JP2004065445A - スロットマシン - Google Patents

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肥沼 努
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Abstract

【課題】入賞ライン数を増やすことで、遊技者が違和感を感じることなく容易に入賞したか否かを確認できるスロットマシンを提供する。
【解決手段】入賞ラインが、基本表示領域に水平に並ぶ入賞ラインL1〜L3と、対角線上に並ぶ入賞ラインL4、L5と、からなる5本の基本入賞ラインL1〜L5と、それ以外の4本の付加入賞ラインL6〜L9とからなり、BB入賞またはRB入賞が発生した場合に、BBやRBを発生させる特別遊技状態発生手段と、これらBB入賞またはRB入賞を許容する旨の内部当選フラグを複数持ち越すことが可能なフラグ持越手段と、入賞の発生が可能である場合に、その入賞に対応する図柄の組合せを基本入賞ラインL1〜L5にのみ導出表示可能に、または付加入賞ラインL6〜L9に導出表示される場合に比較して高確率で基本入賞ラインL1〜L5に導出表示可能に各リール51L、51C、51Rの停止制御を行う。
【選択図】  図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のスロットマシンの多くは、可変表示装置の表示領域が、複数の図柄が表示される複数列の表示列から構成され、これら表示列に一定の順番にて配列された図柄が連続して移動表示するとともに、各表示列の図柄変動が停止したときに所定の入賞ラインに表示された図柄の組合せが所定の組合せとなった場合に入賞が発生する。
【0003】
これら入賞が発生するか否かは、各表示列の図柄変動が停止される以前に行われる内部抽選により決定される。詳しくは、この内部抽選に当選することでその旨を示す内部当選フラグ(決定情報)を設定するとともに、内部当選フラグが設定されていることを条件に、この内部当選フラグにより許容された入賞が発生可能とされている。
【0004】
一方、近年においては、ビッグボーナス入賞等、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させるための特別入賞の発生を許容する旨を示す内部当選フラグを、次ゲーム以降に持ち越すとともに、更に内部当選フラグが持ち越されている状態でも、内部抽選により特別入賞の発生を許容すると決定された場合には、既に持ち越されている内部当選フラグとは別個に、新たに当選した内部当選フラグを持ち越すことが可能な、すなわち複数の内部当選フラグを貯留(ストック)できるスロットマシンが一部実用化されている。
【0005】
これら内部当選フラグを貯留できるスロットマシンとしては、例えば、特定の期間に当選した内部当選フラグを貯留し、特定の期間が終了した際に、その間に貯留されていた内部当選フラグに基づいて特別入賞を連続して発生できるようにしたり、当選した内部当選フラグを、この内部当選フラグに基づく特別入賞が発生不可能な状態で貯留し、所定の放出条件が成立することで貯留された内部当選フラグを放出し、特別入賞を発生できるようにしたものがある。
【0006】
これらスロットマシンにおいては、できる限り多くの内部当選フラグが貯留されている方がゲーム性を多様化できることから、内部当選フラグの当選確率をできる限り高く設定したいという要望がある。
【0007】
また、各表示列に表示される図柄の配列を、特別入賞に該当する図柄の組合せが遊技者の技量に関係なく揃ってしまう配列とするよりも、特別入賞に該当する図柄の組合せがあまり簡単に揃わない配列、すなわち遊技者の技量によって特別入賞に該当する図柄の組合せを揃えることができる配列とした方がゲーム性が高まるため、特別入賞に該当する図柄の組合せ数はあまり多すぎない方が好ましい。また一方で、表示上の入賞確率、すなわち((特別入賞に該当する図柄の組合せ数)×(入賞ライン数))/(全ての図柄の組合せ数)と、前述した内部当選フラグの当選確率と、があまりにもかけ離れてしまうと遊技者に対して不信感を抱かせてしまうという問題があり、特別入賞を許容する内部当選フラグの当選確率を高く設定するのには一定の限界がある。例えば、各表示列に表示される図柄が21の図柄からなる3列の表示列から構成され、入賞ライン数が5本、特別入賞の図柄の組合せが6通り、表示上の入賞確率と内部当選フラグの当選確率との誤差を±30%以内と仮定した場合には、最も高く特別入賞の当選確率を設定する場合でも、1/237.46(6×5×1.3/21)程度が限界である。
【0008】
これらの問題を解決しつつ、内部抽選において特別入賞の内部当選確率を高く設定するために、入賞図柄の組合せの判定を行う入賞ライン数を増やすことで特別入賞の内部当選確率を高く設定できるようにしたスロットマシンが実用化されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようなスロットマシンでは、入賞ライン数を増やすために、入賞図柄の組合せを判定するための入賞ラインが、各表示列に停止した図柄のうち、水平に並ぶ図柄の組合せを判定する入賞ライン、対角線に並ぶ図柄の組合せを判定する入賞ライン、すなわち直線上に並ぶ図柄の組合せを判定する入賞ラインに加えて、それ以外の入賞ライン例えば、屈曲する位置の図柄の組合せを判定する入賞ラインを付加している。
【0010】
しかしながら、従来のスロットマシンにおける入賞ラインは、直線上に並ぶ図柄の組合せを判定するものが一般的である。例えば、3つの連続する図柄が表示される表示列が3列設けられるスロットマシンでは、水平に並ぶ図柄の組合せを判定する3本の入賞ラインと、対角線に並ぶ図柄の組合せを判定する2本の入賞ラインと、からなる合計5本の入賞ラインの図柄の組合せが判定されるものが一般的であり、これらの入賞ライン以外の図柄の組合せを判定する入賞ラインを付加した場合には、遊技者に違和感を感じさせてしまうとともに、入賞したか否かの確認が難しくなってしまうといった問題があった。
【0011】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、入賞ライン数を増やすことで特別入賞の当選確率を高くした場合でも、遊技者が違和感を感じることなく容易に入賞したか否かを確認できるスロットマシンを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のスロットマシンは、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、複数の図柄を可変表示させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果として所定の入賞ラインに導出表示された図柄の組合せを判定し、該判定結果に応じて所定の入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
前記可変表示装置において表示結果が導出表示される表示領域は、少なくともn(n=整数)個の図柄が垂直方向に表示されるn列の表示列が水平方向に並設されることで、(n×n)個の図柄が表示される基本表示領域を含み、
前記入賞ラインは、前記可変表示装置に導出表示された図柄のうち前記基本表示領域の水平方向に直線に並ぶ図柄の組合せを判定するn本の入賞ラインと前記基本表示領域の対角線上に直線に並ぶ図柄の組合せを判定する2本の入賞ラインとから構成される(n+2)本の基本入賞ラインと、該基本入賞ライン以外に規定された入賞ラインに並ぶ図柄の組合せを判定するm(m=整数)本の付加入賞ラインと、から構成され、
通常遊技状態において前記入賞ラインに特別入賞に該当する図柄の組合せが導出表示されたときに、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に入賞の発生を許容するか否かを決定し、その結果を示す決定情報を設定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により前記特別入賞の発生が許容された旨を示す決定情報が設定され、該決定情報により許容された特別入賞が発生しないときに、当該決定情報を次ゲーム以降に持ち越すとともに、前記特別入賞の発生が許容された旨を示す決定情報を複数個持ち越すことが可能な決定情報持越手段と、
前記入賞の発生が可能であるときに、該入賞に該当する図柄の組合せを、前記基本入賞ラインにのみ導出表示させることが可能となるように、または前記付加入賞ラインに導出表示させる場合に比較して高確率で前記基本入賞ラインに導出表示させることが可能となるように前記可変表示装置の制御を行う可変表示制御手段と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、基本表示領域の水平方向に直線に並ぶ図柄の組合せ並びに対角線上に直線に並ぶ図柄の組合せの入賞の有無を判定する基本入賞ライン、すなわち従来から適用されている入賞ラインに加えて、これら基本入賞ライン以外に並ぶ図柄の組合せの入賞の有無を判定する付加入賞ラインを適用することで入賞ライン数を増やし、特別入賞の発生が許容される確率を高めた場合でも、入賞図柄の組合せが従来から適用されている基本入賞ラインにのみ導出表示される、または付加入賞ラインよりも基本入賞ラインに導出表示されやすくなるため、遊技者が可変表示装置の表示結果を確認する際に、違和感を感じることなく容易に入賞したか否かを確認できる。
【0013】
本発明のスロットマシンの前記可変表示制御手段は、前記入賞に該当する図柄の組合せのうち、1つの前記表示列に表示された図柄にて発生する入賞を除く入賞に該当する図柄の組合せを前記基本入賞ラインと前記付加入賞ラインとに同時に導出表示させないように制御することが好ましい。
このようにすれば、可変表示装置の表示結果が複雑となり、遊技者による入賞したか否かの確認が難しくなることを防止できる。
【0014】
本発明のスロットマシンの前記可変表示制御手段は、前記特別入賞に該当する図柄の組合せを前記基本入賞ラインにのみ導出表示させることが可能となるように制御することが好ましい。
このようにすれば、遊技者が可変表示装置の表示結果を確認する際に、遊技者にとって有利な特別入賞の図柄組合せを容易に確認できる。
【0015】
本発明のスロットマシンは、前記事前決定手段により前記特別入賞の発生が許容された旨を示す決定情報が設定されているときに、前記特別入賞の発生が不可能な状態に制御する不可状態制御手段と、
所定の放出条件が成立したときに前記不可状態制御手段による制御を解除し、前記特別入賞の発生が可能な状態とする不可状態解除手段と、を備えることが好ましい。
このようにすれば、放出条件を変化させることにより特別入賞の発生時期が変化することとなるため、ゲーム性に変化を持たせることができる。
【0016】
本発明のスロットマシンは、前記可変表示制御手段は、前記可変表示装置の制御内容を定めた複数の制御テーブルのうちから制御テーブルを選択するテーブル選択手段を含み、
該テーブル選択手段は、前記所定の放出条件が成立しているときは、前記特別入賞に該当する図柄の組合せを前記入賞ラインに導出表示させることが可能な制御テーブルを選択し、前記所定の放出条件が成立していないときは、前記特別入賞に該当する図柄の組合せを前記入賞ラインに導出表示させない制御テーブルを選択することが好ましい。
このようにすれば、テーブル選択手段による制御テーブルの選択によって、特別入賞の発生を可能とするか、または不可能とするかを制御できる。
【0017】
本発明のスロットマシンは、前記所定の放出条件が成立する確率よりも前記事前決定手段が前記特別入賞の発生を許容する確率の方が高く設定されていることが好ましい。
このようにすれば、特別入賞が発生した後の通常遊技状態においても、特別入賞の発生が許容された旨を示す決定情報が設定されている可能性が高くなるため、その後、早い時期に再び特別入賞を発生させることができるスロットマシンを提供でき、連続して特別入賞が発生するかもしれないという遊技者の期待感を高めることができる。
【0018】
本発明のスロットマシンの前記可変表示制御手段は、前記特別入賞の発生が可能な状態のときに、前記特別入賞以外の入賞に該当する図柄の組合せを前記付加入賞ラインに導出表示させることが可能となるように制御することが好ましい。このようにすれば、付加入賞ラインに導出表示された図柄の組合せによって特別入賞の発生が可能である旨が報知されることとなり、付加入賞ラインに導出表示された図柄によって遊技者の期待感を高めることができる。
【0019】
本発明のスロットマシンは、前記可変表示制御手段により前記特別入賞以外の入賞に該当する図柄の組合せを前記付加入賞ラインに導出表示させることが可能となるように制御されたときに前記所定の放出条件が成立することが好ましい。このようにすれば、付加入賞ラインに導出表示された図柄によってもゲーム性が変化することとなるため、よりゲーム性を高めることができる。
【0020】
本発明のスロットマシンは、前記所定の放出条件が成立する放出ゲームの所定ゲーム数前のゲームから前記放出ゲームに向けて前記特別入賞が発生可能な状態となる可能性がある旨を報知する予告演出を実行可能な予告演出実行手段を備えることが好ましい。
このようにすれば、特別入賞が発生可能な状態となる放出ゲームに向けて特別入賞が発生可能な状態となる可能性がある旨を報知する予告演出が実行されるため、決定情報が放出される、すなわち放出された決定情報に基づき特別入賞が発生可能となることへの期待感を効果的に高めることができる。
【0021】
本発明のスロットマシンの前記予告演出実行手段は、前記予告演出を複数ゲームにわたり連続的に実行することが好ましい。
このようにすれば、決定情報の放出に対する遊技者の期待感を段階的に高めることができる。
【0022】
本発明のスロットマシンの前記予告演出実行手段は、前記放出ゲームの所定ゲーム数前のゲームから前記放出ゲームまでの範囲以外でも、前記予告演出を実行可能であることが好ましい。
このようにすれば、予告演出の出現率を高めることで、決定情報の放出に対する遊技者の期待感を持続することができる。
【0023】
本発明のスロットマシンの前記特別入賞が発生可能な旨を示す告知演出を実行する告知演出実行手段を備え、該告知演出実行手段は、前記所定の放出条件が成立したときに必ず前記告知演出を実行することが好ましい。
このようにすれば、特別入賞が発生可能な状態であるにも関わらず、特別入賞の発生を予期することができない遊技者の損失を軽減できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0025】
本発明が適用された遊技機の実施例を図面を用いて説明すると、図1には、本発明が適用された遊技機の一例であるスロットマシン1の全体正面図、図2にはスロットマシン1の内部構造図がそれぞれ示されている。スロットマシン1は、前面が開口する筐体2aと、この筺体2aの側端に回動自在に枢支された前面扉2bと、から構成されており、前面扉2bの裏面に設けられた施錠装置(図示略)の鍵穴3に挿入した所定のキーを時計回り方向に回動操作することにより施錠が解除されて前面扉2bを開放することができるようになっている。
【0026】
前面扉2bの周囲には、遊技効果LED130(図3参照)が内蔵された遊技効果LED部41が設けられているとともに、前面扉2bの前面上部には役構成等が印刷された上部パネル4が、前面中央部には各種表示部が形成された遊技パネル6が、前面下部にはタイトル等が印刷された下部パネル7が、各々設けられている。
【0027】
遊技パネル6と下部パネル7の間には、前方に突出するように操作部8が形成されており、この操作部8には遊技媒体であるメダルを投入可能なメダル投入部34や各種操作ボタン35、36a、36b、37、40L、40C、40R、及びスタートレバー38等が設けられているとともに、操作部8の下部左右側には、遊技効果LED131(図3参照)が内蔵された遊技効果LED部43がそれぞれ設けられている。
【0028】
前面扉2bにおける下部パネル7の下方には、メダルが払出されるメダル払出穴9が設けられたメダル受皿11が設けられている。
【0029】
