JP3076871B2 - シールラベルの製造方法 - Google Patents

シールラベルの製造方法

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JP3076871B2
JP3076871B2 JP10008386A JP838698A JP3076871B2 JP 3076871 B2 JP3076871 B2 JP 3076871B2 JP 10008386 A JP10008386 A JP 10008386A JP 838698 A JP838698 A JP 838698A JP 3076871 B2 JP3076871 B2 JP 3076871B2
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順一 浜崎
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株式会社マツザキ
順一 浜崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なシールラベルの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば製品に貼付するラベルあ
るいは様々な用途に用いられ得るシールは、従来から多
くの種類が知られており、広く用いられている。さらに
その製造方法も従来より種々提案されている。現在、ラ
ベルを製造する一般的な方法としては、ラベル材に、粘
着層を介して非粘着台紙を裏張し、非粘着性台紙とラベ
ルとを一体にした後、このラベル材に同一あるいは異な
る必要な情報を印刷し、これにダイカット装置などで切
り込み線をいれて所望の形状のラベルを得る方法が取ら
れている。一般にカスと呼ばれるラベル材の不要部分を
取り除く場合もあり、使い勝手のよいラベルの製造方法
は種々検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のラベル
製品は、非粘着性台紙を必須の構成要素として含む。ラ
ベルは各種製品の表示等に容易に用いられるように片面
に粘着層が設けられており、ラベルが使用に供されるま
で、その粘着層と空気との接触を遮断しつつ、粘着性を
有効に保持する必要がある。従って、粘着性の有効保持
の役割を果たす非粘着性台紙が、粘着層すべてに渡って
存在している。この台紙は、ラベル製品を購入して使用
する者により適宜廃棄されている。しかし、非接着性台
紙にはシリコンなどのコーティング剤が施してある為、
そのまま廃棄すれば環境に及ぼす影響が懸念され、ゴミ
の増大にもつながっているという問題がある。
【0004】そこで、本発明者らは、このような課題を
解決するべく、鋭意研究した結果、本発明に至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシールラベ
ルの製造方法の要旨とするところは、粘着層、ラベル
材、インク層、および剥離層が順に積層されたラベルの
連続体が巻取られたシールラベルを製造する方法におい
て、粘着層を介して非粘着性台紙が予め裏張された用紙
のラベル材を所定の幅に切断する工程と、該切断された
長尺の用紙のラベル材に特定情報をインクにより印刷し
て、ラベル材上にインク層を付与する工程と、該インク
層上に剥離剤を提供して剥離層を付与する工程と、該非
粘着性台紙、粘着層、ラベル材、インク層および剥離層
からなる積層体から、非粘着性台紙を取り除き、残余の
積層体を回収する工程とを含むことにある。
【0006】本発明に係るシールラベルの製造方法の
旨とするところは、上記残余の積層体の回収がロール形
状に該残余の積層体を巻き取りなされることにある。
【0007】かかるシールラベルの製造方法において、
上記残余の積層体の回収が該残余の積層体を枚葉に切断
し重層してなされることにある。
【0009】かかるシールラベルの製造方法において、
上記インク層上に印刷保護剤を付与して保護層を付与す
る工程を含むことにある。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明においてシールラベルは、
粘着層、ラベル材、インク層、および剥離層が順に積層
されたラベルの連続体を巻き取ってなる形状で提供され
得る。このとき、紙あるいはその他の材質で作成された
