JP2008238778A - タイヤ構成部材の折返し方法および装置 - Google Patents

タイヤ構成部材の折返し方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】折返しローラ54、57間に位置する間隙領域72を狭くすることで、エア入りを効果的に抑制する。
【解決手段】第1、第2折返しローラ54、57が半径方向外側に移動して折返し作業が進行するに従い、隣接する折返しアーム51の先端部が周方向に遠く離れるが、このとき、各折返しアーム51の第2折返しローラ57を移動機構により第1折返しローラ54から離隔するよう移動させる。この結果、隣接する第1、第2折返しローラ54、57間に位置し、本体部43に折返し部44が単に重ね合わされただけで押圧圧着されない間隙領域72が狭くなる。
【選択図】図2

Description

この発明は、ビードコアより軸方向両外側に位置する折返し部を半径方向外側に膨出変形した本体部に沿って折返すタイヤ構成部材の折返し方法および装置に関する。
従来のタイヤ構成部材の折返し装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されているようなものが知られている。
特表2003−526546号公報 特開2004−268371号公報
このものは、対をなすビードコア間において半径方向外側に膨出変形した本体部を有するタイヤ構成部材の前記ビードコアより軸方向両外側に位置する折返し部を本体部に沿って折返すタイヤ構成部材の折返し装置であって、前記ビードコアの軸方向両外側に設置され、タイヤ構成部材の軸方向に移動可能なスライダと、前記スライダに基端部を中心として半径方向に揺動できるよう連結され、タイヤ構成部材に向かって延在するとともに、周方向に離れて配置された複数の折返しアームと、各折返しアームの先端部に回転可能に支持された折返しローラと、前記スライダをタイヤ構成部材に接近するよう移動させることにより、折返しローラを折返し部に転がり接触させながら半径方向外側に移動させるとともに、折返しアームを半径方向外側に揺動させることで、該折返し部を本体部に沿って折り返す駆動機構とを備え、前記折返しローラの折返しアームに対する支持位置を不動としたものである。
しかしながら、このような従来のタイヤ構成部材の折返し装置にあっては、折返しローラの折返しアームに対する支持位置が不動であるため、折返しローラによる折返し部の折返し作業が進行して、折返しアームの半径方向外側への揺動量および折返しローラの半径方向外側への移動量が大となるに従い、隣接する2つの折返しローラが周方向に遠く離れ、その間に位置する間隙領域が広くなる。ここで、これら間隙領域においては折返し部は単に本体部に重ね合わされただけで、前述の折返しローラによる押圧圧着が行われないため、折返し端からエアが侵入し易く、この結果、折返し部と本体部との間へのエア入りが発生し易くなるという課題があった。
このような課題を解決するため、例えば、前記特許文献2に記載のように、各折返しアームの先端部両側に一対の折返しローラを軸方向に離して設置することも提案されているが、このようにすると、一対の折返しローラの全体幅が広くなるため、折返しアームの本数が減少し、この結果、前述の間隙領域を狭くすることができないこともあった。
この発明は、折返しローラ間に位置する間隙領域を狭くすることで、エア入りを効果的に抑制することができるタイヤ構成部材の折返し方法および装置を提供することを目的とする。
このような目的は、第1に、円筒状のタイヤ構成部材を対をなすビードコア間に位置する本体部と、ビードコアより軸方向両外側に位置する折返し部とに区画するとともに、該本体部を半径方向外側に膨出変形させる工程と、ビードコアの軸方向両外側に設置されたスライダを駆動機構によりタイヤ構成部材に接近するよう軸方向に移動させることにより、基端部がスライダに連結され、タイヤ構成部材に向かって延在するとともに、周方向に離れて配置された複数の折返しアームを基端部を中心として半径方向外側に揺動させるとともに、該折返しアームの先端部に回転可能に支持された複数の折返しローラを折返し部に転がり接触させながら半径方向外側に移動させることで、前記折返し部を本体部の外側に沿って折り返す工程とを備え、前記折返しローラが半径方向外側に移動するに従い、各折返しアームの折返しローラを移動機構により互いに離隔するよう周方向に移動させるようにしたタイヤ構成部材の折返し方法により、達成することができ、
