JP2004022090A - 光ディスク再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスクが挿入されていない状態で光ディスクを挿入する挿入口が開口した直後に光ディスクを挿入しても装置内に光ディスクが脱落してしまうことを防止する光ディスク再生装置を提供する。
【解決手段】光ディスクに記録された情報を再生する再生手段を備えた光ディスク再生装置は、装置本体の前面上部に位置して光ディスク3を挿入するディスク挿入口19aを有するディスク挿入手段と、前記ディスク挿入手段から挿入された光ディスク3を保持し、装置の前後方向に移動して前記再生手段へ光ディスクを搬送するディスク搬送手段と、かつ前記ディスク搬送手段を前記装置本体の上下方向へ移動させる移動手段を備え、前記ディスク搬送手段が光ディスクを保持しているか否かを判別するディスク載置判別手段と、該ディスク載置判別手段からの判別信号によってディスク挿入手段および前記ディスク搬送手段の動作タイミングを制御する制御手段とを備える。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は縦置き型の光ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、コンパクトディスクおよびDVD等のディスクを再生する光ディスク再生装置は薄型化、省スペース化、インテリア性の要望からディスクの記録面が、光ディスク再生装置の設置面に対して直角に位置するようにディスクをクランプして再生を行う縦置き型の光ディスク再生装置が人気を博している。
【0003】
この縦置き型の光ディスク再生装置としては、図10に示すような光ディスク再生装置がある。この光ディスク再生装置によれば、光ディスクを光ディスク再生装置本体の上面に設けた光ディスク挿入口から挿入するようにしている。
【0004】
そして、この従来の縦型光ディスク再生装置では、この光ディスク挿入口から挿入された光ディスクをターンテーブルまで上下に移動するディスクホルダーによってローディングし、又はターンテーブルにチャッキングされているディスクをディスクホルダーによって光ディスク挿入口まで搬送するようにしている。
【0005】
このような光ディスク再生装置におけるディスクローディング方式では上下に移動するディスクホルダーにディスクを支持し、光ディスク挿入口からターンテーブル位置まで、あるいはターンテーブル位置から光ディスク挿入口まで搬送することを行っている。
【0006】
また、このような縦置き型光ディスク再生装置は上面に設けた光ディスク挿入口から塵埃の進入を防止する為、光ディスクを出し入れする時だけ光ディスク挿入口を開口し、再生中や使用しない時は閉口することを行う。
【0007】
また、特開平5−189846号公報に開示されているカセットテープレコーダは、装置前面に開閉するカセット蓋を備え、このカセット蓋が装置に固定された軸を中心に装置前面方向に開くことによってカセットを挿入する機構を有する。カセットテープを挿入する際には、このカセット蓋を開き、カセットテープをこの開口部から挿入し、カセット蓋の裏面に備えるカセットテープ支持部材の支持される位置まで滑り落とす。カセットテープを取り出す際には、カセットテープ支持部材に支持されたカセットテープの両側面を使用者の指によってつまんでカセットテープを取り出す。
【0008】
この機構を光ディスク再生装置に適用した場合、光ディスクを挿入する際や取り出しをする際に、光ディスクをつまむための指が開口部に入るように蓋部の開口する角度を大きくする必要がある。蓋部の開口角度を大きくすると、粉塵が装置内に入りやすくなり、装置の故障の原因となる。
【0009】
また、本件出願人は図11ないし図13に示すような光ディスク再生装置を先に出願した(特願平2001−357551)。この光ディスク再生装置は、図13に示すように、光ディスクを挿入する光ディスク挿入手段が下部のP点を軸として前方に倒れ、その後、光ディスク挿入手段が傾斜した状態で光ディスク搬送手段が上下に移動するディスクホルダーを備える構成となっている。光ディスクを挿入する際には、光ディスク挿入手段が下部のP点を軸として前方に倒れ、光ディスク挿入手段が傾斜した状態でディスクホルダーが上方向に移動する。この後、ディスクホルダーに光ディスクを挿入することによってディスクホルダーは光ディスクを支持した状態でローディングする。