JP2004049644A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】省エネルギーの実現が可能で、また使用性に優れた洗濯機を提供する。
【解決手段】次工程に乾燥運転を行う温風を伴った予備脱水を複数回実施する最終脱水工程で洗濯物のバランスが悪い時は給水を伴うバランス修正工程を実行するものに関して、そのバランス修正工程を1回目の予備脱水に限定し、温風の動作を2回目以降に行う事によりエネルギーのロスを最小限抑えることができる。また、温風を伴う最終脱水工程中に洗濯物を追加したい場合、機器内部の温度により送風運転を実施後、ドアロックを解除可能とし、安全性および使用性を向上させる。
【選択図】図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯機に関するもので、詳しくは洗濯物の乾燥機能を備えた洗濯機において次工程に乾燥工程がある温風を伴う脱水工程の温風制御、及びドアロック制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、洗濯工程からすすぎ工程、脱水工程、乾燥工程までを順次行うにおいて、次の乾燥工程において回転ドラムに洗濯物が張り付いたままになるのを防止するため、前工程の脱水初期にアンバランス検知動作を含む予備脱水を複数回行い、その脱水工程中に温風を回転ドラム内に送り込み、洗濯物の温度を上昇させ、次の乾燥工程の時間を短縮する制御を行うものが知られている。
【0003】
図12は従来の乾燥洗濯機の次工程に乾燥運転を伴う最終脱水工程フローチャート、図13は従来の乾燥洗濯機の各脱水工程のフローチャートである。図12に示すように、脱水工程は、例えば3回の予備脱水と予備脱水後の本脱水から構成される。各脱水の動作は、機器内部の温度と洗濯物の温度を上昇させるために乾燥ヒータと送風ファンを動作させてドラム内に温風を供給しながら行う。
【0004】
ここで、脱水工程において、予備脱水を行うのは以下の理由からである。すなわち、本脱水だけであれば、高速回転による強い遠心力が長時間洗濯物に加わることになり、その結果、ドラムに形成された排水及び脱水用の小孔に洗濯物が食い込み、回転停止後に洗濯物がドラムの周壁内面に張り付いたままになる。この状態で乾燥工程に移行すると、洗濯物の内側は過乾燥になりドラムの周壁内面に張り付いている洗濯物の外側は乾燥不足となる乾燥ムラが生じてしまう。
【0005】
そこで、洗濯物がドラムの周壁内面から落下する程度の回転数又は回転時間の予備脱水を複数回繰り返し、徐々に脱水度を上げて行くことにより、本来の回転数及び回転時間よりも低回転で、かつ短時間の本脱水により目標脱水度に到達することができ、回転停止後に比較的短時間で洗濯物がドラムの周壁内面から落下することができるようにしている。
【0006】
また、従来の乾燥洗濯機では、図13に示すように、各脱水工程においては、ドラムを洗濯物が周壁内面に張り付く程度の低速回転に回転させながらドラムの偏芯荷重の大きさである偏芯量を検知するアンバランス検知を行い、アンバランス量が判定値以下ならばドラムを高速回転させ、その遠心力を利用して洗濯物をドラムの周壁内面に押し付けるような形で洗濯物に含まれた水を排出する。
【0007】
また、アンバランス検知時にアンバランスと判定した場合は、回転を停止し、再度脱水工程の先頭に戻りアンバランス検知を行う。再度アンバランスと判定されれば、回転を停止し給水を伴うバランス修正工程に移行するようにしている。バランス修正工程は、例えば2分間給水を行いながらタンブリング動作を実施し、その後、排水動作を実行する。バランス修正動作の実行後に、再び脱水工程の先頭に戻り、アンバランス検知を行う。そして、脱水工程が終了すると、ドラムを低速回転で回転させるタンブリング動作を実行するとともに送風ファン及び乾燥ヒータを駆動して乾燥工程を実行するようになっている。
【0008】
また、従来の乾燥洗濯機には、その安全性を向上させるため、運転中はドアを開けることができないように、ドア部にドアロックスイッチが搭載されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の乾燥洗濯機では、脱水時の本体振動を低減するためにアンバランス検知を行い、その結果により高速回転に移行する制御を実施しているが、洗濯物のバランスを整える動作(バランス修正動作)は技術的にかなり高度であるため、同じ動作を繰り返し行いバランスが整ったときに、高速回転に移行する方法が一般的である。また、洗濯物の状態を効果的に変えるためのバランス修正動作の一つの手段として、給水を伴うタンブリング動作を実行し排水していた。
