JP2004053912A - 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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川原 正隆
▲高▼谷 格
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Abstract

【課題】光散乱やブリードがなく、高感度かつ低残留電位であって、塗工性が良好な電子写真感光体、該感光体を有するプロセスカートリッジ等を提供する。
【解決手段】該感光体の感光層が下記一般式(1)
【化1】
Figure 2004053912

(Aは正孔輸送性基を示し、R1 及びR2 は同一であっても異なっていてもよく、かつ、置換もしくは無置換の一価炭化水素基を示し、R3 は置換もしくは無置換のアルキレン基またはアリーレン基を示す。)の構成単位を有する樹脂を含有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の感光層を有する電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真感光体の感光層には、セレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛等の無機光導電性物質が広く用いられてきた。近年、安全性が高い、量産に適している、コストが安いなどの利点から、有機光導電性物質を電子写真感光体の感光層に用いる研究が盛んに行われ、数多くの感光体が提案され実用化されている。その中でも、電荷発生材料を含有する電荷発生層と電荷輸送材料を含有する電荷輸送層に機能分離させた積層型感光体が感度、耐久性等が優れているという点で研究の主流となっている。しかし、上記積層型感光体においても複写機やレーザービームプリンターで、帯電、露光、現像、転写、除電等の画像形成プロセスを繰り返すことによって、帯電電位の低下や残留電位の上昇が起こり、画像にカブリやボケ等の欠陥が生じ、電気的耐久性が十分ではない。
【0003】
また、電子写真感光体の表面には、帯電手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段等により機械的な影響が直接に加えられるために、それらに対する機械的耐久性が要求される。
【0004】
具体的には、摺擦による感光体表面の摩耗や傷の発生及び高湿下におけるコロナ帯電時に発生しやすいオゾンによる感光体表面の劣化などに対する耐久性が要求される。また、現像とクリーニングの繰り返しなどに起因した、感光体表面へのトナーの付着という問題もあり、これに対しては感光体表面のクリーニング性の向上が求められている。
【0005】
上記のような感光体表面に要求される様々な特性を満たすために感光層上に樹脂を主成分とする種々の表面保護層を設ける試みがなされている。例えば、特開昭57−30843号公報には、導電性粒子として金属酸化物粒子を添加することによって抵抗を制御した保護層が開示されている。
【0006】
また、表面層中に種々の物質を添加することで感光体表面の物性を改善することも検討されている。例えば、シリコーンの低表面エネルギーに注目した添加物としては、シリコーンオイル(特開昭61−132954号公報)、ポリジメチルシロキサン、シリコーン樹脂粉体(特開平4−324454号公報)、架橋シリコーン樹脂、ポリ(カーボネート−シリコン)ブロック共重合体、シリコーン変成ポリウレタン、シリコーン変成ポリエステルが開示されている。
【0007】
低表面エネルギーの代表的なポリマーとしてはフッ素系高分子があり、該フッ素系高分子としては、ポリテトラフルオロエチレン粉体、フッ化カーボン粉末等が挙げられる。
【0008】
しかしながら、金属酸化物等を含む表面保護層は高い硬度を有するものが得られるが、表面エネルギーは大きくなりやすいためにクリーニング性等に問題がある。シリコーン系樹脂は表面エネルギーが小さい点で優れているが、他の樹脂に対して十分な相溶性を示さないため、添加系では凝集しやすく、光散乱が生じたり、ブリードして表面に偏析するために安定した特性を示さなかったりする等の問題があった。また、低表面エネルギーのポリマーであるフッ素系高分子は一般に溶媒に不溶であり、分散性も不良であることから、平滑な感光体表面を得ることが困難であり、屈折率も小さいことから光散乱が生じやすく、それによる透明性の劣化を生じる問題点があった。また、フッ素系高分子は一般的に柔らかいために傷がつきやすいという問題点があった。
【0009】
さらに、表面保護層や添加剤を用いることによって感度や残電等の電子写真特性が悪化する等の弊害があった。
【0010】
一方、電子写真用の光源としては、コスト、装置の大きさの点から半導体レーザーが用いられているが、現在主として用いられている半導体レーザーはその発振波長が赤〜近赤外領域にあるため、長波長の光に十分な感度を有する電子写真感光体の開発が進められてきた。フタロシアニン化合物はこうした長波長領域まで感度を有する電荷発生材料として極めて有効であり、特にオキシチタニウムフタロシアニンは従来のフタロシアニン化合物に比べ優れた感度を有しており、これまでに特開昭61−217050号公報、特開昭61−239248号公報、特開昭62−67094号公報、特開昭63−218768号公報、特開昭64−17066号公報などに高感度な様々な結晶型のオキシチタニウムフタロシアニンが開示されている。
