JP2004058597A - 特殊装飾シート - Google Patents

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Abstract

【課題】金属板あるいはその他の材料で構成される物体表面上に立体感のある三次元模様を安定的にかつスムーズに創り出すことができる特殊装飾シートである。
【解決手段】特殊装飾シート1は、表面に連続した標準凹凸パターン3を設けた透明性シート2で装飾対象物4を覆い、装飾対象物4と標準凹凸パターン3の間の任意の面に所要のパターンを印刷し、かつ透明性シート2の標準凹凸パターン3を設けたシート表面の縁部に平面状の糊代部6を設け、透明性シート2の標準凹凸パターン3が設けられないシート裏面側縁部と糊代部6とを重ね合せて接着した構成である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、見る角度によって模様や色彩が変化し、立体感のある三次元模様を発現できる特殊装飾シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
見る角度によって模様や色彩が変化し、光の干渉によるモアレ縞の原理を利用した装飾シートとして図24に示す特許第3131771号公報に開示されたものがある。
【0003】
この装飾シートAは、断面形状がカマボコ形状のレンズを形成したレンチキュラー板を用いたものである。レンチキュラー板を用いた装飾シートAは、カマボコ形状のレンズの繰返し構造の連続パターンBを透明性シートCのシート表面に形成し、シート裏面に所要パターンDの印刷を施し、透明性シートCの表裏面にパターン部を形成することにより、シート上に三次元模様を創り出すようにしたものである。
【0004】
この透明性シートCを可撓性樹脂プレートやプラスチックプレート上に接着剤を用いて常温で貼着することで可撓性の装飾シートAを構成し、この装飾シートAをテーブルカバー、シャワーカーテン、窓飾りシート、葉書、袋物用素材として用いる。
【0005】
装飾シートAは平面シートに立体感を感じさせる装飾体として活用され、透明性シートC上に三次元模様を創り出す特殊な装飾シートAとして知られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の装飾シートAは、透明性シートCを樹脂プレートやプラスチックプレート上に貼着して構成されるが、この三次元模様を創り出す特殊な装飾技術を、ブリキ板等の金属板あるいはその他の材料で構成される物に適用することができないかどうか問題であった。
【0007】
特に透明性シートCがポリ塩化ビニールやポリエステル等の合成樹脂材料で形成されるとき、透明性シートCと金属板とのなじみ性が悪く、金属板に透明性シートCを密着させ、一体に接着させることが困難で、かつ三次元模様を創り出すための印刷を金属板の表面に施すことも困難であった。
【0008】
また、金属板あるいはその他の材料で構成される物体表面に三次元模様を創り出す特殊装飾技術を適用する場合に、装飾機能を損なうことなく種々の製品を製造するためには、製品の成形加工や機械加工を如何に構成したらよいかが課題となっている。
【0009】
本発明は上述した従来の事情に対処するためになされたものであり、金属板あるいはその他の材料で構成される物体表面上に立体感のある三次元模様を安定的にかつスムーズに創り出すことができる特殊装飾シートを提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明の他の目的は、製品の製造に成形加工や機械加工を伴う金属板あるいはその他の材料であっても、三次元模様を創り出す特殊装飾技術を適用することが可能な特殊装飾シートを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる特殊装飾シートは、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、表面に連続した標準凹凸パターンを設けた透明性シートで装飾対象物を覆い、装飾対象物と前記標準凹凸パターンの間の、任意の面に所要のパターンを印刷し、かつ前記透明性シートの標準凹凸パターンを設けたシート表面の縁部に平面状の糊代部を設け、透明性シートの標準凹凸パターンが設けられないシート裏面側縁部と前記糊代部とを重ね合せて接着したことを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明にかかる特殊装飾シートは、上述の目的を達成するために、請求項2に記載したように、単一の透明性シートを筒状に撓め、透明性シートの縁部同士を前記糊代部で接着したことを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明にかかる特殊装飾シートは、上述の目的を達成するために、請求項3に記載したように、前記装飾対象物は、柱状あるいは筒状に設けられ、単一の透明性シートを筒状に撓め、前記装飾対象物に巻付けて、透明性シートの縁部同士を前記糊代部で接着したことを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明にかかる特殊装飾シートは、上述の目的を達成するために、請求項4に記載したように、前記透明性シートと装飾対象物の間の用途に応じた任意の位置にシート対象物間接着剤を設け、透明性シートと装飾対象物とを貼り合わせたことを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明にかかる特殊装飾シートは、上述の目的を達成するために、請求項5に記載したように、前記透明性シートは収縮力を有し、収縮力により前記装飾対象物に保持されるようにしたことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる特殊装飾シートの実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本発明にかかる特殊装飾シートの第1実施形態を示す原理的な横断面図である。
【0018】
特殊装飾シート1は、透明樹脂フィルム2の表面に、標準スクリーン線数で形成された多数の凸レンズ状突起3が一定のピッチ間隔で亀甲状あるいは格子状に整列配置され標準連続パターンを形成した構造であり、筒形状のブリキ缶外表面等の装飾対象物4に接着剤5を介して貼り付けられる。
【0019】
透明樹脂フィルム2の表面に設ける標準連続パターンは、凸レンズ状突起3に代わり凹レンズ状の凹みあるいは亀甲状の突起等の装飾機能に必要な凹凸であっても良い。さらに必要に応じて、透明樹脂フィルム2の表面に設けられる凸レンズ状突起3、凹レンズ状の凹みあるいは亀甲状の突起等の装飾機能に必要な凹凸は整列配置されるのみならず、不定形の所要のピッチで配置される構成としてもよい。標準スクリーン線数は、例えば75線から250線といった範囲の任意の線数が選択される。スクリーン線数は、1cmまたは1インチの間にある網点の数をいう。
