関連付けて記録する。
を有する
実施形態の一態様によれば、給与の受け取り手段としてのデジタルマネーの優位性を高めることができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係る情報処理の前提となる管理処理の一例を示す図である。 図2は、本実施形態に係る情報処理の前提となる電子決済処理の一例を示す図である。 図3は、本実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。 図4は、本実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。 図5は、本実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。 図6は、本実施形態に係る決済サーバの構成例を示すブロック図である。 図7は、本実施形態に係る利用者情報の概要を示す図である。 図8は、本実施形態に係る口座情報の概要を示す図である。 図9は、本実施形態に係る入金履歴の概要を示す図である。 図10は、本実施形態に係る決済履歴の概要を示す図である。 図11は、本実施形態に係る入金要求の一例を示す図である。 図12は、本実施形態に係る決済サーバの処理手順の一例を示すフローチャートである。 図13は、本実施形態に係る決済サーバの処理手順の一例を示すフローチャートである。 図14は、本実施形態に係る決済サーバの処理手順の一例を示すフローチャートである。 図15は、本実施形態に係る決済サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.前提〕
〔1-1.管理処理について〕
図1を用いて、本実施形態に係る情報処理の前提として、本実施形態に係る情報処理装置等により実行される管理処理について説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理の前提となる管理処理の一例を示す図である。以下では、本実施形態に係る情報処理装置の一例である決済サーバ100により、本実施形態に係る管理処理が実現される場合について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、決済サーバ100と、利用者端末200と、支払元サーバ300と、銀行サーバ400と、ATM(Automatic Teller Machine)500とを含む。なお、図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の一例を示すものであり、図1に示す例よりも多くの決済サーバ100や、利用者端末200や、支払元サーバ300や、銀行サーバ400や、ATM500が含まれていてもよい。
決済サーバ100と、利用者端末200と、支払元サーバ300と、銀行サーバ400は、有線または無線によりネットワークN-1(たとえば、図6参照)に接続される。決済サーバ100と、利用者端末200と、支払元サーバ300と、銀行サーバ400は、ネットワークN-1を通じて相互に通信できる。ネットワークN-1は、たとえば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。また、銀行サーバ400と、ATM500は、有線または無線によりネットワークN-2(たとえば、図6参照)に接続される。銀行サーバ400と、ATM500は、ネットワークN-2を通じて相互に通信できる。ネットワークN-2は、MICS(Multi Integrated Cash Service)などを含む所定のネットワークである。
決済サーバ100は、本実施形態に係る管理処理を実行する情報処理装置である。決済サーバ100は、単独のサーバ装置や、複数のサーバ装置及び複数のストレージ装置が協働して動作するクラウドシステム等により実現される。
たとえば、決済サーバ100は、利用者端末200を用いて所定の識別コードを表示または読み取ることによって、オンラインで行われる電子決済に関する電子決済サービスを提供する。たとえば、決済サーバ100は、取引対象の提供者や取引対象が提供される利用者が所有するデジタルマネーの決済口座を管理する。また、決済サーバ100は、利用者からの決済情報に従って、決済口座間においてデジタルマネーの移動等を行うことで、各種決済を実現する。なお、デジタルマネーとは、たとえば、各種企業が独自に用いるポイントや通貨等であってもよく、日本円やドル等の国家により提供される貨幣を電子的に取引可能としたものであってもよい。決済サーバ100を介して行われる電子決済サービスの処理内容については後述する。
利用者端末200は、電子決済サービスの利用者(例えば、利用者U1)によって利用される情報処理装置である。利用者端末200は、たとえば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)や、ウェアラブル端末等により実現される。なお、図1では、利用者端末200がスマートフォンである場合を例示している。
支払元サーバ300は、電子決済サービスの利用者に対して給与を支払う事業者によって利用される情報処理装置である。支払元サーバ300は、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。たとえば、支払元サーバ300は、典型的には、利用者を雇用する企業(以下、適宜「支払元」と記載する。)に属するサーバ装置である。なお、支払元となる事業者は、企業(会社や法人等)に限らず、国、都道府県、市区町村等の自治体であってもよい。
利用者端末200および支払元サーバ300は、決済サーバ100によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。
また、利用者端末200および支払元サーバ300は、所定の情報処理を実現する制御情報を決済サーバ100から受け取った場合には、制御情報に従って情報処理を実現する。ここで、制御情報は、たとえば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語、Java(登録商標)等のプログラミング言語、HTML(HyperText Markup Language)等のマークアップ言語等により記述される。なお、本実施形態では、決済サーバ100から配信される所定のアプリケーションそのものを制御情報とみなしてもよい。
銀行サーバ400は、電子決済サービスの利用者の銀行口座を管理する銀行に属する情報処理装置である。銀行サーバ400は、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。たとえば、銀行サーバ400は、銀行口座の利用履歴として、各カード会社や、各種サービスの提供者による銀行口座からの引き落としに関する情報(引き落とした金額や、引き落とした日時等)や、現在の口座情報(口座残高等)などを、利用者に対応付けて管理する。
また、銀行サーバ400は、MICSなどの所定のネットワークを介してATM500と有線または無線により相互に通信可能に接続される。ATM500は、利用者による操作に従って現金を払い出す。
電子決済サービスの利用者の雇用主である支払元は、利用者に対して定期的に(たとえば毎月1回)給与を支払う。そして、本実施形態に係る情報処理システム1は、給与の支払いをデジタルマネーにて行う「給与のデジタル払い」に対処するための管理処理を実現できる。
まず、決済サーバ100は、支払元サーバ300から入金要求を受け付ける(ステップS1)。入金要求には、デジタルマネーの入金を受ける利用者(支払先)の識別情報(支払先識別情報、以下、適宜「支払先ID」と記載する。)、入金額および入金の名目が含まれている。なお、図1では、入金要求の一例として、支払先ID「U#001」、入金学「300,000円」、名目「給与」を含んだ入金要求を例示している。
