JP2016199828A - ナノファイバシート及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
前記ナノファイバ同士の接着により生じた塊部と、を有し、
下記式(1)を満たす前記塊部が、7×10-3個/μm2以上含まれることを特徴とする。
0.5πX2≦Y≦5μm2 (1)
(式(1)において、Xは、ナノファイバの直径(μm)を表し、Yは、表面から見た塊部の内接円の面積(μm2)を表す。)
0.5πX2≦Y≦5μm2 (1)
図1(a)は、本発明のナノファイバシートにおける実施形態の例を示す概略図であり、(b)は、(a)中のα部分の拡大断面図である。図1のナノファイバシート1は、複数のナノファイバ2が集積され、かつ三次元的に絡み合ってなるシート状の構造物である。このように本発明のナノファイバシートは、基本的には、ナノファイバ2で構成されるため、互いに絡み合う複数のナノファイバ2間で適度な空間が形成される。従って、本発明のナノファイバシートは、必然的に比表面積は高くなる。
ここで本発明のナノファイバシートに含まれる塊部について詳細に説明する。図1(b)に示されるように、塊部3は、その幅がナノファイバ2の径よりも大きい部材である。ここで、塊部3の大きさを定義するために、図1(b)に示される塊部3に内接する内接円3aを使用する。本発明において、下記一般式(1)を満たす塊部3は、7×10-3個/μm2以上含まれる。
0.5πX2≦Y≦5μm2 (1)
0.52πX2≦Y≦4.8μm2 (1a)
0.55πX2≦Y≦3μm2 (1b)
本発明のナノファイバシートを構成するナノファイバは、ファイバの長さがファイバの太さよりも長いものをいう。
本発明のナノファイバシートにおいて、任意の面に存在するナノファイバの数、ナノファイバ間の間隔及び積層数は、所望するナノファイバシートの特性に合わせて適宜選択・設定することができる。例えば、図1のナノファイバシート1には、塊部3が適度に設けられている。この塊部3にて、隣接している複数のナノファイバ2同士が接着されることにより、本発明のナノファイバシートは強固なものとなる。
本発明のナノファイバシートは、比表面積が高く、また擦れ等の外的要因が加わっても長期に亘って使用可能である。そのため、トナー等の収容器が有する通気口に備えられる、塵、ほこり、微粒子等の粒子を捕捉するための集塵フィルタの構成部材として利用することができる。ただし、本発明のナノファイバシートの用途はこれに限定されるものではない。例えば、静電気発生装置や粒子電界選別装置における摩擦帯電材料としても好適に利用することができる。また本発明のナノファイバシートの使用態様は、特に限定されないが、例えば、ローラ状の部材に巻きつける態様等が挙げられる。
次に、本発明のナノファイバシートの製造方法について具体的に説明する。本発明のナノファイバシートの製造方法は、下記(A)乃至(C)の工程を有する。
(A)溶液調製工程
(B)(A)で調製した溶液を用いてナノファイバシート前駆体を作製するナノファイバシート前駆体形成工程
(C)ナノファイバシート前駆体を加熱してナノファイバ同士を接着させる加熱工程
本発明のナノファイバシートを製造する際に用いられるナノファイバの構成材料としては、繊維状構造を形成することができ、かつ後述する加熱工程の際に塊部を形成することができる材料であれば特に制限されない。具体的には、樹脂材料を始めとする有機材料や、シリカ、チタニア、粘土鉱物等の無機材料といった従来公知の材料を使用することができる。また有機材料と無機材料とを組み合わせたハイブリッド材料も使用することができる。ナノファイバの構成材料は、一種類を単独で用いてもよいし、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。ナノファイバ同士の接着によって形成される塊部を形成しやすいという観点で、ナノファイバの構成材料として、好ましくは、有機樹脂材料であり、その中でも好ましくは、熱可塑性樹脂である。またナノファイバの構成材料として有機樹脂材料を用いる場合は、ナノファイバの機械的強度を向上する目的で、当該有機樹脂材料に有機低分子化合物、無機材料、微粒子、従来公知のフィラー等を混合した材料も使用することができる。
