JP2000206723A - 電子写真感光体、プロセスカ―トリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカ―トリッジ及び電子写真装置

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JP2000206723A
JP2000206723A JP11006939A JP693999A JP2000206723A JP 2000206723 A JP2000206723 A JP 2000206723A JP 11006939 A JP11006939 A JP 11006939A JP 693999 A JP693999 A JP 693999A JP 2000206723 A JP2000206723 A JP 2000206723A
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JP11006939A
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English (en)
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Masataka Kawahara
正隆 川原
Yoshihiro Sato
祐弘 佐藤
Keiko Hiraoka
敬子 平岡
格 ▲高▼谷
Itaru Takatani
Takakazu Tanaka
孝和 田中
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 摺擦による表面層の摩耗や傷の発生等に対し
て耐久性を有し、高品位の画質を保つことのでき、繰り
返し電子写真プロセスにおいて表面抵抗の低下がなく、
高湿下においても高品位の画像を保つことのでき、かつ
残留電位の蓄積や感度の低下がない安定した電子写真特
性を示す電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電
子写真装置の提供。 【解決手段】 電子写真感光体の表面層が、コロイダル
シリカ及び下記式(1)で示される有機ケイ素変成正孔
輸送性化合物を硬化することによって得られる化合物を
含有する電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電
子写真装置。 (式中、Aは正孔輸送性基を、Qは加水分解基又は水酸
基を、Rは一価炭化水素基を、Rはアルキレン基又
はアリーレン基を、mは1〜3の整数を、lは正の整数
を示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体、
電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子
写真装置に関し、詳しくは特定の材料を含有する表面層
を有する電子写真感光体、電子写真感光体を有するプロ
セスカートリッジ及び電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体の表面には、帯電手段、
現像手段、転写手段、及びクリーニング手段等により電
気的あるいは機械的な影響が直接に加えられるために、
それらに対する耐久性が要求される。
【0003】具体的には、摺擦による感光体表面の摩耗
や傷の発生、及び高湿下におけるコロナ帯電時に発生し
易いオゾンによる感光体表面の劣化等に対する耐久性が
要求される。また、現像とクリーニングの繰り返し等に
起因した、感光体表面へのトナーの付着という問題もあ
り、これに対しては感光体表面のクリーニング性の向上
が求められている。
【0004】上記のような感光体表面に要求される様々
な特性を満たすために、感光層上に樹脂を主成分とする
種々の表面保護層を設ける試みがなされている。例え
ば、特開昭57−30843号公報には、導電性粒子と
して金属酸化物粒子を添加することによって抵抗を制御
した保護層が提案されている。
【0005】電子写真感光体用の保護層に金属酸化物を
分散するのは、保護層自体の電気抵抗を制御し、電子写
真プロセスの繰り返しによる感光体内での残留電位の増
加を防止するのがその主な目的であり、他方、電子写真
感光体の保護層の適切な抵抗値は、1010〜1015Ω・
cmであることが知られている。しかしながら、前記の
範囲の抵抗値においては、保護層の電気抵抗はイオン電
導によって影響を受け易く、そのため環境の変化によっ
て電気抵抗が大きく変化する傾向にある。特に、金属酸
化物を膜中に分散している場合には、金属酸化物表面の
吸水性が高いために、全環境において、しかも電子写真
プロセスの繰り返しを行う際に、保護層の抵抗を前記範
囲以内に保つことはこれまで非常に困難であった。
【0006】特に高湿下においては、帯電により発生す
るオゾンやNOx等の活性物質等が表面に繰り返し付着
することにより、感光体の表面低下や表面層からのトナ
ーの離型性の低下を引き起こし、画像流れの発生、画像
均一性が欠ける等の問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、摺擦
による表面層の摩耗や傷の発生等に対して耐久性を有
し、高品位の画質を保つことのできる電子写真感光体、
この電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び
電子写真装置を提供することである。
【0008】本発明の別の目的は、繰り返し電子写真プ
ロセスにおいて表面抵抗の低下がなく、高湿下において
も高品位の画像を保つことのでき、かつ残留電位の蓄積
や感度の低下がない安定した電子写真特性を示す電子写
真感光体、この電子写真感光体を有するプロセスカート
リッジ及び電子写真装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に従って、支持体
上に感光層を有する電子写真感光体において、電子写真
感光体の表面層が、コロイダルシリカ及び下記一般式
(1)で示される有機ケイ素変成正孔輸送性化合物を硬
化することによって得られる化合物を含有することを特
徴とする電子写真感光体、この電子写真感光体を有する
プロセスカートリッジ及び電子写真装置が提供される。
【0010】
【化3】
【0011】式中、Aは正孔輸送性基を示し、Qは加水
分解基又は水酸基を示し、R2は置換基を有してもよい
一価炭化水素基を示し、R3は置換基を有してもよいア
ルキレン基又はアリーレン基を示し、mは1〜3の整数
を示し、lは正の整数を示す。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0013】本発明においては、感光体の表面層にコロ
イダルシリカを含有することにより、表面層の硬度が増
加し、摺擦による表面層の摩耗や傷の発生等に対する耐
