JP2008005989A - 食器洗い機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】食器洗い機100の筐体1の内部に設けられた洗浄槽2は、食器かご3と、食器かご3に載置された食器18に向けて水を噴射する回転洗浄ノズル11,11と、筐体1の背面及び上面の中央部に沿って延設する筒状の固定洗浄ノズル20と、回転洗浄ノズル11,11及び固定洗浄ノズル20へ加圧水を供給する送水ポンプ7とを備えている。固定洗浄ノズル20の洗浄槽2の上面に沿って延びる上側延設部の先端部には、上側延設部の最先端の噴射口を覆う状態で、洗剤ケース21が取り付けられている。
【選択図】図1
Description
食器洗い機110は、洗浄する食器58を収納する洗浄槽42を筐体41の内部に設けており、洗浄槽42の内部には、食器58を載置する食器かご43と、食器かご43の下側に配置され、食器かご43に載置された食器58に向けて水を噴射する回転可能な回転洗浄ノズル51,51と、洗浄槽42の背面に沿って設けられた固定洗浄ノズル53と、回転洗浄ノズル51,51及び固定洗浄ノズル53に加圧水を供給する送水ポンプ47と、洗浄槽42内の洗浄水を加熱するヒータ44とを備えている。
洗浄槽42の底面部の正面側左寄り下部には、制御部52が備えられている。
洗浄槽42の底面部の正面側右寄り部分には、洗浄槽42の内部に給水された水を貯留する貯留部42aが凹設されている。前記送水ポンプ47は、吸い込み管46を介して貯留部42aに接続されている。送水ポンプ47には、送水ポンプ47に内設されたインペラ47aを回転させるための正逆回転式のモータ48が接続されている。
インペラ47aが正回転する場合、吸い込み管46から吸い込んだ水が、吐出管49を介して、回転洗浄ノズル51,51及び固定洗浄ノズル53へ送られ、回転洗浄ノズル51,51及び固定洗浄ノズル53から水が噴射される。
インペラ47aが逆回転する場合、貯留部42a内の水が、排水管50へ送水され、外部へ排水される。
この食器洗い乾燥機においては、加熱ユニットの流水管が洗浄水の循環水路の一部であるので、加熱ユニットを洗浄槽外に設けることが出来、樹脂製食器等が、食器かごから脱落しても加熱ユニットと接触した状態にならないため、乾燥工程等で加熱ユニットの空焼が生じても食器が解けたり、加熱ユニットと接触し火傷するなどの問題が防止されている。
この食器洗い乾燥機においては、食器の熱変形、焼損、及び火傷が防止されている。
図1は、本発明の実施の形態1に係る食器洗い機100を示す模式的正面図、図2は、食器洗い機100を示す模式的側断面図である。
食器洗い機100の筐体1の内部には、食器18を収納する洗浄槽2が設けられている。洗浄槽2は、内部に、食器18を載置する食器かご3と、食器かご3の下側に配置され、食器かご3に載置された食器18に向けて水を噴射する回転洗浄ノズル11,11と、筐体1の背面及び上面に沿って延設する筒状の固定洗浄ノズル20と、回転洗浄ノズル11,11及び固定洗浄ノズル20へ加圧水を供給する送水ポンプ7と、洗浄槽2内の洗浄水を加熱するヒータ4とを備えている。
インペラ7aが正回転する場合、吸い込み管6から吸い込んだ水が、インペラ7aの回転による送水ポンプ7のケーシング内流れの動圧で、切替弁に排水管10の接続口を閉鎖させ、吐出管9を介し送水ダクト19を経由して、回転洗浄ノズル11,11及び固定洗浄ノズル20へ送られる。
インペラ7aが逆回転する場合、貯留部2a内の水が、切替弁に吐出管9の接続口を閉鎖させ、排水管10へ送られて、外部へ排水される。
図3は、制御部12の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、制御部12は、CPU(中央処理装置)12a、ROM12b、RAM12c、計時するためのクロック12d及び入出力ポート12e等を備え、これらは互いに内部バス12fによって接続されている。入出力ポート12eには、送水モータ8、水を加熱するヒータ4等が接続されている。
洗剤ケース21は合成樹脂製であり、上面が開口した箱状をなす。洗剤ケース21の背面の上部には、上側延設部20aの先端部を挿入するために開口部21aが設けられており、背面の下部は上側延設部20aの後端側に傾斜している(図2参照)。
洗剤ケース21の正面には、「洗剤入れ」と表記され、目盛が付されている。洗剤ケース21の正面の中央部には、把手21cが設けられている。図4においては、把手21は省略している。
洗剤ケース21の両側面の上部には、鍔部21b,21bが設けられており、洗浄槽2の上面には、鍔部21b,21bを嵌合する嵌合部2b,2bが設けられている。洗剤ケース21は、鍔部21b,21bが嵌合部2b,2bに案内されて上側延設部20aに嵌められる。