光ディスクを取り出す際は、光ディスク挿入手段が下部のP点を軸として前方に倒れ、その後、光ディスクを支持したディスクホルダーが上方へ移動する。これにより、光ディスクを容易に取り出すことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述した光ディスク再生装置では、光ディスクを挿入する際に光ディスクを挿入する光ディスク挿入手段が下部のP点を軸として前方に倒れることによって、光ディスクを挿入する挿入口が開口する。このため、光ディスクを挿入する挿入口が開口した直後に光ディスクを挿入してしまうと、ディスク搬送手段が上方に移動しない間に光ディスクが挿入されてしまう虞がある。光ディスク搬送手段が上方に移動しない間に光ディスクを挿入してしまうと、ディスクホルダーが光ディスクを支持することができずに、光ディスク再生装置内に光ディスクが落下してしまい、光ディスク再生装置が故障してしまう虞がある。
【0011】
本発明は、この課題を解決するためになされ、光ディスクが挿入されていない状態で光ディスクを挿入する挿入口が開口した直後に、光ディスクを挿入しても装置内に光ディスクが脱落してしまうことを防止することができる光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するために、光ディスク再生装置内に内蔵されているディスク判別手段によって、光ディスク再生装置内のディスクの有無を判別し、その結果、光ディスク再生装置内に光ディスク有りと検出した場合は、排出口(挿入口)が完全に開口してからディスクホルダーを上昇させディスクを排出するようにした。
【0013】
また、光ディスク再生装置内に光ディスク無しと検出した場合は、挿入口の開口動作よりディスクホルダーの上昇動作を早くする、またはほぼ同時にスタートさせ挿入口が開口する以前、または同じタイミング(或いは開口前のタイミング)でディスクホルダーの上昇動作を完了させ、挿入口が開口した直後から光ディスクの挿入待機状態とするようにした。
【0014】
本出願において、光ディスク挿入口とは、光ディスクを挿入、排出されるために設けられる光ディスク挿排出口を意味し、前後方向とは縦型の光ディスク再生装置の縦方向に対する水平方向、すなわち正面方向と、および正面方向のファクターを含む回転方向を意味し、上下方向とは縦方向および縦方向のファクターを含む回転方向を意味して使用する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明のローディング機構の概略を示す正面図で、光ディスク3が装置の上方向から挿入口を含むディスク挿入手段によって挿入されてディスク搬送手段によって再生位置まで搬送された状態を示している。従って、この例の場合、ディスク搬送手段はディスク挿入手段と組み合わされて操作される。図において、装置本体1は光ディスク3を挿入口19aから光ディスク3を再生するピックアップ、ターンテーブル、スピンドルモータ等を備えたディスク再生部5まで搬送し、載置する(またはディスク再生部5から排出口でもある挿入口19aへ搬送する)搬送手段であるディスクホルダー6(ディスク搬送手段)と、これを駆動して上下方向に移動させるホルダー駆動手段4(移動手段)を備えており、ホルダー駆動手段4のディスクホルダー用モータの駆動力で、ディスクホルダー6はディスク挿入位置(図上部)とディスク再生位置(図下部)の間を上下方向に移動する構成になっている。
【0016】
図2は前記ローディング機構をディスク再生部5の方向へ(または、正面方向へ)移動させる移動手段の駆動系の概略配置を示す裏面図で、モータ7(ディスク挿入手段用モータ)の回転をベルト8、プーリギヤ9、およびギヤ10、をカムギヤ11に伝達する構成になっている。
【0017】
一方、本体1内のシャーシ2に固定されているガイドピン15、16に係合するスライドプレート12が摺動自在に取り付けられている。また、スライドプレート12に固定されているシャフト12aは、前記カムギヤ11のカム溝11aに係合しており、カムギヤ11の回転によってスライドプレート12は前記ガイドピン15、16に沿って上下方向にスライドするようにしてある。
【0018】
また、シャーシ2の両側面には上下方向摺動自在にスライドカム18が取り付けてあり、前記スライドプレート12の両端部12b、12cが、前記スライドカム18にそれぞれ係合し、前記スライドプレート12が上下方向に移動すると、スライドカム18も上下に移動する構成になっている。
