JP2007044271A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の、水槽の開口部と外箱の開口部に、それぞれ、内扉と外扉を設けた洗濯機では、洗濯運転中に内扉のロックに異常が発生しても、外扉のロックを解除しない限り、内扉のロックの不具合を修正できなかった。
【解決手段】洗濯運転中に、内扉ロック機構69による内扉6のロックに異常が発生していることを、内扉ロックSW71が検出すると、制御回路60は、洗濯運転を中断させて、外扉3の外扉ロック機構70による外扉3のロックを解除する。
【選択図】図5

Description

本発明は、外箱の開口部を外扉にて、水槽の開口部を内扉にて開閉可能とした洗濯機に関するものである。
従来の洗濯機は、外箱と、外箱内に配置された水槽と、水槽内に回転自在に配置され洗濯物を収容する回転槽と、回転槽を回転駆動する電動機とを備えている。外箱、水槽、回転槽は、それぞれ開口部を有しており、それぞれの開口部である外箱開口部、水槽開口部、回転槽開口部が相互に対向するように配されている。この外箱開口部、水槽開口部、回転槽開口部を介して回転槽内に洗濯物を投入して洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程を連続して、またはそれぞれの工程を単独にて行うことにより洗濯運転が行われる。このような洗濯機において、外箱開口部を開閉可能とする外扉だけでなく、水槽開口部を開閉可能とする内扉を設けたドラム式洗濯機や縦型洗濯機が、例えば、特許文献1や特許文献2、特許文献3に開示されている。この従来の洗濯機は、運転中には水槽が、回転槽の回転駆動により振動するため、危険防止のためにその運転中に使用者が上記外扉を開けることができないようにする必要がある。これに対し、特許文献1には、上記外扉を閉状態でロックする外扉ロック手段を備えたドラム式洗濯乾燥機が示されている。
特開平7−88279号公報 特開2005−58725号公報 特開2000−107483号公報
しかしながら、従来の外箱開口部および水槽開口部それぞれに外扉および内扉を設けた二重扉構造の洗濯機においては、特許文献1に示されるように上記外扉の閉じた状態を維持するロック機構を設けても、上記内扉が完全に閉じられていなかったり、または、洗濯運転中の振動などにより内扉が開放して洗濯水や高温空気が漏洩することを防止することができなかった。
そこで、外扉だけでなく内扉を閉じた状態に維持する内扉ロック手段を設けることにより、洗濯運転中に内扉が開放する可能性を低減できるが、例えば、内扉と水槽開口部との間への衣類の挟み込みなどによって内扉のロックが不十分となる場合も考えられる。このような状態にて洗濯運転を行って、振動などによりロックが外れるような不具合が生じた場合、外扉は上記外扉ロック手段によって閉状態にロックされているので、上記外扉のロックの解除がなされない限り洗濯物の挟み込みなどの不具合を解消して内扉を閉じるといった手直しを行なうことができなかった。
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、洗濯機の洗濯運転中に内扉のロックに異常が発生した際に、早期に内扉の不具合を修正できる安全な洗濯機を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の洗濯機は、外箱と、上記外箱内に配設される水槽と、上記水槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転槽と、上記回転槽を回転駆動する電動機と、上記外箱の開口部を開閉可能に設けられる外扉と、上記外箱の開口部と対向するように配される上記水槽の開口部を開閉可能に設けられる内扉と、を備える洗濯機において、上記外扉を閉じた状態でロックする外扉ロック手段と、上記内扉を閉じた状態でロックする内扉ロック手段と、上記内扉ロック手段によって上記内扉が閉じた状態でロックされたか否かを検知する内扉検知手段と、上記内扉を閉じた状態でロックするよう上記内扉ロック手段を制御する内扉制御手段と、を有し、上記内扉制御手段が上記内扉を閉じた状態でロックするよう上記内扉ロック手段を制御している状態にて上記内扉検知手段が上記内扉ロック手段による上記内扉のロックがされていないことを検知することに関連して、上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除することを特徴としている。
上記構成の洗濯機によれば、洗濯運転中に内扉のロックに異常が発生した際に、使用者は早期に内扉の不具合を修正できる洗濯機を提供できる。
一実施形態の洗濯機では、上記水槽内に空気を供給する送風手段と、上記送風手段によって上記水槽内に供給される空気を加熱する加熱手段と、上記水槽内の温度または上記内扉の温度を検知する温度検知手段とを備え、上記内扉制御手段が上記内扉を閉じた状態でロックするよう上記内扉ロック手段を制御している状態にて上記内扉検知手段が上記内扉ロック手段による上記内扉のロックがされていないことを検知した際に、上記温度検知手段が所定値以上の温度を検知することに応じて、上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除しないようにしている。
上記実施形態の洗濯機によれば、洗濯運転中に内扉のロックに異常が発生した場合であっても、水槽内または内扉の温度が所定値以上の高温となっていれば外扉のロックを解除しないことにより、使用者が内扉のガラス窓などの高温部に触れることを防止できる安全な洗濯機を提供できる。
また、上記実施形態の洗濯機において、水槽内または内扉の温度が所定値以上の高温から所定値より低い温度まで下がった場合は、上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除するようにしている。
上記構成の洗濯機によれば、使用者が内扉のガラス窓などに触れても問題のない温度まで下がったことを検知して外扉のロックの解除がなされるので、早期に内扉の不具合を修正できる安全な洗濯機を提供できる。
一実施形態の洗濯機では、上記水槽の振動幅を検知する振動検知手段を備え、上記内扉制御手段が上記内扉を閉じた状態でロックするよう上記内扉ロック手段を制御している状態にて上記内扉検知手段が上記内扉ロック手段による上記内扉のロックがされていないことを検知した際に、上記振動検知手段が所定値以上の振動幅を検知することに応じて、上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除しないようにしている。
