JP2006061887A - 籾摺選別機 - Google Patents
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【解決手段】籾摺ロール型籾摺部1a及びインペラ羽根型籾摺部1bの2型式の籾摺部を構成しておき、いずれか一方の籾摺部を選択して共通の摺落米風選部2及び混合米選別部3を組み合わせて異なる型式の籾摺選別機を構成する。摺落米風選部2の摺落米選別風路12には摺落米受入れ用の風選部連通口41を構成し、籾摺ロール型籾摺部1aを選択した際には、籾摺ロール8,8での摺落米を摺落米移送棚11により風選部連通口41を経由して摺落米風選部2の摺落米選別風路12に供給し、インペラ羽根型籾摺部1bを選択した際には、インペラ羽根36b,…での摺落米を摺落米流下板38により風選部連通口41を経由して摺落米風選部2の摺落米選別風路12に供給する。
【選択図】 図5
Description
請求項1の発明は、籾摺ロール型籾摺部1a及びインペラ羽根型籾摺部1bの2型式の籾摺部を構成しておき、両型式のいずれか一方の籾摺部を選択して機体前側部に配置し、摺落米風選部2を機体の前後方向中間部に配置し、混合米選別部3を機体の後側部に配置して異なる型式の籾摺選別機を構成し、摺落米風選部2には摺落米受入れ用の風選部連通口40を構成し、籾摺ロール型籾摺部1aを選択した際には籾摺ロール8,8での摺落米を摺落米移送棚11から前記風選部連通口40を経由して摺落米風選部2に供給し、インペラ羽根型籾摺部1bを選択した際にはインペラ羽根36b,…での摺落米を摺落米流下板38から前記風選部連通口40を経由して摺落米風選部2に供給するように構成したことを特徴とする籾摺選別機とする。
前記構成によると、請求項3の前記作用に加えて、インペラ羽根36b駆動用プーリ73の割プーリを拡縮調節してインペラ羽根36b,…の回転数を変速し、脱ぷ難易度に合わせて籾摺することができる。
まず、図1、図2に基づきこの発明を具備する籾摺ロール型籾摺選別機の全体構成について説明する。
多段の揺動選別板21,…は、板面には選別用の凹凸が形成されていて、穀粒の流下方向である縦方向の始端側を高い供給側、終端側を低い排出側、選別方向である横方向の一方側を高い揺上側、反対側を低い揺下側として、揺動選別板21,…の縦方向及び横方向共に傾斜した構成とし、揺動選別板21,…を揺動アーム,揺動リンク等から構成されている揺動装置(図示省略)で、横方向斜め上下の往復揺動を付与するように構成している。
籾摺ロール型籾摺部1aでは、籾ホッパ7、籾摺ボックス37が共用部品になり、籾摺ロール8,8、籾摺室9、振動型の摺落米移送棚11が籾摺ロール型の特有部品となる。また、インペラ羽根型籾摺部1bでは、籾ホッパ7、籾摺ボックス37が共用部品になり、インペラ羽根式籾摺装置36、載置籾摺ボックス37a、摺落米流下板38がインペラ羽根型の特有部品となる。
籾摺ロール型籾摺部1aを具備する籾摺選別機の伝動装置は図6のように構成されている。即ち、主モータ39の出力軸側の原動プーリ41と一対の籾摺ロール8,8のうち一方側を支持する軸42(以下主軸)の主軸プーリ43との間に伝動ベルト44を巻き掛け、主モータ39から主軸42に動力を伝達している。詳細構造としては、主軸42は一方の籾摺ロール8のロール軸と同一軸心に軸架され、主軸42からカップリングを介して該一方の籾摺ロール8のロール軸に動力を伝達し、一方のロール軸から他方のロール軸にギヤ等のロール伝動装置を介して動力を伝達し、他方の籾摺ロール8を支持する副軸を駆動している。なお、伝動ベルト44はテンションプーリ46で緊張されている。
