JP2004034196A - 被駆動体の位置保持方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被駆動体が停止状態等にある場合にはその位置を極めて精度の高い状態で保持することのできる位置保持方法、装置を提供する。
【解決手段】研削盤の砥石台1は、リニアモータ12により駆動される被駆動体であり、砥石台1が搭載される台4には、砥石台1を支える第2静圧案内面30〜32と、静圧案内面30,31に対向する第1静圧案内面33,34とが形成される。そして、砥石台1を送る際には、第1静圧案内面33,34および第2静圧案内面30〜32に静圧を供給するのに対し、砥石台1の停止時には、第1静圧案内面33,34のみに静圧を供給する。
【選択図】 図1
【解決手段】研削盤の砥石台1は、リニアモータ12により駆動される被駆動体であり、砥石台1が搭載される台4には、砥石台1を支える第2静圧案内面30〜32と、静圧案内面30,31に対向する第1静圧案内面33,34とが形成される。そして、砥石台1を送る際には、第1静圧案内面33,34および第2静圧案内面30〜32に静圧を供給するのに対し、砥石台1の停止時には、第1静圧案内面33,34のみに静圧を供給する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被駆動体、特にリニアモータにより駆動される被駆動体について好適な、その位置を保持する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば工作機械の研削盤において、砥石台をリニアモータにより送ることが、リニアモータにおける速度制御の正確性、局部摩耗の不発生、省スペース性といった観点から採用され始めている。このような研削盤においては、砥石台を単に支える台の案内面全体に静圧が付与され、リニアモータによる砥石台の送りが円滑となっている。しかし、砥石台を停止してワークを加工する場合、加工負荷等の外力に対するリニアモータ自体の位置保持力に応答遅れが生じ、その分は砥石台が動いてしまう事態を生じることがあることが分っている。
【0003】
これを受けて、応答遅れによる動きをも抑えて砥石台の位置を保持する保持装置が開発されている。この保持装置は、応答遅れによる動きの制動機構を別に砥石台に接続する観点から作成され、具体的には砥石台にプレートを付設するとともに、このプレートを挟持するエアシリンダ駆動のディスクパッドを設けたもの等となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の保持装置であっても、応答遅れによる動きの発生後に制動するから、ミクロンメートルのレベル程度の精度を確保することが極めて困難となっている。
【0005】
そこで、本発明は、被駆動体が停止状態等にある場合にはその位置を極めて精度の高い状態で保持することのできる位置保持方法、装置を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被駆動体の位置保持方法にあって、被駆動体を支持する台に、被駆動体を案内する案内面と、案内面に対向する第1静圧案内面とを形成し、第1静圧案内面に静圧を供給し、案内面に静圧を供給しないことで、被駆動体を案内面へ押付けることを特徴とするものである。
【0007】
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、被駆動体の位置保持装置にあって、駆動される被駆動体を案内する案内面、および案内面に対向する第1静圧案内面を有する台と、第1静圧案内面への静圧の供給を切替可能な回路とを備えていることを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、更にシンプルな構成で被駆動体の円滑な送りと精度の高い位置保持とを両立するため、上記発明にあって、案内面は、被駆動体を支持する第2静圧案内面であり、回路は、第1静圧案内面および第2静圧案内面への静圧の供給と、第1静圧案内面のみへの静圧の供給とを切替可能であることを特徴とする。
【0009】
なお「対向する」とは、案内面に押付ける観点からすれば、向い合うものの他、互いになす角が90度未満であるような状態、あるいは案内面に第1静圧案内面が「かぶさる」ような状態を含むものである。また、対向していさえすれば、案内面と第1静圧案内面とが離れているか、接触しているか、連続しているかといった事項も不問である。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1、図2は本発明に係る研削盤における砥石台1の位置保持装置2についての互いに異なる縦断面の説明図であって、位置保持装置2は、台4と、静圧タンク6と、砥石台1に配され静圧タンク6に接続された、第1回路8(図1)および第2回路10(図2)と、第2回路10に係るソレノイドバルブ11を含む。なお、砥石台1と台4とには、リニアモータ12が介装され、砥石台1がリニアモータ12の被駆動体となっている。砥石台1の下部には、リニアモータ12の駆動子14が設けられ、台4の上部には、リニアモータ12のレール16が、送り方向に沿って配置されている。
