JP2006110129A - 食器洗い機 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐圧構造の分岐水栓が取り付けられていないキッチンにも、工事をすることなく簡単に設置できる食器洗い機を提供する。
【解決手段】食器類9を収納し洗浄する洗浄槽17を内設した食器洗い機本体1と、洗浄槽17への給水を制御する電磁給水弁3と、電磁給水弁3と水道管(図示せず)とを接続して洗浄槽2に洗浄水を供給する給水ホース20とを有し、給水ホース20の水道管側先端に電磁給水弁3への制御信号で動作する給水ポンプ23を取付け可能とし、給水ポンプ23に制御信号を送るための制御信号接続部24を食器洗い機本体1に設けたもので、給水ポンプ23を、給水ホース20先端に取付け、制御信号接続部24に接続するだけで、洗浄、すすぎ工程時に、電磁給水弁3と給水ポンプ23が同期して駆動され、洗浄槽17に自動的に洗浄水を供給することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗浄ノズルより食器類に向けて洗浄水を噴射して食器類を洗浄する食器洗い機に関するものである。
従来のこの種の食器洗い機について、図4を用いて説明する。
図4に示すように、食器洗い機本体1は、内部に洗浄槽2を設けており、この洗浄槽2内へ電磁給水弁3により水または湯を供給するようにしている。電磁給水弁3は給水ホース4に接続されており、給水ホース4の他端側は水道管の蛇口部分に設けた分岐水栓(図示せず)に接続されている。
洗浄槽2の底部に排水孔2aを設け、この排水孔2aの他側部に連通するように、モータ5によって駆動される洗浄ポンプ6が取り付けられ、この洗浄ポンプ6により洗浄水を洗浄槽2の内部に循環するよう構成している。すなわち、この循環は、洗浄水が排水孔2aから洗浄ポンプ6に吸いこまれ、洗浄ポンプ6より洗浄槽2の内底部に設けた洗浄ノズル7に供給され、この洗浄ノズル7から噴射され、食器を洗浄した後、再び排水孔2aに戻るという経路で行われる。
洗浄ノズル7と洗浄槽2の底部との間には、洗浄水加熱用のヒータ8が装備され、洗浄ノズル7の上方には、食器類9を整然と配置し、洗浄水が効果的に食器類9に噴射されるように構成された食器かご10を設置して効率的に洗浄を行っている。食器かご10には複数の移動用ローラ11を配設して、移動可能にしている。
また、洗浄槽2は、前方が開口しており、その前面部には、枢支軸12まわりに前方に開閉自在とした蓋13を取り付けている。食器かご10は、移動用ローラ11により、開放した蓋13の上部を食器洗い機本体1の前面外部へ引き出し可能になっている。排水ポンプ14は、排水ホース15を通して洗浄水を機外に排出するためのものである。
そして、食器洗い機本体1は、洗浄、すすぎのそれぞれの工程で所定量の洗浄水を電磁給水弁3を介して洗浄槽2内に給水し、それぞれの工程を終えた後、排水ポンプ14で洗浄水を機外に排出するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−519号公報
しかしながら、上記従来の食器洗い機の構成によれば、水道管の蛇口部分に設けた分岐水栓と給水ホース4および電磁給水弁3には、常に水道管の1次水圧が加わるため、分岐水栓が耐圧構造を必要とするとともに、分岐水栓を水道管の蛇口部分に取り付けるには、水道管の1次水圧に耐えるような工事を必要とし、ユーザーが食器洗い機を購入しても工事のためにすぐに使えない不便さと、工事費用が必要になり、食器洗い機の普及を妨げる一つの要因となっていた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、耐圧構造の分岐水栓が取り付けられないキッチンでも、工事をせずに簡単に設置、使用できる食器洗い機を提供することを目的としている。
上記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、食器類を収納し洗浄する洗浄槽を内設した食器洗い機本体と、前記洗浄槽への給水を制御する電磁給水弁と、前記電磁給水弁と水道管とを接続して前記洗浄槽に洗浄水を供給する給水ホースとを有し、前記給水ホースの前記水道管側先端に前記電磁給水弁への制御信号で動作する給水ポンプを取付け可能とし、前記給水ポンプに前記制御信号を送るための制御信号接続部を前記食器洗い機本体に設けたもので、給水ポンプを給水ホース先端に取付け、制御信号接続部に接続するだけで、給水ポンプを用いて洗浄槽に洗浄およびすすぎ工程時に自動的に洗浄水を供給することができる。
