JP2004041573A - 可搬式楽器収納ケース - Google Patents
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- G10G—REPRESENTATION OF MUSIC; RECORDING MUSIC IN NOTATION FORM; ACCESSORIES FOR MUSIC OR MUSICAL INSTRUMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. SUPPORTS
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Abstract
【課題】デザイン性を損なうことなくスタッキング用の対応がなされるうえに、異型のケースどうしであっても安定したスタッキングが図れる可搬式楽器収納ケースを提供する。
【解決手段】底面板及び蓋面板のいずれか一方の表面長手方向にはスタッキング用の帯状凹所、他方の表面には前記凹所と嵌合形態をなすスタッキング用の帯状凸所をそれぞれ一体成形により対設した可搬式楽器収納ケースとするものであり、さらには、前記帯状凹所と帯状凸所の成形にあたって、予めに幅寸法と深さ又は高さ寸法とを所定寸法に設定し、大きさ・形状等が異なるシェルの長手方向に配設することで異型のケースどうしのスタッキングを可能とする。
【選択図】 図3
【解決手段】底面板及び蓋面板のいずれか一方の表面長手方向にはスタッキング用の帯状凹所、他方の表面には前記凹所と嵌合形態をなすスタッキング用の帯状凸所をそれぞれ一体成形により対設した可搬式楽器収納ケースとするものであり、さらには、前記帯状凹所と帯状凸所の成形にあたって、予めに幅寸法と深さ又は高さ寸法とを所定寸法に設定し、大きさ・形状等が異なるシェルの長手方向に配設することで異型のケースどうしのスタッキングを可能とする。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子鍵盤楽器や教材用のリコーダなどといった楽器類の収納・搬送等に用いるトランク型の可搬式楽器収納ケースに係るものであり、特にABS樹脂などにより成形されてなる可搬式楽器収納ケースのスタッキングに係る構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のトランク型に設けた可搬式楽器収納ケースは図6に示すように、周端辺に囲枠1a,2aを有する底面板1と蓋面板2とを所定の一縁辺においてヒンジ接合して回動開閉自在なシェルを形成し、そのヒンジ接合部3と対向する側の囲枠には、手提げ用に任意の形状に設けられた把持具4ならびに錠前手段5などを装備して、手に下げ持って携行できるように設けられている。
【0003】
これらの可搬式楽器収納ケースは、製造段階における成形の容易性や製品デザインの多様化に対する適応性、並びに使用に際しての対衝撃性などといった強度の点からABS樹脂等が用いられている。
【0004】
ヒンジ接合部3の外面側には該ケースを立てた状態で保持するための脚部6を適宜に設けたものや、さらに大型のものでは牽引を可能とするようなキャスター手段を配備したものなども提供されている。
【0005】
そして、この種の可搬式楽器収納ケースの中には、同型のケースどうしの場合に、いわゆるスタッキングと称される搬送時などの平積み状態に対して安定を図るようなスタッキング対策を施した構造のものがある。
【0006】
従前のスタッキング対策としては、底面板側の四隅に適当な厚みを有する軟質性ゴムや軟質性樹脂などからなる突出片Pを貼着したものがあり、これにより平積み状態時のすべり止めとするとともに、シェル表面どうしの擦過傷防止等図るものなどがあった。
【0007】
また、本出願人による特開2001−292820公報のように、底面板と蓋面板の双方に嵌合関係をなす曲面状の凹所凸所を設けてデザイン性を損なうことなくスタッキング用の対応がなされ、底面板および蓋面板の表面形状に拘わらずに安定したスタッキングがなされるように設けたものなどがある。
【0008】
このようなスタッキング対策を施したものであると、たとえばオーケストラで使用される楽器等を収納したこの種のケース類を車両等でまとめて搬送する場合などに、荷台への積載を整頓して行うことができ省スペース化が図れるうえに荷崩れし難くなり、また、販売店などにおける商品の在庫保管や陳列などの際にも同様な効果が得られていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スタッキング対策がなされている従来構造の楽器収納ケースでは、前述した突出片などの配設に係る部品点数や製造工程の増加等といった製造段階でのコストを含めての問題点があり、また、使用者においても、このような突出片等を設けた為に外観が悪くなってしまうことから、デザイン性に劣るといった不満等もあった。
