JP2003210382A - クリーニング用テープ - Google Patents

クリーニング用テープ

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JP2003210382A
JP2003210382A JP2002010471A JP2002010471A JP2003210382A JP 2003210382 A JP2003210382 A JP 2003210382A JP 2002010471 A JP2002010471 A JP 2002010471A JP 2002010471 A JP2002010471 A JP 2002010471A JP 2003210382 A JP2003210382 A JP 2003210382A
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Seiji Seguchi
誠司 瀬口
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被クリーニング面への剥離層や粘着剤層の移
行がなく、印刷不良などのトラブルを生じず、かつ、ク
リーニング中にクリーニングシートが巻き終わりのとこ
ろから剥がれてしまうことのないクリーニング用テープ
を提供する。また、新しい粘着剤層を表に出す作業を効
率的に行うことを可能とする。 【解決手段】 剥離層30としてオレフィン系樹脂を用
い、粘着剤層20としてウレタン系粘着剤を用いる。ま
た、横方向(流れ方向に垂直な方向)に配向したボイド
を備える基材10を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線基板
の表面などをクリーニングするシステムの一部として用
いられるクリーニング用テープに関するものである。さ
らに詳しくは、粘着剤層/基材/剥離層が順次積層され
てなるシートをロール状に巻いたクリーニング用テープ
であって、単独で、もしくはクリーニングロールと組み
合わせて、プリント配線基板等の平行平面板やアートワ
ークフィルム等のシート材料の表面をクリーニングする
ために好適に使用可能なクリーニング用テープに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリント配線基板等の平行平面
板やアートワークフィルム等のシート材料は、その表面
に印刷やメッキ、ラミネートなどの加工を施す際に、前
処理としてその表面のクリーニングを行っている。例え
ば、プリント配線基板ではマスク層、絶縁層、導電層、
表示層などを印刷する直前に印刷面のクリーニングを行
っているが、これは、印刷面にゴミ、ちり、埃などの異
物が付着したまま前記の各層を印刷することによって、
その印刷パターンの一部が切れたり、後工程で剥がれた
りして基板が欠陥品になってしまうのを防ぐためであ
る。
【0003】このような基板やフィルム表面のクリーニ
ングの方法としては、ロール状の粘着テープ(クリーニ
ング用テープ)を直にそれらの表面(被クリーニング
面)に押し当てて異物を吸着・除去する方法が知られて
いる。また、粘着性を有した弾性ゴムロール(クリーニ
ングロール)をそれらの被クリーニング面に押し当てて
異物を吸着し、このクリーニングロールに吸着した異物
を、クリーニングロールと接するクリーニング用テープ
に吸着させて除去する方法も知られている。特に後者の
方法は、クリーニングロールで吸着した異物をすぐにク
リーニング用テープで吸着・除去するため、被クリーニ
ング面に直接接触するクリーニングロールを常に清潔な
状態に保つことができる。このため、後者の方法は、吸
着・除去した異物による被クリーニング面の再汚染を抑
制できるとして、広く採用されている。
【0004】これらのクリーニング方法において用いら
れるクリーニング用テープは、一般的なテープとは反対
にその外周面が粘着剤面になったロール状タイプであ
り、そのシート構成は外側より、粘着剤層/基材/剥離
層の順で積層されている。クリーニング用テープは、こ
のように粘着剤層を外側にしてロール状に巻かれている
ため、基板あるいはフィルム表面のクリーニングによっ
て粘着剤層が汚れた場合、テープ外周を一周分剥して新
しい粘着剤層を表に出すことにより、きれいな状態で継
続して使用することができる。
【0005】このクリーニング用テープを構成する剥離
層としては、多くの場合、シリコーン系の剥離剤が用い
られている。シリコーン系剥離剤の利点としては、剥離
性に優れ、その性能のコントロールが容易で幅広く、か
つきめ細やかにでき、また、剥離力の経時安定性が高い
ことなどがあげられる。一方、シリコーン系剥離剤の欠
点としては、粘着剤への移行性があり、粘着力への影響
が現れる場合があることや、硬化に高温を要するため、
耐熱性の低い基材を利用できないことなどがあげられ
る。
【0006】クリーニング用テープにおいては、上記シ
リコーン系剥離剤の欠点のうち、特に粘着剤への移行性