図5(a)においては、洗剤ケース21は鍔部21b,21bの後端側が嵌合部2b,2bに嵌っている状態であり、図5(b)に示すように、ドア23を閉じることにより、鍔部21b,21bが嵌合部2b,2bに沿って摺動し、押し込まれ、ストッパ2cで止まって固定される。
そして、洗剤ケース21は高位置に設けられ、洗浄ケース21の開口面は洗浄槽2の上面により覆われているので、洗剤ケース21に、洗浄ノズル20の他の噴射口20b、及び回転洗浄ノズル11の噴射口から噴射された水等に由来する汚れ及びごみが進入しにくく、次回の使用時までに、汚れ及びごみ等が溜まって腐敗するおそれがない。
さらに、ドア23を閉じることにより、洗剤ケース21は確実に設置・固定される。
図6は、本発明の実施の形態2に係る食器洗い機101の一部を示す側断面図である。図中、図2と同一部分は同一符号を付して、説明を省略する。
本実施の形態に係る洗剤ケース24の底部は傾斜しており、最下端部に流出孔24aが設けられている。
図7は、本発明の実施の形態3に係る食器洗い機102の一部を示す側断面図である。図中、図2と同一部分は同一符号を付して、説明を省略する。
洗剤ケース25の底部には、洗剤水溶液を排出する排出孔25aが設けられており、遮蔽体26の底部には、排出孔25aと位置が重ならないように、排出孔26aが設けられている。このように、トラップ構造であるので、洗剤水溶液は排出されるが、他の噴射口20b、回転洗浄ノズル11からの洗浄水が浸入しにくくなっている。
なお、遮蔽体26の形状は、本実施の形態において説明した形状に限定されるものではない。
図8は、本発明の実施の形態4に係る食器洗い機103の一部を示す側断面図である。図中、図2と同一部分は同一符号を付して、説明を省略する。
洗浄ノズル20の上側延設部20aの先端面には、導水管27aを導入する導入孔20cが設けられている。洗剤ケース27は、導水管27aが導入孔20cに導入され、係止部27bが上側延設部20aの先端面に係止された状態で、洗剤ケース27に嵌められる。
図9は、本発明の実施の形態5に係る食器洗い機104の一部を示す側断面図である。図中、図2と同一部分は同一符号を付して、説明を省略する。
洗剤ケース28は、上面が開口した箱状をなし、背面は下面に対して外側に傾斜し、導入孔20dに導入される導水管28aが設けられている。
洗剤ケース28は、導水管28aが導入孔20dに導入された状態で、上側延設部20aの湾曲部分に嵌められる。
図10は、本発明の実施の形態6に係る食器洗い機105を示す側断面図である。図中、図2と同一部分は同一符号を付して、説明を省略する。
従って、ドア23を閉めることにより、洗剤ケース29は必然的に蓋が閉じられることになる。また、ドア23を閉じた状態で、洗剤ケース29に洗剤が投入されているかどうかの確認が窓部23aによりなされ得る。
図11は、本発明の実施の形態7に係る食器洗い機106を示す模式的正面図である。図中、図1と同一部分は同一符号を付して、説明を省略する。
本実施の形態の食器洗い機106においては、送水ポンプ7に、吐出管9及び分水モータ33を介して円筒状のノズル切替弁32が接続されている。
ノズル切替弁32は、内部に2個の独立した弁体(図示せず)を有している。ノズル切替弁32の上部には、回転洗浄ノズル11,11へ送水するための送水管32a,32bと、固定洗浄ノズル20へ送水するための送水管32cとが設けられている。
制御部12は、分水モータ33を所定量回転させることで、送水管32a,32b及び32cのうちの1又は2の閉塞すべき送水管の接続口に対向する位置に弁体を配する。この弁体は、送水ポンプ7から吐出管9を介して送水された場合、ノズル切替弁32の軸方向に移動して、送水管32a,32b,及び32cのうちの対応する送水管を閉塞し、塞がれなかった送水管から接続先の洗浄ノズルへ送水されるように構成されている。送水する洗浄ノズルの変更は、分水モータ33の回転を制御部12が制御して弁体の位置を変更することにより行われる。
洗剤ケース30が嵌められた固定洗浄ノズル20には洗浄水が供給されないので、噴射口20bから洗浄水が噴射されず、洗剤ケース30には下側から洗浄水が入ることもないので、洗剤ケース30内の洗剤は洗浄水に溶けて流出することがない。
この本洗い工程において、制御部12は、ノズル切替弁32の送水管32a,32b及び32cを開放状態にして、回転洗浄ノズル11,11及び固定洗浄ノズル20から洗浄水を噴射させる。又は、ノズル切替弁32により順次、送水すべき送水管を切り替えて、回転洗浄ノズル11,11及び固定洗浄ノズル20へ順次、洗浄水を供給して洗浄水を噴射させる。