久性が向上した。また、コロイダルシリカの表面が、有
機ケイ素変成正孔輸送性化合物によって被覆されている
ことにより、コロイダルシリカの吸水による表面抵抗の
低下が抑えられているため、高湿下においても画像流れ
のない良好な画像を得ることができた。
【0014】上記一般式(1)において、Qは加水分解
性基又は水酸基を示し、加水分解性基としては、メトキ
シ基、エトキシ基、メチルエチルケトオキシム基、ジエ
チルアミノ基、アセトキシ基、プロペノキシ基、プロポ
キシ基、ブトキシ基、メトキシエチル基等が挙げられ、
より好ましくは−OR1で示される。R1は加水分解性基
であるアルコキシ基あるいはアルコキシアルコキシ基を
形成する基であり、炭素数が1〜6の整数であることが
好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、メトキシエチル基
等が挙げられる。Qとしては、式−OR1でR1がアルコ
キシ基であることが好ましい。
【0015】一般にケイ素原子に結合している加水分解
性基の数mが1のときは、有機ケイ素化合物自体での縮
合は起こり難く高分子化反応は抑制されるが、mが2又
は3のときは縮合反応が生じ易く高度に架橋反応を行う
ことが可能であることから、得られる硬化物の硬度等の
改善が期待できるが、高分子量化して溶解性及びケイ素
系熱硬化性樹脂との反応性が変化してしまう場合があ
る。
【0016】R2はケイ素原子に直接結合した一価炭化
水素基であり、炭素数が1〜15であることが好まし
く、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基等が挙げられる。この他に、ビニル基、
アリル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基等の
アリール基が挙げられる。また、R2が有してもよい置
換基としては、フッ素等のハロゲン原子が挙げられ、ハ
ロゲン置換一価炭化水素基としては、例えば、トリフル
オロプロピル基、ヘプタフルオロペンチル基、ノナフル
オロヘキシル基等で代表されるフロロ炭化水素基等が挙
げられる。
【0017】R3はアルキレン基又はアリーレン基を示
し、炭素数が1〜18であることが好ましく、例えば、
メチレン基、エチレン基、プロピレン基、シクロヘキシ
リデン基、フェニレン基、ビフェニレン基、ナフチレン
基、更にはこれらが結合した基等が挙げられる。また、
3が有してもよい置換基としては、メチル基、エチル
基等のアルキル基、フェニル基のアリール基、フッ素原
子、塩素原子等のハロゲン原子が挙げられる。これらの
中では、R3が式−(CH2)n−(nは正の整数)で示
されることが好ましい。nは1〜18であることが更に
好ましいが、必ずしも直鎖状である必要はない。nが1
9以上では、正孔輸送性基Aが運動し易いため硬度が低
下し、ケイ素原子に直接電荷輸送性基が結合していると
立体障害等で安定性、物性に悪影響を与え易い。nは好
ましくは2〜8である。
【0018】また、lは正の整数を示すが、1〜5であ
ることが好ましい。lが6以上では、硬化反応において
未反応基が残り易いため電子写真特性等が低下し易い。
【0019】本発明における電荷輸送性とは、電荷を輸
送する能力のことであり、イオン化ポテンシャルで6.
2eV以下であることが好ましい。つまり、前記一般式
(1)で示される有機ケイ素変成電荷輸送性化合物及び
Aの水素付加物は、イオン化ポテンシャルが6.2eV
以下であることが好ましく、特には4.5〜6.2eV
であることが好ましい。イオン化ポテンシャルが6.2
eVを越えると、正孔注入が起こり難く帯電し易くな
る。また、4.5eV未満では、化合物が容易に酸化さ
れるために劣化し易くなる。イオン化ポテンシャルは、
大気下光電子分析法(理研計器製、表面分析装置AC−
1)によって測定される。
【0020】また、上記有機ケイ素変成正孔輸送性化合
物は、正孔輸送能として1×10-7cm2/Vsec以
上のドリフト移動度を有しているものが好ましい。1×
10- 7cm2/Vsec未満では、電子写真感光体とし
て露光後、現像までに正孔が十分に移動できないために
見かけ上の感度が低減し、残留電位も高くなってしまう
問題が発生する場合がある。
【0021】上記一般式(1)の正孔輸送性基Aとして
は、正孔輸送性を示すものであればいずれのものでもよ
く、その水素付加化合物(正孔輸送材料)としては、例
えば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、
イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン等のトリアリ
ールアミン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリ
ル)アントラセン、1,1−ビス−(4−ジベンジルア
ミノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチ
リルピラゾリン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニル
スチルベン誘導体、チアゾール誘導体、トリアゾール誘
導体、フェナジン誘導体、アクリジン誘導体、ベンゾフ
ラン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、チオフェン誘
導体、N−フェニルカルバゾール誘導体等が挙げられ
る。
【0022】正孔輸送性基Aとしては、構造が下記一般
式(2)で示されるものが好ましい。
【0023】
【化4】
【0024】式中、R4、R5及びR6は有機基であり、
そのうちの少なくとも一つは芳香族炭化水素環基又は複
素環基を示し、R4、R5及びR6は同一であっても異な
っていてもよい。
【0025】このように正孔輸送性基Aは、R4、R5
びR6のうちの一つの基の水素原子が除かれて形成され
た基である。以下に、R4、R5及びR6の構造の好まし
い具体例を示すが、これに限定されるものではない。
【0026】
【化5】
【0027】
【化6】
【0028】
【化7】
【0029】上記一般式(1)の有機ケイ素変成電荷輸
送性化合物の合成方法としては、公知の方法、例えば、
芳香族環にビニル基を有する化合物と置換基を有する水
素化ケイ素化合物とから白金系触媒、あるいは有機過酸
化物等を触媒にヒドロシリル化反応を行うものが好適に
用いられる。この場合に使用される白金触媒について
は、特に限定するものではなく、通常のヒドロシリル化
反応、付加型シリコーンゴムに用いられている白金触媒
であればよく、例えば、塩化白金、塩化白金酸、白金−
オレフィン錯体、白金−フォスフィン錯体等が挙げられ
る。白金触媒の添加量に関しては、特に制限するもので
はないが、残留触媒が特性に悪影響を与えないようにで
きる限り少量で用いることが望ましい。