第2に、対をなすビードコア間において半径方向外側に膨出変形した本体部を有するタイヤ構成部材の前記ビードコアより軸方向両外側に位置する折返し部を本体部に沿って折返すタイヤ構成部材の折返し装置であって、前記ビードコアの軸方向両外側に設置され、タイヤ構成部材の軸方向に移動可能なスライダと、前記スライダに基端部を中心として半径方向に揺動できるよう連結され、タイヤ構成部材に向かって延在するとともに、周方向に離れて配置された複数の折返しアームと、各折返しアームの先端部に回転可能に支持された複数の折返しローラと、前記スライダをタイヤ構成部材に接近するよう移動させることにより、折返しローラを折返し部に転がり接触させながら半径方向外側に移動させるとともに、折返しアームを半径方向外側に揺動させることで、該折返し部を本体部に沿って折り返す駆動機構と、前記折返しローラが半径方向外側に移動するに従い、各折返しアームの折返しローラを互いに離隔するよう周方向に移動させる移動機構とを備えたタイヤ構成部材の折返し装置により、達成することができる。
タイヤ構成部材の折返し部を本体部に沿って折り返す場合には、スライダをタイヤ構成部材に接近移動させて、折返しアームを半径方向外側に揺動させるとともに、折返しローラを折返し部に転がり接触させながら半径方向外側に移動させる。ここで、前述の折返し作業が進行するに従い、隣接する折返しアームの先端部が周方向に遠く離れていくが、この発明では、前述の折返し作業が進行して折返しローラが半径方向外側に移動するに従い、各折返しアームの折返しローラを移動機構によって互いに離隔するよう周方向に移動させたので、隣接する折返しローラ間の間隔は折返しアームの先端部間の間隔より狭くなり、この結果、隣接する折返しローラ間に位置し、本体部に折返し部が単に重ね合わされただけで押圧圧着されない間隙領域が狭くなって、折返し端からエアの侵入が抑制され、これにより、折返し部と本体部との間へのエア入りが効果的に抑制される。
また、請求項3に記載のように構成すれば、他方の折返しローラを移動機構により移動させるだけでよいため、移動機構の構造が簡単となり、製作費を安価とすることもできる。さらに、請求項4に記載のように構成すれば、移動機構を構造簡単で小型とすることができる。また、請求項5に記載のように構成すれば、間隙領域を効果的に狭くすることができる。
以下、この発明の実施形態1を図面に基づいて説明する。
図1、2において、11はグリーンタイヤを成形するためのタイヤ成形ドラムであり、このタイヤ成形ドラム11は水平な中空のドラム主軸12を有し、このドラム主軸12は図示していないタイヤ成形装置の駆動部により軸線回りに駆動回転される。前記ドラム主軸12内にはねじ軸13が回転可能に遊嵌され、このねじ軸13の軸方向両側部外周には、それぞれ逆ねじであるおねじ14が形成されている。15はねじ軸13の各おねじ14に螺合するナット16が固定された連結ブロックであり、該連結ブロック15はドラム主軸12に形成され軸方向に延びるとともに、周方向に離れた複数のスリット17を貫通している。
21は前記ドラム主軸12の軸方向両側部外側にそれぞれ軸方向に移動可能に支持された略円筒状の摺動体であり、これらの摺動体21には前記連結ブロック15がそれぞれ連結されている。この結果、これらの摺動体21は前記ねじ軸13が回転すると、逆ねじであるおねじ14によって逆方向に等距離だけ移動し、互いに接近離隔する。前述したねじ軸13、連結ブロック15、ナット16は全体として、摺動体21を逆方向に等距離だけ移動させることにより互いに接近離隔させる接離機構22を構成する。
前記摺動体21の軸方向内端部にはそれぞれ半径方向に延びる複数のガイド溝25が形成され、これらのガイド溝25は周方向に等距離離れて配置されている。これらガイド溝25にはビードロックセグメント26が半径方向に移動可能に挿入支持され、これらのビードロックセグメント26の半径方向外端部には軸方向外側に向かって突出する受け27がそれぞれ形成されている。そして、これら受け27には後述する折返しローラが載置可能である。
29は各摺動体21内に形成されたシリンダ室であり、各シリンダ室29にはこれらシリンダ室29を内側室29aと外側室29bとに仕切るピストン30が軸方向に移動可能に収納され、これらピストン30にはシリンダ室29の軸方向内側壁を貫通して軸方向内側に延びる延在部30aが形成されている。31は外端がビードロックセグメント26に、内端が延在部30aにそれぞれ連結された複数のリンクであり、これらのリンク31は軸方向内側に向かって拡開するよう傾斜している。
