JP2004025033A - 籾摺装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乾燥したのち籾摺り作業を行える穀物乾燥機に装着可能で、軽量でコンパクトな籾摺装置を提供する。
【解決手段】穀物を循環する経路途中に、穀物を排出する切替弁41を設け、該切替弁41の下方にインペラ式脱ぷ装置30と、該インペラ式脱ぷ装置30により摺り落とされた穀物を選別する選別装置20を上下にそれぞれ配設し、インペラ式脱ぷ装置30により摺り落とされた穀物は、次に下方の選別装置20に送られ、選別された後、粒径毎に分離されて後処理される構成とした。このインペラ式脱ぷ装置30は回転軸に樹脂製のインペラを装着した回転体の周囲をケーシング内面に装填したライニングで覆う簡単で軽量な構成であるため装着が容易である。
また、インペラ式脱ぷ装置30自体が揚穀手段を備えるため特別な揚穀装置を必要とせず、選別装置20を作業者の視線前方に配置できるため目視確認し易い。
【選択図】 図1
【解決手段】穀物を循環する経路途中に、穀物を排出する切替弁41を設け、該切替弁41の下方にインペラ式脱ぷ装置30と、該インペラ式脱ぷ装置30により摺り落とされた穀物を選別する選別装置20を上下にそれぞれ配設し、インペラ式脱ぷ装置30により摺り落とされた穀物は、次に下方の選別装置20に送られ、選別された後、粒径毎に分離されて後処理される構成とした。このインペラ式脱ぷ装置30は回転軸に樹脂製のインペラを装着した回転体の周囲をケーシング内面に装填したライニングで覆う簡単で軽量な構成であるため装着が容易である。
また、インペラ式脱ぷ装置30自体が揚穀手段を備えるため特別な揚穀装置を必要とせず、選別装置20を作業者の視線前方に配置できるため目視確認し易い。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾燥したのち籾摺り作業を行える穀物乾燥機に装着可能な籾摺装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、乾燥した籾を籾摺する際は籾摺機を使用し、この籾摺機は穀物乾燥機とは独立して構成されていた。
また、乾燥機に籾摺装置を設け、乾燥後に前記籾摺装置により籾摺作業を行う構成が例えば実開昭56−42333号公報に記載されている。この公報による籾乾燥脱ぷ装置には吸引乾燥機の一側に昇降機を設け、この昇降機側に脱ぷ室、吸引選別室、籾選別室を順次立体的に重設し、一端を吸引選別室に接続し、他端を吸引乾燥機の排気室に接続する吸塵筒を備え、乾燥後籾摺作業を行うとき籾殻を含む塵埃風が前記吸塵筒を流れ、作業場内に飛散されないようにしている。また、脱ぷを行う装置として籾摺ロールが使用され、籾選別室にて選別された混合米を再び吸引選別室に搬送するのにスロワが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この籾乾燥脱ぷ装置において、吸引乾燥機の排気室を機体の左右に設けている場合では、前記吸塵筒を吸引選別室から機体の左右の排気室に接続しなければならないため全長が長く配管が複雑になる。また、昇降機上部に接続した搬入装置の始端側に籾摺ロールを接続しているが、籾摺ロールは質量の大きい変速装置を備えているため設置に労力を要し、その固定には堅牢な部材を設ける必要がある。
【0004】
本発明は、前記問題を解決しようとするものであり、従来の穀物乾燥機に容易に装着ができ、軽量でコンパクトな籾摺装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そして、本願発明は上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は穀物を循環移送しながら乾燥を繰り返し行う穀物乾燥機1の当該穀物を循環する経路途中に、乾燥済の穀物を乾燥機の機外へ排出する切替弁41を設け、該切替弁41によって排出される経路にのぞませてインペラ式脱ぷ装置30と、該インペラ式脱ぷ装置30により摺り落とされた穀物を選別する選別装置20とを上下にそれぞれ配設したことを特徴とする籾摺装置の構成とする。
【0006】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の籾摺装置において穀物乾燥機1の昇降機上部に排塵装置10と接続する風選部13bを設け、該風選部13b上方に設けた開口13cとインペラ式脱ぷ装置30の吐出口30cとを連通したことを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、インペラ式脱ぷ装置30により摺り落とされた穀物は、次に下方の選別装置20に送られ、選別された後、粒径毎に分離されて後処理される。このインペラ式脱ぷ装置30は回転軸に樹脂製のインペラを装着した回転体の周囲をケーシング内面に装填したライニングで覆う簡単で軽量な構成であるため装着が容易である。
【0008】
また、インペラ式脱ぷ装置30自体が揚穀手段を備えるため特別な揚穀装置を必要とせず、選別装置20を作業者の視線前方に配置できるため目視確認し易い。