円筒の外周面に非接着性部分を設けてなる芯に、ラベル
を連続して巻取った形状でもよいし、芯を有さないいわ
ゆるコアレスの巻物として提供することもできる。
【0012】ここで、「ラベルの連続体」とは、粘着
層、紙あるいはその他の材質からなるラベル材、インク
層、および剥離層を重層してなる、長尺のラベルをい
う。ラベルの連続体は、必要に応じて、インク層の保護
層を、インク層と剥離層との間に有していてもよい。ラ
ベルの連続体を巻取った形状のシールラベルに芯がある
場合、芯の非粘着性部分とラベルの連続体の一巻目の粘
着層とが直接接しており、続いてラベルの連続体の一巻
目の外周をなす剥離層と二巻目の粘着層とが接する。こ
のように順次外周面をなす連続体のラベルの剥離層に、
次の回転の粘着層を重ねる。ラベルの連続体を巻取った
シールラベルが、芯のないコアレスの巻物で提供される
場合、中心部分を形成する内周を形成する粘着層は、支
持体に取り付けて提供され得るが、これに限定されな
い。
【0013】本発明においてシールラベルは、紙あるい
はその他の材質の片面に非粘着性部分を設けてなる台紙
に、一枚以上のラベルを連続して重ね併せた、いわゆる
枚葉の形状で提供され得る。この時の台の形状は特に限
定されないが、一枚分あるいは数枚分のラベルの大きさ
および形状に一致させることが好ましい。例えば、一枚
のラベルが円形に形成され、かつシールラベルを一枚ず
つ重層して形成したい場合、一枚分のラベルの大きさに
一致させた円形の台を提供することや一枚分のラベルよ
りわずかに大きい円形の台を提供することができる。こ
のような台の非粘着性部分に最下部のラベルの粘着層を
接触させ、該最下部のラベルの剥離層に次のラベルの粘
着層を重ねる。枚葉の形状で提供されるシールラベルの
各ラベルは、粘着層の一部をインク等でコートし、粘着
性を有さない部分を形成し、ラベルの使用に際してそれ
ぞれのラベルを剥がし易い態様とすることもできる。
【0014】巻き取りあるいは枚葉形状のシールラベル
は、ラベル材に、非粘着性台紙を粘着層を介して裏張し
た用紙のラベル材に特定情報を印刷して、ラベル材上に
インク層を付与する工程;該インク層上に剥離剤を提供
して剥離層を付与する工程;および該非粘着性台紙、粘
着層、ラベル材、インク層および剥離層からなる積層体
から、非粘着性台紙を取り除き、残余の積層体を回収す
る工程を含む。
【0015】ラベル材に非粘着性台紙を粘着層を介して
裏張した用紙は、通常入手できるタック紙であり得る。
例えばリンテック株式会社製のSS上質タック紙、SS
ホイルタック紙、SSアートタック紙、SSグロスタッ
ク紙、王子タック社製の上質タック紙、ミラコートタッ
ク紙、ホイルタック紙、およびアートタック紙などがあ
るが、これに限定されない。
【0016】あるいはラベル材に非粘着性台紙を粘着層
を介して裏張した用紙は、、当業者に公知の方法で製造
し得る。このときラベル材としては、その片面に印刷を
施し得る材質であれば特に限定されない。ラベル材とし
ては、透明、半透明、あるいは不透明の基材があり、好
ましい例として、セロハン紙、上質紙、アート紙、クラ
フト紙、合成紙などの各種紙;不織布などのシート;ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹
脂、塩化ビニル樹脂、スチレン樹脂、ABS樹脂、ポリ
ビニルアルコール、アクリル樹脂、アクリロニトリル−
スチレン系樹脂、塩化ビニリデン樹脂、AAS樹脂、A
ES樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、ポリ−4−メチルペンテン−1樹脂、ポリブテン−
1樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フ
ッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ア
セタール樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなど
のポリエステル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹
脂、ポリイミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテル
