JP2004065852A - 浴室散水装置 - Google Patents

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小井戸 文彦
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Abstract

【課題】浴室洗浄時の上水の使用量を低減でき、また、浴槽の残り湯が汚れている場合でも浴室を清浄にすることが可能な浴室散水装置を提供する。
【解決手段】浴室散水装置1は、浴槽4に貯留されている湯水または冷水W1を、浴室2の内部に設けられたシャワー3から浴室2内に散水して概略洗浄を行い、その後、シャワー3への流路5を流路切換部6で切換えて、給水給湯管7から導引された清浄な湯水または冷水W2をシャワー3から浴室内に散水して濯ぎを行うことにより、浴室を洗浄するようにした。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室内に湯水(温水。以下同じ)または冷水を散水して浴室の洗浄や暖房などを行うための浴室散水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅に設置される浴室のうち、たとえば近年の浴室ユニットは、ユニバーサルデザインを始めとする多用なニーズに応えるため、全体として室内空間を広くし、浴槽自体も大容量とする設計が行われる場合が多い。
このような浴室は、入浴そのものを快適にする反面、当然必要となる浴室の清掃作業には大きな負担を強いることになる。特に、高齢者のみの世帯などにおいては、浴室の清掃が行き届かず、かびや汚れによって不衛生な入浴を強いられる可能性もある。
そこで、従来から浴室内の浴槽や洗い場などに湯水や冷水を散水して自動的に洗浄するための浴室洗浄装置が提案されている(特開2001−95746号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の浴室洗浄装置は、給湯設備や給水設備などから供給される清浄な湯水や冷水を大量に浴室内に散水しなければならないので、浴室洗浄時の上水の使用量が多かった。
他の従来技術として、上水の使用量を低減するために、入浴後の浴槽に残っている残り湯を浴室内に散水して洗浄を行う浴室散水装置も知られている。
この浴室散水装置では残り湯を再利用できる利点はあるが、残り湯が汚れているとこれを浴室内に散水しても浴室を清浄にすることはできない。そのため、残り湯を浴室内に散水した後、清浄な湯水や冷水を散水して濯ぎを行う必要があるので、洗浄作業が面倒で上水の使用量もそれほど節約できなかった。
【0004】
また、上述の従来の浴室洗浄装置や浴室散水装置は、浴室を暖房する機能を有していないので、冬季の入浴前などに浴室を暖房するには浴室用暖房装置を別途設置する必要があった。
しかしながら、従来の浴室用暖房装置の多くは温風や輻射熱を利用しているので、暖房効率が悪く、浴室全体を暖めるには長時間が必要で、運転費用もかかり、構造が複雑で暖房装置自体も高価であった。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、浴室洗浄時の上水の使用量を低減でき、また、浴槽の残り湯が汚れている場合でも浴室を清浄にすることが可能な浴室散水装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、簡素な構成の浴室散水装置により短時間で浴室全体を効果的に且つ安価に暖房することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明にかかる浴室散水装置は、浴槽に貯留されている湯水または冷水を、浴室の内部に設けられた散水部から浴室内に散水して概略洗浄を行い、その後、前記散水部への流路を流路切換部で切換えて、給水給湯管から導引された清浄な湯水または冷水を前記散水部から浴室内に散水して濯ぎを行うことにより、前記浴室を洗浄するようにした。
前記浴室散水装置において、前記浴槽に貯留されている前記湯水または前記冷水を、浴槽噴流発生装置用のポンプにより前記散水部に供給可能にするのが好ましい。