【0030】芳香族環にビニル基を有する化合物と置換
基を有する水素化ケイ素化合物とが白金系触媒等によ
り、付加反応により本発明の化合物を合成する場合に
は、ビニル基のα位と反応する場合とβ位と反応する場
合があり、一般には混合物が生じる。本発明において
は、α位、β位のどちらに反応したものも用いられる
が、ケイ素原子と電荷輸送性基を結合している炭化水素
基の炭素数が少ない場合には、立体障害からはβ位に反
応したものが好ましい。
【0031】有機過酸化物としては、室温以上に半減期
を示すものであればよく、特にラウリルパーオキシド等
のアルキル過酸化物が、水素引き抜きを起こし難いこと
から好適に用いることができる。ビニル基を有しないも
のについては、芳香族環をホルミル化し、還元、脱水す
るか、直接Wittig反応によりビニル基を導入する
方法等により、本発明の合成原料として用いることが可
能である。
【0032】次に、コロイダルシリカについて説明す
る。
【0033】本発明に用いられるコロイダルシリカは、
市販のアルコール分散系のものが用いられる。粒径は、
好ましくは5nm〜150nmのものが用いられ、より
好ましくは10nm〜30nmの粒径のものであり、分
散安定性と光学特性から優れている。本発明のコロイダ
ルシリカには、Na2O等のアルカリ金属酸化物の含有
量が2重量%以下のものが用いられる。分散溶剤として
は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、t−
ブタノール、n−ブタノール等の低級脂肪族アルコール
が用いられる。
【0034】上記の有機ケイ素変成電荷輸送性化合物と
コロイダルシリカの架橋硬化には、必ずしも触媒が必要
ではないが、通常ケイ素樹脂の硬化に用いられる触媒の
使用を妨げるものではなく、硬化に要する時間、硬化温
度等を考慮して、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫
ジラウレート、ジブチル錫オクトエート等のアルキル錫
有機酸塩等もしくは、ノルマルブチルチタネート等の有
機チタン酸エステルから適宜選択される。
【0035】本発明においては、コロイダルシリカと本
発明の有機ケイ素変成正孔輸送性化合物の硬化時に3次
元架橋構造が形成されることにより、各元素間の運動や
外部からの化合物の侵入が困難になることから、硬度や
機械的強度が増大し、耐摩耗性が向上するのみでなく、
帯電時に発生するアーク放電等の電気的な障害や化学物
質等に対する耐久性も向上させることが可能となる。
【0036】前記コロイダルシリカと有機ケイ素変成電
荷輸送性を硬化する前の溶液(本発明の硬化性組成物と
もいう)は、例えば、両者を溶解する溶媒中に混合する
ことで得られる。コロイダルシリカの溶媒を取り除いた
固形分100重量部に対して有機ケイ素変成電荷輸送性
化合物は、20〜200重量部混合して用いられことが
好ましい。20重量部未満では、電荷輸送性が不十分と
なるために帯電電位が増加して好ましくない。また、2
00重量部を越えると機械的強度が低下し、表面エネル
ギーが増加することから好ましくない。より好ましく
は、有機ケイ素系高分子100重量部に対して有機ケイ
素変成電荷輸送性化合物は30〜150重量部で用いら
れる。
【0037】また、硬化の条件としては100〜200
℃で加熱することが好ましい。100℃未満では硬化反
応に時間がかかるため、未反応の加水分解性基が残存す
る可能性もある。200℃を越えると電荷輸送性基が酸
化劣化し易くなり、悪影響が発生し易い。より望ましく
は、120〜160℃で加熱硬化して用いられる。
【0038】本発明の正孔輸送能を有する硬化性組成物
を用いて電子写真感光体を製造する例を、図1及び図2
の本発明の電子写真感光体の層構造の例を示す図を参照
しながら下記に示す。
【0039】電子写真感光体の支持体(図1及び図2中
の1)としては、支持体自体が導電性を有するもの、例
えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ス
テンレス、クロム、チタン、ニッケル、マグネシウム、
インジウム、金、白金、銀、鉄等を用いることができ
る。その他には、アルミニウム、酸化インジウム、酸化
スズ、金等を蒸着等によりプラスチック等の支持体に被
膜形成し、導電層としたものや、導電性微粒子をプラス
チックや紙に混合したもの等を用いることができる。
【0040】これらの支持体は、均一な導電性が求めら
れると共に平滑な表面が重要である。表面の平滑性は、
その上層に形成される下引き層、電荷発生層、正孔輸送
層の均一性に大きな影響を与えることから、その表面粗
さは0.3μm以下で用いられることが好ましい。0.
3μmを越える凹凸は、下引き層や電荷発生層のような
薄い層に印加される局所電場を大きく変化させてしまう
ために、その特性が大きく変化してしまい、電荷注入や
残留電位のむら等の欠陥を生じ易いことから好ましくな
い。
【0041】特に、導電性微粒子をポリマーバインダー
中に分散して塗布することにより得られる導電層(図1
及び図2中の2)は、形成が容易であり、均質な表面を
形成することに適している。この時、用いられる導電性
微粒子の一次粒径は、好ましくは100nm以下であ
り、より好ましくは50nm以下のものが用いられる。
【0042】導電性微粒子としては、例えば、導電性酸
化亜鉛、導電性酸化チタン、Al、Au、Cu、Ag、
Co、Ni、Fe、カーボンブラック、ITO、酸化ス
ズ、酸化インジウム、インジウム等が用いられ、これら
を絶縁性微粒子の表面にコーティングして用いてもよ
い。前記導電性微粒子の含有量は、体積抵抗が十分に低
くなるように使用され、好ましくは1×1010Ωcm以
下の抵抗となるように添加される。より好ましくは1×
108Ωcm以下で用いられる。
【0043】レーザー等のコヒーレントな光源を用いて
露光する場合は、干渉による画像劣化を防止するため
に、上記導電性支持体の表面に凹凸を形成することも可
能である。この時は、電荷注入や残留電位のむら等の欠
陥が生じ難いように、使用する光の波長の1/2λ程度
の凹凸を、数μm以下の直径のシリカビーズ等の絶縁物
を分散することに10μm以下の周期で形成して用いる
ことが可能である。
【0044】本発明においては、支持体と光導電層の中
間に、注入阻止機能と接着機能をもつ下引き層(図1及
び図2中の3)を設けることもできる。下引き層の材料
としては、例えば、カゼイン、ポリビニルアルコール、
ニトロセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、
ポリビニルブチラール、フェノール樹脂、ポリアミド、
ポリウレタン、ゼラチン等が挙げられる。下引き層の膜
厚は、好ましくは0.1μm〜10μmであり、特には
0.3μm〜3μmであることが好ましい。
【0045】感光層としては、電荷発生材料を含有する
