JP2004049949A - 乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、搬送ロールによって略水平方向に搬送される基板に圧縮空気を吹き付けて処理液を除去する乾燥装置に関し、処理液を吹き飛ばすことなく除去できるようにすることを目的とする。
【解決手段】表面Wa,Wbに液膜或いは液滴状の処理液50を有する基板Wを一方向に搬送する搬送路Rを有する搬送手段と、この搬送路Rの近傍に配置され、処理液50を搬送方向の上流側に移動させるように基板Wの表面Wa,Wbに向けて乾燥用気体を送風する送風手段10と、搬送路Rの送風手段10よりも上流側の路側r1に接触又は近接して設けられ、基板の表面Wa,Wbの処理液50を受液する受液手段11とを備えて構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送ロールによって略水平方向に搬送される基板に圧縮空気を吹き付けて処理液を除去する乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に液晶ディスプレイ等の基板製造工程では、搬送ロールによって基板を洗浄処理槽内で洗浄した後、乾燥槽内で濡れた基板を乾燥させる工程が必要とされている。特に近年では、生産性向上のためスピーディ且つ強力な乾燥力が求められている。そこで、従来より、基板に付着した水滴等の処理液を送風により除去するエアナイフを用いた乾燥方式が提案されている。
【0003】
エアナイフ乾燥方式は、搬送ロールにより下面側を支持されて水平方向前方に搬送される基板を上下方向から挟み込む位置に長幅の開口部を有する一対のエアナイフを配置し、このエアナイフから基板に向けて不活性ガスやクリーンエア等の圧縮ガスを噴き付けることにより基板上に付着した処理液を後方に向けて吹き飛ばすものである。
このエアナイフ乾燥方式によれば、基板上に付着した処理液は、基板が上下のエアナイフの間を通過する際にガス圧により後方側へ掻き取られるように移動し、基板後端部に液塊として集められる。そして、この液塊を更に上述の圧縮ガスにより後方に向けて吹き飛ばすことで、基板から処理液を除去し乾燥するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、先の処理液は、処理液と基板表面との界面張力によって基板端に比較的強固に付着しているため、この処理液を吹き飛ばすには更に大きなガス圧が必要となり、送風に要するランニングコストが嵩むという課題がある。
【0005】
また、エアナイフ乾燥方式では、基板上の処理液を空気中に吹き飛ばして除去するため、飛散した処理液はミストとなって雰囲気中を漂い、基板上に再付着する虞がある。このように再付着した処理液は膜状や球状となって基板上に残存し、ウォータマークを生じさせる。このため、エアナイフ周辺に排気装置を設け、雰囲気中のミストを強制排気することでこのような再付着を防止することが考えられるが、この場合、強制排気のために更に大きなランニングコストが必要となる。
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、処理液を吹き飛ばすことなく除去できるようにした乾燥装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の乾燥装置は、表面に液膜或いは液滴状の処理液を有する基板を一方向に搬送する搬送路を有する搬送手段と、上記搬送路の近傍に配置され、上記処理液を搬送方向の上流側に移動させるように上記基板の表面に向けて乾燥用気体を送風する送風手段と、上記搬送路の上記送風手段よりも上流側の路側に接触又は近接して設けられ、上記基板の表面の上記処理液を受液する受液手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】
本構成によれば、基板が搬送路に沿って搬送される際に、基板表面の処理液は送風手段からの送風によって基板端部に集められる。そして、この処理液は搬送路の路側に接触又は近接して配された受液手段によって液体のまま回収され、基板から除去される。したがって、処理液が空気中に飛散させる必要がないため、送風手段の送風力を小さくすることができ、送風のためのランニングコストを低減できる。また、処理液を液体のまま回収しているため、別途排気装置を設けて飛散した処理液を回収する必要がなくなり、排気のためのランニングコストを削減できる。
【0008】
なお、処理液を表面張力の働きにより受液することが好ましい。本構成によれば、基板が搬送路に沿って搬送されて受液手段に接触又は近接した際、処理液は表面張力の働きにより受液手段側に液体として流出し、基板から除去される。そのため、別途吸引装置等を設けて処理液を回収する必要がなく、装置構成を簡素化することができる。
【0009】