摺落米受樋13の底板13bは軸13c回りに開閉自在に構成されている。底板13bの下方に位置する開閉アーム82を前後方向の軸82aによりフレームに上下回動自在に軸支し、図10(3)の実線で示すように、開閉アーム82を上下方向に沿うように回動すると、開閉アーム82の上端が底板13bの下面を押し上げて底板13bを閉鎖状態にし、また、開閉アーム82を図11(3)の仮想線で示すように下方に回動すると、底板13bは下方に回動して底板13bが自重により下方に回動し、残留穀粒を落下排出するように構成されている。
主モータ39の原動プーリ41とインペラ羽根36b駆動用のインペラ羽根軸36eに取り付けられている変速プーリ73とに伝動ベルト83を巻き掛け、変速プーリ73を割プーリに構成して、制御部(図示省略)の指令により制御モータ84を正回転あるいは逆回転し、割プーリの径を拡縮調節し回転数を増減調節できるように構成している。また、インペラ羽根式籾摺装置36の摺落米流下板38から流下する摺落米が脱ぷ率センサ86に流入し、摺落米の脱ぷ率を検出できるように構成している。
脱ぷ率制御が開始され主モータがONする(ステップS1)と、次いで、インペラ羽根軸36eを標準回転数で回転させ(ステップS2)てインペラ羽根式籾摺装置36で籾摺をし、脱ぷ率センサ86により脱ぷ率を検出する(ステップS3)。
揺動選別板21の排出側に対向して玄米仕切板27及び籾仕切板87を設けて揺上側及び揺下側に移動調節自在に構成し、この籾仕切板87の調節位置を籾仕切板位置センサ88により検出し、籾仕切板87が基準位置より揺下側に位置すると脱ぷ率が高いと判断し、また、基準位置より揺上側に位置すると脱ぷ率が低いと判断して脱ぷ率制御をしようとするものである。なお、籾仕切板位置センサ88に代えて、揺動選別板21の揺下側の選別籾の分布幅、あるいは、選別籾の分布領域における最揺上側位置を籾センサ(図示省略)により検出するように構成してもよい。
脱ぷ率制御が開始され、主モータがONする(ステップS1)と、次いで、インペラ羽根軸36eを標準回転数で回転させ(ステップS2)てインペラ羽根式籾摺装置36で籾摺をし、籾仕切板位置センサ88により籾仕切板87の仕切位置を検出する(ステップS3)。
揺動選別板21で選別された選別籾量を還元穀粒量センサ89で検出し、この検出情報に基づき脱ぷ率制御をしようとするものである。
脱ぷ率制御が開始され、主モータがONする(ステップS1)と、次いで、インペラ羽根軸36eを標準回転数で回転させる(ステップS2)。次いで、作業安定時間であるN分が経過したか否かの判定をし(ステップS3)、N分経過し籾摺作業が安定すると、次いで、還元穀粒量センサ89によりインペラ羽根型籾摺部11bへの還元穀粒量を検出する(ステップS4)。
揺動選別板21の揺上側から揺下側への流下角度を検出する流下角度センサ91を設け、揺動選別板21で選別された選別玄米量を検出する仕上米流量センサ92を設け、これらセンサ91,92の検出情報に基づきインペラ羽根型籾摺装置36の脱ぷ率制御をしようとするものである。
脱ぷ率制御が開始され、主モータがONする(ステップS1)と、次いで、インペラ羽根軸36eを標準回転数で回転させ(ステップS2)籾摺作業を開始する。次いで、作業安定時間であるN分が経過したか否かの判定をし(ステップS3)、N分経過し作業が安定すると、次いで、仕上米流量センサ92により揺動選別板21から取り出される仕上米量を検出し(ステップS4)、次いで、流下角度センサ91により揺動選別板21の流下角度を検出する(ステップS5)。