上部パネル4の左右側には、内部に設けられる高音用のスピーカ136a、136b(図3参照)から出力される音を放音する放音部12a、12bがそれぞれ設けられているとともに、メダル払出穴9の側方には、内部に設けられる低音用のスピーカ137(図3参照)から出力される音を放音する放音部13が設けられている。
【0030】
上部パネル4の中央部には、液晶表示部15が設けられており、この液晶表示部15を透して内部に設けられる液晶表示器135(図3参照)の表示内容が表示されるようになっている。
【0031】
遊技パネル6には、スロットマシン1の筐体2aに内設された後述のリール51L、51C、51Rを透視可能な透視窓14と、各種表示部と、がそれぞれ設けられている。
【0032】
遊技パネル6に設けられた各種表示部のうち、クレジット表示部31は、クレジットが表示される。クレジットとは、遊技者所有の有価価値としてスロットマシン1内部の記憶部に記憶されているメダル数である。このスロットマシン1では、クレジットとして記憶可能な価値の上限値が最大でメダル50枚分とされており、この上限値を越えるクレジットの加算更新の要求が発生した場合にはその上限を越えるメダルがメダル払出穴9から払出される。
【0033】
ゲーム回数表示部32は、後述するビッグボーナス(BB)中に提供されるビッグボーナスゲーム(BBゲーム)の残回数や、後述するレギュラーボーナス(RB)の残回数等が表示される。さらにゲーム回数表示部32は、スロットマシン1に発生した各種の異常を表示する報知手段であるエラー表示器としても機能する。
【0034】
ペイアウト表示部33は、1ゲーム中に発生した入賞に基づいて遊技者に付与されるメダル枚数が入賞がある毎に表示される。
【0035】
1〜3枚賭け表示部46〜48は、内蔵された1〜3枚賭けLED111〜113(図3参照)が、遊技者がゲームに賭数を設定した場合にその賭数に応じて点灯する。
【0036】
リプレイ表示部27は、リプレイ入賞が発生した場合に、その内部に内蔵されたリプレイLED114(図3参照)が点灯する。スタート表示部28は、賭数が設定されることによりスタート操作をすることが可能となった場合に、その内部に内蔵されたスタートLED115(図3参照)が点灯し、有効なスタート操作が検出されることにより消灯する。投入指示表示部30は、メダルを受付可能な状態である場合に、その内部に内蔵された投入指示LED117(図3参照)が点滅し、メダルを受付不可能な状態である場合に消灯する。
【0037】
ウェイト表示部29は、ウェイトタイム中にスタート操作が検出された場合に、その内部に内蔵されたウェイトLED116(図3参照)が点灯し、ウェイトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイムは、ゲームがあまりに速く進行しすぎてしまうことを規制するために設定されたゲーム進行規制期間であり、このウェイトタイム中にスタート操作が検出されると、ウェイトタイムが経過した後にリールが始動するように設定されている。
【0038】
演出用表示部16〜25のうち演出用表示部17〜20は、リプレイ表示部27、ウェイト表示部29、スタート表示部28、投入指示表示部30と、演出用表示部21〜25は、1〜3枚賭け表示部46〜48と、各々同様に機能する表示部であり、これら各表示部に内蔵されたLED111〜117の点灯/消灯に応じて、各々対応する演出用表示部17〜25に内蔵された演出用ランプ141〜149(図3参照)が点灯/消灯する。また、演出用表示部16は、ビッグボーナス入賞やレギュラーボーナス入賞の発生が許容されている場合に、その内部に内蔵された演出用ランプ140(図3参照)が点灯するようになっており、ボーナス告知表示部として機能する。
【0039】
操作部8の上面右側には、メダル投入口が形成されたメダル投入部34が設けられているとともに、左側には精算ボタン37、1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36bがそれぞれ設けられている。
【0040】
1枚BETボタン36aは、クレジットを使用してメダルを1枚分賭ける際に押圧するボタンであり、MAXBETボタン36bは、1ゲームにおいて許容される賭数の最大数(本実施例ではメダル3枚分)をクレジットの範囲内で賭ける際に押圧するボタンである。1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36bの内部には、BETボタンLED121a、121bがそれぞれ内蔵されており(図3参照)、これらのBETボタンLED121a、121bは、対応するBETボタンの操作により賭数を設定可能な状態にある場合に点灯し、賭数を設定不可能な状態の場合に消灯する。
【0041】
精算ボタン37は、記憶部に記憶されているクレジットの精算操作をする際に押圧するボタンであり、この精算ボタン37の押圧操作に伴い、クレジットとして記憶されている枚数のメダルがメダル払出穴9から払出されるようになっている。
【0042】
操作部8の前側面には、スタートレバー38、ストップボタン40L、40C、40R、メダル詰まり解除ボタン35がそれぞれ設けられている。スタートレバー38は、ゲームを開始する際に操作するレバーであり、賭数の設定終了後においてスタートレバー38を操作することによりリールユニット50の各リール51L、51C、51Rの回転が開始される。
【0043】
各ストップボタン40L、40C、40Rは、ゲームが開始した後にリール51L、51C、51Rの回転を停止させる際に操作するボタンであり、ストップボタン40L、40C、40Rの内部には操作有効LED122L、122C、122Rが、それぞれ内蔵されている(図3参照)。これら操作有効LED122L、122C、122Rは、対応するストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効である場合に点灯し、操作が無効である場合に消灯する。
【0044】
メダル詰まり解除ボタン35は、メダル投入部34に投入されたメダルが内部で詰まった場合に、これを解消させる際に操作するボタンである。
【0045】
前面扉2bの裏面には、メダル投入部34から投入されたメダルを後述するホッパータンク57aに導く投入メダルセレクタ(図示略)が設けられている。直径や厚みの異なる不正メダルは、この投入メダルセレクタにより振り分けられてメダル払出穴9から返却される。
【0046】
投入メダルセレクタの下流側には、流下するメダル流路を選択的に切替可能とする図示しない流路切替ソレノイド107(図3参照)が設けられている。通常時において流路切替ソレノイド107は励磁されており、この状態において流下するメダルは投入メダルセンサ106(図3参照)により検出された後、ホッパータンク57a内に貯留されるようになっている。メダル投入が不可能な場合には、流路切替ソレノイド107の励磁が解除されて流路が切替わってメダル払出穴9から返却される。
【0047】
図2に示すように、筐体2a内略中央部には、複数種の図柄が印刷された透光性を有する帯状のリールシートが外周に巻回されたリール51L、51C、51Rを有する可変表示装置としてのリールユニット50が設けられている。それぞれのリール51L、51C、51Rは、各々に対応して設けられたリールモータ54L、54C、54Rによりそれぞれ独立して縦方向に回転(駆動)、停止するように構成されており、各リール51L、51C、51Rが回転することにより、透視窓14には前記各種図柄が連続的に変化しつつ表示されるようになっている。
【0048】
透視窓14から視認できる各リールの領域を、各リールに対応させて左可変表示部、中可変表示部、右可変表示部(領域)と呼ぶ。この各可変表示部からは、各リールに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が上段、中段、下段の位置に表示される。
【0049】
各リール51L、51C、51Rに対応して各リールの基準位置を検出するリールセンサ56が設けられており、このリールセンサ56により所定の図柄の停止位置を導出できるようになっているとともに、各リール51L、51C、51Rにおける特定の表示領域(上、中、下段の表示領域)を裏面から個別に照射可能な複数のリールランプ55がそれぞれ上、中、下段に設けられており、これら各リールランプ55は、透視窓14に表示される各図柄を後方から点灯するバックライトとして機能するようになっている。
【0050】
リールユニット50の下方には、メダル投入部34から投入されたメダルを貯留するホッパータンク57aを有するホッパーユニット57が設けられている。また、ホッパーユニット57の右側にはホッパータンク57aからオーバーフローしたメダルが貯留されるオーバーフロータンク59が設けられている。このオーバーフロータンク59内にはメダルを検出可能な満タンセンサ60が設けられており、内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったことを検出できるようになっている。
【0051】
ホッパーユニット57の下方部分にはホッパーモータ62が設けられており、このホッパーモータ62が回転することによりホッパータンク57a内のメダルがメダル排出口63から排出される。排出されたメダルは、メダル排出口63の近傍に設けられる払出メダルセンサ61により検出された後、メダル払出穴9から払い出される。
【0052】
ホッパーユニット57の側部には、メイン電源をon/offするメインスイッチ部65と、エラーが生じた場合等において再びゲームを続行可能な状態にリセットするための第2リセットボタン66と、入賞確率を変更可能とする設定ボタン67と、自動精算機能をon/offする自動精算選択スイッチ部68と、自動打止め機能をon/offする打止め選択スイッチ部69と、遊技場の管理者等が所持する特定のキーを挿入可能な設定キー挿入部70と、が前面に設けられた電源ユニット64が配設されている。
【0053】
本実施例では、設定キー挿入部70に特定のキーを挿入して時計回りに90度回転した状態、すなわちonの状態で電源投入を行う操作により、後述する設定キースイッチ82のonが検出され、遊技状態の初期化、すなわち後述するRAM212の記憶内容の初期化が実行されるとともに、設定ボタン67の操作が有効となり、この設定ボタン67の操作により入賞確率、すなわち出玉率の変更が実行可能となる。
【0054】
図5(a)〜(c)は、本実施例のスロットマシン1において適用される入賞ラインを示す図である。
【0055】
入賞ラインとは、各リール51L、51C、51Rの表示領域に表示された図柄の組合せが入賞図柄の組合せであるかを判定するために設定されるラインあり、本実施例では、図5(a)〜(c)に示す9本の入賞ラインL1〜L9からなる最大9本の入賞ラインが設定可能とされている。
【0056】
これら入賞ラインのうち、図5(a)に示すように、各リール51L、51C、51Rの表示領域に水平方向に直線に並ぶ図柄の組合せを判定する入賞ラインL1、L2、L3の3本の入賞ラインと、対角線上に直線に並ぶ図柄の組合せを判定する入賞ラインL4、L5の2本の入賞ラインと、からなる5本の入賞ライン、すなわち一般的なスロットマシンにおいて適用される入賞ラインを基本入賞ラインと呼ぶ。
【0057】
また、図5(b)に示すように、左リール51L、中リール51Cの中段の図柄と、右リール51Rの上段若しくは下段の図柄と、の組合せを判定する入賞ラインL6、L7、図5(c)に示すように、左リール51Lの上段若しくは下段の図柄と、中リール51C、右リール51Rの中段の図柄と、の組合せを判定する入賞ラインL8、L9、からなる4本の入賞ライン、すなわち屈曲した線上に並ぶ図柄の組合せの判定を行う4本の入賞ラインを付加入賞ラインと呼ぶ。
【0058】
このように本実施例では、各リール51L、51C、51Rの表示領域に3個の図柄が表示されるように表示窓14が形成されることにより、3個の図柄が垂直方向に表示される表示列が水平方向に3列並設された3×3個の図柄が表示される表示領域、すなわち本発明における基本表示領域が形成されており、そのうち水平方向に並ぶ図柄の組合せを判定する3本の入賞ラインL1〜L3と、対角線方向に並ぶ図柄の組合せを判定する2本の入賞ラインL4、L5と、からなる5本の入賞ラインが基本入賞ラインと規定され、これら基本入賞ラインL1〜L5以外に規定されたL6〜L9の入賞ラインが付加入賞ラインと規定されている。
【0059】
尚、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図18(a)に示すように、各リール51L、51C、51Rの表示領域に4個の図柄が表示されるように表示窓14’を形成することにより、4個の図柄が垂直方向に表示される表示列が水平方向に3列並設された4×3個の図柄が表示される表示領域を形成し、この表示領域のうち、各リール51L、51C、51Rの上から1段目〜3段目の図柄からなる3×3個の図柄が表示される表示領域を基本表示領域、各リール51L、51C、51Rの上から4段目の図柄が表示される表示領域を付加表示領域と規定し、基本表示領域に表示された図柄のうち水平方向に並ぶ図柄の組合せを判定する3本の入賞ラインL1’〜L3’と、対角線方向に並ぶ図柄の組合せを判定する2本の入賞ラインL4’、L5’と、からなる5本の入賞ラインを基本入賞ラインと規定し、これら基本入賞ラインL1’〜L5’以外に規定された入賞ライン、すなわち付加表示領域に表示される図柄を含めた図柄の組合せを判定する入賞ラインL6’〜L8’を付加入賞ラインと規定しても良い。尚、基本入賞ラインを各リール51L、51C、51Rの上から2段目〜4段目の図柄からなる3×3個の図柄が表示される表示領域を基本表示領域、各リール51L、51C、51Rの上から1段目の図柄が表示される表示領域を付加表示領域と規定して、基本表示領域に表示された図柄のうち水平方向に並ぶ図柄の組合せを判定する3本の入賞ラインL1’、L3’L6’と、対角線方向に並ぶ図柄の組合せを判定する2本の入賞ラインL7’、L8’と、からなる5本の入賞ラインを基本入賞ラインと規定し、これら基本入賞ラインL1’、L3’L6’、L7’、L8’以外に規定された入賞ライン、すなわち付加表示領域に表示される図柄を含めた図柄の組合せを判定する入賞ラインL2’、L4’、L5’を付加入賞ラインと規定しても良い。
【0060】
更に、図18(b)に示すように、左リール51L、中リール51Cの表示領域に3個の図柄が表示されるとともに、右リール51Rの表示領域に5個の図柄が表示されるように表示窓14”を形成することにより、3個の図柄が垂直方向に表示される表示列が2列、5個の図柄が垂直方向に表示される表示列が1列並設された表示領域を形成し、この表示領域のうち、左リール51L、中リール51Cの上から1段目〜3段目の図柄と、右リール51Rの2段目〜4段目の図柄と、からなる3×3個の図柄が表示される表示領域を基本表示領域、右リール51Rの1段目並びに5段目の図柄が表示される表示領域を付加表示領域と規定し、基本表示領域に表示された図柄のうち水平方向に並ぶ図柄の組合せを判定する3本の入賞ラインL1”〜L3”と、対角線方向に並ぶ図柄の組合せを判定する2本の入賞ラインL4”、L5”と、からなる5本の入賞ラインを基本入賞ラインと規定し、これら基本入賞ラインL1”〜L5”以外に規定された入賞ライン、すなわち付加表示領域に表示される図柄を含めた図柄の組合せを判定する入賞ラインL6”、L7”を付加入賞ラインと規定しても良い。
【0061】
次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行うための操作や、該操作に伴う各種装置の作動状況を説明する。
【0062】
ゲームを開始する場合は、メダルやクレジットを使用して所望の大きさの有価価値を賭けて所望の大きさの賭数を設定する。賭数は、メダルをメダル投入部34から投入するか、あるいはクレジットを使用することにより設定できるようになっている。クレジットを使用するにはMAXBETボタン36b、または1枚BETボタン36aを押圧すれば良い。
【0063】
遊技者により賭数が「1」に設定されると入賞ラインL1が有効となり、賭数が「2」に設定されると入賞ラインL1〜L5が有効となり、賭数が「3」に設定されると入賞ラインL1〜L9が有効となる。
