JP4626420B2 - 成形ドラム及び筒状部材の成形方法 - Google Patents

成形ドラム及び筒状部材の成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、タイヤの製造において、インナーライナー部材、カーカス部材、サイドウォール部材等の複数のシート状部材を巻付けて筒状に成形する成形ドラム及び筒状部材の成形方法に関するものである。
一般に、この種の成形ドラムは、成形ドラムの周方向に配列され、成形ドラムの外周面を形成する複数のドラム部材と、各ドラム部材を成形ドラムの径方向に移動させる移動機構とを備え、一対のサイドウォール部材を成形ドラムの軸方向両端側に巻付けるとともに、各サイドウォール部材に重なるようにインナーライナー部材を巻付け、インナーライナー部材の外周面にインナーライナー部材よりも幅寸法の小さい補強用の一対の中間部材を巻付けるとともに、各サイドウォール部材、インナーライナー部材及び各中間部材に重なるようにカーカス部材を巻付けることにより、各シート状部材を筒状に成形するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、インナーライナー部材の外周面に各中間部材を巻付けると、各中間部材の外周面とインナーライナー部材の外周面との間に段差が生ずるので、インナーライナー部材とカーカス部材との間や中間部材とカーカス部材との間に空気層が形成されやすく、タイヤの品質を向上する上で好ましくないという問題点があった。
この問題点を改善する成形ドラムとして、各ドラム部材に各中間部材の巻付位置に対応した凹状部を設け、各中間部材及びその内側のインナーライナー部材が凹状部内に配置されることにより、インナーライナー部材と各中間部材とを互いの外周面の間に段差が生じないように筒状に成形するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
実公平7−2191号公報 特開2003−71950号公報
しかしながら、後者の成形ドラムでは、インナーライナー部材を成形ドラムに巻付けてインナーライナー部材の巻付方向一端部に他端部を貼合わせる際に、各ドラム部材の凹状部と巻付方向一端部との間に隙間が生ずる。即ち、巻付方向一端部の一部がドラム部材に接触していない状態で他端部が貼合わされるので、インナーライナー部材の巻付方向一端部と他端部とを幅方向全体に亘って確実に貼合わせることができないという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インナーライナー部材の巻付方向一端部と他端部とを幅方向全体に亘って確実に貼合わせることができ、しかもインナーライナー部材と中間部材とを互いの外周面の間に段差が生じないように筒状に成形することのできる成形ドラム及び筒状部材の成形方法を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、インナーライナー部材と、インナーライナー部材よりも小さい幅寸法に形成され、インナーライナー部材の外周面に巻付けられる中間部材と、インナーライナー部材及び中間部材の外周面に巻付けられるカーカス部材とを含む複数のシート状部材を筒状に成形する成形ドラムにおいて、前記成形ドラムの周方向に配列されるとともに、中間部材の巻付位置に対応する部分に他の部分よりも外径の小さい凹状部が設けられ、成形ドラムの外周面における周方向の一部を形成する複数の第1ドラム部材と、各第1ドラム部材と周方向に並ぶように配置されることにより成形ドラムの外周面における周方向の他の部分を形成し、各第1ドラム部材の凹状部に対応する部分を他の部分と同等の外径に形成された少なくとも一つの第2ドラム部材と、各第1ドラム部材を第2ドラム部材よりも成形ドラムの径方向外側に移動可能な移動機構とを備え、前記移動機構を、インナーライナー部材を巻付けるための第1径方向位置、第1径方向位置よりも径方向外側の第2径方向位置及び第1径方向位置よりも径方向内側の第3径方向位置にそれぞれ各第1ドラム部材を移動可能な第1の移動機構と、前記第1径方向位置及び第3径方向位置にそれぞれ第2ドラム部材を移動可能な第2移動機構とから構成している。