好ましくは、前記浴槽と前記流路切換部との間の前記流路には、この流路に洗剤を供給することが可能な洗剤混合部が接続されている。
前記浴室散水装置を使用して、前記浴槽に貯留された前記湯水を浴室内に散水することにより前記浴室の暖房を行うのが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる実施の形態を、図1ないし図7を参照して説明する。
図1は、浴室と浴室散水装置の一例を示す概略構成図、図2および図3は、図1に示す浴室散水装置の洗浄時の動作と暖房時の動作をそれぞれ示すフローチャートである。
図4および図5は、浴室と浴室散水装置の第1の変形例と第2の変形例をそれぞれ示す概略構成図、図6は、図5に示す洗剤混合部を示す断面図、図7は、浴室と浴室散水装置の第3の変形例を示す概略構成図である。
【0008】
図1ないし図7に示す浴室2には、本発明の浴室散水装置1,1a〜1cが設けられている。浴室2は、一戸建て住宅,集合住宅,ホテルなどに設置されており、浴室ユニットの場合が多いがユニット化されていなくてもよい。
浴室散水装置1,1a〜1cは、浴槽4に貯留されている湯水または冷水(この場合は残り湯などであり、以下、湯水等と記載)W1を、浴室2の内部に設けられた散水部としてのシャワー3から浴室2内に散水して概略洗浄を行い、その後、シャワー3への流路5を流路切換部(たとえば、三方弁)で切換えて、給水給湯管7から導引された清浄な湯水または冷水(以下、湯水等と記載)W2をシャワー3から浴室2内に散水して濯ぎを行うことにより、浴室2を洗浄するようにしている。
【0009】
図1ないし図3は、本発明の典型的な一実施形態を示している。
図1に示すように、浴室2の内部には、浴槽4,洗い場10,シャワー3および換気扇(図示せず)などが設けられ、脱衣所11が浴室2に隣接して設けられている。
浴室2と脱衣所11との間には、開閉可能な出入口ドア12が設けられ、出入口ドア12を開けて脱衣所11から浴室2に出入りできるようになっている。浴室散水装置1に指令信号を入力するための信号入力部13が、出入口ドア12の近傍に位置して脱衣所11の壁面に取付けられている。
【0010】
シャワー3は、入浴時に身体を洗うために浴室2の内部に設けられている。シャワー3はハンドル式シャワーであり、そのシャワーヘッドは、浴室2の側壁面14に固定された支持部材15に着脱可能に支持されている。支持部材15に装着された状態のシャワー3は、散水中も動かないように支持部材15でしっかりと支持されている。
浴室散水装置1は、入浴時に使用するハンドル式シャワー3を、浴室散水装置1に使用する散水部(シャワー)として兼用しているので、散水部であるシャワー3は、浴槽4に貯留されている湯水等W1または清浄な湯水等W2を浴室2内に散水することができる。シャワー3から湯水等W1,W2を散水することにより、浴室2内の浴槽4,洗い場10,側壁面14および天井16などが洗浄される。
なお、シャワー3はマッサージに使用されるものでもよい。また、入浴時に使用するハンドル式シャワーとは別個に、浴室散水装置1専用のシャワーを浴室2内の所定位置に固定してもよい。
【0011】
流路5には、シャワー3に湯水または冷水を送るためのポンプ20と、流路切換部6とが接続されている。流路切換部6には、浴槽4に貯留されている湯水等W1を抜き出すために浴槽4に接続された抜き出し管21と、湯水等をシャワー3に供給するためにシャワー3に接続されたシャワー供給管22と、図示しない給湯設備や給水設備に接続されて清浄な湯水等W2が供給される給水給湯管7とが接続されている。ポンプ20は抜き出し管21の途中に接続されている。
流路切換部6は、水源から供給されてシャワー3から噴出する湯水等を、浴槽4に貯留されてポンプ20を介して供給される湯水等W1にするか、給水給湯管7から供給される清浄な湯水等W2にするか否かを、流路を切換えることにより可能にしている。すなわち、流路切換部6を制御すれば、給水給湯管7とシャワー供給管22との連通状態と、抜き出し管21とシャワー供給管22との連通状態の、いずれか一方の状態に切換えることができる。