なお、支払先ID「U#001」は、利用者U1の識別情報(利用者識別情報、以下、適宜「利用者ID」と記載する。)である。利用者IDは、利用者U1を識別することができる情報であればよく、数字、アルファベット、記号等またはこれらの組み合わせの他、たとえば、電話番号およびメールアドレス等であってもよいし、電話番号およびメールアドレス等と氏名との組み合わせであってもよい。氏名は、漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベットのいずれでも構わない。また、入金要求には、支払元を識別する識別情報(支払元識別情報、以下、適宜「支払元ID」と記載する。)が含まれていてもよい。
つづいて、決済サーバ100は、入金要求に含まれる名目が給与であるか否かを判定する。そして、決済サーバ100は、入金要求に含まれる名目が給与である場合、その入金要求に含まれる利用者IDに紐付けられた総残高のうち給与残高に対して入金処理を行う。
たとえば、決済サーバ100は、「所有者ID」項目と、「総残高」項目と、「内訳」項目とを関連づけた口座情報を記憶する。「所有者ID」項目には、デジタルマネーの口座(決済口座)を所有する所有者を識別する識別情報(所有者識別情報、以下、適宜「所有者ID」と記載する)が記憶される。ここでは、「所有者ID」項目に、利用者U1を識別する利用者ID「U#001」が記憶される場合の例を示しているが、「所有者ID」項目には、利用者IDの他、支払元IDや、取引対象を提供する提供者を識別する識別情報(提供者識別情報、以下、適宜「提供者ID」と記載する。)等が記憶されてもよい。「総残高」項目には、所有者IDによって識別される所有者が所有するデジタルマネーの総残高を示す情報を記憶する。
「内訳」の項目には、「総残高」の項目に記憶される総残高の内訳を示す情報が記憶される。具体的には、「内訳」の項目は、「給与」の項目と「給与以外」の項目とを含む。「給与」の項目には、「総残高」の項目に記憶された総残高のうち、給与として入金(チャージ)されたデジタルマネーの残高を示す情報が記憶される。「給与以外」の項目は、「総残高」の項目に記憶された総残高のうち、給与以外の名目で入金されたデジタルマネーの残高を示す情報が記憶される。
たとえば、図1では、口座情報の一例として、利用者ID「U#001」、総残高「1,000,000円」、給与「700,000円」、給与以外「300,000円」を含んだ口座情報を示している。この場合において、図1に示す入金要求を受け付けた場合、決済サーバ100は、利用者ID「U#001」に対応づけられた「総残高」項目を「1,000,000円」から「1,300,000円」に変更する。また、決済サーバ10は、利用者ID「U#001」に対応づけられた「給与」項目を「700,000円」から「1,000,000円」に変更する(ステップS2)。なお、「給与以外」の項目に記憶された情報は、変更されない。
一方、決済サーバ100は、給与以外の名目を含んだ入金要求を受け付けた場合には、対応する口座情報のうち、「総残高」の項目を変更するとともに「給与以外」の項目を変更する。この場合、「給与」の項目に記憶されている情報は、変更されない。なお、「給与以外」の項目は、複数の項目に細分化されていてもよい。すなわち、給与以外の名目は、複数存在していてもよく、この場合、「給与以外」の項目は、複数存在する名目に対応して細分化されてもよい。
このように、本実施形態に係る情報処理システム1では、デジタルマネーの総残高のうち少なくとも給与残高を分けて管理する。これにより、たとえば、決済サーバ100は、総残高を示す残高情報(たとえば、総残高「1,300,000円」)を、給与残高を示す給与残高情報(たとえば、総残高「1,000,000円」)と給与以外残高を示す給与以外残高情報(たとえば、総残高「300,000円」)とに分けて利用者U1の利用者端末200に表示させることができる(ステップS3)。
したがって、本実施形態に係る情報処理システム1によれば、所謂給与のデジタル払いに対応でき、給与を含む残高を適切に管理することができる。
ところで、給与のデジタル支払いにおいては、給与として支払われたデジタルマネーを現金化できるようにすることで利用者の利便性が担保できる。具体的には、給与として支払われたデジタルマネーをATMから引き出せるようにする必要がある。そこで、本実施形態に係る情報処理システム1は、給与として支払われたデジタルマネーをATM500から引き出すことが可能に構成される。
たとえば、ATM500は、利用者U1による操作に従って、利用者IDおよび出金額を含む出金要求を銀行サーバ400に送信する(ステップS4)。利用者U1によるATM500に対する操作は、たとえば、ATM500が有するタッチパネルや物理的なボタンへの入力操作であってもよいし、利用者端末200が表示するQRコード(登録商標)等をATM500に読み取らせる操作であってもよい。ATM500に入力される情報には、少なくとも、利用者IDおよび出金額が含まれていればよい。
つづいて、銀行サーバ400は、ATM500から受け付けた出金要求を決済サーバ100に送信する(ステップS5)。
決済サーバ100は、銀行サーバ400から受け付けた出金要求に基づき、対応する残高情報のうち「給与」の項目を変更する。たとえば、出金要求に、利用者ID「U#001」、出金額「100,000円」が含まれているとする。この場合、決済サーバ100は、利用者ID「U#001」に紐付けられた「総残高」の項目を「1,300,000円」から「1,200,000円」に変更するとともに、「給与」の項目を「1,000,000円」から「900,000円」に変更する(ステップS6)。
つづいて、決済サーバ100は、利用者IDおよび出金額を含む出金指示を銀行サーバ400に送信する(ステップS7)。銀行サーバ400は、出金指示を受け付けると、決済サーバ100が属する事業者、すなわち、電子決済サービスを提供する企業の銀行口座から、出金指示に含まれる出金額を引き落とす(ステップS8)。なお、この処理は、決済サーバ100から出金指示を受け付けたタイミングで行われてもよいし、たとえば月に1回の予め決められたタイミングで行われてもよい。
また、銀行サーバ400は、出金額を含む出金指示をATM500に送信する(ステップS9)。そして、ATM500は、出金指示に含まれる出金額と同額の現金を払い出す(ステップS10)。
このように、本実施形態に係る情報処理システム1において、利用者U1は、自身が所有するデジタルマネーの総残高のうち、給与残高分のデジタルマネーをATM500から現金として引き出すことができる。
なお、上述した現金化に関する仕組みは、給与として支払われたデジタルマネーを対象とするものであり、給与以外の名目で支払われたデジタルマネーに関しては対象外であってよい。給与以外の名目で支払われたデジタルマネーについても現金化可能とすると、たとえばマネーロンダリング(資金洗浄)の温床となること等が懸念される。このため、決済サーバ100は、給与以外残高のATM500からの出金を禁止してもよい。ただし、給与以外残高が複数の項目に細分化される場合、細分化された複数の項目のうち何れかについては、ATM500からの出金を許容してもよい。
〔1-2.利用者端末200を用いた決済について〕
以下、図2を参照しつつ、本実施形態に係る情報処理の前提として、本実施形態に係る情報処理装置等により実行される利用者端末200を用いた決済(電子決済)の一例について説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理の前提となる電子決済処理の一例を示す図である。本実施形態に係る情報処理システム1は、上述したデジタルマネーの総残高のうち給与残高および給与以外残高の両方を電子決済に利用できる。
図2に示すように、情報処理システム1は、店舗端末600をさらに含んでいてもよい。店舗端末600は、利用者に取引対象を提供する提供者によって利用される情報処理装置である。店舗端末600は、たとえば、POS(Point of Sales)端末や、スマートフォン、タブレット型端末、ノート型PC、デスクトップPC、携帯電話機、PDA等により実現される。また、店舗端末600は、決済サーバ100によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。店舗端末600は、有線または無線によりネットワークN-3(たとえば、図6参照)に接続される。決済サーバ100と、店舗端末600は、ネットワークN-3を通じて相互に通信できる。ネットワークN-3は、たとえば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。ネットワークN-3は、ネットワークN-1とは異なるネットワークであってもよい。店舗端末600は、後述する送金サーバ700が属する事業者により管理される端末である場合がある。なお、図2では、店舗端末600がPOS端末である場合を例示している。