また、送風手段の送風方向を搬送方向に対して所定の傾斜角の方向(所定傾斜方向)とし、受液手段をこの送風の下流側に設けるようにしてもよい。本構成によれば、基板が搬送路に沿って搬送される際に、基板表面の処理液は送風手段からの送風によって所定傾斜方向側の基板隅角部に集められる。これにより、受液手段による処理液の回収が容易となる。
【0010】
上記受液手段が、上記搬送路上の上記基板の表面を延長した面内に上記処理液の受液面を有し、上記受液面の外周が、上記搬送路外から上記搬送路の路側に接触又は近接配されるようにしてもよい。本構成によれば、受液面と搬送路とが接触又は近接の範囲で連続した平面となるため、処理液を受液面側へスムーズに流出させることができる。
【0011】
この際、上記受液面が、上記搬送路の路側に接触又は近接する略直線状の端辺を有し、上記端辺が上記搬送路の路側に沿うように配されるようにしてもよい。本構成によれば、受液面と基板表面とが上記略直線状に延びる端辺によって接触又は近接するため、処理液の流出可能な範囲が広く、処理液の排出効率を高めることができる。
【0012】
また、上記受液面が略真円形状を有し、上記受液面が上記搬送路と略同一水平面内において回転可能に構成してもよい。本構成によれば、基板から受液面側に流出した処理液は、受液面の回転により速やかに基板から隔離されるため、処理液の排水効率を高めることができる。また、受液面が回転することで、搬送中の基板と接触した際にその接触抵抗を低減でき、基板の搬送をスムーズに行なわせることができる。
【0013】
また、上記受液面を親水面として構成してもよい。本構成によれば、基板から受液面側への処理液の排出を更にスムーズに行なうことができる。
また、上記受液面を細孔面として構成してもよい。本構成によれば、受液面側に流出した処理液は細孔内に吸収されるため、処理液を速やかに基板から隔離することができ、排水効率を高めることができる。また、吸収された処理液により受液面が親水性を帯び、基板から受液面側への処理液の流出を促進することができる。
【0014】
さらに、上記受液面に受液された処理液を排水する排水手段を更に備えてもよい。本構成によれば、受液面から溢れた処理液により周囲が汚れることが防止できる。また、一旦受液面に流出させた処理液を回収しているため、例えば、受液面に近接する排水管等をラフに配置しても基板を傷つける虞がないため、基板表面から直接処理液を回収する場合に比べてレイアウト上有利である。
【0015】
また、上記受液手段を、軸方向を略鉛直方向に配され、外周面に上記処理液を受液しうる螺旋状の溝が形成された円柱部材として構成してもよい。本構成によれば、基板が受液手段の側部を接触又は近接して搬送される際に、この処理液が表面張力の働きにより円柱部材外周面の溝内に流入し、螺旋に沿って排出されるため、処理液の排水効率を高めることができる。
このとき、円柱部材を回転自在に構成することが好ましい。この場合、円柱部材が回転することで、処理液はより速やかに溝内に流入する。また、搬送中の基板と円柱部材とが接触した際にその接触抵抗を低減でき、基板の搬送をスムーズに行なわせることができる。
【0016】
なお、上記搬送路は、上記送風の下流側の路側が対向する路側に対して低位となるように傾斜させることが望ましい。本構成によれば、送風手段からの送風によらずに基板表面上の処理液の殆どを基板外へ流下することができる。流下せずに基板表面に残留した処理液は、自重によって自然に基板の送風の下流側の路側に移動し効率的に受液させることで、送風力を低く設定することができ、送風のためのコストを低減することができる。
【0017】
この際、上記搬送路の傾斜角度が2°以上であることが望ましい。本構成によれば、従来のものに比べて送風力を1/10程度に抑えることができる。また、傾斜角度は10°以下が好ましい。このような構成は、特殊な機構を付加しない通常の水平の場合の搬送機構のままで実現でき、又、基板の搬送を安定させることができる。
さらに、上記送風手段を、スリット状の送風口を有するエアナイフとして構成してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
まず、第1実施形態について説明すると、図1〜図6は本発明の第1実施形態としての乾燥装置を示すもので、図1はその全体構成を示す斜視図、図2はその上面視図、図3はその要部拡大図、図4はその要部構成を示す正面図、図5はその作用を説明するための要部拡大図、図6は本乾燥装置の備えられる乾燥槽の全体構成を示す図である。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や大きさの比率等は適宜異ならせてある。
【0019】
図6は一例としての乾燥槽200を示すもので、乾燥槽200には、基板Wを入り口200aから出口200bに向かう略水平な搬送路に沿って搬送する複数の搬送ロール(搬送手段)104と、この搬送路に沿って上流側から順に配置された洗浄液供給装置201,置換液供給装置202,乾燥装置203とを備えて構成されている。
【0020】
