JP3073561U

JP3073561U - 自在整理収納ケース

Info

Publication number: JP3073561U
Application number: JP2000003530U
Authority: JP
Inventors: 浩南山
Original assignee: 浩南山
Priority date: 2000-05-26
Filing date: 2000-05-26
Publication date: 2000-11-30
Anticipated expiration: 2006-05-26

Abstract

(57)【要約】【課題】内部にて移動・衝突を嫌う収納物に好適な自
在整理収納ケースを提供する。【解決手段】ケース１０内空間を自在組合せにて複数
個に区画する複数の整理箱１２の所定外面と当該ケース
内面の所定面に面ファスナー機構１１、１１′を対偶設
するとした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、複数個の整理箱を有して、かつ、当該整理箱がケース内で任意のレイアウトに収められると共に、相互間に空間を有していてもみだりに移動、衝突することなく固定されて収められる自在整理収納ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種の提案としては、実用新案登録第３０６２９７９号がある。

【０００３】すなわち、図６、７に示される如く手提げバッグは提げ手４を有し、かつ、スライドファスナ５によって上面の開口部を開閉自在としたバッグ本体１における後胴部２の内面に輪奈ビロードやトリコット・パイル等のパイル織物３を内張りすると共に、そのパイル織物３に押しつけて留めることができ、かつ引き剥がすことも可能な面ファスナ６の一方の雄部材を外面に取り付けて上記のバッグ本体１における後胴部２の内面、すなわち、パイル織物３を内張りした個所に着脱自在な財布７を具えて成るものである。なお、面ファスナ６は雌部材と雄部材によって構成され、雌部材がループ状の糸を表面に有するのに対し、雄部材はそのループに引っ掛かる弾性変形可能な鉤状の糸を表面に有するものである。

【０００４】なお、バッグ本体１における後胴部２の内面にパイル織物３を内張りしているが、それ以外の個所、例えばバッグ本体１における前胴部８の内面や、マチ９の内面にパイル織物３を内張りしても良いし、バッグ本体１の内面全体に内張りしても良い。また、財布７を携帯物として具えているが、それ以外の物、例えば携帯電話ホルダー、キーケース、カード入れ、名刺入れ、小物入れ等を携帯物として具えても良い。これら携帯物は、一種だけ具えても良いが、複数種具えるほうが好ましい。

【０００５】しかして、財布７等の携帯物をバッグ本体１の内面のパイル織物３を内張りした個所に留め付けておくことにより他の物品と混じってしまうことを避けることができると共に、その財布７等の携帯物をパイル織物３から容易に引き剥がすことができるので、使用する時に手間取ることなく迅速に取り出すことができて極めて便利である、としている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

叙上提案は、収納ケース内に非固定のもとで収納する多数の小物のうちに特に迅速に取り出し、位置確認が必要な物品がある場合についてのものであるが、ケース内のみだりな移動が好ましくない、若しくはケース内での物品同志の衝突を好まないところの大型物品（小物をまとめて大きくなる物も含む）、重量物品、傷つきを嫌う貴重品等のより大型なケースにあっては、すべての収納物は自在に整理されて収納されると共に移動・衝突のないことが要求される。

【０００７】上記要望に対し、従来技術で紹介の提案は対応することはできない。

【０００８】本考案は叙上の事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、収納物の自在な整理を可能とすると共にたとえ収納物同志間に遊び空間が存在していても収納物間に移動・衝突を生じさせることのない自在整理収納ケースを提供させることにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の自在整理収納ケースは、ケース内空間を自在組合せにて複数個に区画する複数の整理箱の所定外面と当該ケース内面の所定面に面ファスナー機構を対偶設するとしたものである。

【００１０】

【作用】

収納物は大小にかかわらず整理箱に収められる（小物はまとめて収納）ので、所謂容器付きとなる。そして、当該整理箱は面ファスナー機構を介して収納ケース内面に対して自在整理（レイアウト自在）のもと、固定されるので、収納物は一切ケース内で不都合な移動・衝突を生じることがない。

【００１１】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を図１〜５に基づいて説明する。

【００１２】図１、２は本考案を実施した収納ケース１０の閉蓋時、開蓋時を俯瞰するものである。

【００１３】図２に観察される如く、本実施例にあってはケース１０底面に面ファスナー機構１１が配設されている。

【００１４】図３に列挙される複数の整理箱１２、…は、該ケース１０内の空間を自在組合せにて複数個に区画するもので、夫々が該面ファスナー機構１１と対峙する面に対偶の面ファスナー機構１１′、…が配設されている。

【００１５】図示例にあっては、面ファスナー機構１１、１１′がケース１０、箱１２双方共底面側に配設されているが、これはケース１０側についてはケース蓋内面、ケース側壁面であっても差し支えはない。

【００１６】例えば、ケース蓋内面１０′に設定するとした場合、箱１２の天板に設けた止め蓋１２′面に対偶設することとなるが、固定と共に閉蓋保証となり得て、収納物（小物の集まり等）によってはこぼれ防止となって好適なこともある。

【００１７】図４に示す如く箱１２、…の密充填でケース１０内への収納を達成しても良いがこの場合は遊び空間は生じず、面ファスナー機構１１、１１′の固定作用と共に密嵌効果で固定される。

【００１８】図５は箱１２をケース１０内の一部にのみ使用し、確保した大空間の遊び空間にノートパソコン１３を格納した態様を示す。この場合、たとえ遊び代が存在しても箱１２を堰き止め効果のある接触位置に固定させるとガタを生じることがない。

【００１９】なお、前記ノートパソコン１３の代わりに例えば楽器が収容される場合、箱１２を前記の如くケース蓋内面１０′側に固定させるものとして、これにアタッチメント小物を収容しておくと、ケース１０開蓋で箱１２は自動的に待避し（上方）主役の楽器がケース１０本体に広いスペースを与えられて座することとなり、必要なアタッチメントを上方の箱から取り出してセットし得て便利である。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は以上の如き構成より成るので、次の如き諸効果を奏する。様々なスタイルやサイズの整理箱を組み合わせ、ケース内部に自在にレイアウト配置し、ユーザーの用途に応じた整理収納ケースを構築でき、また、整理箱は取り外し可能なので、後々の用途の変化に応じて自在に再レイアウト可能等の好便性を収納物の移動・衝突なしのもとで享受できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案ケースの閉蓋俯瞰図である。

【図２】本案ケースの開蓋俯瞰図である。

【図３】本案の整理箱のパターン紹介図である。

【図４】本案ケースを整理箱のみで充填した態様図であ
る。

【図５】本案ケースを整理箱以外の物品を収納した場合
の説明図である。

【図６】従来提案の一部を切欠したバッグ本体と財布の
分離状態の斜視図である。

【図７】図６に示されるバッグ本体に財布を付けた状態
の断面図である。

【符号の説明】

１；バッグ本体２；後胴部３；パイル織物４；提げ手５；スライドファスナ６；ファスナ７；財布８；前胴部９；マチ１０；収納ケース１０′ ；ケース蓋内面１１、１１′ ；面ファスナー機構１２；整理箱１２′ ；止め蓋１３；ノートパソコン

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ケース内空間を自在組合せにて複数個に
区画する複数の整理箱の所定外面と当該ケース内面の所
定面に面ファスナー機構を対偶設するとした自在整理収
納ケース。