JP3116060U - ガスボンベケース - Google Patents

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喜彦 鋤柄
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合資会社大日本アガ瓦斯製造所
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Abstract

【課題】ガスボンベへの着脱が容易なガスボンベケースを提供する。
【解決手段】ガスボンベ4に対して側方から係合する2つの筐体2a,2bを含む構成とされる。これらの筐体2a,2bには、ガスボンベ4の胴体部分を収納するための胴体収納空間が形成されている。ガスボンベ4を収納した後は、別部材として用意したバンドを使って締める。これにより、ガスボンベ4への着脱が容易なガスボンベケース1を提供することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本考案は、ガスボンベケースに関するものである。
従来から、風船等を膨らませるためにヘリウムガスのガスボンベが使用されている。膨らました風船はお祭りで売られたり、住宅展示場や、自動車または家電製品等の販売促進会において子供に提供されたりする。このガスボンベを運送する際には一般の運送便が利用され、この際、仕分け作業にベルトコンベアが使用されることが多い。ところがガスボンベは円筒形状をしているので転がりやすく、搬送中にベルトコンベアから転落しやすいという問題がある。この問題を解決するために従来から、ガスボンベを包装する装置(ガスボンベケース)が使用されている。例えば特許文献1には、図9に示すように、胴部筐体に透明樹脂製のカバーを内嵌し、これらをボルトによって締結したガスボンベケースが開示されている。
実公平8−2140号公報
一方、ガスボンベの流通ルートは、以下のようなものである。すなわち、図8に示すように、ガスが充填されたガスボンベは、ケースに入れられた状態でボンベ供給会社からユーザに送られる。この際、ガスボンベはケースに入れられているため転がりにくく、ベルトコンベアを使用しても転落する危険が少なくなる。そしてユーザは、ケースに入れられた状態でガスボンベを使用する。つまり、ガスボンベのキャップを取り、容器バルブ及びガス取出弁を緩めてガスを出し、風船を膨らまして、お祭り等においてその風船を供するのである。
使用済みのガスボンベは、ケースに入れられたままボンベ供給会社に戻される。その後、ボンベ供給会社はガスボンベをガス充填会社に送るのであるが、ケース付きのガスボンベにガスを充填することは、充填装置の構造上困難だという問題がある。そのため、ボンベ供給会社において、ガスボンベからケースを取り外す作業を行う必要がある。また、ガス充填後においては、ケースを再び取り付ける必要がある。
しかしながら従来のガスボンベケースは、運送や取り扱いを容易にすることが主目的とされ、ケースの着脱を簡単にするための工夫は殆どされなかった。そのため従来のガスボンベケースでは、例えばボルトを抜いてカバーを取り外し、その後で更にガスボンベを胴部筐体から抜き出すという比較的面倒な作業が行われてきた。
本考案は上述のような課題を背景になされたものであり、特に、ガスボンベへの着脱が容易なガスボンベケースを提供することを課題とする。
課題を解決するための手段および考案の効果
この考案は、
ガスボンベに対して側方から互いに係合可能に構成された第一筐体および第二筐体であって、その係合した状態において前記ガスボンベの胴体部分を収納する胴体収納空間と、一端が開口した開口部とが形成され、前記ガスボンベの前記胴体部分を前記胴体収納空間に収納した際に、前記ガスボンベに設けられた容器バルブが前記開口部から突出するようにされた第一筐体および第二筐体と、