搬送ロール104は、例えば図2に示すように、それぞれ対向する一対のロール104a,104bから構成され、各ロール104a,104bの外側の端部はフレーム105によって回転可能に支持されている。各ロール104a,104bの外側端部には図示しない回転ベルトが巻き回されており、この回転ベルトをフレーム105外に設けられた図示しない駆動モータで駆動することでロール104a,104bが同期して回転し、ロール104a,104b上に載置された基板Wを前方(搬送方向)に搬送するようになっている。
【0021】
また、図4に示すように、各ロール104a,104bのロール径はそれぞれ独立に設定され、ロール104aとロール104bとのロール径を異ならせることで、基板表面Wa,Wbをθだけ傾斜させた状態で搬送できるようになっている。そして、ロール104aにロール104bよりも大きな径を有するロールを用い、基板Wのロール104b側の端辺がロール104a側の端辺よりも低位となるようにしている。また、例えば四つの柱の長さを変えて装置の筐体を傾斜させることで、基板Wを傾斜させるようにしてもよい。搬送中の基板Wの傾斜角は2°以上10°以下とすることが好ましい。
【0022】
この際、搬送中の振動により基板Wが傾斜方向にずれ落ちることを防ぐために、各ロール104a,104bの側面には基板Wを載せ置くための段差Gを内向きに対向して形成してもよい(図5参照)。これにより、基板Wの幅方向への移動が禁止され、基板を固定した状態で搬送できる。
なお、以下では、このように固定された状態で搬送される基板Wの表面が通過する領域を搬送路Rとする。また、基板上面Waに対する搬送路と基板下面Wbに対する搬送路とを区別する場合には各々を搬送路Ra,搬送路Rbと表記する。
【0023】
洗浄液供給装置201は、基板Wにスリット状の噴射口から洗浄液Aを供給し、基板Wが前工程(洗浄工程)から乾燥工程に搬送される際に基板表面Waが一部自然乾燥することを防止するようになっており、これにより、乾燥処理後に乾燥ムラが生じないようになっている。噴射される洗浄液Aは前工程としての洗浄工程(ウェット洗浄)で用いられる洗浄液と同じ種類のものであり、例えば、前工程として純水の満たされた洗浄槽(図示略)に基板Wを浸漬する処理が施されていれば、洗浄液Aとして純水が用いられる。
【0024】
置換液供給装置202は、乾燥装置203での乾燥処理に先立って基板Wに置換液Bを供給することで、基板Wを乾燥装置203で素早く乾燥できるようにしたもので、噴射される置換液Bは、上記洗浄工程での洗浄液Aに対する溶解性がよく揮発性の高い物質が用いられる。例えば、上記洗浄液Aが純水である場合には、置換液Bとして親水性を有するIPA(イソプロピルアルコール)等が好適に用いられる。
なお、洗浄液供給装置201と置換液供給装置202の一方又は双方を省略することは可能である。以下では、前工程(洗浄工程)で付着した洗浄液と、洗浄液供給手段201で供給された洗浄液Aと、置換液供給装置202で供給された置換液Bとを総称して処理液と呼ぶ。
【0025】
乾燥装置203は、図2に示すように、基板表面Wa,Wbに圧縮ガスを吹き付けて基板表面Wa,Wb上に付着した処理液を基板W後端の隅角部に集める送風手段10と、この隅角部に集められた上記処理液を液体のまま回収する受液手段11とを備えて構成されている。
【0026】
送風手段10は、例えば図2,図3に示すように、搬送路Ra,Rbをそれぞれ上下に挟み込む位置に近接して配置されたスリット状の開口部(送風口)10aを有する一対のエアナイフ(送風手段)10,10として構成されている。このエアナイフ10は、長手方向が搬送路Rを跨ぐように配されるとともに、上記開口部10aが搬送路Rの上流側を向くように垂直面に対して傾斜して配置され、圧縮ガスが開口部10aから搬送路Rの後方に向けて噴射されるようになっている。この際、このエアナイフ10の基板表面Wa,Wbに対する傾斜角度α(即ち、搬送路Rに対する送風の入射角度)は50°〜70°程度の大きさにすることが好ましく、これにより、基板表面Wa,Wbに付着した処理液を基板Wの後方側に掻き取るように移動させ、基板W後端部に液塊50として集めることができる。
【0027】
また、エアナイフ10,10は基板表面Wa,Wb(即ち、搬送路Ra,Rb)に近接して配置されるとともに、エアナイフ10の鉛直方向の傾斜角度と基板Wの鉛直方向の傾斜角度(即ち、搬送路Ra,Rbの鉛直方向の傾斜角度)θとが同一となるように配置されている。これにより、圧縮ガスの圧力損失を小さくしながら、基板表面Wa,Wbの受けるガス圧が面内で均一化されるようになっている。
【0028】