加えて、ABS樹脂などといった樹脂素材や成形技術などの向上から全体的な外観に丸みを帯びさせて曲面的なデザインからなるものも多く提供されている今般にあっては、前記構造からなるスタッキング対策では平積み状態時に十分な安定を図ることができずに荷崩れを招き易いといった問題点も生じていた。
【0010】
また、このような不具合を解消するように底面板と蓋面板の双方に嵌合関係をなす曲面状の凹所凸所を設けた前記特開2001−292820公報からなるものであっても、同型のケースどうし以外でスタッキングを図るような場合には、形状等の異なるケース間において予めに前記凹所凸所の配置を同一に設定しておかなければ十分な安定性が得られ難いといった問題点や、そのために各ケース毎のデザイン性に制約が生ずる恐れがあるといった問題点を有している。
【0011】
本発明は、上記した事情のもとになされたものであり、その目的とするところは、底面板および蓋面板の双方の表面に帯状を呈して互いに係合するスタッキング用の嵌合個所を対設することにより、デザイン性を損なうことなくスタッキング用の対応がなされるうえに、底面板および蓋面板の表面形状やケースのサイズ等に拘わらず異型のケースどうしであっても安定したスタッキングがなされること可搬式楽器収納ケースを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、囲枠を有した底面板と蓋面板とをヒンジ接合して回動開閉自在なシェルが形成され、前記ヒンジ接合部と対向する側の囲枠に手提げ用把持具並びに錠前機構などを装備してなるスーツケース型の可搬式楽器収納ケースにおいて、前記底面板及び蓋面板のいずれか一方の表面長手方向にはスタッキング用の帯状凹所、他方の表面には前記凹所と嵌合形態をなすスタッキング用の帯状凸所をそれぞれ一体成形により対設したことを特徴とする可搬式楽器収納ケースとするものであり、さらには、前記帯状凹所と帯状凸所の成形にあたって、予めに幅寸法と深さ又は高さ寸法とを所定寸法に設定し、大きさ・形状等が異なるシェルからなるケースの長手方向に配設することで異型のケースどうしのスタッキングを可能とするものである。
【0013】
上記構成としたことにより、本発明によれば、デザイン性を損なうことなくスタッキング用の対応がなされるうえに、底面板および蓋面板の表面形状やサイズ等に拘わらず異型のケースどうしであっても安定したスタッキングがなされるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図1から図5を参照しながら詳細に説明する。10は本発明からなる可搬式楽器収納ケースであり、囲枠1a,2aを有した底面板1と蓋面板2とが所定の一縁辺においてヒンジ接合されて回動開閉自在なシェルが形成され、このヒンジ接合部3と対向する囲枠側には従来のものと同様な手提げ用把持具4、錠前手段5が、また、ヒンジ接合部の外面側にも立て置き用の脚部6などが適宜装備されている。
【0015】
底面板1と蓋面板2とはABS樹脂などにより成形されるものであって、前記ヒンジ接合部3は底面板1と蓋面板2を別個に成形して蝶番等の適宜な蝶着部材を介して接合したり、底面板1と蓋面板2との接合個所を薄肉にしたヒンジ成形によって一体の成形品として設けるなどして構成される。
【0016】
そして、前記底面板1の表面長手方向にはスタッキング用の帯状凹所11、蓋面板2の表面長手方向には帯状凸所21が、底面板1および蓋面板2の成形工程において一体成形により対設されており、それぞれは互いに嵌合形態を呈する形状であるとともに配置関係をも一致させてある。
【0017】
前記帯状凹所11の溝幅w1並びに帯状凸所21の幅w2は略同一の寸法あるいは帯状凹所の幅w1をやや広めの寸法にて設け、角辺部は適宜に面取りするなどして設けられる。
また、帯状凹所11の深さd並びに帯状凸所21の突出高さtも略同一に形成し、帯状凹所11はやや深めの寸法に形成しても良い。
【0018】
図において該帯状凹所11、帯状凸所21は底面板1、蓋面板2それぞれの略長手方向中央部分に配設して説明してあるが、成形位置および配設数はこれに限定されるものではなく、全体のデザインや製造コストなどに応じて決定されるものである。
【0019】