【0064】
そして最大賭数である「3」の賭数が設定された時点でスタートレバー38の操作が有効に受付けられる状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。尚、本実施例では、最大賭数である「3」の賭数が設定されることでスタートレバー38の操作が有効とされるが、少なくとも「1」の賭数が設定された時点でスタートレバー38の操作が有効に受付けられるようにしても良い。
【0065】
ゲームが開始可能な状態でスタートレバー38を押圧操作すれば、各リール51L、51C、51Rが回転し、透視窓14には複数種類の図柄が連続的に変化するように表示される。各リール51L、51C、51Rの回転が開始されてから所定時間が経過すれば各ストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効になり、この状態で遊技者がいずれかのストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作すれば、対応するリールの回転が停止され、透視窓14からは対応する可変表示部の上、中、下段に図柄が表示される。
【0066】
また、遊技者がストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作しない場合には、一定時間が経過した時点で自動的に各リール51L、51C、51Rの回転が順次停止する。
【0067】
そして全てのリール51L、51C、51Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1〜L9上に予め定められた図柄の組合せが表示された場合は入賞となり、入賞内容に対応して予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に対してクレジットとして払出される。また、クレジットが上限数に達した場合には、メダルが直接メダル払出穴9から払い出される。
【0068】
また、特に予め定められた特別図柄の組合せが表示されて大当たり入賞した場合にあっては、メダルの払出しが行なわれるとともに、通常遊技状態とは異なるとともに、遊技者にとって有利な、すなわち大量のメダルを獲得できるビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)が遊技者に対して遊技価値として付与されるようになっている。
【0069】
尚、このように入賞することにより遊技者に対して付与される「遊技価値」は、メダル及びクレジット等の有価価値に限らず、上記のように大当たり入賞した場合において遊技者に対して付与されるBBやRB等、遊技に関連する特典全てを含む。
【0070】
図3は、スロットマシン1に設けられた各種基板と電気部品との接続状況を説明するためのブロック図である。また、図4は、遊技制御基板200に設けられたメイン制御手段としての制御部210の構成と、演出制御基板201に設けられたサブ制御手段としての制御部230の構成と、を説明するためのブロック図である。
【0071】
スロットマシン1に設けられた各種基板のうち、遊技制御基板200によって主に遊技状態が制御され、演出制御基板201によって遊技状態に応じた演出制御等が実施される。また、電源基板202にはスロットマシン1の外部から電源が供給される。この電源基板202には、外部電源の供給を受けるための電源コード84と、メインスイッチ80とが接続されている。
【0072】
遊技制御基板200は、演出制御基板201、電源基板202、リール中継基板203と配線接続されているとともに、リール中継基板203を介して外部出力基板205と、また、演出制御基板201を介してリールランプ中継基板204と接続されている。
【0073】
遊技制御基板200の制御部210は、遊技状態がRBであることを示すRB中信号や、遊技状態がBBであることを示すBB中信号、賭数を設定するために用いられたメダル数を示すメダルIN信号、入賞の発生により払出されたメダルを示すメダルOUT信号、などをリール中継基板203を介して外部出力基板205からスロットマシン1の外部に出力する制御を行う。尚、外部出力基板205から外部に出力される信号のうち、ストップスイッチ103L、103C、103Rの操作がなされた旨を示すストップスイッチ信号は、ストップスイッチ103L、103C、103Rから直接出力された信号であり、リール制御信号は、各リール51L、51C、51Rに対応するリールモータ54L、54C、54Rを制御するための制御信号(モータ位相信号)である。
【0074】
これら外部出力基板205から出力される信号は、たとえば、第3者機関が型式試験を行う際に利用可能である。
【0075】
遊技制御基板200には、各種のスイッチ、センサ、LED、及び表示器等、各種部品からの配線が接続されている。
【0076】
電源基板202に配線接続された設定スイッチ83、設定キースイッチ82、第2リセットスイッチ81、払出しセンサ61、及びホッパーモータ62は、電源基板202によって中継されて遊技制御基板200と配線接続されており、それぞれのスイッチ及びセンサの検出信号は、遊技制御基板200の制御部210に入力される。
【0077】
リール中継基板203に配線接続されたリールモータ54L、54C、54R、及びリールセンサ56は、リール中継基板203によって中継されて遊技制御基板200に配線接続されており、リールセンサ56の検出信号は、遊技制御基板200の制御部210に入力される。
【0078】
遊技制御基板200に配線接続されたスイッチ、センサのうち、1枚BETスイッチ100は1枚BETボタン36aの操作を検出し、MAXBETスイッチ101はMAXBETボタン36bの操作を検知するスイッチであり、スタートスイッチ102はスタートレバー38の操作を検出するスイッチであり、左、中、右ストップスイッチ103L、103C、103Rは、左、中、右ストップボタン40L、40C、40Rの操作を検出するスイッチである。精算スイッチ104は、精算ボタン37の操作を検出するスイッチであり、第1リセットスイッチ105は、施錠装置の鍵穴3に挿入したキーによるスロットマシン1のリセット操作を検出するスイッチである。また、投入メダルセンサ106は、メダル投入部34に投入されたメダルを検出するセンサである。
【0079】
遊技制御基板200に配線接続された表示器のうち、ゲーム回数表示器108はゲーム回数表示部32を構成する表示器であり、クレジット表示器109はクレジット表示部31を構成する表示器であり、ペイアウト表示器110はペイアウト表示部33を構成する表示器である。
【0080】
また、遊技制御基板200には、前述した1枚賭けLED111、2枚賭けLED112、3枚賭けLED113、リプレイLED114、スタートLED115、ウェイトLED116、投入指示LED117、BETボタンLED121a、BETボタンLED121b、左操作有効LED122L、122C、122R、流路切替ソレノイド107等の各種電気部品が配線接続されている。
【0081】
電源基板202あるいはリール中継基板203を介して、あるいはこれらの基板を介することなく遊技制御基板200に配線接続された各種LED及び表示器、モータ、ソレノイド等の電気部品は、遊技制御基板200に搭載された制御部210によって制御される。また、制御部210は、遊技制御基板200に接続され、または、電源基板202あるいはリール中継基板203を介して遊技制御基板200に接続された各種スイッチ及びセンサの検出信号を受け、遊技状態を制御する。
【0082】
遊技制御基板200に設けられた制御部210は、図4に示すように、制御動作を所定の手順で実行することのできるCPU211と、CPU211の制御プログラムや各種データテーブルを格納するROM213と、必要なデータの書き込み及び読み出しができるRAM212と、CPU211と外部回路との信号の整合性をとるためのI/Oポート214とを含む。すなわち、制御部210は、これらCPU211、RAM212、ROM213、I/Oポート214が全て内蔵された1チップマイクロコンピュータにて構成されている。
【0083】
また、遊技制御基板200には、電源投入時にCPU211にリセットパルスを与える初期リセット回路217と、CPU211にクロック信号を与えるクロック発生回路218と、クロック発生回路218からのクロック信号を分周して割込パルスを定期的にCPU211に与えるパルス分周回路(割込パルス発生回路)219と、一定範囲の乱数を高速で連続的に発生している乱数発生回路221と、乱数発生回路221から乱数をサンプリングするサンプリング回路222と、バッファ回路220とが設けられる。さらに、遊技制御基板200には、各種スイッチからの信号が入力されるスイッチ回路215や、モータ回路216、その他、図示しないソレノイド回路等が設けられている。
【0084】
遊技制御基板200の制御部210から演出制御基板201へは、バッファ回路220を介して制御部210が制御する制御状態を特定可能な制御情報としての各種コマンドが出力される。バッファ回路220は、遊技制御基板200の内部から外部への信号の出力を許容するが遊技制御基板200の外部から内部へ信号が入力されることを阻止するように機能する。このため、遊技制御基板200と演出制御基板201との間において、遊技制御基板200から演出制御基板201への一方向通信が担保され、コマンドの伝送経路を介して遊技制御基板200に信号を入力させて不正な制御動作を行わせる不正行為を防止できる。
【0085】
演出制御基板201には、遊技効果LED130〜134と、演出用ランプ140〜149と、液晶表示器135と、放音部12a、12b、13に内蔵されるスピーカ136a、136b、137と、タイトルパネル8及び遊技パネル6を内側から照らす各蛍光灯138と、がそれぞれ接続され、さらに、リールランプ中継基板204を介してリール51L、51C、51Rに内蔵されているリールランプ55が接続されている。
【0086】
リール中継基板203を介して、あるいはこれらの基板を介することなく演出制御基板201に配線接続された各種ランプ及びスピーカ、液晶表示器等の電気部品は、演出制御基板201に搭載された制御部230によって制御される。
【0087】
演出制御基板201によって制御される各遊技効果LED130〜134、演出用ランプ140〜149、液晶表示器135、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯138、リールランプ55は、遊技制御基板200によって制御される各種表示器などに比較すると、それが機能しなくても遊技の進行自体には影響を与えるものでなく、演出効果を主眼においた演出手段である。このため、たとえ、演出制御基板201に故障が発生したとしても、遊技者に不利な状況が提供されてしまうことはないばかりか、制御部210の制御の負荷が軽減される。
【0088】
演出制御基板201に設けられた制御部230は、CPU231と、必要なデータの書き込み、及び読み出しができるRAM232と、CPU231の制御プログラムや各種データテーブルを格納するROM233と、I/Oポート234と、を含む。制御部230も、制御部210と同様に1チップマイクロコンピュータにて構成されている。
【0089】
また、演出制御基板201には、各スピーカ136a、136b、137から音を出力させるためのスピーカ駆動回路235と、液晶表示器135を表示制御するための表示駆動回路236と、各種ランプを点灯あるいは点滅させるためのランプ駆動回路237と、が搭載されている。
【0090】
また、演出制御基板201は、遊技制御基板200と接続されており、制御部230は、遊技制御基板200から送信された各種コマンドに基づいて遊技制御基板200の制御状態を特定し、この特定した制御状態に応じて予め定められた制御パターンを設定し、この制御パターンに応じて各遊技効果LED130〜134、演出用ランプ140〜149、液晶表示器135、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯138、リールランプ55等の電気部品を制御する。
【0091】
図6は、各リール51L(左リール)、リール51C(中リール)、リール51R(右リール)の図柄配列を示す図であり、図中、「左」は左リール51Lの図柄配列を示し、「中」は中リール51Cのの図柄配列を示し、「右」は右リール51Rの図柄配列を示す。左リールの左側に示した数字は図柄番号であり、「1」〜「21」の各図柄番号に対応して、「黒7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「プラム」の図柄が各リール毎に21個ずつ配列されている。
【0092】
本実施例では、図7に示すように、通常遊技状態において「チェリー」、「スイカ−スイカ−スイカ」、「ベル−ベル−ベル」、または「プラム−プラム−プラム」、「BAR−BAR−BAR」、「黒7−黒7−黒7」、「白7−白7−白7」の組合せが入賞の対象とされており、そのうち黒7、または白7の図柄、及びBARの図柄のみが遊技者にとって利益の大きな賞である大当り入賞(BB、RB)の対象となる特別図柄とされ、その他スイカ、チェリー、ベルまたはプラムの図柄は遊技者にとって利益の小さな賞である小役入賞の対象となる小役図柄とされている。
【0093】
通常遊技状態において、「チェリー」、「スイカ−スイカ−スイカ」、「ベル−ベル−ベル」、の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合には、その図柄の組合せに応じて予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に付与される。
【0094】
具体的には、左リール51Lに描かれた「チェリー」の図柄は単図柄と呼ばれるマークであり、この単図柄が有効な1本の入賞ライン上で停止表示された場合(以下チェリー入賞と称す)には2枚のメダルが遊技者に付与される。また、「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合(以下スイカ入賞と称す)には、12枚のメダルが付与される。また、「ベル−ベル−ベル」の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合(以下ベル入賞と称す)には、10枚のメダルが付与される。
【0095】
また、賭数に応じて有効化された入賞ラインが複数本存在する場合において、前述したようにメダルが払出される図柄の組合せが複数本の入賞ライン上において同時に成立した場合には、各入賞ライン上の図柄の組合せによって付与されるメダル枚数の合計枚数に相当するメダルが付与されるのが原則である。しかし、1ゲームにおいて遊技者に付与されるメダルの上限が15枚と定められているために、15枚を越える場合にはその16枚目以降のメダルが無効となる。
【0096】
また、「プラム−プラム−プラム」の組合せが有効化された1つの入賞ライン上に揃った場合(以下リプレイ入賞)には、当該ゲームと同一の賭数にて次回のゲームを実施可能なリプレイ(再遊技)ゲームが付与される。
【0097】
また、通常遊技状態において有効化されたいずれかの入賞ライン上に「BAR−BAR−BAR」の図柄が揃えば、RB入賞したことになり、「BAR−BAR−BAR」の図柄が揃ったことの対価として15枚のメダルが払出されるとともに、遊技者にとって有利なレギュラーボーナス(RB)が発生し、以下に説明するレギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)が遊技者に対して付与される。具体的に説明すると、このRBが発生した場合には、プラム図柄の揃目が揃うことにより15枚のメダルが払出されるJac入賞が高確率で発生するRBゲームが最大で12回提供されるとともに、このRBゲームが12回実行されるか、あるいはRBゲームが12回に達する前にJac入賞が8回発生するか、いずれかの条件が満たされた時点で終了する。したがって、遊技者は12回のRBゲーム中に最大8回のJac入賞の機会を得ることができる。
