JP2004025774A - タイヤ構成部材の貼付け方法および装置 - Google Patents

タイヤ構成部材の貼付け方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】安価としながら貼付け作業の能率を容易に向上させる。
【解決手段】拡開部材45を揺動させてインサート51をフィラー17から離隔するに従い径が大となるよう(他側に向かって拡がった円錐台状に)拡開させると、補正部材48の他端(エッジ48b)が接触面11aに接触するが、この接触後も拡開部材45をさらに揺動させる。これにより、補正部材48は他端を中心に、その他端が拡開部材45の他端に接近するよう傾動し、幅の異なる(狭い)インサート51であってもフィラー17に確実に貼付けられる。
【選択図】  図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ほぼ円板状をしたタイヤ中間部材に円筒状をしたタイヤ構成部材を拡開させながら接近させて貼付けるタイヤ構成部材の貼付け方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、支持部材の略垂直な接触面に接触しているほぼ円板状をしたタイヤ中間部材、例えばフィラーに、円筒状のタイヤ構成部材、例えばインサートを貼付ける場合には、例えば、まず、周方向に離れて設置されるとともに、タイヤ中間部材に近接する一端部を中心として半径方向に揺動可能な複数の拡開部材を、全体として円筒状を呈するよう軸方向に延在させる。次に、前記拡開部材の外側に円筒状をしたタイヤ構成部材を配置して内側から支持した後、拡開手段によって拡開部材を一端部を中心として半径方向外側に同期揺動させることにより、円筒状をしたタイヤ構成部材をタイヤ中間部材から離隔するに従い径が大となるよう、最終的にほぼ鍔状まで拡開変形させながらタイヤ中間部材に接近させて貼付けるようにしている。
【0003】
ここで、前述のタイヤ構成部材の幅はタイヤの種類によって異なっているが、このような幅の異なるタイヤ構成部材を、作業能率向上のために、1種類の拡開部材、例えば、最広幅のタイヤ構成部材より若干広幅である拡開部材によって貼付けようとすると、幅の狭いタイヤ構成部材を貼付けるとき、タイヤ構成部材がタイヤ中間部材に接触する以前に拡開部材の他端が支持部材の接触面に当接してしまい、この結果、前述のような1種類の拡開部材では幅の狭いタイヤ構成部材の貼付けを行うことができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、従来においては、タイヤ構成部材の幅が変更される毎に、拡開部材をタイヤ構成部材の幅より若干広幅のものに交換することで対処しており、この結果、多種類の拡開部材が必要となって高価となるとともに、交換作業に多大の労力、時間が必要となり、作業能率が低下するという問題点があった。
【0005】
この発明は、安価としながら貼付け作業の能率を容易に向上させることができるタイヤ構成部材の貼付け方法および装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、第1に、支持部材の略垂直な接触面に接触しているほぼ円板状をしたタイヤ中間部材の他側近傍に配置されている円筒状のタイヤ構成部材を、タイヤ中間部材から離隔するに従い径が大となるよう拡開させながらタイヤ中間部材に接近させることにより、タイヤ中間部材に貼付けるようにしたタイヤ構成部材の貼付け方法であって、周方向に離れて設置されるとともに、タイヤ中間部材に近接する一端部を中心として半径方向に揺動可能な複数の拡開部材、および、一端部が前記拡開部材にそれぞれ揺動可能に連結され、前記拡開部材にほぼ平行に延びる補正部材を、それぞれが全体として円筒状を呈するよう軸方向に延在させる工程と、前記補正部材の外側に円筒状をしたタイヤ構成部材を配置して内側から支持する工程と、拡開手段によって拡開部材を一端部を中心として補正部材と共に半径方向外側に同期揺動させ、円筒状をしたタイヤ構成部材をタイヤ中間部材から離隔するに従い径が大となるよう拡開させるとともに、タイヤ中間部材に接近させる工程と、補正部材の他端が接触面に接触した後も拡開手段により拡開部材をさらに同期揺動させ、補正部材を付勢手段に対抗してその他端が拡開部材の他端に接近するよう傾動させるとともに、拡開部材、補正部材の一端側をタイヤ中間部材に接近させる工程とを備えたタイヤ構成部材の貼付け方法により達成することができ、