【0011】
台4は、下台20と、この上面に固定されるオサエ22,24とを含む。下台20の上面のうちオサエ22側には、ほぼ水平の静圧案内面30が形成されている。また、下台20の上面のうちオサエ24側には、水平からほぼ45度の角度で内側へ上がるようにされた静圧案内面31と、その外側から同様に外側へ上がるようにされた静圧案内面32とが配置されている。
【0012】
更に、オサエ22を固定した場合の内面は、水平からほぼ45度内側へ上がって、砥石台1にかぶさり、静圧案内面30に対向するようにされた静圧案内面33となっており、オサエ24の内面も同様に静圧案内面31に対向する静圧案内面34とされている。なお、砥石台1の下部は、各静圧案内面30〜34に対応する面にあってはこれと同様な方向となるように形成され、設置されている。
【0013】
そして、第1回路8(図1)は、動作している静圧タンク6からの静圧を、第1静圧案内面としての静圧案内面33,34へ伝えるものとされており、第2回路10(図2)は、静圧タンク6からの静圧を、ソレノイドバルブ11を介して第2静圧案内面としての静圧案内面30〜32へ伝えるものとされている。したがって、第1回路8と第2回路10(および静圧タンク6とソレノイドバルブ11と)で、第1静圧案内面33,34および第2静圧案内面30〜32、あるいは第1静圧案内面33,34のみのいずれかへ切替可能に静圧を供給する回路が構成される。
【0014】
このようになる位置保持装置2の動作につき説明する。図3は位置保持装置2の図示しない制御手段等により実行される砥石台1の駆動ないし位置保持のフローチャートである。砥石台1の駆動指令50が発せられると、制御手段は、ソレノイドバルブ11を開いた状態で静圧タンク6を作動し、第1回路8および第2回路10を通じて、全静圧案内面30〜34への静圧の供給52を行う。この静圧供給52により、砥石台1がフローティングし、砥石台1の追従性や剛性等が高まる。
【0015】
この後、制御手段は、砥石台1の現在位置と目標位置とを把握した状態でリニアモータ12の制御54をし、現在位置と目標位置とが合致するまで繰返す(判断56)。
【0016】
そして、制御手段は、砥石台1が目標位置に達したら、ソレノイドバルブ11の切替58をして閉じ、第2回路10への静圧供給を停止して、第1回路8を通じた第1静圧案内面33,34のみへの静圧供給60を行う。
【0017】
このとき、砥石台1は、これにかぶさった第1静圧案内面33,34に静圧がかかり、これを支える第2静圧案内面30〜33には静圧がかからないため、第1静圧案内面33,34の静圧により、対向する静圧案内面30,31に砥石台1を押付けることができる。なお、砥石台1が台4の上に乗っているため、砥石台1の自重もこのような押付に寄与する。
【0018】
したがって、砥石台1は、停止位置において外力を受けたとしても、上記押付により十分に抗することができ、停止位置を極めて精度の高い状態で保持することができる。よって、リニアモータ12による円滑な送りの後、砥石台1における研削加工を行っても、ミクロンメートルのレベルの精度を確保することができる。
【0019】
そして、上記押付は、砥石台1のフローティングを行う回路のうち、第1静圧案内面33,34への第1回路8の部分に対応する切替器(ソレノイドバルブ11)を設けるだけで実現でき、シンプルな構成で砥石台1に係る送りの円滑化と位置保持とを図ることができる。
【0020】
なお、主に上記形態を変更してなる、本発明の他の形態を例示する。静圧案内面は、5面以外とすることができるし、第1,第2静圧案内面の数や、対向する静圧案内面の数も変更することができる。また、これらの面積、配置、姿勢(水平面からの角度)も上記以外にすることができる。更に、被駆動体にかぶさらず、被駆動体を支えず、あるいは第1静圧案内面に対向しない第3の静圧案内面(鉛直静圧案内面等)を併せて設けることもできるし、静圧を供給しない単なる案内面を併せて設けることもできる。
【0021】
また、送り中には第2静圧案内面のみに静圧を送るようにすることも可能である。更に、鉛直な案内面に対向する第1静圧案内面を形成し、位置保持にあっては案内面へ横方向に被駆動体を押付けるようなものであっても良い。また更に、台を鉛直壁に据えるような場合でも、位置保持の作用効果を奏させることができる。
【0022】
加えて、第1,第2回路は、台の側に配置することもできる。また、第2回路ないしは各静圧案内面毎に対応する切替器を配する等、静圧タンクの常時駆動を可能とし、あるいは回路構成を多彩にすることができる。更に、本発明は、被駆動体のブレーキとして利用して良い。その他、本発明は、研削盤等、あるいは研削盤以外、ひいては工作機械以外の駆動系にも適用することができる。
