以下、本発明の洗濯機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1に、本発明の一実施の形態のドラム式洗濯機の外蓋を開いた状態の概略断面図を示す。また、図2に、上記ドラム式洗濯機の外蓋を閉じた状態の概略断面図を示す。
上記ドラム式洗濯機は、図1に示すように、外箱1と、この外箱1内に配置された水槽4と、この水槽4内に配置され、洗濯物を収容する回転ドラム5と、外箱ドアの一例としての透明な非屈曲性の外蓋3と、この外蓋3を自動で開閉する外蓋自動開閉機構10と、洗濯物を乾燥させるための乾燥ユニット24とを備えている。上記外蓋自動開閉機構10は外箱ドア自動開閉機構の一例である。
上記外箱1の前面には外箱開口部の一例としての外箱開口部1aを設け、この外箱開口部1aを通して洗濯物の出し入れを行うようにしている。上記外箱開口部1aは、外箱1に対して上下方向にスライド可能な外蓋3によって開閉される。この外蓋3の表面および裏面は曲面であり、外蓋3の断面形状が円弧形状となっている。そして、上記外蓋3は、外箱1の前面板7の内側に収容されるようになっていている。また、上記外箱1の前面上部には、入力設定手段71(図3参照)を有する操作パネル11を設けている。また、上記操作パネル11の裏側(水槽4側)には、ドラム式洗濯機の動作を制御する制御装置2を配置している。この制御装置2は、後述するように、ソフトウェアにより構成された水槽ドアロック制御手段、外箱ドア制御手段、電源制御手段、不揮発性のチャイルドロック記憶手段と、チャイルドロック制御手段および報知手段を備えている。また、上記外箱1は、弾性支持手段の一例としてのサスペンション8によって水槽4を弾性支持している。また、上記外箱1の前面は曲面であり、外箱1の前方部分の断面形状は円弧形状となっている。
上記水槽4は有底筒形状で、その水槽開口部4aが外箱開口部1aに対向するように若干傾斜して横向き配置されている。このように、上記回転ドラム5の回転軸心y−yが、水平方向に対して角度θだけ後ろ側(回転ドラム5の奥側)が下がるように傾斜しているから、使用者がドラム式洗濯機の前面側に立って操作する際に、見下ろすようにして容易に回転ドラム5の奥まで見通せる。上記水槽開口部4aは水槽開口部の一例である。上記水槽開口部4aと外箱開口部1aとは互いに離隔して対向している。また、上記水槽4には、水槽ドアの一例としての透明なヒンジ式の内蓋6を回動自在に取り付けている。この内蓋6で水槽開口部4aを閉じると、洗濯動作中には水槽開口部4aからは外部に水が漏れないようになっている。
上記回転ドラム5の軸部5eは、駆動モータ9によって回転駆動する。つまり、上記回転ドラム5は水槽4内部で回転自在となっている。また、上記回転ドラム5の周壁全域に設けた複数の小孔5aは、水槽4と回転ドラム5との間の空間と、回転ドラム5内の空間との間で洗濯水や乾燥空気を流通させるためのものである。また、上記回転ドラム5の内壁面には、半径方向内側に向かって突出するバッフル5bを設けている。このバッフル5bは、周方向に例えば120°間隔で3ヶ所に設けている。このバッフル5bは回転ドラム5の回転に伴って、洗濯物の持上げと落下とを繰り返す働きをする。
また、上記回転ドラム5の開口部5cを外側から取り囲む流体バランサ5dを設けて、回転ドラム5の回転時に、洗濯物および洗濯液の偏りにより生じようとするアンバランスを、流体バランサ5dの内部における封入流体の移動によって打消すようにしている。
上記乾燥ユニット24は送風機31と加熱部32とを有している。上記乾燥ユニット24の位置は、ドラム式洗濯機の前後方向でいうと、送風機31が後側で、加熱部32が前側となっている。上記送風機31は、ケーシング33の内部に送風羽根34を設け、この送風羽根34を回転駆動するファンモータ35をケーシング33の外部に設けてなるものである。このファンモータ35は送風羽根34と直結し、ダイレクトドライブ構造によって送風羽根34を回転駆動するようになっている。一方、上記加熱部32はヒータケース26の内部に温風ヒータ36を設けてなり、このヒータケース26の入口部が送風機31のケーシング33の出口部と連通している。
また、上記水槽4の底部には、図示しない排水弁モータによって開閉される排水弁20を設けている。この排水弁20の開放により水槽4内の水がフレキシブルな排水ホース19を通して外部に排水されるようになっている。
また、上記外箱1内において、水槽4の前側には送風ダクト38を配置している。この送風ダクト38は、一方の端部が加熱部32のヒータケース26の出口部に連通しており、他方の端部は吹出し口38aとなって水槽開口部4aの周縁部において水槽4内および回転ドラム5の開口部5c内に対しても連通している。すなわち、上記送風ダクト38および吹出し口38aは、開口部5cを通じて回転ドラム5の内部に向けて送風する手段としての役割を担っている。
また、上記外箱1内において、水槽4の背後には除湿器27を配置している。この除湿器27は、上部から水を注ぎ入れることによって、内部を通る空気の水分を冷却し凝縮させて除湿するものであり、全体に中空状で、上部に水入口27aおよび空気出口27bを有し、下部に水出口を兼ねる空気入口27cを有している。上記除湿器27は、空気出口27bを送風機31のケーシング33の入口部に連通させており、空気入口27cを水槽4内の下部に連通させている。また、上記水入口27aには、図示しない給水装置を接続されている。
