JP2004045573A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004045573A JP2004045573A JP2002200551A JP2002200551A JP2004045573A JP 2004045573 A JP2004045573 A JP 2004045573A JP 2002200551 A JP2002200551 A JP 2002200551A JP 2002200551 A JP2002200551 A JP 2002200551A JP 2004045573 A JP2004045573 A JP 2004045573A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- duct
- filter
- image forming
- forming apparatus
- toner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】簡単な構成で、集塵フィルタの目詰まりを防止する。
【解決手段】垂直ダクト部70aの下部に水平ダクト部70bを連結させてダクト70を構成する。集塵フィルタ60とオゾンフィルタ61とを装着した状態のフィルタケース72をダクト70内に装着する。このとき、集塵フィルタ60が、垂直ダクト部70a内における、連結部70c近傍に配置されるようにする。ファン62の動作によるエアの流れによって集塵フィルタ60の下面に付着したトナーは、ファン62の停止により、下方に落下するので、集塵フィルタ60の目詰まりを防止できる。
【選択図】 図2
【解決手段】垂直ダクト部70aの下部に水平ダクト部70bを連結させてダクト70を構成する。集塵フィルタ60とオゾンフィルタ61とを装着した状態のフィルタケース72をダクト70内に装着する。このとき、集塵フィルタ60が、垂直ダクト部70a内における、連結部70c近傍に配置されるようにする。ファン62の動作によるエアの流れによって集塵フィルタ60の下面に付着したトナーは、ファン62の停止により、下方に落下するので、集塵フィルタ60の目詰まりを防止できる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ,複写機,ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プリンタ,複写機,ファクシミリ等の画像形成装置にあっては、感光体表面に帯電・露光によって形成された静電潜像は、現像装置から供給された粉体のトナーによって現像される。このような画像形成装置においては、帯電時にオゾンが発生し、また現像時やクリーニング時に現像装置自体や感光体上の残留トナーを回収するクリーニングユニット等からトナーが外部に漏出し、画像形成装置本体内(以下「機内」という。)に飛散する。このような現象は、装置内外を汚し感光体上における帯電むらを引き起こす。また、動力伝達に供されるギヤや軸の表面に付着して摺動負荷を増大させたり、精度を狂わせたりする原因となる。
【0003】
そこで、従来からファンの吸引力を利用して飛散トナーやオゾンをダクト内へと吸い込み、集塵フィルタにて集塵して除去するという集塵装置が設けられてきた。
【0004】
しかし、トナーの飛散量が多くなると、集塵フィルタの性能では不十分となり、集塵フィルタの目詰まりによる風速低下や、それに伴う機内温度上昇といった悪影響を引き起こしていた。また、集塵フィルタの目詰まりを避けるために早期に集塵フィルタを交換するといった対応をとらなくてはならず、コストの増加を招いていた。
【0005】
さらに、集塵フィルタとオゾンフィルタとが別体に構成されている画像形成装置においてはこれらフィルタ交換の作業性が悪いといった課題があった。よって、この課題の改善が強く望まれていた。
【0006】
トナーによる集塵フィルタの目詰まりを防ぐ手段として、例えば、特開平10−240086号公報で提案されているようなものがある。このものは、集塵フィルタを斜めに配置し、風が斜め下方から吹き上げる構成としフィルタの目詰まりを防止するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特開平10−240086号公報に記載されているものでは、集塵フィルタを斜めに配置するために、集塵フィルタのサイズが必要以上に大きくなりコストの増大を招いていた。
【0008】
さらに、フィルタを斜めにするため、フィルタ取り付け部の構成が複雑になり、これにおいてもコスト増大の原因となっていた。
【0009】
そこで、本発明は、簡単な構成でありながら、集塵フィルタの目詰まりを防止して、飛散トナー及びオゾンをよく除去できるようにした画像形成装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、画像形成装置本体の内部で、粉体のトナーによって画像を形成する画像形成装置において、前記画像形成装置本体の内部と外部とを連通させるダクトと、前記ダクトを介して前記内部のエアを前記外部に排出する送風手段と、排出されるエアを清浄化する清浄化手段と、を備え、前記ダクトは、エアが下方から上方に向かって流れる第1のダクトを有し、前記清浄化手段は、前記第1のダクト内に配設されている、ことを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記ダクトは、前記第1のダクトの下部に連結されるとともにエアが前記第1のダクトの下部に向かって横方向に流れる第2のダクトを有し、前記清浄化手段は、前記第1のダクトと前記第2のダクトとの連結部近傍に配置される、ことを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記清浄化手段は、性状の異なる複数のフィルタを有する、ことを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記複数のフィルタは、エアの流れについての上流側から下流側にかけて、除去すべき物質の大きさが大きいフィルタから小さいフィルタの順に並べられている、ことを特徴とする。
【0014】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記複数のフィルタのうちの、上流側に配置された1つのフィルタがトナー除去フィルタであり、下流側に配置された1つのフィルタがオゾン除去フィルタである、ことを特徴とする。
【0015】
請求項6に係る発明は、請求項4又は5に記載の画像形成装置において、前記複数のフィルタが別体に構成されていて、これら複数のフィルタを保持して前記ダクトに着脱されるフィルタケースを備える、ことを特徴とする。
【0016】
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、前記複数のフィルタと前記フィルタケースとの間には、誤装着防止機構が設けられている、ことを特徴とする。
【0017】
請求項8に係る発明は、請求項6又は7に記載の画像形成装置において、前記複数のフィルタが装着された状態の前記フィルタケースと前記ダクトの間、又は前記フィルタケースに装着された状態の前記フィルタと前記ダクトの間に、誤装着防止機構が設けられている、ことを特徴とする。
【0018】
請求項9に係る発明は、請求項6ないし8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記フィルタケースは、前記第1のダクトに対して、エアの流れの方向に略直交する方向に着脱される、ことを特徴とする。
【0019】
請求項10に係る発明は、請求項2ないし9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記第1のダクトと前記第2のダクトとの連結部における、前記第1のダクトの下方に、前記第2のダクトから下方に突出するようにしてトナー収容部を設けた、ことを特徴とする。
【0020】
請求項11に係る発明は、請求項10に記載の画像形成装置において、前記トナー収容部は、前記フィルタから落下してくる異物を下方から受け止める受け部材を有し、前記受け部材が前記トナー収容部に対して着脱自在である、ことを特徴とする。
【0021】
請求項12に係る発明は、請求項10又は11に記載の画像形成装置において、前記トナー収容部は、前記画像形成装置本体の内部の廃トナーを回収する廃トナー回収容器に連通している、ことを特徴とする。
【0022】
請求項13に係る発明は、請求項12に記載の画像形成装置において、前記ダクトと前記廃トナー回収容器とを連通させる部分に、開閉手段を設けた、ことを特徴とする。
【0023】
請求項14に係る発明は、請求項13に記載の画像形成装置において、前記開閉手段は、前記送風手段の動作に伴って前記連通部を閉鎖し、前記送風手段の停止に伴って前記連通部を開放する、ことを特徴とする。
【0024】
請求項15に係る発明は、請求項14に記載の画像形成装置において、前記開閉手段は、前記送風手段の動作に伴う前記ダクト内と、前記廃トナー回収容器内との差圧によって開閉する、ことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
【0026】
<実施の形態1>
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例として、実施の形態1に係る画像形成装置を示す。同図に示す画像形成装置は、中間転写ドラムを使用した電子写真方式の4色フルカラーのデジタル複写機(以下「画像形成装置」という。)であり、同図はその概略構成を示す縦断面図である。
【0027】
また図2に、風路を形成するダクトと清浄化手段であるフィルタ部を説明する縦断面図を、さらに図3にフィルタ部の詳細を説明する図を示す。
【0028】
図1に示す画像形成装置は、上部にデジタルフルカラー画像リーダ部(以下「リーダ部」という。)A、下部にデジタルフルカラー画像プリンタ部(以下「プリンタ部」という。)Bを備えている。
【0029】