【0011】
オキシチタニウムフタロシアニンを用いた電子写真感光体は前途のように優れた感度特性を有している反面、残留電位が比較的高いという欠点を有している。
このような特性においては電子写真のプロセス速度が速い、あるいはプロセスサイクルの短い系、さらにはレーザー露光を用いる場合のレーザースポットが小さい系などにおいて、電位コントラストがとりにくくなるという欠点を有する。また、例えばオキシチタニウムフタロシアニンを電荷発生層として積層型感光体を形成しようとする場合、中間層や、表面保護層などの処方設計ラチチュードが狭くなり好ましくない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は上記の問題点を解決することのできる、すなわち光散乱やブリードがなく、高感度かつ低残留電位であって、製造時の塗工性が良好である電子写真感光体及び該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、
該感光層が下記式(1)
【0014】
【化3】
Figure 2004053912
(Aは正孔輸送性基を示し、R1 及びR2 は同一であっても異なっていてもよく、かつ、置換もしくは無置換の一価炭化水素基を示し、R3 は置換もしくは無置換のアルキレン基またはアリーレン基を示す。)
で示される構成単位を有する樹脂を含有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上記電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置である。
【0016】
【発明の実施の形態】
上記式(1)において、R1 及びR2 はケイ素原子に直接結合した一価炭化水素基であり、炭素数が1〜15であることが好ましく、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ペンチル基等が挙げられる。この他に、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基等が挙げられる。また、R1  が有してもよい置換基としてはフッ素等のハロゲン原子が挙げられ、ハロゲン置換一価炭化水素基としては、例えばトリフルオロプロピル基、ヘプタフルオロペンチル基、ノナフルオロヘキシル基等で代表されるフルオロ炭化水素基等が挙げられる。
【0017】
はアルキレン基またはアリーレン基を示し、炭素数が1〜18であることが好ましく、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、シクロヘキシリデン基、フェニレン基、ビフェニレン基、ナフチレン基、更にはこれらが結合した基等が挙げられる。また、R2 が有してもよい置換基としてはメチル基、エチル基等のアルキル基、フェニル基のアリール基、フッ素原子塩素原子等のハロゲン原子が挙げられる。これらの中ではRが式−(CH2 n −(nは正の整数)で示されることが好ましい。
【0018】
nは1〜18であることが更に好ましいが、必ずしも直鎖状である必要はない。nが19以上では正孔輸送性基Aが運動しやすいため硬度が低下し、ケイ素原子に直接電荷輸送性基が結合していると立体障害等で安定性、物性に悪影響を与え易い。nは好ましくは2〜8である。
【0019】
また、本発明における電荷輸送性とは電荷を輸送する能力のことであり、イオン化ポテンシャルで6.2eV以下であることが好ましい。つまり、前記式(1)で示される樹脂及びAの水素付加物は、イオン化ポテンシャルが6.2eV以下であることが好ましく、特には4.5〜6.2eVであることが好ましい。イオン化ポテンシャルが6.2eVを越えると正孔注入が起こりにくく帯電し易くなる。また、4.5eV未満では化合物が容易に酸化されるために劣化し易くなる。イオン化ポテンシャルは大気下光電子分析法(理研計器製、表面分析装置AC−1)によって測定される。
【0020】
また、上記有機ケイ素変成正孔輸送性化合物は正孔輸送能として1×10−7cm2 /Vsec以上のドリフト移動度を有しているものが好ましい。1×10−7cm2 /Vsec未満では電子写真感光体として露光後、現像までに正孔が十分に移動できないために見かけ上感度が低減し、残留電位も高くなってしまうという問題が発生する場合がある。
【0021】
正孔輸送性基Aとしては、構造が下記式(2)で示されるものが好ましい。
【0022】
【化4】
Figure 2004053912
(R4 、R5 、R6 及びR7 は有機基であり、そのうちの少なくとも1つは芳香族炭化水素環基または複素環基を示し、R4 、R5 、R6 及びRは同一であっても異なっていてもよく、R8 は芳香族炭化水素環基を示す。)
このように正孔輸送性基AはR4 、R5 、R6 及びR7 のうちのいくつかの基の水素原子が除かれて形成された基である。