が問題となる。すなわち、粘着剤層の交換のために、定
期的にテープ外周を剥しとる作業を行う際、剥離層の一
部が新しい粘着剤層面に移行してしまうと、該粘着剤層
のクリーニング性能を低下させて異物の吸着・除去を妨
げる問題があった。また、単に吸着・除去の性能が悪化
するだけでなく、該粘着剤層面から直にあるいはクリー
ニングロールを介して被クリーニング面へとシリコーン
系剥離剤が移行し、かえって被クリーニング面を汚染し
てしまい、印刷不良などのトラブルを生じさせる問題が
あった。そこで、シリコーン系以外の剥離剤、例えば、
フッ素系や長鎖アルキル基含有ポリマーなどの剥離剤を
用いることも試みられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、非シリコーン
系剥離剤を使用すると、シリコーン系剥離剤を用いた場
合のような良好な剥離性が得にくい。そのため、剥離層
に凹凸をつけて粘着剤層との接触面積を小さくしたり、
粘着剤層に粘着性の比較的弱い粘着剤を用いる等の手段
により、剥離層と粘着剤層との接着力を弱めることが考
えられる。
【0008】しかしながら、剥離層に凹凸をつけて粘着
剤層との接触面積を小さくした場合、その凹凸が粘着剤
層にも及び、その結果、被クリーニング面やクリーニン
グロールに接触しない部分が生じて異物の吸着・除去性
能が不十分であった。また、テープ外周を一周分剥して
新しい粘着剤層を表に出すためには、巻き終わりから1
周分のところでシートをカットすることが行われる。と
ころが、手や鋏でカットしようとすると、一度シートを
カットする位置よりも余分に剥がさなければならない。
すると、その余分に剥がした分を、カット後再度貼り付
けて元に戻した際に、剥離層と粘着剤層との凹凸の位置
関係が剥がす前の位置関係とずれてしまい、両者の接着
力が著しく低下してしまう。その結果、クリーニング中
にクリーニングシートが巻き終わりのところから剥がれ
てしまうおそれがあった。
【0009】一方、粘着剤層の粘着力を弱いものにする
と、異物の吸着・除去性能が不十分となるため好ましく
ない。また、粘着剤層と剥離層との接着力が不十分とな
り、クリーニング中にクリーニングシートが巻き終わり
のところから剥がれてしまうおそれがある。
【0010】また、クリーニング用テープの場合、粘着
剤層を、被クリーニング面に移行しないようにすること
も求められている。さらに、テープ外周を一周分剥して
新しい粘着剤層を表に出す作業を効率化することも求め
られている。すなわち、テープの外周を一周分剥がしと
る際には、巻き終わりから1周分の位置で、全幅をカッ
ターや鋏などの刃物で切断することが行われている。こ
の場合、シートの全幅が長くなればなるほど、横方向に
対して平行に無駄無く切断するのが困難となり、当て板
など専用の治具が必要となる。そのため、テープ製造時
に、ミシン目を付けるなどの加工を施して、手で切断で
きるようにすることも行われている。しかし、このよう
に余分な加工を施すことは、コストアップの要因とな
る。また、ミシン目以外の個所では手で切断することが
できず、ミシン目以外の任意の箇所で切断しようとする
と、前記と同様、刃物や当て板など専用の治具が必要と
なってしまう。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みて、被クリーニ
ング面への剥離層や粘着剤層の移行がなく、印刷不良な
どのトラブルを生じず、かつ、クリーニング中にクリー
ニングシートが巻き終わりのところから剥がれてしまう
ことのないクリーニング用テープを提供することを課題
とする。また、新しい粘着剤層を表に出す作業を効率的
に行うことが可能なクリーニング用テープを提供するこ
とを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決するため、粘着剤層と剥離層の材質の組み合わせを種
々検討した。その結果、剥離層としてオレフィン系樹脂
を用い、粘着剤層としてウレタン系粘着剤を用いると、
適度な粘着力と剥離性を併せ持つことを見出した。
【0013】すなわち、本発明は、粘着剤層、基材、剥
離層を順次積層してなるシートをロール状に巻いたクリ
ーニング用テープにおいて、該剥離層がオレフィン系樹
脂からなり、かつ、該粘着剤層がウレタン系粘着剤から
なることを特徴とするクリーニング用テープを提供す
る。
【0014】本発明のクリーニング用テープによれば、
被クリーニング面への剥離層や粘着剤層の移行がなく、
印刷不良などのトラブルを生じず、かつ、クリーニング
中にクリーニングシートが巻き終わりのところから剥が
れてしまうことのないクリーニング用テープとすること
ができる。
【0015】本発明において、前記粘着剤層は、ウレタ
ン系粘着剤をポリイソシアネート系化合物で架橋した二
液硬化型ウレタン系粘着剤であることが好ましい。この
場合、ウレタン系粘着剤の粘着力を架橋により任意に制
御できるので、適度な粘着力と剥離性とを併せ持つクリ