これにより、第2ドラム部材は各第1ドラム部材の凹状部に対応する部分を他の部分と同等の外径に形成され、中間部材の巻付位置に対応する部分に凹状部が設けられていないことから、各ドラム部材を同等の径方向位置に配置した状態でインナーライナー部材を巻付けた後、第2ドラム上でインナーライナー部材の巻付方向一端部に他端部を貼合わせる際に、第2ドラム部材がインナーライナー部材の巻付方向一端部にその幅方向全体に亘って径方向内側から接触する。また、各第1ドラム部材における中間部材の巻付位置に対応する部分に凹状部が設けられるとともに、各第1ドラム部材は第2ドラム部材よりも径方向外側に移動可能であることから、インナーライナー部材の外周面に中間部材を巻付けた後に各第1ドラム部材を第2ドラム部材よりも径方向外側に移動することにより、中間部材及びその内側のインナーライナー部材が凹状部内に配置され、インナーライナー部材と中間部材とを互いの外周面の間に段差が生じないように筒状に成形することができる。
また、本発明は前記目的を達成するために、成形ドラムの周方向に配列されるとともに、中間部材の巻付位置に対応する部分に他の部分よりも外径の小さい凹状部が設けられ、成形ドラムの外周面における周方向の一部を形成する複数の第1ドラム部材と、各第1ドラム部材と周方向に並ぶように配置されることにより成形ドラムの外周面における周方向の他の部分を形成し、各第1ドラム部材の凹状部に対応する部分を他の部分と同等の外径に形成された少なくとも一つの第2ドラム部材とを備えた成形ドラムを用いた筒状部材の成形方法であって、前記インナーライナー部材を各ドラム部材から成る成形ドラムの外周面に巻付けるとともに、成形ドラムの外周面における第2ドラム部材上でインナーライナー部材の巻付方向一端部に他端部を貼合わせた後、インナーライナー部材の外周面の各第1ドラム部材の凹状部に対応する位置にインナーライナー部材よりも幅寸法の小さい中間部材を巻付け、各第1ドラム部材を第2ドラム部材よりも径方向外側に移動することにより中間部材及びその内側のインナーライナー部材を各第1ドラム部材の凹状部内に配置した後、インナーライナー部材及び中間部材の外周面にカーカス部材を巻付け、前記カーカス部材を巻付けた後に、各第1ドラム部材及び各第2ドラム部材をインナーライナー部材を巻付けた位置よりも径方向内側に移動させるようにしている。
これにより、インナーライナー部材の巻付方向一端部に他端部を貼合わせる際に、第2ドラム部材は各第1ドラム部材の凹状部に対応する部分を他の部分と同等の外径に形成され、中間部材の巻付位置に対応する部分に凹状部が設けられていないことから、第2ドラム部材がインナーライナー部材の巻付方向一端部にその幅方向全体に亘って径方向内側から接触する。また、各第1ドラム部材を第2ドラム部材よりも径方向外側に移動することにより、中間部材及びその内側のインナーライナー部材が凹状部内に配置されることから、インナーライナー部材と中間部材とを互いの外周面の間に段差が生じないように筒状に成形することができる。
本発明によれば、インナーライナー部材の巻付方向一端部に他端部を貼合わせる際に、第2ドラム部材がインナーライナー部材の巻付方向一端部にその幅方向全体に亘って径方向内側から接触するので、インナーライナー部材の巻付方向一端部に他端部をインナーライナー部材の幅方向全体に亘って確実に貼合わせることができる。また、インナーライナー部材と中間部材とを互いの外周面の間に段差が生じないように筒状に成形することができ、インナーライナー部材及び中間部材の外周面とその外周面に巻付けるカーカス部材との間に空気層が形成されることがないので、例えば自動車用空気入りタイヤの品質の向上を図る上で極めて有利である。
図1乃至図10は本発明の一実施形態を示すもので、図1は成形ドラムの要部斜視図、図2は成形ドラムの側面断面図、図3は各ドラム部材を第1径方向位置まで移動させた状態を示す成形ドラムの側面断面図、図4は外周面にサイドウォール部材、インナーライナー部材及び補強部材を巻付けた状態を示す成形ドラムの側面断面図、図5は図4におけるA−A線断面図、図6は第1ドラム部材を第2径方向位置まで移動させた状態を示す成形ドラムの側面断面図、図7は図6におけるB−B線断面図、図8は外周面にカーカス部材を巻付けた状態を示す成形ドラムの側面断面図、図9は第1ドラム部材を第2’径方向位置まで移動させた状態を示す成形ドラムの側面断面図、図10は各ドラム部材を第3径方向位置まで移動させた状態を示す成形ドラムの側面断面図である。