【0010】
しかしながら、従来の乾燥洗濯機の脱水工程に関して、以下の不具合が生じていた。すなわち、
a)次工程に乾燥工程を行う、温風を伴った脱水工程の予備脱水中に、給水を伴ったバランス修正工程を実行した場合、せっかく温風により機器内部及び洗濯物の温度を上昇させたにもかかわらず、給水により、それらの温度を下げてしまい、温度上昇のために費やしたエネルギーの多大なロスを生じていた。
b)温風を伴った脱水工程中に洗濯物を追加するために運転を一時停止し、ドアを開けようとした場合に、内部温度が高温になっていれば、使用者がやけど等のけがを生じる危険な状態が存在した。また、安全性を考慮し温度によりドアのロック解除を禁止しているものであれば、ドアを開け洗濯物の追加を行うことができず、使用性が悪いものとなっていた。
【0011】
なお、温風を伴う脱水工程に関する従来技術として、実開昭59−010789又は特開平8−299696公報記載のものがあるが、これらは、いずれも脱水工程での機器内部の温度を上昇させる手段に関するものに過ぎず、上記課題のいずれをも解決するものではなかった。
【0012】
本発明は、上記に鑑み、省エネルギーの実現が可能で、また使用性に優れた洗濯機の提供を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明においては、脱水工程及び乾燥工程を順次行う制御手段を備え、該制御手段は、脱水工程の初期にアンバランス検知動作を含む予備脱水を複数回行う洗濯機において、前記制御手段は、アンバランス検知でアンバランスと判定したときに、給水動作を含むバランス修正動作を前記複数回の予備脱水のうち、1回目だけに限定して行うことを特徴としている。
【0014】
また、本発明においては、回転ドラム内に温風を供給する温風供給手段と、脱水工程及び乾燥工程を順次行う制御手段を備え、該制御手段は、脱水工程において前記温風供給手段を駆動し、かつ脱水工程の初期にアンバランス検知動作を含む予備脱水を複数回行う洗濯機において、前記制御手段は、1回目の予備脱水時に温風供給手段を停止することを特徴としている。この場合、2回目以降の予備脱水時には温風供給手段を駆動するようにすればよい。
【0015】
また、本発明においては、回転ドラムのドアのロック手段と、回転ドラムに温風を供給して脱水工程を行う制御手段を備え、該制御手段は、脱水工程において前記ロック手段を駆動制御する洗濯機において、回転ドラム内の雰囲気温度を検知する温度検知手段を備え、 前記制御手段は、脱水工程中の運転一時停止後にドアを開放する際、前記温度検知手段により検知された温度が設定温度よりも高いときに、所定の送風動作を実施した後に前記ロック手段を解除することを特徴としている。この所定の送風動作は、一定時間の送風動作や検知温度が所定の温度より低くなるまでの送風動作を挙げることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る洗濯機の実施形態を示す概略断面図、図2は、その洗濯機の他の切断部分を示す概略断面図、図3はその洗濯機の他の切断部分を示す概略断面図、図4は、その洗濯機の外観斜視図である。なお、図1〜図4に示す本実施形態の洗濯機の基本構成は従来の洗濯機とほぼ同様な構成となっているので、以下、本発明に係る主要な部分を中心に説明を行う。
【0017】
図に示すように、本実施形態における洗濯機は、外箱1の内側にバネ5で吊り下げられた水槽2と、この水槽2の内側で水平軸を中心に回転するように配されたドラム3との二重構造となっている。図1の19は操作・表示部分であり、この裏側に制御回路20が取り付けられている。
【0018】
水槽2は運転中の振動を吸収するために上からバネ5で吊り下げられ、かつ下からは防振ダンパー6で支えられており、洗濯液や脱水液を貯えかつ排出する機能を有している。ドラム3はその周壁全体に洗濯時の給水、脱水時の排水を通過させるために多数の小孔4が設けられている。
【0019】
本体の正面には、洗濯物を出し入れするためのドア8が設けられており、このドア8は水槽2との間のパッキン9により密閉する構造となっている。ドアには運転中にドアの開閉を禁止するドアロック(図示せず)が取り付けられている。給水弁18を開くことにより水道水が洗剤ケース39内の洗剤を溶かし、給水口14よりドラム3内に洗剤液を供給する。
