JPH0810556Y2 - ホログラム付き紙カップ - Google Patents

ホログラム付き紙カップ

Info

Publication number
JPH0810556Y2
JPH0810556Y2 JP7810290U JP7810290U JPH0810556Y2 JP H0810556 Y2 JPH0810556 Y2 JP H0810556Y2 JP 7810290 U JP7810290 U JP 7810290U JP 7810290 U JP7810290 U JP 7810290U JP H0810556 Y2 JPH0810556 Y2 JP H0810556Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
heat
resin layer
hologram pattern
hologram
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7810290U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0435513U (ja
Inventor
正久 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP7810290U priority Critical patent/JPH0810556Y2/ja
Publication of JPH0435513U publication Critical patent/JPH0435513U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0810556Y2 publication Critical patent/JPH0810556Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Holo Graphy (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、周壁部にホログラム画像を有する紙カップ
に関する。
〔従来の技術〕 従来の紙カップがその周壁部に有する図柄等の表示
は、単に印刷、箔押し等により設けられる平面的なもの
であるに過ぎない。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、紙カップにおいても、単なる平面的な表示で
なく、変化に富む興趣ある内容の表示が望まれている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記課題を解決するため、紙層の表面上に
ホログラムパターン樹脂層、該ホログラムパターン樹脂
層のホログラムパターン面を覆うホログラムパターン被
覆層及び熱融着性樹脂層が順次積層され、かつ前記紙層
の裏面上に前記熱融着性樹脂層と熱融着可能な他の熱融
着性樹脂層が積層されてなるブランクが巻回され、その
両端部の重なり合った前記熱融着性合成樹脂層同士が熱
接着されることにより組み立てられた周壁部を備えた紙
コップの構成を採用している。
〔作用〕
紙コップの周壁部の表面には、ホログラムの画像が現
れる。
このため、紙コップの使用者は、見る角度によって絵
柄、像形状が微妙に変化する表示を認識することとな
る。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
実施例1 紙コップ1は、第4図に示されるように構成されてお
り、その周壁部2は第3図のようなブランク3を巻回
し、その両端部4,5で接着等することにより組み立てら
れている。ブランク3の表側にはホログラム画像14が表
示されており、ブランク3が立体的に組み立てられた時
に紙カップ1の周壁部2の表面に模様等として現れる。
周壁部2のブランク3は、第1図に示されるような層
構成となっている。
即ち、下層から上層に向かって、熱融着性樹脂層6/紙
層7/ホログラムパターン樹脂層8/ホログラムパターン被
覆層9/アンダーコート層10/熱融着性樹脂層11となって
いる。
なお、アンダーコート層10の表面には印刷インキ12が
付着している。この印刷インキによる印刷は必要に応じ
て成される。また、前記アンダーコート層10は印刷適性
の向上のために設けられるものであり、印刷しない場合
は省略することも可能である。
最下層の熱融着性樹脂層6は、EMAA樹脂により構成さ
れている。このEMAA樹脂は、エチレンとメタクリル酸の
共重合体であり、アルミニウム等の金属との接着性に優
れ、吸湿性が低い等の特質を有する。実施例では、米国
デュポン社製の商品名ニュクレルが用いられている。
紙層7を構成する紙としては、カップ原紙が用いられ
ている。
ホログラムパターン樹脂層8の表面はホログラムパタ
ーン面13となっており、該樹脂層8は、ポリプロピレン
樹脂(三井石油化学社製LA-221)の押出し塗布法により
形成されている。該樹脂層8は、ポリプロピレン樹脂の
他、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体等透明
性を有する樹脂から適宜選択したもので形成することが
できる。これらの樹脂は後述するホログラムパターン被
覆層形成工程においてガス化しないような添加剤を含有
するものが好ましい。
ホログラムパターン被覆層9は、厚さ約700オングス
トロームのアルミニウム蒸着層で形成されており、反射
層として機能するものである。
なお、このような反射層の代わりに、ホログラムパタ
ーン樹脂層8と屈折率の差が好ましくは0.5以上ある、
例えばZnS(硫化亜鉛)のような化合物の透明薄膜層を
形成すれば、シート自体は透明であるが、ホログラム像
を再現することができる。
アンダーコート層10は、印刷インキ(東洋インキ製造
(株)製MFアンダーラッカー131)の塗布膜として形成
されている。
ブランク表面の熱融着性樹脂層11は、前記ブランク裏
面のものと同様EMAA樹脂で形成されている。
次に、上記周壁部のブランク3の作成方法を説明す
る。
最初に、第5図に示されるような押出しラミネータ15
により、第1図の熱融着性樹脂層6、紙層7及びホログ
ラムパターン樹脂層8の積層体が作成される。なお、熱
融着性樹脂層6は予め紙層7の一面に押出しコート法に
より積層されている。
押出しラミネータ15は、溶融された樹脂を薄膜状に押
し出すためのTダイ16と、Tダイ16から押し出された溶
融薄膜状樹脂17を押圧・冷却してホログラムパターン樹
脂層8とするための冷却ロール18およびニップロール19
と、熱融着性樹脂層6の積層されたカップ原紙20を冷却
ロール18とニップロール19間との間に供給するためのア
ンワンインダ21と、ホログラムパターン樹脂層8がラミ
ネート成形されたシート22を巻き取るためのワインダ23
とを有している。
Tダイ16は特に制限はなく、合成樹脂シート成形用の
通常のTダイを用いることができる。
Tダイ16から薄膜状に押し出されるホログラムパター