【0023】
4 、R5 、R6 及びR7 の構造の好ましい具体例を以下に示す。
【0024】
【化5】
Figure 2004053912
【0025】
【化6】
Figure 2004053912
8 の構造の好ましい具体例を以下に示す。
【0026】
【化7】
Figure 2004053912
【0027】
【化8】
Figure 2004053912
上記式(1)で示される樹脂は、下記式(3)で示されるモノマーを加水分解、重縮合して得ることができる。
【0028】
【化9】
Figure 2004053912
上記式(3)において、Qは加水分解性基または水酸基を示し、加水分解性基としては、メトキシ基、エトキシ基、メチルエチルケトオキシム基、ジエチルアミノ基、アセトキシ基、プロペノキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、メトキシエチル基等が挙げられ、より好ましくは−OR9 で示される。R9 はアルキル基であり、炭素数が1〜6の整数であることが好ましく、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、メトキシエチル基等が挙げられる。Qとしては、式−OR9 であるアルコキシ基が好ましい。
【0029】
上記式(3)で示されるモノマーの合成方法としては、公知の方法、例えば、芳香族環にビニル基を有する化合物と置換基を有する水素化ケイ素化合物とから白金系触媒、或いは有機過酸化物等を触媒にヒドロシリル化反応を行うものが好適に用いられる。この場合に使用される白金触媒についてはとくに限定するものではなく、通常のヒドロシリル化反応、付加型シリコーンゴムに用いられている白金触媒であればよく、塩化白金、塩化白金酸、白金−オレフィン錯体、白金−フォスフィン錯体等が挙げられる。白金触媒の添加量に関しては特に制限するものではないが、残留触媒が特性に悪影響を与えないようにできる限り少量で用いることが望ましい。芳香族環にビニル基を有する化合物と置換基を有する水素化ケイ素化合物とから白金系触媒等により、付加反応により本発明の化合物を合成する場合にはビニル基のα位と反応する場合とβ位と反応する場合があり、一般には混合物が生じる。本発明においてはα位、β位のどちらに反応したものも用いられるが、ケイ素原子と電荷輸送性基を結合している炭化水素基の炭素数が少ない場合には立体障害からはβ位に反応したものが好ましい。
【0030】
有機過酸化物としては室温以上に10時間半減期温度を示すものであればよく、特に、ラウリルパーオキシド等のアルキル過酸化物が水素引き抜きを起こしにくいことから好適に用いることができる。ビニル基を有しないものについては、芳香族環をホルミル化し、還元、脱水するか直接Wittig反応によりビニル基を導入する方法等により、本発明の合成原料として用いることができる。
【0031】
上記式(3)で示されるモノマーの加水分解、重縮合においては、必ずしも触媒が必要なわけではないが、通常ケイ素樹脂の加水分解、重縮合に用いられる触媒の使用を妨げるものではなく、加水分解、重縮合に要する時間、硬化温度等を考慮して、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫オクトエート等のアルキル錫有機酸塩等もしくはノルマルブチルチタネート等の有機チタン酸エステルから適宜選択される。
【0032】
重縮合の条件としては100〜200℃での加熱が好ましい。100℃以下では反応に時間がかかるため、未反応の加水分解性基が残存する可能性もある。200℃以上では電荷輸送性基が酸化劣化しやすくなり、悪影響を受けやすい。より望ましくは、120〜160℃での加熱反応である。
【0033】
本発明の正孔輸送能を有する硬化性組成物を用いて電子写真感光体を製造する例を下記に示す。図1及び図2は、それぞれ、本発明の電子写真感光体の層構成の例を示す図である。
【0034】
電子写真感光体の支持体(図1及び2中の1)としては支持体自体が導電性を有するもの、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレススチール、クロム、チタン、ニッケル、マグネシウム、インジウム、金、白金、銀、鉄等から構成される支持体を用いることが出来る。その他にアルミニウム、酸化インジウム、酸化スズ、金、等を蒸着等によりプラスチック等の誘電体基材に被膜形成し、導電層としたものや、導電性微粒子をプラスチックや紙に混合したもの等を用いることが出来る。これらの導電性基材は均一な導電性が求められるとともに平滑な表面が要求される。基材表面の平滑性はその上層として形成される下引き層、電荷発生層、正孔輸送層の均一性に大きな影響を与えることから、その表面荒さは0.3μm以下に維持されることが好ましい。0.3μmを越える凹凸は、下引き層や電荷発生層のような薄い層に印加される局所電場を大きく変化させてしまうためにその特性が大きく変化してしまい、電荷注入や残電のむら等の欠陥を生じ易いことから、好ましくない。
【0035】