図3に、上記ドラム式洗濯機の要部のブロック図を示す。
上記制御装置2はマイクロコンピュータ51を有している。このマイクロコンピュータ51は、CPU(中央処理装置)52、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)53、ROM(リード・オンリー・メモリ)54、タイマー55、システムバス56および複数のI/Oポート57から成っている。そして、上記マイクロコンピュータ52は、電源回路61から電源端子Vdd、Vssに定電圧が供給されることにより動作し、リセット回路62からの信号をRESET端子で受けるようになっている。
上記CPU52は制御部52aと演算部52bとから構成されており、制御部52aはROM54に記憶されている命令を取り出して実行する。また、上記演算部52bは、命令の実行段階で制御部52aから与えられる制御信号に基づいて各種入力機器やRAM53から入力されるデータに対し、二進加算、論理演算、増減、比較等の演算を行う。そのため、上記ROM54には、各種機器を動作させるための手段、各種判断のために設定される条件、各種情報を処理するためのルール等が予め記憶されている。
上記マイクロコンピュータ51には、入力キー回路63および状態検知回路64からの信号がI/Oポート57を介して入力される。上記入力キー回路63は入力設定手段71に接続している。一方、上記状態検知回路64は、外箱ドア閉検知手段の一例としての外蓋閉検知手段72、外箱ドア開検知手段の一例としての外蓋開検知手段73、水検知手段74、水槽ドアロック状態検知手段の一例としてのロック状態検知手段75、回転検知手段76および温度検知手段77に接続している。上記回転検知手段76は回転ドラム5の回転を検知し、また、温度検知手段77は回転ドラム5内の温度を検知する。また、上記入力設定手段71は、電源ボタン71a、スタートボタン71b、水槽ドアロックキーの一例としての内蓋ロックボタン71c、チャイルドロックキーの一例としてのチャイルドロックボタン71dおよびチャイルドロック解除ボタン71e等を含んでいる。このチャイルドロックボタン71dは、電源ボタン71aおよびチャイルドロック解除ボタン71e以外の入力ボタンによる操作を無効にする。
また、上記マイクロコンピュータ51は、入力キー回路63および状態検知回路64からの信号に基づいて演算を行って、表示装置駆動回路65、ブザー駆動回路66および負荷駆動回路67を出力制御する。
上記表示装置駆動回路65およびブザー駆動回路66の出力信号は報知装置78に入力する。より詳しくは、上記表示装置駆動回路65は、洗濯に関する情報を使用者に示すための図や文字等を表示する表示装置78aを駆動する。また、上記ブザー駆動回路66は、入力設定手段71の入力完了時、運転終了時あるいは異常時にブザー78bを鳴らして使用者にその旨を伝える。
上記負荷駆動回路67は、水槽ドアロック解除手段の一例としての内蓋ロック解除装置81、水槽ドアロック手段の一例としての内蓋ロック装置82、乾燥ユニット24の温風ヒータ36、乾燥ユニット24の送風機31、乾燥用給水弁83、給水弁84、駆動モータ9および排水手段88等を駆動する。
上記構成のドラム式洗濯機では、水槽開口部4aを開閉するための内蓋6を水槽4に取り付けているので、外箱開口部1aと水槽開口部4aとをパッキン等で接続しなくても、水槽4内の水が水槽4外に溢れるのを防止できる。したがって、上記外箱開口部1aと水槽開口部4aとの間のパッキン等を無くして、水槽4の振動がパッキン等を介して外箱1に伝達するのを防いで、外箱1の振動を低減することができる。
以下、上記ドラム式洗濯機の洗濯処理を図4のフローチャートに従って説明する。
まず、ステップS41で、電源プラグを電源コンセントに挿し込む(「電源コンセント投入」)。これにより、ステップS42で、電源プラグは電源コンセントに挿し込まれているが、電気は制御装置2に供給されていない状態となる(「電源OFF状態」)。このとき、上記操作パネル11の電源ボタン71a以外の入力ボタンはオンにできない。
次に、ステップS43で、制御装置2によって電源ボタン71aがオンされたか否かを検知する(「電源ボタンON?」)。ここで、上記電源ボタン71aのオンが検知されたときには、ステップS44に進む一方、電源ボタン71aのオンが検知されていないときには、電源ボタン71aのオンが検知されるまで、ステップS43を繰り返す。
次に、ステップS44で、運転内容設定状態となる。つまり、上記表示装置78aが点灯し、入力設定手段71の入力ボタンにより洗濯動作の設定が可能な状態となる。
次に、ステップS45で、外蓋開検知手段73によって外蓋3が完全に開いているか否を検知する(「外蓋開検知?」)。つまり、上記外蓋開検知手段73によって外蓋3が図1の状態になっているか否かを検知する。ここで、上記外蓋3の完全開放が検知されたときには、ステップS48に進む一方、外蓋3の完全開放が検知されないときには、ステップS46に進む。
