JP3082427U - 旅行用ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケース本体の内部に収納した物品を外部から
の衝撃に対し確実に保護することができ、又、外部から
衝撃を受けた場合にその衝撃を吸収してケース本体の損
傷を防止することができ、又、運搬中などにケース本体
が人体に接触したときの触感が良く、また、ケース本体
の外面部に小物等を収納できるポケットなどを容易に設
けることができ、さらに、ケース本体の外面部に背負ベ
ルト等の運搬手段を設けた場合にその背負ベルト等の不
使用時の保管場所を容易に設けることができる旅行用ケ
ースを提供する。 【解決手段】 ハード素材で成形した前部シェル体２
と、同じくハード素材で成形して前部シェル体２に対し
開閉自在とした後部シェル体３とによりケース本体１を
構成し、その前部シェル体２の外面部と後部シェル体３
の外面部にそれぞれソフト素材で成形した前胴体６と後
胴体７を設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は旅行用ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

旅行用ケースには、そのケース本体を、皮革や布帛等の比較的ソフトな素材で 成形したものと、アルミニュームや硬質プラスチック等の比較的ハードな素材で 成形したものが存在する。

【０００３】 ケース本体の内部に収納した物品を外部からの衝撃に対し保護するためには、 そのケース本体をソフトな素材で成形したものよりハードな素材で成形したもの の方が好ましい。

【０００４】 しかしながら、ケース本体をハードな素材で成形したものは、外部から衝撃を 受けた場合にその衝撃を吸収できないのでケース本体が傷付きやすいこと、運搬 中などにケース本体が人体に接触したときの触感がソフトな素材で成形したもの に比べて劣ること、ケース本体の外面部に小物等を収納できるポケットなどを設 けにくいこと、ケース本体の外面部に背負ベルト等の運搬手段を設けた場合にそ の背負ベルト等の不使用時の保管場所を設けにくいこと、等の不満がある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、上記の不満を解消すること、すなわち、ケース本体の内部に 収納した物品を外部からの衝撃に対し確実に保護することができ、又、外部から 衝撃を受けた場合にその衝撃を吸収してケース本体の損傷を防止することができ 、又、運搬中などにケース本体が人体に接触したときの触感が良く、また、ケー ス本体の外面部に小物等を収納できるポケットなどを容易に設けることができ、 さらに、ケース本体の外面部に背負ベルト等の運搬手段を設けた場合にその背負 ベルト等の不使用時の保管場所を容易に設けることができる旅行用ケースの提供 を課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案の旅行用ケースは、ハード素材で成形した 前部シェル体２と、同じくハード素材で成形して前部シェル体２に対し開閉自在 とした後部シェル体３とによりケース本体１を構成し、その前部シェル体２の外 面部と後部シェル体３の外面部にそれぞれソフト素材で成形した前胴体６と後胴 体７を設けたことを特徴とする、という構成にしたものである。

【０００７】 なお、上記の本考案の旅行用ケースは、前胴体６の内部に背負ベルト１５を設 けて、使用時にその背負ベルト１５を前胴体６から取り出し可能、かつ、不使用 時にはその背負ベルト１５を前胴体６の内部に収納可能になすとともに、後胴体 ７の内部に各種の物品を収納可能なポケット１７ａ，１７ｂ，１７ｃ，１７ｄ， １７ｅ，１７ｆを設けた構成にすることもできる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、図を用いて本考案の実施の形態について説明する。なお、図は本考案の 旅行用ケースの一種であるキャリーケースを示したものである。まず、ケース本 体１は前部シェル体２と後部シェル体３とにより構成している。この前部シェル 体２と後部シェル体３は共にハードな素材（セミハード素材も含むものとする） で、例えば、ＡＢＳ樹脂等の硬質プラスチック等で成形している。

【０００９】 前部シェル体２と後部シェル体３は互いに開閉自在に合体させている。すなわ ち、前部シェル体２と後部シェル体３は開閉自在なスライドファスナ４などを介 して接続している。なお、図示したものは、スライドファスナ４を、底部の一端 から左マチ、上面、右マチ、及び底部の他端まで一連に設けて、底部の中間部は ヒンジ部材５（図８参照）で連結している。

【００１０】 ケース本体１には移動手段としてキャスタ１０を取付けることができ、又、そ の移動操作を行なうために、つまり、引いたり押したりするために、伸縮自在な ハンドル１１を取付けることができる。また、ケース本体１には運搬手段として 、縦向き及び横向きにしてそれぞれ使用可能な２つの持ち手１２，１３を設ける ことができる。

【００１１】 ケース本体１を構成する前部シェル体２と後部シェル体３のそれぞれの外面部 には、それら前部シェル体２や後部シェル体３よりもサイズが少し小さい前胴体 ６と後胴体７を設けている。これら前胴体６と後胴体７はソフト素材で、例えば 、布帛、塩ビレザー、皮革、合成皮革、人口皮革等で形成している。

【００１２】 前胴体６は前部シェル体２に対しスライドファスナ８を介して開閉自在に接続 した構造にすることができ、又、後胴体７も後部シェル体３に対しスライドファ スナ９を介して開閉自在に接続した構造にすることができる。

【００１３】 前胴体６は、図４に示すように、内部に背負ベルト１５を収納し、前胴体６を 開いてその背負ベルト１５を取り出し可能とすることができる。背負ベルト１５ は上端部を前部シェル体２に対し固着し、下端部はフリーにして連結用フック１ ６を取付けることができる。なお、前部シェル体２の外面下端部には、その連結 用フック１６が着脱自在なリング１４を取付けることができる。このように背負 ベルト１５を設けることにより上記の運搬手段を増加させることができる。なお 、背負ベルト１５を使用する場合は、すなわち、ケース本体１を背負って運搬す る場合は、図５に示すように、前胴体６の周囲のスライドファスナ８を閉じて、 その前胴体６を運搬者の背中に接触させることができる。すなわち、前胴体６に クッションの役割を負わせることができる。