以下の説明では、店舗Aに配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、店舗Aを識別する識別情報(以下、「店舗コード」と記載する)C1を示す2次元コードを用いて、利用者U1が利用者端末200を用いた決済を行う例について説明するが、本実施形態は、これに限定されるものではない。以下に説明する決済の一例は、任意の利用者が任意の利用者端末200を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗コードC1は、QRコード(登録商標)のみならず、バーコードや所定のマーク、番号等(すなわち、所定のコード)であってもよい。
たとえば、利用者U1が店舗Aにて各種の商品やサービスといった決済対象(取引対象)の利用や購入に伴う決済を行う場合、利用者U1は、利用者端末200に予めインストールされた決済アプリを起動する。そして、利用者U1は、決済アプリを介して、店舗Aに設置された店舗コードC1を撮影して読み取る(ステップS11)。このような場合、利用者端末200は、決済対象の価格を入力するための画面を表示し、利用者U1或いは店舗Aの店員から決済金額の入力を受け付ける。そして、利用者端末200は、利用者U1を識別する利用者IDと、店舗コードC1(若しくは、店舗コードC1が示す情報、すなわち、店舗Aを示す情報(たとえば、提供者ID))と、決済金額とを示す決済情報を決済サーバ100へと送信する(ステップS12)。
決済サーバ100は、利用者端末200から受信した決済情報に基づいて、利用者IDが示す利用者U1の決済口座から、店舗コードC1が示す店舗Aの決済口座へと、決済金額が示す額のデジタルマネーを移動させる(ステップS13)。そして、決済サーバ100は、決済が完了した旨の通知を利用者端末200へと送信する(ステップS14)。このような場合、利用者端末200は、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、デジタルマネーによる決済が行われた旨を通知する。
なお、利用者端末200を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。たとえば、利用者端末200を用いた決済は、店舗Aに設置された店舗端末600を用いたものであってもよい。たとえば、利用者端末200は、利用者U1を識別するための利用者IDを画面上に表示させる。このような場合、店舗Aに設置された店舗端末600は、利用者端末200に表示された利用者IDを読み取り、利用者IDと、決済金額と、店舗Aを識別する情報とを示す決済情報を決済サーバ100へと送信する。決済サーバ100は、店舗端末600から受信した決済情報に基づいて、利用者IDが示す利用者U1の決済口座から、店舗Aの決済口座へと、決済金額が示す額のデジタルマネーを移動させ、店舗Aの店舗端末600或いは利用者端末200に対し、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、決済が行われた旨を通知してもよい。
また、利用者端末200を用いた決済は、利用者U1が予めデジタルマネーをチャージした決済口座から店舗Aの決済口座へとデジタルマネーを移動させる処理のみならず、たとえば、利用者U1が予め登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、たとえば、利用者端末200は、店舗Aの決済口座に対して決済金額のデジタルマネーを移動させるとともに、利用者U1のクレジットカードの運用会社(カード会社)に対し、決済金額を請求してもよい。
また、利用者端末200を用いた決済は、実店舗に対するものに限らず、たとえば、電子商取引サービスでの取引対象に対する決済(すなわち、オンライン決済)であってもよい。このような場合、たとえば、利用者端末200は、利用者U1を識別する利用者IDと、提供者IDと、取引対象の価格(決済金額)とを示す決済情報を決済サーバ100へと送信する。そして、決済サーバ100は、利用者IDが示す利用者U1の決済口座から、提供者IDが示す提供者の決済口座へと、決済金額が示す額のデジタルマネーを移動させ、利用者端末200に対し決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、決済が行われた旨を通知する。
〔2.本実施形態に係る情報処理の一例〕
以下、図3~図5を用いて、本実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図3は、本実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図3に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、送金サーバ700をさらに含む。送金サーバ700は、利用者端末200の利用者U1に対する各種送金処理を行う情報処理装置である。送金サーバ700は、利用者U1に対して報酬を支払う事業者によって運営・管理される情報処理装置や、事業者の決済を代行する事業者により運営・管理される情報処理装置であってもよい。事業者は、企業(会社や法人等)に限らず、国、都道府県、市区町村等の自治体であってもよい。送金サーバ700は、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。図3に示す例では、送金サーバ700として、送金サーバ701や送金サーバ702などが示されている。
送金サーバ700は、有線又は無線によりネットワークN-1(たとえば、図6参照)に接続される。送金サーバ700は、ネットワークN-1を通じて、決済サーバ100と相互に通信できる。
送金サーバ700は、利用者U1が所有する決済口座への入金を要求するための入金要求を決済サーバ100に送信する(ステップS21、ステップS31)。入金要求は、デジタルマネーの支払先(入金先)を識別するための識別情報(支払先識別情報、以下、適宜「支払先ID」と記載する。)および入金に先駆けて税金に関する処理がなされているかどうかを示す税金情報を含む。
支払先IDは、支払先を識別することができる情報であればよく、数字、アルファベット、記号等またはこれらの組み合わせの他、たとえば、電話番号およびメールアドレス等であってもよいし、電話番号およびメールアドレス等と氏名との組み合わせであってもよい。氏名は、漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベットのいずれでも構わない。また、入金要求には、支払元を識別するための識別情報(支払元識別情報、以下、適宜「支払元ID」と記載する。)が含まれていてもよい。
税金情報は、入金に先駆けて税金に関する処理がなされているかどうかを示す情報である。たとえば、控除情報は、原稿料や講演料、特定の資格を持つ人に支払う報酬や料金、社会保険診療報酬支払基金が支払う診療報酬などの源泉徴収の対象となる報酬について源泉徴収により税金の差し引きを予め完了しているかどうかを示す情報である。税金情報は、入金要求を送信する際に支払元により予め指定される。
決済サーバ100は、送金サーバ700から入金要求を受信すると、入金要求に応じて実行される入金処理に関する入金履歴を税金情報に関連付けて記録する記録処理を実行する(ステップS22、ステップS32)。たとえば、決済サーバ100は、入金要求に応じて、支払元IDに紐づく決済口座から、支払先IDに紐づく決済口座に対して、入金額に相当するデジタルマネーを移動させる入金処理を実行する。続いて、決済サーバ100は、入金処理に関する入金履歴に税金情報を関連付けて記録する。