【0020】
また、透明樹脂フィルム2の表面に凸レンズ状突起3等の凹凸形状部を形成しても、この凹凸形状部のシートと透明樹脂フィルム2は異なる部材を貼り合わせて形成しても良い。透明樹脂フィルム2の材料としては、装飾対象物4に貼着した際に、光を通過し得る程度の、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニール、ポリ硝酸ビニール、ポリアクリル等の透明体あるいは半透明に着色した材料が用いられる。
【0021】
透明樹脂フィルム2の材料は、有色であっても装飾対象物4に貼着した結果、熱等の環境により分子構造が変化して光を通過し得る程度の透明体となる材料であればよい。
【0022】
特殊装飾シート1の凸レンズ状突起3が設けられた表面の一端には、所要幅の平坦な面である糊代部6が設けられる。糊代部6は、特殊装飾シート1のシート表面端部に凸レンズ状突起3を形成しないことにより、また、形成された凸レンズ状突起3を熱溶着等の手段でつぶすことにより形成される。
【0023】
特殊装飾シート1は、筒状の装飾対象物4に巻付けられ、特殊装飾シート1の糊代部6表面上に、糊代部6が設けられない他端部が重ね合されフィルム用接着剤7で貼り付けられることにより、装飾対象物4に固定される。
【0024】
また、装飾対象物4がブリキ缶等の金属缶である場合には、缶製造時に金属シート材料からロール加工あるいは角折り加工等の成形加工工程を経て製造されるものがあり、これらの方法で製造された金属缶の装飾対象物4には、はぜ部8が形成される。はぜ部8は、一般に、他の筒外表面に比べ、外表面側あるいは内表面側に盛り上がった面を形成する。同様に、透明樹脂フィルム2同士が重ね合せられて接着された糊代部6も他の透明樹脂フィルム2表面に比べ、盛り上がった面を形成する。
【0025】
このため、必要に応じて外観形状を向上させるため、糊代部6とはぜ部8とが重ならない位置となるように、透明樹脂フィルム2が装飾対象物4上に貼り付けることも可能である。
【0026】
また、透明樹脂フィルム2同士が重ね合せられる部位の厚さを他の部位よりも薄くして、外観形状を良好にすることも可能である。
【0027】
すなわち、特殊装飾シート1は透明樹脂フィルム2表面の端部に限り凸レンズ状突起3を設けないことにより、透明樹脂フィルム2同士を重ね合せても隙間ができない構造である。このため、透明樹脂フィルム2同士を重ね合せた場合、十分な接触面積あるいは接着面積が得られ、フィルム用接着剤7による接着性を向上させることにより、透明樹脂フィルム2同士の縁部の繋ぎ合わせが可能となる。
【0028】
尚、特殊装飾シート1は、単一の透明樹脂フィルム2を装飾対象物4に巻き付けて接着剤5で貼り付けた構成であるが、複数の糊代部6を設けた複数の特殊装飾シート1同士の縁部を重ね合せて繋ぎ、装飾対象物4に貼着する方法でも良い。
【0029】
さらに、特殊装飾シート1は、糊代部6表面上に、糊代部6が設けられない他端部が重ね合されフィルム用接着剤7で貼り付けられる構成としたが、フィルム用接着剤7での貼り合せに限らない。例えば、糊代部6表面上に、糊代部6が設けられない他端部を重ね合せて圧着あるいはヒートシールにより接着させるものとしてもよく、糊代部6表面上に、糊代部6が設けられない他端部を重ね合せて接着することができる構成であればよい。
【0030】
同様に、特殊装飾シート1では、透明樹脂フィルム2と装飾対象物4とを接着剤5で貼着する構成としたが、接着剤5を用いなくても、例えば、透明樹脂フィルム2と装飾対象物4との間に圧力を与えることにより接着力を発生させて透明樹脂フィルム2と装飾対象物4とを接着する構成あるいはヒートシールにより透明樹脂フィルム2と装飾対象物4とを接着する構成のように、透明樹脂フィルム2と装飾対象物4とを接着することが可能である構成であればよい。
【0031】
さらに、特殊装飾シート1では透明樹脂フィルム2の一方の縁部が他方の縁部である糊代部6上に重なり合う構成であるため、装飾対象物4が筒状であれば、特殊装飾シート1を筒状に撓めて重ね合わされた糊代部6のみを、フィルム用接着剤7で貼着して、すなわち装飾対象物4に接着剤5で貼着しなくても、特殊装飾シート1を装飾対象物4に保持可能である。
【0032】
この場合、透明樹脂フィルム2を収縮力のある材料で構成すれば、より強固に装飾対象物4に特殊装飾シート1を保持する構成とすることができる。
【0033】
特殊装飾シート1において、仮に透明樹脂フィルム2の縁同士を突き合せて、金属缶の装飾対象物4に接着剤5で全面貼着した場合、透明樹脂フィルム2の熱膨張率が金属の熱膨張率より大きく、温度変化に伴い透明樹脂フィルム2の縁部同士間の圧力が増加するとともに、金属表面から剥がれ方向に力が発生する。
【0034】
そこで、特殊装飾シート1の透明樹脂フィルム2を装飾対象物4に接着剤5で貼着せずに、筒状に撓めて重ね合わされた糊代部6のみを、フィルム用接着剤7で貼着あるいはその他の接着方法で接着して装飾対象物4に保持する構成とすれば、熱膨張率の差による影響を受けず、透明樹脂フィルム2と金属とが剥がれる恐れが無く安定した装飾効果を金属に適用することが可能となる。
【0035】
また、装飾対象物4が筒状あるいは柱状であれば、透明樹脂フィルム2を収縮力のある材料で構成し、さらに装飾対象物4の縦断面外周長よりも短い縦断面外周長である継目のない筒状に形成する構成としてもよい。この場合、透明樹脂フィルム2に糊代部6を設けることなく、装飾対象物4を透明樹脂フィルム2の筒状内部に挿入し、透明樹脂フィルム2の収縮力のみで接着剤5を介することなく、装飾対象物4に特殊装飾シート1を保持することができる。
【0036】
図2は、装飾対象物4、4Aの変形例に適用した特殊装飾シート1の原理的な横断面図である。
【0037】
図1では、装飾対象物4をロール加工によりはぜ部8が形成されるブリキ缶等の金属缶としたが、金属缶の他の製造方法としては、例えばアルミ缶等の成形性が高い材料を使用する場合における深絞り加工がある。深絞り加工で成形されたアルミ缶等の装飾対象物4Aは、継目のない筒形状となる。
【0038】
図2に示す特殊装飾シート1においては、装飾対象物4Aは、凹凸となる継目がない筒形状である。このため、外観形状を考慮する必要がなく、透明樹脂フィルム2は、その糊代部6が装飾対象物4A上の任意の位置で、透明樹脂フィルム2の縁部同士を重ね合せて貼着することができる。
【0039】
また、図2では、継目の無い筒状の装飾対象物4Aとしたが、装飾対象物4、4Aは筒形状に限らず、透明樹脂フィルム2を巻付けて糊代部6において、その縁部同士を重ね合わせて貼着可能な形状であれば、柱状、ブロック形状あるいは他の形状としても良い。さらに装飾対象物4は、実体の無い空間であって、透明樹脂フィルム2のみを糊代部6で重ね合せる形態でも良い。
