JPH04107277U - ホログラムシート - Google Patents

ホログラムシート

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JPH04107277U
JPH04107277U JP1600191U JP1600191U JPH04107277U JP H04107277 U JPH04107277 U JP H04107277U JP 1600191 U JP1600191 U JP 1600191U JP 1600191 U JP1600191 U JP 1600191U JP H04107277 U JPH04107277 U JP H04107277U
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hologram
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健 高原
和久 星野
正信 岡村
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凸版印刷株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】樹脂の溶融押出ラミネートとインラインで製造
できて、しかも表面に保護層を有するホログラムシート
を提供する。 【構成】基材11上に、表面にホログラムをエンボスし
た透明樹脂12を積層し、このエンボス表面に、部分的
に形成した接着剤層13を介して透明保護フィルム14
を積層して成る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はホログラムシートに関する。 さらに詳しくは、樹脂の溶融押出ラミネートとインラインで製造できて、しか も表面に保護層を有するホログラムシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、基材と、溶融押出成形機から押し出された溶融状態の樹脂とを積層する と共に、この樹脂にホログラムスタンパを押し付けて樹脂表面にホログラムをエ ンボスしてホログラムシートが得られることは公知である(特開昭62−192 779号公報、特開昭62−282078号公報)。
【0003】 これらの方法により製造されたホログラムシートは、樹脂のエンボス表面に接 着剤や保護樹脂層を形成すると、エンボス形成した樹脂と接着剤または保護樹脂 層の屈折率が近いためにホログラムが消失する。
【0004】 このため、この方法で得られたホログラムシートは、エンボス表面を大気中に 露出して使用するのが常であった。 しかし、エンボス表面が露出しているため、磨耗等によりホログラムはやはり 消失し易かった。
【0005】 樹脂のエンボス表面に沿って金属または屈折率の大きい材料を積層して光反射 層とし、次いで接着剤や保護樹脂層を形成する方法もあるが、光反射層をエンボ ス表面に沿って形成するため、真空蒸着やスパッタリングによることとなり、一 工程でホログラムシートを製造することができなかった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、樹脂の溶融押出ラミネートとインラインで製造できて、しか も表面に保護層を有するホログラムシートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本考案は、表面にエンボス型ホログラムが形成され た透明樹脂層を基材上に積層し、この透明樹脂層のエンボス表面に部分的に形成 した接着剤層を介して透明保護フィルムを積層して成るホログラムシートを提供 する。
【0008】
【作用】
本考案に係るホログラムシートは、樹脂のエンボス表面に部分的に接着剤が形 成されている。この接着剤形成部分では、エンボスによるホログラムは消失して いる。 しかし、接着剤の非塗布部分では、ホログラムは消失しておらず、エンボスに よる凹凸に入り込んだ空気または透明保護フィルムと樹脂の間の空気と樹脂の屈 折率の相違から良好に視認できるホログラムを維持している。なお、ホログラム はその全情報を一部が保持していることから、部分的な消失によってはホログラ ムの情報は一切失われず、全情報が保存されている。
【0009】 一方、透明保護フィルムは部分的に積層された接着剤により、エンボス形成面 に固定されており、非消失部分のホログラムを磨耗等から保護する。
【0010】
【実施例】
本考案の一実施例を図面を用いて説明する。 図1はは本考案に係るホログラムシートの断面図である。 また、図2はその製造工程を示す説明図である。
【0011】 本発明のホログラムシート1は、図1に示すように、基材11とその上に順次 積層された透明樹脂層12、接着剤層13、透明保護フィルム層14とから成る 。
【0012】 基材11は透明樹脂層12を支持するものであり、ホログラムの画像を明瞭化 するため、光反射性のものであることが望ましい。また、基材は溶融押出成形機 から押出成形された透明樹脂12と積層するため、長尺のシートであることが望 ましい。
【0013】 光反射性の基材11としては、単層あるいは積層されたシートが使用できる。 単層の光反射性基材11としては、アルミニウム箔、金箔、銀箔等の表面反射率 の高い金属箔が使用できる。
【0014】 また、積層した光反射性基材11としては、上記金属箔と樹脂シートとの積層 材料が使用できる。また、上記金属箔と同じ材質の金属の薄膜を設けた樹脂シー トを使用しても良い。
【0015】 このような樹脂シートとしてはポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ カーボネート樹脂、セロファン等のシートが使用できる。 また、薄膜を設ける場合は、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティン グ等の方法によれば良い。薄膜形成に先立って基材11にアンカーコート剤を塗 布することもできる。薄膜は100〜10000オングストロームの厚さで良い 。