さらに、エアナイフ10の両端部は、搬送方向に対して互いに前後にずれた位置に配設され、エアナイフ10の送風方向が搬送方向に対して所定の傾斜角Βの方向(所定傾斜方向)に傾斜するように配置されている。これにより、基板W上に付着した処理液を基板Wの所定傾斜方向側(例えば図2では搬送方向に対して左側)の端辺に集めることができるようになっている。このエアナイフ10の長手方向の搬送方向に対する傾斜角度Βは30°〜45°程度とすることが好ましい。これにより、圧縮ガスを基板Wに噴射した際に処理液の基板Wの隅角部への流出速度を、この隅角部を構成する基板Wの二側辺において略同一とすることができ、処理液を効率的に隅角部一点に集中させることができる。また、搬送路R自体を水平から若干上向きに傾斜させて搬送するようにすれば、処理液を隅角部に更に効率的に集中させることができる。
【0029】
なお、開口部10aから噴射される圧縮ガスは不活性ガスやクリーンエア等が用いられている。また、噴射圧は、基板表面Wa,Wbに付着した処理液を飛散させることなく基板W後端に移動させることができる程度の大きさに設定されている。
【0030】
受液手段11は、基板Wが上記所定傾斜方向側(例えば図2では搬送方向に対して左側)の路側r1に配置された受液面に接触又は近接して搬送される際に、表面張力の働きにより上記基板W隅角部から処理液を液体の状態で受液するようにしたもので、図2に示すように、上記所定傾斜方向側(即ち、送風方向の下流側)の路側r1に搬送路R外から接触又は近接して配置された受液面を有する部材として構成されている。
【0031】
具体的には、受液手段11は、基板表面Waと略同一水平面内に略水平な表面(受液面)11aを有し、基板表面Wbと略同一水平面内に略水平な裏面(受液面)11bを有する矩形状の平板部材として構成されている。この平板部材11の表面11a及び裏面11bの一端辺15a,15bはそれぞれ搬送路Ra,Rbの上記所定傾斜方向側(図2では搬送方向に対して左側)の路側r1に沿うように接触又は近接して配されており、基板Wが受液手段11近傍を通過する際に平板面11a,11bが略連続した平面となるようになっている。
【0032】
つまり、平板面11a,11bはそれぞれ基板表面Wa,Wbを基板W外へ延長する延長面として機能し、基板Wがエアナイフ10,10間を通過する際に、上記隅角部に溜まった処理液が表面張力の作用により平板面11a,11bの端辺15a,15bを跨いで基板表面Wa,Wbから平板部材11側に流出できるようになっている。
また、平板部材11の他端部は略L字型に折り曲げられて排水槽20内に配設されており、平板面11a,11b上から溢れた処理液が折り曲げ部11cを伝わって排水槽20内に排水されるようになっている。
【0033】
なお、平板面11a,11bは親水面として構成され、基板Wから処理液が平板部材11側へスムーズに流出できるようになっている。このような親水面は、例えば、平板面11a,11bを有機溶剤で処理した後、UV光を照射することで容易に得ることができる。
【0034】
また、近接の範囲は、図5に示すように、基板表面Wa,Wb隅角部に溜まった処理液50a,50bが表面張力により液面を保持しながら、近接する上記平板面11a,11b側へ移動可能な範囲として規定され、処理液50a,50bの液体の種類(詳しくは、液体の表面張力の大きさ)や平板面11a,11bの表面張力の大きさによって好適な範囲に設定することができる。例えば、処理液50a,50bが表面張力の大きい水溶液系の液体であれば、上記路側と平板部材11の端辺15a,15bとの間隔Dは5mm以下の範囲に設定され、処理液50a,50bが表面張力の小さい有機系の液体であれば、上記路側と上記端辺15a,15bとの間隔は1mm以下の範囲に設定される。
【0035】
本発明の第1実施形態としての乾燥装置は、上述のように構成されているので、搬送ロール104によって洗浄工程から導入された基板Wは、ロール104a,104bのロール径の違いによって所定傾斜方向側に傾斜した状態で(即ち、搬送路Ra,Rbの所定傾斜方向側の路側が低位となった状態で)搬送され、基板表面Wa,Wbの処理液の殆どが基板W外へ流下される。
そして、流下せずに基板Wa,Wbに付着して残留した処理液は、基板Wがエアナイフ10に近づくにつれて開口部10aから搬送方向に対して左斜め後方に向けて噴射される圧縮ガスによって基板W後端部に向けて徐々に移動し、基板W左隅角部に液塊として集められ、液面が基板Wの左側方に一部はみ出した状態で留まる。
【0036】
そして、基板Wが隅角部を受液手段11に接触又は近接させながらエアナイフ10,10間を通過する際に、基板Wの左側方にはみ出した液塊表面が平板面11a,11bに接触し、処理液は表面張力の作用により液体のまま平板部材11側へ流出し基板Wから除去される。なお、平板部材11側へ流出した処理液は平板面11a,11bの傾斜によって折り曲げ部11c側へ移動し、自重によりそのまま折り曲げ部11cを伝わって流れ落ちて排水槽20内に排出される。
【0037】
したがって、本実施形態の乾燥装置200によれば、処理液を空気中に飛散させることなく液体のまま回収するため、エアナイフ10の噴射圧を小さく設定でき、送風のためのランニングコストを低減できる。また、処理液を液体のまま回収しているため、排気の負担を軽減でき、排気のためのランニングコストを削減できる。