図3に示す事例EX_Aでは、決済サーバ100は、入金要求に応じた入金履歴として、「支払元ID」の項目や、「入金額」の項目や、「名目」の項目や、「税金」などの各項目に関する情報を記録する。事例EX_Aでは、報酬を名目として、税金が源泉徴収済みである入金要求に応じて行われた入金処理の履歴が記録されていることを示している。また、事例EX_Bでは、原稿料を名目として、税金が源泉徴収済みである入金要求に応じて行われた入金処理の履歴が記録されていることを示している。これにより、決済サーバ100は、利用者U1の各入金記録について申告が不要な所得や申告を要する所得を識別可能な状態で管理できる。
また、決済サーバ100は、利用者U1からの要求に応じて、利用者U1に紐づく入金履歴から、税金に関する処理がなされている情報、または、税金に関する処理がなされていない情報を集約して利用者U1に提供できる。具体的には、図4に示すように、利用者端末200は、利用者U1の操作に従って決済アプリを立ち上げ、決済アプリを通じて、入金履歴を要求するための入金履歴要求を決済サーバ100に送信する(ステップS41)。
たとえば、図4では、利用者U1が税金に関する処理がなされていない入金履歴を要求する場合の例を示している。この場合、利用者端末200が送信する入金履歴要求には、要求元を示す要求元ID(たとえば、「U#001」)と、税金に関する処理がなされていない入金履歴の取得を希望することを示す属性指定値(たとえば、「税金未済」)とが含まれる。税金未済は、税金に関する処理が済んでいないことを示す。たとえば、要求元IDとして利用者IDが用いられる場合、入金履歴要求の生成に応じて自動的に入金履歴要求に付与されてよい。また、前述の属性指定値は、利用者U1が利用者端末200に表示する決済アプリのユーザインターフェイス上で指定可能に構成されてもよい。なお、利用者U1が税金に関する処理がなされている入金履歴を要求する場合には、対応する属性指定値を用いることにより同様に処理が可能である。
決済サーバ100は、利用者端末200から入金履歴要求を受信すると、入金履歴要求に対応する入金履歴を取得する(ステップS42)。たとえば、決済サーバ100は、入金履歴要求に含まれる要求元ID及び上述の属性指定値に基づいて、利用者IDに紐づく入金履歴から、属性指定値に対応する入金履歴を取得する。つまり、決済サーバ100は、利用者IDに紐づく入金履歴の中から、税金情報の項目に「未済」が記録されている入金履歴を取得する。
そして、決済サーバ100は、取得した入金履歴を利用者端末200に送信する(ステップS43)。図4では、名目が不明で、税金が源泉徴収されていない未済の入金履歴が利用者端末200に送信される例が示されている。図4に示す例によれば、決済サーバ100は、利用者U1に対して、確定申告を補助するための情報を提供できる。
また、決済サーバ100は、利用者U1からの要求に応じて、利用者U1に対し、決済履歴の中から所得控除の対象となり得る決済履歴を提供できる。具体的には、図5に示すように、利用者端末200は、利用者U1の操作に従って決済アプリを立ち上げ、決済アプリを通じて、所得控除の対象となり得る決済履歴を要求するための決済履歴要求を決済サーバ100に送信する(ステップS51)。
この場合、利用者端末200が送信する決済履歴要求には、決済履歴の要求元を示す要求元ID(たとえば、「U#001」)と、決済履歴の取得先を示す取得先識別情報(以下、適宜「取得先ID」と記載する。)とが含まれる。たとえば、決済履歴の要求元を示す要求元識別情報である利用者U1の利用者IDは、決済履歴要求の生成に応じて自動的に入金履歴要求に付与される。前述の取得先IDは、利用者U1が利用者端末200に表示する決済アプリのユーザインターフェイス上で指定可能に構成されてもよい。なお、利用者端末200は、決済アプリを通じて決済を行う際、決済対象を入力するように構成されていてもよい。
決済サーバ100は、利用者端末200から決済履歴要求を受信すると、所得控除の対象となり得る決済履歴を取得する(ステップS52)。たとえば、決済サーバ100は、決済履歴要求に含まれる要求元IDと、同じく決済履歴要求に含まれる取得先IDとが一致することを条件として、取得先IDに紐づく決済履歴の中から、所得控除の対象となり得る決済履歴を取得する。また、決済サーバ100は、要求元IDと取得先IDとが一致しない場合、要求元IDが、決済履歴の共有先として予め設定されている共有先識別情報(以下、適宜「共有者ID」と記載する。)と一致することを条件として、取得先IDに紐づく決済履歴の中から、所得控除の対象となり得る決済履歴を取得する。このとき、決済サーバ100は、要求先IDが、決済履歴において取得先IDに対応付けられている共有先IDと一致するかどうかを判定する。そして、決済サーバ100は、取得先IDに紐づく決済履歴の中から、所得控除の対象となり得る決済履歴として、決済対象の項目に記録された情報が照合リストに含まれている決済履歴を取得する。照合リストは、たとえば、医療費控除や寄付金控除などの所得控除の対象となり得る決済対象の情報が予めリストアップされている。
そして、決済サーバ100は、取得した決済履歴を利用者端末200に送信する(ステップS53)。図5では、決済対象が寄付金控除の対象となり得る寄付である決済履歴や、決済対象が医療費の対象となり得る医薬品である決済履歴などが利用者端末200に送信される例が示されている。図4に示す例によれば、決済サーバ100は、利用者U1に対して、確定申告を補助するための情報を提供できる。
〔3.装置構成例〕
以下、本実施形態に係る決済サーバ100の構成について説明する。図6は、本実施形態に係る決済サーバの構成例を示すブロック図である。
図6に示すように、決済サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110について)
通信部110は、有線又は無線により、ネットワークN-1又はネットワークN-3に接続される。通信部110は、ネットワークN-1又はネットワークN-3を介して、利用者端末200や、支払元サーバ300や、銀行サーバ400や、店舗端末600や、送金サーバ700等との間で情報の送受信を行う。通信部110は、たとえば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。
(記憶部120について)
記憶部120は、制御部130による制御及び演算に用いられるプログラム及びデータを記憶する。記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図6に示すように、記憶部120は、利用者情報記憶部121と、口座情報記憶部122と、入金履歴記憶部123と、決済履歴記憶部124とを有する。
(利用者情報記憶部121について)
利用者情報記憶部121は、決済サーバ100が提供する電子決済サービスを利用する利用者(たとえば、利用者U1)に関する利用者情報を記憶する。図7は、本実施形態に係る利用者情報の概要を示す図である。なお、図7は、本実施形態に係る利用者情報の一例を示すものであり、図7に示す例とは異なる形態で構成されていてもよい。
図7に示すように、利用者情報記憶部121に記憶される利用者情報は、「利用者ID」や、「口座ID」などの複数の項目を有している。利用者情報が有する各項目は相互に対応付けられている。
「利用者ID」の項目には、決済サーバ100が提供する電子決済サービスを利用する利用者(たとえば、利用者U1や支払元、提供者など)を識別するために、各利用者に対して個別に付与される識別情報である利用者IDが記憶される。また、「口座ID」の項目には、決済口座を識別するための口座識別情報(以下、適宜「口座ID」と記載する。)が記憶される。
(口座情報記憶部122について)
口座情報記憶部122は、利用者、給与の支払元、提供者などが電子決済サービスにおいて所有する口座(決済口座)に関する各種の情報(上述した残高情報の一例)を記憶する。図8は、本実施形態に係る口座情報の概要を示す図である。なお、図8は、本実施形態に係る口座情報の一例を示すものであり、図8に示す例とは異なる形態で構成されていてもよい。
