JP2004059720A - 耐バイオディーゼル燃料性に優れたポリオキシメチレン樹脂組成物及びその成形部品 - Google Patents

耐バイオディーゼル燃料性に優れたポリオキシメチレン樹脂組成物及びその成形部品 Download PDF

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Yoshiyuki Hashimoto
橋本 佳幸
Noritaka Tanimura
谷村 徳孝
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Asahi Chemical Co Ltd
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Asahi Kasei Chemicals Corp
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Abstract

【課題】バイオディーゼル燃料と直接接触する部品に用いられる耐バイオディーゼル燃料性に優れたポリオキシメチレン樹脂組成物及びその成形部品を提供する。
【解決手段】(A)ポリオキシメチレン100重量部、(B)酸化防止剤0.01〜2.0重量部、(C)(C−1)ヒンダードアミン系光安定剤0.01〜2.0重量部及び/又は、(C−2)下記一般式(1)で表されるハイドロタルサイト類の少なくとも1種0.01〜2.0重量部を配合してなるポリオキシメチレン樹脂組成物を用いる。
【選択図】 選択図なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バイオディーゼル燃料と直接接触する部品を製造するための耐バイオディーゼル燃料性に非常に優れたポリオキシメチレン樹脂組成物及びそのポリオキシメチレン樹脂組成物を用いて製造された成形部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリオキシメチレン樹脂は、バランスのとれた機械物性と優れた疲労特性を有し、また、耐熱性、耐薬品性、電気特性、摺動性等の性質に優れ、成型加工性にも優れていることから、エンジニアリングプラスチックとして、機械部品、自動車部品、電機・電子部品等の広範囲の用途に用いられている。自動車部品としては、耐薬品性、特に耐燃料油性に優れるため、燃料油と直接接触する、例えば燃料ポンプモジュールなどに代表される燃料搬送ユニット等の大型部品に用いられている。燃料搬送ユニットに要求される温度要件は、ガソリン燃料車においては、最高使用温度が60℃であり、長年の経験から、ポリオキシメチレンはこのような条件下での使用に充分耐えうる性能を有していることがわかっている。また、近年の地球温暖化防止への寄与を目的に、二酸化炭素排出量が少ないことから、ガソリン燃料車に変わってディーゼル燃料車を積極的に普及させようとの動きがある。この動きは特にヨーロッパにおいて顕著であるが、一方でディーゼル燃料車による大気汚染が問題視されている。ディーゼル燃料として用いられる軽油はガソリンに対して硫黄含有量が多いことから、排ガス中の硫黄酸化物が多く酸性雨の原因となること、また、黒煙発生が多く呼吸器障害の原因になること、更に排ガス中の浮遊粒子状物質(SPM)と各種アレルギー疾患、肺ガンなどとの関係が指摘されている。現在、軽油中の硫黄を削減することや、ディーゼルエンジンのシステム改良、排ガスフィルター及び排ガス清浄化触媒の開発等が積極的に推進されており、これらディーゼル燃料車の問題点もいずれ解消されるものと期待される。ディーゼル燃料車においては、最高使用温度が100℃以上で、使用される材料にはガソリン燃料車より高い耐熱性が要求される。さらに、先に述べたように、高硫黄含有量の影響、高温による燃料劣化の影響等を勘案した材料選定が必要になる。ディーゼル燃料と直接接触する、例えばディーゼル燃料搬送ユニットにポリオキシメチレンを用いる場合にも、当然これらの影響に対する特別な配慮が必要だと考えられ、例えば、特許明細書EP0855424A1には、0.1〜2重量%の立体障害性アミン化合物を添加すること、特許出願公開2001−11284号公報には、0.1〜10重量%のポリアルキレングリコールと0.1〜10重量%の酸化亜鉛を添加すること、により耐ディーゼル燃料性を改良することが開示されている。
【0003】
更に最近は、環境負荷を軽減し循環型社会を構築するために、バイオマスを燃料として用いることが注目されている。バイオマスは、我々のライフサイクルの中で太陽エネルギーによって二酸化炭素と水から光合成された有機化合物であり、それを利用することにより再度二酸化炭素と水になる、いわゆる再生可能エネルギーである。一方、石油は何億年もかけて生成された化石資源であり、我々のライフサイクルではもはや循環資源とは考えられず有限であり、いずれは枯渇する資源である。したがって、この数十年の間に我々は化石資源への依存から脱却し、非化石資源による循環型社会を構築し、持続可能な発展を図らなければならない。
【0004】
このような環境下、ディーゼル車に、バイオマス燃料であるバイオディーゼル燃料を用いることが積極的に推進されつつある。バイオディーゼル燃料とは、脂肪酸メチルエステルであり、菜種油のほか、ひまわり油、大豆油、コーン油や、これらの廃食用油を原油としてメタノールでエステル化してグリセリンを分離除去して、動粘度を軽油の2倍程度まで下げた液体燃料である。日本においては、リサイクル促進の観点から、特に廃食用油からのバイオディーゼル燃料製造、利用が盛んに検討されている。バイオディーゼル燃料の特徴としては、二酸化炭素排出量が削減されること(再生可能エネルギーであり二酸化炭素カウントゼロ)、セタン化が軽油並みで、引火点が非常に高いため安全性に優れ、事故による流出時に生分解性があるため自然環境に害が少ないこと、また、燃料中に酸素を質量比で約10%含有し、さらに芳香族炭化水素を一切含まないので、ディーゼルエンジンで燃焼させた場合の黒煙、SPMの排出量が少なく、硫黄を殆ど含まないため硫黄酸化物の排出もほぼゼロになることなどが挙げられる。バイオディーゼル燃料は、一般的には、軽油にある割合で、例えば5〜20%程度混合して用いられる。また、低硫黄軽油を用いると、エンジンの潤滑性が低下し、焼き付きが発生しやすくなるが、バイオディーゼル燃料を添加すると焼き付き防止にも効果的である。
【0005】