また、請求項2記載の発明によれば、吐出口30cから排出された摺落し米は自由落下する間に風選部13bの選別風により選別され、籾殻は排塵装置10により機外に排出され、籾、玄米は選別装置20に落下する。この選別はインペラによる吐出風と排塵装置10の吸引風とにより行われるため精度よく選別が行われる。
【0009】
【発明の効果】
このように、本発明によれば脱ぷ装置に脱ぷ率を90%以上に設定可能で、且つ軽量なインペラ式脱ぷ装置30を用い、これを穀物乾燥機1の機体に取付枠31により載置する構成としたため、排出作業を行いながら玄米を排出することができ、この装置30の装着に労力を要さず、容易に取り付けられる特徴がある。
【0010】
また、脱ぷ装置30による摺落し米の選別をインペラ30aによる吐出風と排塵装置10の吸引風との風選により行う構成としたため、籾殻と玄米の分離が精度よく行え、また、穀物乾燥機1の排気室との接続パイプを必要としないため装置がコンパクトになる特徴がある。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示すこの発明の実施例の形態について説明する。
図1は本発明の一実施例に係わる穀物乾燥機に籾摺選別機を装着したときの正面図を示し、図2は側面縦断面図、図3は選別機の選別網体構成を示す。
【0012】
穀物乾燥機1は従来周知の穀物用乾燥機であって、貯留タンク2,乾燥室3及び集穀室6とを重設してなり、上部に配設する貯留タンク2下方に、流下する穀物に後記バーナ及び吸引ファンにより発生された熱風に晒す多孔板により形成された乾燥室3を配設し、更にその下方に熱風に晒された穀物を繰出した後、機体前方に配設した昇降機4に穀物を搬送するための下部搬送装置5を設けた集穀室6を設け、貯留タンク2上方には昇降機4により搬送された穀物を貯留タンク2中央に移送する上部搬送装置7、貯留タンク2内に穀物を均一に配穀する拡散装置8が設けられている。
【0013】
また、乾燥室3と集穀室6の間には乾燥室3内の穀物を定量ずつ集穀室6に繰り出す定量繰出装置9が機体前後に架設されており、無端ベルト4aにバケット4bを装着した昇降機4の上部近傍には穀物乾燥機1内の塵埃を除去するための排塵装置10が配設され、乾燥室3前後には穀物を乾燥するための熱風を生成する燃焼装置11、乾燥室3を通過した熱風を吸引する吸引フアン12がそれぞれ設けられている。
【0014】
昇降機4と上部搬送装置7との接続部13は、バケット4bから投擲された穀物を上部搬送装置7に送る投げ口13aと、投げ口13aの下方で、上部搬送装置7上部において開口部14により連通する風選部13bからなり、風選部13bは上下方向に複数の棚15が配設され、上端は前記排塵装置10と接続され、下端は搬送管16により後述する選別装置20に接続している。
【0015】
また、風選部13bと上記搬送管16の接合部には排塵装置10による風選用の外気を導入する開口部17が設けられている。
前記搬送管16下方に配設された選別装置20は開口径の異なる網体20a,20b,20cを複数重設した箱形の装置で、下方の網体ほど開口径が小さくなっており、図3のごとく網体下流側には選別した穀物を籾、混合米、玄米夫々に仕分けるための仕切板21が設けられている。これら仕切板21から選別された籾、混合米はシュート22を介して昇降機4入口部へ、玄米は排出パイプ23を介して機外へ排出される。
【0016】
また、混合米を排出する案内ガイド24下方には開閉弁25が設けられ、この開閉弁25により昇降機4入口部か、あるいは図示しない排出筒へ排出方向が切り換えられるようになっている。
この選別装置20は作業者の視線前方に位置すべく配設されており、穀物の選別状態が目視し易いように制御装置50近傍に設けられている。
【0017】
なお、図3に示す選別装置20には該選別装置20を揺動する揺動機構を設けず、自然流下方式としているが、クランク運動による揺動機構を設けるのが好ましい。
選別装置20の上方には、インペラ式の脱ぷ装置30が機体前部に架設された取付枠31に載置された状態で設けられている。このインペラ式脱ぷ装置30は搬送螺旋32を設けたモータ軸33先端に多数の脱ぷ用の樹脂製のインペラ30aを設け、インペラ30aを覆うケーシング内面にはライニング30bが装填された装置で、籾をインペラ30aにより高速に加速し、これをライニング30bに衝突させることにより脱ぷするもので、脱ぷされた穀物を搬送する吐出口30cは前記風選部13b上部の開口13cと接続されている。
【0018】
搬送螺旋32上方の開口部35は上部搬送装置7前方の排出漏斗40と排出筒36を介して接続され、この排出漏斗40下面には、上部搬送装置7に搬送された穀物の搬送経路を前記脱ぷ装置30へ切り替える切替弁41が設けられ、さらに、その下方には脱ぷ装置30か、または機外に穀物を搬送するかを切り換える切替弁42が設けられている。これら切替弁41,42のうち、切替弁41は後記制御モータによって開閉のみならず開度を調整設定できる構成である。切替弁42は開閉動作を行う図外制御モータを備えている。50は前記各装置の運転を制御するための制御装置である。
【0019】
つぎに、作用について説明する。