係合した前記第一筐体および第二筐体に装着されるか、又は蝶番によって前記第一筐体または第二筐体に対して回動可能に取り付けられ、前記開口部から突出する前記容器バルブを収納するバルブ収納空間が形成されたバルブ収納筐体と、
を備えることを特徴とするガスボンベケースである。
上記本考案のガスボンベケースは第一筐体および第二筐体を備えており、これらの筐体はガスボンベに対して側方から互いに係合可能に構成されている。そのため、ガスボンベケース(第一筐体および第二筐体)を組み立てたり、取り外したりする作業が容易になる。
また、第一筐体および第二筐体には、一端が開口した開口部が形成されており、ガスボンベを収納した状態では、その開口部から容器バルブが突出するようにされている。そして、この容器バルブを収納するためのバルブ収納筐体が、第一筐体および第二筐体に取り付けられる。このような構造にすることにより、ユーザが使用する際には、バルブ収納筐体を外すだけで容器バルブを出すことができるようになる。その結果、ガスボンベの使用が簡単になる。
また、本考案は、
前記第一筐体および前記第二筐体の係合面には凸部および凹部がそれぞれ設けられ、前記第一筐体および前記第二筐体を係合した際に、前記第一筐体側の前記凸部が前記第二筐体側の前記凹部に嵌合し、前記第二筐体側の前記凸部が前記第一筐体側の前記凹部に嵌合し、これら凸部と凹部の嵌合により、前記ガスボンベの軸芯方向に対する前記第一筐体および第二筐体の位置ずれが防止されるガスボンベケース
としてもよい。これにより、第一筐体と第二筐体のガタつきを防止できる。
また、本考案は、
前記第一筐体または第二筐体に取り付けられるか、又は別部材として用意されたバンドを備え、
そのバンドが前記第一筐体および第二筐体の外周面に装着されることにより、前記第一筐体および第二筐体の分離が防止されるガスボンベケース
とすることができる。これにより、ケースを取り外す際にはバンドを緩めるだけでよく、また、ケースを取り付ける際には組み立ててバンドを締めるだけでよくなる。そのため、ボンベ供給会社(図8)においてケースの取り外し・組立て作業が効率的に行えるようになる。
さらに、本考案は以下のようにしてもよい。すなわち、
前記第一筐体および第二筐体の外周面には、前記バンドを装着するためのバンド溝が、前記開口部側と底部側との少なくとも2箇所に設けられ、該バンド溝の深さは前記バンドの厚さと等しいか又はそれよりも深くされることにより、前記バンド溝に前記バンドを装着した際に、前記第一筐体および前記第二筐体の外周面から前記バンドが突出しないようにされているガスボンベケース。
つまり、第一筐体と第二筐体の外周面にバンドを固定するための溝が無いと、運搬中にそのバンドが滑って外れてしまう場合があるが、上述の構造を採用することにより、このような不具合が起きにくくなる。また、上述のよう少なくとも2箇所、バンドを締めることにより、第一筐体および第二筐体をしっかりと締めることができる。
また、本考案は、
前記第一筐体および第二筐体は互いに同一の形状とされ、これら第一筐体および第二筐体のうち一方の筐体に対して、前記ガスボンベの軸芯を中心として線対象となる位置に他方の筐体を配置した際に、これら同一形状の2つの筐体が互いに係合可能となるようにされているガスボンベケース
としてもよい。すなわち、ガスボンベケースは合成樹脂によって構成されるものであり、製造にあたっては成型金型が必要となる。この成型金型は、大きくなるほどコストが高くなるため、なるべく小さくなるように設計することが望ましい。上記本考案のように、第一筐体と第二筐体を同一の形状とすることにより、成型金型が従来の半分の大きさですむようになり、これにより金型代を節約することが可能となる。
さらに本考案は、
前記バルブ収納筐体は、前記第一筐体に対して蝶番によって回動可能に取り付けられた第一バルブ収納筐体と、前記第二筐体に対して蝶番によって回動可能に取り付けられた第二バルブ収納筐体とから構成され、
これら第一バルブ収納筐体と第二バルブ収納筐体とは互いに同一の形状とされているガスボンベケース
