JP2003200068A - 穀物乾燥調製装置 - Google Patents

穀物乾燥調製装置

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JP2003200068A
JP2003200068A JP2002003620A JP2002003620A JP2003200068A JP 2003200068 A JP2003200068 A JP 2003200068A JP 2002003620 A JP2002003620 A JP 2002003620A JP 2002003620 A JP2002003620 A JP 2002003620A JP 2003200068 A JP2003200068 A JP 2003200068A
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Japan
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grain
rice
paddy
drying
control unit
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JP2002003620A
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English (en)
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Kotaro Kubota
興太郎 久保田
Yasuyuki Hidaka
靖之 日高
Tomohiko Ichikawa
友彦 市川
Eiji Ito
栄二 伊藤
Akiyoshi Matsuyama
晃悦 松山
Yoshikazu Orui
良和 大類
Masayuki Domon
正幸 土門
Takeo Ando
武男 安藤
Satoshi Ikeda
智 池田
Ippei Fujiwara
逸平 藤原
Yoshikuni Miyatake
義邦 宮武
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Shizuoka Seiki Co Ltd
Bio Oriented Technology Research Advancement Institution
Sasaki Co Ltd
Kaneko Agricultural Machinery Co Ltd
Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
Original Assignee
Shizuoka Seiki Co Ltd
Bio Oriented Technology Research Advancement Institution
Sasaki Co Ltd
Kaneko Agricultural Machinery Co Ltd
Yamamoto and Co Ltd
Yamamoto Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/14Measures for saving energy, e.g. in green houses

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  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Adjustment And Processing Of Grains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動化、軽労化及び省エネルギーを図る。 【解決手段】 穀物乾燥調製装置500では、穀物乾燥
装置502と穀物調製装置10とが併設されると共に、
乾燥制御部530と調製制御部194とが電気的に接続
されている。ここで、穀物乾燥装置502が籾Mの乾燥
工程を終了した際には、乾燥制御部530が排出信号を
発信し、調製制御部194が受信した排出信号に基づい
て穀物調製装置10を駆動させる。さらに、穀物乾燥装
置502から籾Mが穀物調製装置10へ排出されない際
には、調製制御部194が穀物無検知信号を発信し、乾
燥制御部530が受信した穀物無検知信号に基づいて穀
物乾燥装置502を停止させると共に、調製制御部19
4が穀物調製装置10の各穀物処理部を停止させる。こ
れにより、自動化及び軽労化を図ることができると共
に、空駆動時間の低減による省エネルギーを図ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、籾を乾燥させる穀
物乾燥装置と、籾摺部、精米部及び選別部が設置された
穀物調製装置と、を備えた穀物乾燥調製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば共同乾燥貯蔵調製施設等において
は、穀物乾燥機が設置されており、穀物乾燥機により籾
を乾燥させる。穀物乾燥機には、例えば籾摺機、風力選
別機、粒径選別機、石抜選別機、精米機、砕米選別機及
び色彩選別機などの多数の各種穀物調製用機械が併設さ
れており、これらの各種穀物調製用機械により、穀物乾
燥機から排出された籾が精選白米に仕上げられる。
【0003】しかしながら、上記穀物乾燥機及び各種穀
物調製用機械は、別々に設置されて、別々に操作する構
成とされている。このため、作業者がその判断で別々に
操作する必要があり、重労力を要するという問題があ
る。
【0004】またこのため、上記穀物乾燥機及び各種穀
物調製用機械は、異常が発生した際に当該異常発生機械
及びその前工程の機械を別々に停止させる必要があり、
一層重労力を要するという問題がある。
【0005】さらにこのため、上記穀物乾燥機及び各種
穀物調製用機械は、空駆動する時間が長くなって、電力
(エネルギー)を浪費するという問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、自動化及び軽労化(省力化)を図ることができる
穀物乾燥調製装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の穀物乾
燥調製装置は、乾燥制御部によって制御され、籾を乾燥
させる穀物乾燥装置と、調製制御部によって制御され、
籾を摺って玄米にする籾摺部と、玄米を精米して白米に
する精米部と、籾、玄米または白米から異物を除去する
選別部と、が1つの機枠に設置されて一体化された穀物
調製装置と、を備え、前記穀物乾燥装置と前記穀物調製
装置とを併設すると共に、前記乾燥制御部と前記調製制
御部とを電気的に接続し、かつ、前記穀物乾燥装置が籾
の乾燥工程を終了してから前記穀物乾燥装置が籾を前記
穀物調製装置へ排出可能になるまでに前記乾燥制御部が
排出信号を前記調製制御部へ発信し、前記調製制御部が
受信した前記排出信号に基づいて前記穀物調製装置を駆
動させる、ことを特徴としている。
【0008】請求項1に記載の穀物乾燥調製装置では、
穀物乾燥装置が乾燥制御部によって制御されて籾を乾燥
させる。さらに、籾摺部、精米部及び選別部が1つの機
枠に設置されて一体化された穀物調製装置が、調製制御
部によって制御されて、籾摺部が籾を摺って玄米にし、
精米部が玄米を精米して白米にし、選別部が籾、玄米ま
たは白米から異物を除去する。
【0009】ここで、穀物乾燥装置と穀物調製装置とが
併設されると共に、乾燥制御部と調製制御部とが電気的
に接続されており、穀物乾燥装置が籾の乾燥工程を終了
してから穀物乾燥装置が籾を穀物調製装置へ排出可能に
なるまでに乾燥制御部が排出信号を調製制御部へ発信
し、調製制御部が受信した排出信号に基づいて穀物調製
装置を駆動させる。
【0010】このため、穀物乾燥装置が籾を穀物調製装
置へ排出する前に穀物調製装置の籾摺部、精米部及び選
別部を駆動させる操作が不要になり、自動化及び軽労化
(省力化)を図ることができる。
【0011】さらにこのため、穀物乾燥装置が籾を穀物
調製装置へ排出する前に穀物調製装置が空駆動する時間
を低減でき、省エネルギーを図ることができる。
【0012】請求項2に記載の穀物乾燥調製装置は、乾
燥制御部によって制御され、籾を乾燥させる穀物乾燥装
置と、調製制御部によって制御され、籾を摺って玄米に
する籾摺部と、玄米を精米して白米にする精米部と、
籾、玄米または白米から異物を除去する選別部と、が1
つの機枠に設置されて一体化された穀物調製装置と、を
備え、前記穀物乾燥装置と前記穀物調製装置とを併設す
ると共に、前記乾燥制御部と前記調製制御部とを電気的
に接続し、かつ、前記穀物乾燥装置からの籾の前記穀物
調製装置への排出が完了した際に前記乾燥制御部が排出
完了信号を前記調製制御部へ発信し、前記調製制御部が
受信した前記排出完了信号に基づいて前記穀物調製装置
を停止させる、ことを特徴としている。
【0013】請求項2に記載の穀物乾燥調製装置では、
穀物乾燥装置が乾燥制御部によって制御されて籾を乾燥
させる。さらに、籾摺部、精米部及び選別部が1つの機
枠に設置されて一体化された穀物調製装置が、調製制御
部によって制御されて、籾摺部が籾を摺って玄米にし、
精米部が玄米を精米して白米にし、選別部が籾、玄米ま
たは白米から異物を除去する。
【0014】ここで、穀物乾燥装置と穀物調製装置とが
併設されると共に、乾燥制御部と調製制御部とが電気的
に接続されており、穀物乾燥装置からの籾の穀物調製装
置への排出が完了した際には、乾燥制御部が排出完了信
号を調製制御部へ発信し、調製制御部が受信した排出完
了信号に基づいて穀物調製装置を停止させる。
【0015】このため、穀物乾燥装置からの籾の穀物調
製装置への排出が完了した後に穀物調製装置の籾摺部、
精米部及び選別部を停止させる操作が不要になり、自動
化及び軽労化(省力化)を図ることができる。
【0016】さらにこのため、穀物乾燥装置からの籾の
穀物調製装置への排出が完了した後に穀物調製装置が空
駆動する時間を低減でき、省エネルギーを図ることがで
きる。
【0017】請求項3に記載の穀物乾燥調製装置は、乾
燥制御部によって制御され、籾を乾燥させる穀物乾燥装
置と、調製制御部によって制御され、籾を摺って玄米に
する籾摺部と、玄米を精米して白米にする精米部と、
籾、玄米または白米から異物を除去する選別部と、が1
つの機枠に設置されて一体化された穀物調製装置と、を
備え、前記穀物乾燥装置と前記穀物調製装置とを併設す
ると共に、前記乾燥制御部と前記調製制御部とを電気的
に接続し、かつ、前記穀物乾燥装置から籾が前記穀物調
製装置へ排出されない際に前記調製制御部が穀物無検知
信号を前記乾燥制御部へ発信し、前記乾燥制御部が受信
した前記穀物無検知信号に基づいて前記穀物乾燥装置を
停止させる、ことを特徴としている。
【0018】請求項3に記載の穀物乾燥調製装置では、
穀物乾燥装置が乾燥制御部によって制御されて籾を乾燥
させる。さらに、籾摺部、精米部及び選別部が1つの機
枠に設置されて一体化された穀物調製装置が、調製制御
部によって制御されて、籾摺部が籾を摺って玄米にし、
精米部が玄米を精米して白米にし、選別部が籾、玄米ま
たは白米から異物を除去する。
【0019】ここで、穀物乾燥装置と穀物調製装置とが
併設されると共に、乾燥制御部と調製制御部とが電気的
に接続されており、穀物乾燥装置から籾が穀物調製装置
へ排出されない際には、調製制御部が穀物無検知信号を
乾燥制御部へ発信し、乾燥制御部が受信した穀物無検知
信号に基づいて穀物乾燥装置を停止させる。
【0020】このため、穀物乾燥装置から籾が穀物調製
装置へ排出されなくなった後に穀物乾燥装置を停止させ
る操作が不要になり、自動化及び軽労化(省力化)を図
ることができる。
【0021】さらにこのため、穀物乾燥装置から籾が穀
物調製装置へ排出されなくなった後に穀物乾燥装置が空
駆動する時間を低減でき、省エネルギーを図ることがで
きる。
【0022】請求項4に記載の穀物乾燥調製装置は、乾
燥制御部によって制御され、籾を乾燥させる穀物乾燥装
置と、調製制御部によって制御され、籾を摺って玄米に
する籾摺部と、玄米を精米して白米にする精米部と、
籾、玄米または白米から異物を除去する選別部と、が1
つの機枠に設置されて一体化された穀物調製装置と、を
備え、前記穀物乾燥装置と前記穀物調製装置とを併設す
ると共に、前記乾燥制御部と前記調製制御部とを電気的
に接続し、かつ、前記穀物調製装置が異常の際に前記調
製制御部が異常信号を前記乾燥制御部へ発信し、前記乾
燥制御部が受信した前記異常信号に基づいて前記穀物乾
燥装置からの籾の排出を停止させる、ことを特徴として
いる。
【0023】請求項4に記載の穀物乾燥調製装置では、
穀物乾燥装置が乾燥制御部によって制御されて籾を乾燥
させる。さらに、籾摺部、精米部及び選別部が1つの機
枠に設置されて一体化された穀物調製装置が、調製制御
部によって制御されて、籾摺部が籾を摺って玄米にし、
精米部が玄米を精米して白米にし、選別部が籾、玄米ま
たは白米から異物を除去する。
【0024】ここで、穀物乾燥装置と穀物調製装置とが
併設されると共に、乾燥制御部と調製制御部とが電気的
に接続されており、穀物調製装置が異常の際には、調製
制御部が異常信号を乾燥制御部へ発信し、乾燥制御部が
受信した異常信号に基づいて穀物乾燥装置からの籾の排
出を停止させる。
【0025】このため、穀物調製装置が異常となった後
に穀物乾燥装置からの籾の排出を停止させる操作が不要
になり、自動化及び軽労化(省力化)を図ることができ
る。
【0026】請求項5に記載の穀物乾燥調製装置は、請
求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の穀物乾燥調製
装置において、前記乾燥制御部と前記調製制御部との電
気的な接続と、当該接続の切断と、を切り換え可能とさ
れた、ことを特徴としている。
【0027】請求項5に記載の穀物乾燥調製装置では、
乾燥制御部と調製制御部との電気的な接続と、当該接続
の切断と、を切り換え可能とされている。このため、乾
燥制御部と調製制御部とが電気的に接続された際には、