このように、多くの利点を有するバイオディーゼル燃料であるが、ポリオキシメチレンのバイオディーゼル燃料に対する抵抗性については知見がなく全く知られていない。しかしながら、ガソリンや軽油といった燃料と直接接触する用途にポリオキシメチレンが使用されてきたとのこれまでの実績から、バイオディーゼル燃料やバイオディーゼル燃料を含有した軽油と直接接触する部品にもポリオキシメチレンを積極的に用いることが考えられている。もちろん、ポリオキシメチレンは本質的に耐燃料油性が高いことから、これら用途にも非常に適した樹脂ではあるが、一般のポリオキシメチレンでは、バイオディーゼル燃料に対する抵抗性が不十分であるため、高温下でバイオディーゼル燃料と直接接触した状態が長期間続くと、ポリオキシメチレンの部品の重量が減少し、分子量が低下して、機械的特性の低下が生じることが我々の検討により明らかになった。先に述べた、特許明細書EP0855424A1や特許出願公開2001−11284号公報の手法により、多少の改善は見込めることが確認できたが、その改良効果は不十分である。これらの手法は、あくまでも軽油やガソリンに対する抵抗性を改良しようとするものであり、軽油やガソリンとは全く異なった化学構造を有するバイオディーゼル燃料に対する抵抗性の改良効果が不十分であるのは当然である。
【0006】
このような状況下で、バイオディーゼル燃料の使用が更に積極的且つ迅速に推進される情勢に有り、よって、現在特にバイオディーゼル燃料に対する抵抗性に優れたポリオキシメチレン樹脂の早急な開発提供が求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、特にバイオディーゼル燃料と直接接触する部品に用いられる耐バイオディーゼル燃料性に優れたポリオキシメチレン樹脂組成物及びその成形部品を提供する事にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、(A)ポリオキシメチレン100重量部、に(B)酸化防止剤0.01〜2.0重量部、(C)(C−1)ヒンダードアミン系光安定剤0.01〜2.0重量部及び/又は、(C−2)ハイドロタルサイト類の少なくとも1種0.01〜2.0重量部を配合することにより得られたポリオキシメチレン樹脂組成物の耐バイオディーゼル燃料性が大きく向上することを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
即ち、本発明は、(1)(A)ポリオキシメチレン100重量部、(B)酸化防止剤0.01〜2.0重量部、(C)(C−1)ヒンダードアミン系光安定剤0.01〜2.0重量部及び/又は、(C−2)下記一般式(1)で表されるハイドロタルサイト類の少なくとも1種0.01〜2.0重量部を配合してなる、バイオディーゼル燃料と直接接触する成形部品を製造するためのポリオキシメチレン樹脂組成物、
〔(M2+1−x(M3+(OH)x+〔(An−x/n・mHO〕x−     (1)
〔式中、M2+は2価金属、M3+は3価金属、An−はn価(nは1以上の整数)のアニオン表わし、xは、0<x≦0.33の範囲にあり、mは正の数である。〕
【0010】
(2)前記(1)に記載のポリオキシメチレン樹脂組成物に、更に(D)(D−1)ホルムアルデヒド反応性窒素を含む重合体または化合物0.01〜2重量部、及び/又は、(D−2)アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、無機酸塩、カルボン酸塩、またはアルコキシドから選ばれる少なくとも一種を0.01〜2重量部配合してなるバイオディーゼル燃料と直接接触する成形部品を製造するためのポリオキシメチレン樹脂組成物、
【0011】
(3)前記(C−1)ヒンダードアミン系光安定剤が、下記一般式(2)で表される事を特徴とする、前記(1)または(2)に記載のバイオディーゼル燃料と直接接触してなる成形部品を製造するためのポリオキシメチレン樹脂組成物、
【0012】
【化4】
Figure 2004059720
【0013】
〔式中のRは一般式(3)(式中のYは水素原子、ヒドロキシル基、アルキル基、またはアシル基を示す。)で表されるピペリジン誘導体であり、Xは
【0014】
【化5】
Figure 2004059720
【0015】
であり、mは1〜4、nは1〜10を示す。〕
【0016】
【化6】
Figure 2004059720
【0017】
(4)前記(B)酸化防止剤がヒンダードフェノール系酸化防止剤であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載のバイオディーゼル燃料と直接接触してなる成形部品を製造するためのポリオキシメチレン樹脂組成物、
(5)前記(D−1)ホルムアルデヒド反応性窒素を含む重合体または化合物がポリアミド樹脂、前記(D−2)アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、無機酸塩、カルボン酸塩、またはアルコキシドから選ばれる少なくとも一種が、炭素数12〜22の脂肪酸由来のジ脂肪酸カルシウムであることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載のバイオディーゼル燃料と直接接触してなる成形部品を製造するためのポリオキシメチレン樹脂組成物、
【0018】
(6)前記(A)ポリオキシメチレンが、ポリオキシメチレンコポリマーである事を特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載のバイオディーゼル燃料と直接接触してなる成形部品を製造するためのポリオキシメチレン樹脂組成物、
(7)前記ポリオキシメチレンコポリマーの融点が、167℃以上173℃以下である事を特徴とする前記(6)に記載のバイオディーゼル燃料と直接接触してなる成形部品を製造するためのポリオキシメチレン樹脂組成物、および
(8)前記(1)〜(7)ののいずれかのポリオキシメチレン樹脂組成物を用いて製造された、燃料タンク、燃料パイプ、燃料搬送ユニット、燃料ポンプモジュール、バルブ本体、バルブ部品、燃料タンクフランジ、および燃料レベル計から選ばれる成形部品、を提供するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下本発明を詳細に説明する。
まず、本発明の(A)成分であるポリオキシメチレンについて説明する。