とすることができる。このような構造にすると、ユーザがガスを使用する際には、第一バルブ収納筐体および第二バルブ収納筐体を開くだけでよくなる。また、これらのバルブ収納筐体は第一筐体または第二筐体に対して取り付けられているため、使用した際にユーザが紛失することがない。さらに、第一バルブ収納筐体と第二バルブ収納筐体は同一の形状とされているため、樹脂成型金型が全体の半分の大きさですみ、金型代を節約できる。
一方、本考案は、
前記ガスボンベには、前記開口部から突出した前記容器バルブを保護するためのキャップが取り付けられ、
前記バルブ収納筐体に形成された前記バルブ収納空間は、前記キャップよりも大きくされることにより、前記バルブ収納空間の内周面と前記キャップの外周面との間の隙間に、他の物品を収納可能にされているガスボンベケース
とすることができる。これにより、バルブ収納空間とキャップとの隙間に、例えば風船を入れることができるようになる。そのため、ユーザはガスボンベを借りるだけで風船を入手することができ、別途風船を購入する手間が省ける。
また、本考案は、以下のようにしてもよい。
前記第一筐体および第二筐体の係合体は、その横断面形状が矩形状とされ、前記第一筐体および第二筐体を含む面に第一持手部が形成され、前記ガスボンベに関して前記第一持手部の反対側の面に第二持手部が形成され、これら第一持手部と第二持手部とが形成された面の、前記ガスボンベの軸芯に対して垂直な方向の幅は、これらの持手部が形成されていない面の、前記ガスボンベの軸芯に対して垂直な方向の幅よりも短くなるように構成されているガスボンベケース。
つまり、第一筐体と第二筐体の係合体は、横断面形状がほぼ長方形となっており、内部に円筒径のガスボンベが収納される。そして、上記係合体のうち肉厚の部分が持手部の形成に利用される。
さらに本考案は、
前記ガスボンベを収納して持った際に全体の重心が釣り合う位置に前記第一および第二持手部が形成されているガスボンベケース
としてもよい。つまり、上記バルブ収納筐体の上端から第一・第二筐体の底部までの間の、丁度中間となる位置に持手部を設けると、ガスボンベは頭部が軽いため、重心が偏ってしまい、持ちにくくなる。そのため、本考案では上記中間位置よりも若干、底部寄りの位置に持手部を設けている。
また、次の構成を採用してもよい。
前記第一持手部または第二持手部が形成された面と、前記胴部収納空間の内周面との間に位置するように、前記凸部および前記凹部がそれぞれ形成されているガスボンベケース。
このようにすると、第一・第二筐体の係合体のうち肉厚となっている部分を利用して、凸部および凹部を形成することができる。
一方、本考案は
前記胴部収納空間の内周面形状は前記開口部に向かって縮径され、
前記ガスボンベのうち円筒形状をなす前記胴体部分の側面から前記容器バルブに渡る肩部が、前記胴部収納空間の前記縮径された部分に当接することにより、前記開口部側への前記ガスボンベの脱抜が防止されるガスボンベケース
とすることができる。このような構造にすることにより、運搬中にガスボンベケースを逆さまにしてしまった場合でも、ガスボンベの抜け落ちを防止できる。
また、次のようにすることもできる。
前記バンドは、その一方の面に鉤爪状の細毛が複数本形成され、その反対側の面には前記鉤爪状の細毛が掛かる湾曲形状の掛かり細毛が複数本形成され、前記鉤爪状細毛が前記掛かり細毛に掛かることによる自己接着型バンドとされているガスボンベケース。
上記自己接着型バンドを利用することにより、バンドを締めたり剥がしたりする作業が楽に行えるようになる。すなわち、ガスボンベケースの着脱作業をスムーズにできるようになる。このような自己接着型バンドとしては、例えば「マジックバンド(登録商標)」を好適に使用できる。
次に、本考案の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本考案に係るガスボンベケース1の斜視図である。そして、これを分解した状態における斜視図を図2に示す。また、図3に使用状態説明図を示し、図5に三面図を示す。