電荷発生層(図1及び図2中の4)と電荷輸送材料を含
有する電荷輸送層(図1及び2中の5)からなる機能分
離タイプのものや、電荷発生材料と電荷輸送材料を同一
の層に含有する単層タイプ(不図示)が用いられる。
【0046】電荷発生材料としては、例えば、セレン−
テルル、ピリリウム系染料、チオピリリウム系染料、フ
タロシアニン系顔料、アントアントロン系顔料、ジベン
ズピレンキノン系顔料、ピラントロン系顔料、トリスア
ゾ系顔料、ジスアゾ系顔料、アゾ系顔料、インジゴ系顔
料、キナクリドン系顔料、シアニン系顔料等が挙げられ
る。
【0047】本発明の正孔輸送能を有する硬化性組成物
の硬化物は、電荷輸送層(図1中の5)もしくは正孔輸
送能を有する表面保護層(図2中の6)として用いるこ
とが可能である。単層感光体として用いる場合は、前記
電荷発生材料と本発明の正孔輸送能を有する硬化性組成
物と組み合わせて用いることにより良好な特性が得られ
る。
【0048】本発明の正孔輸送能を有する硬化性組成物
は、他の電荷輸送材料と組み合わせて用いることが可能
であるが、かかる正孔輸送材料としては、例えば、ポリ
−N−ビニルカルバゾール、ポリスチリルアントラセン
等の複素環や縮合多環芳香族を有する高分子化合物や、
ピラゾリン、イミダゾール、オキサゾール、オキサジア
ゾール、トリアゾール、カルバゾール等の複素環化合
物、トリフェニルメタン等のトリアリールアルカン誘導
体、トリフェニルアミン等のトリアリールアミン誘導
体、フェニレンジアミン誘導体、N−フェニルカルバゾ
ール誘導体、スチルベン誘導体、ヒドラゾン誘導体等の
低分子化合物が挙げられる。
【0049】上記、電荷発生材料や正孔輸送材料は、必
要に応じてバインダー樹脂が用いられる。バインダー樹
脂の例としては、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、フッ化ビ
ニリデン、トリフルオロエチレン等のビニル化合物の重
合体及び共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニル
アセタール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリス
ルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリウレタン、セ
ルロース樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、けい素
樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
【0050】光導電層には、前記化合物以外にも機械的
特性の改良や耐久性向上のために添加剤を用いることが
できる。このような添加剤としては、例えば、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、安定化剤、架橋剤、潤滑剤、導電性
制御剤等が挙げられる。
【0051】本発明における電荷発生層の膜厚は、3μ
m以下であることが好ましく、特には0.01〜1μm
であることが好ましい。また、電荷輸送層の膜厚は1〜
40μmであることが好ましく、特には3〜30μmで
あることが好ましい。感光層が単層タイプである場合
は、その膜厚は1〜40μmであることが好ましく、特
には3〜30μmであることが好ましい。
【0052】本発明における表面保護層の厚みは、1〜
15μmであることが好ましい。1μm未満では保護効
果が十分ではなく、15μmを越えると感光層全体の膜
厚が増加することにより、画像劣化が生じ易くなってし
まうことから好ましくない。
【0053】本発明においては、更に露光手段が照射す
る光ビームのスポット面積と電子写真感光体が有する感
光層の膜厚の積が2×104μm3以下であることが好ま
しい。また、この積は現像コントラストの大きさ(現像
時の感光体上の電位差)の点で2×103μm3以上であ
ることが好ましい。2×103μm3に満たないと十分な
現像コントラストは得にくくなる傾向になる。
【0054】この場合、本発明に用いられる露光方法
は、光をドット状に照射することによって感光体上に静
電潜像を形成するものである。その光源は、特に制限さ
れるものではないが、より小さなスポット面積をより容
易に得ることができるという点でレーザー光及びLED
光であることが好ましい。
【0055】図3に光の強度分布、スポット径及びスポ
ット面積(S)と感光層の厚さの積の関係を示す。光ス
ポットは、一般的には図3に示すように主走査スポット
径(ab)と副走査スポット径(cd)を有する楕円形
の形状を有しており、本発明におけるスポット面積と感
光層の厚さの積は、光スポットが感光層へ照射されてい
る部分の体積(V)であるといえる。光ビームのスポッ
ト面積は、ピーク強度の1/e2に減少するまでの部分
で表わされる。
【0056】光のスポット面積(S)は、感光層上の面
積であり、光の強度がピーク強度(A)の1/e
2(B)以上である部分の面積で表される。用いられる
光源としては、半導体レーザーやLED等が挙げられ、
光強度分布についてもガウス分布、ローレンツ分布等が
あるが、いずれの場合もピーク強度(A)の1/e
2(B)以上の強度の部分をスポット面積(S)とす
る。なお、スポット面積(S)は、感光体の位置にCC
Dカメラを設置することにより測定することができる。
【0057】本発明における光のスポット面積(S)
は、4×103μm2以下であることが好ましく、特には
3×103μm2以下であることが好ましい。4×103
μm2を越えると隣接画素の光と重複し易くなり、階調
再現性が不安定となり易い。また、コストの点から1×
103μm2以上であることが好ましい。
【0058】上記スポット面積(S)と感光層の膜厚の
積の関係から、本発明における感光層の厚さは12μm
以下であることが好ましく、特には10μm以下である
ことが好ましい。
【0059】本発明の電子写真感光体は、極めて優れた
機械的強度及び表面潤滑性を有しているので、このよう
な系に用いられる感光体として非常に好ましい。
【0060】図4に本発明のプロセスカートリッジを有
する電子写真装置の第1の例の概略構成を示す。
【0061】図において、7はドラム状の本発明の電子
写真感光体であり、軸8を中心に矢印方向に所定の周速
度で回転駆動される。感光体7は、回転過程において、
一次帯電手段9によりその周面に正又は負の所定電位の
均一帯電を受け、次いで、レーザービーム走査露光等の
露光手段(不図示)からの露光光10を受ける。こうし
て感光体7の周面に静電潜像が順次形成されていく。
【0062】形成された静電潜像は、次いで現像手段1
1によりトナー現像され、現像されたトナー像は、不図
示の給紙部から感光体7と転写手段12との間に感光体
7の回転と同期して取り出されて給紙された転写材13
