JPH09124043A - 金属缶体及びその製造方法 - Google Patents

金属缶体及びその製造方法

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JPH09124043A
JPH09124043A JP8053036A JP5303696A JPH09124043A JP H09124043 A JPH09124043 A JP H09124043A JP 8053036 A JP8053036 A JP 8053036A JP 5303696 A JP5303696 A JP 5303696A JP H09124043 A JPH09124043 A JP H09124043A
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JP
Japan
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metal
synthetic resin
resin film
thermosetting adhesive
film
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Application number
JP8053036A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Shinomiya
力 四宮
Shigeki Yoshioka
繁樹 吉岡
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Hokkaican Co Ltd
Original Assignee
Hokkaican Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 缶胴部外面に立体感や奥行きを有する特殊な
美粧性を付与し、需要者の注意を喚起することができる
金属缶体及びその製造方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明の金属缶体1は、2ピースの缶体
を製造するために用いられる有底筒状缶体であり、一方
に開口部を有する有底筒状の缶胴部材2と、その外面に
設けられた「ABC BEER」の文字を印刷してなる
ポリエステルフィルム3と、缶胴部材2の内面に設けら
れた透明なポリエステルフィルム4とからなり、ポリエ
ステルフィルム3の表面にはその内部にエアが封止され
た凸部5が設けられている。この凸部5は、表面に凹部
を有するエンボスロールにより缶胴部材2にポリエステ
ルフィルム4を圧着することにより形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、金属缶体の外面
に熱硬化型接着剤層を介して合成樹脂フィルムを接着し
てなる金属缶体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、飲料物等の容器に使用される金属
缶体として、錫メッキ鋼板またはティン・フリー・スチ
ール板等の缶用表面処理鋼板を短冊状に裁断した缶胴ブ
ランクの両側縁を溶接または接着して接合することによ
り缶胴部を形成し、この缶胴部の両端の開口部に別途製
造された缶蓋を二重巻締めされてなる所謂3ピースの金
属缶体が知られている。
【0003】また、缶用アルミニウム合金板等から絞り
しごき加工等により形成された一方に開口部を有する有
底筒状缶体の前記開口部に別途製造された缶蓋を二重巻
締めされてなる所謂2ピースの金属缶体が知られてい
る。
【0004】このような金属缶体においては、缶胴部外
面にポリエステルフィルムを熱硬化型接着剤層を介して
加熱接着して該金属缶体の補強や該缶胴部の外面に傷が
付いたりするのを防止したり、さらには、透明なポリエ
ステルフィルムと熱硬化型接着剤層との間に所定の図案
等が描かれた印刷層を介在させて缶胴部外面に美粧性を
付与したりしている。
【0005】しかしながら、近年では、従来の缶にはな
い新たな美粧性を付与して缶の高級化や差別化を行い、
需要の増大を図ることが検討されている。例えば、従来
の平面的な缶の表面では表現できないような効果を付与
することが望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みてなされたものであり、缶胴部外面に立体感や奥
行きを有する特殊な美粧性を付与し、需要者に注意を喚
起することができる金属缶体及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の金属缶体の第1の態様は、金属缶体の缶胴
部外面に熱硬化型接着剤層を介して合成樹脂フィルムを
接着してなる金属缶体において、前記合成樹脂フィルム
と前記缶胴部外面との間にエアを封止することにより前
記合成樹脂フィルムの表面に形成された凸部を備えてい
ることを特徴とする。
【0008】本発明の前記第1の態様の金属缶体の製造
