JP4302615B2 - ビード部材保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤの製造工程において、バンド部材をビード部材の径方向内側に挿入する際にビード部材を所定位置に保持するためのタイヤ成形機に用いるビード部材保持装置に関するものである。
一般に、自動車用空気入りタイヤは、複数種類の未加硫ゴム部材から構成される未加硫タイヤを成形し、未加硫タイヤを加硫型内で加硫成型することにより製造される。また、未加硫タイヤは、バンド成形ドラムにインナーライナー部材、サイドウォ−ル部材、カーカス部材などを巻き付けることにより筒状のバンド部材を成形した後、成形されたバンド部材の外周面の軸方向両端側に環状のビード部材をそれぞれ配置し、これらをトロイダル状に膨張させながら形状を整え、さらに、バンド部材の外周面にベルト部材及びトレッド部材などを巻き付けて形成される。このように未加硫タイヤを形成する装置として、同一軸線上の一端側に配置されたバンド成形ドラムと、その他端側に配置されたタイヤ成形ドラムと、バンド成形ドラム及びタイヤ成形ドラムの間を軸線方向に移動するビード部材保持装置を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この装置では、バンド成形ドラムに前述のようにバンド部材を成形し、ビード部材を保持したビード部材保持装置を軸線方向の一端側に移動してバンド部材の外周面側に配置し、バンド成形ドラムを拡径することによりバンド部材の外周面にビード部材を装着し、次に、バンド部材をバンド成形ドラムからタイヤ成形ドラムに移動し、タイヤ成形ドラムにてバンド部材をトロイダル状に膨張させながら形状を整え、さらにバンド部材の外周面にベルト部材及びトレッド部材などを巻き付けて未加硫タイヤを成形している。
特開平9−201883号公報
しかしながら、タイヤの量産時においては、ビード部材保持装置に対するビード部材の保持位置のばらつきやバンド部材の外径のばらつきなどにより、ビード部材保持装置を軸線方向の一端側に移動してビード部材の径方向内側にバンド部材を挿入する際にビード部材とバンド部材とが接触し、ビード部材保持装置においてビード部材を保持する保持部材に変形や破損が生ずる場合がある。このように保持部材に変形や破損が生ずると、タイヤの生産を長時間に亘って中断しなければならないため生産効率を著しく低下させ、また、保持部材の変形によりタイヤ品質を低下させるという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ビード部材の径方向内側にバンド部材を挿入する際にビード部材とバンド部材とが接触した場合でも、保持部材の変形や破損を生ずることのないビード部材保持装置を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、円筒状に成形されたバンド部材の軸方向一方にバンド部材の外径よりも大きい内径を有する環状のビード部材をバンド部材と同軸上に保持するとともに、バンド部材をビード部材の径方向内側に挿入することにより、ビード部材をバンド部材の外周面側の軸方向所定位置に配置して未加硫タイヤを成形するタイヤ成形機に用いるビード部材保持装置において、前記ビード部材の周方向に配置され、ビード部材の周方向複数箇所をそれぞれ保持する複数の保持部材と、各保持部材をビード部材に対するバンド部材の挿入方向に傾動自在に支持し、保持部材にバンド部材の挿入方向に所定の大きさ以上の力が加わると、保持部材をバンド部材の挿入方向に傾動させる傾動機構とを備えている。
これにより、バンド部材がビード部材の径方向内側に挿入される際にバンド部材とビード部材とが接触し、保持部材にバンド部材の挿入方向に所定の大きさ以上の力が加わると、保持部材がバンド部材の挿入方向に傾動することから、保持部材に変形や破損を生ずることがない。
本発明によれば、バンド部材がビード部材の径方向内側に挿入される際にバンド部材とビード部材とが接触した場合でも、保持部材に変形や破損が生ずることがないので、タイヤの生産が中断されることによる生産効率の低下を防止することができ、また、保持部材の変形によるタイヤ品質の低下を防止することができる。
図1乃至図19は本発明の一実施形態を示すもので、図1はタイヤ成形機の平面図、図2は図1におけるA−A線一部断面図、図3は図1におけるB−B線一部断面図、図4は図2におけるC−C線断面図、図5は図2におけるD−D線断面図、図6は図4におけるE−E線断面図、図7は図6におけるF−F線断面図、図8は図5におけるG−G線断面図、図9は図8におけるH−H線断面図、図10乃至図17はバンド部材にビード部材を装着する際のタイヤ成形機の動作説明図、図18はバンド部材のビード部材への挿入動作を制御する制御装置のブロック図、図19は制御装置を構成する制御部の動作を示すフローチャートである。