【００１４】 後胴体７は、図６に示すように、内部に各種物品を収納可能なポケット１７ａ ，１７ｂ，１７ｃ，１７ｄ，１７ｅ，１７ｆを設けることができる。

【００１５】 ケース本体１の内部、すなわち、前部シェル体２と後部シェル体３の内部には 、もちろん物品を収納することができる。そして、その収納物品を整理するため に、ケース本体１の内部には、図７及び図８に示すように、略中央部に仕切板１ ８を設けることができる。そして、この仕切板１８にはノートパソコン等の精密 機器を収納する袋部２１を設けるとともに、その付属品等を収納するためのポケ ット２２ａ，２２ｂ，２２ｃ，２２ｄを設けることができる。

【００１６】 この仕切板１８は下端部をケース本体１の底部に接続して、上端部はフリーと なし、その上端部を分離可能な連結具２０付きの吊りベルト１９を介してケース 本体１の上面板部に接続することができる。すなわち、仕切板１８を宙吊り状態 にして支持することができる。これにより、ケース本体１に外部から衝撃が加え られたときに、その衝撃が仕切板１８に及ばないようにして、仕切板１８の袋部 ２１に収納した精密機器を保護することができる。

【００１７】 なお、ケース本体１の内部には、図８に示すように、後部シェル体３の内面部 に、ポケット２５付きでスライドファスナ２４で開閉自在な仕切板２３や、同じ くスライドファスナ２７で開閉自在なポケット２６などを設けることもできる。

【００１８】

【考案の効果】

本考案の旅行用ケースは、ハード素材で成形した前部シェル体２と、同じくハ ード素材で成形して前部シェル体２に対し開閉自在とした後部シェル体３とによ りケース本体１を構成したので、ケース本体１の内部に収納した物品を外部から の衝撃に対し確実に保護することができる。また、前部シェル体２の外面部と後 部シェル体３の外面部にそれぞれソフト素材で成形した前胴体６と後胴体７を設 けたので、外部から衝撃を受けた場合にその衝撃を前胴体６と後胴体７が吸収す ることによってケース本体１の損傷を防止することができる。また、運搬中など にそのソフトな前胴体６や後胴体７が人体に接触することになるので触感が良い 。また、前胴体６や後胴体７の内部に小物等を収納できるポケット１７ａ，１７ ｂ，１７ｃ，１７ｄ，１７ｅ，１７ｆなどを容易に設けることができる。さらに 、ケース本体１の外面部に背負ベルト１５等の運搬手段を設けた場合に、その背 負ベルト１５等を不使用時に前胴体６や後胴体７の内部に保管できるというメリ ットがある。 なお、請求項２に記載したように、前胴体６の内部に背負ベルト１５を設けて 、使用時にその背負ベルト１５を前胴体６から取り出し可能、かつ、不使用時に はその背負ベルト１５を前胴体６の内部に収納可能になすことによって、運搬手 段を増加させるとともに、運搬手段を状況に応じて選択できるというメリットが あり、また、後胴体７の内部に各種の物品を収納可能なポケット１７ａ，１７ｂ ，１７ｃ，１７ｄ，１７ｅ，１７ｆを設けることによって、ケース本体１を開か ずに小物等の物品を容易に取り出せるというメリットがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】前側の斜視図である。

【図２】後側の斜視図である。

【図３】前部シェル体と後部シェル体を閉じた状態の断
面図である。

【図４】前胴体を開いた状態の斜視図である。

【図５】背負ベルトを使用する状態の斜視図である。

【図６】後胴体を開いた状態の斜視図である。

【図７】一部切断側面図である。

【図８】後部シェル体を前部シェル体に対し開いた状態
の斜視図である。

【符号の説明】

１ ケース本体 ２ 前部シェル体 ３ 後部シェル体 ４ スライドファスナ ５ ヒンジ部材 ６ 前胴体 ７ 後胴体 ８ スライドファスナ ９ スライドファスナ １０ キャスタ １１ ハンドル １２ 持ち手 １３ 持ち手 １４ リング １５ 背負ベルト １６ フック １７ａ，１７ｂ，１７ｃ，１７ｄ，１７ｅ，１７ｆ ポ
ケット １８ 仕切板 １９ 吊りベルト ２０ 連結具 ２１ 袋部 ２２ａ，２２ｂ，２２ｃ，２２ｄ ポケット ２３ 仕切板 ２４ スライドファスナ ２５ ポケット ２６ ポケット ２７ スライドファスナ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハード素材で成形した前部シェル体２
   と、同じくハード素材で成形して前部シェル体２に対し
   開閉自在とした後部シェル体３とによりケース本体１を
   構成し、その前部シェル体２の外面部と後部シェル体３
   の外面部にそれぞれソフト素材で成形した前胴体６と後
   胴体７を設けたことを特徴とする旅行用ケース。
2. 【請求項２】 前胴体６の内部に背負ベルト１５を設け
   て、使用時にその背負ベルト１５を前胴体６から取り出
   し可能、かつ、不使用時にはその背負ベルト１５を前胴
   体６の内部に収納可能になすとともに、後胴体７の内部
   に各種の物品を収納可能なポケット１７ａ，１７ｂ，１
   ７ｃ，１７ｄ，１７ｅ，１７ｆを設けた請求項１記載の
   旅行用ケース。