【0007】
第2に、支持部材の略垂直な接触面に接触しているほぼ円板状をしたタイヤ中間部材の他側近傍に配置されている円筒状のタイヤ構成部材を、タイヤ中間部材から離隔するに従い径が大となるよう拡開させながらタイヤ中間部材に接近させることにより、タイヤ中間部材に貼付けるようにしたタイヤ構成部材の貼付け装置であって、円筒状をしたタイヤ構成部材内に軸方向に延びた状態で挿入されるとともに、周方向に離れて設置され、タイヤ中間部材に近接する一端部を中心として半径方向に揺動可能な複数の拡開部材と、一端部が前記拡開部材にそれぞれ揺動可能に連結され、前記拡開部材にほぼ平行に延びるとともに、円筒状をしたタイヤ構成部材を内側から支持する補正部材と、拡開部材と補正部材とをこれらの他端同士が離隔するよう付勢する付勢手段と、前記拡開部材を一端部を中心として補正部材と共に半径方向に同期揺動させ、円筒状をしたタイヤ構成部材をタイヤ中間部材から離隔するに従い径が大となるよう拡開させるとともに、タイヤ中間部材に接近させる拡開手段とを備え、補正部材の他端が接触面に接触した後も拡開手段により拡開部材をさらに同期揺動させ、補正部材を付勢手段に対抗してその他端が拡開部材の他端に接近するよう傾動させるとともに、拡開部材、補正部材の一端側をタイヤ中間部材に接近させるようにしたタイヤ構成部材の貼付け装置により達成することができる。
【0008】
この発明においては、一端部が前記拡開部材にそれぞれ揺動可能に連結され、前記拡開部材にほぼ平行に延びるとともに、円筒状をしたタイヤ構成部材を内側から支持する補正部材と、拡開部材と補正部材とをこれらの他端同士が離隔するよう付勢する付勢手段とを設けているため、補正部材の他端が接触面に接触した後も拡開手段により拡開部材をさらに同期揺動させると、補正部材の一端部は拡開部材と共にタイヤ中間部材に接近する。この結果、該補正部材は接触面に接触した他端を中心に付勢手段に対抗して傾動し、拡開部材の他端は補正部材の他端に接近する。これにより、幅の異なる(狭い)タイヤ構成部材であっても、前述した補正部材の傾動、接近によりタイヤ中間部材に接近して押し付けられ、確実に貼付けられる。
【0009】
このように、異なる幅のタイヤ構成部材をタイヤ中間部材に貼付けるのに1種類の拡開部材、補正部材で充分であるため、装置を安価とすることができるとともに、タイヤ構成部材の幅に変更があっても交換作業が不要となって作業能率を容易に向上させることもできる。また、タイヤ中間部材の形状に変更があったり、タイヤ中間部材が粘着力の低いほぼ垂直なものである場合でも、前述のような補正部材の傾動、接近により確実に貼付けることができる。
【0010】
また、請求項3に記載のように構成すれば、タイヤ中間部材のサイズ(インチサイズ)に変更があった場合でも、タイヤ構成部材をタイヤ中間部材に容易かつ確実に貼付けることができる。
さらに、請求項4、5に記載のように構成すれば、拡開手段の構造を簡単とすることができるとともに、安価に製作することができる。
また、請求項6に記載のようにタイヤ中間部材をフィラーから、タイヤ構成部材を内部にコードが埋設されたインサートから構成した場合、前述した効果を最大限に発揮することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、11は固定フレーム12の他端に固定された円板状の支持部材であり、この支持部材11の他端面は略垂直、ここでは実質上垂直で平坦な接触面11aを構成している。13は前記支持部材11の半径方向外側部に形成され、半径方向に延びるとともに軸方向に貫通する複数のガイドスリットであり、これらのガイドスリット13は周方向に等距離離れて配置されている。
