JP7051644B2 - 積層体の製造方法及び積層体 - Google Patents
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次に、積層体10の第1の製造方法について図面を参照して詳細に説明する。
本工程は、基材層1を構成するシート状の部材及び剥離剤層4を有する剥離シート2を準備する工程である。具体的には、基材層1を構成するシート状の部材が巻かれてなるシートロール101と、剥離シート2が巻かれてなるシートロール102とを用意する。本製造方法のシートロール101では、基材層1の面F1となる面が他方の面よりも内側に位置するように基材層1を構成するシート状の部材が巻かれている。また、本製造方法のシートロール102では、剥離剤層4が剥離基材層3よりも内側に位置するように剥離シート2が巻かれている。
本工程は、剥離シート2の剥離剤層4側の面と、基材層1の面F1と反対側の面とを粘着剤層5を介して接着する工程である。剥離シート2がシートロール102から巻き出される。シートロール102から巻き出されたこの剥離シート2は、ローラー111,112に架けられることによってテンションを加えられながら塗工装置120の下まで搬送される。塗工装置120の下まで搬送されたこの剥離シート2の剥離剤層4側の面には、塗工装置120によって粘着剤層5となる樹脂組成物が塗工される。すなわち、剥離シート2の剥離剤層4側の面に粘着剤層5となる樹脂組成物が塗工され、剥離シート2の剥離剤層4側の面に粘着剤層5が積層される。なお、粘着剤層5となる樹脂組成物を剥離シート2の剥離剤層4側の面に塗工する方法は特に限定されない。塗工装置120による塗工方法として、例えば、コンマコート、リップコート、ダイコート、ロールコート、グラビアコート等が挙げられる。
本工程は、剥離シート2の剥離剤層4側と反対側の面F2に付着する付着物に改質処理を施す工程である。本製造方法における改質処理はコロナ処理とされ、剥離シート2の面F2と当該面F2に付着する付着物とにコロナ処理が施される。
次に、積層体10の第2の製造方法について図面を参照して詳細に説明する。なお、第1の製造方法と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
上記第1の製造方法によって、積層体を製造した。
コロナ処理を施さなかった以外は実施例1と同様にして、積層体を製造し、この積層体を巻き取りロールによって巻き取って積層体ロールを製造した。
X線光電子分光装置として、アルバック・ファイ株式会社製「X線光電子分光分析装置(XPS) Quantum2000」を用い、上記のようにして作製した各積層体ロールにおける剥離シートの剥離剤層側と反対側の面の表面分析を行った。具体的には、元素Siの2p軌道における結合エネルギの測定を行った。比較例1の積層体ロールでは、測定された光電子スペクトルは、結合エネルギが約101eVであるときにピークを示し、結合エネルギが約103eVのときにはピークを示さなかった。一方、実施例1の積層体ロールでは、測定された光電子スペクトルは、結合エネルギが約103eVであるときにピークを示し、結合エネルギが約101eVのときにはピークを示さなかった。このため、比較例1の積層体ロールでは、剥離シートの剥離剤層側と反対側の面に、剥離剤層の剥離剤の一部が剥離してこの剥離した剥離剤であるシリコーンが付着していると考えられ得る。また、実施例1の積層体ロールでは、コロナ処理によって、剥離シートの剥離剤層側と反対側の面と、比較例1と同様にしてこの面に付着していたシリコーンとにエネルギが付与され、シリコーンがシリコーンの結合エネルギよりも高い結合エネルギを有するシリカに変化したと考えられ得る。
上記のようにして作製した各積層体ロールについて、基材層である再帰反射シートにおける粘着剤層側と反対側の面の濡れ性をJIS K6768に準じて測定を行った。この際、試験用混合液として、富士フィルム和光純薬株式会社製ぬれ張力試験用混合液を用いた。比較例1の積層体ロールの濡れ性は約37dyn/cmであった。一方、実施例1の積層体ロールの濡れ性は約44dyn/cmであり、比較例1の積層体ロールの濡れ性よりも高かった。これは、実施例1の積層体ロールでは、上記のように、剥離シートの剥離剤層側と反対側の面にコロナ処理が施されることによって、この面に付着しているシリコーンが再帰反射シートの粘着剤層側と反対側の面に付着することが抑制されているためと考えられ得る。従って、実施例1の積層体ロールでは、剥離シートの剥離剤層側と反対側の面とこの面に付着しているシリコーンにコロナ処理が施さない場合と比べて、再帰反射シートにおける粘着剤層側と反対側の面の濡れ性の低下が抑制され、この面に印刷をする際の色ムラやインクのハジキ等が発生することが抑制される。
2・・・剥離シート
3・・・剥離基材層
4・・・剥離剤層
5・・・粘着剤層
6・・・物質(付着物)
7・・・印刷層
10,20・・・積層体
100・・・製造装置
120・・・塗工装置
130・・・改質処理装置
160・・・積層体ロール
P1・・・準備工程
P2・・・接着工程
P3・・・改質工程
P4・・・印刷工程
Claims (11)
- 剥離剤層を一方の面側に有する剥離シートの前記剥離剤層側の面と、一方の面が露出する基材層の他方の面とを粘着剤層を介して接着する接着工程と、
前記剥離シートの他方の面に付着する付着物が当該他方の面から剥離することが抑制されるように、前記付着物に改質処理を施す改質工程と、
を備える
ことを特徴とする積層体の製造方法。 - 前記改質工程において、前記付着物にエネルギを付与し、前記付着物を当該付着物の結合エネルギよりも高い結合エネルギを有する別の物質に変化させる
ことを特徴とする請求項1に記載の積層体の製造方法。 - 前記改質工程において、前記剥離シートの前記他方の面にエネルギを付与する
ことを特徴とする請求項2に記載の積層体の製造方法。 - 前記改質処理はコロナ処理とされる
ことを特徴とする請求項3に記載の積層体の製造方法。 - 前記改質処理はプラズマ処理とされる
ことを特徴とする請求項3に記載の積層体の製造方法。 - 前記付着物はシリコーンとされ、
前記改質工程において前記付着物をシリカに変化させる
ことを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の積層体の製造方法。 - 前記接着工程及び前記改質工程の後に、前記基材層の前記一方の面側に印刷層を設ける印刷工程を更に備える
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の積層体の製造方法。 - 剥離剤層を一方の面側に有する剥離シートと、
一方の面が露出する基材層と、
前記剥離シートの前記剥離剤層側の面と前記基材層の他方の面とを接着する粘着剤層と、
を備え、
前記剥離シートの他方の面には、前記剥離剤層の剥離剤に由来し、前記剥離剤の結合エネルギよりも高いエネルギで結合している物質が付着している
ことを特徴とする積層体。 - 前記剥離剤はシリコーンとされ、前記物質はシリカとされる
ことを特徴とする請求項8に記載の積層体。 - 前記基材層の前記一方の面側に印刷層を更に備える
ことを特徴とする請求項8または9に記載の積層体。 - ロール状に巻かれている
ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の積層体。
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