スルホン樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、ポリアリレー
ト樹脂などの各種樹脂、アルミニウムなどを混合した金
属系箔などから選択される1種以上の基材が挙げられ
る。
【0017】さらに粘着層は、少なくとも1種の粘着剤
からなるものであり、当業者に公知でかつ非粘着性台紙
を裏張したラベルに一般的に用いられる粘着層を形成し
得るいずれの粘着剤あるいはそれらの2以上の組み合わ
せでも用いられる。例えば、天然ゴム系粘着剤、合成ゴ
ム系粘着剤、アクリル樹脂系粘着剤、ポリビニルエーテ
ル樹脂系粘着剤、ウレタン樹脂系粘着剤、シリコン樹脂
系粘着剤などが挙げられる。アクリル樹脂系粘着剤の具
体例としては、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸ブチル、アクリロニトリル、イタコン酸、
無水マレイン酸などからなる1種以上の重合体あるいは
共重合体が挙げられる。ポリビニルエーテル樹脂系粘着
剤の具体例としては、ポリビニルエーテル、ポリビニル
イソブチルエーテルなどが挙げられる。本発明に特に好
ましく用いられるのは、アクリル樹脂系粘着剤である
が、これに限定されない。
【0018】上記の粘着剤にさらに必要に応じて、テル
ペン樹脂、スチレン樹脂などの粘着付与剤;シリカ、炭
酸カルシウム、硫酸バリウムなどの充填剤;可塑剤など
の軟化剤;アニリドなどの酸化防止剤;架橋剤などを配
合し得る。
【0019】粘着層を設ける方法は特に限定されない
が、例えば上記の1種以上の粘着剤を適当な溶剤に溶解
させて塗布する方法、適当な媒体に分散あるいは乳化さ
せて塗布する方法、剥離紙にあらかじめ粘着剤層を塗布
形成して貼合わせる方法、両面テープを積層する方法な
どが挙げられる。本発明において特に好ましいのは、適
当な媒体に分散させたエマルジョンを塗布、塗工、ある
いは積層する方法である。エマルジョン系粘着剤の場
合、ホットメルト系粘着剤と異なり、樹脂の種類が限定
されず、耐候性、透明性に優れ、薄く塗布することも可
能だからである。
【0020】本発明に用いられ得る非粘着性台紙の種類
は、特に限定されない。例えば通常用いられるあらゆる
種類の紙にシリコンなどのすべり剤を塗布して得られ
る。またはセロハンのような剥離性を有する材質をその
まま用い得る。このような台紙を、粘着層を有する紙の
裏に張る。
【0021】このようにして得られたラベル材に非粘着
性台紙を粘着層を介して裏張した用紙をそのまま印刷に
供することもできるし、適宜所定の幅に切断し、長尺の
用紙を得ることも可能である。このように所定の幅に切
断する方法は特に限定されない。好ましくは、ロールに
巻いた長尺の用紙を芯に巻いてから所望の幅に併せて切
るスライサー方式、あるいは所望の寸法に幅をカットし
ながら芯に巻き取るスリッター方式がある。
【0022】非粘着性台紙を裏張した用紙あるいはそれ
を所望の幅にした連続体に印刷を施す方法は特に限定さ
れない。インク材の材質は、ラベル材の種類によって適
宜決定される。例えば鉱油性インク、乾性植物油イン
ク、樹脂性インクなどが挙げられる。印刷を行う方法も
特に限定されず、例えばフレキソ印刷、グラビア印刷、
オフセット印刷、凸版印刷等が挙げられる。所定の幅に
裁断されたラベル材を印刷する場合は、小型の印刷機を
用い得るので、好ましい。
【0023】保護層は、少なくとも1種の印刷保護剤を
含む。この保護剤は必要に応じて付与すればよく、省略
することもできる。本発明のシールラベルにおいては、
ラベル同士が台紙などを介さずに直接重ね合わされる
為、印刷面の剥離を防止する必要がある。保護剤は、印
刷面の剥離を防止することができればあらゆる組成物を
用い得る。例えば、通常インクの希釈に用いられるメジ
ウムなどを用いることができる。メジウムは、例えばポ
リエステル樹脂に適宜添加物を混合してなる物質であ
り、株式会社T&KTOKA製のUVOLSD7100
ビクトリアLなどがあるが、これに限定されない。
【0024】このような保護剤を印刷面上に付与する方
法は特に限定されず、例えば1種以上の保護剤を適当な
溶剤に溶解させて塗布する方法、適当な媒体に分散ある
いは乳化させて塗布する方法、無溶媒で塗布またはカレ
ンダーロールにより塗工する方法などが挙げられる。
【0025】剥離層は、少なくとも1種の剥離剤を含
む。剥離層は、本発明のシールラベルにおいて、粘着層