【0023】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、被駆動体の位置保持方法にあって、案内面に対向する第1静圧案内面のみに静圧を供給したり、案内面を静圧案内面としたりするため、この被駆動体について、外力に対する抵抗力を付与し、極めて精度の高い位置の保持を行えたり、この抵抗力を送りのための機構をも利用してシンプルに付与する、という効果を奏する。
【0024】
請求項2、請求項3に記載の発明によれば、被駆動体の位置保持装置にあって、第1静圧案内面のみへ切替可能に静圧を供給する回路を配したり、案内面を第2静圧案内面としたりしたため、極めて精度の高い位置の保持が行えたり、シンプルな構成とすることができたりする、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る保持装置の断面説明図である。
【図2】本発明に係る保持装置の図1とは異なる断面の説明図である。
【図3】本発明に係る位置保持方法等を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・砥石台、2・・位置保持装置、4・・台、6・・静圧タンク、8・・第1回路、10・・第2回路、11・・ソレノイドバルブ、12・・リニアモータ、14・・駆動子、16・・レール、20・・下台、22,24・・オサエ、30〜32・・(第2)静圧案内面、33,34・・(第1)静圧案内面。
【発明の属する技術分野】
本発明は、被駆動体、特にリニアモータにより駆動される被駆動体について好適な、その位置を保持する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば工作機械の研削盤において、砥石台をリニアモータにより送ることが、リニアモータにおける速度制御の正確性、局部摩耗の不発生、省スペース性といった観点から採用され始めている。このような研削盤においては、砥石台を単に支える台の案内面全体に静圧が付与され、リニアモータによる砥石台の送りが円滑となっている。しかし、砥石台を停止してワークを加工する場合、加工負荷等の外力に対するリニアモータ自体の位置保持力に応答遅れが生じ、その分は砥石台が動いてしまう事態を生じることがあることが分っている。
【0003】
これを受けて、応答遅れによる動きをも抑えて砥石台の位置を保持する保持装置が開発されている。この保持装置は、応答遅れによる動きの制動機構を別に砥石台に接続する観点から作成され、具体的には砥石台にプレートを付設するとともに、このプレートを挟持するエアシリンダ駆動のディスクパッドを設けたもの等となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の保持装置であっても、応答遅れによる動きの発生後に制動するから、ミクロンメートルのレベル程度の精度を確保することが極めて困難となっている。
【0005】
そこで、本発明は、被駆動体が停止状態等にある場合にはその位置を極めて精度の高い状態で保持することのできる位置保持方法、装置を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被駆動体の位置保持方法にあって、被駆動体を支持する台に、被駆動体を案内する案内面と、案内面に対向する第1静圧案内面とを形成し、第1静圧案内面に静圧を供給し、案内面に静圧を供給しないことで、被駆動体を案内面へ押付けることを特徴とするものである。
【0007】
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、被駆動体の位置保持装置にあって、駆動される被駆動体を案内する案内面、および案内面に対向する第1静圧案内面を有する台と、第1静圧案内面への静圧の供給を切替可能な回路とを備えていることを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、更にシンプルな構成で被駆動体の円滑な送りと精度の高い位置保持とを両立するため、上記発明にあって、案内面は、被駆動体を支持する第2静圧案内面であり、回路は、第1静圧案内面および第2静圧案内面への静圧の供給と、第1静圧案内面のみへの静圧の供給とを切替可能であることを特徴とする。
【0009】
なお「対向する」とは、案内面に押付ける観点からすれば、向い合うものの他、互いになす角が90度未満であるような状態、あるいは案内面に第1静圧案内面が「かぶさる」ような状態を含むものである。また、対向していさえすれば、案内面と第1静圧案内面とが離れているか、接触しているか、連続しているかといった事項も不問である。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1、図2は本発明に係る研削盤における砥石台1の位置保持装置2についての互いに異なる縦断面の説明図であって、位置保持装置2は、台4と、静圧タンク6と、砥石台1に配され静圧タンク6に接続された、第1回路8(図1)および第2回路10(図2)と、第2回路10に係るソレノイドバルブ11を含む。なお、砥石台1と台4とには、リニアモータ12が介装され、砥石台1がリニアモータ12の被駆動体となっている。砥石台1の下部には、リニアモータ12の駆動子14が設けられ、台4の上部には、リニアモータ12のレール16が、送り方向に沿って配置されている。