【0012】
各ガイドスリット13には軸方向に延びる支持体15が貫通し、各支持体15の半径方向外側面は、支持部材11の軸線を中心とする円弧面となっている。16はリング状をしたビードであり、このビード16の半径方向外側にはほぼ円板状をしたタイヤ中間部材としてのフィラー17が密着固定され、このフィラー17は未加硫ゴムから構成されるとともに、半径方向外側に向かうに従い肉厚が薄くなっている。そして、このフィラー17付きビード16は、前記支持体15の外側に嵌合されると、これら支持体15によって内側から支持されるが、このとき、フィラー17の一側面は支持部材11の接触面11aに面接触する。
【0013】
19は支持部材11の一端面に取付けられ半径方向に延びるシリンダであり、これらのシリンダ19のピストンロッド20の先端には前記支持体15が固定されている。そして、前記フィラー17付きビード16を内側から支持する場合には、これらシリンダ19を作動して支持体15をガイドスリット13に沿ってビード16の内周に当接するまで半径方向外側に移動させる。ここで、このシリンダ19のピストンロッド20は、支持体15をビード16の最小内径から最大内径まで移動させるだけのストロークを有しており、この結果、前記範囲内のサイズであれば、いずれの径のビード16でも支持することができる。
【0014】
23は支持部材11の他側に設置された可動フレームであり、この可動フレーム23は図示していない駆動手段により軸方向に移動される。前記可動フレーム23には支持部材11と同軸の円筒状をしたガイド筒24の軸方向中央部が挿入固定され、このガイド筒24の一端にはねじ軸25の一端部を回転可能に支持するキャップ26が取付けられている。一方、ガイド筒24の他端には出力軸27が前記ねじ軸25の他端に連結されたモータ28が固定されており、この結果、前記モータ28が作動すると、出力軸27、ねじ軸25は一体的に回転する。
【0015】
31は前記ねじ軸25に螺合するねじブロックであり、このねじブロック31には半径方向に延びる複数の中間部材32が固定され、これら中間部材32は周方向に等距離離れて配置されている。ここで、これら中間部材32の半径方向中央部はガイド筒24の一側部に形成された軸方向に延びるガイドスリット33を貫通している。また、各中間部材32の半径方向外端にはスライドベアリング34が固定され、これらのスライドベアリング34は一側に向かうに従い互いに接近するよう傾斜している。そして、前記ねじ軸25が回転すると、ねじブロック31、中間部材32、スライドベアリング34はガイドスリット33にガイドされながら一体的に軸方向に移動する。
【0016】
36は可動フレーム23の一端面に敷設され半径方向に延びる複数(中間部材32と同数)対のガイドレールであり、各対のガイドレール36はガイド筒24を周囲から囲むとともに、周方向に等距離離れて配置されている。37は支持部材11と可動フレーム23との間に配置された複数(ガイドレール36の対数と同数)の可動体であり、これら可動体37は対をなす各ガイドレール36の一側において軸方向に延在している。各可動体37の他端には端板38が固定され、これらの端板38には前記ガイドレール36に摺動可能に係合するスライドベアリング39が取付けられている。
【0017】
また、各可動体37の半径方向内端面にはブラケット41を介してスライドベアリング34と同一勾配で傾斜する複数(中間部材32と同数)のガイドレール42が取付けられ、これらのガイドレール42は対応するスライドベアリング34に摺動可能に係合している。この結果、ねじ軸25が回転してねじブロック31が軸方向に移動すると、傾斜したスライドベアリング34、ガイドレール42により可動体37はガイドレール36にガイドされながら半径方向に同期して移動する。