【0012】
ポンプ20は、浴槽4から湯水等W1を抜き出すとともに、この湯水等W1を所定の水圧(たとえば、約1.18×10Pa(1.2kgf/cm))以上に昇圧し且つ所定の給水量(たとえば、約10L(リットル)/分)以上をシャワー3に供給する機能を有している。
一方、給水給湯管7における清浄な湯水等W2の給水圧と給水量に関しては、各地方自治体が一般家庭に給水する上水の圧力は約1.47×10Pa(1.5kgf/cm)以上で、給水量は1栓あたり約12L/分以上として設定されているので、濯ぎのための水圧および水量としては実用上十分である。
制御部23は、信号入力部13で入力された指令に基づいて信号入力部13から出力される要求信号により、流路切換部6とポンプ20に信号を出力して、流路切換部6を切換え動作させ、また、ポンプ20をオン,オフする制御を行う。
【0013】
次に、浴室散水装置1の動作について説明する。
浴室散水装置1は、「洗浄モード」または「暖房モード」における各手順を選択可能になっている。「洗浄モード」では、浴槽4内の湯水等W1を浴室2に散水して浴室2を概略洗浄した後、清浄な湯水等W2を浴室2内に散水して浴室2の濯ぎを行なうことにより、浴室2の洗浄を行なっている。
「暖房モード」では、浴槽4に貯留された湯水(この場合には、清浄な温水、または入浴可能な程度に比較的清浄な温水)W1を浴室2内に散水することにより、浴室2の暖房を行う。
浴室散水装置1による浴室2の洗浄時の動作は図2に示す洗浄モードの手順で実行され、浴室2の暖房モードの動作は図3に示す暖房モードの手順で実行される。
これら各手順のプログラムは、制御部23のメモリに予め記憶されている。制御部23は、各モードでの動作に必要なプログラムをメモリから呼び出して、浴室散水装置1の洗浄動作と暖房動作をシーケンス制御する。
浴室散水装置1で洗浄動作を開始する場合には、予め出入口ドア12は閉めておく。浴槽4には、湯水等W1が入浴後の残り湯となって貯留されており、予めシャワー3が支持部材15に装着されている。また、シャワーコックを開いてシャワー3に通水可能にし、給水給湯管7で清浄な湯水等W2を供給可能にしておく。
【0014】
図1および図2に示すように、洗浄を実行する場合には、信号入力部13のスイッチを押して洗浄開始の指令を入力する(ステップ101)。信号入力部13は、制御部23に洗浄開始の要求信号を送る(ステップ102)。
制御部23は、信号入力部13から出力された要求信号を受け、次いで、流路切換部6においてシャワー3への湯水等の供給源がポンプ20側になっていることを確認した後、ポンプ20を起動させる(ステップ103)。供給源がポンプ20側になっていない場合には、流路切換部6をポンプ20側に切換え動作させる。
浴槽4に貯留されている湯水等W1は、ポンプ20を流れてここで所定の水圧以上に昇圧された後、流路切換部6を通りシャワー供給管22を介してシャワー3に供給される。
これにより、シャワー3から湯水等W1が浴室2内に勢いよく噴射して拡散放出され、浴槽4,洗い場10,側壁面14,天井16等が概略洗浄される。こうして、湯水等W1の浴室2への散水は所定時間(たとえば、約3分間)継続される。これにより、浴室2内に付着していた汚れが洗い流される(ステップ104)。
次いで、制御部23がポンプ20を制御して停止させると(ステップ105)、浴槽4内からシャワー3への湯水等W1の供給が停止する。こうして、浴室2への散水が停止すると概略洗浄が終了する(ステップ106)。
【0015】
次に、制御部23は流路切換部6を制御して、シャワー3への湯水等の供給源を給水給湯管7側に切換える(ステップ107)。流路を流路切換部6で切換えると、給水給湯管7から導引された清浄な湯水等W2がシャワー3に送られて、シャワー3からこの湯水等W2を浴室2内に散水して濯ぎが開始される(ステップ108)。
この濯ぎが所定時間(たとえば、約30秒間)継続されると、浴室2内に残っている汚れた湯水等W1や付着している汚れなどが、清浄な湯水等W2で濯がれるので、浴室2が清浄になる。