【0019】
図3は、スライドカム18の上下方向移動によってディスクホルダー6とホルダー駆動手段4を備えたローディング機構を光ディスク再生部5の方向へ(または、正面方向へ)移動させる移動手段の駆動系の概略配置を示す側面図であり、図4はその要部断面拡大図である。図3に示すようにスライドカム18はシャーシ2に固定されたガイドピン2c、2dとスライドカム18に設けた縦向きの長穴18e、18fが係合し、それぞれ摺動自在に取り付けられている。また図4は図3におけるA部およびB部の断面拡大図で、ローダ19の側面に固定されたシャフト19b、19cがシャーシ2に設けた横向きの長穴2a、2bを貫通し、スライドカム18に設けた傾斜を有する長穴18c、18dと係合し、それぞれ摺動自在に取り付けられている。
【0020】
図3に示すスライドカム18の位置からスライドカム18が上方向に移動すると前記シャフト19b、19cは傾斜を有する長穴18c、18dによって押し出され、シャーシ2に設けた横向きの長穴2a、2bに沿って案内され、ローダ19は装置の前方向に移動し、逆に、スライドカム18の上下移動の上位置から下方向に移動するとローダ19は装置の後方向に移動する構成になっている。
【0021】
図3はスライドカム18が上下移動の最下位にある。この状態ではディスクホルダー6は図1のAの位置にあり、光ディスク3はターンテーブル5にチャッキングされる位置にある。前記ローダ19は装置本体1の中に閉じた状態である。この状態では図3に示すようにローダ19の前面位置と本体1の前面位置は一致している。この状態が通常のディスク再生中、或いはディスク再生装置を使用しない時の状態であり、この状態からディスク再生装置を使用する場合は操作ボタン(図示しない)やリモートコントロール(図示しない)で操作を行い、ローダ19を開いて、光ディスクの挿入や光ディスクの交換を行うことができる。
【0022】
本実施例の光ディスク再生装置は、ディスクホルダー6に光ディスク3が保持されているか否かを判別するディスク判別手段(図示せず)を備える。ディスク判別手段は、赤外線を発光する発光部と、その発光部から発光された赤外線を受光する受光部を備えるフォトインタラプタから構成することができる。フォトインタラプタは、光ディスクがディスクホルダーの保持されていない状態の場合には発光部から発光された赤外線を受光部によって受光し、光ディスク3がディスクホルダー6の保持されている状態の場合には、当該光ディスク3によって受光部から発光された赤外線を受光部が受光するのを遮断する位置に配置される。これにより、フォトインタラプタは、発光部から発光した赤外線が受光部によって受光されたか否かによって光ディスク3がディスクホルダー6に保持された状態か否かを判別し、検出した結果を示す検出信号を後述する制御手段21の制御回路へ出力する。
【0023】
また、光ディスク再生装置は、モータ7が回転する毎にパルス信号を発生させるパルス信号発生手段を備え、そのパルス信号発生手段から発生したパルス信号の数が予め定めた値であるか否かを検出し、モータ7が回転することによって前後方向に移動するディスク挿入手段(ローディング機構)の位置を検出する位置検出手段を備える。位置検出手段は、ディスク挿入手段の位置を検出し、光ディスク3を挿入する挿入口19aが開口するまで前方へ移動した位置となった場合、検出した結果を示す検出信号を制御回路へ出力する。
【0024】
図5は光ディスク3を挿入する際のローディング動作を示す要部断面図である。この図において、オープン操作(図示しない)により、装置に内蔵されているディスク有無判別手段(図示しない)がディスクの有無を判別し、その結果が光ディスク無しと判別した場合、内蔵されている制御回路(図示しない)によってモータ7とホルダー駆動手段4を略同時のタイミングで駆動させ、ローダ19は矢印A方向へ、ディスクホルダー6はB方向へ移動を開始し、ローダ19の上面に設けた挿入口19aが本体1の上部前面より前に出て、前記挿入口19aが開口状態になると同時にディスクホルダー6はB位置までの移動を完了させ、光ディスク3の挿入待機状態とする。挿入口19aを備えたローダ19は、ディスク挿入手段の一部を構成する。
【0025】