制御装置50に設けたスイッチにより張り込んだ穀物の乾燥を開始する。すると、貯留タンク2内の穀物は定量繰出装置9により定量繰出されて、乾燥室3を流下した後、集穀室6へ送られる。乾燥室3を流下中の穀物は燃焼装置11により生成された熱風に晒され乾燥され、乾燥に使用された熱風は吸引フアン12により吸引され機外に排出される。
【0020】
集穀室6に送られた穀物は下部搬送装置5により昇降機4に移送され、バケット4bにより投げ口13aを経由して上部搬送螺旋7に搬送されて、拡散装置8により貯留タンク2内に均一に拡散される。上部搬送螺旋7に至る投げ口13aで浮遊する塵埃類は、排塵装置10の吸引作用を受け開口部14から出て機外に取り出される。
【0021】
上記の穀物の循環は貯留タンク2内の穀物が制御装置50にて設定した水分値になるまで行われる。すなわち、制御装置50には、張込、乾燥、排出、停止等の各モード選択スイッチを備え、このうち排出スイッチは2種類に構成され、そのうちの一は籾摺排出スイッチ51に、他は機外排出スイッチ52構成され、切替弁41,42を開閉制御する。53は張込スイッチ、54は乾燥スイッチ、55は停止スイッチである。
【0022】
上記制御部50には停止水分値を設定する設定部56を備え、昇降機4に設けた水分計57の検出情報を入力しつつ乾燥仕上がりの有無を判定しうる。58はデジタル表示部である。
乾燥が終了すると、次に排出作業に入る。
【0023】
制御装置50に設けた籾摺排出スイッチ51を押すと、切替弁42は機外排出側の口を閉じ、排出弁41が開いて、搬送された穀物が排出筒36を介してインペラ式脱ぷ装置30へ搬送される。穀物は搬送螺旋32によりインペラ30aに送られ、インペラ30aとライニング30bとにより脱ぷされて、吐出口30cを介して風選部13bに搬送される。風選部13bに吐出された摺落し米は風選部13b内の棚15により速度を落としながら落下し、排塵装置10による開口部17からの流入外気によって選別され、籾殻は排塵装置10により機外へ排出され、籾、玄米、一部籾殻が残った混合米は、搬送管16を介して選別装置20に送られる。落下した摺落し米は選別装置20の網体20a,20b,20cにより粒径毎にそれぞれ籾、混合米、玄米に分離、選別され、籾はシュート22を介して昇降機4に再び戻され、玄米は排出パイプ23から機外に排出される。一部籾殻が残った混合米は開閉弁25により適宜切り換えられて、昇降機4または機外に排出される。
【0024】
もし、種子籾のように脱ぷ処理しない場合は、排出作業は排出スイッチ52を押すことにより作業が開始される。すなわち、切替弁42は脱ぷ装置30への流路を閉じ、脱ぷ装置30および選別装置20の運転を行わない。
図4は上例の乾燥・籾摺装置に縦軸回転型の穀粒選別装置60を装着した構成を示すものである。
【0025】
61は、選別ケースで、この選別ケース61の下部には、モータ62およびギヤボックス63を配設して、モータ62からプーリ64、伝動ベルト65およびプーリ66を経由して、ギヤボックス63に動力が伝達される構成である。選別ケース61内のギヤボックス63の上方部位には、縦軸回りに回転し、且つ、小粒の漏れる選別孔のある選別網筒67,該選別網筒67内に配設されている揚穀ラセン筒68が、互に逆方向に回転するように配設されている。
【0026】
しかして、排出パイプ23から機体下部の供給ホッパ69を介して玄米が選別網筒67内の下部に供給されると、揚穀ラセン筒68で玄米は揚穀されつつ、小粒は外周側に跳ね飛ばされて、選別網筒67の目合から外周側の小粒室70に排出され、大粒の精粒は選別網筒67の目合から漏れずに揚穀され、上方の精粒取出口71から精粒タンク72に取出される構成である。また、選別網筒67から外周側の小粒室70に漏下排出された小粒は、選別ケース61の下部に構成した小粒取出口73から、機外に取り出される構成である。また、精粒タンク72に揚穀された玄米は、計量装置74で所定量づつ計量されながら穀粒袋(図示省略)に取り出される構成としている。
【0027】
上記モータ62は可変モータに構成され、次のように回転数制御される構成である。乾燥機1の水分計57を単粒水分検出構成とし、所定粒数の各水分値から水分分布を求め、平均水分値と所定水分以下を呈するしいな粒の割合(しいな率)を算出しうる構成とし、これらのデータが乾燥機1の制御装置50から穀粒選別装置60の制御装置75に送信され、しいな率に応じてモータ回転数を大・中・小に変更制御する構成である。例えばしいな率が10%を越えるように比率大のときはモータ62回転数を「大」とし、以下10%以下で5%を越えるときは回転数を「中」に、5%以下のときは「低」に設定する。
【0028】
なお、前記風選部13bは、玄米,籾の混合米を搬送管16を経由して流下させる構成であるが、その風選部13bの風選路に籾,玄米よりもやや軽いいわゆるしいな粒を選別分離するしいな取出部80を構成する。このしいな取出部80は、しいな移送螺旋81を備え、適宜に前記排出筒36に連通して籾摺装置3に還元しうる構成である。なおしいな取出部80は籾摺装置3に還元しうる構成であればよい。82は前後スライド調整自在に構成され、排塵装置10のケーシングに開口する開口10’度を制御モータ83で変更しうる構成である。84は取出しいな量を大小制御するしいな調節弁で、制御モータ85で取り入れ口を広狭に調節しうる。