図8に示すように、口座情報記憶部122に記憶される口座情報は、「口座ID」や、「所有者ID」や、「総残高」や、「内訳」などの複数の項目を有している。口座情報が有する各項目は相互に対応付けられている。
「口座ID」の項目には、決済口座を識別するための口座IDが記憶される。口座情報が有する「口座ID」の項目に記憶される口座IDの情報は、上述した利用者情報が有する「口座ID」の項目に記憶される口座IDの情報に対応する。「所有者ID」の項目には、口座IDに紐付けられた決済口座を所有する所有者を識別するための識別情報が記憶される。たとえば、図8に示す例において、「所有者ID」の項目には、利用者U1の利用者IDである「U#001」や、給与を支払う支払元の支払元IDである「U#002」や、取引対象を提供する提供者の提供者IDである「U#003」等が記憶されている。
「総残高」の項目には、決済口座の総残高を示す情報が記憶される。「内訳」項目には、総残高の内訳を示す情報が記憶される。具体的には、「内訳」の項目には、「給与」の項目および「給与以外」の項目が含まれており、「給与以外」の項目は、たとえば「通常」の項目や、「利益」の項目等の小項目に細分化されている。
「給与」の項目には、「総残高」項目に記憶された総残高のうち、給与として入金されたデジタルマネーの残高を示す情報が記憶される。「給与以外」の項目には、「総残高」項目に記憶された総残高のうち、給与以外の名目で入金されたデジタルマネーの残高を示す情報が記憶される。
また、「給与以外」の項目のうち、「通常」の項目には、決済口座の所有者が自らチャージしたデジタルマネーの残高を示す情報が記憶される。一例として、「通常」の項目には、決済口座に紐付けられたクレジットカードまたは銀行口座から入金されたデジタルマネーの残高を示す情報が記憶される。「利益」の項目には、たとえば、情報処理システム1が提供する電子決済サービスを利用した際に決済金額に対してキャッシュバックされたデジタルマネーの残高を示す情報が記憶される。
(入金履歴記憶部123について)
入金履歴記憶部123は、入金要求に応じて実行される入金処理に関する入金履歴を記憶する。図9は、本実施形態に係る入金履歴の概要を示す図である。なお、図9は、本実施形態に係る入金履歴の概要を示すものであり、図9に示す例とは異なる形態で構成されていてもよい。
図9に示すように、入金履歴記憶部123に記憶される入金履歴は、「利用者ID」の項目や、「日付」の項目や、「取引内容」の項目や、「支払元ID」の項目や、「入金額」の項目や、「名目」の項目や、「税金」の項目などの複数の項目を有している。入金履歴が有する複数の項目は相互に対応付けられている。
「利用者ID」の項目には、決済サーバ100が提供する電子決済サービスを利用する利用者(たとえば、利用者U1や支払元、提供者など)を識別するために、各利用者に対して個別に付与される識別情報である利用者IDが記憶される。
「日付」の項目には、入金要求に応じて入金処理が行われた日時情報が記憶される。「取引内容」の項目には、入金処理の取引内容が記憶される。たとえば、「取引内容」の項目が「振込」の場合、取引内容が、入金要求に含まれる支払元IDに紐付けられた決済口座から、入金要求に含まれる支払先IDに紐付けられた決済口座に対し、入金要求に含まれる入金額に相当するデジタルマネーの資金移動であることを示す。
「支払元ID」に項目には、給与を支払う支払元や、給与以外の各種報酬を支払う支払元を識別するための識別情報が記憶される。支払元IDは、典型的には、利用者IDであるが、利用者IDに紐づく情報であってもよい。「入金額」の項目には、入金要求に応じて支払元IDに紐づく決済口座から、利用者IDに紐づく決済口座に対して支払われる金額が記憶される。
「名目」の項目には、入金要求にタグ付けされた入金の目的が記憶される。「税金」の項目には、入金に先駆けて税金に関する処理がなされているかどうかを示す税金情報が記憶される。たとえば、「税金情報」の項目に「済」が記憶されている場合、税金に関する処理が済んでいることを示し、「税金情報」の項目に「未済」が記憶されている場合、税金に関する処理が済んでいないことを示す。
なお、決済サーバ100は、入金履歴と同様に、出金履歴を記憶してもよい。
(決済履歴記憶部124について)
決済履歴記憶部124は、決済要求に応じて実行される決済処理に関する決済履歴を記憶する。図10は、本実施形態に係る決済履歴の概要を示す図である。なお、図10は、本実施形態に係る決済履歴の概要を示すものであり、図10に示す例とは異なる形態で構成されていてもよい。
図10に示すように、決済履歴記憶部124に記憶される決済履歴は、「利用者ID」の項目や、「日付」の項目や、「支払先ID」の項目や、「決済額」の項目や、「決済対象」の項目や、「共有者ID」の項目などの複数の項目を有している。決済履歴が有する複数の項目は相互に対応付けられている。
「利用者ID」の項目には、電気決済サービスの各利用者に対して個別に付与される識別情報である利用者IDが記憶される。「日付」の項目には、決済要求に応じて決済処理が行われた日時情報が記憶される。
「支払先ID」の項目には、デジタルマネーの入金を受ける利用者(支払先)の識別情報を記憶する。支払先IDは、典型的には利用者IDであるが、利用者IDに紐づく情報であってもよい。
「決済額」の項目には、決済要求に応じて、利用者IDに紐づく決済口座から決済される金額が記憶される。「決済対象」の項目には、決済要求の対象となる商品やサービスなどの情報が記憶される。
「共有者ID」の項目には、決済履歴の共有先を示す共有先識別情報である共有者IDが記憶される。共有者IDは、利用者により予め設定される。共有者IDは、典型的には、利用者IDである。決済サーバ100は、決済履歴要求に含まれる要求元IDが、「共有者ID」の項目に記憶されている共有者IDと一致することを条件として決済履歴要求を許可し、決済履歴要求に含まれる取得先IDに紐づく決済履歴を提供する。
(制御部130について)
制御部130は、決済サーバ100の制御や演算を実行するコントローラ(controller)である。制御部130の各部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、決済サーバ100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図6に示すように、制御部130は、入金受付部131と、入金処理部132と、提供部133と、取得部134とを有する。制御部130は、図6に示す各部により、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図6に示す各部に限られず、デジタルマネーの総残高のうち少なくとも給与残高を分けて管理するための情報処理の機能や作用を実現または実行する各部を有していてもよい。
(入金受付部131について)
入金受付部131は、デジタルマネーの入金先を識別するための識別情報および入金に先駆けて税金に関する処理がなされているかどうかを示す税金情報を含む入金要求を受け付ける。図11は、本実施形態に係る入金要求の一例を示す図である。
図11に示すように、入金要求は、「支払元ID」や、「支払先ID」や、「入金額」や、「名目」や、「税金」などの情報を含む。「支払元ID」は、入金要求を送信した支払元の識別情報であり、「支払先ID」は、支払先の識別情報である。また、「入金額」は、入金されるデジタルマネーの金額を示す情報であり、「名目」は、入金の名目を示す情報である。図11に示す入金要求は、支払元ID:「U#111」によって識別される送金サーバ701から、支払先ID:「U#001」によって識別される利用者U1に対し、報酬として「50,000円」の入金を要求することを示している。また、図11に示す入金要求は、予め税金に関する処理がなされている(源泉徴収済みである)ことを示している。入金受付部131は、受け付けた入金要求を入金処理部132に送る。
(入金処理部132について)