リーダ部Aにおいては、原稿30を原稿台ガラス31上に載せ、露光ランプ32により露光走査することにより、原稿30からの反射光像をレンズ33によりフルカラーCCDセンサ34に集光し、カラー色分解画像信号を得る。このカラー色分解画像信号は、増幅回路(不図示)を経てビデオ処理ユニット(不図示)にて処理を施され、プリンタ部Bに送出される。
【0030】
プリンタ部Bにおいては、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)1は、矢印方向(時計回り)に回転自在に支持されている。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って略順に、一次帯電器(帯電手段としてのコロナ帯電器)2、露光装置(露光手段としてのレーザ露光光学系)3、4個の現像器、すなわちイエローの現像器4y,シアンの現像器4c,マゼンタの現像器4m,ブラックの現像器4bk、転写装置5、クリーニング装置6などが配設されている。
【0031】
上述の露光装置3は、リーダ部Aからの画像信号が入力され、この画像信号をレーザ出力部(不図示)にて光信号に変換した後、光信号に変換されたレーザ光を高速回転するポリゴンミラー3aで反射し、レンズ3b及びミラー3cを介して感光ドラム1表面を画像露光する。
【0032】
プリンタ部Bは、画像形成時には感光ドラム1を矢印方向(時計回り)に回転させ、感光ドラム1表面を前露光ランプ(不図示)で除電した後、一次帯電器2により所定の極性・電位に一様に帯電する。そして、露光装置3から各分解色(イエロー,シアン,マゼンタ,ブラック)毎に原稿30の画像情報に応じた画像露光Eを行い、感光ドラム1表面に静電潜像を形成する。
【0033】
そして、各分解色毎に順次に各現像器4y、4c、4m、4bkを動作させて、感光ドラム1上の静電潜像を現像し、感光ドラム1上に樹脂と顔料を基体とした各色(イエロー,シアン,マゼンタ,ブラック)の粉体のトナーによるトナー像を形成する。本実施の形態における現像器4y,4c,4mは非磁性トナーを用い、現像器4bkは磁性トナーを用いている。各現像器4y,4c,4m,4bkは、偏心カム24y,24c,24m,24bkの動作により、各分解色に応じて択一的に感光ドラム1に接近するようになっている。
【0034】
上述の画像形成のタイミングに合わせて記録材カセット48a又は給紙カセット48bから記録材P(例えば、紙,透明フィルム)を給紙ローラ46a,47a,47b、又は46b,47c,47dによって給紙し、搬送ローラ44,42,40,54,55により記録材搬送パス27を通して、転写装置5と感光ドラム1との対向位置(転写位置)に搬送された記録材Pに、感光ドラム1上のトナー像を転写する。
【0035】
転写装置5は、転写ドラム5a、転写帯電器5b、記録材Pを静電吸着させるための吸着帯電器5c、これに対向する吸着ローラ5g、内側帯電器5d、外側帯電器5eとを有し、回転駆動されるように軸支持された転写ドラム5aの周面開口域には誘電体からなる記録材担持シート5fを円筒状に一体的に張設している。記録材担持シート5fとして、本実施の形態ではポリカーボネートフィルム等の誘電体シートを使用している。
【0036】
ドラム状の転写ドラム5aを回転させることによって、感光ドラム1上のトナー像は、転写帯電器5bにより記録材担持シート5fに担持(静電吸着)された記録材P上に転写される。このようにして、記録材担持シート5fに静電吸着し搬送された記録材Pには、各色(イエロー,シアン,マゼンタ,ブラック)のトナー像が順次に転写されて、記録材P上で重ね合わされる。
【0037】
このようにして4色のトナー像の転写を終了すると、記録材Pは、転写ドラム5aから分離爪8a、分離押し上げコロ8b及び分離帯電器5hの作用によって分離される。分離された記録材Pは定着装置9に搬送される。ここで記録材Pは、定着ローラ9aと加圧ローラ9bとの間の定着ニップで加熱・加圧される。この加熱・加圧によって、記録材P表面の4色のトナー像は溶融して混色されて表面に定着される。4色のトナー像が定着される。これにより、記録材P上に4色フルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された記録材Pは、搬送パス切替えガイド19を介して排紙トレイ26に排出される。
【0038】
一方、上述のトナー像転写後に感光ドラム1表面に残留している転写残トナーなどは、クリーニング装置6によって除去され、次の画像形成に供される。
【0039】
また、記録材Pの両面に画像を形成する場合には、記録材Pが定着装置9を通過後、すぐに搬送パス切換ガイド19を駆動し、表面(一方の面)に4色フルカラー画像が形成された記録材Pを、搬送縦パス20を介して反転パス21aに一旦導く。その後、反転ローラ21bの逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出させて表裏反転させた状態で両面搬送パス21cに搬送する。そして、再給紙ローラ56によって、再び上述の画像形成工程によって裏面(他方の面)に4色フルカラー画像を形成した後、排紙トレイ26に排出される。
【0040】
また、転写ドラム5aの記録材担持シート5f表面は、トナーなどの粉体の飛散及び付着、記録材P上のオイルの付着などにより汚染されるが、ファーブラシ5mと、これに記録材担持シート5fを介して対向するバックファーブラシ5jとの作用、また、オイル除去ローラ5nと、これに記録材担持シート5fを介して対向するバックアップブラシ5kの作用により清掃される。このような清掃は、画像形成前又はジャム(紙詰まり)発生時に随時行う。
【0041】
また、本実施の形態では、転写ドラム5aの外側に偏心カム5pとカムフォロワ5iを有しており、偏心カム5pを回転動作させ、転写ドラム5fと一体化しているカムフォロワ5iを作動させることにより、転写ドラム5a表面の記録材担持シート5fと感光ドラム1とのギャップを任意に設定可能な構成としており、画像形成時以外においては、転写ドラム5aを感光ドラム1から離間させるようにしている。
【0042】
次に本実施の形態における、浄化手段としてのフィルタの配置及びその周辺の構成について説明する。
【0043】
図2は、本実施の形態におけるフィルタ配置及びその周辺の構成を示した断面図である。なお、同図中のダクト70内の矢印は、エアの流れる方向を示している。
【0044】
本実施の形態において、風路を形成するダクト70は、垂直ダクト部(第1のダクト)70aと水平ダクト部(第2のダクト)70bとを備えており、画像形成装置本体の内部と外部とを連通させている。このうち前者の垂直ダクト部70aは、エアを略下方から上方へ流す風路であり、略垂直に構成されている。一方、後者の水平ダクト部70bは、エアを略水平に流す風路であり、略水平に構成されていて、上述の垂直ダクト部70aの下部に連結されている。垂直ダクト部70aと水平ダクト部70bとの間には、連結部70cが形成されている。
【0045】
上述の垂直ダクト部70aの内部には、集塵フィルタ(トナー除去フィルタ)60が配置されている。
【0046】
ダクト70はモールド材により作られており、画像形成装置本体(不図示)の側板に設けられた連結部と接続されていて、機内(画像形成装置本体内)のエアを積極的に外部に排出する。上述の連結部にはダクト70内から空気が漏れることを防止するためにシール材71が設けられている。
【0047】
ダクト70には、その内部に飛散トナー及び塵埃などの異物を集めるための集塵フィルタ60、オゾンを除去するオゾンフィルタ(オゾン除去フィルタ)61、エアの流れを発生させるファン(送風手段)62が配設されている。これらは、エアの流れる方向、すなわち下方から上方に向かって上流側から順に、集塵フィルタ60、オゾンフィルタ61、ファン62の順に並べられている。言い換えると上下方向の位置については、上方から、ファン62、オゾンフィルタ61、集塵フィルタ60の順に配置されている。したがって、ダクト70内を流れるエアから、まず集塵フィルタ60によって機内の飛散トナーや塵埃(除去すべき大きい物質)が除去される。次いで、集塵フィルタ60よりも下流側に配置されているオゾンフィルタ61によって機内で発生したオゾン(除去すべき小さい物質)が回収される。したがって、エアの流れに沿っての上流側から順に、大きな異物から小さな異物の順番で除去していくことが可能となり、フィルタの寿命を延ばすことが可能となる。また、フィルタのコストを下げることも可能となる。
【0048】
集塵フィルタ60は垂直ダクト部70a内部に略水平に配置され、エアはこの集塵フィルタ60の下方から上方へと流れる。機内で飛散したトナーは、このとき集塵フィルタ60の下面により受け止められる。
【0049】
集塵フィルタ60により受け止められたトナーは、ファン62が回転を停止した際に、重力により、あるいは機械の振動により下方へ落ちる。本発明においては、この効果により集塵フィルタ60の寿命を長くするとともに、前述の従来例とは異なり、集塵フィルタを略水平に配置することができるので、従来例に比して省スペース化を可能にしている。また、集塵フィルタ60を水平に配置することにより、集塵フィルタ60を斜めに配置する場合に比べ必要以上に大きなフィルタを用意する必要が無くなりコストを抑えることが可能となる。さらに、集塵フィルタを斜めに配置する場合に比べ構造を単純化することが可能であり、これにおいてもコストを抑えることが可能となる。さらに加えて、エアが上から下へと流れる配置に比べ、集塵フィルタ60の目詰まりがおきにくく、集塵フィルタ60の交換サイクルを長くすることが可能となる。
【0050】
図2及び図3を参照して、本発明の、集塵フィルタ60とオゾンフィルタ61とを一体的にセットしたユニット構成について説明する。
【0051】
集塵フィルタ60及びオゾンフィルタ61は、ダクト70から抜き差し可能なフィルタケース(モールド部材)72に取り付けられている。これにより、ダクト70から集塵フィルタ60とオゾンフィルタ61とを同時に引き抜き、また同時に装着することが可能となる。つまり、ダクト70に対して、集塵フィルタ60とオゾンフィルタ61とを同時に着脱することが可能となる。これにより、メンテナンス時の作業性を上げることが可能となる。