所定時間のあいだ濯ぎが行われた後、制御部23は、流路切換部6を制御して、シャワー3への湯水等の供給源を給水給湯管7側からポンプ20側に切換える(ステップ109)。
すると、給水給湯管7からシャワー3への清浄な湯水等W2の供給が停止するので、浴室2への散水が止まって濯ぎが終了する(ステップ110)。こうして「洗浄モード」の手順が終了する。
このように、浴槽4内の残り湯(すなわち、湯水等W1)を使って概略洗浄を行なっているので、濯ぎで使用する清浄な湯水等W2の使用量は少量で済む。その結果、浴室洗浄時の上水の使用量を低減でき、また、浴槽4の残り湯が汚れている場合でも、浴室2を清浄にすることができる。
【0016】
次に、「暖房モード」における手順について説明する。
図1および図3に示すように、冬季の入浴前などに浴室散水装置1で浴室2を暖房する場合には、出入り口ドア12,シャワー3,吸水給湯管7などは前記洗浄開始時とほぼ同じ状態にしておく。また、浴槽4には湯水(この場合は、清浄な温水、または入浴可能な程度に比較的清浄な温水)W1を、入浴時に必要な量のほかに暖房時に必要な量だけ多めに貯留しておく。
浴室2の暖房を開始する場合、信号入力部13のスイッチを押して信号入力部13に暖房開始の指令を入力すると(ステップ201)、信号入力部13は、制御部23に暖房開始の要求信号を送る(ステップ202)。
この要求信号を受けた制御部23は、流路切換部6において、シャワー3への湯水の供給源がポンプ20側になっていることを確認した後、ポンプ20を起動させる(ステップ203)。供給源がポンプ20側になっていない場合には、ポンプ20側になるように流路切換部6を切換え動作させる。
すると、浴槽4内の湯水W1が、シャワー3に送られ浴室2内に散水されて、浴室2の暖房が行われる。浴室2の暖房を開始した後、所定時間(たとえば、約3分間)のあいだ湯水W1が浴室2内に散水されるので、浴室2の全体を暖房することができる(ステップ204)。
所定時間経過後、制御部23はポンプ20を停止させる(ステップ205)。すると、浴槽4内からシャワー3への湯水W1の供給が停止して浴室2での散水が止まり、浴室2の暖房が終了して入浴が可能になる(ステップ206)。
【0017】
このようにして、冬季の入浴前などに浴室散水装置1で浴槽4内の湯水W1を浴室2に散水すれば、浴室内の空気および洗い場10などを暖めることができ、浴室暖房機能が発揮される。
湯水W1を散水することによる暖房は、湯水W1と空気との触れ合う面積が大きいので、効率よく且つ短時間での暖房が可能である。また、洗い場10に関しても、湯水W1が床の表面を直接暖めるので、効率よく且つ短時間で暖房ができ、運転費用も低減することができる。暖房のための構造が簡素なので、設置費が安価である。
このように、簡素な構成の浴室散水装置1により、短時間で浴室2の全体を効果的に且つ安価に暖房することができる。
【0018】
次に、浴室散水装置の第1の変形例ないし第3の変形例について説明する。
なお、図1ないし図3に示す実施形態および図4ないし図7に示す各変形例と同一または相当部分には同一符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0019】
図4に示す浴室散水装置1aでは、ポンプ20がシャワー供給管22の途中に接続されている。流路切換部6に接続される給水給湯管7の途中には、上流側に流路開閉弁30が接続され、流路開閉弁30の下流側で且つ流路切換部6の上流側に貯水部31が接続されている。流路開閉弁30は、制御部23により制御されて給水給湯管7の流路を開閉する。
給水給湯管7の途中に貯水部31を設けたので、給湯設備で暖められた清浄な湯水W2を貯水部31に一旦貯留した後、この貯水部31に貯留された清浄な湯水W2をシャワー3から浴室2内に散水して濯ぎを行うことができる。
すなわち、貯水部31を設けたので、給湯設備の最大給湯能力以上の水量,温度の湯水を、貯水部31からポンプ20で吸引してシャワー3に供給することができるので、給湯設備の能力をそれほど大きくする必要がない。