【0020】
また、図において、10はドラム3を回転させるためのモータであり、ドラムの軸部に固定されたロータ(不図示)と水槽2の背壁上にロータを包囲するように設けられたステータ(不図示)から成る。11は洗濯液を機外に排出するための排水ポンプである。13は水槽2の下部と排水ポンプ11を接続する排水ダクト7の途中に設けられた糸屑フィルタであり、外箱1の全面下部から取り外しが可能な構成となっている。
【0021】
洗濯液の水位は、糸屑フィルタ13の上部に設けられたエアートラップ16内の圧力変化として検出し、その圧力変化をエアートラップ16と水位センサ12間に接続されている導圧パイプ15により水位センサ12に伝達する。水位センサ12では、その圧力に応じて磁性体をコイル内で移動させ、その結果生じるコイルのインダクタンス変化を発振周波数の変化として検出し水位を検知する。14は洗い時の洗剤液や、すすぎ時の水をドラム内に供給する給水口である。
【0022】
103は水槽の振幅が大きい場合に作動する安全スイッチである。脱水工程中に安全スイッチ103が作動した場合は、脱水動作を停止しアンバランス検知でアンバランスNGと判定した場合と同じ処理を行う。
【0023】
また、洗濯機には、図2に示すように、送風ファン41及び乾燥ヒータ40からなる温風供給手段が設けられている。この温風供給手段の乾燥ヒータ40で加熱された空気は温風となって吹出し口43より水槽2内に吹き込まれ、ドラム3の小孔4、水槽2の循環口2a、冷却ダクト42を経て送風ファン41、乾燥ヒータ40を通り、再び吹出し口43よりドラム3内へ循環する。冷却ダクト42には冷却手段44が設けられ、ここを通る空気は水分の結露により除湿され、湿度の低い空気となって乾燥ヒータ40に至るようになっている。また、ドラム3内の湿度や温度を湿度センサーあるいは温度センサー(温度検知手段102)が設けられている。
【0024】
図5は洗濯機の表示・操作部19を示す図、図6は本実施形態における洗濯機の制御ブロック図である。制御回路20の中心となるのはマイクロコンピュータ22であり、これはCPU23、RAM24、ROM25、タイマー26、システムバス27、及び複数のI/Oポート28から構成される。また、このマイクロコンピュータ22は、電源回路31から電源端子Vdd、Vssに定電圧を供給されることにより動作し、リセット回路32からRESET端子に信号を入力できるようになっている。
【0025】
ここで、CPU23は、制御部29と演算部30から構成されている。この制御部29はROM25に記憶されている命令を取り出すと共にそれを実行し、一方、演算部30は、命令の実行段階で、制御部29から与えられる制御信号に基づいて、各種入力機器やRAM24から入力されるデータに対し、二進加算、論理演算、増減、比較等の演算を行う。そのため、ROM25は各種機器を動作させるための手段、各種判断のために設定された条件、各種情報を処理するためのルール等を予め記憶しておくようになっている。
【0026】
また、マイクロコンピュータ22は、複数のI/Oポート28を介して、各種操作ボタン(入力設定手段104)に接続された入力キー回路33、及び水位センサ12、安全スイッチ103、脱水時のアンバランス状態を検知するアンバランス検知手段100、製品内部の温度を検知する温度検知手段102等に接続された状態検知回路34から信号が入力され、これに基づいて演算を行い、表示装置駆動回路35、ブザー駆動回路36、負荷駆動回路37を出力制御する。
【0027】
このとき、アンバランス検知手段100は、例えば偏芯量をドラム3を駆動しているモータ10の回転数のバラツキにて検知するものであれば、ホールセンサやタコジェネレータなどがあり、また偏芯量をドラム3を駆動しているモータ10の電流値の変化量で検知するものであれば、カレントトランスなどがあるが、本発明ではアンバランス検知の検知方法に関するものではないので、特に限定しない。
【0028】
ここで、表示装置駆動回路35は、操作・表示部19に設けられた表示装置105を駆動するものである。ブザー駆動回路36は、キー入力完了時、運転終了時及び異常時に、ブザー106を鳴らしてユーザーにその旨を伝えるためのものである。なお、負荷駆動回路37には、排水ポンプ11、駆動モータ10、給水弁17、乾燥ヒータ40、送風ファン41が接続されている。
【0029】