に、転写手段12により順次転写されていく。
【0063】像転写を受けた転写材13は、感光体面か
ら分離されて像定着手段14へ導入されて像定着を受け
ることにより画像形成物(コピー、プリント)として装
置外にプリントアウトされる。
【0064】像転写後の感光体7の表面は、クリーニン
グ手段15によって転写残りトナーの除去を受けて清浄
面化され、更に前露光手段(不図示)からの前露光光1
6により除電処理された後、繰り返し像形成に使用され
る。なお、一次帯電手段9が帯電ローラー等を用いた接
触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではな
い。
【0065】本発明においては、上述の電子写真感光体
7、一次帯電手段9、現像手段11及びクリーニング手
段15等の構成要素のうち、複数のものをプロセスカー
トリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカ
ートリッジを複写機やレーザービームプリンタ等の電子
写真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。例え
ば、一次帯電手段7と共に一体に支持してカートリッジ
化して、装置本体のレール18等の案内手段を用いて装
置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ17とするこ
とができる。
【0066】図5に本発明の電子写真装置の第2の例で
あるカラー複写機の概略構成図を示す。
【0067】図において201はイメージスキャナ部で
あり、原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う部分で
ある。また、202はプリンタ部であり、イメージスキ
ャナ部201に読み取られた原稿画像に対応した画像を
用紙にフルカラーでプリント出力する部分である。
【0068】イメージスキャナ部201において、20
0は原稿厚板であり、原稿台ガラス203上の原稿20
4を固定するために用いられる。原稿204は、赤外カ
ットフィルター208を通ったハロゲンランプ205の
光で照射される。原稿204からの反射光は、ミラー2
06、207に導かれ、レンズ209により3本のCC
Dラインセンサで構成される3ラインセンサ(以下CC
Dという)210上に像を結ぶ。
【0069】CCD210は、原稿からの光情報を色分
解して、フルカラー情報のうちレッド(R)、グリーン
(G)、ブルー(B)成分として信号処理部211に送
られる。なお、205、206は速度Vで、207は1
/2Vでラインセンサの電気的走査方向(以下、主走査
方向)に対して垂直方向(以下、副走査方向)に機械的
に動くことにより、原稿全面を走査する。
【0070】信号処理部211では、読み取られた信号
を電気的に処理し、マゼンタ(M)、シアン(C)、イ
エロー(Y)、ブラック(BK)の各成分に分解し、プ
リンタ部202に送られ、計4回の原稿走査により一回
のプリントアウトが完成する。
【0071】イメージスキャナ部201より送られてく
るM、C、Y、BKの画像信号は、レーザドライバ21
2に送られる。レーザドライバ212は、画像信号に応
じて、半導体レーザー213を変調駆動する。レーザー
光は、ポリゴンミラー214、f−θレンズ215、ミ
ラー216を介し、感光体ドラム217上を走査する。
【0072】218は回転現像機であり、マゼンタ現像
器219、シアン現像器220、イエロー現像器22
1、ブラック現像器222より構成され、4つの現像器
が交互に感光体ドラムに接し、感光体ドラム217上に
形成されたM、C、Y、BKの静電潜像を対応するトナ
ーで現像する。
【0073】223は転写ドラムで、用紙カセット22
4又は225より給紙された用紙をこの転写ドラム22
3に巻付け、感光体ドラム217上に現像されたトナー
像を用紙に転写する。このようにしてM、C、Y、BK
の4色が順次転写された後に、用紙は定着ユニット22
6を通過して定着後、排紙される。
【0074】
【実施例】以下に、本発明を実施例をもって具体的に説
明するが、本発明は実施例によって制限されるものでは
ない。なお、実施例中の「部」は重量部を示す。
【0075】(有機ケイ素変成正孔輸送性化合物の合成
例1) 4−[N,N−ビス(3,4−ジメチルフェニル)アミ
ノ]−[2−(トリエトキシシリル)エチル]ベンゼン
の合成 <N,N−ビス(3,4−ジメチルフェニル)アミノベ
ンゼンの合成>4−ヨード−o−キシレン38.5g
(166mmol)、無水炭酸カリウム22.9g(1
66mmol)及び銅粉7.0gをニトロベンゼン20
mlに加え、撹拌下にて加熱還流を8時間行った。冷却
後に濾過し、沈殿を除去した。得られた反応混合物を、
シリカゲルカラムに通しN,N−ビス(3,4−ジメチ
ルフェニル)アミノベンゼンを得た。収量15.7g
(収率69%)。
【0076】<4−[N,N−ビス(3,4−ジメチル
フェニル)アミノ]ベンズアルデヒドの合成>三つ口フ
ラスコにN,N−ビス(3,4−ジメチルフェニル)ア
ミノベンゼン124.6g、N,N−ジメチルホルムア
ミド(DMF)35.5mlを入れ、氷水冷却下、撹拌
しながらオキシ塩化リン84.4mlを滴下した。滴下
終了後、混合溶液を95℃で5時間反応させ、4リット
ルの温水へ注ぎ1時間撹拌した。その後、沈殿物を口取
し、エタノール/水(1:1)の混合溶液で洗浄し、4
−[N,N−ビス(3,4−ジメチルフェニル)アミ
ノ]ベンズアルデヒドを得た。収量107.6g(収率
79.0%)。
【0077】<4−[N,N−ビス(3,4−ジメチル
フェニル)アミノ]スチレンの合成>水素化ナトリウム
12.1g、1,2−ジメトキシエタン580mlを三
つ口フラスコに取り、室温で撹拌しながらトリメチルホ
スフォニウムブロマイド108.5gを加えた。次に、
無水エタノールを一滴加えた後、70℃で4時間反応さ
せた。以上のようにして得られた反応混合液に、4−
[N,N−ビス(3,4−ジメチルフェニル)アミノ]
ベンズアルデヒド100.0gを加え、70℃で5時間
反応させた後、口別し、口取したケーキをエーテル抽出
し口液と一緒にし水洗した。次いで、エーテル液を塩化
カルシウムで脱水後、エーテルを除去し、反応混合物を
得た。これをエタノールで再結晶を二回行い、針状の4
−[N,N−ビス(3,4−ジメチルフェニル)アミ
ノ]スチレンを得た。収量84.5g(収率85.0
%)。
【0078】<4−[N,N−ビス(3,4−ジメチル
フェニル)アミノ]スチレンのヒドロシリル化>トルエ
ン40ml、トリエトキシシラン6.0g(37mmo
l)及びトリス(テトラメチルジビニルジシロキサン)
二白金(O)のトルエン溶液0.54mmolを三つ口
フラスコに取り、室温で撹拌しながら4−[N,N−ビ
ス(3,4−ジメチルフェニル)アミノ]スチレン9.