入金処理部132は、入金受付部131によって受け付けられた入金要求に応じて入金処理を行い、入金処理に関する入金履歴に対して税金情報を関連付けて記録する。たとえば、入金処理部132は、入金要求に応じて、支払元IDに紐づく決済口座から、支払先IDに紐づく決済口座に対して、入金額に相当するデジタルマネーを移動させる入金処理を実行する。また、入金処理部132は、入金処理に関する入金履歴に税金情報を関連付けて記録する。たとえば、入金処理部132は、「支払元ID」の項目や、「入金額」の項目や、「名目」の項目や、「税金」などの各項目に関する情報を相互に関連付けて、入金履歴記憶部123に記録する。
(提供部133について)
提供部133は、入金履歴記憶部123に記憶されている入金機歴から、税金に関する処理がなされている情報、または、税金に関する処理がなされていない情報を集約して利用者に提供する。
たとえば、提供部133は、通信部110を通じて、利用者端末200から入金履歴要求を受信する。提供部133は、入金履歴要求に含まれる要求元ID及び属性指定値に基づいて、要求元IDに合致する利用者IDに紐づく入金履歴から、属性指定値に対応する入金履歴を取得する。たとえば、要求元IDに合致する利用者IDが「U#001」で、属性指定値が「税金未済」である場合、提供部133は、入金履歴記憶部123に記憶されている利用者ID:「U#001」に紐づく入金履歴の中から、税金情報の項目に「済」が記録されている入金履歴を取得する。提供部133は、取得した入金履歴を、通信部110を通じて、要求元である利用者の利用者端末200に送信する。
また、提供部133は、決済履歴記憶部124に記憶されている決済履歴から、所得控除の対象となり得る決済履歴の情報を利用者に提供する。
たとえば、提供部133は、通信部110を通じて、利用者端末200から決済履歴要求を受信する。提供部133は、決済履歴要求に含まれる取得先IDが、同じく決済履歴要求に含まれる要求元ID、又は取得先IDに対応付けて予め設定される共有先IDと一致することを条件として、取得先IDに紐づく決済履歴の中から、所得控除の対象となり得る決済履歴を取得する。たとえば、決済サーバ100は、取得先IDに紐づく決済履歴の中から、所得控除の対象となり得る決済履歴として、決済対象の項目に記録された情報が照合リストに含まれている決済履歴を取得する。照合リストは、たとえば、医療費控除や寄付金控除などの所得控除の対象となり得る決済対象の情報が予めリストアップされている。提供部133は、取得した決済履歴を、通信部110を通じて、要求元である利用者の利用者端末200に送信する。
また、上述した入金受付部131及び入金処理部132は、デジタルマネーの総残高のうち少なくとも給与残高を分けて管理するための情報処理の機能や作用の少なくとも一部を実現または実行してもよい。また、制御部130は、デジタルマネーの総残高のうち少なくとも給与残高を分けて管理するための情報処理の機能や作用を実現または実行する各部として、出金処理部と、表示制御部とをさらに有してもよい。なお、以下に説明するデジタルマネーの総残高のうち少なくとも給与残高を分けて管理するための情報処理の機能や作用は、決済サーバ100と連携する他のサーバ装置により実現されてもよい。
入金受付部131は、デジタルマネーの入金要求を受け付ける。また、入金受付部131は、デジタルマネーのATM500への出金要求を受け付ける。また、入金受付部131は、電子商取引サービスでの取引対象に対する決済に関する決済情報を受け付けてもよい。たとえば、入金受付部131は、利用者を識別する利用者IDと、取引対象を提供する提供者を識別する提供者IDと、取引対象の価格(決済金額)とを示す決済情報を利用者端末200から受け付ける。
また、入金受付部131は、店舗に設置された店舗端末600から決済情報を受け付けてもよい。たとえば、入金受付部131は、店舗端末600が読み取った利用者IDであって、利用者端末200に表示された利用者IDと、決済金額と、店舗を識別する情報とを示す決済情報を受け付ける。
また、入金受付部131は、利用者端末200からデジタルマネーの総残高の確認要求を受け付けてもよい。この場合、確認要求には、少なくとも利用者IDが含まれていればよい。
入金処理部132は、入金受付部131によって受け付けられた入金要求に基づいて口座情報記憶部122に対する入金処理を行う。具体的には、入金処理部132は、入金要求に含まれる支払元IDに紐付けられた決済口座から、入金要求に含まれる支払先IDに紐付けられた決済口座に対し、入金要求に含まれる入金額に相当するデジタルマネーの資金移動を行う。すなわち、入金処理部132は、支払元IDに紐付けられた決済口座の総残高から入金額を減算するとともに、支払先IDに紐付けられた決済口座の総残高に入金額を加算する。
また、入金処理部132は、入金要求に含まれる名目が「給与」である場合、支払先IDに紐付けられた決済口座の総残高のうちの「給与」の項目に対して入金額を加算する。一方、入金処理部132は、入金要求に含まれる名目が「給与以外」である場合、支払先IDに紐付けられた決済口座の総残高のうちの「給与以外」の項目に対して入金額を加算する。たとえば、入金処理部132は、入金要求に含まれる名目が「通常」である場合、支払先IDに紐付けられた決済口座の総残高のうちの「通常」の項目に対して入金額を加算する。また、入金処理部132は、入金要求に含まれる名目が「利益」である場合、支払先IDに紐付けられた決済口座の総残高のうちの「利益」の項目に対して入金額を加算する。
出金処理部は、入金受付部131によって受け付けられた出金要求に基づいて口座情報記憶部122に対する出金処理を行う。具体的には、出金処理部は、出金要求に含まれる出金元IDに紐付けられた決済口座から、出金要求に含まれる出金額に相当するデジタルマネーを減算する。そして、出金処理部は、通信部110およびネットワークN-1を介し、出金要求に含まれる銀行IDに紐づく銀行サーバ400に対して出金指示を送信する。出金指示には、出金元IDおよび出金額といった情報が含まれていてもよい。
また、出金処理部は、出金要求に含まれる出金先が「ATM」である場合、出金元IDに紐付けられた決済口座の総残高のうちの「給与」の項目から出金額を減算する。一方、出金処理部は、出金要求に含まれる出金先が「ATM」以外である場合、たとえば、出金先が「銀行口座」である場合、出金元IDに紐付けられた決済口座の「給与」の項目および「通常」の項目のうち、利用者によって選択された項目から出金額を減算してもよい。出金元とする残高項目(ここでは、「給与」の項目および「通常」の項目)の選択は、ATM500への操作によって行われても良い。また、利用者によって予め設定されていてもよい。
表示制御部は、情報処理システム1が提供する電子決済サービスに関するコンテンツを利用者が利用する利用者端末200に表示させる。たとえば、表示制御部は、入金受付部131によって利用者端末200から総残高の確認要求が受け付けられた場合に、確認要求に含まれる利用者IDによって識別される利用者の利用者端末200に対し、その利用者が所有する決済口座の総残高を示す残高情報を送信する。このとき、表示制御部は、たとえば、利用者IDに紐付けられた決済口座から「総残高」の項目、「給与」の項目および「給与以外」の項目の各情報を取得し、取得した各情報を、利用者端末200に予めインストールされている決済アプリを通じて、利用者端末200に表示させる。
〔4.処理手順〕
以下、図12~図14を用いて、本実施形態に係る決済サーバ100の処理手順について説明する。図12~図14は、本実施形態に係る決済サーバの処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、決済サーバ100の制御部130によって繰り返し実行される。
まず、図12を用いて、本実施形態に係る入金履歴記録処理について説明する。図12に示すように、入金受付部131が、通信部110を通じて、たとえば、利用者端末200から入金要求を受信する(ステップS101)。
入金処理部132は、入金受付部131によって受け付けられた入金要求に応じて入金処理を行う(ステップS102)。また、入金処理部132は、入金要求に含まれる税金情報に基づいて、入金履歴に税金情報を関連付けて入金履歴記憶部123に記録し(ステップS103)、図12に示す処理手順を終了する。