【0011】
台4は、下台20と、この上面に固定されるオサエ22,24とを含む。下台20の上面のうちオサエ22側には、ほぼ水平の静圧案内面30が形成されている。また、下台20の上面のうちオサエ24側には、水平からほぼ45度の角度で内側へ上がるようにされた静圧案内面31と、その外側から同様に外側へ上がるようにされた静圧案内面32とが配置されている。
【0012】
更に、オサエ22を固定した場合の内面は、水平からほぼ45度内側へ上がって、砥石台1にかぶさり、静圧案内面30に対向するようにされた静圧案内面33となっており、オサエ24の内面も同様に静圧案内面31に対向する静圧案内面34とされている。なお、砥石台1の下部は、各静圧案内面30〜34に対応する面にあってはこれと同様な方向となるように形成され、設置されている。
【0013】
そして、第1回路8(図1)は、動作している静圧タンク6からの静圧を、第1静圧案内面としての静圧案内面33,34へ伝えるものとされており、第2回路10(図2)は、静圧タンク6からの静圧を、ソレノイドバルブ11を介して第2静圧案内面としての静圧案内面30〜32へ伝えるものとされている。したがって、第1回路8と第2回路10(および静圧タンク6とソレノイドバルブ11と)で、第1静圧案内面33,34および第2静圧案内面30〜32、あるいは第1静圧案内面33,34のみのいずれかへ切替可能に静圧を供給する回路が構成される。
【0014】
このようになる位置保持装置2の動作につき説明する。図3は位置保持装置2の図示しない制御手段等により実行される砥石台1の駆動ないし位置保持のフローチャートである。砥石台1の駆動指令50が発せられると、制御手段は、ソレノイドバルブ11を開いた状態で静圧タンク6を作動し、第1回路8および第2回路10を通じて、全静圧案内面30〜34への静圧の供給52を行う。この静圧供給52により、砥石台1がフローティングし、砥石台1の追従性や剛性等が高まる。
【0015】
この後、制御手段は、砥石台1の現在位置と目標位置とを把握した状態でリニアモータ12の制御54をし、現在位置と目標位置とが合致するまで繰返す(判断56)。
【0016】
そして、制御手段は、砥石台1が目標位置に達したら、ソレノイドバルブ11の切替58をして閉じ、第2回路10への静圧供給を停止して、第1回路8を通じた第1静圧案内面33,34のみへの静圧供給60を行う。
【0017】
このとき、砥石台1は、これにかぶさった第1静圧案内面33,34に静圧がかかり、これを支える第2静圧案内面30〜33には静圧がかからないため、第1静圧案内面33,34の静圧により、対向する静圧案内面30,31に砥石台1を押付けることができる。なお、砥石台1が台4の上に乗っているため、砥石台1の自重もこのような押付に寄与する。
【0018】
したがって、砥石台1は、停止位置において外力を受けたとしても、上記押付により十分に抗することができ、停止位置を極めて精度の高い状態で保持することができる。よって、リニアモータ12による円滑な送りの後、砥石台1における研削加工を行っても、ミクロンメートルのレベルの精度を確保することができる。
【0019】
そして、上記押付は、砥石台1のフローティングを行う回路のうち、第1静圧案内面33,34への第1回路8の部分に対応する切替器(ソレノイドバルブ11)を設けるだけで実現でき、シンプルな構成で砥石台1に係る送りの円滑化と位置保持とを図ることができる。
【0020】
なお、主に上記形態を変更してなる、本発明の他の形態を例示する。静圧案内面は、5面以外とすることができるし、第1,第2静圧案内面の数や、対向する静圧案内面の数も変更することができる。また、これらの面積、配置、姿勢(水平面からの角度)も上記以外にすることができる。更に、被駆動体にかぶさらず、被駆動体を支えず、あるいは第1静圧案内面に対向しない第3の静圧案内面(鉛直静圧案内面等)を併せて設けることもできるし、静圧を供給しない単なる案内面を併せて設けることもできる。
【0021】
また、送り中には第2静圧案内面のみに静圧を送るようにすることも可能である。更に、鉛直な案内面に対向する第1静圧案内面を形成し、位置保持にあっては案内面へ横方向に被駆動体を押付けるようなものであっても良い。また更に、台を鉛直壁に据えるような場合でも、位置保持の作用効果を奏させることができる。
【0022】
加えて、第1,第2回路は、台の側に配置することもできる。また、第2回路ないしは各静圧案内面毎に対応する切替器を配する等、静圧タンクの常時駆動を可能とし、あるいは回路構成を多彩にすることができる。更に、本発明は、被駆動体のブレーキとして利用して良い。その他、本発明は、研削盤等、あるいは研削盤以外、ひいては工作機械以外の駆動系にも適用することができる。