乾燥制御部と調製制御部とを関連制御でき、一方、乾燥
制御部と調製制御部との電気的な接続が切断された際に
は、乾燥制御部と調製制御部とをそれぞれ独立制御でき
る。これにより、穀物(籾、玄米、白米)の処理都合に
従い、乾燥制御部と調製制御部との関連制御と独立制御
とを切り換えることができ、利便性を向上できる。
【0028】請求項6に記載の穀物乾燥調製装置は、請
求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の穀物乾燥調製
装置において、前記調製制御部は、前記籾摺部、精米部
及び選別部の関連制御と、前記籾摺部、精米部及び選別
部それぞれの独立制御と、を切り換え可能とされた、こ
とを特徴としている。
【0029】請求項6に記載の穀物乾燥調製装置では、
調製制御部が、籾摺部、精米部及び選別部の関連制御
と、籾摺部、精米部及び選別部それぞれの独立制御と、
を切り換え可能とされている。このため、穀物(籾、玄
米及び白米)の処理都合に従い、籾摺部、精米部及び選
別部の関連制御と独立制御とを切り換えることができ、
利便性を向上できる。
【0030】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1には、
本発明の第1の実施の形態に係る穀物乾燥調製装置50
0が斜視図にて示されている。
【0031】本実施の形態に係る穀物乾燥調製装置50
0は、図2に詳細に示す熱風・遠赤外線併用方式の穀物
乾燥装置502を備えている。穀物乾燥装置502は、
箱状の乾燥ケース504を有すると共に、乾燥ケース5
04内には穀槽506が形成されており、穀槽506内
には籾Mが収容される。
【0032】穀槽506内の下部には、略断面菱形筒状
の導風筒508が設けられており、導風筒508は通気
性を有すると共に、導風筒508内には外気が送り込ま
れる。乾燥ケース504の下部には、バーナー510が
設けられており、バーナー510の燃焼筒512は導風
筒508内に突出している。導風筒508内にはU字形
筒状の遠赤外線放射体514が配設されており、遠赤外
線放射体514は一端部が燃焼筒512を覆う状態でバ
ーナー510の本体に連結されている。これにより、バ
ーナー510によって発生した熱風が、遠赤外線放射体
514を加熱しながら遠赤外線放射体514の他端を経
て導風筒508内へ放出され、導風筒508内へ送り込
まれた外気と混合されて所定温度の乾燥風とされ、導風
筒508外へ放出される。さらに、これと同時に、遠赤
外線放射体514から導風筒508外へ遠赤外線が放射
される。
【0033】穀槽506内の下端には、下スクリューコ
ンベア516が設けられており、下スクリューコンベア
516内には下スクリュー518が設けられている。こ
れにより、下スクリューコンベア516が駆動されるこ
とで、下スクリュー518の回転によって穀槽506内
下端の籾Mが横方向へ乾燥ケース504外まで搬送され
る。
【0034】乾燥ケース504の外側には昇降機520
が設けられており、昇降機520内にはバケット522
が無縁ベルト534に取り付けられた状態で設けられて
いる。これにより、昇降機520が駆動されることで、
下スクリューコンベア516が搬送した籾Mが無縁ベル
ト534の回動によるバケット522の上昇によって上
昇される。
【0035】穀槽506内の上端には、上スクリューコ
ンベア524が設けられており、上スクリューコンベア
524内には上スクリュー526が設けられている。こ
れにより、上スクリューコンベア524が駆動されるこ
とで、昇降機520が上昇させた籾Mが上スクリュー5
26によって横方向へ穀槽506内の上端中央まで搬送
される。
【0036】穀槽506内の上部中央には、回転式の均
分機528が設けられており、上スクリューコンベア5
24が穀槽506内の上端中央まで搬送した籾Mが均分
機528上へ落下する。これにより、均分機528が駆
動されることで、均分機528上の籾Mが遠心力によっ
て穀槽506内へ均等に放散分配される。
【0037】したがって、上記下スクリューコンベア5
16、昇降機520、上スクリューコンベア524及び
均分機528を駆動させることで、籾Mが昇降機520
を介して穀槽506内を循環される。穀槽506内を循
環される籾Mは、導風筒508の側方を通過する際に、
上記乾燥風及び遠赤外線を浴びて乾燥され、これによ
り、乾燥工程が行われる。
【0038】下スクリューコンベア516または昇降機
520(籾Mが搬送される部位)には水分センサ(図示
省略)が設けられており、水分センサは下スクリューコ
ンベア516または昇降機520における籾Mの水分を
測定し、水分センサが測定した籾Mの水分が設定値とな
った際には乾燥工程が終了する。なお、乾燥工程が終了
した後には、バーナー510の駆動を停止すると共に穀
槽506内での籾Mの循環を維持することで、籾Mの熱
を放冷させて、放冷工程が行われる場合もある。
【0039】昇降機520の上端近傍には傾斜された籾
搬送樋22が設けられており、籾搬送樋22は、乾燥工
程が終了して昇降機520により上昇された籾Mを自然
流下させて排出可能とされている。
【0040】乾燥ケース504の外側には乾燥制御部5
30が設けられており、乾燥制御部530は、水分セン
サ等に接続されると共に、穀物乾燥装置502(バーナ
ー510、下スクリューコンベア516、昇降機52
0、上スクリューコンベア524及び均分機528等)
を制御する(駆動制御、停止制御や運転状況制御等を含
む)。
【0041】また、乾燥制御部530は、運転操作(例
えば運転スイッチの押圧操作)されると穀物乾燥装置5
02を駆動させると共に、乾燥工程が終了した際に排出
信号を発信する。乾燥制御部530は、後記排出許可信
号を受信すると、乾燥工程が終了して昇降機520によ
り上昇された籾Mを籾搬送樋22から排出させる。
【0042】乾燥制御部530は、後記穀物無検知信号
を受信すると、穀物乾燥装置502を自動停止させる。
さらに、乾燥制御部530は、後記異常信号を受信する
と、籾搬送樋22からの籾Mの排出を停止させる構成で
ある。
【0043】穀物乾燥調製装置500は、図3(展開し
た状態を示す模式図)に詳細に示す穀物調製装置10を
備えている。穀物調製装置10は機枠12を備えてお
り、機枠12の底部には所定数(本実施の形態では4
つ)のキャスタ(図示省略)が設けられると共に、機枠
12の全体(少なくとも上面及び全側面)はカバー14
によって覆われている。機枠12内には、上下方向中央
部分において仕切枠16が架設されており、仕切枠16
によって機枠12が上段と下段とに仕切られている。
【0044】機枠12前面側の下段左部には、遠心脱ぷ
式(衝撃式)の籾摺部18が設けられている。籾摺部1
8は、上面が開口する籾摺ホッパ20を備えており、籾
摺ホッパ20には、上記穀物乾燥装置502での処理が
終了した籾Mが籾搬送樋22を介して自然流下されて搬
送される。また、籾摺ホッパ20の上部には籾搬送樋2
2の下端が挿入されており、このため、籾Mの詰まりや
籾Mの過搬送等により籾摺ホッパ20内に籾Mが略満杯
になった際でも、籾摺ホッパ20への籾Mの搬送が停止
または抑制されて籾摺ホッパ20から籾Mが溢れること
が防止される。
【0045】籾摺ホッパ20の下部には羽根車状の籾摺
繰出弁26が設けられると共に、籾摺ホッパ20の下端
は外周ケース24の中心部に連結されており、籾摺ホッ
パ20へ搬送された籾Mが、籾摺繰出弁26の回転によ
って繰り出されて、外周ケース24内の中心部に流入す
る。
【0046】外周ケース24内には、複数の回転翼28
(一種のブロア)が放射状に設けられており、複数の回
転翼28は、高速で回転することで、外周ケース24内
の中心部に流入した籾Mに遠心力を付与して、この籾M
を放射状に放出する。外周ケース24の内周にはライニ
ング板30が設けられており、前記放射状に放出された
籾Mがライニング板30に衝突しその際の衝撃力によっ
て脱ぷ処理(所謂、籾摺り)される。また、以下このよ
うに脱ぷ処理された籾Mを摺出米Sという。この摺出米
Sには、脱ぷされた多量の玄米Gの他、異物としての粃
T(未熟粒であり、殻ばかりで実の殆どない籾)、籾殻
D及び粉塵C等が混在している。なお、遠心脱ぷ式の籾
摺部18の脱ぷ率(約98%)は、ロール式の籾摺部の
脱ぷ率(約90%)より良好であり、この籾摺部18で
脱ぷしきれない籾Mは極僅かである。
【0047】外周ケース24の外周には上方へ向かう案
内筒32が立設されており、複数の回転翼28の回転に
より移動する摺出米Sが案内筒32によって上方へ案内
される。
【0048】機枠12前面側の上段左部には、籾摺部1
8の上方において、選別部としての唐箕式の風力選別部
34が設けられている。風力選別部34は、風選室36
を備えており、風選室36の上部には案内筒32の上端
部が連結されている。これにより、案内筒32により案
内された摺出米Sが風選室36内の上部へ搬送される。
【0049】風選室36内には、複数の隔壁38によっ
て風選路40、42、44、46が設けられており、風
選路40の上端開口は風選路42の上端開口より上位に
位置し、風選路42の上端開口は風選路44の上端開口
より上位に位置し、風選路44の上端開口は風選路46
の上端開口より上位に位置している。
【0050】風選路40、42の下部は、上記複数の回
転翼28と同軸上に併設された下方の籾殻排出ブロワ4
8に連通しており、籾殻排出ブロワ48は籾殻排出管5
0を介して機枠12外へ連絡されている。これにより、
摺出米S中最も比重が小さい粉塵C及び粉塵Cの次に比
重が小さい籾殻Dが籾殻排出ブロワ48によってそれぞ
れ風選路40、42に吸い上げ流入され、籾殻排出ブロ
ワ48及び籾殻排出管50を経て機枠12外へ排出され
る。
【0051】風選路44の下部は、パイプ(図示省略)
を介して機枠12外へ連絡されており、摺出米S中籾殻
Dの次に比重が小さい粃Tが籾殻排出ブロワ48によっ
て風選路44に吸い上げ流入され、パイプを経て機枠1
2外へ排出される。
【0052】風選路46の下部は、傾斜された風選搬送
樋54に連通しており、摺出米S中最も比重が大きい玄
米Gが籾殻排出ブロワ48によって吸い上げられずに風
選路46に流入されて、風選搬送樋54内を自然流下し
て搬送される。
【0053】機枠12前面側の上段右部には、風力選別
部34の側方において、選別部としての竪型回転式の粒
径選別部56が設けられている。粒径選別部56の下部
には、上面が開口する粒選ホッパ58が設けられてお
り、風選搬送樋54内を搬送された玄米Gが自然流下し
て粒選ホッパ58へ搬送される。また、粒選ホッパ58
の上部には風選搬送樋54の下端が挿入されており、こ
のため、玄米Gの詰まりや玄米Gの過搬送等により粒選
ホッパ58内に玄米Gが略満杯になった際でも、粒選ホ
ッパ58への玄米Gの搬送が停止または抑制されて粒選
ホッパ58から玄米Gが溢れることが防止される。
【0054】粒径選別部56では、筒状の屑受筒60が
立設されており、屑受筒60の上面は閉鎖されると共
に、屑受筒60内には円筒状の粒選筒62が立設されて
いる。粒選筒62の下部は粒選ホッパ58の下部に連通
されており、粒選ホッパ58へ搬送された玄米Gが粒選
筒62内の下部に搬送される。
【0055】粒選筒62内には揚穀ロール64が立設さ
れており、揚穀ロール64の上端以外の外周には螺旋状
の揚穀螺旋66が設けられている。このため、揚穀ロー
ル64が回転されることで、粒選筒62内の下部に搬送
された玄米Gが揚穀螺旋66の回転によって遠心力を受
けつつ粒選筒62内を上昇する。
【0056】粒選筒62の外周には多数の粒選孔68が
形成されると共に、粒選筒62と屑受筒60との間は屑
米室70とされている。これにより、上述の如く遠心力
を受けつつ粒選筒62内を上昇する玄米Gから異物とし
ての屑米K(未熟粒)が多数の粒選孔68を介して屑米
室70へ移動することで、玄米Gから粒の大きさにより
屑米Kが除去される。
【0057】屑米室70の下部は、パイプ(図示省略)
を介して機枠12外へ連絡されており、屑米室70へ除
去された屑米Kがパイプを経て機枠12外へ排出され
る。
【0058】揚穀ロール64の上端外周には、板状の搬
出羽根72が所定数設けられると共に、粒選筒62の上
端は、粒選搬送樋74の基端に連通しており、粒選筒6
2の上端まで搬送されて屑米Kが除去された玄米Gが、
搬出羽根72の回転による遠心力によって粒選搬送樋7
4内を搬送される。
【0059】機枠12背面側の上段右部には、粒径選別
部56の側方において、選別部としての噴風揺動式の石
抜選別部76が設けられている。石抜選別部76は、筒
状の石抜選別筒78を備えており、石抜選別筒78内に
は、傾斜された石抜選別板80が設けられている。石抜
選別板80の上方には上記粒選搬送樋74の先端が配置
されており、粒選搬送樋74内を搬送された玄米Gが石
抜選別板80上へ自然流下して搬送される。
【0060】石抜選別板80の表面には、石抜選別板8
0の傾斜上側面が起立し傾斜下側面が緩傾斜した略半三
角錐状の多数の突起82が形成されており、突起82の
傾斜上側面は開口して通風孔84とされている。
【0061】石抜選別板80の直下には、容器状の送風
器86が設けられており、送風器86の上面は、開口し
て石抜選別板80の突起82形成部位における裏面を包
囲している。送風器86内の下部には複数の翼板88が
設けられており、複数の翼板88が回転することで、石
抜選別板80の裏面側から通風孔84を介して風が吹き
上げられる。
【0062】ここで、石抜選別板80が略傾斜方向へ揺
動されると共に、石抜選別板80上に通風孔84を介し
て風が吹き上げられることで、石抜選別板80上へ搬送
された玄米G内に混入している比重の大きい異物として
の小石Iは下層へ沈下し、比重の小さい玄米Gは上層へ
浮上する。さらに、下層の小石Iは、石抜選別板80の
揺動に伴い突起82に当接して傾斜上方へ次第に上昇
し、石抜選別板80の傾斜上端から落下する。一方、上
層の玄米Gは、突起82に当接せずに(または軽く当接
しながら)傾斜下方に滑り降り、石抜選別板80の傾斜