これにより、図3及び図4で示すような平積み状態にスタッキングする場合には、下段に位置するケース体10の帯状凸所21に対してさらに別のケース体10’の底面板1側の帯状凹所11を嵌合させることにより、複数段に積み重ねることを可能としているのである。
前記帯状凹所と帯状凸所との嵌合は長手方向に一連であり凹所深さと凸所高さが略同一であることから、例えばシェル表面が丸みを帯びた板面からなるものであっても滑り等を生じることなく互いのケースは安定状態に保たれる。
【0020】
図3のようにケース体10,10’の長さが異なるものを積み重ねる場合であっても、対面する側の帯状凹所11と帯状凸所21との間に嵌合関係が得られるものであれば、スタッキングが可能となる。このため、前記帯状凹所11を設けるにあたっては、10’のような長手方向に長寸のケースがスタッキング中段部に位置するような積み重ねにも対応可能なように、その両端を開放するような形態に形成することが好ましい。また、一方の帯状凸所21にあっては、デザイン上の事情等から帯状凹所の長さに比して短寸に形成したり、長手方向両端側をテーパ状等に設けることも当然に可能であるが、スタッキング時の安定性を図るにはある程度の長さを備えていることが望ましい。
【0021】
さらに本発明にあっては、長さの異なるケースばかりでなく、サイズの異なるケースどうしを積み重ね可能とするように構成することが可能となる。
すなわち、その場合には全ての種類のケース設計段階において、シェルの全体形状等に拘わらず前記帯状凹所11と帯状凸所21の成形に係る幅wと深さd(高さt)の寸法設定を予め同一に規格することで達成されるのである。
【0022】
図5(A)(B)はその例を略示するものであり、個々のケース長手方向に成形する帯状凹所11及び帯状凸所21の幅wと深さd(高さt)とが共に所定寸法にて形成されていればスタッキングに際しては互いに上下関係を問わずに積み重ねることができるのであり、例えば、(A)のようにシェル平面を略長台形状に設けたトランペット用ケース10と、シェル平面を略円形状に設けたドラムケース20とでもスタッキングが可能となる。
また、(B)のように長寸のケース10に対して小型のケース20、30を同列に並べて積み重ねるようなことも可能となる。
【0023】
したがって、大きさ・形状の異なる様々な可搬式楽器収納ケースであってもスタッキングに対する対応がなされ、個々のケースのデザイン性をも損なうことのない可搬式楽器収納ケースが提供されることになる。
【0024】
なお、本発明は可搬式楽器収納ケースとして説明したが、たとえば旅行用のスーツケースなどに適用することも当然に可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、底面板及び蓋面板のいずれか一方の表面長手方向にはスタッキング用の帯状凹所、他方の表面には前記凹所と嵌合形態をなすスタッキング用の帯状凸所をそれぞれ一体成形により対設したことにより、スタッキングに備えて部品点数を増やすようなことがなく、シェルの成形過程においてスタッキング用の対策がなされるために製造コストを低く抑えることができ、また、その製品においては、丸みを帯びさせた曲面的なデザインによるものや、教材用のリコーダーケース等の小型のものであっても全体的な外観デザインを損なわずに設けることができるといった効果を奏するものとなる。
【0026】
そしてスタッキングに際しては、前記した帯状凹所と帯状凸所とが長手方向に嵌り合うことから、積載時の震動等にも対応でき荷崩れが起こり難い安定したスタッキングとなるといった優れた効果を奏し、さらには、この帯状凸所と帯状凹所の幅寸法と深さ又は高さ寸法とを所定寸法に設定して様々な大きさ・形状のケースに適用することにより、異型のケースどうしのスタッキングをも可能にするといった優れた効果を奏するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可搬式楽器収納ケースの一実施形態を示すものであって、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】スタッキングした状態を示す正面説明図である。
【図4】同じくスタッキング状態の側面図である。
【図5】(A)(B)ともに異型のケースどうしのスタッキング例を示す平面説明図である。
【図6】(A)は従来の可搬式楽器収納ケースを示す正面図、(B)は同じく底面図である。
【符号の説明】
10、10’、20、30……ケース体
1……底面板
11……帯状凹所
2……蓋面板
21……帯状凸所
3……ヒンジ接合部