【0023】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、被駆動体の位置保持方法にあって、案内面に対向する第1静圧案内面のみに静圧を供給したり、案内面を静圧案内面としたりするため、この被駆動体について、外力に対する抵抗力を付与し、極めて精度の高い位置の保持を行えたり、この抵抗力を送りのための機構をも利用してシンプルに付与する、という効果を奏する。
【0024】
請求項2、請求項3に記載の発明によれば、被駆動体の位置保持装置にあって、第1静圧案内面のみへ切替可能に静圧を供給する回路を配したり、案内面を第2静圧案内面としたりしたため、極めて精度の高い位置の保持が行えたり、シンプルな構成とすることができたりする、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る保持装置の断面説明図である。
【図2】本発明に係る保持装置の図1とは異なる断面の説明図である。
【図3】本発明に係る位置保持方法等を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・砥石台、2・・位置保持装置、4・・台、6・・静圧タンク、8・・第1回路、10・・第2回路、11・・ソレノイドバルブ、12・・リニアモータ、14・・駆動子、16・・レール、20・・下台、22,24・・オサエ、30〜32・・(第2)静圧案内面、33,34・・(第1)静圧案内面。
Claims (3)
- 被駆動体を支持する台に、被駆動体を案内する案内面と、案内面に対向する第1静圧案内面とを形成し、
第1静圧案内面に静圧を供給し、案内面に静圧を供給しないことで、被駆動体を案内面へ押付けて、その位置を保持する方法。 - 駆動される被駆動体を案内する案内面、および案内面に対向する第1静圧案内面を有する台と、
第1静圧案内面への静圧の供給を切替可能な回路と
を備えていることを特徴とする被駆動体の位置保持装置。 - 案内面は、被駆動体を支持する第2静圧案内面であり、
回路は、第1静圧案内面および第2静圧案内面への静圧の供給と、第1静圧案内面のみへの静圧の供給とを切替可能である
請求項2に記載の被駆動体の位置保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002192444A JP2004034196A (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | 被駆動体の位置保持方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002192444A JP2004034196A (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | 被駆動体の位置保持方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004034196A true JP2004034196A (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=31701716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002192444A Pending JP2004034196A (ja) | 2002-07-01 | 2002-07-01 | 被駆動体の位置保持方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004034196A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010115744A (ja) * | 2008-11-13 | 2010-05-27 | Toshiba Mach Co Ltd | 垂直移動テーブルの駆動装置 |
CN105033664A (zh) * | 2015-06-30 | 2015-11-11 | 宁波市鄞州泰盛数控设备有限公司 | 用于齿轮加工机的滑动压板 |
CN105033359A (zh) * | 2015-06-30 | 2015-11-11 | 宁波市鄞州泰盛数控设备有限公司 | 齿轮加工机水平滑动装置 |
-
2002
- 2002-07-01 JP JP2002192444A patent/JP2004034196A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010115744A (ja) * | 2008-11-13 | 2010-05-27 | Toshiba Mach Co Ltd | 垂直移動テーブルの駆動装置 |
CN105033664A (zh) * | 2015-06-30 | 2015-11-11 | 宁波市鄞州泰盛数控设备有限公司 | 用于齿轮加工机的滑动压板 |
CN105033359A (zh) * | 2015-06-30 | 2015-11-11 | 宁波市鄞州泰盛数控设备有限公司 | 齿轮加工机水平滑动装置 |
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