下端から落下する。
【0063】石抜選別筒78内の下部は、パイプ(図示
省略)を介して機枠12外へ連絡されており、石抜選別
板80の傾斜上端から落下した小石Iがパイプを経て機
枠12外へ排出される。
【0064】石抜選別筒78の外周には、石抜選別板8
0の傾斜下端に対応する位置に、傾斜した石抜搬送樋9
0が設けられており、小石Iが除去されて石抜選別板8
0の傾斜下端から落下する玄米Gが、石抜搬送樋90に
受け止められて石抜搬送樋90内を自然流下して搬送さ
れる。
【0065】機枠12の上段には、石抜選別部76の玄
米G排出側において、切換部92が設けられている。切
換部92には上面が開口した切換ホッパ94が設けられ
ており、切換ホッパ94には石抜搬送樋90内を搬送さ
れた玄米Gが搬送される。また、切換ホッパ94の上部
には石抜搬送樋90の下端が挿入されており、このた
め、玄米Gの詰まりや玄米Gの過搬送等により切換ホッ
パ94内に玄米Gが略満杯になった際でも、切換ホッパ
94への玄米Gの搬送が停止または抑制されて切換ホッ
パ94から玄米Gが溢れることが防止される。
【0066】切換ホッパ94の下端には切換弁96が設
けられており、切換弁96にはそれぞれ傾斜した玄米樋
98と色選樋100とが連通されている。切換弁96
は、玄米樋98及び色選樋100の何れか一方を解放し
かつ何れか他方を閉鎖することで、切換ホッパ94へ搬
送された玄米Gの自然流下による搬送先を玄米樋98側
(白米H処理モード)と色選樋100側(玄米G処理モ
ード)とに切り換える。
【0067】機枠12背面側の下段左部には、切換部9
2の玄米樋98側において、竪一軸研削摩擦式の精米部
102が設けられている。精米部102は、上面が開口
する玄米タンク104を備えており、玄米タンク104
には玄米樋98内を自然流下して搬送された玄米Gが搬
送される。また、玄米タンク104の上部には玄米樋9
8の下端が挿入されており、このため、玄米Gの詰まり
や玄米Gの過搬送等により玄米タンク104内に玄米G
が略満杯になった際でも、玄米タンク104への玄米G
の搬送が停止または抑制されて玄米タンク104から玄
米Gが溢れることが防止される。
【0068】精米部102では、筒状の精米ケース10
6が立設されており、精米ケース106内の上部には、
略円筒状の保持筒108が立設されている。精米ケース
106の保持筒108直上における上面は玄米タンク1
04の下端に連結されると共に、玄米タンク104の下
部には羽根車状の精米繰出弁110が設けられており、
玄米タンク104へ搬送された玄米Gが、精米繰出弁1
10の回転によって繰り出されて、保持筒108内へ流
入する。
【0069】保持筒108内周の上端部以外には、円筒
状の研削精米筒112が保持されており、研削精米筒1
12の内周面全体には砥粒(図示省略)が設けられてい
る。研削精米筒112内には円柱状の研削精米ロール1
14が立設されており、研削精米ロール114の外周面
には、縦断面球面状の送米螺旋116が螺旋状に形成さ
れている。これにより、研削精米ロール114が回転さ
れることで、保持筒108内へ流入した玄米Gが、研削
精米筒112と研削精米ロール114との間で送米螺旋
116の回転による遠心力及び下降力を受けつつ、研削
精米筒112内周面の砥粒によって研削されて研削精米
される。
【0070】保持筒108の直下には、略6〜8角形筒
状の摩擦精米筒118が立設されており、摩擦精米筒1
18内は研削精米筒112内に連通して研削精米筒11
2内の米Gが摩擦精米筒118内へ流下する。摩擦精米
筒118内には摩擦精米ロール120が立設されてお
り、摩擦精米ロール120は研削精米ロール114と同
一軸上に一体に連結されると共に、摩擦精米ロール12
0の外周面には所定数(本実施の形態では2つ)の平行
突条122が軸方向に沿って設けられている。これによ
り、研削精米ロール114と共に摩擦精米ロール120
が回転されることで、摩擦精米筒118内へ流下した玄
米Gが、摩擦精米筒118と摩擦精米ロール120との
間で平行突条122の回転によって攪拌され、玄米G相
互間で摩擦力が作用して摩擦精米される。
【0071】摩擦精米筒118の外周全体には多数の除
糠孔124が形成されており、摩擦精米筒118と精米
ケース106との間は除糠室126とされている。この
ため、玄米Gを研削精米及び摩擦精米して生じる糠Nが
多数の除糠孔124を介して除糠室126へ排出され
る。また、除糠室126の下部は、パイプ128を介し
て機枠12外へ連絡されており、除糠室126へ排出さ
れた糠Nがパイプ128を経て機枠12外へ排出され
る。
【0072】摩擦精米筒118内の下部は、傾斜した精
米搬送樋130に連通しており、摩擦精米筒118内の
下部まで流下して研削精米及び摩擦精米された玄米Gが
白米Hになって、精米搬送樋130内を自然流下して搬
送される。
【0073】また、玄米タンク104へ搬送される玄米
G内に籾Mが混入する場合でも、この籾Mは研削精米及
び摩擦精米されて籾殻Dが剥離されることで白米Hにな
って精米搬送樋130内を搬送される一方、剥離された
籾殻Dは糠Nになって機枠12外へ排出される。
【0074】機枠12の左端部には、精米部102の側
方において、スクリュー式の揚穀機132が設けられて
いる。揚穀機132は、上面が開口する揚穀ホッパ13
4を備えており、揚穀ホッパ134には精米搬送樋13
0内を搬送された白米H(穀物)が搬送される。また、
揚穀ホッパ134の上部には精米搬送樋130の下端が
挿入されており、このため、白米Hの詰まりや白米Hの
過搬送等により揚穀ホッパ134内に白米Hが略満杯に
なった際でも、揚穀ホッパ134への白米Hの搬送が停
止または抑制されて揚穀ホッパ134から白米Hが溢れ
ることが防止される。
【0075】揚穀機132は、筒状の揚穀筒136を備
えており、揚穀筒136は機枠12の下端から上端に亘
って立設されている。揚穀筒136の下部には揚穀ホッ
パ134の下部が連通されており、揚穀ホッパ134へ
搬送された白米Hが揚穀筒136内の下部へ自然流下し
て搬送される。
【0076】揚穀筒136内には、揚穀スクリュー13
8が設けられており、揚穀スクリュー138の上端以外
の外周には、螺旋状の揚穀羽根140が設けられてい
る。このため、揚穀スクリュー138が回転されること
で、揚穀筒136内の下部に搬送された白米Hが揚穀羽
根140の回転によって揚穀筒136内を上昇される。
【0077】揚穀スクリュー138の上端外周には、板
状の排出羽根142が所定数設けられると共に、揚穀筒
136の上端には、揚穀搬送樋144の基端が連通され
ており、揚穀筒136内を上昇されて揚穀筒136の上
端まで搬送された白米Hが、排出羽根142の回転によ
る遠心力によって揚穀搬送樋144内を搬送される。
【0078】機枠12背面側の上段左部には、揚穀機1
32の側方において、選別部としての振動式の砕米選別
部146が設けられている。砕米選別部146は、筒状
の砕米選別筒148を備えており、砕米選別筒148内
には、傾斜されると共に多数の砕米孔152が形成され
た砕米選別網150が設けられている。砕米選別網15
0の傾斜上側上方には揚穀搬送樋144の先端が配置さ
れており、揚穀搬送樋144内を搬送された白米Hが砕
米選別網150上へ自然流下して搬送される。
【0079】砕米選別網150の下方には上面が開口す
る箱状の砕米収容ケース154が設けられており、砕米
収容ケース154の上面には砕米選別網150が固定さ
れて、砕米収容ケース154は砕米選別網150と共に
傾斜されている。また、砕米収容ケース154の底面に
は、傾斜下部において砕米流下口156が形成されてい
る。
【0080】ここで、砕米選別網150及び砕米収容ケ
ース154が略傾斜方向へ揺動されることで、砕米選別
網150上へ搬送された白米H内の異物としての砕米J
(精米等による砕米)が砕米孔152を通過して砕米収
容ケース154内に落下し、砕米収容ケース154底面
を傾斜下方に滑り降りて砕米流下口156から落下す
る。一方、砕米Jが除去された白米Hは砕米選別網15
0上を傾斜下方に滑り降りて砕米選別網150の傾斜下
端から落下する。
【0081】砕米選別筒148内の下部は、パイプ(図
示省略)を介して機枠12外へ連絡されており、砕米収
容ケース154の砕米流下口156から落下した砕米J
がパイプを経て機枠12外へ排出される。
【0082】砕米選別筒148の外周には、砕選搬送樋
160の基端が連通されており、砕米Jが除去されて砕
米選別網150の傾斜下端から落下する白米Hが、砕選
搬送樋160に受け止められて砕選搬送樋160内を自
然流下して搬送される。
【0083】機枠12背面側の下段右部には、砕米選別
部146の白米H搬出側において、選別部としてのベル
ト式の色彩選別部162が設けられている。色彩選別部
162は、上面が開口する色選タンク164を備えてお
り、色選タンク164には砕選搬送樋160内を搬送さ
れた白米Hが自然流下して搬送される。また、色選タン
ク164の上部には砕選搬送樋160の下端が挿入され
ており、このため、白米Hの詰まりや白米Hの過搬送等
により色選タンク164内に白米Hが略満杯になった際
でも、色選タンク164への白米Hの搬送が停止または
抑制されて色選タンク164から白米Hが溢れることが
防止される。
【0084】色選タンク164の下部は、箱状の色選ケ
ース168内の上部に挿入されており、色選ケース16
8内には、ベルトコンベア170が水平に設けられてい
る。ベルトコンベア170には両端において色選ローラ
172が設けられており、一対の色選ローラ172には
色選ベルト174が巻き掛けられている。色選ベルト1
74の一端部直上には色選タンク164の下端が配置さ
れると共に、色選タンク164の下部には羽根車状の色
選繰出弁176が設けられており、色選タンク164へ
搬送された白米Hが、色選繰出弁176の回転によって
繰り出されて、上側の色選ベルト174上へ搬送され
る。また、各色選ローラ172の回転によって色選ベル
ト174が回動されることで、色選ベルト174上へ搬
送された白米Hが、搬送されて色選ベルト174の他端
から自由落下する。
【0085】ベルトコンベア170の下方には、一対の
カメラ178(例えばラインセンサカメラ)が米Hの自
由落下軌道を挟んで設置されており、一対のカメラ17
8によって白米Hが表裏二面から撮影される。これによ
り、撮影された白米Hが良米R(精米)であるか異物と
しての着色米F(精米不良米)であるかが判定される。
【0086】一対のカメラ178の下方には、白米Hの
自由落下軌道の側方においてエジェクタ180が設置さ
れている。エジェクタ180にはL字状の板バネ182
及びソレノイド184が設けられており、一対のカメラ
178によって撮影された白米Hが着色米Fと判定され
た際にはソレノイド184が瞬間的に板バネ182を叩
いて板バネ182が着色米Fを弾く一方、一対のカメラ
178によって撮影された白米Hが良米Rと判定された
際にはソレノイド184が作動せずに板バネ182が良
米Rを弾かない構成とされている。
【0087】エジェクタ180の下方には、白米Hの自
由落下軌道に対応して良米用通路186が設けられてお
り、良米用通路186内には板バネ182に弾かれなか
った良米Rがそのままの軌道で落下する。良米用通路1
86の側方には着色米用通路188が設けられており、
着色米用通路188内には板バネ182に弾かれた着色
米Fが落下する。これにより、白米Hが良米Rと着色米
Fとに選別される。
【0088】色選ケース168の下部には、良米用通路
186に連通する良米口190が設けられる一方、着色
米用通路188の下部はパイプ(図示省略)を介して機
枠12外へ連絡されており、良米用通路186内に落下
した良米Rが自然流下して良米口190から排出される
一方、着色米用通路188内に落下した着色米Fがパイ
プを経て機枠12外へ排出される。
【0089】さらに、上記切換ホッパ94へ搬送された
玄米Gの搬送先が切換弁96によって色選樋100側へ
切り換えられた際には、玄米Gが色選樋100内を自然
流下して色選タンク164へ搬送される。また、色選タ
ンク164には色選樋100の下端が挿入されており、
このため、玄米Gの詰まりや玄米Gの過搬送等により色
選タンク164内に玄米Gが略満杯になった際でも、色
選タンク164への玄米Gの搬送が停止または抑制され
て色選タンク164から玄米Gが溢れることが防止され
る。
【0090】このように色選タンク164内へ搬送され
た玄米Gは、上記と同様に、良米R(玄米)であるか異
物としての着色米F(玄米G内に僅かに混入する籾Mや
籾摺不良玄米G)であるかを判定選別されて、良米Rが
良米用通路186を経て良米口190から排出される一
方、着色米Fが着色米用通路188及びパイプを経て機
枠12外へ排出される。
【0091】機枠12前面側の下段右部には、タッチパ
ネル式の調製制御部194が設けられている。調製制御
部194には、液晶のタッチパネル196(所謂PO
D)が設けられており、調製制御部194は、例えばタ
ッチパネル196の操作等により、上記各穀物処理部
(籾摺部18、風力選別部34、粒径選別部56、石抜
選別部76、切換部92、精米部102、揚穀機13
2、砕米選別部146及び色彩選別部162)を制御す
る(駆動制御、停止制御や運転状況制御等の他、上記白
米処理モードと玄米G処理モードとの切換制御を含
む)。また、調製制御部194には、電気コード532
(図1参照)を介して穀物乾燥装置502の乾燥制御部
530が電気的に接続されている。
【0092】調製制御部194が白米処理モードと玄米
G処理モードとの選択操作をされると共に、調製制御部
194が運転操作(例えば運転スイッチの押圧操作)さ
れると、調製制御部194は、乾燥制御部530からの
上記排出信号を受信するための待ち状態となり、待機信
号(ON接点またはOFF接点)を乾燥制御部530へ
発信すると共に、タッチパネル196画面に待ち状態で
ある旨を表示する。調製制御部194が排出信号を受信
すると、各穀物処理部をシーケンス制御により順次駆動