と直接接する。すなわち、例えばラベルの連続体を巻き
取った形状の場合、一巻目のラベルの剥離層と二巻目の
ラベルの粘着層とが接しており、さらに二巻目のラベル
の剥離層が三巻目のラベルの粘着層と接しており、順次
このように巻数を増加させて巻き取った形状のシールラ
ベルが形成される。このシールラベルの使用に際して
は、最外周面を形成するラベルから順次剥がしながら必
要な量を切り取る。従って、剥離層は、ラベルを使用し
ない場合には粘着層の粘着性を良好に保ち、使用に際し
ては、使用に供するラベルの粘着面をスムーズに剥離さ
せ、その剥離層の下の必要な情報を印刷したインク層ま
でが粘着層に付着しないように保護する役割を果たす必
要がある。従ってこのような剥離層を形成しうる剥離剤
であれば、その種類は特に限定されない。剥離剤の例と
しては、シリコン樹脂、セルロース樹脂、アルキット樹
脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂などが挙げられるが、シリコン樹脂、セルロース樹
脂、アクリル樹脂が特に好ましく用いられ得る。
【0026】剥離剤を印刷面上あるいは保護層上に設け
る方法は特に限定されないが、塗布、転写、印刷する方
法が挙げられる。あるいはアクリル樹脂などの樹脂類を
乾性油に溶かすか、あるいは溶剤に溶かして揮発性塗料
としたワニスを、塗布することも好ましく行われ得る。
あるいはこのような剥離層を保護層の代わりにあるいは
保護層に加えて、二層、三層と重ねていくこともでき
る。ラベルを使用しない場合には粘着層の粘着性を良好
に保ち、使用に際しては、使用に供するラベルの粘着面
をスムーズに剥離させ、その剥離層の下の必要な情報を
印刷したインク層までが粘着層に付着しないように保護
する役割を果たす為には、剥離層は、一層あたり約5μ
m〜100μmまでの厚みにすることが好ましい。より
好ましくは剥離層は、約10μm〜50μmである。剥
離層が5μmより薄ければ印刷された必要な情報が粘着
層に付着し、シールラベルの使用に際して重みを感じる
ようになり好ましくない。一方、100μm以上の厚み
にしても保護作用や剥離に際する滑りの作用は変化がな
くなる。
【0027】このようにして得られた、非接着性台紙、
粘着層、ラベル材、インク層および剥離層が順に積層さ
れたラベルの連続体に、必要に応じてラベルごとに切り
取り線を付与する。切り取り線は、ラベルの形状に合わ
せて、直線でも円周を描く弧でもよい。また、ラベルの
得られた積層ラベルが、長尺の所定の幅に切断されずに
そのまま積層処理されてなる場合、この段階で所定の幅
に切断し、さらに切り取り線を付与することもできる。
【0028】得られた台紙付きラベルを、台紙を剥がし
つつラベル部分のみ回収する方法は特に限定されない。
例えば、従来、ラベル印刷で不要部分を取り除く為に用
いていたカス巻き上げ装置を用いて台紙を剥がすことも
可能である。すなわち、従来のカス巻き上げ装置におけ
る、カス巻き上げロールにラベルの連続体を巻取ってい
くことができる。
【0029】得られた台紙付ラベルを、台紙を剥がしつ
つ枚葉に重ね合わせる方法も特に限定されない。例え
ば、ラベルの連続体に含まれる各ラベルの間に、カッタ
ーで台紙を切らないようにラベル部のみに切り込み線を
入れたのち、台紙付ラベルを鋭角の端に順次移動しつつ
台紙を引きながらラベル部のみを回収する。別の態様で
は、台紙付ラベルを順次移動させながら、カッター付き
ラベル回収機でラベルを切り取りつつ回収する。
【0030】このようにして、シールラベルが得られ
る。一方、シールラベルの製造に伴って出る台紙は、ラ
ベル製造業者が一括して処理し得る為、再生紙としての
使用や一括しての廃棄が容易である。
【0031】
【実施例】次に、本発明に係るシールラベルの製造方法
の実施例について、図面に基づいて詳しく説明する。
【0032】図1(a)において、符号10aは、非粘
着性台紙、粘着層、ラベル材、インク層、および剥離層
からなる積層体の断面である。粘着層12aは、台紙1
1aに直接接している。ラベル材13a上に印刷を施す
ことによりインク層14aができるが、このインク層は
ラベル材13a上のすべてに渡っているとは限らない。
必要に応じて保護層15aを設けることができ、この保
護層は印刷を保持する等の役割を果たすが、省略するこ
とも可能である。この保護層15aの上面あるいはイン