【0029】
上記の構成によると、供給玄米の選別作業の際、供給ホッパ69に玄米を供給し、モータ2を駆動して、穀粒選別機60の回転各部を駆動することにより、選別網筒67と揚穀ラセン筒68とが互いに反対方向に回転し、供給ホッパ69から流下した玄米は、選別網筒67内の下部に供給され、揚穀ラセン筒68により順次揚穀される。この揚穀過程において、小米は周囲の選別網筒67の目合から外周側の小粒室70に漏下排出され、小粒室70内を下方に落下して、下部の小粒取出筒73から機外に取り出される。また、精粒の玄米は、揚穀ラセン筒68により選別網筒67の目合から漏下せずに上方に揚穀されて、精粒取出口71から精粒タンク72に送られ、この精粒タンク72の下部から機外に取り出される。このような選別作業において、乾燥機1の制御装置50からのしいな率送信を受けた制御装置75は、その率に応じて上記のようにモータ62回転数を変更制御する。しいな率が例えば10%以上と高いときはモータ62回転数が高く、小米の選別網67の目合から小粒室70への漏下を促進し、小米の選別分離を良好となす。また、逆に5%以下となって少ないときはモータ62回転数は低く抑え整粒の損傷を極力防止し得るものとなる(図7)。
【0030】
図8の場合は、水分計57を乾燥終了した状態の穀物の水分について測定する構成としたものである。たとえば籾摺排出スイッチ51操作に基づいて水分計57に測定信号が出力されて水分測定を行い、しいな率を測定して制御装置75に送信する構成とする。これによっても上記と同様の作用効果が得られる。
【0031】
図9は前記水分計57測定によるしいな率データによって風選部13bへの風量を調節する風量調節弁82を調整するよう構成するもので、制御装置50は、水分計57の水分検出データを入力すると、しいな率を算出し、しいな割合が高いときは(10%以上)、風量調節弁81を閉じて選別風量を強くし、しいな率が低い(5%以下)ときは、該風量調節弁82を開いて選別風量の低下をはかり、しいな粒の機外への取出し能力をしいな率の多少に対応させることになるから、所定しいな量の籾摺装置への還元を行う(還元量をほぼ一定化する)ことより、籾摺装置の性能を一定確保できる。また、同様にしいな率の多少によって、前記しいな調節弁84を開度調節しうる構成としても同様の効果を得ることができる(図10)。なお、このしいな率を入力して選別風の風量調節弁を制御する構成は、通常のロール式籾摺装置においても同様の効果を奏する。すなわち、籾摺ロールからの摺出米を風選処理するに際してその選別風量を調整する風量調節弁やしいな粒を供給ホッパに還元する量を略一定化するしいな風量調節弁等を制御するもよい。
【0032】
図11は外気湿度の検出によって籾摺装置への供給量を制御するもので、外気湿度検出手段86を適宜に設け制御装置50に入力するものとし、その結果外気湿度が高いときは供給シャッタ、すなわち切替弁41の開度を調整制御する構成である。すなわち、外気湿度が高い(例えば85%以上)ときは、制御モータ87によって切替弁41開度を全開とし、低いとき(70%以下)は該弁41開度を小開とし、その中間では中開に制御する。こうすることによって、高湿度条件では穀物供給量が減少傾向となるが、弁41を全開とすることによって標準の供給量を確保できる。また、逆に低湿度条件では穀物供給量が増加傾向となるから弁41開度を絞って同じく標準の供給量を確保する。もって、作業性を向上し自動化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る乾燥籾摺装置の正面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る乾燥籾摺装置の側面縦断面図である。
【図3】選別装置の網体説明図である。
【図4】他の実施例の正面図である。
【図5】その拡大側面図である。
【図6】制御ブロック図である。
【図7】フローチャートである。
【図8】フローチャートである。
【図9】フローチャートである。
【図10】フローチャートである。
【図11】フローチャートである。
【符号の説明】
1 穀物乾燥機
3 乾燥室
4 昇降機
7 上部搬送装置
10 排塵装置
13 接続部
13b 風選部
16 搬送管
20 選別装置
30 インペラ式脱ぷ装置
30c 吐出口
41 切替弁
50 制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾燥したのち籾摺り作業を行える穀物乾燥機に装着可能な籾摺装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、乾燥した籾を籾摺する際は籾摺機を使用し、この籾摺機は穀物乾燥機とは独立して構成されていた。