そして、前記シリンダ室29の内側室29aに図示していない流体源から高圧流体が供給されると、ピストン30は軸方向外側に移動してビードロックセグメント26を半径方向内側に移動させ、一方、外側室29bに高圧流体が供給されると、ピストン30は軸方向内側に移動してビードロックセグメント26を半径方向外側に移動させる。前述したシリンダ室29、ピストン30、リンク31は全体として、ビードロックセグメント26を半径方向に同期移動させて拡縮させる拡縮機構32を構成する。
35はグリーンケースであり、このグリーンケース35は複数種類のタイヤ構成部材36、ここではゴムからなるインナーライナー37、補強コードが埋設されたカーカス層38、フィラー39が装着されたリング状を呈する一対のビードコア40、カーカス層38の両端部に接合されたサイドトレッド41から構成されている。そして、このようなグリーンケース35は、例えば、タイヤ成形ドラム11とは別の円筒状をした成形ドラムの周囲にゴムシートを巻き付けてインナーライナー37を成形した後、該成形ドラム、インナーライナー37の周囲に、幅方向両端部に帯状ゴムがプリセットされた帯状のプライを巻き付けてカーカス層38、サイドトレッド41を成形し、その後、該カーカス層38の軸方向両端部外側にフィラー39付きのビードコア40をセットすることで構成されている。
なお、この実施形態においては、ビードコア40を一対配置したが、2対以上配置してもよく、これらビードコア40は対をなしていればよい。また、この発明においては、前記タイヤ構成部材36にサイドトレッド41が含まれてなくてもよいが、この場合には、後述する折返し部44の折返し後に、サイドトレッド41を本体部43の軸方向両外側に貼付けることになる。
このようにして成形された円筒状のグリーンケース35は、図示していない搬送装置により、前記別の成形ドラムからタイヤ成形ドラム11に搬入されてその外側に嵌合されるが、このとき、前述のようにビードロックセグメント26が半径方向外側に同期移動してグリーンケース35のビードコア40を半径方向内側から把持する。これにより、前記グリーンケース35(タイヤ構成部材36)はビードコア40間に位置する本体部43と、ビードコア40より軸方向両外側に位置する折返し部44とに区画される。
その後、グリーンケース35の本体部43内にエアを供給しながら、ねじ軸13を回転させて摺動体21、ビードロックセグメント26を一体的に軸方向内側に移動させることで互いに接近させると、ビードコア40間において本体部43は半径方向外側に膨出し子午線断面が略弧状となるよう変形する。なお、このとき、ビードコア40より軸方向両外側の折返し部44は円筒状のままであるが、その後、後述のように本体部43に沿って折り返される。
46は各摺動体21の軸方向中央部外面に形成された固定ピストンであり、これら固定ピストン46の外側にはビードコア40の軸方向両外側に設置された略円筒状のスライダ(シリンダケース)47がグリーンケース35(タイヤ構成部材36)の軸方向に移動可能に嵌合されている。これらスライダ47の軸方向外端部には周方向に等角度離れて配置された複数のアーム48の基端部(軸方向外端部)が回動可能に連結されており、この結果、これらアーム48は前記スライダ47との連結点(基端部)を中心として半径方向に揺動することができる。
そして、これらのアーム48は前記連結点(基端部)からグリーンケース35(タイヤ構成部材36)に向かってほぼ軸方向に延在するとともに、その先端部(軸方向内端部)には、図1、2、3、4に示すように、該アーム48にほぼ平行に延びる揺動ブラケット49が半径方向に揺動できるよう支持されている。各揺動ブラケット49の先端部にはアーム48の長手方向に垂直な支持軸50の一端部が固定され、これら支持軸50は本体部43に対する接線方向に延びている。
前述したアーム48、揺動ブラケット49、支持軸50は全体として、スライダ47に基端部を中心として半径方向に揺動できるよう連結され、グリーンケース35(タイヤ構成部材36)に向かって延在するとともに、周方向に離れて配置された複数の折返しアーム51を構成する。52は全てのアーム48を外側から囲みながらその長手方向中央部に係止されたリング状のゴムバンドからなる付勢部材であり、この付勢部材52は折返しアーム51に半径方向内側に向かう付勢力を付与して該折返しアーム51を閉止方向に揺動させる。