【0052】
フィルタケース72に対して、集塵フィルタ60は下方から、一方オゾンフィルタ61は上方からそれぞれ着脱可能である。これら集塵フィルタ60、オゾンフィルタ61は、フィルタケース72に取り付ける際、両者の位置を逆にしないように、それぞれの厚みt1、t2が異なるようになっている。そして、例えば、フィルタケース72の内側の4つの面のうち、少なくとも相互に対向する面に水平方向にレール状の突条(不図示)が設けてある。この突条は、オゾンフィルタ61を上方からフィルタケース72内に装着する際にオゾンフィルタ61の下端位置を規制し、また集塵フィルタ60を下方からフィルタケースに装着する際に集塵フィルタ60の上端位置を規制する。そして、下端位置を突条によって規制されたオゾンフィルタ61の上端位置は、フィルタケース72の上端位置と略一致し、また上端位置を突条によって規制された集塵フィルタ60の下端位置は、フィルタケース72の下端位置と略一致する。
【0053】
これにより、正規の位置とは逆に、すなわちフィルタケース72に対して、集塵フィルタ60を上側に、またオゾンフィルタ61を下側に装着しようとすると、集塵フィルタ60はフィルタケース72の内側に落ち込み、またオゾンフィルタ61はその下端側がフィルタケース72の下端からはみ出してしまうことになる。したがって、これら集塵フィルタ60及びオゾンフィルタ61を誤って逆の位置に装着してしまうことを未然に防止することができる。つまり、集塵フィルタ60の厚さt1とオゾンフィルタ61の厚さt2とを異なる値に設定し、またフィルタケース72の内側に、これらフィルタの位置を規制する突条を設けることによって、フィルタについての誤装着防止機構を構成している。
【0054】
また、フィルタケース72についても、ダクト70に対して上下逆に装着できないようになっている。フィルタケース72の上部には、誤装着防止用の突起74が突設されている。一方、ダクト70側には、フィルタケース72が正しく装着されたときに、この突起74が挿入可能な凹部又は透孔(不図示)が設けてある。これら突起74と、凹部又は透孔とによってフィルタケース72についての誤装着防止機構を構成している。そして、フィルタケース72を上下逆にしてダクト70に装着しようとすると、この突起74が邪魔になって、装着できないようになっている。
【0055】
フィルタケース72は、前述の垂直ダクト部70a内を下方から上方に向かって流れるエアに対して、略垂直方向に着脱できるようになっている。したがって、メンテナンスを行うような場合において、ダクト70内からフィルタケース72を着脱するための出し入れする距離を小さくすることができる。また、フィルタケース72を垂直ダクト部70a内のエアの流れる方向に対して、斜めに着脱するような構成のものよりも形状を簡素化し、フィルタケース72を取り付けた際のシール性を向上させることができ、コスト低減が可能となる。さらに、フィルタケース72を垂直ダクト部70a内のエアの流れる方向に対して、平行に着脱するような構成の場合はフィルタケース72を配置する場所が限定されてしまい、ダクト構成の自由度がなくなる。よって、垂直ダクト部70a内の気体の流れる方向に対して、フィルタケース72を垂直に着脱するような構成の方がコストを安くし、シール性を向上させることができる。
【0056】
フィルタケース72とダクト70とが接触する部分には、ダクト70内のエアの漏れを防止するために、弾力性のあるシート材73が設けてある。
【0057】
なお、オゾンフィルタ61及びファン62においては略下方から上方へエアが流れる風路に配置しなくても、本発明の効果である、集塵フィルタ60の能力を長く維持することができる点にはかわりはない。
【0058】
本実施の形態では、画像形成時にファン62を動作させることで、集塵フィルタ60によって飛散トナー、塵埃などの異物を除去し、オゾンフィルタ61によってオゾンを除去することができる。このように本実施の形態に係る画像形成装置は、前述したように、飛散トナーや塵埃等の異物によるオゾンフィルタ61の目詰まりを防止できる。さらに、集塵フィルタ60の寿命を延ばすことで、メンテナンスの低コスト化、サービス性の向上が期待できる。
【0059】
また、本実施の形態によると、集塵フィルタ60とオゾンフィルタ61とをフィルタケース72に装着し、このフィルタケース72をダクト70に対して着脱するように構成されているので、ダクト70に対して両フィルタを一体で脱着することができ、したがって、フィルタ交換時の作業性を大幅に向上させることができる。
【0060】
<実施の形態2>
図4に、実施の形態2を示す。本実施の形態は、同図に示すように、集塵フィルタ60の下方に、トナーを受け止め、また収容するためのトナー収容部64を設けた。このトナー収容部64は、水平ダクト部70bと垂直ダクト部70aとが交差する連結部70cにおける垂直ダクト部70aの下方に、ダクト70の一部を下側に向けて突出させるようにして設けられている。このトナー収容部64の内側には、トナー収容空間63が形成され、このトナー収容空間63は、ダクト70と、開口部65を介して連通されている。この開口部65は、垂直ダクト部70aの水平断面の形状及び大きさと略同じに形成されている。さらに、トナー収容部64の底部64aは、一方が低い傾斜面に形成されている。この底部64aには、トナー受けトレイ(受け部材)66が載置されていて、このトナー受けトレイ66の底部66aもトナー収容部64の底部64aと同様に傾斜している。
【0061】
本実施の形態によると、集塵フィルタ60から落下したトナーは、連結部70c、開口部65、トナー収容空間63を介して、トナー受けトレイ66上に落下し、さらに底部66aに沿って一方に集まるようにして溜まる。なお、トナー受けトレイ66上に溜まったトナーは、トナー受けトレイ66をトナー収容部64から引き出すことにより簡単に回収(廃棄)することができる。
【0062】
以上説明したように、本実施の形態によると、集塵フィルタ60から落下したトナーは、集塵フィルタ60の直下で、ダクト70内の風路から外れた位置に設けられたトナー収容部64に溜まるので、このトナーが再度巻き上げるようなことがなくなる。
【0063】
<実施の形態3>
図5に、本実施の形態を示す。本実施の形態は、同図に示すように、集塵フィルタ60の下方に、クリーニング装置6(図1参照)から送られた廃トナーを回収・蓄積するための廃トナー収容箱(廃トナー回収容器)80につながる開口部81を設けている。なお、本実施の形態では、ファン62として、シロッコファンを用いている。ただし、本発明は送風手段としてのファン62の種類は任意のものを使用することができる。
【0064】
なお、本実施の形態においては、廃トナー収容箱80の上端側の部分、すなわち開口部81の下方でかつ搬送路84よりも上方に位置する部分が、トナー収容部64に相当する。したがって、トナー収容部64を廃トナー回収箱80に連通させたことになる。また別の言い方をすると、廃トナー回収箱80の一部をトナー収容部64としたともいえる。さらに、トナー収容部64と廃トナー回収箱80とを共通化させたということもできる。
【0065】
ファン62が動作している間は、上述の開口部81から空気を吸わないようにするための回動可能な蓋(開閉手段)82が設置されている。
【0066】
廃トナー収容箱80にはクリーニング装置6から生じる廃トナーを搬送するための搬送路84が差し込んであり、廃トナー収容箱80と搬送路84とは容易に脱着できるようになっている。
【0067】
蓋82は軸83により支えられて、先端側が略上下方向に揺動できるようになっている。また、蓋82は重量の軽い材料で形成されていて、ファン62が動作すると同時に、ファン62による吸引力で生じるダクト70内部と廃トナー収容箱80との差圧により引き付けられことで開口部81を塞ぐことができる(図5の実線)。一方、蓋82は、ファン62の動作が停止されると自重によって、図5中の点線で示す位置に下がり、開口部81を開放する。これにより、集塵ダクト60から落下するトナーは、開口部81を介して廃トナー収納箱80に回収される。なお、蓋82の重量は、ファン62の性能、ダクト70の風路の断面積等に応じて、適宜な重量に設定されるものとする。
【0068】
本実施の形態によると、ファン62が動作することによって蓋82が自動的に開口部81を閉鎖するので、廃トナー収容箱80内の廃トナーや飛散トナーを吸い上げてしまうといった問題を回避できる。さらに、搬送路84からのエアを吸ってしまい、ダクト70内の風速が下がってしまうというような問題も避けることができる。
【0069】
なお、蓋82は、例えば、ソレノイド(不図示)を利用して開閉するようにしてもよい。この場合には、ソレノイドの動作は、ファン62の動作に連動させ、ファン62を動作させたときには蓋82を開放し、ファン62が停止されたときには閉鎖するようにするとよい。
【0070】
上述の廃トナー収容箱80は、画像形成装置本体からの脱着が可能であり、容易に交換することができるようになっている。これにより、廃トナー収容箱80が廃トナーや飛散トナーによって溢れるようなこともなく、また蓋82が付いていることによって廃トナー収容箱80内のトナーを再度、ダクト70内に吸い込むといったことがなくなる。
【0071】
さらに、集塵フィルタ60から落ちたトナーが、クリーニング装置6から送られた廃トナーを収容するための廃トナー収容箱80へ蓄積されるため、メンテナンス時に廃トナー及び飛散トナーを同時に回収し、新しい空の廃トナー収容箱80にすることができる。
【0072】
以上説明した本発明は、現像剤の種類については、一成分・二成分、また磁性・非磁性を問わず、任意の種類の現像剤に適用することができる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、エアを清浄化する清浄化手段を、エアが下方から上方に向かって流れる第1のダクト内に配設しているので、送風手段を動作させてエアを下方から上方に向かって流したときに清浄化手段{前述の実施の形態では集塵フィルタ)の下面(エアの流れに沿っての上流側の部分)に付着した異物(前述の実施の形態では、飛散トナー)が、送風手段を停止させたときに清浄化手段から落下するので、清浄化手段の目詰まりを、簡単な構成で有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例を示す縦断面図である。