方法は、合成樹脂フィルムの一側面或いは金属缶体形成
用素材の外面に熱硬化型接着剤を塗布して熱硬化型接着
剤層を形成する接着剤塗布工程と、圧着面に凹部を有す
るエンボスロールを用いて予め加熱された前記金属缶体
形成用素材の外面に前記合成樹脂フィルムを前記熱硬化
型接着剤層を介して圧着して前記合成樹脂フィルムと前
記金属缶体形成用素材との間に前記凹部に対応するエア
を封止して前記合成樹脂フィルムの表面に凸部を形成す
るフィルム圧着工程と、前記凸部が形成された合成樹脂
フィルムを前記金属缶体形成用素材に前記熱硬化型接着
剤層を加熱硬化させて接着する接着工程とを備えたこと
を特徴とする。
【0009】これによれば、前記エンボスロールを用い
て合成樹脂フィルムを金属缶体形成用素材に圧着する際
に、前記エンボスロールの凹部以外の箇所では前記合成
樹脂フィルムと前記金属缶体形成用素材の間のエアは押
し出されて両者は熱硬化型接着剤層を介して圧着される
が、前記エンボスロールの凹部ではエアは押し出されな
いため前記合成樹脂フィルムと前記金属表面との間にエ
アが封止され、前記合成樹脂フィルム表面に凸部が形成
される。
【0010】前記エンボスロールは、弾性体層と該弾性
体層の表面に設けられ圧着面に凹部を有する金属製のエ
ンボスプレートとを備えていることが好ましい。これに
よれば、金属製のエンボスプレートを用いることにより
前記合成樹脂フィルム表面に形成される凸部の輪郭を明
瞭なものとすることができる。また、弾性体層を備える
ことによりエアを封止するのに好適な圧力で缶胴部外面
側の金属表面に合成樹脂フィルムを押圧することがで
き、金属製のエンボスプレートの耐久性も向上する。
【0011】本発明の金属缶体の第2の態様は、金属缶
体の缶胴部外面に熱硬化型接着剤層を介して合成樹脂フ
ィルムを接着してなる金属缶体において、前記合成樹脂
フィルムと前記金属表面との間に印刷部を設け、該印刷
部の厚みによって前記合成樹脂フィルムの表面に形成さ
れる凸部を備えていることを特徴とする。
【0012】本発明の前記第2の態様の金属缶体の製造
方法は、合成樹脂フィルムの一側面或いは金属缶体形成
用素材の外面に熱硬化型接着剤を塗布して熱硬化型接着
剤層を形成する接着剤塗布工程と、前記合成樹脂フィル
ムと前記金属缶体形成用素材との間に印刷部を設ける印
刷工程と、表面に弾性体層を備えた圧着ロールを用いて
前記合成樹脂フィルムを予め加熱された前記金属缶体形
成用素材に前記熱硬化型接着剤層を介して圧着して前記
印刷部の厚みによって前記合成樹脂フィルムの表面に凸
部を形成するフィルム圧着工程と、前記凸部が形成され
た合成樹脂フィルムを前記金属缶体形成用素材に前記熱
硬化型接着剤層を加熱硬化させて接着する接着工程とを
備えたことを特徴とする。
【0013】これによれば、前記圧着ロールを用いて合
成樹脂フィルムを缶体形成用素材の外面に圧着すると、
前記合成樹脂フィルムと前記金属缶体形成用素材の外面
との間に設けられている印刷部の厚さの分だけ前記合成
樹脂フィルムの表面に凸部が形成される。
【0014】一方、前記凸部を高くしてこの凸部を明瞭
にするには前記印刷部を厚くする必要があるが、単に印
刷部を厚くしたのでは印刷部の乾燥に時間がかかる。ま
た、印刷部を厚くすると印刷部に気泡が入りやすくなる
と共に、印刷部の厚さを均一にすることが困難となる。
そこで、前記印刷部をインクと熱膨張性の発泡剤との混
合物で形成することが好ましい。これによれば、前記発
泡剤が発泡することにより前記印刷部の発泡剤が膨張す
るので、印刷部の厚さが厚くなる。従って、前記合成樹
脂フィルムの表面に形成される凸部の高さも高くなり、
この凸部が明瞭になる。また、前記発泡剤が膨張するま
では前記印刷部の厚さはさほど厚くならないので、乾燥
に時間がかからない。また、前記印刷部の発泡剤は均一
に膨張するので、印刷部の厚さを均一にすることができ
る。
【0015】前記印刷部がインクと熱膨張性の発泡剤と
の混合物であるときは、本発明の金属缶体の製造方法
は、前記フィルム圧着行程において前記印刷部を熱膨張
させて前記合成樹脂フィルムの表面に凸部を形成するも
のであることが好ましい。これによれば、前記フィルム
圧着行程において前記合成樹脂フィルムの圧着を行う際
に前記印刷部の発泡剤を膨張させて凸部を形成すること
ができる。
【0016】また、前記印刷部に代えて、前記合成樹脂
フィルムと前記缶胴部外面との間に所定形状のフィルム
を設け、該所定形状のフィルムの厚みによって前記合成
樹脂フィルムの表面に凸部を形成してもよい。これによ
れば、前記凸部が前記所定形状のフィルムにより形成さ
れているので凸部の表面が均一になり、凸部の輪郭が明
瞭になる。また、前記所定形状のフィルムの厚さを変え
ることにより凸部の高さを変化させることができるの
で、種々の厚さを選択することにより、容易に視覚印象
を変化させることができる。この所定形状のフィルムと
しては、予め着色されたフィルムを用いてもよく、又
は、印刷等により模様を付したフィルムを用いてもよ
い。