図16、17はインペラ羽根型籾摺装置の別例について示したものである。すなわち、インペラ駆動軸95を前後方向に設けたもので、ホッパ96は前記のインペラ羽根型籾摺装置36と比較すると略2分の1の容量となっており、垂直のシュート部96aを経由してインペラ羽根式籾摺装置97に供給し得る構成としている。該インペラ羽根式籾摺装置97の穀粒案内経路97aからの脱ぷ済穀粒は吸引ファン16胴の前面に構成した反射板98に衝突して拡散し、この反射板98を経た後、急傾斜の流下板99に案内されて風選部連結口40に至る構成である。このように構成すると、前後長さを短く構成でき機体をコンパクトにまとめることができる。
1b インペラ羽根型籾摺部
2 摺落米風選部
3 混合米選別部
4 混合米揚穀機
6 玄米揚穀機
8 籾摺ロール
11 摺落米移送棚
36 インペラ羽根型籾摺装置
36b インペラ羽根
37 籾摺ボックス
39 主モータ
42 主軸
42a インペラ主軸
43 主軸プーリ
43a インペラ主軸プーリ
44 伝動ベルト
47a インペラ第二主軸プーリ
48 駆動用プーリ
54a 第二伝動ベルト
54b 第二伝動ベルト
73 インペラ羽根駆動用プーリ
Claims (4)
- 籾摺ロール型籾摺部1a及びインペラ羽根型籾摺部1bの2型式の籾摺部を構成しておき、両型式のいずれか一方の籾摺部を選択して機体前側部に配置し、摺落米風選部2を機体の前後方向中間部に配置し、混合米選別部3を機体の後側部に配置して異なる型式の籾摺選別機を構成し、摺落米風選部2には摺落米受入れ用の風選部連通口40を構成し、籾摺ロール型籾摺部1aを選択した際には籾摺ロール8,8での摺落米を摺落米移送棚11から前記風選部連通口40を経由して摺落米風選部2に供給し、インペラ羽根型籾摺部1bを選択した際にはインペラ羽根36b,…での摺落米を摺落米流下板38から前記風選部連通口40を経由して摺落米風選部2に供給するように構成したことを特徴とする籾摺選別機。
- 籾摺ロール型籾摺部1a及びインペラ羽根型籾摺部1bの2型式の籾摺部を構成しておき、両型式のいずれか一方の籾摺部を選択して機体前側部に配置し、摺落米風選部2を機体の前後方向中間部に配置し、混合米選別部3を機体の後側部に配置して異なる型式の籾摺選別機を構成し、籾摺ロール型籾摺部1aを選択した際には、籾摺ロール型籾摺部1aの籾摺ボックス37に配置した主モータ39から籾摺ロール8,8を駆動する主軸プーリ43に伝動ベルト44を介して動力を伝達し、主軸プーリ43を経由して籾摺ボックス37に設けられている摺落米移送棚11の駆動用プーリ48、摺落米風選部2の駆動用プーリ及び混合米選別部3の駆動用プーリに第二伝動ベルト54を介して動力を伝達し、インペラ羽根型籾摺部1bを選択した際には、インペラ羽根型籾摺部1bの籾摺ボックス37に配置した主モータ39からインペラ羽根36b,…駆動用プーリ73及びインペラ主軸プーリ43aに伝動ベルト44を介して動力を伝達し、インペラ主軸プーリ43aを経由して摺落米風選部2の駆動用プーリ及び混合米選別部3の駆動用プーリに第二伝動ベルト54を介して動力を伝達することを特徴とする籾摺選別機。
- 籾摺ロール型籾摺部1aにおける摺落米移送棚11の駆動用プーリ48と、インペラ羽根型籾摺部1bにおけるインペラ羽根36b駆動用のインペラ主軸プーリ43aとを籾摺ボックス37の同じ位置に軸架したことを特徴とする請求項2に記載の籾摺選別機。
- インペラ羽根36b駆動用プーリ73を割プーリとして変速可能に構成したことを特徴とする請求項3に記載の籾摺選別機。
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