JP2004058189A - 平版印刷版材料の断裁方法及び平版印刷版の製造方法 - Google Patents

平版印刷版材料の断裁方法及び平版印刷版の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アルミニウム支持体のみの平版印刷版材料と同等のハンドリング性(断裁が容易)を有し、断裁方法が改善され、バリ、端部のフィルム剥がれの発生がなく、且つ、露光機のドラム、印刷機のシリンダーが傷つことなく、印刷部の端部の汚れも発生しない平版印刷版材料の断裁方法及び平版印刷版の製造方法の提供。
【解決手段】印刷版原版に用いる平版印刷版材料の断裁方法において、アルミニウム支持体2とアルミニウム支持体以外の支持体1を接着バインダーを用いて貼合により一体化した複合支持体をアルミニウム支持体以外の支持体側を鋭角刃のカッターを用いて断裁することを特徴とする平版印刷版材料の断裁方法。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
平版印刷版材料の断裁方法(以下、単に断裁方法ともいう)及び平版印刷版の製造方法(以下、単に製造方法ともいう)に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピューターの普及に伴い、印刷画像情報を可視画像化することなく直接版材にレーザーあるいはサーマルヘッドで印字し製版できるコンピューター・ツー・プレート(CTP)タイプの平版印刷版が登場するに至っている。特にCTPタイプの版材は製版工程の合理化と短縮化、材料費節減が可能となることから、CTS化が完了した新聞製作、プリプレス工程がデジタル化された商業印刷分野等で大いに期待されている。
【0003】
また、印刷現場のオフィス化に伴い廃棄物の削減が問題となっており、現像処理の不要な印刷材料へのニーズが高まりつつある。このような印刷版材料の多くは、アルミニウム支持体を用いた材料で、このアルミニウム支持体を用いたものが主流であるが、アルミニウム支持体のみの構成を用いた印刷版材料では耐傷性やハンドリング性が悪く、十分であるとは言いがたかった。
【0004】
これらの問題を解決するために、特開2002−67522ではアルミニウム支持体とアルミニウム支持体以外の支持体とを接着剤を用いて貼合した平版印刷版材料が開示されている。アルミニウムとの複合支持体を用いることで、アルミニウム単独のものよりもコストが安く、画像形成層をポリエチレンテレフタレート(PET)などのフィルム上に塗布できることから、塗布液を選ばないといった効果を有している。
【0005】
しかしながら、この複合支持体を平版に断裁(以下、裁断ともいう)する工程において、接着部分が剥がれてしまったり、アルミニウム支持体側にバリがでてしまい、印刷時のエッジの汚れの原因になったり、露光機のドラムや印刷機のシリンダー等を傷つけてしまう、あるいはバリ部分が作業時にひっかかり怪我をしてしまうという問題を抱えていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的はこれらの問題を鑑み、アルミニウム支持体のみの平版印刷版材料同等のハンドリング性(断裁が容易)を有し、断裁方法が改善され、バリ、端部のフィルム剥がれの発生がなく、且つ、露光機のドラム、印刷機のシリンダーが傷つくことなく、印刷部の端部の汚れも発生しない平版印刷版材料の断裁方法及び平版印刷版の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は以下の構成により達成される。
【0008】
1.印刷版原版に用いる平版印刷版材料の断裁方法において、アルミニウム支持体Aとアルミニウム支持体以外の支持体Bを接着バインダーを用いて貼合により一体化した複合支持体をアルミニウム支持体以外の支持体B側を鋭角刃のカッターを用いて断裁することを特徴とする平版印刷版材料の断裁方法。
【0009】
2.ロール状の前記複合支持体を、鋭角刃の上のカッターの刃先角度を15〜45°、下のカッターの刃先角度を75〜90°にした上下カッターを用いて断裁することを特徴とする前記1に記載の平版印刷版材料の断裁方法。
【0010】
3.上下カッターで断裁する切断面に直角方向の刃先間の間隙(クリアランス)が貼合した複合支持体の厚さの0.5〜15%であることを特徴とする前記1又2に記載の平版印刷版材料の断裁方法。
