JP3030054U - 鞄 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のこの種の鞄において、収納した品物を鞄
内で安定させて保護することが困難であった。また、寸
法の大きな品物等では、開口部から容易に取り出すこと
が困難である問題があった。 【解決手段】第１身衣壁２の内面に沿って鞄１の底壁１
０よりも高い位置に底壁１５を有する内ポケット１３を
取付けて底壁１０と底壁１５との間に空隙１６を形成
し、かつ内ポケット１３の周りの第１身衣壁２、側壁１
４、底板１５に夫々弾性体１１を内蔵させ、更に内ポケ
ット１３に対応する位置にサブスライドファスナー８を
設けてサブ開口部９を構成してなる鞄１の構造である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、収納した品物を周りから保護すると共に、開口部から容易に取り出 すことが出来るようにした鞄に係り、特に鞄の一方の身衣壁に弾性体を内蔵して 形成し、かつこの身衣壁の内面に沿って上げ底式の内ポケットを設け、更にこの 内ポケットに対応する位置に開閉用のスライドファスナーを設けた鞄に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の鞄にも、コンピュータ等の精密電器製品を充分に保護しながら収納する ために、鞄の身衣壁や底部に発泡プラスチック材等の弾性体を内蔵させ、これ等 の構造によって収納した品物を保護するようにしたものもあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

然るに、前述の従来の鞄に於いては、単に鞄の身衣壁や底部を肉厚にして弾性 を持たせたに過ぎず、収納した品物を鞄内で安定させることが困難であった。ま た、収納する品物の寸法が比較的大きいものにあっては、この収納した品物を開 口部から、容易に取り出すことが困難である問題もあった。

【０００４】 本考案に係る鞄は、前述の従来の問題点に鑑み開発された全く新しい技術であ って、特に鞄の一方の身衣壁に弾性体を内蔵して形成し、かつこの身衣壁の内面 に沿って上げ底式の内ポケットを設け、更にこの内ポケットに対応する位置に開 閉用のスライドファスナーを設けた鞄の技術を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る鞄は、前述の従来の鞄の問題点に根本的に改善した全く新しい技 術であって、その考案の要旨は、収納した品物を周りから保護し得る鞄に於いて 、該鞄の第１身衣壁に弾性体を内蔵させ、かつ該第１身衣壁の内面に沿って鞄の 底部よりも高い位置に底部を有する内ポケットを鞄内の収納スペース内に設け、 更に鞄の開口部にメインスライドファスナーとは別に前記内ポケットと対応する 位置にサブスライドファスナーを設けて構成したことを特徴とした鞄である。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図により本考案に係る鞄の一実施例を具体的に説明すると、図１は本考案に係 る鞄の縦断面図、図２は図１の鞄内のポケットに品物を収納した状態の縦断面図 、図３は図１の鞄のメイン開口部を開口した状態の縦断面図、図４は図１の鞄の ポケット内の品物を取り出すためにサブ開口部を開口した状態の縦断面図、図５ は図１の鞄の外観斜視図である。

【０００７】 図１乃至図５に於いて、１は本考案に係るリックサック式の鞄であって、背部 の第１身衣壁２には背負紐３が取付けられている。また、該第１身衣壁２に対応 する第２身衣壁４の外面には外ポケット５が設けられている。

【０００８】 かつ、鞄１の第２身衣壁４に近い部分にはメインスライドファスナー６が取付 けられ、このメインスライドファスナー６によって鞄１のメイン開口部７を開口 し得るように構成されている。更に、鞄１の第１身衣壁２に近い部分にはサブス ライドファスナー８が取付けられ、このサブスライドファスナー８によって、サ ブ開口部９を開口し得るように構成されている。

【０００９】 本考案に係る鞄１に於いては、特に図１乃至図４に示す如く、前記第１身衣壁 ２と、底壁１０とに夫々肉厚の発泡プラスチック材等よりなる弾性体１１が内蔵 され、これ等の弾性体１１によって、鞄１内に収納した品物１２を保護し得るよ うに構成されている。