本実施形態のタイヤ成形機は、床面上に設置されたベース1と、ベース1の一端側に支持された第1の成形装置2と、ベース1の他端側後方の床面に設置されたベース3と、ベース3上に支持された第2の成形装置4と、第1の成形装置2と第2の成形装置4との間に配置されて一対のビード部材BEを保持可能なビード部材保持装置10とを備えている。
第1の成形装置2は、ベース1にその長手方向に延びるように設けられたガイドレール1aに移動自在に支持された可動ベース2aと、可動ベース2aに一端を回動自在に支持された径方向に拡縮自在なバンド成形ドラム2bと、モータ及びボールネジからなり、可動ベース2aをガイドレール1aに沿って移動させる搬送機構2cとを備え、バンド成形ドラム2bは図示しない回転機構によって回転するとともに、図示しない拡縮機構によって径方向に拡縮するようになっている。
第2の成形装置4は、ベース1のガイドレール1aと直交する方向に延びるようにベース3に設けられたガイドレール3aに移動自在に支持された可動ベース4aと、可動ベース4aに一端を回動自在に支持されたタイヤ成形ドラム4bと、タイヤ成形ドラム4bの外周面に沿って設けられた径方向に拡縮自在な一対の断面コ字形のフランジ4cとを備え、可動ベース4aはモータ及びボールネジからなる搬送機構4dによりガイドレール3aに沿って移動し、前方に移動した際にタイヤ成形ドラム4bとバンド成形ドラム2bとが同一軸線上に配置されるようになっている。また、タイヤ成形ドラム4bは図示しない回転機構により回転し、各フランジ4cは図示しない拡縮機構により径方向に拡縮するようになっている。
ビード部材保持装置10は、一方のビード部材BEの周方向に配置された複数の保持部材11と、各保持部材11をそれぞれ支持するシリンダ12と、各シリンダ12を固定するフレーム13と、他方のビード部材BEの周方向に配置された複数の保持部材15と、各保持部材15をそれぞれ支持するシリンダ16と、各シリンダ16を固定するフレーム17とを備えており、バンド成形ドラム2b及び前方に移動した際のタイヤ成形ドラム4bと同一軸線上に一対のビード部材BEを互いに所定の間隔をおいて保持するようになっている。また、各フレーム13,17は可動ベース13aに設けられたガイドレール13bにそれぞれ移動自在に支持され、モータ及びボールネジからなる搬送機構13cによってガイドレール13bに沿ってそれぞれ移動するようになっている。尚、ガイドレール13bはガイドレール1aと同一方向に延びるように設けられている。また、ボールネジは一端側が右ネジで他端側が左ネジとなっており、モータによってボールネジを回転させると、各保持部材11と各保持部材15との間隔が変化するようになっている。さらに、可動ベース13aはガイドレール1aに移動自在に支持され、モータ及びボールネジからなる搬送機構13dによってガイドレール1aに沿って移動するようになっている。
各保持部材11の一端面には互いにビード部材BEの周方向に間隔をおいて複数の磁石11aが配列されており、各磁石11aによってビード部材BEの金属部材(ビードワイヤ)を吸着することにより、ビード部材BEの周方向複数箇所をそれぞれ保持するようになっている。また、各保持部材11の外周側には径方向外側に延びる突出部11bが設けられている。
各シリンダ12はエアシリンダなどの周知の機器からなり、各シリンダ12のロッドの先端には一対のアーム部12aがそれぞれ設けられている。また、各シリンダ12はフレーム13に固定されており、アーム部12aに支持された保持部材11がシリンダ12によりビード部材BEの径方向に移動可能になっている。さらに、各アーム部12aの間には円柱状に形成された固定軸12bが設けられるとともに、固定軸12bは保持部材11の突出部11bの一部に設けられた孔11cに挿通され、各保持部材11は固定軸12bによりビード部材BEの軸方向に傾動自在に支持されている。即ち、各保持部材11はタイヤ成形ドラム4b側に傾動可能になっており、また、突出部11bがアーム部12aの基端部に当接することにより、各保持部材11はビード部材BEの径方向内側に向かう位置よりバンド成形ドラム2b側に傾動することを規制されている。さらに、当接面のアーム部12a側には磁石11dが設けられ、磁石11dの吸着力によって各保持部材11が前述の当接する位置に保持されるとともに、各保持部材11はその位置で磁石11aによってビード部材BEを保持するようになっている。つまりは、磁石11dにより保持される各保持部材11の位置がタイヤ成形時の各保持部材11の所定位置となる。尚、孔11c、磁石11d、アーム部12a及び固定軸12bにより傾動機構が構成されている。