ン樹脂層8とされるべき樹脂の膜厚は5〜100μm程
度、好ましくは10〜50μm程度である。
冷却ロール18は、第6図に示されるように、その周面
にホログラムレリーフ原版24を備えている。ホログラム
レリーフ原版24としては、(1)フォトレジストを感光
材料としてレリーフ状干渉縞を記録した2次ホログラム
面に化学銀メッキを施し、その上にニッケル(Ni)メッ
キを施した後、Ni金属膜を剥離して形成したレリーフ版
(プレスマスタ版)、(2)上記(1)のプレスマスタ
版のレリーフ面に剥離処理を行った後に再びNiメッキを
施し、このNi金属膜を剥離して形成したレリーフ版、ま
たは(3)ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹
脂のシートあるいはフィルムを上記(2)のレリーフ版
で熱プレスして形成したレリーフ版等を用いることがで
きる。この中では、押出し成形時のレリーフ版の耐久性
の点から上記(1),(2)のNiレリーフ版が好まし
い。
上述のラミネータ15のTダイ16から薄膜状に押し出さ
れた溶融樹脂17は、カップ原紙20とラミネートされ、冷
却ロール18およびニップロール19とによって押圧・冷却
されるが、この際、冷却ロール18の周面に配設されたホ
ログラムレリーフ原版24によってホログラムパターン面
13が樹脂層8の側に一体的に形成される。
ちなみに、カップ原紙20の走行速度を50m/min、冷却
ロール15及びニップロール16の温度を270℃、Tダイ31
の温度を290℃、溶融樹脂(三井石油化学社製LA-221)1
7の厚さを30μmとしたところ、良好なホログラム像を
得ることができた。
次いで、このように形成されたシートのホログラムパ
ターン面13がコロナ処理によって42dyn以上とされ、該
面に真空蒸着法等の公知の手段によってアルミニウム等
の金属の被覆層9が設層される。そして、被覆層9の傷
付け防止と印刷適性の向上のため、被覆層9の表面に1
μmの厚さのアンダーコート層10がグラビアコートによ
り設けられる。
この後、ワインダ23の巻取体は印刷機(図示せず)に
よりアンダーコート層10の上から所定事項が印刷され、
更にコーティング装置(図示せず)によって印刷インキ
12の上から熱融着性樹脂層11が積層される。
このようにして得られたシートを打抜き、スリッター
等により加工することにより、第3図のようなブランク
3を得ることができる。
そして、このようなブランク3をカップ成形機(図示
せず)に供給することにより、第4図のような紙カップ
1が得られる。該カップ成形機ではブランク3がそのホ
ログラムパターン面13が外側になるように巻回され、か
つその両端部4,5が重合され前記熱融着性合成樹脂層6,1
1同士の熱融着により接着されて周壁部2が立体化さ
れ、更に上部にはカール部が形成され、下部には底板が
あてがわれ接着される。
このようにして組み立てられた紙カップ1の周壁部2
の表面には、前記ホログラムパターン樹脂層8の表面に
形成されたホログラム画像14が現れることとなる。
実施例2 この実施例における周壁部2のブランク28の層構成
は、第2図に示されるようになっている。
即ち、下層から上層に向かって、ポリエチレン樹脂層
である熱融着性樹脂層25/紙層7/ホログラムパターン樹
脂層8/ホログラムパターン被覆層9/アンダーコート層10
/接着剤層26/ポリエチレン樹脂層である熱融着性樹脂層
27となっている。
なお、アンダーコート層10の上には必要に応じて印刷
インキ12により所望の図柄が印刷表示されている。
前記ブランク28の表裏のポリエチレン層27,25は、ポ
リエチレン樹脂フィルムを貼着することにより積層され
ている。
また、前記接着剤層26は、ウレタン系接着剤(武田薬
品(株)製タケラックA-385)を3g/m2の厚さで塗布する
ことにより形成されている。この接着剤としては、感圧
接着剤、感熱接着剤、ホットメルトタイプ接着剤、1液
または2液型の常温硬化型接着剤等を用いることができ
る。
なお、その他の層7,8,9,10は、前記実施例1における
と同様な材料及び製法で形成されるので、その説明は省
略する。
この実施例で得られたブランク28によっても前記実施
例におけると同様なホログラム画像を紙カップの表面に
現出させることができた。
〔考案の効果〕
本考案は以上のような構成を備えることから、紙カッ
プの周壁部に設けられた絵柄、像形状を微妙に変化せし
め、紙カップをその使用者等にとって極めて興趣あるも
のとし、ひいては紙カップに入れられた商品のイメージ
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の紙カップの周壁を形成するブランクの
断面の模式図で、第3図中I−I線部分切欠断面図、第
2図は他の実施例のブランク断面の模式図、第3図は周
壁のブランクの展開図、第4図は紙カップの斜視図、第
5図は押出しラミネータの概略構成図、第6図は冷却ロ
ールの説明図である。 1……紙カップ、2……周壁部、3……ブランク、4,5
……ブランクの両端部、6……熱融着性樹脂層、7……
紙層、8……ホログラムパターン樹脂層、9……ホログ
ラムパターン被覆層、10……アンダーコート層、11……
熱融着性樹脂層、12……印刷インキ、13……ホログラム
パターン面、14……ホログラム画像、25……熱融着性樹
脂層、26……接着剤層、27……熱融着性樹脂層、28……
ブランク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙層の表面上にホログラムパターン樹脂
    層、該ホログラムパターン樹脂層のホログラムパターン
    面を覆うホログラムパターン被覆層及び熱融着性樹脂層
    が順次積層され、かつ前記紙層の裏面上に前記熱融着性
    樹脂層と熱融着可能な他の熱融着性樹脂層が積層されて
    なるブランクが巻回され、その両端部の重なり合った前
    記熱融着性合成樹脂層同士が熱接着されることにより組
    み立てられた周壁部を備えたことを特徴とする紙カッ
    プ。
JP7810290U 1990-07-23 1990-07-23 ホログラム付き紙カップ Expired - Lifetime JPH0810556Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7810290U JPH0810556Y2 (ja) 1990-07-23 1990-07-23 ホログラム付き紙カップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7810290U JPH0810556Y2 (ja) 1990-07-23 1990-07-23 ホログラム付き紙カップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0435513U JPH0435513U (ja) 1992-03-25
JPH0810556Y2 true JPH0810556Y2 (ja) 1996-03-29