また、乾燥機に籾摺装置を設け、乾燥後に前記籾摺装置により籾摺作業を行う構成が例えば実開昭56−42333号公報に記載されている。この公報による籾乾燥脱ぷ装置には吸引乾燥機の一側に昇降機を設け、この昇降機側に脱ぷ室、吸引選別室、籾選別室を順次立体的に重設し、一端を吸引選別室に接続し、他端を吸引乾燥機の排気室に接続する吸塵筒を備え、乾燥後籾摺作業を行うとき籾殻を含む塵埃風が前記吸塵筒を流れ、作業場内に飛散されないようにしている。また、脱ぷを行う装置として籾摺ロールが使用され、籾選別室にて選別された混合米を再び吸引選別室に搬送するのにスロワが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この籾乾燥脱ぷ装置において、吸引乾燥機の排気室を機体の左右に設けている場合では、前記吸塵筒を吸引選別室から機体の左右の排気室に接続しなければならないため全長が長く配管が複雑になる。また、昇降機上部に接続した搬入装置の始端側に籾摺ロールを接続しているが、籾摺ロールは質量の大きい変速装置を備えているため設置に労力を要し、その固定には堅牢な部材を設ける必要がある。
【0004】
本発明は、前記問題を解決しようとするものであり、従来の穀物乾燥機に容易に装着ができ、軽量でコンパクトな籾摺装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そして、本願発明は上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は穀物を循環移送しながら乾燥を繰り返し行う穀物乾燥機1の当該穀物を循環する経路途中に、乾燥済の穀物を乾燥機の機外へ排出する切替弁41を設け、該切替弁41によって排出される経路にのぞませてインペラ式脱ぷ装置30と、該インペラ式脱ぷ装置30により摺り落とされた穀物を選別する選別装置20とを上下にそれぞれ配設したことを特徴とする籾摺装置の構成とする。
【0006】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の籾摺装置において穀物乾燥機1の昇降機上部に排塵装置10と接続する風選部13bを設け、該風選部13b上方に設けた開口13cとインペラ式脱ぷ装置30の吐出口30cとを連通したことを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、インペラ式脱ぷ装置30により摺り落とされた穀物は、次に下方の選別装置20に送られ、選別された後、粒径毎に分離されて後処理される。このインペラ式脱ぷ装置30は回転軸に樹脂製のインペラを装着した回転体の周囲をケーシング内面に装填したライニングで覆う簡単で軽量な構成であるため装着が容易である。
【0008】
また、インペラ式脱ぷ装置30自体が揚穀手段を備えるため特別な揚穀装置を必要とせず、選別装置20を作業者の視線前方に配置できるため目視確認し易い。
また、請求項2記載の発明によれば、吐出口30cから排出された摺落し米は自由落下する間に風選部13bの選別風により選別され、籾殻は排塵装置10により機外に排出され、籾、玄米は選別装置20に落下する。この選別はインペラによる吐出風と排塵装置10の吸引風とにより行われるため精度よく選別が行われる。
【0009】
【発明の効果】
このように、本発明によれば脱ぷ装置に脱ぷ率を90%以上に設定可能で、且つ軽量なインペラ式脱ぷ装置30を用い、これを穀物乾燥機1の機体に取付枠31により載置する構成としたため、排出作業を行いながら玄米を排出することができ、この装置30の装着に労力を要さず、容易に取り付けられる特徴がある。
【0010】
また、脱ぷ装置30による摺落し米の選別をインペラ30aによる吐出風と排塵装置10の吸引風との風選により行う構成としたため、籾殻と玄米の分離が精度よく行え、また、穀物乾燥機1の排気室との接続パイプを必要としないため装置がコンパクトになる特徴がある。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示すこの発明の実施例の形態について説明する。
図1は本発明の一実施例に係わる穀物乾燥機に籾摺選別機を装着したときの正面図を示し、図2は側面縦断面図、図3は選別機の選別網体構成を示す。
【0012】
穀物乾燥機1は従来周知の穀物用乾燥機であって、貯留タンク2,乾燥室3及び集穀室6とを重設してなり、上部に配設する貯留タンク2下方に、流下する穀物に後記バーナ及び吸引ファンにより発生された熱風に晒す多孔板により形成された乾燥室3を配設し、更にその下方に熱風に晒された穀物を繰出した後、機体前方に配設した昇降機4に穀物を搬送するための下部搬送装置5を設けた集穀室6を設け、貯留タンク2上方には昇降機4により搬送された穀物を貯留タンク2中央に移送する上部搬送装置7、貯留タンク2内に穀物を均一に配穀する拡散装置8が設けられている。
【0013】
また、乾燥室3と集穀室6の間には乾燥室3内の穀物を定量ずつ集穀室6に繰り出す定量繰出装置9が機体前後に架設されており、無端ベルト4aにバケット4bを装着した昇降機4の上部近傍には穀物乾燥機1内の塵埃を除去するための排塵装置10が配設され、乾燥室3前後には穀物を乾燥するための熱風を生成する燃焼装置11、乾燥室3を通過した熱風を吸引する吸引フアン12がそれぞれ設けられている。
【0014】
昇降機4と上部搬送装置7との接続部13は、バケット4bから投擲された穀物を上部搬送装置7に送る投げ口13aと、投げ口13aの下方で、上部搬送装置7上部において開口部14により連通する風選部13bからなり、風選部13bは上下方向に複数の棚15が配設され、上端は前記排塵装置10と接続され、下端は搬送管16により後述する選別装置20に接続している。