前記折返しアーム51の先端部、詳しくは支持軸50の中央部外側には一対の軸受53を介して前記支持軸50と同軸である一方の折返しローラとしての第1折返しローラ54が回転可能に支持されており、この結果、これら第1折返しローラ54は折返しアーム51に対する周方向位置は不動であり、支持軸50の軸方向に移動することはできない。57は他方の折返しローラとしての第2折返しローラであり、これらの第2折返しローラ57は前記第1折返しローラ54と外径が同一径であるとともに、前記第1折返しローラ54の他側に複数(第1折返しローラ54と同数)設けられている。
58は第2折返しローラ57と同軸である円柱状の回転軸であり、これら回転軸58は該第2折返しローラ57に一体形成され、この結果、該回転軸58は第2折返しローラ57と一体回転することができる。そして、これら回転軸58の外周全域にはピッチの小さなおねじ59が形成されている。前記支持軸50内には第1折返しローラ54の軸線にほぼ平行に延びる貫通したねじ孔61が形成され、これらのねじ孔61の内周には前記おねじ59と同一ピッチのめねじ62が全域に亘って形成されている。
そして、前記回転軸58は対応する支持軸50のねじ孔61内に他側からねじ込み挿入され、これにより、第2折返しローラ57のおねじ59と支持軸50のめねじ62とは互いに螺合している。前述した第1、第2折返しローラ54、57は全体として、各折返しアーム51の先端部に回転可能に支持された複数、ここでは2個の折返しローラを構成する。
65は前記摺動体21とスライダ47との間に形成された円筒状のシリンダ室であり、これらのシリンダ室65は固定ピストン46によって内側室65aと外側室65bとに仕切られている。そして、外側室65bに図示していない流体源から高圧流体が供給されて、スライダ47が図1に仮想線で示す軸方向外側限まで移動すると、折返しアーム51はタイヤ成形ドラム11のドラム主軸12にほぼ平行となるとともに、第1、第2折返しローラ54、57は前記ビードロックセグメント26の受け27に係合し、該ビードロックセグメント26により内側から支持される。
一方、前記流体源から高圧流体が内側室65aに供給されると、スライダ47、折返しアーム51は一体的にグリーンケース35(タイヤ構成部材36)に向かって軸方向内側に移動するが、このとき、各折返しアーム51は基端部を中心として半径方向外側に拡開するよう揺動するとともに、前記第1、第2折返しローラ54、57は折返し部44に転がり接触して回転しながら半径方向外側に移動し、これにより、前記折返し部44はフィラー39を間に介在させながら本体部43の外側にこれに沿って折り返される。
前述した固定ピストン46、シリンダ室65は全体として、スライダ47をグリーンケース35(タイヤ構成部材36)に接近するよう移動させることにより、第1、第2折返しローラ54、57を折返し部44に転がり接触させながら半径方向外側に移動させるとともに、折返しアーム51を半径方向外側に揺動させることで、該折返し部44を本体部43に沿って折り返す駆動機構67を構成する。なお、この発明においては、前記駆動機構として、ねじ機構、ラック・ピニオン機構等を用いてもよい。
ここで、前述のように折返し部44を本体部43に沿って折り返しているとき、前記付勢部材52は折返しアーム51の半径方向外側への揺動により引き伸ばされるため、その弾性復元力が折返しアーム51に付与されて該折返しアーム51を半径方向内側に揺動させようとし、これにより、前記第1、第2折返しローラ54、57は折返し部44に押し付けられ、第1、第2折返しローラ54、57の転動経路における折返し部44をフィラー39、本体部43に圧着させる。
また、前述の第1、第2折返しローラ54、57は受け27に係合している半径方向内側限においては近接しているが、折返しアーム51の半径方向外側への揺動によって半径方向外側に移動すると、第2折返しローラ57のおねじ59が支持軸50のめねじ62に螺合しているため、前述した第2折返しローラ57の転動(回転)により、回転軸58が支持軸50内で回転しておねじ59とめねじ62との螺合位置が、ここでは螺合量が減少するよう変化する。これにより、第2折返しローラ57、回転軸58が支持軸50から他側に向かって抜け出るよう折返しアーム41の長手方向に垂直な方向に連続的に移動し、これら第1、第2折返しローラ54、57が互いに離隔する。