ーニング用テープとすることができる。
【0016】本発明において、前記基材が、横方向(流
れ方向に垂直な方向)に配向したボイドを備えることが
好ましい。本発明によれば、横方向の切断性がよくな
り、刃物や当て板など専用の治具を用いることなく、横
方向に手で切断することが可能となる。そのため、新し
い粘着剤層を表に出す作業を、効率的に行うことが可能
なクリーニング用テープとすることができる。
【0017】この場合、基材が複数の層からなる場合に
は、その複数の層の内、少なくとも一層が、横方向に配
向したボイドを備えていれば良いが、基材全体に横方向
に配向したボイドが分布していることが好ましい。ま
た、横方向に配向したボイドと、縦方向(流れ方向)に
配向したボイドの双方を備えていてもよいが、基材全体
として、縦方向に配向したボイドよりも横方向に配向し
たボイドの層が多い方が、より、横方向の切断性が良く
なるので好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図に基
づいて説明するが、本発明は以下の実施形態に限定され
るものではない。なお、図1〜3においては、説明の便
宜上断面方向の縮尺を平面方向(縦・横方向)の縮尺よ
りも大きいものとしている。
【0019】本実施形態のクリーニング用テープTを構
成するシート1は、図1に示すように、基材10を芯材
とし、基材10の片面に粘着剤層20が積層され、もう
一方の面に剥離層30が積層されて構成されている。そ
して、本実施形態のクリーニング用テープTは、図1に
示すシート1を、粘着剤層20の外面を外周方向に向け
て、ロール状に巻き取って構成されている。
【0020】剥離層30はオレフィン系樹脂で構成され
ている。剥離層30は、粘着剤層20との濡れ性や剥離
性等を調整するために必要である。剥離層30を構成す
るオレフィン系樹脂としては、低密度ポリエチレン(L
DPE)や高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低
密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(P
P)、エチレン−プロピレン共重合体など、あるいはこ
れらを混合したものを用いることができる。オレフィン
系樹脂は、シリコーン系剥離剤のように粘着剤層面への
移行性がないので、剥離層成分の移行による粘着剤層面
の粘着力低下や被クリーニング面の再汚染を防ぐことが
できる。また、オレフィン系樹脂は、押し出しラミネー
ション法など従来公知の技術によって簡単に該基材表面
に積層することができるので、シート1の製造を容易に
行うことができる。
【0021】剥離層30の厚みは10〜50μmが好ま
しい。剥離層30の厚みが10μm未満であると、平滑
かつ均一で安定した樹脂層面を押し出しラミネーション
法など従来公知の方法で簡単に得ることが困難になるた
め好ましくない。また、剥離層30の厚みが50μmを
超えると、シート全体が厚くなりすぎ、クリーニング用
テープとした場合の巻数量が減り、該クリーニング用テ
ープ本体の交換頻度が増えたり、テープ外周の粘着剤層
交換時におけるシートの切断性が悪くなるなど作業効率
が悪化するため好ましくない。
【0022】粘着剤層20は、ウレタン系粘着剤で構成
されている。ウレタン系粘着剤としては、ポリエステル
ポリオールやポリエーテルポリオール等のポリオールと
有機ポリイソシアネート、鎖延長剤から得られるポリウ
レタン/ウレア粘着剤や、ポリエステルポリオールとポ
リエーテルポリオール、および有機ポリイソシアネート
を2種類の触媒下にて反応させたポリウレタンポリオー
ルなどに多官能イソシアネート化合物を配合したウレタ
ン系粘着剤などがあげられる。特に前者のポリウレタン
/ウレア粘着剤はウレタン・ウレア結合を有しているた
め高凝集力を持ち、また各種基材への密着性も良好であ
ることから最適である。
【0023】ウレタン系粘着剤は、上記オレフィン系樹
脂からなる剥離層30に対して適度な粘着力と剥離性を
有する。そのため、剥離層30をオレフィン系樹脂で構
成すると共に、粘着剤層20をウレタン系粘着剤で構成
すると、剥離作業が容易になると共に、クリーニング中
にクリーニングシートが巻き終わりのところから剥がれ
てしまうこともない。また、ウレタン系粘着剤は、被着
体への糊残りや経時あるいは温度変化による粘着力の変
化などもない。
【0024】粘着剤層20は、ウレタン系粘着剤を架橋
剤で架橋した二液硬化型ウレタン系粘着剤とすることが
好ましい。架橋により粘着性を適度に調整することがで
きる。架橋剤の種類に限定はないが、架橋密度を適切に
コントロールしやすいことから、ポリイソシアネート系
化合物が好ましい。ポリイソアネート系化合物として
は、公知の芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソ
シアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポ
リイソシアネート、あるいは、これらのトリメチルプロ
パンアダクト体、水と反応したピュウレット体、又はイ
ソシアヌレート環を有する3量体等が挙げられる。
【0025】芳香族ポリイソシアネートとしては、フェ
ニレンジイソシアネート、ジフェニルジイソシアネー
ト、トルイレンジイソシアネート、トリイソシアネート
トルエン、トリイソシアネートベンゼン、ジフェニルエ
ーテルジイソシアネート、ナフチレンジイソシアネー
ト、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネー
ト等を挙げることができる。
【0026】脂肪族ポリイソシアネートとしては、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシア
ネート、ペンタメチレンジイソシアネート、プロピレン
ジイソシアネート、ブチレンジイソシアネート、トリメ
チルヘキサメチレンジイソシアネート等を挙げることが
できる。
【0027】芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、
ジイソシアネートジメチルベンゼン、ジイソシアネート
ジエチルベンゼン、テトラメチルキシリレンジイソシア
ネート等を挙げることができる。
【0028】脂環族ポリイソシアネートとしては、シク
ロペンタンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシ
アネート、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト)、ビス(イソシネートメチル)シクロヘキサン、ト
リメチルシクロヘキシルイソシアネート等を挙げること
ができる。
【0029】上記架橋剤のウレタン系粘着剤に対するポ
リイソシアネート系化合物の添加量は、ウレタン系粘着
剤100質量部に対して固形分で2〜10質量部であ
る。因みに、2質量部未満では、架橋度が不十分で、粘
着力、特に加熱後の粘着力が強くなり、剥離層からの再
剥離性が悪くなることがある。一方、10質量部より多
いと、架橋度が高くなり過ぎ、粘着力が低下して、剥離
層に対する微粘着性が不足したものとなるか、または、
飽和状態となり、架橋を阻害して凝集力が低下し、再剥
離性が悪くなることがある。
【0030】粘着剤層20は、従来公知の方法により基
材10の片面に積層することができる。例えば、コンマ
コーター、ロールコーター、リバースグラビアコータ
ー、バリオグラビアコーター、バーコーター、リップコ
ーター、スロットダイコーター、カーテンコーター、ナ
イフコーター、エアナイフコーターなどの塗工装置を用
いて、基材10に直接塗工する方法や、剥離紙に一旦塗
工後、これを基材10に転写する方法などが採用でき
る。
【0031】粘着剤層20の厚みは10〜30μmが好
ましい。粘着剤層20の厚みが10μm未満であると、
粘着力が低下し、異物の吸着および保持が困難となるた
め好ましくない。また、粘着剤層20の厚みが30μm
を超えると、粘着剤層が欠けやすくなって、この欠けた
粘着剤層20が直に、あるいはクリーニングロールを介
して被クリーニング面に移行してしまう。また、粘着剤
層20の厚みが30μmを超えると、シート切断時の糊
切れ性が悪化するのでシート切断面付近に糊玉が発生し
易く、この発生した糊玉が直にあるいはクリーニングロ
ールを介して被クリーニング面に移行してしまうので、
かえって被クリーニング面を汚染するという結果になっ
てしまうので好ましくない。
【0032】基材10の材質としては、従来公知のもの
が用いられる。例えば、セロハン、、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、二軸延伸ポリプロピレン、軟質ポリ塩化
ビニル、ポリエステル、金属蒸着ポリエステル等の熱可
塑性樹脂フィルム類や合成紙、不織布類、上質紙、アー
ト紙、コート紙、キャストコート紙、箔紙、クラフト
紙、ポリエチレンラミネート紙、含浸紙、蒸着紙、水溶
性紙等の紙類、金属フォイルなどがあげられる。特に、
合成紙は、所望のボイド構造を得やすいため好ましい。
【0033】本実施形態の基材10の構造は、図2に示
すように、横方向(CD方向)に配向したボイドVを備
えることが好ましい。ボイドとは、内部に形成された多
数の微少な空隙をさし、主として延伸工程において形成
される。延伸工程において形成されるボイドは延伸方向
に配向するので、横方向に配向したボイドVは、主とし
て横延伸工程によって形成することができる。
【0034】図2に示すように、横方向(CD方向)に
配向したボイドVを備える場合、ボイドVの配向方向、
すなわち横方向に沿って、基材10を切断することが容
易となる。そのため、刃物や当て板など専用の治具を用
いることなく、手で切断することが可能となる。したが
って、新しい粘着剤層を表に出す作業を、効率的に行う