【0098】
また、通常遊技状態において、有効化された入賞ライン上に、「黒7−黒7−黒7」または「白7−白7−白7」が揃えば、BB入賞したことになり、「黒7−黒7−黒7」または「白7−白7−白7」の図柄が揃ったことの対価として15枚のメダルが払出されるとともに、遊技者にとって有利な特別遊技状態としてのビッグボーナス(BB)が発生し、以下に説明するBBゲームとRBが遊技者に対して付与される。
【0099】
具体的に説明すると、このBBが発生した場合には、まず、遊技状態が通常遊技状態から小役ゲームに移行する。小役ゲームでは、対象となる小役図柄の組合せが揃って所定枚数のメダルの払出しを伴う入賞が比較的高確率で発生するBBゲームが最大で30回提供される。
【0100】
また、BBゲームを30回実行するまでの間にプラム図柄の揃目が揃ってJacIn入賞した場合には、所定枚数のメダルが付与されるとともに、レギュラーボーナス(RB)に移行して前述したRBゲームが最大で12回提供され、このRBゲームが12回実行されるか、或いはRBゲームが12回に達する前にJac入賞が8回発生するか、いずれかの条件が満たされた時点で終了する。このRBは、BB中において移行可能な最大回数が規定されており、本実施例では最大で3回移行し得るように規定されている。
【0101】
そしてBBは、30回のBBゲームを実行した場合か、或いは30回のBBゲームを実行する前にRBへ3回移行し、3回目のRBが終了した場合のうち、少なくともいずれか1つの条件が満たされた時点で終了する。
【0102】
尚、本実施例では、規定数のBBゲームを実行した場合か、規定数のRBが終了した場合のいずれか一方の条件でBBが終了する構成とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、BB中の獲得枚数が上限枚数に到達した場合にBBが終了するようにしても良い。更にこの場合には、RB中において上限枚数に到達した場合に、そのRBが終了することでBBが終了するようにしても良い。
【0103】
本実施例では、図7に示すように、各入賞に対応した内部当選フラグの種類が定められており、後述する内部抽選処理に当選して各々対応する内部当選フラグが設定された場合にのみ、対応する入賞が許容されることとなる。尚、これら各入賞のうち小役入賞(チェリー入賞、スイカ入賞、ベル入賞、リプレイ入賞)を許容する旨の内部当選フラグは、当該内部当選フラグが当選したゲームにおいてのみ有効とされており、そのゲームの終了後にクリアされる。
【0104】
また、BB入賞またはRB入賞は、内部抽選処理により当選した場合に、その旨を示す内部当選フラグが設定されるが、この設定された内部当選フラグは、当該内部当選フラグにより許容されたBB入賞またはRB入賞が不可能な状態で一度ストックされる、すなわち次ゲーム以降に持ち越される。また、既にBB入賞またはRB入賞を許容する旨の内部当選フラグが設定されている場合でも、内部抽選処理によりBB入賞またはRB入賞の当選が可能とされており、この場合にBB入賞またはRB入賞が当選した場合には、既にストックされている内部当選フラグとは別個に、当選したBB入賞またはRB入賞を許容する旨の内部当選フラグが設定され、当該内部当選フラグにより許容されたBB入賞またはRB入賞が不可能な状態でストックされる。すなわち本実施例では、複数のBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグをストックすることができるようになっている。
【0105】
これらストックされているBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグは、所定ゲーム数のストックゲームが終了するか、またはベル入賞を許容する内部当選フラグが当選した際に実施される後述の解除抽選処理に当選するか、の一方の放出条件が成立することで成立順に1つ放出され、この放出された内部当選フラグに応じてBB入賞またはRB入賞が許容されるとともに、BB入賞またはRB入賞により、放出された内部当選フラグはクリアされる。
【0106】
尚、本実施例では、ストックゲームの終了により放出される内部当選フラグが成立順、すなわち早く当選した順番で放出されるようになっているが、例えば、BB入賞の内部当選フラグを優先して放出し、BB入賞の内部当選フラグがストックされていない場合にRB入賞の内部当選フラグを放出する等、内部当選フラグの種別に応じた順番で放出するようにしても良いし、制御状態に応じて放出する内部当選フラグを決定し、この決定した内部当選フラグを、成立した順番に関係なく放出するようにしても良い。
【0107】
ストックゲームのゲーム数、すなわちストックされているBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが放出されるまでのゲーム数は、BB入賞またはRB入賞の内部当選フラグがストックされていない状態であれば、BB入賞またはRB入賞の内部当選フラグの当選ゲームにおいて決定され、次のゲームからカウントされる。また、BB入賞またはRB入賞の内部当選フラグがストックされている状態であれば、BBまたはRBの終了時に決定され、次のゲームからカウントされる。
【0108】
また、本実施例では、ストックゲームのゲーム数が複数定められており、その中から1つのゲーム数が決定される。これにより、BB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが放出されるまでのゲーム数、すなわちBB入賞またはRB入賞の入賞が発生可能な状態となるまでのゲーム数が変動するようになる。
【0109】
これらBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグのストック並びに放出の状況を図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0110】
まず、BB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが1つもストックされていない通常ゲーム(S1)において、BB入賞またはRB入賞が当選すると(S2)、この当選に基づくBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグはストックされる(S3)。
【0111】
次いで、ストックされたBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが放出されるまでのゲーム数、すなわちストックゲームのゲーム数を複数設定されたゲーム数から決定する(S4)。
【0112】
その後、S4のステップにおいて決定されたゲーム数のストックゲームが実行される(S5〜S9)。このストックゲームにおいてBB入賞またはRB入賞が内部当選した場合には、既にストックされている内部当選フラグとは別個に、当選したBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグがストックされる(S6、S7)。
【0113】
次いで、S5〜S9のステップにおけるストックゲームにおいてベル入賞を許容する内部当選フラグが当選した場合に実施される後述の解除抽選処理に当選した場合(S8)、または、S4のステップにおいて決定されたゲーム数のストックゲームが終了した場合(S9)に、ストックゲームを終了し、ストックされている内部当選フラグのうち、最も早い時期に成立した内部当選フラグが放出され、この放出された内部当選フラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態になる(S10)。
【0114】
この状態でBB入賞またはRB入賞すると(S11)、S8またはS9のステップにおいて放出された内部当選フラグはクリアされ(S12)、BBまたはRBが発生する(S13)。
【0115】
S13のステップにおいて発生したBBまたはRBの終了に伴い、ストックされているBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが残っているかを確認し(S14)、BB入賞またはRB入賞の内部当選フラグのストックが残っている場合には、S4のステップに戻り、ストックされている内部当選フラグがなくなるまでS4〜S14の処理を繰返し行う。また、S14のステップにおいてBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグのストックが残っていない場合には、S1のステップにおける通常ゲームに戻るようになっている。
【0116】
このように本実施例では、BB入賞またはRB入賞を許容する旨の内部当選フラグが当選した場合、またはBBまたはRBの終了後、BB入賞またはRB入賞を許容する旨の内部当選フラグがストックされている場合に、これら内部当選フラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生不可能な状態に制御されるとともに、決定されたゲーム数のストックゲームが終了するか、または解除抽選処理に当選するか、の一方の条件、すなわち放出条件が成立することで、BB入賞またはRB入賞を許容する旨の内部当選フラグが放出され、この放出された内部当選フラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態に制御されるようになっており、これら放出条件を変化させることによりBB入賞やRB入賞の発生時期が変化することとなるため、ゲーム性に変化を持たせることができる。
【0117】
次に、本実施例における制御部210がゲームの進行に伴い実行する各種制御内容を、図9のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0118】
まず、電源投入に伴いゲームスタートに備えるための初期処理を実行する。具体的には、各種装置の接続、及び作動状況、等の確認を行い、電源断前の遊技状態に復帰可能であれば復帰する処理を行う(Sa1)。
【0119】
次いで、BET処理(Sa2)、内部抽選処理(Sa3)、リール回転処理(Sa4)、リール停止処理(Sa5)、入賞判定処理(Sa6)、払出処理(Sa7)、遊技状態更新処理(Sa8)を繰返し実行するループ処理に以降する。
【0120】
Sa2のステップにおけるBET処理では、メダルやクレジットを受付け可能な状態で待機し、メダルの賭数が設定され、スタートレバー38が押圧操作された時点でメダルの賭数を確定する処理を実行する。また、前回のゲームでリプレイが入賞した場合には、前回のゲームと同じ賭数が設定される。
【0121】
Sa3のステップにおける内部抽選処理では、Sa2のステップにおけるスタートレバー38の押圧操作によるゲームスタートに伴い、該当する遊技状態において対象となる入賞役の入賞を許容するか否かを決定する処理を実行する。具体的には、スタートレバー38の操作に基づくスタートスイッチ102の検出に応じてサンプリングされた乱数値とROM213に格納された内部当選確率テーブルとの比較結果に基づいて当選の有無を判定し、当選した場合には該当する入賞を許容する旨の内部当選フラグを設定する。また、このステップでは、後述のリール停止処理において選択するリール制御テーブルの振分等の処理も行う。
【0122】
特にこのステップにおいては、ベル入賞を許容すると決定された場合、すなわちベル入賞を許容する旨の内部当選フラグが設定された場合に、ストックゲームを強制的に終了させるか否か、すなわちストックされているBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞を発生可能な状態とするか否かを決定するための解除抽選処理を行う。
【0123】
Sa4のステップにおけるリール回転処理では、Sa3のステップにおける内部抽選処理の終了に伴い各リール51L、51C、51Rを回転させる処理を実施する。このリール回転処理においては、全てのリール51L、51C、51Rが回転した時点でストップボタン40L、40C、40Rの押圧操作を有効とし、RAM212に設定されたリール停止タイマカウンタに初期値を設定してリール停止用のタイマカウンタをスタートさせる。
【0124】
Sa5のステップにおけるリール停止処理では、遊技者による停止ボタン40L、40C、40Rの押圧操作がなされるか、各リール51L、51C、51Rの回転開始時から遊技者によるストップボタン40L、40C、40Rの押圧操作がなされることなく自動停止時間が経過したことにより図柄を停止表示するための条件が満たされた時点で各々のリール51L、51C、51Rの停止フラグの設定を行い、この停止フラグの設定に基づいて押圧操作のあった停止ボタン40L、40C、40Rに対応するリール51L、51C、51Rの回転を停止させる処理を実施する。
【0125】
このリール停止処理では、Sa3のステップにおける内部抽選処理内で実施されるリール制御テーブルの振分処理において振り分けられたリール制御テーブルを選択し、そのリール制御テーブルに基づいて各リール51L、51C、51Rを停止させる制御を行う。
【0126】
Sa6のステップにおける入賞判定処理では、Sa5のステップにおいて全てのリール51L、51C、51Rの回転が停止されたと判定した時点で、各表示領域に表示された表示態様と、Sa3のステップにおいて当選した入賞役並びにROM213に格納された入賞判定テーブルと、を照合して入賞内容の判定を行う処理を実行するとともに、特にいずれかに入賞したと判定した場合には、入賞内容に対応した各種設定を実行する。この設定内容としては、例えば入賞内容に対応するメダルの払出枚数、遊技状態、再遊技等の設定がある。
【0127】
Sa7のステップにおける払出処理では、Sa6のステップにおいてメダルの払出を伴う入賞が判定された場合に、入賞内容に対応して設定された払出枚数に基づくクレジットの加算並びにメダルの払出等の処理を行う。具体的には、払出メダル枚数をクレジットに加算するとともに、クレジットが上限値に到達した場合には、ホッパーモータ62の駆動により残りの枚数分のメダルを直接メダル払出口9より払い出す処理を行う。
【0128】
Sa8のステップにおける遊技状態更新処理では、BB入賞やRB入賞が判定された場合に、遊技状態をBBまたはRBに移行させる処理や、BB中のBBゲームやRB中のRBゲームのカウンタの設定や更新を行う処理、BBやRBの終了条件の成立に基づき遊技状態を通常遊技状態に移行させる処理、内部当選フラグをクリアする処理等を行う。更に、遊技状態更新処理では、BB入賞またはRB入賞の内部当選フラグの成立ゲームやBBまたはRBが終了したゲームにおいて前述したストックゲームのゲーム数を決定する処理を行うとともに、その後、ストックゲームのゲーム数をカウントし、決定されたゲーム数のストックゲームの終了や解除抽選処理の当選に際して、ストックされているBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグを放出し、この放出された内部当選フラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態とするための処理を行う。
【0129】
また、これらSa1〜Sa8の各ステップにおいては、各種制御状態、例えば、賭数の設定状況やゲームのスタート、内部抽選処理の結果、リール制御テーブルの振分状況、リールの始動、リールの停止状況(図柄の表示態様)、入賞判定の結果、メダルの払出状況等を示すコマンドを演出制御基板201に対して送信する制御を行う。また、特に、遊技状態更新処理においては、次のゲームが通常遊技状態であるか、BB中であるか、RB中であるか等の状況を示す遊技状態コマンド、次のゲームがストックゲームであるか否か、ストックゲームである場合には、ストックゲームが終了するまでのゲーム数、すなわちBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが放出されるまでに要するゲーム数を示す放出状況コマンド、その時点で持ち越されているBB入賞の内部当選フラグの数並びにRB入賞の内部当選フラグの数を示すストック状況コマンドが演出制御基板201に対して送信される。