前述のおねじ59が外周に形成され、第2折返しローラ57と一体回転する回転軸58と、折返しアーム51に設けられ、前記おねじ59に螺合するめねじ62が内周に形成されたねじ孔61とは、全体として移動機構70を構成し、この移動機構70は、第1、第2折返しローラ54、57が半径方向外側に移動するに従い、第2折返しローラ57の回転によっておねじ59とめねじ62との螺合量が変化することで、第2折返しローラ57を周方向に連続的に移動させ、各折返しアーム51の第1、第2折返しローラ54、57を互いに離隔させる。
このように各折返しアーム51の第1、第2折返しローラ54、57を移動機構70によって互いに離隔するよう周方向に移動させれば、隣接する第1、第2折返しローラ54、57間の間隔は隣接する折返しアーム51の先端部間の間隔より狭くなり、この結果、隣接する第1、第2折返しローラ54、57間に位置し、本体部43に折返し部44が単に重ね合わされただけで押圧圧着されない間隙領域72が狭くなって、折返し端からのエアの侵入が抑制され、これにより、折返し部44、フィラー39、本体部43間へのエア入りが効果的に抑制される。
例えば、折返しアーム51が40本である場合、従来では隣接する折返しローラ間の距離が60mm程度であったが、この実施形態のように構成するとともに、第2折返しローラ57の幅を10mmとすると、第2折返しローラ57と両側に位置する第1折返しローラ54との間の距離をそれぞれ20mm、30mmまで低減させることができ、折返しアーム51が60本である折返し装置における折返しローラ間の距離、40mmより狭くすることができる。
また、前述のように移動機構70を回転軸58、ねじ孔61から構成すれば、移動機構70を構造簡単で小型とすることができる。なお、この実施形態においては、前記移動機構70を回転軸58、ねじ孔61から構成したが、この発明においては、移動機構として、ラック・ピニオン機構、シリンダ等を用いてもよく、さらに、このような移動機構により折返しローラを間欠的に周方向に移動させたり、あるいは、周方向の移動速度を時間の経過とともに変化させるようにしてもよい。
そして、前述のように各折返しアーム51に2個の第1、第2折返しローラ54、57を支持させ、一方の第1折返しローラ54の折返しアーム51に対する周方向位置を不動とし、他方の第2折返しローラ57を移動機構70により周方向に移動させるようにすれば、他方の第2折返しローラ57を移動機構70により移動させるだけでよいため、移動機構70の構造が簡単となり、製作費を安価とすることもできる。なお、この発明においては、2個の折返しローラを共に逆方向に移動させることで、互いに離隔させるようにしてもよい。
ここで、前記第2折返しローラ57は前述のように第1、第2折返しローラ54、57が半径方向外側に移動するに従い徐々に他側に移動するが、このような他側への移動により該第2折返しローラ57は両側に位置する2つの第1折返しローラ54間でその周方向中央部に常に位置することが好ましい。その理由は、前記第2折返しローラ57が両側に位置する2つの第1折返しローラ54のいずれか一方の近傍に位置していると、該第2折返しローラ57と遠い側の第1折返しローラ54との間における間隙領域72が広くなってしまうが、前述のようにすれば、両側に位置する2つの第1折返しローラ54と第2折返しローラ57との間のいずれの間隙領域72も効果的に狭くすることができるからである。
また、前記本体部43が断面円弧状に膨出変形していると、折返し部44が貼付けられるフィラー39、本体部43の外側面は截頭円錐面に近似しているため、第2折返しローラ57が第1折返しローラ54の軸線上を他側に移動して第1折返しローラ54から離れると、第2折返しローラ57の外周とフィラー39、本体部43の外側面との間に間隙が生じると考えられる。
このため、この実施形態においては、図4に示すように、前記第1、第2折返しローラ54、57が半径方向外側限に到達したとき、回転軸58およびねじ孔61を他側に向かうに従いタイヤ成形ドラム11の軸線に向かうよう若干、例えば隣接するアーム48の回動軸同士が交差する角度の 1/2程度だけ傾斜させ、これにより、第2折返しローラ57が軸方向他側に移動しても該第2折返しローラ57の外周が第1折返しローラ54とほぼ同様に略全幅でかつ近似した圧力で折返し部44に接触するようにしている。