【0015】
また、風選部13bと上記搬送管16の接合部には排塵装置10による風選用の外気を導入する開口部17が設けられている。
前記搬送管16下方に配設された選別装置20は開口径の異なる網体20a,20b,20cを複数重設した箱形の装置で、下方の網体ほど開口径が小さくなっており、図3のごとく網体下流側には選別した穀物を籾、混合米、玄米夫々に仕分けるための仕切板21が設けられている。これら仕切板21から選別された籾、混合米はシュート22を介して昇降機4入口部へ、玄米は排出パイプ23を介して機外へ排出される。
【0016】
また、混合米を排出する案内ガイド24下方には開閉弁25が設けられ、この開閉弁25により昇降機4入口部か、あるいは図示しない排出筒へ排出方向が切り換えられるようになっている。
この選別装置20は作業者の視線前方に位置すべく配設されており、穀物の選別状態が目視し易いように制御装置50近傍に設けられている。
【0017】
なお、図3に示す選別装置20には該選別装置20を揺動する揺動機構を設けず、自然流下方式としているが、クランク運動による揺動機構を設けるのが好ましい。
選別装置20の上方には、インペラ式の脱ぷ装置30が機体前部に架設された取付枠31に載置された状態で設けられている。このインペラ式脱ぷ装置30は搬送螺旋32を設けたモータ軸33先端に多数の脱ぷ用の樹脂製のインペラ30aを設け、インペラ30aを覆うケーシング内面にはライニング30bが装填された装置で、籾をインペラ30aにより高速に加速し、これをライニング30bに衝突させることにより脱ぷするもので、脱ぷされた穀物を搬送する吐出口30cは前記風選部13b上部の開口13cと接続されている。
【0018】
搬送螺旋32上方の開口部35は上部搬送装置7前方の排出漏斗40と排出筒36を介して接続され、この排出漏斗40下面には、上部搬送装置7に搬送された穀物の搬送経路を前記脱ぷ装置30へ切り替える切替弁41が設けられ、さらに、その下方には脱ぷ装置30か、または機外に穀物を搬送するかを切り換える切替弁42が設けられている。これら切替弁41,42のうち、切替弁41は後記制御モータによって開閉のみならず開度を調整設定できる構成である。切替弁42は開閉動作を行う図外制御モータを備えている。50は前記各装置の運転を制御するための制御装置である。
【0019】
つぎに、作用について説明する。
制御装置50に設けたスイッチにより張り込んだ穀物の乾燥を開始する。すると、貯留タンク2内の穀物は定量繰出装置9により定量繰出されて、乾燥室3を流下した後、集穀室6へ送られる。乾燥室3を流下中の穀物は燃焼装置11により生成された熱風に晒され乾燥され、乾燥に使用された熱風は吸引フアン12により吸引され機外に排出される。
【0020】
集穀室6に送られた穀物は下部搬送装置5により昇降機4に移送され、バケット4bにより投げ口13aを経由して上部搬送螺旋7に搬送されて、拡散装置8により貯留タンク2内に均一に拡散される。上部搬送螺旋7に至る投げ口13aで浮遊する塵埃類は、排塵装置10の吸引作用を受け開口部14から出て機外に取り出される。
【0021】
上記の穀物の循環は貯留タンク2内の穀物が制御装置50にて設定した水分値になるまで行われる。すなわち、制御装置50には、張込、乾燥、排出、停止等の各モード選択スイッチを備え、このうち排出スイッチは2種類に構成され、そのうちの一は籾摺排出スイッチ51に、他は機外排出スイッチ52構成され、切替弁41,42を開閉制御する。53は張込スイッチ、54は乾燥スイッチ、55は停止スイッチである。
【0022】
上記制御部50には停止水分値を設定する設定部56を備え、昇降機4に設けた水分計57の検出情報を入力しつつ乾燥仕上がりの有無を判定しうる。58はデジタル表示部である。
乾燥が終了すると、次に排出作業に入る。
【0023】
制御装置50に設けた籾摺排出スイッチ51を押すと、切替弁42は機外排出側の口を閉じ、排出弁41が開いて、搬送された穀物が排出筒36を介してインペラ式脱ぷ装置30へ搬送される。穀物は搬送螺旋32によりインペラ30aに送られ、インペラ30aとライニング30bとにより脱ぷされて、吐出口30cを介して風選部13bに搬送される。風選部13bに吐出された摺落し米は風選部13b内の棚15により速度を落としながら落下し、排塵装置10による開口部17からの流入外気によって選別され、籾殻は排塵装置10により機外へ排出され、籾、玄米、一部籾殻が残った混合米は、搬送管16を介して選別装置20に送られる。落下した摺落し米は選別装置20の網体20a,20b,20cにより粒径毎にそれぞれ籾、混合米、玄米に分離、選別され、籾はシュート22を介して昇降機4に再び戻され、玄米は排出パイプ23から機外に排出される。一部籾殻が残った混合米は開閉弁25により適宜切り換えられて、昇降機4または機外に排出される。
【0024】
もし、種子籾のように脱ぷ処理しない場合は、排出作業は排出スイッチ52を押すことにより作業が開始される。すなわち、切替弁42は脱ぷ装置30への流路を閉じ、脱ぷ装置30および選別装置20の運転を行わない。
図4は上例の乾燥・籾摺装置に縦軸回転型の穀粒選別装置60を装着した構成を示すものである。