【0130】
図10は、本実施例におけるBB入賞並びにRB入賞の内部当選フラグが内部抽選処理において当選する確率と、BB入賞並びにRB入賞の内部当選フラグが放出される確率と、を示す図である。
【0131】
本実施例では、図10(a)に示すように、最も出玉率が高く設定されている場合のBB入賞を許容する旨の内部当選フラグが当選する確率が1/132に設定され、RB入賞を許容する旨の内部当選フラグが当選する確率が1/198に設定されており、これらの合成確率は、約1/79.2とされる。
【0132】
これに対して、図10(b)に示すように、最も出玉率が高く設定されている場合において、ストックゲームが終了してBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが放出される確率、すなわちストックゲーム数の振分率に基づき算出される放出確率(1/(平均ストックゲーム数))が1/252に設定され、解除抽選処理の当選に基づくBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグの放出確率(1/(ベル入賞の内部当選確率;1/10)×(解除抽選処理の当選確率;1/30))が1/300に設定されており、これらの合成確率は、約1/136.96とされる。
【0133】
このように本実施例では、BB入賞並びにRB入賞を許容する旨の内部当選フラグが放出される確率よりも、BB入賞並びにRB入賞を許容する旨の内部当選フラグが当選する確率の方が高確率となるように設定されており、例えば、BB入賞やRB入賞の発生に基づくBBまたはRBの終了後も、BB入賞並びにRB入賞を許容する旨の内部当選フラグがストックされている可能性が高くなるため、その後、少ないゲーム数で再びBB入賞またはRB入賞を発生させることができるスロットマシンを提供でき、これにより連続して特別入賞が発生するかもしれないという遊技者の期待感を高めることができる。更に、複数のBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグがストックされている可能性が高くなるため、ストックゲーム数の振分率や解除抽選処理の当選確率を変化させることによりBB入賞またはRB入賞の発生頻度や発生時期を任意に変化させることができる。
【0134】
図11は、本実施例のリール停止処理において選択されるリール制御テーブルを示す図である。
【0135】
これら本実施例において選択されるリール制御テーブルのうち、BB用テーブルは、BB入賞に対応する図柄の組合せである「白7−白7−白7」、「黒7−黒7−黒7」の組合せが有効化された入賞ラインのうち基本入賞ラインL1〜L5にのみ揃えることが可能に、すなわちBB入賞に対応する図柄が引込範囲内(本実施例では4図柄以内)に位置するタイミングで各リールの停止操作がなされることで該当する図柄の組合せを導出表示させることが可能に制御されるリール制御テーブルであり、BB入賞を許容する内部当選フラグが放出された場合、すなわちBB入賞を発生させることが可能な場合に選択される。
【0136】
RB用テーブルは、RB入賞に対応する図柄の組合せである「BAR−BAR−BAR」の組合せを有効化された入賞ラインのうち基本入賞ラインL1〜L5にのみ揃えることが可能に制御されるリール制御テーブルであり、RB入賞を許容する内部当選フラグが放出された場合、すなわちRB入賞を発生させることが可能なゲームにおいて選択される。
【0137】
BB・RB共通ストックゲーム用テーブルは、入賞役に該当する図柄の組合せが有効化された入賞ラインに揃わないように制御されるリール制御テーブルであり、BB入賞またはRB入賞を許容する内部当選フラグがストックされている場合、すなわちBB入賞またはRB入賞を許容する内部当選フラグは成立しているが、ストックゲーム中であるためにBB入賞またはRB入賞を発生させることが不可能なゲームにおいて選択される。
【0138】
チェリー用テーブルは、左リールのチェリー図柄が有効化された全ての入賞ラインL1〜L9のいずれかに揃えることが可能に制御されるリール制御テーブルであり、チェリー入賞を許容する旨の内部当選フラグが成立したゲームにおいて選択される。
【0139】
スイカ用テーブルは、スイカ入賞に対応する図柄の組合せである「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが有効化された入賞ラインのうち基本入賞ラインL1〜L5にのみ揃えることが可能に制御されるリール制御テーブルであり、スイカ入賞を許容する旨の内部当選フラグが成立したゲームにおいて選択される。
【0140】
ベル用テーブルAは、ベル入賞に対応する図柄の組合せである「ベル−ベル−ベル」の組合せが有効化された入賞ラインのうち基本入賞ラインL1〜L5にのみ揃えることが可能に制御されるリール制御テーブルであり、ベル入賞を許容する旨の内部当選フラグが成立したゲームにおいて選択される。
【0141】
ベル用テーブルBは、ベル入賞に対応する図柄の組合せである「ベル−ベル−ベル」の組合せが有効化された入賞ラインのうち付加入賞ラインL6〜L9にのみ揃えることが可能に制御されるリール制御テーブルであり、BB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが放出されている状態、すなわちBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態で、かつベル入賞を許容する旨の内部当選フラグが成立したゲームにおいて選択される。
【0142】
リプレイ用テーブルは、リプレイ入賞に対応する図柄の組合せである「プラム−プラム−プラム」の組合せが有効化された入賞ラインのうち基本入賞ラインL1〜L5にのみ揃えることが可能に制御されるリール制御テーブルであり、リプレイ入賞を許容する旨の内部当選フラグが成立したゲームにおいて選択される。
【0143】
外れ用テーブルは、入賞役に該当する図柄の組合せが有効化された入賞ラインに揃わないように制御されるリール制御テーブルであり、BB入賞またはRB入賞を許容する内部当選フラグがストックされていない場合で、かつ他の入賞役を許容する内部当選フラグも成立していないゲームにおいて選択される。
【0144】
このように本実施例では、ストックゲーム中のゲームのリール停止処理においてBB入賞またはRB入賞に対応する図柄の組合せが揃わないように設定されたBB・RB共通ストックゲーム用テーブルが選択されることでBB入賞またはRB入賞が不可能な状態に制御されるとともに、決定されたゲーム数のストックゲームが終了した場合、または解除抽選処理に当選した場合には、放出された内部当選フラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞に対応する図柄の組合せが揃うように設定されたBB用テーブルまたはRB用テーブルが選択されることでBB入賞またはRB入賞が可能な状態に制御されるようになっている。
【0145】
すなわち本実施例では、BB入賞またはRB入賞を許容する内部当選フラグが成立している場合でも、BB入賞またはRB入賞に対応する図柄の組合せが揃わないように各リールの停止制御が行われることで、BB入賞またはRB入賞が発生しない状態に制御され、この状態でBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグの放出条件が成立することで、放出されたBB入賞またはRB入賞に対応する図柄の組合せを揃えることが可能にリールの停止制御が行われ、BB入賞またはRB入賞が発生可能な状態に制御されるようになっており、このようにすることで、リール停止処理において選択されるリール制御テーブルを変更するのみでBB入賞またはRB入賞を発生可能な状態、または不可能な状態に制御することができる。
【0146】
また、本実施例では、前述したようにBB入賞またはRB入賞を許容する内部当選フラグが放出される確率、すなわちBB入賞またはRB入賞に対応する図柄の組合せを揃えることが可能にリールの停止制御を行うと決定される確率よりもBB入賞またはRB入賞を許容する内部当選フラグが内部抽選処理において当選する確率の方が高確率となるように設定されており、例えば、BB入賞やRB入賞の発生に基づくBBまたはRBの終了後も、BB入賞並びにRB入賞を許容する旨の内部当選フラグがストックされている可能性が高くなるため、その後、少ないゲーム数で再びBB入賞またはRB入賞を発生させることができるスロットマシンを提供でき、これにより連続して特別入賞が発生するかもしれないという遊技者の期待感を高めることができる。
【0147】
尚、本実施例では、リール制御テーブルを変更することでBB入賞またはRB入賞を発生可能な状態、または不可能な状態に制御しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ストックゲーム中の内部抽選処理によるリプレイ入賞を許容する内部当選フラグの当選確率を高く設定し、リプレイ入賞を許容する内部当選フラグに基づくリール制御を優先させることでBB入賞またはRB入賞を発生不可能な状態に制御するようにしても良い。この際、リプレイ入賞に対応する図柄の組合せを揃えることが可能なリール制御テーブルとリプレイ入賞に対応する図柄の組合せを揃えることが不可能なリール制御テーブルを設け、通常ゲームにおいて内部抽選処理によりリプレイ入賞を許容する内部当選フラグが当選した場合にはリプレイ入賞に対応する図柄の組合せを揃えることが可能なリール制御テーブルを選択し、ストックゲームにおいては、通常ゲームにおいてリプレイ入賞を許容する内部当選フラグが当選する確率に近くなる割合でリプレイ入賞に対応する図柄の組合せを揃えることが可能なリール制御テーブルを選択するとともに、それ以外は、リプレイ入賞に対応する図柄の組合せを揃えることが不可能なリール制御テーブルを選択することが好ましい。このようにすることで、通常ゲームとストックゲームとのリプレイ入賞が近似した割合で発生することとなり、遊技者に対して違和感を与えてしまうことを防止できる。
【0148】
図12(a)は、リール停止処理に適用するリール制御テーブルとしてBB用テーブルを選択した場合の各リールの停止状況の一例を示す図である。
【0149】
本実施例では、図12(a)に示すように、リール停止処理においてBB用テーブルが選択された場合に、基本入賞ラインL1〜L5のいずれかの入賞ライン(図中ではL1)にのみ、BB入賞に対応する「白7−白7−白7」または「黒7−黒7−黒7」の図柄の組合せが揃うように制御されるようになっており、図12(b)や図12(c)に示すように、付加入賞ラインL6〜L9には、BB入賞に対応する「白7−白7−白7」または「黒7−黒7−黒7」の図柄の組合せが揃わないように制御される。例えば、左リール51L並びに中リール51Cの中段に「黒7」図柄が停止した場合には、右リール51Rにおいて「黒7」図柄が中段に引込可能な範囲で停止操作がなされた場合のみ入賞ラインに「黒7−黒7−黒7」の図柄の組合せが揃うように制御され、それ以外の範囲で停止操作がなされた場合には、例え「黒7」図柄が上段または下段、すなわち付加入賞ラインL6、L7に引込可能な範囲で停止操作がなされた場合でも、これら付加入賞ラインL6、L7に「黒7−黒7−黒7」の図柄の組合せが揃わないように制御される。尚、中リール51C、右リール51Rの中段に「黒7」図柄が停止した場合には、左リール51Lにおいて「黒7」図柄が中段に引込可能な範囲で停止操作がなされた場合のみ入賞ラインに「黒7−黒7−黒7」の図柄の組合せが揃うように制御され、それ以外の範囲で停止操作がなされた場合には、例え「黒7」図柄が上段または下段、すなわち付加入賞ラインL8、L9に引込可能な範囲で停止操作がなされた場合でも、これら付加入賞ラインL8、L9に「黒7−黒7−黒7」の図柄の組合せが揃わないように制御される。
【0150】
また、特に図示しないが、リール停止処理においてRB用テーブルが選択された場合には、基本入賞ラインL1〜L5のいずれかの入賞ラインにのみRB入賞に対応する「BAR−BAR−BAR」の図柄の組合せが揃うように制御されるようになっており、付加入賞ラインL6〜L9には、RB入賞に対応する「BAR−BAR−BAR」の図柄の組合せが揃わないように制御される。
【0151】
このように本実施例では、遊技者にとって有利となるBB入賞に対応する「白7−白7−白7」または「黒7−黒7−黒7」の図柄の組合せ、並びにRB入賞に対応する「BAR−BAR−BAR」の図柄の組合せが基本入賞ラインL1〜L5にのみ揃うように制御され、付加入賞ラインL6〜L9には揃わないように制御されるため、遊技者が各リールの表示結果を確認する際に、遊技者にとって有利なBB入賞またはRB入賞の図柄組合せを容易に確認できる。
【0152】
また、特に図示はしないが、リール停止処理においてスイカ用テーブル、ベル用テーブルA、リプレイ用テーブルが選択された場合にも、前述したBB用テーブルと同様に、基本入賞ラインL1〜L5のいずれかの入賞ラインにのみ、各々の入賞に対応する図柄の組合せが揃うように制御され、付加入賞ラインL6〜L9には、各々の入賞に対応する図柄の組合せが揃わないように制御される。
【0153】
このように本実施例では、BB入賞やRB入賞以外の入賞のうち、スイカ入賞に対応する「スイカ−スイカ−スイカ」の図柄の組合せ、リプレイ入賞に対応する「プラム−プラム−プラム」の図柄の組合せは、基本入賞ラインL1〜L5にのみ揃うように制御され、付加入賞ラインL6〜L9には揃わないように制御されるとともに、ベル入賞に対応する「ベル−ベル−ベル」の図柄の組合せも、ほぼ基本入賞ラインL1〜L5にのみ揃うように制御されるため、遊技者が各リールの表示結果を確認する際に、入賞の図柄組合せを容易に確認できる。
【0154】
また、例えば、ベル用テーブルAが選択され、左リール51L、中リール51Cの下段に「ベル」図柄が停止した場合に、右リールR51の下段に「ベル」図柄が停止することで、基本入賞ラインである入賞ラインL3にベル入賞に対応する図柄の組合せが停止可能な場合であっても、ベル入賞に対応する図柄の組合せが揃うように停止することで、図14に示すように、付加入賞ラインL8にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが揃ってしまう場合等、基本入賞ラインに揃った図柄の組合せと付加入賞ラインに揃った図柄の組合せとにより複合入賞が発生してしまう場合には、これら複合入賞が発生しないように、すなわち次の「ベル」図柄が引込可能であれば、次の「ベル」図柄を停止することで入賞ラインL3にベル入賞に対応する図柄の組合せが揃うように制御され、次の「ベル」図柄が引込不可能であれば、入賞ラインL3にベル入賞に対応する図柄の組合せが揃わないように制御される。
【0155】
このように本実施例では、基本入賞ラインL1〜L5に揃った図柄の組合せと付加入賞ラインL6〜L9に揃った図柄の組合せとによる複合入賞が発生しないように制御されるため、各リールの表示結果が複雑となり、遊技者による入賞したか否かの確認が難しくなることを防止できる。
【0156】
図13は、リール停止処理に適用するリール制御テーブルとしてチェリー用テーブルを選択した場合の各リールの停止状況の一例を示す図である。
【0157】
本実施例では、図13(a)〜(c)に示すように、リール停止処理においてチェリー用テーブルが選択された場合に基本入賞ラインL1〜L5、付加入賞ラインL6〜L9の全ての入賞ラインに、チェリー入賞に対応する「チェリー」図柄が停止するように制御される。この際、チェリー入賞に対応する「チェリー」図柄は必ず3本の入賞ラインに停止するようになる、すなわちチェリー入賞が基本入賞ラインと付加入賞ラインとに複合入賞することとなるが、チェリー入賞は左リール51Lのみで確定するため、遊技者による入賞したか否かの確認が難しくなることはない。
【0158】
図15は、リール停止処理に適用するリール制御テーブルとしてベル用テーブルBを選択した場合の各リールの停止状況の一例を示す図である。
【0159】