なお、この発明においては、支持軸50内に該支持軸50にピンを介して揺動可能に支持された揺動軸を収納するとともに、該揺動軸の軸線上に内周にめねじが形成された貫通するねじ孔を設け、該ねじ孔に第2折返しローラ57の回転軸58をねじ込むとともに、揺動軸に付勢力を付与することで、第2折返しローラ57を折返し部44に押し付ける付勢部材、例えばねじりコイルばねを設けるようにしてもよい。
しかし、前記折返し部44が貼付けられる本体部43がトロイダル状に膨出変形している場合には、折返し部44が貼付けられるフィラー39、本体部43の外側面はほぼ平坦な円形面をしているため、前述のように回転軸58、ねじ孔61を傾斜させなくてもよい。なお、この実施形態においては、各折返しアーム51に折返しローラを2個設けるようにしたが、3個設けるようにしてもよい。この場合には、中央の折返しローラの折返しアームに対する周方向位置を不動とする一方、残り2個の折返しローラを等距離だけ逆方向(一側、他側)に移動し、全ての折返しローラを互いに離隔させるようにすればよい。
75は各揺動ブラケット49の基端部に固定された支持軸50に平行な支持軸であり、これらの支持軸75には一対の軸受76を介して第1折返しローラ54より小径の補助ローラ77が回転可能に支持されている。そして、これらの補助ローラ77は揺動ブラケット49が揺動することで第1折返しローラ54による押付け力が弱かった箇所を強く押付け、押圧むらを低減するとともに、2度の押圧により折返し部44の本体部43への圧着を確実としている。
次に、前記実施形態1の作用について説明する。
前述のようなタイヤ成形ドラム11を用いてグリーンタイヤを成形する場合には、まず、前述した別の成形ドラムにより成形されたグリーンケース35を該成形ドラムからタイヤ成形ドラム11に搬送してその外側に嵌合するとともに、ビードロックセグメント26を拡径してグリーンケース35のビードコア40を内側から把持する。この結果、円筒状のグリーンケース35(タイヤ構成部材36)はビードコア40間に位置する本体部43と、ビードコア40より軸方向両外側に位置する折返し部44とに区画される。次に、グリーンケース35の本体部43内にエアを供給しながらビードロックセグメント26を互いに接近させることで、本体部43を断面略弧状となるまで半径方向外側に膨出変形させるが、このとき、折返し部44は円筒状のままである。
次に、流体源から高圧流体を内側室65aに供給し、スライダ47、折返しアーム51を駆動機構67によりグリーンケース35(タイヤ構成部材36)に接近するよう軸方向に移動させる。この結果、各折返しアーム51は基端部を中心として半径方向外側に拡開するよう揺動するとともに、第1、第2折返しローラ54、57は折返し部44に転がり接触しながら半径方向外側に移動し、折返し部44は本体部43の外側に沿って折り返される。このとき、付勢部材52の弾性復元力が折返しアーム51を半径方向内側に揺動させようとするため、第1、第2折返しローラ54、57は折返し部44に押し付けられ、第1、第2折返しローラ54、57の転動経路における折返し部44をフィラー39、本体部43に圧着させる。
そして、前述のように第1、第2折返しローラ54、57が半径方向外側に移動して折返し作業が進行するに従い、隣接する折返しアーム51の先端部が周方向に遠く離れていくが、この実施形態においては、前述の折返し作業が進行して、第1、第2折返しローラ54、57が半径方向外側に移動するに従い、各折返しアーム51の第2折返しローラ57が移動機構70により、回転しながら他側に向かって抜け出るよう周方向に連続的に移動し、第1、第2折返しローラ54、57が互いに離隔する。
これにより、隣接する第1、第2折返しローラ54、57間の間隔は折返しアーム51の先端部間の間隔より狭くなり、この結果、隣接する第1、第2折返しローラ54、57間に位置し、フィラー39、本体部43に折返し部44が単に重ね合わされただけで押圧圧着されない間隙領域72が狭くなって、折返し端からのエアの侵入が抑制され、折返し部44、フィラー39、本体部43間へのエア入りが効果的に抑制される。