【0025】
61は、選別ケースで、この選別ケース61の下部には、モータ62およびギヤボックス63を配設して、モータ62からプーリ64、伝動ベルト65およびプーリ66を経由して、ギヤボックス63に動力が伝達される構成である。選別ケース61内のギヤボックス63の上方部位には、縦軸回りに回転し、且つ、小粒の漏れる選別孔のある選別網筒67,該選別網筒67内に配設されている揚穀ラセン筒68が、互に逆方向に回転するように配設されている。
【0026】
しかして、排出パイプ23から機体下部の供給ホッパ69を介して玄米が選別網筒67内の下部に供給されると、揚穀ラセン筒68で玄米は揚穀されつつ、小粒は外周側に跳ね飛ばされて、選別網筒67の目合から外周側の小粒室70に排出され、大粒の精粒は選別網筒67の目合から漏れずに揚穀され、上方の精粒取出口71から精粒タンク72に取出される構成である。また、選別網筒67から外周側の小粒室70に漏下排出された小粒は、選別ケース61の下部に構成した小粒取出口73から、機外に取り出される構成である。また、精粒タンク72に揚穀された玄米は、計量装置74で所定量づつ計量されながら穀粒袋(図示省略)に取り出される構成としている。
【0027】
上記モータ62は可変モータに構成され、次のように回転数制御される構成である。乾燥機1の水分計57を単粒水分検出構成とし、所定粒数の各水分値から水分分布を求め、平均水分値と所定水分以下を呈するしいな粒の割合(しいな率)を算出しうる構成とし、これらのデータが乾燥機1の制御装置50から穀粒選別装置60の制御装置75に送信され、しいな率に応じてモータ回転数を大・中・小に変更制御する構成である。例えばしいな率が10%を越えるように比率大のときはモータ62回転数を「大」とし、以下10%以下で5%を越えるときは回転数を「中」に、5%以下のときは「低」に設定する。
【0028】
なお、前記風選部13bは、玄米,籾の混合米を搬送管16を経由して流下させる構成であるが、その風選部13bの風選路に籾,玄米よりもやや軽いいわゆるしいな粒を選別分離するしいな取出部80を構成する。このしいな取出部80は、しいな移送螺旋81を備え、適宜に前記排出筒36に連通して籾摺装置3に還元しうる構成である。なおしいな取出部80は籾摺装置3に還元しうる構成であればよい。82は前後スライド調整自在に構成され、排塵装置10のケーシングに開口する開口10’度を制御モータ83で変更しうる構成である。84は取出しいな量を大小制御するしいな調節弁で、制御モータ85で取り入れ口を広狭に調節しうる。
【0029】
上記の構成によると、供給玄米の選別作業の際、供給ホッパ69に玄米を供給し、モータ2を駆動して、穀粒選別機60の回転各部を駆動することにより、選別網筒67と揚穀ラセン筒68とが互いに反対方向に回転し、供給ホッパ69から流下した玄米は、選別網筒67内の下部に供給され、揚穀ラセン筒68により順次揚穀される。この揚穀過程において、小米は周囲の選別網筒67の目合から外周側の小粒室70に漏下排出され、小粒室70内を下方に落下して、下部の小粒取出筒73から機外に取り出される。また、精粒の玄米は、揚穀ラセン筒68により選別網筒67の目合から漏下せずに上方に揚穀されて、精粒取出口71から精粒タンク72に送られ、この精粒タンク72の下部から機外に取り出される。このような選別作業において、乾燥機1の制御装置50からのしいな率送信を受けた制御装置75は、その率に応じて上記のようにモータ62回転数を変更制御する。しいな率が例えば10%以上と高いときはモータ62回転数が高く、小米の選別網67の目合から小粒室70への漏下を促進し、小米の選別分離を良好となす。また、逆に5%以下となって少ないときはモータ62回転数は低く抑え整粒の損傷を極力防止し得るものとなる(図7)。
【0030】
図8の場合は、水分計57を乾燥終了した状態の穀物の水分について測定する構成としたものである。たとえば籾摺排出スイッチ51操作に基づいて水分計57に測定信号が出力されて水分測定を行い、しいな率を測定して制御装置75に送信する構成とする。これによっても上記と同様の作用効果が得られる。
【0031】
図9は前記水分計57測定によるしいな率データによって風選部13bへの風量を調節する風量調節弁82を調整するよう構成するもので、制御装置50は、水分計57の水分検出データを入力すると、しいな率を算出し、しいな割合が高いときは(10%以上)、風量調節弁81を閉じて選別風量を強くし、しいな率が低い(5%以下)ときは、該風量調節弁82を開いて選別風量の低下をはかり、しいな粒の機外への取出し能力をしいな率の多少に対応させることになるから、所定しいな量の籾摺装置への還元を行う(還元量をほぼ一定化する)ことより、籾摺装置の性能を一定確保できる。また、同様にしいな率の多少によって、前記しいな調節弁84を開度調節しうる構成としても同様の効果を得ることができる(図10)。なお、このしいな率を入力して選別風の風量調節弁を制御する構成は、通常のロール式籾摺装置においても同様の効果を奏する。すなわち、籾摺ロールからの摺出米を風選処理するに際してその選別風量を調整する風量調節弁やしいな粒を供給ホッパに還元する量を略一定化するしいな風量調節弁等を制御するもよい。