ことができる。また、横方向(CD方向)に配向したボ
イドVを備え、縦方向(MD方向)に配向したボイドV
を備えないので、切断箇所が途中で曲がったりすること
なく、横方向に平行に無駄なく切断することができる。
【0035】なお、基材が複数の層からなる場合には、
その複数の層の内、少なくとも一層が、図2に示すよう
な横方向に配向したボイドを備えていれば良いが、基材
全体に横方向に配向したボイドが分布していることが好
ましい。また、横方向(CD方向)に配向したボイド
と、縦方向(MD方向)に配向したボイドの双方を備え
ていても差し支えないが、基材全体として、縦方向に配
向したボイドよりも横方向に配向したボイドの層が多い
方が、より、横方向の切断性が良くなるので好ましい。
【0036】基材10が複数の層から構成されている例
を、図3に示す。図3に示す基材10は、基層11と、
その両側の表層12、13とから構成されている。基層
11は、横方向(CD方向)に配向したボイドと、縦方
向(MD方向)に配向したボイドの双方を備えている。
このように、縦横双方の方向に配向したボイドVは、主
として二軸延伸工程によって形成することができる。表
層12、13は、横方向(CD方向)に配向したボイド
を備えている。このように、横方向に配向したボイドV
は、上述のように、主として横延伸工程によって形成す
ることができる。図3に示す基材10は、例えば、基層
11を構成する素材を縦延伸した後、表層12、13を
構成する素材を両側に重ねて、横延伸することにより形
成される。
【0037】図3に示す基材10は、いずれの層におい
ても横方向(CD方向)に配向したボイドVを備えるの
で、横方向に沿って、基材10を切断することが容易と
なる。そのため、刃物や当て板など専用の治具を用いる
ことなく、手で切断することが可能となる。したがっ
て、新しい粘着剤層を表に出す作業を、効率的に行うこ
とができる。また、表層12、13は、横方向(CD方
向)に配向したボイドVを備え、縦方向(MD方向)に
配向したボイドVを備えないので、切断箇所が途中で曲
がったりすることなく、横方向に平行に無駄なく切断す
ることができる。
【0038】基材10の粘着剤層20側は、粘着剤層2
0に対する濡れ性が高いことが好ましい。これにより、
基材10と粘着剤層20との層間剥離による粘着剤層の
移行を抑制することができる。基材10の濡れ性向上の
手段としては従来公知の方法を用いることができる。例
えば、コロナ放電やプラズマ処理、またはアルキルチタ
ネートやジフェニルメタンジイソシアネート、ポリエチ
レンイミンよりなるアンカーコート層の塗布などであ
る。
【0039】基材10の厚みは25〜150μmが好ま
しく、さらに好ましくは40〜80μmである。基材1
0の厚みが25μm未満であると、シートの剛度が不足
し、広幅なテープになればなるほど外周シート交換時な
どに扱いにくいものとなるため好ましくない。また、基
材10の厚みが150μmを超えると、シート全体が厚
くなりすぎ、クリーニング用テープとした場合の巻数量
が減り、該クリーニング用テープ本体の交換頻度が増え
るなど作業効率が悪化するため好ましくない。
【0040】本実施形態のシート1のJIS−Z−02
37に規定する180度引きはがし法による粘着力は、
5〜200N/mが好ましい。該粘着力が5N/m未満
であると、被クリーニング面に対する粘着力が低すぎ
て、異物の吸着・除去性能が不十分となるため好ましく
ない。逆に、該粘着力が200N/mを超えると、被ク
リーニング面に対する粘着力が強すぎて、シート1が被
クリーニング面やクリーニングロールと接着して剥がれ
てしまい、思わぬトラブルを生じるため好ましくない。
シート1のJIS−Z−0237に規定する180度引
きはがし法による粘着力は、粘着剤層20の厚みや粘着
剤調整液作成時の架橋剤量を変えることにより調整する
ことができる。
【0041】また、本実施形態のシート1のJIS−Z
−0237に規定する180度引きはがし法に準じたポ
リエチレンフィルムに対する粘着力(JIS−Z−02
37に規定する試験板に代えてポリエチレンフィルムに
貼り付けた場合の粘着力)は、0.5〜80N/mが好
ましい。該粘着力が0.5N/m未満であると、剥離層
30に対する剥離力が軽くなりすぎて、クリーニング中
にシートが簡単に剥がれてしまうため好ましくない。逆
に、該粘着力が80N/mを超えると、剥離層30に対
する剥離力が重くなりすぎて、外周側のシート1を剥が
す際の作業性が悪化するので好ましくない。シート1の
JIS−Z−023に規定する180度引きはがし法に
準じたポリエチレンフィルムに対する粘着力は、粘着剤
層20の厚みや粘着剤調整液作製時の架橋剤量を変える
ことにより調整することができる。
【0042】本実施形態のシート1の全体の厚みは、前
記各層の厚み条件を満たした上で、180μm以下とす
るのが好ましい。シート1の厚みが180μmを超える
と、切断性が悪化したり、巻数量が減ってクリーニング
