JP2001059074A - ロール状粘着シート - Google Patents

ロール状粘着シート

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JP2001059074A
JP2001059074A JP11236427A JP23642799A JP2001059074A JP 2001059074 A JP2001059074 A JP 2001059074A JP 11236427 A JP11236427 A JP 11236427A JP 23642799 A JP23642799 A JP 23642799A JP 2001059074 A JP2001059074 A JP 2001059074A
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JP
Japan
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paper
adhesive sheet
sensitive adhesive
synthetic paper
silicone resin
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JP11236427A
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English (en)
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Mamoru Shimizu
衛 清水
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Nichiei Kako KK
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Nichiei Kako KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剥離紙に起因する紙粉を発生せずに製造する
ことができるロール状粘着シートを提供する。 【解決手段】 ポリエチレンテレフタレートを主原料と
する合成紙1の一面1aにシリコン樹脂2を塗布して成
る剥離材3のシリコン樹脂塗布面3に、粘着剤4を介し
て、表面材5を貼合せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状粘着シー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、粘着シートにスリットを入れて
ロール状粘着シートを製造し、このロール状粘着シート
にシール印刷、及び、ハーフカットを行うことにより、
粘着ラベルを製造する。
【0003】従来、ロール状粘着シートは、図8に示す
ように、上質紙、グラシン紙等から成る(天然パルプか
ら成る)紙基材26の一面にシリコン樹脂27を塗布して剥
離紙28とし、この剥離紙28のシリコン樹脂塗布面28a
に、粘着剤29を塗布し、この粘着剤29を介して、表面材
料30(ラベル材料)を貼合せたものがあった。
【0004】また、図9に示すように、剥離紙28が、紙
基材26と、紙基材26にラミネートされたポリエチレン31
と、ポリエチレン31の表面31aに塗布されたシリコン樹
脂27と、から成るロール状粘着シートがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、(天然パルプ
から成る)紙基材26を使用した粘着シートにスリットを
入れると、紙粉が発生し、この紙粉は、完全に除去する
ことはできず、後工程のシール印刷時に印刷面に付着す
ると、印刷不良となったり、刷版を傷つけたりした。
【0006】また、シール印刷に於ては、ハーフカット
───印刷された表面材料30及び粘着剤29のみを打抜
き、下部の剥離紙28は打抜かず、テープ状の剥離紙28上
に印刷されたラベルを付着させておく工程───が広く
行われているが、このハーフカットの際、剥離紙28の厚
さに10μm程度の大きなバラツキがあるので、表面材料
30及び粘着剤29を完全に切断できなかったり、剥離紙28
まで打抜き歯が入ってしまう。また、この切込みが深い
と、(ポリエチレンがラミネートされている場合に
は、)剥離紙28の層間割れが起こることがあり、また、
粘着剤29が切込みに入り、後の自動貼り工程に於て、支
障が起こる虞れもある。
【0007】そこで、本発明は、剥離紙に起因する紙粉