【0011】
4.平版印刷版材料のアルミニウム支持体Aとアルミニウム以外の支持体Bを連続的に貼合、一体化を行った後、複合支持体の断裁を前記1〜3の何れか1項に記載の平版印刷版材料の断裁方法で行うことを特徴とする平版印刷版の製造方法。
【0012】
以下、本発明を更に詳細に述べる。
印刷機上現像可能な親水性表面あるいは画像形成層等を付与するのはアルミニウム支持体以外の支持体B上で、支持体上に塗布方式で付与するため、所望の大きさより若干幅広の支持体を用いて塗布を行うことが多い。これは塗布方式では、親水性表面や画像形成層等の付き量が端部で変動しやすいことや塗布液の塗布性に起因したはじき等が支持体端部で劣化することによる。このため、所望の大きさに断裁することが必要となる。
【0013】
このような端部の断裁にはロータリーカッターを用いて断裁することが好ましい。ロータリーカッターを用いることで、ロール状に巻かれた印刷版複合支持体を連続的に搬送でき、高速でバリを出すことなく断裁できる。
【0014】
また、本発明の複合支持体を断裁する場合は、アルミニウム支持体A以外の支持体B側に鋭角刃のカッターを用いることを特徴としている。
【0015】
図1、2を用いて、本発明の平版印刷版材料の断裁方法について説明する。 アルミニウム支持体以外のプラスチック支持体1の断裁時、鋭角刃のカッター3の刃先角度(図1、2においてはθは30°)は15〜45°が好ましく、15〜30°がより好ましい。また、アルミニウム支持体2側には刃先角度(図1、2においてはθは190°)が75〜90°のカッター4を用いたギロチン式で断裁することでバリの発生のない平版印刷版用材料を断裁することが可能である。
【0016】
また、本発明においては、刃先角度が15〜45°の鋭角刃のカッター3と75〜90°のカッター4とで切断する切断面に直角方向の刃先間の間隙が貼合した複合支持体(以下、全支持体ともいう)の厚さの0.5〜15%であることが好ましい。
【0017】
アルミニウム支持体2以外の支持体1側から鋭角刃のカッター3を用いることで接着部分でのはがれ、アルミニウム支持体2のバリ等を防止することができる。アルミニウム支持体2側から鋭角刃のカッター3を入れて、断裁すると、アルミ支持体2側にバリが発生したり、アルミニウム以外の支持体1の切れ残りを生じ、きちんと断裁することができない。
【0018】
印刷機上現像可能の印刷材料の作製は公知の親水性表面や画像形性層、あるいは感光層等をアルミニウム以外の支持体上に公知の方法で塗布し、アルミニウム支持体と貼合することで作製することができる。
【0019】
〈本発明の印刷版用複合支持体〉
〈アルミニウム支持体A〉
本発明において、印刷版用支持体の基材としての金属板アルミニウムが、比重と剛性との観点から好ましい。
【0020】
アルミニウム板は、通常その表面に存在する圧延・巻取り時に使用されたオイルを除去するためにアルカリ、酸、溶剤等で脱脂した後に使用される。脱脂処理としては特にアルカリ水溶液による脱脂が好ましい。また、親水性層との接着性を向上させるために、親水性層を設ける面に易接着処理や下塗り層塗布を行うことが好ましい。例えば、ケイ酸塩やシランカップリング剤等のカップリング剤を含有する液に浸漬するか、液を塗布した後、十分な乾燥を行う方法が挙げられる。陽極酸化処理も易接着処理の1種と考えられ、使用することができる。また、陽極酸化処理と上記浸漬又は塗布処理を組合わせて使用することもできる。また、脱脂した表面もしくは陽極酸化処理を施した表面に特開平8−240914号公報に示された方法による有機・無機ゾルゲル皮膜を形成してもよい。また、公知の方法で粗面化されたアルミニウム板を使用することもできる。
【0021】
〈アルミニウム支持体以外の支持体B〉
また、アルミニウム支持体Aと貼り合わせるアルミニウム支持体以外の支持体Bとしては特に大きな制限は無く、プラスチックフィルム、ポリオレフィン等で処理された紙、更にこれら材料を適宜貼り合わせた複合基材等も用いることが出来る。
【0022】
プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、アセテート、ナイロン、ポリエーテルイミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、セルロースエステル類等を挙げることができる。これらプラスチックフィルムは塗布層との接着性を向上させるために、塗布面に易接着処理や下塗り層塗布を行うことが好ましい。易接着処理としては、コロナ放電処理や火炎処理、紫外線照射処理等が挙げられる。また、下塗り層としては、ゼラチンやラテックスを含む層等が挙げられる。
【0023】
本発明の印刷版用支持体は前記AとBを貼り合わせた印刷版用複合支持体であることを特徴としている。
【0024】
本発明のアルミニウム支持体の厚みは全支持体の総厚みの0.4倍以上が好ましく、0.4〜0.9倍がより好ましい。アルミニウム支持体以外の支持体Bの比重は1.5g/cm以下であることが好ましく、0.5〜1.4g/cmがより好ましい。
【0025】
本発明者は、アルミニウム支持体Aと貼り合わせるアルミニウム支持体A以外の支持体Bの厚みと比重、接着剤種とその物性をコントロールすることにより従来の平版印刷版原版と同等の使い勝手で、印刷機を特に選定することなく、且つ、アルミニウム支持体のみの平版印刷版原版構成より印刷性能、傷耐性、ハンドリング性の全て性能を十分に兼ね備えた印刷版用支持体になり得ることを初めて見いだした。
【0026】
アルミニウム支持体Aとアルミニウム支持体A以外支持体Bとを貼り合わせた後の全支持体の厚みは、印刷機に取り付け可能であれば特に制限されるものではないが、50〜500μmのものが一般的に取り扱いやすい。
【0027】
〈接着剤バインダー〉
本発明の接着剤バインダーとしてはアルミニウム支持体Aとアルミニウム以外の支持体Bを接着するものであれば特に制限無く、熱硬化型、熱可塑性樹脂を用いることが出来る。
【0028】
但し、熱硬化性樹脂の場合は硬化させると、印刷性能、傷耐性に大きな影響を与えることを見いだし、該樹脂が好ましい。
【0029】
バインダー種としては、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステル−ポリウレタン樹脂、スチレン共重合エラストマーが好ましく用いられる。
【0030】
ウレタン樹脂としては分子内にウレタン結合(−NHCOO−)を有する樹脂具体的には日本ポリウレタン工業(株)製接着剤用ポリウレタン樹脂ニッポラン等があげられる。
【0031】
ポリエステル−ポリウレタン樹脂としては大日本インキ化学工業株式会社LX−660(K)等があげられる。
【0032】
アクリル樹脂としてはエチレン−エチルアクリレート共重合樹脂(EEA)やエチレン−アクリル酸共重合樹脂(EAA)、その他変性アクリル樹脂があり、具体的には三井デュポンポリケミカル(株)製EVAFLEX−EEAや日本ゼオン(株)製ニポールLXシリーズなどがあげられる。
【0033】
スチレン共重合エラストマーとしては分子内にポリスチレンブロック(S)とポリブタジエン(B)、ポリイソプレン(I)、ポリエチレン−ブチレン(EB)、ポリエチレン−プロピレン(EP)ブロックが共重合したSBS、SIS、SEBS、SEPSなどを好ましく用いることができる。具体的にはシェルジャパン(株)製カリフレックスTR、クレイトンD、クレイトンGや(株)クラレ製セプトン、ハイブラーや旭化成(株)製タフテックH、Mシリーズなどがあげられる。
【0034】
本発明に好ましく用いられる接着剤バインダーの塗布量としては、貼り合わせた後用意に再剥離することがなければ、特に制限はないが1g/m以上であることが好ましい。
【0035】
〈フィラー〉
本発明において印刷性能、物性を良化させるために適宜接着層バインダー中にフィラーを添加することが好ましい。
【0036】
フィラーとしては、カーボンブラック、グラファイト、TiO、BaSO、ZnS、MgCO、CaCO、ZnO、CaO、WS、MoS、MgO、SnO、Al、α−Fe、α−FeOOH、SiC、CeO、BN、SiN、MoC、BC、WC、チタンカーバイド、コランダム、人造ダイアモンド、ザクロ石、ガーネット、ケイ石、トリボリ、ケイソウ土、ドロマイト等の無機フィラーやポリエチレン樹脂粒子、フッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子等の有機フィラーを挙げることができる。
【0037】
接着剤バインダー中へのフィラー添加量は特に制限はないが、バインダー中に完全に保持されれば良く、バインダー質量の30質量%以下が好ましい。