本発明の食器洗い機は、給水ポンプを給水ホースに取付け、制御信号接続部に接続するだけで、耐圧構造の分岐水栓を取付けるような工事を必要とせず、洗浄およびすすぎ工程時に、給水ポンプを用いて洗浄槽に自動的に洗浄水を供給することができる。
第1の発明は、食器類を収納し洗浄する洗浄槽を内設した食器洗い機本体と、前記洗浄槽への給水を制御する電磁給水弁と、前記電磁給水弁と水道管とを接続して前記洗浄槽に洗浄水を供給する給水ホースとを有し、前記給水ホースの前記水道管側先端に前記電磁給水弁への制御信号で動作する給水ポンプを取付け可能とし、前記給水ポンプに前記制御信号を送るための制御信号接続部を前記食器洗い機本体に設けたもので、給水ポンプを給水ホース先端に取付け、制御信号接続部に接続するだけで、給水ポンプを用いて洗浄槽に洗浄およびすすぎ工程時に自動的に洗浄水を供給することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の給水ポンプの入り、切り操作ができるようにしたもので、ユーザーが給水ポンプからの給水動作の切換えを任意におこなうことが可能となる。たとえば、当初分岐水栓取付け工事を不要として、給水ポンプを運転して、給水ポンプからの給水で食器洗い機を使用した後、分岐水栓の工事が可能となって、水道管に直接給水ホースが接続可能となった場合に、給水ポンプの運転を停止させることができる。
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の食器洗い機本体内又は外部に貯水タンクを配し、前記貯水タンクから給水ポンプを用いて洗浄槽に給水するようにしたもので、洗浄槽への給水を、食器洗い機本体の内部又は外部に設けた貯水タンクに貯水した清水を使用することが可能となる。また、所定の貯水タンクを使用し、その容積を確認できることで、洗浄あるいはすすぎ工程途中で使用水量が不足するような不具合を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の縦断面図、図2は、同食器洗い機の給水ホースと分岐水栓との接続を示す縦断面図、図3は、同食器洗い機の貯水タンク使用時の形態を示す斜視図である。なお、従来例と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図1から図3に示すように、洗浄槽17は、前方に開口部17aを有し、この開口部17aを扉18により開閉するとともに、内部に食器類9を収容する食器かご19を配置している。洗浄槽17の背面には電磁給水弁3を設けている。図2に示すように電磁給水弁3には、給水ホース20の一端が接続され、給水ホース20の他端側は、水道管の分岐水栓21に接続できるワンタッチカプラー状のジョイント22の形状に構成されている。
また、図1に示すように給水ホース20のジョイント22の形状に対応した、すなわち分岐水栓21と同一形状の接続部23aを有する給水ポンプ23を設けている。この給水ポンプ23は、食器洗い機本体1からの制御信号で動作するもので、食器洗い機本体1の背面に設けた制御信号接続部24に給水ポンプ23の通電用コード25を接続する事により、食器洗い機本体1に内蔵された制御回路(図示せず)からの制御信号が制御信号接続部24、通電用コード2を経て給水ポンプ23に送られ、給水ポンプ23の運転、停止制御を可能としている。
回路構成的には、電磁給水弁3と食器洗い機本体1に設けた制御信号接続部24とが並列に接続されており、給水ポンプ23の通電用コード25を制御信号接続部24に接続した場合には電磁給水弁3と給水ポンプ23とを同時に運転、停止を行なうように構成されている。
図3に示すように、給水ポンプ23は食器洗い機本体1から分離され、シンク27の中に置かれた貯水タンク26内に配置されている。貯水タンク26への給水は、ユーザーが水道管の蛇口28を操作することで簡単に行なうことができる。貯水タンク26の容積は、食器洗い機本体1の洗浄からすすぎに至る工程で使用する水の量を確保した容積としている。