【0040】
図3は、特殊装飾シート1の詳細を示す拡大した断面図である。
【0041】
透明樹脂フィルム2の装飾対象物4側である裏面には、透明樹脂フィルム2表面の標準連続パターンの標準スクリーン線数と異なる所要のスクリーン線数で、所要印刷パターン10が形成される。
【0042】
このため、標準連続パターンを形成する凸レンズ状突起3と標準連続パターンと異なる所要の連続パターンを形成する所要印刷パターン10の作用でモアレ模様が得られる。このモアレ模様は、透明樹脂フィルム2表面の標準スクリーン線数と裏面のスクリーン線数を変化させることにより、奥行きが出て立体感が得られる。所要印刷パターン10のスクリーン線数と標準スクリーン線数との差が大きいほど、より奥行き間のある立体的な装飾効果が得られる。
【0043】
また、所要印刷パターン10のスクリーン線数は、必要に応じて所要部位毎に変化させて異なるモアレ模様が得られるようにしても良い。標準スクリーン線数と異なりかつそれぞれが異なる所要のスクリーン線数で施された複数の所要印刷パターン10を、所要部位毎に設けることで、各所要部位で得られる立体感の奥行きが、それぞれ異なったものとなり、多段階の奥行きを有する立体的な三次元装飾効果を装飾対象物4上に得ることができる。
【0044】
すなわち、特殊装飾シート1は、モアレ模様を金属缶のように接着が困難であり、かつ閉じた面である装飾対象物4に対しても糊代部6を介して繋ぎ合わせることにより装飾用に適用することができる。
【0045】
特殊装飾シート1では、所要印刷パターン10は透明樹脂フィルム2の装飾対象物4側である裏面に設けられたが、装飾対象物4に直接設けられる構成としても良く、標準スクリーン線数と異なるスクリーン線数の連続パターンあるいは不定形パターンが設けられれば良い。さらに、所要印刷パターン10を保護するために、別のフィルムを接着剤5と透明樹脂フィルム2の所要印刷パターン10を設けた面との間に設けても良い。
【0046】
図4は、特殊装飾シート1、1Aの透明樹脂フィルム2の変形例を示す断面図である。
【0047】
特殊装飾シート1Aの透明樹脂フィルム2Aは、凸レンズ状突起3を設けた樹脂フィルム11と所要印刷パターン10を設けた樹脂フィルム12を、別の樹脂フィルム13の両面にそれぞれ連続パターンが外面を向くように貼り付けたラミネート構造である。
【0048】
また、中間の樹脂フィルム13の凸レンズ状突起3側には、装飾模様14が印刷される。このため、透明樹脂フィルム2Aの装飾模様14の図柄部ではモアレ模様が得られず、その他の部位ではモアレ模様が得られるため、装飾模様14の図柄が浮いているように見える三次元の装飾効果が得られる。
【0049】
特殊装飾シート1Aでは、樹脂フィルム13に装飾模様14を印刷したが、印刷する面は凸レンズ状突起3と装飾対象物4の間の面でれば、他の面でも良く、直接装飾対象物4に印刷しても良い。また、必要がなければ、必ずしも装飾模様14を印刷しなくても良い。
【0050】
図5は、特殊装飾シート1の接着剤5の塗布例を示す正面図であり、図6は、特殊装飾シート1の接着剤5の、別の塗布例を示す正面図である。
【0051】
図5の特殊装飾シート1Bでは接着材が透明樹脂フィルム2と装飾対象物4の間の格子状をなす点上と縁部に一定の幅で設けられる。
【0052】
また、図6の特殊装飾シート1Cでは、透明樹脂フィルム2と装飾対象物4の間の交差線上に一定の幅で設けられる。
【0053】
特殊装飾シート1Bおよび特殊装飾シート1Cでは、装飾対象物4に保持する機能を維持しつつ、接着剤5の量を低減させ、また接着剤5の塗布作業を簡略化することが可能である。
【0054】
接着剤5の塗布方法は、特殊装飾シート1Bあるいは特殊装飾シート1Cのように、全面に接着剤5を塗布する必要はなく、特殊装飾シート1B、1Cを装飾対象物4に貼り付けることができる機能を有すれば他の変形例でも良い。
【0055】
また、透明樹脂フィルム2を円筒状の装飾対象物4外面に巻きつけて、糊代部6で透明樹脂フィルム2の縁部同士を貼り合わせるのみで、十分に貼り付け機能が得られる場合、あるいは装飾対象物4に貼り付ける必要が無い場合は、必ずしも接着剤5で貼り付ける必要はない。
【0056】
図7は、透明樹脂フィルム2の糊代部6の形状例を示す正面図である。
【0057】
図7の特殊装飾シート1Dでは、繋ぐべき各透明樹脂フィルム2の糊代部6は交互にはめ合う凹凸状に設けられる。特殊装飾シート1Dでは、透明樹脂フィルム2同士の繋ぎ合せをより強固に安定化することができる。
【0058】
図8は、透明樹脂フィルム2の糊代部6の別の形状例を示す正面図であり、図9は図8に示す特殊装飾シートのA−A部の断面図である。
【0059】
特殊装飾シート1Eでは、複数の形状の異なる透明樹脂フィルム2の縁部に糊代部6を設け、装飾対象物4の表面全面を装飾できるように繋ぎ合わせた構成である。
【0060】
特殊装飾シート1Eでは、各透明樹脂フィルム2の凸レンズ状突起3の標準スクリーン線数を他の透明樹脂フィルム2の標準スクリーン線数と異なるものとする。このため、透明樹脂フィルム2ごとに異なった装飾効果を得ることが可能である。また、各透明樹脂フィルム2の色を異なるものとして、さらに異なる装飾効果を得ることも可能である。
【0061】
糊代部6は、特殊装飾シート1Dあるいは特殊装飾シート1Eのように、透明樹脂フィルム2の縁部同士を繋ぐ機能を有すれば、直線状でなくても可能であり、また、装飾の用途に応じて、複数の様々な形状の透明樹脂フィルム2を繋ぐ形態にしても良い。さらに、透明樹脂フィルム2を複数枚使用する場合は、各透明樹脂フィルム2のそれぞれの標準スクリーン線数を装飾用途に応じ変えることも可能である。
【0062】
特殊装飾シート1、1A、1B、1C、1D、1Eは、モアレ模様を形成する機能を有する2つの異なるスクリーン線数の連続パターンを設けた透明樹脂フィルム2の縁部に、各種用途に応じた形状の糊代部6を設けることにより、透明樹脂フィルム2同士の接合を可能とする。さらに、特殊装飾シート1、1A、1B、1C、1D、1Eを装飾対象物4に接着剤により貼り付けることにより、金属缶等の従来貼付が困難であった装飾対象物4に、装飾機能を適用することを可能とする。
【0063】
図10は、本発明にかかる特殊装飾シートの第2の実施形態を示す構成図である。
【0064】
特殊装飾シートは、図10に示す断面構造を有する。特殊装飾シート20は、プレート状金属板21の表面に印刷された印刷層22を有し、この印刷層22上に接着剤23を介して透明樹脂フィルム24が接着され、一体に接合せしめられる。
【0065】