このようにして折返し部44の折返しが終了すると、流体源から高圧流体を外側室65bに供給し、スライダ47、折返しアーム51を軸方向外側に移動させる。この結果、各折返しアーム51は付勢部材52の弾性復元力により半径方向内側に閉止するよう揺動するとともに、第1、第2折返しローラ54、57は折返し部44に転がり接触しながら受け27まで半径方向内側に移動する。このとき、第2折返しローラ57は、折返し部44との転がり接触により前述と逆方向に同一回転数だけ回転するため、おねじ59、めねじ62のねじ作用により周方向(一側)に移動し、第1折返しローラ54に近接した初期位置に復帰する。
次に、前記グリーンケース35の外側に、別のバンド成形ドラムにより成形された円筒状のベルト・トレッドバンドを搬入するとともに、摺動体21、ビードロックセグメント26、ビードコア40をさらに互いに接近させる。これにより、グリーンケース35は略トロイダル状に変形するとともに、その半径方向外端部が前記ベルト・トレッドバンドの内周に圧着し、グリーンタイヤが成形される。
この発明は、ビードコアより軸方向両外側に位置する折返し部を半径方向外側に膨出した本体部に沿って折返す産業分野に適用できる。
この発明の実施形態1を示す正面断面図である。 図1のI−I矢視図である。 折返しローラ近傍の平面断面図である。 図3のII−II矢視断面図である。
符号の説明
36…タイヤ構成部材 40…ビードコア
43…本体部 44…折返し部
47…スライダ 51…折返しアーム
54、57…折返しローラ 58…回転軸
59…おねじ 61…ねじ孔
62…めねじ 67…駆動機構
70…移動機構

Claims (5)

  1. 円筒状のタイヤ構成部材を対をなすビードコア間に位置する本体部と、ビードコアより軸方向両外側に位置する折返し部とに区画するとともに、該本体部を半径方向外側に膨出変形させる工程と、ビードコアの軸方向両外側に設置されたスライダを駆動機構によりタイヤ構成部材に接近するよう軸方向に移動させることにより、基端部がスライダに連結され、タイヤ構成部材に向かって延在するとともに、周方向に離れて配置された複数の折返しアームを基端部を中心として半径方向外側に揺動させるとともに、該折返しアームの先端部に回転可能に支持された複数の折返しローラを折返し部に転がり接触させながら半径方向外側に移動させることで、前記折返し部を本体部の外側に沿って折り返す工程とを備え、前記折返しローラが半径方向外側に移動するに従い、各折返しアームの折返しローラを移動機構により互いに離隔するよう周方向に移動させるようにしたことを特徴とするタイヤ構成部材の折返し方法。
  2. 対をなすビードコア間において半径方向外側に膨出変形した本体部を有するタイヤ構成部材の前記ビードコアより軸方向両外側に位置する折返し部を本体部に沿って折返すタイヤ構成部材の折返し装置であって、前記ビードコアの軸方向両外側に設置され、タイヤ構成部材の軸方向に移動可能なスライダと、前記スライダに基端部を中心として半径方向に揺動できるよう連結され、タイヤ構成部材に向かって延在するとともに、周方向に離れて配置された複数の折返しアームと、各折返しアームの先端部に回転可能に支持された複数の折返しローラと、前記スライダをタイヤ構成部材に接近するよう移動させることにより、折返しローラを折返し部に転がり接触させながら半径方向外側に移動させるとともに、折返しアームを半径方向外側に揺動させることで、該折返し部を本体部に沿って折り返す駆動機構と、前記折返しローラが半径方向外側に移動するに従い、各折返しアームの折返しローラを互いに離隔するよう周方向に移動させる移動機構とを備えたことを特徴とするタイヤ構成部材の折返し装置。
  3. 各折返しアームに2個の折返しローラを支持させ、一方の折返しローラの折返しアームに対する周方向位置を不動とし、他方の折返しローラを移動機構により周方向に移動させるようにした請求項2記載のタイヤ構成部材の折返し装置。
  4. 前記移動機構を、おねじが外周に形成され、他方の折返しローラと一体回転する回転軸と、折返しアームに設けられ、前記おねじに螺合するめねじが内周に形成されたねじ孔とから構成し、他方の折返しローラの回転によりおねじ、めねじの螺合量が変化することで他方の折返しローラを周方向に移動させるようにした請求項3記載のタイヤ構成部材の折返し装置。
  5. 前記他方の折返しローラを、両側に位置する2つの一方の折返しローラ間でその周方向中央部に常に位置させるようにした請求項3または4記載のタイヤ構成部材の折返し装置。
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