を発生せずに製造することができるロール状粘着シート
を提供することを目的とする。また、剥離材の厚さのバ
ラツキの少なくて、ハーフカット時に支障の起こり難い
ロール状粘着シートを提供することを他の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を解決するた
めに、本発明に係るロール状粘着シートは、ポリエチレ
ンテレフタレートを主原料とする合成紙の一面にシリコ
ン樹脂を塗布して成る剥離材の該シリコン樹脂塗布面
に、粘着剤を介して、表面材を貼合せたものである。
【0009】また、合成紙とシリコン樹脂との間に、ポ
リエステルフィルムを介在させたものである。また、合
成紙のシリコン樹脂塗布面の反対面に、帯電防止剤処理
を施したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0011】図1は、本発明のロール状粘着シートを示
す。このロール状粘着シートの断面図を、図2に示す。
すなわち、ポリエチレンテレフタレートを主原料とする
合成紙1の一面1aにシリコン樹脂2が塗布されて、剥
離材3とされる。合成紙1は、二軸延伸によって製造さ
れる。また、二軸延伸時に、ミクロボイド(極微細の気
泡;図示省略)を生成されて、内部に空洞を含有するこ
とにより、白色低密度化されている。
【0012】剥離材3のシリコン樹脂塗布面3aに、粘
着剤4が塗布される。この粘着剤4によって、紙又は合
成樹脂フィルムから成る表面材5(ラベル材)が、剥離
材3に貼合せられている。
【0013】合成紙1は、(上述の)ミクロボイドを有
するので、適度のクッション性、耐熱性、耐溶剤性があ
り、溶剤系粘着剤4を塗布し、乾燥炉内を通すのに好適
である。
【0014】図3は、ハーフカットの様子を示す。すな
わち、カッターY,Yにて、カッターY,Yのエッジ
E,Eが、ちょうど表面材5の厚さT3 まで届くよう
に、切り目6,6を入れる。
【0015】図4は、ハーフカット後のロール状粘着シ
ートの断面図を示す。合成紙1は、(上述のように)二
軸延伸によって製造されているので、厚さT1 のバラツ
キが少なく、そのため、切り目6の深さWのバラツキを
小さくすることができる。
【0016】図5は、第2の実施の形態を示す。剥離材
3が、合成紙1と、合成紙1の一面1aに塗布される目
止め剤7と、これらのさらに外面から塗布されるシリコ
ン樹脂2と、から成る。すなわち、合成紙1とシリコン
樹脂2との間に、目止め剤7が介在する。この目止め剤
7は、ミクロボイドに起因する合成紙1の表面の微細な
凹凸(図示省略)を目止めする。
【0017】一般に、表面に微細な凹凸を有する合成紙
1にシリコン樹脂2及び粘着剤4を塗布すると、上述の
微細な凹凸が粘着面に転写され、粘着面が白く濁るの
で、表面材5が透明の場合、外観が悪くなる。本発明で
は、あらかじめ、上述の微細な凹凸を目止めすること
で、シリコン樹脂2及び粘着剤4の塗布面が平滑とな
り、表面材5が透明であっても、外観を良くすることが
できる。なお、合成紙1の表面に微細な凹凸があるた
め、目止め剤7を塗り易い。
【0018】図6は、第3の実施の形態を示す。剥離材
3は、合成紙1と、合成紙1の一面1aに貼付されるポ
リエステルフィルム8と、これらのさらに外面から塗布
されるシリコン樹脂2と、から成る。すなわち、合成紙
1とシリコン樹脂2との間に、ポリエステルフィルム8
が介在する。ポリエステルフィルム8によって、合成紙
1の表面の微細な凹凸が平滑化されるので、表面材5が
透明であっても、外観を良くすることができる。
【0019】ポリエステル系合成紙は二軸延伸時にボイ
ドを発生させてあるので、通常のポリエステルフィルム
よりは引裂き抵抗は大きいが尚紙に比しては弱い。この
ことはハーフカット時に刃が深く入ると破れ易い、とい
う問題点を包含している。厚さ4〜10ミクロンのポリエ
ステルフィルム8を貼合せておくことは、深く入った刃
はポリエステルフィルム8の段階までで止めることがで
き、破れ易さは大幅に改善される。また、紙にポリエチ
レンをラミネートした場合のように層間剥離を起こすこ
とは無い。
【0020】図7は、第4の実施の形態を示す。剥離材
3のシリコン樹脂塗布面3aの反対面3bに、帯電防止
剤処理が施されている。具体的には、帯電防止剤9を塗
布、吹付け等されている。これにより、合成紙1が静電
気を帯びて、各工程に支障をきたすのを防ぐことができ
る。
【0021】
【実施例】次に、具体的な本発明の実施例について、以
下のような構造、寸法のロール状粘着シートを作成し