この特殊装飾シート20は、透明樹脂フィルム24の少なくともフィルム表面に形成されるレンズ状連続パターンと金属板21上に印刷される所定のパターンとにより、金属板21の表面状に立体感のある三次元模様を創り出す装飾体である。特殊装飾シート22は、絵画やカレンダ、写真台帳、看板、案内板(表示板)、パチンコ台、トレー、バッジ、菓子缶、お茶缶、飲料缶、缶詰缶、浴用剤缶、金属容器、物入れボックス、氷入れ用ピッチャー、魔法瓶、炊飯器、時計の文字盤等の電気製品、玩具等の種々の金属製品に適用することができる。
【0066】
特殊装飾シート20に用いられる金属板21には、ブリキ板、鉄板、アルミニウム板、ステンレス鋼板、表面処理鋼板、亜鉛板等の金属が用途に応じて用いられる。金属板21は板厚が0.15mm〜2mm程度である。例えば、菓子缶、お茶缶、缶詰缶、浴用剤缶等の缶容器には、厚さ0.2mm〜0.4mm程度のブリキ缶が用いられる。
【0067】
また、接着剤23は、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、メラニン樹脂、シアノアクリレート系樹脂等の樹脂材料が用いられる。接着剤23は透明樹脂フィルム24に用いられる樹脂材料の種類に応じて選択され、例えば、透明樹脂フィルム24にポリエステル樹脂フィルムが用いられる場合、接着剤としてポリエステル樹脂が使用され、塩化ビニール樹脂フィルムが用いられた場合には、ポリエチレン樹脂が接着剤として用いられる。接着剤23による接着層の厚さは30μm〜50μm程度である。アクリル樹脂は常温接着用の両面テープ等の粘着剤として用いられる。
【0068】
接着剤23にポリエチレン樹脂が用いられる場合の接着温度は90℃〜120℃程度であり、ポリエステル樹脂が用いられる場合には、180℃〜200℃程度、ナイロン樹脂が用いられる場合は160℃程度、ポリプロピレン(P/P)樹脂が用いられる場合には、80℃程度で接着せしめられる。
【0069】
さらに、透明樹脂フィルム24は、光を透過し得る程度の透明体であればよく、半透明に着色してあってもよい。また、透明樹脂フィルム24は、有色であってもプレート状金属板21の印刷層22上に貼着した結果、光を通過し得る程度の透明体となる材料であればよい。透明樹脂フィルム24の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニール、ポリ硝酸ビニール、ポリアクリル等の合成樹脂製フィルムが用いられ、フィルム厚さは20μm〜200μm程度である。
【0070】
透明樹脂フィルム24のフィルム表面には、ロールプレス加工により多数の凸レンズ状突起25が網点状に整列配置される。この凸レンズ状突起25によりフィルム表面に亀甲状あるいは格子状の凹凸模様が所定のパターンとして形成され、レンズ効果を発揮することができる。
【0071】
透明樹脂フィルム24に形成される所定のパターンの凸レンズ状突起25は、標準スクリーン線数を有するピッチ配列でパターン成形される。標準スクリーン線数は、例えば75線から250線の範囲の線数から任意に適宜選択される。スクリーン線数は1cmまたは1インチの間にある黒線(網点)の数をいう。透明樹脂フィルム24のフィルム表面に凸レンズ状突起25を設ける代りに凹レンズ状の凹みを設けて凹凸模様を形成してもよい。
【0072】
金属板21の表面に印刷される印刷層22の模様22a,22b,22cは、透明樹脂フィルム24に形成される凸レンズ状突起25との位置関係によって、模様22a,22b,22cの視認状態を異にする。
【0073】
図11(A)に示すように、模様22aと突起25が完全に重なった部分では、どの方向から見ても模様22aを認識できるか、図11(B)に示すように、突起25と模様22bの重なりが突起25のほぼ半径分ずれると、X方向から見る場合には模様22bを視認でき、Y方向から見る場合には模様22bを認識することができず、見る方向によって模様22bが見えたり、見えなかったりする。
【0074】
さらに、図11(C)に示すように、模様22cが突起25の半径分以上ずれると、Y方向から模様が見えないだけでなく、X方向からも模様22cが見えにくくなり、完全に認識することができない。
【0075】
したがって、金属板21の表面上に印刷される印刷層22の各模様22a,22b,22cは凸レンズ状突起25との相対位置関係によって、すなわち見る角度によって模様が変化する。
【0076】
図12に示すように金属板21の表面上にスクリーン線数の異なるパターンA,B,C,D,Eを印刷する。パターンA,B,C,D,Eには、透明樹脂フィルム24のフィルム表面に形成される標準スクリーン線数の所定パターン(凹凸模様)と一定比率のスクリーン線数で印刷される。標準スクリーン線数を100とすると、パターンA,B,C,D,Eのスクリーン線数は90,95,100,105,110の一定の比率割合でパターンA,B,C,D,Eを形成する。
【0077】
金属板21の表面にスクリーン線数のそれぞれ異なるパターンA,B,C,D,Eを形成するために、各パターンA,B,C,D,Eはそれぞれ異なる印刷製版27を用いて印刷される。このため、パターンA,B,C,D,Eを金属板21の表面に印刷するには、各パターンをそれぞれ形成した印刷製版27を用い、各印刷製版27毎に位置合せして印刷される。
【0078】
各印刷製版27に形成されるパターンA,B,C,D,Eは色彩あるいは形状、模様を異にして印刷してもよく、さらに、各印刷製版27は所要のスクリーン線数でパターンA,B,C,D,Eの印刷ができるように原版から製版処理される。パターンA,B,C,D,Eは金属板21上の異なる位置に印刷される例を示したが、実際には各パターンA,B,C,D,Eは重なり合うように印刷される。
【0079】
金属板21上へのパターンA,B,C,D,Eの印刷は、金属板21の表面を140℃〜160℃の焼付温度でプリコートして下地層28を形成し、この下地層28上に140℃〜210℃の加熱状態で印刷し、焼き付ける。この焼付け印刷により、金属板21上に印刷層22が強固に接合され、剥離不能に印刷される。金属板21上へのパターンA,B,C,D,Eの形成は、印刷面にUV(紫外線)を照射させて加熱乾燥させてもよい。
【0080】
しかして、金属板21上にスクリーン線数の異なるパターンA,B,C,D,Eを印刷し、この印刷金属板21の表面上に透明な接着剤23あるいは粘着剤を用いて透明樹脂フィルム24を貼着し、図10に示す一体接合構造の特殊装飾シート20を構成する。
【0081】
この特殊装飾シート20は、透明樹脂フィルム24のフィルム表面に、多数の凸レンズ状突起25が所定のパターンで凹凸模様に形成されている。凸レンズ状突起25は標準スクリーン線数で網点状(亀甲状、格子状)に形成されているので、各凸レンズ状突起25と各パターンA,B,C,D,Eによって生じる結像位置が、レンズ効果により各パターンA,B,C,D,E毎に異なって見える。
【0082】
突起25とパターンAによって結像される位置と、突起25とパターンB,C,D,Eによってそれぞれ結像される位置がそれぞれ異なるので、パターンA,B,C,D,Eはそれぞれ異なった平面にあるように認識される。