ポリオキシメチレンとしては、ホルムアルデヒド単量体又はその3量体(トリオキサン)や4量体(テトラオキサン)等のホルムアルデヒドの環状オリゴマーを単独重合して得られる実質上オキシメチレン単位のみから成るオキシメチレンホモポリマーや、ホルムアルデヒド単量体又はその3量体(トリオキサン)や4量体(テトラオキサン)等のホルムアルデヒドの環状オリゴマーとエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、エピクロルヒドリン、1,3−ジオキソランや1,4−ブタンジオールホルマールなどのグリコールやジグリコールの環状ホルマール等の環状エーテル、環状ホルマールとを共重合させて得られた、炭素数2〜8のオキシアルキレン単位をオキシメチレン単位に対して0.1〜20mol%有するオキシメチレンコポリマーを代表例としてあげることができる。また、単官能グリシジルエーテルを共重合させて得られる分岐を有するオキシメチレンコポリマーや多官能グリシジルエーテルを共重合させて得られる架橋構造を有するオキシメチレンコポリマーも用いることができる。さらに、両末端または片末端に水酸基などの官能基を有する化合物、例えばポリアルキレングリコールの存在下、ホルムアルデヒド単量体又はホルムアルデヒドの環状オリゴマーを重合して得られるブロック成分を有するポリオキシメチレンホモポリマーや、同じく両末端または片末端に水酸基などの官能基を有する化合物、例えば水素添加ポリブタジエングリコールの存在下、ホルムアルデヒド単量体又はその3量体(トリオキサン)や4量体(テトラオキサン)等のホルムアルデヒドの環状オリゴマーと環状エーテルや環状ホルマールとを共重合させて得られるブロック成分を有するポリオキシメチレンコポリマーも用いることができる。  以上のように、本発明においては、ポリオキシメチレンのホモポリマー、コポリマーいずれも用いることが可能であり、さらに、分岐や架橋構造を有するもの、ブロック成分を有するものも使用可能であるが、耐バイオディーゼル燃料性に優れるポリアセタール樹脂組成物を得るためには、コポリマータイプのポリオキシメチレンが好適である。中でも、融点が167℃〜173℃、より好ましくは167℃〜171℃のポリオキシメチレンコポリマーが好適である。融点がこの範囲内にあるポリオキシメチレンコポリマーを用いると、耐バイオディーゼル燃料性により優れるポリアセタール樹脂組成物が得られる。理由は定かではないが、ポリアセタール樹脂組成物の結晶構造がバイオディーゼル燃料に対する抵抗性を発揮するのに最も適した構造になっているものだと推定される。
【0020】
ポリオキシメチレンコポリマーは、一般には、トリオキサンとエチレンオキサイドや1,3−ジオキソランなどのコモノマーとを三フッ化ホウ素ジ−n−ブチルエーテルなどの三フッ化ホウ素系のカチオン活性重合触媒の存在下に共重合することにより得ることができる。また、連鎖移動剤としてメチラールなどを添加してポリオキシメチレンの分子量を調整する。重合方法は、一般には塊状重合で行われ、バッチ式、連続式いずれも可能である。用いられる重合装置としては、コニーダー、2軸スクリュー式連続押出混錬機、2軸パドル型連続混合機等のセルフクリーニング型押出混錬機が使用され、溶融状態のモノマーが重合機に供給され、重合の進行とともに固体塊状のポリオキシメチレンが得られる。得られたポリオキシメチレンコポリマーは、例えばトリエチルアミン等による重合触媒の失活操作が施された後、不安定末端部分の分解除去操作に供される。不安定末端部の分解除去操作としては、水酸化コリン蟻酸塩等の特定の第4級アンモニウム化合物存在下にポリオキシメチレンコポリマーを溶融熱処理する方法を例示できる。不安定末端部の分解除去後のポリオキシメチレンコポリマーに所定の配合剤を添加する。なお、1,3−ジオキソラン等のコモノマーは、一般的にはトリオキサン1molに対して、0.001〜0.6mol、好ましくは0.001〜0.2mol、より好ましくは0.0015〜0.1mol用いられる。本発明において特に好適な、融点が167℃〜173℃、より好ましくは167℃〜171℃のポリオキシメチレンコポリマーは、トリオキサン1molに対して0.0015〜0.025mol程度のコモノマーを用いることにより得ることができる。
【0021】
本発明で用いるポリオキシメチレンのメルトフローインデックスMFI(ASTM−D1238で測定)は特に制限はないが、0.1g/10分から150g/10分、好ましくは1g/10分から100g/10分である。MFIが下限未満だと溶融流動性が低下し射出成形が困難になる。また、上限値を超えるとポリオキシメチレンの機械物性が低下する。
【0022】
次に、本発明の(B)成分である酸化防止剤について説明する。
酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系酸化防止剤やアミン系やヒドロキシルアミン系の酸化防止剤が使用可能であるが、特にヒンダードフェノール系酸化防止剤が好適である。ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、例えば、トリエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート〕、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート〕、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンマナミド、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスフォネート−ジエチルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,9−ビス[2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン、2,2’−メチレンビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)2,2’−メチレンビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート〕、ペンタエリスリトール−テトラキス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート〕、オクタデシル−3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンマナミド)、N,N’−ビス−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノール)プロピオニル〕ヒドラジン等がある。これらヒンダードフェノールのなかでも、トリエチレングリコール−ビス−〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート〕、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンマナミド、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート〕、3,9−ビス[2−〔3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ〕−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカンが挙げられる。これらのヒンダードフェノール系酸化防止剤の内、トリエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート〕、及びペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕が特に好ましい。これらの酸化防止剤は1種類で用いても良いし、2種類以上を組み合わせて用いても良い。また、ポリオキシメチレン100重量部に対して、0.01〜2重量部、好ましくは0.05〜1重量部配合して用いられる。