【図2】実施の形態1におけるフィルタの配置、及び垂直ダクト部と水平ダクト部との連結部近傍の構成を示す縦断面図である。
【図3】実施の形態1におけるフィルタケース、集塵フィルタ、オゾンフィルタを示す斜視図である。
【図4】実施の形態2におけるフィルタの配置、及び垂直ダクト部と水平ダクト部との連結部近傍の構成を示す縦断面図である。
【図5】実施の形態3におけるフィルタの配置、及び垂直ダクト部と水平ダクト部との連結部近傍の構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム)
2 一次帯電器(帯電手段)
60 清浄化手段(トナー除去フィルタ、集塵フィルタ)
61 清浄化手段(オゾン除去フィルタ、オゾンフィルタ)
62 送風手段(ファン)
64 トナー収容部
66 受け部材(トナー受けトレイ)
70 ダクト
70a 第1のダクト(垂直ダクト部)
70b 第2のダクト(水平ダクト部)
70c 連結部
72 フィルタケース
80 廃トナー回収容器(廃トナー収容箱)
81 開口部
82 開閉手段(蓋)
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ,複写機,ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プリンタ,複写機,ファクシミリ等の画像形成装置にあっては、感光体表面に帯電・露光によって形成された静電潜像は、現像装置から供給された粉体のトナーによって現像される。このような画像形成装置においては、帯電時にオゾンが発生し、また現像時やクリーニング時に現像装置自体や感光体上の残留トナーを回収するクリーニングユニット等からトナーが外部に漏出し、画像形成装置本体内(以下「機内」という。)に飛散する。このような現象は、装置内外を汚し感光体上における帯電むらを引き起こす。また、動力伝達に供されるギヤや軸の表面に付着して摺動負荷を増大させたり、精度を狂わせたりする原因となる。
【0003】
そこで、従来からファンの吸引力を利用して飛散トナーやオゾンをダクト内へと吸い込み、集塵フィルタにて集塵して除去するという集塵装置が設けられてきた。
【0004】
しかし、トナーの飛散量が多くなると、集塵フィルタの性能では不十分となり、集塵フィルタの目詰まりによる風速低下や、それに伴う機内温度上昇といった悪影響を引き起こしていた。また、集塵フィルタの目詰まりを避けるために早期に集塵フィルタを交換するといった対応をとらなくてはならず、コストの増加を招いていた。
【0005】
さらに、集塵フィルタとオゾンフィルタとが別体に構成されている画像形成装置においてはこれらフィルタ交換の作業性が悪いといった課題があった。よって、この課題の改善が強く望まれていた。
【0006】
トナーによる集塵フィルタの目詰まりを防ぐ手段として、例えば、特開平10−240086号公報で提案されているようなものがある。このものは、集塵フィルタを斜めに配置し、風が斜め下方から吹き上げる構成としフィルタの目詰まりを防止するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特開平10−240086号公報に記載されているものでは、集塵フィルタを斜めに配置するために、集塵フィルタのサイズが必要以上に大きくなりコストの増大を招いていた。
【0008】
さらに、フィルタを斜めにするため、フィルタ取り付け部の構成が複雑になり、これにおいてもコスト増大の原因となっていた。
【0009】
そこで、本発明は、簡単な構成でありながら、集塵フィルタの目詰まりを防止して、飛散トナー及びオゾンをよく除去できるようにした画像形成装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、画像形成装置本体の内部で、粉体のトナーによって画像を形成する画像形成装置において、前記画像形成装置本体の内部と外部とを連通させるダクトと、前記ダクトを介して前記内部のエアを前記外部に排出する送風手段と、排出されるエアを清浄化する清浄化手段と、を備え、前記ダクトは、エアが下方から上方に向かって流れる第1のダクトを有し、前記清浄化手段は、前記第1のダクト内に配設されている、ことを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記ダクトは、前記第1のダクトの下部に連結されるとともにエアが前記第1のダクトの下部に向かって横方向に流れる第2のダクトを有し、前記清浄化手段は、前記第1のダクトと前記第2のダクトとの連結部近傍に配置される、ことを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記清浄化手段は、性状の異なる複数のフィルタを有する、ことを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記複数のフィルタは、エアの流れについての上流側から下流側にかけて、除去すべき物質の大きさが大きいフィルタから小さいフィルタの順に並べられている、ことを特徴とする。
【0014】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記複数のフィルタのうちの、上流側に配置された1つのフィルタがトナー除去フィルタであり、下流側に配置された1つのフィルタがオゾン除去フィルタである、ことを特徴とする。
【0015】
請求項6に係る発明は、請求項4又は5に記載の画像形成装置において、前記複数のフィルタが別体に構成されていて、これら複数のフィルタを保持して前記ダクトに着脱されるフィルタケースを備える、ことを特徴とする。
【0016】
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、前記複数のフィルタと前記フィルタケースとの間には、誤装着防止機構が設けられている、ことを特徴とする。
【0017】
請求項8に係る発明は、請求項6又は7に記載の画像形成装置において、前記複数のフィルタが装着された状態の前記フィルタケースと前記ダクトの間、又は前記フィルタケースに装着された状態の前記フィルタと前記ダクトの間に、誤装着防止機構が設けられている、ことを特徴とする。
【0018】
請求項9に係る発明は、請求項6ないし8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記フィルタケースは、前記第1のダクトに対して、エアの流れの方向に略直交する方向に着脱される、ことを特徴とする。
【0019】
請求項10に係る発明は、請求項2ないし9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記第1のダクトと前記第2のダクトとの連結部における、前記第1のダクトの下方に、前記第2のダクトから下方に突出するようにしてトナー収容部を設けた、ことを特徴とする。
【0020】
請求項11に係る発明は、請求項10に記載の画像形成装置において、前記トナー収容部は、前記フィルタから落下してくる異物を下方から受け止める受け部材を有し、前記受け部材が前記トナー収容部に対して着脱自在である、ことを特徴とする。
【0021】
請求項12に係る発明は、請求項10又は11に記載の画像形成装置において、前記トナー収容部は、前記画像形成装置本体の内部の廃トナーを回収する廃トナー回収容器に連通している、ことを特徴とする。
【0022】
請求項13に係る発明は、請求項12に記載の画像形成装置において、前記ダクトと前記廃トナー回収容器とを連通させる部分に、開閉手段を設けた、ことを特徴とする。
【0023】
請求項14に係る発明は、請求項13に記載の画像形成装置において、前記開閉手段は、前記送風手段の動作に伴って前記連通部を閉鎖し、前記送風手段の停止に伴って前記連通部を開放する、ことを特徴とする。
【0024】
請求項15に係る発明は、請求項14に記載の画像形成装置において、前記開閉手段は、前記送風手段の動作に伴う前記ダクト内と、前記廃トナー回収容器内との差圧によって開閉する、ことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
【0026】
<実施の形態1>
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例として、実施の形態1に係る画像形成装置を示す。同図に示す画像形成装置は、中間転写ドラムを使用した電子写真方式の4色フルカラーのデジタル複写機(以下「画像形成装置」という。)であり、同図はその概略構成を示す縦断面図である。
【0027】
また図2に、風路を形成するダクトと清浄化手段であるフィルタ部を説明する縦断面図を、さらに図3にフィルタ部の詳細を説明する図を示す。
【0028】
図1に示す画像形成装置は、上部にデジタルフルカラー画像リーダ部(以下「リーダ部」という。)A、下部にデジタルフルカラー画像プリンタ部(以下「プリンタ部」という。)Bを備えている。
【0029】
リーダ部Aにおいては、原稿30を原稿台ガラス31上に載せ、露光ランプ32により露光走査することにより、原稿30からの反射光像をレンズ33によりフルカラーCCDセンサ34に集光し、カラー色分解画像信号を得る。このカラー色分解画像信号は、増幅回路(不図示)を経てビデオ処理ユニット(不図示)にて処理を施され、プリンタ部Bに送出される。
【0030】
プリンタ部Bにおいては、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という。)1は、矢印方向(時計回り)に回転自在に支持されている。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って略順に、一次帯電器(帯電手段としてのコロナ帯電器)2、露光装置(露光手段としてのレーザ露光光学系)3、4個の現像器、すなわちイエローの現像器4y,シアンの現像器4c,マゼンタの現像器4m,ブラックの現像器4bk、転写装置5、クリーニング装置6などが配設されている。