【0083】
したがって、見る角度を変化させると、各パターンA,B,C,D,Eの模様が異なった平面で変化しながら移動するように見ることができ、立体感のある三次元模様を金属板21の表面上に発現させることができる。標準スクリーン線数より大きなスクリーン線数のパターンA,Bは手前側に浮き上がって視認され、スクリーン線数が小さなパターンD,Eは奥側に沈んで視認される。
【0084】
図10に示す特殊装飾シート20は、金属板21の表面上に印刷が施され、この印刷金属板21の表面上に透明樹脂フィルム24が接着剤23あるいは粘着剤を介して接合され、一体化される。その際、透明樹脂フィルム24のフィルム厚さは20μm〜200μm、接着剤23の層厚は20μm〜50μm、印刷層22の層厚は数μm〜10数μm、好ましくは10μm程度に形成される。また、透明樹脂フィルム24と接着剤23とは一体に接合されるので、実際には境界層は解消され、存在しない。
【0085】
また、金属板21の表面上に印刷されるパターンA,B,C,D,Eのスクリーン角度は、透明樹脂フィルム24のフィルム厚さに応じて調節される。具体的には透明樹脂フィルム24のフィルム厚さが厚いほどスクリーン角度が小さく、スクリーン角度が小さいほど金属板21の表面上に印刷されるパターンA,B,C,D,E間に大きな奥行きを与えるような立体感が得られる。
【0086】
次に、特殊装飾シート20の製造方法について、図14を参照して説明する。
【0087】
図14には、特殊装飾シート20に用いられる金属板21としてブリキ板を使用し、このブリキ板21の表面を140℃〜160℃で焼き付けてプリコートし、下地層28を形成する。下地層28を形成した金属板21の表面に色毎に異なる印刷製版を用いて位置合せしてパターンA,B,C,D,Eを順次、多数回印りで印刷していく。金属板21上に印刷されるパターンA,B,C,D,Eには、スクリーン線数を異にし、色彩も異にして140℃〜210℃の加熱状態で印刷される。例えば、5つのパターンA,B,C,D,Eを印刷したとき、パターンCのスクリーン線数は透明樹脂フィルム24のフィルム表面上に形成される凸レンズ状突起25の標準スクリーン線数と一致せしめられる。
【0088】
パターンCを標準スクリーン線数としたとき、パターンA,BおよびパターンD,EはパターンCの標準スクリーン線数から一定の比率で増大および減少するスクリーン線数で印刷される。このパターンA〜Eには特定の文字や記号、形状、図形、模様を配列した図柄、絵柄などが印刷される。
【0089】
印刷される金属板21は、連続帯状プレートであっても、枚葉物であってもよい。図14には、枚葉物の金属板21に印刷を施した例を示す。
【0090】
表面に印刷が施された印刷金属板21はフィーダ30に一旦堆積された後、あるいは、直接、プリヒート装置31に案内され、このプリヒート装置31で熱風を利用して予備加熱される。プリヒート装置31は、印刷金属板21をヒータ等で直接加熱してもよい。
【0091】
プリヒート装置31で予備加熱される温度は、数10℃〜200℃程度であり、予備加熱温度は、印刷金属板21の表面に密着接合せしめられる透明樹脂フィルム24の種類に応じて適宜設定される。透明樹脂フィルム24にポリエステル(PET)樹脂が用いられる場合には、150℃〜180℃程度に予備加熱される。ポリエステル樹脂は環境に優しい樹脂であり、透明樹脂フィルム24にポリ塩化ビニール樹脂が用いられる場合には、100℃以下の温度で予備加熱される。
【0092】
プリヒート装置31で予備加熱された印刷金属板21は続いてホットプレス装置32に案内されるが、このホットプレス装置32に案内される前に印刷金属板21の表面が接着剤23を介して直接帯状の透明樹脂フィルムFで順次覆われる。透明樹脂フィルムFのフィルム表面には多数の凸レンズ状突起25が標準スクリーン線数のピッチ間隔で所定のパターンに形成される一方、フィルム裏面にはホットプレス装置32に案内される直前に接着剤が塗布されるようにしても、また、この接着剤を予めシート状に形成しておき、この接着剤を介して印刷金属板21上に透明樹脂フィルム33を重ね合せてもよい。
【0093】
ホットプレス装置32内では、熱圧着ロール34,34を用いて印刷金属板
21上に重ね合された透明樹脂フィルム33を接着剤により密着せしめ、熱圧着する。熱圧着温度は、透明樹脂フィルム33にポリエステル(PET)樹脂フィルムを用いる場合には、150℃〜180℃で、ポリ塩化ビニール樹脂フィルムを用いる場合には、100℃以下で圧着せしめられる。
【0094】
接着剤には、印刷金属板21の金属表面とのなじみ性が良く強い接着性、密着性が得られる接着剤が用いられ、使用される金属板21の種類に応じた接着剤が選択される。金属板21としてブリキ板を使用した場合、100℃以下のホットプレスでは、ポリエステル樹脂を印刷金属板21に接着させることはできない。
【0095】
ホットプレス装置32内の搬送速度は、印刷金属板21の厚み寸法に応じて適宜設定され、熱圧着ロール34,34による圧着圧力は、印刷金属板21の厚みと寸法、透明樹脂フィルムFのフィルム厚により調整される。実際には、印刷金属板21が枚葉物であるとき、15〜100枚/分程度の搬送速度でホットプレスされる。このホットプレスにより、印刷金属板21上に透明樹脂フィルムFが重ね合せられて密着され、一体に接合される。
【0096】
印刷金属板21の表面上に接合された透明樹脂フィルムFは続いて図示しない切断装置により切断され、耳片がカットされて特殊装飾シート20が構成される。この特殊装飾シート20を製造する際に、ホットプレス装置32内では透明樹脂フィルムFのフィルム表面に形成された凸レンズ状突起からなる所定のパターンが潰されない温度で加熱処理される。
【0097】
ホットプレス装置32の熱圧着ロール34により熱圧着された特殊装飾シート20は、続いてアフタヒート・クール装置35に案内されて、数十℃から170℃程度で後加熱され、接着効果が高められる一方、0℃から数十度程度の冷却風で冷却され、特殊装飾シート20上に貼着される透明樹脂フィルム24のへたりが防止される。
【0098】
また、特殊装飾シート20は、アフタヒート・クール装置35において冷却風で冷却されるが、必要に応じてアフタヒート・クール装置35による冷却後に自然冷却を実施する方法あるいはアフタヒート・クール装置35による冷却に代えて自然冷却のみで特殊装飾シート20を冷却する方法としてもよい。
【0099】
アフタヒート・クール装置35で後加熱あるいは冷却された特殊装飾シート20は、自然冷却される一方、スタッカ36上に堆積される。スタッカ36上に堆積される特殊装飾シート20は、図10に示す構成を有する。
【0100】