特に導電性微粒子をポリマーバインダー中に分散して塗布することにより得られる導電層(図1及び2中の2)の形成が容易であり、その方法は均質な表面を形成するのに適している。このとき用いられる導電性微粒子の1次粒径は100nm以下であり、より好ましくは50nm以下である。導電性微粒子としては、導電性酸化亜鉛、導電性酸化チタン、Al、Au、Cu、Ag、Co、Ni、Fe、カーボンブラック、ITO、酸化スズ、酸化インジウム、インジウム、等から構成される粒子が用いられ、これらを絶縁性微粒子の表面にコーティングしてもよい。前記導電性微粒子の含有量は導電層の体積抵抗が十分に低くなるように調整され、好ましくは1×1010Ωcm以下の抵抗となるように添加される。より好ましくは1×108 Ωcm以下で用いられる。
【0036】
レーザー等のコヒーレントな光源を用いて露光する場合は干渉による画像劣化を防止するために上記導電性基材の表面に凹凸を形成することも可能である。このときは電荷注入や残留電位のむら等の欠陥が生じにくいように、使用する波長の1/2λ程度の凹凸を、数μm以下の直径のシリカビーズ等の絶縁物を分散することにより、10μm以下の周期で形成することが可能である。
【0037】
本発明においては、導電層2の上に、注入阻止機能と接着機能をもつ下引層(図1及び2中の3)を設けることもできる。下引き層の材料としてはカゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、ポリビニルブチラール、フェノール樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、ゼラチン、等が挙げられる。下引き層3の膜厚は0.1μm〜10μmであることが好ましく、特には0.3μm〜3μmであることが好ましい。
【0038】
感光層としては電荷発生物質を含有する電荷発生層4と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層5からなる機能分離タイプのものや電荷発生物質と電荷輸送物質を同一の層に含有する単層タイプが用いられる。
【0039】
機能分離タイプの感光層について説明すると、感光層の構成としては、電荷発生層4上に電荷輸送層5を積層する構成と、電荷輸送層5上に電荷発生層4を積層する構成がある。
【0040】
電荷発生材料としては、例えば、セレン−テルル、ピリリウム系染料、チオピリリウム系染料、フタロシアニン系顔料、アントアントロン系顔料、ジベンズピレンキノン系顔料、ピラントロン系顔料、アゾ系顔料、インジゴ系顔料、キナクリドン系顔料、シアニン系顔料等を用いることができる。これらの電荷発生材料のうち、本発明においては、特にアゾ顔料及びフタロシアニン顔料が適している。フタロシアニン顔料としては、無金属フタロシアニン、銅フタロシアニン、ガリウムフタロシアニン、オキシチタニウムフタロシアニン等が挙げられる。このうち特に長波長光に対して高感度を有するオキシチタニウムフタロシアニンが好ましく、例えば、特開昭61−239248号公報、特開昭62−67094号公報、特開平3−128973号公報及び平3−200790号公報に開示されている。これらの中でも、特開平3−128973号公報に開示されたCuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2゜)の9.0゜、14.2゜、23.9゜及び27.1゜に特徴的なピークを有する結晶形であるオキシチタニウムフタロシアニンがより好ましい。
【0041】
結着剤としては、広範な絶縁性樹脂から選択でき、例えば、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、ポリアリレート、ポリアミド、アクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、セルロース系樹脂等の樹脂が挙げられる。電荷発生層中に含有される樹脂は、80質量%以下、好ましくは50質量%以下が適している。電荷発生層の厚さは5μm以下、特に0.05〜2μmであることが好ましい。
【0042】
本発明の樹脂は電荷輸送層5もしくは正孔輸送能を有する表面保護層6として用いることが可能である。
【0043】
本発明における電荷輸送層5の膜厚は1〜40μmであることが好ましく、特には3〜30μmであることが好ましい。本発明における表面保護層6の厚みは、1〜15μmであることが好ましい。1μm未満では保護効果が十分ではなく、15μmを越えると感光層全体の膜厚が増加することにより、画像劣化が生じ易くなってしまうことから、そのような表面保護層は好ましくない。
【0044】
導電層には前記化合物以外にも機械的特性の改良や耐久性向上のために添加剤を用いることができる。このような添加剤としては、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定化剤、架橋剤、潤滑剤、導電性制御剤等が用いられる。
【0045】
図3に本発明のプロセスカートリッジを有する画像形成装置の第1の例の概略構成を示す。
【0046】