本実施例では、図15(a)(b)に示すように、リール停止処理においてベル用テーブルBが選択された場合に、付加入賞ラインL6〜L9のいずれかの入賞ライン(図中ではL7、L8)にのみ、ベル入賞に対応する「ベル−ベル−ベル」の図柄の組合せが揃うように制御されるようになっており、基本入賞ラインL1〜L5には、ベル入賞に対応する「ベル−ベル−ベル」の図柄の組合せが揃わないように制御される。尚、付加入賞ラインL6〜L9のいずれかにベル入賞に対応する図柄の組合せが停止可能な場合であっても、ベル入賞に対応する図柄の組合せが揃うように停止することで、基本入賞ラインL1〜L5にいずれかの入賞に対応する図柄の組合せが揃ってしまう場合等、基本入賞ラインに揃った図柄の組合せと付加入賞ラインに揃った図柄の組合せとにより複合入賞が発生してしまう場合には、これら複合入賞が発生しないように制御される。
【0160】
また、ベル用テーブルB、すなわち「ベル−ベル−ベル」の図柄の組合せが付加入賞ラインL6〜L9にのみ揃うように制御されるリール制御テーブルは、解除抽選処理に当選するか、決定されたゲーム数のストックゲームが終了してBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが放出されている状態、すなわちBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態で、かつベル入賞を許容する旨の内部当選フラグが成立しているゲームにおいて選択されるため、「ベル−ベル−ベル」の図柄の組合せが付加入賞ラインL6〜L9に揃うことにより、BBまたはRB入賞の内部当選フラグが放出されている状態である旨が報知されることとなる。すなわち付加入賞ラインL6〜L9に揃った「ベル−ベル−ベル」の図柄の組合せが、BB入賞またはRB入賞が発生可能な状態でのみ出現する表示態様であるリーチ目として機能することとなる。
【0161】
このように本実施例では、「ベル−ベル−ベル」の図柄の組合せが付加入賞ラインL6〜L9に揃うことにより、BBまたはRB入賞の内部当選フラグが放出されている状態である旨が報知されるため、付加入賞ラインL6〜L9に揃った図柄によって遊技者の期待感を高めることができる。
【0162】
尚、本実施例では、BBまたはRB入賞の内部当選フラグが放出されている状態である場合に、「ベル−ベル−ベル」の図柄の組合せが付加入賞ラインL6〜L9に揃うようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ベル入賞を許容する内部当選フラグの成立時に選択されるリール制御テーブルとして、「ベル−ベル−ベル」の図柄の組合せを基本入賞ラインL1〜L5にのみ揃えることが可能なベル用テーブルC(図示略)と、「ベル−ベル−ベル」の図柄の組合せを付加入賞ラインL6〜L9に揃えることが可能なベル用テーブルD(図示略)と、を適用し、これら各テーブルのうち付加入賞ラインL6〜L9に揃えることが可能なベル用テーブルDが選択されたとき、すなわち「ベル−ベル−ベル」の図柄の組合せを付加入賞ラインL6〜L9に揃えることが可能に制御されたときに、BB入賞またはRB入賞を許容する内部当選フラグの放出、すなわちBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態に制御したり、これら内部当選フラグの放出を行うか否かを決定するための放出抽選を行うようにしても良く、このようにすることで、付加入賞ラインL6〜L9に揃った図柄によってゲーム性が変化することとなるため、よりゲーム性を高めることができる。更には、前述のように「ベル−ベル−ベル」の図柄の組合せを付加入賞ラインL6〜L9に揃えることが可能なベル用テーブルDが選択され、かつ「ベル−ベル−ベル」の図柄の組合せが付加入賞ラインL6〜L9に揃ったときに、BB入賞またはRB入賞を許容する内部当選フラグの放出、すなわちBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態に制御したり、これら内部当選フラグの放出を行うか否かを決定するための放出抽選を行うようにしても良く、このようにした場合でも、付加入賞ラインL6〜L9に揃った図柄によってゲーム性が変化することとなるため、よりゲーム性を高めることができる。
【0163】
本実施例のスロットマシン1では、前述したストックゲームが少ないゲーム数(本実施例では5ゲーム未満)で終了する旨、すなわち少ないゲームの実施でストックされているBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが放出され、多くのメダルの獲得が期待できるBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態となる可能性がある旨を報知する予告演出や、ストックゲームが終了した旨、すなわちBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態である旨を告知する告知演出が実行可能とされている。
【0164】
本実施例のスロットマシン1が実行する予告演出としては、例えば、ゲームスタート時に出力されるスタート音の変化やスタート音の遅れ、スタート音の消音、ゲームスタート時やリール停止時に特定のリールランプ55を点灯または点滅させるリールフラッシュ、リール停止に合わせて対応するリールランプ55を消灯するリール消灯、液晶表示部15による予告画面の表示等が該当し、本実施例の場合には、この予告演出が、遊技制御基板200から送信されるコマンドに応じて演出制御基板201の制御部230により制御される。また、本実施例では、これら予告演出が1〜5ゲーム間、すなわち複数ゲーム間にわたり連続して実行される。
【0165】
本実施例では、図16(a)に示すように、これら予告演出を実行するか否か、並びに予告演出を実行する場合の継続ゲーム数が、ストックゲームの残りゲーム数に応じて決定される。
【0166】
具体的には、ストックゲームの残りゲーム数が101ゲーム以上であれば0.5%の割合で実行され、継続ゲーム数は1〜4ゲームのいずれかに振り分けされる。また、ストックゲームの残りゲーム数が51〜100ゲームであれば、1%の割合で実行され、継続ゲーム数は1〜4ゲームのいずれかに振り分けられる。また、ストックゲームの残りゲーム数が6〜50ゲームであれば、5%の割合で実行され、継続ゲーム数は1〜3ゲームのいずれかに振り分けられる。
【0167】
また、ストックゲームの残りゲーム数が1〜5ゲームであれば、各々10%の割合で実行され、継続ゲーム数はストックゲームの残りゲーム数に決定される。また、ストックゲームの残りゲーム数が5ゲーム以下の場合に、予告演出の実行が決定された場合には、ストックゲームの終了ゲームまで連続して実行されるとともに、ストックゲームの終了ゲームにおいて後述する告知演出が実行され、BB入賞またはRB入賞が発生可能な状態である旨が告知される。
【0168】
このように本実施例では、ストックされているBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが放出されるゲームに向けてBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態となる可能性がある旨を報知する予告演出が実行されるため、遊技者に対して、BB入賞またはRB入賞の内部当選フラグの放出、すなわち放出された内部当選フラグに基づいて大量のメダル獲得が期待できるBB入賞またはRB入賞が発生可能となることへの期待感を効果的に高めることができる。
【0169】
また、本実施例では、予告演出が複数ゲームにわたって連続して行われるようになっており、BB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが放出されることに対する遊技者の期待感を段階的に高めることができる。尚、本実施例では、これら予告演出が複数ゲームにわたり連続して行われるようになっているが、複数ゲームにわたり断続的に行われるようにしても良い。
【0170】
また、本実施例では、予告演出の継続ゲーム数が複数定められ、そのうちから1つが選択されて決定されるようになっており、このようにすることで、予告演出の継続ゲーム数が変動するようになり、演出が単調化することを防止できるため、ゲーム性を向上させることができる。
【0171】
また、本実施例では、BBまたはRBの内部当選フラグが放出されるまでのゲーム数が少ない場合以外(本実施例では6ゲーム以上)の場合でも予告演出が実行される、すなわちガセの予告演出が実行されるようになっており、これにより予告演出の出現頻度が高くなり、例えばBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが放出されるまでのゲーム数が多い状態やBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグがストックされていない状態でも、遊技者の期待感を持続することができる。
【0172】
また、本実施例では、BB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが放出されるまでのゲーム数に応じて予告演出の実行率が変化するようになっており、例えば、予告演出の実行頻度が高い場合には、BB入賞またはRB入賞の内部当選フラグの放出に対する期待感を遊技者に対して持たせることができ、これら予告演出の実行頻度に応じて遊技者の期待感を高めることができる。
【0173】
本実施例のスロットマシン1が実行する告知演出としては、告知ランプの点灯、ガセ告知、すなわち当選していない小役の告知演出を行うガセ告知、前述のリールフラッシュやリール消灯、液晶表示部15によるボーナス告知画面の表示が該当し、本実施例の場合には、これら告知演出の制御が、演出制御基板201の制御部230により制御される。
【0174】
これら告知演出は、前述したように、5ゲーム以降に実行された予告演出の最終ゲーム、すなわち放出条件が成立するストックゲームの最終ゲームにて行われる。また、決定されたゲーム数のストックゲームが終了してBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態となった後に告知演出が行われていない場合や、解除抽選処理に当選してBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態となった場合には、その後のゲーム毎に30%の割合で実行される。
【0175】
このように本実施例では、BB入賞またはRB入賞が発生可能な状態となった場合に、その旨を報知する告知演出が実行されるようになっており、遊技者は、BB入賞またはRB入賞が発生可能な状態であることを把握できるようになる。
【0176】
尚、本実施例では、BB入賞またはRB入賞が発生可能な状態となった場合に、その後のゲームの30%の割合で告知演出が行われるようになっているが、例えば、図16(b)に示すように、ストックゲームの残りゲーム数が1ゲームまたは0ゲームの場合(解除抽選処理に当選してストックゲームが終了した場合)に、100%の割合で告知演出を実行するようにしても良く、このようにすることで、BB入賞またはRB入賞が発生可能な状態となったときには必ずその旨が告知されるようになるため、BB入賞またはRB入賞が発生可能な状態であるにも関わらず、BB入賞またはRB入賞の発生を予期することができない遊技者の損失を軽減することができる。
【0177】
次に、本実施例における演出制御基板201に搭載された制御部230が実行する制御内容を、図17のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0178】
まず、電源が投入されると、初期設定が行われる(Sb1)。具体的には、各部の接続チェックや各レジスタの設定等を行い、電源断前の演出状態に復帰可能であれば復帰する処理を行う。
【0179】
初期設定の後、遊技制御基板200から送信されるコマンドの受信待ちの状態で待機する(Sb2)。
【0180】
この状態でコマンドを受信した場合には、受信したコマンドが遊技状態コマンドであるか、放出状況コマンドであるか、ストック状況コマンドであるか、内部当選コマンドであるか、を確認する(Sb3、Sb5、Sb8、Sb10)。
【0181】
Sb3、Sb5、Sb8、Sb10のステップにおいて受信したコマンドが遊技状態コマンド、放出状況コマンド、ストック状況コマンド、内部当選コマンド以外のコマンドである場合には、受信したコマンドにより特定される制御状態、当該ゲームに適用される演出パターン等に応じて各部の制御パターンを設定し(Sb12)、この設定した制御パターンに応じて、液晶表示器135、各種ランプ、LED、スピーカの制御(演出制御)を行い(Sb13)、再びSb2のステップに戻り、コマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0182】
Sb3、Sb5、Sb8、Sb10のステップにおいて受信したコマンドが遊技状態コマンドの場合には、次のゲーム、すなわちその後、遊技状態コマンドを受信するまでの遊技状態を設定し(Sb4)、受信したコマンドにより特定される制御状態、当該ゲームに適用される演出パターン等に応じて各部の制御パターンを設定し(Sb12)、この設定した制御パターンに応じて、液晶表示器135、各種ランプ、LED、スピーカの制御(演出制御)を行い(Sb13)、再びSb2のステップに戻り、コマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0183】
また、Sb3、Sb5、Sb8、Sb10のステップにおいて受信したコマンドが放出状況コマンドの場合には、受信した放出状況コマンドにより特定される残りストックゲーム数を設定した後(Sb6)、予告演出の実行中でない場合には、予告演出を実行するか否か、並びに予告演出を実行する場合には、その継続ゲーム数をSb6のステップにおいて設定した残りストックゲーム数に応じて決定する予告演出決定処理を行い(Sb7)、再びSb2のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。また、この予告演出決定処理において残りストックゲーム数が0の場合には、告知演出を行うか否かが決定される。
【0184】
このように本実施例では、予告演出を行うか否かの決定が演出制御基板201の制御部230が行うようになっており、これにより遊技制御基板200の制御部210が予告演出の決定に係る制御を行う必要がなくなるため、制御部210の制御負荷を軽減できる。
【0185】
尚、本発明はこれに限定されるものではなく、予告演出を実行するか否かの決定を制御部210が行い、その決定結果をコマンドとして演出制御基板201に送信し、このコマンドの受信に基づいて演出制御基板201の制御部230が予告演出を実行するようにしても良く、このようにすることで、演出制御基板230がコマンドを正常に受信できなかった場合等でも、遊技制御基板200の制御部210の制御状況と、演出制御基板201の制御部230が実行する予告演出の内容とが食い違うといった不具合を防止できるうえに、例えば、制御部210が行う演出、例えばリール制御に基づく出現図柄による演出やリール停止時に停止リールをバウンドさせる等の演出を行う場合には、制御部210が制御する演出と制御部230が制御する演出とを関連させてより優れた予告演出を実行することも可能となる。
【0186】
また、Sb3、Sb5、Sb8、Sb10のステップにおいて受信したコマンドがストック状況コマンドの場合には、受信したストック状況コマンドにより特定されるBB入賞並びにRB入賞の内部当選フラグのストック状況を設定し(Sb9)、再びSb2のステップにおけるコマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0187】
このように本実施例では、遊技制御基板200よりBB入賞並びにRB入賞の内部当選フラグのストック状況を特定可能なストック状況コマンドが送信され、このストック状況コマンドを演出制御基板201の制御部230が受信することで、制御部230においても遊技制御基板200の制御部210が制御する内部当選フラグのストック状況を把握できるようになっている。このため、例えば、設定変更時に遊技制御基板200より送信される設定変更コマンドを受信することで、内部当選フラグのストック状況を液晶表示器135に表示させるようにし、遊技場の係員等がストック状況を把握できるようにすることも可能である。更には、本実施例では実施していないが、これらストック状況を予告演出の実行を決定する際に、反映させることもできる。