上記実施形態の洗濯機によれば、洗濯運転中に内扉のロックに異常が発生した場合であっても、水槽が所定値以上の振動幅で振動しているのであれば外扉のロックを解除しないことにより、使用者が大きく振動している水槽に触れることを防止できる安全な洗濯機を提供できる。
また、上記実施形態の洗濯機において、水槽の振動幅が所定値以上の状態から水槽の振動幅が所定値より小さい状態へと移行した場合は、上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除するようにしている。
上記実施形態の洗濯機によれば、水槽の振動が触れても問題のない状態であることを検知して外扉のロックの解除がなされるので、早期に内扉の不具合を修正できる安全な洗濯機を提供できる。ここで、水槽の振動は主として回転槽が回転駆動されることにより発生するので、上記振動検知手段による検知の代わりに回転槽の回転速度を検知する回転検知手段による検知を用いても良い。このようにすると、従来より設けられている回転検知手段を利用できるので、別途、振動検知手段を設ける必要がない。
また、本発明の一実施形態の洗濯機では、外箱と、上記外箱内に配設される水槽と、上記水槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転槽と、上記回転槽を回転駆動する電動機と、前方に向かって開口する上記外箱の開口部を開閉可能に設けられる外扉と、上記外箱の開口部と対向するように配される上記水槽の開口部を開閉可能に設けられる内扉と、を備える洗濯機において、上記外扉を閉じた状態でロックする外扉ロック手段と、上記内扉を閉じた状態でロックする内扉ロック手段と、上記内扉ロック手段によって上記内扉が閉じた状態でロックされたか否かを検知する内扉検知手段と、上記内扉を閉じた状態でロックするよう上記内扉ロック手段を制御する内扉制御手段と、上記水槽内の洗濯水位を検知する水位検知手段と、を有し、上記水位検知手段が上記水槽の開口部の下端の位置以下の高さである所定高さより低い高さの水位を検知するとともに、上記内扉制御手段が上記内扉を閉じた状態でロックするよう上記内扉ロック手段を制御している状態にて上記内扉検知手段が上記内扉ロック手段による上記内扉のロックがされていないことを検知することに応じて、上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除し、または、上記水位検知手段が上記所定高さ以上の高さの水位を検知することに応じて、上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除しないようにしている。
上記実施形態の洗濯機によれば、洗濯運転中に内扉のロックに異常が発生した場合であっても、水槽内の水位が上記所定高さ以上となっていれば外側扉のロックを解除しないことにより、ロックが外れた状態にある内側扉を使用者が開放して、水槽内の洗濯水にて、洗濯機が設置された床面を濡らすことを防止できる。
また、上記実施形態の洗濯機において、上記水位検知手段が上記所定高さ以上の高さの水位を検知し、水槽内の洗濯水を排水する排水手段を作動させることにより、上記水位検知手段による検知が上記所定高さより低い高さの水位となった場合は、上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除するようにしている。
上記実施形態の洗濯機によれば、水槽内の洗濯水位が上記水槽の開口部の下端の位置以下の所定高さより低くなっていることを検知して外扉のロックの解除がなされるので、水槽内の洗濯水が溢れて、洗濯機の設置床面を濡らすことを防止できる。
本発明によれば、洗濯運転中に内扉のロックに異常が発生した際に、使用者は、外扉のロックを解除するために特別な操作を必要とせず、早期に内扉の不具合を修正できる操作性の高い洗濯機を提供できる。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施の形態は、フロントオープン型のドラム式洗濯機に応用したものについて説明を行っているが、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1に本発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機の外観斜視図を示す。
本発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機は、外箱1にて外周を覆われるとともに、その前面に後述する外箱開口部1a(図2参照)を備え、この外箱開口部1aを開閉するための外扉3が上下方向にスライド可能に取り付けられている。なお、図1において外扉3の上方に配される40は表示操作部である。
図2に本実施形態のドラム式洗濯機の概略断面図を示す。
上記ドラム式洗濯機は、外箱1と、この外箱1内に配置された水槽4と、この水槽4内に配置され、洗濯物を収容する回転槽5と、外扉3と、洗濯物を乾燥させるための乾燥ユニット24とを備えている。
上記外箱1の前面には開口部1aを設け、この外箱1の開口部1aを通して洗濯物の出し入れを行うようにしている。上記外箱1の開口部1aは、外箱1に対して上下方向にスライド可能な外扉3によって開閉される。この外扉3の表面および裏面は曲面であり、外扉3の断面形状が略円弧形状となっている。そして、上記外扉3は、上記開口部1aの開放時には外箱1の前面板7の内側に収容されるようになっている。また、上記外箱1の前面上部には、操作キーや表示部を有する表示操作部40を設けている。この表示操作部40の裏側(水槽4側)には、ドラム式洗濯機の動作を制御する制御装置2を配置している。そして、上記外箱1は、弾性支持手段の一例としてのサスペンション8によって水槽4を弾性支持している。また、上記外箱1の前面は曲面であり、外箱1の前方部分の断面形状は略円弧形状となっている。
上記水槽4は有底筒形状で、その開口部4aが外箱1の開口部1aに対向するように若干傾斜して横向き配置されている。上記水槽4の開口部4aと外箱1の開口部1aとは互いに離隔して対向している。また、上記水槽4には、透明な内扉6がヒンジ機構によって回動自在に取り付けられている。この内扉6で水槽4の開口部4aを閉じると、洗濯動作中には水槽4の開口部4aからは外部に水が漏れないようになっている。また、上記内扉6は、水槽4の開口部4aを閉じたとき、回転槽5の内部に向って突出した状態になる凸部6aを有している。
