JP4075122B2 - 浴槽洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄ノズルから洗浄液を浴槽内に噴射して浴槽内壁面等の汚れを自動的に洗浄できるようにした浴槽洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、浴槽内に付着した汚れは市販の各種洗浄剤を汚れ部分に対して直接噴射し、スポンジ等を使ってよく擦ることで汚れを取り除いた後に水道水等によってよくすすぎ、洗浄剤を洗い流すことで落としていた。
上記浴槽の洗浄作業は専ら手作業で行われ、かなりの重労働となっていたが、現在では、例えば浴槽に自動洗浄装置を付加することで、洗浄剤の噴射作業とすすぎ水によるすすぎ作業とを連続作業で行う自動洗浄方式も提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記自動洗浄装置による自動洗浄方式によれば、次に示すような不具合があった。即ち、浴槽内の汚れは入浴者数や入浴者の身体の汚れ具合によって様々である。特に、最近の浴槽においては、エアと混合させた気泡混じりの湯水を浴槽内に噴出させるようにしたジェット機能(いわゆるジェット風呂)が一般装備される傾向が増大しており、ジェット機能を使用しない場合に比べ、ジェット機能を使用した場合には浴槽内に汚れがより付着しやすくなる傾向がある。しかも、ジェット機能の使用回数が多かったり、使用時間が長かったりすると、浴槽内の湯の波立ち効果で喫水線近傍の汚れの付着程度が大きく変わる傾向がある。このようなジエット機能を備えた浴槽での汚れに対しては、これまでの自動洗浄装置での洗浄では必ずしも汚れの程度に応じた洗浄効果を期待することができなかった。
【0004】
また特に、ジェット風呂等で浴槽水を循環させる循環回路を使用している場合等においては、器具や接続配管に塗布されるシリコングリスが浴槽水の循環時に溶解流出し、溶け出したシリコングリスが人体の汚れ成分や水の硬度成分等と結合して浴槽に付着することがある。この様な場合には、これまでの自動洗浄装置での洗浄ではあまり効果的な洗浄を期待できなかった。
【0005】
さらにユーザは入浴後の浴槽内の汚れ具合が、洗浄後の浴槽内壁面の状態からしか使用した洗浄モードの程度と汚れ落ちの程度とを相対比較することができないため、事前に最適な洗浄モードを選択することが困難であると考えられ、簡単に落ちる程度の汚れであっても必要以上の洗剤を使い過ぎる結果、大量のすすぎ水をも必要とし、また洗浄時間も長くかかるという不具合があった。
【0006】
本発明は上記従来の浴槽洗浄装置の有する不具合に鑑みて成されたものであって、浴槽内の汚れを必要で且つ十分な洗剤使用量による洗浄で洗い落とし、使用する洗剤やすすぎ水のランニングコストを極力抑えることのできる浴槽洗浄装置を提供することを課題とする。また洗浄液の主要成分として使用する洗剤の種類や固有の洗浄能力に応じた適切な洗浄を行うことができる浴槽洗浄装置を提供することを課題とする。また洗浄運転の途中で運転を一旦待機状態とされた場合においても、その復帰後において適切な洗浄を確保することができる浴槽洗浄装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明の浴槽洗浄装置は、所定の洗浄モードを選択し、浴槽内に洗浄液やすすぎ水を噴射して、該洗浄液やすすぎ水による洗浄・すすぎによって浴槽内壁面に付着する汚れを除去する自動洗浄運転を行うようにした浴槽洗浄装置であって、上記洗浄モードとして、標準的な汚れに対して適用する標準洗浄モードと、標準的な汚れよりも汚れの程度が高い場合に対して適用する念入り洗浄モードとの、少なくとも2種類のモードを設け、且つ前記洗浄モード間の相違は、洗浄液の使用量ではなく、洗浄液の噴射動作終了後からすすぎ動作開始に至るまでの待機時間と、該待機時間経過後に行われるすすぎ動作によるすすぎ時間とを異ならしめることで構成させていることを第1の特徴とする。
また本発明の浴槽洗浄装置は、上記第1の特徴に加えて、洗浄モードは、エアと混合させた気泡混じりの湯水を浴槽内に噴出させるジェット機能の使用頻度に応じて選択されることを第2の特徴とする。
また本発明の浴槽洗浄装置は、上記第1の特徴に加えて、洗浄モードは、洗浄液の主要成分として採用される洗剤の種類若しくは固有の洗浄能力に応じて選択されることを第3の特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態例を示す浴槽洗浄装置を備えた浴槽の平面図、図2は図1のX−X線断面図、図3は図1のY−Y線断面図、図4は本発明の浴槽洗浄装置を備えた風呂装置の全体を示す構成図、図5は本発明の実施の形態例にかかる浴槽洗浄装置での自動洗浄運転における基本的なソフトウエアによる洗浄動作シーケンスの例を示すフローチャート、図6は本発明の実施の形態例にかかる浴槽洗浄装置での自動洗浄運転における第1のソフトウエアによる洗浄動作シーケンスの例を示すフローチャート、図7は本発明の実施の形態例にかかる浴槽洗浄装置での自動洗浄運転における第4のソフトウエアによる洗浄動作シーケンスの例を示すフローチャート、図8は本発明の実施の形態例にかかる浴槽洗浄装置での自動洗浄運転における第4のソフトウエアによる洗浄動作シーケンスの具体的な例を示すフローチャートである。
【0009】