【0038】
本発明は支持体上に少なくとも感光層を1層設け、そののち、もう一方の支持体とを接着剤バインダーを用い、熱、圧力により複合支持体にする製造方法であることを特徴としている。この際、貼合による複合支持体にするために、感光層には熱と圧力が加えられる。この場合、本発明者は請求項1又は請求項2の条件を満たさないと印刷版としての画像性能を著しく劣化させることを見出し、本発明をなすに至った。
【0039】
貼合時の加熱加圧処理には、密着性が稼げて気泡などが混入せずに加圧または加熱加圧処理できるものであれば特に制限なく用いることができる。貼合温度を印加する時間は接着剤バインダーの種類、量にもよるが、貼合時ライン搬送速度で0.5m/min〜200m/minが好ましい。これにより、貼合温度が均一に伝わり不要に貼り合わせた支持体が再剥離がなくなり、更には、支持体、支持体間に気泡等の混入のない複合支持体を得ることができる。
【0040】
密着性が稼げ気泡等の混入や不要な剥離の発生がなく、支持体の変形のない高品質な複合支持体を得るために、貼合時圧力は9.8×10〜4.9×10Paが好ましい。
【0041】
本発明はロール方式により連続的に貼合処理することが生産効率上好ましい。この場合、加圧ロール、ヒートロールの材質に特に制限はなく、金属、硬質ゴム、軟質ゴム、樹脂等の材質を適宜選択できる。又、ロール径についても特に制限はないが、好ましくは直径30〜500mm、更に好ましくは50〜400mmである。貼合にあたり、それぞれの抱き角についても特に制限はないが、好ましくは1〜180°、更に好ましくは5〜120°である。
【0042】
カッター
従来アルミニウム支持体の裁断に慣用されているカッター、例えばロータリーシャー、フラングシャー、ダウンカットシャー、アップカットシャー、スリッター、枚葉断裁機などの中から任意のものを選び用いることができる。また切欠部を設ける方法としては、角部を削り取るか研磨する方法、あるいは前記裁断時に同時に切欠部を設けることのできるスリッターなどを用いて裁断する方法などを用いることができる。
【0043】
【実施例】
以下、実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、本発明の実施態様はこれらに限定されるものではない。
【0044】
アルミニウム以外の支持体Bとして、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート支持体(HS74:デュポン社製)を用い、下記組成の親水性表面と画像形成層を付与した。
【0045】
(中間層塗布乾燥工程)
下記中間層用塗布液をワイヤーバー塗布方式で、前記支持体上に乾燥後付き量が1.7g/mになるように塗布し、100℃、1分乾燥した。
【0046】
(親水性層塗布乾燥工程)
次いで、中間層上に下記親水性層用塗布液をワイヤーバー塗布方式で、乾燥後付き量が0.73g/mになるように塗布し、100℃、1分乾燥した。
【0047】
(画像形成層塗布乾燥工程)
下記画像形成層用塗布液を親水性層上にワイヤーバー塗布方式にて、乾燥付き量が0.6g/mになるように塗布し、50℃、3分乾燥し、さらに40℃、24時間のエージングを行い、第1支持体を得た。
【0048】
中間層1
表1の組成の素材をホモジナイザーを用いて十分に撹拌混合した後、濾過して中間層用ペーストを作製した。
【0049】
Figure 2004058189
親水性層1表1の組成の素材をホモジナイザーを用いて十分に撹拌混合した後、濾過して親水性層用ペーストを作製した。
【0050】
Figure 2004058189
第2支持体の作製
厚さ150μmのアルミニウム支持体Aに接着剤(製品名AD76P1(主剤)、CAT−10L(硬化剤):どちらも東洋モートン社製、を10:1の割合で混合)をワイヤーバーにて付き量30g/mになるように塗布し、第2支持体を得た。
【0051】
第1支持体の何も積層していない面と接着剤を塗布した第2支持体とを対面させ、圧着ローラー(搬送速度:30m/min、圧力12kg/cm、ヒートロール温度130℃)で両者を貼合することにより平版印刷版原版支持体を作製した。この平版印刷版原版支持体を巻き取り、ロール状にしたものを以下の方法で断裁を行った。