9gのトルエン溶液20mlを滴下した。滴下終了後、
70℃で3時間撹拌を行った後、活性炭及びシリカゲル
カラムにて白金触媒を除去した。溶媒を減圧下で除去
し、淡黄色油状の4−[N,N−ビス(3,4−ジメチ
ルフェニル)アミノ]−[2−(トリエトキシシリル)
エチル]ベンゼンを得た。収量9.4g(収率63.1
%)。
【0079】4−[N,N−ビス(3,4−ジメチルフ
ェニル)アミノ]−[2−(トリエトキシシリル)エチ
ル]ベンゼンのH−NMRスペクトルを図6に示す(ブ
ルカー社製、APC300 NMRスペクトロメー
タ)。また、この化合物のC−NMRスペクトルを図7
に示す(ブルカー社製、APC300 NMRスペクト
ロメータ)。
【0080】この化合物に含まれる残留白金量をICP
−MS法にて測定したところ、白金量は0.5ppmで
あった。また、この化合物のイオン化ポテンシャルを大
気下光電子分析法(理研計器製、表面分析装置AC−
1)にて測定したところ、5.26eVであった。
【0081】この化合物を銅基板上にワイヤーバーコー
ト法により塗布し、120℃にて12時間熱硬化し、約
5μmの膜を形成した。次に、蒸着により半透明金電極
を形成した。このサンプルに対し、パルス巾3nsec
の波長337nmの窒素レーザーを用いてTime−o
f−flight法にてドリフト移動度を測定したとこ
ろ9×10-7cm2/Vsecであった。
【0082】(有機ケイ素変成正孔輸送性化合物の合成
例2) 4−[N,N−ビス(3,4−ジメチルフェニル)アミ
ノ]−[2−(トリエトキシシリル)エチル]ベンゼン
の合成 <N,N−ビス(3,4−ジメチルフェニル)アミノ]
スチレンのヒドロシリル化>トルエン40ml、トリエ
トキシシラン6.0g(37mmol)及びジクロロ
(h−シクロオクタ−1,5−ジエン)白金(II)
0.34mmolを三つ口フラスコに取り、室温で撹拌
しながら4−[N,N−ビス(3,4−ジメチルフェニ
ル)アミノ]スチレン9.9gのトルエン溶液20ml
を滴下した。滴下終了後、70℃で3時間撹拌を行った
後、活性炭及びシリカゲルカラムにて白金触媒を除去し
た。溶媒を減圧下で除去し、淡黄色油状の4−[N,N
−ビス(3,4−ジメチルフェニル)アミノ]−[2−
(トリエトキシシリル)エチル]ベンゼンを得た。収量
9.8g(収率65.9%)。
【0083】この化合物に含まれる残留白金量をICP
−MS法にて測定したところ、白金量は0.3ppmで
あった。また、この化合物のイオン化ポテンシャルを大
気下光電子分析法(理研計器製、表面分析装置AC−
1)にて測定したところ、5.31eVであった。
【0084】この化合物を銅基板上にワイヤーバーコー
ト法により塗布し、120℃にて12時間熱硬化し、約
5μmの膜を形成した。次に、蒸着により半透明金電極
を形成した。このサンプルに対し、パルス巾3nsec
の波長337nmの窒素レーザーを用いてTime−o
f−flight法にてドリフト移動度を測定したとこ
ろ7×10-7cm2/Vsecであった。
【0085】(実施例1) (正孔輸送能を有する硬化性組成物の調製)フラスコに
コロイダルシリカ(固形分30%)のイソプロピルアル
コール分散液22.2gを取り、撹拌しながら合成例1
で合成した4−[N,N−ビス(3,4−ジメチルフェ
ニル)アミノ]−[2−(トリエトキシシリル)エチ
ル]ベンゼンのテトラヒドロフラン溶液20.0g、ジ
ブチル錫ジラウレート0.5gを添加した。添加後、混
合溶液を2時間65〜70℃に加熱し、反応させて硬化
性組成物Iを調製した。
【0086】上記硬化性組成物Iをガラス板にバーコー
トを用いて塗布し、120℃で3時間乾燥熱処理した。
乾燥後、膜厚が1μmの透明で均一な膜が得られた。得
られたサンプルを顕微鏡で観察したところ、均一フィル
ムが形成されたことが判明した。
【0087】更に、このサンプルを分光光度計にて60
0nmの波長における吸収を測定したところ、膜厚1μ
m当たりの吸光度として0.001が得られ透明であっ
た。
【0088】(感光体の作製)鏡面加工により作成した
外径80mmのアルミニウムシリンダーを用いて、下引
き層としてアルコール可溶性共重合ナイロン(商品名:
アミランCM−8000、東レ(株)製)5部をメタノ
ール95部に溶解した溶液を浸漬コーティング法により
塗工した。80℃で10分間乾燥して、膜厚が1μmの
下引き層を形成した。
【0089】次に、電荷発生層として下記構造式のビス
アゾ顔料5部をシクロヘキサノン95部にポリビニルベ
ンザール(ベンザール化度75%以上)2部を溶解した
液に加え、サンドミルで20時間分散した。この分散液
を、先に形成した下引き層の上に乾燥後の膜厚が0.2
μmとなるように浸漬コーティング法で塗工し、電荷発
生層を形成した。
【0090】
【化8】
【0091】次いで、下記構造式を有するトリアリール
アミン化合物5部とポリカーボネート樹脂(商品名:Z
−200、三菱瓦斯化学(株)製)5部をクロロベンゼ
ン70部に溶解した電荷輸送層用の液に、平均粒径2μ
mのシリコーン樹脂微粒子0.3部を添加したものを、
前記電荷発生層の上に浸漬コーティング法により乾燥後
10μmの膜厚になるように塗工し、電荷輸送層を形成