また、各アーム部12aの基端部には磁気や光などを用いる周知の近接センサからなる傾動検知手段としてのセンサ14がそれぞれ設けられ、磁石11dにより保持されている各保持部材11がタイヤ成形ドラム4b側に傾動した時に、その傾動を検知することができるようになっている。
また、図18に示すように、センサ14は制御装置20に接続され、制御装置20は第1の成形装置2を移動させる搬送機構2c及びブザーなどの警報装置21に接続されている。また、制御装置20は制御部20a及び警報装置21の警報を解除するための操作部20bとを備えている。尚、制御装置20及び搬送機構2cにより制御手段が構成されている。
各保持部材15の一端面には互いにビード部材BEの周方向に間隔をおいて複数の磁石15aが配列されており、各磁石15aによってビード部材BEの金属部材(ビードワイヤ)を吸着することにより、ビード部材BEの周方向複数箇所をそれぞれ保持するようになっている。また、各保持部材15の外周側には径方向外側に延びる突出部15bが設けられている。
各シリンダ16はエアシリンダなどの周知の機器からなり、各シリンダ16のロッドの先端には一対のアーム部16aがそれぞれ設けられるとともに、各アーム部16aの先端は連結部材16bによって連結されている。また、シリンダ16はフレーム17に固定されており、アーム部16aに支持された保持部材15がシリンダ16によりビード部材BEの径方向に移動可能になっている。さらに、各アーム部16aの間には円柱状に形成された固定軸16cが設けられるとともに、固定軸16cは保持部材15の突出部15bの一部に設けられた孔15cに挿通され、各保持部材15は固定軸16cによりビード部材BEの軸方向に傾動自在に支持されている。即ち、各保持部材15はタイヤ成形ドラム4b側に傾動可能になっており、また、突出部15bが連結部材16bに当接することにより、各保持部材15はビード部材BEの径方向内側に向かう位置よりバンド成形ドラム2b側に傾動することを規制されている。さらに、当接面の連結部材16b側には磁石15dが設けられ、磁石15dの吸着力によって各保持部材15が前述の当接する位置に保持されるとともに、各保持部材15はその位置で磁石15aによってビード部材BEを保持するようになっている。つまりは、磁石15dにより保持される各保持部材15の位置がタイヤ成形時の各保持部材15の所定位置となる。尚、孔15c、磁石15d、アーム部16a、連結部材16b及び固定軸16cにより傾向機構が構成されている。
また、各アーム部16aの基端部には磁気や光などを用いる周知の近接センサからなる傾動検知手段としてのセンサ18がそれぞれ設けられ、磁石15dにより保持されている各保持部材15がタイヤ成形ドラム4b側に傾動した時に、その傾動を検知することができるようになっている。また、図18に示すように、センサ18は制御装置20に接続されている。
以上のように構成されたタイヤ成形機において、バンド部材BAに一対のビード部材BEを装着する方法について図10乃至図16を用いて説明する。
尚、バンド部材BAはバンド成形ドラム2bにインナーライナー部材、サイドウォ−ル部材、カーカス部材などの未加硫ゴムからなる帯状部材を巻き付けることにより成形された筒状部材であり、ビード部材BEは金属製のビードワイヤを未加硫ゴムにより被覆して形成された環状部材である。
先ず、バンド成形ドラム2bによってバンド部材BEを成形するとともに、一対のビード部材BEをビード部材保持装置10の各保持部材11,15に磁石11a,15aにより保持させる(図10参照)。次に、搬送機構2cによりバンド成形ドラム2bをベース1の中央側に移動して、バンド成形ドラム2bをビード保持部材10の各保持部材11,15に保持された各ビード部材BEの径方向内側に挿入し、バンド部材BAを各ビード部材BEに対する軸方向所定位置に配置する(図11参照)。次に、バンド成形ドラム2bを拡径させ、バンド部材BAの外周面をビード部材BEの内周面に押し付けることによりバンド部材BAの外周面にビード部材BEを装着させる。この時、バンド部材BAとビード部材BEとは未加硫ゴムの粘着性により粘着する(図12参照)。