上記回転槽5の軸部5eは、モータ9によって回転駆動する。つまり、上記回転槽5は水槽4内部で回転自在となっている。また、上記回転槽5の周壁全域に設けた複数の小孔5aは、水槽4と回転槽5との間の空間と、回転槽5内の空間との間で洗濯水や乾燥空気を流通させるためのものである。また、上記回転槽5の内壁面には、半径方向内側に向かって突出するバッフル5bを設けている。このバッフル5bは、周方向に例えば120°間隔で3ヶ所に設けている。このバッフル5bは回転槽5の回転に伴って、洗濯物の持上げと落下とを繰り返す働きをする。ここで、モータ9は上記電動機の一例である。
また、上記回転槽5の開口部5cには、この開口部5cを外側から取り囲む流体バランサ5dを設けている。流体バランサ5dは、回転槽5の回転時に、洗濯物および洗濯液の偏りにより生じるアンバランスを、流体バランサ5dの内部における封入流体の移動によって低減させる。
上記乾燥ユニット24は送風機31と加熱部32とを有している。上記乾燥ユニット24の位置は、ドラム式洗濯機の前後方向でいうと、送風機31が後側で、加熱部32が前側となっている。上記送風機31は、ケーシング33の内部に送風羽根34を設け、この送風羽根34を回転駆動するファンモータ35をケーシング33の外部に設けてなるものである。このファンモータ35は送風羽根34と直結し、ダイレクトドライブ構造によって送風羽根34を回転駆動するようになっている。一方、上記加熱部32はヒータケース26の内部にヒータ36を設けてなり、このヒータケース26の入口部が送風機31のケーシング33の出口部と連通している。ここで、送風機31は上記送風手段の、加熱部32は上記加熱手段の一例である。
上記水槽4には、図示しない給水経路が接続されている。このドラム式洗濯機外から供給される風呂水や水道水は、上記給水経路内を通って上記水槽4内へと導かれる。上記給水経路には給水弁12(図3参照)が設けられており、上記給水弁12が開閉されることにより、上記水槽4内への上記風呂水や上記水道水の供給が制御される。
また、上記水槽4の底部には、図示しない排水弁モータによって開閉される排水弁20を設けている。この排水弁20の開放により水槽4内の水がフレキシブルな排水ホース19を通して外部に排水されるようになっている。ここで、排水弁20は上記排水手段の一例である。
また、水槽4には、水槽4内の洗濯水の水位を検知する水位センサー13(図3参照)が取り付けられている。洗い工程やすすぎ工程の給水時において、洗濯水の水位が所定の高さに達しているかを上記水位センサー13の検知結果に基づいて検知し、所定の高さに達していれば、上記制御装置2は上記給水弁12の開閉を制御する。
また、上記外箱1内において、水槽4の前側には送風ダクト38を配置している。この送風ダクト38は、一方の端部が加熱部32のヒータケース26の出口部に連通しており、他方の端部は吹出し口38aとなって開口部4aの周縁部において水槽4内および回転槽5の開口部5c内に対しても連通している。すなわち、上記送風ダクト38および吹出し口38aは、開口部5cを通じて回転槽5の内部に向けて送風する手段としての役割を担っている。
また、上記外箱1内において、水槽4の背後には除湿器27を配置している。この除湿器27は、上部から水を注ぎ入れることによって、内部を通る空気の水分を冷却し凝縮させて除湿するものであり、全体に中空状で、上部に水入口27aおよび空気出口27bを有し、下部に水出口を兼ねる空気入口27cを有している。上記除湿器27は、空気出口27bを送風機31のケーシング33の入口部に連通させており、空気入口27cを水槽4内の下部に連通させている。また、上記水入口27aには、図示しない給水装置が接続
されている。また、上記水槽4または上記内扉6には、上記水槽4内の温度または上記内扉6の温度を検知する温度センサー79(図3参照)が取り付けられている。
また、水槽4の周面上方には、振動検知センサー74を設けている。この振動検知センサー74は、洗濯運転中に水槽の上下または左右方向への振動を検知する。洗濯運転中に所定値以上の振動が検知されると、振動検知センサー74から制御装置2へと検知信号が送られ、制御装置2は洗濯運転を中止させてバランシングなどを行い、再び洗濯運転へと移行させる。なお、振動検知センサー74には加速度センサーなどが用いられる。
上記構成のドラム式洗濯機によれば、使用者は外扉3を下方向にスライドさせて外箱1の開口部1aを開放し、内扉6を回動させて水槽4の開口部4aを開放した後、洗濯物を開口部1aおよび開口部4aを通して回転槽5内に投入して、内扉6を閉める。そうすると、上記内扉6の周縁にシール部材14の内周縁14aが密着して水槽4が封止される。そして、使用者は外扉3を前面板7に沿うように上方向にスライドさせて、外箱1の開口部1aを閉める。そして、使用者は表示操作部40を操作して、制御装置2からの指令により洗濯運転が開始する。その後、一連の洗濯運転が終了すると、使用者は外扉3を前面板7に沿うように下方向にスライドさせて外箱1の開口部1aを開放し、内扉6を回動させて水槽4の開口部4aを開けた後、回転槽5内から洗濯物を取り出す。
図3に本実施形態のドラム式洗濯機の主要部の概略構成を表すブロック図を示す。
上記ドラム式洗濯機は、回転槽5を回転駆動させる電動機たるモータ9、水槽4内への洗濯水の供給を制御する給水弁12、水槽4内の水位の高さを後述する水位検知回路75と協働して検知する検知する水位センサー13、水槽4内に供給された洗濯水を上記ドラム式洗濯機外へと排出する排水弁20、上記ドラム式洗濯機の各種運転内容を表示するとともに使用者からの操作入力を受け付ける表示操作部40、水槽4の振動を後述する振動検知回路77と協働して検知する振動検知センサー74に加え、上記外扉3を閉じた状態にてロックする外扉ロック機構70、上記内扉6を閉じた状態でロックする内扉ロック機構69、上記外扉ロック機構70によって上記外扉3が閉じた状態にてロックされているか否かを後述する外扉ロック検知回路64と協働して検知する外扉ロックSW72、上記内扉ロック機構69によって上記内扉6が閉じた状態にてロックされているか否かを後述する内扉ロック検知回路63と協働して検知する内扉ロックSW71、使用者に洗い工程からすすぎ工程を介して脱水工程までを行う、またはそれに加えて乾燥工程までを行う運転コースの終了や異常の発生を音にて報知するブザー73、回転槽5の回転速度を後述する回転速度検知回路78と協働して検知する回転速度センサー76、上記ドラム式洗濯機が備える上記各機器を制御する制御回路60を備えている。ここで、内扉ロック機構69は上記内扉ロック手段、外扉ロック機構70は上記外扉ロック手段の一例である。