図1ないし図3について説明すると、浴槽2は平面視で内部形状が略ひょうたん形をした一体成形品であって、その周壁2aの上端部分から外側にフランジ部2bが張り出し形成され、また周壁2aの内側の左右の側面にはアームレスト部2cが形成されている。更に上記浴槽2には背側から長手方向に沿って平坦な底部2dと、足側においてこの底部2dから上方に隆起する腰掛け部2eが形成されている。
【0010】
また、上記浴槽2の平坦な底部2dの内面中央には、滑り止め用の凹凸起伏となった多数のスリップパターン2gが形成され、浴槽2の長手方向に沿う中心線上の2箇所には洗浄液或いはすすぎ水を噴射する洗浄ノズル4aが設けられると共に、その間にはすすぎ水のみを噴射するすすぎノズル4bが設けられている。また、1箇所に排水栓7が設けられている。
【0011】
なお上記実施の形態例において、図2、図4で示すように、洗浄ノズル4a、すすぎノズル4bは、浴槽底部に設けられ、配管18a、18bが接続されており、洗浄ノズル4aを長手方向に直列に2個、すすぎノズル4bを1個配置しているが、浴槽のサイズに応じて適宜数を増やしてもよい。
【0012】
また上記洗浄ノズル4aの噴射口の形状は次の条件を満たすように設定されている。即ち図1ないし図3においては、各々の洗浄ノズル4aから噴射される洗浄液あるいはすすぎ水の噴射範囲の中心となる位置のみを符号Aで示しているが、実際に噴射される範囲は、浴槽2に標準湯量を湯張りした場合に得られる喫水線が浴槽2の周壁2aと接する位置を含むその上下近傍を覆いつつ浴槽2の全周にわたって洗浄液がムラなくかかるようにしている。この場合の噴射角θaとしては、例えばθa=85度に設定される。
【0013】
また洗浄液の洗剤の濃度は、充分な洗浄効果が得られる範囲で、できるだけ洗剤の消費量を減らすことができるように、例えば3%に設定されるが、この洗浄液の洗剤の濃度と噴射角θa、ノズルの噴射口径φaの3つの要素の関係によっては洗浄ノズル4aから噴射された洗浄液が発泡し、浴槽2の全周にわたって噴射されないことがある。そこで、ノズルの噴射口径φaはこの点を考慮し、且つ洗浄液を浴槽2の全周にわたって噴射できるだけの流速を得るためのノズル内圧を確保できるように設定する必要があり、例えばφa≒2.8mmに設定される。
【0014】
10は噴気ノズルで、エアを混合して気泡混じりの湯水を湯張りされた浴槽2内にジェット流れ状に噴出させて、いわゆるジェット機能を発揮させるためのノズルである。12はその噴気ノズル10に接続された配管、14は湯水の循環用の吸込口、16は吸込口に連通する配管、1は浴槽2上部に載置された浴槽蓋である。
【0015】
また、本発明の浴槽洗浄装置を備えた風呂装置の全体構成を図4により説明する
この風呂装置は、上述した浴槽2と、給湯器付き風呂釜20、洗剤供給部80及びこれらの各部の全体動作を制御するコントローラ100を備えた構成となっており、上記給湯器付き風呂釜20は、給湯回路30、追い焚き回路50及び風呂落込回路70を有する。
【0016】
上記給湯回路30は、上水道からの入水を沸かして浴槽2内や図示しないカラン等に給湯するためのものであって、熱交換器31を備え、この熱交換器31の前後の入水路32と出湯路33との間がバイパス路34で接続され、このバイパス路34の途中に電磁開閉式のバイパス弁35が設けられている。また、入水路32には熱交換器31への入水量を検出する水量センサ37と入水温度を検出する入水温度センサ38とが設けられ、出湯路33には、熱交換器31からの出湯温度を検出する出湯温度センサ40、出湯量を制御する水量サーボ弁41、及びバイパス路34からの水とが混合された後の湯温を検出する給湯温度センサ42が設けられている。
【0017】
一方、追焚回路50は、浴槽2内の湯水を循環しつつ追い焚きするものであって、追い焚き用の熱交換器51を備え、この熱交換器51の前後の吸込路52と吐出路53との間がバイパス路54で接続され、このバイパス路54の途中に電磁開閉式のバイパス弁55が設けられている。また、浴槽2の吸込口14に一端側が接続された吸込路52の途中には、浴槽2の水位を検出する水位センサ57、強制循環用の循環ポンプ58、熱交換器51への入水の有無を検出する水流スイッチ60、浴槽2の湯温を検出する温度センサ61、及び吸込路52を開閉する開閉弁62が順次設けられている。また、吐出路53はその途中で2つに分岐され、一方は三方弁65を介して噴気ノズル10に連通する前述の配管12が接続され、他方は洗浄切替三方弁67を介して後述の洗剤供給部80を経て洗浄ノズル4aに連通する配管18aとすすぎノズル4bに連通するすすぎ配管18bに接続されている。
【0018】
さらに、風呂落込回路70は、上記の給湯回路30と追焚回路50との間を連結して湯水を浴槽2内に落とし込むためのもので、電磁開閉式の落込弁71、落とし込み量を検出するための水量センサ72、及び逆止弁73が順次設けられている。
【0019】
洗剤供給部80は、洗剤の貯溜タンク81に連なる洗剤の供給路を開閉する開閉弁82、及び吐出路53から配管18aへ供給される湯水の流れによって負圧を発生させて洗剤を配管18a内に引き込むためのベンチュリ83を有する。
【0020】
なお、90は噴気ノズル10に接続されたエア吸い込み用のエア配管、91はエア配管90の途中に設けられた逆止弁、93は浴槽2に浴槽蓋1が載置されているか否かを検出するための蓋センサ、95は排水栓7を開閉する電磁式の開閉弁である。
【0021】