【0032】
図11は外気湿度の検出によって籾摺装置への供給量を制御するもので、外気湿度検出手段86を適宜に設け制御装置50に入力するものとし、その結果外気湿度が高いときは供給シャッタ、すなわち切替弁41の開度を調整制御する構成である。すなわち、外気湿度が高い(例えば85%以上)ときは、制御モータ87によって切替弁41開度を全開とし、低いとき(70%以下)は該弁41開度を小開とし、その中間では中開に制御する。こうすることによって、高湿度条件では穀物供給量が減少傾向となるが、弁41を全開とすることによって標準の供給量を確保できる。また、逆に低湿度条件では穀物供給量が増加傾向となるから弁41開度を絞って同じく標準の供給量を確保する。もって、作業性を向上し自動化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る乾燥籾摺装置の正面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る乾燥籾摺装置の側面縦断面図である。
【図3】選別装置の網体説明図である。
【図4】他の実施例の正面図である。
【図5】その拡大側面図である。
【図6】制御ブロック図である。
【図7】フローチャートである。
【図8】フローチャートである。
【図9】フローチャートである。
【図10】フローチャートである。
【図11】フローチャートである。
【符号の説明】
1 穀物乾燥機
3 乾燥室
4 昇降機
7 上部搬送装置
10 排塵装置
13 接続部
13b 風選部
16 搬送管
20 選別装置
30 インペラ式脱ぷ装置
30c 吐出口
41 切替弁
50 制御装置
Claims (2)
- 穀物を循環移送しながら乾燥を繰り返し行う穀物乾燥機1の当該穀物を循環する経路途中に、乾燥済の穀物を乾燥機の機外へ排出すべく切り替わる切替弁41を設け、該切替弁41によって排出される経路にのぞませてインペラ式脱ぷ装置30と、該インペラ式脱ぷ装置30により摺り落とされた穀物を選別する選別装置20とを上下にそれぞれ配設したことを特徴とする籾摺装置。
- 穀物乾燥機1の昇降機4上部に排塵装置10と接続する風選部13bを設け、該風選部13b上方に設けた開口13cとインペラ式脱ぷ装置30の吐出口30cとを連通したことを特徴とする請求項1記載の籾摺装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002184803A JP2004025033A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | 籾摺装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002184803A JP2004025033A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | 籾摺装置 |
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ID=31180632
Family Applications (1)
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JP2002184803A Pending JP2004025033A (ja) | 2002-06-25 | 2002-06-25 | 籾摺装置 |
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Country | Link |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011240284A (ja) * | 2010-05-19 | 2011-12-01 | Iseki & Co Ltd | 籾摺精米設備 |
JP2012157804A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Iseki & Co Ltd | 籾摺精米設備 |
CN106076457A (zh) * | 2015-04-28 | 2016-11-09 | 株式会社久保田 | 稻谷脱壳装置 |
CN106076456A (zh) * | 2015-04-28 | 2016-11-09 | 株式会社久保田 | 稻谷脱壳装置 |
CN107192740A (zh) * | 2017-07-12 | 2017-09-22 | 吉林大学 | 一种差速电阻式粮食水分在线检测装置及其检测方法 |
-
2002
- 2002-06-25 JP JP2002184803A patent/JP2004025033A/ja active Pending
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CN107192740A (zh) * | 2017-07-12 | 2017-09-22 | 吉林大学 | 一种差速电阻式粮食水分在线检测装置及其检测方法 |
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