させる。調製制御部194は、全穀物処理部を駆動させ
た後、排出許可信号を乾燥制御部530へ発信し、上述
の如く穀物乾燥装置502が籾搬送樋22からの籾Mの
排出を開始する。
【0093】調製制御部194は籾摺ホッパ20の下部
に設けられた籾センサ(図示省略)に接続されており、
籾センサが籾搬送樋22から籾摺ホッパ20への籾Mの
排出がないことを検出した際(籾センサが設定時間以上
OFF状態となった際)には、調製制御部194は、穀
物乾燥装置502の穀槽506内の籾Mが空になったと
判断し、乾燥制御部530へ穀物無検知信号(ON接点
またはOFF接点)を発信すると同時に、各穀物処理部
をシーケンス制御により順次停止させる。
【0094】調製制御部194には、各穀物搬送樋(上
記穀物乾燥装置502の籾搬送樋22、風力選別部34
の風選搬送樋54、粒径選別部56の粒選搬送樋74、
石抜選別部76の石抜搬送樋90、切換部92の玄米樋
98、色選樋100、精米部102の精米搬送樋13
0、揚穀機132の揚穀搬送樋144、砕米選別部14
6の砕選搬送樋160)の内部上面(特に粒選搬送樋7
4、揚穀搬送樋144及び砕選搬送樋160では上部に
おける内部上面)に設けられたセンサ(図示省略)が接
続されており、各センサは、それぞれの次工程の穀物処
理部(順に籾摺部18、粒径選別部56、石抜選別部7
6、切換部92、精米部102、色彩選別部162、揚
穀機132、砕米選別部146、色彩選別部162)で
穀物(籾M、玄米Gまたは白米H)の処理が滞って次工
程のホッパまたはタンク等(順に籾摺ホッパ20、粒選
ホッパ58、石抜選別筒78、切換ホッパ94、玄米タ
ンク104、色選タンク164、揚穀ホッパ134、砕
米選別筒148、色選タンク164)が略満杯になった
後に各穀物搬送樋内に下端から穀物が詰まっていって穀
物が接触することで、それぞれの次工程の穀物処理部の
異常を検出する。
【0095】調製制御部194には図示しない駆動異常
検出器(例えばサーマルリレー)が設けられており、駆
動異常検出器は、各穀物処理部の駆動機械(例えば籾摺
部18の籾摺繰出弁26及び複数の回転翼28、風力選
別部34の籾殻排出ブロワ48、粒径選別部56の揚穀
ロール64、石抜選別部76の石抜選別板80及び複数
の翼板88、切換部92の切換弁96、精米部102の
精米繰出弁110、研削精米ロール114及び摩擦精米
ロール120、揚穀機132の揚穀スクリュー138、
砕米選別部146の砕米選別網150、色彩選別部16
2の色選繰出弁176、色選ローラ172、カメラ17
8及びエジェクタ180)の異常(駆動異常検出器がサ
ーマルリレーの場合は駆動機械の駆動モータの過負荷)
を検出する。
【0096】さらに、調製制御部194は、各センサが
それぞれの次工程の穀物処理部の異常を検出した際や、
駆動異常検出器が各穀物処理部の駆動機械の異常を検出
した際等には、異常信号を発信して、異常が検出された
穀物処理部の前工程の穀物処理部全てを停止させると共
に、異常信号を乾燥制御部530へも発信する構成であ
る。
【0097】また、調製制御部194は、各穀物処理部
の関連制御(シーケンス制御)から各穀物処理部それぞ
れの独立制御へ切り換え可能とされている。さらに、乾
燥制御部530と調製制御部194とは、両者の電気的
な接続から当該接続の切断(乾燥制御部530と調製制
御部194との間の信号交換(情報交換)の無効状態)
へ切り換え可能とされている。
【0098】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0099】以上の構成の穀物乾燥調製装置500で
は、穀物乾燥装置502の乾燥制御部530と穀物調製
装置10の調製制御部194とが電気的に接続されると
共に、調製制御部194により各穀物処理部が関連制御
される場合には、乾燥制御部530が運転操作される
と、乾燥制御部530が穀物乾燥装置502を駆動させ
て、籾Mの乾燥工程(及び必要に応じて放冷工程)を行
う。籾Mの乾燥工程が終了した際には、乾燥制御部53
0が排出信号を発信する。
【0100】一方、穀物調製装置10の調製制御部19
4が白米処理モードと玄米G処理モードとの選択操作を
されると共に、調製制御部194が運転操作されると、
調製制御部194は、乾燥制御部530からの排出信号
を受信するための待ち状態となり、待機信号を乾燥制御
部530へ発信すると共に、タッチパネル196画面に
待ち状態である旨を表示する。調製制御部194が上記
排出信号を受信すると、調製制御部194が各穀物処理
部をシーケンス制御により順次駆動させる。調製制御部
194が、全穀物処理部を駆動させた後に排出許可信号
を乾燥制御部530へ発信することで穀物乾燥装置50
2が籾搬送樋22からの籾Mの排出を開始し、籾Mが籾
摺部18の籾摺ホッパ20へ搬送される。これにより、
籾摺部18で籾Mを摺って摺出米S(玄米Gを含む)に
し、風力選別部34で摺出米Sから籾殻D、粉塵C及び
粃Tを除去して玄米Gを取り出し、粒径選別部56で玄
米Gから屑米Kを除去し、石抜選別部76で玄米Gから
小石Iを除去する。白米処理モードの場合は、小石Iが
除去された玄米Gを切換部92によって精米部102へ
搬送して精米部102で玄米Gを精米して白米Hにし、
揚穀機132で白米Hを上昇させ、砕米選別部146で
白米Hから砕米Jを除去し、色彩選別部162で白米H
から着色米Fを除去することで、籾Mを精選白米Hに仕
上げる。また、玄米G処理モードの場合は、小石Iが除
去された玄米Gを切換部92によって色彩選別部162
へ搬送して色彩選別部162で玄米Gから着色米Fを除
去する。
【0101】籾摺ホッパ20の下部に設けられた籾セン
サが籾搬送樋22から籾摺ホッパ20への籾Mの排出が
ないことを検出した際には、調製制御部194が乾燥制
御部530へ穀物無検知信号を発信すると同時に、各穀
物処理部をシーケンス制御により順次停止させる。ま
た、乾燥制御部530が穀物無検知信号を受信すると、
乾燥制御部530が穀物乾燥装置502を自動停止させ
る。
【0102】さらに、調製制御部194は、各穀物搬送
樋に設けられた各センサがそれぞれの次工程の穀物処理
部の異常を検出した際や、調製制御部194に設けられ
た駆動異常検出器が穀物調製装置10の各穀物処理部の
駆動機械の異常を検出した際等には、異常信号を発信し
て、異常が検出された穀物処理部の前工程の穀物処理部
全てを停止させると共に、異常信号を乾燥制御部530
へも発信して乾燥制御部530が穀物乾燥装置502に
よる籾搬送樋22からの籾Mの排出を停止させる。
【0103】さらにまた、乾燥制御部530と調製制御
部194との電気的な接続の切断状態へ切り換えられた
際には、乾燥制御部530と調製制御部194とがそれ
ぞれ独立制御される。また、調製制御部194では、各
穀物処理部それぞれの独立制御へ切り換えられた際に
は、各穀物処理部それぞれが独立制御される。
【0104】ここで、上述の如く穀物乾燥装置502と
穀物調製装置10とが併設されると共に、乾燥制御部5
30と調製制御部194とが電気的に接続されており、
穀物乾燥装置502が籾Mの乾燥工程を終了した際に
は、乾燥制御部530が排出信号を調製制御部194へ
発信し、調製制御部194が受信した排出信号に基づい
て穀物調製装置10を駆動させる。
【0105】このため、穀物乾燥装置502が籾Mを穀
物調製装置10へ排出する前に穀物調製装置10の各穀
物処理部を駆動させる操作が不要になり、自動化及び軽
労化(省力化)を図ることができる。
【0106】さらにこのため、穀物乾燥装置502が籾
Mを穀物調製装置10へ排出する前に穀物調製装置10
が空駆動する時間を低減でき、省エネルギーを図ること
ができる。
【0107】また、上述の如く穀物乾燥装置502から
籾Mが穀物調製装置10へ排出されない際(籾摺ホッパ
20の籾センサが籾搬送樋22から籾摺ホッパ20への
籾Mの排出がないことを検出した際)には、調製制御部
194が穀物無検知信号を乾燥制御部530へ発信し、
乾燥制御部530が受信した穀物無検知信号に基づいて
穀物乾燥装置502を停止させると共に、調製制御部1
94が穀物調製装置10の各穀物処理部をシーケンス制
御により順次停止させる。
【0108】このため、穀物乾燥装置502から籾Mが
穀物調製装置10へ排出されなくなった後に穀物乾燥装
置502及び穀物調製装置10を停止させる操作が不要
になり、自動化及び軽労化(省力化)を図ることができ
る。
【0109】さらにこのため、穀物乾燥装置502から
籾Mが穀物調製装置10へ排出されなくなった後に穀物
乾燥装置502及び穀物調製装置10が空駆動する時間
を低減でき、省エネルギーを図ることができる。
【0110】さらに、上述の如く穀物調製装置10が異
常の際(各穀物搬送樋に設けられた各センサがそれぞれ
の次工程の穀物処理部の異常を検出した際や、調製制御
部194に設けられた駆動異常検出器が各穀物処理部の
駆動機械の異常を検出した際等)には、調製制御部19
4が異常信号を乾燥制御部530へ発信し、乾燥制御部
530が受信した異常信号に基づいて穀物乾燥装置50
2からの籾Mの排出を停止させると共に、調製制御部1
94により異常が検出された穀物処理部の前工程の穀物
処理部全てが停止される。
【0111】このため、穀物調製装置10が異常となっ
た後に穀物乾燥装置502からの籾Mの排出を停止させ
る操作及び穀物調製装置10の前記前工程の穀物処理部
全てを停止させる操作が不要になり、自動化及び軽労化
(省力化)を図ることができる。
【0112】さらにこのため、穀物調製装置10の異常
が検出された穀物処理部での異常状況の悪化のみならず
穀物乾燥装置502及び前記前工程の穀物処理部全てで
の異常の併発を防止でき、穀物乾燥装置502及び穀物
調製装置10の保護を図ることができる。
【0113】さらにまた、上述の如く乾燥制御部530
と調製制御部194との電気的な接続と、当該接続の切
断と、を切り換え可能とされている。このため、乾燥制
御部530と調製制御部194とが電気的に接続された
際には、乾燥制御部530と調製制御部194とを関連
制御でき、一方、乾燥制御部530と調製制御部194
との電気的な接続が切断された際には、乾燥制御部53
0と調製制御部194とをそれぞれ独立制御できる。こ
れにより、穀物(籾M、玄米G、白米H)の処理都合に
従い、乾燥制御部530と調製制御部194との関連制
御と独立制御とを切り換えることができ、利便性を向上
できる。
【0114】さらに、上述の如く調製制御部194が、
各穀物処理部の関連制御と、各穀物処理部それぞれの独
立制御と、を切り換え可能とされている。このため、穀
物(籾M、玄米G、白米H)の処理都合に従い、各穀物
処理部の関連制御と独立制御とを切り換えることがで
き、利便性を向上できる。
【0115】[第2の実施の形態]図4には、本発明の
第2の実施の形態に係る穀物乾燥調製装置600の主要
部が展開された状態の模式図で示されている。
【0116】本実施の形態に係る穀物乾燥調製装置60
0は、第1の実施の形態に係る穀物調製装置10に代え
て穀物調製装置200を備えている。穀物調製装置20
0は、穀物調製装置10と同様の機枠12、所定数のキ
ャスタ、カバー14及び仕切枠16を備えている。
【0117】機枠12後面側の下段左部上側には、選別
部としての振動式の粗選別部202が設けられている。
粗選別部202は、上面が開口する粗選ホッパ204を
備えており、粗選ホッパ204には、穀物乾燥装置50
2での処理が終了した籾Mが籾搬送樋22を介して自然
流下されて搬送される。また、粗選ホッパ204の上部
には籾搬送樋22の下端が挿入されており、このため、
籾Mの詰まりや籾Mの過搬送等により粗選ホッパ204
内に籾Mが略満杯になった際でも、粗選ホッパ204へ
の籾Mの搬送が停止または抑制されて粗選ホッパ204
から籾Mが溢れることが防止される。
【0118】粗選別部202は、箱状の粗選別箱208
を備えており、粗選別箱208の底面は傾斜されてい
る。粗選別箱208内には粗選別網210が設けられて
おり、粗選別網210は、傾斜されると共に多数の粗選
孔212が形成されている。粗選別箱208内の上部に
は粗選ホッパ204の下部が挿入されると共に、粗選ホ
ッパ204の下部は粗選別網210の傾斜上側上方に配
置されており、粗選ホッパ204内を搬送された籾Mが
粗選別網210上へ自然流下して搬送される。
【0119】ここで、粗選別網210が略傾斜方向へ揺
動されることで、粗選別網210上へ搬送された籾M内
の異物としてのわら屑Wが粗選孔212を通過せずに粗
選別網210上を傾斜下方に滑り降りて粗選別網210
の傾斜下端から落下する。また、籾Mは、粗選孔212
を通過することでわら屑Wが除去されて、粗選別箱20
8の底面を傾斜下方に滑り降りる。
【0120】粗選別箱208の外周には、傾斜されたわ
ら屑搬送樋214が連通されており、籾Mから除去され
て粗選別網210の傾斜下端から落下するわら屑Wが、
わら屑搬送樋214に受け止められてわら屑搬送樋21
4内を自然流下して搬送される。わら屑搬送樋214の
下端は、パイプ(図示省略)を介して機枠12外へ連絡
されており、わら屑搬送樋214内を搬送されたわら屑
Wがパイプを経て機枠12外へ排出される。
【0121】粗選別箱208の底部には、粗選搬送樋2
16が連通されており、わら屑Wが除去されて粗選別箱
208底面を傾斜下方に滑り降りた籾Mが、粗選搬送樋
216内を自然流下して搬送される。
【0122】機枠12後面側の下段左部下側には、粗選
別部202の下方において、第1の実施の形態とほぼ同
様の籾摺部18が設けられている。籾摺部18の籾摺ホ
ッパ20には、粗選搬送樋216内を搬送された籾Mが
自然流下されて搬送される。また、籾摺ホッパ20の上
部には粗選搬送樋216の下端が挿入されており、この
ため、籾Mの詰まりや籾Mの過搬送等により籾摺ホッパ
20内に籾Mが略満杯になった際でも、籾摺ホッパ20
への籾Mの搬送が停止または抑制されて籾摺ホッパ20
から籾Mが溢れることが防止される。
【0123】籾摺ホッパ20の下部には、振動フィーダ