した。
【0092】
【化9】
【0093】次に、合成例1で合成した硬化性組成物I
を前記電荷輸送層の上にスプレーコーティング法によ
り、塗工した。140℃で4時間乾燥、熱硬化すること
で、膜厚が2μmの表面保護層を形成した。
【0094】この電子写真感光体を、−700Vに帯電
して波長680nmの光で電子写真特性を測定したとこ
ろ、E1/2(−350Vまで帯電電位が減少するために
必要な露光量)が1.2μJ/cm2、残留電位が−1
8Vと良好であった。
【0095】本電子写真感光体を、キヤノン製デジタル
フルカラー複写機CLC−500の改造機((1/
2)を副走査方向で63.5μm、主走査方向で20
μmの照射スポット径となるように改造)を用いて、初
期帯電−500Vにて画像評価を行ったところ、初期及
び3万枚繰り返し使用の耐久試験後も黒ポチ等の電荷注
入及び干渉縞もなく、感光体の摩耗量も1.5μmと少
なく、均一性の優れた画像出力が得られ、階調再現性も
400dpiで256階調と極めて良好であった。ま
た、10℃/湿度15%の低温低湿下及び35℃/湿度
80%の高温高湿下においても、ボソ抜け等によるムラ
や黒ポチのない画像を得ることができた。
【0096】(比較例1)実施例1において、保護層を
塗工しないこと以外は同様にして作成した電子写真感光
体の画像評価を行ったところ、2万枚の耐久試験後に黒
ポチ等が大量に発生したために良好な画像は得られなか
った。感光体の摩耗量は、2万枚で5μmと極めて大き
かった。
【0097】(比較例2) (正孔輸送能を有する硬化性組成物の調製)フラスコに
コロイダルシリカ(固形分30%)のイソプロピルアル
コール分散液22.2gを取り、撹拌しながら実施例1
の電荷輸送層にて使用したトリアリールアミン化合物の
テトラヒドロフラン溶液10.0g、メチルトリエトキ
シシラン5gジブチル錫ジラウレート0.5gを添加し
た。添加後、混合溶液を2時間65〜70℃に加熱し、
反応させて硬化性組成物IIを調製した。
【0098】上記硬化性組成物IIをガラス板にバーコ
ートを用いて塗布し、120℃で3時間乾燥熱処理し
た。乾燥後、フィルムは白濁し顕微鏡でトリアリールア
ミン化合物の析出が観察された。
【0099】(実施例2) (正孔輸送能を有する硬化性組成物の調製)フラスコに
コロイダルシリカ(固形分30%)のキシレン45%/
n−ブタノン55%混合分散液22.2gを取り、撹拌
しながら合成例2で合成した4−[N,N−ビス(3,
4−ジメチルフェニル)アミノ]−[2−(トリエトキ
シシリル)エチル]ベンゼンのテトラヒドロフラン溶液
20.0g、ジブチル錫ジラウレート0.5gを添加し
た。添加後、混合溶液を2時間65〜70℃に加熱し、
反応させて硬化性組成物IIIを調製した。
【0100】(感光体の作製)引き抜き加工により得ら
れた外径30mmのアルミニウムシリンダー上に、フェ
ノール樹脂(商品名:プライオーフェン、大日本インキ
化学工業(株)製)167部をメチルセルソルブ100
部に溶解したものに、導電性硫酸バリウム超微粒子(1
次粒径50nm)200部及び平均粒径2μmのシリコ
ーン樹脂粒子3部を分散したものを浸漬コーティング法
により塗工し、乾燥後の膜厚が15μmの導電層を形成
した。
【0101】上記導電層上に、アルコール可溶性共重合
ナイロン(商品名:アミランCM−8000、東レ
(株)製)5部をメタノール95部に溶解した溶液を浸
漬コーティング法により塗工した。80℃で10分間乾
燥して、膜厚が1μmの下引き層を形成した。
【0102】次に、電荷発生層用分散液としてCuKα
特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の
9.0°、14.2°、23.9°及び27.9°に強
いピークを有するオキシチタニルフタロシアニン顔料5
部をシクロヘキサノン95部にポリビニルベンザール
(ベンザール化度75%以上)2部を溶解した液に加
え、サンドミルで2時間分散し、電荷発生層用分散液を
調製した。この分散液を、先に形成した下引き層の上に
乾燥後の膜厚が0.2μmとなるように浸漬コーティン
グ法で塗工し、電荷発生層を形成した。
【0103】次いで、実施例1で用いたトリアリールア
ミン化合物10部とポリカーボネート樹脂(商品名:Z
−400、三菱瓦斯化学(株)製)10部をテトラヒド
ロフラン50部に溶解した液に先に調製した硬化性組成
物III 10部を混合し、前記の電荷発生層の上に浸
漬コーティング法により塗工した。120℃で5時間乾
燥、熱硬化し、電荷輸送層の膜厚が10μmの透明で均
一な電荷輸送層を作成した。
【0104】この電子写真感光体を−700Vに帯電
し、波長680nmの光を用いて電子写真特性を測定し
たところ、E1/2(−350Vまで帯電電位が減少する
ために必要な露光量)が0.2J/cm2、残留電位が
−25Vと良好であった。
【0105】本電子写真感光体を、キヤノン製レーザー
ビームプリンタLBP−8IVの改造機((1/e2
を副走査方向で63.5μm、主走査方向で20μmの
照射スポット径となるように改造)を用い、初期帯電−
500Vに設定して画像評価を行ったところ、4000
枚の繰り返し使用の耐久試験後の感光体の摩耗量は0.
