JP2002187222A - 台紙なしラベルの製造方法 - Google Patents

台紙なしラベルの製造方法

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JP2002187222A
JP2002187222A JP2000389207A JP2000389207A JP2002187222A JP 2002187222 A JP2002187222 A JP 2002187222A JP 2000389207 A JP2000389207 A JP 2000389207A JP 2000389207 A JP2000389207 A JP 2000389207A JP 2002187222 A JP2002187222 A JP 2002187222A
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cut
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English (en)
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Norio Abe
憲雄 阿部
Kenichiro Eguchi
健一郎 江口
Takumi Komatsu
巧 小松
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Sato Corp
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Sato Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】台紙を必要とせず、且つ、切取用または貼替防
止用の切り込みを有する台紙なしラベルの製造方法を提
供する。 【解決手段】基材14の表面に剥離剤を塗布して剥離剤
層18を形成し、次いで単葉ラベル11ごとに切断する
ための切断用切り込み20と、貼替防止用のタンパーカ
ット24を形成し、基材14の表面に粘着剤を塗布して
粘着剤層16を形成後に、ロール状に巻回して粘着剤層
16を基材14の裏面に転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、台紙なしラベルの
製造方法に係り、特に切取用または貼替防止用の切り込
みが形成された台紙なしラベルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】商品の値引き表示ラベルや、大型商品に
貼って清算済であることを示すラベルには、一般に切り
込み(タンパーカット)が形成されている。このような
ラベルは一旦貼付けた後に剥がすと、切り込みに沿って
ラベルが裂けるため、他の商品への貼替を防止すること
ができる。
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な貼替防止用ラベルは台紙に仮着されたまま加工されて
おり、この台紙から剥離して使用される。したがって、
従来のラベルは、使用後に台紙がゴミとして残る欠点が
あった。
【0003】本発明はこのような事情に鑑みて成された
もので、台紙を必要とせず、且つ、貼替を防止できる台
紙なしラベルの製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明が採用する手段の特徴は、帯状に形成された
ラベル基材の表面に剥離剤を塗布し、該剥離剤を塗布し
たラベル基材に前記切り込みを形成し、該切り込みを形
成したラベル基材の表面に粘着剤を塗布し、該粘着剤を
塗布したラベル基材をロール状に巻回し、ラベル基材表
面の粘着剤を外周側のラベル基材の裏面に転写させるこ
とにある。
【0005】上記手段によれば、台紙を用いることな
く、切取用または貼替防止用の切り込み付台紙なしラベ
ルを製造することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従い本発明に係
る台紙なしラベルの製造方法の好ましい実施の形態につ
いて詳説する。
【0007】図1は、台紙なしラベル10を巻回したロ
ール体12の斜視図であり、図2は、図1の2−2線に
沿う断面図である。
【0008】これらの図に示すように、台紙なしラベル
10は、ラベル基材14を有し、このラベル基材14の
表面にシリコーン等の剥離剤が塗布されて剥離剤層18
が形成されるとともに、ラベル基材14の裏面に粘着剤
が塗布されて粘着剤層16が形成される。
【0009】前記ラベル基材14としては、例えば、上
質紙やコート紙等の紙材、PET(ペット)フィルム等
のフィルム、合成紙、サーマル紙等が使用される。
【0010】前記ラベル基材14の表面には、必要に応
じて、商品名、コード、金額、年月日、社名等の印刷2
2が施される。また、ラベル基材14の裏面には、ラベ
ルプリンタや自動貼付機で台紙付きラベルを走行させる
場合に、ラベル一単位を検出するための検出マーク26
が必要に応じて印刷される。
【0011】台紙なしラベル10には、ラベルを一単位
ごとに切り離すための切断用切り込み20が形成されて
いる。該切断用切り込み20は、例えば、台紙なしラベ
ル10の幅方向にミシン目20Aを形成したものであ
る。ミシン目20Aの両端部に貫通部20Bを形成して
切り離し易くすることもある。これにより、切断用切り
込み20に沿って台紙なしラベル10に剪断力を与える