式またはスクリュー式の定量供給装置218が設けられ
ており、定量供給装置218によって、籾摺ホッパ20
から外周ケース24内の中心部へ流入する籾Mの量が一
定とされる。
【0124】機枠12背面側の上段左部には、籾摺部1
8の上方において第1の実施の形態と同様の風力選別部
34が設けられている。
【0125】機枠12背面側の上段左右中央部には、風
力選別部34の側方において、選別部としての横型回転
式の粒径選別部220が設けられている。粒径選別部2
20には、上面が開口する粒選ホッパ222が設けられ
ており、風力選別部34の風選搬送樋54内を搬送され
た玄米Gが自然流下して粒選ホッパ222へ搬送され
る。また、粒選ホッパ222の上部には風選搬送樋54
の下端が挿入されており、このため、籾Mの詰まりや籾
Mの過搬送等により粒選ホッパ222内に籾Mが略満杯
になった際でも、粒選ホッパ222への籾Mの搬送が停
止または抑制されて粒選ホッパ222から籾Mが溢れる
ことが防止される。
【0126】粒径選別部220は、箱状の粒選箱224
が設けられており、粒選箱224内には円筒状の粒選筒
226が傾斜された状態で設けられている。粒選筒22
6内の傾斜上部には粒選ホッパ222の下端が挿入され
ており、粒選ホッパ222内を搬送された玄米Gが粒選
筒226内の傾斜上部に搬送される。ここで、粒選筒2
26が回転されることで、粒選筒226内の傾斜上部に
搬送された玄米Gが遠心力を受けつつ粒選筒226内を
下降する。
【0127】粒選筒226の外周には多数の粒選孔22
8が形成されており、上述の如く遠心力を受けつつ粒選
筒226内を下降する玄米Gから異物としての屑米K
(未熟粒)が多数の粒選孔228を介して粒選筒226
外へ移動することで、玄米Gから粒の大きさにより屑米
Kが除去されると共に、屑米Kが除去された玄米Gが粒
選筒226の傾斜下端から落下する。
【0128】粒選筒226下側部位の下方における粒選
箱224の底部は、漏斗状の屑米搬送樋230とされて
おり、粒選筒226外へ移動した屑米Kが、粒選箱22
4内から屑米搬送樋230内を自然流下して搬送され
る。屑米搬送樋230の下端は、パイプ(図示省略)を
介して機枠12外へ連絡されており、屑米搬送樋230
内を搬送された屑米Kがパイプを経て機枠12外へ排出
される。
【0129】粒選筒226傾斜下端の下方における粒選
箱224の底部は、漏斗状の粒選搬送樋232とされて
おり、屑米Kが除去されて粒選筒226の傾斜下端から
落下した玄米Gが、粒選搬送樋232内を自然流下して
搬送される。
【0130】機枠12背面側の下段左右中央部上側に
は、粒径選別部220の下方において、選別部としての
振動式の籾選別部234が設けられている。籾選別部2
34は、上面が開口する籾選ホッパ236を備えてお
り、籾選ホッパ236には、粒選搬送樋232内を搬送
された玄米Gが搬送される。また、籾選ホッパ236の
上部には粒選搬送樋232の下端が挿入されており、こ
のため、玄米Gの詰まりや玄米Gの過搬送等により籾選
ホッパ236内に玄米Gが略満杯になった際でも、籾選
ホッパ236への玄米Gの搬送が停止または抑制されて
籾選ホッパ236から玄米Gが溢れることが防止され
る。
【0131】籾選別部234は、箱状の籾選別箱238
を備えており、籾選別箱238内には、傾斜されると共
に多数の籾選孔240が形成された籾選別網242が設
けられている。籾選別箱238内の上部には籾選ホッパ
236の下部が挿入されると共に、籾選ホッパ236の
下部は籾選別網242の傾斜上側上方に配置されてお
り、籾選ホッパ236内を自然流下して搬送された玄米
Gが、籾選別網242上へ自然流下して搬送される。
【0132】籾選別網242の下方には上面が開口する
箱状の玄米収容ケース244が設けられており、玄米収
容ケース244の上面には籾選別網242が固定され
て、玄米収容ケース244は籾選別網242と共に傾斜
されている。また、玄米収容ケース244の底面には、
傾斜下側において玄米流下口246が形成されている。
【0133】ここで、籾選別網242が略傾斜方向へ揺
動されることで、籾選別網242上へ搬送された玄米G
内の異物としての籾Mが籾選孔240を通過せずに籾選
別網242上を傾斜下方に滑り降りて籾選別網242の
傾斜下端から落下する。また、玄米Gは、籾選孔240
を通過することで籾Mが除去されて、玄米収容ケース2
44の底面を傾斜下方に滑り降り、玄米流下口246か
ら落下する。
【0134】籾選別箱238の外周には、傾斜された籾
搬出樋248が連通されており、玄米Gから除去されて
籾選別網242の傾斜下端から落下する籾Mが、籾搬出
樋248に受け止められる。籾搬出樋248の下端は、
ホース250を介して籾摺部18の外周ケース24中心
部に連通されており、籾搬出樋248に受け止められた
籾Mが、籾摺部18の複数の回転翼28の回転によっ
て、ホース250を経て外周ケース24内の中心部へ吸
引流入されて、再度脱ぷ処理される。
【0135】玄米流下口246の下方における籾選別箱
238の底部には、漏斗状の籾選搬送樋252が連通さ
れており、籾Mが除去されて玄米流下口246から落下
した玄米Gが、籾選搬送樋252内を自然流下して搬送
される。
【0136】機枠12背面側の下段左右中央部下側に
は、籾選別部234の下方において、第1の実施の形態
とほぼ同様の石抜選別部76が設けられている。石抜選
別部76の石抜選別板80上方には上記籾選搬送樋25
2の下端が配置されており、籾選搬送樋252内を搬送
された玄米Gが石抜選別板80上へ自然流下して搬送さ
れる。
【0137】石抜選別部76の石抜選別筒78外周に
は、石抜選別板80の傾斜上端に対応する位置に、傾斜
した小石搬送樋254が設けられると共に、小石搬送樋
254の下端はパイプ(図示省略)を介して機枠12外
へ連絡されており、石抜選別板80の傾斜上端から落下
した小石Iが、小石搬送樋254に受け止められてパイ
プを経て機枠12外へ排出される。
【0138】機枠12の略中央部には、石抜選別部76
の側方において、第1の実施の形態とほぼ同様の揚穀機
132が設けられている。揚穀機132の揚穀ホッパ1
34には、石抜選別部76の石抜搬送樋90内を搬送さ
れた玄米Gが搬送される。また、揚穀ホッパ134の上
部には石抜搬送樋90の下端が挿入されており、このた
め、玄米Gの詰まりや玄米Gの過搬送等により揚穀ホッ
パ134内に玄米Gが略満杯になった際でも、揚穀ホッ
パ134への玄米Gの搬送が停止または抑制されて揚穀
ホッパ134から玄米Gが溢れることが防止される。な
お、本実施の形態の揚穀機132には揚穀搬送樋144
が設けられていない。
【0139】機枠12の上段には、揚穀機132の上端
及びその近傍において、切換部256が設けられてい
る。切換部256は精米切換弁258及び玄米切換弁2
60を備えており、精米切換弁258及び玄米切換弁2
60は、揚穀機132の揚穀筒136上端に配置されて
いる。
【0140】精米切換弁258の側方には、後述する研
削ケース268が設けられており、精米切換弁258が
解放された際(白米H処理モードの際)には、研削ケー
ス268が揚穀筒136内の上端に連通され、これによ
り、揚穀筒136内を上昇されて揚穀筒136の上端ま
で搬送された玄米Gが、揚穀機132の排出羽根142
の回転による遠心力によって研削ケース268へ搬送さ
れる。
【0141】玄米切換弁260の側方には、玄米タンク
262が設けられており、玄米切換弁260が解放され
た際(玄米G処理モードの際)には、玄米タンク262
は揚穀筒136内の上端に連通され、これにより、揚穀
筒136の上端まで搬送された玄米Gが、排出羽根14
2の回転による遠心力によって玄米タンク262へ搬送
される。玄米タンク262の下端には、傾斜した色選樋
264が連通されており、玄米タンク262内を自然流
下して搬送された玄米Gが、色選樋264内を自然流下
して搬送される。
【0142】機枠12前面側の上段右部には、切換部2
56の玄米切換弁260側において、精米部266が設
けられている。精米部266は、略円筒箱状の研削ケー
ス268を備えており、研削ケース268内には円柱状
の研削ロール270が立設されている。研削ロール27
0の外周全体には金属ブラシ272が植設されており、
研削ロール270が回転されることで、上述の如く研削
ケース268へ搬送された玄米Gが、研削ケース268
と研削ロール270との間で金属ブラシ272の回転に
よって研削精米されて(表面に軽い傷をつけられて)、
研削米Eにされる。
【0143】研削ケース268の下部には研削搬送樋2
74の基端が連通されており、研削ケース268内から
の研削米Eが、金属ブラシ272の回転による遠心力に
よって研削搬送樋274内を搬送される。研削ケース2
68及び研削搬送樋274は研削米タンク276に連通
しており、研削米タンク276には、研削搬送樋274
内を搬送された研削米Eが自然流下して搬送される。
【0144】精米部266では、筒状の摩擦ケース27
8が立設されている。摩擦ケース278の上部は、研削
米タンク276の下端に供給スクリュー280を介して
連通されており、研削米タンク276の下端から搬出さ
れた研削米Eが、供給スクリュー280の駆動により摩
擦ケース278内の上部へ搬送される。摩擦ケース27
8内には摩擦ロール282が立設されると共に、摩擦ロ
ール282の上部外周には下降螺旋284が螺旋状に設
けられており、摩擦ロール282が回転されることで、
摩擦ケース278内の上部へ搬送された研削米Eが、下
降螺旋284の回転により下降される。
【0145】摩擦ケース278内の上部には、略6〜8
角形筒状の摩擦筒286が立設されており、下降螺旋2
84の回転により下降される研削米Eが摩擦筒286内
へ流下されると共に、摩擦筒286内には摩擦ロール2
82の上部以外の部位が配置されている。摩擦ロール2
82の上部以外の外周には、所定数(本実施の形態では
2つ)の平行突条288が軸方向に沿って設けられてお
り、摩擦ロール282が回転されることで、摩擦筒28
6内へ流下した研削米Eが、摩擦筒286と摩擦ロール
282との間で平行突条288の回転によって攪拌さ
れ、研削米E相互間で摩擦力が作用して摩擦精米され
る。
【0146】摩擦筒286の外周全体には多数の除糠孔
290が形成されており、摩擦筒286と摩擦ケース2
78との間は除糠室292が形成されている。このた
め、玄米Gを研削精米及び摩擦精米して生じる糠Nが多
数の除糠孔290を介して除糠室292へ排出される。
また、除糠室292の下部は、糠搬送樋294及びパイ
プ(図示省略)を介して機枠12外へ連絡されており、
除糠室126へ排出された糠Nが、糠搬送樋294及び
パイプを経て機枠12外へ排出される。
【0147】摩擦筒286内の下部は、傾斜した精米搬
送樋296に連通しており、摩擦筒286内の下部まで
流下して研削精米及び摩擦精米が終了した玄米Gが白米
Hになって、精米搬送樋296内を自然流下して搬送さ
れる。
【0148】機枠12前面側の上段右部下側には、精米
部266の精米搬送樋296側において、選別部として
の斜型回転式の砕米選別部298が設けられている。砕
米選別部298には、上面が開口する砕選ホッパ300
が設けられており、精米搬送樋296内を搬送された白
米Hが自然流下して砕選ホッパ300へ搬送される。ま
た、砕選ホッパ300の上部には精米搬送樋296の下
端が挿入されており、このため、白米Hの詰まりや白米
Hの過搬送等により砕選ホッパ300内に白米Hが略満
杯になった際でも、砕選ホッパ300への白米Hの搬送
が停止または抑制されて砕選ホッパ300から白米Hが
溢れることが防止される。
【0149】砕米選別部298には、箱状の砕選箱30
2が傾斜されて設けられており、砕選箱302内には円
筒状の砕選筒304が傾斜された状態で設けられてい
る。砕選筒304内の傾斜下部には砕選ホッパ300の
下端が挿入されており、砕選ホッパ300内を搬送され
た白米Hが砕選筒304内の傾斜下部に搬送される。
【0150】砕選筒304内には揚穀ロール306が立
設されており、揚穀ロール306の外周には螺旋状の揚
穀螺旋308が設けられている。このため、揚穀ロール
306が回転されることで、砕選筒304内の傾斜下部
に搬送された白米Hが揚穀螺旋308の回転によって遠
心力を受けつつ砕選筒304内を上昇する。
【0151】砕選筒304の外周には多数の砕選孔31
0が形成されており、上述の如く遠心力を受けつつ砕選
筒304内を上昇する白米Hから異物としての砕米J
(精米等による砕米)が多数の砕選孔310を介して砕
選筒304外へ移動することで、白米Hから砕米Jが除
去されると共に、砕米Jが除去された白米Hが砕選筒3
04の傾斜上端から落下する。
【0152】砕選箱302の最下部には、傾斜した砕米
搬送樋312が連通されており、砕選筒304外へ移動
した砕米Jが、砕選箱302内から砕米搬送樋312内
を自然流下して排出される。砕米搬送樋312の下端
は、パイプ(図示省略)を介して機枠12外へ連絡され
ており、砕米搬送樋312内を搬送された砕米Jがパイ
プを経て機枠12外へ排出される。
【0153】砕選筒304傾斜上端の下方における砕選
箱302の底部は、漏斗状の砕選搬送樋314とされて
おり、砕米Jが除去されて砕選筒304の傾斜上端から
落下した白米Hが、砕選箱302内を経て砕選搬送樋3
14内を自然流下して搬送される。
【0154】機枠12前面側の下段右部には、砕米選別
部298の白米H搬出側において、第1の実施の形態と
同様の色彩選別部162が設けられている。色彩選別部
162の色選タンク164には砕選搬送樋314内を搬
送された白米Hが搬送される。また、色選タンク164
の上部には砕選搬送樋314の下端が挿入されており、
このため、白米Hの詰まりや白米Hの過搬送等により色
選タンク164内に白米Hが略満杯になった際でも、色
選タンク164への白米Hの搬送が停止または抑制され
て色選タンク164から白米Hが溢れることが防止され
る。
【0155】さらに、上記玄米切換弁260が解放され