上記制御回路60は、上記制御装置2に配されるとともに、マイクロコンピュータ50、キー入力回路61、表示駆動回路62、内扉ロック検知回路63、外扉ロック検知回路64、ブザー駆動回路65、負荷駆動回路66、電源回路67、リセット回路68、水位検知回路75、振動検知回路77、回転速度検知回路78を備えている。なお、これ以降は、上記マイクロコンピュータ50はマイコン50と呼称する。マイコン50は、マイコン50に設けられた電源端子VddおよびVssに電源回路67から定電圧が印加されることにより作動し、マイコン50に設けられたRESET端子にリセット回路68からリセット信号が入力されることによりリセットされる。
また、上記マイコン50は、CPU51、RAM52、ROM53、時計回路54、複数のI/Oポート55、バス56を備えている。上記CPU51は、上記ROM53に予め記憶されているプログラムや設定データをバス56を通じて読み出し、それを上記RAM52に展開した上でプログラムを実行することにより各種の演算および制御を行う。上記時計回路54は、時刻の計時を行い現在の計時時刻を上記CPU51に伝送する。
上記CPU51から出力される各種制御指令は、上記バス56を介して上記I/Oポート55へと送られ、上記I/Oポート55を通じて表示駆動回路62、ブザー駆動回路65、負荷駆動回路66に伝送され、表示駆動回路62、ブザー駆動回路65、負荷駆動回路66によってそれぞれ制御対象機器に応じた制御信号に変換され、モータ9、給水弁12、排水ポンプ20、表示操作部40、内扉ロック機構69、外扉ロック機構70、ブザー73の各々が制御される。
また、上記表示操作部40への使用者による操作入力や水位センサー13、内扉ロックSW71、外扉ロックSW72、振動検知センサー74、回転速度センサー76、温度センサー79による検知信号は、キー入力回路61、水位検知回路75、内扉ロック検知回路63、外扉ロック検知回路64、振動検知回路77、回転速度検知回路78、温度検知回路80へと伝達され、その入力情報や検知情報が上記I/Oポート55を通って上記バス56を介して上記CPU51に伝送される。
上記入力情報や検知情報が上記CPU51に伝送されると、CPU51は、表示操作部40への表示指令や、モータ9、給水弁12、排水弁20、内扉ロック機構69、外扉ロック機構70といった各負荷への動作指令を出力する。その表示指令や動作指令は、I/Oポート55およびバス56を介して表示駆動回路62や負荷駆動回路66に伝送される。そして、表示駆動回路62は上記CPU51からの上記表示指令に基づいて上記表示操作部40に表示信号を出力する一方、負荷駆動回路66は上記CPU51からの上記動作指令に基づいて各負荷に制御信号を出力する。なお、これ以降は、上記CPU51と上記キー入力回路61、表示駆動回路62、ブザー駆動回路65、負荷駆動回路66との間の信号伝送について、それが上記バス56および上記I/Oポート55を通じて行われる旨の記載は省略する。
上記水位センサー13は、上記水槽4内に溜められている洗濯水の水位の高さを検知信号として出力するものである。上記水位センサー13によって検知された検知信号は、上記水位検知回路75にて水槽4内の洗濯水の水位の高さを示す水位情報に変換されて上記CPU51へと伝送される。ここで、水位センサー13および水位検知回路75は上記水位検知手段の一例である。
上記振動検知センサー74は、上記水槽4の振動の幅を検知信号として出力するものである。上記振動検知センサー74によって検知された検知信号は、上記振動検知回路77にて水槽4の振動の幅の大きさを示す振動情報に変換されて上記CPU51へと伝送される。ここで、振動検知センサー74および振動検知回路77は上記振動検知手段の一例である。
上記温度センサー79は、上記水槽4内の温度または上記内扉の温度を検知信号として出力するものである。上記温度センサー79によって検知された検知信号は、上記温度検知回路80にて水槽4内の温度または内扉の温度を示す振動情報に変換されて上記CPU51へと伝送される。ここで、温度センサー79および温度検知回路80は上記温度検知手段の一例である。
上記回転速度センサー76は、上記回転槽5の回転速度を検知信号として出力するものであり、例えば、モータ9に設けられるホールセンサーにより構成される。上記回転速度センサー76によって検知された検知信号は、上記回転速度検知回路78にて回転槽5の回転速度を示す回転速度情報に変換されて上記CPU51へと伝送される。ここで、回転速度センサー76および回転速度検知回路78は上記回転速度検知手段の一例である。
上記内扉ロック機構69は上記内扉6を、上記外扉ロック機構70は上記外扉3を閉じた状態でロックするものであり、例えば、ソレノイドなどの電動アクチュエータにより構成される。上記CPU51は、上記内扉ロック機構69および上記外扉ロック機構70を制御すべく、負荷駆動回路66に対して制御指令を伝送する。負荷駆動回路66は上記制御指令に基づいて、上記内扉ロック機構69は上記内扉6をロック状態またはロック解除状態へ、上記外扉ロック機構70は上記外扉3をロック状態またはロック解除状態へと移行させる。詳しくは、負荷駆動回路66は、内扉ロック機構69および外扉ロック機構70が備えるソレノイドに対して通電を行うまたは通電を止めることにより、ロック状態またはロック解除状態へと移行させる。ここで、マイコン50は上記内扉制御手段の一例である。
上記内扉ロックSW71は、内扉6が水槽4の開口部4aを閉じた状態である閉位置にあり、且つ内扉ロック機構69が内扉6をロック状態としていることを検知するスイッチである。また、上記外扉ロックSW72は、外扉3が外箱1の開口部1aを閉じた状態である閉位置にあり、且つ外扉ロック機構70が外扉3をロック状態としていることを検知するスイッチである。上記内扉ロックSW71は、例えば、内扉6が閉位置にあることの検知として、内扉6の閉状態において内扉6に覆われる水槽4の開口部4a周辺部に、内扉6を閉じた際に内扉6に当接して変位するスイッチを、内扉ロック機構69のロック状態検知として、ソレノイドのアクチュエータ部(変位部)の変位状態を検知するスイッチを用いて構成される。また、外扉ロックSW72は、例えば、外扉3が閉位置にあることの検知として、外箱1の開口部1aの上端部に外扉1が閉状態までスライドした際に外扉3に当接して変位するスイッチを、外扉ロック機構70のロック状態検知として、ソレノイドのアクチュエータ部(変位部)の変位状態を検知するスイッチを用いて構成される。
そして、上記内扉ロック検知回路63は、内扉6が閉位置にあり、かつ、内扉ロック機構69によって内扉6がロックされている状態である場合に、内扉6がロック状態にあると検知し、それ以外の状態であれば内扉6がロック状態にないと検知して、その検知結果を上記CPU51に伝送する。また、上記外扉ロック検知回路64も同様に、外扉3が閉位置にあり、かつ、外扉ロック機構70によって外扉3がロックされている状態である場合に、外扉3がロック状態にあると検知し、それ以外の状態であれば外扉3がロック状態にないと検知して、その検知結果を上記CPU51に伝送する。ここで、内扉ロックSW71および内扉ロック検知回路63は上記内扉検知手段の一例である。