た。
【0022】すなわち、図2に於て、合成紙1は、ミク
ロボイド(極微細の気泡)を包含するポリエステルフィ
ルム(東洋紡績株式会社製「クリスパー」)を使用し、
合成紙1の厚さT1 は50μm、巾(図示省略)は1040mm
とした。
【0023】この合成紙1にシリコン樹脂2を塗布して
剥離材3とする。剥離材3に、アクリル、溶剤系粘着剤
4を固型分として厚さT2 が20μm、巾(図示省略)が
1010mmとなるように塗布し、乾燥させる。この粘着剤塗
布面4aに、表面材5を、貼合わせる。表面材5として
は、厚さT3 が50μm、巾(図示省略)が1020mmの透明
ポリエステルフィルムを使用した。
【0024】上述のように作製した粘着シートのうち、
有効巾1000mm分を、巾 100mm、長さ400mとなるよう
に、スリッターによりスリットして、ロール状粘着シー
ト(10巻)を作製した。このとき、紙粉の発生はなかっ
た。
【0025】また、上述のように作製したロール状粘着
シートを、岩崎鉄工株式会社製シール印刷機に、かけ抜
き刃クリヤランスを50μmにセットして、印刷、及び、
ハーフカットを行ったところ、抜き不足、切込み過剰の
いずれも発生しなかった。
【0026】
【発明の効果】本発明は、上述の如く構成されるので、
次に記載する効果を奏する。
【0027】(請求項1,2,3によれば)紙粉の発生
なしに、粘着シートをスリットして、ロール状粘着シー
トを製造することができる。また、表面材5として紙を
用いても、(紙基材を使用した粘着シートをスリットす
る場合と比較すると、)紙粉量は、軽減される。つま
り、後工程で高品質な印刷を、確実に施すことができ
る。
【0028】また、合成紙1の厚さT1 のバラツキが小
さいので、ハーフカットを行うときに、抜き不足、切込
み過剰等の品質不良を生じることなく、適切な深さWの
切り目6…を入れることができる。さらに、合成紙1に
リサイクル材を使用すれば、好都合である。また、本ロ
ール状粘着シートを使用した後、リサイクルすることも
できて、環境保全上好ましい。
【0029】(請求項2によれば)合成紙1の表面の微
小な凹凸を平滑にして、粘着面の美観を保持することが
できる。すなわち、透明の表面材5を材料とすることが
できる。さらに、ポリエステル系合成紙は二軸延伸時に
ボイドを発生させてあるので、通常のポリエステルフィ
ルムよりは引裂き抵抗は大きいが尚紙に比しては弱い。
このことはハーフカット時に刃が深く入ると破れ易い、
という問題点を包含している。厚さ4〜10ミクロンのポ
リエステルフィルム8を貼合せておくことは、深く入っ
た刃はポリエステルフィルム8の段階までで止めること
ができ、破れ易さは大幅に改善される。また、紙にポリ
エチレンをラミネートした場合のように層間剥離を起こ
すことは無い。 (請求項3によれば)剥離材3が静電気を帯びるの防い
て、後工程をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図2】断面図である。
【図3】ハーフカットの説明図である。
【図4】断面図である。
【図5】第2の実施の形態を示す断面図である。
【図6】第3の実施の形態を示す断面図である。
【図7】第4の実施の形態を示す断面図である。
【図8】従来例を示す断面図である。
【図9】他の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 合成紙 1a 一面 2 シリコン樹脂 3 剥離材 3a シリコン樹脂塗布面 3b 反対面 4 粘着剤 5 表面材 7 目止め剤 8 ポリエステルフィルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレートを主原料と
    する合成紙1の一面1aにシリコン樹脂2を塗布して成
    る剥離材3の該シリコン樹脂塗布面3aに、粘着剤4を
    介して、表面材5を貼合せたことを特徴とするロール状
    粘着シート。
  2. 【請求項2】 合成紙1とシリコン樹脂2との間に、ポ
    リエステルフィルム8を介在させた請求項1記載のロー
    ル状粘着シート。
  3. 【請求項3】 合成紙1のシリコン樹脂塗布面3aの反
    対面3bに、帯電防止剤処理を施した請求項1記載のロ
    ール状粘着シート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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