一方、コントローラ100は、例えばマイクロコンピュータで構成される制御本体部101と、台所等に配置される台所リモコン102と、浴室内に設置される浴室リモコン103とから構成されている。
【0022】
上記制御本体部101は、上記の各リモコン102、103からの入力データ及び給湯器付き風呂釜20に設けられた各種のセンサ37、38、40‥‥からの検出信号に基づいて、各弁35、41、62、65、82‥‥や循環ポンプ58等の各可動部の動作を制御すると共に、熱交換器31、51に対する図示しないバーナの燃焼制御を行うものである。
【0023】
上記両リモコン102、103は、制御本体部101に対しても各種の指令を入力するためのもので、台所リモコン102についてみると、図示しないが、少なくともその操作パネル上に装置起動用の運転スイッチと、浴槽2への自動湯張り及び追い焚き運転等を行うための自動運転スイッチと、浴槽2の洗浄を行うための自動洗浄スイッチとが設けられると共に、給湯時の湯温等を表示する表示分が設けられている。
【0024】
また、浴室リモコン103の図示しないジェット機能を動作させるための噴気運転スイッチが操作された場合には、給湯器付き風呂釜20の追焚回路50の循環ポンプ58が起動されると共に、開閉弁62が開、バイパス弁55が開となるので、浴槽2の湯水が循環されつつ、湯水が吐出路53から配管12を通じて噴気ノズル10から吐出される際に同時にエア配管90からのエアと混合されエア混じりの湯水が浴槽2内に噴出されるジェット機能が発揮される。
【0025】
そして、上記台所リモコン102の自動洗浄スイッチをオンすれば、直ちに前回の洗浄運転終了後から今回の洗浄運転開始までに行ったジェット機能の使用回数(ジェット機能の使用頻度と浴槽内の汚れの程度が比例すると考えられるので)が自動的に検出され、この検出結果に応じた最も適当な洗浄モードが自動的に選択されて浴槽洗浄が制御される。即ち、上記ジェット機能の使用頻度の増加に比例して洗浄能力の高い洗浄モードで浴槽内壁面の汚れを洗浄できるように制御される。そして、このような制御を行わせるために下記に示す内容のソフトウエアが制御部本体101に内蔵されている。
【0026】
即ち上記基本的なソフトウエアによれば、ジェット機能の使用頻度に見合った洗浄モードが自動的に選択され、洗浄動作を開始するような内容になっている。具体的には、ジェット機能を使用した場合の入浴後では、ジェット機能を使用しない場合の入浴後に比べて浴槽内に格段に汚れが付きやすいという事実に鑑み、前回の浴槽洗浄運転終了から今回の浴槽洗浄運転開始までの間に使用したジェット機能の回数を制御本体部101の記憶データから呼び出し、呼び出したジェット機能の使用回数に関するデータが、▲1▼ジェット機能を全く使用しない場合(汚れの程度が軽微で、汚れが少ない)と、▲2▼ジェット機能の使用回数が一定回数未満である場合(普通程度の汚れである)と、▲3▼ジェット機能の使用回数が一定回数以上である場合(かなり汚れがひどい)とに設定した3種類のランクのうち、何れのランクに該当するかを判断する手順と、その判断されたランクに対応して節約洗浄モードか標準洗浄モードか念入り洗浄モードかを選択する手順とを含む。即ち、上記▲1▼の場合は、使用する洗浄液が少なめで洗浄時間を短めにした節約洗浄モードを選択し、上記▲2▼の場合は、前記節約洗浄モードに比べて使用する洗浄液が多めで洗浄時間も長めにした標準洗浄モードを選択し、上記▲3▼の場合は、前記標準洗浄モードに比べて、使用する洗浄液が多めで洗浄時間を長めにした念入り洗浄モードを選択する。このようにジェット機能の使用頻度に応じて上記何れかの洗浄モードが自動的に選択され、浴槽洗浄が行われるようにソフトウエアが構成されている。
【0027】
また上記基本的なソフトウエアを基本として、下記のような第1ないし第5のソフトウエアを内蔵している。
即ち第1のソフトウエアは、節約洗浄モード、標準洗浄モード、念入り洗浄モード等の洗浄能力の程度を異にした複数の洗浄モードを持つ自動洗浄運転において、洗浄液の主要成分として採用される洗剤の種類若しくは固有の洗浄能力に応じて、前記複数の洗浄モードから好ましい洗浄モードを選択する構成としたソフトウエアである。
第2のソフトウエアは、浴槽内に噴射された洗浄液、すすぎ水によって浴槽内壁面を洗浄、すすぎ、これによって浴槽内壁面に付着する汚れを除去する自動洗浄運転において、洗浄液の主要成分として採用される洗剤の種類若しくは固有の洗浄能力に応じて、洗剤量、洗浄時間、すすぎ時間、温水温度等の運転条件を変更する構成としたソフトウエアである。
【0028】
また第3のソフトウエアは、洗浄モードとして、標準的な汚れに対して適用する標準洗浄モードと、標準的な汚れよりも汚れの程度が高い場合に対して適用する念入り洗浄モードとの、少なくとも2種類のモードを設けた自動洗浄運転において、前記洗浄モード間の相違を、洗浄液の噴射動作終了後からすすぎ動作開始に至るまでの待機時間と、該待機時間経過後に行われるすすぎ動作によるすすぎ時間との相違で構成したソフトウエアである。
【0029】
更に第4のソフトウエアは、浴槽内に噴射された洗浄液、すすぎ水によって浴槽内壁面を洗浄動作及びすすぎ動作させ、これによって浴槽内壁面に付着する汚れを除去する自動洗浄運転において、洗浄液噴射中に他栓使用等により該洗浄液噴射が途中待機となった場合には、復帰後に再度行われる洗浄液の噴射を、洗浄液噴射の残時間に一定時間を加えた時間で行うように構成したソフトウエアである。