だけで、台紙なしラベル10が切断され、図3に示すよ
うな単葉ラベル11になる。
【0012】また、台紙なしラベル10には、貼替防止
用の切り込み(以下、タンパーカットと称する)24、
24…が形成されている。タンパーカット24は、放射
状に、前記ラベル基材14と剥離剤層18とを貫通して
形成されている。また、タンパーカット24は、切断用
切り込み20、20の間にそれぞれ形成されており、図
3に示すように、台紙なしラベル10を切断用切り込み
20に沿って単葉ラベル11に切断すると、全ての単葉
ラベル11がタンパーカット24を有して分離される。
この単葉ラベル11を被着体に一旦貼付けた後に剥離さ
せると、タンパーカット24がきっかけとなって単葉ラ
ベル11が破断される。
【0013】次に本発明に係る台紙なしラベル10の製
造方法を図4及び図5に基づいて説明する。
【0014】図4は、台紙なしラベル10の製造工程を
示す概略構成図である。また、図5は、図4に示した製
造工程の過程におけるラベル基材14の断面図である。
【0015】図4に示すように、供給軸30には、帯状
のラベル基材14が巻回されて装着され、このラベル基
材14が供給軸30から巻き出される。ラベル基材14
は、多数のガイドローラ32、32…に案内されて、印
刷工程34、剥離剤塗工工程36、ダイカット工程3
8、粘着剤塗工工程40を経た後、巻き取り軸42に巻
き取られる。以下、各工程について説明する。
【0016】印刷工程34は、供給軸30から巻き出さ
れたラベル基材14の表面又は裏面に印刷を施す工程で
あり、複数の印刷ユニット44、44…を備えている。
印刷ユニット44は、例えば版胴46と、圧胴48と、
UVランプ50とから成り、版胴46と圧胴48とでラ
ベル基材14を挟圧して搬送するとともに、版胴46に
紫外線硬化型インク(紫外線の照射により瞬時に硬化す
るインク)を供給して前記ラベル基材14に印刷を行
う。そして、UVランプ50から紫外線を照射して、ラ
ベル基材14に印刷したインクを乾燥させる。これによ
り、図5(a)に示すように、ラベル基材14の表面に
印刷22、22…が施され、裏面に検出マーク26が印
刷される。なお、図4中、印刷ユニット44Aは、ラベ
ル基材14の表面に印刷22を施すユニットであり、印
刷ユニット44Bは、ラベル基材14の裏面に検出マー
ク26を印刷するユニットである。この印刷ユニット4
4A、44Bの数は、検出マーク26の有無や、印刷2
2の色数によって変更される。
【0017】剥離剤塗工工程36は、印刷工程34を経
たラベル基材14の表面に剥離剤を塗布する工程であ
る。剥離剤の種類や剥離能は、後述する粘着剤塗工工程
40で使用する粘着剤の種類に合わせて選択され、例え
ばシリコーン等の剥離剤が使用される。この剥離剤は、
塗工ユニット51によってラベル基材14の表面に塗布
され、UVランプ52から紫外線を照射することにより
硬化する。これにより、図5(b)に示すように、ラベ
ル基材14の表面に剥離剤層18が形成される。
【0018】ダイカット工程38は、剥離剤塗工工程3
6を経たラベル基材14に、切断用切り込み20とタン
パーカット24を形成する工程である。切断用切り込み
20及びタンパーカット24は、例えば、ダイロールと
呼ばれる刃付きロール54をラベル基材14に押し当て
て回転させることによって形成する。これにより、図5
(c)に示すような、ラベル基材14及び剥離剤層18
を貫通する切断用切り込み20及びタンパーカット24
が形成される。
【0019】粘着剤塗工工程40は、ダイカット工程3
8を経たラベル基材14の表面に粘着剤を塗布する工程
である。粘着剤としては、例えば、ホットメルト系(熱
可塑性を利用したもの)、エマルジョン系(粘着剤を水
に分散したもの)、ソルベント系(粘着剤を溶剤に溶解
したもの)等が使用される。また、粘着剤の粘着特性
は、被着体の種類に応じて選定するが、貼替防止を目的
とするために、強粘、超強粘、冷凍粘と呼ばれる粘着力
が比較的強いもの(例えば、500g/25mm以上)
が望ましい。また、ポリオレフィンを主成分とするラッ
プフィルム用に適した粘着剤の使用も好ましい。さら
に、ラベル基材14に塗布する際の粘着剤の粘度は、前
記切り込みを通ってラベル基材14の裏面に粘着剤が滲
み出ない程度が好ましい。例えば、500cps以上、
好ましくは3000cps以上にするとよい。このよう
な粘着剤を塗工ノズル56からラベル基材14の表面に
塗布すると、粘着剤がラベル基材14の裏面側に滲み出
ることがなく、ラベル基材14の表面にのみ粘着剤層1
6が形成される。
【0020】粘着剤塗工工程40を経たラベル基材14
は、スリッタ58によって両端部が切断され、所定幅に
カットされた後、切断された両端部(カス)60がカス
取り軸62に巻き取られ、ラベル基材14は、巻き取り
軸42に巻き取られる。
【0021】巻き取り軸42でラベル基材14を巻回す
ると、粘着剤は、ラベル基材14の表面側から、一周外
側に重ねたラベル基材14の裏面側に転写され、ラベル
基材14の裏面に粘着剤層16が形成される。この場
合、ガイドロール72は、表面を非粘着加工しておく。
【0022】かくして、タンパーカット24や切断用切
り込み20が形成された台紙なしラベル10のロール体
12を製造することができる。
【0023】ここで、本発明の製造方法によると、剥離
剤層を形成したラベル基材の表面に粘着剤を塗布し、こ
の粘着剤を、ラベル基材を巻回するときに外周側のラベ
ル基材の裏面に転写させるようにしたから、剥離剤層に