上記ステップS46では、外蓋自動開閉機構10が外蓋3を開けるための動作を開始する(「外蓋開動作実行」)。そして、ステップS47で、再び、外蓋開検知手段73によって外蓋3が完全に開いているか否を検知する(「外蓋開検知?」)。このステップS47で、外蓋3の完全開放が検知されたときには、ステップS48に進む一方、外蓋3の完全開放が検知されないときには、外蓋3の完全開放が検知されるまでステップS47を繰り返す。
次に、ステップS48で、ロック状態検知手段75によって内蓋6がロックされているか否かを検知する(「内蓋ロック検知?」)。ここで、上記内蓋6のロックが検知されないときには、ステップS50に進む一方、内蓋6のロックが検知されたときは、ステップS49を行った後、ステップS50に進む。
上記ステップS49では、内蓋ロック解除装置81によって内蓋6のロックを解除する(「ロック解除動作実行」)。
次に、ステップS50で、制御装置2はスタートボタン71bがオンされたか否かを検知する(「スタートボタンON?」)。ここで、上記スタートボタン71bのオンが検知されたときには、ステップS51に進む一方、スタートボタン71bのオンが検知されないときには、スタートボタン71bのオンが検知されるまで、ステップS50を繰り返す。
次に、ステップS51で、内蓋ロック装置82によって内蓋6をロックする(「ロック動作実行」)。
次に、ステップS52で、ロック状態検知手段75によって内蓋6がロックされているか否かを検知する(「内蓋ロック検知?」)。ここで、上記内蓋6のロックが検知されたときには、ステップS53に進む一方、内蓋6のロックが検知されないときには、内蓋6のロックが検知されるまで、ステップS51,S52を順次繰り返す。
次に、ステップS53で、外蓋自動開閉機構10が外蓋3を完全に閉めるための動作を開始する(「外蓋閉動作実行」)。つまり、上記外蓋3を図2の状態にするための動作が開始する。
次に、ステップS54で、外蓋閉検知手段72によって外蓋3が完全に閉まっているか否かを検知する(「外蓋閉検知?」)。ここで、上記外蓋3の完全閉鎖が検知されたときには、ステップS55に進む一方、外蓋3の完全閉鎖が検知されないときには、外蓋3の完全閉鎖が検知されるまで、ステップS54を繰り返す。
次に、ステップS55で、使用者が設定した洗濯動作が開始される(「運転状態」)。
次に、ステップS56で、上記洗濯動作が終了したか否かを検知する(「運転終了?」)。ここで、上記洗濯動作が終了したと検知したときには、ステップS57に進む一方、洗濯動作が終了していないと検知したときには、洗濯動作が終了したと検知するまでステップS56を繰り返す。
次に、ステップS57で、外蓋自動開閉機構10が外蓋3を開けるための動作を開始する(「外蓋開動作実行」)。つまり、上記外蓋3を図1の状態にするための動作が開始する。
次に、ステップS58で、制御装置2は外蓋3が完全に開いたか否かを外蓋開検知手段73で検知する(「外蓋開検知?」)。ここで、上記外蓋3の完全開放が検知されたときには、ステップS59に進む一方、外蓋3の完全開放が検知されないときには、外蓋3の完全開放が検知されるまで、ステップS58を繰り返す。
次に、ステップS59で、内蓋ロック解除装置81によって内蓋6のロックを解除する(「ロック解除動作実行」)。
次に、ステップS60で、ロック状態検知手段75によって内蓋6のロックが解除されているか否かを検知する(「内蓋ロック解除検知?」)。ここで、上記内蓋6のロック解除が検知されたときには、ステップS61に進む一方、内蓋6のロック解除が検知されないときには、内蓋6のロック解除が検知されるまで、ステップS59,S60を順次繰り返す。
次に、ステップS61で、制御装置2はブザー78bを鳴らして洗濯動作が終了したことを使用者に知らせる(「終了ブザー報知」)。そうすると、使用者は、洗濯動作が終了したことに気付き、ドラム式洗濯機の近くまで行って、内蓋6を直接手で開けた後、回転ドラム5内から洗濯物を取り出す。
最後に、ステップS62で、電源が自動的にオフ状態(「電源OFF」)となって、洗濯処理が終了する。このステップS62では、使用者が電源ボタン71aを押したことにより、電源がオフ状態となるようにしてもよい。
すなわち、本実施の形態においては、ステップS47〜S49およびステップS58,S59によって水槽ドアロック制御手段を構成し、ステップS52,S53で外箱ドア制御手段を構成し、ステップS57,S59,S61によって報知手段を構成しているのである。
このように、上記外蓋自動開閉機構10が外蓋3を自動で開閉するから、使用者が直接手で開けるのは内蓋6だけとなって、洗濯物を出し入れするときの作業を快適にすることができる。
また、上記ステップS45,S58で外蓋開検知を行っているので、外蓋3が完全に開かないと、内蓋6のロックは解除されない。その結果、上記外蓋3の開動作中に内蓋6が開かれることがなくなるので、外蓋3と内蓋6とが接触して損傷するのを防げる。
また、上記ステップS52で内蓋ロック検知を行っているので、内蓋6がロックされていないと、外蓋3の閉動作は開始しない。したがって、例えば、上記内蓋6が完全に閉じられていないために内蓋6のロックができていない場合、外蓋3が開いたままであるから、内蓋6を閉じることは容易である。