ここで、上記内扉6のロックは、内扉6が閉位置にあることが必要であり、内扉6が閉位置にない状況で内扉ロック機構69を作動させることは無意味である。そこで、内扉ロック機構69を駆動する負荷駆動回路66は、内扉6が閉位置にない場合には、内扉ロック機構69の作動がなされないように構成される。例えば、上記内側ロック機構69のソレノイドに対する電流供給ライン中に、上記内扉6が閉位置にあるときに導通状態となるスイッチを直列的に接続して構成される。このとき、内扉が閉位置にあることを検知するスイッチとして、上記内側ロック機構69の電流供給ライン用の2つの接点出力を備えたスイッチを用いる。
また、上記外扉3のロックも同様に、外扉3が閉位置にあることが必要であり、外扉3が閉位置にない状況で外扉ロック機構70を作動させることは無意味である。そこで、外扉ロック機構70を駆動する負荷駆動回路66は、外扉3が閉位置にない場合には、外扉ロック機構70の作動がなされないように構成される。例えば、上記外側ロック機構70のソレノイドに対する電流供給ライン中に、上記外扉3が閉位置にあるときに導通状態となるスイッチを直列的に接続して構成される。このとき、外扉が閉位置にあることを検知するスイッチとして、上記内側ロック機構69の電流供給ライン用の2つの接点出力を備えたスイッチを用いる。
図4に本実施形態のドラム式洗濯機の表示操作部の外観図を示す。
上記表示操作部40は、図4(a)に示すように、スタート/一時停止キーやコース選択キーなどの各種操作キー41、7セグメントLED等が配列された表示部42を備え、それら操作キー41に対する操作入力を受け付けるとともに、現在時刻や選択されたコースの実行状態等を表示部42に表示するものである。上記表示部42の7セグメントLEDは、現在時刻や、予約運転コースの場合では予約運転を開始する時刻の表示や、運転コースの設定時では現在設定されている運転コースを構成する各工程(洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程)の実行時間(分)や実行回数の表示などに用いられるものであるが、後述するように外扉3や内扉6のロックに異常が発生した場合の報知用にも用いられる。
使用者が表示操作部40の操作キー41に対して所定の洗濯コースを開始させる操作入力を行なうと、その操作入力が図3に示す上記キー入力回路61によって検知される。キー入力回路61は、その検知信号を入力情報として上記CPU51に伝送する。上記CPU51は、上記入力情報に基づいて、選択された運転コースのプログラムをROM53より読み出し、RAM52に展開して、上記プログラムにしたがって運転コースを実行する。具体的には、上記CPU51は、上記表示操作部40の表示部42の表示の変更、上記モータ9の作動/停止、上記給水弁12や上記排水弁20の開/閉、上記内扉ロック機構69や上記外扉ロック機構70のロック/ロック解除などに関する表示指令や制御指令を随時出力し、この表示指令や制御指令を上記表示駆動回路62および上記負荷駆動回路66に伝送する。ここで、上記モータ9や上記給水弁12などの作動時間の制御は、上記時計回路54の計時結果に基づいて行われる。
そして、その表示指令や制御指令に基づいて、上記負荷駆動回路66は、モータ9、給水弁12、排水弁20、内扉ロック機構69、外扉ロック機構70の動作を、上記表示駆動回路62は、上記表示操作部40の表示を制御する。
選択された運転コースのプログラムに応じた処理が終了すると、上記CPU51は、運転コースの終了を表すブザー報知指令を出力する。上記ブザー報知指令がブザー駆動回路65に伝送されると、上記ブザー駆動回路65は、所定のブザー駆動信号を上記ブザー73に出力する。これにより、上記ブザー73から、運転コースの終了を報知する音を発する。なお、上記負荷駆動回路66には、図3に示す負荷以外の負荷、例えば、上記送風機31や加熱部32なども接続され、上記CPU51により制御される。
図5に本実施形態のドラム式洗濯機の洗濯運転に係る処理のフローチャートを示す。図5におけるS1−1、S1−2、…は、処理ステップの識別符号を表し、それぞれの処理は、上記マイコン50において、上記CPU51が上記ROM53に予め記憶された所定の制御プログラムを実行することにより行われる。
まず、S1−1では、所定の洗濯運転開始指令が発せられることにより処理が開始される。上記所定の運転開始指令は、使用者が、例えば、図4に示す「スタート、一時停止」ボタンの操作を行うなどの上記表示操作部40への所定の運転開始操作がなされたことを上記キー入力回路61が検知した場合や、予約運転時の上記時計回路54による計時時刻が予め設定された運転開始予約時刻または予め設定された運転終了時刻から逆算された運転開始時刻を経過したときに、上記CPU51が発するものである。
次に、S1−2では、上記CPU51により、上記内扉ロック機構69にて内扉6をロックさせる内扉ロック指令が負荷駆動回路66に出力され、内扉ロック機構69による内扉6のロックがなされる。その後、S1−3に移行して、上記CPU51は、上記内扉ロックSW71および上記内扉ロック検知回路63によって上記内扉6がロック状態にあるか否かを検知する。ここで、上記内扉ロックSW71および上記内扉ロック検知回路63により内扉6がロック状態にあることが検知された場合、後述するステップS1−5へ処理を移行する。上記内扉ロックSW71および上記内扉ロック検知回路63により内扉6がロック状態にないことが検知された場合は、S1−4に移行して、上記CPU51は、上記内扉6のロックがなされていないことを示す内扉6のロックエラーを上記表示操作部40に表示させるとともに上記ブザー73にて音にて報知させる。
図4(b)に上記内扉6のロックエラーを表示しているときの上記表示操作部40の外観を示す。上記表示操作部40の表示部42には、複数の7セグメントLEDの点灯により、「In door Error」が簡略化して表示されている。上記内扉6のロックエラー発生時には、この表示を所定周期で点滅させる。また、上記表示に加えて、ブザー73による音による報知を行うので、使用者は、上記内扉6がロック状態にないことを速やかに把握でき、迅速に対応できる。