本実施形態の成形ドラムは、図示しない架台によって回転自在に支持された水平方向に延びる支軸1と、支軸1の外周面側に設けられ、支軸1の周方向に配列された複数の第1ドラム部材10と、各第1ドラム部材10と周方向に並ぶように配置され、互いに周方向に等間隔をおいて配置された4つの第2ドラム部材20と、各ドラム部材10,20の内側に設けられ、支軸1の軸方向に移動可能な第1移動部材30及び第2移動部材34とを備えている。また、本実施形態の成形ドラムは、インナーライナー部材IL、一対のサイドウォール部材SW、中間部材としての一対の補強部材HB及びカーカス部材CAを巻付けて筒状に成形する。
支軸1は円筒状であり、支軸1内に駆動軸2が軸方向に挿通している。駆動軸2には一対の雄ネジ部2aが設けられ、一方の雄ネジ部2aは右ネジであり、他方の雄ねじ部2aは左ネジである。支軸1には各ネジ部2aに対応して軸方向に延びる長孔1aが設けられている。
各第1ドラム部材10は成形ドラムの外周面における周方向の一部を形成している。また、各第1ドラム部材10には各サイドウォール部材SWの巻付位置に一対の第1凹状部10aが設けられ、各補強部材HBの巻付位置に一対の第2凹状部10bが設けられている。各第1凹状部10aはサイドウォール部材SWの断面形状に応じた形状に形成されており、各第2凹状部10bは補強部材HBの断面形状に応じた形状に形成されている。各第1ドラム部材10には径方向内側に延びる延設部11がそれぞれ設けられている。延設部11には、成形ドラムの軸方向他端側から一端側に向かって径方向内側に傾斜する第1ガイドレール11aと、成形ドラムの軸方向一端側から他端側に向かって径方向内側に傾斜する第2ガイドレール11bとが設けられている。
各第2ドラム部材20は各第1ドラム部材10よりも成形ドラムの軸方向に短かく、成形ドラムの外周面における周方向の他の部分を形成している。各第2ドラム部材20の両端側には第1ドラム部材10の第1凹状部10aに対応した一対の傾斜部20aが設けられている。各第2ドラム部材20には径方向内側に延びる一対のシャフト20bがそれぞれ設けられ、各シャフト20bの一端には回転自在な当接部材としてのローラ20cがそれぞれ取付けられている。
各第1移動部材30は、成形ドラムの軸方向内側に配置された先端側部材31と、成形ドラムの軸方向外側に配置された基端側部材32とを有し、先端側部材31と基端側部材32とが連結されている。
各第2移動部材33は、成形ドラムの軸方向内側に配置された先端側部材34と、成形ドラムの軸方向外側に配置された基端側部材35とを有し、先端側部材34と基端側部材35とが連結されている。
先端側部材31の外周面は成形ドラムの軸方向外側から内側に向かって径方向内側に傾斜している。先端側部材31の外周面には周方向に間隔をおいて複数の第1スライド部材31aが設けられている。各第1スライド部材31aは各第1ドラム部材10に設けられた各第1ガイドレール11aにそれぞれ係合し、各第1スライド部材31aは各第1ガイドレール11aに沿って移動可能である。先端側部材31の内周面は支軸1の外周面よりもわずかに大きい内径を有し、先端側部材31の内周面には径方向内側に延びる螺合部材31bが設けられている。各螺合部材31bは支軸1の各長孔1a内に配置され、駆動軸2の一方のネジ部2aに螺合している。即ち、駆動軸2を回転させることにより、各第1スライド部材31aが成形ドラムの軸方向に移動する。
先端側部材34の外周面は成形ドラムの軸方向外側から内側に向かって径方向内側に傾斜している。先端側部材34の外周面には周方向に間隔をおいて複数の第2スライド部材34aが設けられている。各第2スライド部材34aは各第1ドラム部材10に設けられた各第2ガイドレール11bにそれぞれ係合し、各第2スライド部材34aは各第2ガイドレール11bに沿って移動可能である。先端側部材34の内周面は支軸1の外周面よりもわずかに大きい内径を有し、先端側部材34の内周面には径方向内側に延びる螺合部材34bが設けられている。各螺合部材34bは支軸1の各長孔1a内に配置され、駆動軸2の他方のネジ部2aに螺合している。即ち、駆動軸2を回転させることにより、各第2スライド部材34aが成形ドラムの軸方向に移動する。
即ち、各第1スライド部材34aは各第1スライド部材31aの移動に同期して各第1スライド部材31aの移動方向と反対方向に移動する。また、各スライド部材31a,34aが成形ドラムの軸方向に移動することにより、各スライド部材31a,34aが各ガイドレール11a,11b上を移動し、各第1ドラム部材10が成形ドラムの径方向に移動する。
