JP3013046B2 - 転写印刷di缶体の製造方法 - Google Patents

転写印刷di缶体の製造方法

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は転写印刷工程の後にネックイン加工や加熱処
理工程を有する転写印刷DI缶(絞りしごき缶)の製造方
法に関する。
(従来の技術) 缶胴外面に転写印刷を施したアルミニウムやブリキ製
DI缶の製造方法の中、特開平1−278348号公報には、基
体シートの上に剥離層、図柄層(インキ層)、接着層な
どの層構成から成る転写層を有する転写フィルムを用い
てする方法が示されている。ここでは、ヒーターや電磁
誘導体等を内蔵し、それによりあらかじめ加熱されてい
るマンドレルにDI缶を冠着する。DI缶はマンドレルの熱
で、該フィルムの接着層の溶融可能温度以上に加熱され
る。そうしておいて缶体を転写フィルムに接触させる。
そうすると接着層が溶融し、転写層が融着する。そのあ
と缶体を転写フィルムから離すことにより転写層がDI缶
に転写されることになる。
而して、その図柄層には顔料・樹脂・添加剤などを含
むインキが用いられ、又、接着層としては、熱可塑性樹
脂(例えば、アクリル樹脂、塩化ビニール系樹脂、オレ
フィン系樹脂)、UV硬化性樹脂、熱硬化性樹脂(ウレタ
ン樹脂、メラミン樹脂など)が用いられる旨が開示され
ている。
(発明が解決しようとする問題点) 上記公報開示の方法は、内容物が充填済みで転写印刷
が缶詰製造の最終工程で行われるものであるときには美
しい印刷缶が得られる。
しかし、転写印刷工程をDI缶製造ライン中に組込んで
缶体を加熱し、転写フィルムから剥離層、図柄層、接着
層を缶体に転写し、その後、周知のDI缶製造ラインの通
りにネックイン、フランジ加工を施す場合には、ネック
イン部の被覆部分にクラックを生じ、又、転写印刷後の
缶体内面塗装の乾燥工程で図柄層及び接着層が変色する
ことが知られた。
さらにこのDI缶体に内容物を充填、密封した後、80℃
の温水で30分間の殺菌処理を行ったところ、転写層で微
小なブリスター(気泡)が発生し、表面の光沢がなくな
った(グロスダウン)。
本発明は転写後にネックイン・フランジ加工を受けて
もクラックを生ぜず、又転写印刷工程後の加熱処理、例
えば、内面塗装の乾燥工程や内容物充填後の80℃で30分
間の温水殺菌処理から、125℃で30分間のレトルト殺菌
処理までの殺菌処理の如き1回以上の加熱処理を受けて
もブリスターの発生,或は変色等の問題を生じない転写
印刷DI缶の製造方法を提供することを目的とする。
なお、特開平1−99959号公報には、ツーピース缶の
缶胴に熱硬化性樹脂を含む硬化性樹脂によるアンダーコ
ートを施し、一方、転写フィルムにおける接着層にウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、メチルメ
タアクリレートなどの紫外線又は電子線硬化性樹脂など
を用い、そのインキ層(図柄層)にも同様の硬化性樹脂
を用いて、転写し、そのあとで加熱処理する方法が開示
され、又、特公昭55−6515号公報には、熱硬化性樹脂の
アンカーコートを有する金属容器に、熱硬化型アクリル
樹脂を主成分とするインキ層をもつ転写フィルムで、転
写印刷をし、そのあと加熱処理する方法が示されてい
る。
しかし、これらの方法でも、上に述べた問題は、その
まゝ発現することが判った。
(問題解決のための手段) 本発明は、上記目的達成のために、DI缶外面に塗布さ
れるベースコートを熱硬化性樹脂から成る塗料とし、転
写フィルムにおけるインキ層のインキを熱硬化性のアク
リルもしくはウレタン樹脂インキとし、接着層をフェノ
キシ系樹脂と硬化剤とから成る熱硬化性接着剤で構成
し、かつ転写印刷後の加熱によって前記ベースコート、
印刷インキ及び接着剤を反応架橋させるものである。
(作 用) 本発明においては、ベースコートに熱硬化性樹脂を使
用し、転写フィルムでは、フェノキシ系樹脂と硬化剤と