図において7はドラム状の本発明の電子写真感光体であり、軸8を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。感光体7は、回転過程において、一次帯電手段9によりその周面に正または負の所定電位の均一帯電を受け、次いで、レーザービーム走査露光等の像露光手段(不図示)からの画像露光10を受ける。
こうして感光体7の周面に静電潜像が順次形成されていく。
【0047】
形成された静電潜像は、現像手段11によりトナー現像され、現像されたトナー現像像は不図示の給紙部から感光体7と転写手段12との間に感光体7の回転と同期取り出されて給紙された転写材13に、転写手段12により順次転写されていく。
【0048】
像転写を受けた転写材13は、感光体面から分離されて像定着手段14へ導入されて像定着を受けることにより複写物(コピー)として装置外にプリントアウトされる。
【0049】
像転写後の感光体7の表面は、クリーニング手段15によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面化され、更に前露光手段(不図示)からの前露光光16により除電処理された後、繰り返し像形成に使用される。なお、一次帯電手段9が帯電ローラー等を用いた接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではない。
【0050】
本発明においては、上述の電子写真感光体7、一次帯電手段9、現像手段11及びクリーニング手段15等の構成要素のうち、複数のものをプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリンタ等の画像形成装置本体に対して着脱可能に構成してもよい。例えば、一次帯電手段9と共に一体に支持してカートリッジ化して、装置本体のレール18等の案内手段を用いて装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ17とすることができる。
【0051】
図4に本発明の画像形成装置の第2の例であるカラー複写機の概略構成を示す。図において201はイメージスキャナ部であり、原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う部分である。また、202はプリンタ部であり、イメージスキャナ201に読み取られた原稿画像に対応した画像を用紙にフルカラーでプリント出力する部分である。
【0052】
イメージスキャナ部201において、200は原稿厚板であり、原稿台ガラス203上の原稿204は赤外カットフィルター208を通ったハロゲンランプ205の光で照射され、原稿204からの反射光はミラー206,207に導かれ、レンズ209により3本のCCDラインセンサ(CCD)210上に像を結び、フルカラー情報レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)成分として信号処理部211に送られる。なお、205,206は速度vで、207は1/2vでラインセンサの電気的走査方向(以下、主走査方向という)に対して垂直方向(以下、副走査方向という)に機械的に動くことにより、原稿全面を走査する。
【0053】
信号処理部211では読み取られた信号を電気的に処理し、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(BK)の各成分に分解し、プリンタ部202に送られ、計4回の原稿走査により一回のプリントアウトが完成する。
【0054】
イメージスキャナ部201より送られてくるM,C,Y,BKの画像信号は、レーザードライバ212に送られる。レーザードライバ212は画像信号に応じ、半導体レーザー213を変調駆動する。レーザー光はポリゴンミラー214、f−θレンズ215、ミラー216を介し、感光体ドラム217上を走査する。
【0055】
218は回転現像機であり、マゼンタ現像器219、シアン現像器220、イエロー現像器221、ブラック現像器222より構成され、4つの現像器が交互に感光体ドラム217に接し、感光体ドラム217上に形成されたM,C,Y,BKの静電潜像を対応するトナーで現像する。
【0056】
223は転写ドラムで、用紙カセット224または225より給紙された用紙をこの転写ドラム223に巻付け、感光体ドラム217上に現像されたトナー像を用紙に転写する。
【0057】
このようにしてM,C,Y,BKの4色が順次転写された後に、用紙は定着ユニット226を通過して定着後、排紙される。
【0058】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を説明する。本発明に用いられる樹脂の前駆体モノマーは、例えば以下のようにして合成した。尚、以下において、「部」は「質量部」を表す。
【0059】
[合成例1]
2,7−ビス{4′−〔2−(ジメチルメトキシシリル)エチル〕ジフェニルアミノ}−9,9ジメチルフルオレンの合成
トルエン40ml、ジメチルメトキシシラン5.4g(60mmol)及びトリス(テトラメチルジビニルジシロキサン)二白金(0)のトルエン溶液0.018mmolを三つ口フラスコに取り、室温で撹拌しながら2,7−ビス(4′ビニルジフェニルアミノ)−9,9ジメチルフルオレン16gのトルエン溶液20mlを滴下した。滴下終了後、70℃で3時間撹拌を行った後、溶媒を減圧下で除き、淡黄色油状の2,7−ビス{4′−〔2−(ジメチルメトキシシリル)エチル〕ジフェニルアミノ}−9,9ジメチルフルオレンを得た。収量は18.2gであった。