また、上記ドラム式洗濯機の電源制御手段は、図示しない次の第2〜第6ステップで構成している。以下、上記電源制御手段に関する処理について説明する。
まず、第1ステップで、上記内蓋ロックボタン71cがオンされたか否かを検知する。ここで、上記内蓋ロックボタン71cのオンが検知されたときには、次の第2ステップに進む一方、内蓋ロックボタン71cのオンが検知されないときには、内蓋ロックボタン71cのオンが検知されるまで、第1ステップを繰り返す。
次に、第2ステップで、上記内蓋ロック装置82によって内蓋6をロックする。
次に、第3ステップで、上記ロック状態検知手段75によって内蓋6がロックされているか否かを検知する。ここで、上記内蓋6のロックが検知されたときには、次の第4ステップに進む一方、内蓋6のロックが検知されないときには、内蓋6のロックが検知されるまで、第3ステップを繰り返す。
次に、第4ステップで、上記外蓋自動開閉機構10が外蓋3を完全に閉めるための動作を開始する。つまり、上記外蓋3を図2の状態にするための動作が開始する。
次に、第5ステップで、上記外蓋閉検知手段72によって外蓋3が完全に閉まっているか否かを検知する。ここで、上記外蓋3の完全閉鎖が検知されたときには、次の第6ステップに進む一方、外蓋3の完全閉鎖が検知されないときには、外蓋3の完全閉鎖が検知されるまで、第5ステップを繰り返す。
最後に、第6ステップで、電源をオフにする。
このように、上記内蓋ロックボタン71cのオンによって電源がオフになったときには、外蓋3が閉まった状態になるので、電源オフ時の外箱1の美観を向上する。
また、上記ドラム式洗濯機のチャイルドロック制御手段は、図示しない次の第12〜第20ステップによって構成している。以下、上記チャイルドロック制御手段に関する処理について説明する。
まず、第11ステップで、上記チャイルドロックボタン71dがオンされた否かを検知する。ここで、上記チャイルドロックボタン71dのオンが検知されたときには、次の第12ステップに進む一方、チャイルドロックボタン71dのオンが検知されなかったときには、第11ステップを繰り返す。
次に、第12ステップで、チャイルドロックボタン71dのオン状態を不揮発性のメモリ(図示せず)に記憶する。このメモリがチャイルドロック記憶手段の一例である。
次に、第13ステップで、制御装置2によって電源ボタン71aおよびチャイルドロック解除ボタン71e以外の入力ボタンによる操作を無効にする。
次に、第14ステップで、上記内蓋ロック装置82によって内蓋6をロックする。
次に、第15ステップで、上記ロック状態検知手段75によって内蓋6がロックされているか否かを検知する。ここで、上記内蓋6のロックが検知されたときには、次の第16ステップに進む一方、内蓋6のロックが検知されないときには、内蓋6のロックが検知されるまで、第15ステップを繰り返す。
次に、第16ステップで、上記外蓋自動開閉機構10が外蓋3を完全に閉めるための動作を開始する。つまり、上記外蓋3を図2の状態にするための動作が開始する。
次に、第17ステップで、上記外蓋閉検知手段72によって外蓋3が完全に閉まっているか否かを検知する。ここで、上記外蓋3の完全閉鎖が検知されたときには、次の第18ステップに進む一方、外蓋3の完全閉鎖が検知されないときには、外蓋3の完全閉鎖が検知されるまで、第17ステップを繰り返す。
次に、第18ステップで、電源をオフにする。
次に、第19ステップで、制御装置2によって電源ボタン71aがオンされたか否かを検知する。ここで、上記電源ボタン71aのオンが検知されたときには、次のステップ20に進む一方、電源ボタン71aのオンが検知されていないときには、電源ボタン71aのオンが検知されるまで、第19ステップを繰り返す。
最後に、第20ステップで、上記不揮発性のメモリ(図示せず)の記憶内容に基づいて、チャイルドロックボタン71dのオン状態の制御を行う。つまり、上記電源ボタン71aおよびチャイルドロック解除ボタン71e以外の入力ボタンによる操作を無効にする。
このように、上記チャイルドロックボタン71dがオンされて電源がオフになった状態で電源がオンされても、電源ボタン71aおよびチャイルドロック解除ボタン71e以外の入力ボタンによる操作が無効になった状態であるから、子供の悪戯による事故を防止することができる。
また、上記外蓋3が閉まっているか否かを外蓋閉検知手段72で検知するので、外蓋3の開閉状態により詳しく判別することできる。
また、上記外蓋3が完全に開いて内蓋6のロックが解除された後に、ブザー78bがなるので、使用者がブザー78bの音を聞いて洗濯物を取り出しに来たときには、外蓋3は開いた状態になっている。したがって、使用者は、外蓋3が開くのを待つことなく、内蓋6を開いて洗濯物を取り出すことができる。
また、上記外蓋3はすのこ状ではなくて非屈曲性であるので、折れ曲がったりすることがなくて、スムーズにスライドし、かつ、騒音を低減できる。
また、上記外蓋3は折れ曲がったりして水槽4等と衝突することがない。すなわち、上記外蓋3のスライド時において、外蓋3と水槽4等とが干渉することがないのである。
また、上記外蓋3が透明であるから、外箱1内の洗濯物の状態を外部から確認できる。