4……把持具
5……錠前手段
6……脚部
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子鍵盤楽器や教材用のリコーダなどといった楽器類の収納・搬送等に用いるトランク型の可搬式楽器収納ケースに係るものであり、特にABS樹脂などにより成形されてなる可搬式楽器収納ケースのスタッキングに係る構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のトランク型に設けた可搬式楽器収納ケースは図6に示すように、周端辺に囲枠1a,2aを有する底面板1と蓋面板2とを所定の一縁辺においてヒンジ接合して回動開閉自在なシェルを形成し、そのヒンジ接合部3と対向する側の囲枠には、手提げ用に任意の形状に設けられた把持具4ならびに錠前手段5などを装備して、手に下げ持って携行できるように設けられている。
【0003】
これらの可搬式楽器収納ケースは、製造段階における成形の容易性や製品デザインの多様化に対する適応性、並びに使用に際しての対衝撃性などといった強度の点からABS樹脂等が用いられている。
【0004】
ヒンジ接合部3の外面側には該ケースを立てた状態で保持するための脚部6を適宜に設けたものや、さらに大型のものでは牽引を可能とするようなキャスター手段を配備したものなども提供されている。
【0005】
そして、この種の可搬式楽器収納ケースの中には、同型のケースどうしの場合に、いわゆるスタッキングと称される搬送時などの平積み状態に対して安定を図るようなスタッキング対策を施した構造のものがある。
【0006】
従前のスタッキング対策としては、底面板側の四隅に適当な厚みを有する軟質性ゴムや軟質性樹脂などからなる突出片Pを貼着したものがあり、これにより平積み状態時のすべり止めとするとともに、シェル表面どうしの擦過傷防止等図るものなどがあった。
【0007】
また、本出願人による特開2001−292820公報のように、底面板と蓋面板の双方に嵌合関係をなす曲面状の凹所凸所を設けてデザイン性を損なうことなくスタッキング用の対応がなされ、底面板および蓋面板の表面形状に拘わらずに安定したスタッキングがなされるように設けたものなどがある。
【0008】
このようなスタッキング対策を施したものであると、たとえばオーケストラで使用される楽器等を収納したこの種のケース類を車両等でまとめて搬送する場合などに、荷台への積載を整頓して行うことができ省スペース化が図れるうえに荷崩れし難くなり、また、販売店などにおける商品の在庫保管や陳列などの際にも同様な効果が得られていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スタッキング対策がなされている従来構造の楽器収納ケースでは、前述した突出片などの配設に係る部品点数や製造工程の増加等といった製造段階でのコストを含めての問題点があり、また、使用者においても、このような突出片等を設けた為に外観が悪くなってしまうことから、デザイン性に劣るといった不満等もあった。
加えて、ABS樹脂などといった樹脂素材や成形技術などの向上から全体的な外観に丸みを帯びさせて曲面的なデザインからなるものも多く提供されている今般にあっては、前記構造からなるスタッキング対策では平積み状態時に十分な安定を図ることができずに荷崩れを招き易いといった問題点も生じていた。
【0010】
また、このような不具合を解消するように底面板と蓋面板の双方に嵌合関係をなす曲面状の凹所凸所を設けた前記特開2001−292820公報からなるものであっても、同型のケースどうし以外でスタッキングを図るような場合には、形状等の異なるケース間において予めに前記凹所凸所の配置を同一に設定しておかなければ十分な安定性が得られ難いといった問題点や、そのために各ケース毎のデザイン性に制約が生ずる恐れがあるといった問題点を有している。
【0011】
本発明は、上記した事情のもとになされたものであり、その目的とするところは、底面板および蓋面板の双方の表面に帯状を呈して互いに係合するスタッキング用の嵌合個所を対設することにより、デザイン性を損なうことなくスタッキング用の対応がなされるうえに、底面板および蓋面板の表面形状やケースのサイズ等に拘わらず異型のケースどうしであっても安定したスタッキングがなされること可搬式楽器収納ケースを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明は、囲枠を有した底面板と蓋面板とをヒンジ接合して回動開閉自在なシェルが形成され、前記ヒンジ接合部と対向する側の囲枠に手提げ用把持具並びに錠前機構などを装備してなるスーツケース型の可搬式楽器収納ケースにおいて、前記底面板及び蓋面板のいずれか一方の表面長手方向にはスタッキング用の帯状凹所、他方の表面には前記凹所と嵌合形態をなすスタッキング用の帯状凸所をそれぞれ一体成形により対設したことを特徴とする可搬式楽器収納ケースとするものであり、さらには、前記帯状凹所と帯状凸所の成形にあたって、予めに幅寸法と深さ又は高さ寸法とを所定寸法に設定し、大きさ・形状等が異なるシェルからなるケースの長手方向に配設することで異型のケースどうしのスタッキングを可能とするものである。