2μmと少なく、画像の劣化もなく、600dpi相当
の入力信号においてのハイライト部の一画素再現性も十
分であった。また、10℃/湿度15%の低温低湿下及
び35℃/湿度80%の高温高湿下においても、ボソ抜
け等によるムラや黒ポチのない画像を得ることができ
た。
【0106】(比較例3)実施例1において用いたトリ
アリールアミン化合物5部とポリカーボネート樹脂(商
品名:Z−200、三菱瓦斯化学(株)製)5部をクロ
ロベンゼン70部に溶解した電荷輸送層用分散液を、実
施例2の電荷発生層の上に浸漬コーティング法により塗
工することによって、乾燥後の膜厚が10μmの電荷輸
送層を形成した。得られた電子写真感光体を、実施例2
と同様に評価したところ、4000枚の繰り返し使用の
耐久試験後は干渉縞及び黒ポチが認められ、摩耗量が
1.8μmと大きく、600dpiでのハイライト部の
一画素再現も不十分でムラがあった。
【0107】(実施例3) (正孔輸送能を有する硬化性組成物の調製)フラスコに
コロイダルシリカ(固形分30%)のイソプロピルアル
コール分散液22.2gを取り、撹拌しながら合成例2
で合成した4−[N,N−ビス(3,4−ジメチルフェ
ニル)アミノ]−[2−(トリエトキシシリル)エチ
ル]ベンゼンのトルエン溶液60.0gを添加した。添
加直後の混合溶液は白濁するが、ジブチル錫ジラウレー
ト0.5gを添加し、混合溶液を2時間65〜70℃に
加熱し、反応させることにより透明な硬化性組成物IV
を調製した。
【0108】(感光体の作製)実施例2と同様のアルミ
ニウムシリンダー上に、フェノール樹脂(商品名:プラ
イオーフェン、大日本インキ化学工業(株)製)167
部をメチルセルソルブ100部に溶解したものに、導電
性硫酸バリウム超微粒子(1次粒径50nm)200部
を分散したものを浸漬コーティング法により、乾燥後の
膜厚が10μmとなるように塗工した。この導電性支持
体に、実施例2と同様にして膜厚1μmの下引き層及び
膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0109】次いで、硬化性組成物IVを前記の電荷発
生層の上に浸漬コーティング法により塗工した。120
℃にて5時間乾燥、熱硬化し、膜厚が10μmの電荷輸
送層を形成した。
【0110】この電子写真感光体を、−700Vに帯電
し、波長680nmの光を用いて電子写真特性を測定し
たところ、E1/2(−350Vまで帯電電位が減少する
ために必要な露光量)が0.22J/cm2、残留電位
が−38Vと良好であった。
【0111】本電子写真感光体を、キヤノン製レーザー
ビームプリンタLBP−8IVの改造機((1/e2
を副走査方向で63.5μm、主走査方向で20μmの
照射スポット径となるように改造)を用い、初期帯電−
500Vに設定して画像評価を行ったところ、4000
枚の繰り返し使用の耐久試験後の感光体の摩耗量は0.
2μmと少なく、画像の劣化もなく、600dpi相当
の入力信号においてのハイライト部の一画素再現性も十
分であった。また、10℃/湿度15%の低温低湿下及
び35℃/湿度80%の高温高湿下においても、ボソ抜
け等によるムラや黒ポチのない画像を得ることができ
た。
【0112】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、摺擦によ
る表面層の摩耗や傷の発生等に対して耐久性を有し、か
つ残留電位の蓄積や感度の低下がなく安定した電子写真
特性を示し、更に繰り返し電子写真プロセスにおいて表
面抵抗の低下がなく、高湿下においても高品位の画像を
保つことのできる電子写真感光体、この電子写真感光体
を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供
することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体の層構成の例を示す図
である。
【図2】本発明の電子写真感光体の層構成の例を示す別
の図である。
【図3】光の強度分布、スポット径及び光のスポット面
積と感光層の厚さの積の関係を示す図である。
【図4】本発明の電子写真装置の第1の例の概略構成を
示す図である。
【図5】本発明の電子写真装置の第2の例の概略構成を
示す図である。
【図6】合成例1の4−[N,N−ビス(3,4−ジメ
チルフェニル)アミノ]−[2−(トリエトキシシリ
ル)エチル]ベンゼンのH−NMRスペクトルである。
【図7】合成例1の4−[N,N−ビス(3,4−ジメ
チルフェニル)アミノ]−[2−(トリエトキシシリ
ル)エチル]ベンゼンのC−NMRスペクトルである。
【符号の説明】
1 支持体 2 導電層 3 下引層 4 電荷発生層 5 電荷輸送層 6 表面保護層 7 感光体 8 軸 9 帯電手段 10 露光光 11 現像手段 12 転写手段 13 転写材 14 定着手段 15 クリーニング手段 16 前露光光 17 プロセスカートリッジ 18 レール 200 原稿厚板 201 イメージスキャナ部 202 プリンタ部 203 原稿台ガラス 204 原稿 205 ハロゲンランプ 206,207 ミラー 208 赤外カットフィルター 209 レンズ 210 3ラインセンサ(CCD) 211 信号処理部 212 レーザドライバ 213 半導体レーザー 214 ポリゴンミラー 215 f−θレンズ 216 ミラー 217 感光体ドラム 218 回転現像機 219 マゼンタ現像器 220 シアン現像器 221 イエロー現像器 222 ブラック現像器 223 転写ドラム 224,225用紙カセット 226 定着ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岡 敬子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 ▲高▼谷 格 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田中 孝和 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に感光層を有する電子写真感光
    体において、該電子写真感光体の表面層が、コロイダル
    シリカ及び下記一般式(1)で示される有機ケイ素変成
    正孔輸送性化合物を硬化することによって得られる化合
    物を含有することを特徴とする電子写真感光体。 【化1】 (式中、Aは正孔輸送性基を示し、Qは加水分解基又は
    水酸基を示し、R2は置換基を有してもよい一価炭化水
    素基を示し、R3は置換基を有してもよいアルキレン基
    又はアリーレン基を示し、mは1〜3の整数を示し、l
    は正の整数を示す)
  2. 【請求項2】 R2が炭素数1〜15の一価炭化水素基
    又はハロゲン置換一価炭化水素基であり、R3が−(C
    2n−(nは1〜18の整数)で示され、lが1〜5
    の整数である請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 Qが−OR1(R1はアルキル基又はアル
    コキシアルキル基)で示される請求項1又は2に記載の
    電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 R1の炭素数が1〜6である請求項3に
    記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 Aが下記一般式(2)で示される請求項
    1〜4のいずれかに記載の電子写真感光体。 【化2】 (式中、R4、R5及びR6は有機基であり、そのうちの
    少なくとも一つは芳香族炭化水素環基又は複素環基を示
    し、R4、R5及びR6は同一であっても異なっていても
    よい)
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の電子写
    真感光体を、該電子写真感光体を帯電させる帯電手段、
    静電潜像の形成された電子写真感光体をトナーで現像す
    る現像手段、及び転写工程後の感光体上に残余するトナ
    ーを回収するクリーニング手段からなる群より選ばれた
    少なくとも一つの手段と共に一体に支持し、電子写真装
    置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカー
    トリッジ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の電子写
    真感光体、該電子写真感光体を帯電させる帯電手段、帯
    電した電子写真感光体に対し露光を行い静電潜像を形成
    する露光手段、静電潜像の形成された電子写真感光体を
    トナーで現像する現像手段、及び転写手段を有すること
    を特徴とする電子写真装置。
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