図6は光ディスク3を排出する際のローディング動作を示す要部断面図である。この図において、オープン操作(図示しない)により、装置に内蔵されているディスク判別手段でディスクの有無を判別し、その結果が光ディスク3有りと判別した場合、内蔵されている制御回路によってモータ7を駆動させ、ローダ19を矢印A方向へ移動させ、ローダ19の上面に設けた挿入口19aが本体1の上部前面より前に出て、前記挿入口19aが完全に開口状態になってから、ディスクホルダー用モータを含むホルダー駆動手段を駆動させ、ディスクホルダー6をB方向へ移動を開始させ、光ディスク3の排出を行うことを可能とした。
【0026】
以上のように本実施例によれば、装置本体1の前面上部に位置して光ディスク3を挿入するディスク挿入口19aを有するディスク挿入手段と、前記ディスク挿入手段から挿入された光ディスク3を支持し、装置の前後方向に移動して前記再生手段へ光ディスク3を搬送するディスク搬送手段と、かつ前記ディスク搬送手段を前記装置本体の上下方向へ移動させる移動手段を備え、前記ディスク搬送手段に光ディスクが保持されているか否かを判別するディスク判別手段と、該ディスク判別手段からの判別信号によってディスク挿入手段および前記ディスク搬送手段の動作タイミングを制御する制御手段21とを備える光ディスク再生装置が構成される。
【0027】
図7は光ディスク挿入時および排出時の動作を示すフローチャートで、光ディスク3の排出および光ディスク3を挿入する際、ディスク再生装置内に光ディスクが有るか無いかによってディスク挿入手段とディスクホルダー部が異なった動作をするようになっている。
OPENボタンを押し(S1)、セット内に、すなわち再生装置内に光ディスク3があるかどうかを判別し、YESの場合、ステップS3〜S7とし、NOの場合、S8〜S13の動作を行わせる。
【0028】
S3において、ディスク挿入手段は前方向移動され(S3)、ディスク挿入手段の前方向移動終了(停止)すると(S4)、ディスクホルダー部(ディスク搬送手段)は移動手段によって上方向移動を開始する(S5)。ディスクホルダー部の上方向移動終了(停止)すると(S6)、ディスク排出待機状態となる(S7)。
【0029】
S8において、ディスク挿入手段は前方向移動開始し(S8)、ディスクホルダー部が引き続いて上方向移動開始する(S9)。この状態では両者は共に、それぞれ前方向および上方向に移動している。まず、ディスクホルダー部は上移動終了し(S10)、この状態でディスク挿入手段の前方向の移動に伴ってディスク挿入口が開口するに至る(S11)。次に、ディスク挿入手段は前方向移動終了し(S12)、ディスク挿入待機状態となる(S13)。
【0030】
図8および図9は、本実施例の光ディスク再生装置のディスクホルダー6を移動させるホルダー駆動手段4のディスクホルダー用モータとディスク挿入手段を移動させるディスク挿入手段用モータ7が回転又は停止する動作タイミングを示す図で、図8は光ディスクがディスク再生装置内に無い場合にディスクホルダー用モータとディスク挿入手段用モータ7が回転するタイミングを示す図、図9は、光ディスク3が光ディスク再生装置内にある場合にディスクホルダー用モータとディスク挿入手段用モータ7が回転するタイミングを示す図である。
【0031】
制御回路は、ディスク判別手段からの検出信号と、ディスク挿入手段(ローディング機構)の位置を検出する位置検出手段からの検出信号に基づいて、ディスクホルダー6を上下に移動させるディスクホルダー用モータとディスク挿入手段を前後に移動させるディスク挿入手段用モータ7の回転を制御する。
【0032】
図8のタイミングチャートに示すように、制御回路は、ディスクホルダー6が光ディスク3を保持していない場合、ディスク挿入口が開口する前にディスクホルダー6が上方へ移動した位置となるようにディスクホルダー用モータおよびディスク挿入手段用モータ7を制御する。
【0033】
すなわち、ディスク挿入手段用モータ7が作動開始し、直後に(一緒であってもよい)ディスクホルダー用モータが作動開始し、両者は共に作動する。ディスクホルダー6が上方向移動後、停止して光ディスク3の受入れ準備を完了する。この状態で、ディスク挿入手段の前方向移動によってディスク挿入口の開口がなされ、次いでディスク挿入手段は停止する。
【0034】