【0188】
また、Sb3、Sb5、Sb8、Sb10のステップにおいて受信したコマンドが内部当選コマンドの場合には、内部当選コマンドにより特定される内部当選状況や、前述した予告演出決定処理による決定結果等に応じて当該ゲームの演出パターンを決定するための演出パターン決定処理を行う(Sb4)。
【0189】
次いで、受信したコマンドにより特定される制御状態、当該ゲームに適用される演出パターン等に応じて各部の制御パターンを設定し(Sb12)、この設定した制御パターンに応じて、液晶表示器135、各種ランプ、LED、スピーカの制御(演出制御)を行い(Sb13)、再びSb2のステップに戻り、コマンドの受信待ちの状態で待機する。
【0190】
以上説明したように、本実施例のスロットマシン1では、基本表示領域の水平方向に直線に並ぶ図柄の組合せ並びに対角線上に直線に並ぶ図柄の組合せの入賞の有無を判定する基本入賞ラインL1〜L5、すなわち従来から適用されている入賞ラインに加えて、これら基本入賞ラインL1〜L5以外に並ぶ図柄の組合せの入賞の有無を判定する付加入賞ラインL6〜L9を適用することで入賞ライン数を増やすことにより、BB入賞またはRB入賞を許容する旨の内部当選フラグの当選確率を高めた場合でも、入賞図柄の組合せのうち、BB入賞、RB入賞、スイカ入賞、リプレイ入賞に対応する図柄の組合せが従来から適用されている基本入賞ラインL1〜L5にのみ揃うとともに、ベル入賞に対応する図柄の組合せについても付加入賞ラインL6〜L9よりも基本入賞ラインL1〜L5に揃いやすくなるため、遊技者が各リールの表示結果を確認する際に、違和感を感じることなく容易に入賞したか否かを確認できる。
【0191】
尚、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも入賞図柄の組合せが基本入賞ラインL1〜L5にのみ揃うように制御するか、または基本入賞ラインL1〜L5に揃いやすく、すなわち付加入賞ラインL6〜L9に揃うよりも高確率にて基本入賞ラインL1〜L5に揃うように制御すれば良く、例えば、全ての入賞図柄の組合せが基本入賞ラインL1〜L5にのみ揃うように制御したり、全ての入賞図柄の組合せが基本入賞ラインに揃いやすく、制御するようにしても良い。
【0192】
また、本実施例では、リール停止処理において、BB用テーブル、RB用テーブル、スイカ用テーブル、ベル用テーブルA、リプレイ用テーブルが選択された場合に、該当する図柄が基本入賞ラインL1〜L5にのみ揃うように制御されるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、基本入賞ラインL1〜L5に該当する図柄の組合せを揃えることは不可能であるが、付加入賞ラインL6〜L9に該当する図柄の組合せを揃えることが可能なタイミングでリールの停止操作がなされる等、特定の範囲で各リールが停止された場合において、付加入賞ラインL6〜L9に該当する図柄の組合せが揃うように制御しても良い。
【0193】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0194】
例えば、前記実施例では、BB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが成立した場合でも、BB入賞またはRB入賞が発生不可能な状態に制御され、放出条件が成立することでBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが放出され、この放出された内部当選フラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態に制御されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも、複数のBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグを次ゲーム以降に持越できる、すなわち複数の内部当選フラグをストックできる構成とされていれば良く、これら内部当選フラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞の発生が不可能な状態に制御されないもの、すなわちBB入賞またはRB入賞の発生が可能な状態でBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグがストックできる構成としても良い。
【0195】
また、前記実施例では、BB入賞またはRB入賞の内部当選フラグの成立時、またはBBまたはRBの終了時(BB入賞またはRB入賞の内部当選フラグのストックがある場合)にストックゲームのゲーム数が決定され、このゲーム数分のストックゲームが終了するか、その間に解除抽選処理に当選するか、のいずれか一方が成立することにより、BB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが放出され、BB入賞またはRB入賞が発生可能となる構成とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ストックゲームが終了した場合のみBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが放出される構成としたり、毎ゲームまたは所定の契機で前述した解除抽選処理を実行し、この解除抽選処理に当選した場合にのみBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが放出される構成としても良い。更には、これら解除抽選処理により当選した後、所定ゲーム数のストックゲームが終了することでBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグが放出される構成としても良い。
【0196】
また、前記実施例では、遊技状態の制御を行うメイン制御手段としての制御部210と、演出の制御を行うサブ制御手段としての制御部230と、が別個に設けられた構成とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、演出制御基板200並びに制御部230を設けずに、演出の制御を制御部210が行う構成としても良い。
【0197】
また、前記実施例では、制御部210が遊技制御基板200に搭載され、制御部230が演出制御基板201に搭載された構成としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、同一の基板上にこれら制御部210並びに制御部230が搭載された構成としても良い。
【0198】
また、前記実施例では、遊技用価値としてメダル並びにクレジットを使用してゲームを実施可能な通常のスロットマシンを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技用価値としてパチンコ球を用いてゲームを行うスロットマシンや、メダルが外部に排出されることなくクレジットを使用して遊技可能な完全クレジット式のスロットマシン、更には可変表示装置が画像にて表示される画像式のスロットマシンにも適用可能であることはいうまでもなく、これらスロットマシンの種別が限定されるものではない。
【0199】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0200】
本発明の請求項1は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、複数の図柄を可変表示させることが可能な可変表示装置(リールユニット50)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置(リールユニット50)の表示結果として所定の入賞ラインに導出表示された図柄の組合せを判定し、該判定結果に応じて所定の入賞が発生可能とされたスロットマシン1であって、前記可変表示装置(リールユニット50)において表示結果が導出表示される表示領域は、少なくともn(n=整数)個(3個)の図柄が垂直方向に表示されるn列(3列)の表示列(各リール51L、51C、51Rの表示領域)が水平方向に並設されることで、(n×n)個((3×3)個)の図柄が表示される基本表示領域を含み、前記入賞ラインは、前記可変表示装置(リールユニット50)に導出表示された図柄のうち前記基本表示領域の水平方向に直線に並ぶ図柄の組合せを判定するn本(3本)の入賞ラインL1〜L3と前記基本表示領域の対角線上に直線に並ぶ図柄の組合せを判定する2本の入賞ラインL4、L5とから構成される(n+2)本(5本)の基本入賞ラインL1〜L5と、該基本入賞ラインL1〜L5以外に規定された入賞ラインに並ぶ図柄の組合せを判定するm(m=整数)本(4本)の付加入賞ラインL6〜L9と、から構成され、通常遊技状態において前記入賞ラインL1〜L9に特別入賞(BB入賞、RB入賞)に該当する図柄の組合せ(「白7−白7−白7」または「黒7−黒7−黒7」、「BAR−BAR−BAR」)が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な特別遊技状態(BB、RB)を発生させる特別遊技状態発生手段(遊技状態更新処理により遊技状態をBB、RBへ移行させる処理)と、前記可変表示装置(リールユニット50)の表示結果が導出表示される以前に入賞の発生を許容するか否かを決定し、その結果を示す決定情報(内部当選フラグ)を設定する事前決定手段(内部抽選処理)と、前記事前決定手段(内部抽選処理)により前記特別入賞(BB入賞、RB入賞)の発生が許容された旨を示す決定情報(内部当選フラグ)が設定され、該決定情報(内部当選フラグ)により許容された特別入賞(BB入賞、RB入賞)が発生しないときに、当該決定情報(内部当選フラグ)を次ゲーム以降に持ち越すとともに、前記特別入賞(BB入賞、RB入賞)の発生が許容された旨を示す決定情報(内部当選フラグ)を複数個持ち越すことが可能な決定情報持越手段(遊技状態更新処理における内部当選フラグの持越処理)と、前記入賞の発生が可能であるときに、該入賞に該当する図柄の組合せを、前記基本入賞ラインL1〜L5にのみ導出表示させることが可能となるように、または前記付加入賞ラインL6〜L9に導出表示させる場合に比較して高確率で前記基本入賞ラインL1〜L5に導出表示させることが可能となるように前記可変表示装置(リールユニット50)の制御を行う可変表示制御手段(リール停止処理)と、を備える。
【0201】
本発明の請求項2は、前記可変表示制御手段(リール停止処理)は、前記入賞に該当する図柄の組合せのうち、1つの前記表示列(左リール51Lの表示領域)に表示された図柄にて発生する入賞(チェリー入賞)を除く入賞に該当する図柄の組合せを前記基本入賞ラインL1〜L5と前記付加入賞ラインL6〜L9とに同時に導出表示させないように制御する。
【0202】
本発明の請求項3は、前記可変表示制御手段(リール停止処理)は、前記特別入賞(BB入賞、RB入賞)に該当する図柄の組合せ(「白7−白7−白7」または「黒7−黒7−黒7」、「BAR−BAR−BAR」)を前記基本入賞ラインL1〜L5にのみ導出表示させることが可能となるように制御する。
【0203】
本発明の請求項4は、前記事前決定手段(内部抽選処理)により前記特別入賞(BB入賞、RB入賞)の発生が許容された旨を示す決定情報(内部当選フラグ)が設定されているときに、前記特別入賞(BB入賞、RB入賞)の発生が不可能な状態に制御する不可状態制御手段(BB・RB共通ストックゲーム用テーブルに基づくリール停止処理)と、所定の放出条件(決定されたゲーム数のストックゲームの終了、解除抽選処理の当選)が成立したときに前記不可状態制御手段(BB・RB共通ストックゲーム用テーブルに基づくリール停止処理)による制御を解除し、前記特別入賞の発生が可能な状態とする不可状態解除手段(遊技状態更新処理により内部当選フラグを放出する処理)と、を備える。
【0204】
本発明の請求項5は、前記可変表示制御手段(リール停止処理)は、前記可変表示装置(リールユニット50)の制御内容を定めた複数の制御テーブル(リール制御テーブル)のうちから制御テーブル(リール制御テーブル)を選択するテーブル選択手段(リール停止処理においてリール制御テーブルを選択する処理)を含み、該テーブル選択手段(リール停止処理においてリール制御テーブルを選択する処理)は、前記所定の放出条件(決定されたゲーム数のストックゲームの終了、解除抽選処理の当選)が成立しているときは、前記特別入賞(BB入賞、RB入賞)に該当する図柄の組合せ(「白7−白7−白7」または「黒7−黒7−黒7」、「BAR−BAR−BAR」)を前記入賞ラインL1〜L9に導出表示させることが可能な制御テーブル(BB用テーブル、RB用テーブル)を選択し、前記所定の放出条件(決定されたゲーム数のストックゲームの終了、解除抽選処理の当選)が成立していないときは、前記特別入賞(BB入賞、RB入賞)に該当する図柄の組合せ(「白7−白7−白7」または「黒7−黒7−黒7」、「BAR−BAR−BAR」)を前記入賞ラインL1〜L9に導出表示させない制御テーブル(BB・RB共通ストックゲーム用テーブル)を選択する。
【0205】
本発明の請求項6は、前記所定の放出条件(決定されたゲーム数のストックゲームの終了、解除抽選処理の当選)が成立する確率よりも前記事前決定手段(内部抽選処理)が前記特別入賞(BB入賞、RB入賞)の発生を許容する確率の方が高く設定されている。
【0206】
本発明の請求項7は、前記可変表示制御手段(リール停止処理)は、前記特別入賞(BB入賞、RB入賞)の発生が可能な状態のときに、前記特別入賞(BB入賞、RB入賞)以外の入賞に該当する図柄の組合せ(「ベル−ベル−ベル」)を前記付加入賞ラインL6〜L9に導出表示させることが可能となるように制御する。
【0207】
本発明は、前記可変表示制御手段(リール停止処理)により前記特別入賞(BB入賞、RB入賞)以外の入賞に該当する図柄の組合せ(「ベル−ベル−ベル」)を前記付加入賞ラインL6〜L9に導出表示させることが可能となるように制御されたときに前記所定の放出条件(決定されたゲーム数のストックゲームの終了、解除抽選処理の当選)が成立する。
【0208】
本発明の請求項8は、前記所定の放出条件(決定されたゲーム数のストックゲームの終了、解除抽選処理の当選)が成立する放出ゲームの所定ゲーム数(1〜5ゲーム)前のゲームから前記放出ゲームに向けて前記特別入賞(BB入賞、RB入賞)が発生可能な状態となる可能性がある旨を報知する予告演出を実行可能な予告演出実行手段(予告演出決定処理)を備える。
【0209】
本発明の請求項9は、前記予告演出実行手段(予告演出決定処理)は、前記予告演出を複数ゲームにわたり連続的に実行する。
【0210】
本発明の請求項10は、前記予告演出実行手段(予告演出決定処理)は、前記放出ゲームの所定ゲーム数(1〜5ゲーム)前のゲームから前記放出ゲームまでの範囲以外でも、前記予告演出を実行可能である。
【0211】
本発明の請求項11は、前記特別入賞(BB入賞、RB入賞)が発生可能な旨を示す告知演出を実行する告知演出実行手段(予告演出決定処理)を備え、該告知演出実行手段(予告演出決定処理)は、前記所定の放出条件(決定されたゲーム数のストックゲームの終了、解除抽選処理の当選)が成立したときに必ず前記告知演出を実行する。
【0212】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0213】
(a)請求項1項の発明によれば、基本表示領域の水平方向に直線に並ぶ図柄の組合せ並びに対角線上に直線に並ぶ図柄の組合せの入賞の有無を判定する基本入賞ライン、すなわち従来から適用されている入賞ラインに加えて、これら基本入賞ライン以外に並ぶ図柄の組合せの入賞の有無を判定する付加入賞ラインを適用することで入賞ライン数を増やし、特別入賞の発生が許容される確率を高めた場合でも、入賞図柄の組合せが従来から適用されている基本入賞ラインにのみ導出表示される、または付加入賞ラインよりも基本入賞ラインに導出表示されやすくなるため、遊技者が可変表示装置の表示結果を確認する際に、違和感を感じることなく容易に入賞したか否かを確認できる。