また、流路切換部6やポンプ20などが万一故障して、汚れた湯水等W1が給水給湯管7側に流れたとしても、この汚れた湯水等W1は貯水部31に貯留されるので上流側に逆流する恐れはない。
【0020】
貯水部31に貯留されている清浄な湯水等W2の水量が減少して、次回の散水に必要なだけの水量が確保されていないという事態の発生を防止するために、貯水部31に水量検知器(センサー)等を設けて貯水部31内の清浄な湯水等W2の水量を常時チェックする手段や、貯水部31に給水される時間や抜き出される時間から、貯水部31内に残った湯水等W2の水量を計算する手段などが設けられている。
これらの手段から出力される信号に基づいて、制御部23は、貯水部31に貯留されている湯水等W2の水量に応じて、流路開閉弁30を制御して流路を開閉することにより、給水給湯管7から清浄な湯水等W2を貯水部31に補給するようにしている。なお、流路開閉弁30を設けないで、貯水部31には常に給水給湯管7から清浄な湯水等W2が供給されるようにしてもよい。
【0021】
浴室散水装置1aで浴室2を洗浄する場合には、信号入力部13のスイッチを押して洗浄開始指令を入力する。信号入力部13は、制御部23に洗浄開始の要求信号を送る。
制御部23は、流路切換部6においてシャワー3への湯水等の供給源が浴槽4の抜き出し管21側になっていることを確認する。そうでない場合には、制御部23は、流路切換部6を動作させてポンプ20の移送元として浴槽4を選ぶ。そして、ポンプ20を起動させる。
すると、浴槽4内の湯水等W1が、流路切換部6,ポンプ20を介してシャワー3に送られ、浴室2に散水される。予め設定した所定時間だけ浴槽4内の湯水等W1が散水されて概略洗浄が行われると、制御部23は、流路切換部6を動作させて、ポンプ20の移送元を浴槽4から貯水部31に切換える。移送元が貯水部31に切換えられると、浴槽4内からシャワー3への湯水等W1の供給が停止して概略洗浄が終了する。
こうして、浴槽4の湯水等W1の散水が停止した直後に、貯水部31内の清浄な湯水等W2が、流路切換部6とポンプ20を通ってシャワー3から浴室2内に散水されて、浴室2内の濯ぎが行われる。予め設定した所定時間だけ濯ぎが行われた後、制御部23は、ポンプ20を停止させて湯水等W2の散水を停止させる。これにより濯ぎが終了する。
【0022】
浴室2の暖房を行う場合には、信号入力部13のスイッチを押して暖房開始の指令を入力する。すると、信号入力部13は、制御部23に暖房開始の要求信号を送る。
制御部23は、流路切換部6において、シャワー3への湯水の供給源が浴槽4側になっていることを確認する。そうでない場合には、制御部23は、流路切換部6を制御して流路を浴槽4側に切換える。そして、ポンプ20を起動させる。すると、浴槽4内の湯水(この場合には、清浄な温水、または入浴可能な程度に比較的清浄な温水)W1がシャワー3に送られて、浴室2内に散水される。これにより暖房が開始する。
所定時間散水することにより浴室2が暖められたら、制御部23はポンプ20を停止させる。すると、浴槽4内からシャワー3への湯水W1の供給が停止して浴室2への散水が止まる。これにより暖房が終了して入浴が可能になる。
この浴室散水装置1aにおいても、前記浴室散水装置1と同じ作用効果を奏する。
【0023】
次に、図5および図6に示す浴室散水装置1bについて説明する。
この浴室散水装置1bは、図4に示す浴室散水装置1aに、湯水等W1に洗剤40を混合させて散水する機能を付加したものである。浴室散水装置1bでは、浴槽4と流路切換部6との間の流路(ここでは、抜き出し管21)に、洗剤混合部41が接続されている。
洗剤混合部41は、流路に洗剤40を供給することが可能になっており、洗剤40としては市販の液状浴室用洗剤を使用するのが、供給,混合が容易な点で好ましい。洗剤混合部41を流路に接続した構成以外の構成は、前記浴室散水装置1aと同じである。
【0024】
浴槽4内の湯水等W1で概略洗浄を行う場合には、流路を流れる湯水等W1に洗剤混合部41で洗剤40を供給する。これにより、洗剤40が湯水等W1に混合された混合液を生成し、概略洗浄時には、洗剤40を含む混合液により浴室2内の汚れを効果的に除去することができるようにしている。