【0031】
上述の露光装置3は、リーダ部Aからの画像信号が入力され、この画像信号をレーザ出力部(不図示)にて光信号に変換した後、光信号に変換されたレーザ光を高速回転するポリゴンミラー3aで反射し、レンズ3b及びミラー3cを介して感光ドラム1表面を画像露光する。
【0032】
プリンタ部Bは、画像形成時には感光ドラム1を矢印方向(時計回り)に回転させ、感光ドラム1表面を前露光ランプ(不図示)で除電した後、一次帯電器2により所定の極性・電位に一様に帯電する。そして、露光装置3から各分解色(イエロー,シアン,マゼンタ,ブラック)毎に原稿30の画像情報に応じた画像露光Eを行い、感光ドラム1表面に静電潜像を形成する。
【0033】
そして、各分解色毎に順次に各現像器4y、4c、4m、4bkを動作させて、感光ドラム1上の静電潜像を現像し、感光ドラム1上に樹脂と顔料を基体とした各色(イエロー,シアン,マゼンタ,ブラック)の粉体のトナーによるトナー像を形成する。本実施の形態における現像器4y,4c,4mは非磁性トナーを用い、現像器4bkは磁性トナーを用いている。各現像器4y,4c,4m,4bkは、偏心カム24y,24c,24m,24bkの動作により、各分解色に応じて択一的に感光ドラム1に接近するようになっている。
【0034】
上述の画像形成のタイミングに合わせて記録材カセット48a又は給紙カセット48bから記録材P(例えば、紙,透明フィルム)を給紙ローラ46a,47a,47b、又は46b,47c,47dによって給紙し、搬送ローラ44,42,40,54,55により記録材搬送パス27を通して、転写装置5と感光ドラム1との対向位置(転写位置)に搬送された記録材Pに、感光ドラム1上のトナー像を転写する。
【0035】
転写装置5は、転写ドラム5a、転写帯電器5b、記録材Pを静電吸着させるための吸着帯電器5c、これに対向する吸着ローラ5g、内側帯電器5d、外側帯電器5eとを有し、回転駆動されるように軸支持された転写ドラム5aの周面開口域には誘電体からなる記録材担持シート5fを円筒状に一体的に張設している。記録材担持シート5fとして、本実施の形態ではポリカーボネートフィルム等の誘電体シートを使用している。
【0036】
ドラム状の転写ドラム5aを回転させることによって、感光ドラム1上のトナー像は、転写帯電器5bにより記録材担持シート5fに担持(静電吸着)された記録材P上に転写される。このようにして、記録材担持シート5fに静電吸着し搬送された記録材Pには、各色(イエロー,シアン,マゼンタ,ブラック)のトナー像が順次に転写されて、記録材P上で重ね合わされる。
【0037】
このようにして4色のトナー像の転写を終了すると、記録材Pは、転写ドラム5aから分離爪8a、分離押し上げコロ8b及び分離帯電器5hの作用によって分離される。分離された記録材Pは定着装置9に搬送される。ここで記録材Pは、定着ローラ9aと加圧ローラ9bとの間の定着ニップで加熱・加圧される。この加熱・加圧によって、記録材P表面の4色のトナー像は溶融して混色されて表面に定着される。4色のトナー像が定着される。これにより、記録材P上に4色フルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された記録材Pは、搬送パス切替えガイド19を介して排紙トレイ26に排出される。
【0038】
一方、上述のトナー像転写後に感光ドラム1表面に残留している転写残トナーなどは、クリーニング装置6によって除去され、次の画像形成に供される。
【0039】
また、記録材Pの両面に画像を形成する場合には、記録材Pが定着装置9を通過後、すぐに搬送パス切換ガイド19を駆動し、表面(一方の面)に4色フルカラー画像が形成された記録材Pを、搬送縦パス20を介して反転パス21aに一旦導く。その後、反転ローラ21bの逆転により、送り込まれた際の後端を先頭にして、送り込まれた方向と反対向きに退出させて表裏反転させた状態で両面搬送パス21cに搬送する。そして、再給紙ローラ56によって、再び上述の画像形成工程によって裏面(他方の面)に4色フルカラー画像を形成した後、排紙トレイ26に排出される。
【0040】
また、転写ドラム5aの記録材担持シート5f表面は、トナーなどの粉体の飛散及び付着、記録材P上のオイルの付着などにより汚染されるが、ファーブラシ5mと、これに記録材担持シート5fを介して対向するバックファーブラシ5jとの作用、また、オイル除去ローラ5nと、これに記録材担持シート5fを介して対向するバックアップブラシ5kの作用により清掃される。このような清掃は、画像形成前又はジャム(紙詰まり)発生時に随時行う。
【0041】
また、本実施の形態では、転写ドラム5aの外側に偏心カム5pとカムフォロワ5iを有しており、偏心カム5pを回転動作させ、転写ドラム5fと一体化しているカムフォロワ5iを作動させることにより、転写ドラム5a表面の記録材担持シート5fと感光ドラム1とのギャップを任意に設定可能な構成としており、画像形成時以外においては、転写ドラム5aを感光ドラム1から離間させるようにしている。
【0042】
次に本実施の形態における、浄化手段としてのフィルタの配置及びその周辺の構成について説明する。
【0043】
図2は、本実施の形態におけるフィルタ配置及びその周辺の構成を示した断面図である。なお、同図中のダクト70内の矢印は、エアの流れる方向を示している。
【0044】
本実施の形態において、風路を形成するダクト70は、垂直ダクト部(第1のダクト)70aと水平ダクト部(第2のダクト)70bとを備えており、画像形成装置本体の内部と外部とを連通させている。このうち前者の垂直ダクト部70aは、エアを略下方から上方へ流す風路であり、略垂直に構成されている。一方、後者の水平ダクト部70bは、エアを略水平に流す風路であり、略水平に構成されていて、上述の垂直ダクト部70aの下部に連結されている。垂直ダクト部70aと水平ダクト部70bとの間には、連結部70cが形成されている。
【0045】
上述の垂直ダクト部70aの内部には、集塵フィルタ(トナー除去フィルタ)60が配置されている。
【0046】
ダクト70はモールド材により作られており、画像形成装置本体(不図示)の側板に設けられた連結部と接続されていて、機内(画像形成装置本体内)のエアを積極的に外部に排出する。上述の連結部にはダクト70内から空気が漏れることを防止するためにシール材71が設けられている。
【0047】
ダクト70には、その内部に飛散トナー及び塵埃などの異物を集めるための集塵フィルタ60、オゾンを除去するオゾンフィルタ(オゾン除去フィルタ)61、エアの流れを発生させるファン(送風手段)62が配設されている。これらは、エアの流れる方向、すなわち下方から上方に向かって上流側から順に、集塵フィルタ60、オゾンフィルタ61、ファン62の順に並べられている。言い換えると上下方向の位置については、上方から、ファン62、オゾンフィルタ61、集塵フィルタ60の順に配置されている。したがって、ダクト70内を流れるエアから、まず集塵フィルタ60によって機内の飛散トナーや塵埃(除去すべき大きい物質)が除去される。次いで、集塵フィルタ60よりも下流側に配置されているオゾンフィルタ61によって機内で発生したオゾン(除去すべき小さい物質)が回収される。したがって、エアの流れに沿っての上流側から順に、大きな異物から小さな異物の順番で除去していくことが可能となり、フィルタの寿命を延ばすことが可能となる。また、フィルタのコストを下げることも可能となる。
【0048】
集塵フィルタ60は垂直ダクト部70a内部に略水平に配置され、エアはこの集塵フィルタ60の下方から上方へと流れる。機内で飛散したトナーは、このとき集塵フィルタ60の下面により受け止められる。
【0049】
集塵フィルタ60により受け止められたトナーは、ファン62が回転を停止した際に、重力により、あるいは機械の振動により下方へ落ちる。本発明においては、この効果により集塵フィルタ60の寿命を長くするとともに、前述の従来例とは異なり、集塵フィルタを略水平に配置することができるので、従来例に比して省スペース化を可能にしている。また、集塵フィルタ60を水平に配置することにより、集塵フィルタ60を斜めに配置する場合に比べ必要以上に大きなフィルタを用意する必要が無くなりコストを抑えることが可能となる。さらに、集塵フィルタを斜めに配置する場合に比べ構造を単純化することが可能であり、これにおいてもコストを抑えることが可能となる。さらに加えて、エアが上から下へと流れる配置に比べ、集塵フィルタ60の目詰まりがおきにくく、集塵フィルタ60の交換サイクルを長くすることが可能となる。
【0050】
図2及び図3を参照して、本発明の、集塵フィルタ60とオゾンフィルタ61とを一体的にセットしたユニット構成について説明する。
【0051】
集塵フィルタ60及びオゾンフィルタ61は、ダクト70から抜き差し可能なフィルタケース(モールド部材)72に取り付けられている。これにより、ダクト70から集塵フィルタ60とオゾンフィルタ61とを同時に引き抜き、また同時に装着することが可能となる。つまり、ダクト70に対して、集塵フィルタ60とオゾンフィルタ61とを同時に着脱することが可能となる。これにより、メンテナンス時の作業性を上げることが可能となる。
【0052】
フィルタケース72に対して、集塵フィルタ60は下方から、一方オゾンフィルタ61は上方からそれぞれ着脱可能である。これら集塵フィルタ60、オゾンフィルタ61は、フィルタケース72に取り付ける際、両者の位置を逆にしないように、それぞれの厚みt1、t2が異なるようになっている。そして、例えば、フィルタケース72の内側の4つの面のうち、少なくとも相互に対向する面に水平方向にレール状の突条(不図示)が設けてある。この突条は、オゾンフィルタ61を上方からフィルタケース72内に装着する際にオゾンフィルタ61の下端位置を規制し、また集塵フィルタ60を下方からフィルタケースに装着する際に集塵フィルタ60の上端位置を規制する。そして、下端位置を突条によって規制されたオゾンフィルタ61の上端位置は、フィルタケース72の上端位置と略一致し、また上端位置を突条によって規制された集塵フィルタ60の下端位置は、フィルタケース72の下端位置と略一致する。