更に第5のソフトウエアは、浴槽内に噴射された洗浄液、すすぎ水によって浴槽内壁面を洗浄動作及びすすぎ動作させ、これによって浴槽内壁面に付着する汚れを除去する洗浄運転において、すすぎ水噴射中に他栓使用等により該洗浄液噴射が途中待機となった場合には、復帰後に再度行われるすすぎ水の噴射は、すすぎ水噴射の残時間に一定時間を加えた時間で行うように構成したソフトウエアである。
尚、他栓使用等により洗浄液噴射が途中待機となる場合とは、例えば他栓等の使用により、洗浄液噴射のための配管(53や18a)に流れる流量が一定未満になることで、コントローラ100が自動的に洗浄液噴射の動作を中断させることによってなされる。後述のすすぎ水の噴射が途中待機となる場合も、同様に、他栓等の使用により、洗浄液噴射のための配管(53や18b)に流れる流量が一定未満になることで、コントローラ100が自動的に洗浄液噴射の動作を中断させることによってなされる。
【0030】
次に、本発明の実施の形態例にかかる浴槽洗浄装置での自動洗浄運転における上記基本的なソフトウエアによる洗浄動作シーケンスの例を、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
いま、台所リモコン装置102の自動洗浄スイッチをオンすると(ステップS1でイエス)、これに応じて、制御本体部101は風呂自動運転スイッチや浴室リモコン103の図示しない追い焚きスイッチ等が操作されているか否か(風呂使用中か否か)を判別する(ステップS2)。
【0031】
上記風呂自動運転スイッチ等のスイッチが操作されている場合には、風呂が使用中である(ステップS2でイエス)と判断して洗浄運転をキャンセルする(ステップS3)と共に、表示部に風呂使用中である旨を表示する。これに対して、風呂自動運転スイッチ等の風呂使用に関するスイッチが操作されていない場合には、制御本体部101は蓋センサ93の検出出力に基づいて浴槽2に浴槽蓋1が載置されているか否かを判別する(ステップS4)。
【0032】
浴槽蓋1が載置されていない場合(ステップS4でノー)には、表示部に浴槽蓋1を載置すべき旨の指示を表示して(ステップS5)、ステップS4に戻る。一方、浴槽2に浴槽蓋1が既に載置されている場合(ステップS4でイエス)には、開閉弁95を開いて排水栓7から湯水が常に排水される状態とし(ステップS6)、次に開閉弁95を開いてからの経過時間Tが予め設定した最大排水時間TMAx を超えているか否かを判別する(ステップS7)。この場合の最大排水時間TMAx は、浴槽2内を満杯状態としてから排水栓7を開いて浴槽2から完全に湯水が排水されるまでに要する時間に余裕時間を加算して決定されたものであり、例えばTMAx =10分に設定されている。
【0033】
上記最大排水時間TMAx が経過しておれば(ステップS7でイエス)、浴槽2内の残水は完全に排水されていると判断してステップS10に移行する。また上記最大排水時間TMAx が経過していなければ(ステップS7でノー)、続いて水位センサ57の検出出力に基づいて、浴槽2内に残水があるか否かを判別する(ステップS8)。
【0034】
そして、水位センサ57の検出出力がオフ(残水無し)になると(ステップS8でイエス)、次にこの時点からの経過時間Tが予め設定した所要時間T0 以上か否かを判別する(ステップS9)。この場合の所要時間T0 は、浴槽2の残水が水位センサ57で検出可能な水位以下となってから、さらに排水配管等から完全に残水が排水されるまでに要する時間を考慮して決定されたもので、例えばT0 =3分に設定されている。
【0035】
ステップS9で所要時間T0 が未だ経過していなければ(ステップS9でノー)、ステップS7に戻る一方、所要時間T0 が経過すれば(ステップS9でイエス)、浴槽2内に残水がないものと判断し、予備すすぎモードに移行する(ステップS10)。
【0036】
この予備すすぎ動作では、制御本体部101は、まず給湯器付き風呂釜20の給湯回路30のバイパス弁35を閉じ、落込回路70の落込弁71を開き、開閉弁62及びバイパス弁55を閉じる。また湯水の吐出路53の途中の三方弁65を閉じて噴気ノズル10への湯水の吐出を停止する一方、洗浄ノズル4aに通じる洗浄切替三方弁67を配管18a側に切り替え、さらに洗剤供給部80の開閉弁82を閉じる。
すると、給湯回路30の入水路32からの水が熱交換器31及び出湯路33を介して流れ、さらに落込回路70を介して追焚回路50の熱交換器51に供給される。このとき制御本体部101は、給湯回路30の水量センサ41と落込回路70の水量センサ71の両検出出力に基づいて、図示しないカラン等が使用された場合でも、追焚回路50側に常に一定の水量(例えば5リットル/分)が流れ込むように水量サーボ弁41の開度を調整すると共に、給湯回路30の熱交換器31を加熱することにより、所定温度(例えば48℃)の湯水がここから出湯されるように燃焼制御する。
【0037】
このようにして給湯器付き風呂釜20から出た湯水は、吐出路53から洗浄切替三方弁67を通り、ベンチュリ83に至る。このとき、洗剤供給部80の開閉弁82は閉じられているので、すすぎ水として湯水のみが配管18aを通り、洗浄ノズル4aから浴槽2内壁面に向かって噴射される。これにより、浴槽2の周壁2aに付着している湯垢等の汚れが予備的に洗浄される。また、これにより同時に浴槽2内壁面が一面に濡れるため、その後、洗浄液を噴射した際に洗剤が容易に全体に行き渡りやすくなり、且つ洗浄液の噴射に先立って浴槽表面が予め温められる結果、洗浄液による洗浄効果を向上させることができる。