一方、上記S1−3において、上記内扉6がロック状態にあることが検知された場合、S1−5に移行する。S1−5では、上記CPU51により、上記外扉ロック機構70にて外扉3をロックさせる外扉ロック指令が負荷駆動回路66に出力され、外扉ロック機構70による外扉3のロックがなされる。そして、S1−6に移行して、上記CPU51は、上記外扉ロックSW72および上記外扉ロック検知回路64によって上記外扉3がロック状態にあるか否かを検知する。ここで、上記外扉ロックSW72および上記外扉ロック検知回路64により外扉3がロック状態にあることが検知された場合、後述するステップS1−8へ処理を移行する。上記外扉ロックSW71および上記外扉ロック検知回路64により外扉3がロック状態にないことが検知された場合は、S1−7に移行して、上記CPU51は、上記外扉3のロックがなされていないことを示す外扉3のロックエラーを上記表示操作部40に表示するとともに上記ブザー73にて音にて報知する。
図4(c)に上記外扉3のロックエラーを表示しているときの上記表示操作部40の外観を示す。上記表示操作部40の表示部42には、複数の7セグメントLEDの点灯により、「Ot door Error」が簡略化して表示されている。上記外扉3のロックエラー発生時には、この表示を所定周期で点滅させる。また、上記表示に加えて、ブザー73による音による報知を行う。
そして、上記内扉6および上記外扉3がともにロック状態にあることが検知されると、S1−8に移行して、上記CPU51により、所定の洗濯運転(洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程などの運転動作)を開始する。次に、S1−9に移行して、上記CPU51により、所定の洗濯運転の上記時計回路54による時間カウントが予め設定された工程時間(例えば洗い工程の実行時間)を経過したか否かの判別がなされ、時間を経過していれば、S1−16に移行して、この工程を終了して次工程へと進む。S1−9において、予め設定された工程時間を経過していないと判別された場合は、S1−10に移行する。
上記S1−10では、上記CPU51は、上記内扉ロックSW71および上記内扉ロック検知回路63によって上記内扉6がロック状態にあるか否かを検知し、ロック状態にあることが検知された場合は、S1−9に移行して工程時間を経過したかの判別がなされ、工程時間が経過するまでこれらの処理が繰り返される。一方、上記S1−10において、内扉6がロック状態にないことが検知された場合には、S1−11へと移行する。
上記S1−11では、上記CPU51は、上記振動検知センサー74および振動検知回路77によって検知された水槽4の振動幅を示す振動データが所定値以上であるか否かを判断する。本実施形態では、上記所定値の振動幅を1mmとしているがこの値は使用者が水槽などに触れても怪我をすることのない安全な振動幅であればよく適宜設定可能である。ここで、水槽4の振動は主として回転槽5の回転によって引き起こされるものであることから、上記振動検知センサー74および振動検知回路77による検知の代わりに、回転速度センサー76および回転速度検知回路78によって回転槽5の回転速度を検知するようにしてもよい。すなわち、上記CPU51は、上記回転速度センサー76および回転速度検知回路78によって検知された回転槽5の回転速度を示す回転データが所定値以上であるかを判断する。このようにすると、フィードバック制御がなされるモータは回転槽5の回転速度を計測しており、このような洗濯機において別途振動検知センサー74を設ける必要がない。なお、本実施形態では、上記所定値の回転速度を15rpmとしているがこの値は使用者が水槽などに触れても怪我をすることのない安全な回転速度であればよく適宜設定可能である。
上記S1−11において、上記振動検知センサー74および振動検知回路77によって検知された振動データが所定値(1mm)以上、または、上記回転速度センサー76および回転速度検知回路78によって検知された回転データが所定値(15rpm)以上である場合は、上記CPU51は、外扉3のロック状態を解除せず、S1−15へと移行し、後述するエラー処理を行う。一方、上記S1−11において、上記振動検知センサー74および振動検知回路77によって検知された振動データが所定値(1mm)より小さい、または、上記回転速度センサー76および回転速度検知回路78によって検知された回転データが所定値(15rpm)より低い場合は、S1−12へと移行する。
上記S1−12では、上記CPU51は、上記水位センサー13および水位検知回路75によって検知された水槽4内の水位を示す水位データが所定高さ以上であるか否かを判断する。所定高さの水位とは、使用者が内扉を開いたときに上記水槽4内の水が溢れ出る危険のある水位であり、水槽4の開口部4aの下端部の高さ以下に設定される。上記水位センサー13および水位検知回路75によって検知された水位データが所定値以上である場合は、外扉3のロック状態を解除せず、S1−15へと移行し、後述するエラー処理を行う。一方、上記S1−12において、上記水位センサー13および水位検知回路75によって検知された水位データが所定高さより低い場合は、S1−13へと移行する。
上記S1−13では、上記CPU51は、上記温度センサー79および温度検知回路80によって検知された水槽4内の温度または内扉6の温度を示す温度データが所定温度以上であるか否かを判断する。本実施形態では、上記所定温度を70℃としているがこの値は使用者が水槽や内扉に触れても安全な温度であればよく適宜設定可能である。上記温度センサー79および温度検知回路80によって検知された温度データが所定温度(70℃)以上である場合は、外扉3のロック状態を解除せず、S1−15へと移行し、後述するエラー処理を行う。一方、上記S1−13において、上記温度センサー79および温度検知回路80によって検知された温度データが所定温度(70℃)より低い温度である場合は、外扉3のロックを解除して、S1−15にて後述するエラー処理を行う。
図6に本実施形態のドラム式洗濯機の図5におけるS1−15に係るエラー処理のフローチャートを示す。図6におけるS2−1、S2−2、…は、処理ステップの識別符号を表し、それぞれの処理は、上記マイコン50において、上記CPU51が上記ROM53に予め記憶された所定の制御プログラムを実行することにより行われる。
まず、S2−1でエラー処理を開始すると、S2−2では、エラー発生前の洗濯運転を停止し、S2−3に移行する。上記S2−3では、上記CPU51は、前述の図4(b)に示したエラー表示を行なった後、S2−4において、上記ブザー73を通じて警告音の報知を行ない、S2−5の運転再開指令待ち状態へ移行する。