図2に示すように、本考案のガスボンベケース1は、ガスボンベ4に対して側方から互いに係合可能に構成された第一筐体2aおよび第二筐体2bを備えており、これら第一筐体2a,第二筐体2bには、ガスボンベ4の胴体部分を収納するための胴部収納空間S1が凹状に形成されている。
また、図2および図3に示すように、第一筐体2a,第二筐体2bが係合した状態で、一端が開口した開口部12が形成されるようになっている。ガスボンベ4に対して側方から第一筐体2a,第二筐体2bを組み合わせることにより、胴部収納空間S1にガスボンベ4の胴体部分を収納する。この際、ガスボンベ4に設けられた容器バルブ5およびそれを保護するためのキャップ7が開口部12から突出するように、第一筐体2a,第二筐体2bの高さが定められている。
一方、図1、図2に示すように、各筐体2a,2bには蝶番8が設けられ、第一バルブ収納筐体3aがこの蝶番8によって第一筐体2aに対して回動自在に取り付けられ、同様にして第二バルブ収納筐体3bが第二筐体2bに回動自在に取り付けられている。また、バルブ収納筐体3a,bには、図2、図3に示すように、開口部12から突出する容器バルブ5を収納するバルブ収納空間S2が形成されている。そして、2つのバルブ収納筐体3a,bはロック13によって互いに固定されるようになっている。ガスボンベ4を使用する際にはロック13を外し、その後、図3に示すように2つのバルブ収納筐体3a,3bを開き、容器バルブ5およびキャップ7を露出させる。続いてキャップ7を取り外し、容器バルブ5にガス取出弁6(例えば図7に示すものが用いられる)を取り付け、容器バルブ5およびガス取出弁6を緩めてガスを出し、風船を膨らませる等の用途に使用する。本考案ではこのように、ガスを使用する際には第一筐体2a,第二筐体2bを取り外す必要はなく、バルブ収納筐体3a,bを開くだけでよい。また、各筐体2a,bとバルブ収納筐体3a,bとが分離不能になっているので、ユーザが使用中にバルブ収納筐体3a,bを紛失することがない。
なお、本明細書ではガスボンベ4に脱着型のキャップ7を取り付けた図のみを示すが、このような脱着型のキャップ以外にも、一部が開口したオープンキャップ(図示しない)を取り付けることもできる。また、オープンキャップを利用した場合は、ガス取出弁6(図7)を容器バルブ5に取り付けた状態で、ガスボンベ4を収納することができる。
また、図1に示すように、係合した第一筐体2a,第二筐体2bは、別部材として用意された一対のバンド9が装着され、互いの分離が防止される。つまり、ガスボンベケース1を取り外す際には、バンド9を緩め、ロック13を外すだけでよい。逆にガスボンベ4を収納する際には、第一筐体2a,第二筐体2bをガスボンベ4の側方から係合し、バンド9を締めてロック13を閉じるだけでよい。このような構造にすることにより、ガスボンベケース1の着脱作業をスムーズに行えるようになる。なお、バンド9は、別部材として用意する他、各筐体2a,2bに取り付けられたものを使用してもよい。このようにすると、バンド9を紛失しにくくなる。
より詳しくは、第一・第二筐体2a,2bの外周面にはバンド溝17a,b(図2)が形成されており、このバンド溝17a,bにバンド9a,bをそれぞれ装着する。バンド溝17aは開口部12側に設けられ、バンド溝17bは底部19側に設けられている。このように少なくとも2箇所でバンド9a,bを締めることにより、第一・第二筐体2a,2bをしっかりと固定することができる。また、このバンド溝17a,bは、より詳しくは、図6B,Cに示すように、その深さdがバンド9の厚さwと略等しいか、またはそれよりも深くなっている。このようにすることにより、バンド9が第一・第二筐体2a,2bから突出しなくなる。つまり、バンド9が突出していると、運送中にバンド9に外力が加わって取れてしまう事故が起きやすくなるが、本考案ではバンド9が突出しないので、このような不具合が起きにくい。また、バンド9を締める際には付属部品(バックル等)が付けられる場合があるが、本考案ではバンド溝17a,bからそれらの付属部品も突出しないようになっている。