また、基板Wを所定傾斜方向側に傾斜させて搬送しているため、基板W上の処理液は乾燥工程に導入される際にその殆どを基板W外に流下させて除去できる。また、基板表面Wa,Wb上に残留した処理液も自重により自然に基板Wの所定傾斜方向側に移動するため、更にエアナイフ10の送風力を低く設定することができる。
【0038】
なお、この基板の傾斜角度(即ち、搬送路の傾斜角度)θは2°以上とすることが望ましく、この場合、後述の〔実施例〕に示すように、送風力を従来のものに比べて1/10程度に抑えることができる。また、傾斜角度を10°以下とすることで、特殊な機構を付加することなく通常の水平の場合の搬送機構を流用でき、基板Wの搬送も安定する。
さらに、平板面11a,11bと基板表面Wa,Wbとが端辺15a,15bを介して接触又は近接しているため、処理液は、基板Wが端辺15a,15b近傍を通過するまでの比較的長い時間で流出可能であるため、例えば端辺15a,15bの長さを長くして基板Wと平板部材11との接触又は近接する範囲を広くすることで、処理液の排出効率を高めることができる。
【0039】
また、平板面11a,11bを基板Wの傾斜角度(即ち、搬送路Ra,Rbの傾斜角度)θと同程度に傾斜させているため、基板表面Wa,Wbと平板面11a,11bとが接触又は近接の範囲で略連続した平面となり、基板Wの搬送方向に対して左後端側の隅角部に集まった処理液を自重によって平板部材11側へスムーズに流出させることができる。この場合、更に、平板部材11側に流出した処理液は自重によって自然に折り曲げ部11c側に移動し、そのまま折り曲げ部11cを伝わって排水槽20内に回収されるため、排水ポンプ等の駆動が不要となり、ランニングコストを低減できる他、排水ポンプ等の設置場所を新たに確保する必要がなく、乾燥槽200内のレイアウトの自由度を高めることができる利点もある。
【0040】
次に、本発明の第2実施形態について図7を用いて説明する。なお、本実施形態に係る乾燥装置では、図1〜図6を用いて説明した第1実施形態の乾燥装置と同様の部位については同じ符号を付し、その説明を一部省略する。
図7に示すように、本実施形態に係る乾燥装置では、受液手段として多孔質な矩形状の平板部材11′を用い、更にこの多孔質部材11′の細孔内に吸収された処理液を排水するための排水手段13を設けている。そして、これ以外は上記の第1実施形態と同様に構成されている。
【0041】
多孔質部材11′は、上記第1実施形態と同様に、その細孔面としての平板面(受液面)11′a,11′bがそれぞれ基板表面Wa,Wbと略同一水平面内に位置するように構成されている。この多孔質部材11′の表面11′a及び裏面11′bの一端辺15a′,15b′はそれぞれ搬送路Ra,Rbの上記所定傾斜方向側(例えば図2では左方向側)の路側r1に沿うように接触又は近接して配されている。
【0042】
つまり、平板面11′a,11′bはそれぞれ基板表面Wa,Wbを基板W外へ延長する延長面として機能し、基板Wがエアナイフ10,10間を通過する際に、上記隅角部に溜まった処理液50a,50bが表面張力の作用により平板部材面11′a,11′bの端辺15a′,15b′を跨いで基板表面Wa,Wbから多孔質部材11′側にスムーズに流出できるようになっている。そして、多孔質部材11′側に流入した処理液は平板面11′a,11′b内の細孔内に吸収され、基板Wから速やかに隔離されるようになっている。また、この際、上記平板面11′a,11′bは吸水により親水面となるため、基板Wからの処理液の流入が更に促進される。
なお、近接の範囲は上記第1実施形態と同様に規定される。
【0043】
排気手段13は吸引ポンプ13a,サクション部13b及び排水管13cを備えて構成されている。サクション部13bは多孔質部材11′の端面に取り付けられており、排水管13cを介して吸引ポンプ13aによって吸引することで、多孔質部材11′端面から細孔内に吸収された処理液を排出できるようになっている。
【0044】
本発明の第2実施形態としての乾燥装置は、上述のように構成されているので、基板Wがその左隅角部を多孔質部材11′に接触又は近接させながらエアナイフ10,10間を通過する際に、基板W左側方にはみ出した液塊表面が平板面11′a,11′bに接触し、処理液は液体のまま多孔質部材11′側へ流出する。この際、流出した処理液は平板面11′a,11′b内の細孔に吸収されるとともに、吸引ポンプ13aによりサクション部13bを介して吸引され、排水される。また、細孔内に吸収された処理液により平板面11′a,11′bが親水性を帯び、上記基板W隅角部からの処理液の流出が促進される。
したがって、本実施形態の乾燥装置においても、上記第1実施形態と同様に、処理液を空気中に飛散させることなく液体のまま回収するため、送風や排気のコストを低減できる。
【0045】