【００１０】 １３は前記品物１２を収納し得る内ポケットであって、第１身衣壁２の内面に 沿って取付けられている。かつこの内ポケット１３の側壁１４及び底壁１５には 、夫々弾性体１１が内蔵されている。更に、この内ポケット１３の底壁１５は、 鞄１の底壁１０よりも高い位置に設けられており、両者間には空隙１６が形成さ れている。

【００１１】 従って、図２に示す如く、内ポケット１３の内に品物１２を収納した場合には 、品物１２は弾性体１１を内蔵した第１身衣壁２と、側壁１４と、底壁１５とに よって囲まれて保護されている。かつ内ポケット１３の底壁１５と、鞄１の底壁 １０との間に空隙１６が形成されているので、鞄１を床に強く載置したり、或い は落としたような場合にも、その落下によるショックが内ポケット１３の中に伝 達されないように構成されている。

【００１２】 前記内ポケット１３の開口部には、この開口部を閉鎖し得る蓋カバー１７が設 けられており、この蓋カバー１７はベルクロアテープ１８，１９を介して内ポケ ット１３の側壁１４に固着し得るように構成されている。

【００１３】 更に、本考案に於いては、図１乃至図４に示す如く、鞄１内に設けた内ポケッ ト１３に対応する位置に、前述のサブスライドファスナー８が設けられている。 従って、内ポケット１３内に収納した品物１２を取り出す際には、特に図４に示 すようにこのサブスライドファスナー８を使用して、第１身衣壁２に近い位置に サブ開口部９を形成し、このサブ開口部９より品物１２を容易に取り出すことが 出来るように構成されている。

【００１４】 上記実施例に於いては、リックサック式の鞄について説明したが、この構成は 他の例えばスーツケース等の鞄にもそのまま応用することが出来る。

【００１５】

【考案の効果】

本考案に係る鞄は、前述の構成と作用とを有するので、次のような多大な効果 を有している。

【００１６】 （１）鞄内に内ポケットを設け、かつこの内ポケットの周りに弾性体を取付け たので、内ポケットに収納した品物を周り全体から保護することが出来る。（２ ）内ポケットの底壁を鞄の底壁より高くして両者間に空隙を設けたので、鞄を床 に強く載置したり、落下させた際に、この空隙によって内ポケット内の品物のシ ョックを小さくすることが出来る。（３）鞄内の内ポケットに対応する位置に、 サブスライドファスナーによるサブ開口部を設けたので、内ポケット内の品物の 取り出しを容易にすることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る鞄縦断面図である。

【図２】図１の鞄内のポケットに品物を収納した状態の
縦断面図である。

【図３】図１の鞄のメイン開口部を開口した状態の縦断
面図である。

【図４】図１の鞄のポケット内の品物を取り出すために
サブ開口部を開口した状態の縦断面図である。

【図５】図１の鞄の外観斜視図である。

【符号の説明】

１ 鞄 ２ 第１身衣
壁 ３ 背負紐 ４ 第２身衣
壁 ５ 外ポケット ６ メインス
ライドファスナー ７ メイン開口部 ８ サブスラ
イドファスナー ９ サブ開口部 10 底壁 11 弾性体 12 品物 13 内ポケット 14 側壁 15 底壁 16 空隙 17 蓋カバー 18,19 ベルクロ
アテープ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】収納した品物を周りから保護し得る鞄に於
   いて、該鞄の第１身衣壁に弾性体を内蔵させ、かつ該第
   １身衣壁の内面に沿って鞄の底部よりも高い位置に底部
   を有する内ポケットを鞄内の収納スペース内に設け、更
   に鞄の開口部にメインスライドファスナーとは別に前記
   内ポケットと対応する位置にサブスライドファスナーを
   設けて構成したことを特徴とした鞄。