よって粘着剤がラベル基材に染み込むのを防止でき、粘
着剤の乾燥または硬化時間を短縮することができる。
【0024】特に、本発明のように予め切り込み加工し
たラベル基材に粘着剤を塗工する場合、剥離剤層側に粘
着剤を塗工することによってラベル基材が破けたりふや
けたりすることなく製造でき、その効果は大である。
【0025】そして、台紙を用いることなく、切取用ま
たは貼替防止用の切り込み付台紙なしラベルを製造で
き、製造された台紙なしラベル10は、使用時にロール
体12から所定の長さを巻き出した後、切断用切り込み
20に沿って破断し、被着体に貼付けられる。
【0026】次に上記の如く構成された台紙なしラベル
10の作用について図6に基づいて説明する。
【0027】図6は、図示せぬ被着体に貼付けられた台
紙なしラベル10の単葉ラベル11を剥離する様子を示
しており、単葉ラベル11の表面には、「半額」の印刷
22が施されている。この単葉ラベル11は、例えば小
売店においてタイムセールを行う際に特定の商品(被着
体)のみに貼付けられる。したがって、単葉ラベル11
をきれいに剥がして他の商品に貼付けられると、多大な
損害を被ることになる。
【0028】本実施の形態の台紙なしラベル10は、図
6(a)に示すように、一旦貼付けた単葉ラベル11
を、例えばコーナー部を摘んで剥離させると、図6
(b)に示すように、単葉ラベル11がタンパーカット
24から裂け始める。そして、図6(c)に示すよう
に、単葉ラベル11は、破断された形状で剥離される。
したがって、単葉ラベル11を原形をとどめたまま他の
商品に貼替ることができず、仮に他の商品に貼替たとし
ても、その単葉ラベル11の外観の変化から不正に貼替
たことが明らかになる。
【0029】このように台紙なしラベル10によれば、
タンパーカット24が形成されているので、一旦貼付け
た台紙なしラベル10を貼替ることができない。
【0030】また、台紙なしラベル10は、ロール体1
2を巻き出して使用するので、使用後に台紙がゴミとし
て発生せず、省資源化に貢献することができる。
【0031】そして、上述した台紙なしラベルの製造方
法によれば、製造過程においても台紙をしないので、省
資源化に貢献することができる。
【0032】なお、タンパーカット24の形状は、上述
した実施の形態に限られるものではない。例えば、図7
に示すタンパーカット64は、単葉ラベル66の幅方向
に、側縁部から中央部に向けて平行に複数本形成されて
いる。このタンパーカット64が形成された単葉ラベル
66も、図4に示した製造方法により単葉ラベル11と
同様に製造できる。
【0033】また、上述した実施の形態は、ラベル基材
14の切断方法として、刃付きローラ54を回転させて
切断するロータリ式を採用したが、これに限定するもの
ではなく、フラットダイを採用してもよい。
【0034】さらに、ラベル基材14としてサーマル紙
を用い、ラベルプリンタで数字やバーコード等の可変情
報を感熱記録してもよい。
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る台紙
なしラベルの製造方法によれば、剥離剤層を形成したラ
ベル基材の表面に粘着剤を塗布し、この粘着剤を、ラベ
ル基材を巻回するときに外周側のラベル基材の裏面に転
写させるようにしたから、剥離剤層によって粘着剤がラ
ベル基材に染み込むのを防止でき、予め切り込み加工し
たラベル基材に粘着剤を塗工する場合でも、剥離剤層側
に粘着剤を塗工することによってラベル基材が破けたり
ふやけたりすることなく、粘着剤の乾燥または硬化時間
を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る台紙なしラベルのロール体を示す
斜視図
【図2】図1に示した台紙なしラベルの2−2線に沿う
断面図
【図3】単葉ラベルを示す斜視図
【図4】本発明に係る台紙なしラベルの製造方法に基づ
く製造工程を示す工程図
【図5】製造過程における台紙なしラベルを示す説明図
【図6】本発明に係る台紙なしラベルの作用を説明する
説明図
【図7】図3と異なる形状のタンパーカットを形成した
単葉ラベルを示す斜視図
【符号の説明】
10…台紙なしラベル、12…ロール体、14…ラベル
基材、16…粘着剤層、18…剥離剤層、20…切断用
切り込み、24…タンパーカット、30…供給軸、34
…印刷工程、36…剥離剤塗工工程、38…ダイカット
工程、40…粘着剤塗工工程、42…巻き取り軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E075 BA83 CA02 DB02 DB17 DD02 DD10 DD44 DE22 DE23 GA02 GA04

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】切取用または貼替防止用の切り込みが形成
    された台紙なしラベルの製造方法であって、 帯状に形
    成されたラベル基材の表面に剥離剤を塗布し、 該剥離剤を塗布したラベル基材に前記切り込みを形成
    し、 該切り込みを形成したラベル基材の表面に粘着剤を塗布
    し、 該粘着剤を塗布したラベル基材をロール状に巻回し、ラ
    ベル基材表面の粘着剤を外周側のラベル基材の裏面に転
    写させることを特徴とする台紙なしラベルの製造方法。
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