【0060】
[合成例2]
N,N′−ビス{4−〔2−(ジメチルアセトキシシリル)エチル〕フェニル}−N,N′−ビス−(フェニル)−ベンジジンの合成
トルエン40ml、ジメチルアセトキシシラン4.5g(38mmol)及びジクロロ(h−シクロオクタ−1,5−ジエン)白金(II)0.34mmolを三つ口フラスコに取り、室温で撹拌しながらN,N′−ビス−4−(ビニルフェニル)−N,N′−ビス−(フェニル)−ベンジジン15.7gのトルエン溶液20mlを滴下した。滴下終了後、70℃で3時間撹拌を行った後、溶媒を減圧下で除去し、淡黄色油状のN,N′−ビス{4−〔2−(ジメチルアセトキシシリル)エチル〕フェニル}−N,N′−ビス−(フェニル)−ベンジジンを得た。収量は18.0gであった。
【0061】
本発明に用いられる樹脂は、例えば以下のようにして合成した。
【0062】
[合成例3]
合成例1で得られたモノマー15.2gをトルエン20mlに溶解し、ジブチル錫ジラウレート0.1gを加え、室温で撹拌しながら水0.4gを滴下した。滴下終了後、一週間加熱環流を行った。その後、室温まで冷却し、活性炭を加えて濾過した後、濾液を濃縮してトルエン/エタノールで再沈精製を行い、10.1gのポリマーを得た。この化合物の分子量をGPCにて測定したところ、Mw=1.5×104 であった(スチレン換算)であった。
【0063】
[合成例4]
合成例2で得られたモノマー15.5gをトルエン20mlに溶解し、ジブチル錫ジアセテート0.08gを加え、室温で撹拌しながら水0.4gを滴下した。滴下終了後、一週間加熱環流を行った。その後、室温まで冷却し、活性炭を加えて濾過した後、濾液を濃縮してトルエン/エタノールで再沈精製を行い、10.1gのポリマーを得た。この化合物の分子量をGPCにて測定したところ、Mw=1.8×104 であった(スチレン換算)であった。
【0064】
[実施例1]
フェノール樹脂(商品名:プライオーフェン、大日本インキ化学工業(株)製)167部をメチルセロソルブ100部に溶解したものへ、導電性硫酸バリウム超微粒子(1次粒径50nm)200部及び平均粒径2μmのシリコーン樹脂粒子3部を分散した。その液を引き抜き加工により得られた外径30mmのアルミニウムシリンダー上に浸漬コーティング法により塗工し、乾燥後の膜厚が15μmの導電層を形成した。
【0065】
アルコール可溶性共重合ナイロン(商品名:アミランCM−8000、東レ(株)製)5部をメタノール95部に溶解した溶液を上記導電層上に浸漬コーティング法により塗工した。80℃で10分間乾燥して、膜厚が0.5μmの下引き層を形成した。
【0066】
次に、電荷発生層用分散液としてCuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2゜)の9.0゜、14.2゜、23.9゜及び27.1゜に強いピークを有するオキシチタニウムフタロシアニン顔料5部をシクロヘキサノン95部にポリビニルベンザール(ベンザール化度75%以上)2部を溶解した液に加え、サンドミルで2時間分散した。
【0067】
この分散液を先に形成した下引き層の上に乾燥後の膜厚が0.2μmとなるように浸漬コーティング法で塗工した。
【0068】
ついで、合成例3で合成した樹脂20部をトルエン30部に加え溶解したものを前記の電荷発生層の上に浸漬コーティング法により塗工した。120℃で3時間乾燥して電荷輸送層の膜厚20μmの、透明で、均一な電荷輸送層を作製した。
【0069】
この電子写真感光体を−600Vに帯電し、波長680nmの光を用いて電子写真特性を測定したところ、E1/2(−300Vまで帯電電位が減少するために必要な露光量)が0.17J/cm2 、残留電位が−28Vと、非常に良好であった。
【0070】
本電子写真感光体について、キヤノン製レーザービームプリンタLBP−8IVの改造機((1/e2)を副走査方向で63.5μm、主走査方向で20μmの照射スポット径となるように改造)を用い、初期帯電−600Vに設定して画像評価を行ったところ、4,000枚の耐久試験後においても画像の劣化がなく、600dpi相当の入力信号においてのハイライト部の1画素再現性も十分であった。
【0071】
[比較例1]
実施例1と同様にして、電荷発生層まで形成した。
【0072】
次いで、下記のトリアリールアミン化合物6部と、
【0073】
【化10】
Figure 2004053912
ポリカーボネート樹脂(商品名:Z200、三菱瓦斯化学(株)製)6部をクロロベンゼン70部に溶解した電荷輸送層用の液を、実施例2の電荷発生層の上に浸漬コーティング法により塗工することによって、乾燥後の膜厚が20μmの電荷輸送層を形成した。この電子写真感光体を−600Vに帯電し、波長680nmの光を用いて電子写真特性を測定したところ、E1/2(−300Vまで帯電電位が減少するために必要な露光量)が0.38J/cm2 が、残留電位が−120Vと大きかった。