【0017】本発明の金属缶体は、2ピースの金属缶体
のみならず3ピースの金属缶体であってもよい。また、
前記第1及び第2の態様の金属缶体の製造方法において
は、金属缶体形成用素材に3ピース缶に用いられる平面
状の缶胴ブランクを用いてもよく、或いは筒状に形成し
た3ピース缶の缶胴ブランクや2ピース缶に用いられる
有底の筒状の缶胴部材を用いてもよい。
【0018】本発明の金属缶体によれば、上述のように
前記合成樹脂フィルムの表面に凸部が形成されるので、
缶胴部の外面に立体感や奥行きが付与され、従来の平面
状の缶体では得ることができない特殊な美粧性を付与す
ることができる。
【0019】特に、本発明の第2の態様の金属缶体にお
いては、前記印刷部の形状に凸部が形成されているの
で、凸部の立体的効果は印刷部の色彩的効果により強調
されて需要者の注意を喚起しやすい。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照しながら
本発明の金属缶体及びその製造方法についてさらに詳し
く説明する。まず、本発明の第1の実施形態の金属缶体
について説明する。図1は本発明に係る金属缶体の一実
施例を示す斜視図、図2は凸部の構造を示す説明的断面
図である。
【0021】本実施形態の金属缶体1は、2ピースの缶
体を製造するために用いられる有底筒状缶体であり、図
1に示すように、缶用アルミニウム合金板から絞りしご
き(DI)加工により形成された一方に開口部を有する
有底筒状の缶胴部材2と、この缶胴部材2の外面に設け
られ、内面に「ABC BEER」の文字が描かれた印
刷層8と外面に保護被覆層3aとを備えたポリエステル
フィルム3と、缶胴部材2の内面に設けられた透明なポ
リエステルフィルム4とからなり、ポリエステルフィル
ム3の表面には凸部5が設けられている。
【0022】次に、缶胴部材2の積層構造について図2
に従って説明する。缶胴部材2は厚さが0.22mmで
あり、その外面には、厚さ7μmの熱硬化型接着剤層6
を介して厚さ1μmの印刷層8が内面に設けられ、厚さ
1μmの透明な保護被覆層3aを最外面に備えた厚さ1
2μmのポリエステルフィルム3が接着されており、そ
の表面には凸部5が設けられている。また、その内面に
は、図2に示すように、缶胴部材2に厚さ4μmの顔料
を含まない熱硬化型接着剤層9を介して厚さ12μmの
透明なポリエステルフィルム4が接着されている。
【0023】凸部5は、熱硬化型接着剤層6と缶胴部材
2との間にエア7を封止することにより形成されてお
り、金属缶体1の外面側の視覚印象に立体感と奥行きを
与えるようになっている。ここで、図1における5a
は、本願出願人が実際に実施した凸部の形状を実寸大で
示したものである。このように、凸部を複雑な形状にす
ることができるので、缶詰生産者の多様なニーズにも応
えることができる。
【0024】ポリエステルフィルム3,4は、強度及び
接着の際の熱処理に対する寸法安定性が要求されるの
で、本実施形態においては、二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルムを使用している。保護被覆層3a
は、ポリエステルフィルム3の表面保護用に設けられる
ものであり、本実施形態ではエポキシ樹脂とアミノプラ
スト樹脂とからなるものを用いている。
【0025】熱硬化型接着剤層6,9を形成する熱硬化
型接着剤は、エポキシ樹脂と酸無水物系硬化剤とからな
る接着剤、またはポリエステル樹脂とアミノプラスト樹
脂とからなる接着剤が適している。本実施形態では、数
平均分子量5000〜20000のエポキシ樹脂と酸無
水物系硬化剤とを70/30〜99/1の重量比で含む
樹脂からなる接着剤を使用している。
【0026】次に、金属缶体1の製造方法の実施形態に
ついて説明する。図3及び図4は缶胴部材2にポリエス
テルフィルム3,4を圧着する工程を示す説明図であ
る。本実施形態における製造方法は、接着剤塗布工程
と、フィルム圧着工程と、接着工程とからなる。
【0027】接着剤塗布工程では、予めその外面に保護
被覆層、内面に印刷層が設けられた外面用ポリエステル
フィルムの接着面に熱硬化型接着剤を塗布して、乾燥膜
厚が7μmの熱硬化型接着剤層を形成する。
【0028】フィルム圧着工程では、図3に示すよう
に、熱硬化型接着剤層が設けられたポリエステルフィル
ム3がフィルム搬送手段10によりエンボスロール11
の圧着開始位置の上流まで搬送される。そして、缶胴部
材2が缶体搬送装置12に供給され、この缶体搬送装置
12により圧着位置まで搬送される。この缶胴部材2
は、予めその内面側にポリエステルフィルム9が接着さ
れた状態で、絞りしごき加工により有底の筒状に形成さ
れている。
【0029】エンボスロール11は、図3及び図4に模
式的に示すように、金属製のコア13と、その外周に設
けられた弾性体層14と、その外周に設けられたエンボ
スプレート15とを備えている。弾性体層14は、本実
施形態では硬度70のシリコーンゴムで形成されてい
る。エンボスプレート15は、銅にハードクロムメッキ