続いて、図13を用いて、本実施形態に係る入金履歴提供処理について説明する。図13に示すように、提供部133は、通信部110を通じて、入金履歴要求を利用者端末200から受信する(ステップS201)。
また、提供部133は、入金履歴要求に該当する入金履歴があるかどうかを判定する(ステップS202)。たとえば、提供部133は、入金履歴要求に含まれる要求元ID及び属性指定値に基づいて、要求元IDに合致する利用者IDに紐づく入金履歴の中に、属性指定値に対応する入金履歴が存在するかどうかを判定する。つまり、提供部133は、要求元IDに合致する利用者IDが「U#001」で、属性指定値が「税金未済」である場合、入金履歴記憶部123に記憶されている利用者ID:「U#001」に紐づく入金履歴の中から、税金情報の項目に「済」が記録されている入金履歴があるかどうかを判定する。
提供部133は、入金履歴要求に該当する入金履歴があると判定した場合(ステップS202;Yes)、要求に該当する入金履歴を取得する(ステップS203)。そして、提供部133は、取得した入金履歴を要求元である利用者の利用者端末200に送信して(ステップS204)、図13に示す処理手順を終了する。
提供部133は、入金履歴要求に該当する入金履歴がないと判定した場合(ステップS202;No)、要求に該当する入金履歴はない旨を要求元である利用者の利用者端末200に送信して(ステップS205)、図13に示す処理手順を終了する。
続いて、図14を用いて、本実施形態に係る決済履歴提供処理について説明する。図14に示すように、提供部133は、通信部110を通じて、所得控除の対象となり得る決済履歴の情報の取得を要求するための決済履歴要求を利用者端末200から受信する(ステップS301)。
また、提供部133は、決済履歴要求に含まれる要求元IDと取得先IDとが一致するかどうかを判定する(ステップS302)。つまり、提供部133は、決済履歴の要求元が、自らの決済履歴を要求しているかどうかを判定する。
提供部133は、決済履歴要求に含まれる要求元IDと取得先IDとが一致すると判定した場合(ステップS302;Yes)、取得先IDに紐づく決済履歴の中に、所得控除の対象となり得る決済履歴の情報があるかどうかを判定する(ステップS303)。
提供部133は、取得先IDに紐づく決済履歴の中に、所得控除の対象となり得る決済履歴の情報があると判定した場合(ステップS303;Yes)、所得控除の対象となり得る決済履歴の情報を決済履歴記憶部124から取得する(ステップS304)。そして、提供部133は、取得した決済履歴の情報を要求元である利用者の利用者端末200に送信して(ステップS305)、図14に示す処理手順を終了する。
一方、提供部133は、取得先IDに紐づく決済履歴の中に、所得控除の対象となり得る決済履歴の情報がないと判定した場合(ステップS303;Yes)、所得控除の対象となり得る決済履歴の情報がない旨を要求元である利用者の利用者端末200に送信して(ステップS306)、図14に示す処理手順を終了する。
上述のステップS302において、提供部133は、決済履歴要求に含まれる要求元IDと取得先IDとが一致しないと判定した場合(ステップS302;No)、要求元IDが取得先IDに紐づく共有先IDと一致するかどうかを判定する(ステップS307)。つまり、提供部133は、決済履歴要求が、決済履歴要求に含まれる取得先IDに紐づく利用者が予め共有先として設定した要求元からの要求であるかどうかを判定する。
提供部133は、要求元IDが取得先IDに紐づく共有先IDと一致すると判定した場合(ステップS307;Yes)、上述のステップS303の処理手順に移る。
一方、提供部133は、要求元IDが取得先IDに紐づく共有先IDと一致しないと判定した場合(ステップS307;No)、要求は許可されない旨を要求元である利用者の利用者端末200に送信して(ステップS308)、図14に示す処理手順を終了する。
〔5.変形例〕
上述してきた本実施形態は、本実施形態に係る情報処理の一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。例えば、決済サーバ100は、電子決済サービスの利用者が事業者である場合、利用者からの要求に応じて、入金履歴や決済履歴に基づいて、経費となり得る費用の額を算出し、利用者に提供してもよい。たとえば、決済サーバ100は、入金履歴に含まれる入金額と、決済履歴に含まれる決済額とを対応付けて管理し、販売した商品またはサービスの仕入れ代金や製造原価を算定し、算定金額を利用者に提供してもよい。また、たとえば、決済サーバ100は、入金履歴に含まれる名目や、決済履歴に含まれる決済対象などを勘定科目として仕訳し、必要経費として計上可能な賃借料や、水道光熱費や、旅費交通費や、事務用品費などを自動的に抽出して、利用者に提供してもよい。
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた本実施形態に係る決済サーバ100は、例えば、図15に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、決済サーバ100を例に挙げて説明する。図15は、本実施形態に係る決済サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、ROM1200、RAM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1200又はHDD1400に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1200は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を記憶する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、ネットワークNを介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に記憶されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1300を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1300上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が決済サーバ100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1300上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、決済サーバ100の記憶装置内の各データが記憶される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る決済サーバ100は、入金受付部131と、入金処理部132とを有する。入金受付部131は、デジタルマネーの入金先を識別するための識別情報および入金に先駆けて税金に関する処理がなされているかどうかを示す税金情報を含む入金要求を受け付ける。入金処理部132は、入金受付部によって受け付けられた入金要求に応じて入金処理を行い、入金処理に関する入金履歴に対して税金情報を関連付けて記録する。
これにより、決済サーバ100は、利用者U1の各入金記録について申告が不要な所得や申告を要する所得を識別可能な状態で管理でき、ユーザビリティを高めることできる。この結果、決済サーバ100は、給与の受け取り手段としてのデジタルマネーの優位性を高めることができる。
また、決済サーバ100は、入金履歴記憶部123に記憶されている入金履歴から、税金に関する処理がなされている情報、または、税金に関する処理がなされていない情報を集約して利用者に提供する提供部133を有する。これにより、決済サーバ100は、利用者U1の各入金記録について申告が不要な所得や申告を要する所得に関する情報を利用者U1に提供でき、確定申告時の利用者の手間を軽減できる。この結果、決済サーバ100は、電子決済サービスの利用促進を図りつつ、給与の受け取り手段としてのデジタルマネーの優位性を高めることができる。