【0053】
これにより、正規の位置とは逆に、すなわちフィルタケース72に対して、集塵フィルタ60を上側に、またオゾンフィルタ61を下側に装着しようとすると、集塵フィルタ60はフィルタケース72の内側に落ち込み、またオゾンフィルタ61はその下端側がフィルタケース72の下端からはみ出してしまうことになる。したがって、これら集塵フィルタ60及びオゾンフィルタ61を誤って逆の位置に装着してしまうことを未然に防止することができる。つまり、集塵フィルタ60の厚さt1とオゾンフィルタ61の厚さt2とを異なる値に設定し、またフィルタケース72の内側に、これらフィルタの位置を規制する突条を設けることによって、フィルタについての誤装着防止機構を構成している。
【0054】
また、フィルタケース72についても、ダクト70に対して上下逆に装着できないようになっている。フィルタケース72の上部には、誤装着防止用の突起74が突設されている。一方、ダクト70側には、フィルタケース72が正しく装着されたときに、この突起74が挿入可能な凹部又は透孔(不図示)が設けてある。これら突起74と、凹部又は透孔とによってフィルタケース72についての誤装着防止機構を構成している。そして、フィルタケース72を上下逆にしてダクト70に装着しようとすると、この突起74が邪魔になって、装着できないようになっている。
【0055】
フィルタケース72は、前述の垂直ダクト部70a内を下方から上方に向かって流れるエアに対して、略垂直方向に着脱できるようになっている。したがって、メンテナンスを行うような場合において、ダクト70内からフィルタケース72を着脱するための出し入れする距離を小さくすることができる。また、フィルタケース72を垂直ダクト部70a内のエアの流れる方向に対して、斜めに着脱するような構成のものよりも形状を簡素化し、フィルタケース72を取り付けた際のシール性を向上させることができ、コスト低減が可能となる。さらに、フィルタケース72を垂直ダクト部70a内のエアの流れる方向に対して、平行に着脱するような構成の場合はフィルタケース72を配置する場所が限定されてしまい、ダクト構成の自由度がなくなる。よって、垂直ダクト部70a内の気体の流れる方向に対して、フィルタケース72を垂直に着脱するような構成の方がコストを安くし、シール性を向上させることができる。
【0056】
フィルタケース72とダクト70とが接触する部分には、ダクト70内のエアの漏れを防止するために、弾力性のあるシート材73が設けてある。
【0057】
なお、オゾンフィルタ61及びファン62においては略下方から上方へエアが流れる風路に配置しなくても、本発明の効果である、集塵フィルタ60の能力を長く維持することができる点にはかわりはない。
【0058】
本実施の形態では、画像形成時にファン62を動作させることで、集塵フィルタ60によって飛散トナー、塵埃などの異物を除去し、オゾンフィルタ61によってオゾンを除去することができる。このように本実施の形態に係る画像形成装置は、前述したように、飛散トナーや塵埃等の異物によるオゾンフィルタ61の目詰まりを防止できる。さらに、集塵フィルタ60の寿命を延ばすことで、メンテナンスの低コスト化、サービス性の向上が期待できる。
【0059】
また、本実施の形態によると、集塵フィルタ60とオゾンフィルタ61とをフィルタケース72に装着し、このフィルタケース72をダクト70に対して着脱するように構成されているので、ダクト70に対して両フィルタを一体で脱着することができ、したがって、フィルタ交換時の作業性を大幅に向上させることができる。
【0060】
<実施の形態2>
図4に、実施の形態2を示す。本実施の形態は、同図に示すように、集塵フィルタ60の下方に、トナーを受け止め、また収容するためのトナー収容部64を設けた。このトナー収容部64は、水平ダクト部70bと垂直ダクト部70aとが交差する連結部70cにおける垂直ダクト部70aの下方に、ダクト70の一部を下側に向けて突出させるようにして設けられている。このトナー収容部64の内側には、トナー収容空間63が形成され、このトナー収容空間63は、ダクト70と、開口部65を介して連通されている。この開口部65は、垂直ダクト部70aの水平断面の形状及び大きさと略同じに形成されている。さらに、トナー収容部64の底部64aは、一方が低い傾斜面に形成されている。この底部64aには、トナー受けトレイ(受け部材)66が載置されていて、このトナー受けトレイ66の底部66aもトナー収容部64の底部64aと同様に傾斜している。
【0061】
本実施の形態によると、集塵フィルタ60から落下したトナーは、連結部70c、開口部65、トナー収容空間63を介して、トナー受けトレイ66上に落下し、さらに底部66aに沿って一方に集まるようにして溜まる。なお、トナー受けトレイ66上に溜まったトナーは、トナー受けトレイ66をトナー収容部64から引き出すことにより簡単に回収(廃棄)することができる。
【0062】
以上説明したように、本実施の形態によると、集塵フィルタ60から落下したトナーは、集塵フィルタ60の直下で、ダクト70内の風路から外れた位置に設けられたトナー収容部64に溜まるので、このトナーが再度巻き上げるようなことがなくなる。
【0063】
<実施の形態3>
図5に、本実施の形態を示す。本実施の形態は、同図に示すように、集塵フィルタ60の下方に、クリーニング装置6(図1参照)から送られた廃トナーを回収・蓄積するための廃トナー収容箱(廃トナー回収容器)80につながる開口部81を設けている。なお、本実施の形態では、ファン62として、シロッコファンを用いている。ただし、本発明は送風手段としてのファン62の種類は任意のものを使用することができる。
【0064】
なお、本実施の形態においては、廃トナー収容箱80の上端側の部分、すなわち開口部81の下方でかつ搬送路84よりも上方に位置する部分が、トナー収容部64に相当する。したがって、トナー収容部64を廃トナー回収箱80に連通させたことになる。また別の言い方をすると、廃トナー回収箱80の一部をトナー収容部64としたともいえる。さらに、トナー収容部64と廃トナー回収箱80とを共通化させたということもできる。
【0065】
ファン62が動作している間は、上述の開口部81から空気を吸わないようにするための回動可能な蓋(開閉手段)82が設置されている。
【0066】
廃トナー収容箱80にはクリーニング装置6から生じる廃トナーを搬送するための搬送路84が差し込んであり、廃トナー収容箱80と搬送路84とは容易に脱着できるようになっている。
【0067】
蓋82は軸83により支えられて、先端側が略上下方向に揺動できるようになっている。また、蓋82は重量の軽い材料で形成されていて、ファン62が動作すると同時に、ファン62による吸引力で生じるダクト70内部と廃トナー収容箱80との差圧により引き付けられことで開口部81を塞ぐことができる(図5の実線)。一方、蓋82は、ファン62の動作が停止されると自重によって、図5中の点線で示す位置に下がり、開口部81を開放する。これにより、集塵ダクト60から落下するトナーは、開口部81を介して廃トナー収納箱80に回収される。なお、蓋82の重量は、ファン62の性能、ダクト70の風路の断面積等に応じて、適宜な重量に設定されるものとする。
【0068】
本実施の形態によると、ファン62が動作することによって蓋82が自動的に開口部81を閉鎖するので、廃トナー収容箱80内の廃トナーや飛散トナーを吸い上げてしまうといった問題を回避できる。さらに、搬送路84からのエアを吸ってしまい、ダクト70内の風速が下がってしまうというような問題も避けることができる。
【0069】
なお、蓋82は、例えば、ソレノイド(不図示)を利用して開閉するようにしてもよい。この場合には、ソレノイドの動作は、ファン62の動作に連動させ、ファン62を動作させたときには蓋82を開放し、ファン62が停止されたときには閉鎖するようにするとよい。
【0070】
上述の廃トナー収容箱80は、画像形成装置本体からの脱着が可能であり、容易に交換することができるようになっている。これにより、廃トナー収容箱80が廃トナーや飛散トナーによって溢れるようなこともなく、また蓋82が付いていることによって廃トナー収容箱80内のトナーを再度、ダクト70内に吸い込むといったことがなくなる。
【0071】
さらに、集塵フィルタ60から落ちたトナーが、クリーニング装置6から送られた廃トナーを収容するための廃トナー収容箱80へ蓄積されるため、メンテナンス時に廃トナー及び飛散トナーを同時に回収し、新しい空の廃トナー収容箱80にすることができる。
【0072】
以上説明した本発明は、現像剤の種類については、一成分・二成分、また磁性・非磁性を問わず、任意の種類の現像剤に適用することができる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、エアを清浄化する清浄化手段を、エアが下方から上方に向かって流れる第1のダクト内に配設しているので、送風手段を動作させてエアを下方から上方に向かって流したときに清浄化手段{前述の実施の形態では集塵フィルタ)の下面(エアの流れに沿っての上流側の部分)に付着した異物(前述の実施の形態では、飛散トナー)が、送風手段を停止させたときに清浄化手段から落下するので、清浄化手段の目詰まりを、簡単な構成で有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例を示す縦断面図である。
【図2】実施の形態1におけるフィルタの配置、及び垂直ダクト部と水平ダクト部との連結部近傍の構成を示す縦断面図である。
【図3】実施の形態1におけるフィルタケース、集塵フィルタ、オゾンフィルタを示す斜視図である。
【図4】実施の形態2におけるフィルタの配置、及び垂直ダクト部と水平ダクト部との連結部近傍の構成を示す縦断面図である。