を施したものであり、その厚さは0.3mmである。ま
た、ポリエステルフィルム3の表面に形成される凸部5
の形状に対応した深さ0.2mmの凹部16がその表面
に設けられている。また、その表面は、約140℃に加
熱されている。
【0030】一方、缶体搬送装置12は、缶胴部材2を
回動可能に外挿するマンドレル17を備え、このマンド
レル17によって複数の缶胴部材2を連続的に搬送し、
缶胴部材2を回動させながらエンボスロール11に押圧
するものである。また、缶体搬送装置12により缶胴部
材2を約210℃に加熱している。
【0031】このフィルム圧着工程においては、フィル
ム搬送手段10により合成樹脂フィルム3が熱硬化型接
着剤層6を上面にしてエンボスプレート15上に設置さ
れ、エンボスロール11が回転(図4において反時計回
り方向)することにより圧着開始位置まで搬送される。
缶胴部材2は缶体搬送装置12によって加熱されて圧着
開始位置まで搬送され、エンボスロール11上に搬送さ
れてきたポリエステルフィルム3がエンボスロール11
によって缶胴部材2に押圧される。缶胴部材2は、マン
ドレル17によって回動可能に支持されているので、図
4において時計回り方向に回転し、その表面に沿ってポ
リエステルフィルム3が圧着される。
【0032】このとき、凹部16以外の箇所ではポリエ
ステルフィルム3がエンボスプレート15によって缶胴
部材2に押圧されるので、缶胴部材2とポリエステルフ
ィルム3との間のエアは押し出されるため、缶胴部材2
とポリエステルフィルム3との間にエアが封止されるこ
とはない。しかし、凹部16ではポリエステルフィルム
3が缶胴部材2に押圧されないので、この凹部16に対
応するエア7は缶胴部材2とポリエステルフィルム3上
に設けられた熱硬化型接着剤層6との間に封止される。
このエア7によって、エアを封止していない他の箇所に
比べてポリエステルフィルム3の表面が盛り上がり、そ
の表面に凸部5が形成される。
【0033】接着工程においては、前記フィルム圧着工
程で熱硬化型接着剤層6は完全には硬化しておらず仮接
着の状態となっているので、缶胴部材2を図示しないオ
ーブンで215℃に1分間加熱して、熱硬化型接着剤層
6を完全に硬化させる。従って、凸部5が形成されたポ
リエステルフィルム3が缶胴部材2に本接着し、金属缶
体1が形成される。
【0034】尚、本実施形態においては、金属缶体1を
2ピースの缶体を製造するために用いられる有底筒状缶
体としているが、これに限らず3ピースの缶体を製造す
るために用いられる筒状缶胴体を用いてもよく、また、
缶体形成用素材である缶胴ブランクを用いてもよい。
【0035】また、本実施形態においては、ポリエステ
ルフィルム3に熱硬化型接着剤層6を設け、これを缶胴
部材2に接着することにより金属缶体1を形成したが、
金属缶体1に熱硬化型接着剤層6を設け、これにポリエ
ステルフィルム3を圧着してもよい。
【0036】ポリエステルフィルム3,4は、二軸延伸
ポリエチレンテレフタレートを用いているが、これに限
らず他のポリエステルフィルムを用いてもよい。例え
ば、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性ポリエステル
フィルムが好ましく、特に一軸または二軸延伸されたポ
リエチレンテレフタレートフィルム等が好ましい。ま
た、その厚さは5〜25μmが好適である。5μm未満
では缶胴部外面が傷つきやすくピンホールが発生するこ
とがある。また、25μmよりも厚いときは、凸部が形
成されにくくなるので凸部の視認性が悪くなることがあ
る。
【0037】エンボスロール11の弾性体層14は、硬
度60〜80の耐熱性弾性体を用いることが好ましい。
硬度が50未満であるとポリエステルフィルム3を適度
に圧着することができず、硬度が90を越えると前記凸
部の輪郭が不鮮明になり前記凸部の形状を形成する効果
が十分に得られないおそれがある。
【0038】エンボスプレート15については、銅にハ
ードクロムメッキを施したものを用いているが、他の金
属を用いてもよい。また、その厚さを0.3mmとして
いるが、これに限らず適宜厚さを変更してもよい。ただ
し、0.1〜0.4mmとすることが好ましい。0.1
mm以下にするとエンボスプレート15の耐久性が低下
し、凹部16の深さも十分確保できない。逆に0.4m
m以上にするとその内側に設けられた弾性体層14によ
る効果が減少し、缶胴部材2にポリエステルフィルム3
を密着させることが困難になり凸部5の輪郭が不鮮明と
なるからである。
【0039】エンボスプレート15の凹部16について
は、その深さを0.2mmとしているが、これに限らず
適宜深さを変更してもよい。ただし、0.05〜0.3
mmとすることが好ましい。0.05mm以下では凸部
の形状が不鮮明となり、0.3mm以上ではエンボスプ
レート15の厚さが厚くなり弾性体層14による効果が
減少するからである。
【0040】上述のように、本実施形態においては、エ
ンボスプレート15の凹部16の形状を変更することに