続いて、バンド部材BAをビード部材BEに保持させた状態でバンド成形ドラム2bを縮径させ(図13参照)、バンド成形ドラム2bをベース1の一端側に移動するとともに、ビード部材保持装置10を搬送機構13dによってベース1の他端側に移動し、タイヤ成形ドラム4bをビード部材BEに保持されたバンド部材BAの径方向内側に挿入し(図14参照)、バンド部材BAをタイヤ成形ドラム4bに対する軸方向所定位置に配置する。
続いて、タイヤ成形ドラム4bのフランジ4cを拡径させ(図15参照)、タイヤ成形ドラム4bにバンド部材BA及びビード部材BEを保持させる。この時、タイヤ成形ドラム4bに設けたフランジ4cによりビード部材BEが固定される。次に、シリンダ12により各保持部材11をビード部材BEの外径よりも外側に退避させるとともに、シリンダ17により各保持部材15をビード部材BEの外径よりも外側に退避させ、この状態でビード部材保持装置10を搬送機構13dによってベース1の中央側に移動させる(図16参照)。
ここで、例えば図17に示すように、バンド部材BAの一部がビード部材BEの径方向に突出しているため、バンド成形ドラム2bに成形されたバンド部材BAをビード部材BEの径方向内側に配置する際にバンド部材BAと各保持部材15によって保持されたビード部材BEとが接触すると、保持部材15にバンド部材BAの挿入方向の力が加わり、その力により保持部材15が磁石15dの吸着力に抗してタイヤ成形ドラム4b側に傾動するため、保持部材15に過大な力が加わり変形や破損を生ずることがない。尚、各保持部材11によって保持されたビード部材BEにバンド部材BAが接触する場合も、保持部材11が磁石11dの吸着力に抗してタイヤ成形ドラム4b側に傾動するため、保持部材11に過大な力が加わることがない。また、バンド成形ドラム2bに巻き付けるインナーライナー部材、サイドウォ−ル部材、カーカス部材などの各構成部材の寸法のばらつきや、バンド部材BAの成形不良、または、ビード部材保持装置10に対するビード部材BEの保持位置のばらつきやビード部材BEの寸法のばらつきなども、バンド部材BAとビード部材BEとが接触する要因となる。
さらに、アーム部12a,17aのセンサ14,18により保持部材11または保持部材15の傾動を検知すると、制御装置20は搬送機構2cによるビード部材BEへのバンド部材BAの挿入動作を停止させる。ここで、制御装置20を構成する制御部20aの動作について図19に示すフローチャートを参照して説明すると、センサ14またはセンサ18によって保持部材11または保持部材15の傾動を検知すると(S1)、搬送機構2cを停止させ(S2)、搬送機構2cの停止とともに警報装置21によりブザーなどの警報を発する(S3)。搬送機構2cが制御部20aにより停止された後は、作業員が傾動した保持部材11,15を所定位置に戻すとともに制御装置20の操作部20bで警報を解除することにより、搬送機構2cが作動可能な状態となり、未加硫タイヤの成形を再開することができる。
このように、本実施形態によれば、互いにビード部材BEの周方向に配置された複数の保持部材11,15によりビード部材BEの周方向複数箇所を保持し、各保持部材11,15はその外周側をシリンダ12,16にビード部材BEの軸方向に傾動自在に支持されているため、ビード部材BEの径方向内側にバンド部材BAを挿入する際にビード部材BEとバンド部材BAとが接触した場合には、保持部材11,15がバンド部材BAの挿入方向、即ち、ビード部材BEの軸方向に傾動し、各保持部材11,15の変形や破損が防止される。よって、タイヤの生産が中断されることによるタイヤの生産効率の低下を防止することができ、また、保持部材11,15の変形によるタイヤ品質の低下を防止することができる。
また、各保持部材11がビード部材BEの径方向内側に向かう位置で突出部11bとアーム部12aの基端部とを当接させ、その当接面を磁石11dにより吸着するようにするとともに、各保持部材15がビード部材BEの径方向内側に向かう位置で突出部15bと連結部材16bとを当接させ、その当接面を磁石15dによって吸着するようにしたので、通常未加硫タイヤを生産する際には磁石11d,15dにより各保持部材11,15が所定位置に保持され、ビード部材BEとバンド部材BAが接触してバンド部材BAの挿入方向に所定の大きさ以上の力が加わると、磁石11d,15dの吸着力に抗して保持部材11,15が傾動し、保持部材11,15の変形や破損を防止することができる。また、各保持部材11,15を傾動させるために必要な力を磁石11d,15dの吸着力によって容易に調整することができる。さらに、ビード部材BEとバンド部材BAとが接触して保持部材11,15が傾動した後に保持部材11,15を所定位置に戻すことが容易であるため、タイヤの生産効率の低下をより効果的に防止することができる。