また、上記外蓋3が上下方向にスライドするので、外箱1の下部内の空きスペースを有効利用できて、小型化を達成できる。
また、上記外蓋3を外箱1の下部内に収容するので、操作パネル11を外箱1の上部に設ける上で、外蓋3が邪魔にならず、操作パネル11の視認性および操作性を高めることができる。
また、上記外蓋自動開閉機構10で外蓋3が完全自動で開閉するから、作業が極めて簡単になる。
また、上記水槽開口部4aと外箱開口部1aとを直接連結する部材なしに互いに離隔して対向させているので、その部材によって水槽4の振動が外箱1に伝わることがなく、外箱1の振動を大幅に低減できたが、もっとも、水槽4と外箱1との間を塞ぐ柔軟な部材を設けてもよい。
また、上記外蓋3は洗濯物の出し入れ時以外は閉じた状態にされる。脱水運転中はもちろん洗濯運転中、給排水中も外蓋3は閉じられており、しかもこれらの動作中はドアロックユニット(図示せず)でロックがかけられ、外蓋3を開けることができないようになっている。ただし、洗濯運転中に例えば停電が起こった場合、外蓋3のロックが解除されるので、外蓋3を手動で開閉することができる。このように、上記外蓋3を手動で開けることがあるので、外蓋3には取っ手を設けている。これにより、手動時の外蓋3の操作性が良好である。
上記実施の形態では、制御装置2は、ソフトウェアにより構成された水槽ドアロック制御手段や外箱ドア制御手段等を備えていたが、ソフトウェアにより構成された他の制御手段を備えてもよい。例えば、上記制御装置2は、ソフトウェアにより構成された自動開閉機構制御手段を備えてもよい。この自動開閉機構制御手段は、ドラム式洗濯機の停止中または電源オフのときには、外蓋3が開放するように外蓋自動開閉機構10を制御する。こにより、上記水槽4内のカビの発生を防止でき、また、外蓋3が不透明であっても回転ドラム5内の洗濯物を出し忘れるのを防止できる。
上記外蓋3は外箱1内に略全部が収容されたが、一部が収容されるようにしてもよい。
上記外蓋3の断面形状は円弧形状であったが、楕円弧形状等にしてもよい。上記外蓋3の断面形状は、外箱1の形状や、外蓋3を収容する空間の形状などに応じて、湾曲した形状が望ましい。
上記外蓋3の材料としてはガラスや透明樹脂等を使用できる。
上記外蓋3は透明であったが、半透明でも不透明であってもよい。上記回転ドラム5内の洗濯物の状態を外部から確認する観点上、外蓋3を不透明にするよりも、外蓋3を半透明する方が好ましい。
上記外蓋3を下方向にスライドさせて外箱1の下部内に収容したが、外蓋3を上方向にスライドさせて外箱1の上部内に収容してもよい。また、上記外蓋3を外箱1に対して左右方向にスライドするようにして、外蓋3を外箱1の側部内に収容するようにしてもよい。
上記外蓋自動開閉機構10で外蓋3は完全自動で開閉したが、使用者のボタン操作等で開閉するようにしてもよい。
上記流体バランサ5dを回転ドラム5の開口部5cの外側に配置したが、回転ドラム5の開口部5cの内側に配置してもよい。
上記外蓋自動開閉機構10は、例えば自動車のガラス窓を開閉するときに使用される自動開閉機構を使用でき、リンク式、アーム式、ケーブル式、直結モータ式等、どのような方式であってもよい。
上記実施の形態では、本発明をフロントローディングタイプのドラム式洗濯機に適用していたが、本発明をトップローディング型のドラム洗濯機に適用してもよい。また、本発明は、いわゆる縦型の全自動洗濯機や2槽式洗濯機等の様々な洗濯機に適用することができる。
上記実施の形態では、制御装置2は、ソフトウェアにより構成された水槽ドアロック制御手段や外箱ドア制御手段等を備えていたが、ソフトウェアにより構成された他の制御手段を備えてもよい。例えば、上記制御装置2は、ソフトウェアにより構成された自動開閉機構制御手段を備えてもよい。この自動開閉機構制御手段は、ドラム式洗濯機の停止中または電源オフのときには、外蓋3が開放するように外蓋自動開閉機構10を制御する。こにより、上記水槽4内のカビの発生を防止でき、また、外蓋3が不透明であっても回転ドラム5内の洗濯物を出し忘れるのを防止できる。
上記外蓋3は外箱1内に略全部が収容されたが、一部が収容されるようにしてもよい。
上記外蓋3の断面形状は円弧形状であったが、楕円弧形状等にしてもよい。上記外蓋3の断面形状は、外箱1の形状や、外蓋3を収容する空間の形状などに応じて、湾曲した形状が望ましい。
上記外蓋3の材料としてはガラスや透明樹脂等を使用できる。
上記外蓋3は透明であったが、半透明でも不透明であってもよい。上記回転ドラム5内の洗濯物の状態を外部から確認する観点上、外蓋3を不透明にするよりも、外蓋3を半透明する方が好ましい。
上記外蓋3を下方向にスライドさせて外箱1の下部内に収容したが、外蓋3を上方向にスライドさせて外箱1の上部内に収容してもよい。また、上記外蓋3を外箱1に対して左右方向にスライドするようにして、外蓋3を外箱1の側部内に収容するようにしてもよい。
上記外蓋自動開閉機構10で外蓋3は完全自動で開閉したが、使用者のボタン操作等で開閉するようにしてもよい。
上記流体バランサ5dを回転ドラム5の開口部5cの外側に配置したが、回転ドラム5の開口部5cの内側に配置してもよい。