また、食器洗い機本体1の前面には、給水ポンプ23のON、OFFを切換えるスイッチ29が設けられている。
上記構成における食器洗い機の動作、作用を以下に説明する。
食器かご19に食器類9を配置して洗浄槽17内に収容し、運転を開始する。ユーザーは、水道管への分岐水栓取付けの工事を行なっている場合は、給水ホース20を分岐水栓21に取付けることにより、水道管から直接電磁給水弁3を介して洗浄槽17への給水が可能となる。また、ユーザーが水道管への分岐水栓取り付けを行なっていない場合には、食器洗い機本体1の背面に設けた制御信号接続部24に給水ポンプ23の通電用コード25を接続し、給水ポンプ23を、洗浄水をためた貯水タンク26に配置することで、貯水タンク26に貯めた洗浄水を使用しての食器洗い機本体1の運転が可能となる。
食器洗い機本体1に内蔵された制御回路からの制御信号で電磁給水弁3が開き、水道管から直接あるいは、貯水タンク26の洗浄水が給水ポンプ23により洗浄槽17内に所定量給水された後、洗浄ポンプ6を駆動する。これにより洗浄ポンプ6で加圧された洗浄水が、洗浄ノズル7から食器かご19内の食器類9に向けて噴射され、食器類9に付着した汚れを洗浄する。
本実施の形態における給水の仕様は、前記したように、水道管から直接給水することも、貯水タンク26から給水ポンプ23を使用して給水することも可能である。すなわち、ユーザーは、分岐水栓の取付けの工事の選択が可能であり、当初は分岐水栓の工事を行なわず、給水ポンプ23を使用して食器洗い機を運転して、後日、分岐水栓の工事が可能になった時に、給水ホース20から給水ポンプ23を取り外し、給水ホース20を分岐水栓に取付けて、ユーザーが貯水タンク26に貯水する手間を省いて使用することも可能になる。
このとき、スイッチ29をOFFにすることで、給水ポンプ23への通電が行なわれず、制御信号接続部24から給水ポンプ23の通電用コードを取り外しても通電が遮断されているため問題を生じることはない。
以上のように、本実施の形態によれば、洗浄槽17への給水を制御する電磁給水弁3と、この電磁給水弁3と水道管とを接続して洗浄槽17に洗浄水を供給する給水ホース20とを有し、この給水ホース20の先端に前記電磁給水弁3への制御信号で動作する給水ポンプ23を取付け可能とし、前記給水ポンプ23への制御信号接続部24を前記食器洗い機本体1に設けたものである。これにより、給水ポンプ23を給水ホース20先端に取付け、給水ポンプ23への制御信号接続部24を接続することで、給水ポンプ23を用いて洗浄槽17に洗浄およびすすぎ工程時に自動的に洗浄水を供給することが可能となる。
なお、上記実施の形態では、貯水タンク26は、食器洗い機本体1と分離されているが、食器洗い機本体1に内蔵或いは,食器洗い機本体1の外郭に一体的に取り付けても良い。
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、特に工事をすることなく、給水ポンプを給水ホース先端に取付け、制御信号接続部に接続するだけで、洗浄槽に自動的に洗浄水を供給することができるもので、特にキッチンのワークトップに載置して使用する食器洗い機として有用である。
本発明の実施の形態1における食器洗い機の縦断面図 同食器洗い機の給水ホースと分岐水栓との接続を示す縦断面図 同食器洗い機の貯水タンク使用時形態を示す斜視図 従来の食器洗い機の断面図
符号の説明
1 食器洗い機本体
3 電磁給水弁
9 食器類
17 洗浄槽
20 給水ホース
23 給水ポンプ
24 制御信号接続部

Claims (3)

  1. 食器類を収納し洗浄する洗浄槽を内設した食器洗い機本体と、前記洗浄槽への給水を制御する電磁給水弁と、前記電磁給水弁と水道管とを接続して前記洗浄槽に洗浄水を供給する給水ホースとを有し、前記給水ホースの前記水道管側先端に前記電磁給水弁への制御信号で動作する給水ポンプを取付け可能とし、前記給水ポンプに前記制御信号を送るための制御信号接続部を前記食器洗い機本体に設けた食器洗い機。
  2. 給水ポンプの入り、切り操作ができるようにした請求項1記載の食器洗い機。
  3. 食器洗い機本体内又は外部に貯水タンクを配し、前記貯水タンクから給水ポンプを用いて洗浄槽に給水するようにした請求項1又は2に記載の食器洗い機。
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