また、保持部材11,15の傾動をセンサ14,18により検知して制御装置20により搬送機構2cによるバンド成形ドラム2bの移動を停止させるようにしたので、バンド部材BAと接触することにより落下したビード部材BEを搬送機構2cが巻き込み、ビード部材保持装置10が破損するなどの二次的な故障も防止することができる。
さらに、保持部材11,15の一端面に互いにビード部材BEの周方向に間隔をおいて複数の磁石11a,15aを配列し、磁石11a,15aの吸着力によってビード部材BEを保持するようにしたので、ビード部材BEを保持部材11,15に容易且つ確実に保持させることができる。また、保持部材11,15が傾動した際に、磁石11a,15aとビード部材BEとの吸着が解除されて保持部材11,15に過大な力が働くことはないので、保持部材11,15の変形や破損を防止することができる。
さらに、図16に示すように、各保持部材11,15をシリンダ12,16によりビード部材BEの径方向に移動可能に支持し、ビード部材保持装置10からタイヤ成形ドラム4bにバンド部材BA及びビード部材BEを移動させた後でビード部材保持装置10をベース1の中央側に移動する際に、各保持部材11をビード部材BEの外径よりも外側に退避させるようにしたので、ビード部材保持装置10をベース1の中央側に移動する際に各保持部材11,15がビード部材BEに接触することがなく、各保持部材11,15の変形や破損を防止できる。
また、本実施形態では、保持部材11,15をビード部材BEの周方向に4つ設けたので、ビード部材BEのほぼ全周を保持することができる。これにより、ビード部材BEの真円度及び平行度を高めることができ、タイヤのユニフォーミティの向上を図ることができる。
尚、本実施形態では、保持部材11,15にビード部材BEを保持するために、保持部材11,15の一端面にビード部材BEの周方向に配列された磁石11a,15aを設けたものを示したが、図20乃至図22に示すように、磁石11a,15aを用いずに、ビード部材BEを保持することも可能である。
具体的には、シリンダ30のロッドの先端に一対のアーム部30aを設けるとともに、各アーム部30bの間に固定軸30bを設ける。また、互いにビード部材BEの周方向に間隔をおいて複数の保持部材本体31を設け、保持部材本体31の一端面をビード部材BEの軸方向一端側に当接可能に形成する。保持部材本体31の外周側には径方向外側に延びるように突出部31aを設けるとともに、突出部31aの一部に固定軸30bを挿通させることにより、保持部材本体31をシリンダ30に傾動自在に支持する。また、保持部材本体31がビード部材BEの径方向内側に向かう位置で突出部31bとアーム部30aの基端部とを当接させ、当接部を磁石31gによって吸着するようにする。
ここで、保持部材本体31の一端面にビード部材BEの軸方向に突出する支点31bを設けるとともに、支点31bにL字型の当接部材としての傾動部材31cの中央部をビード部材BEの軸方向に傾動可能に支持し、傾動部材31cの一端側にはビード部材BEの軸方向他端側に当接可能な当接部31dを形成する。また傾動部材31cの他端側を周知のエアシリンダからなる当接部材傾動機構としてのシリンダ31eのロッドの先端に連結し、シリンダ31eを保持部材本体31の突出部31aに設けたシリンダ支持部31fに傾動可能に支持する。
これにより、シリンダ31eを伸長して傾動部材31cを保持部材本体31側に傾動させることにより、傾動部材31cの当接部31dと保持部材本体31によってビード部材BEを把持することができ、シリンダ31eを伸長せずに傾動部材31cを保持部材本体31と反対側に傾動させることにより、ビード部材BEの把持を解除することができる。
また、保持部材本体31の傾動を傾動検知手段としてのセンサ32で検知し、保持部材本体31が傾動するとシリンダ31eによってビード部材BEの把持を解除するように構成することも可能である。これにより、保持部材本体31に過大な力が加わることがなく、保持部材本体31の変形や破損を防止することができる。