洗剤混合部41において、矢印B1は浴槽4側を示し、矢印B2は流路切換部6側を示している。浴槽4の湯水等W1は、抜き出し管21内を浴槽4側から流路切換部6側に流れる。
洗剤混合部41は、液状の洗剤40を貯留するための容器42と、容器42から洗剤供給管43を介して洗剤40が流路に供給されるシリンダ部44とを有している。
シリンダ部44には、操作部45が取付けられたピストン46が嵌合している。シリンダ部44の内部は、ピストン46により一方のシリンダ室47と他方のシリンダ室48とに仕切られている。
一方のシリンダ室47には、抜き出し管21に連通する下流側連通部49が連通している。他方のシリンダ室48には、抜き出し管21に連通する上流側連通部50が連通している。洗剤供給管43と下流側連通部49の各出口部には、逆流防止用の逆止め弁51,52がそれぞれ取付けられている。
洗剤混合部41が取付けられた位置における抜き出し管21の一部は、絞られて断面積の小さい絞り部21aである。絞り部21aより上流側に上流側連通部50が連通し、絞り部21aより下流側に下流側連通部49が連通している。
【0025】
概略洗浄時に、浴槽4から出て流路を流れる湯水等W1に洗剤を供給する場合には、操作部45を図6の左方向に引っ張る。すると、二つの逆止め弁51,52の動作により、容器42内の洗剤40が洗剤供給管43を通って一方のシリンダ室47に流入する。こうして、一回の概略洗浄で必要な量の洗剤40が一方のシリンダ室47に溜まった状態で、操作部45から手を離す。
その後、概略洗浄時に抜き出し管21内を浴槽4内の湯水等W1が矢印方向(図6の右方向)に流れると、下流側連通部49と比較して上流側連通部50の方に、より大きな水圧がかかるので、両方の連通部49,50の間の圧力差により、ピストン46は図6の右方向にゆっくりと前進する。
その結果、一方のシリンダ室47内の洗剤40は、下流側連通部49を通って抜き出し管21内に徐々に供給されて湯水等W1と混合される。このように、洗剤混合部41は、簡素な構成で且つ簡単な操作で流路に洗剤41を供給して混合液を生成することができる。
【0026】
この浴室散水装置1bでは、浴槽4内から移送される湯水等W1は、流路5の途中(抜き出し管21の途中)の洗剤混合部41により、一方のシリンダ室47に予め貯留されている洗剤40と混合して混合液となって浴室2内に散水される。これにより、予め設定した所定時間の間、湯水等W1と洗剤40との混合液が浴室2に散水されて概略洗浄が行われる。
浴室散水装置1bにおいて、浴室2の洗浄を行う場合には、概略洗浄終了後に、所定時間の間この状態で放置したのち濯ぎに移行するのが好ましい。こうすることにより、浴室2内に付着していた汚れが、洗剤40により付着面から浮き上がって除去しやすくなる。
なお、上述の構成以外の構成および手順などは、図4に示す浴室散水装置1aと同じであり、浴槽4内の比較的清浄な湯水W1を浴室2内に散水して暖房を行うことも同様に可能である。
【0027】
次に、図7に示す浴室散水装置1cについて説明する。
この浴室散水装置1cは、浴槽4内の湯水等W1を浴室2内に散水して概略洗浄を行うことにより浴室2の汚れを洗い流す場合、浴槽噴流発生装置60用のポンプ61で浴槽4内の湯水等W1をシャワー3に供給可能にしている。
浴槽噴流発生装置60は、ジェット噴流バスなど循環式浴槽に設けられて気泡発生機能を発揮する。浴槽噴流発生装置60では、ポンプ61および循環パイプ等を含む循環配管路62が浴槽4の外部に設けられている。
浴槽4には、ポンプ61の吸い込み側の循環配管路62が接続された吸込口63と、ポンプ61の吐出側の循環配管路62が接続された噴射孔64とが設けられている。
循環配管路62には、ポンプ61の移送先をシャワーと噴射孔64の二つのうちから選択して切換え可能な移送先選択部65が接続されている。移送先選択部65としては、流路切換部6とほぼ同じ構成,機能を有する三方弁などが使用されている。