基端側部材32は円筒状であり、その一端が先端側部材31に連結している。基端側部材32の一端側の外径寸法は他端側の外径寸法よりも小さく、基端側部材の軸方向略中央部に他端側から一端側に向かって径方向内側に傾斜する傾斜面32aが設けられている。各第2ドラム部材20の一方のローラ20cは基端側部材32の外周面に径方向外側から当接している。
基端側部材35は円筒状であり、その一端が先端側部材34に連結している。基端側部材35の一端側の外径寸法は他端側の外径寸法よりも小さく、基端側部材の軸方向略中央部に他端側から一端側に向かって径方向内側に傾斜する傾斜面35aが設けられている。各第2ドラム部材20の他方のローラ20cは基端側部材32の外周面に径方向外側から当接している。
即ち、各移動部材30,33が成形ドラムの軸方向に移動することにより、各ローラ20cの当接する各基端側部材32,35の外周面の外径が変化し、各第2ドラム部材20が径方向に移動する。
以上のように構成された成形ドラムによって筒状部材を成形する方法について、図2乃至図10を参照しながら説明する。
先ず、図2の状態において駆動軸2を所定の方向に所定の角度だけ回転させることにより、各移動部材30,33を互いに近づくように移動させる(図3参照)。これにより、各スライド部材31a,34aが各ガイドレール11a,11b上を移動することにより、各第1ドラム部材10が径方向外側に移動する。また、各ローラ20cが各傾斜面32a,35aを通過することにより、各第2ドラム部材20が径方向外側に移動する。この時、各ドラム部材10,20の径方向の位置は等しく、各ドラム部材10,20は第1径方向位置aに配置される。
次に、各ドラム部材10,20に各サイドウォール部材SWを巻付け、各サイドウォール部材SWを各第1ドラム部材10の第1凹状部10a内に配置する。続いて、各ドラム部材10,20にインナーライナー部材ILを巻付ける(図4参照)。この時、インナーライナー部材ILの巻付方向両端部が第2ドラム部材20上に位置するように巻付ける。これにより、第2ドラム部材20上でインナーライナー部材ILの巻付方向一端部に他端部を貼合わせる(図5参照)。第2ドラム部材20には第1ドラム部材10の第2凹状部10bのような凹状部が設けられていないので、第2ドラム部材20がインナーライナー部材ILの巻付方向一端部にその幅方向全体に亘って径方向内側から接触し、インナーライナー部材ILの巻付方向一端部に他端部をインナーライナー部材ILの幅方向全体に亘って確実に貼合わせることができる。続いて、インナーライナー部材ILの外周面に各補強部材HBを巻付ける。各補強部材HBは第1ドラム部材10の各第2凹状部10bに対応する位置に巻付ける。
次に、駆動軸2を所定の方向に所定の角度だけ回転させることにより、各移動部材30,33を互いに近づく方向に移動させる(図6及び図7参照)。この時、各第1ドラム部材10は第2径方向位置bに配置される。また、各ローラ20cは既に各傾斜面32a,35aを通過しているので、各第2ドラム部材20は径方向に移動しない。これにより、各補強部材HB及びその内側のインナーライナー部材ILが各第1ドラム部材10の各凹状部10b内に配置され、インナーライナー部材ILと各補強部材HBとを互いの外周面の間に段差が生じないように筒状に成形することができる。
続いて、インナーライナー部材IL、各サイドウォール部材SW及び各補強部材HBに重なるようにカーカス部材CAを巻付ける。また、その外周面の軸方向所定位置に一対のビード部材BEを配置する(図8参照)。
次に、駆動軸2を所定の方向に所定の角度だけ回転させることにより、各移動部材30,33を互いに近づく方向に移動させる(図9参照)。この時、各第1ドラム部材10は第2’径方向位置b’に配置される。また、各ローラ20cは既に各傾斜面32a,35aを通過しているので、各第2ドラム部材20は径方向に移動しない。これにより、カーカス部材CAの外周面が各ビード部材BEの内周面に圧着する。また、カーカス部材CAの外周面は図示しない筒状部材移動機構によって保持される。
続いて、駆動軸2を所定の方向と反対方向に回転させることにより、各移動部材30,33を互いに離れる方向に移動させる(図10参照)。これにより、各ドラム部材10,20が第1径方向位置aよりも径方向内側の第3径方向位置cに配置され、インナーライナー部材IL等から成る筒状部材から成形ドラムを抜き出すことができる。
