JP3577923B2 - 洗濯機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転自在に配設したドラム内で洗濯物の洗濯、すすぎ、脱水を行う洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の洗濯機は図8に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図に示すように、ドラム1は、外周部に多数の通水孔2を全面に設け、水受け槽3内に回転自在に配設している。ドラム1の回転中心に水平軸4の一端を固定し、水平軸4の他端にドラムプーリ5を固定している。モータ6は、ベルト7によりドラムプーリ5と連結し、ドラム1を回転駆動する。ドラム1の開口部に蓋8を開閉自在に設けている。
【0004】
水受け槽3は、洗濯機本体9よりばね体10で吊り下げ、防振ダンパー11により脱水共振時の水受け槽3の振動を制限するとともに、脱水時の振動を低減する重り12を設けている。ヒータ13は、水受け槽3内の洗濯水を加熱するものである。制御装置14は、モータ6、ヒータ13などの動作を制御し、洗濯、すすぎ、脱水などの一連の行程を逐次制御する。給水弁15は水受け槽3内の給水するものであり、排水ポンプ16は水受け槽3にホース17で連結し、水受け槽3内の洗濯水を排水するものである。
【0005】
上記構成において動作を説明すると、蓋8を開いてドラム1内に洗濯物を投入し、運転を開始すると、ドラム1をモータ6によって低速で回転すると、ドラム1内の洗濯物は持ち上げられて落下され、この動作を続けながら給水弁15より給水する。所定の水量が給水されると、給水を停止して洗濯を続行し、ドラム1内の洗濯物は持ち上げられて水面上に落下される。こうして洗濯行程が進行する。
【0006】
洗濯行程の後、排水ポンプ16を駆動して排水し、必要に応じて排水ポンプ16を駆動しながらドラム1を高速で回転して中間脱水をし、すすぎ行程に入る。すすぎ行程においても洗濯行程と同様の動作を行う。脱水行程では、ドラム1は高速で回転駆動され、洗濯物は遠心脱水される。このとき、ドラム1内の洗濯物の片寄り、すなわちアンバランスが生じると、脱水共振時にドラム1および水受け槽3は大きく振動するが、防振ダンパー11により振動を減衰して過度の振動を防いでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の構成では、脱水行程でドラム1を高速で回転させてドラム1内の洗濯物を脱水すると、ドラム1内の衣類はドラム内周に固く張り付いた状態となる。脱水行程終了後ドラム1が静止した時においても、衣類はドラム1に張り付いままとなることが多く、またドラム1からはがれ落ちたとしても脱水行程時に付けられた折り目やしわが衣類一面に残るとともに、衣類同士の絡みも大きなものとなっている。このため、洗濯終了後に天日干しする際、折り目やしわを伸ばすとともに、衣類同士の絡みをほぐしながら干す必要があり極めて手間がかかるという問題を有している。
【0008】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、脱水行程時に付いた折り目やしわを、ドラムの回転による力と衣類の加熱により緩和するとともに、衣類同士のからみを少なくし、天日干しする際の手間を大幅に低減することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け槽に回転自在に配設したドラムを内包し、ドラムを駆動するモータ、ドラム内に送風する送風手段、送風される空気を加熱する加熱手段などの動作を制御手段により制御するよう構成し、制御手段は、脱水行程終了後、ドラム内の衣類の温度が、衣類が柔らかくほぐれる低温の所定温度(30〜40℃)に達するまで、モータを駆動し衣類をドラム内で転動させながら、送風手段と加熱手段を駆動させた後、少なくとも前記加熱手段の駆動を停止させる加熱送風行程を有するものである。
【0010】
これにより、脱水行程時に付いた折り目やしわを、ドラムの回転による力と衣類の加熱により緩和するとともに、衣類同士のからみをほぐすことが可能となり、天日干しする際の手間を大幅に低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け槽と、前記水受け槽に内包し回転自在に配設したドラムと、前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラム内に送風する送風手段と、送風される空気を加熱する加熱手段と、前記モータ、送風手段、加熱手段などの動作を制御し、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程の一連の行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