また、提供部133は、決済履歴記憶部124に記憶されている決済履歴から所得控除の対象となり得る決済履歴の情報を利用者に提供する。これにより、決済サーバ100は、利用者U1が税金の変換を受けられる可能性を高めることができる。この結果、決済サーバ100は、電子決済サービスの利用促進を図りつつ、給与の受け取り手段としてのデジタルマネーの優位性を高めることができる。
また、提供部133は、決済履歴の取得を要求する要求元を示す要求元IDが決済履歴の取得先を示す取得先IDと一致すること、又は要求元IDが取得先IDに対応付けて予め設定される共有先IDと一致することを条件として、決済履歴を提供する。これにより、決済サーバ100は、決済履歴を複数の利用者間で共有させることができ、ユーザビリティを高めることできる。この結果、電子決済サービスの利用促進を図りつつ、給与の受け取り手段としてのデジタルマネーの優位性を高めることができる。
また、入金受付部131は、入金の名目を含む前記入金要求を受け付けてもよい。また、入金処理部132は、入金受付部131によって受け付けられた入金要求に含まれる名目が給与である場合に、入金要求に含まれる識別情報に紐付けられた総残高のうち給与残高に対する入金処理を行い、入金受付部131によって受け付けられた入金要求に含まれる名目が給与以外の名目である場合には、入金要求に含まれる識別情報に紐付けられた総残高のうち給与以外残高に対する入金処理を行う。これにより、電子決済サービスにおいて給与を含む残高を適切に管理できる。
また、決済サーバ100は、出金受付部と、出金処理部とをさらに有してもよい。出金受付部は、識別情報を含むATMへの出金要求を受け付ける。出金処理部は、出金受付部によって出金要求が受け付けられた場合に、出金要求に含まれる識別情報に紐付けられた総残高のうち給与残高からの出金処理を行う。これにより、決済サーバ100は、利用者がデジタルマネーで受け取った給与を現金化する際に、銀行口座を経由することなく(すなわち、デジタルマネーを一旦銀行口座に移動させることなく)、直接ATMから引き出すことを可能とする。
また、決済サーバ100は、総残高を、給与残高と給与以外残高とに分けて利用者が利用する端末装置に表示させる表示制御部をさらに有してもよい。これにより、決済サーバ100は、利用者に対して、自身の決済口座に入金された給与の残高を容易に確認させることができる。また、決済サーバ100は、利用者に対して、自身が所有するデジタルマネーの総残高のうち、ATMで現金化することができるデジタルマネーの残高を容易に把握させることができる。
〔8.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述した決済サーバ10は、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
また、本願の実施形態に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本願の実施形態は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、実施形態の記載から当業者にとって明らかな他の効果を奏しうる。
100 決済サーバ
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報記憶部
122 口座情報記憶部
123 入金履歴記憶部
124 決済履歴記憶部
130 制御部
131 入金受付部
132 入金処理部
133 提供部
200 利用者端末
300 支払元サーバ
400 銀行サーバ
500 ATM
600 店舗端末
700 送金サーバ
1000 コンピュータ
1100 CPU
1200 ROM
1300 RAM
1400 HDD
1500 通信インターフェイス(I/F)
1600 入出力インターフェイス(I/F)
1700 メディアインターフェイス(I/F)

Claims (9)

  1. デジタルマネーの入金先を識別するための識別情報および前記デジタルマネーの入金に先駆けて源泉徴収の対象となる報酬について源泉徴収により税金の差し引きを予め完了しているかどうかを示す税金情報を含む入金要求を受け付ける入金受付部と、
    前記入金受付部によって受け付けられた前記入金要求に応じて入金処理を行い、入金処理に関する入金履歴に対して前記税金情報を関連付けて記録する入金処理部と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記入金履歴から、前記税金に関する処理がなされている情報、または、前記税金に関する処理がなされていない情報を集約して利用者に提供する提供部
    をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記提供部は、
    決済履歴から所得控除の対象となり得る決済履歴の情報を利用者に提供する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記提供部は、
    前記決済履歴の取得を要求する要求元を示す要求元識別情報が前記決済履歴の取得先を示す取得先識別情報と一致すること、又は前記要求元識別情報が前記決済履歴の共有先として予め設定される共有先を示す共有先識別情報と一致することを条件として、前記決済履歴を提供する
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記入金受付部は、
    前記入金の名目を含む前記入金要求を受け付け、
    前記入金処理部は、
    前記入金受付部によって受け付けられた前記入金要求に含まれる前記名目が給与である場合に、当該入金要求に含まれる前記識別情報に紐付けられた総残高のうち給与残高に対する前記入金処理を行い、前記入金受付部によって受け付けられた前記入金要求に含まれる前記名目が給与以外の名目である場合には、当該入金要求に含まれる前記識別情報に紐付けられた総残高のうち給与以外残高に対する前記入金処理を行う
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  6. 前記識別情報を含むATM(Automatic Teller Machine)への出金要求を受け付ける出金受付部と、
    前記出金受付部によって前記出金要求が受け付けられた場合に、前記出金要求に含まれる前記識別情報に紐付けられた前記総残高のうち前記給与残高からの出金処理を行う出金処理部と
    をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記総残高を、前記給与残高と前記給与以外残高とに分けて前記入金を受け付ける利用者が利用する端末装置に表示させる表示制御部
    をさらに有することを特徴とする請求項5又は6に記載の情報処理装置。
  8. コンピュータが実行する情報処理方法であって、
    デジタルマネーの入金先を識別するための識別情報および前記デジタルマネーの入金に先駆けて源泉徴収の対象となる報酬について源泉徴収により税金の差し引きを予め完了しているかどうかを示す税金情報を含む入金要求を受け付ける入金受付工程と、
    前記入金受付工程によって受け付けられた前記入金要求に応じて入金処理を行い、入金処理に関する入金履歴に対して前記税金情報を関連付けて記録する入金処理工程と
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  9. デジタルマネーの入金先を識別するための識別情報および前記デジタルマネーの入金に先駆けて源泉徴収の対象となる報酬について源泉徴収により税金の差し引きを予め完了しているかどうかを示す税金情報を含む入金要求を受け付ける入金受付手順と、
    前記入金受付手順によって受け付けられた前記入金要求に応じて入金処理を行い、入金処理に関する入金履歴に対して前記税金情報を関連付けて記録する入金処理手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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