上記外蓋自動開閉機構10は、例えば自動車のガラス窓を開閉するときに使用される自動開閉機構を使用でき、リンク式、アーム式、ケーブル式、直結モータ式等、どのような方式であってもよい。
上記実施の形態では、本発明をフロントローディングタイプのドラム式洗濯機に適用していたが、本発明をトップローディング型のドラム洗濯機に適用してもよい。また、本発明は、いわゆる縦型の全自動洗濯機や2槽式洗濯機等の様々な洗濯機に適用することができる。
上記実施の形態では、洗濯動作が終了すると、外蓋3が開き、かつ、内蓋6のロックが解除された状態で、電源が自動的にオフ状態になっていたが、洗濯動作が終了すると、外蓋3が閉まり、かつ、内蓋6がロックされた状態で、電源が自動的にオフ状態になってもよい。
また、上記入力設定手段71は、図6に示すように、ドアボタン71fを含んでもよい。このドアボタン71fを押すと、内蓋6のロックが解除されて、外蓋1が自動的に開くか、または、内蓋6がロックされて、外蓋1が自動的に閉まるようになっている。ドアボタン71fは、外箱ドア開放指令手段の一例と、外箱ドア閉鎖指令手段の一例とを兼ねている。
以下、上記ドアボタン71fを備えたドラム式洗濯機の洗濯処理を図7〜図9のフローチャートに従って説明する。
まず、図7に示すように、ステップS101で、電源プラグを電源コンセントに挿し込む(「電源コンセント投入」)。これにより、ステップS102で、電源プラグは電源コンセントに挿し込まれているが、電気は制御装置2に供給されていない状態となる(「電源OFF状態」)。このとき、上記操作パネル11の電源ボタン71a以外の入力ボタンはオンにできない。
次に、ステップS103で、制御装置2によって電源ボタン71aがオンされたか否かを検知する(「電源ボタンON?」)。ここで、上記電源ボタン71aのオンが検知されたときには、ステップS104に進む一方、電源ボタン71aのオンが検知されていないときには、電源ボタン71aのオンが検知されるまで、ステップS103を繰り返す。
次に、ステップS104で、運転内容設定状態となる。つまり、上記表示装置78aが点灯し、入力設定手段71の入力ボタンにより洗濯動作の設定が可能な状態となる。
次に、ステップS105で、外蓋開検知手段73によって外蓋3が完全に開いているか否を検知する(「外蓋開検知?」)。つまり、上記外蓋開検知手段73によって外蓋3が図1の状態になっているか否かを検知する。ここで、上記外蓋3の完全開放が検知されたときには、ステップS108に進む一方、外蓋3の完全開放が検知されないときには、ステップS106,S107を行った後、ステップS108に進む。
上記ステップS106では、外蓋自動開閉機構10が外蓋3を開けるための動作を開始する(「外蓋開動作実行」)。そして、次のステップS107では、再び、外蓋開検知手段73によって外蓋3が完全に開いているか否を検知する(「外蓋開検知?」)。このステップS107で、外蓋3の完全開放が検知されたときには、ステップS108に進む一方、外蓋3の完全開放が検知されないときには、外蓋3の完全開放が検知されるまでステップS107を繰り返す。
次に、ステップS108で、ロック状態検知手段75によって内蓋6がロックされているか否かを検知する(「内蓋ロック検知?」)。ここで、上記内蓋6のロックが検知されないときには、ステップS110に進む一方、内蓋6のロックが検知されたときは、ステップS109を行った後、ステップS110に進む。
上記ステップS109では、内蓋ロック解除装置81によって内蓋6のロックを解除する(「ロック解除動作実行」)。
次に、ステップS110で、制御装置2によりスタートボタン71bがオンされたか否かを検知する(「スタートボタンON?」)。ここで、上記スタートボタン71bのオンが検知されたときには、ステップS111に進む一方、スタートボタン71bのオンが検知されないときには、スタートボタン71bのオンが検知されるまで、ステップS110を繰り返す。
次に、図8に示すように、ステップS111で、内蓋ロック装置82によって内蓋6をロックする(「ロック動作実行」)。
次に、ステップS112で、ロック状態検知手段75によって内蓋6がロックされているか否かを検知する(「内蓋ロック検知?」)。ここで、上記内蓋6のロックが検知されたときには、ステップS113に進む一方、内蓋6のロックが検知されないときには、ステップS111に戻り、内蓋6のロックが検知されるまで、ステップS111,S112を順次繰り返す。
次に、ステップS113で、外蓋自動開閉機構10が外蓋3を完全に閉めるための動作を開始する(「外蓋閉動作実行」)。つまり、上記外蓋3を図2の状態にするための動作が開始する。
次に、ステップS114で、外蓋閉検知手段72によって外蓋3が完全に閉まっているか否かを検知する(「外蓋閉検知?」)。ここで、上記外蓋3の完全閉鎖が検知されたときには、ステップS115に進む一方、外蓋3の完全閉鎖が検知されないときには、外蓋3の完全閉鎖が検知されるまで、ステップS114を繰り返す。
次に、ステップS115で、使用者が設定した洗濯動作が開始される(「運転状態」)。
次に、ステップS116で、上記洗濯動作が終了したか否かを検知する(「運転終了?」)。ここで、洗濯動作が終了していないと検知したときには、ステップS117に進む。一方、ステップS116で、上記洗濯動作が終了したと検知したときには、図10に示すステップS130に進み、電源が自動的にオフ状態になるまでの複数のステップを順次行う。