【0038】
そして、上記予備すすぎの状態が所定時間T(例えば2.5分)経過すると(ステップS11でイエス)、次に前回の浴槽洗浄から今回の浴槽洗浄までに行われたジェット機能の使用回数nを制御本体部101の記憶データから呼び出し、呼び出したデータ結果が、上記ジェット機能を全く使用せず、使用回数が0回のランク1の場合(n=0回)と、使用回数が一定回数未満であるランク2の場合(例えば0<n≦5)と、使用頻度が一回以上であるランク3の場合(例えばn>5)の少なくとも3つのランクの何れかに該当するかを判別すると同時に、該判別されたランク結果に応じた洗浄モードが自動的に選択される(ステップS12)。即ち、「節約洗浄モード」(ステップS13)、「標準洗浄モード」(ステップS14)、「念入り洗浄モード」(ステップS15)の何れかの洗浄モードが設定される。
しかる後、水量サーボ弁41の開度を調整して、給湯器付き風呂釜20側から所定の水量(例えば15リットル/分)が流出するようにすると共に、洗剤供給部80の開閉弁82を開く。
これにより、給湯器付き風呂釜20からの湯水がベンチュリ83を通過する際に生じる負圧によって、貯蔵タンク81に溜められている洗剤が湯水と混合された後、配管18aを通って洗浄ノズル4aから洗浄液として噴射される。これにより、浴槽2の周壁2aに付着している湯垢等の汚れが洗剤混じりの洗浄液によって洗浄される。
【0039】
ここで「節約洗浄モード」、「標準洗浄モード」、「念入り洗浄モード」の各洗浄モードでの洗剤使用量は、例えば12cc、30cc、55ccとされ、それぞれの場合の所要時間としては、例えば7秒、16秒、32秒に設定される。
【0040】
そして、上記の選択された何れかの洗浄モードでは、洗浄液の噴射時間が経過する(ステップS16でイエス)と、貯溜タンク81に配管18a内の湯水が逆流するのを防ぐため、まず洗剤供給部80の開閉弁82を閉じてから、落込回路70の開閉弁71を閉じ、洗浄ノズル4aからの洗浄液の噴射を終了し(ステップS17)、その状態で所定時間T2 が経過するまで待機する(ステップS18でイエス)。この待機時間T2 は洗浄液が湯垢等の汚れに充分に浸透し、且つ洗浄液が浴槽2の側壁を流れ落ち、浴槽2の内壁全体に浸透するまで時間を考慮して決定されたものであって、例えばT0 =2分に設定されている。このようにすることにより、汚れのひどい部分には直接噴き付けて汚れを落とし、他の部分はその洗浄液が流れ落ちるのを利用して洗浄を行うので、洗浄液(即ち洗剤)を節約しつつ、効果的に洗浄を行うことができる。
【0041】
次いで、制御本体部101は、すすぎ動作に移行する。このすすぎ動作では、まず洗浄ノズル4aによる第1すすぎ動作(ステップS19)が行われる。この第1すすぎ動作はステップS10で説明した予備すすぎ動作と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。そして、この第1すすぎ動作による浴槽洗浄が所定時間T3 (例えば3分)継続された後(ステップS20でイエス)、引き続いて洗浄切替三方弁67を切り替えて、すすぎノズル4bからすすぎ水として湯水のみが浴槽2内に噴射される第2すすぎ動作(ステップS21)が行われる。これにより、浴槽2に残った洗浄液が完全に洗い流される。
【0042】
そしてこの第2すすぎ動作が所定時間T4 (例えば3分)継続された後は(ステップS21でイエス)、洗浄切替三方弁67を閉じる一方、所定時間(例えば10秒)だけ三方弁65を開いて噴気ノズル10から少量の湯水が吐出されるようにし、浴槽2の腰掛け部2e等に洗浄液が残留しないようにする(ステップS22)。これにより、洗浄動作は終了する。
【0043】
しかして、上記説明から明らかなように、本発明の実施の形態例による浴槽洗浄装置によれば、浴槽内の汚れの程度をジェット機能の使用頻度の多少によって自動的に把握するようにしたので、汚れの程度をかなりの精度で見極めることができ、ジェット機能の使用頻度の増加に従い、洗浄効力の高い洗浄モードを選択して浴槽洗浄が行えるから、洗浄性が極めて高く、磨き落としのない洗浄作業が行えるという効果がある。
また、浴槽内の汚れの程度がジェット機能の頻度回数に比例するものとして自動的に検知し、検知したジェット機能の使用回数に最も望ましい洗浄モードが自動的に選択されて洗浄が行われる。即ちジェット機能を全く使用しない場合には、使用する洗浄液が少なめで洗浄時間を短めにした節約洗浄モードで浴槽洗浄が行われる。また使用回数が一定回数未満である場合には、上記節約洗浄モードと比べ、使用する洗浄液が多めで洗浄時間も長めにした標準洗浄モードで浴槽内の洗浄が行われる。さらに使用回数が一定回数以上である場合には、上記標準洗浄モードに比べ、使用する洗浄液が多めで洗浄時間も長めにした念入り洗浄モードで浴槽内の洗浄が行われる。したがって、簡単に落ちる軽微な汚れに対して過剰な洗浄液が使用されたり、洗浄時間やすすぎ時間が長くかかるという欠点がなく、使用する洗剤が必要最低限で済むので省資源的効果がきわめて大きい。更に汚れの状態が大きくなるにつれて、そのランクに応じた必要十分な洗剤や洗浄時間で、効果的な洗浄状態を確保することができる。
【0044】