用テープT全体の交換頻度が増えるなど作業効率が悪化
するため好ましくない。なお、シート1の全体の厚みの
下限については特に規定しないが、シート1を構成する
各層の厚みは、各々上記で説明した下限値を満たしてい
ることが好ましい。
【0043】図4は、上記本実施形態のクリーニング用
テープT(T1,T2)を用いた、基板Wのクリーニング
装置の斜視図である。図4においてR1、R2はクリーニ
ングロールで、ロール状の弾性ゴムで構成されている。
クリーニングロールR1とクリーニングロールR2との間
には、基板Wが圧接しつつ通過できる程度の間隙が設け
られている。また、T1、T2はクリーニング用テープ
で、クリーニング用テープT1はクリーニングロールR1
に、クリーニング用テープT2はクリーニングロールR2
に、各々接して配置されている。
【0044】本実施形態のクリーニング装置を用いて基
板Wを洗浄する場合、クリーニングロールR1とクリー
ニングロールR2との間に基板Wを挿入して、図中黒矢
印の方向(左方向)に移動させる。すると、クリーニン
グロールR1が図中白矢印の方向(右方向)に回転しつ
つ、基板W上面の汚れを吸着除去する。この汚れを吸着
したクリーニングロールR1の外面は、さらに回転して
クリーニング用テープT1と接する。その結果、クリー
ニングロールR1外面に吸着された汚れは、クリーニン
グ用テープT1の粘着剤層に移行する。その結果、先に
基板W上面の汚れを吸着したクリーニングロールR1
外面は、さらに回転して再度基板W上面と接する際に
は、きれいな状態となっている。従って、基板W上面を
再汚染することなくクリーニングを継続することができ
る。
【0045】同様に、クリーニングロールR2が左方向
に回転しつつ、基板W下面の汚れを吸着除去する。この
汚れを吸着したクリーニングロールR2の外面は、さら
に回転してクリーニング用テープT2と接する。そし
て、クリーニングロールR2外面に吸着された汚れは、
クリーニング用テープT2の粘着剤層に移行する。その
結果、先に基板W下面の汚れを吸着したクリーニングロ
ールR2の外面は、さらに回転して再度基板W下面と接
する際には、きれいな状態となっている。従って、基板
W下面を再汚染することなくクリーニングを継続するこ
とができる。なお、クリーニング用テープT1、T2の粘
着剤層はウレタン系粘着剤からなるので、クリーニング
ロールR1、R2に移行することはない。
【0046】この間、クリーニングロールR1の回転に
伴い、これと接しているクリーニング用テープT1が図
中白矢印の方向(左方向)に回転する。また、クリーニ
ングロールR2の回転に伴い、これと接しているクリー
ニング用テープT2が右方向に回転する。このように、
クリーニング用テープT1とクリーニング用テープT2
クリーニングロールR1、R2と接する部分は常に変化す
るものの、クリーニング用テープT1、T2の粘着剤層に
は、徐々に汚れが蓄積する。そのため、ある程度汚れが
蓄積した段階で、テープ外周を約1周分剥して新しい粘
着剤層を表に出すようにする。
【0047】図5は、クリーニング用テープT1、T2
外周を一周分剥して、新しい粘着剤層を表に出す作業の
説明図である。図5に示すように、クリーニング用テー
プT(T1、T2)のシート1の汚れ面1aを除去するた
めには、シート1を巻き終わりから1周以上剥がす。こ
のとき、シート1の粘着剤層はウレタン系粘着剤からな
り、剥離層はオレフィン系樹脂からなるので、良好な剥
離性を有する。また、剥離層の成分が、粘着剤層に移行
することもない。
【0048】次に、汚れ面1aと、未使用の清浄面1b
との境界1cにおいて、シート1をカットする。この
際、シート1は、横方向の切断性に優れるため、カット
は手で引き裂くようにして行うことができる。その後、
一旦剥がした清浄面1bの端部を下のシート1に貼りつ
け、元どおりの巻いた状態に戻して作業を終了する。こ
のとき、シート1の粘着剤層と剥離剤とは適度な接着性
を有するので、その後のクリーニング作業中に巻き終わ
りから剥がれることはない。
【0049】
【実施例】以下に、実験例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、勿論本発明はそれらに限定されるもので
はない。尚、試料の説明中の%、部、質量、割合、塗被
量等は特に断らない限り、全て固形分質量で示すもので
ある。
【0050】[実施例1] 「基材」基材として、ユポ・コーポレーション社製のユ
ポSGS60を用いた。ユポSGS60は、ポリプロピ
レン樹脂を主成分とする厚さ60μmの合成紙である。
このユポSGS60は、図3に示す3層構造を有してい
る。すなわち、基層11は、二軸延伸されて縦・横2方
向に配向した多数のミクロボイドを有している。表層1
2、13は紙状層で、表層12については表面強度が強
化されている。これらの表層12、13は横方向にのみ
延伸されて横方向(CD方向)に配向した多数のミクロ
ボイドを備えている。このユポSGS60のJISK7