【0018】
図1、2において、各可動体37の半径方向外端面でその一端部にはブラケット44が固定され、このブラケット44には、通常、軸方向に延びている拡開部材45の一端部がピン46を介して半径方向に揺動可能に支持されている。この結果、これら複数の拡開部材45は周方向に等距離離れて設置されるとともに、フィラー17に近接する一端部を中心として半径方向に揺動可能となる。ここで、各拡開部材45は略帯板状で断面がガイド筒24の中心軸を中心とする弧状を呈し、全体として円筒状を呈している。
【0019】
前記ピン46より若干他側の拡開部材45には半径方向外側に向かって延びる突出部45aが形成され、該突出部45aの半径方向外端部には拡開部材45にほぼ平行に延びる補正部材48の一端部がピン49を介して揺動可能に連結されている。この結果、これら複数の補正部材48は一端部が前記拡開部材45にそれぞれ揺動可能に連結されるとともに、該拡開部材45にほぼ平行に延びていることになり、全体として円筒状を呈する。
【0020】
51は図示していない成形ドラムにより成形されたタイヤ構成部材としてのインサートであり、このインサート51は円筒状を呈するとともに、内部にワイヤー、有機繊維等からなるコードが埋設されている。そして、このインサート51は前記拡開部材45、補正部材48が軸方向に延びた状態の時、帯状部材を補正部材48の周囲に巻き付けてその先、後端同士を接合することにより成形され、成形後は補正部材48によって内側から支持される。このとき、前記拡開部材45はインサート51内において軸方向に延びた状態で挿入されていることになる。
【0021】
53は拡開部材45と補正部材48との間に介装された付勢手段としての圧縮スプリングであり、これらのスプリング53は拡開部材45と補正部材48とをこれらの他端同士が離隔するよう付勢する。ここで、前記補正部材48は、該補正部材48の一端に形成されたストッパー48aが突出部45a近傍の拡開部材45に形成されたストッパー45bに当接することで、拡開部材45に平行となって位置に規制され、両者の他端同士がこれ以上離隔することはない。このように付勢手段としてスプリング53を用いるようにすれば、後述する拡開手段71の構造を簡単とすることができるとともに、安価に製作することができる。
【0022】
55は各可動体37の長手方向中央部に挿入固定されたガイドブロックであり、これらのガイドブロック55にはガイド筒24に平行な(軸方向に延びる)伝達ロッド56の一端部が軸方向に移動可能に挿入されている。各伝達ロッド56の中央部には可動体37の内面に摺動可能に係合するリテーナ57が固定され、これらリテーナ57と前記ガイドブロック55との間で伝達ロッド56の周囲には復帰スプリング58が設けられている。そして、前記伝達ロッド56は、通常、復帰スプリング58の付勢力によりリテーナ57が端板38に当接した他側限まで移動して停止している。
【0023】
60は一端がピン61を介して拡開部材45の中央部に連結されたリンクであり、これらリンク60の他端はピン62を介して伝達ロッド56の一端に連結されている。そして、前述のように伝達ロッド56が他側限で停止しているとき、拡開部材45はリンク60に引っ張られて半径方向内側に揺動し、図1、2に示すように軸方向に延びている。
【0024】
65は可動フレーム23より他側のガイド筒24の外側に嵌合されたスライダであり、このスライダ65は可動フレーム23に形成された半径方向に延びるスリット66を貫通する伝達ロッド56の他端部に当接可能である。67はガイド筒24およびモータ28に取付けられた軸方向に延びる複数のシリンダであり、これらシリンダ67のピストンロッド68の先端は前記スライダ65に連結されている。
【0025】