(a)ナノファイバの内部又は表面で生じる物理的な会合
(b)低分子有機化合物による有機樹脂材料の化学的架橋
(c)低分子有機化合物自体の重合
本発明のナノファイバシートを作製する際には、シートを構成するナノファイバを形成する必要がある。ここでナノファイバを形成する方法としては、特に限定されないが、例えば、エレクトロスピニング法(電界紡糸法・静電紡糸法)や、メルトブロー法等が挙げられる。尚、本発明においては、これらの方法のうち一種類のみを選択して用いてもよいし、二種類以上を選択し適宜組み合わせてもよい。尚、上述した方法のうち、エレクトロスピニング法は、溶液を充填したシリンジとコレクター電極との間に高い電圧(例えば、20kV程度)を印加させた状態で、ナノファイバを形成する方法である。この方法を採用すると、シリンジから押出された溶液が電荷を帯びて電界中に飛散するが、飛散した溶液は時間が経つと溶液に含まれる溶媒が蒸発するので、その結果、細線化した溶質が現れる。この細線化した溶質がファイバとなって基板等のコレクターに付着する。
(i)様々なナノファイバの構成材料をファイバ形状に形成できること
(ii)ファイバ形状のコントロールが比較的簡便であり、数十μmからナノサイズの太さのファイバを容易に得ることができること
(iii)作製プロセスが簡便であること
本発明のナノファイバシートを作製する際、紡糸工程で得たナノファイバシート前駆体にエネルギーを印加する。エネルギーの印加により、下記(C1)及び/又は(C2)が進行する。
(C1)ナノファイバの内部又は表面で生じる融着等の物理的な会合
(C2)ナノファイバの内部又は表面で生じる化学反応
以下に説明する実施例又は比較例で作製したナノファイバシートの物性の測定方法及び評価方法について説明する。
ナノファイバシートに含まれるナノファイバの直径、即ち、ナノファイバ径は、レーザー顕微鏡(株式会社キーエンス製)を用いた測定によって得た。具体的には、まずナノファイバシートを、レーザー顕微鏡を用いて倍率200倍で観察することでグレースケール画像を得た。次に、「プロファイル」により当該グレースケール画像を300倍に拡大した後、ナノファイバ径を3点測定することで得た値をナノファイバ径とした。
ナノファイバシートの平均空孔径は、細孔径分布評価装置であるパームポロメーター(ポーラスマテリアル社製)を用いて、バブルポイント法で測定することで得た。尚、ナノファイバシートを浸漬する溶液には、GALWICK(ポーラスマテリアル社製)を用いた。
塊部の内接円の面積は、レーザー顕微鏡(株式会社キーエンス製)を用いた測定によって得た。具体的には、ナノファイバシートをレーザー顕微鏡で観察することで得られたグレースケール画像に縮尺を付け、画像解析ソフト「Image J」に取り込み、画像の二値化を実施した後、塊部の輪郭に内接するように描いた内接円より求めた。次に、ナノファイバ直径の平均をXμm、塊部の内接円の面積Yμm2としたときに、下記一般式(1)を満たす塊部の個数を計上し、この個数を画像の面積(ナノファイバシートの全体面積)で除することで、単位面積当たりの内接円個数を得た。
0.5πX2≦Y≦5μm2 (1)
ナノファイバシートの表面上におけるナノファイバの存在率は、レーザー顕微鏡(株式会社キーエンス製)を用いた測定によって得た。具体的には、レーザー顕微鏡を用いたナノファイバシートの測定で得たグレースケール画像を、画像解析ソフト「A像くん」(旭化成エンジニアリング株式会社製)に取り込み、面積率測定を実施して得た。
ナノファイバシートの平均膜厚は、クイックマイクロ(株式会社ミツトヨ製)を用い、3点測定して平均値を求めて得た。
ナノファイバシートの機械的強度は、以下に説明する方法で評価した。
Δh/h0=ε (6−1)
N/(wt)=σ (6−2) σ/ε=G (6−3)
ナノファイバシートの風圧耐久性は、厚紙に張り付けた1枚のナノファイバシートに、エアガンを用いて0.1MPaの風をエアガン−シート間に3cm距離を置いて2分吹き付けた際に破壊がおこるか否かを評価することで検証した。評価方法としては、エアガンによる吹き付けの後、ナノファイバシートが破壊あるいは欠損されていないかを目視で確認した。ここでナノファイバシートの破壊や欠損が確認されない場合、ナノファイバシートの風圧耐久性が良好であると判断した。一方で、ナノファイバシートの破壊や欠損が確認されないが変形されているのが確認された場合は、風圧耐久性が可と、ナノファイバシートの破壊や欠損が確認された場合は、風圧耐久性が不良であると判断した。