【0023】
次に、本発明の(C)成分について説明する。(C)成分は、(C−1)ヒンダードアミン系光安定剤及び/又は(C−2)ハイドロタルサイト類からなり、これら(C−1)、(C−2)はそれぞれ独立に用いてもよいし、また、併用してもよい。
まず、(C−1)のヒンダードアミン系光安定剤としては、4−アセトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−アクリロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(フェニルアセトキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ベンジルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−フェノキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(エチルカルバモイルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(シクロヘキシルカルバモイルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(フェニルカルバモイルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)−カーボネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−オキサレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−マロネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−アジペート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−テレフタレート、1,2−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキシ)−エタン、α,α’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキシ)−p−キシレン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)トリレン−2,4−ジカルバメート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−ヘキサメチレン−1,6−ジカルバメート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−ベンゼン−1,3,5−トリカルボキシレート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−ベンゼン−1,3,4−トリカルボキシレートなどの低分子量タイプや、コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールの重合物、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル}イミノ]ヘキサメチレン{2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル}イミノ}]、ジブチルアミン・1,3,5−トリアジン・N,N‘−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−1,6−ヘキサメチレンジアミンとN−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミンの重縮合物、N,N’,N‘’,N‘’‘−テトラキス−(4,6−ビス−(ブチル−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−トリアジン−2−イル)−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミンなどの分子量2000以上の高分子量タイプが挙げられる。本発明においては、高温下でバイオディーゼル燃料に接触することから、低揮発性、低抽出性の高分子量タイプが好ましいが、特に好ましいのは、下記一般式(2)で表される特殊ヒンダードアミン系光安定剤である。
【0024】
【化7】
Figure 2004059720
【0025】
〔式中のRは一般式(3)(式中のYは水素原子、ヒドロキシル基、アルキル基、またはアシル基を示す。)で表されるピペリジン誘導体であり、Xは
【0026】
【化8】
Figure 2004059720
【0027】
であり、mは1〜4、nは1〜10を示す。〕
【0028】
【化9】
Figure 2004059720
【0029】
前記一般式(2)において、Rは、一般式(3)で表されるN−置換2,2,6,6−テトラメチルピペリジン残基であり、エステル結合を介して導入されている。1分子中に含有するRの数は、m及びnによって決定され、最小はm及びnがそれぞれ1の場合の4個であり、最大はm及びnが4及び10の場合の46個である。このように、前記一般式(2)で表されるヒンダードアミン系光安定剤は、分子内にN−置換2,2,6,6−テトラメチルピペリジン残基を多数有することにより、光安定剤として優れた効果を発揮することがしられている。
【0030】
前記一般式(3)におけるYは水素原子、ヒドロキシル基、アルキル基、又はアシル基であって、それらは置換基を有していてもよい。
前記アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、アミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、オクタデシル基、ベンジル基、フェニルエチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル基、2,3−エポキシプロピル基などが挙げられる。
【0031】