【0016】 なお、基材11は任意の厚さで良いが、通常10〜200μmである。
【0017】 透明樹脂層12はホログラムの形成媒体である。 この透明樹脂層12表面にはエンボス型ホログラムを形成する。エンボス型ホ ログラムとは樹脂12表面に1μm以下のエンボスを形成して回折格子とし、こ のエンボス表面からの反射回折光により三次元情報(画像)を構成したものであ る。
【0018】 このエンボス型ホログラムは、溶融押出成形機から押し出された透明樹脂12 にホログラムスタンパを押圧することにより簡単に形成することができる。 すなわち、図2に示すように、押出成形機3から押し出された透明樹脂12を 走行する基材11に積層すると共に、押出成形機3のダイ31直後に配置された 冷却ロール32とニップロール33の間で押圧しながら冷却する。冷却ロール3 2にはホログラムスタンパが装着されており、押圧により樹脂12表面にスタン パの凹凸が反転して正確に転写され、エンボス型ホログラムが形成される。
【0019】 透明樹脂12としては、溶融押出成形できるものが好ましく、ポリエステル樹 脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリ エチレン樹脂、ホリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂等が使用できる。 この透明樹脂層12の厚みは、透明性の点で1〜200μmが最も適当である 。
【0020】 また、基材11に透明樹脂12を積層するに先立って、基材11にアンカーコ ート処理、コロナ放電処理等の表面活性化処理を施しても良い。
【0021】 接着剤層13は、透明樹脂層12表面にエンボスされたホログラムを露出させ ないように、透明樹脂層12上に透明保護フィルム14を接着させるためのもの である。
【0022】 接着剤層13は、塗布によりホログラムの消失を招くから、部分的に塗布する ことを必要とする。部分的に塗布することにより、非塗布部分にホログラムが残 存する。ホログラムは一つの点に全情報を記録することが可能であるから、一部 分が消失したとしてもホログラムの三次元情報は損なわれない。
【0023】 接着剤層13の塗布形状は任意であって良いが、例えば、点状、ストライプ状 、文字状等に塗布すると、美しいホログラムシートを得ることができる。
【0024】 接着剤層13は、透明樹脂層12と透明保護フィルム14とが実質的に剥離し ない程度に形成すれば良いが、剥離防止のため、全面積の10%以上設けること が望ましい。また、ホログラムの画像の外観を損なわないため、接着剤層13は 全面積の70%以下が好ましい。
【0025】 接着剤13としては、透明樹脂層12と透明保護フィルム14の双方に接着で きる接着剤であれば良いが、例えば、ポリエステルウレタンやポリエーテルウレ タン又はアクリルウレタンなどのポリウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、シ アノアクリレート系接着剤等の使用が可能である。
【0026】 また、接着剤13には着色剤を混合することもできる。着色剤を混合した接着 剤13を、例えば花等の模様状に設けることにより、ホログラムシートは一層美 麗なものとなる。 なお、オフセット印刷用インキや紫外線硬化型インキ等を着色剤入り接着剤と して用いることも可能である。
【0027】 接着剤層13は、グラビアコート、スクリーンコート等の方法で設けることが できる。図2に示すように、基材11と透明樹脂12の積層工程とインラインで 塗布することが可能である。図中4は塗布シリンダーを示している。なお、接着 剤13の厚みは1〜10μmで良い。
【0028】 透明保護フィルム14は透明樹脂層12のエンボス表面を磨耗等から保護する ためのものであり、ホログラム画像を肉眼で視認できるよう、透明である必要が ある。
【0029】 透明保護フィルム14と透明樹脂12の間の空気層20と、透明樹脂層12の 屈折率の差によりホログラムの画像は可視化されるから、透明保護フィルム14 はエンボス部分を埋めないことが必要である。このため、予め成膜したフィルム を用いることが必要になる。
【0030】 例えば、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、セロファンフィ ルム、ポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、 ポリスチレンフィルム等が使用できる。厚みは1〜100μmで良い。
【0031】 透明保護フィルム14は、接着剤13の塗布直後に積層することが望ましい。 図2に示すように、透明樹脂12の溶融押出成形とインラインで積層することも 可能である。
【0032】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、樹脂の溶融押出ラミネートとインラインで 製造できて、しかも表面に保護層を有するホログラムシートを得ることができる 。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】ホログラムシートの断面図である。
【図2】製造工程の説明図である。
【符号の説明】
1 ホログラムシート 11 基材 12 透明樹脂層 13 接着剤層 14 透明保護フィルム層 20 空気層 3 押出成形機 31 ダイ 32 冷却ロール 4 塗布シリンダー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面にエンボス型ホログラムが形成された
    透明樹脂層を基材上に積層し、この透明樹脂層のエンボ
    ス表面に部分的に形成した接着剤層を介して透明保護フ
    ィルムを積層して成るホログラムシート。
JP1600191U 1991-02-26 1991-02-26 ホログラムシート Expired - Fee Related JP2524092Y2 (ja)

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