そして、これらシリンダ67を作動してスライダ65を一側に移動させると、該スライダ65は伝達ロッド56の他端に当接するが、この当接後も継続してスライダ65を一側に移動させると、伝達ロッド56は復帰スプリング58に対抗しながら一側に向かって押し込まれる。このとき、リンク60はピン62を中心として半径方向外側に揺動し、一方、円筒状のインサート51を内側から支持した補正部材48および拡開部材45は、このリンク60に押されピン46を中心として半径方向外側に同期揺動し、該インサート51をフィラー17から離隔するに従い径が大となるよう拡開させる。
【0026】
前述した復帰スプリング58、スライダ65、シリンダ67は全体として、前記伝達ロッド56を軸方向に移動させる駆動機構70を構成し、また、前述した伝達ロッド56、リンク60、駆動機構70は全体として、前記拡開部材45を一端部を中心として補正部材48と共に半径方向に同期揺動させ、円筒状をしたインサート51をフィラー17から離隔するに従い径が大となるよう拡開させるとともに、フィラー17に接近させる拡開手段71を構成する。そして、このように拡開手段71を伝達ロッド56、リンク60、駆動機構70から構成するようにすれば、該拡開手段71の構造を簡単とすることができるとともに、安価に製作することができる。
【0027】
さらに、前述したねじ軸25、モータ28、ねじブロック31、中間部材32、ブラケット41、ガイドレール42は全体として、全ての可動体37、拡開部材45、補正部材48、伝達ロッド56、リンク60を同期して等距離だけ半径方向に移動させる移動手段72を構成する。そして、この移動手段72による可動体37等の半径方向の移動は、前述したフィラー17付きビード16のインチサイズが変更されたときに行われる。これにより、ビード16のサイズ(インチサイズ)に変更があった場合でも、インサート51をフィラー17に容易かつ確実に貼付けることができる。
【0028】
次に、この発明の一実施形態の作用について説明する。
今、可動フレーム23は軸方向他側限の待機位置で停止しており、また、スライダ65が伝達ロッド56から離隔しているため、伝達ロッド56は復帰スプリング58の付勢力によって他側限まで移動して停止しているとする。このとき、拡開部材45、補正部材48はリンク60に引っ張られ、軸方向となるまで半径方向内側に揺動している。
【0029】
次に、フィラー17付きビード16が支持部材11の他側に搬入されると、シリンダ19のピストンロッド20を突出させて、接触面11aから他側に突出している支持体15をビード16の内周に当接するまで半径方向外側に同期移動させ、これにより、該ビード16を支持体15によって内側から支持する。このとき、フィラー17の一側面は接触面11aに面接触する。また、このとき、帯状部材を補正部材48の周囲に巻き付けてその先、後端同士を接合し、インサート51を成形するが、このようにして成形されたインサート51は前記補正部材48によって内側から支持される。
【0030】
次に、インサート51を支持している補正部材48、拡開部材45、可動フレーム23、拡開手段71を一側に向かって拡開部材45の一端がビード16から若干離れた貼付け位置まで移動させる。次に、シリンダ67を作動してピストンロッド68を突出させ、スライダ65をガイド筒24に沿って伝達ロッド56の他端に当接するまで一側に移動させる。そして、前述のようにスライダ65が伝達ロッド56の他端に当接した後もシリンダ67のピストンロッド68を継続して突出させる。
【0031】
これにより、伝達ロッド56はガイドブロック55にガイドされながら復帰スプリング58に対抗して一側に押し込まれるが、この伝達ロッド56の一側への移動によりリンク60はピン62を中心として半径方向外側に揺動する。このとき、リンク60を介して伝達ロッド56の移動力が拡開部材45に伝達され、円筒状のインサート51を内側から支持している補正部材48および拡開部材45を、ピン46を中心として半径方向外側に同期揺動させる。これにより、インサート51はフィラー17から離隔するに従い径が大となるよう、換言すれば他側に向かって拡がった円錐台状に拡開するとともに、フィラー17に徐々に接近する。