上記ステップS116からステップS117に進んだ場合、制御装置2によってドアボタン71fがオンされたか否かを検知する(「ドアボタンON?」)。ここで、上記ドアボタン71fのオンが検知されたときには、ステップS118に進む一方、ドアボタン71fのオンが検知されなかったときには、ステップS116に戻る。
次に、ステップS118で、全負荷を停止させる(「全負荷停止」)。つまり、上記駆動モータ9、送風機31、乾燥用給水弁83、給水弁84、排水手段85のうち駆動しているものは全て停止させる。これにより、使用者の安全性を高めることができる。
次に、ステップS119で、回転ドラム5の回転が停止しているか否かを検知する(「ドラム回転停止?」)。ここで、回転ドラム5の回転の停止が検知されたときには、ステップS120に進む一方、回転ドラム5の回転の停止が検知されないときは、回転ドラム5の回転の停止が検されるまで、ステップS119を繰り返す。
次に、図9に示すように、ステップS120で、外蓋自動開閉機構10が外蓋3を開けるための動作を開始する(「外蓋開動作実行」)。
次に、ステップS121で、外蓋開検知手段73によって外蓋3が完全に開いているか否を検知する(「外蓋開検知?」)。ここで、上記外蓋3の完全開放が検知されたときには、ステップS122に進む一方、外蓋3の完全開放が検知されないときには、外蓋3の完全開放が検知されるまでステップS121を繰り返す。
次に、ステップS122で、内蓋ロック解除装置81によって内蓋6のロックを解除する(「ロック解除動作実行」)。
次に、ステップS123で、ロック状態検知手段75によって内蓋6のロックが解除されているか否かを検知する(「内蓋ロック解除検知?」)。ここで、上記内蓋6のロック解除が検知されたときには、ステップS124に進む一方、内蓋6のロック解除が検知されないときには、内蓋6のロック解除が検知されるまで、ステップS122,S123を順次繰り返す。
次に、ステップS124で、ドラム式洗濯乾燥機は一時停止状態となる(「一時停止状態」)。このとき、電気は制御装置2に供給されている。
次に、ステップS125で、制御装置2によりスタートボタン71bがオンされたか否かを検知する(「スタートボタンON?」)。ここで、上記スタートボタン71bのオンが検知されたときには、ステップS126に進む一方、スタートボタン71bのオンが検知されないときには、スタートボタン71bのオンが検知されるまで、ステップS125を繰り返す。
次に、ステップS126で、内蓋ロック装置82によって内蓋6をロックする(「ロック動作実行」)。
次に、ステップS127で、ロック状態検知手段75によって内蓋6がロックされているか否かを検知する(「内蓋ロック検知?」)。ここで、上記内蓋6のロックが検知されたときには、ステップS128に進む一方、内蓋6のロックが検知されないときには、ステップS126に戻り、内蓋6のロックが検知されるまで、ステップS126,S127を順次繰り返す。
次に、ステップS128で、外蓋自動開閉機構10が外蓋3を完全に閉めるための動作を開始する(「外蓋閉動作実行」)。
次に、ステップS129で、外蓋閉検知手段72によって外蓋3が完全に閉まっているか否かを検知する(「外蓋閉検知?」)。ここで、上記外蓋3の完全閉鎖が検知されたときには、図8に示すステップS115に進む一方、上記外蓋3の完全閉鎖が検知されないときには、外蓋3の完全閉鎖が検知されるまで、ステップS129を繰り返す。
図8のステップS116から図10のステップS130に進んだ場合、制御装置2によりブザー78bを鳴らして洗濯動作が終了したことを使用者に知らせる(「終了ブザー報知」)。そのブザー78bによって、使用者はドラム式洗濯乾燥機の近くにいなくても洗濯動作の終了を知ることできる。また、上記ブザー78bは、外蓋3が閉まり、かつ、内蓋6がロックされている状態で、洗濯動作の終了を使用者に知らせるから、洗濯動作の終了後に、子供が悪戯で水槽4内に侵入するのを防ぐことができる。
次に、ステップS131で、表示装置78aに「ドア開可能」と表示する(「「ドア開可能」表示点灯」)。これにより、使用者は、ドアボタン71fをオンするだけで、外蓋3を開くことができ、かつ、内蓋6のロックを解除できることを容易に知ることができる。
次に、ステップS132で、表示装置78aに「ドア開可能」と表示してから、10分経過したか否かを判定する(「「ドア開可能」表示点灯から10分経過?」)。ここで、表示装置78aに「ドア開可能」と表示してから、10分経過していないと判定されたときには、ステップS133に進む。一方、ステップS132で、表示装置78aに「ドア開可能」と表示してから、10分経過したと判定されたときには、ステップS145に進み、電源が自動的にオフ状態(「電源OFF」)となって、洗濯処理が終了する。これにより、使用者が電源をオフにするのを忘れたとしても、電力が無駄に消費されるのを防ぐことができる。
上記ステップS133に進んだ場合、制御装置2によってドアボタン71fがオンされたか否かを検知する(「ドアボタンON?」)。ここで、上記ドアボタン71fのオンが検知されたときには、ステップS134に進む一方、ドアボタン71fのオンが検知されなかったときには、ステップS132に戻る。