128に規定する引裂伝播抵抗値は、横方向(CD方
向)が2.4N/m、縦方向(MD方向)が9.0N/
mで、横方向に引き裂きやすくなっている。
【0051】「剥離層の形成」ユポSGS60の片面
(表層13側)に押し出しラミネーション法によって低
密度ポリエチレン(商品名:LC522、東ソー社製)
を厚さ20μmでラミネートし、剥離層を形成させた。
【0052】「粘着剤層の形成」剥離層形成後、ユポS
GS60の他面(表層12側)に、固形分濃度60%の
ウレタン系粘着剤(商品名:SH101、東洋インキ製
造社製)100部、固形分濃度75%の架橋剤(商品
名:T−501B、東洋インキ製造社製)5部による粘
着剤調製液をコンマコーターでライン速度50m/分、
塗工厚が20μmとなるように塗工乾燥して粘着剤層を
形成し、シートを作成した。なお、架橋剤はポリイソシ
アネート系化合物で、具体的には、脂肪族ポリイソシア
ネートのヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロ
ールプロパンアダクト体である。
【0053】「クリーニング用テープの製造」上記のよ
うに作成したシートを、粘着剤層面が外向きになるよ
う、幅1mで巻き取り、実施例1のクリーニング用シー
トを得た。
【0054】[実施例2]基材として、東洋紡社製のク
リスパーK2312を用いた以外は全て実施例1と同様
にして、実施例2のクリーニング用シートを得た。クリ
スパーK2312は、ポリエステル樹脂を主成分とする
厚さ50μmの合成紙である。このクリスパーK231
2は、二軸延伸されて縦・横2方向に配向した多数のミ
クロボイドを有している。そして、巻内の面はマット化
易接着処理、巻外の面はコロナ処理されている。このク
リスパーK2312の JISK7128に規定する引
裂伝播抵抗値は、横方向(CD方向)が5.9N/m、
縦方向(MD方向)が7.8N/mで、横方向に引き裂
きやすくなっている。
【0055】[実施例3]基材として、東レ社製のルミ
ラーを用いた以外は全て実施例1と同様にして、実施例
3のクリーニング用シートを得た。ルミラーは、ポリエ
ステル樹脂製の厚さ50μmのフィルムであり、巻内の
面は易接着処理、巻外の面はコロナ処理されている。こ
のルミラーの JISK7128に規定する引裂伝播抵
抗値は、横方向(CD方向)が11.8N/m、縦方向
(MD方向)が12.5N/mで、横方向にと縦方向の
引き裂きやすさは、ほぼ同等である。
【0056】[比較例1]粘着剤層を得るために固形分
濃度40%のアクリル系粘着剤(商品名:KP141
0、日本カーバイト社製)100部、固形分濃度100
%の架橋剤(商品名:CK−103、日本カーバイト社
製)3部の粘着剤調整液を用いた以外は全て実施例1と
同様にして比較例1のクリーニング用シートを得た。
【0057】[比較例2]剥離層を得るために付加反応
型シリコーン(商品名:SD7220、東レ・ダウコー
ニング社製)4.5部、白金触媒(商品名:SRX21
2、東レ・ダウコーニング社製)0.5部、トルエン9
5部、シリコーンオイル(商品名:KF96、信越化学
工業社製)0.03部による調整液を用いて、メイヤー
バーにより乾燥重量1.0g/m2となるよう塗工乾燥
した以外は、全て実施例1と同様にして比較例2のクリ
ーニング用シートを得た。
【0058】[比較例3]粘着剤層を得るために固形分
濃度40%のアクリル系粘着剤(商品名:KP141
0、日本カーバイト社製)100部、固形分濃度100
%の架橋剤(商品名:CK−103、日本カーバイト社
製)3部の粘着剤調整液を用いた以外は全て比較例2と
同様にして比較例3のクリーニング用シートを得た。
【0059】かくして得られたクリーニング用テープに
ついて、「剥離層の移行性」、「粘着剤層の移行性」、
「テープの接着性」,「シートの切断性」の評価を行っ
た。結果は表1に記載する。
【0060】「剥離層の移行性」得られたクリーニング
用テープを巻き戻しながら、1m巻き戻す毎に100m
m×100mm角のシートサンプルを中央から採取し、
この採取したシートサンプルについて、蛍光X線分析装
置(RIC−1000 リガク社製)により表面の剥離
層成分の量を測定し、以下の基準で評価した。なお、シ
ートサンプルは計100枚採取した。 ○:すべてのシートサンプルにおいて、剥離層成分に該
当するX線強度が0.3kcps以下であった。 ×:剥離層成分に該当するX線強度が0.3kcpsを
越えるシートサンプルが1枚以上あった。
【0061】「粘着剤層の移行性」厚さ50μmのポリ
エステルフィルム(商品名:ルミラー、東レ社製)を幅
1mで巻き付けたプレーンロールをエア圧2kg/cm
2、周速10m/minでクリーニング用テープに押し
当て、ポリエステルフィルム表面のクリーニングを24
時間連続運転で行った。クリーニング終了後、ポリエス
テルフィルムを巻き戻しながら、1m巻き戻す毎に10
0mm×100mm角のシートサンプルを中央から採取