【0013】
上記構成としたことにより、本発明によれば、デザイン性を損なうことなくスタッキング用の対応がなされるうえに、底面板および蓋面板の表面形状やサイズ等に拘わらず異型のケースどうしであっても安定したスタッキングがなされるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図1から図5を参照しながら詳細に説明する。10は本発明からなる可搬式楽器収納ケースであり、囲枠1a,2aを有した底面板1と蓋面板2とが所定の一縁辺においてヒンジ接合されて回動開閉自在なシェルが形成され、このヒンジ接合部3と対向する囲枠側には従来のものと同様な手提げ用把持具4、錠前手段5が、また、ヒンジ接合部の外面側にも立て置き用の脚部6などが適宜装備されている。
【0015】
底面板1と蓋面板2とはABS樹脂などにより成形されるものであって、前記ヒンジ接合部3は底面板1と蓋面板2を別個に成形して蝶番等の適宜な蝶着部材を介して接合したり、底面板1と蓋面板2との接合個所を薄肉にしたヒンジ成形によって一体の成形品として設けるなどして構成される。
【0016】
そして、前記底面板1の表面長手方向にはスタッキング用の帯状凹所11、蓋面板2の表面長手方向には帯状凸所21が、底面板1および蓋面板2の成形工程において一体成形により対設されており、それぞれは互いに嵌合形態を呈する形状であるとともに配置関係をも一致させてある。
【0017】
前記帯状凹所11の溝幅w1並びに帯状凸所21の幅w2は略同一の寸法あるいは帯状凹所の幅w1をやや広めの寸法にて設け、角辺部は適宜に面取りするなどして設けられる。
また、帯状凹所11の深さd並びに帯状凸所21の突出高さtも略同一に形成し、帯状凹所11はやや深めの寸法に形成しても良い。
【0018】
図において該帯状凹所11、帯状凸所21は底面板1、蓋面板2それぞれの略長手方向中央部分に配設して説明してあるが、成形位置および配設数はこれに限定されるものではなく、全体のデザインや製造コストなどに応じて決定されるものである。
【0019】
これにより、図3及び図4で示すような平積み状態にスタッキングする場合には、下段に位置するケース体10の帯状凸所21に対してさらに別のケース体10’の底面板1側の帯状凹所11を嵌合させることにより、複数段に積み重ねることを可能としているのである。
前記帯状凹所と帯状凸所との嵌合は長手方向に一連であり凹所深さと凸所高さが略同一であることから、例えばシェル表面が丸みを帯びた板面からなるものであっても滑り等を生じることなく互いのケースは安定状態に保たれる。
【0020】
図3のようにケース体10,10’の長さが異なるものを積み重ねる場合であっても、対面する側の帯状凹所11と帯状凸所21との間に嵌合関係が得られるものであれば、スタッキングが可能となる。このため、前記帯状凹所11を設けるにあたっては、10’のような長手方向に長寸のケースがスタッキング中段部に位置するような積み重ねにも対応可能なように、その両端を開放するような形態に形成することが好ましい。また、一方の帯状凸所21にあっては、デザイン上の事情等から帯状凹所の長さに比して短寸に形成したり、長手方向両端側をテーパ状等に設けることも当然に可能であるが、スタッキング時の安定性を図るにはある程度の長さを備えていることが望ましい。
【0021】
さらに本発明にあっては、長さの異なるケースばかりでなく、サイズの異なるケースどうしを積み重ね可能とするように構成することが可能となる。
すなわち、その場合には全ての種類のケース設計段階において、シェルの全体形状等に拘わらず前記帯状凹所11と帯状凸所21の成形に係る幅wと深さd(高さt)の寸法設定を予め同一に規格することで達成されるのである。
【0022】