から成る熱硬化性の接着剤を用い、インキには、熱硬化
性のウレタン樹脂もしくは、熱硬化性のアクリル樹脂か
ら成るインキを用い、かつ、転写印刷後に上記接着剤中
の両樹脂及びベースコート,インキ層の各熱硬化性樹脂
を反応架橋させる加熱を施すことにより、接着剤層及び
インキ層にネックイン・フランジ加工の際にクラックを
生じない適度の伸縮性及び強度と、転写印刷後に缶体内
面塗装の乾燥工程があっても、変色を生じない耐性を付
与すると共に、缶体内に内容物を充填し密封後の温水殺
菌処理又はレトルト殺菌処理を受けてもブリスターの発
生や、変色を生じない耐性を付与することができる。
上記接着剤層、印刷インキ層上に、熱硬化性アクリル
系樹脂の保護膜層と、熱可塑性アクリル系樹脂の剥離層
を加えた被覆は、高温の殺菌処理による変色やブリスタ
ーの発生の防止に特に効果がある。
なお、本発明方法で用いるベースコート用熱硬化性樹
脂としては、熱硬化性のポリエステル樹脂,エポキシ樹
脂,アクリル樹脂,アルキッド樹脂,フェノール樹脂,
ウレア樹脂,メラミン樹脂,などが考えられる。
又、転写フィルムの接着層を構成するフェノキシ樹脂
と硬化剤の配合割合は、加熱硬化に適した配合比に調節
する必要があるのみならず、転写フィルムとして巻き取
り、巻き戻しが可能な程度の乾燥状態と適度な密着性と
柔軟性を保持するよう配慮が必要である。
この場合の硬化剤は、転写印刷後の高温加熱によって
架橋反応するイソシアネート系樹脂が好ましい。
(実施例) 以下、本発明の実施例を比較例とともに述べる。
(実施例1) 第1図は、転写印刷機構の説明図であり、アルミニウ
ム製円板を絞って成形したDI缶2(高さ155mm、径45mm
φ)を洗浄,乾燥後,該缶体の外面側壁のほゞ全体に、
熱硬化性ポリエステル樹脂を主成分とするベースコート
塗料を160〜200mg/dm2の厚さに塗布し、290℃〜350℃で
10秒間の乾燥を行って、ベースコート塗膜の表面のベタ
つきをなくし、かつ所望の塗膜硬さ(鉛筆硬度で2H〜3
H)とし、転写印刷個所3へ移送した。なお、1はマン
ドレルである。
転写印刷個所では、缶体を回転しながら高周波誘導加
熱法により約100℃に加熱してベースコート塗膜を軟化
させ、引き続いてポリエチレンテレフタレート樹脂フィ
ルムから成る基板11、熱可塑性樹脂のアクリル系樹脂か
ら成る剥離層12と、熱硬化性のアクリル性樹脂から成る
保護層13、熱硬化性のウレタン樹脂から成る印刷インキ
層14、フェノキシ樹脂と高温反応型イソシアネート系樹
脂(配合比は30:6)とから成る熱硬化性の接着層15とか
ら構成される転写フィルム10(第1,2図)の接着層15を
缶体2のベースコート4に圧接して(6は加圧・加熱ロ
ール)、剥離層12から剥離して、転写印刷を行った(第
3図)。なお、第2,3図の層構成は誇張して描かれてい
る。
次に当該転写印刷済みの缶体を排出個所5で排出し、
210℃で150秒間加熱した後、缶体の内面に周知のエポキ
シ−フェノール系塗料をスプレー塗装し、該塗料乾燥の
ため225℃で130秒間加熱し、この2回の加熱で印刷イン
キ層14、接着層15及びベースコート層4の各未反応部分
の架橋反応を促進させた。
次いで上記の缶体の開口径が25mm口径の大きさになる
ように周知方法でネックイン・フランジ加工を施した
が、ネックイン部でのクラックの発生は皆無であった。
上記のようにして製造したDI缶体2にコーヒー液を充
填、密封し、125℃で30分間のレトルト殺菌処理を行っ
たが、印刷インキ層、接着層及びいずれの転写層にもブ
リスターや変色は生じなかった。
(実施例2) 慣用法とは逆に、先に缶体内面にエポキシ−フェノー
ル系塗料によるスプレー塗装を行ない225℃で130秒間乾
燥させる処理を行なったこと、ベースコートに、熱硬化
性のポリエステル樹脂80%とエポキシ樹脂10%とを主成
分とする塗料を塗布したこと、排出された転写印刷済み
缶体の最初の加熱を210℃で300秒間行ったこと、を除
き、実施例1と同様の処理を行った。
そのあとネックイン・フランジ加工をしたが、ネック