た際には、玄米タンク262内及び色選樋264内を自
然流下して搬送された玄米Gが、色選タンク164へ搬
送される。また、色選タンク164には色選樋264の
下端が挿入されており、このため、玄米Gの詰まりや玄
米Gの過搬送等により色選タンク164内に玄米Gが略
満杯になった際でも、色選タンク164への玄米Gの搬
送が停止または抑制されて色選タンク164から玄米G
が溢れることが防止される。
【0156】機枠12前面側の下段左右中央部には、第
1の実施の形態とほぼ同様の調製制御部194が設けら
れている。調製制御部194は、例えばタッチパネル1
96の操作等により、上記各穀物処理部(粗選別部20
2、籾摺部18、風力選別部34、粒径選別部220、
籾選別部234、石抜選別部76、揚穀機132、切換
部256、精米部266、砕米選別部298及び色彩選
別部162)を制御する(駆動制御、停止制御や運転状
況制御等の他、上記白米処理モードと玄米G処理モード
との切換制御を含む)。
【0157】調製制御部194は粗選ホッパ204の下
部に設けられた第1の実施の形態と同様の籾センサ(図
示省略)に接続されており、籾センサが籾搬送樋22か
ら粗選ホッパ204への籾Mの排出がないことを検出し
た際(籾センサが設定時間以上OFF状態となった際)
には、調製制御部194は、穀物乾燥装置502の穀槽
506内の籾Mが空になったと判断し、乾燥制御部53
0へ穀物無検知信号(ON接点またはOFF接点)を発
信すると同時に、各穀物処理部をシーケンス制御により
順次停止させる。
【0158】調製制御部194には、各穀物搬送樋(穀
物乾燥装置502の籾搬送樋22、粗選別部202の粗
選搬送樋216、風力選別部34の風選搬送樋54、粒
選搬送樋232、籾選別部234の籾選搬送樋252、
籾搬出樋248、石抜選別部76の石抜搬送樋90、切
換部256の色選樋264、精米部266の精米搬送樋
296、砕米選別部298の砕選搬送樋314)の内部
上面(特に粗選搬送樋216、粒選搬送樋232及び籾
選搬送樋252では上部における内部上面)に設けられ
たセンサ(図示省略)が接続されており、各センサは、
それぞれの次工程の穀物処理部(順に粗選別部202、
籾摺部18、粒径選別部220、籾選別部234、石抜
選別部76、籾摺部18、揚穀機132、色彩選別部1
62、砕米選別部298、色彩選別部162)で穀物
(籾M、玄米Gまたは白米H)の処理が滞って次工程の
ホッパまたはタンク等(順に粗選ホッパ204、籾摺ホ
ッパ20、粒選ホッパ222、籾選ホッパ236、石抜
選別筒78、外周ケース24、揚穀ホッパ134、色選
タンク164、砕選ホッパ300、色選タンク164)
が略満杯になった後に各穀物搬送樋内に下端から穀物が
詰まっていって穀物が接触することで、それぞれの次工
程の穀物処理部の異常を検出する。
【0159】調製制御部194に設けられた駆動異常検
出器(例えばサーマルリレー)は、各穀物処理部の駆動
機械(例えば粗選別部202の粗選別網210、籾摺部
18の定量供給装置218及び複数の回転翼28、風力
選別部34の籾殻排出ブロワ48、粒径選別部220の
粒選筒226、籾選別部234の籾選別網242、石抜
選別部76の石抜選別板80及び複数の翼板88、揚穀
機132の揚穀スクリュー138、精米部266の研削
ロール270、供給スクリュー280及び摩擦ロール2
82、砕米選別部298の揚穀ロール306、色彩選別
部162の色選繰出弁176、色選ローラ172、カメ
ラ178及びエジェクタ180)の異常(駆動異常検出
器がサーマルリレーの場合は駆動機械の駆動モータの過
負荷)を検出する。
【0160】さらに、調製制御部194は、各センサが
それぞれの次工程の穀物処理部の異常を検出した際や、
駆動異常検出器が各穀物処理部の駆動機械の異常を検出
した際等には、異常信号を発信して、異常が検出された
穀物処理部の前工程の穀物処理部全てを停止させると共
に、異常信号を乾燥制御部530へも発信する構成であ
る。
【0161】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0162】以上の構成の穀物乾燥調製装置600で
は、穀物乾燥装置502の乾燥制御部530と穀物調製
装置200の調製制御部194とが電気的に接続される
と共に、調製制御部194により各穀物処理部が関連制
御される場合には、乾燥制御部530が運転操作される
と、乾燥制御部530が穀物乾燥装置502を駆動させ
て、籾Mの乾燥工程(及び必要に応じて放冷工程)を行
う。籾Mの乾燥工程が終了した際には、乾燥制御部53
0が排出信号を発信する。
【0163】一方、穀物調製装置200の調製制御部1
94が白米処理モードと玄米G処理モードとの選択操作
をされると共に、調製制御部194が運転操作される
と、調製制御部194は、乾燥制御部530からの排出
信号を受信するための待ち状態となり、待機信号を乾燥
制御部530へ発信すると共に、タッチパネル196画
面に待ち状態である旨を表示する。調製制御部194が
上記排出信号を受信すると、調製制御部194が各穀物
処理部をシーケンス制御により順次駆動させる。調製制
御部194が、全穀物処理部を駆動させた後に排出許可
信号を乾燥制御部530へ発信することで穀物乾燥装置
502が籾搬送樋22からの籾Mの排出を開始し、籾M
が粗選別部202の粗選ホッパ204へ搬送される。こ
れにより、粗選別部202で籾Mからわら屑Wを除去
し、籾摺部18で籾Mを摺って摺出米S(玄米Gを含
む)にし、風力選別部34で摺出米Sから籾殻D、粉塵
C及び粃Tを除去して玄米Gを取り出し、粒径選別部2
20で玄米Gから屑米Kを除去し、籾選別部234で玄
米Gから籾Mを除去し、石抜選別部76で玄米Gから小
石Iを除去し、揚穀機132で玄米Gを上昇させる。白
米処理モードの場合は、上昇された玄米Gを切換部25
6によって精米部266へ搬送して精米部266で玄米
Gを精米して白米Hにし、砕米選別部298で白米Hか
ら砕米Jを除去し、色彩選別部162で白米Hから着色
米Fを除去することで、籾Mを精選白米Hに仕上げる。
また、玄米G処理モードの場合は、上昇された玄米Gを
切換部256によって色彩選別部162へ搬送して色彩
選別部162で玄米Gから着色米Fを除去する。
【0164】粗選ホッパ204の下部に設けられた籾セ
ンサが籾搬送樋22から粗選ホッパ204への籾Mの排
出がないことを検出した際には、調製制御部194が乾
燥制御部530へ穀物無検知信号を発信すると同時に、
各穀物処理部をシーケンス制御により順次停止させる。
また、乾燥制御部530が穀物無検知信号を受信する
と、乾燥制御部530が穀物乾燥装置502を自動停止
させる。
【0165】さらに、調製制御部194は、各穀物搬送
樋に設けられた各センサがそれぞれの次工程の穀物処理
部の異常を検出した際や、調製制御部194に設けられ
た駆動異常検出器が穀物調製装置200の各穀物処理部
の駆動機械の異常を検出した際等には、異常信号を発信
して、異常が検出された穀物処理部の前工程の穀物処理
部全てを停止させると共に、異常信号を乾燥制御部53
0へも発信して乾燥制御部530が穀物乾燥装置502
による籾搬送樋22からの籾Mの排出を停止させる。
【0166】さらにまた、乾燥制御部530と調製制御
部194との電気的な接続の切断状態へ切り換えられた
際には、乾燥制御部530と調製制御部194とがそれ
ぞれ独立制御される。また、調製制御部194では、各
穀物処理部それぞれの独立制御へ切り換えられた際に
は、各穀物処理部それぞれが独立制御される。
【0167】ここで、本実施の形態に係る穀物乾燥調製
装置600においても、第1の実施の形態に係る穀物乾
燥調製装置500と同様の効果を得ることができる。
【0168】なお、本実施の形態の穀物調製装置200
において、粗選別部202及び籾選別部234の少なく
とも一方を設けない構成としてもよい。また、例えば籾
選別部234を設けない場合でも、玄米G内に混入する
籾Mは、精米部266で研削精米及び摩擦精米されて籾
殻Dが剥離されることで白米Hになって精米搬送樋29
6内を搬送される一方、剥離された籾殻Dは糠Nになっ
て機枠12外へ排出される。
【0169】[第3の実施の形態]図5には、本発明の
第3の実施の形態に係る穀物乾燥調製装置700の主要
部が展開された状態の模式図で示されている。
【0170】本実施の形態に係る穀物乾燥調製装置70
0は、第1の実施の形態に係る穀物調製装置10に代え
て穀物調製装置400を備えている。穀物調製装置40
0は、穀物調製装置10と同様の機枠12、所定数のキ
ャスタ及びカバー14を備えている。
【0171】機枠12背面側の左部下側には、第1の実
施の形態と同様の籾摺部18が設けられている。機枠1
2背面側の左部上側には、籾摺部18の上方において、
第1の実施の形態と同様の風力選別部34が設けられて
いる。
【0172】機枠12背面側の左右中央部上側には、風
力選別部34の側方において、選別部としての横型回転
式の粒径選別部402が設けられている。粒径選別部4
02には、上面が開口する粒選ホッパ404が設けられ
ており、風力選別部34の風選搬送樋54内を搬送され
た玄米Gが自然流下して粒選ホッパ404へ搬送され
る。また、粒選ホッパ404の上部には風選搬送樋54
の下端が挿入されており、このため、玄米Gの詰まりや
玄米Gの過搬送等により粒選ホッパ404内に玄米Gが
略満杯になった際でも、粒選ホッパ404への玄米Gの
搬送が停止または抑制されて粒選ホッパ404から玄米
Gが溢れることが防止される。なお、粒選ホッパ404
に搬送される玄米Gには、異物としての籾M、屑米K
(未熟粒)及びわら屑W等が少し含まれる。
【0173】粒径選別部402は、箱状の粒選箱406
が設けられており、粒選箱406内には円筒状の粒選筒
408が傾斜された状態で設けられている。粒選筒40
8内の傾斜上部には粒選ホッパ404の下端が挿入され
ており、粒選ホッパ404内を搬送された玄米Gが粒選
筒408内の傾斜上部に搬送される。ここで、粒選筒4
08が回転されることで、粒選筒408内の傾斜上部に
搬送された玄米Gが遠心力を受けつつ粒選筒408内を
下降する。
【0174】粒選筒408の外周には多数の粒選孔41
0が形成されており、粒選孔410は、粒選筒408の
傾斜上部で屑米Kは通過できるが玄米G、籾M及びわら
屑Wは通過できない大きさとされ、粒選筒408の傾斜
中部で玄米Gは通過できるが籾M及びわら屑Wは通過で
きない大きさとされ、粒選筒408の傾斜下部で籾Mは
通過できるがわら屑Wは通過できない大きさとされてい
る。このため、上述の如く遠心力を受けつつ粒選筒40
8内を玄米Gが下降すると、粒選筒408傾斜上部の粒
選孔410を介して屑米Kが粒選筒408外へ移動し、
粒選筒408傾斜中部の粒選孔410を介して玄米Gが
粒選筒408外へ移動し、粒選筒408傾斜下部の粒選
孔410を介して籾Mが粒選筒408外へ移動し、粒選
筒408の何れの粒選孔410も通過しないわら屑Wが
粒選筒408の傾斜下端から落下する。
【0175】粒選筒408傾斜上部の下方における粒選
箱406の底部は、漏斗状の屑米搬送樋412とされて
おり、粒選筒408外へ移動した屑米Kが、粒選箱40
6内から屑米搬送樋412内を自然流下して搬送され
る。屑米搬送樋412の下端は、パイプ(図示省略)を
介して機枠12外へ連絡されており、屑米搬送樋412
内を搬送された屑米Kがパイプを経て機枠12外へ排出
される。
【0176】粒選筒408傾斜中部の下方における粒選
箱406の底部は、漏斗状の粒選搬送樋414とされて
おり、粒選筒408外へ移動した玄米Gが、粒選箱40
6内から粒選搬送樋414内を自然流下して搬送され
る。粒選搬送樋414の下端は、上面が開口した石抜ホ
ッパ416に連通されており、石抜ホッパ416には屑
米搬送樋412内を搬送された玄米Gが自然流下して搬
送される。また、石抜ホッパ416の上部には粒選搬送
樋414の下端が挿入されており、このため、玄米Gの
詰まりや玄米Gの過搬送等により石抜ホッパ416内に
玄米Gが略満杯になった際でも、石抜ホッパ416への
玄米Gの搬送が停止または抑制されて石抜ホッパ416
から玄米Gが溢れることが防止される。
【0177】粒選筒408傾斜下部の下方における粒選
箱406の底部は、漏斗状の籾移送樋418とされてお
り、粒選筒408外へ移動した籾Mが、粒選箱406内
から籾移送樋418内を自然流下して搬送される。籾移
送樋418の下端は、籾摺部18の籾摺ホッパ20上部
に挿入されており、籾移送樋418内を搬送された籾M
が籾摺ホッパ20に搬送されて再度脱ぷ処理される。
【0178】粒選筒408傾斜下端の下方における粒選
箱406の底部は、漏斗状のわら屑搬送樋420とされ
ており、粒選筒408の傾斜下端から落下したわら屑W
が、粒選箱406内からわら屑搬送樋420内を自然流
下して搬送される。わら屑搬送樋420の下端は、パイ
プ(図示省略)を介して機枠12外へ連絡されており、
わら屑搬送樋420内を搬送されたわら屑Wがパイプを
経て機枠12外へ排出される。
【0179】機枠12背面側の左右中央部下側には、粒
径選別部402の下方において、第2の実施の形態と同
様の石抜選別部76が設けられている。石抜選別部76
の石抜選別板80上方には上記石抜ホッパ416の下端
が配置されており、石抜ホッパ416内を搬送された玄
米Gが石抜選別板80上へ自然流下して搬送される。
【0180】機枠12の略中央部には、石抜選別部76
の側方において、第1の実施の形態と同様の揚穀機13
2(以下「第1揚穀機132」という)が設けられてい
る。第1揚穀機132の揚穀ホッパ134には、石抜選
別部76の石抜搬送樋90内を搬送された玄米Gが搬送
される。また、揚穀ホッパ134の上部には石抜搬送樋
90の下端が挿入されており、このため、玄米Gの詰ま
りや玄米Gの過搬送等により揚穀ホッパ134内に玄米
Gが略満杯になった際でも、揚穀ホッパ134への玄米
Gの搬送が停止または抑制されて揚穀ホッパ134から
玄米Gが溢れることが防止される。
【0181】第1揚穀機132の揚穀搬送樋144に