、脱水行程終了後、前記ドラム内の衣類の温度が、衣類が柔らかくほぐれる低温の所定温度(30〜40℃)に達するまで、前記モータを駆動し前記衣類を前記ドラム内で転動させながら、前記送風手段と加熱手段を駆動させた後、少なくとも前記加熱手段の駆動を停止させる加熱送風行程を有するものであり、脱水後低温の所定温度(30〜40℃)に達するまで加熱することで衣類は柔らかくしなやかになり、ドラムへ張り付いた衣類は落下しやすくなるとともに折り目やしわが緩和され、さらにドラムの回転で衣類はもみほぐされ、からみやしわを一層少なくすることができ、天日干しする際の手間を大幅に低減することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け槽と、前記水受け槽に内包し回転自在に配設したドラムと、前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラム内に送風する送風手段と、送風される空気を加熱する加熱手段と、前記モータ、送風手段、加熱手段などの動作を制御し、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程の一連の行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、脱水行程終了後、前記ドラム内の衣類の温度が、前記洗い行程時の水温より5〜10℃程度高い温度に達するまで、前記モータを駆動し前 記衣類を前記ドラム内で転動させながら、前記送風手段と加熱手段を駆動させた後、少なくとも前記加熱手段の駆動を停止させる加熱送風行程を有するものであり、脱水後洗い行程時の水温より5〜10℃程度高い温度に達するまで加熱することで衣類は柔らかくしなやかになり、ドラムへ張り付いた衣類は落下しやすくなるとともに折り目やしわが緩和され、さらにドラムの回転で衣類はもみほぐされ、からみやしわを一層少なくすることができ、天日干しする際の手間を大幅に低減することができる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0014】
(実施例1)
図2から図4に示すように、第1のモータ(モータ)18は、ドラム1を第1の回転数N1(たとえば、53rpm)で回転させて、洗濯またはすすぎをするものであり、第2のモータ(モータ)19は、ドラム1を第2の回転数N2(たとえば、1000rpm)で回転させて脱水するものである。これら第1のモータ18および第2のモータ19は、インダクションモータで構成し、それぞれベルト20、21を介して従動プーリー22に連結している。
【0015】
従動プーリー22は、2種の減速比を有しており、第1のモータ18をベルト20を介して減速比が大きい従動プーリー22aと連結し、第2のモータ19をベルト21を介して減速比が小さい従動プーリー22bと連結し、ドラム1の回転中心に一端を固定した水平軸4の他端に固定している。送風手段23は乾燥ヒータ(加熱手段)24により加熱された熱風をドラム1内に送風するものであり、ファン25とファンモータ26により構成されている。27は水冷熱交換器であり、衣類を乾燥させ高温多湿となった空気を水との熱交換で冷却除湿するものである。28は乾燥検知を行うためのサーミスタである。
【0016】
制御装置29は、第1のモータ18、第2のモータ19などを制御するもので、図1に示すように構成している。制御手段30は、マイクロコンピュータで構成し、双方向性サイリスタなどで構成したパワースイッチング手段31を介して、ヒータ13、給水弁15、排水ポンプ16、第1のモータ18、第2のモータ19、送風手段23、乾燥ヒータ24などを制御し、洗濯行程、すすぎ行程、脱水行程の一連の行程を逐次制御する。
【0017】
設定手段32は、使用者が必要な洗濯コース、動作のスタートなどを入力するもので、制御手段30に入力している。表示手段33は、設定手段31による設定内容、動作状態などを表示する。水温検知手段34は、水受け槽3内の水温を検知して制御手段30に入力している。回転数検知手段35は、第1のモータ18の回転数を検知することでドラム1の回転数を検知し、制御手段30に入力している。なお、36は商用電源、37は電源スイッチである。
【0018】
上記構成において動作を説明すると、蓋8を開いてドラム1内に洗濯物を投入し、電源スイッチ37をオンした後、設定手段32のスタートスイッチ(図示せず)を操作して運転を開始すると、給水弁15が動作して給水し、所定の水位になると、第1のモータ18を駆動する。洗濯行程では、洗濯物に水が含まれるため補給水しながら、ドラム1は第1のモータ18によって第1の回転数で回転駆動され、ドラム1内の洗濯物は持ち上げられて水面上に落下される。
【0019】