図2に戻る。各筐体2a,bには、係合面21に凸部14および凹部15が形成されている。第一筐体2aおよび第二筐体2bを係合した際に、第一筐体2a側の凸部14に第二筐体2b側の凹部15が嵌合し、第二筐体2b側の凸部14に第一筐体2a側の凹部15が嵌合する。これら凸部14と凹部15の嵌合により、第一筐体2a,第二筐体2bがガスボンベ4の軸芯方向にずれることを防止できる。つまり、がたつきが少なくなる。
なお、本考案では第一筐体2aと第二筐体2bは同一形状をしている。そして、同一形状の2個の筐体2a,bをガスボンベ4の軸芯を中心として線対象となるように配置して係合すると、上述の凸部14および凹部15が嵌合するようになっている。第一筐体2a,第二筐体2bは合成樹脂によって構成されているため、この構造を採用することにより、樹脂の成型金型を全体の半分の大きさで済ますことができる。つまり、成型金型は大型になるほどコストがかかるので、仮に、各筐体2a,bを一体型に成形したとすると、金型代が大変高価なものとなってしまう。しかし本考案の構成を採用すると半分の大きさで済むので、金型代を節約できるのである。
さらに本考案では、図1に示すように、第一筐体2a,第二筐体2bを係合した状態(すなわち、ガスボンベ4を収納した状態)では横断面形状が略四角形となるようにされており、運送の際に転がりにくい形状になっている。そのため、運送業者がベルトコンベアを使用して仕分けしても、ガスボンベケースが転落する危険が少ない。さらに、第一筐体2a,第二筐体2bの角は面取りが施されているので、取り扱い時に作業者が誤って体をぶつけてしまったとしても、怪我をしにくい。また、第一筐体2a,第二筐体2bの側部中央付近には持手部10が形成されており、運送業者が運びやすくなっている。
一方、第一筐体2a,第二筐体2bの側面には彫刻エリア11が設けられており、この彫刻エリア11にボンベ供給会社の商号や連絡先などが記載される。
また、図2、図3に示すように、バルブ収納筐体3a,bに形成されたバルブ収納空間S2は、キャップ7の大きさよりも大きくなっている。このため、バルブ収納空間S2の内面とキャップ7の外面との間の隙間に、風船等の他の部材を収納することができる。つまり、ユーザはケース付きのガスボンベ4をレンタルするだけで風船がついてくるので、別途風船を購入する手間が省ける。
一方、図3に示すように、第一筐体2aおよび第二筐体2bの係合体は横断面が略長方形となるようにされている。つまり、一方の面P1の幅L1は他方の面P2の幅L2よりも短くなっている。そして、第一の持手部10aは面P1(第一筐体2aおよび第二筐体2bを含む面)に形成されており、この面P1に対向する面(図3の裏側)に第二の持手部10bが形成されている。つまり、仮にこれらの持手部を形成しなかったとすると、L1=L2となって断面が略正方形となるのであるが、本考案では断面が略長方形となるようにして、肉厚部分(図2、図6A参照)を形成し、そこに持手部10a,bを設けたのである。また、上述した凸部14および凹部15は、図2に示すように、この肉厚部分に形成されている。
さらに本考案では、図2に示すように、胴部収納空間S1の内周面が開口部12に向かって縮径されている(図2に示す20の部分)。つまり、ガスボンベ4には肩部18が形成されており、この肩部18が胴部収納空間S1の縮径部分20に当接するようになっている。そのため、ガスボンベ4を収納した後で上下逆にしたとしても、ガスボンベ4が抜け落ちない。
なお、以上説明した実施形態では、蝶番8を使用することにより2つのバルブ収納筐体3a,bを第一筐体2a,第二筐体2bに対して取り付けたが、図4に示す形態を採用することもできる。すなわち、一体型のバルブ収納筐体3を開口部12に対して装着するのである。そして、ロック(図示しない)によってバルブ収納筐体3を第一筐体2a,第二筐体2bに対して固定する。この構造は、図3の構造と比較すると、ガスを取出す時に第一,第二バルブ収納筐体3a,3bが邪魔にならないため、風船の膨らまし作業を行いやすいというメリットがある。