イン部のクラック発生は認められず、又缶体のどの部分
にも変色は生じなかった。更に実施例1と同様にコーヒ
ー液充填、密封後の殺菌処理においても、ベースコー
ト、インキ層及び接着層ともに、ブリスターの発生や、
変色はなかった。
(実施例3) 熱硬化性ウレタン樹脂インキの代りに熱硬化性のアク
リル樹脂インキを用いた以外、実施例1と全く同一の条
件で転写フィルムを転写印刷してDI缶体を製造した。こ
のDI缶体でもネックイン部のクラックや、転写印刷面の
変色は生ぜず、又そのあとのレトルト殺菌処理によって
も、インキ層,接着層ともにブリスターや変色は生じな
かった。
(比較例1) 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体系樹脂をバインダー
とするインキと通常のエポキシ樹脂を接着剤とする以
外、実施例1と全く同一の条件で転写フィルムを転写印
刷してDI缶体を製造したが、転写印刷工程では製缶ライ
ンに十分追随し得る安定した転写速度が出ず、更に缶内
面焼付け工程で絵柄が悉く黄変してしまった。
(比較例2) アクリル系樹脂から成る剥離層とウレタン樹脂系とイ
ソシアネート樹脂系から成る保護層及びインキと飽和ポ
リエステル樹脂系から成る接着剤によって構成される転
写フィルムを比較例1と同様に缶体に転写する工程を、
製缶ラインに組込んだが、転写速度が上がらず、缶内面
焼付け工程で表面のグロスダウンが生じた。
(発明の効果) 本発明方法によれば、転写印刷後に、ネックイン・フ
ランジ加工を施しても、ネックイン部にクラックを生ず
ることなく、又、缶内面塗装の焼付処理やレトルト殺菌
処理等の加熱処理を受けてもブリスターや変色の発生を
みることがない転写印刷DI缶が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は転写印刷機構の説明図、第2図は転写フィルム
の構成を示す断面図、第3図は転写印刷後の缶体の構成
を示す断面図である。 2……DI缶、4……ベースコート、10……転写フィル
ム、11……基板、12……剥離層、13……保護層、14……
インキ層、15……接着層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板橋 治雄 千葉県市川市入船3―10 コーポ水泉 102 (56)参考文献 特開 昭63−126799(JP,A) 特開 平2−84327(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B44C 1/165 - 1/17 B41M 3/12 B41F 19/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】缶体の外面側壁のほぼ全体に合成樹脂のベ
    ースコートを塗布し、このベースコートを加熱軟化させ
    てから、フィルム基材と剥離層・保護層・インキ層・接
    着層から成る転写層とを有する転写フィルムを押圧し
    て、該転写層を該缶体外面に転写し、その後にネックイ
    ン・フランジ加工,加熱処理工程を含む転写印刷DI缶体
    の製造方法であって、 前記ベースコートが熱硬化性樹脂から成るベースコート
    であり、該転写フィルムの接着層を構成する接着剤がフ
    ェノキシ系樹脂と硬化剤とから成る熱硬化性接着剤であ
    り、インキ層に用いられるインキが熱硬化性アクリルも
    しくはウレタン樹脂のインキであり、 かつ前記転写後に加熱して、該ベースコート及びインキ
    層の各熱硬化性樹脂、該接着層のフェノキシ系樹脂・硬
    化剤を反応架橋させることを特徴とする転写印刷DI缶の
    製造方法。
  2. 【請求項2】該転写フィルムの剥離層が熱可塑性アクリ
    ル樹脂で成り、保護層が熱硬化性アクリル樹脂で成る、
    請求項(1)記載の方法。
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