このとき、ヒータ13に通電して水受け槽3内の洗濯水を加熱し、洗濯水の温度を所定の値に制御する。洗濯行程が終了すると、排水ポンプ16が動作して水受け槽3内の洗濯水を排水する。その後、すすぎ行程を経由して脱水行程では、ドラム1は第2のモータ19により第2の回転数(たとえば、1000rpm)に回転駆動され、洗濯物は遠心脱水される。
【0020】
つぎに、脱水行程終了後の動作について説明する。制御手段30は、第1のモータ18を駆動しドラム1を第1の回転数で駆動しながら送風手段23および乾燥ヒータ24を駆動し、衣類を転動させながら加熱する加熱送風行程を行う。
【0021】
一般的に繊維は約30〜40℃で性質が変化し柔らかくなる性質を有している。このため、サーミスタ28で衣類の温度を検知し、所定の温度(一例として40℃)となったときに第1のモータ18、送風手段23、乾燥ヒータ24を停止し、一連の洗濯動作を終了する。
【0022】
このように本実施例によれば、脱水行程終了後、第1のモータ18、送風手段23および乾燥ヒータ24を駆動し、衣類が柔らかくほぐれる比較的低温の所定温度に達するまで、すなわち完全乾燥までいたらない時間行う加熱送風行程を設けることで、衣類は柔らかくしなやかになり、ドラム1へ張り付いた衣類は落下しやすくなるとともに折り目やしわが緩和され、さらに、ドラム1の回転で衣類はもみほぐされ、からみやしわを一層少なくすることができる。
【0023】
なお、本実施例では、加熱送風行程を衣類が約40℃となるまで行ったが、洗濯時の水温より5〜10℃程度高くするだけで衣類は柔らかくしなやかになり十分な効果を得ることができる。
【0024】
(実施例2)
図1における制御手段30は、衣類の量・質に応じて洗い行程、すすぎ行程、脱水行程の少なくとも一つが異なる複数の洗濯コース、すなわち、図5に示すように、標準コース、少ない量の衣類を素早く洗濯するスピーディコース、ウールのセータやおしゃれ着などを洗濯するデリケートコース、毛布を洗濯する毛布コースなどの設定を可能とする設定手段32を有している。
【0025】
これら複数の洗濯コースの中で、しわや絡みが気になるワイシャツや一般衣類を洗濯する標準コースとスピーディコースには、脱水行程終了後に加熱送風行程を設けており、衣類の加熱による傷みが問題となるおしゃれ着やしわ、絡みの問題とならない衣類などを洗濯するデリケートコースと毛布コースには脱水終了後には加熱送風行程を設けていない。
【0026】
図5は、表示手段と設定手段を備えた操作パネルの一例を示すもので、38は洗濯の進行を示す進行表示ランプ、39は洗濯コースを切り替えるコースボタン、40は洗い運転脱水運転、乾燥運転動作を切り替える行程ボタン、41はマニュアルで各種設定、表示を行うマニュアル設定、表示部である。また、本実施例では、加熱送風行程をしわとり行程と呼び、進行表示ランプ38にはしわとりと表示している。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0027】
上記構成において動作を説明すると、しわや絡みが気になるワイシャツや一般衣類を洗濯する標準コースとスピーディコースには、脱水行程終了後に加熱送風行程を設け、衣類の加熱による傷みが問題となるおしゃれ着やしわ、絡みの問題とならない衣類などを洗濯するデリケートコースと毛布コースには脱水終了後には加熱送風行程を設けないことで、使用者がどの洗濯コースを選び、洗濯を行っても衣類を傷めることなく、折り目やしわを緩和し衣類同士のからみを少なくでき、天日干しする際の手間を大幅に低減することができる。
【0028】
なお、本実施例では、スピーディコースには加熱送風行程を設けたが、短時間での洗濯を優先すれば設けなくてもよく、要は使用者のもっとも望む洗濯コースに加熱送風行程を設ければよいものである。
【0029】
(実施例3)
図6に示すように、制御手段42は、標準コース、少ない量の衣類を素早く洗濯するスピーディコース、ウールのセータやおしゃれ着などを洗濯するデリケートコース、毛布を洗濯する毛布コースなどの設定を可能とする設定手段32を有し、さらに、脱水終了後に完全乾燥まで至らない時間、第1のモータ18、送風手段22、乾燥ヒータ23を駆動する加熱送風行程を前記各洗濯コースの脱水終了後に追加設定可能な追加設定手段43を有している。
【0030】
加熱送風行程をしわとり行程と呼び、図7に示すように、追加設定ボタンをしわとりボタン44としている。設定手段32および追加設定手段43は洗濯時に使用者が設定することを可能としている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0031】
上記構成において動作を説明すると、電源スイッチ37をオンした後、コースボタン39により洗濯コースを選び、その後、使用者が追加設定手段43を操作し、具体的にはしわとりボタン44により、脱水行程終了後に加熱送風行程を任意に追加可能としている。これにより、ワイシャツなどのしわやからみが気になる衣類の洗濯時には追加設定手段43により加熱送風行程を追加設定し、折り目やしわを緩和し天日干しやアイロンかけの手間が大幅に低減できる。