また、アシル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチロイル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、アクタノイル基、ベンゾイル基などが挙げられる。
前記一般式(2)におけるXは、
【0032】
【化10】
Figure 2004059720
【0033】
(式中のmは1〜4である)
で表される多価アシルオキシ基である。この多価アシルオキシ基は、下記式
【0034】
【化11】
Figure 2004059720
【0035】
(式中のmは1〜4である)
で表されるポリカルボン酸から誘導される。このようなカルボン酸としては、例えばプロパン−1,2,3−トリカルボン酸、ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、ペンタン−1,2,3,4,5−ペンタカルボン酸、ヘキサン−1,2,3,4,5,6−ヘキサカルボン酸が挙げられるが、プロパン−1,2,3−トリカルボン酸及びブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸が好ましい。
【0036】
本発明においては、特に前記一般式(2)、(3)において、m=2、n=1〜2、Yとして、水素原子またはメチル基のものが好ましく、分子量としては1500以上が好ましい。
これらのヒンダードアミン系光安定剤はそれぞれ単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。その使用量はポリオキシメチレン100重量部に対して、0.01〜2重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。(C−2)のハイドロタルサイト類は、下記一般式(1)で表される化合物である。
〔(M2+1−x(M3+(OH)x+〔(An−x/n・mHO〕x−     (1)
〔式中、M2+は2価金属、M3+は3価金属、An−はn価(nは1以上の整数)のアニオン表わし、xは、0<x≦0.33の範囲にあり、mは正の数である。〕
【0037】
一般式(1)において、M2+の例としてはMg2+、Mn2+、Fe2+、Co2+、Ni2+、Cu2+、Zn2+等、M3+の例としては、Al3+、Fe3+、Cr3+、Co3+、In3+等、An−の例としては、OH、F、Cl、Br、NO 、CO 、SO 、Fe(CN) 3−、CHCOO、シュウ酸イオン、サリチル酸イオン等が挙げられる。特に好ましい例としてはCO 、OHが挙げられる。具体例としては、Mg0.75Al0.25(OH)(CO0.125・0.5HOで示される天然ハイドロタルサイト、Mg4.5Al(OH)13CO・3.5HO、Mg4.3Al(OH)12.6CO等で示される合成ハイドロタルサイトが挙げられる。これらのハイドロタルサイト類は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、ポリオキシメチレンコポリマー100重量部に対して0.01〜2重量部、好ましくは、0.02〜1重量部、より好ましくは0.05〜0.5重量部配合して用いられる。ハイドロタルサイトの粒子径としては、耐バイオディーゼル燃料性の改善をより効果的に実現するためには、ポリオキシメチレン中での分散粒子径が小さい方が好ましく、よって、マイクロトラック法で測定された粒子径として10μm以下、好ましくは1μm以下が望ましい。
【0038】
これら(C)成分をポリオキシメチレンに配合することにより、耐バイオディーゼル燃料性が改善される機構については明らかではないが、バイオディーゼル燃料は、植物油や廃食油から合成された不飽和結合を有する脂肪酸メチルエステルであることから、高温下で分解劣化し、分解劣化生成物質によりポリオキシメチレンが攻撃されるものと考えられ、(C)成分は、それらの物質と反応する、あるいはそれらの物質をトラップする等の機構によりポリオキシメチレンの劣化を抑制しているものと推定される。
【0039】
次に、本発明の(D)成分について説明する。(D)成分は、(D−1)ホルムアルデヒド反応性窒素を含む重合体または化合物、及び/又は(D−2)アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、無機酸塩、カルボン酸塩、またはアルコキシドから選ばれる少なくとも一種から構成され、これら(D−1)、(D−2)はそれぞれ独立に用いてもよいし、また、併用してもよい。
【0040】
(D−1)成分のホルムアルデヒド反応性窒素を含む化合物としては、▲1▼ジシアンジアミド、▲2▼アミノ置換トリアジン、▲3▼アミノ置換トリアジンとホルムアルデヒドとの共縮合物等が挙げられる。▲2▼のアミノ置換トリアジンとしては、例えば、グアナミン(2,4−ジアミノ−sym−トリアジン)、メラミン(2,4,6−トリアミノ−sym−トリアジン)、N−ブチルメラミン、N−フェニルメラミン、N,N−ジフェニルメラミン、N,N−ジアリルメラミン、N,N’,N’’−トリフェニルメラミン、N−メチロールメラミン、N,N’−ジメチロールメラミン、N,N’,N’’−トリメチロールメラミン、ベンゾグアナミン(2,4−ジアミノ−6−フェニル−sym−トリアジン)、2,4−ジアミノ−6−メチル−sym−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−ブチル−sym−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−ベンジルオキシ−sym−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−ブトキシ−sym−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−シクロヘキシル−sym−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−クロロ−sym−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−メルカプト−sym−トリアジン、2,4−ジオキシ−6−アミノ−sym−トリアジン(アメライト)、2−オキシ−4,6−ジアミノ−sym−トリアジン(アメリン)、N,N’,N’−テトラシアノエチルベンゾグアナミン等がある。▲3▼のアミノ置換トリアジンとホルムアルデヒドとの共縮合物としては、例えば、メラミン−ホルムアルデヒド重縮合物等がある。これらの中で、ジシアンジアミド、メラミン及びメラミン−ホルムアルデヒド重縮合物が好ましい。
【0041】