【図5】実施の形態3におけるフィルタの配置、及び垂直ダクト部と水平ダクト部との連結部近傍の構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム)
2 一次帯電器(帯電手段)
60 清浄化手段(トナー除去フィルタ、集塵フィルタ)
61 清浄化手段(オゾン除去フィルタ、オゾンフィルタ)
62 送風手段(ファン)
64 トナー収容部
66 受け部材(トナー受けトレイ)
70 ダクト
70a 第1のダクト(垂直ダクト部)
70b 第2のダクト(水平ダクト部)
70c 連結部
72 フィルタケース
80 廃トナー回収容器(廃トナー収容箱)
81 開口部
82 開閉手段(蓋)
Claims (15)
- 画像形成装置本体の内部で、粉体のトナーによって画像を形成する画像形成装置において、
前記画像形成装置本体の内部と外部とを連通させるダクトと、
前記ダクトを介して前記内部のエアを前記外部に排出する送風手段と、
排出されるエアを清浄化する清浄化手段と、を備え、
前記ダクトは、エアが下方から上方に向かって流れる第1のダクトを有し、
前記清浄化手段は、前記第1のダクト内に配設されている、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記ダクトは、前記第1のダクトの下部に連結されるとともにエアが前記第1のダクトの下部に向かって横方向に流れる第2のダクトを有し、
前記清浄化手段は、前記第1のダクトと前記第2のダクトとの連結部近傍に配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記清浄化手段は、性状の異なる複数のフィルタを有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記複数のフィルタは、エアの流れについての上流側から下流側にかけて、除去すべき物質の大きさが大きいフィルタから小さいフィルタの順に並べられている、
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記複数のフィルタのうちの、上流側に配置された1つのフィルタがトナー除去フィルタであり、下流側に配置された1つのフィルタがオゾン除去フィルタである、
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記複数のフィルタが別体に構成されていて、これら複数のフィルタを保持して前記ダクトに着脱されるフィルタケースを備える、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。 - 前記複数のフィルタと前記フィルタケースとの間には、誤装着防止機構が設けられている、
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記複数のフィルタが装着された状態の前記フィルタケースと前記ダクトの間、又は前記フィルタケースに装着された状態の前記フィルタと前記ダクトの間に、誤装着防止機構が設けられている、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成装置。 - 前記フィルタケースは、前記第1のダクトに対して、エアの流れの方向に略直交する方向に着脱される、
ことを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記第1のダクトと前記第2のダクトとの連結部における、前記第1のダクトの下方に、前記第2のダクトから下方に突出するようにしてトナー収容部を設けた、
ことを特徴とする請求項2ないし9のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記トナー収容部は、前記フィルタから落下してくる異物を下方から受け止める受け部材を有し、
前記受け部材が前記トナー収容部に対して着脱自在である、
ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。 - 前記トナー収容部は、前記画像形成装置本体の内部の廃トナーを回収する廃トナー回収容器に連通している、
ことを特徴とする請求項10又は11に記載の画像形成装置。 - 前記ダクトと前記廃トナー回収容器とを連通させる部分に、開閉手段を設けた、
ことを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。 - 前記開閉手段は、前記送風手段の動作に伴って前記連通部を閉鎖し、前記送風手段の停止に伴って前記連通部を開放する、
ことを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。 - 前記開閉手段は、前記送風手段の動作に伴う前記ダクト内と、前記廃トナー回収容器内との差圧によって開閉する、
ことを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002200551A JP2004045573A (ja) | 2002-07-09 | 2002-07-09 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002200551A JP2004045573A (ja) | 2002-07-09 | 2002-07-09 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004045573A true JP2004045573A (ja) | 2004-02-12 |
Family
ID=31707381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002200551A Pending JP2004045573A (ja) | 2002-07-09 | 2002-07-09 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004045573A (ja) |
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1602989A1 (en) | 2004-06-04 | 2005-12-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus with filters for ozone and volatile organic compounds |
EP1650614A2 (en) * | 2004-10-20 | 2006-04-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus discharging air to the exterior |
JP2008139703A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
KR100871147B1 (ko) | 2007-01-31 | 2008-12-05 | (주)고려소재연구소 | 집진기가 구비된 복사기 |
JP2009273995A (ja) * | 2008-05-13 | 2009-11-26 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | アスベスト粉塵の除塵方法および除塵装置 |
JP2010079047A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
JP2010096984A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Kyocera Mita Corp | 排気装置及びこれを搭載した画像形成装置 |
JP2010204529A (ja) * | 2009-03-05 | 2010-09-16 | Ricoh Co Ltd | 粉塵除去装置及び画像形成装置 |
WO2011125973A1 (ja) * | 2010-04-05 | 2011-10-13 | 株式会社ニコン | フィルタ保持装置、露光装置、及びデバイス製造方法 |
JP2012194224A (ja) * | 2011-03-15 | 2012-10-11 | Kyocera Document Solutions Inc | 画像形成装置 |
JP2013190600A (ja) * | 2012-03-14 | 2013-09-26 | Kyocera Document Solutions Inc | 画像形成装置 |
JP2014197234A (ja) * | 2014-07-16 | 2014-10-16 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
JP2015004940A (ja) * | 2013-06-24 | 2015-01-08 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | トナー回収装置、およびこれを備えた画像形成装置 |
JP2015167694A (ja) * | 2014-03-06 | 2015-09-28 | シャープ株式会社 | 乾燥機 |
CN105573088A (zh) * | 2014-10-30 | 2016-05-11 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 图像形成装置及用于该图像形成装置的调色剂收集容器 |
JP2016155092A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | コニカミノルタ株式会社 | クリーンユニット及びクリーンユニットを備える画像形成装置 |
JP2016199828A (ja) * | 2015-04-13 | 2016-12-01 | キヤノン株式会社 | ナノファイバシート及びその製造方法 |