【0032】
また、加熱送風行程は衣類を暖め、かつほぐしのための機械力を与えるために、約15分程度の時間を要する。このため、しわなどが気にならない下着や化繊衣類などを洗濯する際などは、追加設定手段43の設定を行わずに洗濯を脱水行程で終了すれば、加熱送風行程に要する時間や消費する電力をなくすことができ、使い勝手が非常によくなる。
【0033】
(実施例4)
図6における制御手段42は、標準コース、少ない量の衣類を素早く洗濯するスピーディコース、ウールのセータやおしゃれ着などを洗濯するデリケートコース、毛布を洗濯する毛布コースなどの設定を可能とする設定手段32を有し、さらに、脱水終了後に完全乾燥まで至らない時間、第1のモータ18、送風手段22、乾燥ヒータ23を駆動する加熱送風行程を各洗濯コースの脱水終了後に追加設定可能な追加設定手段43を有している。
【0034】
設定手段32および追加設定手段43は洗濯時使用者が設定することを可能とし、追加設定手段43による加熱送風行程の追加設定は標準コースとスピーディコースのみ可能とし、デリケートコースと毛布コースは設定不可能としている。他の構成は上記実施例3と同じである。
【0035】
上記構成において動作を説明すると、電源スイッチ37をオンした後、使用者が追加設定手段43を操作し、脱水終了後に加熱送風行程を任意に追加可能としている。これにより、ワイシャツなどのしわやからみが気になる衣類の洗濯時には追加設定手段43により加熱送風行程を追加設定し、折り目やしわを緩和し天日干しやアイロンかけの手間が大幅に低減できる。
【0036】
また、熱や機械力に弱いデリケートコースなどには加熱送風行程を追加不可能とし、いかなる使われ方をされても衣類を傷めることなく、必要な洗濯時のみ折り目やしわを緩和し衣類同士のからみを少なくできる。
【0037】
なお、本実施例では、標準コースとスピーディコースには加熱送風行程を追加設定可能としたが、これに限定するものではなく、効果は少なくなるが毛布コースなどにも追加設定可能としてもよく、要は使用者のもっとも望む洗濯コースのみに加熱送風行程を設ければよいものである。
【0038】
(実施例5)
図1における制御手段30は、脱水行程終了後、第1のモータ18を駆動しドラム1を第1の回転数で駆動しながら送風手段23および乾燥ヒータ24を駆動し、衣類を転動させながら加熱する加熱送風行程を行い、加熱送風行程の後半に乾燥ヒータ24への通電を切り、冷却送風行程を設けている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0039】
上記構成において動作を説明すると、脱水行程終了後、制御手段30は、第1のモータ18を駆動しドラム1を第1の回転数で駆動しながら送風手段23および乾燥ヒータ24を駆動し、衣類を転動させながら加熱する加熱送風行程を行う。一般的に繊維は約30〜40℃で性質が変化し柔らかくなる性質を有している。このため、サーミスタ28で衣類の温度を検知し、所定の温度(一例として40℃)となるまで加熱送風を行う。
【0040】
このときの加熱送風時間は約15分程度かかり、乾燥ヒータ24で加熱された熱風により蓋8の内側およびドラム1等の温度が上昇し、加熱送風行程直後に衣類を取り出す際に触れればやけど等の安全性に問題が生じる。このため、加熱送風行程後半には乾燥ヒータ24の通電を切る冷却送風行程を設け、ドラム1等を十分冷却した後に一連の加熱送風行程を終了する。
【0041】
このように本実施例によれば、加熱送風行程終了後の衣類の取り出し時に蓋8の内側やドラム1など手の触れる箇所を送風冷却することが可能となり、使用者にとっての安全を維持しながら、折り目やしわの緩和を行うことができる。
【0042】
なお、冷却送風行程はサーミスタ28の出力を検知し、衣類の温度が所定の値になったとき終了してもよく、あるいは所定の時間冷却送風してもよく、要は終了後直後にドラム1などに触れても安全性に問題がないレベルまで冷却すればよいものである。また、本実施例では、上記実施例1の加熱送風行程の後半に冷却送風行程を設けているが、上記実施例2〜4の加熱送風行程の後半に冷却送風行程を設けてもよい。
【0043】