続いて、ホルムアルデヒド反応性窒素を含む重合体としては、▲1▼ポリアミド樹脂、▲2▼アクリルアミド及びその誘導体、又はアクリルアミドおよびその誘導体と他のビニルモノマーとを金属アルコラートの存在下で重合して得られる重合体、▲3▼アクリルアミド及びその誘導体又はアクリルアミド及びその誘導体、と他のビニルモノマーとをラジカル重合の存在下で重合して得られる重合体、▲4▼アミン、アミド、尿素及びウレタン等窒素を含有する重合体でも良い。▲1▼のポリアミド樹脂としてはナイロン4−6、ナイロン6、ナイロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン6−12、ナイロン12等及びこれらの共重合物、例えば、ナイロン6/6−6、ナイロン6/6−6/6−10、ナイロン6/6−12等が挙げられる。▲2▼のアクリルアミド及びその誘導体、又はアクリルアミドおよびその誘導体と他のビニルモノマーとを金属アルコラートの存在下で重合して得られる重合体としては、ポリ−β−アラニン共重合体が挙げられる。これらのポリマーは特公平6−12259号、特公平5−87096号、特公平5−47568号及び特開平3−234729号の各公報記載の方法で製造することができる。▲3▼のアクリルアミド及びその誘導体、又はアクリルアミド及びその誘導体と他のビニルモノマーとをラジカル重合の存在下で重合して得られる重合体は、特開平3−28260号公報記載の方法で製造することが出来る。これらの中で特に、ポリアミド樹脂が好ましい。
【0042】
本発明において、これらホルムアルデヒド反応性窒素を含む重合体または化合物(D−1)は、それぞれ単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。また、その使用量はポリオキシメチレン100重量部に対して、0.01〜2重量部、好ましくは0.02〜0.5重量部である。
【0043】
(D−2)のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、無機酸塩、カルボン酸塩、またはアルコキシドとしては、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、もしくはバリウムなどの水酸化物、上記金属の炭酸塩、リン酸塩、珪酸塩、ホウ酸塩、カルボン酸塩である。カルボン酸としては、10〜36個の炭素原子を有する飽和または不飽和脂肪族カルボン酸が好ましく、これらのカルボン酸は水酸基で置換されていてもよい。脂肪族カルボン酸としては、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘニン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコサン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラクセル酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、エライジン酸、セトレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、プロピオ−ル酸、ステアロ−ル酸、12−ヒドロキシドデカン酸、3−ヒドロキシデカン酸、16−ヒドロキシヘキサデカン酸、10−ヒドロキシヘキサデカン酸、12−ヒドロキシオクタデカン酸、10−ヒドキシ−8−オクタデカン酸、dl−エリスロ−9,10−ジヒドロキシオクタデカン酸、などが挙げられる。本発明においては、中でも、炭素数12〜22の脂肪酸由来のジ脂肪酸カルシウムが好ましく、具体的な例としては、ジミリスチン酸カルシウム、ジパルミチン酸カルシウム、ジヘプタデシル酸カルシウム、ジステアリン酸カルシウム、(ミリスチン酸−パルミチン酸)カルシウム、(ミリスチン酸−ステアリン酸)カルシウム、(パルミチン酸−ステアリン酸)カルシウム、などが挙げられ、特に好ましくは、ジパルミチン酸カルシウム、ジヘプタデシル酸カルシウム、ジステアリン酸カルシウムである。本発明においては、これら(D−2)成分は、それぞれ単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。また、その使用量はポリオキシメチレン100重量部に対して、0.01〜2重量部、好ましくは0.02〜0.5重量部である。
【0044】
本発明においては、用途に応じて更に適当な添加剤を配合することができる。具体的には、紫外線吸収剤、離型(潤滑)剤、結晶核剤、補強剤、導電材、熱可塑性樹脂、および熱可塑性エラストマー、顔料などが挙げられる。
【0045】
紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系や、蓚酸アニリド系の紫外線吸収剤を挙げることができる。ベンゾトリアゾール系物紫外線吸収剤の例としては、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3,5−ビス(α、α−ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3,5−ジ−イソアミル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3,5−ビス−(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。蓚酸アリニド系物質の例としては、2−エトキシ−2’−エチルオキザリックアシッドビスアニリド、2−エトキシ−5−t−ブチル−2’−エチルオキザリックアシッドビスアニリド、2−エトキシ−3’−ドデシルオキザリックアシッドビスアニリドなどが挙げられる。これらはそれぞれ単独で用いても良いし、2種類以上を組み合わせて用いても良い。一般には、これら紫外線吸収剤は、ヒンダードアミン系光安定剤と併用することによりポリオキシメチレン樹脂の耐候性が大きく改善されることが知られている。特に、前記一般式(2)で表されるヒンダードアミン系光安定剤と紫外線吸収剤との併用は耐バイオディーゼル燃料性をほとんど悪化させずに耐候性を改善することができ好ましい
【0046】
離型(潤滑)剤としては、アルコール、脂肪酸およびそれらのエステル、ポリオキシアルキレングリコール、平均重合度が10〜500であるオレフィン化合物、シリコーンなどが挙げられる。また、結晶核剤としては、窒化硼素、タルク、マイカ、アルミナ、ホウ酸化合物などが挙げられる。更に、本発明においては、本発明の効果を損なわない範囲で、無機フィラー、ガラス繊維、ガラスビーズ、カーボン繊維などに代表される補強剤、導電性カーボンブラック、金属粉末、繊維、などに代表される導電材、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、未硬化のエポキシ樹脂、またはこれらの変性物、などに代表される熱可塑性樹脂、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、などに代表される熱可塑性エラストマーを配合しても良い。また、硫化亜鉛、酸化チタン、硫酸バリウム、チタンイエロー、コバルトブルー、などに代表される無機顔料、縮合アゾ系、ペリノン系、フタロシアニン系、モノアゾ系、などに代表される有機顔料などを配合することができる。