この特殊装飾シート20は、そのままの形状で絵画やカレンダ、看板、案内板(表示板)として利用に供される一方、さらに二次機械加工を加えて成形することにより缶容器や物入れボックス、電気製品等の最終製品を製造することができる。
【0101】
図10には、特殊装飾シート20の透明樹脂フィルム24が単一層からなる例を示したが、透明樹脂フィルム24は、図15に示すように、透明樹脂シート38と積層シート39とを重ね合せたラミネート構造としてもよい。
【0102】
図15は本発明に係る特殊装飾シートの第3実施形態を示すものである。
【0103】
この特殊装飾シート20Aは、透明樹脂フィルム4を合成樹脂材料製の透明樹脂シート38と積層シート39とを重ね合せたラミネート構造とし、両シート38,39間に例えばドット模様40を印刷する。
【0104】
この透明樹脂フィルム24には透明樹脂シート38のシート表面に、多数の凸レンズ状突起25を連続させた標準スクリーン線数で亀甲状あるいは格子状の凹凸模様のパターンを形成する一方、シート裏面に表面と同じ標準スクリーン線数のドット模様40を軸方向あるいは回転方向(シート平面上の回転)に若干偏位させて印刷する。
【0105】
そして、透明樹脂シート38のシート表面側にさらに透明性の積層シート39を重ねて貼着し、ラミネート構造の透明樹脂フィルム24を構成した後、この透明樹脂フィルム24を印刷金属板21の表面に接着剤あるいは粘着剤を用いて接着し、一体化させて特殊装飾シート20Aを構成する。
【0106】
積層シート39は、金属板21の表面に形成された印刷層22との間で相対位置関係が変化し得る厚みを有していればよく、その材質としては、透明樹脂シート38と同様に、光を透過する透明なものであればよく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ウレタン、ポリ塩化ビニール等の合成樹脂シートが用いられ、環境性の面からポリエステル(PET)シート、耐候性の面からはアクリルシート、柔軟性の面からは軟質塩化ビニールシートが好適に用いられる。
【0107】
この特殊装飾シート20Aでは、見る角度によって透明樹脂シート38の表面側に印刷された例えばドット模様40が視認できたり、できなかったりする。
【0108】
ドット模様40が視認できない部分では積層シート39を介して印刷層22を視認でき、さらに、積層シート39は所定の厚みを有しているので、ドット模様40と印刷層22は見る角度によって重なる位置がずれ、ドット模様40が印刷層22上を移動するかの如く見える。すなわち、特殊装飾シート20Aでは、見る角度によって各ドット模様40が変化し、立体感のある三次元模様が得られ、装飾性に優れた特殊装飾印刷を得ることができる。
【0109】
図16は、本発明に係る特殊装飾シートの第4実施形態を示すものである。
【0110】
この実施形態に示された特殊装飾シート20Bは、図15に示された特殊装飾シート20Aと同様、透明樹脂フィルム24はラミネート構造に構成され、透明樹脂シート38と積層シート39とを重ね合せたものである。
【0111】
透明樹脂シート38のシート表面には、多数の凸レンズ状突起25を標準スクリーン線数で格子状あるいは亀甲状の所定のパターンに設けるとともに、シート裏面にシート表面と同様、標準スクリーン線数を有する例えばドット模様を軸方向あるいは回転方向に若干偏位させて印刷する。
【0112】
そして、透明樹脂シート38の表面側にさらに透明性の積層シート39を貼着し、この積層シート39の裏面側を接着剤を介して印刷金属板21の表面側に接着させ、一体的に接合する。この場合、印刷金属板21の表面側には、シート裏面のドット模様40と同様のドット模様41を印刷する。このドット模様41は、標準スクリーン線数と同一あるいは異なるスクリーン線数を有する。
【0113】
図16に示された特殊装飾シート20Bは、見る角度を連続的に変化させると、突起25に対してドット模様40,41がレンズ効果で変化して見える。ドット模様40,41は積層シート39の厚みと、スクリーン線数の相対関係から、ドット模様40とドット模様41との相対位置関係も連続的に変化して視認できるため、より一層複雑にかつ立体化した三次元模様として見える装飾性に優れた特殊装飾シート20Bを得ることができる。
【0114】
図17は本発明に係る特殊装飾シートの第5実施形態を示すものである。
【0115】
この実施形態に示された特殊装飾シート20Cは、透明樹脂フィルム24を、透明樹脂シート38と積層シート39とからラミネート構造に形成する。そして、透明樹脂シート38のシート表面に多数の凸レンズ状突起を標準スクリーン線数で亀甲状あるいは格子状に設けるとともに、シート裏面に、透明な印刷層42を設ける。
【0116】
また、透明樹脂シート38のシート裏面側に、透明性の積層シート39を貼着し、ラミネート構造の透明樹脂フィルム24を接着剤23あるいは粘着剤を介して印刷金属板21の表面上に貼着し、一体に接合させ、特殊装飾シート20Cを構成する。金属板21の表面は、突起25の標準スクリーン線数と同一あるいは異なるスクリーン線数で印刷されたドット模様41である。
【0117】
この特殊装飾シート20Cは、見る角度によってドット模様41が視認できたり、できなかったりするが、透明な印刷層42を介してドット模様41を確認することができるので、ドット模様41が視認できる部分では透明の印刷層42の色彩とドット模様41の色彩の混色となり、またドット模様41が視認できない部分では透明印刷層42の色が視認できる。
【0118】
さらに、積層シート39は所定の厚みを有しているので、見る角度によってドット模様41と印刷層42の重なる位置がずれて立体感を与えることができ、ドット模様41が印刷層42上を移動して見えるのである。すなわち、見る角度によって透明の印刷層42の色彩を変化させながら、混色部分が移動するように見ることができ、装飾性に優れた三次元模様の特殊装飾シート30Cを得ることができる。
【0119】
なお、図15ないし図17では、透明樹脂フィルム24を2層のラミネート構造に構成した例を示したが、透明樹脂フィルム24は3層以上のラミネート構造としてもよい。透明樹脂フィルム24はたとえラミネート構造であっても、透明樹脂シート38と積層シート39が同一樹脂材料で構成された場合、接合面は接合されて一体化されるので、ラミネート構造の接合面を視認したり、確認することは困難である。
【0120】
次に、本発明に係る特殊装飾シートの応用について、説明する。
【0121】
特殊装飾シート50は、図14に示す製造工程を経て図10または図15ないし図17に示すように製造されたものである。この特殊装飾シート50を、プレス加工等で機械加工し、成形させることにより、種々の製品に応用することができる。
【0122】
本発明に係る特殊装飾シート50を菓子缶、お茶缶、飲料缶、缶詰缶、雑物収納缶等の缶容器に適用した例を説明する。
【0123】
図18は、特殊装飾シート50を缶容器51の蓋52に適用した例を示す。