側壁面14には、循環式浴槽を操作するための浴室内信号入力部66が設けられており、入浴中に浴室内信号入力部66から制御部23に信号が送られるようになっている。制御部23は、信号入力部13または浴室内信号入力部66から送られた信号に基づいて、流路切換部6,移送先選択部65およびポンプ61を制御している。
このように、浴室散水装置1c(図7)では、浴室散水装置1(図1)におけるポンプ20に代えて浴槽噴流発生装置60用のポンプ61を流用している。これにより、浴室散水装置1c用のポンプを別途設ける必要がないので、装置全体の構成が簡略化する。
【0028】
入浴時に、気泡発生機能を発揮する循環式浴槽として使用したい場合には、浴室内信号入力部66のスイッチを押して運転開始の指令を入力する。浴室内信号入力部66は、浴槽4の噴射孔64への出水要求信号を制御部23に送る。
制御部23は、まず移送先選択部65を動作させて、ポンプ61の移送先として噴出孔64を選択する。これにより、ポンプ61の吐出側が噴出孔64と連通する。
次いで、制御部23は、ポンプ61を起動させて浴槽4内の湯水W1を加圧し、この湯水W1を、移送先選択部65を介して噴射孔64から吐出させるとともに循環させる。
循環式浴槽としての使用を停止するために浴室内信号入力部66から止水要求信号が入力された場合、または予め設定された時間が経過すると、制御部23は、ポンプ61を停止させて、噴射孔64から湯水W1が噴射するのを停止させる。このように浴槽噴流発生装置60は動作して気泡発生機能を発揮する。
【0029】
一方、浴室散水装置1cにより浴室2を洗浄する場合には、信号入力部13のスイッチを押して洗浄開始の指令を入力する。すると、信号入力部13は、制御部23に洗浄開始の要求信号を送る。
制御部23は、先ず、移送先選択部65を動作させて、ポンプ61の移送先としてシャワー3を選ぶ。次いで、制御部23は、流路切換部6においてシャワー3への湯水等の供給源が浴槽4側になっていることを確認する。そうなっていない場合には、流路切換部6を動作させて浴槽4側に切換えた後、ポンプ61を起動させる。
すると、浴槽4内の湯水等W1が、ポンプ61,移送先選択部65,流路切換部6を通ってシャワー3に送られ、浴室2内に散水される。これにより、概略洗浄が開始されて所定時間のあいだ概略洗浄が継続する。浴槽噴流発生装置60用のポンプ61を使用しているので、シャワー3から高圧の湯水等W1が勢いよく噴射して、浴室2内の汚れを有効に除去することができる。
【0030】
予め設定した所定時間のあいだ浴槽4内の湯水等W1が浴室2に散水された後、制御部23はポンプ61を停止させる。すると、浴槽4内からシャワー3への湯水等W1の供給が停止し、浴室2への散水が停止して概略洗浄が終了する。
その後、制御部23は、流路切換部6を制御して、シャワー3への湯水等の供給源を浴槽4側から給水給湯管7側に切換える。すると、給水給湯管7からシャワー3に清浄な湯水等W2が送られて、浴室2に散水される。これにより、浴室2の濯ぎが開始され、この濯ぎは予め設定した所定時間のあいだ継続される。
所定時間経過後、制御部23は、流路切換部6を制御して、シャワー3への湯水等の供給源を浴槽4側に切換える。すると、給水給湯管7からシャワー3への清浄な湯水等W2の供給が停止して、浴室2への散水が停止する。これにより、濯ぎが終了して浴室2が清浄になる。
【0031】
冬季の入浴前などに浴室2の暖房を行う場合には、信号入力部13のスイッチを押して暖房開始の指令を入力する。すると、信号入力部13は、制御部23に暖房開始の要求信号を送る。
制御部23は、移送先選択部65を動作させて、ポンプ61の移送先としてシャワー3を選ぶ。次いで、制御部23は、シャワー3への湯水の供給源が浴槽4側になっていることを確認する。そうでない場合には、制御部23は、流路切換部6を動作させてシャワー3への湯水の供給源として浴槽4を選ぶ。そして、ポンプ61を起動させる。
浴槽4内の湯水W1がシャワー3に送られ浴室2に散水されて、暖房が開始される。予め設定した所定時間のあいだ浴槽4内の湯水W1が浴室2に散水されて、浴室2が暖められる。
所定時間が経過すると制御部23はポンプ61を停止させ、浴槽4内からシャワー3への湯水W1の供給が停止して、浴室2への散水が止まり暖房が終了する。