ク層14aの上面に剥離層16aを設けてある。
【0033】図1(b)において、符号10bは、非粘
着性台紙、粘着層、ラベル材、インク層、および複数の
剥離層からなる積層体の断面である。粘着層12bは、
台紙11bに直接接している。ラベル材13b上に印刷
を施すことによりインク層14bができる。ここでは、
印刷保護層の代わりに、剥離層16bを複数設けてあ
る。
【0034】図2(a)において、符号20は、本発明
のシールラベルの一例の斜視図である。図1の断面を有
する台紙付き長尺ラベルの台紙を剥がして、非粘着外周
面を有する台紙21を芯としてラベルを連続的に巻き取
り、ロール状にしてなる態様である。ラベルの片側の粘
着層と反対側の剥離層とが接触しており、実際の使用に
供されるまでラベルの粘着性は有効に保持され、しかも
使用時に粘着面の剥離が容易である。ラベルには等間隔
あるいは一定の規則性を持って、切り取り線22が設け
られている場合もある。また、切り取り線がない場合
は、ロールにカッターを取り付けてもよいし、使用に際
してハサミでラベルの必要な部分を切り取ってもよい。
【0035】図2(b)において、符号25は、シール
ラベルの別の例の斜視図である。このシールラベルは、
図1に示す台紙付き長尺ラベルを、台紙を剥がしながら
必要な部分に切り分けて重層してなる。台紙26上に、
複数のラベル27が重層される。ラベル27は、図1に
示すラベルのうち、粘着層、ラベル材、インク層、およ
び剥離層を含み、必要に応じてインク層と剥離層との間
に保護層を含む。
【0036】図3(a)は、ラベル材に非粘着性台紙を
粘着層を介して裏張した用紙30を、印刷前あるいは印
刷処理後に所定の幅に切断する、スリッター方式による
方法の一例を示す。一定の幅に設けたカッター31によ
りカットされた用紙が、芯に順次巻き取られ、所定幅の
巻物32が得られる。カッター31は、例えば2つの円
形の回転刃の間に紙を挟みながら切断する態様の他、1
枚ずつの刃で切断する態様など、適宜変更することも可
能である。
【0037】図3(b)は、インク層や剥離層を付与し
た後にラベル35をスリッター方式で所定の幅に切断
し、続けて台紙36を除きつつ本発明のシールラベル3
7を回収する方法の一例を示す。
【0038】図4は、本発明のシールラベルの製造方法
の工程の一例を示した図である。長尺の5cm幅の用紙
41を印刷機43に通して、ラベルの粘着層を有する面
と反対の面に必要な情報を付与した。この印刷面にロー
ラ44で保護剤UVOLSD7100ビクトリアL(株
式会社T&K TOKA製)を塗工し、さらにローラ4
6で、剥離剤UV剥離OPニスUP−2(株式会社T&
KTOKA製)を20μmの層をなすように塗布した。
それぞれの塗布の後には、乾燥過程45を介在させる。
この後、得られた非粘着性台紙、ラベル材、インク層、
保護層および剥離層を有する積層体ラベルに一定間隔で
切り取り線を入れつつ台紙47を剥がして、紙の円筒形
台紙48の非粘着性外周面に一回転目のラベルの粘着層
が接するようにし、さらに続けて巻き取りし、シールラ
ベル49とした。
【0039】図5は、非粘着性台紙、ラベル材、インク
層、保護層および剥離層を有するラベルの連続体から、
非粘着性台紙を剥がしつつラベル部分のみを回収する方
法の例を示す。図5(a)では、ラベルの連続体50a
に各ラベルの間に、カッター51で、台紙を除く他の積
層部分のみに切り込み線をいれた後、その積層ラベルの
連続体を鋭角部52に順次移動させながら、台紙53を
下部に引き、残った積層ラベル54を一枚ずつ台紙55
の上に順次重ねる。この時、最下部のラベル54の粘着
層が台紙55に接しており、2枚目以降のラベルの粘着
層は、下のラベルの剥離層に順次接する。このようにし
シールラベル60が得られる。
【0040】図5(b)では、ラベルの連続体50bに
各ラベルの間に、カッター付きラベル回収機56で、台
紙を除く他の積層部分のみに切り込みを入れると同時
に、切り取られたラベル57をそのカッター付きラベル
回収機56の内部に回収する。この操作の速度に合わせ
て、ラベルの連続体50bを移動させ、カッター付きラ
ベル回収機56を通過した後は、台紙58のみが残る。
このようにして、シールラベル70が得られる。あるい
は、シールラベルは、長方形のみならず、円形、楕円
形、三角形、星型など、あらゆる形状であり得る為、こ