また、平板面11′a,11′bを基板表面Wa,Wbの傾斜に合わせて傾斜させているため、基板表面Wa,Wbと平板面11′a,11′bとが接触又は近接の範囲で略連続した平面となり、基板W左隅角部に集まった処理液を自重によって多孔質部材11′側へスムーズに流出させることができる。この際、処理液は平板面11′a,11′bの細孔に吸収されるため、流出した処理液が基板Wから速やかに隔離され、排水効率を高めることができる。また、吸収された処理液により平板面11′a,11′bが親水性を帯び、基板W隅角部からの処理液の流出が促進されるため、更に排水効率が高まる。
【0046】
次に、本発明の第3実施形態について図8を用いて説明する。なお、本実施形態に係る乾燥装置でも、図1〜図6を用いて説明した第1実施形態の乾燥装置と同様の部位については同じ符号を付し、その説明を一部省略する。
図8に示すように、本実施形態に係る乾燥装置では、受液手段として回動可能な円板部材11′′が用いられ、この円板部材11′′の側部に樋12が近接して設けられている。そして、これ以外は上記の第1実施形態と同様に構成されている。
【0047】
この円板部材11′′は、上記第1実施形態と同様に、基板表面Wa,Wbを近接の範囲で基板W外へ延長し処理液を基板W外へ流出させるようにしたもので、円板部材11′′の表面(受液面)11′′a及び裏面(受液面)11′′bはそれぞれ基板表面Wa,Wbと略同一水平面内に位置するように構成され、この円板面11′′a,11′′bの外周部はそれぞれ搬送路Ra,Rbの上記所定傾斜方向側(例えば図8では左方向側)の路側r1に搬送路Ra,Rb外から接触又は近接する位置に設けられている。これにより、基板Wがエアナイフ10,10間を通過する際に、上記隅角部に溜まった処理液50a,50bが表面張力の作用により円板部材11′′の外周部を跨いで基板表面Wa,Wbから円板部材11′′側に流出できるようになっている。
【0048】
なお、円板面11′′a,11′′bは親水面として構成され、基板Wから処理液が円板部材11′′側へスムーズに流出されるようになっている。
また、円板部材11′′は回転可能に構成され、図示しない駆動手段により基板Wを搬送方向に送り出すような回転方向(例えば、図8では上面視図半時計回り)に基板Wの搬送速度に略同期して回動されるようなっている。これにより、基板Wが円板部材11′′の側方に接触して通過した場合にその接触抵抗を低減できる他、円板部材11′′の回転により基板W側から流入した処理液が基板Wから速やかに隔離され、基板W隅角部から処理液を効率的に除去できるようになっている。
【0049】
樋12は、外周部が円板部材11′′の円弧に沿うように湾曲し、湾曲した端辺が円板部材11′′に近接して配されるとともに、長手方向の他端部は排水槽20内に配設されている。つまり、樋12は上記第1実施形態における平板部材11の折り曲げ部11cと同様の機能を有し、円板面11′′a,11′′bから溢れた処理液を排水槽20内に伝えるようになっている。
なお、近接の範囲は上記第1実施形態と同様である。
【0050】
本発明の第3実施形態としての乾燥装置は、上述のように構成されているので、基板Wが左隅角部を受液手段11′′に接触又は近接させながらエアナイフ10,10間を通過する際に、基板W左側方にはみ出した液塊表面が円板面11′′a,11′′bに接触し、処理液は表面張力の作用により液体のまま円板部材11′′側へ流出する。そして、円板部材11′′側に流入した処理液は、円板回転により基板Wから速やかに隔離されて樋12側に移動し、更に、表面張力の作用により円板面11′′a,11′′bから樋12側へ流出し、自重により樋12を伝わって排水槽20内に排出される。
【0051】
したがって、本実施形態の乾燥装置においても、上記第1実施形態と同様の効果が得られる他、基板Wから流出した処理液は円板回転によって順次樋12に移動されるため基板W付近に滞留することがなく、処理液の排水効率を高めることができる。
また、円板部材11′′が基板Wの搬送速度と略等速度で回転しているため、基板W側部がこの円板部材11′′に接触して通過した場合にその接触抵抗が低減され、基板Wをスムーズに搬送することができる。
【0052】
次に、本発明の第4実施形態について図9を用いて説明する。なお、本実施形態に係る乾燥装置では、図1〜図6を用いて説明した第1実施形態の乾燥装置と同様の部位については同じ符号を付し、その説明を一部省略する。
図9に示すように、本実施系形態に係る乾燥装置は、受液手段として回動可能な円柱部材11′′′が用いられている。そして、これ以外は上記の第1実施形態と同様に構成されている。
【0053】
円柱部材11′′′は、軸方向が略鉛直方向に配されるとともに、その外周面が搬送路Ra,Rbの上記所定傾斜方向側(例えば図9では左方向側)の路側r1に搬送路Ra,Rb外から接触又は近接するように配置されている。
また、円柱部材11′′′は図示しない駆動手段により基板Wを搬送方向に送り出すような回転方向(例えば、図9では上面視図半時計回り)に基板Wの搬送速度と略等しい速度で回動されるようになっている。