次に、本発明の実施の形態例にかかる浴槽洗浄装置での自動洗浄運転における上記第1のソフトウエアによる洗浄動作シーケンスの例を、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
この第1のソフトウエアは、洗浄液に使用される洗剤の種類或いはその洗剤の固有の洗浄能力に応じて、好ましい洗浄モードを選択するソフトウエアであって、上記図5に示す基本的な洗浄動作シーケンスにおいて、ステップS12の代わりに、ステップS112とする。即ち、洗浄液に使用される洗剤を種類に応じて3つの種類A、B、Cに分類し、洗剤の洗浄能力の大であるものはA、洗浄能力が中程度のものはB、洗浄能力が低いものはCとして予め記憶させておき、実際に使用された洗剤の名前等を使用者等が指定することで、ステップS112では、その使用された洗剤が属する種類A又は種類B又は種類Cに対応した洗浄モード、即ち節約洗浄モード(ステップS13)か、標準洗浄モード(ステップS14)か、念入り洗浄モード(ステップS15)かが自動的に選択されるようになされる。
勿論、洗剤の分類は、洗剤の名前等からの種類ではなく、各洗剤の持つ固有の洗浄能力そのものから洗浄能力A、洗浄能力B、洗浄能力Cとして分類してもよい。この場合、洗浄能力A、洗浄能力B、洗浄能力Cは前記種類A又は種類B又は種類Cに対応し、それぞれ節約洗浄モード(ステップS13)か、標準洗浄モード(ステップS14)か、念入り洗浄モード(ステップS15)かに対応する。
尚、以上で説明した第1のソフトウエアでは、洗剤を種類に応じて、洗浄モードの選択を行うステップS112を、図5におけるステップS12に代わって行ったが、前記ステップS112は、図5におけるステップS10の前に入れるようにしてもよい。このようにすることで、予備すすぎ動作における予備すすぎの程度の変更を含めた形で、節約洗浄モードか、標準洗浄モードか、念入り洗浄モードかを自動的に選択することができる。
また、上記において洗剤の持つ固有の洗浄能力には洗剤の種類を含めて考えるようにしてもよい。
【0045】
次に、本発明の実施の形態例にかかる浴槽洗浄装置での自動洗浄運転における上記第2のソフトウエアは、前記第1のソフトウエアの変形例であり、洗浄運転における洗浄モードを上記のようにモードとして複数種類に特別に分類することなく、洗浄運転における各個々の動作等における条件を、使用する洗剤の種類や固有の洗浄能力に応じて、自動的に変更するものである。即ち、例えば使用する洗剤が洗浄能力の低いものである場合には、標準よりも、洗剤の量を一定量増加させたり、洗剤を噴射した後の待機時間を長くしたり、すすぎ時間を長くしたりし、また洗剤の洗浄能力が大のものである場合には、標準よりも洗剤の量を一定量少なくしたり、前記待機時間を短くしたり、すすぎ時間を短くしたりする等、個々の洗浄動作を自動的に変更するものである。
【0046】
また、本発明の実施の形態例にかかる浴槽洗浄装置での自動洗浄運転における上記第3のソフトウエアは、要するに2種類若しくはそれ以上の洗浄モードを保有させて自動洗浄運転ができるようにした浴槽洗浄装置において、使用者等の手動のスイッチ操作により何れかの洗浄モードを選択するもの或いは自動的に好ましい洗浄モードが選択されるものであるかにかかわらず、洗浄程度の異なる2以上の洗浄モード間の相違を、洗浄液の量を変えるのではなく、洗浄液噴射動作終了後の待機時間やすすぎ動作におけるすすぎ時間を異ならしめる手法により構成させたものである。このようなソフトウエアを構成することで、洗浄液を多量に使用することなく、浴槽洗浄を念入りに行うか否かのある程度までの調節を行うことができる。
即ち、従来における念入り洗浄モードと標準洗浄モードとでは、使用する洗剤量の増減によって識別化されていたのに対し、この第3のソフトウエアによる洗浄動作シーケンスでは、洗浄液の使用量を変えることなくそのままとし、念入り洗浄モードでは、標準洗浄モードと比べ、洗浄液噴射動作後からすすぎ動作開始に至るまでの待機時間と、該待機時間経過後に行われるすすぎ動作によるすすぎ時間とを増加させ、延長させたところに特徴がある。特に、洗浄液噴射動作後からすすぎ動作開始に至るまでの待機時間を増加させたことで、汚れ部分に対する洗剤浸透時間が長くなり、より深く汚れ部分に洗剤の有効成分が浸透し、これにより汚れが落ちやすくなる。しかも、すすぎ時間も増加させ延長したので、浴槽内壁面に洗剤を残さずに完全に除去でき、すすぎ効果が向上した。
【0047】
更に、本発明の実施の形態例にかかる浴槽洗浄装置での自動洗浄運転における上記第4のソフトウエアによる洗浄動作シーケンスの例を、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
この第4のソフトウエアは、自動洗浄運転において、洗浄液噴射中に、他栓使用等により当該洗浄液噴射が途中待機となった場合、その途中待機が終了して復帰した際において洗浄液噴射をどのように行うかの手法を含むものである。
今、自動洗浄運転が行われている場合(ステップS31でイエス)において、しかも洗浄液噴射動作が行われている場合にその洗浄液噴射が、当該浴槽やその浴槽に関係する設備において、他栓使用等、前記洗浄液噴射動作を途中で一旦中断待機させる事項が生じた場合には、前記洗浄液噴射は一旦中断し待機せられる。しかして前記洗浄液噴射が途中待機せられたか否かを監視する(ステップS32)。洗浄液噴射が途中待機せられることなく(ステップS32でノー)、設定噴射時間Xが経過した場合(ステップS33でイエス)には、これにより通常通り、洗浄液噴射が終了せられる(ステップS34)。