は、切換部424の玄米タンク422が連通されてお
り、玄米タンク422には揚穀搬送樋144内を自然流
下して搬送される玄米Gが搬送される。また、玄米タン
ク422の上部には揚穀搬送樋144の下端が挿入され
ており、このため、玄米Gの詰まりや玄米Gの過搬送等
により玄米タンク422内に玄米Gが略満杯になった際
でも、玄米タンク422への玄米Gの搬送が停止または
抑制されて玄米タンク422から玄米Gが溢れることが
防止される。
【0182】玄米タンク422の下端には、羽根車状の
繰出切換弁426が設けられており、繰出切換弁426
には玄米タンク422内を搬送された玄米Gが自然流下
して搬送される。繰出切換弁426の下方には精米樋4
28と色選樋430とが連通されており、繰出切換弁4
26は、玄米タンク422から切換部424へ搬送され
た玄米Gを回転することで繰り出し、かつ、回転方向を
変更することで玄米Gの自然流下による搬送先を精米樋
428側(白米H処理モード)と色選樋430側(玄米
G処理モード)とに切り換える。
【0183】機枠12前面側の左右中央部には、切換部
424の下方において、竪一軸研削摩擦式の精米部43
2が設けられている。精米部432では、筒状の精米ケ
ース434が立設されており、精米ケース434内に
は、筒状の精米筒436が立設されている。精米ケース
434の精米筒436直上における上面は精米樋428
の下端に連結されており、精米樋428内を自然流下し
て搬送された玄米Gが精米筒436内へ搬送される。
【0184】精米筒436の上部は円筒状とされてお
り、精米筒436の上部以外の部位は略6〜8角形筒状
とされている。
【0185】精米筒436内には略円柱状の精米ロール
438が立設されており、精米ロール438の上部には
砥粒(図示省略)が設けられている。これにより、精米
ロール438が回転されることで、精米筒436内へ搬
送された玄米Gが、精米筒436上部と精米ロール43
8上部との間で砥粒によって研削されて研削精米され
る。
【0186】精米ロール438の上部以外の部位におけ
る外周面には、所定数(本実施の形態では2つ)の平行
突条440が軸方向に沿って設けられている。これによ
り、精米ロール438が回転されることで、研削精米が
終了した後の玄米Gが、精米筒436の上部以外の部位
と精米ロール438の上部以外の部位との間で平行突条
440の回転によって攪拌され、玄米G相互間で摩擦力
が作用して摩擦精米される。
【0187】精米筒436の外周全体には多数の除糠孔
442が形成されており、精米筒436と精米ケース4
34との間は除糠室444とされている。このため、玄
米Gを研削精米及び摩擦精米して生じる糠Nが多数の除
糠孔442を介して除糠室444へ排出される。また、
除糠室444の下部は、パイプ(図示省略)を介して機
枠12外へ連絡されており、除糠室444へ排出された
糠Nがパイプを経て機枠12外へ排出される。
【0188】精米筒436内の下部は、傾斜した精米搬
送樋446に連通しており、精米筒436内の下部まで
流下して研削精米及び摩擦精米された玄米Gが白米Hに
なって、精米搬送樋446内を自然流下して搬送され
る。精米搬送樋446の下端は、上面が開口した砕選ホ
ッパ448に連通されており、砕選ホッパ448には精
米搬送樋446内を搬送された白米Hが自然流下して搬
送される。また、砕選ホッパ448の上部には精米搬送
樋446の下端が挿入されており、このため、白米Hの
詰まりや白米Hの過搬送等により砕選ホッパ448内に
白米Hが略満杯になった際でも、砕選ホッパ448への
白米Hの搬送が停止または抑制されて砕選ホッパ448
から白米Hが溢れることが防止される。
【0189】また、玄米タンク422へ搬送される玄米
G内に籾Mが混入する場合でも、この籾Mは研削精米及
び摩擦精米されて籾殻Dが剥離されることで白米Hにな
って精米搬送樋446内を搬送される一方、剥離された
籾殻Dは糠Nになって機枠12外へ排出される。
【0190】機枠12前面側の左右中央部下側には、精
米部432の側方において、第1の実施の形態と同様の
砕米選別部146が設けられている。砕米選別部146
の砕米選別網150傾斜上側の上方には上記砕選ホッパ
448の下端が配置されており、砕選ホッパ448内を
搬送された白米Hが砕米選別網150上へ自然流下して
搬送される。
【0191】機枠12の略中央部には、砕米選別部14
6の側方において、第1の実施の形態と同様の揚穀機1
32(以下「第2揚穀機132」という)が設けられて
いる。第2揚穀機132の揚穀ホッパ134には、砕米
選別部146の砕選搬送樋160内を搬送された白米H
が搬送される。また、揚穀ホッパ134の上部には砕選
搬送樋160の下端が挿入されており、このため、白米
Hの詰まりや白米Hの過搬送等により揚穀ホッパ134
内に白米Hが略満杯になった際でも、揚穀ホッパ134
への白米Hの搬送が停止または抑制されて揚穀ホッパ1
34から白米Hが溢れることが防止される。
【0192】機枠12の右部には、第2揚穀機132の
側方において、選別部としての流下樋式の色彩選別部4
50が設けられている。色彩選別部450は、上面が開
口する色選タンク452を備えており、色選タンク45
2には第2揚穀機132の揚穀搬送樋144内を搬送さ
れた白米Hが搬送される。また、色選タンク452の上
部には揚穀搬送樋144の下端が挿入されており、この
ため、白米Hの詰まりや白米Hの過搬送等により色選タ
ンク452内に白米Hが略満杯になった際でも、色選タ
ンク452への白米Hの搬送が停止または抑制されて色
選タンク452から白米Hが溢れることが防止される。
【0193】色選タンク452の下端は、箱状の色選ケ
ース454の上面に連通されており、色選ケース454
内には、流下樋456が傾斜されて設けられている。流
下樋456傾斜上端の直上には色選タンク452の下端
が配置されると共に、色選タンク452の下部には羽根
車状の色選繰出弁458が設けられており、色選タンク
452へ搬送された白米Hが、色選繰出弁458の回転
によって繰り出されて、流下樋456の傾斜上部上へ搬
送され、流下樋456上を流下した後に自由落下する。
【0194】流下樋456の下方には、一対のカメラ4
60(例えばCCDカメラ等のラインセンサカメラ)が
米Hの自由落下軌道を挟んで設置されており、一対のカ
メラ460によって白米Hが表裏二面から撮影される。
これにより、撮影された白米Hが良米R(精米)である
か異物としての着色米F(精米不良米)であるかが判定
される。
【0195】一対のカメラ460の下方には、白米Hの
自由落下軌道の側方においてエアエジェクタ462が設
置されており、エアエジェクタ462は、一対のカメラ
460によって撮影された白米Hが着色米Fと判定され
た際には、噴風して着色米Fを吹き飛ばす一方、一対の
カメラ460によって撮影された白米Hが良米Rと判定
された際には噴風せずに良米Rを吹き飛ばさない構成と
されている。
【0196】色選ケース454の下部には良米口464
が設けられており、エアエジェクタ462に吹き飛ばさ
れずにそのままの軌道で自由落下した良米Rが良米口4
64から排出される。また、色選ケース454内の下部
はパイプ(図示省略)を介して機枠12外へ連絡されて
おり、エアエジェクタ462に吹き飛ばされて自由落下
しなかった着色米Fがパイプを経て機枠12外へ排出さ
れる。
【0197】さらに、上記切換部424へ搬送された玄
米Gの搬送先が繰出切換弁426によって色選樋430
側へ切り換えられた際には、玄米Gが、色選樋430内
を自然流下して第2揚穀機132の揚穀ホッパ134へ
搬送される。また、揚穀ホッパ134の上部には色選樋
430の下端が挿入されており、このため、玄米Gの詰
まりや玄米Gの過搬送等により揚穀ホッパ134内に玄
米Gが略満杯になった際でも、揚穀ホッパ134への玄
米Gの搬送が停止または抑制されて揚穀ホッパ134か
ら玄米Gが溢れることが防止される。
【0198】第2揚穀機132により色選タンク452
内へ搬送された玄米Gは、上記と同様に、良米R(玄
米)であるか異物としての着色米F(玄米G内に僅かに
混入する籾Mや籾摺不良玄米G)であるかを判定選別さ
れて、良米Rが良米口464から排出される一方、着色
米Fがパイプを経て機枠12外へ排出される。
【0199】機枠12前面の左右中央部には、第1の実
施の形態とほぼ同様の調製制御部194が設けられてい
る。調製制御部194は、例えばタッチパネル196の
操作等により、上記各穀物処理部(籾摺部18、風力選
別部34、粒径選別部402、石抜選別部76、第1揚
穀機132、切換部424、精米部432、砕米選別部
146、第2揚穀機132及び色彩選別部450)を制
御する(駆動制御、停止制御や運転状況制御等の他、上
記白米処理モードと玄米G処理モードとの切換制御を含
む)。
【0200】調製制御部194には、各穀物搬送樋(上
記穀物乾燥装置502の籾搬送樋22、風力選別部34
の風選搬送樋54、粒径選別部402の粒選搬送樋41
4、籾移送樋418、石抜選別部76の石抜搬送樋9
0、第1揚穀機132の揚穀搬送樋144、切換部42
4の精米樋428、色選樋430、精米部432の精米
搬送樋446、砕米選別部146の砕選搬送樋160、
第2揚穀機132の揚穀搬送樋144)の内部上面(特
に色選樋430では上部における内部上面)に設けられ
たセンサ(図示省略)が接続されており、各センサは、
それぞれの次工程の穀物処理部(順に籾摺部18、粒径
選別部402、石抜選別部76、籾摺部18、第1揚穀
機132、切換部424、精米部432、第2揚穀機1
32、砕米選別部146、第2揚穀機132、色彩選別
部450)で穀物(籾M、玄米Gまたは白米H)の処理
が滞って次工程のホッパまたはタンク等(順に籾摺ホッ
パ20、粒選ホッパ404、石抜ホッパ416、籾摺ホ
ッパ20、第1揚穀機132の揚穀ホッパ134、玄米
タンク422、精米筒436、第2揚穀機132の揚穀
ホッパ134、砕選ホッパ448、第2揚穀機132の
揚穀ホッパ134、色選タンク452)が略満杯になっ
た後に各穀物搬送樋内に下端から穀物が詰まっていって
穀物が接触することで、それぞれの次工程の穀物処理部
の異常を検出する。
【0201】調製制御部194には図示しない駆動異常
検出器(例えばサーマルリレー)が設けられており、駆
動異常検出器は、各穀物処理部の駆動機械(例えば籾摺
部18の籾摺繰出弁26及び複数の回転翼28、風力選
別部34の籾殻排出ブロワ48、粒径選別部402の粒
選筒408、石抜選別部76の石抜選別板80及び複数
の翼板88、第1揚穀機132の揚穀スクリュー13
8、切換部424の繰出切換弁426、精米部432の
精米ロール438、砕米選別部146の砕米選別網15
0、第2揚穀機132の揚穀スクリュー138、色彩選
別部450の色選繰出弁458、カメラ460及びエア
エジェクタ462)の異常(駆動異常検出器がサーマル
リレーの場合は駆動機械の駆動モータの過負荷)を検出
する。
【0202】さらに、調製制御部194は、各センサが
それぞれの次工程の穀物処理部の異常を検出した際や、
駆動異常検出器が各穀物処理部の駆動機械の異常を検出
した際等には、異常信号を発信して、異常が検出された
穀物処理部の前工程の穀物処理部全てを停止させると共
に、異常信号を乾燥制御部530へも発信する構成であ
る。
【0203】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0204】以上の構成の穀物乾燥調製装置700で
は、穀物乾燥装置502の乾燥制御部530と穀物調製
装置400の調製制御部194とが電気的に接続される
と共に、調製制御部194により各穀物処理部が関連制
御される場合には、乾燥制御部530が運転操作される
と、乾燥制御部530が穀物乾燥装置502を駆動させ
て、籾Mの乾燥工程(及び必要に応じて放冷工程)を行
う。籾Mの乾燥工程が終了した際には、乾燥制御部53
0が排出信号を発信する。
【0205】一方、穀物調製装置400の調製制御部1
94が白米処理モードと玄米G処理モードとの選択操作
をされると共に、調製制御部194が運転操作される
と、調製制御部194は、乾燥制御部530からの排出
信号を受信するための待ち状態となり、待機信号を乾燥
制御部530へ発信すると共に、タッチパネル196画
面に待ち状態である旨を表示する。調製制御部194が
上記排出信号を受信すると、調製制御部194が各穀物
処理部をシーケンス制御により順次駆動させる。調製制
御部194が、全穀物処理部を駆動させた後に排出許可
信号を乾燥制御部530へ発信することで穀物乾燥装置
502が籾搬送樋22からの籾Mの排出を開始し、籾M
が籾摺部18の籾摺ホッパ20へ搬送される。これによ
り、籾摺部18で籾Mを摺って摺出米S(玄米Gを含
む)にし、風力選別部34で摺出米Sから籾殻D、粉塵
C及び粃Tを除去して玄米Gを取り出し、粒径選別部4
02で玄米Gから屑米K、籾M及びわら屑Wを除去し、
石抜選別部76で玄米Gから小石Iを除去し、第1揚穀
機132で玄米Gを上昇させる。白米処理モードの場合
は、第1揚穀機132で上昇された玄米Gを切換部42
4によって精米部432へ搬送して精米部432で玄米
Gを精米して白米Hにし、砕米選別部146で白米Hか
ら砕米Jを除去し、第2揚穀機132で白米Hを上昇さ
せ、色彩選別部450で白米Hから着色米Fを除去する
ことで、籾Mを精選白米Hに仕上げる。また、玄米G処
理モードの場合は、第1揚穀機132で上昇された玄米
Gを切換部424によって第2揚穀機132へ搬送して
第2揚穀機132で玄米Gを上昇させ、色彩選別部45
0で玄米Gから着色米Fを除去する。
【0206】籾摺ホッパ20の下部に設けられた籾セン
サが籾搬送樋22から籾摺ホッパ20への籾Mの排出が
ないことを検出した際には、調製制御部194が乾燥制
御部530へ穀物無検知信号を発信すると同時に、各穀
物処理部をシーケンス制御により順次停止させる。ま
た、乾燥制御部530が穀物無検知信号を受信すると、
乾燥制御部530が穀物乾燥装置502を自動停止させ
る。
【0207】さらに、調製制御部194は、各穀物搬送