次に、ステップS134で、外蓋自動開閉機構10が外蓋3を開けるための動作を開始する(「外蓋開動作実行」)。
次に、ステップS135で、外蓋開検知手段73によって外蓋3が完全に開いているか否を検知する(「外蓋開検知?」)。ここで、上記外蓋3の完全開放が検知されたときには、ステップS136に進む一方、外蓋3の完全開放が検知されないときには、外蓋3の完全開放が検知されるまでステップS135を繰り返す。
次に、ステップS136で、内蓋ロック解除装置81によって内蓋6のロックを解除する(「ロック解除動作実行」)。
次に、ステップS137で、ロック状態検知手段75によって内蓋6のロックが解除されているか否かを検知する(「内蓋ロック解除検知?」)。ここで、上記内蓋6のロック解除が検知されたときには、ステップS138に進む一方、内蓋6のロック解除が検知されないときには、内蓋6のロック解除が検知されるまで、ステップS136,S137を順次繰り返す。
次に、図11に示すように、ステップS138で、表示装置78aに「ドア閉可能」と表示する(「「ドア閉可能」表示点灯」)。これにより、使用者は、ドアボタン71fをオンするだけで、外蓋3を閉めることができ、かつ、内蓋6をロックできることを容易に知ることができる。
次に、ステップS139で、表示装置78aに「ドア閉可能」と表示してから、10分経過したか否かを判定する(「「ドア開可能」表示点灯から10分経過?」)。ここで、表示装置78aに「ドア閉可能」と表示してから、10分経過していないと判定されたときには、ステップS140に進む。一方、ステップS139で、表示装置78aに「ドア閉可能」と表示してから、10分経過したと判定されたときには、ステップS145に進み、電源が自動的にオフ状態(「電源OFF」)となって、洗濯処理が終了する。これにより、使用者が電源をオフにするのを忘れたとしても、電力が無駄に消費されるのを防ぐことができる。
上記ステップS140に進んだ場合、制御装置2によってドアボタン71fがオンされたか否かを検知する(「ドアボタンON?」)。ここで、上記ドアボタン71fのオンが検知されたときには、ステップS141に進む一方、ドアボタン71fのオンが検知されなかったときには、ステップS139に戻る。
次に、ステップS141で、内蓋ロック装置82によって内蓋6をロックする(「ロック動作実行」)。
次に、ステップS142で、ロック状態検知手段75によって内蓋6がロックされているか否かを検知する(「内蓋ロック検知?」)。ここで、上記内蓋6のロックが検知されたときには、ステップS143に進む一方、内蓋6のロックが検知されないときには、ステップS141に戻り、内蓋6のロックが検知されるまで、ステップS141,S142を順次繰り返す。
次に、ステップS143で、外蓋自動開閉機構10が外蓋3を完全に閉めるための動作を開始する(「外蓋閉動作実行」)。
次に、ステップS144で、外蓋閉検知手段72によって外蓋3が完全に閉まっているか否かを検知する(「外蓋閉検知?」)。ここで、上記外蓋3の完全閉鎖が検知されたときには、ステップS145に進む一方、外蓋3の完全閉鎖が検知されないときには、外蓋3の完全閉鎖が検知されるまで、ステップS144を繰り返す。
最後に、ステップS145で、電源が自動的にオフ状態(「電源OFF」)となって、洗濯処理が終了する。
本発明の洗濯機は、外蓋3をドア自動開閉機構10で開いて、内蓋6のロックを内蓋ロック解除装置81で解除した後に、ブザー78bを鳴らして洗濯動作が終了したことを使用者に知らせるという設定と、外蓋3をドア自動開閉機構10で閉め、かつ、内蓋6を内蓋ロック装置82でロックした後、ブザー78bを鳴らして洗濯動作が終了したことを使用者に知らせるという設定とを、使用者が選択変更できるようにしてもよい。この選択変更は、例えば、内蓋ロックボタン71cとチャイルドロックボタン71dとを同時押すことにより行われるようにしてもよいし、内蓋ロックボタン71cを5秒以上押し続けることにより行われるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、外箱ドア開放指令手段と外箱ドア閉鎖指令手段とを兼ねる手段の一例としてドアボタン71fを用いていたが、焦電型センサ、光センサおよび音響センサ等の少なくとも1つを用いてもよい。上記焦電型センサは、使用者が発する熱を感知することにより、使用者の存在の有無を検出することができる。また、上記光センサは、使用者に向けて光を照射すると共に、使用者からの反射光を感知することにより、使用者の存在の有無や、自身から使用者までの距離を検出することができる。このようなセンサを用いれば、使用者がボタンを押さなくても、外蓋を自動的に開閉することができる。また、上記音響センサを用いれば、予め登録した使用者の声で外蓋の開閉を行うことができる。
また、本発明は、乾燥機能を有する洗濯機は勿論のこと、乾燥機能を有さない洗濯機にも適用することができる。
また、本発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形例がある。