【0214】
(b)請求項2項の発明によれば、可変表示装置の表示結果が複雑となり、遊技者による入賞したか否かの確認が難しくなることを防止できる。
【0215】
(c)請求項3項の発明によれば、遊技者が可変表示装置の表示結果を確認する際に、遊技者にとって有利な特別入賞の図柄組合せを容易に確認できる。
【0216】
(d)請求項4項の発明によれば、放出条件を変化させることにより特別入賞の発生時期が変化することとなるため、ゲーム性に変化を持たせることができる。
【0217】
(e)請求項5項の発明によれば、テーブル選択手段による制御テーブルの選択によって、特別入賞の発生を可能とするか、または不可能とするかを制御できる。
【0218】
(f)請求項6項の発明によれば、特別入賞が発生した後の通常遊技状態においても、特別入賞の発生が許容された旨を示す決定情報が設定されている可能性が高くなるため、その後、早い時期に再び特別入賞を発生させることができるスロットマシンを提供でき、連続して特別入賞が発生するかもしれないという遊技者の期待感を高めることができる。
【0219】
(g)請求項7項の発明によれば、付加入賞ラインに導出表示された図柄の組合せによって特別入賞の発生が可能である旨が報知されることとなり、付加入賞ラインに導出表示された図柄によって遊技者の期待感を高めることができる。
【0220】
(h)請求項8項の発明によれば、特別入賞が発生可能な状態となる放出ゲームに向けて特別入賞が発生可能な状態となる可能性がある旨を報知する予告演出が実行されるため、決定情報が放出される、すなわち放出された決定情報に基づき特別入賞が発生可能となることへの期待感を効果的に高めることができる。
【0221】
(i)請求項9項の発明によれば、決定情報の放出に対する遊技者の期待感を段階的に高めることができる。
【0222】
(j)請求項10項の発明によれば、予告演出の出現率を高めることで、決定情報の放出に対する遊技者の期待感を持続することができる。
【0223】
(k)請求項11項の発明によれば、特別入賞が発生可能な状態であるにも関わらず、特別入賞の発生を予期することができない遊技者の損失を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された実施例のスロットマシンを示す正面図である。
【図2】図1のスロットマシンの内部構造図である。
【図3】本実施例のスロットマシンの全体構成を示すブロック図である。
【図4】本実施例のスロットマシンにおける回路構成を示すブロック図である。
【図5】本実施例のスロットマシンにおける入賞ラインの構成を示す図である。
【図6】本実施例のスロットマシンの各リールの図柄配列を示す図である。
【図7】本実施例のスロットマシンの通常遊技状態において入賞の対象となる図柄の組合せ等を示す図である。
【図8】本実施例のスロットマシンにおけるBB入賞またはRB入賞の内部当選フラグのストック並びに放出状況を示すフローチャートである。
【図9】本実施例のスロットマシンの遊技制御基板に搭載された制御部の制御内容を示すフローチャートである。
【図10】(a)は、本実施例のスロットマシンにおけるBB入賞並びにRB入賞の内部当選フラグが当選する確率を示す図であり、(b)は、BB入賞並びにRB入賞の内部当選フラグが放出される確率を示す図である。
【図11】本実施例のスロットマシンにおいて適用されるリール制御テーブルを示す図である。
【図12】(a)は、本実施例のスロットマシンのリール停止処理に適用するリール制御テーブルとしてBB用テーブルを選択した場合の各リールの停止状況の一例を示す図であり、(b)(c)は、BB用テーブルを選択した場合に起こらない各リールの停止状況の一例を示す図である。
【図13】(a)〜(c)は、本実施例のスロットマシンのリール停止処理に適用するリール制御テーブルとしてチェリー用テーブルを選択した場合の各リールの停止状況の一例を示す図である。
【図14】本実施例のスロットマシンのリール停止処理に適用するリール制御テーブルとしてベル用テーブルAを選択した場合に起こらない各リールの停止状況の一例を示す図である。
【図15】(a)(b)は、本実施例のスロットマシンのリール停止処理に適用するリール制御テーブルとしてベル用テーブルBを選択した場合の各リールの停止状況の一例を示す図である。
【図16】(a)は、本実施例のスロットマシンが実行する予告演出(告知演出)の残りストックゲーム数に応じた実行率並びに継続ゲーム数を示す図であり、(b)はその変形例を示す図である。
【図17】本実施例のスロットマシンの演出制御基板に搭載された制御部の制御内容を示すフローチャートである。
【図18】(a)、(b)は、本実施例のスロットマシンにおける入賞ラインの変形例を示す図である。
【符号の説明】
1              スロットマシン
2a             筐体
2b             前面扉
3              鍵穴
4              上部パネル
6              遊技パネル
7              下部パネル
8              操作部
9              メダル払出穴
11             メダル受皿
12a、12b        放音部
13             放音部
14             透視窓
15             液晶表示部
16〜25          演出用表示部
27             リプレイ表示部
28             スタート表示部
29             ウェイト表示部
30             投入指示表示部
31             クレジット表示部
32             ゲーム回数表示部
33             ペイアウト表示部
34             メダル投入部
35             メダル詰まり解除ボタン
36a            1枚BETボタン
36b            MAXBETボタン
37             精算ボタン
38             スタートレバー
40L、40C、40R    ストップボタン
41〜43          遊技効果LED部
46             1枚賭け表示部
47             2枚賭け表示部
48             3枚賭け表示部
50             リールユニット
51L、51C、51R    リール
54L、54C、54R    リールモータ
55             リールランプ
56             リールセンサ
57             ホッパーユニット
57a            ホッパータンク
59             オーバーフロータンク
60             満タンセンサ
61             払出メダルセンサ
62             ホッパーモータ
63             メダル排出口
64             電源ユニット
65             メインスイッチ部
66             第2リセットボタン
67             設定ボタン
68             自動精算選択スイッチ部
69             打止め選択スイッチ部
70             設定キー挿入部
80             メインスイッチ
81             第2リセットスイッチ
82             設定キースイッチ
83             設定スイッチ
84             電源コード
100            1枚BETスイッチ
101            MAXBETスイッチ
102            スタートスイッチ
103L、103C、103R ストップスイッチ
104            精算スイッチ
105            第1リセットスイッチ
106            投入メダルセンサ
107            流路切替ソレノイド
108            ゲーム回数表示器
109            クレジット表示器
110            ペイアウト表示器
111            1枚賭けLED
112            2枚賭けLED
113            3枚賭けLED
114            リプレイLED
115            スタートLED
116            ウェイトLED
117            投入指示LED
121a、121b      BETボタンLED
122L、122C、122R 操作有効LED
130〜134        遊技効果ランプ
135            液晶表示器
136a、136b、137  スピーカ
138            蛍光灯
141〜149        演出用ランプ
200            遊技制御基板
201            演出制御基板
202            電源基板
203            リール中継基板
204            リールランプ中継基板
205            外部出力基板
210            制御部
211            CPU
212            RAM
213            ROM
214            I/Oポート
215            スイッチ回路
216            モータ回路
217            初期リセット回路
218            クロック発生回路
219            パルス分周回路
220            バッファ回路
221            乱数発生回路
222            サンプリング回路
230            制御部
231            CPU
232            RAM
233            ROM
234            I/Oポート
235            スピーカ駆動回路
236            表示駆動回路
237            ランプ駆動回路
L1〜L5          基本入賞ライン
L6〜L9          付加入賞ライン

Claims (11)

  1. 1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、複数の図柄を可変表示させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果として所定の入賞ラインに導出表示された図柄の組合せを判定し、該判定結果に応じて所定の入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
    前記可変表示装置において表示結果が導出表示される表示領域は、少なくともn(n=整数)個の図柄が垂直方向に表示されるn列の表示列が水平方向に並設されることで、(n×n)個の図柄が表示される基本表示領域を含み、
    前記入賞ラインは、前記可変表示装置に導出表示された図柄のうち前記基本表示領域の水平方向に直線に並ぶ図柄の組合せを判定するn本の入賞ラインと前記基本表示領域の対角線上に直線に並ぶ図柄の組合せを判定する2本の入賞ラインとから構成される(n+2)本の基本入賞ラインと、該基本入賞ライン以外に規定された入賞ラインに並ぶ図柄の組合せを判定するm(m=整数)本の付加入賞ラインと、から構成され、
    通常遊技状態において前記入賞ラインに特別入賞に該当する図柄の組合せが導出表示されたときに、遊技者にとって有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、
    前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に入賞の発生を許容するか否かを決定し、その結果を示す決定情報を設定する事前決定手段と、
    前記事前決定手段により前記特別入賞の発生が許容された旨を示す決定情報が設定され、該決定情報により許容された特別入賞が発生しないときに、当該決定情報を次ゲーム以降に持ち越すとともに、前記特別入賞の発生が許容された旨を示す決定情報を複数個持ち越すことが可能な決定情報持越手段と、
    前記入賞の発生が可能であるときに、該入賞に該当する図柄の組合せを、前記基本入賞ラインにのみ導出表示させることが可能となるように、または前記付加入賞ラインに導出表示させる場合に比較して高確率で前記基本入賞ラインに導出表示させることが可能となるように前記可変表示装置の制御を行う可変表示制御手段と、
    を備えることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記可変表示制御手段は、前記入賞に該当する図柄の組合せのうち、1つの前記表示列に表示された図柄にて発生する入賞を除く入賞に該当する図柄の組合せを前記基本入賞ラインと前記付加入賞ラインとに同時に導出表示させないように制御する請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 前記可変表示制御手段は、前記特別入賞に該当する図柄の組合せを前記基本入賞ラインにのみ導出表示させることが可能となるように制御する請求項1または2に記載のスロットマシン。
  4. 前記事前決定手段により前記特別入賞の発生が許容された旨を示す決定情報が設定されているときに、前記特別入賞の発生が不可能な状態に制御する不可状態制御手段と、
    所定の放出条件が成立したときに前記不可状態制御手段による制御を解除し、前記特別入賞の発生が可能な状態とする不可状態解除手段と、を備える請求項1〜3のいずれかに記載のスロットマシン。
  5. 前記可変表示制御手段は、前記可変表示装置の制御内容を定めた複数の制御テーブルのうちから制御テーブルを選択するテーブル選択手段を含み、
    該テーブル選択手段は、前記所定の放出条件が成立しているときは、前記特別入賞に該当する図柄の組合せを前記入賞ラインに導出表示させることが可能な制御テーブルを選択し、前記所定の放出条件が成立していないときは、前記特別入賞に該当する図柄の組合せを前記入賞ラインに導出表示させない制御テーブルを選択する請求項4に記載のスロットマシン。
  6. 前記所定の放出条件が成立する確率よりも前記事前決定手段が前記特別入賞の発生を許容する確率の方が高く設定されている請求項4または5に記載のスロットマシン。
  7. 前記可変表示制御手段は、前記特別入賞の発生が可能な状態のときに、前記特別入賞以外の入賞に該当する図柄の組合せを前記付加入賞ラインに導出表示させることが可能となるように制御する請求項4〜6のいずれかに記載のスロットマシン。
  8. 前記所定の放出条件が成立する放出ゲームの所定ゲーム数前のゲームから前記放出ゲームに向けて前記特別入賞が発生可能な状態となる可能性がある旨を報知する予告演出を実行可能な予告演出実行手段を備える請求項4〜7のいずれかに記載のスロットマシン。
  9. 前記予告演出実行手段は、前記予告演出を複数ゲームにわたり連続的に実行する請求項8に記載のスロットマシン。
  10. 前記予告演出実行手段は、前記放出ゲームの所定ゲーム数前のゲームから前記放出ゲームまでの範囲以外でも、前記予告演出を実行可能である請求項8または9に記載のスロットマシン。
  11. 前記特別入賞が発生可能な旨を示す告知演出を実行する告知演出実行手段を備え、該告知演出実行手段は、前記所定の放出条件が成立したときに必ず前記告知演出を実行する請求項4〜10のいずれかに記載のスロットマシン。
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