より凸部5の形状を変更することができる。従って、広
く需要者のニーズに応えることが出来る。さらに、この
ようなデザインの変更の際も、製造設備の内のエンボス
プレート15を交換することで対応でき、設計変更に伴
う設備コストの低減も図ることができる。
【0041】次に、本発明の第2の実施形態の金属缶体
について説明する。図5は本発明の第2の実施形態の金
属缶体を示す斜視図、図6は凸部の構造を示す説明的断
面図である。本実施形態の金属缶体21は、3ピースの
缶体を製造するために用いられる筒状缶胴部材であり、
図5の仮想線で示すように、缶体形成用素材である缶胴
ブランク22を丸め、その両端縁23,23を重ね合わ
せて溶接することにより形成されている。
【0042】缶胴ブランク22には、図5及び図6に示
すように、両端縁23,23を除く両面に透明なポリエ
ステルフィルム24,25が接着されている。この缶胴
ブランク22の外面側には、図5に示すように、「AB
C BEER」の文字が描かれており、この文字は、図
6に示すように、缶胴ブランク22とポリエステルフィ
ルム24との間に設けられた印刷部26により形成され
ている。これにより、ポリエステルフィルム24の表面
には前記文字の形状に合わせて凸部27が形成され、金
属缶体21の外観の視覚印象に立体感及び奥行きが与え
られている。また、印刷部26には適宜装飾に有効な色
彩を付すことができるので、色彩的美粧性も高めること
もできる。
【0043】次に、缶胴ブランク22の積層構造につい
て図6に従って説明する。缶胴ブランク22は、厚さが
0.22mmのティン・フリー・スチール板であり、そ
の外面側には厚さ7μmの熱硬化型接着剤層28が設け
られている。この熱硬化型接着剤層28は、金属下地を
隠蔽するための白色顔料を含んでいる。内面側の熱硬化
型接着剤層29は、厚さは4μmであり顔料を含んでお
らず透明である。
【0044】缶胴ブランク22の外面には、厚さが12
μmでその表面に保護被覆層24aを備えたポリエステ
ルフィルム24が熱硬化型接着剤層28を介して接着さ
れており、缶胴ブランク22の内面には、同じく厚さが
12μmのポリエステルフィルム25が熱硬化型接着剤
層29を介して接着されている。また、ポリエステルフ
ィルム24と熱硬化型接着剤層28との間には厚さが1
0μmの印刷部26が設けられており、その形状に合わ
せてポリエステルフィルム24の表面が隆起して凸部2
7が形成されている。
【0045】次に、金属缶体21の製造方法の実施形態
について説明する。図7は本実施形態に係るポリエステ
ルフィルムと熱硬化型接着剤層と印刷部との積層構造を
示す説明的断面図、図8は本実施形態に係る金属缶体2
1の製造工程を示す説明的断面図である。本実施形態に
おける製造方法は、接着剤塗布工程と、印刷工程と、フ
ィルム圧着工程と、接着工程とからなる。
【0046】接着剤塗布工程では、図7(a)に示すよ
うに、金属缶体21を形成する缶胴ブランク22の外面
側に熱硬化型接着剤を塗布し、乾燥膜厚が7μmの熱硬
化型接着剤層28を形成する。一方、図7(b)に示す
ように、金属缶体21の内面側に接着されるポリエステ
ルフィルム25の表面にも熱硬化型接着剤を塗布し、熱
硬化型接着剤層29を形成する。
【0047】印刷工程では、図7(c)に示すように、
金属缶体21の外面側に接着されるポリエステルフィル
ム24の接着面に顔料を含む合成樹脂製のインクを転写
することにより印刷部26を設ける。この印刷部26
は、立体感を与えたい文字や図形を例えばグラビア印刷
によって乾燥膜厚が10μmとなるように印刷する。ま
た、ポリエステルフィルム24の最外面には予め厚さ1
μmの透明な保護被覆層24aが設けられている。
【0048】フィルム圧着工程では、図8に示すよう
に、圧着ロール30,31により缶胴ブランク搬送手段
(図示せず)により搬送された缶胴ブランク22にフィ
ルム搬送手段(図示せず)により搬送された外面側及び
内面側のポリエステルフィルム24,25を圧着する。
外面側の保護被覆層24aを備えたポリエステルフィル
ム24を圧着する外面側圧着ロール30は、図8に示す
ように、金属製のコア32と、その外周に設けられた平
滑な圧着面を有する弾性体層33とを備えており、この
弾性体層33は、硬度70のシリコーンゴムで形成され
ている。一方、内面側のポリエステルフィルム25を圧
着する内面側圧着ロール31は、平滑な圧着面を有する
金属製のロールで構成されている。
【0049】このフィルム圧着工程では、予め150〜
180℃に予備加熱された缶胴ブランク22の外面側
に、印刷部26が形成されたポリエステルフィルム24
を熱硬化型接着剤層28を介して外面側圧着ロール30
によって圧着すると同時に、缶胴ブランク22の内面側
に熱硬化型接着剤層29が施されたポリエステルフィル
ム25を内面側圧着ロール31により圧着する。このと
き、外面側圧着ロール30の表面が弾性体層33により
形成されているので、印刷部26の形状に合わせて外面