次に、上記構成における制御動作の概略を説明する。洗濯工程は、ドラム3内に洗濯物を入れ、給水弁18を開き、洗剤ケース39を経由し洗剤を溶かした洗剤液を上方の給水口からドラム3内に流し込んで洗濯物に含ませ、ドラム3を低速回転させることにより行われる。ドラム3内の洗濯物はドラム3の回転による遠心力とバッフル17とでドラム3内の頂上付近まで持ち上げられた後、自重により落下する(タンブリングという)。このタンブリングを繰り返すことにより、洗濯物は落下時の衝撃力でタタキ洗いされる。その後、排水される。
【0030】
すすぎ工程は、排水後、中間脱水工程とためすすぎ工程との組み合わせを複数回行う。中間脱水工程はドラム3を洗濯物が周壁内面に張り付く程度の低速回転に回転させながらドラムの偏芯荷重の大きさである偏芯量を検知するアンバランス検知を行い、アンバランス量が判定値以下ならばドラム3を高速回転させ、その遠心力を利用して洗濯物をドラム3の周壁内面に押し付けるような形で洗濯物に含まれた洗濯液を排出する。
【0031】
このとき、水はドラム3の小孔4から飛ばされ、水槽2の内面を伝ってその下部に導かれ、排水ポンプ11により機外に排出される。また、アンバランス検知時にアンバランスと判定した場合は、回転を停止し、再度脱水工程の先頭に戻りアンバランス検知を行う。再度アンバランスと判定されれば、回転を停止し給水を伴うバランス修正工程に移行する。
【0032】
ためすすぎ工程は、水道水を上方から流し込んで洗濯物に含ませ、ドラム3を低速回転させることにより行われる。洗濯物は前記タンブリングによる衝撃力ですすがれる。その後、排水される。洗濯液、水道水の水位は水位センサー12により検知される。
【0033】
脱水工程は、図7に示すように、例えば3回の予備脱水と予備脱水後の本脱水から構成される。各脱水の動作は基本的には中間脱水で説明した内容と同じである。但し、後述のように、2回目以降の予備脱水および本脱水では、機器内部の温度と洗濯物の温度を上昇させるために乾燥ヒータ40と送風ファン41を動作させ、ドラム内に温風を供給しながら行う。
【0034】
脱水工程が終了すると、ドラム3を低速回転で回転させタンブリング動作を実行させるとともに送風ファン41及び乾燥ヒータ40を駆動して乾燥工程を実行する。ドラム3内の空気はドラム3の小孔4、水槽2の循環口2a、冷却ダクト42を経て送風ファン41、乾燥ヒータ40を通り、吹出し口43よりドラム3内へ循環する。
【0035】
ドラム3内の洗濯物の水分を吸収した空気は、送風ファン41により冷却ダクト42内に吸引される。該空気は冷却ダクト42を通過中に該冷却ダクト42に設けた冷却手段44で冷却されることにより降温される。その結果、冷却ダクト42内の空気は水分の結露により除湿され、湿度の低い空気となって乾燥ヒータ40に至る。
【0036】
乾燥ヒータ40で加熱された空気は温風となって吹出し口43より水槽2内に吹き込まれ、再び洗濯物と接触して水分を吸収する。再度循環口2aから冷却ダクト42内に吸引されて同様に冷却器で冷却され除湿される。この動作を繰り返すことにより、乾燥工程が実行される。そして、ドラム3内の湿度や温度を湿度センサーあるいは温度センサー(不図示)で検知し、所定値になると乾燥工程を終了する。
【0037】
この乾燥工程において、除湿により凝縮された水分は、冷却ダクト42内を下降して循環口2aから排水ダクト7を介して外部に排水される。乾燥工程が終了すると衣類を冷やすために送風工程に移行する。送風工程は例えばドラム3のタンブリング動作を行いながら送風ファン41と冷却手段44を一定時間動作させるものがある。
【0038】
上記のような洗濯工程から乾燥工程までの一連の動作において、本実施形態では、図7〜図11のフローチャートに示すように、脱水工程において以下の特徴的な制御がなされる。図7は本発明に係る脱水工程の制御フローチャート、図8は同じく各脱水工程の制御フローチャートである。
【0039】
図8に示すように、各脱水工程においては、まず、1回目の予備脱水か否かが判断される。1回目の予備脱水の場合には、温風供給手段を動作させない。つまり、送風ファン41と乾燥ヒータ40はOFFしたまま、アンバランス検知動作を行う。2回目以降の予備脱水及び本脱水の場合には、送風ファン41と乾燥ヒータ40はONしてアンバランス検知動作を行う。
【0040】