【0124】
初めに、図14に示す製造工程にて製造された特殊装飾シート50を用意し、この特殊装飾シート50をプレス加工機(図示せず)のポンチとダイスにて所要形状に打ち抜いてプレス成形する。予め所要形状に成形された特殊装飾シート50をさらに、成形用のプレス成形機にかけて成形加工する。この成形加工ではポンチ(雄型)とダイス(雌型)との間に形成されるクリアランスは、通常の製缶プレス加工機に用いられるポンチとダイスのクリアランスに透明樹脂フィルム24のフィルム厚を考慮して決定される。
【0125】
プレス成形機のポンチとダイスのクリアランスは、通常製缶プレス加工機のクリアランスに、透明樹脂フィルム24のフィルム厚の70%〜100%分を加味した値に設定される。ポンチとダイスのクリアランスを適宜確保してプレス成形することにより、透明樹脂フィルム24はフィルム表面に形成される凸レンズ状突起あるいは凹状レンズ状凹みを潰すことなく、成形加工される。
【0126】
このプレス加工機による成形加工により、ハット形状の外巻き用と皿形状の内巻き用の蓋素材53a,53bがそれぞれ形成される。外巻き用蓋素材53aには、続いてカーリング加工にてフランジ部を外巻きして外巻きカーリングすることにより蓋52aが形成される。内巻き用蓋素材53bは周端部分をカーリング加工により内巻きすることにより、内巻きカーリングの蓋52bが形成される。
【0127】
また、缶容器51の胴部45は、図19および図20に示すようにして製造される。図19は、缶容器51の胴部がスリーブ状、円筒状の例を示し、図20は、缶容器51の胴部が角筒状、ボックス状の例を示す。
【0128】
図19は缶容器51の円筒状胴部を製造する場合である。
【0129】
この缶容器51の胴部を製造する場合には、所要の矩形形状、大きさの特殊装飾シート50を用意し、この特殊装飾シート50の4隅部を隅切り加工で切欠き、胴部素材55を形成する。
【0130】
4隅部が切り欠かれた胴部素材55は続いてロール加工により円筒状あるいはスリーブ状に成形される。ロール加工により成形される胴部素材55のリーディングエッジは前はぜ折りの折曲加工にて折曲され、前はぜ56が形成される一方、トレーリングエッジも折曲されて後はぜ57が形成される。折曲加工にて形成された前はぜ56と後はぜ57は組み合わされてはぜ潰しが行なわれ、円筒状あるいはスリーブ状の胴部素材55が作られる。
【0131】
この円筒状あるいはスリーブ状胴部素材55は、続いてフランジ加工されて、両端部に外巻き用外周フランジ58,59が形成される。上記胴部素材55の両端部に内巻き用内周フランジ60,61を形成してもよい。
【0132】
外巻き用外周フランジ58,59が形成された胴部素材55は、続いて一側に底蓋63が当てがわれてシーマ加工され、胴部素材55の端部に外巻きカーリングが形成される。一側が開放した缶容器51aとなる。
【0133】
この缶容器51aには、内部に製品が充填された後、上蓋(図示せず)がシーマ加工により外巻きされて締着され、飲料缶あるいは菓子缶等の缶製品が製造される。
【0134】
また、缶容器51aの開放部に開閉自在な蓋52a,52bを脱着させるために、カーリング加工で外巻きカーリングを形成してもよい。
【0135】
図20は缶容器51の角筒状あるいはボックス状胴部を製造する場合を示す。
【0136】
この缶容器51の胴部を製造する場合には、所要の矩形形状、大きさの特殊装飾シート50を用意し、この特殊装飾シート50の4隅部を隅切り加工で切り欠き、胴部素材64を形成する。
【0137】
この胴部素材64は、続いて角折り加工により角筒状に折曲される。角筒状に折曲された胴部素材64のリーディングエッジやトレーリングエッジには折曲加工により折り曲げて前はぜ65および後はぜ66が形成される。はぜ折り加工により形成された前はぜ65と後はぜ66と組み合されてはぜ潰しが行なわれ、角筒状あるいはボックス状胴部素材64が作られる。
【0138】
この角筒状胴部素材64は、続いてフランジ加工により一側に外周フランジ67が、他側に内周フランジ68が形成される。外周フランジ67にはプレス成形された底蓋63が重ね合され、巻締め加工により一体化される。
【0139】
角筒状胴部素材64の他側に形成される内周フランジ68はカーリング加工により内巻きされる一方、紐出し加工により全周に亘って突設され、周方向の段部69が形成され、缶容器51bの胴部70が形成される。
【0140】
この周方向の段部69により、缶容器51の口部側の機械的・物理的強度が高められる。周方向の段部69は上蓋52a,52bのストッパ機能を有するようになっている。
【0141】
図20の製造工程で作られた缶容器51の胴部70に図18の上蓋52aが脱着自在に被せられて図21に示す蓋付き缶容器51が製造される。その際、缶容器51の底部は、図22に示す底蓋63が用いられる。この底蓋63は金属プレート71をプレス加工にて成形される。
【0142】
このように、特殊装飾シート50をプレス加工、カーリング加工、折曲加工等の機械加工により、缶容器51の蓋52a(52b)や胴部62,70を成形でき、この成形加工により、外表面に立体感のある三次元模様の印刷を施した缶容器51(51a)が製造される。この缶容器51は外表面の装飾性を向上させることができるので、付加価値の大きな缶容器となり、立体感や高級感をかもし出すことができる。
【0143】
図23は、本発明に係る特殊装飾シート50を魔法瓶の製造に適用した概略実施例を示す。
【0144】
この実施例では、魔法瓶73の胴部74を特殊装飾シート50で形成したものである。この特殊装飾シート50から魔法瓶73の胴部74を製造するために、特殊装飾シート50をプレスによる打抜加工により扇形形状を形成し、胴部素材75を作る。
【0145】
この扇形胴部素材75は続いて4隅部が隅切り加工により隅切りされる。隅切りされた胴部素材75は続いてロール加工により載頭円錐状に折り曲げられる。載頭円錐状に折り曲げられた胴部素材75は前はぜ折りにより、リーディングエッジに前はぜ76が形成される一方、トレーリングエッジに後はぜ77が形成される。
【0146】
形成された前はぜ76と後はぜ77は組み合されてはぜ潰しされ、一体に結合される。このはぜ潰しによりはぜ折りされた胴部素材75に魔法瓶73の上部メンバ78が取り付けられる。
【0147】
魔法瓶73の上部メンバ78を胴部素材75に取り付けた後、胴部素材75の側方に取手79を取り付ける。この取手79の取付後に胴部素材75の下側に下部ワッパ80を取り付け、さらに、この下部ワッパ80を利用して下部台81を取り付け、魔法瓶73を組み立てることができる。
【0148】
この魔法瓶73は胴部74を特殊装飾シート50で構成したので、胴部74に立体感のある三次元模様が施された容器となり、魔法瓶73の付加価値をより一層高めることができる。
【0149】