Family

ID=31621080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7810290U Expired - Lifetime JPH0810556Y2 (ja) 1990-07-23 1990-07-23 ホログラム付き紙カップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0810556Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006160321A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Toppan Printing Co Ltd 美粧性紙カップ容器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0435513U (ja) 1992-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5200253A (en) Hologram forming sheet and process for producing the same
JP5724472B2 (ja) 積層体
US5946781A (en) Multi-layer packaging foil and method for manufacturing the foil
JP2003533373A (ja) エンボス加工の外観を有する包装積層材、包装積層材および包装積層材から製造した包装容器にエンボス加工する方法
JPH0810556Y2 (ja) ホログラム付き紙カップ
JPH0310491B2 (ja)
JP5939294B2 (ja) 積層体
JPH04107277U (ja) ホログラムシート
JP3999217B2 (ja) 紙容器用積層材の製造方法及びこの方法により得られた紙容器用積層材を使用して作製された紙容器
JPH01173775U (ja)
JP4331416B2 (ja) 特殊装飾印刷金属板の製造方法
JPH03231841A (ja) ホログラム形成包装体
JP3860778B2 (ja) 金属缶
JPH03223781A (ja) レリーフ形成シート並びに該シートから作られる容器及び表紙
JP6537441B2 (ja) 紙製容器および紙製容器の胴部ピースの製造方法
JPS6143188B2 (ja)
JP2896167B2 (ja) ホログラム形成シート
JPH0368988A (ja) ホログラム形成面の加工方法
JP2896166B2 (ja) ホログラム形成面の加工方法
JPS62191872A (ja) ホログラム形成シ−トの製造方法
JPH0721309Y2 (ja) 光拡散積層体およびこれを用いた袋ならびに容器
JPH065948U (ja) ホログラム付液体容器用積層材料
JP6252620B2 (ja) 包装体及びその製造方法
JP3469210B2 (ja) 商品包装体の製造方法及び商品包装体
JPH069980Y2 (ja) ホログラム付包装体

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term