次に、アンバランス検知時にアンバランスと判定した場合はドラム3の回転を停止し、その検知回数をマイクロコンピュータ22のRAM24に記憶し、アンバランス検知の先頭に戻る。このとき、アンバランス検知の初期に布をほぐすために20秒程度のタンブリング動作を実行しても良い。
【0041】
アンバランスNG回数が2回目であれば、予備脱水の1回目かどうかを確認し、予備脱水の1回目であればバランス修正工程に移行する。バランス修正工程は、図9に示すように、例えば2分間給水を行いながらタンブリング動作を実施し、その後、排水動作を実行する。上記バランス修正動作の実行後に、再び脱水工程の先頭に戻り、アンバランス検知を行う。
【0042】
1回目以外の予備脱水時及び本脱水時にはアンバランス修正工程を行わず、アンバランス検知の先頭に戻る。再度アンバランス検知を実行しアンバランスと判定した場合は全ての動作を停止し、脱水アンバランスエラー処理を行う。脱水アンバランスエラー処理とは例えばエラー表示を操作・表示部19に設けられた表示装置105にて表示し、ブザー106により報知を行う。
【0043】
このとき、エラー報知の可能性を少なくするためにバランス修正工程を行わない脱水時の脱水アンバランスエラー処理を行うアンバランスNG回数を例えば5回等に増やしても良い。
【0044】
次に、上記温風を伴う脱水工程実行中に洗濯物の追加を行うために表示・操作部19にある『一時停止』ボタン101の入力があった場合のドアロック解除制御を図10に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0045】
図10に示すように、温風を伴う脱水工程実行中に洗濯物の追加を行うために表示・操作部19にある『一時停止』ボタン101の入力があった場合、まず、その脱水動作を停止させる。
【0046】
このとき、例えば、温風のドラム3への吹出し口43近傍に設置した温度検知手段102(本実施形態ではサーミスタで説明するが、これに限定されるものではない)の検知温度が、例えば60℃以下の場合は、ドアロックを解除し、ドアを開けることを可能とする。温度検知手段102の検知温度が60℃を超えている場合は、一定時間(例えば10分間)の送風運転を行い、その運転終了後にドアロックを解除する。『一時停止』ボタン101の入力がない場合、脱水工程を設定時間行った後、次工程(例えば、予備脱水から本脱水工程、あるいは乾燥工程)に移行する。
【0047】
図11は、ドアロック解除制御の他の実施形態を示すフローチャートである。この実施形態におけるドアロック解除制御は、図11に示すように、温風を伴う脱水工程実行中に洗濯物の追加を行うために、表示・操作部19にある『一時停止』ボタン101が入力されれば、脱水動作を停止させる。このとき、温度検知手段102の検知温度が60℃を超えている場合は検知温度が60℃以下になるまで送風運転を実行し、その送風運転終了後にドアロックスイッチを解除する。『一時停止』ボタン101の入力がない場合、図10に示す制御動作と同様に、脱水工程を設定時間行った後、次工程(例えば、予備脱水から本脱水工程、あるいは乾燥工程)に移行する。
【0048】
なお、上記実施形態におけるドアロック解除時の設定温度を60℃としているが、これに限らず、使用者が適宜選択することができる。また、このドアロック解除制御は、脱水工程のみならず、乾燥工程においても適用することができる。
【0049】
【発明の効果】
以上の説明から明らか通り、本発明においては、温風を伴う脱水工程において以下の効果が得られる。
a)給水を伴うバランス修正工程を上記予備脱水の1回目に限定しているので、2回目以降の予備脱水又は本脱水時にアンバランス検知でアンバランスと判定された場合でも、給水しないため、機器内部及び洗濯物の温度低下を最小限に抑えることができ、洗濯物のバランスが悪い状態になってもエネルギーのロスをより少なく抑え、かつ乾燥時間の短縮を図ることができる。
【0050】
b)給水を伴うバランス修正工程実行時に温風の供給を停止するため、暖めながら冷やすと言う矛盾かつ省エネの観点から逸脱した制御に代わり、a)よりもさらにエネルギーのロスを最小限に抑えることができる。
【0051】
c)洗濯物に洗濯液が多量に含まれているため、アンバランスになりやすい(洗濯物の種類により布からの脱液速度が異なるため)1回目の予備脱水時では温風を供給しても、給水を伴うバランス修正工程を行う確率が高くなり、温風の供給が無駄になる可能性が高いが、本発明では2回目以降の予備脱水から温風を供給しているので、効率的な温風供給動作を実施することができる。