樋に設けられた各センサがそれぞれの次工程の穀物処理
部の異常を検出した際や、調製制御部194に設けられ
た駆動異常検出器が穀物調製装置400の各穀物処理部
の駆動機械の異常を検出した際等には、異常信号を発信
して、異常が検出された穀物処理部の前工程の穀物処理
部全てを停止させると共に、異常信号を乾燥制御部53
0へも発信して乾燥制御部530が穀物乾燥装置502
による籾搬送樋22からの籾Mの排出を停止させる。
【0208】さらにまた、乾燥制御部530と調製制御
部194との電気的な接続の切断状態へ切り換えられた
際には、乾燥制御部530と調製制御部194とがそれ
ぞれ独立制御される。また、調製制御部194では、各
穀物処理部それぞれの独立制御へ切り換えられた際に
は、各穀物処理部それぞれが独立制御される。
【0209】ここで、本実施の形態に係る穀物乾燥調製
装置700においても、第1の実施の形態に係る穀物乾
燥調製装置500と同様の効果を得ることができる。
【0210】なお、上記第1の実施の形態乃至第3の実
施の形態では、穀物乾燥装置502での籾Mの乾燥工程
が終了した際に乾燥制御部530が排出信号を調製制御
部194へ発信する構成としたが、穀物乾燥装置での籾
Mの乾燥工程が終了してから穀物乾燥装置が籾を穀物調
製装置へ排出可能になるまで(例えば籾の放冷工程が終
了するまで)に乾燥制御部が排出信号を調製制御部へ発
信する構成であればよい。また、これに限らず、穀物調
製装置が駆動を完了する際に穀物乾燥装置が処理終了後
(乾燥工程終了後または放冷工程終了後)の籾を穀物調
製装置へ排出可能になるタイミングまたはほぼこのタイ
ミングに乾燥制御部が排出信号を調製制御部へ発信する
構成であってもよい。
【0211】さらに、上記第1の実施の形態乃至第3の
実施の形態では、穀物調製装置10、200、400の
籾摺ホッパ20または粗選ホッパ204に設けられた籾
センサが籾搬送樋22から籾摺ホッパ20または粗選ホ
ッパ204への籾Mの排出がないことを検出した際に調
製制御部194が穀物無検知信号を乾燥制御部530へ
発信する構成としたが、次の如き構成としてもよい。
【0212】すなわち、穀物乾燥装置が籾を籾搬送樋か
ら排出する際に、穀物乾燥装置の下スクリューコンベア
または昇降機(籾が搬送される部位)に設けられた水分
センサが所定時間(例えば1分から2分)おきに水分を
測定し、この測定水分値が所定値(下スクリューコンベ
アまたは昇降機が籾を搬送していない値)以下に所定時
間(例えば3分から4分)以上なった際、または、下ス
クリューコンベアまたは昇降機(籾を搬送する機械)を
駆動する駆動モータ(図示省略)の電流値が所定値(下
スクリューコンベアまたは昇降機が籾を搬送していない
値)以下である時間が所定時間(例えば1分から2分)
以上続いた際に、乾燥制御部が、穀槽内の籾の籾搬送樋
からの排出が完了して穀槽内の籾が空になったと判断し
て、排出完了信号を発信する構成としてもよい。この場
合、乾燥制御部が排出完了信号を発信した際に穀物乾燥
装置を自動停止させると共に、調製制御部が受信した排
出完了信号に基づいて穀物調製装置の各穀物処理部をシ
ーケンス制御により順次停止させる。
【0213】これにより、穀物乾燥装置からの籾の穀物
調製装置への排出が完了した後に穀物乾燥装置及び穀物
調製装置の各穀物処理部を停止させる操作が不要にな
り、自動化及び軽労化(省力化)を図ることができる。
【0214】さらにこのため、穀物乾燥装置からの籾の
穀物調製装置への排出が完了した後に穀物乾燥装置及び
穀物調製装置が空駆動する時間を低減でき、省エネルギ
ーを図ることができる。
【0215】また、上記第1の実施の形態乃至第3の実
施の形態において、色彩選別部162、450の次工程
に、例えばオプションとして、良米R(白米H)を揚穀
する揚穀機や、良米Rを計量して所定量ずつの良米Rを
袋に詰める計量袋詰機を付設した構成としてもよい。
【0216】
【発明の効果】請求項1に記載の穀物乾燥調製装置で
は、穀物乾燥装置が籾の乾燥工程を終了してから穀物乾
燥装置が籾を穀物調製装置へ排出可能になるまでに乾燥
制御部が排出信号を調製制御部へ発信し、調製制御部が
受信した排出信号に基づいて穀物調製装置を駆動させ
る。このため、穀物調製装置の籾摺部、精米部及び選別
部を駆動させる操作が不要になって自動化及び軽労化を
図ることができると共に、穀物調製装置が空駆動する時
間を低減できて省エネルギーを図ることができる。
【0217】請求項2に記載の穀物乾燥調製装置では、
穀物乾燥装置からの籾の穀物調製装置への排出が完了し
た際に乾燥制御部が排出完了信号を調製制御部へ発信
し、調製制御部が受信した排出完了信号に基づいて穀物
調製装置を停止させる。このため、穀物調製装置の籾摺
部、精米部及び選別部を停止させる操作が不要になって
自動化及び軽労化を図ることができると共に、穀物調製
装置が空駆動する時間を低減できて省エネルギーを図る
ことができる。
【0218】請求項3に記載の穀物乾燥調製装置では、
穀物乾燥装置から籾が穀物調製装置へ排出されない際に
調製制御部が穀物無検知信号を乾燥制御部へ発信し、乾
燥制御部が受信した穀物無検知信号に基づいて穀物乾燥
装置を停止させる。このため、穀物乾燥装置を停止させ
る操作が不要になって自動化及び軽労化を図ることがで
きると共に、穀物乾燥装置が空駆動する時間を低減でき
て省エネルギーを図ることができる。
【0219】請求項4に記載の穀物乾燥調製装置では、
穀物調製装置が異常の際に調製制御部が異常信号を乾燥
制御部へ発信し、乾燥制御部が受信した異常信号に基づ
いて穀物乾燥装置からの籾の排出を停止させる。このた
め、穀物乾燥装置からの籾の排出を停止させる操作が不
要になり、自動化及び軽労化を図ることができる。
【0220】請求項5に記載の穀物乾燥調製装置では、
乾燥制御部と調製制御部との電気的な接続と、当該接続
の切断と、を切り換え可能とされている。このため、穀
物の処理都合に従い、乾燥制御部と調製制御部との関連
制御と独立制御とを切り換えることができ、利便性を向
上できる。
【0221】請求項6に記載の穀物乾燥調製装置では、
調製制御部が、籾摺部、精米部及び選別部の関連制御
と、籾摺部、精米部及び選別部それぞれの独立制御と、
を切り換え可能とされている。このため、穀物の処理都
合に従い、籾摺部、精米部及び選別部の関連制御と独立
制御とを切り換えることができ、利便性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る穀物乾燥調製
装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る穀物乾燥装置
を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る穀物調製装置
の展開した状態を示す模式図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る穀物調製装置
の展開した状態を示す模式図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る穀物調製装置
の展開した状態を示す模式図である。
【符号の説明】
10 穀物調製装置 12 機枠 18 籾摺部 34 風力選別部(選別部) 56 粒径選別部(選別部) 76 石抜選別部(選別部) 102 精米部 146 砕米選別部(選別部) 162 色彩選別部(選別部) 194 調製制御部 200 穀物調製装置 202 粗選別部(選別部) 220 粒径選別部(選別部) 234 籾選別部(選別部) 266 精米部 298 砕米選別部(選別部) 400 穀物調製装置 402 粒径選別部(選別部) 432 精米部 450 色彩選別部(選別部) 500 穀物乾燥調製装置 502 穀物乾燥装置 530 乾燥制御部 600 穀物乾燥調製装置 700 穀物乾燥調製装置 M 籾 G 玄米 C 粉塵(異物) D 籾殻(異物) T 粃(異物) K 屑米(異物) W わら屑(異物) I 小石(異物) H 白米 J 砕米(異物) F 着色米(異物)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000197344 静岡製機株式会社 静岡県袋井市山名町4番地の1 (72)発明者 久保田 興太郎 埼玉県さいたま市日進町1丁目40番地2 生物系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 日高 靖之 埼玉県さいたま市日進町1丁目40番地2 生物系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 市川 友彦 埼玉県さいたま市日進町1丁目40番地2 生物系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 伊藤 栄二 山形県天童市大字老野森404番地 株式会 社山本製作所内 (72)発明者 松山 晃悦 山形県天童市大字老野森404番地 株式会 社山本製作所内 (72)発明者 大類 良和 山形県天童市大字老野森404番地 株式会 社山本製作所内 (72)発明者 土門 正幸 埼玉県羽生市西2丁目21番10号 金子農機 株式会社内 (72)発明者 安藤 武男 埼玉県羽生市西2丁目21番10号 金子農機 株式会社内 (72)発明者 池田 智 埼玉県羽生市西2丁目21番10号 金子農機 株式会社内 (72)発明者 藤原 逸平 埼玉県羽生市西2丁目21番10号 金子農機 株式会社内 (72)発明者 宮武 義邦 静岡県袋井市山名町4番地の1 静岡製機 株式会社内 Fターム(参考) 3L113 AB03 AC03 AC81 BA03 CB01 DA02 DA08 4D043 AA02 JF01 KA02 MA04 MA14 MA21 MA30 MB08 MB14 MB21 MB24 MB30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥制御部によって制御され、籾を乾燥
    させる穀物乾燥装置と、 調製制御部によって制御され、籾を摺って玄米にする籾
    摺部と、玄米を精米して白米にする精米部と、籾、玄米
    または白米から異物を除去する選別部と、が1つの機枠
    に設置されて一体化された穀物調製装置と、 を備え、前記穀物乾燥装置と前記穀物調製装置とを併設
    すると共に、前記乾燥制御部と前記調製制御部とを電気
    的に接続し、 かつ、前記穀物乾燥装置が籾の乾燥工程を終了してから
    前記穀物乾燥装置が籾を前記穀物調製装置へ排出可能に
    なるまでに前記乾燥制御部が排出信号を前記調製制御部
    へ発信し、前記調製制御部が受信した前記排出信号に基
    づいて前記穀物調製装置を駆動させる、 ことを特徴とする穀物乾燥調製装置。
  2. 【請求項2】 乾燥制御部によって制御され、籾を乾燥
    させる穀物乾燥装置と、 調製制御部によって制御され、籾を摺って玄米にする籾
    摺部と、玄米を精米して白米にする精米部と、籾、玄米
    または白米から異物を除去する選別部と、が1つの機枠
    に設置されて一体化された穀物調製装置と、 を備え、前記穀物乾燥装置と前記穀物調製装置とを併設
    すると共に、前記乾燥制御部と前記調製制御部とを電気
    的に接続し、 かつ、前記穀物乾燥装置からの籾の前記穀物調製装置へ
    の排出が完了した際に前記乾燥制御部が排出完了信号を
    前記調製制御部へ発信し、前記調製制御部が受信した前
    記排出完了信号に基づいて前記穀物調製装置を停止させ
    る、 ことを特徴とする穀物乾燥調製装置。
  3. 【請求項3】 乾燥制御部によって制御され、籾を乾燥
    させる穀物乾燥装置と、 調製制御部によって制御され、籾を摺って玄米にする籾
    摺部と、玄米を精米して白米にする精米部と、籾、玄米
    または白米から異物を除去する選別部と、が1つの機枠
    に設置されて一体化された穀物調製装置と、 を備え、前記穀物乾燥装置と前記穀物調製装置とを併設
    すると共に、前記乾燥制御部と前記調製制御部とを電気
    的に接続し、 かつ、前記穀物乾燥装置から籾が前記穀物調製装置へ排
    出されない際に前記調製制御部が穀物無検知信号を前記
    乾燥制御部へ発信し、前記乾燥制御部が受信した前記穀
    物無検知信号に基づいて前記穀物乾燥装置を停止させ
    る、 ことを特徴とする穀物乾燥調製装置。
  4. 【請求項4】 乾燥制御部によって制御され、籾を乾燥
    させる穀物乾燥装置と、 調製制御部によって制御され、籾を摺って玄米にする籾
    摺部と、玄米を精米して白米にする精米部と、籾、玄米
    または白米から異物を除去する選別部と、が1つの機枠
    に設置されて一体化された穀物調製装置と、 を備え、前記穀物乾燥装置と前記穀物調製装置とを併設
    すると共に、前記乾燥制御部と前記調製制御部とを電気
    的に接続し、 かつ、前記穀物調製装置が異常の際に前記調製制御部が
    異常信号を前記乾燥制御部へ発信し、前記乾燥制御部が
    受信した前記異常信号に基づいて前記穀物乾燥装置から
    の籾の排出を停止させる、 ことを特徴とする穀物乾燥調製装置。
  5. 【請求項5】 前記乾燥制御部と前記調製制御部との電
    気的な接続と、当該接続の切断と、を切り換え可能とさ
    れた、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか
    1項記載の穀物乾燥調製装置。
  6. 【請求項6】 前記調製制御部は、前記籾摺部、精米部
    及び選別部の関連制御と、前記籾摺部、精米部及び選別
    部それぞれの独立制御と、を切り換え可能とされた、こ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項記載
    の穀物乾燥調製装置。
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