【0054】
さらに、円柱部材11′′′の外周面には、基板表面Wa付近の位置から排水槽20に延びる方向に螺旋状の溝14が形成されている。この溝14は、溝14内に流入した処理液を円柱部材11′′′の回転により排水槽20内へ効率よく伝えるようにしたもので、例えば円柱部材11′′′の回転方向が上面視図半時計回りであれば、溝14はその螺旋の回転方向が基板表面Wa付近から下方へ向けて上面視図半時計回りとなるように形成される。また、溝14のピッチは基板Wの厚みよりも大きくなるように形成され、基板表面Waから溝14内に流入した処理液が基板裏面Wb側に再付着されることを防止するようになっている。さらに、この溝14内は親水面として構成され、基板Wから処理液が溝14内にスムーズに流入されるようになっている。
【0055】
本発明の第4実施形態としての乾燥装置は、上述のように構成されているので、基板Wが左隅角部を円柱部材11′′′の外周面に接触又は近接させながらエアナイフ10,10間を通過する際に、基板W左側方にはみ出した液塊表面が円柱外周面に接触し溝14内に流入する。そして、溝14内に流入した処理液は円柱部材11′′′の回転により基板Wから速やかに隔離されて下方へ伝えられ、排水槽20内に排出される。
【0056】
したがって、本実施形態の乾燥装置においても、基板Wの隅角部の溜まった液塊50を飛散させることなく液体のまま排水槽20内に排出しているため、送風や排気のコストを低減できる他、基板Wから溝14内に流出した処理液は螺旋に沿って排出されるため、処理液の排水効率が高い。また、溝14内に流出した処理液は円柱部材11′′′の回転によって基板Wから速やかに隔離されて順次排水方向へ送りだされるため、基板W付近に滞留することがなく、更に排水効率を高めることができる。
また、円柱部材11′′′が基板Wの搬送速度と略等速度で回転しているため、基板W側部がこの円柱部材11′′′に接触して通過した場合にその接触抵抗が低減され、基板Wをスムーズに搬送することができる。
【0057】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上記第1,第3実施形態では、折り曲げ部11cや樋12によって処理液を排水槽20内に伝えて排出する代わりに、平板面又は円板面に近接して排水管を設け、排水ポンプにより平板面や円板面上の処理液を吸引するようにしてもよい。この場合、上記排水ポンプ及び排水管は本発明の排水手段として機能する。このように一旦平板面又は円板面側に流出させた処理液を排水管で回収する場合、排水管のレイアウトをラフに配置しても基板Wを傷つける虞がないため、基板W隅角部から直接処理液を回収する場合に比べて有利である。
【0058】
また、上記第2実施形態において、円板部材11′′を駆動手段により回動せずに、単に回転可能な構成とすることもできる。この場合でも基板Wが円板部材11′′の側方に接触して通過した場合にその接触抵抗を低減でき、円板面11a′′,11b′′に流出した処理液は、円板部材11の傾斜により樋12側へ移動し、自重により樋12を伝わって排水槽20内に排出される。
【0059】
【実施例】
本発明者らは、本発明の効果を実証するために本発明に係る構成の乾燥装置を実際に作製した。
本実施例の乾燥装置は上記第1実施形態の乾燥装置を基本構成とし、搬送の際の基板の傾斜角(即ち、搬送路の傾斜角)を2°として乾燥を行なった結果、従来(8l/min・cm)に比べて1/10程度の送風力により処理液が基板から平板部材側へ流出することを確認した。
【0060】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、処理液を空気中に飛散させることなく液体のまま回収できるため、送風手段の送風力を小さくすることができ、送風のためのランニングコストを低減できる。また、処理液を液体のまま回収しているため、別途排気装置を設けて飛散した処理液を回収する必要がなくなり、排気のためのランニングコストを削減できる。
このとき、受液手段を上記搬送路上の上記基板の表面を延長した面内に受液面を有する部材として構成し、上記受液面の外周が、上記搬送路外から上記搬送路の路側に接触又は近接して配されるようにすることで、受液面と搬送路とが接触又は近接の範囲で連続した平面となり、処理液を受液面側へスムーズに流出させることができる。