ナノファイバシートの通気度の評価は、通気性試験機を用いた際、125Paにおいて0.4cc/cm2/sec以上を有する場合を良好と判断した。
(1)溶液調製工程
有機樹脂材料であるポリアミドイミド(PAI)溶液(日立化成株式会社製:HPC−5020、ワニス溶液)と、低分子有機化合物であるF−a型ベンゾオキサジン(四国化成株式会社製)と、を混合した。このときPAIとF−a型ベンゾオキサジンとの混合比を、重量比で3:1(溶質中のF−a型ベンゾオキサジンの混合率は、25重量%)とした。次に、この混合物に、先芳香族スルホニウム塩系の潜在性触媒であるSI−100L(三新化学工業社製)を、F−a型ベンゾオキサジンに対して2重量%の割合で添加・混合することで溶液を調製した。次に、この溶液を次の工程で使用した。
エレクトロスピニング法により、(1)で調製した溶液を噴射し、紡糸した。これにより、PAIと、F−a型ベンゾオキサジンと、未揮発溶媒と、を有するナノファイバが物理的に絡まって形成されてなるナノファイバシートの前駆体を作製した。本工程は、具体的には、まず図3のエレクトロスピニング装置(メック社製)を構成するヘッド部17を、下記(2−1)、(2−2)の順番で組み立てた。尚、ヘッド部17は、装置内に設置されたメジャーの値が157mmの位置になるように設置した。
(2−1)ヘッド11(クリップスピナレット)の取り付け
(2−2)タンク12(注1)のヘッド11への取り付け
(注1:タンク12には、予め(1)で調製した溶液が充填されている。)
(2)で得られたナノファイバシート前駆体をコレクター15から剥離した後、ガラスプレート上に貼り付けたポリテトラフロロエチレンシートの上に載せた。次に、ナノファイバシート前駆体を、オーブンを用いて160℃で2時間加熱処理した。これにより、ナノファイバと低分子有機化合物との化学反応によって生じた架橋部を有するナノファイバシートが得られた。尚、ここでいう「加熱工程」は、「ナノファイバの一部が変形することで形成される塊部の形成工程」と同じ意味である。
上述した測定方法及び評価方法に基づいて、得られたナノファイバシートの物性を測定・評価した。結果を表2、3に示す。図5は、本実施例で作製されたナノファイバシートのレーザー顕微鏡写真を示す図である。尚、図5は、ナノファイバシートの表面側を撮影した写真である。図5に示されるように、本実施例で得られたナノファイバシートは、ナノファイバを集積したものであって、塊部(図5中の丸囲み)が複数個あることが確認された。
(1)溶液調製工程
有機樹脂材料であるポリアミドイミド(PAI)溶液(日立化成株式会社製:HPC−5020、ワニス溶液)と、低分子有機化合物であるクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(DIC株式会社製:N−695)とを混合した。このときPAIとクレゾールノボラック型エポキシ樹脂の混合比を、重量比で3:1(溶質中のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂の混合率は、25重量%)とした。次に、この混合物に、先芳香族スルホニウム塩系の潜在性触媒であるSI−100L(三新化学工業社製)を、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂に対して2重量%の割合で添加・混合することで溶液を調製した。
実施例1(2)において、紡糸口14に印加する電圧を表1に示す通りに変更したこと以外は、実施例1(2)と同様の方法により、ナノファイバシート前駆体を得た。
実施例1(3)と同様の方法により、ナノファイバシート前駆体を加熱することでナノファイバシートを得た。
実施例1(4)と同様の方法により、得られたナノファイバシートの測定・評価を行った。結果を表2、3に示す。
(1)溶液調製工程