上記S2−5では、使用者による上記表示操作部40を介しての運転再開指令があるか否かを判断する。運転再開指令がない場合は、S2−6に移行して、上記CPU51は、外扉3がロック状態にあるか否かを判断する。上記S2−6において、外扉3がロック状態にない場合は、上記S2−5へと戻る。一方、上記S2−6において、外扉がロック状態にある場合は、S2−7へと移行する。
上記S2−7では、上記CPU51は、上記振動検知センサー74および振動検知回路77によって検知された振動データが所定値(1mm)以上であるか否か、または、上記回転速度センサー76および回転速度検知回路78によって検知された回転データが所定値(15rpm)以上であるか否かを判断する。上記振動検知センサー74および振動検知回路77によって検知された振動データが所定値(1mm)以上、または、上記回転速度センサー76および回転速度検知回路78によって検知された回転データが所定値(15rpm)以上である場合は、上記S2−5へと戻り判断を繰り返す。一方、上記S2−7において、上記振動検知センサー74および振動検知回路77によって検知された振動データが所定値(1mm)より小さい、または、上記回転速度センサー76および回転速度検知回路78によって検知された回転データが所定値(15rpm)より低い場合は、上記S2−8へと移行する。
上記S2−8では、上記CPU51は、上記水位センサー13および水位検知回路75によって検知された水槽4内の水位を示す水位データが所定高さ以上であるか否かを判断する。上記水位センサー13および水位検知回路75によって検知された水位データが所定値以上である場合は、上記排水弁20を開放して、水槽4内の洗濯水を排水ホース19を介してドラム式洗濯機外へ排出するとともに、上記S2−5へと戻り判断を繰り返す。一方、上記S2−8において、上記水位センサー13および水位検知回路75によって検知された水位データが所定高さより低い場合は、S2−9へと移行する。
上記S2−9では、上記CPU51は、上記温度センサー79および温度検知回路80によって検知された水槽4内の温度または内扉6の温度を示す温度データが所定温度(70℃)以上であるか否かを判断する。上記温度センサー79および温度検知回路80によって検知された温度データが所定温度(70℃)以上である場合は、上記S2−5へと戻り判断を繰り返す。一方、上記S2−9において、上記温度センサー79および温度検知回路80によって検知された温度データが所定温度(70℃)より低い温度である場合は、S2−10へと移行して、外扉3のロックを解除して、上記S2−5へと戻る。この場合、時間経過とともに水槽4内の温度または内扉6の温度が低下し所定温度より低い温度となれば、S2−10に移行する。または、上記表示操作部40における特殊キー操作により、上記送風機31を動作させ、冷却運転を行なうことで、温度を低下させる処理を行ってもよい。
図5のS1−14または図6のS2−10を経ている場合は、上記S2−5の状態にて外扉3のロックが解除されている。このとき、使用者は、外扉3を開放して内扉6に生じたロックの不具合の原因を除去することができる。使用者は、内扉6の不具合を修正した後、上記表示操作部40を操作して運転再開指令を入力すると、S2−11へと移行して、S2−3にて行われたエラー表示を元の表示へと戻して、S2−12にて洗濯運転を再開する。
以上のように、本実施形態のドラム式洗濯機によれば、洗濯機の洗濯運転中に内扉のロックに異常が発生した際に、特殊な操作を行うことなく早期に内扉の不具合を修正できる洗濯機を提供できる。振動している水槽や高温の内扉への使用者の接触、水槽の開口部からの漏水などを防止することにより安全性を高めることができる。
本発明は、外箱の開口部を外扉にて、水槽の開口部を内扉にて開閉可能とした洗濯機に利用可能である。
本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の外観斜視図。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の概略断面図。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の主要部の概略構成を表すブロック図。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の表示操作部の外観図。 本発明の実施形態に係るドラム式洗濯機の洗濯運転に係る処理のフローチャート。 図5におけるS1−15に係るエラー処理のフローチャート。
符号の説明
1 外箱
1a (外箱の)開口部
3 外扉
4 水槽
4a (水槽の)開口部
5 回転槽
6 内扉
9 モータ
13 水位センサー
20 排水弁
31 送風機
32 加熱部
40 表示操作部
50 マイコン
51 CPU
60 制御回路
63 内扉ロック検知回路
64 外扉ロック検知回路
69 内扉ロック機構
70 外扉ロック機構
71 内扉ロックSW
72 外扉ロックSW
74 振動検知センサー
75 水位検知回路
76 回転速度センサー
77 振動検知回路
78 回転速度検知回路
79 温度センサー
80 温度検知回路

Claims (9)

  1. 外箱と、
    上記外箱内に配設される水槽と、
    上記水槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転槽と、
    上記回転槽を回転駆動する電動機と、
    上記外箱の開口部を開閉可能に設けられる外扉と、
    上記外箱の開口部と対向するように配される上記水槽の開口部を開閉可能に設けられる内扉と、
    を備える洗濯機において、
    上記外扉を閉じた状態でロックする外扉ロック手段と、
    上記内扉を閉じた状態でロックする内扉ロック手段と、
    上記内扉ロック手段によって上記内扉が閉じた状態でロックされたか否かを検知する内扉検知手段と、
    上記内扉を閉じた状態でロックするよう上記内扉ロック手段を制御する内扉制御手段と、
    を有し、
    上記内扉制御手段が上記内扉を閉じた状態でロックするよう上記内扉ロック手段を制御している状態にて上記内扉検知手段が上記内扉ロック手段による上記内扉のロックがされていないことを検知することに関連して、上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除することを特徴とする洗濯機。
  2. 上記水槽内に空気を供給する送風手段と、
    上記送風手段によって上記水槽内に供給される空気を加熱する加熱手段と、
    上記水槽内の温度または上記内扉の温度を検知する温度検知手段とを備え、