このように、本実施形態によれば、成形ドラムの周方向に配列されるとともに、各補強部材HBの巻付位置に第1凹状部10bが設けられた第1ドラム部材10と、各第1ドラム部材10と周方向に並ぶように配置されるとともに、互いに周方向に間隔をおいて設けられ、第1のドラム部材10の第2凹状部10bと同様の凹状部が設けられていない4つの第2ドラム部材20とから成形ドラムの外周面を形成したので、インナーライナー部材ILの巻付方向一端部に他端部を第2ドラム部材20上で貼合わせることにより、第2ドラム部材20がインナーライナー部材ILの巻付方向一端部にその幅方向全体に亘って径方向内側から接触し、インナーライナー部材ILの巻付方向一端部に他端部を幅方向全体に亘って確実に貼合わせることができる。
また、インナーライナー部材ILの外周面に各補強部材HBを巻付けた後に各第1ドラム部材10を各第2ドラム部材20よりも径方向外側の第2径方向位置bに移動するようにしたので、各補強部材HB及びその内側のインナーライナー部材ILが各第1ドラム部材10の各第2凹状部10b内に配置され、インナーライナー部材ILと各補強部材HBとを互いの外周面の間に段差が生じないように筒状に成形することができる。即ち、インナーライナー部材IL及び各補強部材HBの外周面とカーカス部材CAとの間に空気層が形成されることがなく、例えば自動車用空気入りタイヤの品質の向上を図る上で極めて有利である。
さらに、インナーライナー部材ILを巻付けるための第1径方向位置a、第1径方向位置aよりも径方向外側の第2径方向位置b及び第1径方向位置aよりも径方向内側の第3径方向位置cに各第1ドラム部材10を移動可能に構成し、第1径方向位置a及び第3径方向位置cに各第2ドラム部材20を移動可能に構成したので、インナーライナー部材ILを巻付ける際に各ドラム部材10,20を共に第1径方向位置aに配置することができ、筒状部材から各ドラム部材10,20を抜き出す際に各ドラム部材10,20を共に第3径方向位置cに配置することができ、筒状部材の成形を効率的に行う上で極めて有利である。
また、各第1ドラム部材10にそれぞれ設けられた各ガイドレール11a,11bと、各ガイドレール11a,11bにそれぞれ係合する各スライド部材31a,34aと、各スライド部材31a,34aを成形ドラムの軸方向に移動させる各移動部材30,33とにより、各第1ドラム部材10を径方向に移動させるようにしたので、各移動部材30,33の軸方向の移動により各第1ドラム部材10を径方向に移動することができ、装置を簡素化して製造コストを低減する上で極めて有利である。
さらに、各第2ドラム部材20に一対ずつ設けられたローラ20cと、各移動部材30,33の外周面にそれぞれ設けられた傾斜面32a,35aとにより、各第2ドラム部材10を径方向に移動させるようにしたので、各移動部材30,33の軸方向の移動により各第2ドラム部材20を径方向に移動することができ、装置を簡素化して製造コストを低減する上で極めて有利である。また、各第2ドラム部材20を各第1ドラム部材10と同期させて径方向に移動することができ、筒状部材の成形を効率的に行う上で極めて有利である。
尚、本実施形態では、互いに周方向に間隔をおいて4つの第2ドラム部材20を設けたものを示したが、第2ドラム部材20は少なくとも一つ設けられていれば良く、第2ドラム部材20を一つとすることも可能である。
本発明における一実施形態を示す成形ドラムの要部斜視図 成形ドラムの側面断面図 各ドラム部材を第1径方向位置まで移動させた状態を示す成形ドラムの側面断面図 外周面にサイドウォール部材、インナーライナー部材及び補強部材を巻付けた状態を示す成形ドラムの側面断面図 図4におけるA−A線断面図 第1ドラム部材を第2径方向位置まで移動させた状態を示す成形ドラムの側面断面図 図6におけるB−B線断面図 外周面にカーカス部材を巻付けた状態を示す成形ドラムの側面断面図 第1ドラム部材を第2’径方向位置まで移動させた状態を示す成形ドラムの側面断面図 各ドラム部材を第3径方向位置まで移動させた状態を示す成形ドラムの側面断面図
符号の説明
1…支軸、2…駆動軸、10…第1ドラム部材、10a…第1凹状部、10b…第2凹状部、11…延設部、11a…第1ガイドレール、11b…第2ガイドレール、20…第2ドラム部材、20a…傾斜部、20b…シャフト、20c…ローラ、30…第1移動部材、31…先端側部材、31a…スライド部材、31b…螺合部材、32…基端側部材、32a…傾斜面、SW…サイドウォール部材、IL…インナーライナー部材、HB…補強部材、CA…カーカス部材、a…第1径方向位置、b…第2径方向位置、c…第3径方向位置。