【0074】
本電子写真感光体について、キヤノン製レーザービームプリンタLBP−8IVの改造機((1/e2)を副走査方向で63.5μm、主走査方向で40μmの照射スポット径となるように改造)を用い、初期帯電−600Vに設定して画像評価を行ったところ、4,000枚の耐久試験後は干渉縞及び黒ポチが認められ、600dpi相当の入力信号においてのハイライト部の1画素再現性も不十分で、むらがあった。
【0075】
[実施例2]
フェノール樹脂(商品名:プライオーフェン、大日本インキ化学工業(株)製)167部をメチルセロソルブ100部に溶解したものへ、導電性硫酸バリウム超微粒子(1次粒径50nm)20部を分散した。この液を実施例1と同様のアルミニウムシリンダー上に浸漬コーティング法により、乾燥後の膜厚が10μmとなるように塗工した。この導電性支持体上に、実施例2と同様にして膜厚1μmの下引き層及び膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0076】
ついで、合成例4で合成した樹脂20部をトルエン30部に加え溶解したものを前記電荷発生層の上に浸漬コーティング法により塗工した。120℃で3時間乾燥して電荷輸送層の膜厚20μmの、透明で、均一な電荷輸送層を作製した。
【0077】
この電子写真感光体を−600Vに帯電し、波長680nmの光を用いて電子写真特性を測定したところ、E1/2(−300Vまで帯電電位が減少するために必要な露光量)が0.16J/cm2 、残留電位が−24Vと、非常に良好であった。
【0078】
本電子写真感光体について、実施例2と同様のキヤノン製レーザービームプリンタを用い、初期帯電−500Vに設定して画像評価を行ったところ、4,000枚の耐久試験後においても画像の劣化がなく、600dpi相当の入力信号においてのハイライト部の1画素再現性も不十分であった。
【0079】
[実施例3]
10%の酸化アンチモンを含有する酸化錫で被覆した導電性酸化チタン粉末50部、フェノール樹脂25部、メチルセロソルブ30部、メタノール30部及びシリコーンオイル(ポリメチルシロキサンポリオキシアルキレン共重合体、重量平均分子量3000)0.002部を1φmmガラスビーズを用いたサンドミル装置で2時間分散して調整した導電層用塗料を外径80mmのアルミニウムシリンダー上に浸漬塗布し、140℃で30分間乾燥して膜厚20μmの導電層を形成した。
【0080】
次にアルコール可溶性共重合ナイロン(商品名:アミランCM−8000、東レ(株)製)5部をメタノール95部に溶解した溶液を浸漬コーティング法により塗工した。80℃で10分間乾燥して、膜厚が1μmの下引き層を形成した。
【0081】
次に、電荷発生層として下記のビスアゾ顔料5部をシクロヘキサノン95部にポリビニルベンザール(ベンザール化度75%以上)2部を溶解した液に加え、サンドミルで20時間分散した。この分散液を先に形成した下引き層の上に乾燥後の膜厚が0.2μmとなるように浸漬コーティング法で塗工した。
【0082】
【化11】
Figure 2004053912
ついで、合成例3で合成した樹脂20部をトルエン30部に加え溶解したものを前記の電荷発生層の上に浸漬コーティング法により塗工した。120℃で3時間乾燥して電荷輸送層の膜厚20μmの、透明で、均一な電荷輸送層を作製した。
【0083】
この電子写真感光体を−600Vに帯電し、波長680nmの光を用いて電子写真特性を測定したところ、E1/2(−250Vまで帯電電位が減少するために必要な露光量)が0.55J/cm2 、残留電位が−18Vと、非常に良好であった。
【0084】
本電子写真感光体について、キヤノン製デジタルフルカラー複写機CLC−500を副走査方向で63.5μm、主走査方向で20μmの照射スポット径となるように改造した評価機にて初期帯電−600Vに設定して画像評価を行ったところ、初期及び10万枚耐久試験後も黒ポチ等の電荷注入及び干渉縞もなく、均一性の優れた画像出力が得られ、階調再現性も400dpiで256階調と極めて良好であった。
【0085】
[比較例2]
実施例3と同様にして、電荷発生層まで形成した。
【0086】
次いで、下記のトリアリールアミン化合物6部と、
【0087】
【化12】
Figure 2004053912
ポリカーボネート樹脂(商品名:Z200、三菱瓦斯化学(株)製)6部をクロロベンゼン70部に溶解した電荷輸送層用の液を実施例2の電荷発生層の上に浸漬コーティング法により塗工することによって、乾燥後の膜厚が20μmの電荷輸送層を形成した。この電子写真感光体を−600Vに帯電し、波長680nmの光を用いて電子写真特性を測定したところ、E1/2(−300Vまで帯電電位が減少するために必要な露光量)が1.5J/cm2 、残留電位が−58Vと、大きかった。
【0088】
本電子写真感光体について、実施例3と同様に画像評価したところ、2万枚の耐久試験後に黒ポチ等が大量に発生したために良好な画像は得られなかった。
【0089】
[実施例4]
実施例3と同様にして、電荷発生層まで形成した。
【0090】