この浴室散水装置1cにおいても、前記浴室散水装置1(図1)と同じ作用効果を奏する。
【0032】
本発明では、浴室散水装置1,1a〜1cの主要な構成機器を浴室2の外部に設けている。したがって、洗浄専用の機器や暖房専用の機器を浴室2内に別途設置しなくても、浴室2を自動的に洗浄および暖房することができる。浴室2の内部が浴室散水装置1,1a〜1cにより狭くなることはなく、入浴する者に圧迫感を与える恐れもない。
浴室散水装置1,1a〜1cが、浴室2を暖房する機能を有しているので、浴室用暖房装置を別途設ける必要がない。
なお、本発明の浴室散水装置は、前記実施形態および各種変形例における構成を組み合わせた場合であってもよい。
以上、本発明の実施形態(各種変形例を含む)を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲で種々の変形,付加などが可能である。
なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
【0033】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したので、浴室洗浄時の上水の使用量を低減でき、また、浴槽の残り湯が汚れている場合でも浴室を清浄にすることができる。
また、本発明は、簡素な構成の浴室散水装置により短時間で浴室全体を効果的に且つ安価に暖房することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図7は本発明の実施形態を示す図で、図1は、浴室と浴室散水装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す浴室散水装置の洗浄時の動作を示すフローチャートである。
【図3】図1に示す浴室散水装置の暖房時の動作を示すフローチャートである。
【図4】浴室と浴室散水装置の第1の変形例を示す概略構成図である。
【図5】浴室と浴室散水装置の第2の変形例を示す概略構成図である。
【図6】図5に示す洗剤混合部を示す断面図である。
【図7】浴室と浴室散水装置の第3の変形例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1,1a〜1c  浴室散水装置
2   浴室
3   シャワー(散水部)
4   浴槽
5   流路
6   流路切換部
7   給水給湯管
40  洗剤
41  洗剤混合部
60  浴槽噴流発生装置
61  ポンプ
W1   湯水または冷水
W2   清浄な湯水または冷水

Claims (4)

  1. 浴槽に貯留されている湯水または冷水を、浴室の内部に設けられた散水部から浴室内に散水して概略洗浄を行い、
    その後、前記散水部への流路を流路切換部で切換えて、給水給湯管から導引された清浄な湯水または冷水を前記散水部から浴室内に散水して濯ぎを行うことにより、前記浴室を洗浄するようにしたことを特徴とする浴室散水装置。
  2. 請求項1に記載の浴室散水装置であって、
    前記浴槽に貯留されている前記湯水または前記冷水を、浴槽噴流発生装置用のポンプにより前記散水部に供給可能にしたことを特徴とする浴室散水装置。
  3. 請求項1または2に記載の浴室散水装置であって、
    前記浴槽と前記流路切換部との間の前記流路には、この流路に洗剤を供給することが可能な洗剤混合部が接続されていることを特徴とする浴室散水装置。
  4. 請求項1,2または3に記載の浴室散水装置であって、
    前記浴槽に貯留された前記湯水を浴室内に散水することにより前記浴室の暖房を行うことを特徴とする浴室散水装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010213975A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Sumitomo Fudosan Kk ユニットバスの洗浄装置

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