次に、ガスボンベケース1の横断面図を図6Aに示す。このように、胴部収納空間S1の内周面は、ガスボンベ4の外周面よりも僅かに拡径しており、その四隅に、ガスボンベ4を固定するための突起16が設けられている。これら4個の突起16によって、ガスボンベ4をしっかりと固定できる。
以上説明したように本考案のガスボンベケース1は、第一筐体2a,第二筐体2bを含む構成とされ、ガスボンベ4に対して側方からこれらの筐体を係合することにより、ガスボンベ4を収納することができる。また、第一筐体2aと第二筐体2bはバンド9a,bによって分離が防止されている。ガスボンベケース1を取り外す時にはロック13を外してバンド9を緩めるだけでよく、逆にガスボンベケース1を組み立てる時には第一筐体2a,第二筐体2bを係合してガスボンベ4を収納した後、バンド9a,bを締めてロック13を閉じるだけでよい。つまり、図8の流通経路図に示すように、ボンベ供給会社・ユーザ間はガスボンベ4とガスボンベケース1が一体になった状態で流通し、ボンベ供給会社・ガス充填会社間はガスボンベ4単体で流通しているため、ボンベ供給会社においてガスボンベケースの着脱作業を行う必要があるが、本考案を用いることにより、この作業を容易に行うことができるようになる。
本考案に係るガスボンベケースの斜視図である。 ガスボンベケースを第一筐体および第二筐体に分解した状態における斜視図。 使用状態説明図。 図1とは異なる実施形態。 ガスボンベケースの三面図。 (A)ガスボンベケース1の横断面図。(B,C)バンド溝の拡大縦断面図。 ガス取出弁6の一例 ガスボンベの流通経路を説明するための概念図。 従来例。
符号の説明
1 ガスボンベケース
2a 第一筐体
2b 第二筐体
3a 第一バルブ収納筐体
3b 第二バルブ収納筐体
4 ガスボンベ
5 容器バルブ
6 ガス取出弁
7 キャップ
8 蝶番
9a,b バンド
10a,b 持ち手部
11 彫刻エリア
12 開口部
13 ロック
14 凸部
15 凹部
17a,b バンド溝
18(ボンベ4の)肩部
19 底部
20(胴部収納空間S1の)縮径部分
S1 胴部収納空間
S2 バルブ収納空間

Claims (12)

  1. ガスボンベに対して側方から互いに係合可能に構成された第一筐体および第二筐体であって、その係合した状態において前記ガスボンベの胴体部分を収納する胴体収納空間と、一端が開口した開口部とが形成され、前記ガスボンベの前記胴体部分を前記胴体収納空間に収納した際に、前記ガスボンベに設けられた容器バルブが前記開口部から突出するようにされた第一筐体および第二筐体と、
    係合した前記第一筐体および第二筐体に装着されるか、又は蝶番によって前記第一筐体または第二筐体に対して回動可能に取り付けられ、前記開口部から突出する前記容器バルブを収納するバルブ収納空間が形成されたバルブ収納筐体と、
    を備えることを特徴とするガスボンベケース。
  2. 前記第一筐体および前記第二筐体の係合面には凸部および凹部がそれぞれ設けられ、前記第一筐体および前記第二筐体を係合した際に、前記第一筐体側の前記凸部が前記第二筐体側の前記凹部に嵌合し、前記第二筐体側の前記凸部が前記第一筐体側の前記凹部に嵌合し、これら凸部と凹部の嵌合により、前記ガスボンベの軸芯方向に対する前記第一筐体および第二筐体の位置ずれが防止される請求項1記載のガスボンベケース。
  3. 前記第一筐体または第二筐体に取り付けられるか、又は別部材として用意されたバンドを備え、
    そのバンドが前記第一筐体および第二筐体の外周面に装着されることにより、前記第一筐体および第二筐体の分離が防止される請求項1または2記載のガスボンベケース。