側のポリエステルフィルム24に凸部27を形成するこ
とができる。
【0050】接着工程においては、フィルム圧着工程で
仮接着の状態となっている缶胴ブランク22が図示しな
いオーブンで215℃に1分間加熱され、熱硬化型接着
剤層28,29が完全に硬化される。従って、凸部27
が形成されたポリエステルフィルム24及び金属缶体2
1内部のポリエステルフィルム25が金属缶体21に本
接着し、金属缶体21が形成される。
【0051】このように形成された金属缶体21は、図
5に仮想線で示すように、前記缶胴ブランク22を丸め
て両端縁23,23を重ね合わせて溶接され、両端に開
口部を有する金属缶胴体が形成される。この金属缶体2
1の溶接部はポリエステルフィルム24,25により被
覆されていないので、前記溶接後、常法に従って被覆補
正を行う。
【0052】尚、本実施形態においては、金属缶体21
を3ピースの缶体を製造するために用いられる缶体形成
用素材である缶胴ブランクを用いているが、これに限ら
ず2ピースの缶体を製造するために用いる有底筒状缶体
を用いてもよい。
【0053】また、缶胴ブランク22にはティン・フリ
ー・スチール板の他、各種錫メッキ表面処理鋼板を用い
ることができる。
【0054】本実施形態の製造方法においては、缶胴ブ
ランク22に熱硬化型接着剤層28を設け、これを圧着
工程において圧着しているが、これに限らず、外面側の
ポリエステルフィルム24に熱硬化型接着剤層28を設
けると共にこの熱硬化型接着剤層28の上に印刷部26
を設け、これを圧着工程において圧着してもよい。
【0055】また、圧着ロール30の弾性体層33の硬
度は、60〜80であることが好ましい。硬度が50未
満であるとポリエステルフィルム24の密着性が悪化
し、硬度が90を越えると印刷部26がつぶれてしまい
凸部27の形状が視認しにくくなるからである。
【0056】次に、本実施形態における他の実施形態に
ついて説明する。図9は本実施形態における凸部の構造
を示す説明的断面図である。本実施形態の金属缶体は、
2ピースの缶体を製造するために用いられる有底筒状缶
体であり、前記第2の実施形態における凸部を形成する
印刷部が、インクと熱膨張性の発泡剤との混合物で形成
されている。
【0057】この金属缶体41の積層構造は、図9に示
すように、厚さが0.22mmの金属缶体41の外面
に、厚さ7μmの熱硬化型接着剤層42を介して厚さ1
μmの透明な保護被覆層43を最外面に備えた厚さ12
μmのポリエステルフィルム44が接着されている。ま
た、金属缶体41と熱硬化型接着剤層42との間には厚
さが150μmの印刷部45が設けられており、その形
状に合わせてポリエステルフィルム44の表面が隆起し
て凸部46が形成されている。また、金属缶体41の内
面には、図9に示すように、金属缶体41に厚さ4μm
の顔料を含まない熱硬化型接着剤層47を介して厚さ1
2μmの透明なポリエステルフィルム48が接着されて
いる。
【0058】印刷部45は、金属印刷用インクと発泡剤
との体積比が14:1の割合で混合されたものである。
この発泡剤は、塩化ビニリデン共重合物を隔壁として低
沸点炭化水素を内包する熱膨張性のマイクロカプセルで
あり、その粒径は10〜20μmである。また、この発
泡剤の膨張開始温度は、約140〜150℃である。
【0059】次に、金属缶体1の製造方法の実施形態に
ついて図3及び図10を参照しながら説明する。本実施
形態における製造方法は、接着剤塗布工程と、印刷工程
と、フィルム圧着行程と、接着工程とからなる。
【0060】接着剤塗布工程では、予めその外面に厚さ
1μmの透明な保護被覆層43が設けられた外面用ポリ
エステルフィルムの接着面に熱硬化型接着剤を塗布し
て、乾燥膜厚が7μmの熱硬化型接着剤層42を形成す
る。
【0061】印刷工程では、金属缶体41の外面側に接
着されるポリエステルフィルム44の熱硬化型接着剤層
42上に金属印刷用インクに発泡剤を混合したインクを
転写することにより印刷部45を設ける。この印刷部4
5は、立体感を与えたい文字や図形を例えばグラビア印
刷によって乾燥膜厚が約20μmとなるように印刷す
る。
【0062】フィルム圧着工程では、図3に示すよう
に、熱硬化型接着剤層42及び印刷部45が設けられた
ポリエステルフィルム44がフィルム搬送手段3により
圧着ロール49の圧着開始位置の上流まで搬送される。
そして、金属缶体41が缶体搬送装置12に供給され、
この缶体搬送装置12により圧着位置まで搬送される。
この金属缶体41は、予めその内面側にポリエステルフ
ィルム44が接着された状態で、絞りしごき加工により
有底の筒状に形成されている。缶体搬送装置12は、金
属缶体41を回動可能に外挿するマンドレル17を備
え、このマンドレル17によって複数の金属缶体41を
連続的に搬送し、金属缶体41を回動させながら圧着ロ
ール49に押圧するものである。また、マンドレル17
は約215℃に加熱されている。
【0063】一方、圧着ロール49は、図3及び図10
に模式的に示すように、金属製のコア50と、その外周