    上記内扉制御手段が上記内扉を閉じた状態でロックするよう上記内扉ロック手段を制御している状態にて上記内扉検知手段が上記内扉ロック手段による上記内扉のロックがされていないことを検知した際に、
    上記温度検知手段が所定値以上の温度を検知することに応じて、
    上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除しないことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 上記内扉制御手段が上記内扉を閉じた状態でロックするよう上記内扉ロック手段を制御している状態にて上記内扉検知手段が上記内扉ロック手段による上記内扉のロックがされていないことを検知した際に、
    上記温度検知手段が上記所定値以上の温度を検知することに応じて、
    上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除しないよう制御した後に、
    上記温度検知手段の検知温度が上記所定値より低い温度となることに応じて、
    上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除することを特徴とする請求項2に記載の洗濯機。
  4. 上記水槽の振動幅を検知する振動検知手段を備え、
    上記内扉制御手段が上記内扉を閉じた状態でロックするよう上記内扉ロック手段を制御している状態にて上記内扉検知手段が上記内扉ロック手段による上記内扉のロックがされていないことを検知した際に、
    上記振動検知手段が所定値以上の振動幅を検知することに応じて、
    上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除しないことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  5. 上記内扉制御手段が上記内扉を閉じた状態でロックするよう上記内扉ロック手段を制御している状態にて上記内扉検知手段が上記内扉ロック手段による上記内扉のロックがされていないことを検知した際に、
    上記振動検知手段が上記所定値以上の幅の振動を検知することに応じて、
    上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除しないよう制御した後に、
    上記振動検知手段の検知した振動幅が上記所定値より小さくなることに応じて、
    上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除することを特徴とする請求項4に記載の洗濯機。
  6. 上記回転槽の回転速度を検知する回転検知手段を備え、
    上記内扉制御手段が上記内扉を閉じた状態でロックするよう上記内扉ロック手段を制御している状態にて上記内扉検知手段が上記内扉ロック手段による上記内扉のロックがされていないことを検知した際に、
    上記回転検知手段が所定値以上の回転速度を検知することに応じて、
    上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除しないことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  7. 上記内扉制御手段が上記内扉を閉じた状態でロックするよう上記内扉ロック手段を制御している状態にて上記内扉検知手段が上記内扉ロック手段による上記内扉のロックがされていないことを検知した際に、
    上記回転検知手段が上記所定値以上の回転速度を検知することに応じて、
    上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除しないよう制御した後に、
    上記回転検知手段の検知した回転速度が上記所定値より小さくなることに応じて、
    上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除することを特徴とする請求項6に記載の洗濯機。
  8. 外箱と、
    上記外箱内に配設される水槽と、
    上記水槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転槽と、
    上記回転槽を回転駆動する電動機と、
    前方に向かって開口する上記外箱の開口部を開閉可能に設けられる外扉と、
    上記外箱の開口部と対向するように配される上記水槽の開口部を開閉可能に設けられる内扉と、
    を備える洗濯機において、
    上記外扉を閉じた状態でロックする外扉ロック手段と、
    上記内扉を閉じた状態でロックする内扉ロック手段と、
    上記内扉ロック手段によって上記内扉が閉じた状態でロックされたか否かを検知する内扉検知手段と、
    上記内扉を閉じた状態でロックするよう上記内扉ロック手段を制御する内扉制御手段と、
    上記水槽内の洗濯水位を検知する水位検知手段と、
    を有し、
    上記水位検知手段が上記水槽の開口部の下端の位置以下の高さである所定高さより低い高さの水位を検知するとともに、上記内扉制御手段が上記内扉を閉じた状態でロックするよう上記内扉ロック手段を制御している状態にて上記内扉検知手段が上記内扉ロック手段による上記内扉のロックがされていないことを検知することに応じて、上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除し、
    または、上記水位検知手段が上記所定高さ以上の高さの水位を検知することに応じて、上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除しないことを特徴とする洗濯機。
  9. 上記内扉制御手段が上記内扉を閉じた状態でロックするよう上記内扉ロック手段を制御している状態にて上記内扉検知手段が上記内扉ロック手段による上記内扉のロックがされていないことを検知した際に、
    上記水位検知手段が上記所定高さ以上の高さの水位を検知することに応じて、
    上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除しないよう制御するとともに水槽内の洗濯水を排水する排水手段を作動させた後、
    上記水位検知手段が上記所定高さより低い高さの水位を検知することに応じて、
    上記外扉ロック手段による上記外扉のロックを解除することを特徴とする請求項8に記載の洗濯機。
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