さらに、上記実施例1〜5では、ドラム式洗濯乾燥機の構成を一例として説明したが、本発明には送風手段と加熱手段を備えた洗濯機であればよく、洗濯乾燥機に特定するものではない。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け槽と、前記水受け槽に内包し回転自在に配設したドラムと、前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラム内に送風する送風手段と、送風される空気を加熱する加熱手段と、前記モータ、送風手段、加熱手段などの動作を制御し、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程の一連の行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、脱水行程終了後、前記ドラム内の衣類の温度が、衣類が柔らかくほぐれる低温の所定温度(30〜40℃)に達するまで、前記モータを駆動し前記衣類を前記ドラム内で転動させながら、前記送風手段と加熱手段を駆動させた後、少なくとも前記加熱手段の駆動を停止させる加熱送風行程を有するから、脱水後低温の所定温度(30〜40℃)に達するまで加熱することで衣類は柔らかくしなやかになり、ドラムへ張り付いた衣類は落下しやすくなるとともに折り目やしわが緩和され、さらにドラムの回転で衣類はもみほぐされ、からみやしわを一層少なくすることができ、天日干しする際の手間を大幅に低減することができる。
【0045】
また、請求項2に記載の発明によれば、洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け槽と、前記水受け槽に内包し回転自在に配設したドラムと、前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラム内に送風する送風手段と、送風される空気を加熱する加熱手段と、前記モータ、送風手段、加熱手段などの動作を制御し、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程の一連の行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、脱水行程終了後、前記ドラム内の衣類の温度が、前記洗い行程時の水温より5〜10℃程度高い温度に達するまで、前記モータを駆動し前記衣類を前記ドラム内で転動させながら、前記送風手段と加熱手段を駆動させた後、少なくとも前記加熱手段の駆動を停止させる加熱送風行程を有するから、脱水後洗い行程時の水温より5〜10℃程度高い温度に達するまで加熱することで衣類は柔らかくしなやかになり、ドラムへ張り付いた衣類は落下しやすくなるとともに折り目やしわが緩和され、さらにドラムの回転で衣類はもみほぐされ、からみやしわを一層少なくすることができ、天日干しする際の手間を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機のブロック回路図
【図2】同洗濯機の断面図
【図3】同洗濯機の一部切欠した背面図
【図4】同洗濯機の一部切欠した斜視図
【図5】同洗濯機の表示パネル拡大正面図
【図6】本発明の第3の実施例の洗濯機のブロック回路図
【図7】同洗濯機の表示パネル拡大正面図
【図8】従来のドラム式洗濯機の断面図
【符号の説明】
1 ドラム
3 水受け槽
9 洗濯機本体
18 第1のモータ(モータ)
19 第2のモータ(モータ)
23 送風手段
24 乾燥ヒータ(加熱手段)
30 制御手段
Claims (2)
- 洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け槽と、前記水受け槽に内包し回転自在に配設したドラムと、前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラム内に送風する送風手段と、送風される空気を加熱する加熱手段と、前記モータ、送風手段、加熱手段などの動作を制御し、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程の一連の行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、脱水行程終了後、前記ドラム内の衣類の温度が、衣類が柔らかくほぐれる低温の所定温度(30〜40℃)に達するまで、前記モータを駆動し前記衣類を前記ドラム内で転動させながら、前記送風手段と加熱手段を駆動させた後、少なくとも前記加熱手段の駆動を停止させる加熱送風行程を有する洗濯機。
- 洗濯機本体内に弾性的に支持した水受け槽と、前記水受け槽に内包し回転自在に配設したドラムと、前記ドラムを駆動するモータと、前記ドラム内に送風する送風手段と、送風される空気を加熱する加熱手段と、前記モータ、送風手段、加熱手段などの動作を制御し、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程の一連の行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、脱水行程終了後、前記ドラム内の衣類の温度が、前記洗い行程時の水温より5〜10℃程度高い温度に達するまで、前記モータを駆動し前記衣類を前記ドラム内で転動させながら、前記送風手段と加熱手段を駆動させた後、少なくとも前記加熱手段の駆動を停止させる加熱送風行程を有する洗濯機。
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