【0047】
以上本発明のポリオキシメチレン樹脂組成物を構成する各成分について詳細に説明してきたが、本発明のポリオキシメチレン樹脂組成物の製造方法に特に制限はない。一般的には、各添加成分をヘンシェルミキサー、ブレンダー等により予め均一にブレンドするか、何種類かブレンドしておいてフィードするか、各々を別々にフィードするかして、ニーダー、1軸押出機、2軸押出機等を用いて溶融混合されて製造される。このときの温度は180〜240℃であることが好ましい。また、本発明のポリオキシメチレン樹脂組成物は、射出成形、ガスインジェクション成形、押出成形、加圧成形、ブロー成形に用いることができる。
【0048】
本発明のポリオキシメチレン樹脂組成物は、バイオディーゼル燃料に対する抵抗性に非常に優れており、バイオディーゼル燃料と長期間接触した後の、分子量低下や重量減少、クラック発生が少なく、また、引張伸度や引張強度といった機械物性の低下も少ない。よって、バイオディーゼル燃料と直接接触する部品用のポリオキシメチレン樹脂として非常に適している。このような用途としては、ディーゼル燃料車の燃料系廻りの部品、具体的には、燃料タンク、燃料パイプ、燃料搬送ユニット、燃料ポンプモジュール、バルブ本体及びバルブ部品、燃料タンクフランジ、燃料レベル計などの成形部品が挙げられる。燃料搬送ユニットや燃料レベル計における部品としては、フランジ、スプラッシュ・ポット、ポンピ・ホルダー、燃料ポンプ、ポンプリッド、ポンプ・シーブなどがある。
【0049】
〔実施例〕
以下本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例および比較例中の用語及び測定法は以下のとおりである。
(1)メルトフローインデックス(MFI:g/10分)
ASTM−D1238により東洋精機製のMELT INDEXERを用いて190℃、2160gの条件下で測定した。
(2)融点(℃)
示差熱量計(パーキンエルマー社製、DSC−2C)を用い、一旦200℃まで昇温し融解させた試料を100℃まで冷却し、再度2.5℃/分の速度にて昇温する過程で発生する発熱スペクトルのピークの温度を融点とした。
【0050】
(3)耐バイオディーゼル燃料性
1)試験に用いた燃料
試験用ディーゼル燃料CEC−RF−73−A−93(Haltermannから市販)とバイオディーゼル燃料e−oil(株式会社ロンフォードより市販)をe−oilが10vol%になるように混合し、更に水を200重量ppm添加したものを試験に用いた。
2)試験片の作成
東芝(株)製IS−100E射出成形機を用い、シリンダー温度200℃、射出圧力0.588MPa、射出時間15秒、冷却時間25秒、金型温度70℃にてASTM−D638のTYPEI試験片を作成した。
3)燃料浸漬試験
オートクレーブ中に燃料を入れ、試験片を燃料中に完全に浸漬して105℃にて試験を実施し、試験片を定期的に取り出して耐バイオディーゼル燃料性を評価した。
【0051】
4)耐バイオディーゼル燃料性の評価
▲1▼MFI変化量
燃料浸漬試験1500Hr経過後の試験片のMFIと燃料浸漬試験開始前のMFIとの差異を求めた。MFI変化量が小さいほど、ポリオキシメチレンの分解が少なく、耐バイオディーゼル燃料性に優れる。
▲2▼重量変化率(%)
燃料浸漬試験1500Hr経過後の試験片の重量変化率(%)を求めた。重量減少率が小さいほどポリオキシメチレンの分解が少なく、耐バイオディーゼル燃料性に優れる。
【0052】
▲3▼クラック発生度合い
燃料浸漬試験1000Hr経過後の試験片表面へのクラック発生度合いを、目視にてクラック発生度合いの大きいものから順に大−中−小の3ランクで評価した。クラック発生度合いの小さいものほど、耐バイオディーゼル燃料性に優れる。
▲4▼引張伸度保持率(%)
燃料浸漬試験開始前、及び燃料浸漬1000Hr経過後の試験片の引張伸度をASTM−D638に基づき測定し、〔引張伸度保持率(%)=燃料浸漬1000Hr経過後の引張伸度/燃料浸漬試験開始前の引張伸度×100〕で計算した。引張伸度保持率(%)が高いほど、耐バイオディーゼル燃料性に優れる。
【0053】
▲5▼引張強度保持率(%)
燃料浸漬試験開始前、及び燃料浸漬1500Hr経過後の試験片の引張強度をASTM−D638に基づき測定し、〔引張強度保持率(%)=燃料浸漬1500Hr経過後の引張強度/燃料浸漬試験開始前の引張強度×100〕で計算した。引張強度保持率(%)が高いほど、耐バイオディーゼル燃料性に優れる。
【0054】
また、実施例、比較例には下記成分を用いた。
<ポリオキシメチレンA−1の作成>
熱媒を通すことができるジャケット付きの2軸パドル型連続重合機を80℃に調整し、トリオキサンを4kg/hr、コモノマーとして1,3−ジオキソランを42.8g/h(トリオキサン1molに対して、1.3mol%)、連鎖移動剤としてメチラールを1.4g/h連続的に添加した。さらに、重合触媒として三フッ化硼素ジ−n−ブチルエーテラートを連続的に添加し、重合を行なった。重合機より排出されたポリオキシメチレンコポリマーをトリエチルアミン0.1%水溶液中に投入し重合触媒の失活を行なった。失活されたポリオキシメチレンコポリマーを遠心分離機でろ過した後、ポリオキシメチレンコポリマー100重量部に対して、第4級アンモニウム化合物として水酸化エチルコリン蟻酸塩(トリエチル−2−ヒドロキシエチルアンモニウムフォルメート)を含有した水溶液1重量部を添加して均一に混合した後120℃で乾燥した。水酸化エチルコリン蟻酸塩の添加量は、添加する水酸化エチルコリン蟻酸塩を含有した水溶液中の水酸化エチルコリン蟻酸塩の濃度を調整することにより行い、窒素量に換算して20重量ppmとした。乾燥後のポリオキシメチレンコポリマー100重量部に(B−1)トリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート](チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製IRGANOX245)を0.3重量部添加混合した後、ベント付き2軸スクリュー式押出機に供給し、押出機中の溶融しているポリオキシメチレンコポリマー100重量部に対して水を0.5重量部添加し、押出機設定温度200℃、押出機における滞留時間7分で不安定末端部分の分解を行なった。不安定末端部分の分解されたポリアセタールコポリマーは、ベント真空度20Torrの条件下に脱揮され、押出機ダイス部よりストランドとして押出され、ペレタイズされた。得られたペレットの融点は169.5℃、MFIは9.5g/10minであった。このポリオキシメチレンコポリマーを(A−1)とした。