ついで、合成例4で合成した樹脂20部をトルエン30部に加え溶解したものを前記の電荷発生層の上に浸漬コーティング法により塗工した。120℃で3時間乾燥して電荷輸送層の膜厚20μmの透明で均一な電荷輸送層を作製した。
【0091】
この電子写真感光体を−600Vに帯電し、波長680nmの光を用いて電子写真特性を測定したところ、E1/2(−300Vまで帯電電位が減少するために必要な露光量)が0.52J/cm2 、残留電位が−12Vと、非常に良好であった。
【0092】
本電子写真感光体について、キャノン製デジタルフルカラー複写機CLC−500を副走査方向で63.5μm、主走査方向で20μmの照射スポット径となるように改造した評価機にて初期帯電−500Vに設定して画像評価を行ったところ、初期及び10万枚耐久試験後も黒ポチ等の電荷注入及び干渉縞もなく、均一性の優れた画像出力が得られ、階調再現性も400dpiで256階調と極めて良好であった。
【0093】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、光散乱やブリードがなく、高感度かつ低残留電位であって、製造時の塗工性が良好である電子写真感光体及び該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体の層構成の例を示す図である。
【図2】本発明の電子写真感光体の層構成の例を示す図である。
【図3】本発明の画像形成装置の第1の例の概略構成を示す図である。
【図4】本発明の画像形成装置の第2の例の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1  支持体
2  導電層
3  下引層
4  電荷発生層
5  電荷輸送層
6  表面保護層
7  電子写真感光体/感光体
8  軸
9  一次帯電手段
10  画像露光
11  現像手段
12  転写手段
13  転写材
14  像定着手段
15  クリーニング手段
16  前露光光
17  プロセスカートリッジ
18  レール
201  イメージスキャナ部
202  プリンタ部
211  信号処理部
217  感光体ドラム
218  回転現像機
223  転写ドラム
226  定着ユニット

Claims (8)

  1. 支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、
    該感光層が下記式(1)
    Figure 2004053912
    (Aは正孔輸送性基を示し、R1 及びR2 は同一であっても異なっていてもよく、かつ、置換もしくは無置換の一価炭化水素基を示し、R3 は置換もしくは無置換のアルキレン基またはアリーレン基を示す。)
    で示される構成単位を有する樹脂を含有することを特徴とする電子写真感光体。
  2. 前記R1 および前記R2 が炭素数1〜15の一価炭化水素基またはハロゲン置換一価炭化水素基であり、前記R3 が−(CH2  −(nは1〜18の整数)で示される請求項1記載の電子写真感光体。
  3. 前記Aが下記式(2)
    Figure 2004053912
    (R4 、R5 、R6 及びR7 は有機基であり、そのうちの少なくとも1つは芳香族炭化水素環基または複素環基を示し、前記R4 、前記R5 、前記R6 及び前記R7 は同一であっても異なっていてもよく、R8 は芳香族炭化水素環基を示す。)
    で示される請求項1または2のいずれかに記載の電子写真感光体。
  4. 前記感光層が前記式(1)で示される有機ケイ素変成正孔輸送性化合物を重合することによって得られる樹脂を含有する電荷輸送層と電荷発生層の少なくとも2層からなる請求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真感光体。
  5. 前記電荷発生層がオキシチタニウムフタロシアニンを含有する請求項4記載の電子写真感光体。
  6. 前記オキシチタニウムフタロシアニンがCuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の9.0°、14.2°、23.9°及び27.1°に特徴的なピークを有する結晶形である請求項5記載の電子写真感光体。
  7. 電子写真感光体と、帯電手段、現像手段及びクリーニング手段からなる群より選ばれる少なくともひとつの手段とを一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、該電子写真感光体が支持体上に感光層を有する電子写真感光体であって、該感光層が請求項1の前記式(1)で示される構成単位を有する樹脂を含有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有する画像形成装置において、該電子写真感光体が支持体上に感光層を有する電子写真感光体であって、該感光層が請求項1の前記式(1)で示される構成単位を有する樹脂を含有することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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