有機樹脂材料であるポリメタクリル酸メチル(PMMA、住友化学株式会社製:スミペックス MM)と、N,N’−ジメチルアセトアミド(DMAC、キシダ化学株式会社製)と、を混合し、PMMAが重量比で28重量%含まれるDMAC溶液を調製した。次に、先程調製したDMAC溶液と、低分子有機化合物であるビスフェノールA型エポキシ樹脂(コニシ株式会社製:クイック5 A剤)と、を混合した。このときPMMAと低分子化合物との混合比を、重量比で3:1(溶質中のビスフェノールA型エポキシ樹脂の混合率は、25重量%)とした。次に、先芳香族スルホニウム塩系の潜在性触媒であるSI−100L(三新化学工業社製)を、ビスフェノールA型エポキシ樹脂に対して2重量%の割合で添加・混合することで溶液を調製した。
実施例1(2)において、紡糸口14に印加する電圧を表1に示す通りに変更したこと以外は、実施例1(2)と同様の方法によりナノファイバの紡糸を行い、ナノファイバシート前駆体を得た。
実施例1(3)において、加熱温度を表1に示す通りに変更したこと以外は、実施例1(3)と同様の方法でナノファイバシート前駆体を加熱することで、ナノファイバシートを得た。
実施例1と同様の方法により、得られたナノファイバシートの測定・評価を行った。結果を表2、3に示す。
(1)溶液調製工程
有機樹脂材料であるポリメタクリル酸メチル(PMMA、住友化学株式会社製:スミペックス MM)と、N,N’−ジメチルアセトアミド(DMAC、キシダ化学株式会社製)と、を混合し、PMMAが重量比で28重量%含まれるDMAC溶液を調製した。次に、先程調製したDMAC溶液と、低分子有機化合物であるエチレングリコールジメタクリレート(日立化成株式会社製:ファンクリル FA−121M)とを混合した。このときPMMAと低分子化合物との混合比を、重量比で3:1(溶質中のエチレングリコールジメタクリレートの混合率は、25重量%)とした。次に、先芳香族スルホニウム塩系の潜在性触媒である、SI−100L(三新化学工業社製)を、ビスフェノールA型エポキシ樹脂に対して0.5重量%の割合で添加・混合することで溶液を調製した。
実施例1(2)において、紡糸口14に印加する電圧を表1に示す通りに変更したこと以外は、実施例1(2)と同様の方法により、ナノファイバシート前駆体を得た。
実施例1(3)において、加熱温度を表1に示す通りに変更したこと以外は、実施例1(3)と同様の方法でナノファイバシート前駆体を加熱することで、ナノファイバシートを得た。
実施例1(4)と同様の方法により、得られたナノファイバシートの測定・評価を行った。結果を表2、3に示す。
(1)溶液調製工程
有機樹脂材料であるポリエチレンテレフタレート(PET、三菱化学社製:ノバペックス GM700)と、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(HFIP、東京化成工業株式会社製)とを混合した。これにより、PETが重量比で6.0重量%含まれるHFIP溶液を調製した。このようにして調製したHFIP溶液を次の工程で使用した。
実施例1(2)において、紡糸口14に印加する電圧及び吐出速度を表1に示す通りに変更したこと以外は、実施例1(2)と同様の方法により、ナノファイバシート前駆体を得た。
実施例1(3)において、加熱温度を表1に示す通りに変更したこと以外は、実施例1(3)と同様の方法により、ナノファイバシートを得た。
実施例1(4)と同様の方法により、得られたナノファイバシートの測定・評価を行った。結果を表2、3に示す。
(1)溶液調製工程
有機樹脂材料であるポリメタクリル酸メチル(PMMA、住友化学株式会社製:スミペックス MM)と、N,N’−ジメチルアセトアミド(DMAC、キシダ化学株式会社製)と、を混合して、PMMAが重量比で28重量%であるDMAC溶液を調製した。このようにして調製したDMAC溶液を次の工程で使用した。
実施例1(2)において、紡糸口14へ印加する電圧を表1の通りに変更したこと以外は、実施例1(2)と同様の方法により、ナノファイバシート前駆体を得た。
実施例1(3)において、加熱温度を表1に示す通りに変更したこと以外は、実施例1(3)と同様の方法により、ナノファイバシートを得た。
実施例1と同様の方法により、得られたナノファイバシートの測定・評価を行った。結果を表2、3に示す。
(1)溶液調製工程