Claims (4)

  1. インナーライナー部材と、インナーライナー部材よりも小さい幅寸法に形成され、インナーライナー部材の外周面に巻付けられる中間部材と、インナーライナー部材及び中間部材の外周面に巻付けられるカーカス部材とを含む複数のシート状部材を筒状に成形する成形ドラムにおいて、
    前記成形ドラムの周方向に配列されるとともに、中間部材の巻付位置に対応する部分に他の部分よりも外径の小さい凹状部が設けられ、成形ドラムの外周面における周方向の一部を形成する複数の第1ドラム部材と、
    各第1ドラム部材と周方向に並ぶように配置されることにより成形ドラムの外周面における周方向の他の部分を形成し、各第1ドラム部材の凹状部に対応する部分を他の部分と同等の外径に形成された少なくとも一つの第2ドラム部材と、
    各第1ドラム部材を第2ドラム部材よりも成形ドラムの径方向外側に移動可能な移動機構とを備え、
    前記移動機構を、インナーライナー部材を巻付けるための第1径方向位置、第1径方向位置よりも径方向外側の第2径方向位置及び第1径方向位置よりも径方向内側の第3径方向位置にそれぞれ各第1ドラム部材を移動可能な第1の移動機構と、前記第1径方向位置及び第3径方向位置にそれぞれ第2ドラム部材を移動可能な第2移動機構とから構成した
    ことを特徴とする成形ドラム。
  2. 前記第1移動機構を、各第1ドラム部材にそれぞれ設けられ、成形ドラムの軸方向一端側から他端側に向かって径方向内側に傾斜する複数の第1ガイドレールと、各第1ドラム部材にそれぞれ設けられ、成形ドラムの軸方向他端側から一端側に向かって径方向内側に傾斜する複数の第2ガイドレールと、各第1ガイドレールにそれぞれ設けられ、各第1ガイドレールに沿って移動可能な複数の第1スライド部材と、各第2ガイドレールにそれぞれ設けられ、各第2ガイドレールに沿って移動可能な複数の第2スライド部材と、各第1スライド部材を成形ドラムの軸方向に移動させる第1移動部材と、各第2スライド部材を各第1スライド部材の移動に同期させて各第1スライド部材の移動方向と反対方向に移動させる第2移動部材とから構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の成形ドラム。
  3. 前記第2移動機構を、各第2ドラム部材に一対ずつ設けられ、前記各移動部材に成形ドラムの径方向外側からそれぞれ当接する当接部材と、各移動部材の外周面にそれぞれ設けられるとともに、各当接部材に成形ドラムの径方向内側から当接可能に形成され、各移動部材の軸方向の移動により各第2ドラム部材を成形ドラムの径方向外側に移動させる傾斜面とから構成した
    ことを特徴とする請求項2記載の成形ドラム。
  4. 成形ドラムの周方向に配列されるとともに、中間部材の巻付位置に対応する部分に他の部分よりも外径の小さい凹状部が設けられ、成形ドラムの外周面における周方向の一部を形成する複数の第1ドラム部材と、
    各第1ドラム部材と周方向に並ぶように配置されることにより成形ドラムの外周面における周方向の他の部分を形成し、各第1ドラム部材の凹状部に対応する部分を他の部分と同等の外径に形成された少なくとも一つの第2ドラム部材とを備えた成形ドラムを用いた筒状部材の成形方法であって、
    前記インナーライナー部材を各ドラム部材から成る成形ドラムの外周面に巻付けるとともに、成形ドラムの外周面における第2ドラム部材上でインナーライナー部材の巻付方向一端部に他端部を貼合わせた後、インナーライナー部材の外周面の各第1ドラム部材の凹状部に対応する位置にインナーライナー部材よりも幅寸法の小さい中間部材を巻付け、
    各第1ドラム部材を第2ドラム部材よりも径方向外側に移動することにより中間部材及びその内側のインナーライナー部材を各第1ドラム部材の凹状部内に配置した後、インナーライナー部材及び中間部材の外周面にカーカス部材を巻付け、
    前記カーカス部材を巻付けた後に、各第1ドラム部材及び各第2ドラム部材をインナーライナー部材を巻付けた位置よりも径方向内側に移動させる
    ことを特徴とする筒状部材の成形方法。
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