し、この採取したシートサンプルについて、その表面を
目視にて観察し、以下の基準で評価した。なお、シート
サンプルは計100枚採取した。 ○:粘着剤層成分の移行が確認されたシートサンプルは
1枚もなかった。 ×:粘着剤層成分の移行が確認されたシートサンプルが
1枚以上あった。
【0062】「テープの接着性」厚さ50μmのポリエ
ステルフィルム(商品名:ルミラー、東レ社製)を幅1
mで巻き付けたプレーンロールをエア圧2kg/c
2、周速10m/minでクリーニング用テープに押
し当て、ポリエステルフィルム表面のクリーニングを2
4時間連続運転で行った。クリーニング終了後、クリー
ニング用テープを目視にて観察し、以下の基準で評価し
た。 ○:外周シートの浮きや剥がれがなかった。 ×:外周シートの浮きまたは剥がれがあった。
【0063】「シートの切断性」幅1mのクリーニング
用テープを任意の個所で切断し、その時の切断性につい
て以下の基準で評価した。 ○:刃物などの道具を使用しなくても、簡単にかつテー
プに対して平行にシートの切断ができた。 △:刃物などの道具を使用しなくても切断できたが、テ
ープに対して平行にシートの切断ができなかった。 ×:刃物などの道具・治具を使用しないと、シートの切
断ができなかった。
【0064】[表1] 剥離層の 粘着剤層の テープの シートの 移行性 移行性 接着性 切断性 実施例1 ○ ○ ○ ○ 実施例2 ○ ○ ○ ○ 実施例3 ○ ○ ○ × 比較例1 ○ × × ○ 比較例2 × ○ ○ ○比較例3 × × ○ ○
【0065】表1に示すように、剥離層として低密度ポ
リエチレンを用いた実施例1〜3と比較例1は、いずれ
も剥離層の移行性の問題がなかった。一方、剥離層とし
て、付加反応型シリコーンを用いた比較例2、3は、い
ずれも剥離層成分が粘着剤層に移行する問題があった。
また、粘着剤層としてウレタン系粘着剤を用いた実施例
1〜3と比較例2は、いずれも粘着剤層の移行性の問題
がないと共に、充分なテープの接着性が得られた。一
方、粘着剤層として、アクリル系粘着剤層を用いた比較
例1、3は、いずれも粘着剤層が被クリーニング面であ
るポリエステル合成紙の表面に移行する問題があると共
に、テープの接着性が不充分であった。また、基材とし
て、横方向に配向したボイドを有するユポ又はクリスパ
ーを用いた実施例1、2と比較例1〜3は、良好なシー
トの切断性が得られたが、横方向に配向したボイドを有
しないルミラーを用いた実施例3では、シートの切断性
に問題があった。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、剥離層としてオレフィ
ン系樹脂を用い、粘着剤層としてウレタン系粘着剤を用
いたので、被クリーニング面への剥離層や粘着剤層の移
行がなく、印刷不良などのトラブルを生じず、かつ、ク
リーニング中にクリーニングシートが巻き終わりのとこ
ろから剥がれてしまうことのないクリーニング用テープ
とすることができる。また、基材が、横方向(流れ方向
に垂直な方向)に配向したボイドを備えているので、新
しい粘着剤層を表に出す作業を効率的に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係るクリーニング用テープを
構成するシートの断面図である。
【図2】 図1のシートにおける基材の構造の一例を
示す斜視図である。
【図3】 図1のシートにおける基材の構造の他の一
例を示す斜視図である。
【図4】 本実施形態のクリーニング用テープを用い
た、基板のクリーニング装置の斜視図である。
【図5】 クリーニング用テープの外周を一周分剥し
て、新しい粘着剤層を表に出す作業の説明図である。
【符号の説明】
1…シート、10…基材、20…粘着剤層、30…剥離
層、V…ボイド、11…基層、12…表層、13…表
層、T1…クリーニング用テープ、T2…クリーニング用
テープ、R1…クリーニングロール、R2…クリーニング
ロール、W…基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘着剤層、基材、剥離層を順次積層し
    てなるシートをロール状に巻いたクリーニング用テープ
    において、該剥離層がオレフィン系樹脂からなり、か
    つ、該粘着剤層がウレタン系粘着剤からなることを特徴
    とするクリーニング用テープ。
  2. 【請求項2】 前記粘着剤層が、ウレタン系粘着剤を
    ポリイソシアネート系化合物で架橋した二液硬化型ウレ
    タン系粘着剤であることを特徴とする請求項1に記載の
    クリーニング用テープ。
  3. 【請求項3】 前記基材が、横方向に配向したボイド
    を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    のクリーニング用テープ。
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