JP2017227693A (ja) * | 2016-06-21 | 2017-12-28 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP2018132601A (ja) * | 2017-02-14 | 2018-08-23 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
CN110075632A (zh) * | 2019-05-24 | 2019-08-02 | 安徽扬远信息科技有限公司 | 一种用于复印机的排气净化结构 |
JP2020095087A (ja) * | 2018-12-10 | 2020-06-18 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
-
2002
- 2002-07-09 JP JP2002200551A patent/JP2004045573A/ja active Pending
Cited By (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1602989A1 (en) | 2004-06-04 | 2005-12-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus with filters for ozone and volatile organic compounds |
US7313342B2 (en) | 2004-06-04 | 2007-12-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus including catalyst and active carbon filters |
EP1650614A2 (en) * | 2004-10-20 | 2006-04-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus discharging air to the exterior |
EP1650614A3 (en) * | 2004-10-20 | 2006-10-04 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus discharging air to the exterior |
US7468099B2 (en) | 2004-10-20 | 2008-12-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
JP2008139703A (ja) * | 2006-12-04 | 2008-06-19 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
KR100871147B1 (ko) | 2007-01-31 | 2008-12-05 | (주)고려소재연구소 | 집진기가 구비된 복사기 |
JP2009273995A (ja) * | 2008-05-13 | 2009-11-26 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | アスベスト粉塵の除塵方法および除塵装置 |
JP2010079047A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
JP2010096984A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Kyocera Mita Corp | 排気装置及びこれを搭載した画像形成装置 |
JP2010204529A (ja) * | 2009-03-05 | 2010-09-16 | Ricoh Co Ltd | 粉塵除去装置及び画像形成装置 |
WO2011125973A1 (ja) * | 2010-04-05 | 2011-10-13 | 株式会社ニコン | フィルタ保持装置、露光装置、及びデバイス製造方法 |
JP2012194224A (ja) * | 2011-03-15 | 2012-10-11 | Kyocera Document Solutions Inc | 画像形成装置 |
EP2639650A3 (en) * | 2012-03-14 | 2017-06-14 | Kyocera Document Solutions Inc. | Image forming apparatus |
JP2013190600A (ja) * | 2012-03-14 | 2013-09-26 | Kyocera Document Solutions Inc | 画像形成装置 |
JP2015004940A (ja) * | 2013-06-24 | 2015-01-08 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | トナー回収装置、およびこれを備えた画像形成装置 |
JP2015167694A (ja) * | 2014-03-06 | 2015-09-28 | シャープ株式会社 | 乾燥機 |
JP2014197234A (ja) * | 2014-07-16 | 2014-10-16 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
CN105573088A (zh) * | 2014-10-30 | 2016-05-11 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 图像形成装置及用于该图像形成装置的调色剂收集容器 |
JP2016090671A (ja) * | 2014-10-30 | 2016-05-23 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置、トナー捕集容器 |
JP2016155092A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | コニカミノルタ株式会社 | クリーンユニット及びクリーンユニットを備える画像形成装置 |
JP2016199828A (ja) * | 2015-04-13 | 2016-12-01 | キヤノン株式会社 | ナノファイバシート及びその製造方法 |
JP2017227693A (ja) * | 2016-06-21 | 2017-12-28 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP2018132601A (ja) * | 2017-02-14 | 2018-08-23 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
JP2020095087A (ja) * | 2018-12-10 | 2020-06-18 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
CN110075632A (zh) * | 2019-05-24 | 2019-08-02 | 安徽扬远信息科技有限公司 | 一种用于复印机的排气净化结构 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004045573A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4070939B2 (ja) | 画像形成装置 | |
AU645790B2 (en) | Inside contamination prevention structure for a device utilizing toner particles | |
US9031449B2 (en) | Toner collector and image forming apparatus including same | |
JP5137452B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008015050A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2018017855A (ja) | トナー回収装置およびそれを備えた画像形成装置 | |
JP5633229B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4086175B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5907613B2 (ja) | 回収トナー容器及び画像形成装置 | |
JP4666713B2 (ja) | 画像形成ユニット | |
JP4100849B2 (ja) | 画像形成装置の排気ユニット | |
JP4266074B2 (ja) | トナー飛散防止装置、およびそれを備える画像形成装置 | |
JP4844221B2 (ja) | トナーカートリッジ | |
JP2005084557A (ja) | トナー飛散防止装置及び画像形成装置 | |
US5079592A (en) | Cleaning system for electrophotographic apparatus | |
JP4051914B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5703844B2 (ja) | 吸排気フィルタの清掃機構 | |
JP2011203507A (ja) | 現像剤回収装置及び画像形成装置 | |
JP2001222198A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004045942A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH08305227A (ja) | 画像形成装置 | |
JPH10240086A (ja) | 画像形成装置の集塵装置 | |
JP3865991B2 (ja) | 電子写真装置 | |
JP2004271864A (ja) | 画像形成装置 |