のカッター付きラベル回収機の形状は、得たいラベルの
形状に一致させて様々な形状とし得る。この場合、カッ
ター付きラベル回収機56を通過した後は、台紙58と
不要なカス部が残ることもある。
【0041】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明に係るシールラベルの製造方法は、その他の
態様でも実施し得るものであり、本発明は実施例や図示
したシールラベルの製造方法に限定されるものではな
い。本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識
に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施
できるものである。
【0042】
【発明の効果】本発明のシールラベルの製造方法によれ
ば、タック紙あるいはそれに類似するシール部材をまず
切断してから必要な情報を印刷する為、大がかりな印刷
機を用いなくとも、小型の安価な印刷機を用いれば足り
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)および図1(b)は、非粘着性台
紙、粘着層、ラベル材、インク層、および剥離層からな
る積層体のラベルの断面図を示す。
【図2】図2(a)および図2(b)は、それぞれシー
ルラベルの例の斜視図を示す。
【図3】図3(a)および図3(b)は、粘着層を介し
て非粘着性台紙を裏張した用紙を所定の幅に切断する方
法の一例を示す。
【図4】図4(a)は、本発明のシールラベルを得る工
程の概略図である。
【図5】図5(a)および図5(b)は、それぞれ、積
層体のラベルの連続体から、非粘着性台紙を剥がしつつ
シールラベルを回収する方法を示す。
【符号の説明】
10a,10b;台紙付ラベル 11a,11b,21,26,28,52,53,5
6;非粘着性台紙 12a,12b;粘着層 13a,13b;ラベル材 14a,14b;インク層 15a;保護層 16a,16b;剥離層 20,25,49,60,70;シールラベル 22;切り取り線 43;印刷機 44,46;ローラ 51,55;シールラベル回収機
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−248884(JP,A) 特開 平7−261665(JP,A) 特開 平9−327872(JP,A) 特開 平3−49938(JP,A) 特開 平4−71873(JP,A) 特開 平6−312548(JP,A) 実開 平5−9949(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 3/00 - 3/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着層を介して非粘着性台紙が予め裏張
    された用紙のラベル材を所定の幅に切断する工程と該切断された長尺の用紙の該ラベル材に特定情報をイン
    クにより印刷して、ラベル材上にインク層を付与する工
    程と、 該インク層上に剥離剤を提供して剥離層を付与する工程
    と、 該非粘着性台紙、粘着層、ラベル材、インク層および剥
    離層からなる積層体から、非粘着性台紙を取り除き、残
    余の積層体を回収する工程とを含むことを特徴とするシ
    ールラベルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記残余の積層体の回収が、ロール形状
    に該残余の積層体を巻き取りなされることを特徴とする
    請求項1に記載のシールラベルの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記残余の積層体の回収が、該残余の積
    層体を枚葉に切断し重層してなされることを特徴とする
    請求項1に記載のシールラベルの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記インク層上に印刷保護剤を提供して
    保護層を付与する工程を含むことを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載のシールラベルの製造方法。
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