【0055】
<ポリオキシメチレンA−2の作成>
1,3−ジオキソランの連続添加量を128.4g/h(トリオキサン1molに対して、3.9mol%)とした以外は、A−1と全く同じ操作を行い、ポリオキシメチレン(A−2)を得た。得られたペレットの融点は、162.3℃、MFIは9.4g/10minであった。
(B−1)トリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート](チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製 IRGANOX245)
【0056】
(C−1−1)式(2)の、m=2で、式(3)のYが−CHである分子量約2000のヒンダードアミン系光安定剤(旭電化工業株式会社製 アデカスタブLA−63)
(C−1−2)式(2)の、m=2で、式(3)のYが−Hである分子量約1900のヒンダードアミン系光安定剤(旭電化工業株式会社製 アデカスタブ LA−68LD)
(C−1−3)コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールの重合物、分子量3100〜4000(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製 TINUZVIN622LD)
(C−1−4)ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート 分子量481(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製 TINUZVIN770)
【0057】
(C−2−1)Mg4.5Al(OH)13CO・3.5HO 平均粒子径0.54μm
(協和化学工業株式会社製 DHT−4A)
(C−2−2)Mg4.3Al(OH)12.6CO 平均粒子径0.53μm
(協和化学工業株式会社製 DHT−4C)
【0058】
(D−1−1)ナイロン66
(D−2−1)ジステアリン酸カルシウム
【0059】
【実施例1〜14、および比較例1〜2】
表1及び表2に示した割合で、成分(A)〜(D)をヘンシェルミキサーにて混合した後、ベント付き2軸押出機で熔融混練し、所望のポリオキシメチレン樹脂組成物ペレットを作成し、耐バイオディーゼル燃料性を評価した。結果を表1及び表2にまとめて示した。
【0060】
【表1】
Figure 2004059720
【0061】
【表2】
Figure 2004059720
【0062】
【発明の効果】
本発明のポリオキシメチレン樹脂組成物及びその成形部品は、非常に優れた耐バイオディーゼル燃料性を有し、バイオディーゼル燃料と直接接触する部品に適している。

Claims (8)

  1. (A)ポリオキシメチレン100重量部、(B)酸化防止剤0.01〜2.0重量部、(C)(C−1)ヒンダードアミン系光安定剤0.01〜2.0重量部及び/又は、(C−2)下記一般式(1)で表されるハイドロタルサイト類の少なくとも1種0.01〜2.0重量部を配合してなる、バイオディーゼル燃料と直接接触する成形部品を製造するためのポリオキシメチレン樹脂組成物。
    〔(M2+1−x(M3+(OH)x+〔(An−x/n・mHO〕x−     (1)
    〔式中、M2+は2価金属、M3+は3価金属、An−はn価(nは1以上の整数)のアニオン表わし、xは、0<x≦0.33の範囲にあり、mは正の数である。〕
  2. 請求項1に記載のポリオキシメチレン樹脂組成物に、更に(D)(D−1)ホルムアルデヒド反応性窒素を含む重合体または化合物0.01〜2重量部、及び/又は、(D−2)アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、無機酸塩、カルボン酸塩、またはアルコキシドから選ばれる少なくとも一種を0.01〜2重量部配合してなるバイオディーゼル燃料と直接接触する成形部品を製造するためのポリオキシメチレン樹脂組成物。
  3. 前記(C−1)ヒンダードアミン系光安定剤が、下記一般式(2)で表される事を特徴とする、請求項1または2に記載のバイオディーゼル燃料と直接接触してなる成形部品を製造するためのポリオキシメチレン樹脂組成物。
    Figure 2004059720
    〔式中のRは一般式(3)(式中のYは水素原子、ヒドロキシル基、アルキル基、またはアシル基を示す。)で表されるピペリジン誘導体であり、Xは
    Figure 2004059720
    であり、mは1〜4、nは1〜10を示す。〕
    Figure 2004059720
  4. 前記(B)酸化防止剤がヒンダードフェノール系酸化防止剤であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバイオディーゼル燃料と直接接触してなる成形部品を製造するためのポリオキシメチレン樹脂組成物。
  5. 前記(D−1)ホルムアルデヒド反応性窒素を含む重合体または化合物がポリアミド樹脂、前記(D−2)アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、無機酸塩、カルボン酸塩、またはアルコキシドから選ばれる少なくとも一種が、炭素数12〜22の脂肪酸由来のジ脂肪酸カルシウムであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のバイオディーゼル燃料と直接接触してなる成形部品を製造するためのポリオキシメチレン樹脂組成物。
  6. 前記(A)ポリオキシメチレンが、ポリオキシメチレンコポリマーである事を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のバイオディーゼル燃料と直接接触してなる成形部品を製造するためのポリオキシメチレン樹脂組成物。
  7. 前記ポリオキシメチレンコポリマーの融点が、167℃以上173℃以下である事を特徴とする請求項6に記載のバイオディーゼル燃料と直接接触してなる成形部品を製造するためのポリオキシメチレン樹脂組成物。
  8. 請求項1〜7ののいずれかのポリオキシメチレン樹脂組成物を用いて製造された、燃料タンク、燃料パイプ、燃料搬送ユニット、燃料ポンプモジュール、バルブ本体、バルブ部品、燃料タンクフランジ、および燃料レベル計からある群から選ばれる少なくとも1種の成形部品。
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