図5(A)(B)はその例を略示するものであり、個々のケース長手方向に成形する帯状凹所11及び帯状凸所21の幅wと深さd(高さt)とが共に所定寸法にて形成されていればスタッキングに際しては互いに上下関係を問わずに積み重ねることができるのであり、例えば、(A)のようにシェル平面を略長台形状に設けたトランペット用ケース10と、シェル平面を略円形状に設けたドラムケース20とでもスタッキングが可能となる。
また、(B)のように長寸のケース10に対して小型のケース20、30を同列に並べて積み重ねるようなことも可能となる。
【0023】
したがって、大きさ・形状の異なる様々な可搬式楽器収納ケースであってもスタッキングに対する対応がなされ、個々のケースのデザイン性をも損なうことのない可搬式楽器収納ケースが提供されることになる。
【0024】
なお、本発明は可搬式楽器収納ケースとして説明したが、たとえば旅行用のスーツケースなどに適用することも当然に可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、底面板及び蓋面板のいずれか一方の表面長手方向にはスタッキング用の帯状凹所、他方の表面には前記凹所と嵌合形態をなすスタッキング用の帯状凸所をそれぞれ一体成形により対設したことにより、スタッキングに備えて部品点数を増やすようなことがなく、シェルの成形過程においてスタッキング用の対策がなされるために製造コストを低く抑えることができ、また、その製品においては、丸みを帯びさせた曲面的なデザインによるものや、教材用のリコーダーケース等の小型のものであっても全体的な外観デザインを損なわずに設けることができるといった効果を奏するものとなる。
【0026】
そしてスタッキングに際しては、前記した帯状凹所と帯状凸所とが長手方向に嵌り合うことから、積載時の震動等にも対応でき荷崩れが起こり難い安定したスタッキングとなるといった優れた効果を奏し、さらには、この帯状凸所と帯状凹所の幅寸法と深さ又は高さ寸法とを所定寸法に設定して様々な大きさ・形状のケースに適用することにより、異型のケースどうしのスタッキングをも可能にするといった優れた効果を奏するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可搬式楽器収納ケースの一実施形態を示すものであって、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】スタッキングした状態を示す正面説明図である。
【図4】同じくスタッキング状態の側面図である。
【図5】(A)(B)ともに異型のケースどうしのスタッキング例を示す平面説明図である。
【図6】(A)は従来の可搬式楽器収納ケースを示す正面図、(B)は同じく底面図である。
【符号の説明】
10、10’、20、30……ケース体
1……底面板
11……帯状凹所
2……蓋面板
21……帯状凸所
3……ヒンジ接合部
4……把持具
5……錠前手段
6……脚部
Claims (2)
- 囲枠を有した底面板と蓋面板とをヒンジ接合して回動開閉自在なシェルが形成され、前記ヒンジ接合部と対向する側の囲枠に手提げ用把持具並びに錠前機構などを装備してなるトランクケース型の可搬式楽器収納ケースにおいて、
前記底面板及び蓋面板のいずれか一方の表面長手方向にはスタッキング用の帯状凹所、他方の表面には前記凹所と嵌合形態をなすスタッキング用の帯状凸所をそれぞれ一体成形により対設したことを特徴とする可搬式楽器収納ケース。 - 請求項1に記載の可搬式楽器収納ケースにおいて、前記帯状凹所と帯状凸所の成形にあっては、幅寸法と深さ又は高さ寸法とを所定寸法に設定し、大きさ・形状等が異なるシェルの長手方向に配置することで異型のケースどうしのスタッキングを可能に設けることを特徴とする可搬式楽器収納ケース。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002205839A JP2004041573A (ja) | 2002-07-15 | 2002-07-15 | 可搬式楽器収納ケース |
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CNA021606552A CN1468566A (zh) | 2002-07-15 | 2002-12-16 | 用于乐器的手提箱 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2002205839A JP2004041573A (ja) | 2002-07-15 | 2002-07-15 | 可搬式楽器収納ケース |
Publications (1)
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