固定洗浄ノズル20の噴射により、洗剤ケース30に投入された洗剤が水に溶けて洗剤水溶液が流出する。
次に、制御部12は、汚水を排水した後、回転洗浄ノズル11,11及び固定洗浄ノズル20に一度に、又は順次、洗浄水を供給して、食器18に洗浄水を噴射するすすぎ工程を実行する。
本発明の実施の形態8に係る食器洗い機は、実施の形態7に係る食器洗い機106と同一の構成を有する。
本実施の形態においては、予洗い工程の実行時に、回転洗浄ノズル11,11から噴射する場合に、通常の噴射より弱い噴射を行う。これにより、洗剤ケース30に入れられた洗剤が不用意に流れ出し、排水されるのがより抑制される。
従って、本洗い工程の実行時に、洗剤量が損失した状態で洗浄することがなくなり、洗浄力の低下が抑制され、より洗浄性能の信頼性が高い。
2 洗浄槽
3 食器かご
4 ヒータ
5 残菜フィルタ
6 吸い込み管
7 送水ポンプ
8 送水モータ
9 吐出管
10 排水管
11 回転洗浄ノズル
12 制御部
15 給水弁
16 給水管
17 給水口
18 食器
19 送水ダクト
20 固定洗浄ノズル
21、24、25、27、28、29、30 洗剤ケース
23 ドア
26 遮蔽体
32 ノズル切替弁
32a、32b、32c 送水管
33 分水モータ
100、101、102、103、104、105、106 食器洗い機
Claims (16)
- 食器が収容される洗浄槽と、
前記食器に水を噴射する複数の噴射口を有する複数の洗浄ノズルと、
前記洗浄槽に貯めた洗浄水を前記洗浄ノズルに送水する送水ポンプと
を備える食器洗い機において、
前記噴射口から噴射される水が入る位置に洗剤ケースを備え、
該洗剤ケースに予め投入された洗剤が水に溶けて流出するように構成されていることを特徴とする食器洗い機。 - 前記洗剤ケースを、前記洗浄槽の内側に備える請求項1に記載の食器洗い機。
- 前記洗剤ケースの底部は傾斜している請求項1又は2に記載の食器洗い機。
- 前記洗浄ノズルは、前記洗浄槽の上下の異なる位置に設けられており、
前記洗剤ケースを、上側に設けられた洗浄ノズルの噴射口の近傍に備える請求項1乃至3のいずれか1つに記載の食器洗い機。 - 前記洗剤ケースを、一部の噴射口から噴射される水から遮蔽する遮蔽体を備える請求項1乃至4のいずれか1つに記載の食器洗い機。
- 前記洗剤ケースは、前記洗浄槽の一部が蓋とされる請求項1乃至5のいずれか1つに記載の食器洗い機。
- 前記洗剤ケースは、着脱自在である請求項1乃至6のいずれか1つに記載の食器洗い機。
- 前記洗剤ケースは、前記洗浄ノズルに挿入されて水を導入する導水管を有する請求項7に記載の食器洗い機。
- 前記洗剤ケースは、水を噴射する噴射口を備える請求項8に記載の食器洗い機。
- 前記洗浄ノズルは、前記洗浄槽の上面に沿って筒状に延びる上側延設部を有し、
前記洗剤ケースは、前記導水管を前記上側延設部の上面に挿入させた状態で、前記洗浄槽の上面と前記上側延設部の上面との間に配されている請求項8又は9に記載の食器洗い機。 - 前記上側延設部の端部側の上面は湾曲して先細に構成され、前記洗剤ケースは、前記上面の上側に嵌められる請求項10に記載の食器洗い機。
- 前記洗剤ケースは、前記洗浄槽の幅方向両側の上部に鍔部を備え、
前記洗浄槽は、上面に前記鍔部を嵌合する嵌合部を備える請求項7乃至11のいずれか1つに記載の食器洗い機。 - ドアを備え、
前記洗剤ケースは、前記ドアを閉じることにより前記鍔部が前記嵌合部に沿って摺動し、押し込まれるように構成されている請求項12に記載の食器洗い機。 - 光透過性の窓部を有するドアを備え、
前記洗剤ケースは、前記窓部に対向して配される請求項1乃至13のいずれか1つに記載の食器洗い機。 - 前記食器に前記洗浄ノズルの噴射口から水を噴射して洗浄する予洗い工程、前記食器に、洗剤が溶けた水を噴射して洗浄する本洗い工程、及び前記食器に水を噴射してすすぐすすぎ工程の実行を制御する制御部と、
水を供給する洗浄ノズルを切り替えるための弁体を複数有する切替弁と
を備え、
前記制御部は、水を供給する洗浄ノズルを選択して、前記弁体の位置を変え、水の噴射を制御するように構成され、
前記予洗い工程の実行時に、前記洗剤ケースが配される噴射口を有する洗浄ノズルには水を供給しない請求項1乃至14のいずれか1つに記載の食器洗い機。 - 前記制御部は、前記予洗い工程の実行時に、前記洗剤ケースが配される前記洗浄ノズル以外の洗浄ノズルから、通常の噴射より弱い噴射を行わせる請求項15に記載の食器洗い機。
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