に設けられた弾性体層51とからなる。この弾性体層5
1は、本実施形態では硬度70のシリコーンゴムで形成
されている。また、圧着ロール49の表面は約140℃
に加熱されている。
【0064】このフィルム圧着工程においては、フィル
ム搬送手段3によりポリエステルフィルム44が熱硬化
型接着剤層42及び印刷部45を上面にして圧着ロール
49上に設置され、圧着ロール49が回転(図10にお
いて反時計回り方向)することにより圧着開始位置まで
搬送される。この圧着ロール49の表面は約140℃に
加熱されているため、ポリエステルフィルム44や熱硬
化型接着剤層42と共に印刷部45が加熱され、印刷部
45の発泡剤が徐々に膨張し始める。
【0065】金属缶体41は缶体搬送装置12によって
加熱されて圧着開始位置まで搬送され、圧着ロール49
上に搬送されてきたポリエステルフィルム44が圧着ロ
ール49によって金属缶体41に押圧される。金属缶体
41は、マンドレル17によって回動可能に支持されて
いるので、図4において時計回り方向に回転し、その表
面に沿ってポリエステルフィルム44が圧着される。こ
のとき、印刷部45がマンドレル17により熱せられた
金属缶体41と接触するので、印刷部45の発泡剤が更
に膨張する。印刷部45の周囲は既に熱硬化性接着剤層
42によりポリエステルフィルム44と金属缶体41と
が仮接着されているので、印刷部45の発泡剤は厚さ方
向に膨張する。ポリエステルフィルム44は、印刷部4
5の発泡剤の膨張によりある程度伸張するが、変形率は
小さいので一定値以上は伸張しなくなるので、印刷部4
5の膨張はポリエステルフィルム44に抑制されて停止
する。本実施形態では、印刷部45の厚さは約150μ
mである。
【0066】接着工程においては、前記フィルム圧着工
程で熱硬化型接着剤層42は完全には硬化しておらず仮
接着の状態となっているので、缶胴部材2を図示しない
オーブンで215℃に1分間加熱して、熱硬化型接着剤
層42を完全に硬化させる。従って、凸部46が形成さ
れたポリエステルフィルム3が缶胴部材2に本接着し、
金属缶体1が形成される。このとき、印刷部45の発泡
剤はフィルム圧着行程で既に膨張しているため、この接
着行程ではこれ以上膨張しない。
【0067】本実施形態によれば、インクのみで形成さ
れる印刷部に比べてその厚さを厚くすることができる。
また、印刷部の膨張前は厚さを薄くすることができるの
で、印刷部の乾燥に時間がかからない。また、フィルム
圧着行程においてポリエステルフィルムを圧着した後に
印刷部を膨張させて凸部を形成するので、印刷部に気泡
が入りにくくなる。
【0068】尚、印刷部45に使用するインクは、本実
施形態では金属塗装用インクを使用したが、通常用いら
れるインクでもよく、紫外線を照射することにより乾燥
するUVインク等を用いてもよい。
【0069】また、インクと発泡剤の体積比は、本実施
形態では14:1にしているが、これに限らず適宜変更
してもよい。発泡剤の比率を増加したときは印刷部の膨
張が大きくなり、比率を減少させたときは印刷部の膨張
が小さくなるので、この発泡剤の比率を変化させること
により印刷部の厚さの調整を行うことができる。
【0070】また、本実施形態では、印刷部45により
凸部46を形成したが、これに限らず、所定形状のフィ
ルムを用いて凸部を形成してもよい。例えば、予め着色
されたポリエステルフィルムを、凸部として表示したい
形状(文字、図形等)に形成し、缶体の表面を被覆する
合成樹脂製フィルムの缶胴部外面との接着面に設け、こ
れを缶胴部外面に圧着する。これにより、前記所定形状
のフィルムの厚さ分だけ合成樹脂フィルムの表面に凸部
が形成される。このとき、前記所定形状のフィルムの面
積が広いときは、缶胴部外面との接着性をよくするため
に缶胴部外面との接着面に予め熱硬化型接着剤層を設け
ておくことが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の金属缶体を示す斜視
図。
【図2】第1の実施形態の金属缶体における凸部の構造
を示す説明的断面図。
【図3】第1の実施形態の金属缶体の製造工程における
圧着工程を示す説明図。
【図4】第1の実施形態の金属缶体の製造工程における
圧着工程を示す説明図。
【図5】本発明の第2の実施形態の金属缶体を示す斜視
図。
【図6】第2の実施形態の金属缶体における凸部の構造
を示す説明的断面図。
【図7】第2の実施形態の積層構造を示す説明的断面
図。
【図8】第2の実施形態の金属缶体の製造工程を示す説
明的断面図。
【図9】第2の実施形態の他の実施形態の積層構造を示
す説明的断面図。
【図10】第2の実施形態の他の実施形態の金属缶体の
製造工程を示す説明的断面図。
【符号の説明】
1,21…金属缶体、3,4,24,25,44,48
…ポリエステルフィルム、5,27,46…凸部、6,
9,28,29,42,47…熱硬化型接着剤層、11
…エンボスロール、26,45…印刷部、30,31,