また、軸方向を略鉛直方向に配され、外周面に上記処理液を受液しうる螺旋状の溝が形成された回転自在な円柱部材として構成することで、基板が受液手段の側部を接触又は近接して搬送される際に溝内に流入した処理液は、円柱部材の回転により基板から速やかに隔離されるとともに螺旋に沿って排出されため、処理液の排水効率を高めることができる。また、円柱部材が回転することで、搬送中の基板と円柱部材とが接触した際にその接触抵抗を低減でき、基板の搬送をスムーズに行なわせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る乾燥装置の全体構成を示す模式的な斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る乾燥装置の構成を示す上面視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る乾燥装置の要部を拡大して示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る乾燥装置の要部構成を示す正面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る乾燥装置の作用を説明するための要部拡大図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る乾燥装置の備えられる乾燥槽の構成を示す模式図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る乾燥装置の全体構成を示す模式的な斜視図であり、図1に対応する図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る乾燥装置の全体構成を示す模式的な斜視図であり、図1に対応する図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る乾燥装置の全体構成を示す模式的な斜視図であり、図1に対応する図である。
【符号の説明】
10 エアナイフ(送風手段)
10a 開口部
11 平板部材(受液手段)
11′多孔質部材(受液手段)
11′′円板部材(受液手段)
11′′′円柱部材(受液手段)
11a,11b 平板面(受液面)
11′a,11′b 細孔面(受液面)
11′′a,11′′b 円板面(受液面)
13 排水手段
14 溝
50 処理液
104 搬送ロール(搬送手段)
r1 路側
R,Ra,Rb 搬送路
W 基板

Claims (14)

  1. 表面に液膜或いは液滴状の処理液を有する基板を一方向に搬送する搬送路を有する搬送手段と、
    上記搬送路の近傍に配置され、上記処理液を搬送方向の上流側に移動させるように上記基板の表面に向けて乾燥用気体を送風する送風手段と、
    上記搬送路の上記送風手段よりも上流側の路側に接触又は近接して設けられ、上記基板の表面の上記処理液を受液する受液手段とを備えたことを特徴とする、乾燥装置。
  2. 上記受液手段は上記処理液を表面張力の働きにより受液することを特徴とする、請求項1記載の乾燥装置。
  3. 上記送風手段は上記搬送方向に対して所定の傾斜角の方向に向けて送風するものであり、上記受液手段は上記搬送路の上記送風の下流側に設けられていることを特徴とする、請求項1又は2記載の乾燥装置。
  4. 上記受液手段が、上記搬送路上の上記基板の表面を延長した面内に上記処理液の受液面を有し、上記受液面の外周が、上記搬送路外から上記搬送路の路側に接触又は近接するように配されたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかの項に記載の乾燥装置。
  5. 上記受液面が上記搬送路の路側に接触又は近接する略直線状の端辺を有し、上記端辺が上記搬送路の路側に沿うように配されたことを特徴とする、請求4記載の乾燥装置。
  6. 上記受液面が略真円形状を有し、上記受液面が上記搬送路と略同一水平面内において回転可能に構成されたことを特徴とする、請求項4記載の乾燥装置。
  7. 上記受液面が上記基板の搬送速度と略同期して回転することを特徴とする、請求項6記載の乾燥装置。
  8. 上記受液面が親水面として構成されたことを特徴とする、請求項4〜7のいずれかの項に記載の乾燥装置。
  9. 上記受液面が細孔面として構成されたことを特徴とする、請求項4〜7のいずれかの項に記載の乾燥装置。
  10. 上記受液面に受液された処理液を排水する排水手段を更に備えたことを特徴とする、請求項4〜9のいずれかの項に記載の乾燥装置。
  11. 上記受液手段が、軸方向を略鉛直方向に配され、外周面に上記処理液を受液しうる螺旋状の溝が形成された円柱部材として構成されたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかの項に記載の乾燥装置。
  12. 上記搬送路が、上記送風の下流側の路側が対向する路側に対して低位となるように傾斜したことを特徴とする、請求項3〜11のいずれかの項に記載の乾燥装置。
  13. 上記搬送路の傾斜角度が2°以上10°以下であることを特徴とする、請求項12記載の乾燥装置。
  14. 上記送風手段が、スリット状の送風口を有するエアナイフとして構成されたことを特徴とする、請求項1〜13のいずれかの項に記載の乾燥装置。
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