  4. 前記第一筐体および第二筐体の外周面には、前記バンドを装着するためのバンド溝が、前記開口部側と底部側との少なくとも2箇所に設けられ、該バンド溝の深さは前記バンドの厚さと等しいか又はそれよりも深くされることにより、前記バンド溝に前記バンドを装着した際に、前記第一筐体および前記第二筐体の外周面から前記バンドが突出しないようにされている請求項3記載のガスボンベケース。
  5. 前記第一筐体および第二筐体は互いに同一の形状とされ、これら第一筐体および第二筐体のうち一方の筐体に対して、前記ガスボンベの軸芯を中心として線対象となる位置に他方の筐体を配置した際に、これら同一形状の2つの筐体が互いに係合可能となるようにされている請求項1ないし4のいずれか一項に記載のガスボンベケース。
  6. 前記バルブ収納筐体は、前記第一筐体に対して蝶番によって回動可能に取り付けられた第一バルブ収納筐体と、前記第二筐体に対して蝶番によって回動可能に取り付けられた第二バルブ収納筐体とから構成され、
    これら第一バルブ収納筐体と第二バルブ収納筐体とは互いに同一の形状とされている請求項1ないし5のいずれか1項に記載のガスボンベケース。
  7. 前記ガスボンベには、前記開口部から突出した前記容器バルブを保護するためのキャップが取り付けられ、
    前記バルブ収納筐体に形成された前記バルブ収納空間は、前記キャップよりも大きくされることにより、前記バルブ収納空間の内周面と前記キャップの外周面との間の隙間に、他の物品を収納可能にされている請求項1ないし6のいずれか1項に記載のガスボンベケース。
  8. 前記第一筐体および第二筐体の係合体は、その横断面形状が矩形状とされ、前記第一筐体および第二筐体を含む面に第一持手部が形成され、前記ガスボンベに関して前記第一持手部の反対側の面に第二持手部が形成され、これら第一持手部と第二持手部とが形成された面の、前記ガスボンベの軸芯に対して垂直な方向の幅は、これらの持手部が形成されていない面の、前記ガスボンベの軸芯に対して垂直な方向の幅よりも短くなるように構成されている請求項1ないし7のいずれか1項に記載のガスボンベケース。
  9. 前記ガスボンベを収納して持った際に全体の重心が釣り合う位置に前記第一および第二持手部が形成されている請求項8記載のガスボンベケース。
  10. 前記第一持手部または第二持手部が形成された面と、前記胴部収納空間の内周面との間に位置するように、前記凸部および前記凹部がそれぞれ形成されている請求項8または9に記載のガスボンベケース。
  11. 前記胴部収納空間の内周面形状は前記開口部に向かって縮径され、
    前記ガスボンベのうち円筒形状をなす前記胴体部分の側面から前記容器バルブに渡る肩部が、前記胴部収納空間の前記縮径された部分に当接することにより、前記開口部側への前記ガスボンベの脱抜が防止される請求項1ないし10のいずれか1項に記載のガスボンベケース。
  12. 前記バンドは、その一方の面に鉤爪状の細毛が複数本形成され、その反対側の面には前記鉤爪状の細毛が掛かる湾曲形状の掛かり細毛が複数本形成され、前記鉤爪状細毛が前記掛かり細毛に掛かることによる自己接着型バンドとされている請求項3ないし11のいずれか1項に記載のガスボンベケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012189139A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Neriki:Kk バルブ装置およびバルブ付きガス貯蔵容器

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JP2012189139A (ja) * 2011-03-10 2012-10-04 Neriki:Kk バルブ装置およびバルブ付きガス貯蔵容器

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