これによれば、装置本体1の前面上部に位置して光ディスク3を挿入するディスク挿入口19aを有するディスク挿入手段と、前記ディスク挿入手段から挿入された光ディスク3を保持し、装置の前後方向に移動して前記再生手段へ光ディスクを搬送するディスク搬送手段と、かつ前記ディスク搬送手段を前記装置本体の上下方向へ移動させる移動手段を備え、前方向移動の停止を上方向移動の停止よりも遅くする制御手段21を備える光ディスク再生装置が構成される。
【0035】
更に、装置本体1の前面上部に位置して光ディスク3を挿入するディスク挿入口19aを有するディスク挿入手段と、前記ディスク挿入手段に挿入された光ディスク3を保持し、装置の前後方向に移動して前記再生手段へ光ディスクを搬送するディスク搬送手段と、かつ前記ディスク搬送手段を前記装置本体の上下方向へ移動させる移動手段を備え、前記ディスク挿入手段のディスク挿入口19aの開口時期は、前記ディスク搬送手段の上方向移動停止後(停止時を含む)に設定される光ディスク再生装置が構成される。
【0036】
図9のタイミングチャートに示すように、制御回路は、ディスクホルダー6が光ディスク3を保持している状態の場合、ディスク挿入手段用モータ7が回転しディスク挿入手段が前方へ移動してディスク挿入口が開口してからディスクホルダー6が上方へ移動するようにディスクホルダー用モータおよびディスク挿入手段用モータ7を制御する。
【0037】
これによれば、装置本体1の前面上部に位置して光ディスク3を挿入するディスク挿入口19aを有するディスク挿入手段と、前記ディスク挿入手段に挿入された光ディスク3を保持し、装置の前後方向に移動して前記再生手段へ光ディスクを搬送するディスク搬送手段と、かつ前記ディスク搬送手段を前記装置本体の上下方向へ移動させる移動手段を備え、前記ディスク挿入手段のディスク挿入口の開口時期は、前記ディスク搬送手段が光ディスクを保持していないと判断したときは前記ディスク搬送手段の上方向移動停止後(停止時を含む)に、かつ光ディスクを保持していると判断したときは上方向移動開始前に設定される光ディスク再生装置が構成される。
【0038】
更に、装置本体1の前面上部に位置して光ディスク3を挿入するディスク挿入口19aを有するディスク挿入手段であるローダ19と、前記ディスク挿入手段に挿入された光ディスクを保持し、装置の前後方向に移動して前記再生手段へ光ディスク3を搬送するディスク搬送手段と、かつ前記ディスク搬送手段を前記装置本体の上下方向へ移動させる移動手段であるスライドカム18を備え、前記ディスク搬送手段に光ディスクが保持されているか否かを判別するディスク判別手段と、該ディスク判別手段からの判別信号によって前記ディスク挿入手段および前記ディスク搬送手段の移動動作を個別に制御する制御手段とを備える光ディスク再生装置が構成される。
【0039】
以上の構成によれば、図10に示すように、ディスク搬送手段が上方向に移動完了しない間に、光ディスク3が挿入されて光ディスク3が脱落して落下してしまうという故障を防止することができる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、光ディスクを挿入する際、光ディスク再生装置の上部に設けられた挿入口が開口すると同時(或いは開口する前)にディスクホルダーを挿入口の近傍まで移動を完了させるので、ユーザの誤操作によって光ディスク再生装置内に光ディスクを落下させてしまうような故障を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク再生装置の一実施例の概略構成を示す正面図である。
【図2】本実施例の光ディスク再生装置の駆動系を示す裏面図である。
【図3】本実施例の光ディスク再生装置の動作を示す要部側面図である。
【図4】図3の要部断面拡大図である。
【図5】本実施例の光ディスク再生装置内にディスクが無い場合の動作を示す要部側面図である。
【図6】本実施例の光ディスク再生装置内にディスクが有る場合の動作を示す要部側面図である。
【図7】本実施例の光ディスク再生装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】本実施例の光ディスク再生装置内にディスクが無い場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図9】本実施例の光ディスク再生装置内にディスクが有る場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図10】本発明の制御を適用しない場合に、光ディスク再生装置の故障状態を示す図である。