【0032】
そして、前述した拡開部材45の揺動は図3に示すように、拡開部材45がガイド筒24に対する垂直面を超えるまで行われ、これにより、インサート51がフィラー17の他側面とほぼ平行になる。このように拡開部材45が大きく揺動すると、補正部材48の他端、詳しくは半径方向外側面と他端面とが交差するエッジ48bが支持部材11の接触面11aに接触するが、この接触後も拡開手段71により拡開部材45をさらに同期揺動させる。
【0033】
この結果、補正部材48の一端部はリンク60に押されて拡開部材45の一端部と共にフィラー17に接近するが、この補正部材48は、一端部が拡開部材45に揺動可能に連結されているため、接触面11aに接触した他端(エッジ48b)を中心にスプリング53に対抗して、図4に示すようにその他端が拡開部材45の他端に接近するよう傾動する。これにより、幅の異なる(狭い)インサート51であっても、前述した補正部材48の傾動、接近によりフィラー17に接近して押し付けられ、確実に貼付けられる。
【0034】
このように、異なる幅のインサート51をフィラー17に貼付けるのに1種類の幅広である拡開部材45、補正部材48で充分であるため、装置を安価とすることができるとともに、インサート51の幅に変更があっても交換作業が不要となり、作業能率を容易に向上させることもできる。また、タイヤ中間部材の形状に変更があったり、タイヤ中間部材が粘着力の低いほぼ垂直なものである場合でも、前述のような補正部材48の傾動、接近によりタイヤ構成部材を確実に貼付けることができる。
【0035】
このようにしてインサート51がフィラー17に貼付けられると、シリンダ67のピストンロッド68を引っ込め、伝達ロッド56を復帰スプリング58により他側限まで移動させることにより、拡開部材45、補正部材48を初期位置まで半径方向内側に揺動させる。このとき、補正部材48はスプリング53の付勢力により拡開部材45に平行となるまで傾動する。次に、可動フレーム23を軸方向他側限の待機位置まで移動させる。このとき、シリンダ19のピストンロッド20を引っ込めて支持体15を半径方向内側に移動させるとともに、支持体15の支持から開放されたインサート51が貼付けられているフィラー17付きビード16を次工程に搬出する。
【0036】
また、前述したビード16のインチサイズに変更があった場合には、モータ28により出力軸27、ねじ軸25を回転させることでねじブロック31、中間部材32、スライドベアリング34を軸方向に移動させ、これにより、可動体37、拡開部材45、補正部材48を半径方向に移動させて、これらの半径方向位置をインサート51(ビード16)のサイズに合わせて迅速かつ確実に変更する。
【0037】
なお、前述の実施形態においては、拡開部材45に突出部45aを形成し、この突出部45aに補正部材48の一端部を揺動可能に連結するようにしたが、この発明においては、補正部材を一端部が直角に折れ曲がったL字形とするとともに、この補正部材の折れ曲がった先端部を拡開部材に揺動可能に連結するようにしてもよい。また、前述の実施形態においては、支持体15をシリンダ19によって半径方向に移動させるようにしたが、この発明においては、ねじ機構、カム等を用いて半径方向に移動させるようにしてもよい。
【0038】
さらに、この発明においては、拡開手段、移動手段として拡開部材に直結されたシリンダ等を用いたり、あるいは、拡開部材にリンクを介して間接的に連結されたシリンダ等を用いることで、拡開部材を同期して拡開させたり、半径方向に移動させるようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、安価としながら貼付け作業の能率を容易に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す側面断面図である。
【図2】拡開部材、補正部材近傍の側面断面図である。
【図3】作動を説明する図2と同様の側面断面図である。