一方、ステップS32において、洗浄液噴射が途中待機せられた場合(ステップS32でイエス)には、その待機が終了するのを待って(ステップS35)、待機が終了する(ステップS35でイエス)と、洗浄液噴射を再開(ステップS36)する。そしてこの場合には、洗浄液噴射の残時間(X−x)に一定時間αを加えた時間を新たな設定噴射時間Xとして噴射を再開する。前記洗浄液噴射の残時間(X−x)に一定時間αを加えた新たな設定噴射時間Xが経過する(ステップS37でイエス)と、洗浄液の噴射を終了する(ステップS34)。
この様に、洗浄液の噴射が途中で一旦中断せられた後再開される場合には、残時間(X−x)に少しの時間を加えて洗浄液の噴射を行うことで、洗浄液による洗浄程度の低下を防止し、途中中断があった場合でも安定した浴槽洗浄を行えることとしている。
【0048】
上記第4のソフトウエアによる洗浄動作シーケンスの具体的な例を、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、洗浄運転のスイッチがオンされると、洗浄切替三方弁67が開かれると共に三方弁65が閉じられる。続いて開閉弁62とバイパス弁55が閉じられる。しかる後、開閉弁71が開かれることにより、給湯回路30で温められた湯水が開閉弁71、洗浄切替三方弁67、ベンチュリ83を通り、洗浄ノズル4aから噴射され、予備すすぎ動作が開始される(ステップS41)。この予備すすぎ動作によって湯水が浴槽2内壁面に噴射されることで浴槽2は温められる。
予備すすぎ動作にて一定時間が経過すると(ステップS42でイエス)、開閉弁82が開き、ベンチュリ83を通過する際に生じる負圧によって貯溜タンク81に溜められている洗剤(数%濃度)が温水と混合せられ、洗浄液となって洗浄ノズル4aから噴射開始される(ステップS43)。この洗浄液の噴射時間である設定噴射時間Xは、例えば洗浄液噴出動作中において一度も途中中断がなされない場合の設定噴射時間Xは基準設定噴射時間XS として30秒、そして途中中断があった場合の再開後の設定噴射時間Xはそれよりも短くなる。
設定噴射時間Xが満了する(ステップS44)と、開閉弁71、82が閉じられて洗浄液噴射が終了する(ステップS51)。
洗浄液噴射が終了すると、すすぎ動作待機となり、すすぎ動作待ちの一定の待機時間が満了すると(ステップS52でイエス)、すすぎ動作が行われ(ステップS53)、自動洗浄が終了する。
一方、ステップS44にて設定噴射時間Xの満了前に他栓のカランが開かれて使用状態となる(ステップS45でイエス)と、他栓優先のため、開閉弁82及び開閉弁71が一旦閉じられ、噴射が途中待機となり(ステップS46)、他栓使用が終わるのを待つ。そして他栓使用がなくなる(ステップS47でノー)と、開閉弁82及び開閉弁71を再び開き、洗浄液の噴射を再開する(ステップS48)。
この再開に際しては、既に洗浄液を噴射した積算時間yが前記基準設定噴射時間XS (即ち、上記した30秒)に一定時間(β秒)を加えた時間以上となっているか否かを判断し(ステップS49)、以上となっている(ステップS49でイエス)場合には、ステップS51に進んで、洗浄液噴射を終了する。ここでβは例えば10秒として、予め定めておく。
一方、前記洗浄液噴射再開時に噴射積算時間yが前記XS +β未満である(ステップS49でノー)場合には、改めて再開後の設定噴射時間Xを設定し直し(ステップS50)、ステップS43に戻る。この場合において、再開後の設定噴射時間Xは、噴射残時間(X−x)+α秒とする。ただしxは途中中断する前に噴射した噴射時間である。またαは予め定めた一定時間、例えば5秒とする。
【0049】
しかして、第4のソフトウエアによる洗浄動作シーケンスによれば、洗浄動作の途中で他栓の割り込みがあると、その後、復帰して再動作の際に、洗浄動作を最初からやり直しせずに、続きの動作時間を延長するよう(即ち、噴射残時間(X−x)+α秒)にしたことで、洗剤及び湯水の無駄な使用を避けることができる。また洗浄動作復帰後、続きの動作時間(即ち、洗浄液噴射残時間(X−x))だけ洗浄動作させた場合には、洗浄液噴射開始直後には洗浄液の濃度が安定せず、洗浄効果が低下していたのに対し、続きの動作時間を延長するよう(即ち、洗浄液噴射残時間(X−x))にしたことで、充分な洗浄効果を確保することができる。
【0050】
また、第5のソフトウエアによる洗浄動作シーケンスは、第4のソフトウエアによる洗浄動作シーケンスにおける洗浄動作の代わりに、すすぎ動作が他栓使用等により途中待機となった場合のソフトウエアであり、すすぎ動作が他栓使用等により途中待機となった後の復帰動作時に再度行われるすすぎ水噴射は、上記した洗浄液の再噴射の場合と考え方の基本を同じくしている。即ち、すすぎ水の噴射が途中中断された場合の再開後のすすぎ水の噴射の時間は、噴射のすすぎ水噴射の残時間に一定時間を加えた時間で行うようにしたソフトウエアとしている。詳細且つ具体的なすすぎ動作のシーケンスはここでは省略する。
【0051】
【発明の効果】