【図11】従来の光ディスク再生装置を示す図である。
【図12】従来の光ディスク再生装置の概略構成を示す正面図である。
【図13】従来の光ディスク再生装置の動作を示す要部側面図である。
【符号の説明】
1…装置本体、2…シャーシ、3…光ディスク、4…ホルダー駆動手段、5…ディスク再生部、5a…ターンテーブル、6…ディスクホルダー、7…モータ、8…ベルト、9…プーリギヤ、10…ギヤ、11…カムギヤ、11a…カム溝、12…スライドプレート、12a…シャフト、15、16…ガイドピン、18…スライドカム、19…ローダ、19a…ディスク挿入口(排出口)、19b、19c…シャフト。

Claims (5)

  1. 光ディスクに記録された情報を再生する再生手段を備えた光ディスク再生装置において、
    装置本体の前面上部に位置して光ディスクを挿入するディスク挿入口を有するディスク挿入手段と、前記ディスク挿入手段から挿入された光ディスクを保持し、装置の前後方向に移動して前記再生手段へ光ディスクを搬送するディスク搬送手段と、かつ前記ディスク搬送手段を前記装置本体の上下方向へ移動させる移動手段を備え、
    前記ディスク搬送手段に光ディスクが保持されているかを判別するディスク判別手段と、該ディスク判別手段からの判別信号によって前記ディスク搬送手段および前記ディスク搬送手段の動作タイミングを制御する制御手段とを備えること
    を特徴とする光ディスク再生装置。
  2. 光ディスクに記録された情報を再生する再生手段を備えた光ディスク再生装置において、
    装置本体の前面上部に位置して光ディスクを挿入するディスク挿入口を有するディスク挿入手段と、前記ディスク挿入手段から挿入された光ディスクを支持し、装置の前後方向に移動して前記再生手段へ光ディスクを搬送するディスク搬送手段と、かつ前記ディスク搬送手段を前記装置本体の上下方向へ移動させる移動手段を備え、
    前方向移動の停止を上方向移動の停止よりも遅くする制御手段を備えること
    を特徴とする光ディスク再生装置。
  3. 光ディスクに記録された情報を再生する再生手段を備えた光ディスク再生装置において、
    装置本体の前面上部に位置して光ディスクを挿入するディスク挿入口を有するディスク挿入手段と、前記ディスク挿入手段に挿入された光ディスクを保持し、装置の前後方向に移動して前記再生手段へ光ディスクを搬送するディスク搬送手段と、かつ前記ディスク搬送手段を前記装置本体の上下方向へ移動させる移動手段を備え、
    前記ディスク挿入手段のディスク挿入口の開口時期は、前記ディスク搬送手段の上方向移動停止後(停止時を含む)に設定されること
    を特徴とする光ディスク再生装置。
  4. 光ディスクに記録された情報を再生する再生手段を備えた光ディスク再生装置において、
    装置本体の前面上部に位置して光ディスクを挿入するディスク挿入口を有するディスク挿入手段と、前記ディスク挿入手段に挿入された光ディスクを保持し、装置の前後方向に移動して前記再生手段へ光ディスクを搬送するディスク搬送手段と、かつ前記ディスク搬送手段を前記装置本体の上下方向へ移動させる移動手段を備え、
    前記ディスク挿入手段のディスク挿入口の開口時期は、前記ディスク搬送手段に光ディスクが保持されていないと判断されたときは前記ディスク搬送手段の上方向移動停止後(停止時を含む)に、かつ載置されていると判断されたときは上方向移動開始前に設定されること
    を特徴とする光ディスク再生装置。
  5. 光ディスクに記録された情報を再生する再生手段を備えた光ディスク再生装置において、
    装置本体の前面上部に位置して光ディスクを挿入するディスク挿入口を有するローダと、前記ローダに挿入された光ディスクを保持し、装置の前後方向に移動して前記再生手段へ光ディスクを搬送するディスク搬送手段と、かつ前記ディスク搬送手段を前記装置本体の上下方向へ移動させるスライドカムを備え、
    前記ディスク搬送手段に光ディスクが保持されているか否かを判別するディスク判別手段と、該ディスク載置判別手段からの判別信号によって前記ローダおよび前記ディスク搬送手段の移動動作を個別に制御する制御手段とを備えること
    を特徴とする光ディスク再生装置。
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