【図4】作動を説明する図2と同様の側面断面図である。
【符号の説明】
11…支持部材        11a…接触面
17…タイヤ中間部材     45…拡開部材
48…補正部材        51…タイヤ構成部材
53…付勢手段        56…伝達ロッド
60…リンク         70…駆動機構
71…拡開手段        72…移動手段

Claims (6)

  1. 支持部材の略垂直な接触面に接触しているほぼ円板状をしたタイヤ中間部材の他側近傍に配置されている円筒状のタイヤ構成部材を、タイヤ中間部材から離隔するに従い径が大となるよう拡開させながらタイヤ中間部材に接近させることにより、タイヤ中間部材に貼付けるようにしたタイヤ構成部材の貼付け方法であって、周方向に離れて設置されるとともに、タイヤ中間部材に近接する一端部を中心として半径方向に揺動可能な複数の拡開部材、および、一端部が前記拡開部材にそれぞれ揺動可能に連結され、前記拡開部材にほぼ平行に延びる補正部材を、それぞれが全体として円筒状を呈するよう軸方向に延在させる工程と、前記補正部材の外側に円筒状をしたタイヤ構成部材を配置して内側から支持する工程と、拡開手段によって拡開部材を一端部を中心として補正部材と共に半径方向外側に同期揺動させ、円筒状をしたタイヤ構成部材をタイヤ中間部材から離隔するに従い径が大となるよう拡開させるとともに、タイヤ中間部材に接近させる工程と、補正部材の他端が接触面に接触した後も拡開手段により拡開部材をさらに同期揺動させ、補正部材の一端部をタイヤ中間部材に接近させるとともに、補正部材を付勢手段に対抗してその他端と拡開部材の他端とが接近するよう傾動させる工程とを備えたことを特徴とするタイヤ構成部材の貼付け方法。
  2. 支持部材の略垂直な接触面に接触しているほぼ円板状をしたタイヤ中間部材の他側近傍に配置されている円筒状のタイヤ構成部材を、タイヤ中間部材から離隔するに従い径が大となるよう拡開させながらタイヤ中間部材に接近させることにより、タイヤ中間部材に貼付けるようにしたタイヤ構成部材の貼付け装置であって、円筒状をしたタイヤ構成部材内に軸方向に延びた状態で挿入されるとともに、周方向に離れて設置され、タイヤ中間部材に近接する一端部を中心として半径方向に揺動可能な複数の拡開部材と、一端部が前記拡開部材にそれぞれ揺動可能に連結され、前記拡開部材にほぼ平行に延びるとともに、円筒状をしたタイヤ構成部材を内側から支持する補正部材と、拡開部材と補正部材とをこれらの他端同士が離隔するよう付勢する付勢手段と、前記拡開部材を一端部を中心として補正部材と共に半径方向に同期揺動させ、円筒状をしたタイヤ構成部材をタイヤ中間部材から離隔するに従い径が大となるよう拡開させるとともに、タイヤ中間部材に接近させる拡開手段とを備え、補正部材の他端が接触面に接触した後も拡開手段により拡開部材をさらに同期揺動させ、補正部材の一端部をタイヤ中間部材に接近させるとともに、補正部材を付勢手段に対抗してその他端と拡開部材の他端とが接近するよう傾動させるようにしたことを特徴とするタイヤ構成部材の貼付け装置。
  3. 前述した全ての拡開部材を同期して等距離だけ半径方向に移動させる移動手段をさらに設けた請求項2記載のタイヤ構成部材の貼付け装置。
  4. 前記拡開手段は軸方向に移動可能な伝達ロッドと、伝達ロッドの一端と拡開部材の中央部とに連結されたリンクと、前記伝達ロッドを軸方向に移動させる駆動機構とから構成した請求項2または3記載のタイヤ構成部材の貼付け装置。
  5. 前記付勢手段は拡開部材と補正部材との間に介装された圧縮スプリングである請求項2〜4のいずれかに記載のタイヤ構成部材の貼付け装置。
  6. 前記タイヤ中間部材をフィラーから、タイヤ構成部材を内部にコードが埋設されたインサートから構成した請求項2〜5のいずれかに記載のタイヤ構成部材の貼付け装置。
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