【0052】
d)脱水工程中に入れ忘れた洗濯物などを追加したい時に水槽内の温度が高い場合でも、所定の送風動作、すなわち、一定時間あるいは機器内部温度が所定の温度に下がるまで送風動作を実行した後、ドアロックを解除しドアを開けることが可能となるため、使用者にとって非常に使用性の良いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による洗濯機の実施形態の概略断面図
【図2】その洗濯機の実施形態の他の切断部分を示す概略断面図
【図3】その洗濯機の一実施例の他の切り口による概略断面図
【図4】その洗濯機の外観斜視図
【図5】その洗濯機の表示・操作部の示す図
【図6】本発明による洗濯機の制御回路の一例のブロック図
【図7】本発明に係る脱水工程の制御フローチャート
【図8】本発明における各脱水工程の制御フローチャート
【図9】本発明の脱水工程におけるバランス修正工程の制御フローチャート
【図10】本発明の脱水工程中にドアロック解除制御フローチャート
【図11】本発明の他の実施形態を示す脱水工程中のドアロック解除制御フローチャート
【図12】従来の乾燥洗濯機の次工程に乾燥運転を伴う最終脱水工程フローチャート
【図13】従来の乾燥洗濯機の各脱水工程のフローチャート。
【符号の説明】
1:外箱
2:水槽
2a:循環口
3:回転ドラム
4:小孔
5:バネ
6:防振ダンパー
7:排水ダクト
8:ドア
9:ドアパッキン
10、駆動用モータ
11:排水ポンプ
12:水位センサ
13:糸屑フィルタ
14:給水口
15:導圧パイプ
16:エアトラップ
17:バッフル
18:給水弁
19:操作・表示部
20:制御回路
22:マイクロコンピュータ
23:CPU
24:RAM
25:ROM
26:タイマー
27:システムバス
28:I/Oポート
29:制御部
30:演算部
31:電源回路
32:リセット回路
33:入力キー回路
34:状態検知回路
35:表示装置駆動回路
36:ブザー駆動回路
37:負荷駆動回路、
39:洗剤ケース
40:乾燥ヒータ
41:送風ファン
42:冷却ダクト
43:吹出し口
44:冷却手段
100:アンバランス検知手段
101:『スタート・一時停止』ボタン
102:温度検知手段
103:安全スイッチ
104:入力設定手段
105:表示装置
106:ブザー

Claims (6)

  1. 脱水工程及び乾燥工程を順次行う制御手段を備え、該制御手段は、脱水工程の初期にアンバランス検知動作を含む予備脱水を複数回行う洗濯機において、
    前記制御手段は、アンバランス検知でアンバランスと判定したときに、給水動作を含むバランス修正動作を前記複数回の予備脱水のうち、1回目だけに限定して行うことを特徴とする洗濯機。
  2. 回転ドラム内に温風を供給する温風供給手段と、脱水工程及び乾燥工程を順次行う制御手段を備え、該制御手段は、脱水工程において前記温風供給手段を駆動し、かつ脱水工程の初期にアンバランス検知動作を含む予備脱水を複数回行う洗濯機において、
    前記制御手段は、1回目の予備脱水時に温風供給手段を停止することを特徴とする洗濯機。
  3. 前記制御手段は、2回目以降の予備脱水時に温風供給手段を駆動することを特徴とする請求項2に記載の洗濯機。
  4. 回転ドラムのドアのロック手段と、回転ドラムに温風を供給して脱水工程を行う制御手段を備え、該制御手段は、脱水工程において前記ロック手段を駆動制御する洗濯機において、
    回転ドラム内の雰囲気温度を検知する温度検知手段を備え、
    前記制御手段は、脱水工程中の運転一時停止後にドアを開放する際、前記温度検知手段により検知された温度が設定温度よりも高いときに、所定の送風動作を実施した後に前記ロック手段を解除することを特徴とする洗濯機。
  5. 前記制御手段は、脱水工程中の運転一時停止後にドアを開放する際、前記温度検知手段により検知された温度が設定温度よりも高いときに、所定時間の送風動作を実施した後に前記ロック手段を解除することを特徴とする請求項4に記載の洗濯機。
  6. 前記制御手段は、脱水工程中の運転一時停止後にドアを開放する際、前記温度検知手段により検知された温度が設定温度よりも高いときに、前記検知温度が所定の温度より低くなるまで送風動作を実施した後に前記ロック手段を解除することを特徴とする請求項4に記載の洗濯機。
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