本発明における一実施形態を示すタイヤ成形機の平面図 図1におけるA−A線一部断面図 図1におけるB−B線一部断面図 図2におけるC−C線断面図 図2におけるD−D線断面図 図4におけるE−E線断面図 図6におけるF−F線断面図 図5におけるG−G線断面図 図8におけるH−H線断面図 バンド部材にビード部材を装着する際のタイヤ成形機の動作説明図 バンド部材にビード部材を装着する際のタイヤ成形機の動作説明図 バンド部材にビード部材を装着する際のタイヤ成形機の動作説明図 バンド部材にビード部材を装着する際のタイヤ成形機の動作説明図 バンド部材にビード部材を装着する際のタイヤ成形機の動作説明図 バンド部材にビード部材を装着する際のタイヤ成形機の動作説明図 バンド部材にビード部材を装着する際のタイヤ成形機の動作説明図 バンド部材にビード部材を装着する際のタイヤ成形機の動作説明図 バンド部材のビード部材への挿入動作を制御する制御装置のブロック図 制御装置を構成する制御部の動作を示すフローチャート 本実施形態のビード保持部材の変形例を示す一部断面側面図 ビード保持部材の正面図 ビード部材の把持を解除した状態を示すビード保持部材の一部断面側面図
符号の説明
1…ベース、1a…ガイドレール、2…第1の成形装置、2a…可動ベース、2b…バンド成形ドラム、2c…搬送機構、3…ベース、3a…ガイドレール、4…第2の成形装置、4a…可動ベース、4b…タイヤ成形ドラム、4c…フランジ、4d…搬送機構、10…ビード部材保持装置、11…保持部材、11a…磁石、11b…突出部、11c…孔、11d…磁石、12…シリンダ、12a…アーム部、12b…固定軸、13…フレーム、13a…可動ベース、13b…ガイドレール、13c…搬送機構、13d…搬送機構、14…センサ、15…保持部材、15a…磁石、15c…孔、15d…磁石、16…シリンダ、16a…アーム部、16b…連結部材、16c…固定軸、17…フレーム、18…センサ、20…制御装置、20a…制御部、20b…操作部、21…警報装置、BA…バンド部材、BE…ビード部材。

Claims (6)

  1. 円筒状に成形されたバンド部材の軸方向一方にバンド部材の外径よりも大きい内径を有する環状のビード部材をバンド部材と同軸上に保持するとともに、バンド部材をビード部材の径方向内側に挿入することにより、ビード部材をバンド部材の外周面側の軸方向所定位置に配置して未加硫タイヤを成形するタイヤ成形機に用いるビード部材保持装置において、
    前記ビード部材の周方向に配置され、ビード部材の周方向複数箇所をそれぞれ保持する複数の保持部材と、
    各保持部材をビード部材に対するバンド部材の挿入方向に傾動自在に支持し、保持部材にバンド部材の挿入方向に所定の大きさ以上の力が加わると、保持部材をバンド部材の挿入方向に傾動させる傾動機構とを備えた
    ことを特徴とするビード部材保持装置。
  2. 前記傾動機構を、保持部材に前記所定の大きさ以上の力が加わるまでは磁石の吸着力により各保持部材を傾動させずに所定位置に保持するように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載のビード部材保持装置。
  3. 前記各保持部材を磁石の吸着力によってビード部材を保持可能に形成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載のビード部材保持装置。
  4. 前記各保持部材を、ビード部材の軸方向一端側に当接可能に形成された保持部材本体と、保持部材本体に当接するビード部材の軸方向他端側に当接可能に形成された当接部材と、当接部材を保持部材本体にビード部材の軸方向に傾動自在に支持する当接部材傾動機構とから構成し、
    当接部材傾動機構を、当接部材を保持部材本体側に傾動させることにより当接部材と保持部材本体との間にビード部材を把持し、当接部材を保持部材本体と反対側に傾動させることによりビード部材の把持を解除するように構成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載のビード部材保持装置。
  5. 前記保持部材の傾動を検知する傾動検知手段を備え、
    当接部材傾動機構を、保持部材の傾動が検知されるとビード部材の把持を解除するように構成した
    ことを特徴とする請求項4記載のビード部材保持装置。
  6. 前記保持部材の傾動を検知する傾動検知手段と、
    保持部材の傾動が検知されるとビード部材へのバンド部材の挿入動作を停止させる制御手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載のビード部材保持装置。

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