47…圧着ロール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 15/08 104 7148−4F B32B 15/08 104A B65D 8/00 B65D 8/00 A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属缶体の缶胴部外面に熱硬化型接着剤層
    を介して合成樹脂フィルムを接着してなる金属缶体にお
    いて、前記合成樹脂フィルムと前記缶胴部外面との間に
    エアを封止することにより前記合成樹脂フィルムの表面
    に形成された凸部を備えていることを特徴とする金属缶
    体。
  2. 【請求項2】合成樹脂フィルムの一側面或いは金属缶体
    形成用素材の外面に熱硬化型接着剤を塗布して熱硬化型
    接着剤層を形成する接着剤塗布工程と、圧着面に凹部を
    有するエンボスロールを用いて予め加熱された前記金属
    缶体形成用素材の外面に前記合成樹脂フィルムを前記熱
    硬化型接着剤層を介して圧着して前記合成樹脂フィルム
    と前記金属缶体形成用素材との間に前記凹部に対応する
    エアを封止して前記合成樹脂フィルムの表面に凸部を形
    成するフィルム圧着工程と、前記凸部が形成された合成
    樹脂フィルムを前記金属缶体形成用素材に前記熱硬化型
    接着剤層を加熱硬化させて接着する接着工程とを備えた
    ことを特徴とする金属缶体の製造方法。
  3. 【請求項3】前記エンボスロールが弾性体層と該弾性体
    層の表面に設けられ圧着面に凹部を有する金属製のエン
    ボスプレートとを備えていることを特徴とする請求項2
    に記載の金属缶体の製造方法。
  4. 【請求項4】金属缶体の缶胴部外面に熱硬化型接着剤層
    を介して合成樹脂フィルムを接着してなる金属缶体にお
    いて、前記合成樹脂フィルムと前記缶胴部外面との間に
    印刷部を設け、該印刷部の厚みによって前記合成樹脂フ
    ィルムの表面に形成される凸部を備えていることを特徴
    とする金属缶体。
  5. 【請求項5】前記印刷部が、インクと熱膨張性の発泡剤
    との混合物であることを特徴とする請求項4に記載の金
    属缶体。
  6. 【請求項6】合成樹脂フィルムの一側面或いは金属缶体
    形成用素材の外面に熱硬化型接着剤を塗布して熱硬化型
    接着剤層を形成する接着剤塗布工程と、前記合成樹脂フ
    ィルムと前記金属缶体形成用素材との間に印刷部を設け
    る印刷工程と、表面に弾性体層を備えた圧着ロールを用
    いて前記合成樹脂フィルムを予め加熱された前記金属缶
    体形成用素材に前記熱硬化型接着剤層を介して圧着して
    前記印刷部の厚みによって前記合成樹脂フィルムの表面
    に凸部を形成するフィルム圧着工程と、前記凸部が形成
    された合成樹脂フィルムを前記金属缶体形成用素材に前
    記熱硬化型接着剤層を加熱硬化させて接着する接着工程
    とを備えたことを特徴とする金属缶体の製造方法。
  7. 【請求項7】前記印刷部が、インクと熱膨張性の発泡剤
    との混合物であり、前記フィルム圧着行程において前記
    印刷部を熱膨張させて前記合成樹脂フィルムの表面に凸
    部を形成することを特徴とする請求項6に記載の金属缶
    体の製造方法。
  8. 【請求項8】金属缶体の缶胴部外面に熱硬化型接着剤層
    を介して合成樹脂フィルムを接着してなる金属缶体にお
    いて、前記合成樹脂フィルムと前記缶胴部外面との間に
    所定形状のフィルムを設け、該所定形状のフィルムの厚
    みによって前記合成樹脂フィルムの表面に形成される凸
    部を備えていることを特徴とする金属缶体。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009530011A (ja) * 2006-03-20 2009-08-27 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 柔軟エンボス加工組立体
JP2010047308A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Toyo Seikan Kaisha Ltd 発泡インキ印刷模様を設けた金属缶体
JP2020175555A (ja) * 2019-04-17 2020-10-29 天昇電気工業株式会社 樹脂加飾物品および物品表面の凸部加飾加工方法
CN111977152A (zh) * 2020-07-23 2020-11-24 东莞市志强木艺制品有限公司 一种用于包装盒呈现填充式悬浮图文的复合材料及其制造方法
WO2021225045A1 (ja) 2020-05-07 2021-11-11 東洋製罐株式会社 印刷装置、印刷方法及び缶体

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