本発明は以上の構成よりなり、請求項1に記載の浴槽洗浄装置によれば、所定の洗浄モードを選択し、浴槽内に洗浄液やすすぎ水を噴射して、該洗浄液やすすぎ水による洗浄・すすぎによって浴槽内壁面に付着する汚れを除去する自動洗浄運転を行うようにした浴槽洗浄装置であって、上記洗浄モードとして、標準的な汚れに対して適用する標準洗浄モードと、標準的な汚れよりも汚れの程度が高い場合に対して適用する念入り洗浄モードとの、少なくとも2種類のモードを設け、且つ前記洗浄モード間の相違は、洗浄液の使用量ではなく、洗浄液の噴射動作終了後からすすぎ動作開始に至るまでの待機時間と、該待機時間経過後に行われるすすぎ動作によるすすぎ時間とを異ならしめることで構成させているので、
洗浄モードの変更に対しても洗浄液の使用量を変更させないことで、洗浄液を多量に使用することなく、省資源で浴槽洗浄を念入りに行うか否かのある程度までの調節を行うことが可能となる。また洗浄液の使用量を変化させないことで、洗浄液噴射量や噴射時間等に関する微妙なハード或いはソフト上の調整を行う必要がなくなり、制御全体が安定する。特に、念入りモード等において洗浄液が多い場合には、その洗浄液を完全に洗い流すのに時間がかかっていたが、このような洗浄液の洗い流しに関する問題が解消し、短時間で確実に洗い流しを行うことが可能となる。
また請求項2に記載の浴槽洗浄装置によれば、上記請求項1に記載の構成による効果に加えて、洗浄モードは、エアと混合させた気泡混じりの湯水を浴槽内に噴出させるジェット機能の使用頻度に応じて、選択されることとしているので、
浴槽の汚れの程度をかなりの精度で見極めることができ、ジェット機能の使用頻度の増加に伴い、洗浄効力の高い洗浄モードを選択して浴槽洗浄が行えるから、洗浄性が極めて高く、磨き落としのない洗浄作業が行えるという効果がある。また簡単に落ちる軽微な汚れに対して過剰な洗浄液が使用されたり、洗浄時間やすすぎ時間が長くかかるという欠点がなく、使用する洗剤が必要最低限ですむので省資源的効果がきわめて大きい。更に汚れの状態が大きくなるにつれて、そのランクに応じた必要十分な洗剤や洗浄時間で、効果的な洗浄状態を確保することができる。
また請求項3に記載の浴槽洗浄装置によれば、上記請求項1に記載の構成による効果に加えて、洗浄モードは、洗浄液の主要成分として採用される洗剤の種類若しくは固有の洗浄能力に応じて、選択されることとしているので、
製品提供者において採用され或いは使用者等において採用された洗浄液のための洗剤が、種々異なった種類である場合においても、その洗剤の種類若しくは洗剤固有の洗浄能力に応じた形での洗浄モードを選択して洗浄を行うことができ、よって採用される洗剤の種類や能力に応じて、必要で且つ十分な浴槽洗浄を行うことが可能となり、無駄な洗剤の過剰使用或いは量不足、過剰な洗浄動作や過剰な洗浄時間、或いは洗浄動作の不足や洗浄時間の不足を無くし、安定した良好な浴槽洗浄を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示す浴槽の平面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】図1のY−Y線断面図である。
【図4】本発明の実施の形態例にかかる浴槽洗浄装置を備えた風呂装置の全体を示す構成図である。
【図5】本発明の実施の形態例にかかる浴槽洗浄装置での自動洗浄運転における基本的なソフトウエアによる洗浄動作シーケンスの例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態例にかかる浴槽洗浄装置での自動洗浄運転における第1のソフトウエアによる洗浄動作シーケンスの例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態例にかかる浴槽洗浄装置での自動洗浄運転における第4のソフトウエアによる洗浄動作シーケンスの例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態例にかかる浴槽洗浄装置での自動洗浄運転における第4のソフトウエアによる洗浄動作シーケンスの具体的な例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 浴槽蓋
2 浴槽
4a 洗浄ノズル
4b すすぎノズル
10 噴気ノズル
20 給湯器付き風呂
30 給湯回路
50 追焚回路
80 洗剤供給部
100 コントローラ

Claims (3)

  1. 所定の洗浄モードを選択し、浴槽内に洗浄液やすすぎ水を噴射して、該洗浄液やすすぎ水による洗浄・すすぎによって浴槽内壁面に付着する汚れを除去する自動洗浄運転を行うようにした浴槽洗浄装置であって、
    上記洗浄モードとして、標準的な汚れに対して適用する標準洗浄モードと、標準的な汚れよりも汚れの程度が高い場合に対して適用する念入り洗浄モードとの、少なくとも2種類のモードを設け、且つ前記洗浄モード間の相違は、洗浄液の使用量ではなく、洗浄液の噴射動作終了後からすすぎ動作開始に至るまでの待機時間と、該待機時間経過後に行われるすすぎ動作によるすすぎ時間とを異ならしめることで構成させていることを特徴とする浴槽洗浄装置。
  2. 洗浄モードは、エアと混合させた気泡混じりの湯水を浴槽内に噴出させるジェット機能の使用頻度に応じて選択されることを特徴とする請求項1に記載の浴槽洗浄装置。
  3. 洗浄モードは、洗浄液の主要成分として採用される洗剤の種類若しくは固有の洗浄能力に応じて選択されることを特徴とする請求項1に記載の浴槽洗浄装置。
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