なお、図18ないし図23には、図14の製造手順で製造された特殊装飾シート50を缶容器51や魔法瓶73に適用した例を示したが、本発明に係る特殊装飾シート50はこれらに限定されず、電気炊飯器、冷蔵庫等の電気製品、また、案内板や標識、誘導路、非常口等の看板、表示板等の種々の製品に幅広く適用することができる。
【0150】
本発明の第2,3,4ないし5の実施形態では、金属板にレンズ効果のある透明樹脂フィルムを貼着して一体接合した例を示したが、金属板に限らず、瓶容器にレンズ効果のある透明樹脂フィルムを密着させ一体接合させてもよい。この場合にも、瓶容器の表面に、スクリーン印刷等で所要のスクリーン線数でパターンの印刷が行なわれる。
【0151】
【発明の効果】
本発明にかかる特殊装飾シートにおいては、透明樹脂シートに糊代部を設けることにより透明樹脂シート同士の貼り合わせによる固定を可能とし、従来貼付が困難であった金属缶等の装飾対象物にモアレ模様等の三次元装飾機能を適用することができる
また、装飾対象物と透明樹脂シート間の接着剤塗布部位を全面ではなく、用途に応じた必要部にのみとすることで接着剤の量を低減させることができる。
【0152】
また、透明樹脂シートの糊代部の形状を任意に設定することにより複数の異なる標準パターンを設けた透明樹脂シートを接続可能とし、装飾対象物の装飾効果を多様なものとすることができる。
【0153】
また、金属板の表面に所定のパターンを所要のスクリーン線数で印刷する一方、この金属板の表面に透明樹脂フィルムを接着して一体に接合し、透明樹脂フィルムのフィルム表面に形成された標準スクリーンのレンズ効果を活用することにより、金属板の表面上に立体感のある三次元模様を安定的にかつスムーズに創り出すことができる。
【0154】
また、金属板の表面に三次元模様を創り出すための印刷を精密に精度よく行なうことができる一方、印刷が施された金属板の表面に透明樹脂フィルムを強固に精度よく密着させ、一体に接合させることができ、さらに、透明樹脂フィルムの表面に形成される凸レンズ状突起や凹レンズ状凹みを潰すことなく、透明樹脂フィルムを金属板表面に分離不可能に接合させ、レンズ効果を有効に活用することができる。
【0155】
また、金属板に施された特殊装飾印刷面を潰すことなく、特殊装飾シートを所望の形状に成形加工や機械加工を行なうことができ、製品の付加価値を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる特殊装飾シートの第1実施形態を示す原理的な横断面図。
【図2】装飾対象物の変形例に適用した特殊装飾シートの原理的な横断面。
【図3】図特殊装飾シートの詳細を示す拡大した断面図。
【図4】特殊装飾シートの透明樹脂フィルムの変形例を示す断面図。
【図5】特殊装飾シートの接着剤の塗布例を示す正面図。
【図6】特殊装飾シートの接着剤の別の塗布例を示す正面図。
【図7】透明樹脂フィルムの糊代部の形状例を示す正面図。
【図8】透明樹脂フィルムの糊代部の別の形状例を示す正面図。
【図9】図8に示す特殊装飾シートのA−A部の断面図。
【図10】本発明に係る特殊装飾シートの第2実施形態を示す原理的な断面図。
【図11】(A),(B)および(C)は特殊装飾シートに備えられる透明樹脂フィルムのレンズ効果をそれぞれ説明するための図。
【図12】金属板の表面上に異なるスクリーン線数のパターンを簡素化して説明する金属板の平面図。
【図13】図13に示す金属板の断面図。
【図14】本発明に係る特殊装飾シートの製造工程を概略的に示す工程図。
【図15】本発明に係る特殊装飾シートの第3実施形態を示す原理的な断面図。
【図16】本発明に係る特殊装飾シートの第4実施形態を原理的に示す断面図。
【図17】本発明に係る特殊装飾シートの第5実施形態を原理的に示す断面図。
【図18】本発明に係る特殊装飾シートから製造される缶容器の蓋の製造手順を説明する図。
【図19】本発明に係る特殊装飾シートから製造される缶容器の円筒状胴部の製造手順を説明する図。
【図20】本発明に係る特殊装飾シートから製造される缶容器の角筒状胴部の製造手順を説明する図。
【図21】本発明に係る特殊装飾シートから製造される缶容器の簡略的な断面図。
【図22】缶容器の底蓋の製造手順を示す図。
【図23】本発明に係る特殊装飾シートを用いた魔法瓶の製造手順を示す説明図。
【図24】従来の装飾シートの構造を示す断面図。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E 特殊装飾シート
2,2A 透明樹脂フィルム
3 凸レンズ状突起
4 装飾対象物
5 接着剤
6 糊代部
7 フィルム用接着剤
8 はぜ部
10 所要印刷パターン
11,12,13 樹脂フィルム
14 装飾模様
20,20A,20B,20C,50 特殊装飾シート
21 金属板
22 印刷層
22a,22b,22c 模様
23 接着剤(粘着剤)
24 透明樹脂フィルム
25 凸レンズ状突起
27 印刷製版
28 下地層
30 フィーダ
31 プリヒート装置
32 ホットプレス装置
34 熱圧着ロール
35 アフタヒート・クール装置
36 スタッカ
38 透明樹脂シート
39 積層シート
40,41 ドット模様
51 缶容器
52,52a,52b 蓋
53a,53b 蓋素材
55 胴部素材
56 前はぜ
57 後はぜ
58,59 外周フランジ
60,61 内周フランジ
62 胴部
63 底蓋
65 前はぜ
66 後はぜ
70 胴部
71 金属プレート
75 胴部素材
76 前はぜ
77 後はぜ
78 上部メンバ
79 取手
80 下部ワッパ
81 下部台

Claims (5)

  1. 表面に連続した標準凹凸パターンを設けた透明性シートで装飾対象物を覆い、装飾対象物と前記標準凹凸パターンの間の、任意の面に所要のパターンを印刷し、かつ前記透明性シートの標準凹凸パターンを設けたシート表面の縁部に平面状の糊代部を設け、透明性シートの標準凹凸パターンが設けられないシート裏面側縁部と前記糊代部とを重ね合せて接着したことを特徴とする特殊装飾シート。
  2. 単一の透明性シートを筒状に撓め、透明性シートの縁部同士を前記糊代部で接着したことを特徴とする請求項1記載の特殊装飾シート。
  3. 前記装飾対象物は、柱状あるいは筒状に設けられ、単一の透明性シートを筒状に撓め、前記装飾対象物に巻付けて、透明性シートの縁部同士を前記糊代部で接着したことを特徴とする請求項1記載の特殊装飾シート。
  4. 前記透明性シートと装飾対象物の間の用途に応じた任意の位置にシート対象物間接着剤を設け、透明性シートと装飾対象物とを貼り合わせたことを特徴とする請求項1記載の特殊装飾シート。
  5. 前記透明性シートは収縮力を有し、収縮力により前記装飾対象物に保持されるようにしたことを特徴とする請求項3記載の特殊装飾シート。
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