有機樹脂材料であるポリベンゾイミダゾールワニス(PBI、佐藤ライト工業株式会社製:MRS0810H、DMAc(ワニス)溶液)を減圧濃縮することで、PBIが重量比で22.0重量%の溶液を調製した。このようにして調製した溶液を次の工程で使用した。
実施例1(2)において、紡糸口14へ印加する電圧を表1の通りに変更したこと以外は、実施例1(2)と同様の方法により、ナノファイバシートを得た。尚、本比較例において、得られたナノファイバシートは、加熱処理しないで後述する評価を行った。
実施例1と同様の方法により、得られたナノファイバシートの測定・評価を行った。結果を表2、3に示す。
(a)ナノファイバ同士が融着することで、ナノファイバの内部又は表面で生じるポリマー分子同士の物理的な会合
(b)ナノファイバに含有されるポリマー分子と低分子有機化合物との間で生じる化学反応(高分子反応)、又は当該低分子有機化合物同士の化学反応(重合反応)によって生じる化学的架橋
Claims (15)
- 複数のナノファイバと、
前記ナノファイバ同士の接着により生じた塊部と、を有し、
下記式(1)を満たす前記塊部が、7×10-3個/μm2以上含まれることを特徴とする、ナノファイバシート。
0.5πX2≦Y≦5μm2 (1)
(式(1)において、Xは、ナノファイバの直径(μm)を表し、Yは、表面から見た塊部の内接円の面積(μm2)を表す。) - 前記式(1)を満たす前記塊部が、7×103個/mm2以上含まれることを特徴とする、請求項1に記載のナノファイバシート。
- 前記式(1)を満たす前記塊部が、7×105個/cm2以上含まれることを特徴とする、請求項1又は2に記載のナノファイバシート。
- 前記ナノファイバ間に設けられる空孔の直径が5μm以下であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のナノファイバシート。
- 前記ナノファイバの直径が1.78μm以下であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のナノファイバシート。
- 前記ナノファイバの直径が50nm以上1.78μm以下であることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のナノファイバシート。
- 表面上における前記ナノファイバの平均存在率が10%以上60%以下であることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のナノファイバシート。
- 前記ナノファイバが、熱可塑性樹脂からなることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のナノファイバシート。
- 前記接着が融着であることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のナノファイバシート。
- 厚さが1μm以上1mm以下であることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のナノファイバシート。
- 粒子を捕捉するための集塵フィルタであって、
請求項1乃至10のいずれか一項に記載のナノファイバシートを有することを特徴とする、集塵フィルタ。 - 通気口と、前記通気口に備えられる集塵フィルタと、を有する収容器であって、前記集塵フィルタが、請求項11に記載の集塵フィルタであることを特徴とする、収容器。
- 請求項1乃至10のいずれか一項に記載のナノファイバシートの製造方法であって、
複数のナノファイバを互いに絡み合わせてナノファイバシート前駆体を形成するナノファイバシート前駆体形成工程と、
前記シート前駆体を加熱する加熱工程と、を有することを特徴とする、ナノファイバシートの製造方法。 - 前記ナノファイバが、有機樹脂材料と、化学反応性を有する有機低分子化合物と、を有することを特徴とする、請求項13に記載のナノファイバシートの製造方法。
- 前記加熱工程が、前記シート前駆体を非加圧条件下で加熱する工程であることを特徴とする、請求項13又は14に記載のナノファイバシートの製造方法。
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