【0052】
第1支持体側のカッターの刃先角度を30°、第2支持体側の刃先角度を90°にして、クリアランスは10μmでギロチン式で断裁し、平版印刷版材料を得た。
【0053】
第1支持体側のカッターの刃先角度を15°、第2支持体側の刃先角度を90°にして、クリアランスは10μmでギロチン式で断裁し、平版印刷版材料を得た。
【0054】
第1支持体側のカッターの刃先角度を90°、第2支持体側の刃先角度を90°にして、クリアランスを10μmでギロチン式で断裁し、平版印刷版材料を得た。
【0055】
第1支持体側のカッターの刃先角度を90°、第2支持体側の刃先角度を90°にして、クリアランスを40μmでギロチン式で断裁し、平版印刷版材料を得た。
【0056】
第1支持体側の刃先角度を90°、第2支持体側の刃先角度を30°にし、クリアランスを10μmでギロチン式で断裁し、平版印刷版材料を得た。
【0057】
ハンドリング性評価
100人の人に前記平版印刷版材料を印刷機のシリンダーに取り付けてもらい、作業時の引っ掛かりを評価した。
【0058】
○:95人以上の人が引っかかりもなく作業性が良好
△:50人以上の人が引っ掛かりを感じ作業性に若干懸念がある
×:何人かがバリで指先を切る
断裁面の評価
100枚断裁し、断裁面の評価をルーペによる目視で行った
○:バリもフィルム剥がれもなくきれいに断裁されている
△:バリやフィルム剥がれを起こしている
×:きちんと切断されていない
印刷機シリンダー表面の傷の評価
前記平版印刷版を10枚印刷機(三菱重工業(株)製DAIYA1F−1)のシリンダーに取り付けたときの、シリンダー表面への傷の有無を評価した。
【0059】
○:傷はなかった
×:傷があった
【0060】
【表1】
Figure 2004058189
【0061】
本発明の平版印刷版材料は、バリや端部のフィルム剥がれ等が発生していないため、露光時に露光機のドラム、印刷機のシリンダーを傷つけることはなく、また印刷時の端部の汚れ等も発生もなく印刷することが出来た。
【0062】
【発明の効果】
本発明による平版印刷版材料の断裁方法及び平版印刷版の製造方法は、アルミニウム支持体のみの平版印刷版材料同等のハンドリング性(断裁が容易)に優れ、断裁方法が改善され、バリ、端部のフィルム剥がれの発生がなく、且つ、露光機のドラム、印刷機のシリンダーが傷つくことなく、印刷部の端部の汚れも発生しない優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平版印刷版材料の断裁方法の一例を示す概略図である。
【図2】本発明の平版印刷版材料の断裁方法の他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 プラスチック支持体
2 アルミニウム支持体

Claims (4)

  1. 印刷版原版に用いる平版印刷版材料の断裁方法において、アルミニウム支持体Aとアルミニウム支持体以外の支持体Bを接着バインダーを用いて貼合により一体化した複合支持体をアルミニウム支持体以外の支持体B側を鋭角刃のカッターを用いて断裁することを特徴とする平版印刷版材料の断裁方法。
  2. ロール状の前記複合支持体を、鋭角刃の上のカッターの刃先角度を15〜45°、下のカッターの刃先角度を75〜90°にした上下カッターを用いて断裁することを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版材料の断裁方法。
  3. 上下カッターで断裁する切断面に直角方向の刃先間の間隙(クリアランス)が貼合した複合支持体の厚さの0.5〜15%であることを特徴とする請求項1又2に記載の平版印刷版材料の断裁方法。
  4. 平版印刷版材料のアルミニウム支持体Aとアルミニウム以外の支持体Bを連続的に貼合、一体化を行った後、複合支持体の断裁を請求項1〜3の何れか1項に記載の平版印刷版材料の断裁方法で行うことを特徴とする平版印刷版の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114290393A (zh) * 2020-10-07 2022-04-08 通伊欧轮胎株式会社 橡胶胶包切断装置

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